インファナル・アフェア(映画)

「インファナル・アフェア(映画)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

インファナル・アフェア(映画)」(2024/02/06 (火) 20:45:25) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2012/03/23(金) 02:20:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『インファナル・アフェア(無間道)』は、2003年公開の香港映画。[[日本>日本国]]での配給はコムストック・グループ。 香港映画にしては珍しくノワール的作品。 アンディ・ラウとトニー・レオンのダブル主演であり、主にアニメしか見ない諸兄でもご存知の方はいるはず。 話は潜入捜査官としてマフィアに潜入するヤン(トニー・レオン)と、そのマフィア組織から警察に潜入したラウ(アンディ・ラウ)の二人が織り成す物語になっている。 ヤンは潜入捜査とは言えマフィアとして犯罪行為に手を染めることに葛藤し、ラウはそのまま組織から足を洗い、警察官となって善人になりたいと望んでいた。 この描かれ方が非常に対照的で何ともいえない感情を呼ぶ。 結末は、ラウの視点で見るかヤンの視点で見るかで[[バッドエンド]]にも[[ハッピーエンド]]にもなる。心に葛藤を抱えて生きてきた2人にとっては、望んだ形ではないがハッピーエンドと言えるだろう。 また各所に[[伏線]]が多く、一回で理解するのは至難の業。 なにより、この映画はノワール映画と言う分類である。つまり、退廃的かつ悲観的、挙げ句虚無的なのだ。 この三重苦な映画だが、評価は高い。 またOPとEDに[[仏教]]の教えからいくらかの文を引用しているのが本作の大きな特徴でもある。 後にアメリカや日本でもリメイク的な作品が製作された。 ハリウッド版は『ディパーテッド』のタイトルで、マーティン・スコセッシが監督を務め、レオナルド・ディカプリオやマット・デイモン、ジャック・ニコルソンらの豪華共演が話題となり、 アカデミー賞作品賞やスコセッシ監督にとっては6度目のノミネートにして初のアカデミー賞監督賞を受賞するなどリメイクとしては大成功を収めたものの、 作風の違いや肝心の結末が単純化されてしまっているなどの理由から原作ファンからの評価は低い。 日本版は『ダブルフェイス』のタイトルで羽住英一郎監督、TBSとWOWOW共同制作、西島秀俊と香川照之がそれぞれ主演を務め、小日向文世や角野卓造など大物俳優が主要人物を演じた。 こちらは前後編2部作となっており、前半の「潜入捜査編」では西島演じる潜入捜査官、後編の「偽装警察編」では香川演じる潜入ヤクザに焦点を当て、各々が抱える葛藤や苦悩、友情や愛をオリジナル展開を交えて描いている。 ちなみに物語の結末は「一度ヤクザの世界に足を踏み入れたら2度と抜け出すことはできない」という、文字通り「無間地獄」を体現した本家以上に後味の悪いバッドエンドである。 ◆あらすじ 1991年の香港。香港マフィアのボス、サムは新しくファミリーに迎えた青年のラウをスパイとして警察学校に送り込む。 一方、香港警察組織犯罪課のウォン警視は、優秀な成績を収める訓練生のヤンの素質を見出し、潜入捜査官として香港の裏社会に送り込んだ。 ヤンは表向きはマフィアとして様々な犯罪行為に手を染め、仲間の警察から追われながら自身の立場に葛藤し、ラウは警察学校卒業後何度も表彰を受け、若くして出世していった。 10年後、マフィアの情報を利用して警部の地位にまで上り詰めたラウは恋人とも結婚間近で順風満帆の人生を送っていたのに対し、ヤンは長年の心労で潜入の任を解かれることを切望し、精神科医のリーを相談相手としていた。 ある日、サムの組織が大規模な麻薬取引を実行し、ヤンの情報からウォン警視は摘発を計画する。しかし、ラウが情報をサムに流したことによって計画は失敗。警察とマフィアが内通者の存在に気付き捜索に乗り出す。 警察に戻りたいヤンとマフィアから足を洗いたいラウ、二人の人生の行方は…。 ◆登場人物 ・ヤン(トニー・レオン) マフィアの幹部、実は潜入捜査官。 警察学校での優秀さをウォン警視に見込まれ香港マフィアのサムの組織に10年以上潜入している。組織内での地位は高く部下にも慕われおり、ボスのサムからの信頼も厚い。麻薬取引の失敗により明らかになった組織内の内通者の粛清をサムから任される。 長年の潜入捜査の中で何度も犯罪行為に手を染めたことで精神的に疲弊しており、任を解かれることを切望している。女医リーの存在を支えとしており、自分の正体を明かしている。 本編の冒頭、用心棒をしているレコード店に客として訪れたラウと面識を持っている。当然ながらお互いの正体には気付いていない。 自身の正体を知る唯一の存在であるウォン警視を失ったことで警察に戻る術を失うが・・・ #openclose(show=以下ネタバレ){ ウォン警視の死後、接触してきたラウと組んでサムを罠に嵌め、組織の壊滅に成功する。 警察本部でラウと再会し、警察官に復職することになる。しかし、ラウが席を外している間にサムが内通者に渡した封筒を見つけ、さらにラウの仕草で彼がスパイと確信。警察本部を去るが身分に関するデータを消され、指名手配されてしまう。 ラウを警察に引き渡し身分を回復しようとするも、ラウとは別に潜入していたマフィアのラムによって射殺される。 死後にDr.リーによって警官としての身分が証明され、ウォン警視と共に殉職した英雄として葬儀が催された。 非業の死を遂げたが、ヤンとしてはようやく長年の苦しみから解放されたといえるのかもしれない。} ・ラウ(アンディ・ラウ) エリート警察官、実はマフィア 刑事情報課の刑事。若い頃にサムに見込まれ警察学校に送り込まれた香港マフィアの一員。マリーと婚約している。 警察官としても優秀で警部に昇進し、公私共に充実していたが、同時に彼も葛藤を抱えており、善人に生まれ変わることを望んでいる。 冒頭において、ヤンが用心棒をしているレコード店を訪れ面識を持っているが、同じ曲が好きな客と従業員という認識でお互いの正体には気付いていない。 麻薬取引検挙の失敗の後に内部調査課に移動となり、警察内部のスパイの摘発を任されるが、同時にサムからも潜入捜査官の特定を命じられる。自身の指示で結果的にウォン警視を死に追いやったことで組織犯罪課の刑事との間に溝ができてしまう。 #openclose(show=以下ネタバレ){ ウォン警視の死後、遺品の携帯電話からヤンと接触、手を組んで組織の一斉検挙に乗り出す。ボスのサムを地下駐車場で孤立させ殺害。 警察本部でヤンと面会し、身分を返すと約束するが、サムから受け取った書類をヤンに見られたことで正体を知られ、マリーにも正体をバラされてしまう。 ヤンに呼び出されチャンスをくれるように懇願するが聞き入れられずそのまま警察に引き渡されそうになるも、もう1人の潜入マフィアだった部下のラムによってヤンは殺される。 直後にラムを射殺し、スパイ容疑を被せ、警察官として生きる道を選ぶ。 ヤンの葬式では、彼の遺影に敬礼を送った。} ・ウォン警視(アンソニー・ウォン) 組織犯罪課のボス。ヤンの正体を知る唯一の上司。 ヤンとは主にビルの屋上で連絡を取っている。 香港マフィアのサムとは古くからの付き合いであり、かつては立場を超えた友人だったが、現在では敵対している。 ラウの流した情報により追い詰められサムの部下によって殺害される。その遺体はビルの屋上から投げ捨てられ、タクシーで乗り付けたヤンの前に変わり果てた姿となって転落する。 ・サム(エリック・ツァン) 香港マフィアのボス。 若い頃のラウを警察の内通者に育て上げ、彼の情報によっていくつもの捜査の目を掻い潜ってきた。 かつては組織犯罪課のウォン警視と立場を超えた友人であり、付き合いは長いが現在は敵対している。 麻薬取引が潰されたことで組織内部にも内通者がいることを知り内通者探しを始める。 しかし、ヤンと手を組んだラウに裏切られ、射殺される。 ・Dr.リー(ケリー・チャン) 女性精神科医。 ヤンの相談相手。カウンセリングを通じてヤンと親密になる。 ヤンの死後、警察学校長の遺品から警察官である証拠を見つけ、名誉を回復、葬儀にも参列する。 ・マリー(サミー・チェン) ラウの婚約者。小説家志望。新居に引っ越し大きなダブルベッドでイチャイチャするなど幸せな絶頂期にいる。多重人格者が主人公の小説を執筆中。 だが、ヤンにラウがマフィアである証拠を送られ、出ていってしまう、 馴れ初めは次回作で描かれる。 ・キョン(チャップマン・トウ) サムの部下でヤンの弟分。ヤンを純粋に慕っている。 自分の名前の漢字を間違えてしまい、ヤンに呆れられながら訂正される。 ・チョン(ン・ティンイップ) 組織犯罪課の警部。ウォン警視の部下。ウォン警視の動向を組織犯罪課に報告しなかったラウに不信感を募らせるが、サムの組織を壊滅させた事でわだかまりは解ける。 ・ラム/ビー (ラム・カートン) ラウの部下の刑事。 ラウに命じられ単独行動を取るウォン警視を尾行する。 #openclose(show=以下ネタバレ){ 実は彼も潜入マフィアでサムの手下。ラウの兄弟分に当たる。表向きは普通の刑事として振る舞っていたが、本性は狡猾。しかし順当に出世したラウとは対照的にロクな情報も与えられず、サムからは冷遇されていた。 終盤、ラウとヤンが密会しているビルの屋上に駆けつけ、一瞬の隙を突いてヤンを射殺、正体をラウに明かす。 だが、善人になりたいと切望していたラウによってエレベーター内で射殺され、サムへ情報を流したスパイ容疑とヤン殺害容疑の両方を被せられ、全ての黒幕として葬られた。} ◆余談 台本には役者の演じる部分しか書かれておらず、アンディ・ラウは最後までラウのことを純粋な警察官だと思い込んで演技していたという。 台本がその日の分しか用意されない&footnote(盗作対策及び都度修正のため。)香港映画ならではの粋な製作エピソードである。 実は、ヤンの身分が証明されてラウは警察官として善人の道を歩み続けるというエンディングとは別に中国本土用の別エンディングも用意されている。 別エンディングでは、ヤンを殺害したラムをラウが射殺するところまでは同じだが、ラウはスパイである事を警察に知られ、駆けつけたチョン刑事に身分証を返却し逮捕されるというもの。もちろん、ヤンはマフィアの身分のまま。(終章である終極無間におけるヤンサイドは内部調査によって「無実」が証明された所から始まった為、完全にオリジナル香港版と繋がないとは言い切れない。) 日本でリメイクされた「ダブルフェイス」は、こちらのエンドをモデルにしたのかもしれない。 余談だが、近年では大陸と香港共同制作のウェブドラマ版も存在する。あちらは終極無間の数年後の設定で、チョン警部のみが再登場する。 ラウ「お前が"アニヲタ"か?」 ヤン「早く追記・修正しねぇと俺が冥殿になっちまう」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - トニー・レオンもついにMCUデビューか。 -- 名無しさん (2021-04-25 12:47:23) - 人肉饅頭作る殺人鬼みたいなマジ○チな役ばかり演じてると思ったら警視の様な懐深い老成した役も演じてみせるアンソニー・ウォンが好きだ。干されて台湾行っちゃったけどまだまだ頑張ってほしい。 -- 名無しさん (2021-09-28 18:23:32) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/03/23(金) 02:20:41 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『インファナル・アフェア(無間道)』は、2003年公開の香港映画。[[日本>日本国]]での配給はコムストック・グループ。 香港映画にしては珍しくノワール的作品。 アンディ・ラウとトニー・レオンのダブル主演であり、主にアニメしか見ない諸兄でもご存知の方はいるはず。 話は潜入捜査官としてマフィアに潜入するヤン(トニー・レオン)と、そのマフィア組織から警察に潜入したラウ(アンディ・ラウ)の二人が織り成す物語になっている。 ヤンは潜入捜査とは言えマフィアとして犯罪行為に手を染めることに葛藤し、ラウはそのまま組織から足を洗い、警察官となって善人になりたいと望んでいた。 この描かれ方が非常に対照的で何ともいえない感情を呼ぶ。 結末は、ラウの視点で見るかヤンの視点で見るかで[[バッドエンド]]にも[[ハッピーエンド]]にもなる。心に葛藤を抱えて生きてきた2人にとっては、望んだ形ではないがハッピーエンドと言えるだろう。 また各所に[[伏線]]が多く、一回で理解するのは至難の業。 なにより、この映画はノワール映画と言う分類である。つまり、退廃的かつ悲観的、挙げ句虚無的なのだ。 この三重苦な映画だが、評価は高い。 またOPとEDに[[仏教]]の教えからいくらかの文を引用しているのが本作の大きな特徴でもある。 後にアメリカや日本でもリメイク的な作品が製作された。 ハリウッド版は『ディパーテッド』のタイトルで、マーティン・スコセッシが監督を務め、レオナルド・ディカプリオやマット・デイモン、ジャック・ニコルソンらの豪華共演が話題となり、 アカデミー賞作品賞やスコセッシ監督にとっては6度目のノミネートにして初のアカデミー賞監督賞を受賞するなどリメイクとしては大成功を収めたものの、 作風の違いや肝心の結末が単純化されてしまっているなどの理由から原作ファンからの評価は低い。 日本版は『ダブルフェイス』のタイトルで羽住英一郎監督、TBSとWOWOW共同制作、西島秀俊と香川照之がそれぞれ主演を務め、小日向文世や角野卓造など大物俳優が主要人物を演じた。 こちらは前後編2部作となっており、前半の「潜入捜査編」では西島演じる潜入捜査官、後編の「偽装警察編」では香川演じる潜入ヤクザに焦点を当て、各々が抱える葛藤や苦悩、友情や愛をオリジナル展開を交えて描いている。 ちなみに物語の結末は「一度ヤクザの世界に足を踏み入れたら2度と抜け出すことはできない」という、文字通り「無間地獄」を体現した本家以上に後味の悪いバッドエンドである。 ◆あらすじ 1991年の香港。香港マフィアのボス、サムは新しくファミリーに迎えた青年のラウをスパイとして警察学校に送り込む。 一方、香港警察組織犯罪課のウォン警視は、優秀な成績を収める訓練生のヤンの素質を見出し、潜入捜査官として香港の裏社会に送り込んだ。 ヤンは表向きはマフィアとして様々な犯罪行為に手を染め、仲間の警察から追われながら自身の立場に葛藤し、ラウは警察学校卒業後何度も表彰を受け、若くして出世していった。 10年後、マフィアの情報を利用して警部の地位にまで上り詰めたラウは恋人とも結婚間近で順風満帆の人生を送っていたのに対し、ヤンは長年の心労で潜入の任を解かれることを切望し、精神科医のリーを相談相手としていた。 ある日、サムの組織が大規模な麻薬取引を実行し、ヤンの情報からウォン警視は摘発を計画する。しかし、ラウが情報をサムに流したことによって計画は失敗。警察とマフィアが内通者の存在に気付き捜索に乗り出す。 警察に戻りたいヤンとマフィアから足を洗いたいラウ、二人の人生の行方は…。 ◆登場人物 ・ヤン(トニー・レオン) マフィアの幹部、実は潜入捜査官。 警察学校での優秀さをウォン警視に見込まれ香港マフィアのサムの組織に10年以上潜入している。組織内での地位は高く部下にも慕われおり、ボスのサムからの信頼も厚い。麻薬取引の失敗により明らかになった組織内の内通者の粛清をサムから任される。 長年の潜入捜査の中で何度も犯罪行為に手を染めたことで精神的に疲弊しており、任を解かれることを切望している。女医リーの存在を支えとしており、自分の正体を明かしている。 本編の冒頭、用心棒をしているレコード店に客として訪れたラウと面識を持っている。当然ながらお互いの正体には気付いていない。 自身の正体を知る唯一の存在であるウォン警視を失ったことで警察に戻る術を失うが・・・ #openclose(show=以下ネタバレ){ ウォン警視の死後、接触してきたラウと組んでサムを罠に嵌め、組織の壊滅に成功する。 警察本部でラウと再会し、警察官に復職することになる。しかし、ラウが席を外している間にサムが内通者に渡した封筒を見つけ、さらにラウの仕草で彼がスパイと確信。警察本部を去るが身分に関するデータを消され、指名手配されてしまう。 ラウを警察に引き渡し身分を回復しようとするも、ラウとは別に潜入していたマフィアのラムによって射殺される。 死後にDr.リーによって警官としての身分が証明され、ウォン警視と共に殉職した英雄として葬儀が催された。 非業の死を遂げたが、ヤンとしてはようやく長年の苦しみから解放されたといえるのかもしれない。} ・ラウ(アンディ・ラウ) エリート警察官、実はマフィア 刑事情報課の刑事。若い頃にサムに見込まれ警察学校に送り込まれた香港マフィアの一員。マリーと婚約している。 警察官としても優秀で警部に昇進し、公私共に充実していたが、同時に彼も葛藤を抱えており、善人に生まれ変わることを望んでいる。 冒頭において、ヤンが用心棒をしているレコード店を訪れ面識を持っているが、同じ曲が好きな客と従業員という認識でお互いの正体には気付いていない。 麻薬取引検挙の失敗の後に内部調査課に移動となり、警察内部のスパイの摘発を任されるが、同時にサムからも潜入捜査官の特定を命じられる。自身の指示で結果的にウォン警視を死に追いやったことで組織犯罪課の刑事との間に溝ができてしまう。 #openclose(show=以下ネタバレ){ ウォン警視の死後、遺品の携帯電話からヤンと接触、手を組んで組織の一斉検挙に乗り出す。ボスのサムを地下駐車場で孤立させ殺害。 警察本部でヤンと面会し、身分を返すと約束するが、サムから受け取った書類をヤンに見られたことで正体を知られ、マリーにも正体をバラされてしまう。 ヤンに呼び出されチャンスをくれるように懇願するが聞き入れられずそのまま警察に引き渡されそうになるも、もう1人の潜入マフィアだった部下のラムによってヤンは殺される。 直後にラムを射殺し、スパイ容疑を被せ、警察官として生きる道を選ぶ。 ヤンの葬式では、彼の遺影に敬礼を送った。} ・ウォン警視(アンソニー・ウォン) 組織犯罪課のボス。ヤンの正体を知る唯一の上司。 ヤンとは主にビルの屋上で連絡を取っている。 香港マフィアのサムとは古くからの付き合いであり、かつては立場を超えた友人だったが、現在では敵対している。 ラウの流した情報により追い詰められサムの部下によって殺害される。その遺体はビルの屋上から投げ捨てられ、タクシーで乗り付けたヤンの前に変わり果てた姿となって転落する。 ・サム(エリック・ツァン) 香港マフィアのボス。 若い頃のラウを警察の内通者に育て上げ、彼の情報によっていくつもの捜査の目を掻い潜ってきた。 かつては組織犯罪課のウォン警視と立場を超えた友人であり、付き合いは長いが現在は敵対している。 麻薬取引が潰されたことで組織内部にも内通者がいることを知り内通者探しを始める。 しかし、ヤンと手を組んだラウに裏切られ、射殺される。 ・Dr.リー(ケリー・チャン) 女性精神科医。 ヤンの相談相手。カウンセリングを通じてヤンと親密になる。 ヤンの死後、警察学校長の遺品から警察官である証拠を見つけ、名誉を回復、葬儀にも参列する。 ・マリー(サミー・チェン) ラウの婚約者。小説家志望。新居に引っ越し大きなダブルベッドでイチャイチャするなど幸せな絶頂期にいる。多重人格者が主人公の小説を執筆中。 だが、ヤンにラウがマフィアである証拠を送られ、出ていってしまう、 馴れ初めは次回作で描かれる。 ・キョン(チャップマン・トウ) サムの部下でヤンの弟分。ヤンを純粋に慕っている。 自分の名前の漢字を間違えてしまい、ヤンに呆れられながら訂正される。 ・チョン(ン・ティンイップ) 組織犯罪課の警部。ウォン警視の部下。ウォン警視の動向を組織犯罪課に報告しなかったラウに不信感を募らせるが、サムの組織を壊滅させた事でわだかまりは解ける。 ・ラム/ビー (ラム・カートン) ラウの部下の刑事。 ラウに命じられ単独行動を取るウォン警視を尾行する。 #openclose(show=以下ネタバレ){ 実は彼も潜入マフィアでサムの手下。ラウの兄弟分に当たる。表向きは普通の刑事として振る舞っていたが、本性は狡猾。しかし順当に出世したラウとは対照的にロクな情報も与えられず、サムからは冷遇されていた。 終盤、ラウとヤンが密会しているビルの屋上に駆けつけ、一瞬の隙を突いてヤンを射殺、正体をラウに明かす。 だが、善人になりたいと切望していたラウによってエレベーター内で射殺され、サムへ情報を流したスパイ容疑とヤン殺害容疑の両方を被せられ、全ての黒幕として葬られた。} ◆余談 台本には役者の演じる部分しか書かれておらず、アンディ・ラウは最後までラウのことを純粋な警察官だと思い込んで演技していたという。 台本がその日の分しか用意されない&footnote(盗作対策及び都度修正のため。)香港映画ならではの粋な製作エピソードである。 実は、ヤンの身分が証明されてラウは警察官として善人の道を歩み続けるというエンディングとは別に中国本土用の別エンディングも用意されている。 別エンディングでは、ヤンを殺害したラムをラウが射殺するところまでは同じだが、ラウはスパイである事を警察に知られ、駆けつけたチョン刑事に身分証を返却し逮捕されるというもの。もちろん、ヤンはマフィアの身分のまま。(終章である終極無間におけるヤンサイドは内部調査によって「無実」が証明された所から始まった為、完全にオリジナル香港版と繋がないとは言い切れない。) 日本でリメイクされた「ダブルフェイス」は、こちらのエンドをモデルにしたのかもしれない。 余談だが、近年では大陸と香港共同制作のウェブドラマ版も存在する。あちらは終極無間の数年後の設定で、チョン警部のみが再登場する。 ラウ「お前が"アニヲタ"か?」 ヤン「早く追記・修正しねぇと俺が冥殿になっちまう」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - トニー・レオンもついにMCUデビューか。 -- 名無しさん (2021-04-25 12:47:23) - 人肉饅頭作る殺人鬼みたいなマジ○チな役ばかり演じてると思ったら警視の様な懐深い老成した役も演じてみせるアンソニー・ウォンが好きだ。干されて台湾行っちゃったけどまだまだ頑張ってほしい。 -- 名無しさん (2021-09-28 18:23:32) #comment #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: