パワーレンジャーシリーズ

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&font(#6495ED){登録日}:2011/06/29 Wed 01:25:04 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 33 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『パワーレンジャー』とは、『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』以降の[[スーパー戦隊シリーズ]]を[[アメリカ>アメリカ合衆国]]でリメイクした作品である。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *【概要】 単純なリメイク・吹き替えとは異なり&bold(){「スーパー戦隊シリーズの既存フィルムとスーツを流用して制作された別の作品」}という形であり、作品によっては全体的なストーリー・作風が全く異なる場合もある(逆に殆ど一致している場合もある)。 韓国や中国でも同名の番組があるが、それは[[日本>日本国]]のスーパー戦隊を『パワーレンジャー』というタイトルで放送しているだけで、内容は全く異なる。 もともとは3クールで終わる予定だったが、あまりの人気で社会現象にもなり、今も大好評放送中である。 その人気ぶりはかの『[[ミュータント・タートルズ>ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(TMNT)]]』ともタメを張れる程。 なお、『[[五星戦隊ダイレンジャー]]』など、『ジュウレンジャー』以降の戦隊にも一部パワレン化されていないものがあるが、中には一度スキップされてから遡る形でパワレン化されたり、一部の戦士や敵キャラが別作品ベースのパワレンに登場するケースもある。 &s(){……[[非公認戦隊>非公認戦隊アキバレンジャー]]?するわけない。} ちなみにパワーレンジャーが本格的にシリーズ化してからも、本家スーパー戦隊は特に『パワーレンジャー』を意識して制作しているわけではないようで、 東映の鈴木武幸プロデューサーは&bold(){「日本から提示したものを向こうが気に入らないなら、2年続けて同じ戦隊をベースにしてもらっても構わない」}とコメントしている。 *【シーズン制】 海外ドラマの例に漏れずシーズン制。 初代から『イン・スペース』までの「ゾードン編」では、日本での4クール1年の“戦隊の代替わり”は装備品の変更などに充てられていると解釈され、後述の通り同一人物が別カラーの戦士になるなど日本では考えられない手法が採られている。 また、シーズン制は『サムライ』で再び導入され、これ以降は2クールのシーズン2つを、インターバルを挟みつつ2年かけて展開する形式が取られている。 *【作風】 向こうの子供向け番組ということもあり、一部日本より厳しい表現の規制がされている。 例えば[[凶悪犯とはいえ数秒の判決で死刑にされていた>アリエナイザー(特捜戦隊デカレンジャー)]]『[[特捜戦隊デカレンジャー]]』なんかは敵を倒しても死なず、警察に身柄を引き取られるという形になっている。 また、打撃音は基本的に金属音や電子音に変更されている他、実弾武器は[[ビーム>ビーム/レーザー]]に変更されている。 しかし、火薬の量は向こうの方が圧倒的に多い。 &bold(){あの『[[科学戦隊ダイナマン]]』が話にならないレベルで爆発する}。 加えて人種差別と見られるのを避けるために人種・男女共にバランス良く配分されている。 その為、初期には日本では男性が演じるイエローのキャラを『パワーレンジャー』では女性が演じているといった変更があったりする(もちろん男性の黄色戦士もいる)。 初代において[[大獣神]]の「神様」という設定が宗教的な問題で削除された影響から、日本では喋っていたパートナーもただのメカになっていることが多く、特にロボットに合体するメカはこの傾向が強い。 が、シリーズも長期化して向こうのファンにも受け入れられてきたのか、近年ではパワレン版においても自我を持ったパートナーキャラの出番は増えてきている。 日本では定番の変身後の口上も、歌舞伎の下地がないアメリカ側のスタッフからは&bold(){[[「そんな事叫んでる間に攻撃されるのではないか」>アバレキラー/仲代壬琴]]}と理解されず、初期はただ「ハッ!」などの掛け声を上げてから「パワーレンジャー!」と叫ぶだけだった。 徐々に名乗るようになるも、名前やキャッチフレーズを言うだけの簡素なパターンや、重要な回でのみ名乗るパターンが多く、日本版のような長い口上はあまり使われていない。 初期はドラマパート以外の映像はほとんど日本の流用だったが、規制への対応や現場スタッフの技術向上から、現在では一部の戦闘シーンや巨大戦以外は現地での撮影が増えつつある。 また、旧サバン体制期や『S.P.D.』ではオリジナルの[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]戦も新撮りされているものもある。 *【玩具展開】 スーパー戦隊シリーズにおいては合体ロボットやなりきり玩具が主力商品だが、アメリカでは伝統的にヒーローのフィギュアが人気なため、本シリーズも日本とは比較にならないレベルのフィギュア展開がなされている。 玩具オリジナル武器、オリジナル強化形態、やたらマッチョな造型、その他諸々なんでもありである。 またフィギュア人気の背景もあり、レッドにはシリーズ途中から&bold(){「[[バトライザー>バトライザー(パワーレンジャーシリーズ)]]」}と呼ばれる日本にはない強化形態が与えられるようになった。 なお、玩具のデザイン、造形は基本的に日本のデザイナーが手がけている。 *【権利関係】 当初はサバン・エンターテイメントが制作していたが、同社がディズニーの傘下になってからはディズニー制作に。 アメリカのディズニーランドのパレードではディズニーキャラと[[ダース・ヴェイダー]]や[[ストームトルーパー]]に混じって、パワーレンジャーの面々が練り歩いて子供達と握手すると日本人からすれば奇怪な光景が見られた。 が、シリーズの人気低迷に伴ってディズニーはパワーレンジャーの版権を競売に出し、サバン・エンターテインメント改めサバン・ブランドがその買い手となっている。 更に、2018年には『トランスフォーマー』や『[[マイリトルポニー]]』などで有名なハズブロがブランドを丸ごと買収。 玩具メーカーもバンダイからハズブロに移り、ファンからは今後の展開が注目されている。 なお、ディズニー時代と違い、サバン氏もコンサルタントとして番組制作に参加している模様。 2022年現在日本でのサブスク配信は原則的に東映特撮ファンクラブのみであり、視聴の難易度はやや高い。 ただし、映画版だけなら他のサブスクサービスで配信されたこともある。 *【あらすじ(初代)】 ある日、宇宙飛行士が月に封じられていた銀河の魔女リタ・レパルサとその手下達の封印を解いてしまう。 それを察知した善の支配者[[ゾードン>ゾードン(パワーレンジャー)]]は5人の若者を選び出し、パワーレンジャーとした。   *【シリーズ一覧】 **◇テレビシリーズ ***○[[マイティ・モーフィン・パワーレンジャー]] ベースは『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』と『[[忍者戦隊カクレンジャー]]』。また、『[[五星戦隊ダイレンジャー]]』の一部要素も取り入れられている。 内容はあらすじの通り。 守護獣及び不思議仙人バーザに当たる立場をゾードンが担っているため、守護獣達は「ゾード」というただの戦闘ロボットになっている。 また、グリーンレンジャーとレッドレンジャーは血縁関係に無い上にグリーンは絶命せず(力を失い戦線離脱するに留まる)、 カイに相当するキャラも登場しないと、悲劇的な要素は排されてよりエンターテイメント・教育色を強めた形になっている。 2シーズンからはブルーレンジャーのビリーとグリーンレンジャーの[[トミー>トミー・オリバー(パワーレンジャー)]]、ピンクレンジャーのキンバリー以外のメンバーが変更される。 トミーは一時期グリーンレンジャーの力を失い戦線から離脱していたが、新たにホワイトレンジャーの力を手に入れ、リーダーとなる。 さらに敵側ではシリーズ初のオリジナルヴィランであるロード・ゼッドが登場し、シーズン1では日本の映像をそのまま使いまわしていたリタの役にも現地の女優が新たに起用された。 『ダイレンジャー』からは[[キバレンジャー>キバレンジャー/"吼新星"コウ]]、ロボ、怪人のみ登場。 これは日本側のスタッフが「翌年はダイレンジャーで行きましょう」と提案するも、アメリカ側が&bold(){「なんで人気あるのに変えるの?」}と反応したため。 アメリカでは[[スパイダーマン>スパイダーマン(アメコミ版)]]や[[バットマン>バットマン(人物)]]のように同じスーツのヒーローが何年も活躍しているため、当時は日本のように1年で変える意味が理解できなかったと思われる。 [[気伝獣>気伝獣/気伝武人]]はメガゾードのパワーアップ形態「サンダーゾード」という体。 ホワイトレンジャーVS偽グリーンレンジャーという夢の展開も。 3シーズンは忍者パワーを手に入れたレンジャーが忍者(らしき)スーツからジュウレンジャーとキバレンジャーの姿に2段変身する展開もあった。 また地続きの世界観故に&font(#ff0000){キングブラキオンの玩具にスーパー無敵将軍の玩具を乗っけた強化形態}が出現するなどカオスな部分も目立つ。 中盤にはキンバリーも自身の夢の為にレンジャーを離脱した。 日本では第2シーズンの100話まで放送し、日米のタイムラグを減らして、新しい作品を放送したいという意向から、第101話以降~『ジオ』までは放送されなかった。 ****○マイティ・モーフィン ・エイリアンレンジャー ベースは『カクレンジャー』。 146話~155話までの間は敵の策略によって子供の姿になり(ビリーは無茶して自力で戻ったが)、戦えなくなったパワーレンジャーの替わりに宇宙から招聘されたエイリアンレンジャーが戦う内容になっている。 番組タイトルも一時的に変更され、[[オープニングテーマ]]の歌詞である「ゴーゴーパワーレンジャー」の部分が&bold(){「ゴーゴーエイリアンレンジャー」}に変更された。 また、エイリアンレンジャーのスーツはカクレンジャーのもの。 その後、エイリアンレンジャーは『ジオ』や『ロスト・ギャラクシー』(レッドは『[[FOREVER RED>FOREVER RED(パワーレンジャー)]]』)にも登場する。 ***○パワーレンジャー・ジオ ベースは『[[超力戦隊オーレンジャー]]』。 本作からは『RPM』までは日本より1年遅れの1年1作の制作となる。 試練を潜り抜け、子供の姿から元に戻ったレンジャー達が新たな敵、マシンエンパイアと戦う。 ちなみにリタ達もしぶとく生き残っており、邪魔なマシンエンパイアを潰すべくレンジャーに手を貸した事も。 この作品から、日本のスーパー戦隊と同様に毎年スーツを変更していくようになった。 初のスーツ変更という事で、玩具カタログに&bold(){「今まで覚えたことは忘れろ」}というキャッチコピーが載せられたり、第2話までは誰が何色に変身するのかをOPに映さないなど、それまでとは違う作品になる事を強調した広報が行われた。 長らくブルーをやっていたビリーが無茶して子供状態から戻った反動で老化したために抜けて ホワイトのトミーがレッドになり、レッドのロッキーがブルーになった。 更に中盤では初代リーダーだったジェイソンが2代目ゴールドレンジャーとして登場する。 ***○[[パワーレンジャー・ターボ]] ベースは『[[激走戦隊カーレンジャー]]』。 ターボレンジャーとも呼ばれるが、もちろん[[高速戦隊の方の彼ら>高速戦隊ターボレンジャー]]とは無関係。 前回ブルーだったロッキーが怪我のために(撮影中に役者が大怪我した)戦線離脱、史上最年少の小学生であるジャスティンがブルーとなる。 今回から再び日本語吹き替え版が制作される。 本編が始まる前に導入を兼ねて劇場版が制作された。&font(l){この映画で死んだはずの人物が本編で当たり前のように登場しているが気にするな。}詳しくは後述。 本編では今までに増してコミカルな行動を取るため、違和感を覚える視聴者も多かったとのこと。 まあベースがベースだからしかたないね。 ジャスティン以外の旧来のメンバーは全員就職したのだが、中盤で社会人生活とレンジャーの活動の両立の困難さを指摘されて戦線離脱。 シリーズ初の黒人リーダーに率いられた新メンバーが加わった。 また、今まで司令官を勤めていたゾードンもディミトリアという女性に交代された。 しかし、シリーズそのもののマンネリ化、原典譲りのギャグ描写への不評や目玉キャラだったジャスティンへの子供達からの支持の低さ、 「車がモチーフのロボ玩具」ということから『トランスフォーマー』に売り上げで押されてしまうなど様々な理由で次第に人気が低迷したため、「次作でシリーズ[[打ち切り>打ち切り(海外ドラマ・ラジオ番組)]]」と決定されてしまう。 そしてクリフハンガーとして&bold(){全ての戦力が破壊されるわ、ゾードンは敵に捕らわれるわという歴代パワーレンジャー初の完全な敗北で最終回を迎えた}。   ***○[[パワーレンジャー・イン・スペース]] ベースは『[[電磁戦隊メガレンジャー]]』。 前回のブルーであるジャスティンが抜け、地球とは別の星出身の[[アンドロス>アンドロス/レッドスペースレンジャー]]が新たにレッドとして登場する。 そして前回レッドだったTJがブルーとなる。 今までの舞台は地球だったが、今回は敗北したレンジャーがリベンジを果たすべく宇宙に飛び出し、歴代の悪が終結した陣営と大決戦を行う。 長年続いていたゾードンが関わっていた『パワーレンジャー』の実質完結編とも言える。 低迷した人気は本作で無事回復し、『ターボ』での打ち切り宣告も撤回された。 また、初代からアダムとエイリアンレンジャー、『ジオ』からゴールドレンジャー、『ターボ』からジャスティン、ファントムレンジャー(VRVマスター)、ブルー・センチュリオン([[シグナルマン・ポリス・コバーン]])がゲスト出演し、 前作のメインヴィランであるディバトックスが準レギュラーとして登場するなど、所謂「お祭り作品」としての側面もある。 初代3シーズン目と『ジオ』の吹き替え版は制作されていないため、ゴールドレンジャーとエイリアンレンジャーが見られるのは日本では本作のみ。 今回からシリーズオリジナルのアイテム「バトライザー」が登場する。 また、ニンジャタートルズとも競演を果たしている。 ***○[[パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー]] ベースは『[[星獣戦隊ギンガマン]]』であり、ベース作品のメイン監督を務めた田﨑竜太監督がスタッフとして参加。 今回からは毎年メンバー全員が変更され、物語も世界観が同じのみの新規ストーリーになった。 前回から少し時間が経過しており、今より少し未来の世界という設定である。 原典から引き継がれた[[ファンタジー]]要素に加えて[[SF]]色も強くなり、更にレンジャーと2つの敵組織による三つ巴の戦いが展開されるなど、意欲的な要素が多数盛り込まれた。 途中、演者が白血病で降板したため、ピンクの変身者であるケンドリクスが死んでしまう(最終的には復活するが)。 そして前回の敵女性幹部だった[[アストロ・ネマ=カローン>カローン(パワーレンジャーシリーズ)]]が新たなピンクとなる。 ***○[[パワーレンジャー・ライトスピードレスキュー]] ベースは『[[救急戦隊ゴーゴーファイブ]]』。 『ロスト・ギャラクシー』と同じく田﨑竜太監督がスタッフとして参加。 日本では全員兄弟だったが、こちらでは人種統一できないという理由から、限定的なメンバーを除き兄弟という設定がなくなっている。 また、タイタニアムレンジャー(見た目は銀色のゴーゴーファイブ)という&bold(){本作オリジナルとなる6人目の戦士}が登場している。 この作品で日本の吹き替え版の制作が一旦終了している。 ***○[[パワーレンジャー・タイムフォース]] ベースは『[[未来戦隊タイムレンジャー]]』。 『タイムレンジャー』が向こうの制作陣に受けた事や、ドラマ性重視の路線を突き詰めるにつれて問題視され始めた「アクションシーンとストーリーの不一致」の解消のために設定やストーリーの多くが原典と一致しているが、 難解なSF設定の多くが子供にも分かりやすいようにアレンジされている他、細かい部分ではパワレンらしい大胆なアレンジも健在。 [[敵組織>ランシック一味]]の[[ドン・ドルネロ]]に当たる[[オリジナルキャラクター]]の役に、『[[コマンドー>コマンドー(映画)]]』で[[&font(l){野郎オブクラッシャー}ベネット>ベネット(コマンドー)]]を演じたヴァーノン・ウェルズが起用された事でも知られる。 シナリオ面では好評だったものの、玩具の売上が振るわなかった日本版だったが、こちらではシナリオも高い評価を得た上に玩具も上々の売り上げを記録しており、現在でもレッドがちょくちょく客演したり、後述の『ハイパーフォース』が本作と繋がりを持っていたりと、シリーズ内での扱いは中々いい方。 ***○[[パワーレンジャー・ワイルドフォース]] ベースは『[[百獣戦隊ガオレンジャー]]』。 ディズニー体制1発目の作品だが、制作体制はサバンのそれを踏襲している。 日本とは違い人気はあまり高くなかったが、オリジナルでは叶わなかったタイムレンジャー(タイムフォース)との共演回があり、 更にシリーズ10周年記念イベントの『[[フォーエバーレッド>FOREVER RED(パワーレンジャー)]]』(歴代レッドレンジャー大集合)は好評だった。 ディズニーによる買収の関係でサバン社内がゴタついていた煽りで製作が遅れ、新しいシナリオを作る余裕がなかった事から、こちらも内容は細かい設定を除いてほぼ一致。 現地の役者で『ガオレンジャー』のシーンを撮り直しただけの場面も多い。 ちなみにフォーエバーレッドの敵はビートルボーグ(『ビーファイターシリーズ』)のスーツが流用されている。   ***○[[パワーレンジャー・ニンジャストーム]] ベースは『[[忍風戦隊ハリケンジャー]]』。 今までの『パワーレンジャー』との繋がりを完全に断ち切ってしまった為、売り上げも視聴率も歴代で最悪となってしまった。 また、『パワーレンジャー』の迷走時期と日本を題材にした作品が被ってしまったため日本をモチーフにした作品=売れないというジンクスが生まれてしまった(もっとも、後にそのジンクスは破られたが)。 ちなみに日本の[[シュリケンジャー>天空忍者シュリケンジャー]]は正体不明のレンジャーだったが、この作品ではしっかりと変身する人がいる。 前作まではアメリカで撮影を行っていたが、本作からはロケ地が物価が安く法規制も緩いニュージーランドに変更され、大自然の景観を生かした新撮カットが増えた。 また、本作からはメンバーの性別も原典準拠となっている。 ***○[[パワーレンジャー・ダイノサンダー]] ベースは『[[爆竜戦隊アバレンジャー]]』。 前回繋がりを断ち切って低迷した人気を回復すべく、モチーフが初代と同じく[[恐竜]]だった事を活かし、 初代からの大人気キャラであるトミーが指揮官兼ブラックレンジャーとして、かつてゾードンがそうしたように勇敢な若者をスカウトしレンジャーを組織、また中盤からは敵対していた人物が追加戦士として参戦し……と古参ファンにとって嬉しい展開を連発。 これにより再びパワーレンジャー人気に火がついた。 中盤にはトミーの演者が一身上の都合で故郷に帰らねばならなくなり、撮影に参加できなくなったため、 その間は&bold(){ダイノサンダーの面々がテレビで『アバレンジャー』を視聴する}という珍エピソードを始めとした穴埋め回で繋いでいた。 また、原典では終盤まで敵役だった[[アバレキラー>アバレキラー/仲代壬琴]](本作のホワイトレンジャー/トレント)だが、こちらでは敵から受けていた洗脳から解き放たれ、本家より早い段階で仲間になるという設定に大幅に変更された。 これに合わせて、後半ではホワイトレンジャーから悪の心の化身として分離した偽ホワイトレンジャーが悪事を働くという形になっている。 なお、原典のアバレキラーでは存在しなかった[[変身バンク>バンクシーン]]もこちらでは用意されており、氷山を背景に突風を纏って変身するというなかなかときめくものになっている。 基本的に女性メンバーに割り当てられる事が多いホワイトレンジャーを名乗る男性メンバーは原典(『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』から『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』までの作品も含む)・パワレン両方ひっくるめて見ても本作のトレントと初代(第2・第3シーズンと映画版)のトミーの2人しかいない。 ***○[[パワーレンジャー・S.P.D.]] ベースは『[[特捜戦隊デカレンジャー]]』。 チームがB-スクワッドとA-スクワッドの2種類存在しており、主人公達が所属するのはB-スクワッド。 A-スクワッドのスーツは『メガレンジャー』のスーツの流用である。&font(l){まあ、Aは序盤でいなくなるけどね。} この作品で使用されたバトライザーは、後に日本のVシネマ『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』に[[逆輸入>逆輸入(創作)]]された。 2011年のスーパー戦隊35作品を記念してこの作品の吹き替え版が制作された。 6人の戦士と[[ドギー・クルーガー>デカマスター/ドギー・クルーガー]]はデカレンジャーのメンバーが吹き替えを行い、オープニングナレーションは[[白鳥スワン>デカスワン/白鳥スワン]]を演じた石野真子女史が担当して話題を呼んだ。 なお、『パワーレンジャー』において、最も未来の時系列のストーリーである。 ***○[[パワーレンジャー・ミスティックフォース]] ベースは『[[魔法戦隊マジレンジャー]]』。日本では時々「&bold(){マジック}フォース」と間違えられる。 流用映像ではあるが、初代ボスである魔女リタが正義の心に目覚めたミスティックマザーとして登場するなど、古参ファンにも日本にとっても嬉しい演出をしてくれた。 実質、[[曽我町子]]氏の最後の映像作品となった。 日本では『S.P.D.』に次いで吹き替え版が制作、ナレーションを[[マジレッド/小津魁]]役の橋本淳氏が務めた。 ***○[[パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ]] ベースは『[[轟轟戦隊ボウケンジャー]]』。 原典では無邪気だった[[大剣人ズバーン]]は威厳ある守護者として描かれ、レッドと合体する事が出来る。 また、巨大ロボの最強形態に付けられる名称「ウルトラゾード」はジオ以来約11年間途絶えていたが、本作で復活。 その為、設定上ではアルティメットダイボウケンや2年後の『RPM』で登場する[[エンジンオーG12>エンジンオー]]が究極大獣神(初代のウルトラゾード)と同格となっている。 今作は15周年を記念して歴代レンジャーの選抜メンバーが特別出演した事などもあり、歴代2位の視聴率を記録。 玩具売り上げもディズニー時代最高の業績を記録したが、本作からバンダイアメリカの独自開発となったメガゾードの玩具に関しては厳しい意見も散見される。 ***○パワーレンジャー・ジャングルフューリー ベースは『[[獣拳戦隊ゲキレンジャー]]』。 変身アイテムがグローブではなくサングラスになっており、主人公達が働くのもスポーツ会社ではなくピザ屋になっている。 また、[[七拳聖>激獣拳七拳聖・臨獣拳三拳魔]]はスーツの輸送の都合で基本的に人間の姿になっている。 先述した通りあまり名乗らない傾向にあるパワーレンジャーシリーズにおいては珍しく、日本さながらの長い口上とオリジナルポーズによる名乗りが積極的に盛り込まれているのも特徴。 オリジナル戦士、スピリット・レンジャーも登場した。 ***○[[パワーレンジャー・R.P.M.>パワーレンジャー・RPM]] ベースは『[[炎神戦隊ゴーオンジャー]]』。 日本版とは違い&bold(){コミカルな部分がほとんど無い}。 メインストーリーからして&bold(){自我を持ったコンピューターウイルスの反乱で滅亡の淵に追いやられた人類がドーム都市に立て篭もり、レンジャーを中心に抵抗を続けている}という重過ぎるものであり、 放送規定の関係上レンジャーの殉職すらめったにない本シリーズでは極めて異例の&bold(){一般人の死亡シーン}まで存在する。 案の定子供には受けなかったが、ハイターゲットからは評価が高く、日本でいうところの『[[ウルトラマンネクサス]]』のようなポジションの作品となっている。 今作でディズニー制作のパワーレンジャーの制作が打ち切られ、次の年は初代『パワーレンジャー』のデジタルリマスター版が放送された。 『[[マッドマックス]]』を思わせる[[荒廃した世界観>ポストアポカリプス]]故に、版権がサバンに戻るにあたって従来のパワレン世界とは異なる異世界が舞台という事になった。 ***○パワーレンジャー・サムライ ベースは『[[侍戦隊シンケンジャー]]』。 元々パワーレンジャーを作っていたハイム・サバンがディズニーから権利を買い戻し、傘下から独立して制作。 製作総指揮のジョナサン・ヅァクワーが原典のメインライターである[[小林靖子]]氏を気に入っていたことから、内容は『シンケンジャー』とほとんど同じだが、レンジャー達の主従関係はオミットされた。 人種をばらけさせている都合上、特定のメンバーを主君にするわけにはいかなかったのだろう。 日下部彦馬にあたる人物((ちなみに、ちょっとしたファンサービスということか、名前は「ジイ」。))も爺やではなく、レンジャーの指導者となった。 また、メガゾードはコックピットデザインが一新され、その内部限定でオリジナルのスーツが用意されているのも特徴。 ちなみにデッカー(不破十臓)は、『ワイルドフォース』のレッドが演じている。 パワーレンジャー出演者がゲストとして出演する事はあるが、別の役で出演するのはこの作品が初めてである。 日本では『オペレーション・オーバードライブ』から『RPM』までの作品を飛ばして2013年に第1シリーズ、2014年に『スーパーサムライ』の吹き替え版が放送された。 SP4本と『RPM』との共闘エピソードは放送されず、DVDにも未収録となっている。 先述の通り本作以降は2シーズン制となり、ゾードン編以来の続編『スーパーサムライ』が制作された。 その関係で日本との放送タイムラグは2~3年伸びている。 ***○[[パワーレンジャー・メガフォース]] ベースは『[[天装戦隊ゴセイジャー]]』だが、「レジェンド大戦」が扱われるなど『[[海賊戦隊ゴーカイジャー]]』の要素も加わっている。 これは『ゴセイジャー』のカードの要素がアメリカでは連動要素がないこと、『ゴーカイジャー』サイドはレジェンドの関係上、日本版から使える映像が限られてしまうからなどの事情があったからだとか。 宗教観の違いにより天使設定が危ぶまれたが、&font(l){元々外見から天使っぽい要素が希薄だったためか}高校生への設定変更程度で済んだ様子。 『ゴーカイジャー』要素はシーズン2『スーパーメガフォース』で前面に展開。 ゴセイジャーの姿からゴーカイジャーの姿に逆ゴーカイチェンジもとい強化変身する。 歴代レンジャーの本人出演や、チョイ役ではあるが『ジュウレンジャー』以前の戦隊とダイレンジャーの登場なども盛り込まれ、注目されたが、評価はかなり低い。 商業的にも失敗だったのか、シリーズ黎明期からのメンバーであるジョナサン・ヅァクワーは本作を最後に製作総指揮を降ろされている。 東映チャンネルでの放送されたが字幕スーパー版のみに留まっており、ソフト化もされていない。このため、『SPD』から再開した吹き替えプロジェクトは事実上凍結した。 ***○[[パワーレンジャー・ダイノチャージ]] サバンプロダクションが2015年に『スーパーメガフォース』の後番組として放送。 当時のアメリカでは競合番組が多く、より子供人気の高い恐竜モチーフが求められたため『[[特命戦隊ゴーバスターズ]]』を飛ばして『[[獣電戦隊キョウリュウジャー]]』がベースになっている。 20周年記念後の1作目という時期に、『MMPR』と同じ恐竜のモチーフが扱われる形式になるため、ビジネス的には大きなチャンスであり、その点ではタイミング的に『ゴーバスターズ』より適しているのは一目瞭然。 現実は非情である。 [[デーボス軍]]に相当するキャラの他に『オペレーション・オーバードライブ』以来久々となる完全新規の敵キャラ「スレッジ」が登場する他、 最初の話数を2話1エピソード方式で丁寧に進めるなど『サムライ』、『メガフォース』と異なりゾードン編以降の作品及びディズニー版の作品に近い作風になっている。 一方で、第2シーズンでは飛ばされた『ゴーバスターズ』の[[エンター>エンター(特命戦隊ゴーバスターズ)]]を明らかに意識したと思われる顔出しの悪役ヘキルが登場し、 さらに原典では劇場版限定だった悪役もレギュラーキャラとして起用するなど、ゾードン編さながらの大胆なアレンジも健在である。 RPMと同じく、本作も他の作品とは別世界ということになっている。 ***○[[パワーレンジャー・ニンジャスティール]] 2017年1月からシーズン24として放送。 車の国であるアメリカでは電車は子供にとって日常のものではなく、ポピュラーなモチーフではない((過去にも、日本では大ヒットとなったグランドライナーことスーパートレインメガゾードが深刻な売上不振を記録した前歴がある。))という理由で、『[[烈車戦隊トッキュウジャー]]』を飛ばして『[[手裏剣戦隊ニンニンジャー]]』がベースになっている。 放送前に本作からネット放送に移る、久々に1シーズン32話完結制に戻るというという噂が流れたが、公式が正式に否定した。 ちなみにメガゾードのコックピットは完全に別物。&font(l){さすがにアメリカで神輿は無理があったか。} また、変身アイテムが忍者一番刀からカラクリヘンゲンに変更されている他、人間サイズの喋るシノビマルも登場する(巨大化はしない)。 敵は[[戦国時代>戦国時代(日本)]]の生き残りではなく、宇宙からの侵略者設定。[[十六夜九衛門]]の性別も女性に変更されている。 前作で他作品キャラの流用だったヘキルが好評だったためか、サバンが開き直ったように他作品のキャラの流用が多めに見られる。 何せ第1話の敵が妖怪ではなく何故か『ボウケンジャー』の[[クエスター>アシュ/クエスター(轟轟戦隊ボウケンジャー)]]。しかも『トッキュウジャー』のネロ男爵も頭部を差し替えられてレギュラーキャラとして起用されている。 ***○[[パワーレンジャー・ビーストモーファーズ]] 『スーパーニンジャスティール』の後番組であり、ベースはなんと『ダイノチャージ』を優先して一度は飛ばされた『ゴーバスターズ』。 『スーパーニンジャスティール』をもってバンダイとのスポンサー契約が終了したため、玩具展開はハズブロが勤める。 今までも何度か言及されてきた超空間「モーフィングリッド」を本格的に物語の核に据えた他、 原典になかったコレクションアイテムの導入や、久々となるオリジナル強化形態など、マンネリ打破のための意欲的な要素が多数導入された。 また、日本における『[[獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦 さらば永遠の友よ]]』を彷彿とさせるレジェンド回も放送される。 ***○[[パワーレンジャー・ダイノフューリー]] 『ビーストモーファーズ』に続くハズブロ版パワレンの2作目であり、 『[[動物戦隊ジュウオウジャー]]』『[[宇宙戦隊キュウレンジャー]]』『[[快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー]]』の3作品を飛ばして『[[騎士竜戦隊リュウソウジャー]]』がベースとなる。 『ゴーバスターズ』が変則的な形でパワレン化したこともあり、米国ファンの前評判では『ジュウオウジャー』はモチーフが前作と被るから、『キュウレンジャー』か『ルパパト』だろう」という意見が多かっただけに、発表された際はファンにちょっとした衝撃をもたらした。 &font(l){そしてやっぱり候補に上がらない『トッキュウジャー』は泣いていい((一応、敵キャラクターであるヴォイドクイーンのスーツは『トッキュウジャー』に登場したノア夫人のものが使用されている。))。} とはいえ、近場の作品故に前作と異なりスーツの新造は最小限で、かつ恐竜モチーフなため、客観的に無難な選考ではあったが。 ロード・ゼットが復活するという、古参ファン衝撃の展開もある。 ***&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){○パワーレンジャー・コズミックフューリー}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){『ダイノフューリー』の直接の続編となる作品。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){『リュウソウジャー』より前の作品である『キュウレンジャー』をベースとしているが、スーツはリュウソウジャーのそれを下敷きにしたオリジナルデザインとなる。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){ファンの間では「『ダイノフューリー』を最後に東映との提携が打ち切られ、完全なオリジナル体制に移行する」という不穏な噂が流れていたが、制作総指揮のサイモン・ベネット氏はこれをはっきりと否定し、これからも東映との提携は続けていく旨を明確にしている。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){30周年特別企画『パワーレンジャー:ワンス&オールウェイズ』と並行して作られるため、例年より短いとアナウンスされている。}}} **◇[[スピンオフシリーズ>スピンオフ]] ***○バーチャル戦士トゥルーパーズ [[メタルヒーローシリーズ]]をベースとした、スピンオフドラマ1発目。 原題は『VR Troopers』。 当初は『[[超人機メタルダー]]』のリメイクとなる予定だったが、玩具メーカーからチームヒーロー路線を要望されたため、&bold(){『メタルダー』と『[[時空戦士スピルバン]]』のニコイチ}となった。 更に、パワーレンジャーのスーツを改造したオリジナルの軽装形態「VRダブルバトルモード」も登場している。 現在ではその混沌とした構成がしばしばネタにされるが、業績は割と良かったようで、『[[宇宙刑事シャイダー]]』の要素も加えてシーズン2も制作された。 日本ではWOWOWで1話から5話まで放映された。 ***○マスクド・ライダー ベースは『[[仮面ライダーBLACK RX]]』。 「アメリカでは改造人間設定は理解を得づらい」という判断から主人公は宇宙人となった他、作風もホームコメディ要素が強く、後の平成仮面ライダーシリーズを彷彿とさせる要素もある。 ライダーのスーツアクターは大野剣友会出身のミチ・ヤマト氏が務めた。 放送前には『パワーレンジャー』にライダーがゲスト出演するなど精力的なプロモーションを展開したことから、初回視聴率は同年の子供番組で最高の視聴率を記録したが、その後は低迷。 ハードアクションへの路線変更も上手くいかず、1シーズンで終了となった。 ***○ビッグ・バッド・ビートルボーグ ベースは『[[ビーファイター>重甲ビーファイター]][[シリーズ>ビーファイターカブト(番組)]]』。 『パワーレンジャー』は社会現象クラスの人気を博した一方、子供向け特撮テレビドラマというジャンルに馴染みの薄かった欧米では「子供を暴力的にする」という批判も強かった。 そのため、本作はこれを受けて&bold(){アメコミを題材としたアクションコメディ}となっており、『カクレンジャー』よろしくアメコミ風の擬音演出も用いられた。 原典を知る日本の特撮ファンからはしばしば困惑されることもあるが、当時の『パワーレンジャー』を凌ぐほどの大ヒットを記録し、シーズン2『ビートルボーグ・メタリクス』も同様に成功。 現在でも根強いファンは多い。 また、本家では発売中止となってしまった邪甲神クワガタイタンの玩具もこちらでは無事に発売されたため、日本でも玩具マニアの間では比較的知られている。 そのままシーズン3も予定されていたが、本家『ビーファイター』シリーズが『カブト』で終了したことで流用映像のストックが切れたため、番組制作が継続できず打ち切りとなった。 後にUPNキッズで再放送された際、オリジナル玩具シリーズ『ビートルボーグ・フォース』の展開が行われた。 **◇テレビシリーズ以外の作品 ***○パワーレンジャー映画版 ハリウッド版マイティモーフィンパワーレンジャー。 シリーズでは初めて、流用映像が一切使用されていない。 新たにニンジャパワーを手に入れたレンジャーが、復活した悪の帝王アイバン・ウーズを倒すと言う内容。 当時まだ最新技術だったCGをふんだんに盛り込んだ映画なのだが、ファンからの評価は低い。 時系列的にはシーズン3の話であるはあるものの、厳密にはシーズン2から分岐した[[パラレルワールド]]とされ、キャストも一部異なる。 スーツも映画用に新造されており、いかにもフィギュア化を意識したような造型に加え謎のギミックも追加されている。 吹き替え版がVHSしかないテレビ版と異なり、こちらはDVDやオンライン配信版が存在するため、初代シリーズでは最も視聴が容易。 ちなみに主題歌を担当したのはあのエリック・マーティンである。 ***○パワーレンジャー・ターボ・映画版・誕生!ターボパワー 『ジオ』と『ターボ』を繋ぐ作品。 ターボゾード(レンジャービークル)の劇用車はカー・カスタマイザーのジョージ・ハリスが制作を担当した他、ターボメガゾードの合体シーンは新たに特撮研究所によって制作されている。 ゲストとして、初代レッドレンジャーのジェイソンと初代ピンクレンジャーのキンバリーが再登場。 監督兼脚本のシュキ・レヴィによれば、当初は初代ならジェイソン、ザック、ビリー、トリニー、キンバリーの5名が再登場することが検討されていたが、 ザック役のウォルター・ジョーンズが映画俳優組合に加盟済みだった為、ノン・ユニオン作品であるパワーレンジャーに出演することが出来ないという事情から全員の出演は実現しなかったとのこと。 仮に実現していた場合、トリニー役のサイ・トラングは生前最後のパワーレンジャー出演作品になっていたことになる。 日本では『ジオ』の吹き替え版は制作されていないため、事前情報を仕入れておかないと(特にジェイソン、キンバリーの離脱やターニャの加入等)繋ぎがよく分からず違和感を覚えやすい作品となっている。 こちらも初代映画版同様、DVDやオンライン配信でテレビ版より手軽に観れるが、日本語版では一部シーンがカットされている。 ***○[[パワーレンジャー(2017年映画)>パワーレンジャー(2017年)]] サバン・ブランズと『[[ソウ>SAW(映画)]]』シリーズや『トワイライト・サーガ』、『ハンガー・ゲーム』シリーズで有名なライオンズゲートが共同で製作した、初代のリメイク版。 日本で言うところの『[[仮面ライダー THE FIRST]]』や『[[ULTRAMAN>ULTRAMAN(映画)]]』のような、リアル寄りなハイターゲット向けの作品になっている。 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『[[マイティ・ソー>マイティ・ソー(映画)]]』のアシュリー・ミラーとザック・ステンツが脚本を務める。 当初は2016年7月に公開予定と発表されたが延期を重ね、2017年3月公開。 レッドを演じるのは新人のデイカー・モンゴメリー。 レンジャーのコスチュームは原典の『ジュウレンジャー』の意匠を残しつつ、アメコミ風にアレンジされている。 曽我氏が演じたバンドーラに相当するキャラである宿敵「リタ・レパルサ」を演じるのは、『ハンガー・ゲーム』や『スパイダーマン2』に出演したエリザベス・バンクスで、こちらの外見は完全に現代風になっている。 ***○[[パワーレンジャー・ハイパーフォース]] シリーズ25周年記念作品。 Twichとサバンのコラボ作品で、特撮ドラマではなく、同名TRPGを生放送でプレイするという内容。 『タイムフォース』の[[スピンオフ]]という扱いであり、新戦士としてタイムフォースのシルバーレンジャーも登場している。 スーツデザインは初代をベースにしたオリジナルのもので、本家スーパー戦隊まで含めても前例のない女性ブラックも登場。 ちなみに、企画が企画だけにメンバーの平均年齢は高めで、どことなくナードっぽい雰囲気が漂ってる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){要するに非公認戦隊ポジション}} ***○[[パワーレンジャー・Once&Always>マイティ・モーフィン・パワーレンジャー:ワンス & オールウェイズ]] 『コズミックフューリー』と並行して30周年記念作品としてネトフリで放送された作品。 ロボとして復活?したリタに立ち向かうべく再びパワーレンジャーが立ち向かうという内容となっているが、&s(){サバンからライセンスが離れたため過去の軋轢を気にせずともよくなった}初代ブルーとブラックのキャストが久々に参加した一方で、 レッドとピンクは役者の都合が悪く2代目のキャストがあてがわれている他、すでに初代の役者が他界しているイエローは劇中でトリニーの死亡が明かされるというハードな内容となっており、同時にトリニーの娘が作劇的に重要なポジションとして登場している。 また、珍しく巨大戦のCGでの新規撮影もある。 ***○[[シールド戦隊トリガージャー>「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」]] TCG『デュエル・マスターズ』とのコラボカードとして誕生したパワーレンジャー。 DMは無許可のパロディをすることが多いので勘違いされがちだが、&bold(){パロディではなくちゃんとしたハスブロ公認コラボである}。 作品というかカードの一発ネタのパワーレンジャーなのだが、公式公認という事情もあって本項目で一応記載する。 カード名は《「破壊の赤!スクラッパーレッド!」「知識の青!ブレインブルー!」「魅惑の緑!トラップグリーン!」「閃光の黄色!スパークイエロー!」「強欲の紫!ハンドパープル!」「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」》である…長すぎるだろ!? パワーレンジャーとのコラボという形なのだが、戦隊という名前だったり、名乗り台詞が『[[百獣戦隊ガオレンジャー]]』のパロディだったりと、完全に本家戦隊のノリ。 スーツデザイン(というかカードイラスト)は丸山類が担当。 DMの5文明のマークの意匠など、DMの文明をパワーレンジャーに上手く落とし込んでいる。 ***○リュウレンジャー/チュンリーレンジャー 「…え?[[五星戦隊>五星戦隊ダイレンジャー]]はパワレン化してないんでしょ?」と思ったそこのあなた、確かにその通りである。 が、こちらはなんとアメリカのモバイルゲーム『パワーレンジャー: レガシーウォーズ』に登場するオリジナルの戦士。 しかも変身するのは格闘ゲームの金字塔『[[ストリートファイター>ストリートファイターシリーズ]]』シリーズの[[リュウ>リュウ(ストリートファイター)]]と[[チュンリー>春麗(ストリートファイター)]]という夢のコラボ。 変身時にはジュウレンジャーのダイノバックラーを構えて変身するという初代パワレンのオマージュが加わっている。 後に2021年に発売されたコンシューマー機向けの格ゲー『Power Rangers: Battle for the Grid』にも登場。 こちらではリュウは「&font(red){''クリムゾン・ホーク・レンジャー''}」とチュンリーは「&font(blue){''ブルー・フェニックス・レンジャー''}」に名前が変更されている。 いくぞみんな!追記・修正だ!! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/06/29 Wed 01:25:04 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 33 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『パワーレンジャー』とは、『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』以降の[[スーパー戦隊シリーズ]]を[[アメリカ>アメリカ合衆国]]でリメイクした作品である。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *【概要】 単純なリメイク・吹き替えとは異なり&bold(){「スーパー戦隊シリーズの既存フィルムとスーツを流用して制作された別の作品」}という形であり、作品によっては全体的なストーリー・作風が全く異なる場合もある(逆に殆ど一致している場合もある)。 韓国や中国でも同名の番組があるが、それは[[日本>日本国]]のスーパー戦隊を『パワーレンジャー』というタイトルで放送しているだけで、内容は全く異なる。 もともとは3クールで終わる予定だったが、あまりの人気で社会現象にもなり、今も大好評放送中である。 その人気ぶりはかの『[[ミュータント・タートルズ>ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(TMNT)]]』ともタメを張れる程。 なお、『[[五星戦隊ダイレンジャー]]』など、『ジュウレンジャー』以降の戦隊にも一部パワレン化されていないものがあるが、中には一度スキップされてから遡る形でパワレン化されたり、一部の戦士や敵キャラが別作品ベースのパワレンに登場するケースもある。 &s(){……[[非公認戦隊>非公認戦隊アキバレンジャー]]?するわけない。} ちなみにパワーレンジャーが本格的にシリーズ化してからも、本家スーパー戦隊は特に『パワーレンジャー』を意識して制作しているわけではないようで、 東映の鈴木武幸プロデューサーは&bold(){「日本から提示したものを向こうが気に入らないなら、2年続けて同じ戦隊をベースにしてもらっても構わない」}とコメントしている。 *【シーズン制】 海外ドラマの例に漏れずシーズン制。 初代から『イン・スペース』までの「ゾードン編」では、日本での4クール1年の“戦隊の代替わり”は装備品の変更などに充てられていると解釈され、後述の通り同一人物が別カラーの戦士になるなど日本では考えられない手法が採られている。 また、シーズン制は『サムライ』で再び導入され、これ以降は2クールのシーズン2つを、インターバルを挟みつつ2年かけて展開する形式が取られている。 *【作風】 向こうの子供向け番組ということもあり、一部日本より厳しい表現の規制がされている。 例えば[[凶悪犯とはいえ数秒の判決で死刑にされていた>アリエナイザー(特捜戦隊デカレンジャー)]]『[[特捜戦隊デカレンジャー]]』なんかは敵を倒しても死なず、警察に身柄を引き取られるという形になっている。 また、打撃音は基本的に金属音や電子音に変更されている他、実弾武器は[[ビーム>ビーム/レーザー]]に変更されている。 しかし、火薬の量は向こうの方が圧倒的に多い。 &bold(){あの『[[科学戦隊ダイナマン]]』が話にならないレベルで爆発する}。 加えて人種差別と見られるのを避けるために人種・男女共にバランス良く配分されている。 その為、初期には日本では男性が演じるイエローのキャラを『パワーレンジャー』では女性が演じているといった変更があったりする(もちろん男性の黄色戦士もいる)。 初代において[[大獣神]]の「神様」という設定が宗教的な問題で削除された影響から、日本では喋っていたパートナーもただのメカになっていることが多く、特にロボットに合体するメカはこの傾向が強い。 が、シリーズも長期化して向こうのファンにも受け入れられてきたのか、近年ではパワレン版においても自我を持ったパートナーキャラの出番は増えてきている。 日本では定番の変身後の口上も、歌舞伎の下地がないアメリカ側のスタッフからは&bold(){[[「そんな事叫んでる間に攻撃されるのではないか」>アバレキラー/仲代壬琴]]}と理解されず、初期はただ「ハッ!」などの掛け声を上げてから「パワーレンジャー!」と叫ぶだけだった。 徐々に名乗るようになるも、名前やキャッチフレーズを言うだけの簡素なパターンや、重要な回でのみ名乗るパターンが多く、日本版のような長い口上はあまり使われていない。 初期はドラマパート以外の映像はほとんど日本の流用だったが、規制への対応や現場スタッフの技術向上から、現在では一部の戦闘シーンや巨大戦以外は現地での撮影が増えつつある。 また、旧サバン体制期や『S.P.D.』ではオリジナルの[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]戦も新撮りされているものもある。 *【玩具展開】 スーパー戦隊シリーズにおいては合体ロボットやなりきり玩具が主力商品だが、アメリカでは伝統的にヒーローのフィギュアが人気なため、本シリーズも日本とは比較にならないレベルのフィギュア展開がなされている。 玩具オリジナル武器、オリジナル強化形態、やたらマッチョな造型、その他諸々なんでもありである。 またフィギュア人気の背景もあり、レッドにはシリーズ途中から&bold(){「[[バトライザー>バトライザー(パワーレンジャーシリーズ)]]」}と呼ばれる日本にはない強化形態が与えられるようになった。 なお、玩具のデザイン、造形は基本的に日本のデザイナーが手がけている。 *【権利関係】 当初はサバン・エンターテイメントが制作していたが、同社がディズニーの傘下になってからはディズニー制作に。 アメリカのディズニーランドのパレードではディズニーキャラと[[ダース・ヴェイダー]]や[[ストームトルーパー]]に混じって、パワーレンジャーの面々が練り歩いて子供達と握手すると日本人からすれば奇怪な光景が見られた。 が、シリーズの人気低迷に伴ってディズニーはパワーレンジャーの版権を競売に出し、サバン・エンターテインメント改めサバン・ブランドがその買い手となっている。 更に、2018年には『トランスフォーマー』や『[[マイリトルポニー]]』などで有名なハズブロがブランドを丸ごと買収。 玩具メーカーもバンダイからハズブロに移り、ファンからは今後の展開が注目されている。 なお、ディズニー時代と違い、サバン氏もコンサルタントとして番組制作に参加している模様。 2022年現在日本でのサブスク配信は原則的に東映特撮ファンクラブのみであり、視聴の難易度はやや高い。 ただし、映画版だけなら他のサブスクサービスで配信されたこともある。 *【あらすじ(初代)】 ある日、宇宙飛行士が月に封じられていた銀河の魔女リタ・レパルサとその手下達の封印を解いてしまう。 それを察知した善の支配者[[ゾードン>ゾードン(パワーレンジャー)]]は5人の若者を選び出し、パワーレンジャーとした。   *【シリーズ一覧】 **◇テレビシリーズ ***○[[マイティ・モーフィン・パワーレンジャー]] ベースは『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』と『[[忍者戦隊カクレンジャー]]』。また、『[[五星戦隊ダイレンジャー]]』の一部要素も取り入れられている。 内容はあらすじの通り。 守護獣及び不思議仙人バーザに当たる立場をゾードンが担っているため、守護獣達は「ゾード」というただの戦闘ロボットになっている。 また、グリーンレンジャーとレッドレンジャーは血縁関係に無い上にグリーンは絶命せず(力を失い戦線離脱するに留まる)、 カイに相当するキャラも登場しないと、悲劇的な要素は排されてよりエンターテイメント・教育色を強めた形になっている。 2シーズンからはブルーレンジャーのビリーとグリーンレンジャーの[[トミー>トミー・オリバー(パワーレンジャー)]]、ピンクレンジャーのキンバリー以外のメンバーが変更される。 トミーは一時期グリーンレンジャーの力を失い戦線から離脱していたが、新たにホワイトレンジャーの力を手に入れ、リーダーとなる。 さらに敵側ではシリーズ初のオリジナルヴィランであるロード・ゼッドが登場し、シーズン1では日本の映像をそのまま使いまわしていたリタの役にも現地の女優が新たに起用された。 『ダイレンジャー』からは[[キバレンジャー>キバレンジャー/"吼新星"コウ]]、ロボ、怪人のみ登場。 これは日本側のスタッフが「翌年はダイレンジャーで行きましょう」と提案するも、アメリカ側が&bold(){「なんで人気あるのに変えるの?」}と反応したため。 アメリカでは[[スパイダーマン>スパイダーマン(アメコミ版)]]や[[バットマン>バットマン(人物)]]のように同じスーツのヒーローが何年も活躍しているため、当時は日本のように1年で変える意味が理解できなかったと思われる。 [[気伝獣>気伝獣/気伝武人]]はメガゾードのパワーアップ形態「サンダーゾード」という体。 ホワイトレンジャーVS偽グリーンレンジャーという夢の展開も。 3シーズンは忍者パワーを手に入れたレンジャーが忍者(らしき)スーツからジュウレンジャーとキバレンジャーの姿に2段変身する展開もあった。 また地続きの世界観故に&font(#ff0000){キングブラキオンの玩具にスーパー無敵将軍の玩具を乗っけた強化形態}が出現するなどカオスな部分も目立つ。 中盤にはキンバリーも自身の夢の為にレンジャーを離脱した。 日本では第2シーズンの100話まで放送し、日米のタイムラグを減らして、新しい作品を放送したいという意向から、第101話以降~『ジオ』までは放送されなかった。 ****○マイティ・モーフィン ・エイリアンレンジャー ベースは『カクレンジャー』。 146話~155話までの間は敵の策略によって子供の姿になり(ビリーは無茶して自力で戻ったが)、戦えなくなったパワーレンジャーの替わりに宇宙から招聘されたエイリアンレンジャーが戦う内容になっている。 番組タイトルも一時的に変更され、[[オープニングテーマ]]の歌詞である「ゴーゴーパワーレンジャー」の部分が&bold(){「ゴーゴーエイリアンレンジャー」}に変更された。 また、エイリアンレンジャーのスーツはカクレンジャーのもの。 その後、エイリアンレンジャーは『ジオ』や『ロスト・ギャラクシー』(レッドは『[[FOREVER RED>FOREVER RED(パワーレンジャー)]]』)にも登場する。 ***○パワーレンジャー・ジオ ベースは『[[超力戦隊オーレンジャー]]』。 本作からは『RPM』までは日本より1年遅れの1年1作の制作となる。 試練を潜り抜け、子供の姿から元に戻ったレンジャー達が新たな敵、マシンエンパイアと戦う。 ちなみにリタ達もしぶとく生き残っており、邪魔なマシンエンパイアを潰すべくレンジャーに手を貸した事も。 この作品から、日本のスーパー戦隊と同様に毎年スーツを変更していくようになった。 初のスーツ変更という事で、玩具カタログに&bold(){「今まで覚えたことは忘れろ」}というキャッチコピーが載せられたり、第2話までは誰が何色に変身するのかをOPに映さないなど、それまでとは違う作品になる事を強調した広報が行われた。 長らくブルーをやっていたビリーが無茶して子供状態から戻った反動で老化したために抜けて ホワイトのトミーがレッドになり、レッドのロッキーがブルーになった。 更に中盤では初代リーダーだったジェイソンが2代目ゴールドレンジャーとして登場する。 ***○[[パワーレンジャー・ターボ]] ベースは『[[激走戦隊カーレンジャー]]』。 ターボレンジャーとも呼ばれるが、もちろん[[高速戦隊の方の彼ら>高速戦隊ターボレンジャー]]とは無関係。 前回ブルーだったロッキーが怪我のために(撮影中に役者が大怪我した)戦線離脱、史上最年少の小学生であるジャスティンがブルーとなる。 今回から再び日本語吹き替え版が制作される。 本編が始まる前に導入を兼ねて劇場版が制作された。&font(l){この映画で死んだはずの人物が本編で当たり前のように登場しているが気にするな。}詳しくは後述。 本編では今までに増してコミカルな行動を取るため、違和感を覚える視聴者も多かったとのこと。 まあベースがベースだからしかたないね。 ジャスティン以外の旧来のメンバーは全員就職したのだが、中盤で社会人生活とレンジャーの活動の両立の困難さを指摘されて戦線離脱。 シリーズ初の黒人リーダーに率いられた新メンバーが加わった。 また、今まで司令官を勤めていたゾードンもディミトリアという女性に交代された。 しかし、シリーズそのもののマンネリ化、原典譲りのギャグ描写への不評や目玉キャラだったジャスティンへの子供達からの支持の低さ、 「車がモチーフのロボ玩具」ということから『トランスフォーマー』に売り上げで押されてしまうなど様々な理由で次第に人気が低迷したため、「次作でシリーズ[[打ち切り>打ち切り(海外ドラマ・ラジオ番組)]]」と決定されてしまう。 そしてクリフハンガーとして&bold(){全ての戦力が破壊されるわ、ゾードンは敵に捕らわれるわという歴代パワーレンジャー初の完全な敗北で最終回を迎えた}。   ***○[[パワーレンジャー・イン・スペース]] ベースは『[[電磁戦隊メガレンジャー]]』。 前回のブルーであるジャスティンが抜け、地球とは別の星出身の[[アンドロス>アンドロス/レッドスペースレンジャー]]が新たにレッドとして登場する。 そして前回レッドだったTJがブルーとなる。 今までの舞台は地球だったが、今回は敗北したレンジャーがリベンジを果たすべく宇宙に飛び出し、歴代の悪が終結した陣営と大決戦を行う。 長年続いていたゾードンが関わっていた『パワーレンジャー』の実質完結編とも言える。 低迷した人気は本作で無事回復し、『ターボ』での打ち切り宣告も撤回された。 また、初代からアダムとエイリアンレンジャー、『ジオ』からゴールドレンジャー、『ターボ』からジャスティン、ファントムレンジャー(VRVマスター)、ブルー・センチュリオン([[シグナルマン・ポリス・コバーン]])がゲスト出演し、 前作のメインヴィランであるディバトックスが準レギュラーとして登場するなど、所謂「お祭り作品」としての側面もある。 初代3シーズン目と『ジオ』の吹き替え版は制作されていないため、ゴールドレンジャーとエイリアンレンジャーが見られるのは日本では本作のみ。 今回からシリーズオリジナルのアイテム「バトライザー」が登場する。 また、ニンジャタートルズとも競演を果たしている。 ***○[[パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー]] ベースは『[[星獣戦隊ギンガマン]]』であり、ベース作品のメイン監督を務めた田﨑竜太監督がスタッフとして参加。 今回からは毎年メンバー全員が変更され、物語も世界観が同じのみの新規ストーリーになった。 前回から少し時間が経過しており、今より少し未来の世界という設定である。 原典から引き継がれた[[ファンタジー]]要素に加えて[[SF]]色も強くなり、更にレンジャーと2つの敵組織による三つ巴の戦いが展開されるなど、意欲的な要素が多数盛り込まれた。 途中、演者が白血病で降板したため、ピンクの変身者であるケンドリクスが死んでしまう(最終的には復活するが)。 そして前回の敵女性幹部だった[[アストロ・ネマ=カローン>カローン(パワーレンジャーシリーズ)]]が新たなピンクとなる。 ***○[[パワーレンジャー・ライトスピードレスキュー]] ベースは『[[救急戦隊ゴーゴーファイブ]]』。 『ロスト・ギャラクシー』と同じく田﨑竜太監督がスタッフとして参加。 日本では全員兄弟だったが、こちらでは人種統一できないという理由から、限定的なメンバーを除き兄弟という設定がなくなっている。 また、タイタニアムレンジャー(見た目は銀色のゴーゴーファイブ)という&bold(){本作オリジナルとなる6人目の戦士}が登場している。 この作品で日本の吹き替え版の制作が一旦終了している。 ***○[[パワーレンジャー・タイムフォース]] ベースは『[[未来戦隊タイムレンジャー]]』。 『タイムレンジャー』が向こうの制作陣に受けた事や、ドラマ性重視の路線を突き詰めるにつれて問題視され始めた「アクションシーンとストーリーの不一致」の解消のために設定やストーリーの多くが原典と一致しているが、 難解なSF設定の多くが子供にも分かりやすいようにアレンジされている他、細かい部分ではパワレンらしい大胆なアレンジも健在。 [[敵組織>ランシック一味]]の[[ドン・ドルネロ]]に当たる[[オリジナルキャラクター]]の役に、『[[コマンドー>コマンドー(映画)]]』で[[&font(l){野郎オブクラッシャー}ベネット>ベネット(コマンドー)]]を演じたヴァーノン・ウェルズが起用された事でも知られる。 シナリオ面では好評だったものの、玩具の売上が振るわなかった日本版だったが、こちらではシナリオも高い評価を得た上に玩具も上々の売り上げを記録しており、現在でもレッドがちょくちょく客演したり、後述の『ハイパーフォース』が本作と繋がりを持っていたりと、シリーズ内での扱いは中々いい方。 ***○[[パワーレンジャー・ワイルドフォース]] ベースは『[[百獣戦隊ガオレンジャー]]』。 ディズニー体制1発目の作品だが、制作体制はサバンのそれを踏襲している。 日本とは違い人気はあまり高くなかったが、オリジナルでは叶わなかったタイムレンジャー(タイムフォース)との共演回があり、 更にシリーズ10周年記念イベントの『[[フォーエバーレッド>FOREVER RED(パワーレンジャー)]]』(歴代レッドレンジャー大集合)は好評だった。 ディズニーによる買収の関係でサバン社内がゴタついていた煽りで製作が遅れ、新しいシナリオを作る余裕がなかった事から、こちらも内容は細かい設定を除いてほぼ一致。 現地の役者で『ガオレンジャー』のシーンを撮り直しただけの場面も多い。 ちなみにフォーエバーレッドの敵はビートルボーグ(『ビーファイターシリーズ』)のスーツが流用されている。   ***○[[パワーレンジャー・ニンジャストーム]] ベースは『[[忍風戦隊ハリケンジャー]]』。 今までの『パワーレンジャー』との繋がりを完全に断ち切ってしまった為、売り上げも視聴率も歴代で最悪となってしまった。 また、『パワーレンジャー』の迷走時期と日本を題材にした作品が被ってしまったため日本をモチーフにした作品=売れないというジンクスが生まれてしまった(もっとも、後にそのジンクスは破られたが)。 ちなみに日本の[[シュリケンジャー>天空忍者シュリケンジャー]]は正体不明のレンジャーだったが、この作品ではしっかりと変身する人がいる。 前作まではアメリカで撮影を行っていたが、本作からはロケ地が物価が安く法規制も緩いニュージーランドに変更され、大自然の景観を生かした新撮カットが増えた。 また、本作からはメンバーの性別も原典準拠となっている。 ***○[[パワーレンジャー・ダイノサンダー]] ベースは『[[爆竜戦隊アバレンジャー]]』。 前回繋がりを断ち切って低迷した人気を回復すべく、モチーフが初代と同じく[[恐竜]]だった事を活かし、 初代からの大人気キャラであるトミーが指揮官兼ブラックレンジャーとして、かつてゾードンがそうしたように勇敢な若者をスカウトしレンジャーを組織、また中盤からは敵対していた人物が追加戦士として参戦し……と古参ファンにとって嬉しい展開を連発。 これにより再びパワーレンジャー人気に火がついた。 中盤にはトミーの演者が一身上の都合で故郷に帰らねばならなくなり、撮影に参加できなくなったため、 その間は&bold(){ダイノサンダーの面々がテレビで『アバレンジャー』を視聴する}という珍エピソードを始めとした穴埋め回で繋いでいた。 また、原典では終盤まで敵役だった[[アバレキラー>アバレキラー/仲代壬琴]](本作のホワイトレンジャー/トレント)だが、こちらでは敵から受けていた洗脳から解き放たれ、本家より早い段階で仲間になるという設定に大幅に変更された。 これに合わせて、後半ではホワイトレンジャーから悪の心の化身として分離した偽ホワイトレンジャーが悪事を働くという形になっている。 なお、原典のアバレキラーでは存在しなかった[[変身バンク>バンクシーン]]もこちらでは用意されており、氷山を背景に突風を纏って変身するというなかなかときめくものになっている。 基本的に女性メンバーに割り当てられる事が多いホワイトレンジャーを名乗る男性メンバーは原典(『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』から『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』までの作品も含む)・パワレン両方ひっくるめて見ても本作のトレントと初代(第2・第3シーズンと映画版)のトミーの2人しかいない。 ***○[[パワーレンジャー・S.P.D.]] ベースは『[[特捜戦隊デカレンジャー]]』。 チームがB-スクワッドとA-スクワッドの2種類存在しており、主人公達が所属するのはB-スクワッド。 A-スクワッドのスーツは『メガレンジャー』のスーツの流用である。&font(l){まあ、Aは序盤でいなくなるけどね。} この作品で使用されたバトライザーは、後に日本のVシネマ『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』に[[逆輸入>逆輸入(創作)]]された。 2011年のスーパー戦隊35作品を記念してこの作品の吹き替え版が制作された。 6人の戦士と[[ドギー・クルーガー>デカマスター/ドギー・クルーガー]]はデカレンジャーのメンバーが吹き替えを行い、オープニングナレーションは[[白鳥スワン>デカスワン/白鳥スワン]]を演じた石野真子女史が担当して話題を呼んだ。 なお、『パワーレンジャー』において、最も未来の時系列のストーリーである。 ***○[[パワーレンジャー・ミスティックフォース]] ベースは『[[魔法戦隊マジレンジャー]]』。日本では時々「&bold(){マジック}フォース」と間違えられる。 流用映像ではあるが、初代ボスである魔女リタが正義の心に目覚めたミスティックマザーとして登場するなど、古参ファンにも日本にとっても嬉しい演出をしてくれた。 実質、[[曽我町子]]氏の最後の映像作品となった。 日本では『S.P.D.』に次いで吹き替え版が制作、ナレーションを[[マジレッド/小津魁]]役の橋本淳氏が務めた。 ***○[[パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ]] ベースは『[[轟轟戦隊ボウケンジャー]]』。 原典では無邪気だった[[大剣人ズバーン]]は威厳ある守護者として描かれ、レッドと合体する事が出来る。 また、巨大ロボの最強形態に付けられる名称「ウルトラゾード」はジオ以来約11年間途絶えていたが、本作で復活。 その為、設定上ではアルティメットダイボウケンや2年後の『RPM』で登場する[[エンジンオーG12>エンジンオー]]が究極大獣神(初代のウルトラゾード)と同格となっている。 今作は15周年を記念して歴代レンジャーの選抜メンバーが特別出演した事などもあり、歴代2位の視聴率を記録。 玩具売り上げもディズニー時代最高の業績を記録したが、本作からバンダイアメリカの独自開発となったメガゾードの玩具に関しては厳しい意見も散見される。 ***○パワーレンジャー・ジャングルフューリー ベースは『[[獣拳戦隊ゲキレンジャー]]』。 変身アイテムがグローブではなくサングラスになっており、主人公達が働くのもスポーツ会社ではなくピザ屋になっている。 また、[[七拳聖>激獣拳七拳聖・臨獣拳三拳魔]]はスーツの輸送の都合で基本的に人間の姿になっている。 先述した通りあまり名乗らない傾向にあるパワーレンジャーシリーズにおいては珍しく、日本さながらの長い口上とオリジナルポーズによる名乗りが積極的に盛り込まれているのも特徴。 オリジナル戦士、スピリット・レンジャーも登場した。 ***○[[パワーレンジャー・R.P.M.>パワーレンジャー・RPM]] ベースは『[[炎神戦隊ゴーオンジャー]]』。 日本版とは違い&bold(){コミカルな部分がほとんど無い}。 メインストーリーからして&bold(){自我を持ったコンピューターウイルスの反乱で滅亡の淵に追いやられた人類がドーム都市に立て篭もり、レンジャーを中心に抵抗を続けている}という重過ぎるものであり、 放送規定の関係上レンジャーの殉職すらめったにない本シリーズでは極めて異例の&bold(){一般人の死亡シーン}まで存在する。 案の定子供には受けなかったが、ハイターゲットからは評価が高く、日本でいうところの『[[ウルトラマンネクサス]]』のようなポジションの作品となっている。 今作でディズニー制作のパワーレンジャーの制作が打ち切られ、次の年は初代『パワーレンジャー』のデジタルリマスター版が放送された。 『[[マッドマックス]]』を思わせる[[荒廃した世界観>ポストアポカリプス]]故に、版権がサバンに戻るにあたって従来のパワレン世界とは異なる異世界が舞台という事になった。 ***○パワーレンジャー・サムライ ベースは『[[侍戦隊シンケンジャー]]』。 元々パワーレンジャーを作っていたハイム・サバンがディズニーから権利を買い戻し、傘下から独立して制作。 製作総指揮のジョナサン・ヅァクワーが原典のメインライターである[[小林靖子]]氏を気に入っていたことから、内容は『シンケンジャー』とほとんど同じだが、レンジャー達の主従関係はオミットされた。 人種をばらけさせている都合上、特定のメンバーを主君にするわけにはいかなかったのだろう。 日下部彦馬にあたる人物((ちなみに、ちょっとしたファンサービスということか、名前は「ジイ」。))も爺やではなく、レンジャーの指導者となった。 また、メガゾードはコックピットデザインが一新され、その内部限定でオリジナルのスーツが用意されているのも特徴。 ちなみにデッカー(不破十臓)は、『ワイルドフォース』のレッドが演じている。 パワーレンジャー出演者がゲストとして出演する事はあるが、別の役で出演するのはこの作品が初めてである。 日本では『オペレーション・オーバードライブ』から『RPM』までの作品を飛ばして2013年に第1シリーズ、2014年に『スーパーサムライ』の吹き替え版が放送された。 SP4本と『RPM』との共闘エピソードは放送されず、DVDにも未収録となっている。 先述の通り本作以降は2シーズン制となり、ゾードン編以来の続編『スーパーサムライ』が制作された。 その関係で日本との放送タイムラグは2~3年伸びている。 ***○[[パワーレンジャー・メガフォース]] ベースは『[[天装戦隊ゴセイジャー]]』だが、「レジェンド大戦」が扱われるなど『[[海賊戦隊ゴーカイジャー]]』の要素も加わっている。 これは『ゴセイジャー』のカードの要素がアメリカでは連動要素がないこと、『ゴーカイジャー』サイドはレジェンドの関係上、日本版から使える映像が限られてしまうからなどの事情があったからだとか。 宗教観の違いにより天使設定が危ぶまれたが、&font(l){元々外見から天使っぽい要素が希薄だったためか}高校生への設定変更程度で済んだ様子。 『ゴーカイジャー』要素はシーズン2『スーパーメガフォース』で前面に展開。 ゴセイジャーの姿からゴーカイジャーの姿に逆ゴーカイチェンジもとい強化変身する。 歴代レンジャーの本人出演や、チョイ役ではあるが『ジュウレンジャー』以前の戦隊とダイレンジャーの登場なども盛り込まれ、注目されたが、評価はかなり低い。 商業的にも失敗だったのか、シリーズ黎明期からのメンバーであるジョナサン・ヅァクワーは本作を最後に製作総指揮を降ろされている。 東映チャンネルでの放送されたが字幕スーパー版のみに留まっており、ソフト化もされていない。このため、『SPD』から再開した吹き替えプロジェクトは事実上凍結した。 ***○[[パワーレンジャー・ダイノチャージ]] サバンプロダクションが2015年に『スーパーメガフォース』の後番組として放送。 当時のアメリカでは競合番組が多く、より子供人気の高い恐竜モチーフが求められたため『[[特命戦隊ゴーバスターズ]]』を飛ばして『[[獣電戦隊キョウリュウジャー]]』がベースになっている。 20周年記念後の1作目という時期に、『MMPR』と同じ恐竜のモチーフが扱われる形式になるため、ビジネス的には大きなチャンスであり、その点ではタイミング的に『ゴーバスターズ』より適しているのは一目瞭然。 現実は非情である。 [[デーボス軍]]に相当するキャラの他に『オペレーション・オーバードライブ』以来久々となる完全新規の敵キャラ「スレッジ」が登場する他、 最初の話数を2話1エピソード方式で丁寧に進めるなど『サムライ』、『メガフォース』と異なりゾードン編以降の作品及びディズニー版の作品に近い作風になっている。 一方で、第2シーズンでは飛ばされた『ゴーバスターズ』の[[エンター>エンター(特命戦隊ゴーバスターズ)]]を明らかに意識したと思われる顔出しの悪役ヘキルが登場し、 さらに原典では劇場版限定だった悪役もレギュラーキャラとして起用するなど、ゾードン編さながらの大胆なアレンジも健在である。 RPMと同じく、本作も他の作品とは別世界ということになっている。 ***○[[パワーレンジャー・ニンジャスティール]] 2017年1月からシーズン24として放送。 車の国であるアメリカでは電車は子供にとって日常のものではなく、ポピュラーなモチーフではない((過去にも、日本では大ヒットとなったグランドライナーことスーパートレインメガゾードが深刻な売上不振を記録した前歴がある。))という理由で、『[[烈車戦隊トッキュウジャー]]』を飛ばして『[[手裏剣戦隊ニンニンジャー]]』がベースになっている。 放送前に本作からネット放送に移る、久々に1シーズン32話完結制に戻るというという噂が流れたが、公式が正式に否定した。 ちなみにメガゾードのコックピットは完全に別物。&font(l){さすがにアメリカで神輿は無理があったか。} また、変身アイテムが忍者一番刀からカラクリヘンゲンに変更されている他、人間サイズの喋るシノビマルも登場する(巨大化はしない)。 敵は[[戦国時代>戦国時代(日本)]]の生き残りではなく、宇宙からの侵略者設定。[[十六夜九衛門]]の性別も女性に変更されている。 前作で他作品キャラの流用だったヘキルが好評だったためか、サバンが開き直ったように他作品のキャラの流用が多めに見られる。 何せ第1話の敵が妖怪ではなく何故か『ボウケンジャー』の[[クエスター>アシュ/クエスター(轟轟戦隊ボウケンジャー)]]。しかも『トッキュウジャー』のネロ男爵も頭部を差し替えられてレギュラーキャラとして起用されている。 ***○[[パワーレンジャー・ビーストモーファーズ]] 『スーパーニンジャスティール』の後番組であり、ベースはなんと『ダイノチャージ』を優先して一度は飛ばされた『ゴーバスターズ』。 『スーパーニンジャスティール』をもってバンダイとのスポンサー契約が終了したため、玩具展開はハズブロが勤める。 今までも何度か言及されてきた超空間「モーフィングリッド」を本格的に物語の核に据えた他、 原典になかったコレクションアイテムの導入や、久々となるオリジナル強化形態など、マンネリ打破のための意欲的な要素が多数導入された。 