グラハム・エーカー

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&font(#6495ED){登録日}:2009/05/28 Thu 14:57:52 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&font(20,#0033ff){敢えて言わせてもらおう……!}}} #center(){&bold(){&font(20,#0033ff){グラハム・エーカーであると!!!}}} グラハム・エーカーとは、『[[機動戦士ガンダム00]]』の登場人物。 #openclose(show=■目次){ #contents() } **基本情報 CV:[[中村悠一]] 性別:男 誕生日:9月10日 星座:&b(){乙女座} 年齢:27歳(1st)→32歳(2nd)→34歳(劇場版) [[身長]]:180cm 体重:62kg [[血液型]]:A型 所属:[[ユニオン>ユニオン(機動戦士ガンダム00)]]特殊部隊MSWAD→オーバーフラッグス→[[独立治安維持部隊アロウズ→地球連邦平和維持軍>地球連邦平和維持軍]]→[[ソレスタルビーイング>私設武装組織 ソレスタルビーイング]] 階級:中尉→上級大尉→不明(ライセンサー)→少佐 ***搭乗機 ・YMS-01A フラッグ試作型 ・SVMS-01 [[ユニオンフラッグ>ユニオンリアルド/ユニオンフラッグ/ユニオンブラスト]] ・SVMS-01E [[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム>グラハム専用ユニオンフラッグカスタム/オーバーフラッグ]] ・SVMS-01X [[ユニオンフラッグカスタムⅡ(GNフラッグ)>ユニオンフラッグカスタムⅡ]] ・GNX-704T/AC [[アヘッド近接戦闘型(アヘッド・サキガケ)>アヘッド]] ・GNX-U02X [[マスラオ>マスラオ/スサノオ]] ・GNX-Y901TW [[スサノオ>マスラオ/スサノオ]] ・GNX-Y903VW [[ブレイヴ指揮官用試験機>ブレイヴ(機動戦士ガンダム00)]] ・&font(l){グラハムガンダム}[[ガンダムエクシアリペアIV>ガンダムエクシア]] **概要 『00』の名(迷)言製造機であり、1stシーズンではガンダムを相手に圧倒的な性能差を押しのけて対抗し、 非GNドライヴ搭載MSでガンダムに損傷を唯一与えた凄腕パイロット。 彼を語る上で特筆すべきは、「&font(#0033ff,b){グラハム・スペシャル}」なる技法。 こんな[[必殺技]]みたいな名称を最初に考えたのは、[[ユニオンフラッグ>ユニオンリアルド/ユニオンフラッグ/ユニオンブラスト]]のテストパイロットだった時に知り合った[[とある残念な池面>ビリー・カタギリ]]であり、 &font(#ff0000,b){自分で考えたわけではない}為、敢えて言う時も「&font(#0033ff,b){人呼んで}」と前置きする。 この「グラハム・スペシャル」は、空中変形など本来前提にない機体で無理矢理空中変形を行い、その戦略性を大幅に広げる荒業である。((劇中の初回ではなんとなしにやってのけているが、それを見た刹那は驚愕している)) 熟達したパイロットでなければ簡単に機体のバランスが狂い、特に大気圏下では失速して墜落する高等技術だが、 彼はフラッグの[[テストパイロット]]としてレイフ・エイフマン教授に指名された際、&bold(){&color(red){初搭乗時にノリで}}実行して編み出した。 この技法はその有用性を認められ、正式名称「&font(#0033ff,b){グラハム・マニューバ}」として、2360年頃になっても軍事教本に載っている。 但し、この「グラハム・マニューバ」がフラッグに与える負荷は凄まじく、一回行っただけでもフラッグはオーバーホールしなければならない。 そのため当初はグラハム・マニューバと名付けようとしたレイフマン教授を制し 「グラハム以外にはできないし行わせるべきではない」という意味を込めてグラハム・スペシャルと名付けている。 が、当のグラハム本人はそんな事はお構い無しにやりまくる。 また、そもそも空中変形した後の有効な戦術を考えていなかったらただの的になりかねず、そういう意味でも「グラハム以外にできないし行わせるべきではない」マニューバである。 このため、何も考えずにグラハム・スペシャルをやった[[パイロット>ジョシュア・エドワーズ]]は[[もれなく戦死している>死亡フラグ]]。 その内の一人がグラハムを慕っていたハワードだったのは皮肉としか言いようがないだろう。((しかもノベライズ版では空中変形した直後に「これで少しは隊長に近づけたか…?」と言っている事も皮肉に拍車をかけてしまっている。)) 元々は『00V』が初出だったが、本編でもこの名前が出てくるとは誰が予想しただろう。 性格は「&font(#0033ff,b){我慢弱く、落ち着きの無い男で、しかも姑息な真似をする輩が大の嫌い}」ときており、そして「&font(#0033ff,b){空気が読めない。と言うより読んでも敢えて気にしない。}」 小説版では「&font(#0033ff,b){私はしつこくて諦めも悪い、俗に言う人に嫌われるタイプだ!}」とも(自分で)語っている。 なお、担当声優の中村悠一氏は、グラハムの性格について水島監督から「(脚本の)黒田さんがグラハムでストレス発散してるから…」と謝られたとか。 グラハムの師は、総飛行時間8000時間以上で30年以上ユニオンでパイロットを続けてきた上官、[[スレッグ・スレーチャー少佐>スレッグ・スレーチャー(ガンダム00)]]である。 「&font(#405682,b){生きる伝説}」「&font(#405682,b){不動のトップガン}」とさえ称賛されたこの人物との模擬戦の戦績は、46戦46敗でグラハムが負け越していた。 フラッグとブラストの制式採用の座を巡って、グラハムは47戦目の恩師との戦いに臨むが、結局白星を勝ち取るには至らなかった。 その際に、スレーチャー少佐が私人としての情を優先して敢えてパイロットとしての死を選び、グラハムを後継者として選んだ事については、 「&font(#0033ff,b){上官殺し}」という汚名と共にユニオンの軍人として、フラッグファイターとしての自負を強く意識させる切っ掛けとなっている。 **作中での活躍 ***【1stシーズン】 第1話から登場。 AEUの新型MS[[イナクト>AEUヘリオン/AEUイナクト]]の視察に訪れた際にガンダム最初の武力介入に遭遇。 途中から明らかな[[ネタキャラ]]となるが、初めからその気はあった(ただ[[ドラマCD「ユニオンフラッグ」>機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー]]ではかなりのイケメン)。 セイロン島での任務を終え帰還途中だった[[ガンダムエクシア]]に単機で突撃。 海上でガンダムと初めましての挨拶を交わす。 圧倒的な性能差に敗北を喫するが、ガンダムのパイロットがまだ若い事を見抜いた。 ここからがグラハム伝説の始まりである。 ユニオンの「対ガンダム調査隊(後のオーバーフラッグス)」の隊長としてガンダムと対決。 [[カスタムフラッグ>グラハム専用ユニオンフラッグカスタム/オーバーフラッグ]]でエクシアや[[ガンダムデュナメス]]と戦い抜く技量を見せ付け((特に対デュナメス戦においては、本編で初めてデュナメスによる狙撃を躱し、「宣言しよう、サーベルは抜かない」とまで断言していたデュナメスのパイロットにサーベルを抜かせている))、 対[[ガンダムスローネアイン>ガンダムスローネ]]戦では阿修羅すら凌駕する存在となった結果、腕を蹴り飛ばしてGNビームサーベルを奪い取り、アインの腕を切り落とした。 一矢報いる事に成功したが、「空中変形で慣性を殺して予測射撃回避、急旋回して懐に踏み込む」という変態機動を仕掛けた為、 その一瞬でグラハムの全身に&bold(){&color(red){12G(重量にして720kg)を軽く超える}}壮絶な負荷が掛かっていた事により吐血した。 余談だがこの放送後、全国各地でプラモデルのオーバーフラッグが飛ぶように売れたという。 ガンダムはエイフマン教授に「&font(#192f60){わしら(正規軍)より何十年も先の技術を持っておる…}」と言わしめた事からグラハムの凄さが良く解るシーンでもある。   [[GN-X]]完成後もハワード・メイスンとの「&font(#0033ff,b){男の誓い}」を果たすべくGN-X隊には入らず、彼がテストパイロットを担当し、自身が育て上げたフラッグで戦う事を選び、 最終話では[[GNフラッグ>ユニオンフラッグカスタムⅡ]]を駆り登場。 自身のガンダムへの思いが「&font(#ff0000,b){愛}」であると告白、これには[[1stでは無表情・無愛想なせっちゃんも驚かずにはいられなかった。>何故そこで愛ッ!?]] また、ガンダムに恋してる?今まで(ry エクシアと壮絶な斬り合いを演じ、最後は相討ちとなった。 安否は不明だったが、最終回EDで[[よく似た仮面の男>ミスター・ブシドー]]が確認された。 ***【2ndシーズン】 終盤にて[[ミスター・ブシドー]]がまさかの(笑)グラハム・エーカーであるという事実が判明。 ミスター・ブシドーという名が彼自身の命名ではなく、&bold(){&color(red){気付けば他人につけられた綽名で、当人は迷惑している}}という衝撃の事実も明らかになる。 &bold(){「だったらさっさと本名名乗れ」}とは誰もが一度は思うことだが、実際の所少なくとも『ガンダム00』本編中に&bold(){ミスター・ブシドーと名乗ったことは一度もない}。((スパロボでは名乗った事がある)) エクシアと相討ちになった際に大怪我を負っており、顔の右半分や右肩などに痛々しい傷痕が残っている((『00』の世界では再生医療が発達しているため傷痕を消す事は可能なはずだが、あえて残しているようだ。『ガンダム00 Festival2009-2010 “A trailer for the Trailblazer”』で上映された『機動戦士ガンダム00 アナスタシア』では、2ndシーズンでの決闘を経たグラハムが「この傷は覚悟の証としてあえて治さない」という旨を語っている。))。 人生の拠り所だったユニオンや、特に自身が育て上げたフラッグが自由に飛べる空を失ってしまった事への失望等から、自身曰く最早ガンダムに打ち勝つ以外にすべき事も存在意義も無い、修羅道に生きていた。 とはいえ、あの変態仮面状態を当人も「&bold(){&font(#0033ff){生き恥}}」だと自覚していたようだが。 実際にどうなるかは未知数なものの、熾烈を極めたガンダムとGN-X部隊の戦いに於いてグラハムが指揮官を拝命していれば、 ダリル・ダッジ達元部下は生存出来たかも知れなかった。 しかし、グラハムは指揮官を辞退し、「&font(#0033ff,b){フラッグの力を証明する為にもガンダムに勝つ}」という部下であり旧来の友だったハワードとの誓いや意地を優先。((しかもノベライズ版ではハワードとの誓いも「戦う原動力ではあったが、所詮は建前だった」と振り返っており、何より「GNフラッグでガンダムと戦える事に悦びを感じている」という明らかに歪んだ感情で刹那と交戦していた。)) その結果、全てを失ってしまった。 ある意味、自らの選択によって守れた可能性があった全てを捨ててしまったグラハムに残ったのは「&font(#0000ff,b){全ての原因であり、未だ挑み甲斐のある好敵手として存在し続けてくれるガンダムと&u(){[[&font(#0000ff){少年}>刹那・F・セイエイ]]}}」のみ。 自らの選択によって帰属する対象を失い、壁に挑んで戦う以外に生きる意味を見出せなくなってしまった点は、グラハムが追い求めた刹那の人生にも似ている。 ミスター・ブシドーという&del(){変質者}修羅は、嘗ての刹那が生み出した自分の影法師のような存在だった。 幾度かの水入りのあった戦いを経て、物語終盤にて、[[ダブルオーライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]]を&ruby(ものじち){[[物質>人質]]}に、強引に「&font(#0000ff,b){少年}」こと刹那との果たし合いを交わす。 暫くは変革途中の刹那と互角に渡り合い、[[トランザム>トランザムシステム(機動戦士ガンダム00)]]を起動し奮闘した。 しかし、半年前までの、戦う以外に自分の存在価値を見出せず、敵を理解する事も放棄していた頃とは刹那は既に別人になっており、変革を続ける彼によって[[スサノオ>マスラオ/スサノオ]]は両腕を破壊された上に追撃を喰らい大破、敗北を喫する。 決着後、自分に止めを刺すよう迫るが、刹那は「&color(blue){生きる為に、戦え……!}」とグラハムに言い残し立ち去った。 直後に自害しようとするも、刹那の言葉を思い出し思い止まった。 しばらくは行方不明になっていたようだが、終戦後左遷され辺境で研究を続けるビリーの前に姿を現す。 その時、彼の顔には歪んだ武士道の象徴でもあった仮面はなくなっていた。  ***【ドラマCD】 [[ドラマCD>機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー]]では刹那に加え、[[リボンズ・アルマーク]]を襲おうとする&b(){変態。&font(#ff0000){そして人間じゃない。}} かなり嗅覚が良い上に無駄に強く、空気が読めず、いや読まない事を自覚しつつも我が道を突っ走るかなり面倒臭い変態である。 美少年専門らしく、女装した[[ティエリア・アーデ]]には見向きもしない。 拒まれる程燃えるタイプらしく、ノリノリなリボンズには速攻で興味を無くした。 しかし、その後リボンズの「&color(pink){アデュー}」という台詞がお気に召したらしく再び興味を持っている。 「怖いのは最初だけだからさっ!」 「ほんとに、来るなっ!」 「きっと癖になるから?」 「生憎、私の粘液は酸性でね」 「貴様人間か!?」 「萌えが足りんのだよ~! 私はノンケな美少年が嫌がりながらも私に屈服していく状況を所望している……ッ!」 「収録が終わったら謝ります!作家が!土下座もさせていただきます!作家が!」 「貴様は何を考えている!!」 「無論、ナニを考えている」 「だが、私はしつこくてあきらめも悪い、俗に言う人に嫌われるタイプだ!」 「――だが、認めよう。宣誓も矜持も、行動の源であるが、しょせんは建前でしかなかった。この感情はごまかしようもない。  私グラハム・エーカーは、この機体をもってガンダムと戦えることに、これ以上もなく――悦びを感じているっ……!」 「フラッグの力で勝ち取ったものは私の物。お前の物はおれの物!」 「柔肌を晒すとは、破廉恥だぞ!ガンダム!」 「私の行く手を阻むな!ゴットグラハムフィンガー!ヒートエンド!メイプル!」 「チョリィィィィィス!!」 ***【[[劇場版>劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-]]】 [[地球連邦平和維持軍]]に所属し、階級は少佐。 ガンダムに対する偏った拘りが無くなった為、仮面を外しており、性格や言動も以前のグラハム・エーカーに戻っている。 連邦軍次期主力候補MS[[ブレイヴ>ブレイヴ(機動戦士ガンダム00)]]で編制された試験飛行隊「ソルブレイヴス」の隊長を務める。 劇場版前のブレイヴがまだ試験飛行を始めた段階から、いきなりトランザムで限界まで鞭打つ等、 ビリーを故意に禿させようとしているかの如き自由奔放さを発揮していた。 ビリー「&color(royalblue){グラハム。この機体はまだ調整段階だからね。出力40%までで止めておいてくれよ}」 グラハム「&font(#0033ff){承知した。ならば私の手で100%以上の力を引き出してみせよう。ブレイヴよ!私について来い!!}&font(#ff0000){トランザム!!!}」 ビリー「&color(royalblue){……ハァ…やれやれ…………}」 試験飛行の為に[[軌道エレベーター>軌道エレベータ]]上に来ていた際、地球へ落下した木星探査船「エウロパ」の破片に対し[[カティ・マネキン]]が調査命令を出した事が気になり、ビリーと通信していた。   火星圏で[[ELS>ELS(機動戦士ガンダム00)]]と接触し戦闘になった連邦軍の先遣艦隊の救援に駆けつけるが、先遣艦隊は既に全滅。 同宙域で刹那を助ける為にELSから追撃を受けていた[[ソレスタルビーイング>私設武装組織 ソレスタルビーイング]]のマイスター達を「&font(#0033ff){弔い合戦}」と称して助ける。 救援後、ソレスタルビーイングに合流し、[[プトレマイオス2改>プトレマイオス(機動戦士ガンダム00)]]から粒子供給を受けている間に艦内に入り隊長として[[スメラギ・李・ノリエガ]]に挨拶をした後、昏睡状態に陥った刹那を見舞う。 [[フェルト・グレイス]]に刹那について語った後、トレミーから離れた。 人類とELSの最終決戦ではソルブレイヴス隊の母艦「アルトリウス」で連邦軍の艦隊とは別働隊として出撃。 既に戦場は泥沼化しており、仲間が撃墜されていく中、驚異的な操作技術で次々とELSを撃破していく。 刹那の戦線復帰後、対話の為にELSの中枢へ向かう刹那を援護するべく他のマイスター達と共に刹那の行く手を阻むELSを排除する。 巨大ELSを前にしてもなお攻撃を躊躇う刹那を叱咤激励し、トランザムで残ったソルブレイヴス隊と共に突撃していく。 しかし直前に被弾していた影響もあり、数で圧倒的に勝るELSに機体に取り付かれ、侵食されてしまう。   最期は機体と自身の体までもが侵食され、右腕しか動かせなくなった状態で超大型ELSに猛スピードで接近し、 閉じようとしている超大型ELSの表面にできた傷口に[[特攻>特攻(戦術)]]を仕掛け、機体は爆散。 この壮絶な結末に衝撃を受けた観客も多く、中には&bold(){人目もはばからずに号泣する観客までいた}との報告まである程。 だが、彼の[[自己犠牲]]により超大型ELSの表面に穴が開き、刹那はさしたる苦も無くELS内部に進入出来た。 この時にグラハムの貢献は人類が生き延びる為には不可欠なものだった。 まず、クアンタムバーストに必要な[[粒子>GN粒子(機動戦士ガンダム00)]]を温存した状態で中枢に向かい、より万全な状態で対話に臨めたのも大きい。 更にそれだけでなく、実はライザーソードでELSを切り裂く行為は大きな危険を伴うものであり、刹那を守れた点は更に重要である。 グレートメカニックDXのインタビューにて 「[[ガデラーザ]]はGNビームガンではなく[[ビームサーベル>ビームサーベル(ガンダムシリーズ)]]でELSを切り裂いて対抗していれば生存出来たか」という話題になった際に 「サーベルを形成する粒子を伝って[[デカルト>デカルト・シャーマン]]にELSの脳量子波が届いてしまうので、どの道詰んでいた」という話が明かされていた。 作中ではELSがGNフィールドでライザーソードを受け流したため実現しなかったが、 膨大な高純度の粒子で形成されるライザーソードでELS本体に長時間触れ続ければ、同様の事態に陥りかねない。 ヴェーダの補助によって[[脳]]を再び破壊される事態は免れたとしても、 刹那単独でクアンタの兵装でELS内部に進入するまでには本編よりも更に時間がかかり、少なくとも連邦軍やトレミーの仲間達は全滅していただろう。 そして、グラハム は刹那を助けるために特攻し、結果として人類のためにその命を散らした。 視聴者の誰もが長らくそう思っていたが……? ***【劇場版台詞集】 「頼れる友だ……!」 「ソルブレイヴス隊、スタンドマニューバと同時に散開!弔い合戦だ!全機、フルブラスト!!」 「&font(#0033ff){人と人とが分かり合える道を模索し続け、ELSにすらそれを行おうとするとは……。未来を切り開く…それが、君の戦いなのだな、少年}」 「&font(#ff3399){あなたは…?}」 「&font(#0033ff){嘗てガンダムを超えようと愚行を繰り返した男だ。だが、やはりその考えは間違っていた。}  &font(#0033ff){私が超えなければならないのは、この少年だ。しかし、友軍の危機に間に合わず、そして少年を助ける事も出来なかった……!}」 「ソルブレイヴス隊の精鋭に通告する!これから出向く戦場では、諸君らの命を賭けてもらう事になる!だが、敢えて言おう……死ぬなよ!」 「隊長!」 「&font(#0033ff){狼狽えるな!──とはいえ、相手がガンダムタイプとはっ!}」 「イェーガン!!敢えて言った筈だ……!」 「待ち兼ねたぞ!少年!!」 「何を躊躇している!?生きる為に戦えと言ったのは……君の筈だ!!」 「たとえ矛盾を孕んでも存在し続ける……!それが、生きる事だと!!──トランザム!!」 「行け、少年!生きて未来を切り拓け!!」 「&font(#0033ff){少年!未来への水先案内人は…このグラハム・エーカーが引き受けた!!}」 「これは…死ではない!!人類が生きる為の……!!!」 ***【まさかの…】 劇場版から7年後、ガンダム00十周年記念イベント『ガンダム00 Festival 10 "Re:vision"』における朗読劇で、ELSとの決戦からラストシーンまでの間のエピソードが語られた。 ドラマCDでも触れられたグラハムの過去、孤児として味わった苦難から空の自由さに焦がれて軍人となり、ガンダムに対する愛憎に翻弄されていった経緯が語られたのち、 特攻自爆したはずのグラハムはELSに侵食された状態でクアンタム・バーストが創り出した量子空間の中に取り込まれ、完全には死亡していなかったという衝撃の事実が明らかにされた。 そのことに気付いた刹那は死を受け入れようとしていたグラハムの精神に語り掛け、グラハムが「生きたい」と願ったからこそELSがそれに呼応したのだと指摘し、 「身体を侵食しているELSを拒絶し死を選ぶ」か、「ELSとの同化を受け入れ新たな存在として生まれ変わる」かの最終決断を彼に委ねる((なお、この際刹那は初めて面と向かって「グラハム・エーカー」と名前を呼んでいる。))。 「もう、思い残すことなど──」 「空を飛びたいんじゃないのか」 「!」 心の片隅で死に場所を求めながら、それでも消えることのなかった「自由な空」への憧憬を突き付けられ、ELSとの同化を受け入れたグラハムは、 ソレスタル・ビーイングが機体・人員・資金のいずれにおいてもギリギリの状態であることを案じながらもELSの母星に旅立たねばならない刹那の願いを察し、彼から「未来」を託される。 「&font(#0033ff){君のその願い…このグラハム・エーカーが引き受けた!!}」 「感謝する!」 「さらばだ……少年!」 「帰ってくるさ。……いつになるかは、分からないが――」 そして刹那の旅立ちのあと、グラハムは彼の代わりのガンダムマイスターとしてソレスタル・ビーイングの一員となる。 ELSとの同化の影響か、前髪の一部や右目付近が金属色となっており((右目の金属色部分については、同化前にあった傷痕と位置は概ね一致するが、歯車や太陽を思わせる幾何学模様のような形となっている。ELSが傷痕を再現しようとして上手くいっていないのかもしれない。))、緑色だった瞳の色も[[アレルヤ>アレルヤ・ハプティズム]]の右目や[[マリー>ソーマ・ピーリス/マリー・パーファシー]]のような金色に変化している。 ガンダムの操縦について刹那から脳量子波を通じてレクチャーを受けた、と語っているので脳量子波についてもイノベイターに準じる程度に強化されているようだ。 なお、彼が補充のガンダムマイスターとして姿を現した際にはかつての激闘を知る[[ロックオン>ロックオン・ストラトス]]とアレルヤは驚愕し、 グラハムは乗機として与えられたガンダムエクシアリペアIVに即座に「&bold(){グラハム・ガンダム}」という別名を付けるという&del(){いつも通りの}奇行で更に彼らを唖然とさせた。 &font(#0033ff,b){「グラハム・ガンダム、グラハム・エーカー! 世界の歪みを破壊する!」} ちなみに、この朗読劇について中村氏は自身と[[マフィア梶田>マフィア梶田(SP田中)]]氏が運営するYoutubeチャンネル「わしゃがなTV」の動画にて、 グラハムの登場シーンで刹那役の[[宮野>宮野真守]]氏とロックオン役の[[三木>三木眞一郎]]氏が、&bold(){舞台にせり上がりで出てくる自分を半笑いで見ていた}と語っており、 その回のゲストで、このイベントにプライベートで参加していたという[[悠木碧]]氏に「あんなギャグみたいな展開でごめんね」と謝っている((悠木氏は「グラハム推しの友達は泣いて喜んでいたし、周囲のファンからも歓声が上がった」と返し、中村氏も「ならよかった」と喜んでいた))。 **[[ゲーム]]での活躍 ***【ガンダムマイスターズ】 プレイアブルキャラの一人としてカスタムフラッグに搭乗する。 シナリオが1stシーズンのアレンジということもあって、TV版以上に[[迷言]]を連発する。 最早公式ネタ枠。 ***【[[SDガンダムGジェネレーションシリーズ]]】 ウォーズにて00初参戦に伴い初登場。 Gジェネ恒例のフィンガー祭りでは「グラハムフィンガー!」と技名を堂々と改名。しかもMr.ブシドーの状態だと原型を留めておらず、「シャイニング・ブシドー!」と堂々と叫ぶ。 クロスレイズにも登場。尋常ではない量で、特殊セリフが増えた。 ドラマCDネタのハムキックや、Re:visionのガンダムマイスターになった際の戦闘台詞が取り入れられた。 戦艦の部署全てにも&s(){ネタ}セリフがあり、整備にするとカタギリに仕事をぶん投げるわ、「&bold(){ガンダムの肌に触れ放題}」と危うさ全開。 勿論変態ぶりも健在で、ユニオンフラッグCB仕様に搭乗させると「このフラッグのシートに、少年がいたとは………フフッ!!」と危うい発言をする。また、ガンダムパイロット達にも反応する。ただし、&bold(){少年と思わしき年若い男性限定}で。 ***【[[スーパーロボット大戦シリーズ]]】 どの参戦作品でも、汎用台詞・専用台詞共に色々凄まじい事になっている。 なんと、登場するすべてのガンダムに対して固有の特殊戦闘台詞が用意されたとか。 劇場版設定では味方として参入し、[[生存のチャンス>スパロボ補正]]にも恵まれる。 ・スーパーロボット大戦Zシリーズ [[第2次Z>第2次スーパーロボット大戦Z]]からTVシリーズ設定で参戦し、再世篇ではミスター・ブシドー名義で登場。 どちらも手強いので、全力を尽くして戦おう。 藤堂から武士道の影響を受けたらしく、敬意を抱いている。シュワルツとは過去に同僚だったらしい。 [[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]からは劇場版設定で参戦。何と[[プリベンター>新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]に就職しており、「&font(#0033ff,b){プリベンター・ライトニング}」の異名を持っていた。 因みに、今までボス敵の特権だった「&font(#0033ff,b){極}」を習得している。 ・[[スーパーロボット大戦UX]] 劇場版設定での参戦。この作品から遂に自軍ユニットとして使用可能になった(しかもスポット参戦により、刹那達より先に早く使える)。 序盤は[[アーニー>アニエス・ベルジュ]]達の上司として導き、若さ故に暴走する[[ジン>ジン・スペンサー]]に嘗ての自分を重ね合わせていた。 正式加入は第2部からで、指揮官として設定する事も可能。 アルカトラズ潜入作戦で女装した&del(l){[[中の人が一緒の>中の人ネタ]]}[[アルト>早乙女アルト]]に対して「&font(#0033ff,b){まさに姫だ!抱き締めたいなッ!}」と豪語した時には何故か[[ラッセ>ラッセ・アイオン]]にドン引きされた。 中断メッセージでもブシドー時代の台詞を言う事も…。 UX・天獄篇では条件を満たせば生存する。そのおかげで、遂に刹那から名前で呼ばれるようになった。 ・[[スーパーロボット大戦BX]] 劇場版設定での参戦。[[ビスト財団]]に洗脳・再調整された[[プルトゥエルブ>マリーダ・クルス]]の強襲時に颯爽と登場し、自軍の危機を救う。 正式参入は中盤から。UX・天獄篇と違い、無条件で生存する。 ・[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] TVシリーズ設定での参戦だが、00の原作再現が皆無なこともあって独特の立場にある。 第3章以降から登場し、今回は終始ミスター・ブシドーとして登場する。 本作では、異星人や人外の勢力に対抗するためには[[ジオン>ジオン公国軍]]と[[連邦>地球連邦(宇宙世紀)]]が争っている場合ではないと判断した[[キシリア>キシリア・ザビ]]が創設した特殊部隊「オルトロス隊」の一員として[[シャア>シャア・アズナブル]]、[[ゼクス>ゼクス・マーキス]]とともに登場。 その経緯上、自軍コネクト・フォースの協力者ではあるのだが、それはそれとして立場上仕方なくコネクトと交戦する際には刹那との戦いを望む面もあった。 第5章ではコネクトとキシリア派ジオンの主導権を決めるために行われたガンダムファイトで、ミューカスの乱入に対して、迷う事無く決闘よりもミューカスへの対処を選んだ刹那達の姿に精神的な敗北を痛感。 そこからは正式に自軍に参入することになる。 ・[[スーパーロボット大戦V]] 劇場版設定での参戦。今作では刹那の事を名前で呼んでいる。 [[ジョー>雷張ジョー]]は元部下及び弟子で、彼に自分が持つ全ての空戦テクニックを叩きこんだ過去を持つ。 [[火星の後継者>火星の後継者(機動戦艦ナデシコ)]]の支持者がいる連邦軍では表立った動きが取れないことと、 凄腕のパイロットとして期待されていたジョーが連邦軍を脱走した理由を知る為、主人公一行の部隊に同行することに。 BX同様、無条件で生存。 ***【コンパチヒーローシリーズ】 ・[[ロストヒーローズ]] 2ndシーズンでの主な搭乗機体である[[マスラオ>マスラオ/スサノオ]]がミスター・ブシドーをベースにした人格で、 原作同様に[[ダブルオーガンダム]](こちらも刹那をベースにした人格)に付き纏っている。 ヒーローたちに一度敗れた後にはスサノオとして再登場するのだが、SDなのでMS自体が人格を持っている本作でどうやって乗り換えたのかは謎。肉体改造でもしたのだろうか。 初登場では、ウルトラ・キューブを賭けた武術大会「リジェスファイト」にて[[ザムシャー>ザムシャー(ウルトラ怪獣)]]と激突し惜しくも敗れるが、互いに実力を認め合い意気投合。 多くのプレイヤーが腹筋を破壊されたのは言うまでもない。 あるクエストでは、ぶっ飛んだ言動を[[オーズ>仮面ライダーオーズ(登場キャラクター)]]にドン引きされたり[[W>仮面ライダーW(登場キャラクター)]](というか主に[[翔太郎>左翔太郎]])にツッコまれた事も。 オーズ「&color(red){そんなあなたの}&font(#ffdc00){欲望なんて}&color(green){嫌ですよ!}」 W(翔太郎)「&color(darkviolet){はぁ?何言ってんだコイツ?}」 ***【[[機動戦士ガンダム Extreme vs.]]シリーズ】 ガンダム00勢としては破格の待遇を受け、並み居るCB勢やライバルを退けリリース開始と同時にスサノオを駆って参戦した。 更に出撃ムービーではダブルオーライザーとの決戦シーンが採用されており、続編で参戦する[[ラスボス>リボンズ・アルマーク]]は涙目だった。 しかし最初期参戦というのが仇となったのか、他キャラとの掛け合いは極端に少ない。 それを補って余りある入魂&footnote(射撃ボタン入力で発動する時限強化コマンド)発動時の台詞だが、なんとこれだけで15種類以上も存在する。ただでさえ入力機会の多いコマンドなのに、その度に彼の名言がステージ中に木霊している。更に、通常の機体であれば台詞をカットして次の台詞を言う事は無いのだが、この入魂だけは台詞をカットして新しい台詞を言い始めるため、連発するとその度に台詞が言い代わる謎の仕様を受けていた。 三作目のEXVSMBからは、劇場版よりブレイヴ搭乗時代のグラハムも登場。 こちらはさすがに他機体への反応は多いが、掛け合いといえば[[ガンダムエピオン]]くらいで、こちらもそれほど優遇されているとは言い難い。 こちらの入魂は射撃CSに移ったうえに台詞収録数も常識程度に収まったため騒がしくはないが、その分機体コンセプトが急に来たかと思えば滞空し続けるため、視覚的に気持ち悪い仕上がりとなっている。 六作目にあたる[[EXVS2XB>機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST]]では遂にフラッグ時代のグラハムが登場。 [[殺人的な加速をする機体>トールギス]]とは掛け合いがあり、[[空に魅入られた者>リディ・マーセナス]]には共感する意思を持つ一方で、スローネ部隊にのみ辛辣な対応をする。 今までの機体と異なり入魂コマンドが無いせいか、台詞回りが若干静かで主張が大人しい。まだ気持ち悪さが仕上がっていなかった時期のせいだろうか。 #center(){ &font(#0033ff){少年!} &font(#0033ff){良項目への水先案内人は…このグラハム・エーカーが引き受けた!!} &big(){&font(#0033ff){これは…死ではない!!Wiki篭りが追記・修正する為の……!!!}} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,87) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/05/28 Thu 14:57:52 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&font(20,#0033ff){敢えて言わせてもらおう……!}}} #center(){&bold(){&font(20,#0033ff){グラハム・エーカーであると!!!}}} グラハム・エーカーとは、『[[機動戦士ガンダム00]]』の登場人物。 #openclose(show=■目次){ #contents() } **基本情報 CV:[[中村悠一]] 性別:男 誕生日:9月10日 星座:&b(){乙女座} 年齢:27歳(1st)→32歳(2nd)→34歳(劇場版) [[身長]]:180cm 体重:62kg [[血液型]]:A型 所属:[[ユニオン>ユニオン(機動戦士ガンダム00)]]特殊部隊MSWAD→オーバーフラッグス→[[独立治安維持部隊アロウズ→地球連邦平和維持軍>地球連邦平和維持軍]]→[[ソレスタルビーイング>私設武装組織 ソレスタルビーイング]] 階級:中尉→上級大尉→不明(ライセンサー)→少佐 ***搭乗機 ・YMS-01A フラッグ試作型 ・SVMS-01 [[ユニオンフラッグ>ユニオンリアルド/ユニオンフラッグ/ユニオンブラスト]] ・SVMS-01E [[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム>グラハム専用ユニオンフラッグカスタム/オーバーフラッグ]] ・SVMS-01X [[ユニオンフラッグカスタムⅡ(GNフラッグ)>ユニオンフラッグカスタムⅡ]] ・GNX-704T/AC [[アヘッド近接戦闘型(アヘッド・サキガケ)>アヘッド]] ・GNX-U02X [[マスラオ>マスラオ/スサノオ]] ・GNX-Y901TW [[スサノオ>マスラオ/スサノオ]] ・GNX-Y903VW [[ブレイヴ指揮官用試験機>ブレイヴ(機動戦士ガンダム00)]] ・&font(l){グラハムガンダム}[[ガンダムエクシアリペアIV>ガンダムエクシア]] **概要 『00』の名(迷)言製造機であり、1stシーズンではガンダムを相手に圧倒的な性能差を押しのけて対抗し、 非GNドライヴ搭載MSでガンダムに損傷を唯一与えた凄腕パイロット。 彼を語る上で特筆すべきは、「&font(#0033ff,b){グラハム・スペシャル}」なる技法。 こんな[[必殺技]]みたいな名称を最初に考えたのは、[[ユニオンフラッグ>ユニオンリアルド/ユニオンフラッグ/ユニオンブラスト]]のテストパイロットだった時に知り合った[[とある残念な池面>ビリー・カタギリ]]であり、 &font(#ff0000,b){自分で考えたわけではない}為、敢えて言う時も「&font(#0033ff,b){人呼んで}」と前置きする。 この「グラハム・スペシャル」は、空中変形など本来前提にない機体で無理矢理空中変形を行い、その戦略性を大幅に広げる荒業である。((劇中の初回ではなんとなしにやってのけているが、それを見た刹那は驚愕している)) 熟達したパイロットでなければ簡単に機体のバランスが狂い、特に大気圏下では失速して墜落する高等技術だが、 彼はフラッグの[[テストパイロット]]としてレイフ・エイフマン教授に指名された際、&bold(){&color(red){初搭乗時にノリで}}実行して編み出した。 この技法はその有用性を認められ、正式名称「&font(#0033ff,b){グラハム・マニューバ}」として、2360年頃になっても軍事教本に載っている。 但し、この「グラハム・マニューバ」がフラッグに与える負荷は凄まじく、一回行っただけでもフラッグはオーバーホールしなければならない。 そのため当初はグラハム・マニューバと名付けようとしたレイフマン教授を制し 「グラハム以外にはできないし行わせるべきではない」という意味を込めてグラハム・スペシャルと名付けている。 が、当のグラハム本人はそんな事はお構い無しにやりまくる。 また、そもそも空中変形した後の有効な戦術を考えていなかったらただの的になりかねず、そういう意味でも「グラハム以外にできないし行わせるべきではない」マニューバである。 このため、何も考えずにグラハム・スペシャルをやった[[パイロット>ジョシュア・エドワーズ]]は[[もれなく戦死している>死亡フラグ]]。 その内の一人がグラハムを慕っていたハワードだったのは皮肉としか言いようがないだろう。((しかもノベライズ版では空中変形した直後に「これで少しは隊長に近づけたか…?」と言っている事も皮肉に拍車をかけてしまっている。)) 元々は『00V』が初出だったが、本編でもこの名前が出てくるとは誰が予想しただろう。 性格は「&font(#0033ff,b){我慢弱く、落ち着きの無い男で、しかも姑息な真似をする輩が大の嫌い}」ときており、そして「&font(#0033ff,b){空気が読めない。と言うより読んでも敢えて気にしない。}」 小説版では「&font(#0033ff,b){私はしつこくて諦めも悪い、俗に言う人に嫌われるタイプだ!}」とも(自分で)語っている。 なお、担当声優の中村悠一氏は、グラハムの性格について水島監督から「(脚本の)黒田さんがグラハムでストレス発散してるから…」と謝られたとか。 グラハムの師は、総飛行時間8000時間以上で30年以上ユニオンでパイロットを続けてきた上官、[[スレッグ・スレーチャー少佐>スレッグ・スレーチャー(ガンダム00)]]である。 「&font(#405682,b){生きる伝説}」「&font(#405682,b){不動のトップガン}」とさえ称賛されたこの人物との模擬戦の戦績は、46戦46敗でグラハムが負け越していた。 フラッグとブラストの制式採用の座を巡って、グラハムは47戦目の恩師との戦いに臨むが、結局白星を勝ち取るには至らなかった。 その際に、スレーチャー少佐が私人としての情を優先して敢えてパイロットとしての死を選び、グラハムを後継者として選んだ事については、 「&font(#0033ff,b){上官殺し}」という汚名と共にユニオンの軍人として、フラッグファイターとしての自負を強く意識させる切っ掛けとなっている。 **作中での活躍 ***【1stシーズン】 第1話から登場。 AEUの新型MS[[イナクト>AEUヘリオン/AEUイナクト]]の視察に訪れた際にガンダム最初の武力介入に遭遇。 途中から明らかな[[ネタキャラ]]となるが、初めからその気はあった(ただ[[ドラマCD「ユニオンフラッグ」>機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー]]ではかなりのイケメン)。 セイロン島での任務を終え帰還途中だった[[ガンダムエクシア]]に単機で突撃。 海上でガンダムと初めましての挨拶を交わす。 圧倒的な性能差に敗北を喫するが、ガンダムのパイロットがまだ若い事を見抜いた。 ここからがグラハム伝説の始まりである。 ユニオンの「対ガンダム調査隊(後のオーバーフラッグス)」の隊長としてガンダムと対決。 [[カスタムフラッグ>グラハム専用ユニオンフラッグカスタム/オーバーフラッグ]]でエクシアや[[ガンダムデュナメス]]と戦い抜く技量を見せ付け((特に対デュナメス戦においては、本編で初めてデュナメスによる狙撃を躱し、「宣言しよう、サーベルは抜かない」とまで断言していたデュナメスのパイロットにサーベルを抜かせている))、 対[[ガンダムスローネアイン>ガンダムスローネ]]戦では阿修羅すら凌駕する存在となった結果、腕を蹴り飛ばしてGNビームサーベルを奪い取り、アインの腕を切り落とした。 一矢報いる事に成功したが、「空中変形で慣性を殺して予測射撃回避、急旋回して懐に踏み込む」という変態機動を仕掛けた為、 その一瞬でグラハムの全身に&bold(){&color(red){12G(重量にして720kg)を軽く超える}}壮絶な負荷が掛かっていた事により吐血した。 余談だがこの放送後、全国各地でプラモデルのオーバーフラッグが飛ぶように売れたという。 ガンダムはエイフマン教授に「&font(#192f60){わしら(正規軍)より何十年も先の技術を持っておる…}」と言わしめた事からグラハムの凄さが良く解るシーンでもある。   [[GN-X]]完成後もハワード・メイスンとの「&font(#0033ff,b){男の誓い}」を果たすべくGN-X隊には入らず、彼がテストパイロットを担当し、自身が育て上げたフラッグで戦う事を選び、 最終話では[[GNフラッグ>ユニオンフラッグカスタムⅡ]]を駆り登場。 自身のガンダムへの思いが「&font(#ff0000,b){愛}」であると告白、これには[[1stでは無表情・無愛想なせっちゃんも驚かずにはいられなかった。>何故そこで愛ッ!?]] また、ガンダムに恋してる?今まで(ry エクシアと壮絶な斬り合いを演じ、最後は相討ちとなった。 安否は不明だったが、最終回EDで[[よく似た仮面の男>ミスター・ブシドー]]が確認された。 ***【2ndシーズン】 終盤にて[[ミスター・ブシドー]]がまさかの(笑)グラハム・エーカーであるという事実が判明。 ミスター・ブシドーという名が彼自身の命名ではなく、&bold(){&color(red){気付けば他人につけられた綽名で、当人は迷惑している}}という衝撃の事実も明らかになる。 &bold(){「だったらさっさと本名名乗れ」}とは誰もが一度は思うことだが、実際の所少なくとも『ガンダム00』本編中に&bold(){ミスター・ブシドーと名乗ったことは一度もない}。((スパロボでは名乗った事がある)) エクシアと相討ちになった際に大怪我を負っており、顔の右半分や右肩などに痛々しい傷痕が残っている((『00』の世界では再生医療が発達しているため傷痕を消す事は可能なはずだが、あえて残しているようだ。『ガンダム00 Festival2009-2010 “A trailer for the Trailblazer”』で上映された『機動戦士ガンダム00 アナスタシア』では、2ndシーズンでの決闘を経たグラハムが「この傷は覚悟の証としてあえて治さない」という旨を語っている。))。 人生の拠り所だったユニオンや、特に自身が育て上げたフラッグが自由に飛べる空を失ってしまった事への失望等から、自身曰く最早ガンダムに打ち勝つ以外にすべき事も存在意義も無い、修羅道に生きていた。 とはいえ、あの変態仮面状態を当人も「&bold(){&font(#0033ff){生き恥}}」だと自覚していたようだが。 実際にどうなるかは未知数なものの、熾烈を極めたガンダムとGN-X部隊の戦いに於いてグラハムが指揮官を拝命していれば、 ダリル・ダッジ達元部下は生存出来たかも知れなかった。 しかし、グラハムは指揮官を辞退し、「&font(#0033ff,b){フラッグの力を証明する為にもガンダムに勝つ}」という部下であり旧来の友だったハワードとの誓いや意地を優先。((しかもノベライズ版ではハワードとの誓いも「戦う原動力ではあったが、所詮は建前だった」と振り返っており、何より「GNフラッグでガンダムと戦える事に悦びを感じている」という明らかに歪んだ感情で刹那と交戦していた。)) その結果、全てを失ってしまった。 ある意味、自らの選択によって守れた可能性があった全てを捨ててしまったグラハムに残ったのは「&font(#0000ff,b){全ての原因であり、未だ挑み甲斐のある好敵手として存在し続けてくれるガンダムと&u(){[[&font(#0000ff){少年}>刹那・F・セイエイ]]}}」のみ。 自らの選択によって帰属する対象を失い、壁に挑んで戦う以外に生きる意味を見出せなくなってしまった点は、グラハムが追い求めた刹那の人生にも似ている。 ミスター・ブシドーという&del(){変質者}修羅は、嘗ての刹那が生み出した自分の影法師のような存在だった。 幾度かの水入りのあった戦いを経て、物語終盤にて、[[ダブルオーライザー>ダブルオーライザー/トランザムライザー]]を&ruby(ものじち){[[物質>人質]]}に、強引に「&font(#0000ff,b){少年}」こと刹那との果たし合いを交わす。 暫くは変革途中の刹那と互角に渡り合い、[[トランザム>トランザムシステム(機動戦士ガンダム00)]]を起動し奮闘した。 しかし、半年前までの、戦う以外に自分の存在価値を見出せず、敵を理解する事も放棄していた頃とは刹那は既に別人になっており、変革を続ける彼によって[[スサノオ>マスラオ/スサノオ]]は両腕を破壊された上に追撃を喰らい大破、敗北を喫する。 決着後、自分に止めを刺すよう迫るが、刹那は「&color(blue){生きる為に、戦え……!}」とグラハムに言い残し立ち去った。 直後に自害しようとするも、刹那の言葉を思い出し思い止まった。 しばらくは行方不明になっていたようだが、終戦後左遷され辺境で研究を続けるビリーの前に姿を現す。 その時、彼の顔には歪んだ武士道の象徴でもあった仮面はなくなっていた。  ***【ドラマCD】 [[ドラマCD>機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー]]では刹那に加え、[[リボンズ・アルマーク]]を襲おうとする&b(){変態。&font(#ff0000){そして人間じゃない。}} かなり嗅覚が良い上に無駄に強く、空気が読めず、いや読まない事を自覚しつつも我が道を突っ走るかなり面倒臭い変態である。 美少年専門らしく、女装した[[ティエリア・アーデ]]には見向きもしない。 拒まれる程燃えるタイプらしく、ノリノリなリボンズには速攻で興味を無くした。 しかし、その後リボンズの「&color(pink){アデュー}」という台詞がお気に召したらしく再び興味を持っている。 「怖いのは最初だけだからさっ!」 「ほんとに、来るなっ!」 「きっと癖になるから?」 「生憎、私の粘液は酸性でね」 「貴様人間か!?」 「萌えが足りんのだよ~! 私はノンケな美少年が嫌がりながらも私に屈服していく状況を所望している……ッ!」 「収録が終わったら謝ります!作家が!土下座もさせていただきます!作家が!」 「貴様は何を考えている!!」 「無論、ナニを考えている」 「だが、私はしつこくてあきらめも悪い、俗に言う人に嫌われるタイプだ!」 「――だが、認めよう。宣誓も矜持も、行動の源であるが、しょせんは建前でしかなかった。この感情はごまかしようもない。  私グラハム・エーカーは、この機体をもってガンダムと戦えることに、これ以上もなく――悦びを感じているっ……!」 「フラッグの力で勝ち取ったものは私の物。お前の物はおれの物!」 「柔肌を晒すとは、破廉恥だぞ!ガンダム!」 「私の行く手を阻むな!ゴットグラハムフィンガー!ヒートエンド!メイプル!」 「チョリィィィィィス!!」 ***【[[劇場版>劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-]]】 [[地球連邦平和維持軍]]に所属し、階級は少佐。 ガンダムに対する偏った拘りが無くなった為、仮面を外しており、性格や言動も以前のグラハム・エーカーに戻っている。 連邦軍次期主力候補MS[[ブレイヴ>ブレイヴ(機動戦士ガンダム00)]]で編制された試験飛行隊「ソルブレイヴス」の隊長を務める。 劇場版前のブレイヴがまだ試験飛行を始めた段階から、いきなりトランザムで限界まで鞭打つ等、 ビリーを故意に禿させようとしているかの如き自由奔放さを発揮していた。 ビリー「&color(royalblue){グラハム。この機体はまだ調整段階だからね。出力40%までで止めておいてくれよ}」 グラハム「&font(#0033ff){承知した。ならば私の手で100%以上の力を引き出してみせよう。ブレイヴよ!私について来い!!}&font(#ff0000){トランザム!!!}」 ビリー「&color(royalblue){……ハァ…やれやれ…………}」 試験飛行の為に[[軌道エレベーター>軌道エレベータ]]上に来ていた際、地球へ落下した木星探査船「エウロパ」の破片に対し[[カティ・マネキン]]が調査命令を出した事が気になり、ビリーと通信していた。   火星圏で[[ELS>ELS(機動戦士ガンダム00)]]と接触し戦闘になった連邦軍の先遣艦隊の救援に駆けつけるが、先遣艦隊は既に全滅。 同宙域で刹那を助ける為にELSから追撃を受けていた[[ソレスタルビーイング>私設武装組織 ソレスタルビーイング]]のマイスター達を「&font(#0033ff){弔い合戦}」と称して助ける。 救援後、ソレスタルビーイングに合流し、[[プトレマイオス2改>プトレマイオス(機動戦士ガンダム00)]]から粒子供給を受けている間に艦内に入り隊長として[[スメラギ・李・ノリエガ]]に挨拶をした後、昏睡状態に陥った刹那を見舞う。 [[フェルト・グレイス]]に刹那について語った後、トレミーから離れた。 人類とELSの最終決戦ではソルブレイヴス隊の母艦「アルトリウス」で連邦軍の艦隊とは別働隊として出撃。 既に戦場は泥沼化しており、仲間が撃墜されていく中、驚異的な操作技術で次々とELSを撃破していく。 刹那の戦線復帰後、対話の為にELSの中枢へ向かう刹那を援護するべく他のマイスター達と共に刹那の行く手を阻むELSを排除する。 巨大ELSを前にしてもなお攻撃を躊躇う刹那を叱咤激励し、トランザムで残ったソルブレイヴス隊と共に突撃していく。 しかし直前に被弾していた影響もあり、数で圧倒的に勝るELSに機体に取り付かれ、侵食されてしまう。   最期は機体と自身の体までもが侵食され、右腕しか動かせなくなった状態で超大型ELSに猛スピードで接近し、 閉じようとしている超大型ELSの表面にできた傷口に[[特攻>特攻(戦術)]]を仕掛け、機体は爆散。 この壮絶な結末に衝撃を受けた観客も多く、中には&bold(){人目もはばからずに号泣する観客までいた}との報告まである程。 だが、彼の[[自己犠牲]]により超大型ELSの表面に穴が開き、刹那はさしたる苦も無くELS内部に進入出来た。 この時にグラハムの貢献は人類が生き延びる為には不可欠なものだった。 まず、クアンタムバーストに必要な[[粒子>GN粒子(機動戦士ガンダム00)]]を温存した状態で中枢に向かい、より万全な状態で対話に臨めたのも大きい。 更にそれだけでなく、実はライザーソードでELSを切り裂く行為は大きな危険を伴うものであり、刹那を守れた点は更に重要である。 グレートメカニックDXのインタビューにて 「[[ガデラーザ]]はGNビームガンではなく[[ビームサーベル>ビームサーベル(ガンダムシリーズ)]]でELSを切り裂いて対抗していれば生存出来たか」という話題になった際に 「サーベルを形成する粒子を伝って[[デカルト>デカルト・シャーマン]]にELSの脳量子波が届いてしまうので、どの道詰んでいた」という話が明かされていた。 作中ではELSがGNフィールドでライザーソードを受け流したため実現しなかったが、 膨大な高純度の粒子で形成されるライザーソードでELS本体に長時間触れ続ければ、同様の事態に陥りかねない。 ヴェーダの補助によって[[脳]]を再び破壊される事態は免れたとしても、 刹那単独でクアンタの兵装でELS内部に進入するまでには本編よりも更に時間がかかり、少なくとも連邦軍やトレミーの仲間達は全滅していただろう。 そして、グラハム は刹那を助けるために特攻し、結果として人類のためにその命を散らした。 視聴者の誰もが長らくそう思っていたが……? ***【劇場版台詞集】 「頼れる友だ……!」 「ソルブレイヴス隊、スタンドマニューバと同時に散開!弔い合戦だ!全機、フルブラスト!!」 「&font(#0033ff){人と人とが分かり合える道を模索し続け、ELSにすらそれを行おうとするとは……。未来を切り開く…それが、君の戦いなのだな、少年}」 「&font(#ff3399){あなたは…?}」 「&font(#0033ff){嘗てガンダムを超えようと愚行を繰り返した男だ。だが、やはりその考えは間違っていた。}  &font(#0033ff){私が超えなければならないのは、この少年だ。しかし、友軍の危機に間に合わず、そして少年を助ける事も出来なかった……!}」 「ソルブレイヴス隊の精鋭に通告する!これから出向く戦場では、諸君らの命を賭けてもらう事になる!だが、敢えて言おう……死ぬなよ!」 「隊長!」 「&font(#0033ff){狼狽えるな!──とはいえ、相手がガンダムタイプとはっ!}」 「イェーガン!!敢えて言った筈だ……!」 「待ち兼ねたぞ!少年!!」 「何を躊躇している!?生きる為に戦えと言ったのは……君の筈だ!!」 「たとえ矛盾を孕んでも存在し続ける……!それが、生きる事だと!!──トランザム!!」 「行け、少年!生きて未来を切り拓け!!」 「&font(#0033ff){少年!未来への水先案内人は…このグラハム・エーカーが引き受けた!!}」 「これは…死ではない!!人類が生きる為の……!!!」 ***【まさかの…】 劇場版から7年後、ガンダム00十周年記念イベント『ガンダム00 Festival 10 "Re:vision"』における朗読劇で、ELSとの決戦からラストシーンまでの間のエピソードが語られた。 ドラマCDでも触れられたグラハムの過去、孤児として味わった苦難から空の自由さに焦がれて軍人となり、ガンダムに対する愛憎に翻弄されていった経緯が語られたのち、 特攻自爆したはずのグラハムはELSに侵食された状態でクアンタム・バーストが創り出した量子空間の中に取り込まれ、完全には死亡していなかったという衝撃の事実が明らかにされた。 そのことに気付いた刹那は死を受け入れようとしていたグラハムの精神に語り掛け、グラハムが「生きたい」と願ったからこそELSがそれに呼応したのだと指摘し、 「身体を侵食しているELSを拒絶し死を選ぶ」か、「ELSとの同化を受け入れ新たな存在として生まれ変わる」かの最終決断を彼に委ねる((なお、この際刹那は初めて面と向かって「グラハム・エーカー」と名前を呼んでいる。))。 「もう、思い残すことなど──」 「空を飛びたいんじゃないのか」 「!」 心の片隅で死に場所を求めながら、それでも消えることのなかった「自由な空」への憧憬を突き付けられ、ELSとの同化を受け入れたグラハムは、 ソレスタル・ビーイングが機体・人員・資金のいずれにおいてもギリギリの状態であることを案じながらもELSの母星に旅立たねばならない刹那の願いを察し、彼から「未来」を託される。 「&font(#0033ff){君のその願い…このグラハム・エーカーが引き受けた!!}」 「感謝する!」 「さらばだ……少年!」 「帰ってくるさ。……いつになるかは、分からないが――」 そして刹那の旅立ちのあと、グラハムは彼の代わりのガンダムマイスターとしてソレスタル・ビーイングの一員となる。 ELSとの同化の影響か、前髪の一部や右目付近が金属色となっており((右目の金属色部分については、同化前にあった傷痕と位置は概ね一致するが、歯車や太陽を思わせる幾何学模様のような形となっている。ELSが傷痕を再現しようとして上手くいっていないのかもしれない。))、緑色だった瞳の色も[[アレルヤ>アレルヤ・ハプティズム]]の右目や[[マリー>ソーマ・ピーリス/マリー・パーファシー]]のような金色に変化している。 ガンダムの操縦について刹那から脳量子波を通じてレクチャーを受けた、と語っているので脳量子波についてもイノベイターに準じる程度に強化されているようだ。 なお、彼が補充のガンダムマイスターとして姿を現した際にはかつての激闘を知る[[ロックオン>ロックオン・ストラトス]]とアレルヤは驚愕し、 グラハムは乗機として与えられたガンダムエクシアリペアIVに即座に「&bold(){グラハム・ガンダム}」という別名を付けるという&del(){いつも通りの}奇行で更に彼らを唖然とさせた。 &font(#0033ff,b){「グラハム・ガンダム、グラハム・エーカー! 世界の歪みを破壊する!」} ちなみに、この朗読劇について中村氏は自身と[[マフィア梶田>マフィア梶田(SP田中)]]氏が運営するYoutubeチャンネル「わしゃがなTV」の動画にて、 グラハムの登場シーンで刹那役の[[宮野>宮野真守]]氏とロックオン役の[[三木>三木眞一郎]]氏が、&bold(){舞台にせり上がりで出てくる自分を半笑いで見ていた}と語っており、 その回のゲストで、このイベントにプライベートで参加していたという[[悠木碧]]氏に「あんなギャグみたいな展開でごめんね」と謝っている((悠木氏は「グラハム推しの友達は泣いて喜んでいたし、周囲のファンからも歓声が上がった」と返し、中村氏も「ならよかった」と喜んでいた))。 **[[ゲーム]]での活躍 ***【ガンダムマイスターズ】 プレイアブルキャラの一人としてカスタムフラッグに搭乗する。 シナリオが1stシーズンのアレンジということもあって、TV版以上に[[迷言]]を連発する。 最早公式ネタ枠。 ***【[[SDガンダムGジェネレーションシリーズ]]】 ウォーズにて00初参戦に伴い初登場。 Gジェネ恒例のフィンガー祭りでは「グラハムフィンガー!」と技名を堂々と改名。しかもMr.ブシドーの状態だと原型を留めておらず、「シャイニング・ブシドー!」と堂々と叫ぶ。 クロスレイズにも登場。尋常ではない量で、特殊セリフが増えた。 ドラマCDネタのハムキックや、Re:visionのガンダムマイスターになった際の戦闘台詞が取り入れられた。 戦艦の部署全てにも&s(){ネタ}セリフがあり、整備にするとカタギリに仕事をぶん投げるわ、「&bold(){ガンダムの肌に触れ放題}」と危うさ全開。 勿論変態ぶりも健在で、ユニオンフラッグCB仕様に搭乗させると「このフラッグのシートに、少年がいたとは………フフッ!!」と危うい発言をする。また、ガンダムパイロット達にも反応する。ただし、&bold(){少年と思わしき年若い男性限定}で。 ***【[[スーパーロボット大戦シリーズ]]】 どの参戦作品でも、汎用台詞・専用台詞共に色々凄まじい事になっている。 なんと、登場するすべてのガンダムに対して固有の特殊戦闘台詞が用意されたとか。 劇場版設定では味方として参入し、[[生存のチャンス>スパロボ補正]]にも恵まれる。 ・スーパーロボット大戦Zシリーズ [[第2次Z>第2次スーパーロボット大戦Z]]からTVシリーズ設定で参戦し、再世篇ではミスター・ブシドー名義で登場。 どちらも手強いので、全力を尽くして戦おう。 藤堂から武士道の影響を受けたらしく、敬意を抱いている。シュワルツとは過去に同僚だったらしい。 [[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]からは劇場版設定で参戦。何と[[プリベンター>新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]に就職しており、「&font(#0033ff,b){プリベンター・ライトニング}」の異名を持っていた。 因みに、今までボス敵の特権だった「&font(#0033ff,b){極}」を習得している。 ・[[スーパーロボット大戦UX]] 劇場版設定での参戦。この作品から遂に自軍ユニットとして使用可能になった(しかもスポット参戦により、刹那達より先に早く使える)。 序盤は[[アーニー>アニエス・ベルジュ]]達の上司として導き、若さ故に暴走する[[ジン>ジン・スペンサー]]に嘗ての自分を重ね合わせていた。 正式加入は第2部からで、指揮官として設定する事も可能。 アルカトラズ潜入作戦で女装した&del(l){[[中の人が一緒の>中の人ネタ]]}[[アルト>早乙女アルト]]に対して「&font(#0033ff,b){まさに姫だ!抱き締めたいなッ!}」と豪語した時には何故か[[ラッセ>ラッセ・アイオン]]にドン引きされた。 中断メッセージでもブシドー時代の台詞を言う事も…。 UX・天獄篇では条件を満たせば生存する。そのおかげで、遂に刹那から名前で呼ばれるようになった。 ・[[スーパーロボット大戦BX]] 劇場版設定での参戦。[[ビスト財団]]に洗脳・再調整された[[プルトゥエルブ>マリーダ・クルス]]の強襲時に颯爽と登場し、自軍の危機を救う。 正式参入は中盤から。UX・天獄篇と違い、無条件で生存する。 ・[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] TVシリーズ設定での参戦だが、00の原作再現が皆無なこともあって独特の立場にある。 第3章以降から登場し、今回は終始ミスター・ブシドーとして登場する。 本作では、異星人や人外の勢力に対抗するためには[[ジオン>ジオン公国軍]]と[[連邦>地球連邦(宇宙世紀)]]が争っている場合ではないと判断した[[キシリア>キシリア・ザビ]]が創設した特殊部隊「オルトロス隊」の一員として[[シャア>シャア・アズナブル]]、[[ゼクス>ゼクス・マーキス]]とともに登場。 その経緯上、自軍コネクト・フォースの協力者ではあるのだが、それはそれとして立場上仕方なくコネクトと交戦する際には刹那との戦いを望む面もあった。 第5章ではコネクトとキシリア派ジオンの主導権を決めるために行われたガンダムファイトで、ミューカスの乱入に対して、迷う事無く決闘よりもミューカスへの対処を選んだ刹那達の姿に精神的な敗北を痛感。 そこからは正式に自軍に参入することになる。 ・[[スーパーロボット大戦V]] 劇場版設定での参戦。今作では刹那の事を名前で呼んでいる。 [[ジョー>雷張ジョー]]は元部下及び弟子で、彼に自分が持つ全ての空戦テクニックを叩きこんだ過去を持つ。 [[火星の後継者>火星の後継者(機動戦艦ナデシコ)]]の支持者がいる連邦軍では表立った動きが取れないことと、 凄腕のパイロットとして期待されていたジョーが連邦軍を脱走した理由を知る為、主人公一行の部隊に同行することに。 BX同様、無条件で生存。 ***【コンパチヒーローシリーズ】 ・[[ロストヒーローズ]] 2ndシーズンでの主な搭乗機体である[[マスラオ>マスラオ/スサノオ]]がミスター・ブシドーをベースにした人格で、 原作同様に[[ダブルオーガンダム]](こちらも刹那をベースにした人格)に付き纏っている。 ヒーローたちに一度敗れた後にはスサノオとして再登場するのだが、SDなのでMS自体が人格を持っている本作でどうやって乗り換えたのかは謎。肉体改造でもしたのだろうか。 初登場では、ウルトラ・キューブを賭けた武術大会「リジェスファイト」にて[[ザムシャー>ザムシャー(ウルトラ怪獣)]]と激突し惜しくも敗れるが、互いに実力を認め合い意気投合。 多くのプレイヤーが腹筋を破壊されたのは言うまでもない。 あるクエストでは、ぶっ飛んだ言動を[[オーズ>仮面ライダーオーズ(登場キャラクター)]]にドン引きされたり[[W>仮面ライダーW(登場キャラクター)]](というか主に[[翔太郎>左翔太郎]])にツッコまれた事も。 オーズ「&color(red){そんなあなたの}&font(#ffdc00){欲望なんて}&color(green){嫌ですよ!}」 W(翔太郎)「&color(darkviolet){はぁ?何言ってんだコイツ?}」 ***【[[機動戦士ガンダム Extreme vs.]]シリーズ】 ガンダム00勢としては破格の待遇を受け、並み居るCB勢やライバルを退けリリース開始と同時にスサノオを駆って参戦した。 更に出撃ムービーではダブルオーライザーとの決戦シーンが採用されており、続編で参戦する[[ラスボス>リボンズ・アルマーク]]は涙目だった。 しかし最初期参戦というのが仇となったのか、他キャラとの掛け合いは極端に少ない。 それを補って余りある入魂&footnote(射撃ボタン入力で発動する時限強化コマンド)発動時の台詞だが、なんとこれだけで15種類以上も存在する。ただでさえ入力機会の多いコマンドなのに、その度に彼の名言がステージ中に木霊している。更に、通常の機体であれば台詞をカットして次の台詞を言う事は無いのだが、この入魂だけは台詞をカットして新しい台詞を言い始めるため、連発するとその度に台詞が言い代わる謎の仕様を受けていた。 三作目のEXVSMBからは、劇場版よりブレイヴ搭乗時代のグラハムも登場。 こちらはさすがに他機体への反応は多いが、掛け合いといえば[[ガンダムエピオン]]くらいで、こちらもそれほど優遇されているとは言い難い。 こちらの入魂は射撃CSに移ったうえに台詞収録数も常識程度に収まったため騒がしくはないが、その分機体コンセプトが急に来たかと思えば滞空し続けるため、視覚的に気持ち悪い仕上がりとなっている。 六作目にあたる[[EXVS2XB>機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST]]では遂にフラッグ時代のグラハムが登場。 [[殺人的な加速をする機体>トールギス]]とは掛け合いがあり、[[空に魅入られた者>リディ・マーセナス]]には共感する意思を持つ一方で、スローネ部隊にのみ辛辣な対応をする。 今までの機体と異なり入魂コマンドが無いせいか、台詞回りが若干静かで主張が大人しい。まだ気持ち悪さが仕上がっていなかった時期のせいだろうか。 #center(){ &font(#0033ff){少年!} &font(#0033ff){良項目への水先案内人は…このグラハム・エーカーが引き受けた!!} &big(){&font(#0033ff){これは…死ではない!!Wiki篭りが追記・修正する為の……!!!}} } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ 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