「烈の覇王セイリュービ(Battle Spirits)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&font(#6495ED){登録日}:2017/01/09 Mon 23:57:32
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&size(20){戦いの龍脈を貫け!烈の覇王セイリュービ、レベル3で召喚・・・ホワタァ!}}
烈の覇王セイリュービとはTCG[[バトルスピリッツ]]のスピリットカードである。
モチーフとなっているのは青龍+[[劉備]]。
劉備に青龍をあてがうのは同じバンダイコンテンツ出身の[[劉備ガンダム]]と共通している。
このカードは[[大天使ミカファール>大天使ミカファール(Battle Spirits)]]に次ぐバトスピ史上最大の問題児としてその名を轟かせている。
その理由は以下の効果にある。
#blockquote(){
烈の覇王セイリュービ/The RetsuHero Seiryubi
スピリット
7(2)/緑/覇皇・華兵
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 14000
【[[バースト>バースト(Battle Spirits)]]:自分のライフ減少後】
自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。
フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、自分のトラッシュのコアすべてを
自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのスピリットカードを、コストを支払わずに召喚する。
シンボル:緑
コンセプト:寺島慎也
イラスト:藤井英俊
フレーバーテキスト:決断から実行まで、その迅速さは圧倒的だった。
}
効果は自分を召喚するためのものしか持ち合わせておらず、場に出た後は単なる[[バニラ>バニラ(TCG)]]なのだが、この召喚するための条件とそれに付随する効果が曲者。
#blockquote(){【[[バースト>バースト(Battle Spirits)]]:自分のライフ減少後】自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。}
「[[龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード>龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード(Battle Spirits)]]と同じ条件でただ場に出るだけ、しかも出た後はバニラって雑魚じゃん…」
違う、そこじゃない、見るべき効果はこちらである。
#blockquote(){フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、自分のトラッシュのコアすべてを
自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのスピリットカードを、コストを支払わずに召喚する。}
まず前提となる知識として、バトルスピリッツはコアをコストに使用するTCGである。
このコアは使用前はリザーブという場所に置いて置き、メインステップ中ならばフィールドにあるカードに好きに移動させることができる。
そして新たにカードを使用するときそのコアをリザーブまたはフィールドから支払う。
支払ったコアは使用済みとしてトラッシュに置かれる。このコアは次の自分のターンの開始後リフレッシュステップでリザーブに戻ってくる。
さて、ここまで言えば少しでもコスト制のTCGに触れたことのある人ならすぐにこの効果のヤバさがお分かりいただけるだろう。
&b(){「自分のトラッシュのコアすべてを自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで」}
つまりはこのターンに支払ったコアが全て戻ってくるということである。
そして条件の方だが、
&b(){「自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、」}
この条件を満たすのは非常に容易である。なんせバトルスピリッツは&font(#dc143c,b){コアが4個からスタート}し、毎ターン一つずつコアが増えていくのだから。
それゆえにこのカードが存在している環境では序盤でも相手のコアがいくつトラッシュにあるのかを常に警戒することを強いられていた。
と、このように書くと非常にぶっ壊れたカードのように思えるかもしれないが、明確な欠点も存在する。
この効果が使えるのは『お互いのアタックステップ』のみである。
バトスピはメインステップでしかスピリットの召喚などができず、アタックステップには手札からは「フラッシュ」と書かれた効果しか使用ができない。
アタックステップ後には特殊なカードで追加する以外はステップが存在せずターンエンド(エンドステップ)となる。
そのため、せっかく回収したコアもその活用法はもっぱらフラッシュタイミングで使用するマジック、またはフラッシュタイミングで召喚が可能な緑の能力【神速】などに限られている。
そもそもアニメなどでの説明のとおり、【神速】が陽、【烈神速】を陰として表裏一体のコンボを成立させるのがこのスピリットのデザインであった。
しかしながら使用可能な期間がアタックステップ限定とはいえコア全てを一度に回収可能な能力であることに変わりはない。
このスピリットがあることで、あとで防御に回すためのコアを考えずにギリギリまで支払うプレイングが可能になる。
あとから必要な分のコアを乗せてしまえるためスピリットに乗せておくコアも最小限で良くなる。
コア運用に頭を悩ませる必要が全くなくなり、バトスピにおけるコアの概念をこの1枚で崩してしまった。
そしてこのスピリットは&font(#dc143c,b){あらゆるデッキで3積み必須のカード}となってしまった。
バトスピにおいて色はコストを支払う際にそのコストを軽減できるかに関わる。
そもそもコストを支払わないことが前提のこのスピリットはあらゆる色に採用が可能だったのだ。
加えてこのスピリット自身のBPが高かったことも採用に拍車をかけた。
前述のように場に出たあとはただのバニラだが、元々のコストは7でそれに見合っただけの大型スピリットとしての戦闘能力をこのカードは有していた。
フラッシュタイミングで突然出てきては相手の中型スピリットをブロック、返り討ちにしていく壁役としては全く申し分がない。
そしてこのスピリットの登場当時、最高の相棒が環境トップに存在していた。
このスピリット発売の前月からショップバトル優勝者に配布されていた[[裏Xレア>裏Xレア(Battle Spirits)]]「[[蜂王フォン・ニード>蜂王フォン・ニード(Battle Spirits)]]」である。
#blockquote(){Lv2『このスピリットのアタック時』
相手のライフを減らしたとき、このスピリットのコア3個を自分のトラッシュに置くことで、
このスピリットは回復する。}
この効果と【烈神速】が非常に噛み合った。アタックするたびにコアがトラッシュへ送られ、そのコアをセイリュービで戻す。
ワンショットキルをも可能な連続アタックを可能にしたのだ。
このシナジーを中心に組まれたデッキは【蜂王リュービ】と呼ばれ、当時3枚採用可能だったストームアタックと共に環境トップの緑の地位を不動のものとした。
他にも、このスピリットの恩恵を特に受けていたのは紫だった。
コアを増やしにくい紫で、アタックステップ中にトラッシュからの召喚を行う【不死】のコア確保にとても都合の良い効果だった。
他にもこのカードが現役の頃は今では考えられない現象がいろいろ起きていた。
特に&font(#dc143c,b){「同じ効果でもコスト4のカードよりコスト5のカードの方が強い」}という考え方が浸透し、双翼乱舞よりもフォースドローが優先された現象はこのカードの影響力を語る上では欠かせない。
最初にこのスピリットのバースト効果を紹介したが、このバースト効果で召喚したプレイヤーはほとんどいないと思われる。
多大なメリットを受けられる【烈神速】を捨ててまでバーストにセットするほどの効果はなく、しかもただ召喚するだけ。
一方で普通にこのスピリットをコストを支払って召喚するプレイングは当時存在していた。
7コスト2軽減、つまり最大軽減でも5コストかかるため、2枚目の【烈神速】の条件を無理やり満たすためのプレイングとして意義があったのだ。
どこまでも無茶苦茶なカードである。
そんなこのカードがいつまでも許されるはずもなかった。
「入れない理由がない」カードであり、コア運用のあり方そのものを揺るがす存在として2012年9月1日、発売後約半年で究極カード(現・制限カード)になり、デッキに1枚しか入れられなくなる。
それでも必須カードとして「先に引いたもの勝ち」の状況を生み出してしまったためそのおよそ半年後の2013年3月23日に伝説カード(現・[[禁止カード>禁止カード(Battle Spirits)]])に指定され、デッキに入れることが不可能となった。
同時に、【烈神速】というキーワード効果が廃語も同然となってしまい、【烈神速】のサポートカードはその意味を失ってしまった。
アニメ[[バトルスピリッツ 覇王]]では[[ノラ・ニャオ]]の切り札。
しかしながら彼女のデッキは&font(#800080){紫}のデッキである。しかも初登場は発売前。
セイリュービが色を問わず採用できるということを公式は最初から認識していたようである。
メインステップで使いきったコアを戻す運用をしていたが、ベツバラ戦ではメインステップを何度も飛ばされたためやむを得ずバーストで召喚している。
その他にも1話限りのゲストキャラ、泉・ローラースルーじゅん子の切り札としても使用された。
----
&link_up(△)メニュー
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
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#include(テンプレ3)
…烈の覇王セイリュービが禁止カードになりおよそ1年半の歳月が過ぎたころ、そいつは現れた。
#blockquote(){
アルティメット・セイリュービ
アルティメット
8(緑4極1)/緑/新生・華兵
<1>Lv3 10000 <3>Lv4 17000
【召喚条件:自分の緑アルティメット1体以上】
フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、
自分のトラッシュのコアすべてを自分のアルティメット/フィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのアルティメットカードを、コストを支払わずに召喚する。
【Uトリガー】Lv4『このアルティメットのアタック/ブロック時』
Uトリガーがヒットしたとき、相手のスピリット/アルティメット1体を疲労させる。
(Uトリガー:相手のデッキの1枚目をトラッシュに置く。そのカードのコストが、このアルティメットより低ければヒットとする)
シンボル:極
イラスト:村瀬倫太郎
フレーバーテキスト:速い!!これじゃあ、速さを比べられる相手もいない!
}
なんと[[アルティメット>アルティメット(Battle Spirits)]]としてリメイクされたのだ。
しかも【烈神速】はコアをアルティメットにも置けるようにパワーアップした記述となっている。
更に召喚された後はバニラ同然だった以前とは違い、バトル時の【Uトリガー】で相手を疲労させることまで可能となった。
&font(l){ついでに蛇足記述だったバーストは削除されている。}
当初こそ禁止カードをリメイクして大丈夫か?という心配の声も上がっていたが専用デッキでのみ採用されるという良いバランスで落ち着いたカードになった。
その理由が
#blockquote(){【召喚条件:自分の&font(#008000){緑アルティメット}1体以上】}
の記述である。
アルティメットは一部の例外を除き、この召喚条件を持つ。
このアルティメット・セイリュービの場合は他に緑のアルティメットが場にいて初めて【烈神速】が使える。
更に言うと、そもそもこの条件を満たすための緑のアルティメットも召喚条件を満たす必要があるため、二重に召喚条件を満たさなければ場に出せないカードとなっている。
そのため、このアルティメット・セイリュービは「それを出せる構築」をしなければ採用ができないカードとなったのだ。
登場とほぼ同時期にアルティメット用のブレイヴが登場、特に「地球神剣ガイアノホコ」はアルティメット召喚と同時にノーコストで合体して緑を追加できたためこのカードとのシナジーも期待された。
ところが、結局アルティメットそのものを用意するハードルがそこそこあったために危惧されたほど採用されるようなことはなかった。
過去の経験から学習された結果がこのカードに詰まっているのだ。
ここからは完全に余談だが、バトルスピリッツでは「烈の覇王セイリュービ」以降に登場したカードに禁止カードが[[創界神の被害を受けたネコジャジャ>創界神(Battle Spirits)]]まで1枚も存在していなかった。
開発はセイリュービで禁止のさじ加減を把握した、とも言われている。
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&link_up(△)メニュー
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
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#include(テンプレ3)
#center(){&font(#008000){&size(20){フフ、どこを見ているんだい?しょうがない人だな。}}}
公式[[女体化]]企画もとい詩姫プロジェクトにより、「セイナ・リューミン」として[[詩姫>詩姫(Battle Spirits) ]]化した。
私服姿、ステージ衣装のバリエーションで&font(#dc143c,b){既に6種類もカード化している}ため、細かく記事を書くと上記の2倍以上の文章量になってしまうほど。
このカード枚数は詩姫内では2番目に多い。ちなみに1位は元相棒のフォンニードことフォンニーナ。
性格は真面目なお姉さんで、私服姿では腰に剣を2本差している剣士系キャラである。
この私服姿がチャイナ服である。&font(l){そして一番エロい。}
【シャイニーハーツ】のまとめ役的な存在であり、特にラビィやランといった年少組にとっては時には厳しく、そして成長を見守るまるで親のような存在。
過保護な面もあり、サヤの帰路をストーカー同然で尾行したりもしていた。
公式HPに掲載されている漫画「はっぴー☆にゅーわーるど」の第14話では身長が&b(){172cm}であることが確認できる。
後に【トワイライトゴシック】と掛け持ちで活動を始める。
現在では【シャイニーハーツ】の人数も多くなってきたことから完全に【トワイライトゴシック】へ移籍したようだ。
「詩姫学園」では剣道部に所属している。
パラレル版のイラストでは無防備な着替え姿を披露し、それを見た&font(l){公式レズ}リゼ・クロムウェルが興奮して倒れた。
追記・修正は烈の覇王セイリュービをバーストで召喚してからお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,1)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- セイリュービはイラストもカッコいいだこれが -- 名無しさん (2017-01-10 00:32:16)
- ほぼあらゆるデッキでコアの遣り繰りやそれを見越した駆け引きが丸々無意味になるのはやっぱいかんよなあ -- 名無しさん (2017-01-10 00:37:40)
- セイリュービが禁止になったせいで本来一緒に使うはずだった張飛と関羽、桃園が紙くず当然になってしまったんだよな… -- 名無しさん (2017-01-10 00:59:54)
- 詩姫版のセイナ・リューミンがアブソリューツに移籍したのはモチーフが禁止カードになったからかな?シャイニーハーツに禁止カードがモチーフのキャラは合わないだろうし -- 名無しさん (2017-01-10 01:23:50)
- なお今はアタック/ブロック時に烈神速のコスト4も存在する模様。 -- 名無しさん (2017-01-10 17:38:10)
- カードゲームで「せいりゅー」と発音するやつは本当にろくなことしないな -- 名無しさん (2017-01-10 19:29:19)
- ↑3セイナが移籍したのはトワイライトゴシックだぞ -- 名無しさん (2017-01-10 20:02:11)
- ミカファールに並ぶ最凶カードの記事来たか…リソースを全部回復してノーコストでいきなり出てきてデメリット皆無ってTCG史上で見てもおかしいカードだ -- 名無しさん (2017-01-10 21:36:49)
- ちょうどこいつ出た辺りで始めたけど初心者のジャンクデッキでもこれおかしくね?ってなった記憶 -- 名無しさん (2017-01-10 22:53:09)
- カードのデザイナー繋がりでクリーチャー版の暗黒の儀式だよねこの子。アルティメットのホロ版は高価だよな -- 名無しさん (2017-01-11 16:10:51)
- ↑3こいつは論外だがバトスピは条件がメリットになってるカードが多すぎる -- 名無しさん (2017-01-12 14:31:14)
- ↑9 張飛は別にセイリュービ無くてもそれなりにやれたぞ。主にヤマトの相方としてだけど。ぶっちゃけ烈神速と相性が良かっただけで単体でも機能してたのが救い。なんやかんや関羽も召喚時持ち神速のサポートにならなくもない。桃園だけはそもそも特定カードのみバースト封じれますってのが強くなかったから・・・ -- 名無しさん (2020-07-29 14:29:08)
- キャラデッキ作る為に禁止になってから買ったわ、独り対戦なら禁止関係ないし -- 名無しさん (2020-11-08 22:55:23)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2017/01/09 Mon 23:57:32
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
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#center(){&size(20){戦いの龍脈を貫け!烈の覇王セイリュービ、レベル3で召喚・・・ホワタァ!}}
烈の覇王セイリュービとはTCG[[バトルスピリッツ]]のスピリットカードである。
モチーフとなっているのは青龍+[[劉備]]。
劉備に青龍をあてがうのは同じバンダイコンテンツ出身の[[劉備ガンダム]]と共通している。
このカードは[[大天使ミカファール>大天使ミカファール(Battle Spirits)]]に次ぐバトスピ史上最大の問題児としてその名を轟かせている。
その理由は以下の効果にある。
#blockquote(){
烈の覇王セイリュービ/The RetsuHero Seiryubi
スピリット
7(2)/緑/覇皇・華兵
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 14000
【[[バースト>バースト(Battle Spirits)]]:自分のライフ減少後】
自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。
フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、自分のトラッシュのコアすべてを
自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのスピリットカードを、コストを支払わずに召喚する。
シンボル:緑
コンセプト:寺島慎也
イラスト:藤井英俊
フレーバーテキスト:決断から実行まで、その迅速さは圧倒的だった。
}
効果は自分を召喚するためのものしか持ち合わせておらず、場に出た後は単なる[[バニラ>バニラ(TCG)]]なのだが、この召喚するための条件とそれに付随する効果が曲者。
#blockquote(){【[[バースト>バースト(Battle Spirits)]]:自分のライフ減少後】自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。}
「[[龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード>龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード(Battle Spirits)]]と同じ条件でただ場に出るだけ、しかも出た後はバニラって雑魚じゃん…」
違う、そこじゃない、見るべき効果はこちらである。
#blockquote(){フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、自分のトラッシュのコアすべてを
自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのスピリットカードを、コストを支払わずに召喚する。}
まず前提となる知識として、バトルスピリッツはコアをコストに使用するTCGである。
このコアは使用前はリザーブという場所に置いて置き、メインステップ中ならばフィールドにあるカードに好きに移動させることができる。
そして新たにカードを使用するときそのコアをリザーブまたはフィールドから支払う。
支払ったコアは使用済みとしてトラッシュに置かれる。このコアは次の自分のターンの開始後リフレッシュステップでリザーブに戻ってくる。
さて、ここまで言えば少しでもコスト制のTCGに触れたことのある人ならすぐにこの効果のヤバさがお分かりいただけるだろう。
&b(){「自分のトラッシュのコアすべてを自分のフィールド/リザーブに好きなように置くことで」}
つまりはこのターンに支払ったコアが全て戻ってくるということである。
そして条件の方だが、
&b(){「自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、」}
この条件を満たすのは非常に容易である。なんせバトルスピリッツは&font(#dc143c,b){コアが4個からスタート}し、毎ターン一つずつコアが増えていくのだから。
それゆえにこのカードが存在している環境では序盤でも相手のコアがいくつトラッシュにあるのかを常に警戒することを強いられていた。
と、このように書くと非常にぶっ壊れたカードのように思えるかもしれないが、明確な欠点も存在する。
この効果が使えるのは『お互いのアタックステップ』のみである。
バトスピはメインステップでしかスピリットの召喚などができず、アタックステップには手札からは「フラッシュ」と書かれた効果しか使用ができない。
アタックステップ後には特殊なカードで追加する以外はステップが存在せずターンエンド(エンドステップ)となる。
そのため、せっかく回収したコアもその活用法はもっぱらフラッシュタイミングで使用するマジック、またはフラッシュタイミングで召喚が可能な緑の能力【神速】などに限られている。
そもそもアニメなどでの説明のとおり、【神速】が陽、【烈神速】を陰として表裏一体のコンボを成立させるのがこのスピリットのデザインであった。
しかしながら使用可能な期間がアタックステップ限定とはいえコア全てを一度に回収可能な能力であることに変わりはない。
このスピリットがあることで、あとで防御に回すためのコアを考えずにギリギリまで支払うプレイングが可能になる。
あとから必要な分のコアを乗せてしまえるためスピリットに乗せておくコアも最小限で良くなる。
コア運用に頭を悩ませる必要が全くなくなり、バトスピにおけるコアの概念をこの1枚で崩してしまった。
そしてこのスピリットは&font(#dc143c,b){あらゆるデッキで3積み必須のカード}となってしまった。
バトスピにおいて色はコストを支払う際にそのコストを軽減できるかに関わる。
そもそもコストを支払わないことが前提のこのスピリットはあらゆる色に採用が可能だったのだ。
加えてこのスピリット自身のBPが高かったことも採用に拍車をかけた。
前述のように場に出たあとはただのバニラだが、元々のコストは7でそれに見合っただけの大型スピリットとしての戦闘能力をこのカードは有していた。
フラッシュタイミングで突然出てきては相手の中型スピリットをブロック、返り討ちにしていく壁役としては全く申し分がない。
そしてこのスピリットの登場当時、最高の相棒が環境トップに存在していた。
このスピリット発売の前月からショップバトル優勝者に配布されていた[[裏Xレア>裏Xレア(Battle Spirits)]]「[[蜂王フォン・ニード>蜂王フォン・ニード(Battle Spirits)]]」である。
#blockquote(){Lv2『このスピリットのアタック時』
相手のライフを減らしたとき、このスピリットのコア3個を自分のトラッシュに置くことで、
このスピリットは回復する。}
この効果と【烈神速】が非常に噛み合った。アタックするたびにコアがトラッシュへ送られ、そのコアをセイリュービで戻す。
ワンショットキルをも可能な連続アタックを可能にしたのだ。
このシナジーを中心に組まれたデッキは【蜂王リュービ】と呼ばれ、当時3枚採用可能だったストームアタックと共に環境トップの緑の地位を不動のものとした。
他にも、このスピリットの恩恵を特に受けていたのは紫だった。
コアを増やしにくい紫で、アタックステップ中にトラッシュからの召喚を行う【不死】のコア確保にとても都合の良い効果だった。
他にもこのカードが現役の頃は今では考えられない現象がいろいろ起きていた。
特に&font(#dc143c,b){「同じ効果でもコスト4のカードよりコスト5のカードの方が強い」}という考え方が浸透し、双翼乱舞よりもフォースドローが優先された現象はこのカードの影響力を語る上では欠かせない。
