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「ドクター・ゲロ」(2024/04/16 (火) 17:09:15) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2016/05/12 Thu 17:20:35
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&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます
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#center(){&color(gray){&bold(){スキな死に場所を選べ孫悟空……}}}
&color(gray){&bold(){ドクター・ゲロ}}とは、[[漫画]]『[[ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]』の登場人物。
彼の被造物により&bold(){実質的な世界滅亡と[[主人公>孫悟空(ドラゴンボール)]]死亡という悲惨な展開を1回ずつ招いた}という、極めて重要なキャラクターである。
[[CV>声優(職業)]]:矢田耕司、沢木郁也(『ドラゴンボールフュージョンズ』)
#openclose(show=●目次){
#contents()
}
*人物
[[レッドリボン軍]]に所属し、様々な兵器を開発していた科学者。
肌は浅黒く、腰の辺りまで届く縮れた白髪を持ち、立派な口ひげを蓄えている老人。ちなみに頭頂部は禿げている。
レッドリボン軍のお抱えだっただけあって科学者としての能力は極めて優秀であり、最先端メカトロニクスやバイオテクノロジーに秀でている。
その技術力は、同じく[[天才]][[科学者>博士/発明家キャラ]]である[[ブルマ>ブルマ(ドラゴンボール)]]やブリーフ博士すら舌を巻くほどであり、
ブリーフから&bold(){&color(skyblue){「この天才振りをもっといい方向に生かしていれば…」}}とその技術力を惜しまれた事もあった。
その反面、人格に大きな問題があるようで、
ブルマから&bold(){&color(skyblue){「科学者としては優秀だけどイヤなやつらしいわよ」「ドクター・ゲロはろくなヤツじゃないけど天才だったのはたしかね」}}と酷評されていた。
ちなみに彼がレッドリボン軍の所属である事は科学者の間でもほとんど知られておらず、ブルマもこの事実を知った時には驚きを隠せないでいた。
原作者の裏話によれば、ゲロはレッドリボン軍創設当時からのメンバーであり、実質的に軍を裏で操っていた人物でもあったらしい。
兵器の開発も、ほぼ全て彼の手が絡んでいたという。
軍による[[世界征服]]を夢見ていたものの、[[孫悟空>孫悟空(ドラゴンボール)]]に軍を潰された事でその野望は潰える。
そして悟空に恨みを抱き、彼に[[復讐]]する事を目的とした[[最強]]の[[人造人間]]作成を決意した。
&font(l){しかし壊滅に至ったきっかけが[[レッド総帥]]の身長を伸ばしたいという願望のためとか知ったらどうするのだろうか}
なお、あくまで「実質的に、裏で」ということなので、さすがに資金繰りや人事、兵士の訓練や作戦指揮などはレッド総帥や[[ブラック補佐]]、[[ブルー将軍]]などがやっていたものと思われる。
17号などの扱いを見てもゲロには組織を束ねる力量は無く、あえて裏方に徹していたのだろう。
軍の壊滅後は北の都の郊外にある洞窟内に研究所を構え、そこで本格的な研究を開始。
その手始めに昆虫型の[[スパイ]][[ロボット]]を作成し、[[天下一武道会>天下一武道会(ドラゴンボール)]]から[[ベジータ]]戦までの悟空の様子を密かに偵察していた。
ベジータ戦までの悟空の戦い方を知る事で悟空のパワーや技を完璧に把握し、
その後どれだけ成長するかを&font(l){年齢的にこれ以上のパワーアップは無理というドラゴンボールではあるまじき前提の}計算で導き出し、ようやく人造人間の作成に着手する。
しかしその製作は思うようにうまくいかず、9号から15号までは全て何らかの重大な問題を抱えていたため失敗作に終わる。
ちなみにそのうちの[[13号>人造人間13号]]から15号はかなり完成度が高かったようであり、それらの個体は劇場版で登場し、悟空の前に立ちはだかっている。
試作型として[[16号>人造人間16号]]を製作した時には強力なパワーと爆破装置を搭載するが、
傷つける事を好まない優しい性格となってしまったため、戦士として不適格と見なし失敗作の烙印を押した(これに関しては後述する)。
同時期にこれまでとはアプローチを変えバイオテクノロジーにより様々な生物の細胞を合成、培養して製作する新型の人造人間[[セル>セル(ドラゴンボール)]]の開発も行っていたが、
こちらは開発途中に単独では完全体にはなれない事が判明した為、その強化パッチとして利用する事も視野に入れて[[人間>ヒト(生物)]]を有機質で[[改造>肉体改造]]する方法へと転換。
若者を拉致して[[17号>人造人間17号]]と[[18号>人造人間18号]]を作成したが、
強大なパワーと[[永久エネルギー炉>永久機関]]を搭載した事+勝手な改造で恨まれていた事により制御が効かなくなってしまい、これも失敗。
2人とも活動を停止させて16号とともに研究所へ安置し、更に自分が存命の間にはセルが完成しない事も判明した為、
開発をコンピューターに任せつつも自力でのセルの開発も断念。
&bold(){グダグダである。}
今度は安定性を求め旧式のエネルギー吸収式に戻した事で、ようやく理想の人造人間・[[19号>人造人間19号]]が完成。
その後19号に命じてゲロ自身を改造させ、人造人間として生まれ変わった後は&bold(){「人造人間20号」}と名乗るようになった。
この改造により掌にはエネルギー吸収装置が備わり、ドーム状の頭頂部から[[脳]]が透けて見えるようになる。この脳の部分は金属で出来た帽子で隠している。
悟空たちと対峙した時にも人造人間と名乗っていたが、経緯を説明している最中に、ゲロとしての地が出てしまい、
[[ピッコロ>ピッコロ(ドラゴンボール)]]から&bold(){「まるできさま自身がドクター・ゲロのような言い方だな」}と突っ込まれてしまう(すぐに「ゲロは死んで、もうこの世にはいない」ととぼけたが)。
パワーは19号より強いものの、17号や18号には劣る。それでも悟空たち[[Z戦士]]とまともに渡り合えるほどの強さを誇る。
(厳密には悟空は病気、[[ピッコロ>ピッコロ(ドラゴンボール)]]には不意打ちのハンデがあっての善戦であり、19号は[[ベジータ]]を20号と連戦できない程度には消耗させたが撃破されたので[[超サイヤ人]]レベルにはやや及ばない様子。20号が[[ヤムチャ>ヤムチャ(ドラゴンボール)]]を圧倒、アニメでは片腕を失った状態で[[クリリン]]をもボコボコにしたので地球人組には普通に勝てるレベル)
純粋なロボットや人間ベースでこの戦闘力と[[フリーザ]]が求めた永遠の命(老化しないという意味での)を自分の技術だけで成し遂げたというのはすごいことである。
