堕ちた黒い勇者(伝説の勇者の伝説)

「堕ちた黒い勇者(伝説の勇者の伝説)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

堕ちた黒い勇者(伝説の勇者の伝説)」(2022/04/23 (土) 10:55:11) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2010/12/19(日) 18:35:46 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ----   #center(){&color(blue){&bold(){&big(){我が愛しい、寂しがりの悪魔よ……。}}}} ライトノベル、[[伝説の勇者の伝説]]に登場する存在。 CV:[[小野大輔]](アニメ) 【この項目は重大なネタバレを含みます】 神話の時代、世界を相手に戦い続けた『&font(#0000ff){伝説の勇者}』アスルード・ローランド。 名前が示す通り、作中のローランド帝国を作り上げた始祖である。 ローランド国内には彼の記念館もあるらしい。 曰く、神に愛されて生まれてきた存在。 生まれつき、当時世界を管理していた『女神』達を遥かに凌駕する強大な力を持っていた。 誰もが彼を愛し、彼を大きく育てた。 彼はまさに、『勇者』だった。 ……が。 あまりにも大きな力を持ってしまった彼は、その力を持て余し、遂には狂い、黒く染まってしまう。 &font(#0000ff){&bold(){「この黒ですべてを染めてやろう。すべてを台無しにしてやろう。すべてを台無しにしてやろう」}}   そして彼は、言葉通りに世界を黒く染め始める。 手始めに世界を黒く染めた勇者は、次に『女神』を殺し、食べ始めた。 当然『女神』は抵抗するが、勇者の力はあまりに強大で、まともに対抗できる『女神』はいなかった。 しかし、遂に『女神』は勇者を封じ込める魔法の開発に成功する。 『&font(#ff0000){人間}』という名のその魔法により勇者の力を抑えた『女神』は、誰もいないはずの南の果てに勇者を追放した。 勇者は南の地でしか力を振るえなくなり、世界は平和になった……。 ……はずだった。 誰もいないはずの南の地には、実は一人の化物が棲んでいた。 あまりに醜く、あまりに孤独な『[[寂しがりの悪魔>寂しがりの悪魔(伝説の勇者の伝説)]]』ライナ・エリス・リードが。 勇者が追いやられた事によって、初めて触れた「他者」に狂喜する悪魔と、勇者は「友達」になる。 そして、馬鹿で哀れな悪魔にこう囁いた。   &font(#0000ff){&bold(){「ここから出たい。出るには君の力がいる。君の半身をくれないか? 君の半身を食べさせてくれないか?」}} 「友達の為なら」と二つ返事で快諾し、『&font(#ffb74c){&bold(){全ての式を編む者}}』と、 『&font(#008000){&bold(){全ての式を解く者}}』に分かれた悪魔から『編む者』を貰った勇者はすぐにそれを食べ、 その力を利用して、『女神』の作った『人間』を打ち破る魔法を編み出す。 それは『人間』によく似た、しかし異なる『&font(#ff0000){&bold(){人間α}}』という魔法だった。 『人間α』達は徐々に増え、国を造り、勢力を増やしていった。 そして『女神』の作った『人間』を殺して、その封印を弱めていった。 『人間』が死ねば死ぬ程、また『人間α』が増えれば増える程、 勇者は本来の力を取り戻していき、遂に『女神』達の住む世界の中心に勇者は到達する。 そして抵抗する『女神』達を皆殺しにすると、『女神』達が守っていた『何か』に辿り着き、その『何か』も食べてしまった。 それで勇者の望み通り、すべてが台無しになった……訳ではなかった。 その『何か』が持っていたのは、計り知れない絶望と苦痛と孤独と闇で。 強大な力を持った勇者でも、その『何か』を制する事は出来なかったのである。 &font(#0000ff){&bold(){「助けてくれ。助けてくれ。何もかもを台無しにしたいのに、その前に死んでしまう。}} &font(#0000ff){&bold(){助けてくれ。助けてくれ。誰かこの闇を、痛みを、代わりに引き受けてくれ」}} 「友達」が苦しんでいる姿を見た悪魔は、残る『解く者』を差し出して、その中に『何か』の闇の部分をすべて引き受けた。 そうして永遠の苦痛と絶望と孤独の中に悪魔を送った勇者は、笑いながらすべてを台無しにした……。 ……というお伽噺の中に登場する、「コイツ本当に勇者か?」な、伝説の勇者。 伝説の真偽はともかくとしても、実在する超存在。 エリス家の地下深くに、悪魔共々封印されている。   ローランド王家の人間は、十五歳になるとエリス家の地下に向かう試練を受ける。 そして、勇者のいる部屋に最も近付いた者が王となる資格を得る事が出来る。 しかし、勇者の持つ力は強大で、 十分な器と意志の強さを持たない者は、近付いただけでも発狂してしまう。 [[シオン・アスタール]]が憎む父王も、元は「暴虐に満ちた国を良くしたい」という理想を抱いた若者だった。 が、勇者に近付いた事で発狂し、先王のように暴君となってしまった。 シオンは母親共々追い出された身である為、このしきたりの事は知らずに十七歳まで育った。 尚、シオンがそれまで父王から殺されずにいたのは、 密かにシオンに目を付けていた[[ルシル・エリス]]が殺さないように進言していたから。 ルシル曰く、シオンは「アスルードの血が濃い」らしい。   勇者を取り込んだシオンが支配した人間は『人間α』へと自然に造り変わり、その数が増え、人間が減るとシオン個人の力も増大する。 とはいえ、伝承で「世界を喰う」と言われる『女神』を滅ぼすだけの力を得るには、最低でも中央大陸に進出するだけの力が必要。 その為、戦争に勝ち続けるだけの軍備増強を密かに行っていた。 勇者らしく、使う武器は漆黒の『剣』。 かつて世界を真っ黒に染め上げた武器で、「存在そのものを破壊する」という力を持っている。 武器というより勇者の力の一部らしく、空間中に何本でも呼び出せる。 作品タイトルにある「伝説の勇者」とはコイツの事で、 タイトルを正確に示すなら「&font(#ff0000){&bold(){『堕ちて狂った伝説の勇者』の伝説}}」となる。 尚、伝説ではあたかもトチ狂って『女神』を殺し始めたように描かれているが、実際は逆。 トチ狂って創造主に歯向かった『女神』の数を減らす為に創造主によって創られた。 なので『女神』より強いのは当たり前。 本来は封印されてめでたしめでたし、というプランが、 『悪魔』というよく分からない存在の為に引っ繰り返される結果となった。   冥殿「助けてくれ。助けてくれ。wikiを編集したいのに、その前にイッてしまう。誰かこのバイブを、快楽を、代わりに引き受けてくれ」 wiki篭り「じゃあ、僕の*を使うといいよ。ここにバイブを入れるといいよ」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/12/19(日) 18:35:46 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ----   #center(){&color(blue){&bold(){&big(){我が愛しい、寂しがりの悪魔よ……。}}}} [[ライトノベル]]、[[伝説の勇者の伝説]]に登場する存在。 CV:[[小野大輔]](アニメ) 【この項目は重大なネタバレを含みます】 [[神話]]の時代、世界を相手に戦い続けた『&font(#0000ff){伝説の勇者}』アスルード・ローランド。 名前が示す通り、作中のローランド帝国を作り上げた始祖である。 ローランド国内には彼の記念館もあるらしい。 曰く、[[神]]に愛されて生まれてきた存在。 生まれつき、当時世界を管理していた『女神』達を遥かに凌駕する強大な力を持っていた。 誰もが彼を愛し、彼を大きく育てた。 彼はまさに、『勇者』だった。 ……が。 あまりにも大きな力を持ってしまった彼は、その力を持て余し、遂には狂い、黒く染まってしまう。 &font(#0000ff){&bold(){「この黒ですべてを染めてやろう。すべてを台無しにしてやろう。すべてを台無しにしてやろう」}}   そして彼は、言葉通りに世界を黒く染め始める。 手始めに世界を黒く染めた勇者は、次に『女神』を殺し、食べ始めた。 当然『女神』は抵抗するが、勇者の力はあまりに強大で、まともに対抗できる『女神』はいなかった。 しかし、遂に『女神』は勇者を封じ込める[[魔法]]の開発に成功する。 『&font(#ff0000){人間}』という名のその魔法により勇者の力を抑えた『女神』は、誰もいないはずの南の果てに勇者を追放した。 勇者は南の地でしか力を振るえなくなり、世界は平和になった……。 ……はずだった。 誰もいないはずの南の地には、実は一人の化物が棲んでいた。 あまりに醜く、あまりに孤独な『[[寂しがりの悪魔>寂しがりの悪魔(伝説の勇者の伝説)]]』ライナ・エリス・リードが。 勇者が追いやられた事によって、初めて触れた「他者」に狂喜する[[悪魔]]と、勇者は「友達」になる。 