アスペルガー症候群

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&font(#6495ED){登録日}:2012/01/08 Sun 03:15:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- *【概要】 ---- アスペルガー症候群(Asperger syndrome、AS)とは、広汎性発達障害(PDD)の一つで分類上では&font(#ff0000){発達障害}にあたる。 勘違いされやすいが&font(#ff0000){知的障害ではない。} 知能ならびに言語の発育が正常な自閉症や広汎性発達障害のことである。 わかりやすく言うならば「全般的な知的レベルは健常だが、健常者に出来ることの一部ができない」障害。 知能指数だけなら平均的には健常者と変わらず、120や130を越えることもある。 なので、学業などの成績に秀でていることも珍しくない。 ※発達障害は他に知的障害や精神障害も伴う場合も多いが、それを除いたグループである。知能の遅れが見られる場合はカナー症候群とも言う。 男女比は3:1で男性が圧倒的に多い。 知的障害は約80%が原因不明であり、残りの20%は染色体などの先天的な異常や出産時の何らかのトラブルなどが原因となっているのに対して、 発達障害は脳機能の先天的な異常が原因とされている。 似たような言葉に高機能自閉症があるが、さほど区別されてない為ほぼ同一のものと思ってもらってよい。 *【歴史】 ---- 1944年にオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガー氏が発見したとされる。 ただし当時は第二次世界大戦中で、その後オーストリアが敗戦国となってしまった(当時オーストリアはドイツと併合していた)ことと、 その前年にアメリカの精神科医レオ・カナー氏が乳児自閉症に関する論文を発表していた事もあって、長らく歴史の中に埋もれてしまっていた。 1981年にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィング女史がアスペルガーの業績を再評価し、一般に広まった。 つまり再発見されてからまだ40年程度しか経過していない、ある意味で新しい病気である。 日本では早期に紹介されていた事もあって1989年には社団法人日本自閉症協会が設立された。 2000年の豊川市主婦殺人事件や、2003年の長崎市男児誘拐殺人事件などで注目を浴びた。 これにより2005年には発達障害者支援法が施行されたが、まだまだ偏見の目は色濃いのが現状である。 *【特徴】 ----- 基本的にコミュニケーションに関する障害、と思ってもいいが厳密には全く方向性が違う。 自閉症とは違い、言語障害はない。 大まかに分類すると ①社会性 ②コミュニケーション能力 ③想像力と創造性 の3つが欠如していると言われている。 (他にもあるが後述) その一般人とは乖離した特徴や振る舞いから「変なヤツ」扱いされやすく、 結果、周囲から浮いているということで特に学生時代にはいじめの標的にされやすい。 ※事前に前置きするが(ASも含まれる)自閉症スペクトラムの特性上、&font(#ff0000){個人差が非常に大きい為全員が全部に当てはまるわけではない}点には注意。 例えば運動能力に秀でている発症者や、社交的・コミュニケーション能力のある発症者、想像力のある発症者も存在する。 以下にアスペルガー症候群の特徴を例記するが、&font(#ff0000){当てはまるからといってアスペルガー症候群ではない}し、逆に&font(#ff0000){当てはまらないから健常とも限らない}。 &font(#ff0000){素人判断をせず、不安に思ったら必ず医師の診断を受けること。} **①社会性 相手の感情を読み取りにくいのが特徴。 ■事実かつ悪意はないものの、不適切な発言をしてしまい相手を不快な思いにさせる (許容範囲のズレ、本人なりの基準で不快な発言は避けているつもりではある) ■文面通りの意味として受け取ってしまう。冗談や皮肉が通用しない (叱責された時「出てけ」「帰れ」と言われて本当に帰宅するなど) ■「暗黙のルール」を理解できない (暗黙のルールを読み取る事はできても従わなければならないものだと認識(又は納得)できない) ■物事の好き嫌いが極端で嫌いな人間に対しては攻撃的になり、八つ当たりをする他、暴力を振るう ■「常識」の定義が変わっており、他人からの「常識的に考えて」が分からない又は必要性を感じない。 ■相手の微妙な表情や声のトーンの変化から感情の変化を読み取ることができない。そのため空気が読めないと言われる。 (それ故、他人を機敏に察知し柔軟に対処するチームワーク作業が極端に苦手) ■逆に自分の感情を表情に表すことが難しい ■普段は無口 ■逆に打ち解けた人にはマシンガントークを繰り広げる **②コミュニケーション能力 ●独特の話し方 ASは会話の内容を適切に処理する能力や要点を整理する能力に乏しい為、実は話の内容を理解していないことが多い。 ■話し方が回りくどい ■話の内容をぶった切り、全く脈絡のない話をし出す ■「何を言いたいのかよく分からない」と言われる ■会話が一方的になりがち ■人の話を聞かない人間とは相性が悪い (こういった人間と仲の良い人間もそう簡単にいるものではないが) ■やたらと難解な熟語や諺を使いがち ●その他 ■一対一なら問題なく会話できるが、複数の人数での会話になると取り残されがち (自分が発言してよいタイミングが測れない) ■話すときに無意識に目線を別の方向に反らす ■まばたきを殆どせずに凝視する **③想像力と創造性 ●強いこだわり よく言えば一点突破型とも言える。 ■自分独自のルールを持っており、周囲に合わせづらい。破られると強い不満を持つ ■毎日儀式的ともいえる行為をする (例:雨の日でも毎日ドアを開けないと気が済まない、朝決まった番組を必ず見る) ■(特定の事、もしくはあらゆる事に対する)恐ろしいまでの記憶力の高さと集中力 羨ましいように見えるが、裏を返せば…↓ ☆キーワード一つで嫌な出来事が突然フラッシュバックする ■量的感覚が掴みにくい ■地図は読めても実際に歩くと感覚がずれる。 ■運動が苦手(適度な運動をすれば克服は容易)、もしくは異様に長身で逆に身体能力に恵まれている故に身体の使い方が下手で力加減の制御ができず、物を壊しやすい ●その他 ■幾ら注意されてもメモを録って見返しても、同じような失敗を何度も繰り返す ■言われたことしかできない、柔軟性に欠け「臨機応変」ができない。 ■具体的に指示しないと行動できない ■予定変更に弱い ■一度に一つのことしかできない、マルチタスクができない(男全体の特徴とも言えるが) ■得意と不得意の差が激しい ■小さい頃に「ごっこ遊び」に興味を示さなかった **④その他 ●感覚の異常な感度 人によって過敏か鈍感のどちらか両極端。場合によっては過敏な感覚と鈍感な感覚の両方が混在することも。 ■聴覚過敏 聞きたい音と雑音の音量調整がうまくいかず(どれも同じ音量に聴こえる)聞きたい音が聞こえない、不快な音(例えば黒板を引っ掻く音)に対して思わず耳を塞ぐ等。 また、雷、破裂、チャイム等の突然発生(意識に割り込む)する音は基本的に苦手 ■視覚優位 視覚による情報処理が得意だが聴覚による情報処理が苦手、という傾向を視覚優位という。 例:職場で電話を受けても上手く情報をまとめられない、メモを取れないなど 逆に聴覚による情報処理の方が得意な聴覚優位というものもある。 ■触覚 例 ・タートルネック等の肌にピタッとくっつく服や、セーター等のチクチクした服が着られない、もしくは苦手&br()特定のメーカの服しか着られない ・むやみに相手に体を触られるのが苦手 ■嗅覚 一般人なら気にならない匂いを嗅ぎ分けて気にしてしまう ■味覚 極度の偏食など ●その他 ■不器用 言われたこと、書かれていることを自分の中で適切に変換、実行ができない。 ■独り言が多い(脳内だけでの処理が難しいため) ■後先を全く考えず、思い付きだけで頓珍漢な行動をしがち ■小刻みに手を振る歩きなど歩き方の挙動がおかしい ■食事や作業の途中でもじっと出来ずに歩き回りたくなる衝動に駆られることが多い ■他の発達障害にもあるケースだが、非常に勘が鋭いことがある。 この他にもタイプが分けられることがある ■積極奇異型アスペルガー 基本的にコミュニケーションは嫌いではないのと、数がアスペルガーの中でも最も多い型なので、 ネット上で「お前アスペだろ」と言われているのは積極奇異型。喋りたがりだが空気が読めず苦労する。 アスペルガーで漫画家で自身の体験を赤裸々に暴露する漫画を描き続ける沖田×華も積極奇異型アスペルガーである。 ■受動型アスペルガー 周りの言う事をはいはい聞くため、他のタイプよりも問題を起こしにくく印象が良い。 だが本人のうちに溜めたストレスは他の型の比ではない。 周りから違和感を指摘されづらく一人で悩む傾向にある。 ■孤立型アスペルガー 自身の興味ある事象以外は目に入らず、交流を好まないので学校では基本ひとりぼっちで、社会に出るとえぐいほど苦しむ。 公務員等の集団生活、特に寮生活は地獄。だいたい数日で離脱する。 度が過ぎると自分自身に(それこそ生きることにも)すら興味がない。時間があれば興味がある事に熱中or研究している。そのため社会では意外な人物がこれだったりする。 天才アスペルガーのイメージを作り上げたタイプである。 //天才アスペルガーのイメージを作り上げたのはこいつら。積極奇異型に求めないでほしい。 規定的に物事を行うため、いわゆる生真面目、クソ真面目、融通がきかない、などといわれるが、反面、余計なストレスに対する耐性がなく、非常に貯めこみやすい。 しかも自覚症状に乏しく、自分に無理を強いることが多い。 叱ると逆効果。特に泣いている時にはさらに号泣させてしまうことになる。 なのでパニックを起こしていたらそっとしておいた方がよい。 二次障害により[[うつ病]]や[[統合失調症]]などを発症するリスクが健常者(定型発達者ともいう)よりもずっと高い。 なぜなら、兎に角ストレスを貯める →でも真面目に仕事をする →またストレスが貯まる →真面目だから仕事が増える →限界突破して欝になる →対人恐怖症等の心因性の病気をこじらせて廃人になる という負のサイクルを非常に起こしやすく、脱出も難しい。 回復にも常人よりはるかに時間がかかる。 というのも重ねて言うが、アスペルガー症候群は知的障害ではない。 日常の会話や読み書きそのものは当然できるし、相手の反応もストレートなものなら基本的に理解できる。 仕事や役割の内容も責任も自覚し、持ち場でミスが起きれば自分が対応しなければという発想もある。 つまり&font(#ff0000){普通の人ができる事を自分ができない}という事を自覚している人が多いのだ。 失敗が重なれば周りに申し訳なくなるし自信もなくす。おそらく健常者と同じ位の基準で。 自分は精一杯やっているつもりだけれど、他人からは努力していないと怒られる。 