中世編(LIVE A LIVE)

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&font(#6495ED){登録日}:2012/05/05 Sat 06:06:23 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #right(){ &font(#ff0000){東の山に魔王あり‥‥} &font(#ff0000){邪悪な心 邪悪な力を持ち} &font(#ff0000){邪悪な姿となりて‥‥} &font(#ff0000){全てを憎むものなり。} } &font(#0000ff){西の山に勇者あり‥‥} &font(#0000ff){強い心 強い力を持ち} &font(#0000ff){勇ましき姿となり‥‥} &font(#0000ff){魔王を打ち砕かん‥‥} #center(){ かつて勇者が魔王を倒した地 ルクレチア。 今、魔王が蘇る……。 新たな勇者となり 魔王を打ち倒し、 王女を奪還せよ。 } #center(){中世編} #center(){&font(#ff0000){『 魔 王 』}} 中世編とは、[[LIVE A LIVE]]のシナリオの一つ。サブタイトルは&font(#ff0000){『魔王』}。 リメイク版の英語表記は「The Middle Ages」。他の編にあわせて「時代」表記。 全シナリオをクリアすることで解禁される。他のシナリオと違い&bold(){漫画家による担当キャラクターデザイナーは存在せず、}パッケージにもこのシナリオのキャラのみ掲載されなかった。 一応、他の編と同様に公式デフォルメイラストは存在し、攻略本等に使われている。 このデフォルメイラストは当時スクウェアスタッフであり後に『とーとつにエジプト神』等を手掛けることになるyukaが担当しており((※攻略本ではノンクレジットだったため、それまではユーザー間の憶測として攻略本の奥付に名前が載っていた『[[犬マユゲでいこう]]』等で知られる石塚裕子説・GBサガなどを手掛けた藤岡勝利説などの噂があったものの、2022年にリメイク版発売の際の[[時田貴司]]インタビューにて担当者の正体が判明した。))、原型となったゲーム内のドット絵は同じく当時スクウェアスタッフの加藤清文が手掛けていた。 そして2022年発売のHD-2Dリメイク版では、他の主人公共々生島直樹氏によりドット絵モデルの新規キャラクターイラストが制作された。 モチーフは王道的な和製RPG&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){のアンチテーゼ}}}[[+α>カイン・ハイウインド]]。 OPを除けばメインテーマである楽曲「LIVE・A・LIVE」が初めて使用されるシナリオでもある。 また、タイトル画面の遠景はこのシナリオと最終編の舞台「ルクレチア王国」である。 2006年にはディレクター・シナリオライターである[[時田貴司]]も交えて設定等をアレンジし、劇団R:MIXにより演劇化されている。 題名は&font(#ff0000){『魔王降臨 LiveSIDE&EvilSIDE』} 中世編及びLIVE A LIVE双方を意識したタイトルになっている。 設定は演劇独自にアレンジされており、登場人物にフルネームが付いていたり、ストレイボウに行方不明の妹がいたり、ウラヌスポジションが女性のサブリナに置き換わっていたりなど、ゲーム版とはまた違った[[パラレルな設定>パラレルワールド]]になっている。 こちらは独自にシリーズ化されて続編『ストラルドブラグ 〜魔神邂逅〜』等も公演されており、後の『[[ルクレチア物語]]』の設定の下地になっている。 2022年(リメイク版発売後)には、非公式ではあるが、近未来編デザイン担当の島本和彦先生によって中世編全編が漫画化されフルカラー同人誌として発売された。&s(){どんだけライブアライブ好きなんですか島本先生。}漫画という媒体のためしっかり喋るオルステッドや、&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){どう見ても怪しい}}}親友ストレイボウ、&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){セリフや表情で色々とフォローが入っている}}}&s(){やたら胸のでかい}アリシア、かっこいいバトルなど見どころ盛りだくさんとなっている。 &font(#ff0000){本作における重要シナリオにつき、全般的にネタバレ注意。} *●シナリオ ルクレチア王国武闘大会決勝戦でストレイボウに勝利したオルステッドは、 ルクレチア王より王女であるアリシアに求婚する権利を与えられ、アリシアもそれを受け入れる。 その夜、テラスでアリシアと2人きりで愛の誓いを交わした直後、魔物が出現する。 オルステッドはこれを打ち倒すが、さらにに現れた魔王にアリシアを攫われてしまう。 嘗て勇者ハッシュ・僧侶ウラヌスに倒された筈の魔王が復活した今、 アリシア救出に向かえるのは新たな勇者と期待されるオルステッドと、武闘大会で凌ぎを削ったストレイボウだった…。 *●登場人物 CVはリメイク版より。 **●主人公 ・[[オルステッド>オルステッド(LIVE A LIVE)]] CV:[[中村悠一]] 武闘大会の優勝者であり、次期ルクレチア王。新たな勇者としてアリシア救出に向かう。 詳しくは該当項目参照。 **●仲間 ・[[ストレイボウ>ストレイボウ(LIVE A LIVE)]] CV:程嶋しづマ オルステッドの幼馴染で魔法使い。 典型的な主人公の相棒キャラかと思わせて、それにとどまらない内面をのちに明らかにする。 詳しくは該当項目参照。 ・&font(#008000){ウラヌス} CV:麦人 勇者ハッシュと共に魔王に立ち向かった僧侶。 俗世を嫌い、ファミリオ村で呆け老人を装っている。 LVアップでの能力成長は無いが、使い勝手に優れた回復技や幾つかの強力な範囲攻撃技を習得する、このゲームでも珍しい僧侶タイプ。 石化・酔いを無効化し、リメイク版では風・土・悪の技に耐性があるなど防御面も優秀。実際に機能するのは風耐性ぐらいだが、それがボス戦なので実に有難い。 時田氏によるとウラヌスのイメージは映画「薔薇の名前」の主演、ショーン・コネリー。((時田氏の2023年1月25日のツイートより)) ●技 ・神の祝福:善属性。射程距離1~3、更に3×3の効果範囲内の味方のHPを回復。初期技。 ノーアイテムで複数のキャラを回復できるのはこのゲームでは強力。 ・神の御加護:善属性。自動反撃でのみ発動し、天使に守られることで周囲の敵を撃退する。初期技。 範囲は自分中心の3×3で、手・足・突・鋭・鈍・飛属性に反応。肉弾戦相手なら大体発動する。 なかなかの威力で、うっかり殴られてもこの技のお陰で何とかなる事も。 ・ゴッドボイス:善属性。画面全体の敵に一喝。 オリジナル版では溜め無し+全体攻撃+知依存麻痺+行動異常恐怖という使い勝手が優秀な技で、オルステッドのインケイジと並び雑魚に非常に強い。 HPの高い相手も麻痺や恐怖で攻撃に参加させず、後で撃破できるなら恐れることはない。 リメイク版だと僅かな溜め時間がついたが、隊列変更で一番目に回すことでカバーできる。 ・いやしのいのり:善属性。直線上の味方1人のHPを中回復し、全状態異常を回復する。 中世編で石化の回復手段はヨシュアの実を除けばこれのみ。対象が孤立したり戦闘不能になった時のフォローで活躍。 ・サンクチュアリ:善属性。自分の周囲5×5以内の悪を浄化消滅させる。ランダム15回攻撃。Lv8で習得。 多段ヒットにより絶大な威力を持つ。魔王は善耐性で耐えてくるが、15Hitもすれば流石に… 地味に色々な状態異常や「力」「速」ダウンもついてくるが、オリジナル版・リメイク版ともに状態異常は起こしづらいため、使うなら総攻撃のときにでも。   ・ジャッジメント:善属性。画面全体の敵に裁きの雷を落とす神技。Lv10で習得。 習得条件が微妙に厳しくオマケ気味の立ち位置だが、画面全体に大威力攻撃+石化と性能は立派なもの。 オリジナル版では使用者と対象の「体」の差で石化するかが決まるので、普通のダメージ攻撃として使うのが吉。 ・&font(#0000ff){ハッシュ} CV:菅生隆之 嘗て魔王を倒した勇者。 勇者の名声で自分ばかり当てにする人々と、堕落していく自身に嫌気が刺し、俗世から離れて勇者の山で孤独に生きている。 ウラヌスに発破をかけられ、「人々を見返すために今一度勇者として戦う」としてパーティに加わる。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){…実は病を患っており、残り短い命を魔王打倒の為に使ったことを後に明らかにし、&br()勇者の剣「ブライオン」をオルステッドに託して散る。}}} メンバーとしてはLVアップでの能力成長・技習得は一切無し。 その分高い能力・強力な技((カットワンウェイ・Vシャイン・ハンマーパワー・ドラゴンソウル・スピンドル・レイザーソニック・ジャンプショット・デストレイル。各技の性能はオルステッドの項目を参照))を持つ、言わばお助けキャラ。 強力な装備を持っているので、パーティから抜ける前にオルステッドの装備と交換しよう。 なお彼は仲間になる時に、小屋の中の宝箱から装備品を取り出し装備して出発する。リメイク版では、カラになった宝箱を調べると……((なんと「脱いだ服」が手に入る。これはリメイク版における追加要素なのだが、中世編最弱装備なので実用性皆無の上、オッサンが脱いだ服を手に入れて嬉しいかどうかというと……)) **●その他の人物 ・[[アリシア>アリシア(LIVE A LIVE)]] CV:荒川美穂 ルクレチアの王女。テンプレ的な救出対象&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){と思われたが…}}}。 詳しくは該当項目参照。 ・国王 CV:[[多田野曜平>多田野曜平(声優)]] ルクレチアの王。大会後の宴ではかなりはしゃいでたらしい。 過去に魔王にアリシアを宿した妃が攫われたことがあり、この時活躍したのがハッシュとウラヌス。 ・大臣 CV:[[杉田智和]] RPGのテンプレ的大臣。 人間というものをあまり見ておらず、肩書きにとらわれた判断が多いため、 ハッシュのことも勇者の価値しか見ることができず、彼から嫌われてしまった。 僧侶のウラヌスを目の前にしても、僧侶だとわからなければ薄汚い老人という認識しかできない点はかなり問題。 ・兵 国を守ろうとはするが、魔王討伐に参加はしてくれない模様。 ・国民 一見RPGのテンプレモブのようでいて、本作の「人間」の一面を突きつけてくる方々。 大人たちは完全にオルステッドやハッシュ頼りなのだが、 子供の台詞には&font(#0000ff){「大人ってズルイ!自分達は戦わないで勇者勇者って!」}という何気に核心を突いた台詞がある。 &bold(){「こんなモン」}という体(物防)を1だけ上げる謎の装飾品を&bold(){いくらでもくれる}町人がいる。戦闘中も攻撃アイテムとして使え、足を絡め取るらしいが、その正体がどんなモンなのかは一切不明。((リメイク版の説明文にも「お気に召していただければよいのですが…」としか書かれていない。武器としての性能は原始編の「ボーラ」の流用)) 序盤はまともな装飾品が手に入らないこともあり、&bold(){よく分からないものを5つずつ身に着けた4人組が魔王を倒しに行く}という&s(){シュールな}光景がよく見られる。 リメイク版では中世編で城などの装備・アイテムを取っても最終編には影響しなくなったが、そもそも城の中で手に入る装飾品がユニコーンホーン1つしかないので、結局序盤はこんなモン以外に装飾品はほぼ無かったりする。 また、「脱いだ服」という体用防具をくれる町の人も居るが、リメイク版では&bold(){脱いでから服をよこす}という&s(){無駄に凝った}ドット絵アニメーションが付いた。 ちなみにこのアニメーションは本来指定にはなく、&bold(){ドット担当のスタッフが勝手に作成した}という。気合の入れようがうかがえる。 「脱いだ服」をもらうと勇者ハッシュが加入した後も、魔王山を攻略した後も&bold(){一人だけずっと上半身裸のまま}となる。 なお「脱いだ服」は中世編最弱装備で、仲間キャラの初期装備より弱いので、もらっても装備するプレイヤーはまず居ない。 「こんなモン」も「脱いだ服」も、ぶっちゃけしょぼいアイテムだが、戦闘能力がない彼らなりにオルステッドたちを応援しようという気持ちはあったのだろう。……少なくともこの時点では。 ・ファミリオ村の住人 子供がオルステッドの大ファン。 この子供は中世編のモブでは珍しい、オルステッドを&bold(){決して勇者という肩書きでは見ていない}キャラクター。 ・アームストロング 武闘大会初戦のオルステッドの相手で、あっさりと倒される。 そしてなぜかこの後、勇者の山などのザコ戦にも出てくる。イベント戦闘で戦った強敵がシナリオを進めるとザコ敵で再登場、というのはRPGでは珍しくはないが、こいつは一応人間のはずなのに何度でもザコ戦で登場するし、一部の戦闘ではモンスターたちのリーダーで登場し、倒すとBREAK DOWNまで起こす。いったい何者なのかは謎のまま。 ・ワタナベ 武闘大会準決勝でワット・ナーベと言う人物がストレイボウと対峙する。&font(#ff0000){…が、ストレイボウにあっけなく負けた。} ちなみに[[最終編>最終編(LIVE A LIVE)]]に登場するワタナベとは別人。 **●魔王 CV:[[安元洋貴]] 20年程前に突如現れ、魔王山を創り上げる。 当時アリシアを身ごもっていた王妃を攫うが、勇者ハッシュに倒された。……筈だったが、再び復活。アリシアを攫う。 &bold(){「この私が…以前と同じかどうか……その命をもって 知るがよいッ!」} ●使用する技 ・ソニックブーム 自分を中心とした7×5マスを攻撃し、向きを変えつつ吹き飛ばす風の技。 溜め技が狙いにくいだけでなく、初期配置の関係で孤立したキャラが高確率で殺られるのが厄介。 その場で攻撃するよりも陣形を整えることを優先して、この技の脅威を減らしたい。 リメイク版ではチャージ技なので妨害が間に合えば阻止できるほか、初期配置が味方に有利になったので対処しやすくなっている。 ・メルトブレス 自分の前方遠距離に、全てを溶解するブレスを吐く風の技。指定マスを中心にした3×3が効果範囲。 ソニックブームと違い溜め技は妨害されないが、ダメージは大きい。 なるべくウラヌスが回復役として機能するように動かし、対処したい。 ・まどわしのひとみ 対象の「知」を下げ、更に確率で眠らせる。主に斜め方向に対する反撃で使用。 ・バリアバースト 悪属性の攻撃に対する反撃専用技、というよりは事象に近い技。 魔王を護るバリアが爆裂して、対象者にダメージを与え石化させるが、反動で自分の能力が大幅に下がる。 「デストレイル」やソロモンの骨の使用効果で発動させ、すぐさま石化を回復してもう一発撃てば大ダメージを与えられるが…。 SFC版では初期配置のまずさも相まってかなりの強敵であり、ハッシュとウラヌスの動かし方が重要。余裕があればストレイボウで補助を狙ってみたいところだが… リメイク版では搦め手も通じやすくなったので、バリアバーストを狙わなくても「ゴッドボイス」等の麻痺、「パープルストレイ」の停止などの追加効果が入れば、勝機はある。 &bold(){&font(#ff0000){以下ネタバレ}} 魔王打倒に成功するも、ハッシュは「魔王ではない!」と断言((この時ハッシュは「こんな魔王でもないザコ」と発言している。SFC版のその強さからユーザーからは色々な憶測も呼んだようだが、のちにプロデューサー時田氏本人のツイートからハッシュのこの発言が真実であることが明言された。))。魔王の力はこんなものではないと。また、アリシアも行方知れずのまま。 そしてハッシュが&font(#ff0000){病からくる限界からか吐血、死亡}した直後、最終トラップとして突如地震が発生。 この時の落盤にストレイボウが巻き込まれてしまう。 何も出来なくなったオルステッドとウラヌスは已む無く下山。国王の下に行くことになる。 落胆する国王はそれでもオルステッド達を労い、休むように言う。 夜中、悪夢で目を覚ましたオルステッドはストレイボウらしき影を追うが、その先に居たのは国王の王座に鎮座する魔王。 即座に倒すオルステッドだったが、これは&font(#ff0000){幻術によって変えられた国王だった。} #center(){&bold(){&font(#ff0000){そして悲劇が始まる。}}} 事が直後に大臣や兵達に露見。そして、兵の一人が声を上げる。 &font(#ff0000){「勇者ハッシュもストレイボウも‥‥みな オルステッドが!」} 飛び火したかの様に大臣や他の兵も&font(#ff0000){「ま‥‥魔王ッ!オルステッドは魔王だッ!」}と恐れだす。 そして、ウラヌスが兵を足止めしている間に、オルステッドは城から逃げ出す事になるが、 完全に行く当ての無くなったオルステッドはルクレチアに戻り、投獄((ちなみに魔王山に行くと、山から出てきたところを兵士たちが待ち構えていて捕まる。))。明日処刑が決定する。 隣の牢には拷問で瀕死になったウラヌスがおり、「ハッシュが人間嫌いになるのも解る」と語る。 しかし、続けて&font(#0000ff){「ここで人を憎んでは負けじゃ。お前はまだ若い。自分達が守ってきたものを守り続けるのじゃ」}と言い、 魔法でオルステッドの牢の鍵を解いて力尽きる。 脱獄したオルステッドはハッシュが命を落とした場所、魔王山に再び向かう…。 魔王亡き後の魔王山でオルステッドを迎える魔物達。そしてオルステッドを招く謎の声…。 その先にあるものは……。 ・国王 魔王の姿に変えられたことが原因で、オルステッドによって誤認され殺害されてしまう。 就寝時間のはずの真夜中に玉座にいるなど不審な点もあるが、純然たる被害者ではある。 ・ウラヌス 病を知らなかったとは言え臆病者と面罵してしまったハッシュの死を悔やんでおり、寝言で許しを請いている。 騒動で目が覚めるが、魔王の一味として捕らえられる。兵に歯向かおうとするオルステッドを諌め、逃げるように叫ぶ。 その後は拷問を受けることに…。 ・大臣 巧妙な誘導にひっかかり、真相を知らぬがゆえにオルステッドを魔王とみなすが、 追い詰められた時、その小さ過ぎる器量が明らかになる。 ウラヌスの死後に行なったのは、兵たちが命がけで戦っているのをよそに&bold(){保身のためにオルステッドにすり寄る命乞い}であった。 もしこの時に目の前にいるのが、仮に真の邪悪な存在であったとしたら?と考えればこの問題行動の本質がわかる。 オルステッドの胸中はひとまず置いておいて、彼は確かにこの時、保身目的でルクレチア王国を売り渡したのだ。 LIVE A LIVEは作品全体で「人間」をテーマにしているが、その人間の最も醜い側面を描写したシーンと言えよう。 [[最終編>最終編(LIVE A LIVE)]]の「心のダンジョン」では結局オルステッドを真の魔王と呼び、自分の行いの問題点を振り返ることはなかった。 ・兵 城下に&font(#ff0000){「オルステッドは魔王」}と知らせて回った。オルステッドが脱走すると、彼を討伐するため襲ってくる。 しかし攻撃を一度当てると恐怖を覚えて行動ルーチンが変化し、怯えて逃げ回るようになる。 上位バージョンにグリーンナイトという兵士もいるが、そちらは怯えない。一般兵より強いのに&bold(){なぜか近衛兵などの重要ポストにはいなかった。}あるいは区別を省略されたのだろうか…。 なお国王殺害事件の際、&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){当初城内の見回りをしていた兵士が5人だったが、国王が殺害されたときに大臣と集まってきた兵士は6人でその中の1人が前述の台詞を言っている。さらにその後人数が5人に戻ったことから、この一時的に増えて周りの人間達を煽った兵士が&bold(){その晩、オルステッドの枕元に立っていた}ストレイボウの変装だった可能性がある。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){さらに、リメイク版では該当の兵士の台詞だけ明らかに声優が異なり、&bold(){ストレイボウ役の程嶋しづマ氏の声}のように聞こえるため、上記の説をさらに裏付ける形となった。}}} ・国民 オルステッドを魔王と完全に思い込んでいるため、怯えて自宅から出てこない。 勇者・魔王という肩書きでしか見ていない点は、実のところ大臣と変わらない。 ・ファミリオ村の住人 唯一子供だけがオルステッドが魔王だと信じていない。 人間が持つ「ありのままを見ることの重要性」を描いたキャラクターである。 その心は霊魂になっても変わることはなかった。 ・モンスター ヘキサフランジ~デストレイル習得くらいまで乱獲される。 山に住む白熊・ナギーベアが多く犠牲になる…。((リメイク版だと相手を選ばず山の外で雑魚狩りしてた方が効率はいいかもしれない。)) *●小ネタその1 城の宝物庫及び魔王山の物品は取らないでおくと[[最終編>最終編(LIVE A LIVE)]]で変化する。 源氏シリーズや能力・耐性補正の大きい装備に高性能な回復アイテム等が入手できる為、最終編に備えて取らない方が得。 中世編自体ドロップ品やなおり草・ヨシュアの実で十分クリアできるレベルデザインなので不都合も無い。 ウラヌスやハッシュの家は後に知のダンジョンの出入り口に変化する為、勇者の盾は取っても問題ない。 &bold(){リメイク版では中世編でアイテムを取っても最終編でも入手可能になっている。}安心して持ち出そう。 *●小ネタその2 英雄にあたる人物と守られる人々との関係性において、よく西部編が「中世編とは対の関係」と言われることがある。 #openclose(show=ただ、ネタ気味なのもあるかもしれないが他の編とも対になる要素は多く含まれており…(ネタバレ注意)){ [[言葉が通じれば分かり合える…>原始編(LIVE A LIVE)]]→言葉による拒絶からの『接触』拒否。そして追放されるもぼっちで安らげる場所もない→&font(#dc143c){『愛』という幻想の喪失} [[協調性が最悪なPTメンバーのやらかし>SF編(LIVE A LIVE)]]→王道な物語の進行は乱れ、疑心暗鬼が勃発→&font(#dc143c){人間たちが恐慌状態の中醜さを引き出され殺されてゆく} [[「ダメよ!行かせないわ!!明日行けばいいじゃない!今日はもうダメよッ!!」>近未来編(LIVE A LIVE)]]→近未来編では拒否されたが中世編ではひとまず城で一晩休んだのち悲劇が加速してしまった→「あんたの人生はあんたのモンだ…誰も手をかしちゃくれねーよ。自力で何とかしな。」→&font(#dc143c){終始受け身の物語、自力で進みだす頃には時すでに遅く…} [[国王陛下からの命を受けた旅立ち>幕末編(LIVE A LIVE)]]→捕われた要人の死により命は果たせなくなり、勇者は後に悪堕ち(&font(#dc143c){なお、命令を捨てる選択肢はない}) [[行くあてのない逃亡生活、されど人を守ることをもう一度教えられる>西部編(LIVE A LIVE)]]→一度は逃げ出すも結局は戻ってきてしまい投獄→&font(#dc143c){自分勝手な人間達にその愚かさを教えてやるという決意} [[先代勇者や賢者から託された思い、そして魔王を倒した伝説の技デストレイル>功夫編(LIVE A LIVE)]]→哀しいことにどれも本懐を果たせていない→&font(#dc143c){最後の救いにすらならなかった『情』の否定のルーツ} [[勝利者なき最後の殺し合い>現代編(LIVE A LIVE)]]→「そう…勝った者こそが正義なのだ! 歴史とは勝者の歴史なのだ!! &bold(){敗者には…明日すらもないッ!!}」→&font(#dc143c){実践したその結果は…AFTER ALL…}} #center(){ アニヲタの山に[[冥殿]]あり‥‥ エロスな心 絶対な力を持ち 邪悪な*となりて‥‥ 全てを受けるものなり。 アニヲタのwikiに引き篭もりあり‥‥ 追記の心 修正の力を持ち 項目立て主となり‥‥ } #center(){ *を貫かん‥‥} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\&font(#ff0000){シャキーン}/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 演劇版見てみたいけど、DVD高いんだよな。レンタルとかなさそうだし。 -- 名無しさん (2014-09-09 21:27:39) - >魔王呼ばわりしだしたのはコイツ←兵士だっての。 -- 名無しさん (2015-06-22 00:29:45) - エンディングで主人公達が魔王山から朝日を見つめているシーンがあるが、太陽が西から上っている。異世界だという表現なのか、単なるイメージシーンか? -- 名無しさん (2015-06-22 00:37:02) - これでいいのだ -- 名無しさん (2016-07-01 20:56:34) - 上の方が南なんだろう多分 -- 名無しさん (2016-07-10 22:57:26) - 舞台も登場人物像もお約束・・・と思わせといて、そうでもない二人と魔王の概念でとんでもないことになっていくお話。ひさびさに遊んでいくとオルステッド以上にウラヌスやファミリオの子供辺りでめげてくる・・・。 -- 名無しさん (2016-11-16 23:26:43) - 登場人物全員の行動を追っていくと、地味に他7編に対してもアンチテーゼ気味だったりする。気が付いて戦慄したのは魔王戦後とブリキ大王起動直後のイベントとの対比性で、まさか妙子の「ダメよ!行かせないわ!!明日行けばいいじゃない!今日はもうダメよッ!!」 って台詞を実践しなかったのが近未来、実践したらどうしてこうなったのが中世編ってもうね、マジかよと。 -- 名無しさん (2016-12-02 20:58:25) - 民衆や社会の描写では西部編、主人公の描写では近未来編と幕末編が対照的になっている気がする。 -- 名無しさん (2016-12-02 21:09:23) - 『機心』『伝承』『密命』『接触』『最強』『放浪』そして『流動』に対して、『疑心』(言わずもがな)『後悔』(俗世に引いてた勇者たち)『能動』(オルステッドは進んで志願したが・・・)『拒絶』(わかりあえた原始編→わかりあえなくなるあの夜以降)『敗北』(第三者視点だともう敗者しか見えない)『幽閉』(サンダウンのようにはなれず、一度は牢屋へ)そして『停滞』(最終編で死の世界と化したルクレチア)が含まれる怖い御話。 -- 名無しさん (2016-12-02 21:39:35) - ↑2 原始編とか顕著だね。どちらも、台詞を発しない主人公が女を救うため戦い、集落を追い出される話だが、ポゴは自分の意志を積極的に表すし、ずっと敵だった男が最後に味方となり、共に戦って女と結ばれて、幸せの声をあげる。オルステッドは味方だった男が敵となり、女も失い、絶望に突き落とされ、ようやく言葉を発する。見事に真逆だ -- 名無しさん (2017-03-12 18:26:46) - ↑あとポゴは意外なことに、べると遭遇した夜に見れる某イベントで「楽観視」をしない。今になるとこのシーンでさえオルステッドの追憶とか回想とは対照的な気がする。 -- 名無しさん (2017-03-12 18:38:33) - ポゴとべるは最後に生命の創造を、オルステッドとアリシアは自害と世界の滅亡を行った。なるほどなあ -- 名無しさん (2017-03-12 19:04:33) - 大臣を始めとした人々は、間違いなく愚かなんだとは思うのだが、幻術か何かにかかってただろうとはいえ、オルスが国王をやっちゃったのは事実なわけなのがな。もしかしたら「オルスが玉座についた時点で、実はもう国王はすでに死んでた」だったりするかもしれんが -- 名無しさん (2018-02-19 21:11:47) - ↑こっちは事情知ってるけど彼らは知らないからね。同情の余地は多少あると思う -- 名無しさん (2018-05-09 20:36:33) - 大臣めっちゃ叩かれてはいるけどあれ見たらオルステッド疑うの当然だよな -- 名無しさん (2018-05-10 20:58:20) - 大臣は魔王呼ばわり以前の問題だろ。事件起きる前からウラヌスを「薄汚いジジイ」呼ばわりするような奴だったし、ウラヌスの死後は保身しまくりな発言してたし -- 名無しさん (2018-05-11 18:33:54) - たぶん大臣は別に悪人というわけではないはず(嫌な奴ではあるけど)だしな。後半は一貫して・・・命乞いを含めると一貫はしてないが、魔王だと思い込んでる以上は死後もあんな感じなのも仕方ない事だろうし。安易に勇者を持ち上げるのとかで、嫌な感じな奴なのは間違いないが -- 名無しさん (2018-05-11 18:55:15) - アリシアの後悔から来てるであろう嘆きを「馬鹿は死んでも治らない」と書いてるのはなんかなー思う。(公式でもここは責めてものフォローである事が明言されてる)此処に限った話ではないけど、アリシアに対する感情論が先行して「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」を地で行ってる感じ(まぁ一連の描写を見て感情論になっちゃうのも仕方がないとは思うけど) -- 名無しさん (2018-08-15 21:11:45) - 全員あの魔王像の被害者だと思う... -- 名無しさん (2018-11-15 21:18:11) - 勇者と魔王が対極に見えてコインの表と裏という話でもあるよねコレ。ぶっちゃけると勇者に頼りきって最終的に国民全員がその勇者を裏切るような真似をするなら勇者は誰よりも恐ろしい(そしてある意味で人間らしい)魔王になるよね。 -- 名無しさん (2019-01-17 13:50:54) - 勇者に頼り切ってはいるのは確かだがだからってさすがにその勇者が王殺すの見たら誰だって怖がって当然だと思うが(ストレイボゥの策略なんて思わないだろうし) -- 名無しさん (2019-10-29 20:24:46) - ↑ 誰も見てはないよ、一人の兵士(?)が喧伝して回った推測を簡単に信じた事から色々言われるんだと思うし、その危うさも考えるべき点じゃないかな。ネット炎上とかでたまにある… -- 名無しさん (2020-01-07 11:24:01) - 斬られて死んでる国王の側で血に濡れた剣持ってたオルスを犯人と思うのは当然の判断だろ。幻にかかってたとはいえ手にかけたのも事実なんだし。 -- 名無しさん (2020-12-08 19:57:41) - 項目だとやたら悪く書かれてるけど大臣と兵士にも擁護の余地はあると思うけど(あれで事情全部わかれは無茶苦茶だし) -- 名無しさん (2021-04-06 20:58:06) - 手にかけたのは事実とはいうが攻略本ではあれは魔王の幻影で倒すとそいつに既に殺されていた王が出てくると書いてある本もあるので責めるなら本編の描写不足になるな。 -- 名無しさん (2021-04-29 19:15:58) - 万一リメイクされたらどうなるか一番気になるシナリオ。当時は初期DQ的テンプレがあって当たり前だから衝撃的な展開になったが、今はそうじゃないから同じことをしたらストレイボウとアリシアが描写不足過ぎて意味不明と評価されそうだし、詳細に描写したら今時普通にある主人公闇堕ち展開になりそう -- 名無しさん (2021-09-18 13:05:21) - 中世編に限らず「あの時代に出されたからこそ」ってのが大きいので、今出ても思い出補正以外のものにはならなそう -- 名無しさん (2021-10-31 16:19:49) - ↑今年の7月22日にHD2Dで発売されるがシナリオ描写の大きな変更はしないそうで… -- 名無しさん (2022-02-11 16:33:54) - この項目自体もそうなんだけど、中世編の各キャラクター項目含めて記述がちょっと感情的になりすぎている感あるので編集してもらいたいなぁ……と思う。自分は未プレイヤーなので詳しいことは書けない -- 名無しさん (2022-02-17 01:36:36) - ↑さすがに手を加えさせてもらった。 -- 名無しさん (2022-07-25 23:29:50) - 例の兵士の声がまんまストレイボウで笑った -- 名無しさん (2022-07-27 02:15:32) - やっぱあの声ストなんか -- 名無しさん (2022-07-27 02:35:22) - リメイクから触れたけれど、中世編のオディオはルクレチアという国そのものってレベルであの国の民も兵もお偉いさんも含めて何もかもオルステッドを追い込んでてちょっと気分悪くなった……初代ドラクエのラダトームですら魔王討伐の為に頑張ってるっぽいとこあるのにハッシュの人間不信ぶりを見るにルクレチアにはそれすら…… -- 名無しさん (2022-08-01 02:00:08) - だからと言って皆殺しはやりすぎだし、そもそもオルステッドは人類皆殺しにして更には魂まで封印できる力をどこで得たのかってね -- 名無しさん (2022-08-01 03:14:32) - リメイクには英語にできるのでこんなモンを見てみたら、Trifle(些細なもの)になっていた。説明文は一見すると、食べられるように見えますが、しかし...みたいな内容だった。Google翻訳に英語をもとに一応単語の辞書を引いて調べたが、合っているかは分からんて -- 名無しさん (2022-08-08 21:40:18) - 色々と叩かれてるが、なろうの勇者ヘイト物とは比べ物にならないほど名作 -- 名無しさん (2022-08-18 04:46:04) - 報告がなく無断で削除されていたコメントを復元しました -- 名無しさん (2022-08-24 19:46:17) - 島本先生が今度は中世編全編コミカライズしてて草 -- 名無しさん (2022-12-31 19:02:31) - ↑ちゃんとMEGALOMANIAやブラウンシュガーで酔いアイコン出てたり細かいとこ拾ってくれて嬉しい。最終編来るかな? -- 名無しさん (2023-01-05 20:08:12) - 漫画面白かった。大したことじゃないけど、リメイクだとストレイボウが使う技アンバーストーム・シルバーファング・ブルーゲイル・ブラックアビスで、ブラウンシュガー使ってこないから酔い状態にされることないんだよねw 島本先生、スーファミ版で酔い状態にされて苦労したのかな。 -- 名無しさん (2023-01-10 21:54:42) - 杉田さんが中世編を実況してたけど、自分が担当した大臣に辛辣なツッコミばっかり入れてたな。SFC版もプレイ済みで先の展開を知っているからこそのいいツッコミだった。 -- 名無しさん (2023-02-06 20:59:23) - 他の編は地球(地球が存在する宇宙)が舞台だが、中世編だけ異世界の話という気がする -- 名無しさん (2023-02-17 21:45:08) - リメ版でのハッシュの最期、「信じてくれる者が一人でもいる限り…その者を信じるのだ…」と言いながらウラヌスに手を伸ばしたのがクッソ泣けた。ルクレチアの人々に愛想を尽かしても相棒の事は信じてたんだな…。…そして若い勇者と若い魔道士が直後にやらかした事といったら… -- 名無しさん (2023-05-10 20:28:50) - ↑4実は、リメイク版でも体力一定以下でブラウンシュガーを使ってくる。まぁ、ラストバトルのストレイボウ戦で接近するとブラックアビスによる反撃を貰うし、それを嫌って接近しないという発想は普通に出るので知らないのは仕方ない。 -- 名無しさん (2023-09-19 18:29:54) - 魔王と戦いうる勇者を自分たちの手で失望させた(二度目)から滅んだ、という、言ってしまえば順当な結末 -- 名無しさん (2023-12-01 05:01:16) - ストレイボウ(と多分シン・オディオ)の策略のせいなんだろうけどやるせない -- 名無しさん (2024-02-01 20:52:13) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/05/05 Sat 06:06:23 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #right(){ &font(#ff0000){東の山に魔王あり‥‥} &font(#ff0000){邪悪な心 邪悪な力を持ち} &font(#ff0000){邪悪な姿となりて‥‥} &font(#ff0000){全てを憎むものなり。