黒天狗(飛べ!イサミ)

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&font(#6495ED){登録日}:2014/06/26 (木) 22:22:30 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 黒天狗とは、『[[飛べ!イサミ]]』の登場人物であり、同作品の敵ボスである。 CV:西川幾雄 その名のとおり、黒い天狗の面を付けた老人で、「黒天狗党」を率いる首領。 古くは幕末の頃からその存在が確認されており、配下の幹部たちや下級人員の烏天狗を使ってお約束の[[世界征服]]を企んでいたが、しんせん組(歴史上有名な『[[新選組]]』とは別物)にことごとく邪魔をされて未遂に終わってきた。 現代においてもう一度活動を始めるが、かつてのしんせん組の子孫たちが同じようにしんせん組を結成したことを知り、彼らの正体を暴いて倒すこと、そして高エネルギー源ルミノタイトの秘密を知る花丘博士([[花丘イサミ]]の父)を捕らえることの二つを目的として動き始める。 序盤から中盤にかけては、居並ぶ幹部たちに「必ずしんせん組を倒せ!」と命じ、それに対して烏天狗たちが「黒天狗に栄光あれ!」と唱和し、最後に黒天狗が「フハハハハ!!」と高笑いするまでが、番組終了までのワンセットであった その正体は日本有数の巨大企業・芹沢グループの総帥である芹沢鴨之丞((名前の由来はもちろん新選組局長の芹沢鴨。ちなみに、幕末において「天狗党」と呼ばれる尊皇攘夷集団があったが、史実の芹沢鴨はこの天狗党の前身である玉造組に所属していた事があるらしい))。 日本の政財界を代表する屈指の富豪として、大江戸市に多額の寄付を行い発展に大きく貢献しており名誉市民として讃えられている。 しかし普段はマスコミの取材には応じないスタンス。 また、大の子供好きでもあり、子供たちの健やかな成長を祈る演説を行ったりイベントなどではサンタに扮してプレゼントを配る姿も見られ、イサミからは「芹沢のおじいちゃん」と呼ばれて懐かれている。 妻はいないが、芹沢ルリ子が義理の孫((ルリ子の父親が鴨之丞の養子))で、仲がいいためか[[四天王>四天王ポジション]]の中でも当人と銀天狗以外の2人は血縁がない事を知らないらしいやり取りが本編にあった。 &color(red){そして何より花丘イサミが大好き} &color(red){あと、その母である玲子さんのことも大好き} 上述のように子供に優しい彼だが、特に溺愛しているのがこの二人で、デレデレと言っても良いくらい。 誤解を招かないように付け足すと、別にロリコンなわけでも人妻好みなわけでもない。 ただ元気で明るく優しいイサミと彼女を逞しく育て上げた玲子が好きなだけなのである。 ホントだってば。 作中の描写などから、順位をつけるとしたらイサミ>玲子である様子((自身の別荘に皆を招いた際イサミには一等の部屋を、玲子には二等の部屋を宛がった。同行していたトシ兄弟とソウシは三段ベッドのある普通の部屋、観柳斎には自分から来るよう挑発しておいて物置のようなボロ部屋であった))。 彼の下にいる四天王の正体が中盤まで伏せられていたのに対し、こちらは10話と比較的序盤で早々に素顔を表している。 ただしそれは視聴者目線での話であって、イサミたちは彼のことを、「優しくて偉くて子供好きのお爺ちゃん」としか思っておらず、ようやく正体に気づくのは最終回直前になってからであった。 話が進むにつれてイサミ達が芹沢ジャパンに的を絞っていき、正体を気取られないよう一芝居を打ったりする事が多くなり、特に41話ではイサミ達を結果として地下の本拠地にまで招くという致命的な事態に陥るが、銀天狗も巻き込んでの大芝居を打っての相当な綱渡りの結果自分の正体だけは隠し通した。 既に髪も真っ白、腰も曲がり気味で杖に頼って歩いている爺さんに見えるが、実のところは走力・体力・筋力全てにおいて超人的で、どうみても老人…否人間のそれではない身体能力を有している、言わばハイスペック爺ちゃん。 イサミの祖父である花丘観柳斎とは幼馴染のケンカ友達で、幼い頃から事あるごとに張り合ってきたという。本編では55年ぶりの再会を果たして以降顔を合わせるたびに火花を散らし合っているが、実のところは「喧嘩するほど仲が良い」の典型である。 本編である目的のため花丘家に今生の別れを告げに来た際は涙ながらに観柳斎との別れを惜しみ、その後日談のドラマCDで本当に今生の別れとなった際は観柳斎に背を押されたり、強い絆で結ばれている。 ちなみにこちらの身体能力も規格外。初登場時は観柳斎と''走行中の自動車を追い抜くスピード''で競争しているが、後に両者共ギャグ補正の類ではなく素でこれが出来る身体能力の持ち主である事が判明する。 もう何なんだアンタら。 一方、黒天狗としての彼は表の「芹沢のおじいちゃん」としての顔とは打って変わって、いかにも悪役のボスという雰囲気であり、常に威厳を持って幹部や部下に命令する。 とは言え、根本的な所でいい人なのは変わらず、作戦に失敗した部下に対して叱責を加えることはあっても、この手の組織でよくある肉体的な懲罰を行ったことは一度もなかった。 本編中で明らかに作戦失敗の責任を問われて処分を受けたのは、指揮官(7号)から掃除係(77号)へ転落させられた烏天狗7号のみ。 その彼女に対しても、後に顔を合わせた時には、彼女が首領と知らずに取った無礼な態度も平然と流し、終わった後には元の地位に復帰させる懐の大きさも見せており、総じて部下への扱いは寛大である。 敵に対しても寛大で、紆余曲折の果てに花丘博士を捕らえた際も尋(拷)問をしたり牢獄に閉じ込めたり…といった事はせず、それどころか研究室付きの快適なプライベートルームを提供し誘拐したシェフが手がける朝食、ディナー、モーニングドリンクサービスをつけるなど%%社員と同じ食堂を宛がわれてる四天王よりも遥かに快適な%%完全なるVIP待遇でもてなし、母艦である「天翔ける黒天狗号」の詳細を自由に調べさせたり四天王にも打ち明けていない真の目的を打ち明け協力を懇願した((このやりとりを手製のメカで四天王に盗み聞きされた事により、アニメ版ではからくり&ゴールデン天狗の離反を招いた。))。 ただ一つ迷惑なのが、この姿でもイサミにダダ甘なのは変わらず、彼女が関わっていると知るや命令がやたら私情挟みまくりになるところ。 イサミを巻き込むと分かるや否や無理くりな命令修正で部下や四天王を悩ませる。 そもそも、作戦遂行時に絶対にイサミや玲子には手出しをするなとあらかじめ各支部に通達していた程で、一度だけ手違いで誘拐してしまった時には「美味しいケーキを差し入れろ」と烏天狗に命じていた((ケーキはライチがホールごと無理くりイサミに食わせた。ホールを一口で飲み込むイサミも半端ない)) 上述の烏天狗7号が降格させられたのも、イサミがしんせん組と関係があると疑った末に、結局証拠を掴めず踊らされてしまったことで彼の怒りを買ってしまったのが原因。 (結果的には関わりがあるどころか正体はドンピシャだったわけだが) 極秘に開発していたレーザーを偶然小学生が目撃して絵にしていると知ったときは「描いた子には可哀想じゃが」と処分させようとしていたものの、その絵を描いたのがイサミだと知るや否や、一転して&bold(){盗み出して来い}と命じ、芹沢コレクションの一つに加えようとしていた。 挙句、銀天狗が開発した秘書ロボットにイサミの人格をトレースさせ常にイサミと共に居る気分を味わおうとひと騒動起こした事もあった。 もう駄目だこの人…。 ちなみに、イサミたちが彼の正体に気づいていないのと同じように、黒天狗の方もイサミたちがしんせん組である事は知らず、後半に入ると、黒天狗党の秘密を探ろうとする3人との間で、お互い必死に正体を隠そうとするドタバタ展開が度々繰り広げられており、この辺のコミカルさも作品の魅力の一つである。 上述した41話の大芝居なんかはその最もたるケースである。 以下、本編の重要なネタバレ 終盤になって、実は彼の正体は、2000年前に調査のためにやって来た宇宙人で、テン・グー星という星の技術者「セリ・カーモン」であったことが判明。 宇宙船が地球に接近した際、宇宙船の動力であるルミノタイトが地球の生物たちが発する膨大な精神エネルギーに反応して暴走し航行不能となってしまい、地球に不時着した彼は、何とか元の世界に帰るためにもう一度宇宙船を建造する必要があった その為の資金及び人員を調達するための手段として黒天狗党を組織し、ルミノタイトを確保するために様々な技術研究や、花丘博士の追跡などを行っていた。 要するに自分の帰還の為に事実を語らず党員を働かせていたわけで、これには長年付き従っていた幹部の銀天狗&ゴールデン天狗も怒りを露わにし、海外に出ていたからくり天狗を除いた3幹部でクーデターを起こし、黒天狗としんせん組を捕らえて檻に入れる事に成功するが宇宙船の核である巨大ルミノタイトが黒天狗の制御下にあったため、大した動揺も無く脱獄し、立ちふさがった銀天狗たちもイサミの「龍の剣」と同種の剣を振るってあっさり蹴散らしてしまった。 ((漫画版では「からくり天狗は黒天狗の味方として3幹部に立ちはだかる、龍の剣は対策済み、黒天狗は敗北してしんせん組に救助される」という正反対の展開になっている)) ちなみに、大昔に地球に流れ着いた彼が何故現在まで生きているのかといえば、その技術で年老いた体を再び若返らせ、 子供時代から老人時代までを延々ループさせていた為((数十年前にも一度若返っており、第46話の観柳斎の回想で「自分が子供の頃、鴨之丞の祖父が火事で行方不明になった。」というものがあるが、芹沢祖父とは親しかったにもかかわらず、その火事の後に初めて孫の存在を知っている。無論、祖父=鴨之丞という真相だった。))。 終盤にはその技術を再び用いて再び若返り、白かった髪も黒くなり、腰の曲がった老人から引き締まった肉体の壮年男性に逆戻り。 テン・グー星人驚異のメカニズムである。 こんな事が目的なら別に世界征服などしなくても良さそうなものだが、何故世界征服を?と聞かれた時の彼の回答は &bold(){「それはつまり、物の弾みというか…」} ちょっと待てや爺さん。 おまけに実のところを言えば、惑星を一つ支配するのにも金はかかるし、別に世界征服などしたくはなかったので、むしろ邪魔してくれて助かったとのこと。 そりゃ銀天狗も怒るわ。 ((漫画版では元々長い寿命を持ち合わせているが地球環境が合わず、急激に老化して焦っており、宇宙に出る為の下地として世界征服を考えていたが、人類の文明の発展により帰還できるだけの技術が出来上がってきたので世界征服する必要がなくなったと黒天狗が語っている。)) 実際瑠美之一族の現頭領であるはるかは「そんな馬鹿げた事情の為に祖先は黒天狗と戦ってきたのか」「瑠美之一族と黒天狗党を騙し続けた貴方を許さない」と怒りを露にしたが、「芹沢のおじいちゃん」と自分が争う事をイサミは良しとしないだろうと、高木はるかとして彼を許し和解した。聖人過ぎる。 もっとも、地球に来てから2000年以上も経過していることを思えば、星に帰る以外の目的がなくてはやってられなかったのも無理はないのかもしれないが。 地球での生活の中で観柳斎というケンカ友達や、養子とは言え家族を作っていたことから見ても、決して目的のための道具という認識ではなく、地球という星とそこに住む人々に愛着が湧いていたことも確かなようである。 アジトに乗り込んできたイサミたちの正体が判明した時には流石に激しく動揺していたが、その後には3人に自分も正体を明かし、敢えて極悪人として振る舞い、彼女と戦おうとするも、イサミの「大好きなおじいちゃんと戦うなんてできない」という言葉に動揺し、暴走したルミノエネルギーが彼女を襲った際にも結局は守ってしまった。 最後はしんせん組と黒天狗党、全員の力を合わせてルミノタイトの暴走を食い止め、宇宙船が壊れてしまった事もあってそのまま地球で暮らすことを決める。 と思いきや、続編であるドラマCDでは故郷の星にシーロンという妹がいた事が判明。 かつて彼の宇宙船から発した救難信号に応じて地球に接近するも同じく地球の精神エネルギーの影響で不時着、事前に探索していた黒天狗とはすぐ再会するも、黒天狗はかつて自分が犯した蛮行への罪悪感や地球で知り合った人達への愛着から「自分は地球に残して欲しい」とシーロンを返そうとする。 …が、遭難した兄を一心に捜し求めてきた彼女は当然反発し、彼が懇意にしているイサミ達しんせん組や地球人に一方的な敵意を抱いて 『白天狗』を名乗り、夏祭りの日しんせん組に戦いを挑む。 黒天狗を離反したからくり&ゴールデン天狗を唆して花丘博士たちが新開発した「ルミノタイト200」を狙って国立エネルギー研究所を襲撃し、欲深い地球人ではルミノタイトを正しく使えない、そんな連中が居る地球に魅力などないと豪語し色々大騒動を繰り広げる。 色々大層な御題目を唱えているが実際の処は「兄に帰ってきて欲しい」が為であり((ただし太古にテン・グー星でルミノタイトを弄り回して大災害を起こしてしまった事があり、シーロンの言葉は全てが嘘偽りの誤魔化しという訳ではない様子))、それを素直に言えないが為にこのようにとてつもなく遠回し&はた迷惑極まりないな手段をとっていたが、それを見抜いて憤慨したイサミとのステゴロによる勝負の末ようやく本音を伝えた。 黒天狗は観柳斎に背を押されて妹と共に星に帰る事を決意。ルミノタイトが二度と暴走しないよう、後のことを旧黒天狗党幹部たちとイサミらに任せ、皆との別れを惜しみながらも宇宙へと去っていった。 「良いか、必ずやこの項目を追記修正するのだ!」 『ははッ!!アニヲタwikiに栄光あれ!!』 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,20) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 会長のくせに経理を担当してたせいで、行方不明中に大変なことにwww -- 名無しさん (2014-06-26 23:00:16) - このじいちゃん本当に憎めない悪役だったなぁ動機も自分の星に帰りたいとか切実だったし -- 名無しさん (2014-06-27 05:57:59) - ↑×2 からくり天狗が代わりに決算の判子押してたんだよな。しかもチェックが割と細かい -- 名無しさん (2014-06-27 05:59:42) - いつも座ってる椅子にケイがションベンしたために大変なことにwww -- 名無しさん (2014-06-27 06:30:44) - 本名:テン・グー星人セリ・カモーン -- 名無しさん (2014-07-11 06:20:25) - 風天老師「プラグイン!ブラックテングマン.トランスミッション!!」 -- 名無しさん (2014-07-12 01:36:43) - 漫画版とは素性が少々違うんだな -- 名無しさん (2016-02-07 21:24:27) - 基本的に女好きだけど、孫娘のルリ子に対してはすごいジジバカ発揮してそうw -- 名無し (2016-04-26 20:57:53) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2014/06/26 (木) 22:22:30 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 黒天狗とは、『[[飛べ!イサミ]]』の登場人物であり、同作品の敵ボスである。 CV:西川幾雄 その名のとおり、黒い天狗の面を付けた老人で、「黒天狗党」を率いる首領。 古くは幕末の頃からその存在が確認されており、配下の幹部たちや下級人員の烏天狗を使ってお約束の[[世界征服]]を企んでいたが、しんせん組(歴史上有名な『[[新選組]]』とは別物)にことごとく邪魔をされて未遂に終わってきた。 現代においてもう一度活動を始めるが、かつてのしんせん組の子孫たちが同じようにしんせん組を結成したことを知り、彼らの正体を暴いて倒すこと、そして高エネルギー源ルミノタイトの秘密を知る花丘博士([[花丘イサミ]]の父)を捕らえることの二つを目的として動き始める。 序盤から中盤にかけては、居並ぶ幹部たちに「必ずしんせん組を倒せ!」と命じ、それに対して烏天狗たちが「黒天狗に栄光あれ!」と唱和し、最後に黒天狗が「フハハハハ!!」と高笑いするまでが、番組終了までのワンセットであった その正体は日本有数の巨大企業・芹沢グループの総帥である芹沢鴨之丞((名前の由来はもちろん新選組局長の芹沢鴨。ちなみに、幕末において「天狗党」と呼ばれる尊皇攘夷集団があったが、史実の芹沢鴨はこの天狗党の前身である玉造組に所属していた事があるらしい))。 日本の政財界を代表する屈指の富豪として、大江戸市に多額の寄付を行い発展に大きく貢献しており名誉市民として讃えられている。 しかし普段はマスコミの取材には応じないスタンス。 また、大の子供好きでもあり、子供たちの健やかな成長を祈る演説を行ったりイベントなどではサンタに扮してプレゼントを配る姿も見られ、イサミからは「芹沢のおじいちゃん」と呼ばれて懐かれている。 妻はいないが、芹沢ルリ子が義理の孫((ルリ子の父親が鴨之丞の養子))で、仲がいいためか[[四天王>四天王ポジション]]の中でも当人と銀天狗以外の2人は血縁がない事を知らないらしいやり取りが本編にあった。 &color(red){そして何より花丘イサミが大好き} &color(red){あと、その母である玲子さんのことも大好き} 上述のように子供に優しい彼だが、特に溺愛しているのがこの二人で、デレデレと言っても良いくらい。 誤解を招かないように付け足すと、別にロリコンなわけでも人妻好みなわけでもない。 ただ元気で明るく優しいイサミと彼女を逞しく育て上げた玲子が好きなだけなのである。 ホントだってば。 作中の描写などから、順位をつけるとしたらイサミ>玲子である様子((自身の別荘に皆を招いた際イサミには一等の部屋を、玲子には二等の部屋を宛がった。同行していたトシ兄弟とソウシは三段ベッドのある普通の部屋、観柳斎には自分から来るよう挑発しておいて物置のようなボロ部屋であった))。 彼の下にいる四天王の正体が中盤まで伏せられていたのに対し、こちらは10話と比較的序盤で早々に素顔を表している。 ただしそれは視聴者目線での話であって、イサミたちは彼のことを、「優しくて偉くて子供好きのお爺ちゃん」としか思っておらず、ようやく正体に気づくのは最終回直前になってからであった。 話が進むにつれてイサミ達が芹沢ジャパンに的を絞っていき、正体を気取られないよう一芝居を打ったりする事が多くなり、特に41話ではイサミ達を結果として地下の本拠地にまで招くという致命的な事態に陥るが、銀天狗も巻き込んでの大芝居を打っての相当な綱渡りの結果自分の正体だけは隠し通した。 既に髪も真っ白、腰も曲がり気味で杖に頼って歩いている爺さんに見えるが、実のところは走力・体力・筋力全てにおいて超人的で、どうみても老人…否人間のそれではない身体能力を有している、言わばハイスペック爺ちゃん。 イサミの祖父である花丘観柳斎とは幼馴染のケンカ友達で、幼い頃から事あるごとに張り合ってきたという。本編では55年ぶりの再会を果たして以降顔を合わせるたびに火花を散らし合っているが、実のところは「喧嘩するほど仲が良い」の典型である。 本編である目的のため花丘家に今生の別れを告げに来た際は涙ながらに観柳斎との別れを惜しみ、その後日談のドラマCDで本当に今生の別れとなった際は観柳斎に背を押されたり、強い絆で結ばれている。 ちなみにこちらの身体能力も規格外。初登場時は観柳斎と''走行中の自動車を追い抜くスピード''で競争しているが、後に両者共ギャグ補正の類ではなく素でこれが出来る身体能力の持ち主である事が判明する。 もう何なんだアンタら。 一方、黒天狗としての彼は表の「芹沢のおじいちゃん」としての顔とは打って変わって、いかにも悪役のボスという雰囲気であり、常に威厳を持って幹部や部下に命令する。 とは言え、根本的な所でいい人なのは変わらず、作戦に失敗した部下に対して叱責を加えることはあっても、この手の組織でよくある肉体的な懲罰を行ったことは一度もなかった。 本編中で明らかに作戦失敗の責任を問われて処分を受けたのは、指揮官(7号)から掃除係(77号)へ転落させられた烏天狗7号のみ。 その彼女に対しても、後に顔を合わせた時には、彼女が首領と知らずに取った無礼な態度も平然と流し、終わった後には元の地位に復帰させる懐の大きさも見せており、総じて部下への扱いは寛大である。 敵に対しても寛大で、紆余曲折の果てに花丘博士を捕らえた際も尋(拷)問をしたり牢獄に閉じ込めたり…といった事はせず、それどころか研究室付きの快適なプライベートルームを提供し誘拐したシェフが手がける朝食、ディナー、モーニングドリンクサービスをつけるなど%%社員と同じ食堂を宛がわれてる四天王よりも遥かに快適な%%完全なるVIP待遇でもてなし、母艦である「天翔ける黒天狗号」の詳細を自由に調べさせたり四天王にも打ち明けていない真の目的を打ち明け協力を懇願した((このやりとりを手製のメカで四天王に盗み聞きされた事により、アニメ版ではからくり&ゴールデン天狗の離反を招いた。))。 ただ一つ迷惑なのが、この姿でもイサミにダダ甘なのは変わらず、彼女が関わっていると知るや命令がやたら私情挟みまくりになるところ。 イサミを巻き込むと分かるや否や無理くりな命令修正で部下や四天王を悩ませる。 そもそも、作戦遂行時に絶対にイサミや玲子には手出しをするなとあらかじめ各支部に通達していた程で、一度だけ手違いで誘拐してしまった時には「美味しいケーキを差し入れろ」と烏天狗に命じていた((ケーキはライチがホールごと無理くりイサミに食わせた。ホールを一口で飲み込むイサミも半端ない)) 上述の烏天狗7号が降格させられたのも、イサミがしんせん組と関係があると疑った末に、結局証拠を掴めず踊らされてしまったことで彼の怒りを買ってしまったのが原因。 (結果的には関わりがあるどころか正体はドンピシャだったわけだが) 極秘に開発していたレーザーを偶然小学生が目撃して絵にしていると知ったときは「描いた子には可哀想じゃが」と処分させようとしていたものの、その絵を描いたのがイサミだと知るや否や、一転して&bold(){盗み出して来い}と命じ、芹沢コレクションの一つに加えようとしていた。 挙句、銀天狗が開発した秘書ロボットにイサミの人格をトレースさせ常にイサミと共に居る気分を味わおうとひと騒動起こした事もあった。 もう駄目だこの人…。 ちなみに、イサミたちが彼の正体に気づいていないのと同じように、黒天狗の方もイサミたちがしんせん組である事は知らず、後半に入ると、黒天狗党の秘密を探ろうとする3人との間で、お互い必死に正体を隠そうとするドタバタ展開が度々繰り広げられており、この辺のコミカルさも作品の魅力の一つである。 上述した41話の大芝居なんかはその最もたるケースである。 以下、本編の重要なネタバレ 終盤になって、実は彼の正体は、2000年前に調査のためにやって来た宇宙人で、テン・グー星という星の技術者「セリ・カーモン」であったことが判明。 宇宙船が地球に接近した際、宇宙船の動力であるルミノタイトが地球の生物たちが発する膨大な精神エネルギーに反応して暴走し航行不能となってしまい、地球に不時着した彼は、何とか元の世界に帰るためにもう一度宇宙船を建造する必要があった その為の資金及び人員を調達するための手段として黒天狗党を組織し、ルミノタイトを確保するために様々な技術研究や、花丘博士の追跡などを行っていた。 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実際瑠美之一族の現頭領であるはるかは「そんな馬鹿げた事情の為に祖先は黒天狗と戦ってきたのか」「瑠美之一族と黒天狗党を騙し続けた貴方を許さない」と怒りを露にしたが、「芹沢のおじいちゃん」と自分が争う事をイサミは良しとしないだろうと、高木はるかとして彼を許し和解した。聖人過ぎる。 もっとも、地球に来てから2000年以上も経過していることを思えば、星に帰る以外の目的がなくてはやってられなかったのも無理はないのかもしれないが。 地球での生活の中で観柳斎というケンカ友達や、養子とは言え家族を作っていたことから見ても、決して目的のための道具という認識ではなく、地球という星とそこに住む人々に愛着が湧いていたことも確かなようである。 アジトに乗り込んできたイサミたちの正体が判明した時には流石に激しく動揺していたが、その後には3人に自分も正体を明かし、敢えて極悪人として振る舞い、彼女と戦おうとするも、イサミの「大好きなおじいちゃんと戦うなんてできない」という言葉に動揺し、暴走したルミノエネルギーが彼女を襲った際にも結局は守ってしまった。 最後はしんせん組と黒天狗党、全員の力を合わせてルミノタイトの暴走を食い止め、宇宙船が壊れてしまった事もあってそのまま地球で暮らすことを決める。 と思いきや、続編であるドラマCDでは故郷の星にシーロンという妹がいた事が判明。 かつて彼の宇宙船から発した救難信号に応じて地球に接近するも同じく地球の精神エネルギーの影響で不時着、事前に探索していた黒天狗とはすぐ再会するも、黒天狗はかつて自分が犯した蛮行への罪悪感や地球で知り合った人達への愛着から「自分は地球に残して欲しい」とシーロンを返そうとする。 …が、遭難した兄を一心に捜し求めてきた彼女は当然反発し、彼が懇意にしているイサミ達しんせん組や地球人に一方的な敵意を抱いて 『白天狗』を名乗り、夏祭りの日しんせん組に戦いを挑む。 黒天狗を離反したからくり&ゴールデン天狗を唆して花丘博士たちが新開発した「ルミノタイト200」を狙って国立エネルギー研究所を襲撃し、欲深い地球人ではルミノタイトを正しく使えない、そんな連中が居る地球に魅力などないと豪語し色々大騒動を繰り広げる。 色々大層な御題目を唱えているが実際の処は「兄に帰ってきて欲しい」が為であり((ただし太古にテン・グー星でルミノタイトを弄り回して大災害を起こしてしまった事があり、シーロンの言葉は全てが嘘偽りの誤魔化しという訳ではない様子))、それを素直に言えないが為にこのようにとてつもなく遠回し&はた迷惑極まりないな手段をとっていたが、それを見抜いて憤慨したイサミとのステゴロによる勝負の末ようやく本音を伝えた。 黒天狗は観柳斎に背を押されて妹と共に星に帰る事を決意。ルミノタイトが二度と暴走しないよう、後のことを旧黒天狗党幹部たちとイサミらに任せ、皆との別れを惜しみながらも宇宙へと去っていった。 「良いか、必ずやこの項目を追記修正するのだ!」 『ははッ!!アニヲタwikiに栄光あれ!!』 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,21) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 会長のくせに経理を担当してたせいで、行方不明中に大変なことにwww -- 名無しさん (2014-06-26 23:00:16) - このじいちゃん本当に憎めない悪役だったなぁ動機も自分の星に帰りたいとか切実だったし -- 名無しさん (2014-06-27 05:57:59) - ↑×2 からくり天狗が代わりに決算の判子押してたんだよな。しかもチェックが割と細かい -- 名無しさん (2014-06-27 05:59:42) - いつも座ってる椅子にケイがションベンしたために大変なことにwww -- 名無しさん (2014-06-27 06:30:44) - 本名:テン・グー星人セリ・カモーン -- 名無しさん (2014-07-11 06:20:25) - 風天老師「プラグイン!ブラックテングマン.トランスミッション!!」 -- 名無しさん (2014-07-12 01:36:43) - 漫画版とは素性が少々違うんだな -- 名無しさん (2016-02-07 21:24:27) - 基本的に女好きだけど、孫娘のルリ子に対してはすごいジジバカ発揮してそうw -- 名無し (2016-04-26 20:57:53) #comment 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