そして、馬鹿で哀れな悪魔にこう囁いた。   &font(#0000ff){&bold(){「ここから出たい。出るには君の力がいる。君の半身をくれないか? 君の半身を食べさせてくれないか?」}} 「友達の為なら」と二つ返事で快諾し、『&font(#ffb74c){&bold(){全ての式を編む者}}』と、 『&font(#008000){&bold(){全ての式を解く者}}』に分かれた悪魔から『編む者』を貰った勇者はすぐにそれを食べ、 その力を利用して、『女神』の作った『人間』を打ち破る魔法を編み出す。 それは『人間』によく似た、しかし異なる『&font(#ff0000){&bold(){人間α}}』という魔法だった。 『人間α』達は徐々に増え、国を造り、勢力を増やしていった。 そして『女神』の作った『人間』を殺して、その封印を弱めていった。 『人間』が死ねば死ぬ程、また『人間α』が増えれば増える程、 勇者は本来の力を取り戻していき、遂に『女神』達の住む世界の中心に勇者は到達する。 そして抵抗する『女神』達を皆殺しにすると、『女神』達が守っていた『何か』に辿り着き、その『何か』も食べてしまった。 それで勇者の望み通り、すべてが台無しになった……訳ではなかった。 その『何か』が持っていたのは、計り知れない[[絶望]]と苦痛と孤独と闇で。 強大な力を持った勇者でも、その『何か』を制する事は出来なかったのである。 &font(#0000ff){&bold(){「助けてくれ。助けてくれ。何もかもを台無しにしたいのに、その前に死んでしまう。}} &font(#0000ff){&bold(){助けてくれ。助けてくれ。誰かこの闇を、痛みを、代わりに引き受けてくれ」}} 「友達」が苦しんでいる姿を見た悪魔は、残る『解く者』を差し出して、その中に『何か』の闇の部分をすべて引き受けた。 そうして永遠の苦痛と絶望と孤独の中に悪魔を送った勇者は、笑いながらすべてを台無しにした……。 ……というお伽噺の中に登場する、「コイツ本当に勇者か?」な、伝説の勇者。 伝説の真偽はともかくとしても、実在する超存在。 エリス家の地下深くに、悪魔共々[[封印]]されている。   ローランド王家の人間は、十五歳になるとエリス家の地下に向かう試練を受ける。 そして、勇者のいる部屋に最も近付いた者が王となる資格を得る事が出来る。 しかし、勇者の持つ力は強大で、 十分な器と意志の強さを持たない者は、近付いただけでも発狂してしまう。 [[シオン・アスタール]]が憎む父王も、元は「暴虐に満ちた国を良くしたい」という理想を抱いた若者だった。 が、勇者に近付いた事で発狂し、先王のように暴君となってしまった。 シオンは母親共々追い出された身である為、このしきたりの事は知らずに十七歳まで育った。 尚、シオンがそれまで父王から殺されずにいたのは、 密かにシオンに目を付けていた[[ルシル・エリス]]が殺さないように進言していたから。 ルシル曰く、シオンは「アスルードの血が濃い」らしい。   勇者を取り込んだシオンが支配した人間は『人間α』へと自然に造り変わり、その数が増え、人間が減るとシオン個人の力も増大する。 とはいえ、伝承で「世界を喰う」と言われる『女神』を滅ぼすだけの力を得るには、最低でも中央大陸に進出するだけの力が必要。 その為、[[戦争]]に勝ち続けるだけの軍備増強を密かに行っていた。 勇者らしく、使う武器は漆黒の『剣』。 かつて世界を真っ黒に染め上げた武器で、「存在そのものを破壊する」という力を持っている。 武器というより勇者の力の一部らしく、空間中に何本でも呼び出せる。 作品タイトルにある「伝説の勇者」とはコイツの事で、 タイトルを正確に示すなら「&font(#ff0000){&bold(){『堕ちて狂った伝説の勇者』の伝説}}」となる。 尚、伝説ではあたかもトチ狂って『女神』を殺し始めたように描かれているが、実際は逆。 トチ狂って創造主に歯向かった『女神』の数を減らす為に創造主によって創られた。 なので『女神』より強いのは当たり前。 本来は封印されてめでたしめでたし、というプランが、 『悪魔』というよく分からない存在の為に引っ繰り返される結果となった。   冥殿「助けてくれ。助けてくれ。wikiを編集したいのに、その前にイッてしまう。誰かこのバイブを、快楽を、代わりに引き受けてくれ」 wiki篭り「じゃあ、僕の*を使うといいよ。ここにバイブを入れるといいよ」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: