伊賀淫花忍法帳

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&font(#6495ED){登録日}:2009/06/11(木) 18:56:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){#bold(){&sizex(7){「俺は天下のホモだアーーー」}}} 「宇宙最強の漫画家」と言われる[[石川賢]]とて、[[壮絶なSF作品>>虚無戦記]]や、[[壮大なロボットサーガ>>ゲッターロボ・サーガ]]ばかり描くわけじゃない シリアスな時代物や、[[下ネタ要素が多い青年漫画>>ブルーベリードール(漫画)]]だって描く。 さて、この「&bold(){伊賀淫花忍法帳}」はどういう部類に入るかと言うと #center(){#bold(){&sizex(5){「超ド級のお下劣漫画」}}} である。 *概要 ----- 「週刊漫画ジョー」にて1978年に掲載された漫画家、石川賢氏の初期の作品の一つ。 内容としては江戸時代の忍を主人公にした時代劇漫画であるが、青年漫画も多く執筆していた石川氏の中でもとりわけお下劣な下ネタ要素満載の漫画である。 ただ同時に石川氏が得意とするバイオレンスなアクションシーンも多くあり、「時代劇×下ネタ×バイオレンスアクション」と石川氏のエッセンスが凝縮されたような珠玉の作品でもある。 単行本は78年当時の単行本と、後に双葉社から発刊されたACTION COMICSシリーズの一つとして復刻した以外には存在せず、長年新規ファンが読むには敷居が高い状況であったが、昨今では電子書籍のebookjapanで購入が可能。 本項目を読んで興味を持った方は是非手に取ってもらいたい。 *物語の粗筋 ----- 18XX年、上野の国(現在の群馬県)にある「山神藩」 この地は女性の力が強く、藩の政治は全て女性が当たっており、この年18XX年も例外でなく、山神藩の藩主のおば「山神御目子」を筆頭に女性陣により動いていた。 そしてある日、その山神藩の銅山で大量の黄金が発掘されたという報告が江戸に知らされ、しかも藩主には男児がなく……この世継ぎの問題と合わせ大量の金山を幕府がほおって置くわけはなく、黄金を巡り山神のお家騒動の戦が幕を切った。 しかし幕府側の隠密は山神藩のくノ一らによる「お下劣」な忍法にことごとく破れ去り、状況はにっちもさっちも行かなくなってしまう。 そんな中、山神藩のくノ一を倒す為に、招請されたのが伊賀有数の実力者であり男色家の「&bold(){美女丸}」と、伊賀者最大の巨根の持ち主である「&bold(){魔羅の小天狗}」の二人を山神藩に向かわせる。 かくして、美女丸と小天狗の「&bold(){ちい~むわあ~く}」で山神のくノ一に挑む。 今ここに、世にも恐ろしく、馬鹿馬鹿しい戦いの火蓋が切って落とされた!!((実際のACTION COMICSの紹介文でこのように表現されている。)) *登場人物 ----- **美女丸 本作の主人公の一人。 山神藩のくノ一に対抗すべく服部半蔵に招請された伊賀の忍。 伊賀忍法の使い手であり忍としての力量も非常に高いが、最大の特徴は何と言っても女を一切受け付けない男色家、つまりホモの忍者であり、そのホモの特性を用いてくノ一の忍法に対抗する。 文字通りに女には何をされても反応せず状態で、くノ一のフェラチオ忍法によって尺八をされてもピクリともしない、というか女そのものが嫌い。 普段はクールな佇まいであり石川キャラの中でも屈指のイケメンであるが、小天狗の巨根の前では乙女のような可愛らしい表情を露にする。 また、ホモであることをからかわれると激昂し、瞳が渦を巻き殺戮の限りを尽くす。 **小天狗 本作のもう一人の主人公。 