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「ニコル・アマルフィ」(2024/03/28 (木) 04:42:55) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2011/12/23 Fri 03:14:08
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&font(b,#008000){…母さん…僕のピアノ…}}
『ニコル・アマルフィ』は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』の登場人物。
#openclose(show=●目次){
#contents
}
*【プロフィール】
CV:摩味(TV版)/[[朴ロ美]](スペシャルエディション、ゲーム代役)
人種:[[コーディネイター>コーディネイター(ガンダムSEED)]]
年齢:15歳
生年月日:C.E.56年3月1日
星座:魚座
好きなこと:ピアノの演奏
*【概要】
[[ザフト>ザフト(ガンダムSEED)]]のクルーゼ隊に所属する赤服の少年。
搭乗機は[[ブリッツガンダム]]。
同僚の[[アスラン・ザラ]]、[[イザーク・ジュール]]、[[ディアッカ・エルスマン]]とはアカデミー時代からの同級生。
特にアスランとは親友同士で、[[キラ・ヤマト]]の事で憂えている彼の心の支えにもなっていた。
隊の中では温厚な性格で、直情的なイザークや皮肉屋のディアッカからは軽く見られる事も多かった。
ただ後述の状況から何だかんだで二人からもかなり好かれていたようだ。
とはいえ、序盤のクルーゼ隊は本当に仲が悪く、苦労する事も多かった様子。
ピアノを弾く事が好きで、『涙のテーマ』は神曲と名高い。
また、アスラン達の為に作曲した『友情のテーマ』も存在する。
*【活躍】
序盤はブリッツの特性であるミラージュコロイドを活かして、鉄壁の守りを誇る要塞・アルテミスを陥落させるという戦果を挙げる。
だが、それ以外の活躍は余り多くなく、イザーク等の尻拭い役をやらされていることが多い。
また、アスランにもピアノコンサートで寝られる(会話中で仄めかされる)等、不幸体質であった。
それでも親友のキラと戦うことに悩むアスランを甲板に連れ出してトビウオの群れを見せて和ませたりと気遣いの良さを見せ、メンバーの良き緩衝剤となっていた。
中盤、毎度のように[[アークエンジェル>アークエンジェル(ガンダムSEED)]]隊の追撃を行うも、成長しつつあったキラの[[ストライクガンダム]]に苦戦。
デュエルとバスターはストライクによって蹴落とされ、ブリッツはトールの援護で怯んだ隙に右腕を切り落とされ、残ったアスランのイージスはソードストライクに追い詰められていく。
ついにイージスはアークエンジェルとストライクを目前にエネルギー切れに陥り、絶体絶命。
それを見かねたニコルは[[先程切り落とされた腕部から取り出したランサーダート一本を携え、残り少ないエネルギーでミラージュコロイドを展開しつつ、決死の特攻を敢行。>自己犠牲]]((なお攻撃の直前にミラコロを解除しているが、これは実体を見せてキラの注意を引きつつ、当たると爆発するランサーダートを考慮し、PS装甲を起動して自爆を回避する為とされる。))
#center(){&font(b,#008000){アスラン下がって!!}}
しかし無情にもすんでの所でキラが反応し、反射的にフルスイングで振られたシュベルトゲベールのレーザー刃でコクピットごと腹部を切り裂かれ、そのまま半殺し状態で放置プレイされた後に機体もろとも爆散。
#center(){&font(b,#008000){アスラン…!逃げッ…!}}
胴体を寸断されても尚、爆発の瞬間までアスランを気遣い、家族に思いを馳せながら、15歳の短い生涯を終えた。
その[[死]]が切っ掛けで、それまで反目しあっていたイザーク達が結束力を強め、[[復讐]]に燃えるアスランの手によって[[トール・ケーニヒ]]が戦死するという何とも皮肉な結果を生む事となった。
項目冒頭のセリフは、その最期の瞬間のもの。
人を想いやる優しさを持ったニコルが最期まで想っていたのは、最愛の母とピアノの事。
自分を殺したキラを恨まずに逝けた事は、ある意味幸せだったのかもしれない…。
&font(#ff0000){3期OP時点で既にハブられていたから退場フラグは立っていたが。}
ニコルの死後に登場した連合ヤク中トリオの一人である[[シャニ・アンドラス]]を髪の色から「改造されたニコルなのでは?」と推測した視聴者もいたとか。
中盤で死亡した為これにて出番終了か…と、視聴者の誰もが思った。
#center(){&font(b,#ff0000){しかし}}
ニコルは意外な形で再登場する事になる。
#center(){&font(#ff0000){&bold(){&sizex(8){[[回想シーン]]で。}}}}
SEED後半のみならず、続編の『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の回想シーンでも登場。
しかも回想シーンは全て&font(#ff0000){&bold(){例の死亡シーン}}である。
余りの死亡っぷりから視聴者からは
「いつになったらニコルを成仏させてくれるんだスタッフ」
とか
「アスランの回想で何度も殺されるニコルェ…」
と心配される様になったそうな…。
因みに、このシーンの回数は&bold(){なんと32回。}&s(){ギネス世界記録ものである。}
ちなみに内訳はSEEDで回想13回(+実際に切られた1回)、続編で18回である。&bold(){何で続編の方が多いんだ?((流石にリマスター版では回数は減らされたが。))}。
なおこれでも回想で死んだキャラの中では回数トップで無かったりする。
なお、リマスター版ではニコルの死亡するシーンに関してキラがビビってストライクを後ろに下げており、その際特攻の進路上に刃先を横にしたシュベルトゲベールにぶつかりにいく感じになっており、キラが躊躇する中で半ば正面からぶつかりに行くような感じに修正されている。
彼の死を受けて母は塞ぎ込んでしまい、父ユーリは穏健派からザラ派へ転向。
ユーリは宇宙開拓用に開発しつつも実用化を見送っていた[[ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)>ニュートロンジャマー/ニュートロンジャマーキャンセラー(ガンダムSEED)]]の軍事利用を認め、フリーダムとジャスティスが正式に実戦投入(完成自体はニコル戦死の2週間前)される運びとなる。
いずれはパトリック・ザラ主導で核動力が解禁されていたことは想像に難くないが、ユーリ自身の転向が核動力を用いたジェネシスの兵器転用や情報の開示・流出による連合の核ミサイル投入、原子力発電の復活を早めたとも考えられる。
そうだとすればSEEDの世界の歴史の重大なターニングポイントと言える。
#region(劇場版ネタバレ注意)
『SEED 無印』時点で既に故人なので当然登場はしない。
が、リスペクト満載の『[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]』では抜かりなかった。
事件の主犯であるファウンデーションが世界に対して宣戦布告し、同時期にザフトのクーデター派の助力もあって占領された&bold(){軍事要塞アルテミス}にラクスが囚われる。
本編を視聴した方なら周知の通り、この要塞は全方位光波防御帯「アルテミスの傘」が全周囲に張り巡らされており、普段は如何なる攻撃も通さない鉄壁の防御を誇る。
しかし突破する方法はあった。
無印『SEED』で披露した「アルテミス要塞にミラージュコロイドを用いて潜入し、内部から制圧する」という&bold(){かつてのブリッツの戦法である。}
アスランも説明の最中に「ニコルの戦術だな…」と感慨とも哀愁とも取れる口調で呟いていた。キラの前でこれを言えるあたり、アスランも真にニコルの死を乗り越えたのだろう。
&s(){ミラコロ禁止のユニウス条約は忘れていい}
さらに進んで終盤。
イザークが搭乗した改修機の名は&bold(){「デュエルブリッツ」}。
名前の通り、ニコルが乗っていたブリッツの武装を基とした兵装が備わった機体である。
イザークはその機体を駆り、クーデターを画策したジャガンナート中佐が率いる艦隊と対決。
「流れた血を忘れてはならんのだ!!」と吠える中佐の居る艦橋に、「忘れてないさ…」の呟きと共に打ち込まれ、トドメを刺した武器は「ランサーダート」であった……。
このリスペクトぶりには脱帽だろう。
ちなみに本編で死体蹴りの如く散々流れた例の切腹シーンだが…
#center(){
&bold(){&sizex(7){はい。流れました。}}}
#center(){
&bold(){&sizex(7){&color(#F54738){しかも二回も。}}}}
ただし、今回は回想シーンの使い方も非常に上手く、ファンからの評価もそこまで悪いという程では無いようである。
