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「変身(ヒーロー)」(2023/06/30 (金) 08:57:45) の最新版変更点
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&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます
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#center(){&font(#008000,b){ライダー、変……身!! トウッ!}
&font(#ff0000,b){シュワッチ!}
&font(#808080,b){蒸 着!}}
ヒーローの変身――それは、何時までも色褪せる事の無い男達の永遠の&font(#ff0000){ロマン}である。
ヒーローの殆どは生身のまま戦う事は無く、必要に応じてその姿を戦闘形態に変化させる。
それは戦闘スーツの装着であったり真の姿の解放であったり様々であるが、大半の者はそれに何らかのプロセスが必要である。
人はそれを「変身シーン」と呼び、ヒーローの特徴の一つとする。
番組を見る子供たちはこぞってこれを真似し、大人も彼等を永遠の物にするため視聴者達の印象に残るようなイカした変身ポーズを考える。
変身シーンはヒーローのお約束なのだ。
また、多くの場合は「[[名乗り口上]]」や「[[決め台詞]]」が重要な要素となる。
変身するヒーローは言い方を変えれば「ヒーロー」と「世を忍ぶ仮の姿」の二つの顔を持つ存在であり、「ヒーローの力では救えない人を仮の姿の職能で救う」など、この点を積極的に活用しようとする者も散見される。
因みに、[[変身するガンダム>ユニコーンガンダム]]も存在する。
尚、ヒーローっぽくても[[ヒロイン]]の変身は[[変身(ヒロイン)]]で扱う。
**◆変身時のお約束と特異なケース
基本的に変身時は''攻撃をしたりツッコミやコメントを呟くと言った横槍が入らない''のが定番である。
理由としては「変身する場所が人目につかない所なのでそもそも相手がいない」「変身時に周囲に結界を張る等奇襲に備える」
「変身時に膨大なエネルギーを放出するので近づくと危険」「組織の目的上、ヒーローの姿で倒さないと意味がない」
と言った理由付けもある作品もあるが''ヒーローと敵組織共に自粛している''というのが大半である。
自粛理由については名乗りを上げて変身するのはヒーローだけではなく、
怪人や幹部なども名乗りを上げて変身する事があったりするので変身中に攻撃が頻発すると自分達もやられて堂々巡りとなるので、
あえて攻撃せずに変身を見届けているのであろう(変身途中に攻撃したりするものはもう後がないようなケース)。
また、ヒーローの中には「変身シーンをあえて見せない」と言ったケースも存在し、こちらは神出鬼没さを視聴者に印象付ける事に貢献している。
以下、各作品に於ける変身シーンの傾向。
#openclose(show=●目次){
#contents()
}
***【仮面ライダーシリーズ】
言わずと知れた変身ヒーロー。
初代ライダーである1号は、当初は腰の[[変身ベルト>変身ベルト(昭和仮面ライダー)]]「タイフーン」に風を受け風力で変身すると言う設定だったが、
後に固有の「変身ポーズ」を取る事によって変身すると言う設定になった。
これは、本郷猛(仮面ライダー1号)役の藤岡弘、が事故で一時降板し、代わりに仮面ライダー2号が代打として登場したが、
2号に変身する一文字(正確には一文字役の佐々木氏)がバイクに乗れなかったので、急遽変身に関する新しい設定が追加されたため。((しかし、佐々木剛自身は「免許を所持していなかったから変身ポーズが加わったと説明は受けていない」と述べている。))
結果的に子供が真似しやすくなり、仮面ライダーの大ヒットに繋がった。
2号編が始まってしばらくの間は、「変身!」と掛け声を上げてからベルトを出してポーズを取ったり、後述する平成ライダーのように溜めず一気に言い切ったりと、様々な見せ方が試行錯誤されていた。
これは後輩達にも踏襲され、所謂「昭和ライダー」と呼ばれる面々は皆独特の変身シーンとポーズを持ち、「仮面ライダー=変身ポーズ」を印象付けた。
本郷も一文字も変身前で既に強いため、ポーズ中に攻撃しないというよりは「変身の隙を作るぐらいは生身でも可能」と言うべきだろう。
たまにバイクに乗りながら変身するシーンもあるが、危ない為か作品一つに1・2回程度。
中でも仮面ライダーV3は&bold(){走行中にバイクのハンドルから両手を放して立ち上がり、そのまま変身ポーズ}という危険極まりない変身((演じる宮内洋氏の要望により、牽引によるトリックではなく実際に運転しながら変身していることがはっきりと分かる映像になっている。そもそも、これ自体が彼の提案とのこと))を披露しており、これは現在でもV3の代名詞の一つとして語り継がれている。
少し変わった例としては[[仮面ライダースーパー1]]がある。
彼は元々外部からの遠隔操作で変身システムを起動する方式が採用されていたのだが、ドグマ帝国に研究所を破壊されたため、赤心少林拳の「梅花の型」の呼吸を応用したポーズを取ることで自力での変身が可能になった。
更に、番組後半には彼自身の成長により、更に素早いポーズで変身できるようになった。
「&bold(){変身ポーズ自体に設定上の明確な意味づけがある}」「&bold(){正規の手順が使えなくなったので別の方法で強引に変身システムを起動}」「&bold(){本人の成長によってポーズ簡略化}」という、平成、令和ライダーでも中々見られないユニークなケースである。
変身に伴う弱点は基本的に「変身ポーズ」ではなく「変身ポーズを取り終わって変身中の行動不能時間」とされており、
終盤でライダー1号の攻略法がなくなっていったショッカーは&font(#008000){変身中のライダーのベルトを絶対零度で凍らせる}という手をとる。
ドクトルGは風見志郎に変身のチャンスを与えることなく優勢に戦えたが、''崖から落としてしまったことで変身のチャンスを与えてしまった''。
が、これ以降そういった攻め方がなくなり、変身中に攻撃されるケースは希になった。
実は敵幹部も名乗りや台詞とともに変身しているケースがあるので自分達がやられるのが嫌だった為かもしれないが。
BLACK RXに至っては、「変身中の光っている間はダメージ無効」と明言されてしまっている。流石RXだ。
また、ストロンガーのチャージアップやBLACK RXのフォームチェンジのような二段変身も既に試みられている。
この試みは当時こそあまり使われなかったが(ストロンガーはともかくRXについては以降はOVや映画だった為尺が少ない事もあるか)、
平成ライダーにて「1人の仮面ライダーがフォームチェンジで特性の異なる複数の姿を使い分ける」という形で定番となった。
時は移り変わって[[平成>平成ライダーシリーズ]][[ライダー>第二期平成ライダーシリーズ]]及び令和ライダーシリーズ。
やはり一部の例外を除いて皆[[変身ベルト>変身ベルト(平成仮面ライダー)]](+各種アイテム)で変身する。
平成ライダー1号である「クウガ」にも当然変身シーンやポーズは存在したが、流石にリアルで知られる「クウガ」。
第3話に登場した女豹怪人ズ・メビオ・ダが&font(#ff0000){変身中のライダーを攻撃する}と言う、昭和最後期〜平成生まれには前代未聞の暴挙を行った。
今まで暗黙の了解として受け継がれてきた「変身中のヒーローを攻撃してはいけない」セオリーが、セルフパロディではあるが久しく打ち破られた瞬間であった。
しかしクウガもさるもの、変身しながら応戦すると言う、自然な流れの中でカッコいい対応を見せる事で新時代の特撮の姿勢を示してみせた。
※因みに、クウガでは変身ポーズも上半身のみの最低限の動きで行っているが、これも同様の理由である。
これ以後平成ライダーでは変身中の攻撃は禁じ手では無くなり、
ライダー側も「変身プロセスの簡略化」「生身で戦いながら隙を作って変身」「[[変身プロセス自体を>仮面ライダー剣]][[攻撃に組み込む>仮面ライダー響鬼]]」「[[バンクシーン>仮面ライダーエグゼイド]]」と言った工夫を凝らす様になった。
ただ、シリーズが進むにつれ、次第に昭和ライダーのような「クサさ」を取り入れる動きも生まれ、平成第2期の中頃辺りからは凝った変身ポーズが取り入れられるケースも見られる。
クウガにおけるもう一つの変革として、「変身」の言い方が昭和ライダーの「&b(){変....身!}」といったタメのあるものではなく、
「&b(){変身!}」と一気に言い切るようになった。例外は[[彼>照井竜]]くらい。
これは、クウガに変身する五代雄介を演じたオダギリジョーが、
「見栄を切った言い方より自然な流れでの言い方の方が良い」という主張を押し通したため。
現場では昭和の言い方でやれと言われたそうだが、それでも言い切るようにやったところ、そのままOKが出たのだとか((放送当時の玩具CMでは、昭和ライダー同様に「変…身!」と溜めを入れた掛け声を披露している))。
結果的に、この言い切る形の「変身!」は平成ライダーシリーズで受け継がれ、一部のキャラを除いてこの言い方が定着している。
//またファイズでは強力な攻撃を受けてファイズギアが外れると変身が解除されるという展開が登場し、以後強力な攻撃を受ける→変身解除というパターンが定番化した。
//ファイズ以前から、戦隊やメタルヒーローでもすでに定番の演出です
//
なお平成では、[[強化アーマーを>仮面ライダーG3/G3-X]][[身に着けて変身する>仮面ライダー555]]タイプと、[[肉体そのものが>仮面ライダークウガ]][[変化する>仮面ライダーアギト]]タイプがいる。
[[一見装着系に見えるが>仮面ライダーW(登場キャラクター)]][[実は肉体変化系だったりするライダー>仮面ライダーオーズ(登場キャラクター)]]もちらほら。
前者の場合マスク割れが出来る為作劇には持ってこい。
***【[[ウルトラマンシリーズ>ウルトラマン]]】
ギネスにも(シリーズの長さが)認められた、日本が誇る巨大ヒーロー。
殆どの者は変身アイテムと呼ばれる変身用の小道具を持ち、それを使用する事によって変身する。
#center(){&bold(){O(%)o}}
その際、ウルトラマンが飛び出してくるような[[変身バンク>バンクシーン]]が主に使われている。通称:「[[ぐんぐんカット>ぐんぐんカット(ウルトラシリーズ)]]」
上記の顔文字のような片腕を上げるタイプが主流だが、[[アグル>ウルトラマンアグル]]のような両腕や[[セブン>ウルトラセブン]]や[[ゼロ>ウルトラマンゼロ]]のような体に身に纏うように変身する特殊型や、
[[マックス>ウルトラマンマックス]]や[[マグニフィセント>マグニフィセント(ウルトラマンジード)]]のように腕を挙げないタイプ、
[[メビウス>ウルトラマンメビウス]]や[[エックス>ウルトラマンエックス(登場キャラクター)]]のように、バンク中にポーズを変えるタイプ、
[[ギンガ>ウルトラマンギンガ(登場キャラクター)]]のように腕を手前で組んでくるくる回転しながら変身するバンクなど意外と多種多様。
マックスに関してはポーズ以外にも、「いったん特殊型のように変身してから巨大化する」という一風変わった変身バンクになっている。
このタイプの例は他だとジードにおけるゼロのぐんぐんカットくらいでかなり珍しいタイプ。
合体ウルトラマン系列だとまた違った演出がなされる場合も多い。
また続編にて変更されたためギンガのようにバンクのタイプが二種類あるものや、
かなり凝ってる[[ビクトリー>ウルトラマンビクトリー]]、&bold(){映像作品に出るたびに演出が違う}ゼロなどのような特殊なケースも存在する。
平成に入ってからは、いろんな事情((決定的な理由としては、「メビウス&ウルトラ兄弟」の際に「セブンだけ地球人としての姿が映る」という理由から、設定面・技術面それぞれの整合性のために全員分を現在の技術で作り直した事が挙げられるだろう))で劇場作品では(特に昭和ウルトラマンは)変身バンクを新規に作り直すこともあるため、
本放送時と劇場版の変身バンクを見比べてみるのも楽しい。
ぐんぐんカットのパターンは当該項目参照。
昭和ウルトラマンでは無言で変身することが多かったが、
『ウルトラマンT(タロウ)』で[[東光太郎]]が「タロウー!」とウルトラマンの名前を叫びながら変身したことに端を発して叫び変身が見られ始め、
平成ウルトラマンでも『[[ウルトラマンガイア]]』の中盤から[[高山我夢]]が「ガイアー!」と叫び変身を始めたことで、
以降の作品でも『[[コスモス>ウルトラマンコスモス]]』などで叫び変身が採用された。
そのためか、[[ティガ>ウルトラマンティガ]]と[[ダイナ>ウルトラマンダイナ(登場キャラクター)]]も、劇場作品などでは本編ではあまりしなかった叫び変身を行うことも。
ちなみにガイア以降で叫び変身がデフォルトでないのは[[ネクサス>ウルトラマンネクサス]]、マックス、ゼロ、ギンガ。
まあ、ネクサスでは「ウォォォォ!」と叫びながら変身することもあったが。
なお、ギンガの場合は[[ギンガS>ウルトラマンギンガS]]からは叫び変身になっている(おそらくタロウリスペクトだろう)。
[[オーブ>ウルトラマンオーブ(登場キャラクター)]]は変身アイテムを構える時には無言の場合が多いが、変身プロセスや変身後に「光の力、お借りします!」などの決め台詞を言い、
[[ジード>ウルトラマンジード(登場キャラクター)]]ではさらに変身アイテムを構える際にも決まった口上を述べるようになった。
ウルトラマンは怪獣を始めとした巨大な敵を相手にする事が多いため、変身そのものを妨害されることは殆ど無い。
周囲の人間は逃げ惑っていて関心を避けるのは容易いし、怪獣は人間態のウルトラマンを敵だと認識できないためである。
しかしまったくないこともなく、例えば「メビウス」ではレッサーボガールが変身しようとしたヒビノ・ミライを攻撃し、気絶させることで変身を妨害していた。
他にも[[ダークルギエル]]は、変身中のギンガを蹴飛ばすという前代未聞の大胆な妨害をやっていた(ご丁寧にもぐんぐんカット内に割り込んでくる演出)。
また、[[変身アイテム>変身アイテム(ウルトラシリーズ)]]そのものが盗まれたりして変身が阻害されることもある。特にセブンのハニートラップ絡みは有名。
変身者とウルトラマンが別人格である場合、状況によっては変身をウルトラマン自身が制止したり、
変身者に戦う意思がない(もしくは戦える精神状態でない)まま変身したために力を存分に発揮できないといった事が起きる。
『ウルトラマンコスモス』では逆に、ムサシの窮地を救うべくコスモスが変身をするように促したこともあった。
かなり特殊な例では、『[[ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY]]』で登場した[[ティガ>ウルトラマンティガ]]の一形態であるティガダークは、
過去のティガが闇の力を振るっていた時の形態であるため、光の心を持ったまま変身した主人公のダイゴの精神と噛み合わず、
いわば&bold(){心と肉体の属性がアンマッチだったために本来の力を発揮できない}((『ティガ』においてはかつてのティガが地球に置いて行った戦闘用の肉体と主人公のダイゴが一体化しているという設定で、その肉体にかつてのティガの精神・魂は存在しないので、闇の力を使っていた時のコツなどを訊ねたり、そもそも戦闘自体を任せるという選択肢がなかった。))という事態に陥っていた。
ウルトラマンが人間に擬態しているパターンでは、エネルギーの酷使や重度のダメージによって変身能力が失われる可能性もある。
そもそも擬態しているタイプはむしろ人間に&bold(){変身}しているので、元の姿に戻る術を失うこともある、と言った方が正確か。
『トリガー』に客演したリブット曰く、ウルトラマンは人間の姿になると光の力を解放するアイテムがないとウルトラマンの姿になれないとのことなので、擬態型でも元に戻るプロセス自体は「変身」に近いようだ。
***【[[スーパー戦隊シリーズ]]】
戦闘服を着込む以上、当然彼等も変身アイテムを所有している。
変身アイテムは多くの場合全員で統一されているが、追加戦士などは他のメンバーと全く違うアイテムで差別化することも多い。
また同時変身はほぼお約束である。
こちらも強力な攻撃を受けると変身解除される事がある。
また、やっぱり変身アイテムはよく取られたり無くしたりする。
ゴーバスターズなどでは敵の攻撃を防ぎながら変身が可能。
トッキュウジャーに至っては自動で相手を弾き飛ばしてくれる機能がつき、変身妨害の心配がなくなった。
他にも変身アイテムが壊されたり故障したりして、[[応急修理するシーン>完全なる敗北/不滅の救急魂(救急戦隊ゴーゴーファイブ)]]もあったりする。
変身アイテムはかつては男児が憧れるパパ必須の携帯品が腕時計だったことから変身ブレスが多かったが、『電磁戦隊メガレンジャー』のケイタイザーや『百獣戦隊ガオレンジャー』のGフォンを皮切りに携帯電話も多く用いられるようになった。
しかしブレスレットも、そのシンプルな使い勝手の良さゆえか定期的に登場する。
一方、スマホは今のところ初期メンバーの変身に用いられたことがなく、『特命戦隊ゴーバスターズ』のモーフィンブラスターや『烈車戦隊トッキュウジャー』のアプリチェンジャーなど、追加戦士用に少数登場するに留まっている。
2010年代からは携帯電話/スマホが子供にも身近になりすぎてしまったためか、銃や剣などの武器型変身アイテムが主流になりつつある。
ちなみに戦隊初期の作品ゴレンジャー・ジャッカー・バトルフィーバーには変身アイテムが存在せず
ゴレン・フィーバーはそれぞれ「Go!」「フィーバー!」と叫んで一回転すると一瞬で変身可能。
一方のジャッカーは基地の変身用カプセルに入ってエネルギー(ぶっちゃけ放射線)を照射してもらう事で変身が可能とちょっと面倒くさい。
しかも場所が限られている。…つまり凄まじく不便なのでこれ以降は変身自体はどこでもできるタイプしか出ていない。
他社作品だがトミカヒーローシリーズでも「レスキューフォース」ではジャッカー方式が使われたが、流石に不便だったらしく、
第2期にあたる「レスキューファイアー」では道具さえあればどこでも変身できるようになった。
***【アメリカ】
アメリカのヒーローは基本的に普段からヒーローとしての能力を使うことができるため、
[[&font(#0000ff){全身タイツ}>ぴっちりスーツ]]などを普段着の下に着込んでおいて非常時に服を脱ぎ捨てるか、コスチュームを着込んで変身する。
つまりヒーローの姿は日常の姿を隠すためのそれであったり、ただの戦闘服とも言える。
また殆どフルフェイスのマスクを着用しないため、服を脱ぐだけで変身でき、余り時間を取らないのも印象的。
ちなみにスーパーマンは正体を隠さなければならないにも関わらず素顔を完全にさらけ出しているが、
それでもバレないのは、彼が普段掛けている眼鏡から&font(#ff0000){催眠電波が出ており、周りの者はスーパーマン=クラークであることを認識出来ない}から、という
中々にヤバい設定が存在する。
そんなもん使うなら最初から覆面しろよ……。((スーパーヒーローにあまり馴染みのない開始当時の風潮では、表情のわからない主役は受け入れられなかったとかなんとか))
ただしアイアンマンのような装着型ヒーローや、
ハルクのような変異型ヒーローといった変身することによってヒーローになる者も一部にいる。
日本の戦隊をリメイクしているパワーレンジャーは当たり前だが日本の戦隊のまんま。
ただし、変身バンクは素顔が出ている事が多いからか、大体新規に作り直されている。
また、文化の違いや玩具規制の関係でアイテムのギミックが削除されたり((ショドウフォンの変形ギミックとスシチェンジャーのディスク装填ギミックが削除されたパワーレンジャー・サムライが該当))、アイテムそのものが変更されるケース((アイテム無しで変身するエイリアンレンジャー、黒騎士ことマグナ・ガーディアンの変身アイテムとしてダイレンジャーのオーラチェンジャーが流用されたロスト・ギャラクシー、初期メンバーの変身アイテムがグローブからサングラスに変更されたジャングルフューリー、変身アイテムが忍者一番刀とスターバーガーからカラクリヘンゲンに変更されたニンジャスティールが該当))もたまにある。
アメコミ初の「変身」は、フォーセット・コミック(現DCコミックス社)の
[[キャプテン・マーベル(現シャザム)>シャザム!:魔法の守護者]]と言われている。
***【[[宇宙刑事シリーズ>宇宙刑事ギャバン]]】
後の特撮ヒーロー界に多大な影響を与える画期的な演出をいくつも生み出したシリーズ。
その一つとして&font(#ff0000){「変身自体は瞬間的に済ませ、名乗った直後ナレーションによってそのプロセスが解説される」}という手法が用いられた。
実は「変身中に敵が攻撃しない理由付け」になっている。
ただし変身ポーズは複雑で子供には少々難しい。
この手法はのちの[[メタルヒーローシリーズ]]に受け継がれ、変身アイテムのアピールが強まる時代の中で「アイテムに依らない変身」を追求していくことになる。
***【[[牙狼シリーズ>牙狼-GARO-]]】
ハイパーミッドナイトアクションドラマ。
本作のヒーローである魔戒騎士たちはホラーの弱点である「ソウルメタル」で作られた鎧を召還し、装着することで変身する。
具体的には武器(剣や槍など)で空中に円を描くようにして空間を切り裂き、その裂け目から魔界にある鎧を呼び出す。
鎧はホラーの力を利用して作られているため、理性を保ったまま装着できるのは99.9秒に限られる。
しかし、体を極限まで鍛え抜き、ソウルメタル製の武器と魔法衣で武装した魔戒騎士は生身でも非常に強く、弱いホラーなら鎧を装着せずに倒されるケースもある。
そのため&bold(){魔戒騎士にとっては変身そのものが必殺技であり、互角に戦うために鎧を装着するのは相応の強敵が相手である場合に限られる}。
身も蓋もない話をすると、これは「撮影用のスーツがアクションに不向き」という撮影上の都合によるものが大きい模様。
また、魔獣装甲コダマや鎧竜エデルなど、魔戒騎士の鎧によく似た戦闘形態を持つ者もたまに登場する。
**◆ネタな変身プロセス
以上の様に「変身」とはヒーローにとっての見せ場だが、ギャグ系の作品ではそこにも笑いを入れてくることがある。
・[[ヤットデタマン]]
タイムボカンシリーズの第5作目。
いつもは主人公の気合と掛け声で変身しているように見えたが、後半で実は「掛け声の後一時的に意識を失わされ、その間瞬間的に未来へと転送され『変身班』による処置が施される」というめんどくさいプロセスが挟まっていることが判明した。
・電エース
河崎実が制作・主演しているミニ特撮ドラマシリーズ。
主人公が「快楽の星」出身なため、「&font(#ff69b4){何か気持ち良くなることをする}」という変態じみたトリガーで変身する。
まあ「ビールを一杯」なんて快楽でもOKなのだが、「ビールがないから女性に無理やり抱き着く」・「お楽しみの最中にうっかり変身してムード台無し」なんてアレな変身シーンも散見された。
・雅楽戦隊ホワイトストーンズ
ローカル番組『[[ドラバラ鈴井の巣]]』内で放送された低予算特撮ドラマ。
変身プロセス自体は「主人公3人が雅楽三管を奏でる」という雅やかなものだが、なぜか[[約一名>安田顕]]全裸カットが挿入された。
-ドッコイダー
ライトノベル『[[住めば都のコスモス荘]]』に登場するヒーロー。
&bold(){スーツの製造元が玩具メーカーのため}変身のたびに大仰なポーズを取る必要があるのだが、その性質上「ある程度広い場所じゃないと変身出来ない」という弱点が存在する。
-仮名ライダー
『[[空想科学大戦!]]』2・4・5巻に登場するヒーロー。
原作者が「強さが短時間で変化する」メカニズムを考案できず、
編集長が「一瞬での変身」を譲らなかったため、
''変身を宣言してポップアップテントを設営して着替える''
という仮面ライダーとアメコミの折衷のようなプロセスを踏む。
ただし&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){何度もやるようなギャグでもないので}}予め着替えてから姿を現すことの方が多い。
一応着替えその物もそれほど時間はかからないようで、「素顔の状態で敵に殴り飛ばされた直後、破れたエアバッグ((全身を包むボール状の巨大なタイプ))の中から仮名ライダーとして登場する」という変身レベルの早着替えを見せた事も。
-ゴゴレッド
過去に様々な特撮ヒーローを演じていた高野八誠氏がメガホンを取ったアマチュア映画『HE-LOW』に登場する、午後のひと時を守るゴゴファイターのリーダー。
「午後の珈琲」を飲むことで変身するのだが、&bold(){変身できるのは午後のみ}で、更にスーツを着用する際は&bold(){スタイリストに着付けを手伝ってもらわないといけない}ため1回の変身が長い、などやたらと使い勝手が悪い。
また、物語中では「スライダー仮面龍騎士」及び「ウルト・ロマン」というヒーローも登場しているが、&bold(){変身アイテムは生活に困って売却済み}だった。なので代わりに[[どっかで見たような>城戸真司/仮面ライダー龍騎]][[変身アイテム>ウルトラマンガイア]]を&bold(){モザイク付きで}持ってきたが、流石に東○と円○プロにそこまでは許可を取っていなかったため途中でストップが入っている。
-スーパー戦闘 純烈ジャー
メンバー4人のうち3人が過去に特撮ヒーローを演じていたことでも知られるムード歌謡グループ「純烈」のメンバー達が本人役で演じる、温泉の平和を守るヒーローチーム。
万能効能温泉マイク「マイクチェンジャー」に掛け声を吹き込むことで、各メンバーと契を交わした温泉の女神「オフロディーテ」を召喚しエネルギー融合することで変身する。
&bold(){銭湯の浴室を背景に、ワープしてきたおばちゃんが純烈メンバーと抱き合った後、アーマーに変化して装着される}という変身バンクはインパクト抜群。
-神話戦士ギガゼウス
関西ローカルの特撮ドラマ。
地球防衛とヒーロー事業を営む法人「ゼウス技研」の実働隊「ゼウス隊」のメンバーが変身アイテム「ゼウスブレス」を使って変身する。
変身シーケンス自体は「ギガ・フィックス!」と掛け声を上げてゼウスブレスを胸の前で構える、というありがちなものだが、特筆すべきは変身したあと。
というのも、ギガゼウスへの変身は身体に著しい負荷を与えるため、一度変身したら最低2日はインターバルを置かなければ最悪命の危険がある。
そのため、ゼウス隊では&bold(){5日ごとのシフトを組んで交代制で変身}しており、ゼウスブレスも1つしかないものを使い回している((単純に1つしかブレスを作れなかったという事情もある模様))。そのため、ギガゼウスがダメージで変身解除された際、他のメンバーの間で「&bold(){俺は昨日変身しててシフト的に無理だからお前にブレスを託す}」という脱力モノのやりとりが繰り広げられることもあった。
また、変身を解除すると何故か感電するらしく、顔が痙攣したり白目をむいたりする。
#center(){&bold(){[[&color(red,dimgray){「名乗りの最中と変身の途中で攻撃するのは言語道断! ルール違反なんだぞぉぉぉぉ!!」}>ウルトラマンオーブダーク]]}}
……と申す[[熱心な方>愛染マコト/チェレーザ]]もいらっしゃるので、追記・修正は変身中に襲い来る悪役を退けてからお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,9)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
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#center(){&font(#008000,b){ライダー、変……身!! トウッ!}
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ヒーローの変身――それは、何時までも色褪せる事の無い男達の永遠の&font(#ff0000){ロマン}である。
ヒーローの殆どは生身のまま戦う事は無く、必要に応じてその姿を戦闘形態に変化させる。
それは戦闘スーツの装着であったり真の姿の解放であったり様々であるが、大半の者はそれに何らかのプロセスが必要である。
人はそれを「変身シーン」と呼び、ヒーローの特徴の一つとする。
番組を見る子供たちはこぞってこれを真似し、大人も彼等を永遠の物にするため視聴者達の印象に残るようなイカした変身ポーズを考える。
変身シーンはヒーローのお約束なのだ。
また、多くの場合は「[[名乗り口上]]」や「[[決め台詞]]」が重要な要素となる。
変身するヒーローは言い方を変えれば「ヒーロー」と「世を忍ぶ仮の姿」の二つの顔を持つ存在であり、「ヒーローの力では救えない人を仮の姿の職能で救う」など、この点を積極的に活用しようとする者も散見される。
因みに、[[変身するガンダム>ユニコーンガンダム]]も存在する。
尚、ヒーローっぽくても[[ヒロイン]]の変身は[[変身(ヒロイン)]]で扱う。
**◆変身時のお約束と特異なケース
基本的に変身時は''攻撃をしたりツッコミやコメントを呟くと言った横槍が入らない''のが定番である。
理由としては「変身する場所が人目につかない所なのでそもそも相手がいない」「変身時に周囲に結界を張る等奇襲に備える」
「変身時に膨大なエネルギーを放出するので近づくと危険」「組織の目的上、ヒーローの姿で倒さないと意味がない」
と言った理由付けもある作品もあるが''ヒーローと敵組織共に自粛している''というのが大半である。
自粛理由については名乗りを上げて変身するのはヒーローだけではなく、
怪人や幹部なども名乗りを上げて変身する事があったりするので変身中に攻撃が頻発すると自分達もやられて堂々巡りとなるので、
あえて攻撃せずに変身を見届けているのであろう(変身途中に攻撃したりするものはもう後がないようなケース)。
また、ヒーローの中には「変身シーンをあえて見せない」と言ったケースも存在し、こちらは神出鬼没さを視聴者に印象付ける事に貢献している。
以下、各作品に於ける変身シーンの傾向。
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}
***【仮面ライダーシリーズ】
言わずと知れた変身ヒーロー。
初代ライダーである1号は、当初は腰の[[変身ベルト>変身ベルト(昭和仮面ライダー)]]「タイフーン」に風を受け風力で変身すると言う設定だったが、
後に固有の「変身ポーズ」を取る事によって変身すると言う設定になった。
これは、本郷猛(仮面ライダー1号)役の藤岡弘、が事故で一時降板し、代わりに仮面ライダー2号が代打として登場したが、
2号に変身する一文字(正確には一文字役の佐々木氏)がバイクに乗れなかったので、急遽変身に関する新しい設定が追加されたため。((しかし、佐々木剛自身は「免許を所持していなかったから変身ポーズが加わったと説明は受けていない」と述べている。))
結果的に子供が真似しやすくなり、仮面ライダーの大ヒットに繋がった。
2号編が始まってしばらくの間は、「変身!」と掛け声を上げてからベルトを出してポーズを取ったり、後述する平成ライダーのように溜めず一気に言い切ったりと、様々な見せ方が試行錯誤されていた。
これは後輩達にも踏襲され、所謂「昭和ライダー」と呼ばれる面々は皆独特の変身シーンとポーズを持ち、「仮面ライダー=変身ポーズ」を印象付けた。
本郷も一文字も変身前で既に強いため、ポーズ中に攻撃しないというよりは「変身の隙を作るぐらいは生身でも可能」と言うべきだろう。
たまにバイクに乗りながら変身するシーンもあるが、危ない為か作品一つに1・2回程度。
中でも仮面ライダーV3は&bold(){走行中にバイクのハンドルから両手を放して立ち上がり、そのまま変身ポーズ}という危険極まりない変身((演じる宮内洋氏の要望により、牽引によるトリックではなく実際に運転しながら変身していることがはっきりと分かる映像になっている。そもそも、これ自体が彼の提案とのこと))を披露しており、これは現在でもV3の代名詞の一つとして語り継がれている。
少し変わった例としては[[仮面ライダースーパー1]]がある。
彼は元々外部からの遠隔操作で変身システムを起動する方式が採用されていたのだが、ドグマ帝国に研究所を破壊されたため、赤心少林拳の「梅花の型」の呼吸を応用したポーズを取ることで自力での変身が可能になった。
更に、番組後半には彼自身の成長により、更に素早いポーズで変身できるようになった。
「&bold(){変身ポーズ自体に設定上の明確な意味づけがある}」「&bold(){正規の手順が使えなくなったので別の方法で強引に変身システムを起動}」「&bold(){本人の成長によってポーズ簡略化}」という、平成、令和ライダーでも中々見られないユニークなケースである。
変身に伴う弱点は基本的に「変身ポーズ」ではなく「変身ポーズを取り終わって変身中の行動不能時間」とされており、
終盤でライダー1号の攻略法がなくなっていったショッカーは&font(#008000){変身中のライダーのベルトを絶対零度で凍らせる}という手をとる。
ドクトルGは風見志郎に変身のチャンスを与えることなく優勢に戦えたが、''崖から落としてしまったことで変身のチャンスを与えてしまった''。
が、これ以降そういった攻め方がなくなり、変身中に攻撃されるケースは希になった。
実は敵幹部も名乗りや台詞とともに変身しているケースがあるので自分達がやられるのが嫌だった為かもしれないが。
BLACK RXに至っては、「変身中の光っている間はダメージ無効」と明言されてしまっている。流石RXだ。
また、ストロンガーのチャージアップやBLACK RXのフォームチェンジのような二段変身も既に試みられている。
この試みは当時こそあまり使われなかったが(ストロンガーはともかくRXについては以降はOVや映画だった為尺が少ない事もあるか)、
平成ライダーにて「1人の仮面ライダーがフォームチェンジで特性の異なる複数の姿を使い分ける」という形で定番となった。
時は移り変わって[[平成>平成ライダーシリーズ]][[ライダー>第二期平成ライダーシリーズ]]及び令和ライダーシリーズ。
やはり一部の例外を除いて皆[[変身ベルト>変身ベルト(平成仮面ライダー)]](+各種アイテム)で変身する。
平成ライダー1号である「クウガ」にも当然変身シーンやポーズは存在したが、流石にリアルで知られる「クウガ」。
第3話に登場した女豹怪人ズ・メビオ・ダが&font(#ff0000){変身中のライダーを攻撃する}と言う、昭和最後期〜平成生まれには前代未聞の暴挙を行った。
今まで暗黙の了解として受け継がれてきた「変身中のヒーローを攻撃してはいけない」セオリーが、セルフパロディではあるが久しく打ち破られた瞬間であった。
しかしクウガもさるもの、変身しながら応戦すると言う、自然な流れの中でカッコいい対応を見せる事で新時代の特撮の姿勢を示してみせた。
※因みに、クウガでは変身ポーズも上半身のみの最低限の動きで行っているが、これも同様の理由である。
これ以後平成ライダーでは変身中の攻撃は禁じ手では無くなり、
ライダー側も「変身プロセスの簡略化」「生身で戦いながら隙を作って変身」「[[変身プロセス自体を>仮面ライダー剣]][[攻撃に組み込む>仮面ライダー響鬼]]」「[[バンクシーン>仮面ライダーエグゼイド]]」と言った工夫を凝らす様になった。
ただ、シリーズが進むにつれ、次第に昭和ライダーのような「クサさ」を取り入れる動きも生まれ、平成第2期の中頃辺りからは凝った変身ポーズが取り入れられるケースも見られる。
クウガにおけるもう一つの変革として、「変身」の言い方が昭和ライダーの「&b(){変....身!}」といったタメのあるものではなく、
「&b(){変身!}」と一気に言い切るようになった。例外は[[彼>照井竜]]くらい。
これは、クウガに変身する五代雄介を演じたオダギリジョーが、
「見栄を切った言い方より自然な流れでの言い方の方が良い」という主張を押し通したため。
現場では昭和の言い方でやれと言われたそうだが、それでも言い切るようにやったところ、そのままOKが出たのだとか((放送当時の玩具CMでは、昭和ライダー同様に「変…身!」と溜めを入れた掛け声を披露している))。
結果的に、この言い切る形の「変身!」は平成ライダーシリーズで受け継がれ、一部のキャラを除いてこの言い方が定着している。
//またファイズでは強力な攻撃を受けてファイズギアが外れると変身が解除されるという展開が登場し、以後強力な攻撃を受ける→変身解除というパターンが定番化した。
//ファイズ以前から、戦隊やメタルヒーローでもすでに定番の演出です
//
なお平成では、[[強化アーマーを>仮面ライダーG3/G3-X]][[身に着けて変身する>仮面ライダー555]]タイプと、[[肉体そのものが>仮面ライダークウガ]][[変化する>仮面ライダーアギト]]タイプがいる。
[[一見装着系に見えるが>仮面ライダーW(登場キャラクター)]][[実は肉体変化系だったりするライダー>仮面ライダーオーズ(登場キャラクター)]]もちらほら。
前者の場合マスク割れが出来る為作劇には持ってこい。
***【[[ウルトラマンシリーズ>ウルトラマン]]】
ギネスにも(シリーズの長さが)認められた、日本が誇る巨大ヒーロー。
殆どの変身者は変身アイテムと呼ばれる変身用の小道具を持ち、それを使用する事によって変身する。
#center(){&bold(){O(%)o}}
その際、ウルトラマンが飛び出してくるような[[変身バンク>バンクシーン]]が主に使われている。通称:「[[ぐんぐんカット>ぐんぐんカット(ウルトラシリーズ)]]」
上記の顔文字のような片腕を上げるタイプが主流だが、[[アグル>ウルトラマンアグル]]のような両腕や[[セブン>ウルトラセブン]]や[[ゼロ>ウルトラマンゼロ]]のような体に身に纏うように変身する特殊型や、
[[マックス>ウルトラマンマックス]]や[[マグニフィセント>マグニフィセント(ウルトラマンジード)]]のように腕を挙げないタイプ、
[[メビウス>ウルトラマンメビウス]]や[[エックス>ウルトラマンエックス(登場キャラクター)]]のように、バンク中にポーズを変えるタイプ、
[[ギンガ>ウルトラマンギンガ(登場キャラクター)]]のように腕を手前で組んでくるくる回転しながら変身するバンクなど意外と多種多様。
マックスに関してはポーズ以外にも、「いったん特殊型のように変身してから巨大化する」という一風変わった変身バンクになっている。
このタイプの例は他だとジードにおけるゼロのぐんぐんカットくらいでかなり珍しいタイプ。
合体ウルトラマン系列だとまた違った演出がなされる場合も多い。
また続編にて変更されたためギンガのようにバンクのタイプが二種類あるものや、
かなり凝ってる[[ビクトリー>ウルトラマンビクトリー]]、&bold(){映像作品に出るたびに演出が違う}ゼロなどのような特殊なケースも存在する。
平成に入ってからは、いろんな事情((決定的な理由としては、「メビウス&ウルトラ兄弟」の際に「セブンだけ地球人としての姿が映る」という理由から、設定面・技術面それぞれの整合性のために全員分を現在の技術で作り直した事が挙げられるだろう))で劇場作品では(特に昭和ウルトラマンは)変身バンクを新規に作り直すこともあるため、
本放送時と劇場版の変身バンクを見比べてみるのも楽しい。
ぐんぐんカットのパターンは当該項目参照。
昭和ウルトラマンでは無言で変身することが多かったが、
『ウルトラマンT(タロウ)』で[[東光太郎]]が「タロウー!」とウルトラマンの名前を叫びながら変身したことに端を発して叫び変身が見られ始め、
平成ウルトラマンでも『[[ウルトラマンガイア]]』の中盤から[[高山我夢]]が「ガイアー!」と叫び変身を始めたことで、
以降の作品でも『[[コスモス>ウルトラマンコスモス]]』などで叫び変身が採用された。
そのためか、[[ティガ>ウルトラマンティガ]]と[[ダイナ>ウルトラマンダイナ(登場キャラクター)]]も、劇場作品などでは本編ではあまりしなかった叫び変身を行うことも。
ちなみにガイア以降で叫び変身がデフォルトでないのは[[ネクサス>ウルトラマンネクサス]]、マックス、ゼロ、ギンガ。
まあ、ネクサスでは「ウォォォォ!」と叫びながら変身することもあったが。
なお、ギンガの場合は[[ギンガS>ウルトラマンギンガS]]からは叫び変身になっている(おそらくタロウリスペクトだろう)。
[[オーブ>ウルトラマンオーブ(登場キャラクター)]]は変身アイテムを構える時には無言の場合が多いが、変身プロセスや変身後に「光の力、お借りします!」などの決め台詞を言い、
[[ジード>ウルトラマンジード(登場キャラクター)]]ではさらに変身アイテムを構える際にも決まった口上を述べるようになった。
ウルトラマンは怪獣を始めとした巨大な敵を相手にする事が多いため、変身そのものを妨害されることは殆ど無い。
周囲の人間は逃げ惑っていて関心を避けるのは容易いし、怪獣は人間態のウルトラマンを敵だと認識できないためである。
しかしまったくないこともなく、例えば「メビウス」ではレッサーボガールが変身しようとしたヒビノ・ミライを攻撃し、気絶させることで変身を妨害していた。
他にも[[ダークルギエル]]は、変身中のギンガを蹴飛ばすという前代未聞の大胆な妨害をやっていた(ご丁寧にもぐんぐんカット内に割り込んでくる演出)。
また、[[変身アイテム>変身アイテム(ウルトラシリーズ)]]そのものが盗まれたりして変身が阻害されることもある。特にセブンのハニートラップ絡みは有名。
変身者とウルトラマンが別人格である場合、状況によっては変身をウルトラマン自身が制止したり、
変身者に戦う意思がない(もしくは戦える精神状態でない)まま変身したために力を存分に発揮できないといった事が起きる。
『ウルトラマンコスモス』では逆に、ムサシの窮地を救うべくコスモスが変身をするように促したこともあった。
かなり特殊な例では、『[[ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY]]』で登場した[[ティガ>ウルトラマンティガ]]の一形態であるティガダークは、
過去のティガが闇の力を振るっていた時の形態であるため、光の心を持ったまま変身した主人公のダイゴの精神と噛み合わず、
いわば&bold(){心と肉体の属性がアンマッチだったために本来の力を発揮できない}((『ティガ』においてはかつてのティガが地球に置いて行った戦闘用の肉体と主人公のダイゴが一体化しているという設定で、その肉体にかつてのティガの精神・魂は存在しないので、闇の力を使っていた時のコツなどを訊ねたり、そもそも戦闘自体を任せるという選択肢がなかった。))という事態に陥っていた。
ウルトラマンが人間に擬態しているパターンでは、エネルギーの酷使や重度のダメージによって変身能力が失われる可能性もある。
そもそも擬態しているタイプはむしろ人間に&bold(){変身}しているので、元の姿に戻る術を失うこともある、と言った方が正確か。
『トリガー』に客演したリブット曰く、ウルトラマンは人間の姿になると光の力を解放するアイテムがないとウルトラマンの姿になれないとのことなので、
例え擬態型であっても、アイテムを用いて元の姿に戻るプロセス自体は「変身」に近いようだ。
***【[[スーパー戦隊シリーズ]]】
戦闘服を着込む以上、当然彼等も変身アイテムを所有している。
変身アイテムは多くの場合全員で統一されているが、追加戦士などは他のメンバーと全く違うアイテムで差別化することも多い。
また同時変身はほぼお約束である。
こちらも強力な攻撃を受けると変身解除される事がある。
また、やっぱり変身アイテムはよく取られたり無くしたりする。
ゴーバスターズなどでは敵の攻撃を防ぎながら変身が可能。
トッキュウジャーに至っては自動で相手を弾き飛ばしてくれる機能がつき、変身妨害の心配がなくなった。
他にも変身アイテムが壊されたり故障したりして、[[応急修理するシーン>完全なる敗北/不滅の救急魂(救急戦隊ゴーゴーファイブ)]]もあったりする。
変身アイテムはかつては男児が憧れるパパ必須の携帯品が腕時計だったことから変身ブレスが多かったが、『電磁戦隊メガレンジャー』のケイタイザーや『百獣戦隊ガオレンジャー』のGフォンを皮切りに携帯電話も多く用いられるようになった。
しかしブレスレットも、そのシンプルな使い勝手の良さゆえか定期的に登場する。
一方、スマホは今のところ初期メンバーの変身に用いられたことがなく、『特命戦隊ゴーバスターズ』のモーフィンブラスターや『烈車戦隊トッキュウジャー』のアプリチェンジャーなど、追加戦士用に少数登場するに留まっている。
2010年代からは携帯電話/スマホが子供にも身近になりすぎてしまったためか、銃や剣などの武器型変身アイテムが主流になりつつある。
ちなみに戦隊初期の作品ゴレンジャー・ジャッカー・バトルフィーバーには変身アイテムが存在せず
ゴレン・フィーバーはそれぞれ「Go!」「フィーバー!」と叫んで一回転すると一瞬で変身可能。
一方のジャッカーは基地の変身用カプセルに入ってエネルギー(ぶっちゃけ放射線)を照射してもらう事で変身が可能とちょっと面倒くさい。
しかも場所が限られている。…つまり凄まじく不便なのでこれ以降は変身自体はどこでもできるタイプしか出ていない。
他社作品だがトミカヒーローシリーズでも「レスキューフォース」ではジャッカー方式が使われたが、流石に不便だったらしく、
第2期にあたる「レスキューファイアー」では道具さえあればどこでも変身できるようになった。
***【アメリカ】
アメリカのヒーローは基本的に普段からヒーローとしての能力を使うことができるため、
[[&font(#0000ff){全身タイツ}>ぴっちりスーツ]]などを普段着の下に着込んでおいて非常時に服を脱ぎ捨てるか、コスチュームを着込んで変身する。
つまりヒーローの姿は日常の姿を隠すためのそれであったり、ただの戦闘服とも言える。
また殆どフルフェイスのマスクを着用しないため、服を脱ぐだけで変身でき、余り時間を取らないのも印象的。
ちなみにスーパーマンは正体を隠さなければならないにも関わらず素顔を完全にさらけ出しているが、
それでもバレないのは、彼が普段掛けている眼鏡から&font(#ff0000){催眠電波が出ており、周りの者はスーパーマン=クラークであることを認識出来ない}から、という
中々にヤバい設定が存在する。
そんなもん使うなら最初から覆面しろよ……。((スーパーヒーローにあまり馴染みのない開始当時の風潮では、表情のわからない主役は受け入れられなかったとかなんとか))
ただしアイアンマンのような装着型ヒーローや、
ハルクのような変異型ヒーローといった変身することによってヒーローになる者も一部にいる。
日本の戦隊をリメイクしているパワーレンジャーは当たり前だが日本の戦隊のまんま。
ただし、変身バンクは素顔が出ている事が多いからか、大体新規に作り直されている。
また、文化の違いや玩具規制の関係でアイテムのギミックが削除されたり((ショドウフォンの変形ギミックとスシチェンジャーのディスク装填ギミックが削除されたパワーレンジャー・サムライが該当))、アイテムそのものが変更されるケース((アイテム無しで変身するエイリアンレンジャー、黒騎士ことマグナ・ガーディアンの変身アイテムとしてダイレンジャーのオーラチェンジャーが流用されたロスト・ギャラクシー、初期メンバーの変身アイテムがグローブからサングラスに変更されたジャングルフューリー、変身アイテムが忍者一番刀とスターバーガーからカラクリヘンゲンに変更されたニンジャスティールが該当))もたまにある。
アメコミ初の「変身」は、フォーセット・コミック(現DCコミックス社)の
[[キャプテン・マーベル(現シャザム)>シャザム!:魔法の守護者]]と言われている。
***【[[宇宙刑事シリーズ>宇宙刑事ギャバン]]】
後の特撮ヒーロー界に多大な影響を与える画期的な演出をいくつも生み出したシリーズ。
その一つとして&font(#ff0000){「変身自体は瞬間的に済ませ、名乗った直後ナレーションによってそのプロセスが解説される」}という手法が用いられた。
実は「変身中に敵が攻撃しない理由付け」になっている。
ただし変身ポーズは複雑で子供には少々難しい。
この手法はのちの[[メタルヒーローシリーズ]]に受け継がれ、変身アイテムのアピールが強まる時代の中で「アイテムに依らない変身」を追求していくことになる。
***【[[牙狼シリーズ>牙狼-GARO-]]】
ハイパーミッドナイトアクションドラマ。
本作のヒーローである魔戒騎士たちはホラーの弱点である「ソウルメタル」で作られた鎧を召還し、装着することで変身する。
具体的には武器(剣や槍など)で空中に円を描くようにして空間を切り裂き、その裂け目から魔界にある鎧を呼び出す。
鎧はホラーの力を利用して作られているため、理性を保ったまま装着できるのは99.9秒に限られる。
しかし、体を極限まで鍛え抜き、ソウルメタル製の武器と魔法衣で武装した魔戒騎士は生身でも非常に強く、弱いホラーなら鎧を装着せずに倒されるケースもある。
そのため&bold(){魔戒騎士にとっては変身そのものが必殺技であり、互角に戦うために鎧を装着するのは相応の強敵が相手である場合に限られる}。
身も蓋もない話をすると、これは「撮影用のスーツがアクションに不向き」という撮影上の都合によるものが大きい模様。
また、魔獣装甲コダマや鎧竜エデルなど、魔戒騎士の鎧によく似た戦闘形態を持つ者もたまに登場する。
**◆ネタな変身プロセス
以上の様に「変身」とはヒーローにとっての見せ場だが、ギャグ系の作品ではそこにも笑いを入れてくることがある。
・[[ヤットデタマン]]
タイムボカンシリーズの第5作目。
いつもは主人公の気合と掛け声で変身しているように見えたが、後半で実は「掛け声の後一時的に意識を失わされ、その間瞬間的に未来へと転送され『変身班』による処置が施される」というめんどくさいプロセスが挟まっていることが判明した。
・電エース
河崎実が制作・主演しているミニ特撮ドラマシリーズ。
主人公が「快楽の星」出身なため、「&font(#ff69b4){何か気持ち良くなることをする}」という変態じみたトリガーで変身する。
まあ「ビールを一杯」なんて快楽でもOKなのだが、「ビールがないから女性に無理やり抱き着く」・「お楽しみの最中にうっかり変身してムード台無し」なんてアレな変身シーンも散見された。
・雅楽戦隊ホワイトストーンズ
ローカル番組『[[ドラバラ鈴井の巣]]』内で放送された低予算特撮ドラマ。
変身プロセス自体は「主人公3人が雅楽三管を奏でる」という雅やかなものだが、なぜか[[約一名>安田顕]]全裸カットが挿入された。
-ドッコイダー
ライトノベル『[[住めば都のコスモス荘]]』に登場するヒーロー。
&bold(){スーツの製造元が玩具メーカーのため}変身のたびに大仰なポーズを取る必要があるのだが、その性質上「ある程度広い場所じゃないと変身出来ない」という弱点が存在する。
-仮名ライダー
『[[空想科学大戦!]]』2・4・5巻に登場するヒーロー。
原作者が「強さが短時間で変化する」メカニズムを考案できず、
編集長が「一瞬での変身」を譲らなかったため、
''変身を宣言してポップアップテントを設営して着替える''
という仮面ライダーとアメコミの折衷のようなプロセスを踏む。
ただし&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){何度もやるようなギャグでもないので}}予め着替えてから姿を現すことの方が多い。
一応着替えその物もそれほど時間はかからないようで、「素顔の状態で敵に殴り飛ばされた直後、破れたエアバッグ((全身を包むボール状の巨大なタイプ))の中から仮名ライダーとして登場する」という変身レベルの早着替えを見せた事も。
-ゴゴレッド
過去に様々な特撮ヒーローを演じていた高野八誠氏がメガホンを取ったアマチュア映画『HE-LOW』に登場する、午後のひと時を守るゴゴファイターのリーダー。
「午後の珈琲」を飲むことで変身するのだが、&bold(){変身できるのは午後のみ}で、更にスーツを着用する際は&bold(){スタイリストに着付けを手伝ってもらわないといけない}ため1回の変身が長い、などやたらと使い勝手が悪い。
また、物語中では「スライダー仮面龍騎士」及び「ウルト・ロマン」というヒーローも登場しているが、&bold(){変身アイテムは生活に困って売却済み}だった。なので代わりに[[どっかで見たような>城戸真司/仮面ライダー龍騎]][[変身アイテム>ウルトラマンガイア]]を&bold(){モザイク付きで}持ってきたが、流石に東○と円○プロにそこまでは許可を取っていなかったため途中でストップが入っている。
-スーパー戦闘 純烈ジャー
メンバー4人のうち3人が過去に特撮ヒーローを演じていたことでも知られるムード歌謡グループ「純烈」のメンバー達が本人役で演じる、温泉の平和を守るヒーローチーム。
万能効能温泉マイク「マイクチェンジャー」に掛け声を吹き込むことで、各メンバーと契を交わした温泉の女神「オフロディーテ」を召喚しエネルギー融合することで変身する。
&bold(){銭湯の浴室を背景に、ワープしてきたおばちゃんが純烈メンバーと抱き合った後、アーマーに変化して装着される}という変身バンクはインパクト抜群。
-神話戦士ギガゼウス
関西ローカルの特撮ドラマ。
地球防衛とヒーロー事業を営む法人「ゼウス技研」の実働隊「ゼウス隊」のメンバーが変身アイテム「ゼウスブレス」を使って変身する。
変身シーケンス自体は「ギガ・フィックス!」と掛け声を上げてゼウスブレスを胸の前で構える、というありがちなものだが、特筆すべきは変身したあと。
というのも、ギガゼウスへの変身は身体に著しい負荷を与えるため、一度変身したら最低2日はインターバルを置かなければ最悪命の危険がある。
そのため、ゼウス隊では&bold(){5日ごとのシフトを組んで交代制で変身}しており、ゼウスブレスも1つしかないものを使い回している((単純に1つしかブレスを作れなかったという事情もある模様))。そのため、ギガゼウスがダメージで変身解除された際、他のメンバーの間で「&bold(){俺は昨日変身しててシフト的に無理だからお前にブレスを託す}」という脱力モノのやりとりが繰り広げられることもあった。
また、変身を解除すると何故か感電するらしく、顔が痙攣したり白目をむいたりする。
#center(){&bold(){[[&color(red,dimgray){「名乗りの最中と変身の途中で攻撃するのは言語道断! ルール違反なんだぞぉぉぉぉ!!」}>ウルトラマンオーブダーク]]}}
……と申す[[熱心な方>愛染マコト/チェレーザ]]もいらっしゃるので、追記・修正は変身中に襲い来る悪役を退けてからお願いします。
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