ただ、エネルギー吸収式は旧式とのことだが、13~15号は永久式エネルギー炉であったことから、19号と自分に施したのは12号以前の技術と言うことになる……
さすがにゲロ本人も忸怩たるものがあったようで、後に17号に確認された際には「そ……そうだ……」と苦い反応をしている。
*活躍
5月12日、南の都の南西9km地点にある島に、人造人間19号と共に現れた。
ヤジロベーのスカイカーを撃墜した後は、近くの町に降りる。
車道の真ん中に立っていたため通りかかった[[車>自動車]]のドライバーにクラクションを鳴らされるが、その車のボンネットを殴って穴をあけた上、ドライバーの&bold(){首を片手で[[握り潰して>握る(技)]]}殺害した((アニメ版では扼殺に変更。))。
その現場に[[ヤムチャ>ヤムチャ(ドラゴンボール)]]が現れると、隙をついて背後に周り、彼の顔を掴んでエネルギーを[[吸収>ドレイン技]]した後で腹を貫き致命傷を与える。
その後目当てである悟空とその仲間たちが現れると、自分たちの素性を彼らが知っていた事に疑問を抱きつつも戦闘を始めようとする。
しかし悟空たちが、無関係な人間を巻き込まないよう人のいない場所に移動しようとした時に、&bold(){「その必要はない」}と周囲をアイビームで破壊。
町を破壊して誰もいない場所を作ろうとした事で悟空の[[怒り>怒り(感情)]]を買い、破壊活動を妨害された後で悟空たちと飛び立った。
その際に項目冒頭の台詞を言ってるのだが、そう言ってた癖に自分たちに有利な戦場と判断した荒野を見つけるなり、&bold(){「ここにしろ」}と言ってそちらに向かう&font(l){セコさ}狡猾さを見せた。
荒野に着くと、自分が手を下すまでもないとして、19号と悟空を闘わせ戦闘の様子をうかがう。
…が、[[超サイヤ人]]の存在を知らなかったのが裏目に出て悟空は19号と互角に渡り合ってしまい、早速焦る。
というか、ピッコロと悟飯の発言から悟空が万全の状態ならあっさり19号を破壊されていた可能性が高い。
しかし、(ゲロ的には幸いなことに)悟空は未来トランクスが警告していた心臓病を戦闘中に発症し、それによる急激な体力の消耗もあって戦況は19号に傾く。
そのまま悟空を倒せるか…と思われた矢先、それまで様子を見守っていた[[ベジータ]]が乱入し、悟空は戦線離脱。
そして超サイヤ人になったベジータに19号が破壊されてしまう。
その後はベジータの力に恐れをなして逃走を図り、彼やピッコロからエネルギーを吸収しつつ逆転のチャンスを待つ。
ベジータたちからエネルギーを奪えば勝てると踏んでいたがその読みは甘く、
不意を突いてピッコロから一度はエネルギーを奪うが、テレパシーで呼ばれた悟飯にカットされ((その際に帽子が谷底に落ちて回収不能となった))、ピッコロが悟飯から受け取った仙豆で回復して本気を出すと太刀打ちできず右手を破壊される。
ちなみに[[Z戦士]]たちが瞬間的に気を増幅させているというメカニズムをこの段階に至っても理解していなかったらしい。
そこに未来の青年[[トランクス>トランクス(ドラゴンボール)]]が登場。
本来この時代に存在しない筈のトランクスの姿を見た事で激しく動揺し、勝ち目が無いと悟り17号と18号を再起動させる事を決断する。
隙を突いて再度逃走し、一路北の都郊外にある研究所を目指す。
何とかベジータ達より先に研究所へ到着し、欠陥が直っている事を祈りながら17号と18号を機動させた。
最初は2人ともゲロに対して敬語で話し、ゲロはそれを以って欠陥は直っていると安心するもそれは彼らの演技であり、気を取られた隙に緊急停止コントローラーを17号に奪われ、破壊される。
それでも17号達に対しベジータ達を倒すよう命令するが、当然というべきか彼らは言う事を聞かず、16号が入ったカプセルを見つけられると&bold(){「触るんじゃない!」}と激しく取り乱す。
彼らが16号を起動しようとした際にも&bold(){「この世界そのものを滅ぼしたいのか!!」}と訴えかけるが聞き入れてもらえず、遂には17号に胴を貫かれてしまう。
そして[[頭を蹴り落とされ>首ちょんぱ/首切断]]、&bold(){「このガラクタどもが…」}と彼らを罵った後、17号に頭部を踏み潰され死亡してしまった。
悟空への復讐を果たせぬまま亡くなったが、
未来から来た[[セル>セル(ドラゴンボール)]]が結果的に悟空の命を奪ったので、「自身の造り出した人造人間で悟空を抹殺する」という願いを果たしている。
尚、未来トランクスの次元では、詳細は不明だが、自分が作成した人造人間によって、Xデーの5月12日以前に殺されているらしい。
これにより、本来なら17号と18号が島に襲来するはずだったのだが、
トランクスが過去に干渉した事で歴史が大きく変わってしまい、結果19号と20号(ゲロ)が島に襲来する事となった。
それでもゲロは結局自らが作成した17号に殺されている為、こればかりは、どうあがいても逃れられない運命だったという事なのだろうか。
*アニメ版での活躍
**ドラゴンボールZ
原作では扉絵で3頭身のみの姿だった人間の時の姿が、『Z』では[[回想>回想シーン]]でも登場している。
セル編以降は[[魔人ブウ]]編でちらりと登場。
悟空と魔人ブウ(純粋)の戦いを、[[フリーザ]]や[[セル>セル(ドラゴンボール)]]たちに混じり、[[地獄>冥府/地獄]]で観戦していた。
サイボーグ状態から生身に戻ったフリーザとは違い、身体は機械のまま。
&bold(){・劇場版}
7作目『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』のプロローグの回想の中で登場。
今作はゲロの死後に起きた出来事となっているが、彼の意思を受け継いだスーパーコンピューターが悟空抹殺のための人造人間開発を続行。
前述の13号から15号の人造人間を完成させて悟空のもとに送り込んだ。
**[[ドラゴンボールGT]]
地獄を彷徨っていた時に、同じく地獄行きとなった狂人的科学者&bold(){ドクター・ミュー}と出会う。
そして悟空に復讐するために彼と手を組みマシンミュータントの&bold(){新17号}を作り上げる。
…一体原料は何だったのかとか突っ込むのは野暮である。
新17号の力を使って地獄とこの世を結び、地球への侵攻を開始。悟空を地獄に誘い出して閉じ込めた後、ミューと共に地球へと降り立つ。
その後17号と新17号が合体して[[超17号>超17号(DBGT)]]が誕生。ベジータたちを追いつめてゆき、復讐は完遂間近だった。
しかし、新17号(超17号)はミューの命令のみを聞くようプログラミングされていたため、後にミューの裏切りにより超17号の手で殺され、再び地獄へと叩き落された。
こうしてまたも17号の手によって殺される事となるのだが、殺される前に&bold(){「またしても…」}と悲しげに呟いていたため、17号に対してある程度の愛着はあったものと思われる。
*ゲーム版での活躍
・「Sparking!」シリーズ
様々なキャラクターとの掛け合いがあるが、
16号と戦うと「&bold(){お前に従うようには、プログラムされていない}」と発言されてしまう。
いや、それぐらいはプログラムしとけよ。