他の人が一度で覚える些細な事を、何度教えられても人並みにすらできない。 何をやっても怒られる。怒られたくないし迷惑かけているのもわかるから必死になる。 しかしどうすれば良いのか分からないまま我武者羅になって結局空回り。更に白い目で見られ……。 こういう状態に陥れば、アスペルガー症候群で無くとも精神的苦痛やストレスは極めて大きいのは理解してもらえるだろう。 特に自分がアスペルガー症候群だと自覚していない人、診断は受けたものの力の抜き方が分からない人ほど 自分を追い詰める原因がわからず余計厳しい状態になってしまう。 知的障害が無い事は、&font(#ff0000){一見まとも}であるという最大のネックにも繋がっていて、 つまり&font(#ff0000){あいつはオカシイ、やる気が無い、とばかり見られてしまう}為、 発見がさらに遅れてしまうのだ。 仮に学生生活では成績が悪くはなくある程度適応出来ていても、就職した途端適応が出来なくなるというパターンも少なくない。 ただし、学生時代でも行事の準備や設営などといった「集団行動」や体育などの集団スポーツなどが悉く出来ずうろたえてばかり…などで自身の症状に気づく者もいる。 たまたま特性に合致した仕事にありつけてうまくやっていたように思っても、異動や職場環境の変化、結婚や子供ができたことでつまづく人は少なくない。 特に子供ができると配偶者がそちらにかかりきりになったり、母親の場合出産によりホルモンバランスなどの変化で今までのようにアスペルガー患者のパートナーに寄り添えなくなってしまうこともある。 加えて乳幼児のうちは予測ができない行動や夜泣きなどもあるため、「先の見通しが立たないこと」に弱い発達障害者が一気にコンフリクト状態になることも少なくなく、幼少時に未診断だった発達障害がここで露見する場合もある。 二次障害を起こして荒れる発達障害者は家族にも多大な心的負担をかけ、「カサンドラ症候群」と呼ばれるうつ状態を引き起こすこともある。 そして、周りに無理をさせていることはいずれ本人も察してさらに思い悩む…そんな負の連鎖が起きかねない。 *【対処法】 ---- 大事なことだから繰り返し言うが、アスペルガー症候群は&font(#ff0000){本人にはどうにもならない先天的障害}である。 だから必要以上に自分を責めてはならない。かといってどうせ先天的障害だからと最初から諦めたり開き直ったりするのも好ましくはない。 大切なのは自分の症状を自覚し、それに対処する方法を身に付けること。 例えば持ち物を忘れてしまうなら、常に仕事道具一式を全部携帯して持ち歩く。 道を覚えられないのなら、事前に地図を用意したり列車の乗り換えを確認しておくなど。 また、訓練で後天的にコミュニケーション能力を手に入れることも不可能ではない()。 ほんの些細な事だが、ちょっとした工夫を積み重ね、社会に適応しようと努力している患者も大勢いることを、どうか覚えておいて頂きたい。 ただし自分がアスペルガー症候群であるということを自覚出来ても、 自分の問題点の内どこからどこまでが障害に因るものなのか、逆にどこからどこまでが努力不足や元来の性格などに因るものなのか、 といったことが自分でも分からず思い悩む人も大勢おり、 そのために周囲の人も接し方(強く叱責して良いのかどうかなど)に困ることが多々あるというのもこの障害の厄介な所である。 *【もし自分が発達障害ではないかと思ったら】 ---- 現在、アスペルガー症候群は先天性の脳の発達障害と考えられており&font(#ff0000){根本的な治療は不可能}。((稀に「アスペルガーなんて薬で直るだろ」と主張する人もいるが、現在薬は存在しない。というかあるのであれば皆使っている。)) [[根性論>根性論/精神論]]や人格否定に至るまえに、改善するには自分自身がこれらの&font(#ff0000){症状を自覚し対処方法を考えることが一番の近道}なので、 兎に角&font(#ff0000){早期発見が大切}。 アスペルガーに限らず、発達障害は9歳ごろまでに診てもらい療育を受けるかで大きな差が出ると言われている。 幼少期で検診で引っかかった場合、なるべく早く最新の知見を持った専門家のところに行くことが大事である。しかしここで ''「お前は自分の子供を障害者扱いする気なのか?」'' ''「この子は少し遅れているだけ…要は個性だよ。すぐ追いつく。お前の考えすぎだ。」'' …などという無理解な親族のいうことに流されて対処が遅れると、思春期にさしかかって大荒れになる危険性がある。 「知能の障害がない発達障害」の概念が広まったのはごく最近であるため、成人になるまで全く療育を受けられておらず苦しむ人も多い。 ただ、それでも「何もしない」より専門家のケアを少しでも受けた方がましである。 もし「自分もそうじゃないのか?」と思ったら精神科か心療内科で診てもらおう。 ただし、多くの病院では本人の出生からの様子を熟知している家族の同行が求められ、家族にだけは打ち明けないといけないのは辛いところかもしれない。 また、近年発見されて認知が広がっている障害という事もあって、専門医師の中でも周知が遅れている。 その為なるべく専門のところで、セカンド・オピニオンも視野に含めて診察を受ける事をおすすめする。 他にも当事者会に参加し、信頼できる心療内科医や精神科医を教えてもらうこともできる。 ただし、信頼できる医者の場合は人気もあって&font(#ff0000){&bold(){初診が○ヶ月待ちというのはザラ}}なので、待つ覚悟は必要。 中には治療に当たっている医療者自身が発達障害持ちという場合もある。 当事者同士で話すことは良し悪しがあるが、相性が良ければ「発達障害者の思考をよく理解してくれる」プラスになる場合もある。 更には全国で運営されている「発達障害者支援センター」という専門的機関も大きな支えとなることだろう。 ただし拘りすぎて「わかってもらえないが自分はアスペルガー症候群に違いない!」と思い込まないよう気をつけて。 その場合は&font(#ff0000){他の障害である可能性}もあるのだから。 &bold(){間違ってもしてはいけないのは、インターネット上で見知らぬ誰かに相談すること。} アスペルガー症候群、発達障害に限った話ではないが、素人で判断できる病気はほぼ存在しない。 ネットにいる人たちの殆どは本職のカウンセラーや精神科医ではないため、むやみに相談することはどちらにとっても負担であり、不利益でしかない。 本職の医師アカウントでも、まともな人ほど「リアルで診断を受けてください」としか最終的には言わないものなのである。 また、インターネット上のアスペルガー症候群診断なども、確実・正確なものではない。 発達障害の診断は何度も通院して本人の状態に合わせた様々なテストや検査、担当医との面談などを経てようやく行われる。対面ですらないオンライン上でのマニュアル的な過程だけで同じ水準の検査になるかと言われれば、言うまでもないだろう。 もしネット上で『あなたは発達障害っぽい傾向がありますね。周囲にそういう人が居たんで分かります。』などと言われても&color(#F54738){&bold(){それを真に受けないように。}} もし有益な情報が得られないような状況であれば、住んでいる自治体の福祉課へ。 *【偏見】 ---- インターネット上では「アスペ」をという言葉が、恐らく本来の意味ではなく単に「空気が読めない人」という意味合い、 要するにレッテル貼りでしか使われていないことに注意。 本来の意味から乖離している点では所謂「[[ステマ>ステルスマーケティング/ステマ]]」と同じ。 むしろ蔑称として扱われていることが多い以上、極めて問題のある使用法である。 実際にアスペルガー症候群で苦しんでいる人が大勢いる為、こういった使い方をしないようご注意願いたい。 最近、世間に認知されてきたという事もあり、一時期の「自称うつ病」と同様に「自称AS発症者」も増えつつある。 これは本当の発症者に多大な迷惑がかかる上に偏見を広める一因となっているので、くれぐれも気を付けて頂きたい。 また「うつ病」同様に極めて個人差の大きい障害のため、&font(#ff0000){実際の発症者を「自称AS発症者」と混同しないように}。 健常者であればできて当然のことが、本人がいくら努力してもできないのがアスペルガー症候群なのだから。 アスペルガー症候群は先天性の障害である為、&font(#ff0000){幼少期から傾向が現れる}。 その為、小さいころから何か変わった点があったかどうかが、ひとつの診断の目安となっている。 (もっとも保護者がそれに気づいていない、気付けない場合も多いので、絶対とは言えないが) アスペルガー症候群などの発達障害の診断で保護者からの聞き取りが重要視されるのはそのため。 もし「自称AS発症者」と遭遇したら、まずその点を確認し、保護者と共に診断を受けるよう薦めて頂きたい。 当たり前だが&font(#ff0000){素人判断では診断も対処も極めて難しい障害}なのだから。 それでもしも本当の発症者であれば本人にとっても良い事であるし、もし違うなら……思い込み乙で済む話。 ただ無闇矢鱈に「お前アスペだろ」という行為は、前述の使用法と同じ行為なので、気を付けて。 障害者差別禁止法に先立ち行われたヒアリング等で判明している案件でも、以下の様な事例が確認されている。 ①障害特性について熟知していて然るべき臨床心理士、教師から配慮のない言動をされた -障害を持っている息子が臨床心理士から公の場で「普通学校は無理」ということを言われた。(茨城) -学校でトラブルがあると、自分が見てないところで起こった事もわが子のせいにされた。(茨城) -担当者の知識が薄く「わがまま、甘えてる」と言われ登校に恐怖を感じている。(沖縄) ②日常生活であからさま嫌悪感を示された・配慮のない発言をされた -市の職員から障害について配慮を欠いた発言をされた。(仙台) -下車時に(障害者手帳を見せると)極めて侮辱的な発言・態度を取られた。(茨城) -「発達障害をたてにできないと決めつけているだけでしょう」と言われた。(兵庫) -「他の人に迷惑がかかるから」と飛行機の搭乗を断られた。(沖縄) ③障害をオープンにして(就労した)が配慮が得られない -「特別扱いしないことが私の支援」と言われ合理的配慮が一切得られなかった。(茨城) -「見た目が普通なのに何で変なの?」と言われ、説明しても分かってもらえない。(千葉) -発達障害であることを伝えると門前払いされる。(仙台) -「多動じゃないの?」「ウチの学童はおとなしい障害児を求めている」などと言われ、入所は却下され退所。(千葉) -「そういうお子さんが入ってくると先生たちが大変なんですよ」と言われ入園を断られる。 -オープン就労しても席以外配慮してもらえない。(横浜) -オープン就労しても一切何の配慮もなく、退職に追い込まれた。(横浜) -オープン就労したが継続的なハラスメントを受けることになってしまった。(plus-handicap.com) -障害名を告げた(オープンにした)ら話もしてくれなくなり、退社せざるをえなくなった。(沖縄) また、「発達障害など児童の障害は幼児期の愛着の形成に起因する」といった&font(#ff0000){医学的エビデンスに基づかない悪質な情報}が流され、 発達障害は親の責任と単純解釈した人々から、当事者の親が上記のヒアリング事例のような心ない言葉を掛けられるケースもある。 さすがに当事者団体が抗議して撤回させたが、いかんせん学者が言っているから正しいというバイアスに基づく「発達障害児は親の責任」論は根強い。 以上のように、本人だけでなくその家族に対しても「社会的な障壁」が立ちふさがっているのが実情である。 日本の場合は2000年、2003年に発生した凶悪犯罪の犯人がアスペルガー症候群を患っていた事もあり、偏見が強い。 2016年に発生した神奈川県相模原市障害者施設襲撃事件も、標的となったのは重度知的障害者だが、アスペルガー症候群への偏見と根っこは同じである。 「知的障害者は不要、邪魔、危険だから排除しよう」という考えは、極めて危険なものである。 現に[[アドルフ・ヒトラー]]は「障害者は無用である」として抹殺する政策、T4作戦を推し進めていた。これは後にユダヤ人やロマ(いわゆるジプシーのこと)などを大量虐殺したホロコーストへと発展した。また日本でも1948年に成立した、障害者に対して本人の意志に関係なく強制的に不妊手術を行うことが可能になる旧「優生保護法」が存在した(現在は廃止)。 フィクションでは類似の法令として『[[銀河英雄伝説]]』に登場する「劣悪遺伝子排除法」が独裁者の制定した稀代の悪法とされている。 そしてアスペルガーはまた、アスペルガー症候群の子供たちがナチスによる抹殺対象にならぬように訴え続けていた。 当該項目を閲覧している健常者の方は、くれぐれもこういった差別を助長しないよう注意していただきたい。 なぜならアスペルガー症候群は&bold(){誰でも発症する/している可能性のある}障害である。 あなたが、あなたの家族が、友達が、恋人が、もしかしたらアスペルガー症候群かもしれない。 決して、誰にとってもこれは他人事ではないのだ。 そしてもちろん、これはアスペルガー症候群に限った話ではなく、すべての障害や病気に言える事である。 *【最後に】 ---- アルバート・アインシュタイン、トム・クルーズ、ビル・ゲイツ等もアスペルガー症候群であると言われるが根拠はない。また誰もが彼らのように才能を持つわけでも開花させているわけではない。 むしろ自分の特性に気づかずに日々を過ごしている人々が殆どであるとも言われる。 治療できる障害ではなくとも、上手く付き合って生きていける障害なのだから、どうか悲観的にならないよう。 またこの障害の持ち主は自分の興味関心のあることに対しては素晴らしい記憶力と集中力を発揮することも少なくないので、 巡り合わせによってはある特定の分野において大成するかもしれない。 //(恐らく宝くじで一等を当てるより困難であるが)。 長々語ってきたが、 &bold(){アスペルガー症候群という言葉は現在は医学的にほぼ死語である。} 前々より自閉症と知的能力で症状を区別する必要性が疑問視されており、両者を組み合わせたASD=自閉スペクトラム症という新しい概念に代わってしまっているため。 ぶっちゃけ、現在では一部のネットでしか使っていない言葉である。 追記・修正はお手柔らかに。 (分類等に間違いがありましたら適宜修正お願いしますm(_ _)m) #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,61) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-05-29 21:03:50) - 最近、芸能界で強姦致死でタイーホされた奴も発達障害だった模様。 本当に頼むから、有名人かつ障害者の奴は犯罪に走らんでくれ、本当に。「これだから障害者は...」っていう風潮になりだすから、余計生きにくくなるんです。仕事だって一回やめたら次探すのにも滅茶苦茶時間が掛かるのに、こういうことがあると、同じ障害ってだけでハネられるから。 -- 名無しさん (2016-09-12 15:10:52) - アスペルガーはもちろん、知的障がいや自閉症など発達障がいは、生まれつきで好きで産まれた訳ではないので、何もわかっていない人たちに色々、勝手な事言われるのが一番悲しいし、命に関わる癌などの重い病気と違って、手術で治す技術もないし、何よりも死ぬより辛いのが現実 -- 名無しさん (2016-10-01 20:28:41) - 日本では特に生きにくいよね。『空気を読む』とか『言葉の裏を読む(直接的な表現を避ける)』っていう、文化が西洋に比べて強いから。 -- 名無しさん (2016-10-01 20:48:40) - ↑どちらかと言うとむしろ、集団主義・・・というか同調圧力思想の強い日本の国民性に人一倍適応しにくいからだと思う >日本での生きにくさ -- 名無しさん (2016-10-01 21:15:37) - やっぱり日本は遅れとる -- 名無しさん (2016-10-01 21:27:37) - ↑同感。生まれつきである発達障がいを持つ子供達と人達にとっては、日本の間違った躾の「他人に迷惑をかけてはいけない」事と同じ。空気を読む自体が、ある意味自殺行為 -- 名無しさん (2016-10-05 19:09:06) - ↑よくそういってる人いるけど、海外は実際どうなん?人に迷惑をかけるなってのは最低限の礼儀だし、話し合ったうえで納得できる落としどころを見つけようってのじゃだめなん? -- 名無しさん (2016-10-06 01:11:08) - ↑「迷惑」の定義による。日本では「みんなと違う=迷惑な存在」となる。 -- 名無しさん (2016-10-06 01:27:19) - 遺伝的障害なのに男性比率が高いとはこれ如何に。Y染色体にでも影響してるのかね…? -- 名無しさん (2016-10-06 15:06:43) - アメリカの対応を調べてみると、本当に障害者とかマイノリティに理解があるんだなーと思える。 -- 名無しさん (2016-10-06 15:08:11) - 自分がアスペルガーだと分かったのは、大人になってからだった。子供の時に検査を受けたときは分からなかったのに、どうして、大人になってから分かったんだ。子供の時に分かっていれば、自分の人生も少しは変わったかもしれないのに… -- 名無しさん (2016-10-25 21:51:58) - 欧米は「相手の心を考える」的な文化なので、障害者だろうと健常者だろうと、それをおざなりにする日本はそれ以前の問題だったりする。まず考えるべきは、「平等とは何か」から。 -- 名無しさん (2016-10-28 16:09:28) - しかも最近保守系の連中が「平等=左翼の妄言」みたいにとらえてるからなおさらね。 -- 名無しさん (2016-10-31 10:58:47) - ↑続き 平等の言葉自体が悪いんじゃないけど、極左が拡大解釈して使っちゃってるからそれもあると思う。個人的な意見だけど。 -- 名無しさん (2016-10-31 11:01:08) - ↑続き だから平等っていうとそれだけで拒絶反応する人多いよね。(改行しようとして分けすぎましたすいません。)) -- 名無しさん (2016-10-31 11:02:01) - ↑5 自分と全く同じパターンだわ。もっと早くにわかってれば周りにかける迷惑ももっと少なく済んだんじゃないかって思うと後悔しかない -- 名無しさん (2016-10-31 11:17:43) - アスペルガーではないけど大人になって障害が解った者です。↑のかたは後悔や反省はしなくてもいいと思います。だって、解らなかったのは貴方の責任ではないんすから。思うのなら、「損したな、でも今からでもわかればある程度対処できるし、これから気を付けよう」程度に気楽にした方が鬱の併発とかにならずに済むと思います。発達障害+鬱になると余計面倒ですから -- 名無しさん (2016-10-31 12:21:47) - 昔からある障害なのに、世間から最近、発見したように扱われる事自体が腹が立つ。 -- 名無しさん (2016-12-09 21:54:55) - ↑昔の人は障害とすら分からず苦しんでいたと考えると知ってもらえるだけマシだと思う。(襲いかかる差別から目を逸らしながら) -- 名無しさん (2017-01-10 19:47:45) - そう言えば、日本人は障害者を一方的に毛嫌いしたり、敬遠する傾向あるけど、もし自分達が病気や事故で、障害者になる事を考えた事があるのかな?恐らく、ほとんどないと思うけど。 -- 名無しさん (2017-01-14 09:22:37) - 相模原のあの事件みたく内心障害者の数減らせばええみたいなこと考えてる人多いんやろうなぁと思うとやるせない。もしかしたら自分がこれかもしれない、だから消えたいってのを叶えたがりなだけなのかもしれないが。 -- 名無しさん (2017-01-14 09:34:29) - ↑2日本人に限らず人の常。日本では障害者支援やそれに関連したビジネスとかが表に出て来て、一般にも認知されたりしてるけど、まだまだ障害者を社会の恥として隠そうとする国だってある。アスペルガー症候群なんかは一見すると普通の人と同じってことで逆の意味で見ないフリされるケースもあるわけだし。 -- 名無しさん (2017-01-14 09:58:40) - 発達障害持ちの漫画家・沖田×華の実話作品を初めとした、発達障害漫画を読むと、昔の自分を思い出して、ウツになる。 -- 名無しさん (2017-04-06 21:56:37) - いやーものの見事にあてはまってたわ俺 -- 名無しさん (2017-04-06 22:22:15) - 障害ではなく、新たな人類の進化の形やも知れぬ。科学、職業の分野の多様化、細分化が進むにつれ、汎用的な人では一つを極めるのは難しい。しかし、特定分野に特化しやすい人が多くいれば様々な分野で研究が進んで人類に還元できる -- 名無しさん (2017-04-30 20:49:55) - 「NHKが1年がかりの「発達障害プロジェクト」を始動!番組横断で発達障害の多様な姿を伝えます」なる企画が始まったそうで -- 名無しさん (2017-06-11 20:56:43) - この項目書いた人凄い。読みやすい -- 名無しさん (2017-07-29 22:42:16) - ↑3 突っかかるつもりはないけど「人類に還元」みたいな視点はひどく危うい論理だと思う。だったらアスペルガーが「人類に還元」できないのなら無用の存在なのか?となってしまう。 -- 名無しさん (2017-07-29 23:13:16) - AS -- 名無しさん (2017-08-03 13:52:35) - (投稿ミス失礼)ASに限らず「人類に還元」前提にしちゃうと「役に立たない」と判定された病人・老人・職業まで拡大されていくだろうしね。本人達が役に立つとポジティブに考える分には問題ないだろうが、某議員よろしく「国家に貢献してはじめて人権が」の世界になりかねんし -- 名無しさん (2017-08-03 15:47:57) - この項目ってルール的にOKなの?特定の国に対する誹謗中傷項目にならんの? -- 名無しさん (2019-04-06 12:56:21) - 人類に還元云々は、「運が良ければ何かの役に立つかも」くらいの考えなら良いと思う。発達障害の有無とか関係無しに色々な分野で色々な研究がされているけれど、その全部が役に立っている訳でもないし -- 名無しさん (2019-05-06 17:38:58) - 自分は医師から診断の出てる正真正銘のアスペルガー症候群なんだけど、オタク生活的には恋愛ゲームやアドベンチャーゲームはそんなに苦手じゃなくて攻略サイト無しでも正しい選択肢は選べるのに、現実の声優さんのトーク等でのオブラートに包んだ不満などが読み取れなかったりする。他の人のレビュー記事とか見てようやく気づくみたいな。 -- 名無しさん (2019-06-18 09:10:24) - 言うほどアスペルガー症候群って障害か?今の時代なら性格の一つってことで終わらせて良いと思うが -- 名無しさん (2019-09-29 08:15:37) - アスペルガー症候群はコンサータとか、対処法の書かれた本とかが多いから障害の中だと割りかし対処しやすい方なのかもしれない -- 名無しさん (2019-09-29 08:27:14) - いやコンサータはADHDの薬であってアスペルガーの薬ではないし、アスペルガーの薬はない。ADHDと重なってる人間には効果がある、とされるがそんなものはADHDを含むなら当たり前に決まっている。日本はなぜか効果のない薬をホイホイ処方したりするから… -- 名無しさん (2019-09-29 09:01:55) - Zガンダムでカミーユが自分を自閉症って言ってるけどあれは単なる誤用でいいのか?お禿は独自の用法用意して使い出すときがあるからようわからん -- 名無しさん (2020-06-30 00:13:06) - 「電車とか好き?」と医者から判断基準にされるほど鉄道オタクが多い -- 名無しさん (2020-08-24 23:45:33) - 黒板をひっかく音とか突然の雷が平気な人間なんて存在するのか……? -- 名無しさん (2020-09-14 23:23:30) - ↑俺は雷はともかく黒板をひっかく音は平気だな。 -- 名無しさん (2020-09-14 23:39:54) - ↑続き 学生の時はなんでみんなこの音がダメなんだろう?って思ってた。 -- 名無しさん (2020-09-14 23:41:29) - アスペではなく学生時代、知的障害を診断され人です。風当たり -- 名無しさん (2021-02-09 16:35:38) - 投稿ミス失礼。風当たりが強いのもあるし、いろいろ弊害もありますね。 -- 名無しさん (2021-02-09 16:38:41) - あるフリゲRPGで障害当事者がプレイヤーキャラクターにいて、そのキャラいわく「俺にしてみれば定型発達者のコミュニケーションは超能力の世界だ」とのこと。リーダーのキャラと指示の解釈違いでトラブったり聴覚過敏を訴えたりしているあたり、発達障害をよく知っている人がキャラデザしたっぽいね -- 名無しさん (2021-08-08 22:38:49) - 特性を上手く発揮すれば、研究職とかで成功する人多そう。 -- 名無しさん (2021-09-06 19:54:40) - 今はアスペルガー症候群とは言わずに、典型的な自閉症や広汎発性障害など他の症状とまとめて自閉症スペクトラム(ASD)と呼ばれているから、誤解を招かない意味でも項目名変えたいんだけどどこに相談すればいいんだろ? -- 名無しさん (2021-11-04 06:43:24) - 今の子は小学生になる前からASDにかぎらずその子の特性にあった指導がはいったり、学習に支障がある子向けの塾が普及しつつあるみたいな反面、大人になってから見つかるとどうのしようもないという -- 名無しさん (2022-02-08 18:50:34) - 上のほうのコメントで、Zガンダムのカミーユの発言に触れている人がいるが、昔の頃は、どうも「医療用語とは違う、俗語としての自閉症」とでも言うべき呼称があったように思う。その頃の芸能雑誌で、竹中直人と尾崎亜美が「僕は昔自閉症でしたよ」「本当?私も!」と対談してるのを読んだことがある。スパロボFのキャラ図鑑において、碇シンジが「自閉症気味の暗い少年」と解説されてるのはその名残りだろう。たぶん当時は、まだ科学的な知識などが一般人に浸透してない代わりに、あらゆる発達障害をごちゃ混ぜにしつつ、「なんか普通の子と違う」という漠然とした肌感覚で見分けられていたんだろうと思う。 -- 名無しさん (2022-04-07 17:03:48) - 発達障害の人は他人に興味がないタイプと興味があってと距離感がわからないから近づかないor近づきすぎるに別れるとおもう -- 名無しさん (2022-08-12 17:27:23) - 普通の人ならここまで会話をしたり会ったりしたのだから私生活のどの部分を話しても大丈夫か自然と判断できるけ -- 名無しさん (2022-08-12 17:29:09) - ↑つづき、けれども発達障害の場合は下手すると毎日会っていてもその自然がわからないから会話がすすまないorいきなり私生活の話するとかになりやすいかなと -- 名無しさん (2022-08-12 17:31:44) - この症状で苦しんでる方々、そもそも自分のせいじゃないし、あんまりな事言えない。というか所謂普通って言われてる奴がSNSで起こす昨今の問題見てると寧ろ普通の奴らのが酷いんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2023-05-25 20:30:19) - 学生時代は特に問題なく過ごせていたのに社会人なった途端おや?と感じる部分があって診療を受けたら軽度の自閉症と言われた時は本当に驚いた -- 名無しさん (2023-06-27 13:13:50) - 日本には他人を発達障害認定して、連絡を取る気もないのにひたすら監視してくる集団がたくさんいるので気を付けて下さい。こちらを気遣う素振りは見せますが、ただ話題や創作のネタにしているだけです。 -- 名無しさん (2023-06-27 23:12:57) - ↑? -- 名無しさん (2023-06-27 23:48:27) - アスペにせよ発達障害にせよ、これって単に『平均を下回った奴らを病気(障害)という事にして無能認定されないようにしている』だけなんじゃって思う。該当者の80%が原因不明って、そもそも病気でも何でもないただ能力が低めの奴ってだけだからではないの? -- 名無しさん (2023-06-28 00:08:49) - 文章ちゃんと読んでます?80%が原因不明とされているのは知的障害の方で、発達障害は脳機能の先天的な異常が原因と書いてあるんですが。 -- 名無しさん (2023-06-28 00:18:21) - わりかし人への接しかたは儀礼的なものは型があるから対応可能だけれども、プライベートのような型のないものとくにフリートーは地獄 -- 名無しさん (2023-08-14 12:14:48) - 和を乱さない考えが重視される風潮があるし、受動型は人が10考えることの15を考えてその1をいうと相手に迷惑をかけたりするのではとなるから端的な物言いになる傾向やとかくしゃべらない人や相手にあわせる人になってしまううえ、フリートークはASD特有の型のないものだから仲の良い身内いがいには怖くてできない -- 名無しさん (2023-08-14 12:22:56) - こう言ってしまっては悪いんだろうけど、いまいち実在が疑わしいんだよなあ。個人差が大きく類型に当てはまらない症例もあるとか、だったらもう何でもアリじゃんみたいな。ぶっちゃけ田宮式プロファイリングと同じ印象を受ける -- 名無しさん (2023-10-15 02:33:24) - 見慣れてくると表情筋の乏しさですぐに分かるらしいけど、栗原類は今見ると正にそれだったんだなぁと。 -- 名無しさん (2024-01-19 21:53:11) - なんでこんなもん持って生まれたんだろ -- 名無しさん (2024-01-19 23:08:46) - なるほど。ケンモメンとなんJが目の敵にするわけだ>2005年には発達障害者支援法が施行された -- 名無しさん (2024-01-19 23:28:16) - 私はアスペルガー症候群ではなくADHDだが、フィクションでもいいから、こういう障害持ってても自分の能力を発揮してる人が登場してる本とか読むと元気出てくると思うんだ。 -- 名無しさん (2024-03-12 20:09:27) - ↑続き -- 名無しさん (2024-03-12 20:10:00) - 間違えた。続き 天久鷹央の推理カルテ・事件カルテシリーズの鷹央先生とかアスペルガー症候群だけどすごいぜ。 -- 名無しさん (2024-03-12 20:11:23) - ADHDの方がまだ予後良好なイメージ。ADHDの薬はあるけど、アスペルガーには薬が無い。 -- 名無しさん (2024-03-30 11:24:38) - 学者にASD多いやろ(偏見)っての考えると、ある程度以上スペックがあると『障害にならない』のもややこしくしてそう -- 名無しさん (2024-04-18 06:50:15) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/01/08 Sun 03:15:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- *【概要】 ---- アスペルガー症候群(Asperger syndrome、AS)とは、広汎性発達障害(PDD)の一つで分類上では&font(#ff0000){発達障害}にあたる。 勘違いされやすいが&font(#ff0000){知的障害ではない。} 知能ならびに言語の発育が正常な自閉症や広汎性発達障害のことである。 わかりやすく言うならば「全般的な知的レベルは健常だが、健常者に出来ることの一部ができない」障害。 知能指数だけなら平均的には健常者と変わらず、120や130を越えることもある。 なので、学業などの成績に秀でていることも珍しくない。 ※発達障害は他に知的障害や精神障害も伴う場合も多いが、それを除いたグループである。知能の遅れが見られる場合はカナー症候群とも言う。 男女比は3:1で男性が圧倒的に多い。 知的障害は約80%が原因不明であり、残りの20%は染色体などの先天的な異常や出産時の何らかのトラブルなどが原因となっているのに対して、 発達障害は脳機能の先天的な異常が原因とされている。 似たような言葉に高機能自閉症があるが、さほど区別されてない為ほぼ同一のものと思ってもらってよい。 *【歴史】 ---- 1944年にオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガー氏が発見したとされる。 