なお有志による調査ではニコル・トール・マユの死亡シーンの回数(本放送での回数でリマスターでの回数ではない)は
二コル … 種14回・種運命・18回・種自由2回 計34回
マユ … 種 0回・種運命・21回・種自由0回 計21回
トール … 種18回・種運命・ 0回・種自由1回 計19回
と合計数・種自由ではニコルが最も多いが、種・種死ではそれぞれ1番多いわけではないという%%無駄に情報集めるのに手間が掛かる%%事実が明らかになった。
#endregion
*【[[ゲーム]]での活躍】
アニメ放映中にPS2で発売され&s(){当然途中で終わる}、ベルトスクロールアクションゲームの『機動戦士ガンダムSEED』でも登場。
ボスとして戦った後、当然あの演出で死亡するのだが、爆散する前に下の台詞が追加されており、本編よりは綺麗に逝けた。
#center(){&font(#008000){僕は…もう…だめ… 逃げてアスラン!後は…頼んだよ…平和な…みんな…}}
ちなみにこのゲームでは、一部ステージを除き任意で好きなストライカーパックを換装してプレイすることが可能で、ステージのボスでもあるブリッツにエールやランチャー、換装無しの生ストで挑むことも出来る。
…が、ブリッツを倒した後、&bold(){いつの間にかソードストライクに換装しており((ゲームでは一定以上ダメージを受けるとフェイズシフトダウンを起こしてストライカーパックも外れてしまうのだが、この状態で倒してもいつの間にか装甲は回復しておりソードストライクになる。))原作通りぶった斬る。}&s(){あとアニメよりフルスイングしているような気が…。}
[[スーパーロボット大戦シリーズ]]では敵として登場する為、原作通り死亡する事が多い。
『[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇>第2次スーパーロボット大戦Z]]』のルーク・アダモンPの[[トラウマ]]イベントでアスランがニコルの名前を口に出す場面がある。
『[[スーパーロボット大戦W]]』では、遂に[[生存のチャンス>スパロボ補正]]に恵まれた。今のところ生存出来るのは『W』だけである。
死亡シーンがカットされており、やや複雑なフラグを建てる事で生存が確定。どうやら[[劾>叢雲劾]]に助けられたらしい。
オーブ戦を経て加入し、キラやトールとも友人になる。
というかトールはニコルの考え方を変えたという何気に重大な役目を与えられている。
更にニコル(とトール)が生存したお陰で、キラとアスランの確執も完全に消滅という夢のような展開を迎える。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){その一方でディアッカが涙目なことになるが…。}}}
更にイザークを仲間に加えれば&font(#ff0000){ザラ隊全員集合}も実現可能。
ブリッツは[[フリーダム>フリーダムガンダム]]の改造を引き継ぐので、使う場合は是非フリーダムを改造しておこう。
欠点としては別ルートの[[マジンガーZ>マジンガーZ(機体)]]と二択である事か。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){まぁカイザーの方が強いのだが}}}
[[機動戦士ガンダム Extreme vs.]]シリーズでは、三作目のMAXI BOOSTより愛機ブリッツと共に登場。
[[中の人>朴ロ美]]繋がりで[[ロラン>ロラン・セアック]]と、音楽を嗜む繋がりから[[カトル>カトル・ラバーバ・ウィナー]]と専用掛け合いが聞ける。また収録時期の被りからか、本来では面識の無い[[ハイネ>ハイネ・ヴェステンフルス]]とも存在する。
ザラ隊の面々とは僚機の時は一方的な会話だが、敵対していると掛け合いがあるなど謎の采配。なおディアッカとは[[EXVS2>機動戦士ガンダム Extreme vs. 2]]になるまで収録すらされていない。
*【余談】
TV版終了時に摩味が一時休業して渡米(現在は復帰)していた為、総集編やスパロボでは朴路美が代役になっている。
優しくて甘えっ子な摩味ニコルだけでなく、優しくも凛々しい朴ニコルも評価が高い。
…冥殿さん…僕の追記・修正…
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- リセットと警告を行いました。 -- 名無しさん (2020-08-16 23:50:45)