17号と18号に仲間や家族を殺害された[[未来悟飯]]からは「お前がすべての元凶だったのか!!」と殺意を向けられている。
原作で背かれた17号と18号はもちろん、13号や8号、スーパー17号にも背かれる。
唯一の例外はやはりというか19号で、ゲロが「機体の調子をチェックしたい。テストの相手を頼む」といい、19号は「はい。かしこまりました」と受けるというもので、いかにも本編直前の彼ららしい様子を見せる。
・レイジングブラスト2
13~15号らとの掛け合いもあり、元々口数の少ない14号と15号はゲロの名を呟くくらいだが、13号からは慇懃無礼とも取れる言葉を掛けられている。
一方でゲロは「お前は!? ――そうか、わしのコンピューターが……」と、廃棄したはずの三体が現れた事に驚きつつも、再起動したのは自分の使っていたコンピューターによるものと把握している。
・GBA『舞空闘劇』
IFエピソードでは一風変わったストーリーが展開される。
なんと&bold(){ストーリーの主役なのに自身を操作するエピソードが1話しかない}のだ。
おおざっぱにストーリーの流れを説明すると
・悟空とピッコロを街を襲撃する事で誘い出し、エネルギーを頂くため単身戦うも敗走。「ピッコロがあんなにパワーアップしているとは予想外だった…!」
・18号を起動させ再び街を襲撃。ベジータに二人がかりで挑むも敗走。「…お、おのれ~!まさか二度も逃げ帰る事になるとは…」
・「コイツの強さはハンパじゃないぞ」とノリノリで起動させたのは&bold(){なんとメカフリーザ}(フリーザから採取した細胞から作ったクローンを改造したものでフリーザ本人ではない)。悟空の家に襲撃をかけるもトランクス相手にまたもや敗走。
・超サイヤ人を基準に18号達をパワーアップさせて悟空とクリリンに挑むがまたしても敗走。追わないのかと問うクリリンに対して悟空の反応は&bold(){「なんか、かわいそうじゃねえかよ」}。…(´;ω;`)ブワッ
・ついにセルを完成させ「きさまとの勝負もこれが最後だ」とノリノリで悟空親子に挑むもやっぱり敗走。なおこのエピソードでの人造人間達は完全にゲロの制御下に置かれている為か、終始無言。
・人造人間達をセルのデータを使って更に強化するも、今度はベジータ親子に叩きのめされまたしても敗走。度重なる敗北に業を煮やしたゲロは&bold(){16,17,18号をセルの完全体にする為の材料として処分してしまう}。クリリン涙目。
・18号と17号を吸収させ「真の完全体」となったセルと共にZ戦士相手のシミレーションバトルを行い、勝利を確信する。&bold(){ここでようやく操作キャラに}。このステージではセルが喋るが、やはり完全に制御されている為か「ドクター・ゲロ様」とやたら紳士的。
・セルを引き連れ悟空親子と対決するがやっぱり敗走。しかし…?
#center(){&color(gray){&bold(){……}}}
#center(){&color(#ff9900){&bold(){オラは誰も殺すつもりはねえ。早く連れて帰って、治してやりな}}}
#center(){&color(gray){&bold(){……孫悟空…わたしは絶対にあきらめんぞ…いつか必ず、おまえを倒してやるからな…!}}}
#center(){&color(#ff9900){&bold(){…ああ。待ってるぜ…}}}
#center(){&color(#9900ff){&bold(){…ねえ、お父さん。なんであんな悪い奴を逃がすの?倒しちゃったほうがよかったんじゃあ…}}}
#center(){&color(#ff9900){&bold(){…そうだな。悪いやつには違いねえ。でも、だからって殺すことはねえだろ。それに、あいつがオラを倒そうとがんばってる間は他に悪いことなんてやらねえさ}}}
…とまぁ、&bold(){どこぞのワイリー博士のようなコミカルなストーリーに仕上がっている}。
なお、悟空もちょっといい事を言ってるが、この後&bold(){「強い対戦相手を用意してくれるから助かる(意訳)」}と言い出す。ひでえ
まぁ、「他に悪い事なんてやらない」からそういう扱いをしているのではあるけど。&font(l){吸収された17号・18号「おい」}
*技
&bold(){・アイビーム}
眼球部分から高エネルギーのレーザーを照射する。
一見地味だが、一撃で広範囲を破壊できるほどのパワーを有している。
&bold(){・エネルギー吸収}
掌の吸収装置から相手のエネルギーを吸い取り、自分のエネルギーに変換する。
直接相手の体に触れて吸い取る他、相手の放った気功波も吸収できる。
単発の遠距離攻撃は通じないため、接近戦を挑むしかないのだが、この場合も触れられることを警戒せねばならず、相手は普段以上の消耗を強いられる。
…が、実際に戦闘したピッコロは悟空やベジータが19号と戦うのを見てそれがわかっていたので&font(b){腕を破壊してエネルギー吸収自体をできない状態にしてしまった。}
使いこなせば相当強力だっただろうが…
&bold(){・エネルギー放出}
気功波に近いものであり、体内のエネルギーを吸収装置から逆噴射させる技。
エネルギーを多量に放出するため、戦闘値が大幅にダウンする。
*家族構成
・ボミ(CV:[[桑島法子]])
ゲーム作品『ドラゴンボールファイターズ』で存在が明かされた&bold(){妻}。
%%なんであんな夫にこんな妻がというくらいの%%ナイスバディ美人であるが、ゲロも顔立ち自体は整っているので若い頃は美男美女夫婦だったのかもしれない。
後に人造人間21号となり、善と悪の二つの形態を有する魔人となった。
なお『[[ドラゴンボール超 スーパーヒーロー]]』ではスカーレットから「(ボミは)ゲロの先妻」という発言が出ているので、離婚or死別して後妻を貰っていた可能性がある。
(なお家系図上Dr.ヘドの父親がボミの息子であることは確定しており、腹違いの兄弟の類ではない模様)
・ゲボ
息子。レッドリボン軍上級兵士だったが、銃弾に当たり戦死した。
作者のQ&Aによると&bold(){[[人造人間16号]]のモデル}であり、その思い入れから16号は強力なパワーや爆破装置を搭載するが
「出来るなら戦闘で壊れて欲しくない」という気持ちまで反映されたのか優しい性格になってしまったとのこと。
・Dr.ヘド(CV:[[入野自由]])
『スーパーヒーロー』で登場した孫。ゲボの弟の子。両親はレッドリボン軍に肩入れし悪の片棒を担ぐゲロに辟易し、家出したらしい。
子供の頃に祖父を17号に殺され、両親は事故死したため、ゲロの遺産を継いで裕福な暮らしをしていた。
本人はスーパーヒーロー好きなため、ヴィランそのものであるレッドリボン軍や祖父を心底嫌悪していたが、祖父の才能には敬意を抱いていた。
その後、[[レッド総帥]]の遺児・マゼンタ率いる新生レッドリボン軍と結託し、ゲロをも超える最強の人造人間を作る野望に燃える。
このように一族は全員&bold(){嘔吐物}のような名前が付いている(VOMIはフランス語で嘔吐物の意)。
なおヘドは丸々と太っていて目つきが悪いので、「作中に登場しないヘドの父が[[19号>人造人間19号]]のモデルなのでは?」と思った視聴者もいると思われるが、
作者のQ&Aによれば「レッドリボン軍が制圧した基地に置いてあった人形」がモデルらしい。
*余談・考察
・データの確認を怠った?