ただし当時は第二次世界大戦中で、その後オーストリアが敗戦国となってしまった(当時オーストリアはドイツと併合していた)ことと、 その前年にアメリカの精神科医レオ・カナー氏が乳児自閉症に関する論文を発表していた事もあって、長らく歴史の中に埋もれてしまっていた。 1981年にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィング女史がアスペルガーの業績を再評価し、一般に広まった。 つまり再発見されてからまだ40年程度しか経過していない、ある意味で新しい病気である。 日本では早期に紹介されていた事もあって1989年には社団法人日本自閉症協会が設立された。 2000年の豊川市主婦殺人事件や、2003年の長崎市男児誘拐殺人事件などで注目を浴びた。 これにより2005年には発達障害者支援法が施行されたが、まだまだ偏見の目は色濃いのが現状である。 *【特徴】 ----- 基本的にコミュニケーションに関する障害、と思ってもいいが厳密には全く方向性が違う。 自閉症とは違い、言語障害はない。 大まかに分類すると ①社会性 ②コミュニケーション能力 ③想像力と創造性 の3つが欠如していると言われている。 (他にもあるが後述) その一般人とは乖離した特徴や振る舞いから「変なヤツ」扱いされやすく、 結果、周囲から浮いているということで特に学生時代にはいじめの標的にされやすい。 ※事前に前置きするが(ASも含まれる)自閉症スペクトラムの特性上、&font(#ff0000){個人差が非常に大きい為全員が全部に当てはまるわけではない}点には注意。 例えば運動能力に秀でている発症者や、社交的・コミュニケーション能力のある発症者、想像力のある発症者も存在する。 以下にアスペルガー症候群の特徴を例記するが、&font(#ff0000){当てはまるからといってアスペルガー症候群ではない}し、逆に&font(#ff0000){当てはまらないから健常とも限らない}。 &font(#ff0000){素人判断をせず、不安に思ったら必ず医師の診断を受けること。} **①社会性 相手の感情を読み取りにくいのが特徴。 ■事実かつ悪意はないものの、不適切な発言をしてしまい相手を不快な思いにさせる (許容範囲のズレ、本人なりの基準で不快な発言は避けているつもりではある) ■文面通りの意味として受け取ってしまう。冗談や皮肉が通用しない (叱責された時「出てけ」「帰れ」と言われて本当に帰宅するなど) ■「暗黙のルール」を理解できない (暗黙のルールを読み取る事はできても従わなければならないものだと認識(又は納得)できない) ■物事の好き嫌いが極端で嫌いな人間に対しては攻撃的になり、八つ当たりをする他、暴力を振るう ■「常識」の定義が変わっており、他人からの「常識的に考えて」が分からない又は必要性を感じない。 ■相手の微妙な表情や声のトーンの変化から感情の変化を読み取ることができない。そのため空気が読めないと言われる。 (それ故、他人を機敏に察知し柔軟に対処するチームワーク作業が極端に苦手) ■逆に自分の感情を表情に表すことが難しい ■普段は無口 ■逆に打ち解けた人にはマシンガントークを繰り広げる **②コミュニケーション能力 ●独特の話し方 ASは会話の内容を適切に処理する能力や要点を整理する能力に乏しい為、実は話の内容を理解していないことが多い。 ■話し方が回りくどい ■話の内容をぶった切り、全く脈絡のない話をし出す ■「何を言いたいのかよく分からない」と言われる ■会話が一方的になりがち ■人の話を聞かない人間とは相性が悪い (こういった人間と仲の良い人間もそう簡単にいるものではないが) ■やたらと難解な熟語や諺を使いがち ●その他 ■一対一なら問題なく会話できるが、複数の人数での会話になると取り残されがち (自分が発言してよいタイミングが測れない) ■話すときに無意識に目線を別の方向に反らす ■まばたきを殆どせずに凝視する **③想像力と創造性 ●強いこだわり よく言えば一点突破型とも言える。 ■自分独自のルールを持っており、周囲に合わせづらい。破られると強い不満を持つ ■毎日儀式的ともいえる行為をする (例:雨の日でも毎日ドアを開けないと気が済まない、朝決まった番組を必ず見る) ■(特定の事、もしくはあらゆる事に対する)恐ろしいまでの記憶力の高さと集中力 羨ましいように見えるが、裏を返せば…↓ ☆キーワード一つで嫌な出来事が突然フラッシュバックする ■量的感覚が掴みにくい ■地図は読めても実際に歩くと感覚がずれる。 ■運動が苦手(適度な運動をすれば克服は容易)、もしくは異様に長身で逆に身体能力に恵まれている故に身体の使い方が下手で力加減の制御ができず、物を壊しやすい ●その他 ■幾ら注意されてもメモを録って見返しても、同じような失敗を何度も繰り返す ■言われたことしかできない、柔軟性に欠け「臨機応変」ができない。 ■具体的に指示しないと行動できない ■予定変更に弱い ■一度に一つのことしかできない、マルチタスクができない(男全体の特徴とも言えるが) ■得意と不得意の差が激しい ■小さい頃に「ごっこ遊び」に興味を示さなかった **④その他 ●感覚の異常な感度 人によって過敏か鈍感のどちらか両極端。場合によっては過敏な感覚と鈍感な感覚の両方が混在することも。 ■聴覚過敏 聞きたい音と雑音の音量調整がうまくいかず(どれも同じ音量に聴こえる)聞きたい音が聞こえない、不快な音(例えば黒板を引っ掻く音)に対して思わず耳を塞ぐ等。 また、雷、破裂、チャイム等の突然発生(意識に割り込む)する音は基本的に苦手 ■視覚優位 視覚による情報処理が得意だが聴覚による情報処理が苦手、という傾向を視覚優位という。 例:職場で電話を受けても上手く情報をまとめられない、メモを取れないなど 逆に聴覚による情報処理の方が得意な聴覚優位というものもある。 ■触覚 例 ・タートルネック等の肌にピタッとくっつく服や、セーター等のチクチクした服が着られない、もしくは苦手&br()特定のメーカの服しか着られない ・むやみに相手に体を触られるのが苦手 ■嗅覚 一般人なら気にならない匂いを嗅ぎ分けて気にしてしまう ■味覚 極度の偏食など ●その他 ■不器用 言われたこと、書かれていることを自分の中で適切に変換、実行ができない。 ■独り言が多い(脳内だけでの処理が難しいため) ■後先を全く考えず、思い付きだけで頓珍漢な行動をしがち ■小刻みに手を振る歩きなど歩き方の挙動がおかしい ■食事や作業の途中でもじっと出来ずに歩き回りたくなる衝動に駆られることが多い ■他の発達障害にもあるケースだが、非常に勘が鋭いことがある。 この他にもタイプが分けられることがある ■積極奇異型アスペルガー 基本的にコミュニケーションは嫌いではないのと、数がアスペルガーの中でも最も多い型なので、 ネット上で「お前アスペだろ」と言われているのは積極奇異型。喋りたがりだが空気が読めず苦労する。 アスペルガーで漫画家で自身の体験を赤裸々に暴露する漫画を描き続ける沖田×華も積極奇異型アスペルガーである。 ■受動型アスペルガー 周りの言う事をはいはい聞くため、他のタイプよりも問題を起こしにくく印象が良い。 だが本人のうちに溜めたストレスは他の型の比ではない。 周りから違和感を指摘されづらく一人で悩む傾向にある。 ■孤立型アスペルガー 自身の興味ある事象以外は目に入らず、交流を好まないので学校では基本ひとりぼっちで、社会に出るとえぐいほど苦しむ。 公務員等の集団生活、特に寮生活は地獄。だいたい数日で離脱する。 度が過ぎると自分自身に(それこそ生きることにも)すら興味がない。時間があれば興味がある事に熱中or研究している。そのため社会では意外な人物がこれだったりする。 天才アスペルガーのイメージを作り上げたタイプである。 //天才アスペルガーのイメージを作り上げたのはこいつら。積極奇異型に求めないでほしい。 規定的に物事を行うため、いわゆる生真面目、クソ真面目、融通がきかない、などといわれるが、反面、余計なストレスに対する耐性がなく、非常に貯めこみやすい。 しかも自覚症状に乏しく、自分に無理を強いることが多い。 叱ると逆効果。特に泣いている時にはさらに号泣させてしまうことになる。 なのでパニックを起こしていたらそっとしておいた方がよい。 二次障害により[[うつ病]]や[[統合失調症]]などを発症するリスクが健常者(定型発達者ともいう)よりもずっと高い。 なぜなら、兎に角ストレスを貯める →でも真面目に仕事をする →またストレスが貯まる →真面目だから仕事が増える →限界突破して欝になる →対人恐怖症等の心因性の病気をこじらせて廃人になる という負のサイクルを非常に起こしやすく、脱出も難しい。 回復にも常人よりはるかに時間がかかる。 というのも重ねて言うが、アスペルガー症候群は知的障害ではない。 日常の会話や読み書きそのものは当然できるし、相手の反応もストレートなものなら基本的に理解できる。 仕事や役割の内容も責任も自覚し、持ち場でミスが起きれば自分が対応しなければという発想もある。 つまり&font(#ff0000){普通の人ができる事を自分ができない}という事を自覚している人が多いのだ。 失敗が重なれば周りに申し訳なくなるし自信もなくす。おそらく健常者と同じ位の基準で。 自分は精一杯やっているつもりだけれど、他人からは努力していないと怒られる。 他の人が一度で覚える些細な事を、何度教えられても人並みにすらできない。 何をやっても怒られる。怒られたくないし迷惑かけているのもわかるから必死になる。 しかしどうすれば良いのか分からないまま我武者羅になって結局空回り。更に白い目で見られ……。 こういう状態に陥れば、アスペルガー症候群で無くとも精神的苦痛やストレスは極めて大きいのは理解してもらえるだろう。 特に自分がアスペルガー症候群だと自覚していない人、診断は受けたものの力の抜き方が分からない人ほど 自分を追い詰める原因がわからず余計厳しい状態になってしまう。 知的障害が無い事は、&font(#ff0000){一見まとも}であるという最大のネックにも繋がっていて、 つまり&font(#ff0000){あいつはオカシイ、やる気が無い、とばかり見られてしまう}為、 発見がさらに遅れてしまうのだ。 仮に学生生活では成績が悪くはなくある程度適応出来ていても、就職した途端適応が出来なくなるというパターンも少なくない。 ただし、学生時代でも行事の準備や設営などといった「集団行動」や体育などの集団スポーツなどが悉く出来ずうろたえてばかり…などで自身の症状に気づく者もいる。 たまたま特性に合致した仕事にありつけてうまくやっていたように思っても、異動や職場環境の変化、結婚や子供ができたことでつまづく人は少なくない。 特に子供ができると配偶者がそちらにかかりきりになったり、母親の場合出産によりホルモンバランスなどの変化で今までのようにアスペルガー患者のパートナーに寄り添えなくなってしまうこともある。 加えて乳幼児のうちは予測ができない行動や夜泣きなどもあるため、「先の見通しが立たないこと」に弱い発達障害者が一気にコンフリクト状態になることも少なくなく、幼少時に未診断だった発達障害がここで露見する場合もある。 二次障害を起こして荒れる発達障害者は家族にも多大な心的負担をかけ、「カサンドラ症候群」と呼ばれるうつ状態を引き起こすこともある。 そして、周りに無理をさせていることはいずれ本人も察してさらに思い悩む…そんな負の連鎖が起きかねない。 *【対処法】 ---- 大事なことだから繰り返し言うが、アスペルガー症候群は&font(#ff0000){本人にはどうにもならない先天的障害}である。 だから必要以上に自分を責めてはならない。かといってどうせ先天的障害だからと最初から諦めたり開き直ったりするのも好ましくはない。 大切なのは自分の症状を自覚し、それに対処する方法を身に付けること。 例えば持ち物を忘れてしまうなら、常に仕事道具一式を全部携帯して持ち歩く。 道を覚えられないのなら、事前に地図を用意したり列車の乗り換えを確認しておくなど。 また、訓練で後天的にコミュニケーション能力を手に入れることも不可能ではない()。 ほんの些細な事だが、ちょっとした工夫を積み重ね、社会に適応しようと努力している患者も大勢いることを、どうか覚えておいて頂きたい。 ただし自分がアスペルガー症候群であるということを自覚出来ても、 自分の問題点の内どこからどこまでが障害に因るものなのか、逆にどこからどこまでが努力不足や元来の性格などに因るものなのか、 といったことが自分でも分からず思い悩む人も大勢おり、 そのために周囲の人も接し方(強く叱責して良いのかどうかなど)に困ることが多々あるというのもこの障害の厄介な所である。 *【もし自分が発達障害ではないかと思ったら】 ---- 現在、アスペルガー症候群は先天性の脳の発達障害と考えられており&font(#ff0000){根本的な治療は不可能}。((稀に「アスペルガーなんて薬で直るだろ」と主張する人もいるが、現在薬は存在しない。というかあるのであれば皆使っている。)) [[根性論>根性論/精神論]]や人格否定に至るまえに、改善するには自分自身がこれらの&font(#ff0000){症状を自覚し対処方法を考えることが一番の近道}なので、 兎に角&font(#ff0000){早期発見が大切}。 アスペルガーに限らず、発達障害は9歳ごろまでに診てもらい療育を受けるかで大きな差が出ると言われている。 幼少期で検診で引っかかった場合、なるべく早く最新の知見を持った専門家のところに行くことが大事である。しかしここで ''「お前は自分の子供を障害者扱いする気なのか?」'' ''「この子は少し遅れているだけ…要は個性だよ。すぐ追いつく。お前の考えすぎだ。」'' …などという無理解な親族のいうことに流されて対処が遅れると、思春期にさしかかって大荒れになる危険性がある。 「知能の障害がない発達障害」の概念が広まったのはごく最近であるため、成人になるまで全く療育を受けられておらず苦しむ人も多い。 ただ、それでも「何もしない」より専門家のケアを少しでも受けた方がましである。 もし「自分もそうじゃないのか?」と思ったら精神科か心療内科で診てもらおう。 ただし、多くの病院では本人の出生からの様子を熟知している家族の同行が求められ、家族にだけは打ち明けないといけないのは辛いところかもしれない。 また、近年発見されて認知が広がっている障害という事もあって、専門医師の中でも周知が遅れている。 その為なるべく専門のところで、セカンド・オピニオンも視野に含めて診察を受ける事をおすすめする。 他にも当事者会に参加し、信頼できる心療内科医や精神科医を教えてもらうこともできる。 ただし、信頼できる医者の場合は人気もあって&font(#ff0000){&bold(){初診が○ヶ月待ちというのはザラ}}なので、待つ覚悟は必要。 中には治療に当たっている医療者自身が発達障害持ちという場合もある。 当事者同士で話すことは良し悪しがあるが、相性が良ければ「発達障害者の思考をよく理解してくれる」プラスになる場合もある。 更には全国で運営されている「発達障害者支援センター」という専門的機関も大きな支えとなることだろう。 ただし拘りすぎて「わかってもらえないが自分はアスペルガー症候群に違いない!」と思い込まないよう気をつけて。 その場合は&font(#ff0000){他の障害である可能性}もあるのだから。 &bold(){間違ってもしてはいけないのは、インターネット上で見知らぬ誰かに相談すること。} アスペルガー症候群、発達障害に限った話ではないが、素人で判断できる病気はほぼ存在しない。 ネットにいる人たちの殆どは本職のカウンセラーや精神科医ではないため、むやみに相談することはどちらにとっても負担であり、不利益でしかない。 本職の医師アカウントでも、まともな人ほど「リアルで診断を受けてください」としか最終的には言わないものなのである。 また、インターネット上のアスペルガー症候群診断なども、確実・正確なものではない。 発達障害の診断は何度も通院して本人の状態に合わせた様々なテストや検査、担当医との面談などを経てようやく行われる。対面ですらないオンライン上でのマニュアル的な過程だけで同じ水準の検査になるかと言われれば、言うまでもないだろう。 もしネット上で『あなたは発達障害っぽい傾向がありますね。周囲にそういう人が居たんで分かります。』などと言われても&color(#F54738){&bold(){それを真に受けないように。}} もし有益な情報が得られないような状況であれば、住んでいる自治体の福祉課へ。 *【誤信念課題】 ---- 他の人の解釈や情報が自分のものとは異なることがあるが、それを想像できるかを問う課題。 発達障害の人だと正答率が下がることが多く、低年齢児の時の発達障害の見分け方にも使われることがある。 以下はその例 **サリー・アン課題 1.サリーとアンはボールで遊び、青い箱にしまいました。 2.サリーは部屋から出て行きました。 3.アンは青い箱からボールを取り出し、遊んだ後、赤い箱にしまいました。 4.サリーが部屋に戻って来ました。 Q1.ボールはどこにある? Q2.サリーはボールはどこにしまってあると思っている? #openclose(show=回答と解説){ A1.赤い箱 A2.青い箱 これは一次誤信念課題を見る心理テストで、自分の得た情報と他人が得た情報が異なることを把握できるかを見ている。 普通の子でも3歳程度だとA2を赤い箱と回答するが、4〜5歳位になるとA2を青い箱と正答できる様になる。 発達障害の子だとその年齢でも赤い箱と自分の情報のみで回答してしまうのである。 } **アイスクリーム課題 1.ジョンとメアリーは公園に行きました。 2.公園にアイスクリーム屋のワゴン(自動車に屋台がくっついている)があり、メアリーはアイスクリームを買いたいと思いましたが、お金を持ってませんでした。 3.アイスクリーム屋は二人に「今日はずっと公園にいる」と言い、メアリーは家にお金を取りに向かいました。 4.アイスクリーム屋は予定を間違えていたことに気づき、「これから教会前の広場に行く」とジョンに言い、教会前の広場に向かいました。 5.ジョンはメアリーを追ってメアリーの家に向かいました。 6.アイスクリーム屋が教会前の広場に行く途中にメアリーに偶然会い、「これから教会前の広場に行く」と言いました。 7.ジョンがメアリーの家に着きましたが、メアリーはおらず、メアリーのお母さんはジョンに「メアリーはアイスクリームを買いに行った」とだけ言いました。 Q1.アイスクリーム屋はどこにいる? Q2.メアリーはアイスクリーム屋はどこにあると思っている? Q3.ジョンはメアリーがどこに行ったと思っている? #openclose(show=回答と解説){ A1.教会前の広場 A2.教会前の広場 A3.公園 これは二次誤信念課題を見る心理テストで、ジョンはメアリーがどう思っていると思っているか、という入れ子構造の考えを見る問題。 概ね9歳位になると回答できるとされる。 ただ、この問題は文章の流れがやや複雑で、文章読解能力も問われることも多く、人によっては不確定条件があって解答できないと言う人もいたり、アイスクリーム屋がメアリーにその場でアイスクリームを売らなかったのは変と問題の意図と関係ないところに突っ込む人もいたりする。 #openclose(show=考え過ぎな回答例){ ジョンはメアリーが公園に向かったと考えたが、そうなるとメアリーの家から公園に向かうはず。 公園からメアリーの家に向かったジョンとすれ違わないのはおかしいとジョンは考える。 ジョンは、メアリーはどこかで道を間違えたか、別の場所に向かったと推察する。 そこで公園から教会前の広場に移動するアイスクリーム屋のルートと公園からメアリーの家までのルートが被っていることから、メアリーとアイスクリーム屋が遭遇し、その際にメアリーに教会前の広場に移動すると伝えた可能性を考慮。 ジョンはメアリーが教会前の広場に向かったと考える。 A3を教会前の広場 } } *【偏見】 ---- インターネット上では「アスペ」をという言葉が、恐らく本来の意味ではなく単に「空気が読めない人」という意味合い、 要するにレッテル貼りでしか使われていないことに注意。 本来の意味から乖離している点では所謂「[[ステマ>ステルスマーケティング/ステマ]]」と同じ。 むしろ蔑称として扱われていることが多い以上、極めて問題のある使用法である。 実際にアスペルガー症候群で苦しんでいる人が大勢いる為、こういった使い方をしないようご注意願いたい。 最近、世間に認知されてきたという事もあり、一時期の「自称うつ病」と同様に「自称AS発症者」も増えつつある。 これは本当の発症者に多大な迷惑がかかる上に偏見を広める一因となっているので、くれぐれも気を付けて頂きたい。 また「うつ病」同様に極めて個人差の大きい障害のため、&font(#ff0000){実際の発症者を「自称AS発症者」と混同しないように}。 健常者であればできて当然のことが、本人がいくら努力してもできないのがアスペルガー症候群なのだから。 アスペルガー症候群は先天性の障害である為、&font(#ff0000){幼少期から傾向が現れる}。 その為、小さいころから何か変わった点があったかどうかが、ひとつの診断の目安となっている。 (もっとも保護者がそれに気づいていない、気付けない場合も多いので、絶対とは言えないが) アスペルガー症候群などの発達障害の診断で保護者からの聞き取りが重要視されるのはそのため。 もし「自称AS発症者」と遭遇したら、まずその点を確認し、保護者と共に診断を受けるよう薦めて頂きたい。 当たり前だが&font(#ff0000){素人判断では診断も対処も極めて難しい障害}なのだから。 それでもしも本当の発症者であれば本人にとっても良い事であるし、もし違うなら……思い込み乙で済む話。 ただ無闇矢鱈に「お前アスペだろ」という行為は、前述の使用法と同じ行為なので、気を付けて。 障害者差別禁止法に先立ち行われたヒアリング等で判明している案件でも、以下の様な事例が確認されている。 ①障害特性について熟知していて然るべき臨床心理士、教師から配慮のない言動をされた -障害を持っている息子が臨床心理士から公の場で「普通学校は無理」ということを言われた。(茨城) -学校でトラブルがあると、自分が見てないところで起こった事もわが子のせいにされた。(茨城) -担当者の知識が薄く「わがまま、甘えてる」と言われ登校に恐怖を感じている。(沖縄) ②日常生活であからさま嫌悪感を示された・配慮のない発言をされた -市の職員から障害について配慮を欠いた発言をされた。(仙台) -下車時に(障害者手帳を見せると)極めて侮辱的な発言・態度を取られた。(茨城) -「発達障害をたてにできないと決めつけているだけでしょう」と言われた。(兵庫) -「他の人に迷惑がかかるから」と飛行機の搭乗を断られた。(沖縄) ③障害をオープンにして(就労した)が配慮が得られない -「特別扱いしないことが私の支援」と言われ合理的配慮が一切得られなかった。(茨城) -「見た目が普通なのに何で変なの?」と言われ、説明しても分かってもらえない。(千葉) -発達障害であることを伝えると門前払いされる。(仙台) -「多動じゃないの?」「ウチの学童はおとなしい障害児を求めている」などと言われ、入所は却下され退所。(千葉) -「そういうお子さんが入ってくると先生たちが大変なんですよ」と言われ入園を断られる。 -オープン就労しても席以外配慮してもらえない。(横浜) -オープン就労しても一切何の配慮もなく、退職に追い込まれた。(横浜) -オープン就労したが継続的なハラスメントを受けることになってしまった。(plus-handicap.com) -障害名を告げた(オープンにした)ら話もしてくれなくなり、退社せざるをえなくなった。(沖縄) また、「発達障害など児童の障害は幼児期の愛着の形成に起因する」といった&font(#ff0000){医学的エビデンスに基づかない悪質な情報}が流され、 発達障害は親の責任と単純解釈した人々から、当事者の親が上記のヒアリング事例のような心ない言葉を掛けられるケースもある。 さすがに当事者団体が抗議して撤回させたが、いかんせん学者が言っているから正しいというバイアスに基づく「発達障害児は親の責任」論は根強い。 以上のように、本人だけでなくその家族に対しても「社会的な障壁」が立ちふさがっているのが実情である。 日本の場合は2000年、2003年に発生した凶悪犯罪の犯人がアスペルガー症候群を患っていた事もあり、偏見が強い。 2016年に発生した神奈川県相模原市障害者施設襲撃事件も、標的となったのは重度知的障害者だが、アスペルガー症候群への偏見と根っこは同じである。 「知的障害者は不要、邪魔、危険だから排除しよう」という考えは、極めて危険なものである。 現に[[アドルフ・ヒトラー]]は「障害者は無用である」として抹殺する政策、T4作戦を推し進めていた。これは後にユダヤ人やロマ(いわゆるジプシーのこと)などを大量虐殺したホロコーストへと発展した。また日本でも1948年に成立した、障害者に対して本人の意志に関係なく強制的に不妊手術を行うことが可能になる旧「優生保護法」が存在した(現在は廃止)。 フィクションでは類似の法令として『[[銀河英雄伝説]]』に登場する「劣悪遺伝子排除法」が独裁者の制定した稀代の悪法とされている。 そしてアスペルガーはまた、アスペルガー症候群の子供たちがナチスによる抹殺対象にならぬように訴え続けていた。 当該項目を閲覧している健常者の方は、くれぐれもこういった差別を助長しないよう注意していただきたい。 なぜならアスペルガー症候群は&bold(){誰でも発症する/している可能性のある}障害である。 あなたが、あなたの家族が、友達が、恋人が、もしかしたらアスペルガー症候群かもしれない。 決して、誰にとってもこれは他人事ではないのだ。 そしてもちろん、これはアスペルガー症候群に限った話ではなく、すべての障害や病気に言える事である。 *【最後に】 ---- アルバート・アインシュタイン、トム・クルーズ、ビル・ゲイツ等もアスペルガー症候群であると言われるが根拠はない。また誰もが彼らのように才能を持つわけでも開花させているわけではない。 むしろ自分の特性に気づかずに日々を過ごしている人々が殆どであるとも言われる。 治療できる障害ではなくとも、上手く付き合って生きていける障害なのだから、どうか悲観的にならないよう。 またこの障害の持ち主は自分の興味関心のあることに対しては素晴らしい記憶力と集中力を発揮することも少なくないので、 巡り合わせによってはある特定の分野において大成するかもしれない。 //(恐らく宝くじで一等を当てるより困難であるが)。 長々語ってきたが、 &bold(){アスペルガー症候群という言葉は現在は医学的にほぼ死語である。} 前々より自閉症と知的能力で症状を区別する必要性が疑問視されており、両者を組み合わせたASD=自閉スペクトラム症という新しい概念に代わってしまっているため。 ぶっちゃけ、現在では一部のネットでしか使っていない言葉である。 追記・修正はお手柔らかに。 (分類等に間違いがありましたら適宜修正お願いしますm(_ _)m) #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,61) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-05-29 21:03:50) - 最近、芸能界で強姦致死でタイーホされた奴も発達障害だった模様。 本当に頼むから、有名人かつ障害者の奴は犯罪に走らんでくれ、本当に。「これだから障害者は...」っていう風潮になりだすから、余計生きにくくなるんです。仕事だって一回やめたら次探すのにも滅茶苦茶時間が掛かるのに、こういうことがあると、同じ障害ってだけでハネられるから。 -- 名無しさん (2016-09-12 15:10:52) - アスペルガーはもちろん、知的障がいや自閉症など発達障がいは、生まれつきで好きで産まれた訳ではないので、何もわかっていない人たちに色々、勝手な事言われるのが一番悲しいし、命に関わる癌などの重い病気と違って、手術で治す技術もないし、何よりも死ぬより辛いのが現実 -- 名無しさん (2016-10-01 20:28:41) - 日本では特に生きにくいよね。『空気を読む』とか『言葉の裏を読む(直接的な表現を避ける)』っていう、文化が西洋に比べて強いから。 -- 名無しさん (2016-10-01 20:48:40) - ↑どちらかと言うとむしろ、集団主義・・・というか同調圧力思想の強い日本の国民性に人一倍適応しにくいからだと思う >日本での生きにくさ -- 名無しさん (2016-10-01 21:15:37) - やっぱり日本は遅れとる -- 名無しさん (2016-10-01 21:27:37) - ↑同感。生まれつきである発達障がいを持つ子供達と人達にとっては、日本の間違った躾の「他人に迷惑をかけてはいけない」事と同じ。空気を読む自体が、ある意味自殺行為 -- 名無しさん (2016-10-05 19:09:06) - ↑よくそういってる人いるけど、海外は実際どうなん?人に迷惑をかけるなってのは最低限の礼儀だし、話し合ったうえで納得できる落としどころを見つけようってのじゃだめなん? -- 名無しさん (2016-10-06 01:11:08) - ↑「迷惑」の定義による。日本では「みんなと違う=迷惑な存在」となる。 -- 名無しさん (2016-10-06 01:27:19) - 遺伝的障害なのに男性比率が高いとはこれ如何に。Y染色体にでも影響してるのかね…? -- 名無しさん (2016-10-06 15:06:43) - アメリカの対応を調べてみると、本当に障害者とかマイノリティに理解があるんだなーと思える。 -- 名無しさん (2016-10-06 15:08:11) - 自分がアスペルガーだと分かったのは、大人になってからだった。子供の時に検査を受けたときは分からなかったのに、どうして、大人になってから分かったんだ。子供の時に分かっていれば、自分の人生も少しは変わったかもしれないのに… -- 名無しさん (2016-10-25 21:51:58) - 欧米は「相手の心を考える」的な文化なので、障害者だろうと健常者だろうと、それをおざなりにする日本はそれ以前の問題だったりする。まず考えるべきは、「平等とは何か」から。 -- 名無しさん (2016-10-28 16:09:28) - しかも最近保守系の連中が「平等=左翼の妄言」みたいにとらえてるからなおさらね。 -- 名無しさん (2016-10-31 10:58:47) - ↑続き 平等の言葉自体が悪いんじゃないけど、極左が拡大解釈して使っちゃってるからそれもあると思う。個人的な意見だけど。 -- 名無しさん (2016-10-31 11:01:08) - ↑続き だから平等っていうとそれだけで拒絶反応する人多いよね。(改行しようとして分けすぎましたすいません。)) -- 名無しさん (2016-10-31 11:02:01) - ↑5 自分と全く同じパターンだわ。もっと早くにわかってれば周りにかける迷惑ももっと少なく済んだんじゃないかって思うと後悔しかない -- 名無しさん (2016-10-31 11:17:43) - アスペルガーではないけど大人になって障害が解った者です。↑のかたは後悔や反省はしなくてもいいと思います。だって、解らなかったのは貴方の責任ではないんすから。思うのなら、「損したな、でも今からでもわかればある程度対処できるし、これから気を付けよう」程度に気楽にした方が鬱の併発とかにならずに済むと思います。発達障害+鬱になると余計面倒ですから -- 名無しさん (2016-10-31 12:21:47) - 昔からある障害なのに、世間から最近、発見したように扱われる事自体が腹が立つ。 -- 名無しさん (2016-12-09 21:54:55) - ↑昔の人は障害とすら分からず苦しんでいたと考えると知ってもらえるだけマシだと思う。(襲いかかる差別から目を逸らしながら) -- 名無しさん (2017-01-10 19:47:45) - そう言えば、日本人は障害者を一方的に毛嫌いしたり、敬遠する傾向あるけど、もし自分達が病気や事故で、障害者になる事を考えた事があるのかな?恐らく、ほとんどないと思うけど。 -- 名無しさん (2017-01-14 09:22:37) - 相模原のあの事件みたく内心障害者の数減らせばええみたいなこと考えてる人多いんやろうなぁと思うとやるせない。もしかしたら自分がこれかもしれない、だから消えたいってのを叶えたがりなだけなのかもしれないが。 -- 名無しさん (2017-01-14 09:34:29) - ↑2日本人に限らず人の常。日本では障害者支援やそれに関連したビジネスとかが表に出て来て、一般にも認知されたりしてるけど、まだまだ障害者を社会の恥として隠そうとする国だってある。アスペルガー症候群なんかは一見すると普通の人と同じってことで逆の意味で見ないフリされるケースもあるわけだし。 -- 名無しさん (2017-01-14 09:58:40) - 発達障害持ちの漫画家・沖田×華の実話作品を初めとした、発達障害漫画を読むと、昔の自分を思い出して、ウツになる。 -- 名無しさん (2017-04-06 21:56:37) - いやーものの見事にあてはまってたわ俺 -- 名無しさん (2017-04-06 22:22:15) - 障害ではなく、新たな人類の進化の形やも知れぬ。科学、職業の分野の多様化、細分化が進むにつれ、汎用的な人では一つを極めるのは難しい。しかし、特定分野に特化しやすい人が多くいれば様々な分野で研究が進んで人類に還元できる -- 名無しさん (2017-04-30 20:49:55) - 「NHKが1年がかりの「発達障害プロジェクト」を始動!番組横断で発達障害の多様な姿を伝えます」なる企画が始まったそうで -- 名無しさん (2017-06-11 20:56:43) - この項目書いた人凄い。読みやすい -- 名無しさん (2017-07-29 22:42:16) - ↑3 突っかかるつもりはないけど「人類に還元」みたいな視点はひどく危うい論理だと思う。だったらアスペルガーが「人類に還元」できないのなら無用の存在なのか?となってしまう。 -- 名無しさん (2017-07-29 23:13:16) - AS -- 名無しさん (2017-08-03 13:52:35) - (投稿ミス失礼)ASに限らず「人類に還元」前提にしちゃうと「役に立たない」と判定された病人・老人・職業まで拡大されていくだろうしね。本人達が役に立つとポジティブに考える分には問題ないだろうが、某議員よろしく「国家に貢献してはじめて人権が」の世界になりかねんし -- 名無しさん (2017-08-03 15:47:57) - この項目ってルール的にOKなの?特定の国に対する誹謗中傷項目にならんの? -- 名無しさん (2019-04-06 12:56:21) - 人類に還元云々は、「運が良ければ何かの役に立つかも」くらいの考えなら良いと思う。発達障害の有無とか関係無しに色々な分野で色々な研究がされているけれど、その全部が役に立っている訳でもないし -- 名無しさん (2019-05-06 17:38:58) - 自分は医師から診断の出てる正真正銘のアスペルガー症候群なんだけど、オタク生活的には恋愛ゲームやアドベンチャーゲームはそんなに苦手じゃなくて攻略サイト無しでも正しい選択肢は選べるのに、現実の声優さんのトーク等でのオブラートに包んだ不満などが読み取れなかったりする。他の人のレビュー記事とか見てようやく気づくみたいな。 -- 名無しさん (2019-06-18 09:10:24) - 言うほどアスペルガー症候群って障害か?今の時代なら性格の一つってことで終わらせて良いと思うが -- 名無しさん (2019-09-29 08:15:37) - アスペルガー症候群はコンサータとか、対処法の書かれた本とかが多いから障害の中だと割りかし対処しやすい方なのかもしれない -- 名無しさん (2019-09-29 08:27:14) - いやコンサータはADHDの薬であってアスペルガーの薬ではないし、アスペルガーの薬はない。ADHDと重なってる人間には効果がある、とされるがそんなものはADHDを含むなら当たり前に決まっている。日本はなぜか効果のない薬をホイホイ処方したりするから… -- 名無しさん (2019-09-29 09:01:55) - Zガンダムでカミーユが自分を自閉症って言ってるけどあれは単なる誤用でいいのか?お禿は独自の用法用意して使い出すときがあるからようわからん -- 名無しさん (2020-06-30 00:13:06) - 「電車とか好き?」と医者から判断基準にされるほど鉄道オタクが多い -- 名無しさん (2020-08-24 23:45:33) - 黒板をひっかく音とか突然の雷が平気な人間なんて存在するのか……? -- 名無しさん (2020-09-14 23:23:30) - ↑俺は雷はともかく黒板をひっかく音は平気だな。 -- 名無しさん (2020-09-14 23:39:54) - ↑続き 学生の時はなんでみんなこの音がダメなんだろう?って思ってた。 -- 名無しさん (2020-09-14 23:41:29) - アスペではなく学生時代、知的障害を診断され人です。風当たり -- 名無しさん (2021-02-09 16:35:38) - 投稿ミス失礼。風当たりが強いのもあるし、いろいろ弊害もありますね。 -- 名無しさん (2021-02-09 16:38:41) - あるフリゲRPGで障害当事者がプレイヤーキャラクターにいて、そのキャラいわく「俺にしてみれば定型発達者のコミュニケーションは超能力の世界だ」とのこと。リーダーのキャラと指示の解釈違いでトラブったり聴覚過敏を訴えたりしているあたり、発達障害をよく知っている人がキャラデザしたっぽいね -- 名無しさん (2021-08-08 22:38:49) - 特性を上手く発揮すれば、研究職とかで成功する人多そう。 -- 名無しさん (2021-09-06 19:54:40) - 今はアスペルガー症候群とは言わずに、典型的な自閉症や広汎発性障害など他の症状とまとめて自閉症スペクトラム(ASD)と呼ばれているから、誤解を招かない意味でも項目名変えたいんだけどどこに相談すればいいんだろ? -- 名無しさん (2021-11-04 06:43:24) - 今の子は小学生になる前からASDにかぎらずその子の特性にあった指導がはいったり、学習に支障がある子向けの塾が普及しつつあるみたいな反面、大人になってから見つかるとどうのしようもないという -- 名無しさん (2022-02-08 18:50:34) - 上のほうのコメントで、Zガンダムのカミーユの発言に触れている人がいるが、昔の頃は、どうも「医療用語とは違う、俗語としての自閉症」とでも言うべき呼称があったように思う。その頃の芸能雑誌で、竹中直人と尾崎亜美が「僕は昔自閉症でしたよ」「本当?私も!」と対談してるのを読んだことがある。スパロボFのキャラ図鑑において、碇シンジが「自閉症気味の暗い少年」と解説されてるのはその名残りだろう。たぶん当時は、まだ科学的な知識などが一般人に浸透してない代わりに、あらゆる発達障害をごちゃ混ぜにしつつ、「なんか普通の子と違う」という漠然とした肌感覚で見分けられていたんだろうと思う。 -- 名無しさん (2022-04-07 17:03:48) - 発達障害の人は他人に興味がないタイプと興味があってと距離感がわからないから近づかないor近づきすぎるに別れるとおもう -- 名無しさん (2022-08-12 17:27:23) - 普通の人ならここまで会話をしたり会ったりしたのだから私生活のどの部分を話しても大丈夫か自然と判断できるけ -- 名無しさん (2022-08-12 17:29:09) - ↑つづき、けれども発達障害の場合は下手すると毎日会っていてもその自然がわからないから会話がすすまないorいきなり私生活の話するとかになりやすいかなと -- 名無しさん (2022-08-12 17:31:44) - この症状で苦しんでる方々、そもそも自分のせいじゃないし、あんまりな事言えない。というか所謂普通って言われてる奴がSNSで起こす昨今の問題見てると寧ろ普通の奴らのが酷いんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2023-05-25 20:30:19) - 学生時代は特に問題なく過ごせていたのに社会人なった途端おや?と感じる部分があって診療を受けたら軽度の自閉症と言われた時は本当に驚いた -- 名無しさん (2023-06-27 13:13:50) - 日本には他人を発達障害認定して、連絡を取る気もないのにひたすら監視してくる集団がたくさんいるので気を付けて下さい。こちらを気遣う素振りは見せますが、ただ話題や創作のネタにしているだけです。 -- 名無しさん (2023-06-27 23:12:57) - ↑? -- 名無しさん (2023-06-27 23:48:27) - アスペにせよ発達障害にせよ、これって単に『平均を下回った奴らを病気(障害)という事にして無能認定されないようにしている』だけなんじゃって思う。該当者の80%が原因不明って、そもそも病気でも何でもないただ能力が低めの奴ってだけだからではないの? -- 名無しさん (2023-06-28 00:08:49) - 文章ちゃんと読んでます?80%が原因不明とされているのは知的障害の方で、発達障害は脳機能の先天的な異常が原因と書いてあるんですが。 -- 名無しさん (2023-06-28 00:18:21) - わりかし人への接しかたは儀礼的なものは型があるから対応可能だけれども、プライベートのような型のないものとくにフリートーは地獄 -- 名無しさん (2023-08-14 12:14:48) - 和を乱さない考えが重視される風潮があるし、受動型は人が10考えることの15を考えてその1をいうと相手に迷惑をかけたりするのではとなるから端的な物言いになる傾向やとかくしゃべらない人や相手にあわせる人になってしまううえ、フリートークはASD特有の型のないものだから仲の良い身内いがいには怖くてできない -- 名無しさん (2023-08-14 12:22:56) - こう言ってしまっては悪いんだろうけど、いまいち実在が疑わしいんだよなあ。個人差が大きく類型に当てはまらない症例もあるとか、だったらもう何でもアリじゃんみたいな。ぶっちゃけ田宮式プロファイリングと同じ印象を受ける -- 名無しさん (2023-10-15 02:33:24) - 見慣れてくると表情筋の乏しさですぐに分かるらしいけど、栗原類は今見ると正にそれだったんだなぁと。 -- 名無しさん (2024-01-19 21:53:11) - なんでこんなもん持って生まれたんだろ -- 名無しさん (2024-01-19 23:08:46) - なるほど。ケンモメンとなんJが目の敵にするわけだ>2005年には発達障害者支援法が施行された -- 名無しさん (2024-01-19 23:28:16) - 私はアスペルガー症候群ではなくADHDだが、フィクションでもいいから、こういう障害持ってても自分の能力を発揮してる人が登場してる本とか読むと元気出てくると思うんだ。 -- 名無しさん (2024-03-12 20:09:27) - ↑続き -- 名無しさん (2024-03-12 20:10:00) - 間違えた。続き 天久鷹央の推理カルテ・事件カルテシリーズの鷹央先生とかアスペルガー症候群だけどすごいぜ。 -- 名無しさん (2024-03-12 20:11:23) - ADHDの方がまだ予後良好なイメージ。ADHDの薬はあるけど、アスペルガーには薬が無い。 -- 名無しさん (2024-03-30 11:24:38) - 学者にASD多いやろ(偏見)っての考えると、ある程度以上スペックがあると『障害にならない』のもややこしくしてそう -- 名無しさん (2024-04-18 06:50:15) #comment #areaedit(end) }

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