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&font(#6495ED){登録日}：2009/08/15(土) 23:27:09
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[[車輪の国、向日葵の少女]]の主人公。
CV.なし
罪を犯した者に「義務」という刑罰を負わせる制度において、その義務が正しく行われているかを監督しながら罪人の更正を促し、罪人の更正を判断して義務を解除したり、逆に義務に違反した罪人へ罰を与える権限を持つ「特別高等人」という職業の候補生であり、その特別高等人になるための最終試験を受けるべく本作の舞台となる向日葵の咲く田舎町を訪れた青年。
試験教官の特別高等人[[法月将臣]]の指令で義務を負った少女たちを監督し、その問題の解決に臨む。
特別高等人は肉体的精神的な強さと様々な知識、技術、技能を求められ、年間10人にも満たない人間にしかなれない狭き門を通る必要があり、本作の最終試験に辿り着けたのは彼ひとりである。
司法に精通していることは勿論、一流大学卒業レベルの教養や実戦的な戦闘技術、心理学を用いた人心掌握術、経営の才覚、果てはケイビング技術なども身につけており、完璧超人を自称している。ただし、調理は出来ても料理は出来ないらしい。
性格は基本的に気さくでノリはいいが、たまに高慢ちきなことを言ったり、冗談を言っておどけたりと、やや掴みにくい。これは接する相手を分析し、その相手に対して対応を変えているからであって、例えば騒がしい[[三ツ廣さち]]には大人しめに合わせ、年相応に面食いな[[大音灯花]]には効果的なタイミングで二枚目を演じて好感を得られるような接し方をする。
本質的にそういった人心を暴くようなやり方を好んでおらず、人を意のままに操作するようなことをしたあとは自己嫌悪に陥ったり、偽悪的なことを言ってしまう人の好さを捨て切れていない。
非常に偉そうで非常識だという点はほとんどの人物からの見解が一致している。
仰々しいジュラルミンケースを持ち歩き、その中に役に立つ様々な道具を携帯しているが、他人に見られたらまずいものも多々ある為、見られることをとても嫌がる。（女性ものの下着、薬物や盗聴器、発信器の類い、軍用ナイフ、家族の写真など）
SF小説と姉が大好きと豪語し、特に愛読しているSF小説シリーズについては熱くなる。お気に入りは架空の国を舞台にした「日本編」だが、「ハードボイルド編」を始めとして、かなりこのシリーズから発言を引用する。（物語上は架空の人物である現実の歴史上の偉人の名言など）
性的な面では非常にうぶで、下ネタエロネタラブコメ展開を大の苦手にしているが、本人はこの弱点を矯正したいと切に願っており、度々どもりながら下ネタを言って、突っ込まれてしまう。
一応女性経験あり。
幼少時に姉から性的な悪戯を受けていた経験が切っ掛けでハードＭになってしまった。
パイプ煙草を好んで吸うが、実は煙草ではなく何らかの違法な薬物で、幻覚作用のような症状が見られる。
この副作用でかなりの頻度で独り言を口にし、「あんた」なる人物に語りかけている。まるで第四の壁を突き破り、プレイヤーに話しかけてくるように。
・名台詞
｢前向きな態度ってのは､必ず作為的なんだ｡覚えておいたほうがいい｣
｢試験の過程でおれが学んだのは､人間追い詰められれば､ けっこうなんとかなるってこと｣
｢なあ、あんたもそう思うだろ｣
｢社会のちっぽけな詐術など､人の真の強さの前では無力に過ぎる｣
｢世の中には､直接目で見て､触って､実感してみなけりゃわからんことがたくさんある｡身体を使ってな！｣
｢俺もなんだよ…とっつあん…！｣
｢最高だな､崖登りってのは｣
以下、本編の[[ネタバレ]]を含むため、注意してください。
本名は樋口健。
七年前に父である樋口三郎が起こした内乱により、故郷に詰め掛けた軍隊に追われるまま友人であった[[日向夏咲]]、三ツ廣さち、磯野一朗太を見捨て町から一人逃げ出し、その先で法月将臣に捕らわれ、特別高等人になるべく教育を受けた。
その過程で元来の臆病さ、ひ弱さは鳴りを潜め、屈強且つ知的な人物に成長を遂げたが、その過酷さ故に優しさも失い、計算高く人殺しも辞さない冷徹な人格に歪んでしまった。
タフになったといっても意思の弱さは矯正しきれず、特別高等人試験の一環である意思力の試験だけはクリアできなかった。
この補習として南方の国の戦争に送られ、最前線で三ヶ月生き延びたものの、民族浄化攻撃などが蔓延する過酷な戦争によって精神を病み、心を保つのに薬物に頼らざるを得なくなってしまった。
万能さを誇る中で特に評価されているのは経営の才覚であり、たった一年半で創業したMKストレングスカンパニーを上場させた経歴を持つ。
このため、現金のみでも億を超える資産を有している。
ちなみに会社名は、M（森田）K（賢一）ステレングス（最強）という由来。
南方戦線から帰国した際、心が壊れてしまったことを理由に特別高等人としての道を辞退しようとしていたが、姉[[樋口璃々子]]が極刑を受けていることを知り、その監督権を餌に最終試験に臨むため、故郷である向日葵の咲く町に舞い戻ることになる。
隠していても、生来の臆病さと優しさを失ったわけではなく、[[幼なじみ]]の日向夏咲、三ツ廣さち、磯野一朗太に対しては負い目を感じていて、正体を明かすことを恐れている。中でも初恋の相手である夏咲に執着している節が見受けられる。
師であり、かたきである法月将臣には畏敬と同時に敵意を抱いており、作中で互いを最も評価し合っている相手といっても過言ではない。
義務を負った少女たちが自らの問題に向き合い、人としての強さを獲得していく過程を目の当たりにして、その美しさに惹かれていく。
そして、彼女たちが直面した辛い現実をもたらす社会に、延いては意図的に状況を操作して他人の人生をゴミのように扱う法月に強い反感を抱くようになる。
以下、物語上最大のネタバレが記載されています。
度々語りかけている「あんた」とは、プレイヤーではなく姉の璃々子に対してである。
極刑によって、他人が話しかけたり、触れたり、目を合わせることを禁じられている璃々子は、登場人物どころか物語のモノローグにも空気として扱われているが、実は彼の傍にいる。彼は姉の孤独を紛らわせるため、SF小説のハードボイルド編の主人公がよくする語り口に見立て、義務に抵触しないギリギリのラインで姉に語りかけている。
彼がパイプで吸引している「クサ」は麻薬でも何でもなく、単なるフルーティな香りのする薬草であり、副作用はない。法月と戦うことを見越して、法月を油断させるため依存性の高い薬物であるように振る舞っており、実際にこれが最後の勝機を呼び込むこととなる。
追記・編集はあんたに頼むよ
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CV.なし
罪を犯した者に「義務」という刑罰を負わせる制度において、その義務が正しく行われているかを監督しながら罪人の更正を促し、罪人の更正を判断して義務を解除したり、逆に義務に違反した罪人へ罰を与える権限を持つ「特別高等人」という職業の候補生であり、その特別高等人になるための最終試験を受けるべく本作の舞台となる向日葵の咲く田舎町を訪れた青年。
試験教官の特別高等人[[法月将臣]]の指令で義務を負った少女たちを監督し、その問題の解決に臨む。
特別高等人は肉体的精神的な強さと様々な知識、技術、技能を求められ、年間10人にも満たない人間にしかなれない狭き門を通る必要があり、本作の最終試験に辿り着けたのは彼ひとりである。
司法に精通していることは勿論、一流大学卒業レベルの教養や実戦的な戦闘技術、心理学を用いた人心掌握術、経営の才覚、果てはケイビング技術なども身につけており、完璧超人を自称している。ただし、調理は出来ても料理は出来ないらしい。
性格は基本的に気さくでノリはいいが、たまに高慢ちきなことを言ったり、冗談を言っておどけたりと、やや掴みにくい。これは接する相手を分析し、その相手に対して対応を変えているからであって、例えば騒がしい[[三ツ廣さち]]には大人しめに合わせ、年相応に面食いな[[大音灯花]]には効果的なタイミングで二枚目を演じて好感を得られるような接し方をする。
本質的にそういった人心を暴くようなやり方を好んでおらず、人を意のままに操作するようなことをしたあとは自己嫌悪に陥ったり、偽悪的なことを言ってしまう人の好さを捨て切れていない。
非常に偉そうで非常識だという点はほとんどの人物からの見解が一致している。
仰々しいジュラルミンケースを持ち歩き、その中に役に立つ様々な道具を携帯しているが、他人に見られたらまずいものも多々ある為、見られることをとても嫌がる。（女性ものの下着、薬物や盗聴器、発信器の類い、軍用ナイフ、家族の写真など）