} } &font(#0000ff){西の山に勇者あり‥‥} &font(#0000ff){強い心 強い力を持ち} &font(#0000ff){勇ましき姿となり‥‥} &font(#0000ff){魔王を打ち砕かん‥‥} #center(){ かつて勇者が魔王を倒した地 ルクレチア。 今、魔王が蘇る……。 新たな勇者となり 魔王を打ち倒し、 王女を奪還せよ。 } #center(){中世編} #center(){&font(#ff0000){『 魔 王 』}} 中世編とは、[[LIVE A LIVE]]のシナリオの一つ。サブタイトルは&font(#ff0000){『魔王』}。 リメイク版の英語表記は「The Middle Ages」。他の編にあわせて「時代」表記。 全シナリオをクリアすることで解禁される。他のシナリオと違い&bold(){漫画家による担当キャラクターデザイナーは存在せず、}パッケージにもこのシナリオのキャラのみ掲載されなかった。 一応、他の編と同様に公式デフォルメイラストは存在し、攻略本等に使われている。 このデフォルメイラストは当時スクウェアスタッフであり後に『とーとつにエジプト神』等を手掛けることになるyukaが担当しており((※攻略本ではノンクレジットだったため、それまではユーザー間の憶測として攻略本の奥付に名前が載っていた『[[犬マユゲでいこう]]』等で知られる石塚裕子説・GBサガなどを手掛けた藤岡勝利説などの噂があったものの、2022年にリメイク版発売の際の[[時田貴司]]インタビューにて担当者の正体が判明した。))、原型となったゲーム内のドット絵は同じく当時スクウェアスタッフの加藤清文が手掛けていた。 そして2022年発売のHD-2Dリメイク版では、他の主人公共々生島直樹氏によりドット絵モデルの新規キャラクターイラストが制作された。 モチーフは王道的な和製RPG&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){のアンチテーゼ}}}[[+α>カイン・ハイウインド]]。 OPを除けばメインテーマである楽曲「LIVE・A・LIVE」が初めて使用されるシナリオでもある。 また、タイトル画面の遠景はこのシナリオと最終編の舞台「ルクレチア王国」である。 2006年にはディレクター・シナリオライターである[[時田貴司]]も交えて設定等をアレンジし、劇団R:MIXにより演劇化されている。 題名は&font(#ff0000){『魔王降臨 LiveSIDE&EvilSIDE』} 中世編及びLIVE A LIVE双方を意識したタイトルになっている。 設定は演劇独自にアレンジされており、登場人物にフルネームが付いていたり、ストレイボウに行方不明の妹がいたり、ウラヌスポジションが女性のサブリナに置き換わっていたりなど、ゲーム版とはまた違った[[パラレルな設定>パラレルワールド]]になっている。 こちらは独自にシリーズ化されて続編『ストラルドブラグ 〜魔神邂逅〜』等も公演されており、後の『[[ルクレチア物語]]』の設定の下地になっている。 2022年(リメイク版発売後)には、非公式ではあるが、近未来編デザイン担当の島本和彦先生によって中世編全編が漫画化されフルカラー同人誌として発売された。&s(){どんだけライブアライブ好きなんですか島本先生。}漫画という媒体のためしっかり喋るオルステッドや、&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){どう見ても怪しい}}}親友ストレイボウ、&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){セリフや表情で色々とフォローが入っている}}}&s(){やたら胸のでかい}アリシア、かっこいいバトルなど見どころ盛りだくさんとなっている。 &font(#ff0000){本作における重要シナリオにつき、全般的にネタバレ注意。} *●シナリオ ルクレチア王国武闘大会決勝戦でストレイボウに勝利したオルステッドは、 ルクレチア王より王女であるアリシアに求婚する権利を与えられ、アリシアもそれを受け入れる。 その夜、テラスでアリシアと2人きりで愛の誓いを交わした直後、魔物が出現する。 オルステッドはこれを打ち倒すが、さらにに現れた魔王にアリシアを攫われてしまう。 嘗て勇者ハッシュ・僧侶ウラヌスに倒された筈の魔王が復活した今、 アリシア救出に向かえるのは新たな勇者と期待されるオルステッドと、武闘大会で凌ぎを削ったストレイボウだった…。 *●登場人物 CVはリメイク版より。 **●主人公 ・[[オルステッド>オルステッド(LIVE A LIVE)]] CV:[[中村悠一]] 武闘大会の優勝者であり、次期ルクレチア王。新たな勇者としてアリシア救出に向かう。 詳しくは該当項目参照。 **●仲間 ・[[ストレイボウ>ストレイボウ(LIVE A LIVE)]] CV:程嶋しづマ オルステッドの幼馴染で魔法使い。 典型的な主人公の相棒キャラかと思わせて、それにとどまらない内面をのちに明らかにする。 詳しくは該当項目参照。 ・&font(#008000){ウラヌス} CV:麦人 勇者ハッシュと共に魔王に立ち向かった僧侶。 俗世を嫌い、ファミリオ村で呆け老人を装っている。 LVアップでの能力成長は無いが、使い勝手に優れた回復技や幾つかの強力な範囲攻撃技を習得する、このゲームでも珍しい僧侶タイプ。 石化・酔いを無効化し、リメイク版では風・土・悪の技に耐性があるなど防御面も優秀。実際に機能するのは風耐性ぐらいだが、それがボス戦なので実に有難い。 時田氏によるとウラヌスのイメージは映画「薔薇の名前」の主演、ショーン・コネリー。((時田氏の2023年1月25日のツイートより)) ●技 ・神の祝福:善属性。射程距離1~3、更に3×3の効果範囲内の味方のHPを回復。初期技。 ノーアイテムで複数のキャラを回復できるのはこのゲームでは強力。 ・神の御加護:善属性。自動反撃でのみ発動し、天使に守られることで周囲の敵を撃退する。初期技。 範囲は自分中心の3×3で、手・足・突・鋭・鈍・飛属性に反応。肉弾戦相手なら大体発動する。 なかなかの威力で、うっかり殴られてもこの技のお陰で何とかなる事も。 ・ゴッドボイス:善属性。画面全体の敵に一喝。 オリジナル版では溜め無し+全体攻撃+知依存麻痺+行動異常恐怖という使い勝手が優秀な技で、オルステッドのインケイジと並び雑魚に非常に強い。 HPの高い相手も麻痺や恐怖で攻撃に参加させず、後で撃破できるなら恐れることはない。 リメイク版だと僅かな溜め時間がついたが、隊列変更で一番目に回すことでカバーできる。 ・いやしのいのり:善属性。直線上の味方1人のHPを中回復し、全状態異常を回復する。 中世編で石化の回復手段はヨシュアの実を除けばこれのみ。対象が孤立したり戦闘不能になった時のフォローで活躍。 ・サンクチュアリ:善属性。自分の周囲5×5以内の悪を浄化消滅させる。ランダム15回攻撃。Lv8で習得。 多段ヒットにより絶大な威力を持つ。魔王は善耐性で耐えてくるが、15Hitもすれば流石に… 地味に色々な状態異常や「力」「速」ダウンもついてくるが、オリジナル版・リメイク版ともに状態異常は起こしづらいため、使うなら総攻撃のときにでも。   ・ジャッジメント:善属性。画面全体の敵に裁きの雷を落とす神技。Lv10で習得。 習得条件が微妙に厳しくオマケ気味の立ち位置だが、画面全体に大威力攻撃+石化と性能は立派なもの。 オリジナル版では使用者と対象の「体」の差で石化するかが決まるので、普通のダメージ攻撃として使うのが吉。 ・&font(#0000ff){ハッシュ} CV:菅生隆之 嘗て魔王を倒した勇者。 勇者の名声で自分ばかり当てにする人々と、堕落していく自身に嫌気が刺し、俗世から離れて勇者の山で孤独に生きている。 ウラヌスに発破をかけられ、「人々を見返すために今一度勇者として戦う」としてパーティに加わる。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){…実は病を患っており、残り短い命を魔王打倒の為に使ったことを後に明らかにし、&br()勇者の剣「ブライオン」をオルステッドに託して散る。}}} メンバーとしてはLVアップでの能力成長・技習得は一切無し。 その分高い能力・強力な技((カットワンウェイ・Vシャイン・ハンマーパワー・ドラゴンソウル・スピンドル・レイザーソニック・ジャンプショット・デストレイル。各技の性能はオルステッドの項目を参照))を持つ、言わばお助けキャラ。 強力な装備を持っているので、パーティから抜ける前にオルステッドの装備と交換しよう。 戦闘中の剣の構えがオルステッドと同じである理由は明かされていないが、ルクレチア伝統の剣術か何かなのだろうか。&s(){明らかに攻撃しにくそうな構えなのは内緒} なお彼は仲間になる時に、小屋の中の宝箱から装備品を取り出し装備して出発する。リメイク版では、カラになった宝箱を調べると……((なんと「脱いだ服」が手に入る。これはリメイク版における追加要素なのだが、中世編最弱装備なので実用性皆無の上、オッサンが脱いだ服を手に入れて嬉しいかどうかというと……)) **●その他の人物 ・[[アリシア>アリシア(LIVE A LIVE)]] CV:荒川美穂 ルクレチアの王女。テンプレ的な救出対象&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){と思われたが…}}}。 詳しくは該当項目参照。 ・国王 CV:[[多田野曜平>多田野曜平(声優)]] ルクレチアの王。大会後の宴ではかなりはしゃいでたらしい。 過去に魔王にアリシアを宿した妃が攫われたことがあり、この時活躍したのがハッシュとウラヌス。 ・大臣 CV:[[杉田智和]] RPGのテンプレ的大臣。 人間というものをあまり見ておらず、肩書きにとらわれた判断が多いため、 ハッシュのことも勇者の価値しか見ることができず、彼から嫌われてしまった。 僧侶のウラヌスを目の前にしても、僧侶だとわからなければ薄汚い老人という認識しかできない点はかなり問題。 ・兵 国を守ろうとはするが、魔王討伐に参加はしてくれない模様。 ・国民 一見RPGのテンプレモブのようでいて、本作の「人間」の一面を突きつけてくる方々。 大人たちは完全にオルステッドやハッシュ頼りなのだが、 子供の台詞には&font(#0000ff){「大人ってズルイ!自分達は戦わないで勇者勇者って!」}という何気に核心を突いた台詞がある。 &bold(){「こんなモン」}という体(物防)を1だけ上げる謎の装飾品を&bold(){いくらでもくれる}町人がいる。戦闘中も攻撃アイテムとして使え、足を絡め取るらしいが、その正体がどんなモンなのかは一切不明。((リメイク版の説明文にも「お気に召していただければよいのですが…」としか書かれていない。武器としての性能は原始編の「ボーラ」の流用)) 序盤はまともな装飾品が手に入らないこともあり、&bold(){よく分からないものを5つずつ身に着けた4人組が魔王を倒しに行く}という&s(){シュールな}光景がよく見られる。 リメイク版では中世編で城などの装備・アイテムを取っても最終編には影響しなくなったが、そもそも城の中で手に入る装飾品がユニコーンホーン1つしかないので、結局序盤はこんなモン以外に装飾品はほぼ無かったりする。 また、「脱いだ服」という体用防具をくれる町の人も居るが、リメイク版では&bold(){脱いでから服をよこす}という&s(){無駄に凝った}ドット絵アニメーションが付いた。 ちなみにこのアニメーションは本来指定にはなく、&bold(){ドット担当のスタッフが勝手に作成した}という。気合の入れようがうかがえる。 「脱いだ服」をもらうと勇者ハッシュが加入した後も、魔王山を攻略した後も&bold(){一人だけずっと上半身裸のまま}となる。 なお「脱いだ服」は中世編最弱装備で、仲間キャラの初期装備より弱いので、もらっても装備するプレイヤーはまず居ない。 「こんなモン」も「脱いだ服」も、ぶっちゃけしょぼいアイテムだが、戦闘能力がない彼らなりにオルステッドたちを応援しようという気持ちはあったのだろう。……少なくともこの時点では。 ・ファミリオ村の住人 子供がオルステッドの大ファン。 この子供は中世編のモブでは珍しい、オルステッドを&bold(){決して勇者という肩書きでは見ていない}キャラクター。 ・アームストロング 武闘大会初戦のオルステッドの相手で、あっさりと倒される。 そしてなぜかこの後、勇者の山などのザコ戦にも出てくる。イベント戦闘で戦った強敵がシナリオを進めるとザコ敵で再登場、というのはRPGでは珍しくはないが、こいつは一応人間のはずなのに何度でもザコ戦で登場するし、一部の戦闘ではモンスターたちのリーダーで登場し、倒すとBREAK DOWNまで起こす。いったい何者なのかは謎のまま。 ・ワタナベ 武闘大会準決勝でワット・ナーベと言う人物がストレイボウと対峙する。&font(#ff0000){…が、ストレイボウにあっけなく負けた。} ちなみに[[最終編>最終編(LIVE A LIVE)]]に登場するワタナベとは別人。 **●魔王 CV:[[安元洋貴]] 20年程前に突如現れ、魔王山を創り上げる。 当時アリシアを身ごもっていた王妃を攫うが、勇者ハッシュに倒された。……筈だったが、再び復活。アリシアを攫う。 &bold(){「この私が…以前と同じかどうか……その命をもって 知るがよいッ!」} ●使用する技 ・ソニックブーム 自分を中心とした7×5マスを攻撃し、向きを変えつつ吹き飛ばす風の技。 溜め技が狙いにくいだけでなく、初期配置の関係で孤立したキャラが高確率で殺られるのが厄介。 その場で攻撃するよりも陣形を整えることを優先して、この技の脅威を減らしたい。 リメイク版ではチャージ技なので妨害が間に合えば阻止できるほか、初期配置が味方に有利になったので対処しやすくなっている。 ・メルトブレス 自分の前方遠距離に、全てを溶解するブレスを吐く風の技。指定マスを中心にした3×3が効果範囲。 ソニックブームと違い溜め技は妨害されないが、ダメージは大きい。 なるべくウラヌスが回復役として機能するように動かし、対処したい。 ・まどわしのひとみ 対象の「知」を下げ、更に確率で眠らせる。主に斜め方向に対する反撃で使用。 ・バリアバースト 悪属性の攻撃に対する反撃専用技、というよりは事象に近い技。 魔王を護るバリアが爆裂して、対象者にダメージを与え石化させるが、反動で自分の能力が大幅に下がる。 「デストレイル」やソロモンの骨の使用効果で発動させ、すぐさま石化を回復してもう一発撃てば大ダメージを与えられるが…。 SFC版では初期配置のまずさも相まってかなりの強敵であり、ハッシュとウラヌスの動かし方が重要。余裕があればストレイボウで補助を狙ってみたいところだが… リメイク版では搦め手も通じやすくなったので、バリアバーストを狙わなくても「ゴッドボイス」等の麻痺、「パープルストレイ」の停止などの追加効果が入れば、勝機はある。 &bold(){&font(#ff0000){以下ネタバレ}} 魔王打倒に成功するも、ハッシュは「魔王ではない!」と断言((この時ハッシュは「こんな魔王でもないザコ」と発言している。SFC版のその強さからユーザーからは色々な憶測も呼んだようだが、のちにプロデューサー時田氏本人のツイートからハッシュのこの発言が真実であることが明言された。))。魔王の力はこんなものではないと。また、アリシアも行方知れずのまま。 そしてハッシュが&font(#ff0000){病からくる限界からか吐血、死亡}した直後、最終トラップとして突如地震が発生。 この時の落盤にストレイボウが巻き込まれてしまう。 何も出来なくなったオルステッドとウラヌスは已む無く下山。国王の下に行くことになる。 落胆する国王はそれでもオルステッド達を労い、休むように言う。 夜中、悪夢で目を覚ましたオルステッドはストレイボウらしき影を追うが、その先に居たのは国王の王座に鎮座する魔王。 即座に倒すオルステッドだったが、これは&font(#ff0000){幻術によって変えられた国王だった。} #center(){&bold(){&font(#ff0000){そして悲劇が始まる。}}} 事が直後に大臣や兵達に露見。そして、兵の一人が声を上げる。 &font(#ff0000){「勇者ハッシュもストレイボウも‥‥みな オルステッドが!」} 飛び火したかの様に大臣や他の兵も&font(#ff0000){「ま‥‥魔王ッ!オルステッドは魔王だッ!」}と恐れだす。 そして、ウラヌスが兵を足止めしている間に、オルステッドは城から逃げ出す事になるが、 完全に行く当ての無くなったオルステッドはルクレチアに戻り、投獄((ちなみに魔王山に行くと、山から出てきたところを兵士たちが待ち構えていて捕まる。))。明日処刑が決定する。 隣の牢には拷問で瀕死になったウラヌスがおり、「ハッシュが人間嫌いになるのも解る」と語る。 しかし、続けて&font(#0000ff){「ここで人を憎んでは負けじゃ。お前はまだ若い。自分達が守ってきたものを守り続けるのじゃ」}と言い、 魔法でオルステッドの牢の鍵を解いて力尽きる。 脱獄したオルステッドはハッシュが命を落とした場所、魔王山に再び向かう…。 魔王亡き後の魔王山でオルステッドを迎える魔物達。そしてオルステッドを招く謎の声…。 その先にあるものは……。 ・国王 魔王の姿に変えられたことが原因で、オルステッドによって誤認され殺害されてしまう。 就寝時間のはずの真夜中に玉座にいるなど不審な点もあるが、純然たる被害者ではある。 ・ウラヌス 病を知らなかったとは言え臆病者と面罵してしまったハッシュの死を悔やんでおり、寝言で許しを請いている。 騒動で目が覚めるが、魔王の一味として捕らえられる。兵に歯向かおうとするオルステッドを諌め、逃げるように叫ぶ。 その後は拷問を受けることに…。 ・大臣 巧妙な誘導にひっかかり、真相を知らぬがゆえにオルステッドを魔王とみなすが、 追い詰められた時、その小さ過ぎる器量が明らかになる。 ウラヌスの死後に行なったのは、兵たちが命がけで戦っているのをよそに&bold(){保身のためにオルステッドにすり寄る命乞い}であった。 もしこの時に目の前にいるのが、仮に真の邪悪な存在であったとしたら?と考えればこの問題行動の本質がわかる。 オルステッドの胸中はひとまず置いておいて、彼は確かにこの時、保身目的でルクレチア王国を売り渡したのだ。 LIVE A LIVEは作品全体で「人間」をテーマにしているが、その人間の最も醜い側面を描写したシーンと言えよう。 [[最終編>最終編(LIVE A LIVE)]]の「心のダンジョン」では結局オルステッドを真の魔王と呼び、自分の行いの問題点を振り返ることはなかった。 ・兵 城下に&font(#ff0000){「オルステッドは魔王」}と知らせて回った。オルステッドが脱走すると、彼を討伐するため襲ってくる。 しかし攻撃を一度当てると恐怖を覚えて行動ルーチンが変化し、怯えて逃げ回るようになる。 上位バージョンにグリーンナイトという兵士もいるが、そちらは怯えない。一般兵より強いのに&bold(){なぜか近衛兵などの重要ポストにはいなかった。}あるいは区別を省略されたのだろうか…。 なお国王殺害事件の際、&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){当初城内の見回りをしていた兵士が5人だったが、国王が殺害されたときに大臣と集まってきた兵士は6人でその中の1人が前述の台詞を言っている。さらにその後人数が5人に戻ったことから、この一時的に増えて周りの人間達を煽った兵士が&bold(){その晩、オルステッドの枕元に立っていた}ストレイボウの変装だった可能性がある。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){さらに、リメイク版では該当の兵士の台詞だけ明らかに声優が異なり、&bold(){ストレイボウ役の程嶋しづマ氏の声}のように聞こえるため、上記の説をさらに裏付ける形となった。}}} ・国民 オルステッドを魔王と完全に思い込んでいるため、怯えて自宅から出てこない。 勇者・魔王という肩書きでしか見ていない点は、実のところ大臣と変わらない。 ・ファミリオ村の住人 唯一子供だけがオルステッドが魔王だと信じていない。 人間が持つ「ありのままを見ることの重要性」を描いたキャラクターである。 その心は霊魂になっても変わることはなかった。 ・モンスター ヘキサフランジ~デストレイル習得くらいまで乱獲される。 山に住む白熊・ナギーベアが多く犠牲になる…。((リメイク版だと相手を選ばず山の外で雑魚狩りしてた方が効率はいいかもしれない。)) *●小ネタ ・その1 城の宝物庫及び魔王山の物品は取らないでおくと[[最終編>最終編(LIVE A LIVE)]]で変化する。 源氏シリーズや能力・耐性補正の大きい装備に高性能な回復アイテム等が入手できる為、最終編に備えて取らない方が得。 中世編自体ドロップ品やなおり草・ヨシュアの実で十分クリアできるレベルデザインなので不都合も無い。 ウラヌスやハッシュの家は後に知のダンジョンの出入り口に変化する為、勇者の盾は取っても問題ない。 &bold(){リメイク版では中世編でアイテムを取っても最終編でも入手可能になっている。}安心して持ち出そう。 ・その2 英雄にあたる人物と守られる人々との関係性において、よく西部編が「中世編とは対の関係」と言われることがある。 #openclose(show=ただ、ネタ気味なのもあるかもしれないが他の編とも対になる要素は多く含まれており…(ネタバレ注意)){ [[言葉が通じれば分かり合える…>原始編(LIVE A LIVE)]]→言葉による拒絶からの『接触』拒否。そして追放されるもぼっちで安らげる場所もない→&font(#dc143c){『愛』という幻想の喪失} [[協調性が最悪なPTメンバーのやらかし>SF編(LIVE A LIVE)]]→王道な物語の進行は乱れ、疑心暗鬼が勃発→&font(#dc143c){人間たちが恐慌状態の中醜さを引き出され殺されてゆく} [[「ダメよ!行かせないわ!!明日行けばいいじゃない!今日はもうダメよッ!!」>近未来編(LIVE A LIVE)]]→近未来編では拒否されたが中世編ではひとまず城で一晩休んだのち悲劇が加速してしまった→「あんたの人生はあんたのモンだ…誰も手をかしちゃくれねーよ。自力で何とかしな。」→&font(#dc143c){終始受け身の物語、自力で進みだす頃には時すでに遅く…} [[国王陛下からの命を受けた旅立ち>幕末編(LIVE A LIVE)]]→捕われた要人の死により命は果たせなくなり、勇者は後に悪堕ち(&font(#dc143c){なお、命令を捨てる選択肢はない}) [[行くあてのない逃亡生活、されど人を守ることをもう一度教えられる>西部編(LIVE A LIVE)]]→一度は逃げ出すも結局は戻ってきてしまい投獄→&font(#dc143c){自分勝手な人間達にその愚かさを教えてやるという決意} [[先代勇者や賢者から託された思い、そして魔王を倒した伝説の技デストレイル>功夫編(LIVE A LIVE)]]→哀しいことにどれも本懐を果たせていない→&font(#dc143c){最後の救いにすらならなかった『情』の否定のルーツ} [[勝利者なき最後の殺し合い>現代編(LIVE A LIVE)]]→「そう…勝った者こそが正義なのだ! 歴史とは勝者の歴史なのだ!! &bold(){敗者には…明日すらもないッ!!}」→&font(#dc143c){実践したその結果は…AFTER ALL…}} なお、「中世編を一番最初に制作した」と攻略本等で明かされていることからも、ある程度意図して他シナリオと対になる要素が仕込まれている可能性もある。 ・その3 SFC版攻略本では時田氏が「ファイナルファンタジー4におけるセシルとカインの立場が逆転したらどうなるか」という発想が中世編の元だと明かしている。演劇「魔王降臨」でストレイボウを演じた程嶋しづマ氏が、DS版のファイナルファンタジー4でセシルを演じ、そしてリメイク版で再びストレイボウを担当したのも「立場の逆転」なのだろう。 #center(){ アニヲタの山に[[冥殿]]あり‥‥ エロスな心 絶対な力を持ち 邪悪な*となりて‥‥ 全てを受けるものなり。 アニヲタのwikiに引き篭もりあり‥‥ 追記の心 修正の力を持ち 項目立て主となり‥‥ } #center(){ *を貫かん‥‥} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\&font(#ff0000){シャキーン}/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 演劇版見てみたいけど、DVD高いんだよな。レンタルとかなさそうだし。 -- 名無しさん (2014-09-09 21:27:39) - >魔王呼ばわりしだしたのはコイツ←兵士だっての。 -- 名無しさん (2015-06-22 00:29:45) - エンディングで主人公達が魔王山から朝日を見つめているシーンがあるが、太陽が西から上っている。異世界だという表現なのか、単なるイメージシーンか? -- 名無しさん (2015-06-22 00:37:02) - これでいいのだ -- 名無しさん (2016-07-01 20:56:34) - 上の方が南なんだろう多分 -- 名無しさん (2016-07-10 22:57:26) - 舞台も登場人物像もお約束・・・と思わせといて、そうでもない二人と魔王の概念でとんでもないことになっていくお話。ひさびさに遊んでいくとオルステッド以上にウラヌスやファミリオの子供辺りでめげてくる・・・。 -- 名無しさん (2016-11-16 23:26:43) - 登場人物全員の行動を追っていくと、地味に他7編に対してもアンチテーゼ気味だったりする。気が付いて戦慄したのは魔王戦後とブリキ大王起動直後のイベントとの対比性で、まさか妙子の「ダメよ!行かせないわ!!明日行けばいいじゃない!今日はもうダメよッ!!」 って台詞を実践しなかったのが近未来、実践したらどうしてこうなったのが中世編ってもうね、マジかよと。 -- 名無しさん (2016-12-02 20:58:25) - 民衆や社会の描写では西部編、主人公の描写では近未来編と幕末編が対照的になっている気がする。 -- 名無しさん (2016-12-02 21:09:23) - 『機心』『伝承』『密命』『接触』『最強』『放浪』そして『流動』に対して、『疑心』(言わずもがな)『後悔』(俗世に引いてた勇者たち)『能動』(オルステッドは進んで志願したが・・・)『拒絶』(わかりあえた原始編→わかりあえなくなるあの夜以降)『敗北』(第三者視点だともう敗者しか見えない)『幽閉』(サンダウンのようにはなれず、一度は牢屋へ)そして『停滞』(最終編で死の世界と化したルクレチア)が含まれる怖い御話。 -- 名無しさん (2016-12-02 21:39:35) - ↑2 原始編とか顕著だね。どちらも、台詞を発しない主人公が女を救うため戦い、集落を追い出される話だが、ポゴは自分の意志を積極的に表すし、ずっと敵だった男が最後に味方となり、共に戦って女と結ばれて、幸せの声をあげる。オルステッドは味方だった男が敵となり、女も失い、絶望に突き落とされ、ようやく言葉を発する。見事に真逆だ -- 名無しさん (2017-03-12 18:26:46) - ↑あとポゴは意外なことに、べると遭遇した夜に見れる某イベントで「楽観視」をしない。今になるとこのシーンでさえオルステッドの追憶とか回想とは対照的な気がする。 -- 名無しさん (2017-03-12 18:38:33) - ポゴとべるは最後に生命の創造を、オルステッドとアリシアは自害と世界の滅亡を行った。なるほどなあ -- 名無しさん (2017-03-12 19:04:33) - 大臣を始めとした人々は、間違いなく愚かなんだとは思うのだが、幻術か何かにかかってただろうとはいえ、オルスが国王をやっちゃったのは事実なわけなのがな。もしかしたら「オルスが玉座についた時点で、実はもう国王はすでに死んでた」だったりするかもしれんが -- 名無しさん (2018-02-19 21:11:47) - ↑こっちは事情知ってるけど彼らは知らないからね。同情の余地は多少あると思う -- 名無しさん (2018-05-09 20:36:33) - 大臣めっちゃ叩かれてはいるけどあれ見たらオルステッド疑うの当然だよな -- 名無しさん (2018-05-10 20:58:20) - 大臣は魔王呼ばわり以前の問題だろ。事件起きる前からウラヌスを「薄汚いジジイ」呼ばわりするような奴だったし、ウラヌスの死後は保身しまくりな発言してたし -- 名無しさん (2018-05-11 18:33:54) - たぶん大臣は別に悪人というわけではないはず(嫌な奴ではあるけど)だしな。後半は一貫して・・・命乞いを含めると一貫はしてないが、魔王だと思い込んでる以上は死後もあんな感じなのも仕方ない事だろうし。安易に勇者を持ち上げるのとかで、嫌な感じな奴なのは間違いないが -- 名無しさん (2018-05-11 18:55:15) - アリシアの後悔から来てるであろう嘆きを「馬鹿は死んでも治らない」と書いてるのはなんかなー思う。(公式でもここは責めてものフォローである事が明言されてる)此処に限った話ではないけど、アリシアに対する感情論が先行して「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」を地で行ってる感じ(まぁ一連の描写を見て感情論になっちゃうのも仕方がないとは思うけど) -- 名無しさん (2018-08-15 21:11:45) - 全員あの魔王像の被害者だと思う... -- 名無しさん (2018-11-15 21:18:11) - 勇者と魔王が対極に見えてコインの表と裏という話でもあるよねコレ。ぶっちゃけると勇者に頼りきって最終的に国民全員がその勇者を裏切るような真似をするなら勇者は誰よりも恐ろしい(そしてある意味で人間らしい)魔王になるよね。 -- 名無しさん (2019-01-17 13:50:54) - 勇者に頼り切ってはいるのは確かだがだからってさすがにその勇者が王殺すの見たら誰だって怖がって当然だと思うが(ストレイボゥの策略なんて思わないだろうし) -- 名無しさん (2019-10-29 20:24:46) - ↑ 誰も見てはないよ、一人の兵士(?)が喧伝して回った推測を簡単に信じた事から色々言われるんだと思うし、その危うさも考えるべき点じゃないかな。ネット炎上とかでたまにある… -- 名無しさん (2020-01-07 11:24:01) - 斬られて死んでる国王の側で血に濡れた剣持ってたオルスを犯人と思うのは当然の判断だろ。幻にかかってたとはいえ手にかけたのも事実なんだし。 -- 名無しさん (2020-12-08 19:57:41) - 項目だとやたら悪く書かれてるけど大臣と兵士にも擁護の余地はあると思うけど(あれで事情全部わかれは無茶苦茶だし) -- 名無しさん (2021-04-06 20:58:06) - 手にかけたのは事実とはいうが攻略本ではあれは魔王の幻影で倒すとそいつに既に殺されていた王が出てくると書いてある本もあるので責めるなら本編の描写不足になるな。 -- 名無しさん (2021-04-29 19:15:58) - 万一リメイクされたらどうなるか一番気になるシナリオ。当時は初期DQ的テンプレがあって当たり前だから衝撃的な展開になったが、今はそうじゃないから同じことをしたらストレイボウとアリシアが描写不足過ぎて意味不明と評価されそうだし、詳細に描写したら今時普通にある主人公闇堕ち展開になりそう -- 名無しさん (2021-09-18 13:05:21) - 中世編に限らず「あの時代に出されたからこそ」ってのが大きいので、今出ても思い出補正以外のものにはならなそう -- 名無しさん (2021-10-31 16:19:49) - ↑今年の7月22日にHD2Dで発売されるがシナリオ描写の大きな変更はしないそうで… -- 名無しさん (2022-02-11 16:33:54) - この項目自体もそうなんだけど、中世編の各キャラクター項目含めて記述がちょっと感情的になりすぎている感あるので編集してもらいたいなぁ……と思う。自分は未プレイヤーなので詳しいことは書けない -- 名無しさん (2022-02-17 01:36:36) - ↑さすがに手を加えさせてもらった。 -- 名無しさん (2022-07-25 23:29:50) - 例の兵士の声がまんまストレイボウで笑った -- 名無しさん (2022-07-27 02:15:32) - やっぱあの声ストなんか -- 名無しさん (2022-07-27 02:35:22) - リメイクから触れたけれど、中世編のオディオはルクレチアという国そのものってレベルであの国の民も兵もお偉いさんも含めて何もかもオルステッドを追い込んでてちょっと気分悪くなった……初代ドラクエのラダトームですら魔王討伐の為に頑張ってるっぽいとこあるのにハッシュの人間不信ぶりを見るにルクレチアにはそれすら…… -- 名無しさん (2022-08-01 02:00:08) - だからと言って皆殺しはやりすぎだし、そもそもオルステッドは人類皆殺しにして更には魂まで封印できる力をどこで得たのかってね -- 名無しさん (2022-08-01 03:14:32) - リメイクには英語にできるのでこんなモンを見てみたら、Trifle(些細なもの)になっていた。説明文は一見すると、食べられるように見えますが、しかし...みたいな内容だった。Google翻訳に英語をもとに一応単語の辞書を引いて調べたが、合っているかは分からんて -- 名無しさん (2022-08-08 21:40:18) - 色々と叩かれてるが、なろうの勇者ヘイト物とは比べ物にならないほど名作 -- 名無しさん (2022-08-18 04:46:04) - 報告がなく無断で削除されていたコメントを復元しました -- 名無しさん (2022-08-24 19:46:17) - 島本先生が今度は中世編全編コミカライズしてて草 -- 名無しさん (2022-12-31 19:02:31) - ↑ちゃんとMEGALOMANIAやブラウンシュガーで酔いアイコン出てたり細かいとこ拾ってくれて嬉しい。最終編来るかな? -- 名無しさん (2023-01-05 20:08:12) - 漫画面白かった。大したことじゃないけど、リメイクだとストレイボウが使う技アンバーストーム・シルバーファング・ブルーゲイル・ブラックアビスで、ブラウンシュガー使ってこないから酔い状態にされることないんだよねw 島本先生、スーファミ版で酔い状態にされて苦労したのかな。 -- 名無しさん (2023-01-10 21:54:42) - 杉田さんが中世編を実況してたけど、自分が担当した大臣に辛辣なツッコミばっかり入れてたな。SFC版もプレイ済みで先の展開を知っているからこそのいいツッコミだった。 -- 名無しさん (2023-02-06 20:59:23) - 他の編は地球(地球が存在する宇宙)が舞台だが、中世編だけ異世界の話という気がする -- 名無しさん (2023-02-17 21:45:08) - リメ版でのハッシュの最期、「信じてくれる者が一人でもいる限り…その者を信じるのだ…」と言いながらウラヌスに手を伸ばしたのがクッソ泣けた。ルクレチアの人々に愛想を尽かしても相棒の事は信じてたんだな…。…そして若い勇者と若い魔道士が直後にやらかした事といったら… -- 名無しさん (2023-05-10 20:28:50) - ↑4実は、リメイク版でも体力一定以下でブラウンシュガーを使ってくる。まぁ、ラストバトルのストレイボウ戦で接近するとブラックアビスによる反撃を貰うし、それを嫌って接近しないという発想は普通に出るので知らないのは仕方ない。 -- 名無しさん (2023-09-19 18:29:54) - 魔王と戦いうる勇者を自分たちの手で失望させた(二度目)から滅んだ、という、言ってしまえば順当な結末 -- 名無しさん (2023-12-01 05:01:16) - ストレイボウ(と多分シン・オディオ)の策略のせいなんだろうけどやるせない -- 名無しさん (2024-02-01 20:52:13) #comment #areaedit(end) }

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