最初にこのスピリットのバースト効果を紹介したが、このバースト効果で召喚したプレイヤーはほとんどいないと思われる。
多大なメリットを受けられる【烈神速】を捨ててまでバーストにセットするほどの効果はなく、しかもただ召喚するだけ。
一方で普通にこのスピリットをコストを支払って召喚するプレイングは当時存在していた。
7コスト2軽減、つまり最大軽減でも5コストかかるため、2枚目の【烈神速】の条件を無理やり満たすためのプレイングとして意義があったのだ。
どこまでも無茶苦茶なカードである。
そんなこのカードがいつまでも許されるはずもなかった。
「入れない理由がない」カードであり、コア運用のあり方そのものを揺るがす存在として2012年9月1日、発売後約半年で究極カード(現・制限カード)になり、デッキに1枚しか入れられなくなる。
それでも必須カードとして「先に引いたもの勝ち」の状況を生み出してしまったためそのおよそ半年後の2013年3月23日に伝説カード(現・[[禁止カード>禁止カード(Battle Spirits)]])に指定され、デッキに入れることが不可能となった。
同時に、【烈神速】というキーワード効果が廃語も同然となってしまい、【烈神速】のサポートカードはその意味を失ってしまった。
アニメ[[バトルスピリッツ 覇王]]では[[ノラ・ニャオ]]の切り札。
しかしながら彼女のデッキは&font(#800080){紫}のデッキである。しかも初登場は発売前。
セイリュービが色を問わず採用できるということを公式は最初から認識していたようである。
メインステップで使いきったコアを戻す運用をしていたが、ベツバラ戦ではメインステップを何度も飛ばされたためやむを得ずバーストで召喚している。
その他にも1話限りのゲストキャラ、泉・ローラースルーじゅん子の切り札としても使用された。
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#include(テンプレ3)
…烈の覇王セイリュービが禁止カードになりおよそ1年半の歳月が過ぎたころ、そいつは現れた。
#blockquote(){
アルティメット・セイリュービ
アルティメット
8(緑4極1)/緑/新生・華兵
<1>Lv3 10000 <3>Lv4 17000
【召喚条件:自分の緑アルティメット1体以上】
フラッシュ【烈神速】『お互いのアタックステップ』
自分のトラッシュのコアが5個以上のとき、
自分のトラッシュのコアすべてを自分のアルティメット/フィールド/リザーブに好きなように置くことで、手札にあるこのアルティメットカードを、コストを支払わずに召喚する。
【Uトリガー】Lv4『このアルティメットのアタック/ブロック時』
Uトリガーがヒットしたとき、相手のスピリット/アルティメット1体を疲労させる。
(Uトリガー:相手のデッキの1枚目をトラッシュに置く。そのカードのコストが、このアルティメットより低ければヒットとする)
シンボル:極
イラスト:村瀬倫太郎
フレーバーテキスト:速い!!これじゃあ、速さを比べられる相手もいない!
}
なんと[[アルティメット>アルティメット(Battle Spirits)]]としてリメイクされたのだ。
しかも【烈神速】はコアをアルティメットにも置けるようにパワーアップした記述となっている。
更に召喚された後はバニラ同然だった以前とは違い、バトル時の【Uトリガー】で相手を疲労させることまで可能となった。
&font(l){ついでに蛇足記述だったバーストは削除されている。}
当初こそ禁止カードをリメイクして大丈夫か?という心配の声も上がっていたが専用デッキでのみ採用されるという良いバランスで落ち着いたカードになった。
その理由が
#blockquote(){【召喚条件:自分の&font(#008000){緑アルティメット}1体以上】}
の記述である。
アルティメットは一部の例外を除き、この召喚条件を持つ。
このアルティメット・セイリュービの場合は他に緑のアルティメットが場にいて初めて【烈神速】が使える。
更に言うと、そもそもこの条件を満たすための緑のアルティメットも召喚条件を満たす必要があるため、二重に召喚条件を満たさなければ場に出せないカードとなっている。
そのため、このアルティメット・セイリュービは「それを出せる構築」をしなければ採用ができないカードとなったのだ。
登場とほぼ同時期にアルティメット用のブレイヴが登場、特に「地球神剣ガイアノホコ」はアルティメット召喚と同時にノーコストで合体して緑を追加できたためこのカードとのシナジーも期待された。
ところが、結局アルティメットそのものを用意するハードルがそこそこあったために危惧されたほど採用されるようなことはなかった。
過去の経験から学習された結果がこのカードに詰まっているのだ。
ここからは完全に余談だが、バトルスピリッツでは「烈の覇王セイリュービ」以降に登場したカードに禁止カードが[[創界神の被害を受けたネコジャジャ>創界神(Battle Spirits)]]まで1枚も存在していなかった。
開発はセイリュービで禁止のさじ加減を把握した、とも言われている。
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#center(){&font(#008000){&size(20){フフ、どこを見ているんだい?しょうがない人だな。}}}
公式[[女体化]]企画もとい詩姫プロジェクトにより、「セイナ・リューミン」として[[詩姫>詩姫(Battle Spirits) ]]化した。
私服姿、ステージ衣装のバリエーションで&font(#dc143c,b){既に6種類もカード化している}ため、細かく記事を書くと上記の2倍以上の文章量になってしまうほど。
このカード枚数は詩姫内では2番目に多い。ちなみに1位は元相棒のフォンニードことフォンニーナ。
性格は真面目なお姉さんで、私服姿では腰に剣を2本差している剣士系キャラである。
この私服姿がチャイナ服である。&font(l){そして一番エロい。}
【シャイニーハーツ】のまとめ役的な存在であり、特にラビィやランといった年少組にとっては時には厳しく、そして成長を見守るまるで親のような存在。
過保護な面もあり、サヤの帰路をストーカー同然で尾行したりもしていた。
公式HPに掲載されている漫画「はっぴー☆にゅーわーるど」の第14話では身長が&b(){172cm}であることが確認できる。
後に【トワイライトゴシック】と掛け持ちで活動を始める。
現在では【シャイニーハーツ】の人数も多くなってきたことから完全に【トワイライトゴシック】へ移籍したようだ。
「詩姫学園」では剣道部に所属している。
パラレル版のイラストでは無防備な着替え姿を披露し、それを見た&font(l){公式レズ}リゼ・クロムウェルが興奮して倒れた。
追記・修正は烈の覇王セイリュービをバーストで召喚してからお願いします。
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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- セイリュービはイラストもカッコいいだこれが -- 名無しさん (2017-01-10 00:32:16)
- ほぼあらゆるデッキでコアの遣り繰りやそれを見越した駆け引きが丸々無意味になるのはやっぱいかんよなあ -- 名無しさん (2017-01-10 00:37:40)
- セイリュービが禁止になったせいで本来一緒に使うはずだった張飛と関羽、桃園が紙くず当然になってしまったんだよな… -- 名無しさん (2017-01-10 00:59:54)
- 詩姫版のセイナ・リューミンがアブソリューツに移籍したのはモチーフが禁止カードになったからかな?シャイニーハーツに禁止カードがモチーフのキャラは合わないだろうし -- 名無しさん (2017-01-10 01:23:50)
- なお今はアタック/ブロック時に烈神速のコスト4も存在する模様。 -- 名無しさん (2017-01-10 17:38:10)
- カードゲームで「せいりゅー」と発音するやつは本当にろくなことしないな -- 名無しさん (2017-01-10 19:29:19)
- ↑3セイナが移籍したのはトワイライトゴシックだぞ -- 名無しさん (2017-01-10 20:02:11)
- ミカファールに並ぶ最凶カードの記事来たか…リソースを全部回復してノーコストでいきなり出てきてデメリット皆無ってTCG史上で見てもおかしいカードだ -- 名無しさん (2017-01-10 21:36:49)
- ちょうどこいつ出た辺りで始めたけど初心者のジャンクデッキでもこれおかしくね?ってなった記憶 -- 名無しさん (2017-01-10 22:53:09)
- カードのデザイナー繋がりでクリーチャー版の暗黒の儀式だよねこの子。アルティメットのホロ版は高価だよな -- 名無しさん (2017-01-11 16:10:51)
- ↑3こいつは論外だがバトスピは条件がメリットになってるカードが多すぎる -- 名無しさん (2017-01-12 14:31:14)
- ↑9 張飛は別にセイリュービ無くてもそれなりにやれたぞ。主にヤマトの相方としてだけど。ぶっちゃけ烈神速と相性が良かっただけで単体でも機能してたのが救い。なんやかんや関羽も召喚時持ち神速のサポートにならなくもない。桃園だけはそもそも特定カードのみバースト封じれますってのが強くなかったから・・・ -- 名無しさん (2020-07-29 14:29:08)
- キャラデッキ作る為に禁止になってから買ったわ、独り対戦なら禁止関係ないし -- 名無しさん (2020-11-08 22:55:23)
- おい、バーストしろよ -- 名無しさん (2021-06-20 09:54:24)
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