SF小説と姉が大好きと豪語し、特に愛読しているSF小説シリーズについては熱くなる。お気に入りは架空の国を舞台にした「日本編」だが、「ハードボイルド編」を始めとして、かなりこのシリーズから発言を引用する。（物語上は架空の人物である現実の歴史上の偉人の名言など）
性的な面では非常にうぶで、下ネタエロネタラブコメ展開を大の苦手にしているが、本人はこの弱点を矯正したいと切に願っており、度々どもりながら下ネタを言って、突っ込まれてしまう。
一応女性経験あり。
幼少時に姉から性的な悪戯を受けていた経験が切っ掛けでハードＭになってしまった。
パイプ煙草を好んで吸うが、実は煙草ではなく何らかの違法な薬物で、幻覚作用のような症状が見られる。
この副作用でかなりの頻度で独り言を口にし、「あんた」なる人物に語りかけている。まるで第四の壁を突き破り、プレイヤーに話しかけてくるように。
・名台詞
｢前向きな態度ってのは､必ず作為的なんだ｡覚えておいたほうがいい｣
｢試験の過程でおれが学んだのは､人間追い詰められれば､ けっこうなんとかなるってこと｣
｢なあ、あんたもそう思うだろ｣
｢社会のちっぽけな詐術など､人の真の強さの前では無力に過ぎる｣
｢世の中には､直接目で見て､触って､実感してみなけりゃわからんことがたくさんある｡身体を使ってな！｣
｢俺もなんだよ…とっつあん…！｣
｢最高だな､崖登りってのは｣
以下、本編の[[ネタバレ]]を含むため、注意してください。
本名は樋口健。
七年前に父である樋口三郎が起こした内乱により、故郷に詰め掛けた軍隊に追われるまま友人であった[[日向夏咲]]、三ツ廣さち、磯野一朗太を見捨て町から一人逃げ出し、その先で法月将臣に捕らわれ、特別高等人になるべく教育を受けた。
その過程で元来の臆病さ、ひ弱さは鳴りを潜め、屈強且つ知的な人物に成長を遂げたが、その過酷さ故に優しさも失い、計算高く人殺しも辞さない冷徹な人格に歪んでしまった。
タフになったといっても意思の弱さは矯正しきれず、特別高等人試験の一環である意思力の試験だけはクリアできなかった。
この補習として南方の国の戦争に送られ、最前線で三ヶ月生き延びたものの、民族浄化攻撃などが蔓延する過酷な戦争によって精神を病み、心を保つのに薬物に頼らざるを得なくなってしまった。
万能さを誇る中で特に評価されているのは経営の才覚であり、たった一年半で創業したMKストレングスカンパニーを上場させた経歴を持つ。
このため、現金のみでも億を超える資産を有している。
ちなみに会社名は、M（森田）K（賢一）ステレングス（最強）という由来。
南方戦線から帰国した際、心が壊れてしまったことを理由に特別高等人としての道を辞退しようとしていたが、姉[[樋口璃々子]]が極刑を受けていることを知り、その監督権を餌に最終試験に臨むため、故郷である向日葵の咲く町に舞い戻ることになる。
隠していても、生来の臆病さと優しさを失ったわけではなく、[[幼なじみ]]の日向夏咲、三ツ廣さち、磯野一朗太に対しては負い目を感じていて、正体を明かすことを恐れている。中でも初恋の相手である夏咲に執着している節が見受けられる。
師であり、かたきである法月将臣には畏敬と同時に敵意を抱いており、作中で互いを最も評価し合っている相手といっても過言ではない。
義務を負った少女たちが自らの問題に向き合い、人としての強さを獲得していく過程を目の当たりにして、その美しさに惹かれていく。
そして、彼女たちが直面した辛い現実をもたらす社会に、延いては意図的に状況を操作して他人の人生をゴミのように扱う法月に強い反感を抱くようになる。
以下、物語上最大のネタバレが記載されています。
度々語りかけている「あんた」とは、プレイヤーではなく姉の璃々子に対してである。
極刑によって、他人が話しかけたり、触れたり、目を合わせることを禁じられている璃々子は、登場人物どころか物語のモノローグにも空気として扱われているが、実は彼の傍にいる。彼は姉の孤独を紛らわせるため、SF小説のハードボイルド編の主人公がよくする語り口に見立て、義務に抵触しないギリギリのラインで姉に語りかけている。
彼がパイプで吸引している「クサ」は麻薬でも何でもなく、単なるフルーティな香りのする薬草であり、副作用はない。法月と戦うことを見越して、法月を油断させるため依存性の高い薬物であるように振る舞っており、実際にこれが最後の勝機を呼び込むこととなる。
追記・編集はあんたに頼むよ
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