超サイヤ人の事を知らなかったり、未来のトランクスが現れた時に「何者だ……データにはないぞ!!」などと口走っているが、実は未来トランクスが現代に現れ、超サイヤ人に変身して、フリーザ親子を倒した場面を&bold(){スパイロボットは、しっかり見ているのである}。
細胞まで回収しているのに……
まぁ、ゲロはサイヤ人戦以降の悟空に関して「計算では、これ以上強くなることはない」と高を括って、自身はリサーチを止めたので矛盾は生じない。&bold(){粗忽}だというだけで。
・戦闘力への理解度
ピッコロに圧倒されたときには、Z戦士が瞬間的に気を大きく増幅させている=普段の気を吸収してもあまり意味はないということを理解していなかったことを露呈。
少なくともベジータとの戦いはスパイロボットはしっかり(ry
自分自身を永久式に改造しておけば良かったのになどという点((一応フォローするなら19号に改造手術を任せては永久式の改造は難しかった、あるいは永久式を搭載する事による人格の破綻を恐れた、という辻褄合わせもできなくはない。))を含めて、&bold(){技術力は高いが知恵が回る方ではなかったようだ}。
尤も不意打ちで相手を倒す分には非常に有効で、事実ピッコロも悟飯とテレパシーが出来なければ確実にやられていた事を考えるとこれも使い方次第と言えるだろう。
というか、悟空の体調が万全なら間違いなく19号は倒されていたとはいえ、サイヤ人編までのデータ収集(つまりこの時点での最強は大猿ベジータあたりということになる)で超サイヤ人と戦える人造人間を作って見せた((16~18号に至ってはこの時点の超サイヤ人を凌駕している))のはとんでもないことではないだろうか。
・コンピューターの存在
上述した通り、スパイロボットはフリーザ親子やトランクス(本来の歴史なら悟空)の戦闘シーンを目撃し、戦闘データと細胞を回収している。
ゲロ本人は詳しく確認していなかったようなのだが、開発コンピューターはそれらのデータをちゃんと受信・研究して開発に反映していたので((そうでなければセルは「細胞は反映したが戦闘データは反映しなかった」という奇妙なことになってしまう。))、
彼とコンピューターの作った人造人間がフリーザや超サイヤ人と同等以上の性能になったのは「フリーザ親子vs超サイヤ人」の戦闘データの影響が大きかったと思われる。
&font(l){ゲロよりコンピューターが凄い}
また、ゲロがベジータ戦以後のデータは確認していなかったことから、&bold(){実はゲロとコンピューターで情報の齟齬があったことになる}。
人造人間の開発経緯がやたら迷走していたり((9~12号は全て失敗、13~15号はお蔵入り、16号は戦意に乏しく、セルは完全体化に頓挫、17・18号は即座に反逆、その後セルの完成が自分の死後になると判明してコンピューターに任せて保留、19号は12号以前の技術に差し戻し……この間、レッドリボン軍壊滅からゲロの20号としての参戦まで17年掛かっている。))、作った人造人間がほとんど制御できていないのはこれも一因かも知れない。
・二つの未来における人造人間の性能差
未来トランクスの話によると本編世界の17号と18号は悟空が&bold(){心臓病で死んだ世界の17号と18号より強い}と言われている。曰く「元の次元の二体には、今の自分でも善戦ぐらいはできた」とのことだが、本編世界の17号には一撃で気絶させられてしまった。
本編世界では未来トランクスの次元で悟空が死亡した時期以降に17号と18号におそらく打倒悟空のための何らかの強化を行ったか、
逆に未来トランクスの次元のゲロがおそらく悟空と戦う必要がなくなったために制御を優先して17号と18号の性能を落としたと考察する読者もいる。
また、本来なら「フリーザ親子vs悟空((一人用のポッドではフリーザの母船に追いつけないため、瞬間移動で参戦。))」のはずが「フリーザ親子vs未来トランクス」に代わったことと、トランクスがセルのタイムマシンと抜け殻を発見した際に「歴史がこんなに変わったのはコイツのせいでは」と発言していたことから、
17号・18号の性能アップは「当時は悟空より強かったトランクスをコンピューターが戦闘力の基準としたため」あるいは「スパイロボットが卵から孵った直後の幼虫セルを発見し、その細胞を吸収したため」ということも考えられる。
・最期のやりとり
17号にコントローラーを破壊された際に「また作り直す」と&bold(){その気があれば作り直す前に殺されることが明白な}あまりにも危険な脅迫をしているため、&bold(){殺されるほどの恨みを買っている自覚はなかった模様}。
彼の発言からすると、一度起動させたが背かれてヒドイ目にあわされた(そして緊急停止コントローラーを使わざるを得なかった)ことが示唆されているのだが……
あるいは、八方塞がりすぎてパニックになっていたのかもしれない。
&color(gray){&bold(){「きさまらには絶対に追記できないといったのはホントだ!!!}}
&color(gray){&bold(){アニヲタとwiki篭りがいまにきさまらを修正しにくるぞ!!!」}}
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#center(){&color(gray){&bold(){スキな死に場所を選べ孫悟空……}}}
&color(gray){&bold(){ドクター・ゲロ}}とは、[[漫画]]『[[ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]』の登場人物。
彼の被造物により&bold(){実質的な世界滅亡と[[主人公>孫悟空(ドラゴンボール)]]死亡という悲惨な展開を1回ずつ招いた}という、極めて重要なキャラクターである。
[[CV>声優(職業)]]:矢田耕司、沢木郁也(『ドラゴンボールフュージョンズ』)
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*人物
[[レッドリボン軍]]に所属し、様々な兵器を開発していた科学者。
肌は浅黒く、腰の辺りまで届く縮れた白髪を持ち、立派な口ひげを蓄えている老人。ちなみに頭頂部は禿げている。
レッドリボン軍のお抱えだっただけあって科学者としての能力は極めて優秀であり、最先端メカトロニクスやバイオテクノロジーに秀でている。
その技術力は、同じく[[天才]][[科学者>博士/発明家キャラ]]である[[ブルマ>ブルマ(ドラゴンボール)]]やブリーフ博士すら舌を巻くほどであり、
ブリーフから&bold(){&color(skyblue){「この天才振りをもっといい方向に生かしていれば…」}}とその技術力を惜しまれた事もあった。
その反面、人格に大きな問題があるようで、
ブルマから&bold(){&color(skyblue){「科学者としては優秀だけどイヤなやつらしいわよ」「ドクター・ゲロはろくなヤツじゃないけど天才だったのはたしかね」}}と酷評されていた。
ちなみに彼がレッドリボン軍の所属である事は科学者の間でもほとんど知られておらず、ブルマもこの事実を知った時には驚きを隠せないでいた。
原作者の裏話によれば、ゲロはレッドリボン軍創設当時からのメンバーであり、実質的に軍を裏で操っていた人物でもあったらしい。
兵器の開発も、ほぼ全て彼の手が絡んでいたという。
軍による[[世界征服]]を夢見ていたものの、[[孫悟空>孫悟空(ドラゴンボール)]]に軍を潰された事でその野望は潰える。
そして悟空に恨みを抱き、彼に[[復讐]]する事を目的とした[[最強]]の[[人造人間]]作成を決意した。
&font(l){しかし壊滅に至ったきっかけが[[レッド総帥]]の身長を伸ばしたいという願望のためとか知ったらどうするのだろうか}
なお、あくまで「実質的に、裏で」ということなので、さすがに資金繰りや人事、兵士の訓練や作戦指揮などはレッド総帥や[[ブラック補佐]]、[[ブルー将軍]]などがやっていたものと思われる。
17号などの扱いを見てもゲロには組織を束ねる力量は無く、あえて裏方に徹していたのだろう。
軍の壊滅後は北の都の郊外にある洞窟内に研究所を構え、そこで本格的な研究を開始。
その手始めに昆虫型の[[スパイ]][[ロボット]]を作成し、[[天下一武道会>天下一武道会(ドラゴンボール)]]から[[ベジータ]]戦までの悟空の様子を密かに偵察していた。
ベジータ戦までの悟空の戦い方を知る事で悟空のパワーや技を完璧に把握し、
その後どれだけ成長するかを&font(l){年齢的にこれ以上のパワーアップは無理というドラゴンボールではあるまじき前提の}計算で導き出し、ようやく人造人間の作成に着手する。
しかしその製作は思うようにうまくいかず、9号から15号までは全て何らかの重大な問題を抱えていたため失敗作に終わる。
ちなみにそのうちの[[13号>人造人間13号]]から15号はかなり完成度が高かったようであり、それらの個体は劇場版で登場し、悟空の前に立ちはだかっている。
試作型として[[16号>人造人間16号]]を製作した時には強力なパワーと爆破装置を搭載するが、
傷つける事を好まない優しい性格となってしまったため、戦士として不適格と見なし失敗作の烙印を押した(これに関しては後述する)。
同時期にこれまでとはアプローチを変えバイオテクノロジーにより様々な生物の細胞を合成、培養して製作する新型の人造人間[[セル>セル(ドラゴンボール)]]の開発も行っていたが、
こちらは開発途中に単独では完全体にはなれない事が判明した為、その強化パッチとして利用する事も視野に入れて[[人間>ヒト(生物)]]を有機質で[[改造>肉体改造]]する方法へと転換。
若者を拉致して[[17号>人造人間17号]]と[[18号>人造人間18号]]を作成したが、
強大なパワーと[[永久エネルギー炉>永久機関]]を搭載した事+勝手な改造で恨まれていた事により制御が効かなくなってしまい、これも失敗。
2人とも活動を停止させて16号とともに研究所へ安置し、更に自分が存命の間にはセルが完成しない事も判明した為、
開発をコンピューターに任せつつも自力でのセルの開発も断念。
&bold(){グダグダである。}
今度は安定性を求め旧式のエネルギー吸収式に戻した事で、ようやく理想の人造人間・[[19号>人造人間19号]]が完成。
その後19号に命じてゲロ自身を改造させ、人造人間として生まれ変わった後は&bold(){「人造人間20号」}と名乗るようになった。
この改造により掌にはエネルギー吸収装置が備わり、ドーム状の頭頂部から[[脳]]が透けて見えるようになる。この脳の部分は金属で出来た帽子で隠している。
悟空たちと対峙した時にも人造人間と名乗っていたが、経緯を説明している最中に、ゲロとしての地が出てしまい、
[[ピッコロ>ピッコロ(ドラゴンボール)]]から&bold(){「まるできさま自身がドクター・ゲロのような言い方だな」}と突っ込まれてしまう(すぐに「ゲロは死んで、もうこの世にはいない」ととぼけたが)。
パワーは19号より強いものの、17号や18号には劣る。それでも悟空たち[[Z戦士]]とまともに渡り合えるほどの強さを誇る。
(厳密には悟空は病気、[[ピッコロ>ピッコロ(ドラゴンボール)]]には不意打ちのハンデがあっての善戦であり、19号は[[ベジータ]]を20号と連戦できない程度には消耗させたが撃破されたので[[超サイヤ人]]レベルにはやや及ばない様子。20号が[[ヤムチャ>ヤムチャ(ドラゴンボール)]]を圧倒、アニメでは片腕を失った状態で[[クリリン]]をもボコボコにしたので地球人組には普通に勝てるレベル)
純粋なロボットや人間ベースでこの戦闘力と[[フリーザ]]が求めた永遠の命(老化しないという意味での)を自分の技術だけで成し遂げたというのはすごいことである。
ただ、エネルギー吸収式は旧式とのことだが、13~15号は永久式エネルギー炉であったことから、19号と自分に施したのは12号以前の技術と言うことになる……
さすがにゲロ本人も忸怩たるものがあったようで、後に17号に確認された際には「そ……そうだ……」と苦い反応をしている。
*活躍
5月12日、南の都の南西9km地点にある島に、人造人間19号と共に現れた。
ヤジロベーのスカイカーを撃墜した後は、近くの町に降りる。
車道の真ん中に立っていたため通りかかった[[車>自動車]]のドライバーにクラクションを鳴らされるが、その車のボンネットを殴って穴をあけた上、ドライバーの&bold(){首を片手で[[握り潰して>握る(技)]]}殺害した((アニメ版では扼殺に変更。))。
その現場に[[ヤムチャ>ヤムチャ(ドラゴンボール)]]が現れると、隙をついて背後に周り、彼の顔を掴んでエネルギーを[[吸収>ドレイン技]]した後で腹を貫き致命傷を与える。
その後目当てである悟空とその仲間たちが現れると、自分たちの素性を彼らが知っていた事に疑問を抱きつつも戦闘を始めようとする。
しかし悟空たちが、無関係な人間を巻き込まないよう人のいない場所に移動しようとした時に、&bold(){「その必要はない」}と周囲をアイビームで破壊。
町を破壊して誰もいない場所を作ろうとした事で悟空の[[怒り>怒り(感情)]]を買い、破壊活動を妨害された後で悟空たちと飛び立った。
その際に項目冒頭の台詞を言ってるのだが、そう言ってた癖に自分たちに有利な戦場と判断した荒野を見つけるなり、&bold(){「ここにしろ」}と言ってそちらに向かう&font(l){セコさ}狡猾さを見せた。
荒野に着くと、自分が手を下すまでもないとして、19号と悟空を闘わせ戦闘の様子をうかがう。
…が、[[超サイヤ人]]の存在を知らなかったのが裏目に出て悟空は19号と互角に渡り合ってしまい、早速焦る。
というか、ピッコロと悟飯の発言から悟空が万全の状態ならあっさり19号を破壊されていた可能性が高い。
しかし、(ゲロ的には幸いなことに)悟空は未来トランクスが警告していた心臓病を戦闘中に発症し、それによる急激な体力の消耗もあって戦況は19号に傾く。
そのまま悟空を倒せるか…と思われた矢先、それまで様子を見守っていた[[ベジータ]]が乱入し、悟空は戦線離脱。
そして超サイヤ人になったベジータに19号が破壊されてしまう。
その後はベジータの力に恐れをなして逃走を図り、彼やピッコロからエネルギーを吸収しつつ逆転のチャンスを待つ。
ベジータたちからエネルギーを奪えば勝てると踏んでいたがその読みは甘く、
不意を突いてピッコロから一度はエネルギーを奪うが、テレパシーで呼ばれた悟飯にカットされ((その際に帽子が谷底に落ちて回収不能となった))、ピッコロが悟飯から受け取った仙豆で回復して本気を出すと太刀打ちできず右手を破壊される。
ちなみに[[Z戦士]]たちが瞬間的に気を増幅させているというメカニズムをこの段階に至っても理解していなかったらしい。
そこに未来の青年[[トランクス>トランクス(ドラゴンボール)]]が登場。
本来この時代に存在しない筈のトランクスの姿を見た事で激しく動揺し、勝ち目が無いと悟り17号と18号を再起動させる事を決断する。
隙を突いて再度逃走し、一路北の都郊外にある研究所を目指す。
何とかベジータ達より先に研究所へ到着し、欠陥が直っている事を祈りながら17号と18号を機動させた。
最初は2人ともゲロに対して敬語で話し、ゲロはそれを以って欠陥は直っていると安心するもそれは彼らの演技であり、気を取られた隙に緊急停止コントローラーを17号に奪われ、破壊される。
それでも17号達に対しベジータ達を倒すよう命令するが、当然というべきか彼らは言う事を聞かず、16号が入ったカプセルを見つけられると&bold(){「触るんじゃない!」}と激しく取り乱す。
彼らが16号を起動しようとした際にも&bold(){「この世界そのものを滅ぼしたいのか!!」}と訴えかけるが聞き入れてもらえず、遂には17号に胴を貫かれてしまう。
そして[[頭を蹴り落とされ>首ちょんぱ/首切断]]、&bold(){「このガラクタどもが…」}と彼らを罵った後、17号に頭部を踏み潰され死亡してしまった。
悟空への復讐を果たせぬまま亡くなったが、
未来から来た[[セル>セル(ドラゴンボール)]]が結果的に悟空の命を奪ったので、「自身の造り出した人造人間で悟空を抹殺する」という願いを果たしている。
尚、未来トランクスの次元では、詳細は不明だが、自分が作成した人造人間によって、Xデーの5月12日以前に殺されているらしい。
これにより、本来なら17号と18号が島に襲来するはずだったのだが、
トランクスが過去に干渉した事で歴史が大きく変わってしまい、結果19号と20号(ゲロ)が島に襲来する事となった。
それでもゲロは結局自らが作成した17号に殺されている為、こればかりは、どうあがいても逃れられない運命だったという事なのだろうか。
*アニメ版での活躍
**ドラゴンボールZ
原作では扉絵で3頭身のみの姿だった人間の時の姿が、『Z』では[[回想>回想シーン]]でも登場している。
セル編以降は[[魔人ブウ]]編でちらりと登場。
悟空と魔人ブウ(純粋)の戦いを、[[フリーザ]]や[[セル>セル(ドラゴンボール)]]たちに混じり、[[地獄>冥府/地獄]]で観戦していた。
サイボーグ状態から生身に戻ったフリーザとは違い、身体は機械のまま。
&bold(){・劇場版}
7作目『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』のプロローグの回想の中で登場。
今作はゲロの死後に起きた出来事となっているが、彼の意思を受け継いだスーパーコンピューターが悟空抹殺のための人造人間開発を続行。
前述の13号から15号の人造人間を完成させて悟空のもとに送り込んだ。
**[[ドラゴンボールGT]]
地獄を彷徨っていた時に、同じく地獄行きとなった狂人的科学者&bold(){ドクター・ミュー}と出会う。
そして悟空に復讐するために彼と手を組みマシンミュータントの&bold(){新17号}を作り上げる。
…一体原料は何だったのかとか突っ込むのは野暮である。
新17号の力を使って地獄とこの世を結び、地球への侵攻を開始。悟空を地獄に誘い出して閉じ込めた後、ミューと共に地球へと降り立つ。
その後17号と新17号が合体して[[超17号>超17号(DBGT)]]が誕生。ベジータたちを追いつめてゆき、復讐は完遂間近だった。
しかし、新17号(超17号)はミューの命令のみを聞くようプログラミングされていたため、後にミューの裏切りにより超17号の手で殺され、再び地獄へと叩き落された。
こうしてまたも17号の手によって殺される事となるのだが、殺される前に&bold(){「またしても…」}と悲しげに呟いていたため、17号に対してある程度の愛着はあったものと思われる。
*ゲーム版での活躍
・「Sparking!」シリーズ
様々なキャラクターとの掛け合いがあるが、
16号と戦うと「&bold(){お前に従うようには、プログラムされていない}」と発言されてしまう。
いや、それぐらいはプログラムしとけよ。
17号と18号に仲間や家族を殺害された[[未来悟飯]]からは「お前がすべての元凶だったのか!!」と殺意を向けられている。
原作で背かれた17号と18号はもちろん、13号や8号、スーパー17号にも背かれる。
唯一の例外はやはりというか19号で、ゲロが「機体の調子をチェックしたい。テストの相手を頼む」といい、19号は「はい。かしこまりました」と受けるというもので、いかにも本編直前の彼ららしい様子を見せる。
・レイジングブラスト2
13~15号らとの掛け合いもあり、元々口数の少ない14号と15号はゲロの名を呟くくらいだが、13号からは慇懃無礼とも取れる言葉を掛けられている。