- ニコルの死はアスランは元よりイザークとディアッカの戦争観すら変えてしまった非常に重たいもの。続編(THE EDGE)内でも尾を引いている事が伺える描写があった。 -- 名無しさん (2021-05-27 10:57:46)
- 代役の朴氏は当初からニコル役でオーディションを受けてたとか。代役に決まったのもそれが縁かな。 -- 名無しさん (2021-09-09 20:29:27)
- よくよく考えれば、スパロボWでNJCのデータ持ったフレイがアークエンジェルに回収されなきゃゲームオーバーなの、ニコルを救済するには絶対必要なんやな…(そもそもNJCが作られたのはニコルがMIAになったせいなので、核ミサイルがプラントに飛んでいくとニコルのメンタルが確実に死ぬ) -- 名無しさん (2022-04-26 23:23:58)
- 映画版では流石に(回想シーンで)登場しないよね…と思いたい。 -- 名無しさん (2023-07-18 13:38:27)
- 新規作画の可能性を忘れてはいけない…。 -- 名無しさん (2023-08-17 21:48:58)
- 新規作画で死ぬ可能性があると… -- 名無しさん (2023-09-10 12:45:38)
- どれだけ殺したいんだスタッフェ… -- 名無しさん (2023-09-10 12:51:43)
- ニコルの父親は下衆とまでは言わないが、日和見的な部分が目立つキャラだったと思う。クライン派に属していたのにパトリックの演説に共鳴していたり、アスランやカガリがヤキン・ドゥーエの中枢に突入した時に真っ先に執務室から逃げ出してるのが確認できたり。 -- 名無しさん (2023-10-31 08:12:43)
- 見返すと本当に気遣いのできる良い子だしナチュラル差別もしないしあの世界に珍しく真っ当な感性のキャラなのに...死後の回想のせいでずっとネタ扱いされ続けてて辛ぇわ -- 名無しさん (2023-11-30 15:48:41)
- 劇場版でも死亡バンクがあったな -- 名無しさん (2024-01-29 07:55:36)
- 映画で2回も死亡シーン出てきちゃったよ -- 名無しさん (2024-01-29 10:28:42)
- 2回も出すとか絶対わかってやってるだろwしかも2回目はクライマックスでw -- 名無しさん (2024-01-30 22:02:41)
- ↑×3まだ見てないが、やはり出るのか…。悪いキャラでは無い筈なのに、回想シーンのおかげでネタキャラにされているのが本当に不憫。 -- 名無しさん (2024-02-02 18:46:46)
- ↑ただ今回の使い方は普通に使い方も上手いから分かってやったところはあるとはいえ普通にいい感じの使い方よ -- 名無しさん (2024-02-02 19:29:40)
- デュエルブリッツとライトニングバスターを用意したのってまさか・・・ -- 名無しさん (2024-02-05 19:49:08)
- ユニウス条約は地球連合とザフトの間の取り決めだから、ズゴックは対象外 -- 名無しさん (2024-02-05 19:55:04)
- 実は無印と運命合わせて24回しか死んでないらしいけど本当だろうか -- 名無しさん (2024-02-14 14:38:26)
- ↑リマスター版だとバンクシーン自体減ってるらしいしその一環かな -- 名無しさん (2024-02-14 15:22:48)
- 劇場版で2回も死んだのが綺麗でしっかりした使い方でそれでいてわかってんなという完璧な使い方だった。問題は20年ネットミームになったことで俺達がニコルが死ぬと無条件で笑ってしまうようになってしまったことだ。 -- 名無しさん (2024-02-14 18:39:59)
- 実は『ガンダムシリーズ』に「ニコル」という名前の人物は彼を含め少なくとも4人はいるらしい(もう二人はほぼモブと主人公そっくりの故人として写真と名前のみ登場だけど)。 -- 名無しさん (2024-02-28 19:16:56)
- ニコルの両親はキラがニコルを殺してしまった事は知ってるんだろうか… -- 名無しさん (2024-03-02 17:26:33)
- ニコルの魂は同僚2人(イザーク&ディアッカ)を死後も守り続けているんですよね -- 名無しさん (2024-03-09 21:10:34)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2011/12/23 Fri 03:14:08
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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#center(){&font(b,#008000){…母さん…僕のピアノ…}}
『ニコル・アマルフィ』は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』の登場人物。
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*【プロフィール】
CV:摩味(TV版)/[[朴ロ美]](スペシャルエディション、ゲーム代役)
人種:[[コーディネイター>コーディネイター(ガンダムSEED)]]
年齢:15歳
生年月日:C.E.56年3月1日
星座:魚座
好きなこと:ピアノの演奏
*【概要】
[[ザフト>ザフト(ガンダムSEED)]]のクルーゼ隊に所属する赤服の少年。
搭乗機は[[ブリッツガンダム]]。
同僚の[[アスラン・ザラ]]、[[イザーク・ジュール]]、[[ディアッカ・エルスマン]]とはアカデミー時代からの同級生。
特にアスランとは親友同士で、[[キラ・ヤマト]]の事で憂えている彼の心の支えにもなっていた。
隊の中では温厚な性格で、直情的なイザークや皮肉屋のディアッカからは軽く見られる事も多かった。
ただ後述の状況から何だかんだで二人からもかなり好かれていたようだ。
とはいえ、序盤のクルーゼ隊は本当に仲が悪く、苦労する事も多かった様子。
ピアノを弾く事が好きで、『涙のテーマ』は神曲と名高い。
また、アスラン達の為に作曲した『友情のテーマ』も存在する。
*【活躍】
序盤はブリッツの特性であるミラージュコロイドを活かして、鉄壁の守りを誇る要塞・アルテミスを陥落させるという戦果を挙げる。
だが、それ以外の活躍は余り多くなく、イザーク等の尻拭い役をやらされていることが多い。
また、アスランにもピアノコンサートで寝られる(会話中で仄めかされる)等、不幸体質であった。
それでも親友のキラと戦うことに悩むアスランを甲板に連れ出してトビウオの群れを見せて和ませたりと気遣いの良さを見せ、メンバーの良き緩衝剤となっていた。
中盤、毎度のように[[アークエンジェル>アークエンジェル(ガンダムSEED)]]隊の追撃を行うも、成長しつつあったキラの[[ストライクガンダム]]に苦戦。
デュエルとバスターはストライクによって蹴落とされ、ブリッツはトールの援護で怯んだ隙に右腕を切り落とされ、残ったアスランのイージスはソードストライクに追い詰められていく。
ついにイージスはアークエンジェルとストライクを目前にエネルギー切れに陥り、絶体絶命。
それを見かねたニコルは[[先程切り落とされた腕部から取り出したランサーダート一本を携え、残り少ないエネルギーでミラージュコロイドを展開しつつ、決死の特攻を敢行。>自己犠牲]]((なお攻撃の直前にミラコロを解除しているが、これは実体を見せてキラの注意を引きつつ、当たると爆発するランサーダートを考慮し、PS装甲を起動して自爆を回避する為とされる。))
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しかし無情にもすんでの所でキラが反応し、反射的にフルスイングで振られたシュベルトゲベールのレーザー刃でコクピットごと腹部を切り裂かれ、そのまま半殺し状態で放置プレイされた後に機体もろとも爆散。
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胴体を寸断されても尚、爆発の瞬間までアスランを気遣い、家族に思いを馳せながら、15歳の短い生涯を終えた。
その[[死]]が切っ掛けで、それまで反目しあっていたイザーク達が結束力を強め、[[復讐]]に燃えるアスランの手によって[[トール・ケーニヒ]]が戦死するという何とも皮肉な結果を生む事となった。
項目冒頭のセリフは、その最期の瞬間のもの。
人を想いやる優しさを持ったニコルが最期まで想っていたのは、最愛の母とピアノの事。
自分を殺したキラを恨まずに逝けた事は、ある意味幸せだったのかもしれない…。
&font(#ff0000){3期OP時点で既にハブられていたから退場フラグは立っていたが。}
ニコルの死後に登場した連合ヤク中トリオの一人である[[シャニ・アンドラス]]を髪の色から「改造されたニコルなのでは?」と推測した視聴者もいたとか。
中盤で死亡した為これにて出番終了か…と、視聴者の誰もが思った。
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ニコルは意外な形で再登場する事になる。
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SEED後半のみならず、続編の『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の回想シーンでも登場。
しかも回想シーンは全て&font(#ff0000){&bold(){例の死亡シーン}}である。
余りの死亡っぷりから視聴者からは
「いつになったらニコルを成仏させてくれるんだスタッフ」
とか
「アスランの回想で何度も殺されるニコルェ…」
と心配される様になったそうな…。
因みに、このシーンの回数は&bold(){なんと32回。}&s(){ギネス世界記録ものである。}
ちなみに内訳はSEEDで回想13回(+実際に切られた1回)、続編で18回である。&bold(){何で続編の方が多いんだ?((流石にリマスター版では回数は減らされたが。))}。
なおこれでも回想で死んだキャラの中では回数トップで無かったりする。
なお、リマスター版ではニコルの死亡するシーンに関してキラがビビってストライクを後ろに下げており、その際特攻の進路上に刃先を横にしたシュベルトゲベールにぶつかりにいく感じになっており、キラが躊躇する中で半ば正面からぶつかりに行くような感じに修正されている。
彼の死を受けて母は塞ぎ込んでしまい、父ユーリは穏健派からザラ派へ転向。
ユーリは宇宙開拓用に開発しつつも実用化を見送っていた[[ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)>ニュートロンジャマー/ニュートロンジャマーキャンセラー(ガンダムSEED)]]の軍事利用を認め、フリーダムとジャスティスが正式に実戦投入(完成自体はニコル戦死の2週間前)される運びとなる。
いずれはパトリック・ザラ主導で核動力が解禁されていたことは想像に難くないが、ユーリ自身の転向が核動力を用いたジェネシスの兵器転用や情報の開示・流出による連合の核ミサイル投入、原子力発電の復活を早めたとも考えられる。
そうだとすればSEEDの世界の歴史の重大なターニングポイントと言える。
#region(劇場版ネタバレ注意)
『SEED 無印』時点で既に故人なので当然登場はしない。
が、リスペクト満載の『[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]』では抜かりなかった。
事件の主犯であるファウンデーションが世界に対して宣戦布告し、同時期にザフトのクーデター派の助力もあって占領された&bold(){軍事要塞アルテミス}にラクスが囚われる。
本編を視聴した方なら周知の通り、この要塞は全方位光波防御帯「アルテミスの傘」が全周囲に張り巡らされており、普段は如何なる攻撃も通さない鉄壁の防御を誇る。
しかし突破する方法はあった。
無印『SEED』で披露した「アルテミス要塞にミラージュコロイドを用いて潜入し、内部から制圧する」という&bold(){かつてのブリッツの戦法である。}
アスランも説明の最中に「ニコルの戦術だな…」と感慨とも哀愁とも取れる口調で呟いていた。キラの前でこれを言えるあたり、アスランも真にニコルの死を乗り越えたのだろう。
&s(){ミラコロ禁止のユニウス条約は忘れていい}
さらに進んで終盤。
イザークが搭乗した改修機の名は&bold(){「デュエルブリッツ」}。
名前の通り、ニコルが乗っていたブリッツの武装を基とした兵装が備わった機体である。
イザークはその機体を駆り、クーデターを画策したジャガンナート中佐が率いる艦隊と対決。
「流れた血を忘れてはならんのだ!!」と吠える中佐の居る艦橋に、「忘れてないさ…」の呟きと共に打ち込まれ、トドメを刺した武器は「ランサーダート」であった……。
このリスペクトぶりには脱帽だろう。
ちなみに本編で死体蹴りの如く散々流れた例の切腹シーンだが…
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#center(){
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ただし、今回は回想シーンの使い方も非常に上手く、ファンからの評価もそこまで悪いという程では無いようである。
なお有志による調査ではニコル・トール・マユの死亡シーンの回数(本放送での回数でリマスターでの回数ではない)は
二コル … 種14回・種運命・18回・種自由2回 計34回
マユ … 種 0回・種運命・21回・種自由0回 計21回
トール … 種18回・種運命・ 0回・種自由1回 計19回
と合計数・種自由ではニコルが最も多いが、種・種死ではそれぞれ1番多いわけではないという%%無駄に情報集めるのに手間が掛かる%%事実が明らかになった。
#endregion
*【[[ゲーム]]での活躍】
アニメ放映中にPS2で発売され&s(){当然途中で終わる}、ベルトスクロールアクションゲームの『機動戦士ガンダムSEED』でも登場。
ボスとして戦った後、当然あの演出で死亡するのだが、爆散する前に下の台詞が追加されており、本編よりは綺麗に逝けた。
#center(){&font(#008000){僕は…もう…だめ… 逃げてアスラン!後は…頼んだよ…平和な…みんな…}}
ちなみにこのゲームでは、一部ステージを除き任意で好きなストライカーパックを換装してプレイすることが可能で、ステージのボスでもあるブリッツにエールやランチャー、換装無しの生ストで挑むことも出来る。
…が、ブリッツを倒した後、&bold(){いつの間にかソードストライクに換装しており((ゲームでは一定以上ダメージを受けるとフェイズシフトダウンを起こしてストライカーパックも外れてしまうのだが、この状態で倒してもいつの間にか装甲は回復しておりソードストライクになる。))原作通りぶった斬る。}&s(){あとアニメよりフルスイングしているような気が…。}
[[スーパーロボット大戦シリーズ]]では敵として登場する為、原作通り死亡する事が多い。
『[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇>第2次スーパーロボット大戦Z]]』のルーク・アダモンPの[[トラウマ]]イベントでアスランがニコルの名前を口に出す場面がある。
『[[スーパーロボット大戦W]]』では、遂に[[生存のチャンス>スパロボ補正]]に恵まれた。今のところ生存出来るのは『W』だけである。
死亡シーンがカットされており、やや複雑なフラグを建てる事で生存が確定。どうやら[[劾>叢雲劾]]に助けられたらしい。
オーブ戦を経て加入し、キラやトールとも友人になる。
というかトールはニコルの考え方を変えたという何気に重大な役目を与えられている。
更にニコル(とトール)が生存したお陰で、キラとアスランの確執も完全に消滅という夢のような展開を迎える。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){その一方でディアッカが涙目なことになるが…。}}}
更にイザークを仲間に加えれば&font(#ff0000){ザラ隊全員集合}も実現可能。
ブリッツは[[フリーダム>フリーダムガンダム]]の改造を引き継ぐので、使う場合は是非フリーダムを改造しておこう。
欠点としては別ルートの[[マジンガーZ>マジンガーZ(機体)]]と二択である事か。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){まぁカイザーの方が強いのだが}}}
[[機動戦士ガンダム Extreme vs.]]シリーズでは、三作目のMAXI BOOSTより愛機ブリッツと共に登場。
[[中の人>朴ロ美]]繋がりで[[ロラン>ロラン・セアック]]と、音楽を嗜む繋がりから[[カトル>カトル・ラバーバ・ウィナー]]と専用掛け合いが聞ける。また収録時期の被りからか、本来では面識の無い[[ハイネ>ハイネ・ヴェステンフルス]]とも存在する。
ザラ隊の面々とは僚機の時は一方的な会話だが、敵対していると掛け合いがあるなど謎の采配。なおディアッカとは[[EXVS2>機動戦士ガンダム Extreme vs. 2]]になるまで収録すらされていない。
*【余談】
TV版終了時に摩味が一時休業して渡米(現在は復帰)していた為、総集編やスパロボでは朴路美が代役になっている。
優しくて甘えっ子な摩味ニコルだけでなく、優しくも凛々しい朴ニコルも評価が高い。
…冥殿さん…僕の追記・修正…
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- リセットと警告を行いました。 -- 名無しさん (2020-08-16 23:50:45)
- ニコルの死はアスランは元よりイザークとディアッカの戦争観すら変えてしまった非常に重たいもの。続編(THE EDGE)内でも尾を引いている事が伺える描写があった。 -- 名無しさん (2021-05-27 10:57:46)
- 代役の朴氏は当初からニコル役でオーディションを受けてたとか。代役に決まったのもそれが縁かな。 -- 名無しさん (2021-09-09 20:29:27)
- よくよく考えれば、スパロボWでNJCのデータ持ったフレイがアークエンジェルに回収されなきゃゲームオーバーなの、ニコルを救済するには絶対必要なんやな…(そもそもNJCが作られたのはニコルがMIAになったせいなので、核ミサイルがプラントに飛んでいくとニコルのメンタルが確実に死ぬ) -- 名無しさん (2022-04-26 23:23:58)
- 映画版では流石に(回想シーンで)登場しないよね…と思いたい。 -- 名無しさん (2023-07-18 13:38:27)
- 新規作画の可能性を忘れてはいけない…。 -- 名無しさん (2023-08-17 21:48:58)
- 新規作画で死ぬ可能性があると… -- 名無しさん (2023-09-10 12:45:38)
- どれだけ殺したいんだスタッフェ… -- 名無しさん (2023-09-10 12:51:43)
- ニコルの父親は下衆とまでは言わないが、日和見的な部分が目立つキャラだったと思う。クライン派に属していたのにパトリックの演説に共鳴していたり、アスランやカガリがヤキン・ドゥーエの中枢に突入した時に真っ先に執務室から逃げ出してるのが確認できたり。 -- 名無しさん (2023-10-31 08:12:43)
- 見返すと本当に気遣いのできる良い子だしナチュラル差別もしないしあの世界に珍しく真っ当な感性のキャラなのに...死後の回想のせいでずっとネタ扱いされ続けてて辛ぇわ -- 名無しさん (2023-11-30 15:48:41)
- 劇場版でも死亡バンクがあったな -- 名無しさん (2024-01-29 07:55:36)
- 映画で2回も死亡シーン出てきちゃったよ -- 名無しさん (2024-01-29 10:28:42)
- 2回も出すとか絶対わかってやってるだろwしかも2回目はクライマックスでw -- 名無しさん (2024-01-30 22:02:41)
- ↑×3まだ見てないが、やはり出るのか…。悪いキャラでは無い筈なのに、回想シーンのおかげでネタキャラにされているのが本当に不憫。 -- 名無しさん (2024-02-02 18:46:46)
- ↑ただ今回の使い方は普通に使い方も上手いから分かってやったところはあるとはいえ普通にいい感じの使い方よ -- 名無しさん (2024-02-02 19:29:40)
- デュエルブリッツとライトニングバスターを用意したのってまさか・・・ -- 名無しさん (2024-02-05 19:49:08)
- ユニウス条約は地球連合とザフトの間の取り決めだから、ズゴックは対象外 -- 名無しさん (2024-02-05 19:55:04)
- 実は無印と運命合わせて24回しか死んでないらしいけど本当だろうか -- 名無しさん (2024-02-14 14:38:26)
- ↑リマスター版だとバンクシーン自体減ってるらしいしその一環かな -- 名無しさん (2024-02-14 15:22:48)
- 劇場版で2回も死んだのが綺麗でしっかりした使い方でそれでいてわかってんなという完璧な使い方だった。問題は20年ネットミームになったことで俺達がニコルが死ぬと無条件で笑ってしまうようになってしまったことだ。 -- 名無しさん (2024-02-14 18:39:59)
- 実は『ガンダムシリーズ』に「ニコル」という名前の人物は彼を含め少なくとも4人はいるらしい(もう二人はほぼモブと主人公そっくりの故人として写真と名前のみ登場だけど)。 -- 名無しさん (2024-02-28 19:16:56)
- ニコルの両親はキラがニコルを殺してしまった事は知ってるんだろうか… -- 名無しさん (2024-03-02 17:26:33)
- ニコルの魂は同僚2人(イザーク&ディアッカ)を死後も守り続けているんですよね -- 名無しさん (2024-03-09 21:10:34)
- ↑9 デュエルとバスター整備・改修したのやっぱりニコルのお父さんだった -- 名無しさん (2024-03-28 04:42:55)
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