美女丸同様くノ一に対抗すべく服部半蔵に招請された伊賀の忍。 美女丸とは違いこちらは男女両方ともいける両刀使いだが、女無しでは一時間ももたない程の女好き((美女丸以外の男を犯すシーンは劇中に存在しない。))。 「&bold(){魔羅の小天狗}」という異名を持ち、その二つ名に恥じぬ巨根と性欲の持ち主であり、自身の巨根を用いた「&bold(){魔羅忍法}」の使い手であり、様々なお下劣な忍法を駆使してくノ一に対抗する。 #openclose(show=魔羅忍法一覧){ &bold(){&ruby(へんこんジャッキ){変根雀器}} 自身のナニを忍法によりジャッキにさせる事で、女性器を内部から破壊する。 &bold(){珍静剤} 上記のホモであることを馬鹿にされた美女丸の興奮を抑えるために用いた。 &bold(){逆さダブル落とし} 別名69落としとも言う。 相手の股間に顔を埋めナメ回す所に特徴があり、地上に落ちる前に相手のくノ一がいってしまう。 &bold(){芋虫谷渡り} 忍法でナニの中にイモムシを出し、ナニの中に芋虫を走り回せることで相手はいかせる。要はバイブ。 &bold(){[[ICBM>核兵器]]} 自身の巨根をICBMにしてオメコに突き刺す小天狗の切り札的に忍法。&font(l){「江戸時代にICBMなんて無いだろ」というツッコミなど最早この作品の前には通用しない。} 「これ以上あばれると俺の原爆が火を吹くぜ!!」と小天狗本人は述べていたが、これが比喩表現なのか本当に魔羅忍法で爆発するかは不明。 小天狗の最期はこの魔羅忍法を用いて自身の命と引き換えに山神御目子を刺し違える。} **服部半蔵 額がオメコに見える伊賀の忍の元締め。&s(){清水の次郎長の時代なら既に服部半蔵は忍者ではなく伊賀近くの藩に仕える普通の侍だろとは言ってはいけない。} 山神のお家騒動の戦を伊賀の忍を用いて対応しているが、山神のくノ一の前に尽く敗れ去っており、この状況を打開すべく美女丸と小天狗を招請する。 物語の終盤に自身も伊賀の忍として山神藩に赴いている。 また次回作の忍法清水港の冒頭にも少し登場する。 **&bold(){&ruby(やまがみ){山神}&ruby(おめこ){御目子}} 山神藩の藩主のおばで藩政を握る山神藩の事実上の支配者。 顔は厳ついがアソコは相当の名器らしく、小天狗を以てして「世界に一人しかいねえ名器」と言わしめる程。 くノ一軍団の棟梁だけあり、自身も「&bold(){淫満忍法暗黒洞}」の使い手である。 #openclose(show=忍法暗黒洞){ どういう忍法かを噛み砕いて説明すると&font(#ff0000){&bold(){女性器が[[ブラックホール]]であり、女性器に吸い込まれた物は宇宙に放り出される}}という、もはや忍法じゃない技。 凄まじい忍法であるが、小天狗の忍法・ICBMで対抗し、最期は小天狗共々に自身のオマ〇コに首が吸い込まれ絶命する。 ちなみにこれがラストのコマ、忍者漫画は数あれど、流れ星と宇宙空間で〆の作品は凡人にはちょっと思い付けないのではなかろうか。 人間の能力を遥かに超越した忍法合戦は世間の目に触れることなく闇から闇へと葬られた。 しかし、我々は未来に置いてその凄まじい戦いの後を見るかも知れぬ……} **くノ一 御目子に使える女性忍者集団。 それぞれが固有のお下劣忍法を用いて美女丸らとお下劣な戦いを繰り広げる。 #openclose(show=くノ一忍法一覧){ &bold(){忍法手淫地獄} この忍法の術中に落ちた者は文字通り、死ぬまで自身のナニをしごくハメになる。 &bold(){忍法ドテ万力} 女性器を忍法の力で万力に変える、スケベな男にはこれほど恐ろしい物はあるまい。 &bold(){忍法幻夢子宮} 自身の子宮の届いた精子をすぐさま成長させて精子の持ち主と同じ力や性格を持った子供を生成する。 &bold(){忍法血ヨロイ} 処女の血を浴びさせ相手を硬直させる技。その技の特性上、[[自分より強い相手と闘い死ぬことが前提>ノトーリアス・B・I・G(ジョジョの奇妙な冒険)]]の忍法でもある。また詳しい描写は無いが次の話ではこの技を浴びた美女丸が問題無く動いているため、一時的に相手を硬直させ、その時に別のくノ一が止めを刺すもの思われる。} ----- ----- #center(){#bold(){&sizex(7){忍法清水港}}} *概要 ----- こちらも「週刊漫画ジョー」にて1978年に掲載された作品で、上記の『伊賀淫花忍法帳』の事実上の続編である。 *物語の粗筋 ----- 前回のラストで最愛の相棒を失った美女丸に服部半蔵から新たな任務が届いた。 それは清水港付近で謎の怪死事件が多発しており、それには地元のヤクザである清水一家が絡んでいた。 連中の目的は幕府の転覆であると睨んだ半蔵は、美女丸とそのお供に強度のマゾである「&bold(){バラエ門}」と生粋のサディストである美女「&bold(){アケビ}」に事件解決の任を与える。 しかし、清水一家の不穏の動向には、山神藩の生き残りの暗躍があったのである… *登場人物 ----- **美女丸 前作から引き続き本作の主人公。 最愛の相棒であった小天狗を失ったためか前作程男と目合う描写は少なく、純粋に伊賀忍者らしいアクションシーンが多い。 相変わらずホモであることに強い誇りを持っており、最終的にはその特性を以て一連の事件を終わらせるに至った。 **バラエ門 今回の任務のために摩象谷から来た強度のマゾ。常に頭にSM用のロウソクを付けている。 身長は小さいが、案の定その身長に不釣り合いな巨根の持ち主で、それを見た美女丸が一気に発情する程。 「&bold(){マゾ忍法}」の使い手で並みの忍者では死ぬようなマゾプレイを用いる。 #openclose(show=マゾ忍法一覧){ &bold(){しめ縄写し} 自身にかかっているしめ縄を相手に写し相手を拘束する。 &bold(){ロウソク写し} 自身のついているロウソクを相手に写す。本人はこの熱さを克服できれば本当のマゾの良さが分かると言っているが、並みの忍者ではそのまま焼死してしまう。} 物語の終盤にくノ一忍法手淫地獄にかかってしまい見境が無くなってしまったが、美女丸に&bold(){「せがれ」を切り落とされてしまう}ハメに((ギャグに近いため、流石に男性読者の血の気が引くような流血シーンは無い。))。 **アケビ バラエ門同様、今回の任務のために招請された美女の忍者で生粋のサディスト。 本人曰く「&bold(){サド忍法}」の使い手らしいが、劇中の描写では忍法らしい忍法の描写は存在せず、むしろプレイの嗜好に近い。 忍者協会公認のA級ライセンスの持ち主((直接の描写は無いが、美女丸とバラエ門も持っていると思われる。))のため、インスタント忍者である清水忍者ではまともに戦っても相手にならない。 劇中の中盤、清水忍者の罠にハマり誘拐された後に清水の次郎長に犯されるが、本人は全く感じず逆に次郎長を手玉に取るほどの名器の持ち主。 **清水の次郎長 今回の清水港で起きている怪死事件の首謀者。 元々はただの田舎ヤクザであったが婦人であるお蝶に唆され、徳川に代わり自分が天下を取ろうと意気込む。 **清水忍者 元々は次郎長のただの子分達であったが、次郎長の天下が欲しいという夢のために伊賀の忍者教習所に通い、忍者の普通免許証を取るにまで至った。 仮免で多くの同胞が志半ばで死ぬ程きつい忍者修行を耐え抜いただけあって並みの隠密よりかは強いが、劇中でも「インスタント忍者」と称され、A級ライセンスの持ち主である伊賀忍者の前では基本歯が立たない。 **お蝶 次郎長の婦人であり、この度の怪死事件の黒幕。 次郎長に徳川将軍を殺せば自動的に天下は殺した人間の所に来ると教えたが、勿論そんなことはでたらめで、清水一家を利用して徳川将軍を殺して幕府に一泡吹かせようと画策していた。 その正体は山神藩のくノ一の生き残り。((髪型や髪の色こそ違うが、同じくノ一忍法手淫地獄の使い手であり、伊賀淫花忍法帳の時に生き延びて逃げていた描写もある「千ずり魔矢」の可能性が高い。)) 今回の幕府転覆事件も失敗に終わり、敗北を悟った後はくノ一忍法手淫地獄で死ぬまで果て続けさせようとしたが、ホモの体質である美女丸には一切通用せず、首を斬られ死亡。 この美女丸がお蝶の首を斬るシーンは作者自身も「カッコイイ &font(l){カムイ外伝みたい}」と言うほどで、本作屈指の名シーンでもある。 ちなみに史実では「清水次郎長の妻お蝶」は三人おり、初代は敵ヤクザに殺され、2代目は明治維新直後行き場を無くした武士に殺されたという。 ある意味本作は「最初のお蝶の死」の新解釈…なのかも知れない。 ----- ----- #center(){#bold(){&sizex(7){時元忍風帳}}} *概要 ----- 「マンガ少年」1980年1月号に掲載された読み切り作品。 『伊賀淫花忍法帳』との直接の繋がりは無いが、こちらも伊賀の忍を主人公にした時代劇ということもあってか双葉社ACTION COMICSと電子書籍に併録されているため、本記事にも記載する。 *物語の粗筋 ----- 伊賀一の忍でありながら人間らしく生きるため伊賀から抜け「&bold(){抜け忍}」となった夜叉丸。伊賀の追ってから逃げている最中、夜叉丸は不思議な少年と出会う。 時を同じくして夜叉丸を追っている伊賀の忍とは違う追手が二人の前に現れる。その追手は少年「&bold(){D-1546}」を追って未来からやってきた「&bold(){サイボーグ忍群}」であった。 時代も立場も全く違う二人であるが自由を求める者同士やがて二人は心を通わせ、共に追ってくるサイボーグ忍群との対峙する。 *登場人物 ----- **夜叉丸 本作の主人公。 伊賀一の忍でありながら人間らしく生きるため伊賀から抜け出した「抜け忍」。以後伊賀の忍の追手を撒きながら逃避行を続ける。 伊賀一の忍と言われるだけあり忍としての力量は非常に高いが、人間らしく生きることを望んでおり、それ故か非情に徹することが出来ない性格で自身も「俺はやはり忍としちゃ失格だな」とぼやいている。 ある時、雨宿りした先に謎の少年「D-1546」と出会い、ここから彼自身もサイボーグ忍群との闘いに巻き込まれる。 **D-1546 只ならぬ雰囲気を身に纏う謎の少年。 自然や食事と言った知識は無いが、雨や雷を操り、当時の時代には無いバリアで自身を守ることは出来る。 その正体はコンピュータによって人間をAからDに分けた超管理世界の未来から逃げて来た「&bold(){時間の抜け人}」((AからDという身分で区別された超管理社会やタイムマシンで時空を超える展開から、同じく石川賢氏の読み切り作品『山姥』と同じ世界観であると思われる。))。 彼の父親が作ったタイムマシンを使い夜叉丸の時代に逃げてきて、自身を追うサイボーグ忍群からの護衛を夜叉丸に頼む。 因みにだが、名前はD-1546と表記される場面が多いが、一部のシーンでは「D-1564」と表記されており、恐らく誤植である。 **サイボーグ忍群 D-1546を追って未来から来た二人組。[[サイボーグ忍者]]が群れを成して%%こんな魔境に%%来てしまったわけではない。 見た目こそ忍の装束を着込んでいるが脳以外は全身[[サイボーグ>>改造人間(サイボーグ)]]化しており、そのためD-1546の雷でも致命傷を与えることは出来ない。 忍法と称し、炎を吐いたり無重力空間を作ったり地面を割いたりと恐ろしい力を有する。 **伊賀の忍 夜叉丸を追っている忍集団。 夜叉丸討伐ににっちもさっちも行かず、その後はD-1546のバリアやサイボーグ忍群の忍法の被害に会うやられ役。 俺は天下のwiki籠りだアー 俺はこの体ゆえに追記・修正をした #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 何を言ってるんだこの記事は(愕然) -- 名無しさん (2014-04-12 00:01:22) - なんだ、いつもの石川世界か(ぐるぐる目) -- 名無しさん (2014-05-03 00:49:23) - しかし、我々は未来に置いてその凄まじい戦いの後を見るかも知れぬ…… -- 名無しさん (2015-01-19 20:24:14) - (続き)執筆当時は当然考えもしてなかったろうが、ゲッター艦隊や時天空の戦いの片隅で見かけるかもしれんと思うとw -- 名無しさん (2015-01-19 20:27:14) - 山田風太郎作品に石川賢の味付けをした作品に思える。 -- 名無しさん (2017-05-06 22:56:59) - ブラックホールの攻略法は石川賢の宇宙観が垣間見れる 気がする -- 名無しさん (2021-04-23 10:58:10) - ↑3 ゲッターやかんを思うと「石川先生各作品の主人公の特技や流派が、原作世界ほどは発展繁栄しなかったもののゲッター艦隊に組み込まれるくらいには有用性を認められたパラレルワールド」とかなってもトンチキぶりはまだマシで済みそうな……w -- 名無しさん (2021-12-06 22:06:14) - 内容の記述が少なかったり、事実上の続編である忍法清水港の記述が無いので大幅に加筆したいのだがよろしいだろうか? -- 名無しさん (2021-12-08 14:53:39) - ニンジャスレイヤーがかわいく見えるレベルでぶっ飛んだ忍者を描くよな石川先生って -- 名無しさん (2021-12-08 17:37:02) - ↑2 やって頂けるのであれば大歓迎です -- 名無しさん (2021-12-08 18:41:27) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/06/11(木) 18:56:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){#bold(){&sizex(7){「俺は天下のホモだアーーー」}}} 「宇宙最強の漫画家」と言われる[[石川賢]]とて、[[壮絶なSF作品>>虚無戦記]]や、[[壮大なロボットサーガ>>ゲッターロボ・サーガ]]ばかり描くわけじゃない シリアスな時代物や、[[下ネタ要素が多い青年漫画>>ブルーベリードール(漫画)]]だって描く。 さて、この「&bold(){伊賀淫花忍法帳}」はどういう部類に入るかと言うと #center(){#bold(){&sizex(5){「超ド級のお下劣漫画」}}} である。 *概要 ----- 「週刊漫画ジョー」にて1978年に掲載された漫画家、石川賢氏の初期の作品の一つ。 内容としては江戸時代の忍を主人公にした時代劇漫画であるが、青年漫画も多く執筆していた石川氏の中でもとりわけお下劣な下ネタ要素満載の漫画である。 ただ同時に石川氏が得意とするバイオレンスなアクションシーンも多くあり、「時代劇×下ネタ×バイオレンスアクション」と石川氏のエッセンスが凝縮されたような珠玉の作品でもある。 単行本は78年当時の単行本と、後に双葉社から発刊されたACTION COMICSシリーズの一つとして復刻した以外には存在せず、長年新規ファンが読むには敷居が高い状況であったが、昨今では電子書籍のebookjapanで購入が可能。 本項目を読んで興味を持った方は是非手に取ってもらいたい。 *物語の粗筋 ----- 18XX年、上野の国(現在の群馬県)にある「山神藩」 この地は女性の力が強く、藩の政治は全て女性が当たっており、この年18XX年も例外でなく、山神藩の藩主のおば「山神御目子」を筆頭に女性陣により動いていた。 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ちなみにこれがラストのコマ、忍者漫画は数あれど、流れ星と宇宙空間で〆の作品は凡人にはちょっと思い付けないのではなかろうか。 人間の能力を遥かに超越した忍法合戦は世間の目に触れることなく闇から闇へと葬られた。 しかし、我々は未来に置いてその凄まじい戦いの後を見るかも知れぬ……} **くノ一 御目子に使える女性忍者集団。 それぞれが固有のお下劣忍法を用いて美女丸らとお下劣な戦いを繰り広げる。 #openclose(show=くノ一忍法一覧){ &bold(){忍法手淫地獄} この忍法の術中に落ちた者は文字通り、死ぬまで自身のナニをしごくハメになる。 &bold(){忍法ドテ万力} 女性器を忍法の力で万力に変える、スケベな男にはこれほど恐ろしい物はあるまい。 &bold(){忍法幻夢子宮} 自身の子宮に届いた精子をすぐさま成長させて精子の持ち主と同じ力や性格を持った子供を生成する。 &bold(){忍法血ヨロイ} 処女の血を浴びさせ相手を硬直させる技。その技の特性上、[[自分より強い相手と闘い死ぬことが前提>ノトーリアス・B・I・G(ジョジョの奇妙な冒険)]]の忍法でもある。また詳しい描写は無いが次の話ではこの技を浴びた美女丸が問題無く動いているため、一時的に相手を硬直させ、その時に別のくノ一が止めを刺すもの思われる。} ----- ----- #center(){#bold(){&sizex(7){忍法清水港}}} *概要 ----- こちらも「週刊漫画ジョー」にて1978年に掲載された作品で、上記の『伊賀淫花忍法帳』の事実上の続編である。 *物語の粗筋 ----- 前回のラストで最愛の相棒を失った美女丸に服部半蔵から新たな任務が届いた。 それは清水港付近で謎の怪死事件が多発しており、それには地元のヤクザである清水一家が絡んでいた。 連中の目的は幕府の転覆であると睨んだ半蔵は、美女丸とそのお供に強度のマゾである「&bold(){バラエ門}」と生粋のサディストである美女「&bold(){アケビ}」に事件解決の任を与える。 しかし、清水一家の不穏の動向には、山神藩の生き残りの暗躍があったのである… *登場人物 ----- **美女丸 前作から引き続き本作の主人公。 最愛の相棒であった小天狗を失ったためか前作程男と目合う描写は少なく、純粋に伊賀忍者らしいアクションシーンが多い。 相変わらずホモであることに強い誇りを持っており、最終的にはその特性を以て一連の事件を終わらせるに至った。 **バラエ門 今回の任務のために摩象谷から来た強度のマゾ。常に頭にSM用のロウソクを付けている。 身長は小さいが、案の定その身長に不釣り合いな巨根の持ち主で、それを見た美女丸が一気に発情する程。 「&bold(){マゾ忍法}」の使い手で並みの忍者では死ぬようなマゾプレイを用いる。 #openclose(show=マゾ忍法一覧){ &bold(){しめ縄写し} 自身にかかっているしめ縄を相手に写し相手を拘束する。 &bold(){ロウソク写し} 自身のついているロウソクを相手に写す。本人はこの熱さを克服できれば本当のマゾの良さが分かると言っているが、並みの忍者ではそのまま焼死してしまう。} 物語の終盤にくノ一忍法手淫地獄にかかってしまい見境が無くなってしまったが、美女丸に&bold(){「せがれ」を切り落とされてしまう}ハメに((ギャグに近いため、流石に男性読者の血の気が引くような流血シーンは無い。))。 **アケビ バラエ門同様、今回の任務のために招請された美女の忍者で生粋のサディスト。 本人曰く「&bold(){サド忍法}」の使い手らしいが、劇中の描写では忍法らしい忍法の描写は存在せず、むしろプレイの嗜好に近い。 忍者協会公認のA級ライセンスの持ち主((直接の描写は無いが、美女丸とバラエ門も持っていると思われる。))のため、インスタント忍者である清水忍者ではまともに戦っても相手にならない。 劇中の中盤、清水忍者の罠にハマり誘拐された後に清水の次郎長に犯されるが、本人は全く感じず逆に次郎長を手玉に取るほどの名器の持ち主。 **清水の次郎長 今回の清水港で起きている怪死事件の首謀者。 元々はただの田舎ヤクザであったが婦人であるお蝶に唆され、徳川に代わり自分が天下を取ろうと意気込む。 **清水忍者 元々は次郎長のただの子分達であったが、次郎長の天下が欲しいという夢のために伊賀の忍者教習所に通い、忍者の普通免許証を取るにまで至った。 仮免で多くの同胞が志半ばで死ぬ程きつい忍者修行を耐え抜いただけあって並みの隠密よりかは強いが、劇中でも「インスタント忍者」と称され、A級ライセンスの持ち主である伊賀忍者の前では基本歯が立たない。 **お蝶 次郎長の婦人であり、この度の怪死事件の黒幕。 次郎長に徳川将軍を殺せば自動的に天下は殺した人間の所に来ると教えたが、勿論そんなことはでたらめで、清水一家を利用して徳川将軍を殺して幕府に一泡吹かせようと画策していた。 その正体は山神藩のくノ一の生き残り。((髪型や髪の色こそ違うが、同じくノ一忍法手淫地獄の使い手であり、伊賀淫花忍法帳の時に生き延びて逃げていた描写もある「千ずり魔矢」の可能性が高い。)) 今回の幕府転覆事件も失敗に終わり、敗北を悟った後はくノ一忍法手淫地獄で死ぬまで果て続けさせようとしたが、ホモの体質である美女丸には一切通用せず、首を斬られ死亡。 この美女丸がお蝶の首を斬るシーンは作者自身も「カッコイイ &font(l){カムイ外伝みたい}」と言うほどで、本作屈指の名シーンでもある。 ちなみに史実では「清水次郎長の妻お蝶」は三人おり、初代は敵ヤクザに殺され、2代目は明治維新直後行き場を無くした武士に殺されたという。 ある意味本作は「最初のお蝶の死」の新解釈…なのかも知れない。 ----- ----- #center(){#bold(){&sizex(7){時元忍風帳}}} *概要 ----- 「マンガ少年」1980年1月号に掲載された読み切り作品。 『伊賀淫花忍法帳』との直接の繋がりは無いが、こちらも伊賀の忍を主人公にした時代劇ということもあってか双葉社ACTION COMICSと電子書籍に併録されているため、本記事にも記載する。 *物語の粗筋 ----- 伊賀一の忍でありながら人間らしく生きるため伊賀から抜け「&bold(){抜け忍}」となった夜叉丸。伊賀の追ってから逃げている最中、夜叉丸は不思議な少年と出会う。 時を同じくして夜叉丸を追っている伊賀の忍とは違う追手が二人の前に現れる。その追手は少年「&bold(){D-1546}」を追って未来からやってきた「&bold(){サイボーグ忍群}」であった。 時代も立場も全く違う二人であるが自由を求める者同士やがて二人は心を通わせ、共に追ってくるサイボーグ忍群との対峙する。 *登場人物 ----- **夜叉丸 本作の主人公。 伊賀一の忍でありながら人間らしく生きるため伊賀から抜け出した「抜け忍」。以後伊賀の忍の追手を撒きながら逃避行を続ける。 伊賀一の忍と言われるだけあり忍としての力量は非常に高いが、人間らしく生きることを望んでおり、それ故か非情に徹することが出来ない性格で自身も「俺はやはり忍としちゃ失格だな」とぼやいている。 ある時、雨宿りした先に謎の少年「D-1546」と出会い、ここから彼自身もサイボーグ忍群との闘いに巻き込まれる。 **D-1546 只ならぬ雰囲気を身に纏う謎の少年。 自然や食事と言った知識は無いが、雨や雷を操り、当時の時代には無いバリアで自身を守ることは出来る。 その正体はコンピュータによって人間をAからDに分けた超管理世界の未来から逃げて来た「&bold(){時間の抜け人}」((AからDという身分で区別された超管理社会やタイムマシンで時空を超える展開から、同じく石川賢氏の読み切り作品『山姥』と同じ世界観であると思われる。))。 彼の父親が作ったタイムマシンを使い夜叉丸の時代に逃げてきて、自身を追うサイボーグ忍群からの護衛を夜叉丸に頼む。 因みにだが、名前はD-1546と表記される場面が多いが、一部のシーンでは「D-1564」と表記されており、恐らく誤植である。 **サイボーグ忍群 D-1546を追って未来から来た二人組。[[サイボーグ忍者]]が群れを成して%%こんな魔境に%%来てしまったわけではない。 見た目こそ忍の装束を着込んでいるが脳以外は全身[[サイボーグ>>改造人間(サイボーグ)]]化しており、そのためD-1546の雷でも致命傷を与えることは出来ない。 忍法と称し、炎を吐いたり無重力空間を作ったり地面を割いたりと恐ろしい力を有する。 **伊賀の忍 夜叉丸を追っている忍集団。 夜叉丸討伐ににっちもさっちも行かず、その後はD-1546のバリアやサイボーグ忍群の忍法の被害に会うやられ役。 俺は天下のwiki籠りだアー 俺はこの体ゆえに追記・修正をした #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 何を言ってるんだこの記事は(愕然) -- 名無しさん (2014-04-12 00:01:22) - なんだ、いつもの石川世界か(ぐるぐる目) -- 名無しさん (2014-05-03 00:49:23) - しかし、我々は未来に置いてその凄まじい戦いの後を見るかも知れぬ…… -- 名無しさん (2015-01-19 20:24:14) - (続き)執筆当時は当然考えもしてなかったろうが、ゲッター艦隊や時天空の戦いの片隅で見かけるかもしれんと思うとw -- 名無しさん (2015-01-19 20:27:14) - 山田風太郎作品に石川賢の味付けをした作品に思える。 -- 名無しさん (2017-05-06 22:56:59) - ブラックホールの攻略法は石川賢の宇宙観が垣間見れる 気がする -- 名無しさん (2021-04-23 10:58:10) - ↑3 ゲッターやかんを思うと「石川先生各作品の主人公の特技や流派が、原作世界ほどは発展繁栄しなかったもののゲッター艦隊に組み込まれるくらいには有用性を認められたパラレルワールド」とかなってもトンチキぶりはまだマシで済みそうな……w -- 名無しさん (2021-12-06 22:06:14) - 内容の記述が少なかったり、事実上の続編である忍法清水港の記述が無いので大幅に加筆したいのだがよろしいだろうか? -- 名無しさん (2021-12-08 14:53:39) - ニンジャスレイヤーがかわいく見えるレベルでぶっ飛んだ忍者を描くよな石川先生って -- 名無しさん (2021-12-08 17:37:02) - ↑2 やって頂けるのであれば大歓迎です -- 名無しさん (2021-12-08 18:41:27) #comment #areaedit(end) }

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