一方でゲロは「お前は!? ――そうか、わしのコンピューターが……」と、廃棄したはずの三体が現れた事に驚きつつも、再起動したのは自分の使っていたコンピューターによるものと把握している。
・GBA『舞空闘劇』
IFエピソードでは一風変わったストーリーが展開される。
なんと&bold(){ストーリーの主役なのに自身を操作するエピソードが1話しかない}のだ。
おおざっぱにストーリーの流れを説明すると
・悟空とピッコロを街を襲撃する事で誘い出し、エネルギーを頂くため単身戦うも敗走。「ピッコロがあんなにパワーアップしているとは予想外だった…!」
・18号を起動させ再び街を襲撃。ベジータに二人がかりで挑むも敗走。「…お、おのれ~!まさか二度も逃げ帰る事になるとは…」
・「コイツの強さはハンパじゃないぞ」とノリノリで起動させたのは&bold(){なんとメカフリーザ}(フリーザから採取した細胞から作ったクローンを改造したものでフリーザ本人ではない)。悟空の家に襲撃をかけるもトランクス相手にまたもや敗走。
・超サイヤ人を基準に18号達をパワーアップさせて悟空とクリリンに挑むがまたしても敗走。追わないのかと問うクリリンに対して悟空の反応は&bold(){「なんか、かわいそうじゃねえかよ」}。…(´;ω;`)ブワッ
・ついにセルを完成させ「きさまとの勝負もこれが最後だ」とノリノリで悟空親子に挑むもやっぱり敗走。なおこのエピソードでの人造人間達は完全にゲロの制御下に置かれている為か、終始無言。
・人造人間達をセルのデータを使って更に強化するも、今度はベジータ親子に叩きのめされまたしても敗走。度重なる敗北に業を煮やしたゲロは&bold(){16,17,18号をセルの完全体にする為の材料として処分してしまう}。クリリン涙目。
・18号と17号を吸収させ「真の完全体」となったセルと共にZ戦士相手のシミレーションバトルを行い、勝利を確信する。&bold(){ここでようやく操作キャラに}。このステージではセルが喋るが、やはり完全に制御されている為か「ドクター・ゲロ様」とやたら紳士的。
・セルを引き連れ悟空親子と対決するがやっぱり敗走。しかし…?
#center(){&color(gray){&bold(){……}}}
#center(){&color(#ff9900){&bold(){オラは誰も殺すつもりはねえ。早く連れて帰って、治してやりな}}}
#center(){&color(gray){&bold(){……孫悟空…わたしは絶対にあきらめんぞ…いつか必ず、おまえを倒してやるからな…!}}}
#center(){&color(#ff9900){&bold(){…ああ。待ってるぜ…}}}
#center(){&color(#9900ff){&bold(){…ねえ、お父さん。なんであんな悪い奴を逃がすの?倒しちゃったほうがよかったんじゃあ…}}}
#center(){&color(#ff9900){&bold(){…そうだな。悪いやつには違いねえ。でも、だからって殺すことはねえだろ。それに、あいつがオラを倒そうとがんばってる間は他に悪いことなんてやらねえさ}}}
…とまぁ、&bold(){どこぞのワイリー博士のようなコミカルなストーリーに仕上がっている}。
なお、悟空もちょっといい事を言ってるが、この後&bold(){「強い対戦相手を用意してくれるから助かる(意訳)」}と言い出す。ひでえ
まぁ、「他に悪い事なんてやらない」からそういう扱いをしているのではあるけど。&font(l){吸収された17号・18号「おい」}
*技
&bold(){・アイビーム}
眼球部分から高エネルギーのレーザーを照射する。
一見地味だが、一撃で広範囲を破壊できるほどのパワーを有している。
&bold(){・エネルギー吸収}
掌の吸収装置から相手のエネルギーを吸い取り、自分のエネルギーに変換する。
直接相手の体に触れて吸い取る他、相手の放った気功波も吸収できる。
単発の遠距離攻撃は通じないため、接近戦を挑むしかないのだが、この場合も触れられることを警戒せねばならず、相手は普段以上の消耗を強いられる。
…が、実際に戦闘したピッコロは悟空やベジータが19号と戦うのを見てそれがわかっていたので&font(b){腕を破壊してエネルギー吸収自体をできない状態にしてしまった。}
使いこなせば相当強力だっただろうが…
&bold(){・エネルギー放出}
気功波に近いものであり、体内のエネルギーを吸収装置から逆噴射させる技。
エネルギーを多量に放出するため、戦闘値が大幅にダウンする。
*家族構成
・ボミ(CV:[[桑島法子]])
ゲーム作品『ドラゴンボールファイターズ』で存在が明かされた&bold(){妻}。
%%なんであんな夫にこんな妻がというくらいの%%ナイスバディ美人であるが、ゲロも顔立ち自体は整っているので若い頃は美男美女夫婦だったのかもしれない。
後に人造人間21号となり、善と悪の二つの形態を有する魔人となった。
なお『[[ドラゴンボール超 スーパーヒーロー]]』ではスカーレットから「(ボミは)ゲロの先妻」という発言が出ているので、離婚or死別して後妻を貰っていた可能性がある。
(なお家系図上Dr.ヘドの父親がボミの息子であることは確定しており、腹違いの兄弟の類ではない模様)
・ゲボ
息子。レッドリボン軍上級兵士だったが、銃弾に当たり戦死した。
作者のQ&Aによると&bold(){[[人造人間16号]]のモデル}であり、その思い入れから16号は強力なパワーや爆破装置を搭載するが
「出来るなら戦闘で壊れて欲しくない」という気持ちまで反映されたのか優しい性格になってしまったとのこと。
・Dr.ヘド(CV:[[入野自由]])
『スーパーヒーロー』で登場した孫。ゲボの弟の子。両親はレッドリボン軍に肩入れし悪の片棒を担ぐゲロに辟易し、家出したらしい。
子供の頃に祖父を17号に殺され、両親は事故死したため、ゲロの遺産を継いで裕福な暮らしをしていた。
本人はスーパーヒーロー好きなため、ヴィランそのものであるレッドリボン軍や祖父を心底嫌悪していたが、祖父の才能には敬意を抱いていた。
その後、[[レッド総帥]]の遺児・マゼンタ率いる新生レッドリボン軍と結託し、ゲロをも超える最強の人造人間を作る野望に燃える。
このように一族は全員&bold(){嘔吐物}のような名前が付いている(VOMIはフランス語で嘔吐物の意)。
なおヘドは丸々と太っていて目つきが悪いので、「作中に登場しないヘドの父が[[19号>人造人間19号]]のモデルなのでは?」と思った視聴者もいると思われるが、
作者のQ&Aによれば「レッドリボン軍が制圧した基地に置いてあった人形」がモデルらしい。
*余談・考察
・データの確認を怠った?
超サイヤ人の事を知らなかったり、未来のトランクスが現れた時に「何者だ……データにはないぞ!!」などと口走っているが、実は未来トランクスが現代に現れ、超サイヤ人に変身して、フリーザ親子を倒した場面を&bold(){スパイロボットは、しっかり見ているのである}。
細胞まで回収しているのに……
まぁ、ゲロはサイヤ人戦以降の悟空に関して「計算では、これ以上強くなることはない」と高を括って、自身はリサーチを止めたので矛盾は生じない。&bold(){粗忽}だというだけで。
・戦闘力への理解度
ピッコロに圧倒されたときには、Z戦士が瞬間的に気を大きく増幅させている=普段の気を吸収してもあまり意味はないということを理解していなかったことを露呈。
少なくともベジータとの戦いはスパイロボットはしっかり(ry
自分自身を永久式に改造しておけば良かったのになどという点((一応フォローするなら19号に改造手術を任せては永久式の改造は難しかった、あるいは永久式を搭載する事による人格の破綻を恐れた、という辻褄合わせもできなくはない。))を含めて、&bold(){技術力は高いが知恵が回る方ではなかったようだ}。
尤も不意打ちで相手を倒す分には非常に有効で、事実ピッコロも悟飯とテレパシーが出来なければ確実にやられていた事を考えるとこれも使い方次第と言えるだろう。
というか、悟空の体調が万全なら間違いなく19号は倒されていたとはいえ、サイヤ人編までのデータ収集(つまりこの時点での最強は大猿ベジータあたりということになる)で超サイヤ人と戦える人造人間を作って見せた((16~18号に至ってはこの時点の超サイヤ人を凌駕している))のはとんでもないことではないだろうか。
・コンピューターの存在
上述した通り、スパイロボットはフリーザ親子やトランクス(本来の歴史なら悟空)の戦闘シーンを目撃し、戦闘データと細胞を回収している。
ゲロ本人は詳しく確認していなかったようなのだが、開発コンピューターはそれらのデータをちゃんと受信・研究して開発に反映していたので((そうでなければセルは「細胞は反映したが戦闘データは反映しなかった」という奇妙なことになってしまう。))、
彼とコンピューターの作った人造人間がフリーザや超サイヤ人と同等以上の性能になったのは「フリーザ親子vs超サイヤ人」の戦闘データの影響が大きかったと思われる。
&font(l){ゲロよりコンピューターが凄い}
また、ゲロがベジータ戦以後のデータは確認していなかったことから、&bold(){実はゲロとコンピューターで情報の齟齬があったことになる}。
人造人間の開発経緯がやたら迷走していたり((9~12号は全て失敗、13~15号はお蔵入り、16号は戦意に乏しく、セルは完全体化に頓挫、17・18号は即座に反逆、その後セルの完成が自分の死後になると判明してコンピューターに任せて保留、19号は12号以前の技術に差し戻し……この間、レッドリボン軍壊滅からゲロの20号としての参戦まで17年掛かっている。))、作った人造人間がほとんど制御できていないのはこれも一因かも知れない。
・二つの未来における人造人間の性能差
未来トランクスの話によると本編世界の17号と18号は悟空が&bold(){心臓病で死んだ世界の17号と18号より強い}と言われている。曰く「元の次元の二体には、今の自分でも善戦ぐらいはできた」とのことだが、本編世界の17号には一撃で気絶させられてしまった。
本編世界では未来トランクスの次元で悟空が死亡した時期以降に17号と18号におそらく打倒悟空のための何らかの強化を行ったか、
逆に未来トランクスの次元のゲロがおそらく悟空と戦う必要がなくなったために制御を優先して17号と18号の性能を落としたと考察する読者もいる。
また、本来なら「フリーザ親子vs悟空((一人用のポッドではフリーザの母船に追いつけないため、瞬間移動で参戦。))」のはずが「フリーザ親子vs未来トランクス」に代わったことと、トランクスがセルのタイムマシンと抜け殻を発見した際に「歴史がこんなに変わったのはコイツのせいでは」と発言していたことから、
17号・18号の性能アップは「当時は悟空より強かったトランクスをコンピューターが戦闘力の基準としたため」あるいは「スパイロボットが卵から孵った直後の幼虫セルを発見し、その細胞を吸収したため」ということも考えられる。
・最期のやりとり
17号にコントローラーを破壊された際に「また作り直す」と&bold(){その気があれば作り直す前に殺されることが明白な}あまりにも危険な脅迫をしているため、&bold(){殺されるほどの恨みを買っている自覚はなかった模様}。
彼の発言からすると、一度起動させたが背かれてヒドイ目にあわされた(そして緊急停止コントローラーを使わざるを得なかった)ことが示唆されているのだが……
あるいは、八方塞がりすぎてパニックになっていたのかもしれない。
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