また、日本における『[[獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦 さらば永遠の友よ]]』を彷彿とさせるレジェンド回も放送される。 ***○[[パワーレンジャー・ダイノフューリー]] 『ビーストモーファーズ』に続くハズブロ版パワレンの2作目であり、 『[[動物戦隊ジュウオウジャー]]』『[[宇宙戦隊キュウレンジャー]]』『[[快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー]]』の3作品を飛ばして『[[騎士竜戦隊リュウソウジャー]]』がベースとなる。 『ゴーバスターズ』が変則的な形でパワレン化したこともあり、米国ファンの前評判では『ジュウオウジャー』はモチーフが前作と被るから、『キュウレンジャー』か『ルパパト』だろう」という意見が多かっただけに、発表された際はファンにちょっとした衝撃をもたらした。 &font(l){そしてやっぱり候補に上がらない『トッキュウジャー』は泣いていい((一応、敵キャラクターであるヴォイドクイーンのスーツは『トッキュウジャー』に登場したノア夫人のものが使用されている。))。} とはいえ、近場の作品故に前作と異なりスーツの新造は最小限で、かつ恐竜モチーフなため、客観的に無難な選考ではあったが。 ロード・ゼットが復活するという、古参ファン衝撃の展開もある。 ***○パワーレンジャー・コズミックフューリー 『ダイノフューリー』の直接の続編となる作品。 『リュウソウジャー』より前の作品である『キュウレンジャー』をベースとしているが、スーツはリュウソウジャーのそれを下敷きにしたオリジナルデザインとなる。 また、ゾードはキュウレンジャーのそれを使用している一方で、新規のコズミックフューリー・オレンジレンジャーが登場したり、過去作の戦士やコミックが初出のダイノチャージ・ダークレンジャー(デスリュウジャー)が登場する驚きの展開も。 ストーリーは大幅に異なるがレンジャーの1人が洗脳させるなど、似せれる部分は『キュウレンジャー』に似せようとする工夫も要所で見られる。 ファンの間では「『ダイノフューリー』を最後に東映との提携が打ち切られ、完全なオリジナル体制に移行する」という不穏な噂が流れていたが、制作総指揮のサイモン・ベネット氏はこれをはっきりと否定し、これからも東映との提携は続けていく旨を明確にしている。 30周年特別企画『パワーレンジャー:ワンス&オールウェイズ』と並行して作られるため、例年より短いとアナウンスされている。 **◇[[スピンオフシリーズ>スピンオフ]] ***○バーチャル戦士トゥルーパーズ [[メタルヒーローシリーズ]]をベースとした、スピンオフドラマ1発目。 原題は『VR Troopers』。 当初は『[[超人機メタルダー]]』のリメイクとなる予定だったが、玩具メーカーからチームヒーロー路線を要望されたため、&bold(){『メタルダー』と『[[時空戦士スピルバン]]』のニコイチ}となった。 更に、パワーレンジャーのスーツを改造したオリジナルの軽装形態「VRダブルバトルモード」も登場している。 現在ではその混沌とした構成がしばしばネタにされるが、業績は割と良かったようで、『[[宇宙刑事シャイダー]]』の要素も加えてシーズン2も制作された。 日本ではWOWOWで1話から5話まで放映された。 ***○マスクド・ライダー ベースは『[[仮面ライダーBLACK RX]]』。 「アメリカでは改造人間設定は理解を得づらい」という判断から主人公は宇宙人となった他、作風もホームコメディ要素が強く、後の平成仮面ライダーシリーズを彷彿とさせる要素もある。 ライダーのスーツアクターは大野剣友会出身のミチ・ヤマト氏が務めた。 放送前には『パワーレンジャー』にライダーがゲスト出演するなど精力的なプロモーションを展開したことから、初回視聴率は同年の子供番組で最高の視聴率を記録したが、その後は低迷。 ハードアクションへの路線変更も上手くいかず、1シーズンで終了となった。 ***○ビッグ・バッド・ビートルボーグ ベースは『[[ビーファイター>重甲ビーファイター]][[シリーズ>ビーファイターカブト(番組)]]』。 『パワーレンジャー』は社会現象クラスの人気を博した一方、子供向け特撮テレビドラマというジャンルに馴染みの薄かった欧米では「子供を暴力的にする」という批判も強かった。 そのため、本作はこれを受けて&bold(){アメコミを題材としたアクションコメディ}となっており、『カクレンジャー』よろしくアメコミ風の擬音演出も用いられた。 原典を知る日本の特撮ファンからはしばしば困惑されることもあるが、当時の『パワーレンジャー』を凌ぐほどの大ヒットを記録し、シーズン2『ビートルボーグ・メタリクス』も同様に成功。 現在でも根強いファンは多い。 また、本家では発売中止となってしまった邪甲神クワガタイタンの玩具もこちらでは無事に発売されたため、日本でも玩具マニアの間では比較的知られている。 そのままシーズン3も予定されていたが、本家『ビーファイター』シリーズが『カブト』で終了したことで流用映像のストックが切れたため、番組制作が継続できず打ち切りとなった。 後にUPNキッズで再放送された際、オリジナル玩具シリーズ『ビートルボーグ・フォース』の展開が行われた。 **◇テレビシリーズ以外の作品 ***○パワーレンジャー映画版 ハリウッド版マイティモーフィンパワーレンジャー。 シリーズでは初めて、流用映像が一切使用されていない。 新たにニンジャパワーを手に入れたレンジャーが、復活した悪の帝王アイバン・ウーズを倒すと言う内容。 当時まだ最新技術だったCGをふんだんに盛り込んだ映画なのだが、ファンからの評価は低い。 時系列的にはシーズン3の話であるはあるものの、厳密にはシーズン2から分岐した[[パラレルワールド]]とされ、キャストも一部異なる。 スーツも映画用に新造されており、いかにもフィギュア化を意識したような造型に加え謎のギミックも追加されている。 吹き替え版がVHSしかないテレビ版と異なり、こちらはDVDやオンライン配信版が存在するため、初代シリーズでは最も視聴が容易。 ちなみに主題歌を担当したのはあのエリック・マーティンである。 ***○パワーレンジャー・ターボ・映画版・誕生!ターボパワー 『ジオ』と『ターボ』を繋ぐ作品。 ターボゾード(レンジャービークル)の劇用車はカー・カスタマイザーのジョージ・ハリスが制作を担当した他、ターボメガゾードの合体シーンは新たに特撮研究所によって制作されている。 ゲストとして、初代レッドレンジャーのジェイソンと初代ピンクレンジャーのキンバリーが再登場。 監督兼脚本のシュキ・レヴィによれば、当初は初代ならジェイソン、ザック、ビリー、トリニー、キンバリーの5名が再登場することが検討されていたが、 ザック役のウォルター・ジョーンズが映画俳優組合に加盟済みだった為、ノン・ユニオン作品であるパワーレンジャーに出演することが出来ないという事情から全員の出演は実現しなかったとのこと。 仮に実現していた場合、トリニー役のサイ・トラングは生前最後のパワーレンジャー出演作品になっていたことになる。 日本では『ジオ』の吹き替え版は制作されていないため、事前情報を仕入れておかないと(特にジェイソン、キンバリーの離脱やターニャの加入等)繋ぎがよく分からず違和感を覚えやすい作品となっている。 こちらも初代映画版同様、DVDやオンライン配信でテレビ版より手軽に観れるが、日本語版では一部シーンがカットされている。 ***○[[パワーレンジャー(2017年映画)>パワーレンジャー(2017年)]] サバン・ブランズと『[[ソウ>SAW(映画)]]』シリーズや『トワイライト・サーガ』、『ハンガー・ゲーム』シリーズで有名なライオンズゲートが共同で製作した、初代のリメイク版。 日本で言うところの『[[仮面ライダー THE FIRST]]』や『[[ULTRAMAN>ULTRAMAN(映画)]]』のような、リアル寄りなハイターゲット向けの作品になっている。 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『[[マイティ・ソー>マイティ・ソー(映画)]]』のアシュリー・ミラーとザック・ステンツが脚本を務める。 当初は2016年7月に公開予定と発表されたが延期を重ね、2017年3月公開。 レッドを演じるのは新人のデイカー・モンゴメリー。 レンジャーのコスチュームは原典の『ジュウレンジャー』の意匠を残しつつ、アメコミ風にアレンジされている。 曽我氏が演じたバンドーラに相当するキャラである宿敵「リタ・レパルサ」を演じるのは、『ハンガー・ゲーム』や『スパイダーマン2』に出演したエリザベス・バンクスで、こちらの外見は完全に現代風になっている。 ***○[[パワーレンジャー・ハイパーフォース]] シリーズ25周年記念作品。 Twichとサバンのコラボ作品で、特撮ドラマではなく、同名TRPGを生放送でプレイするという内容。 『タイムフォース』の[[スピンオフ]]という扱いであり、新戦士としてタイムフォースのシルバーレンジャーも登場している。 スーツデザインは初代をベースにしたオリジナルのもので、本家スーパー戦隊まで含めても前例のない女性ブラックも登場。 ちなみに、企画が企画だけにメンバーの平均年齢は高めで、どことなくナードっぽい雰囲気が漂ってる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){要するに非公認戦隊ポジション}} ***○[[パワーレンジャー・Once&Always>マイティ・モーフィン・パワーレンジャー:ワンス & オールウェイズ]] 『コズミックフューリー』と並行して30周年記念作品としてネトフリで放送された作品。 ロボとして復活?したリタに立ち向かうべく再びパワーレンジャーが立ち向かうという内容となっているが、&s(){サバンからライセンスが離れたため過去の軋轢を気にせずともよくなった}初代ブルーとブラックのキャストが久々に参加した一方で、 レッドとピンクは役者の都合が悪く2代目のキャストがあてがわれている他、すでに初代の役者が他界しているイエローは劇中でトリニーの死亡が明かされるというハードな内容となっており、同時にトリニーの娘が作劇的に重要なポジションとして登場している。 また、珍しく巨大戦のCGでの新規撮影もある。 ***○[[シールド戦隊トリガージャー>「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」]] TCG『デュエル・マスターズ』とのコラボカードとして誕生したパワーレンジャー。 DMは無許可のパロディをすることが多いので勘違いされがちだが、&bold(){パロディではなくちゃんとしたハスブロ公認コラボである}。 作品というかカードの一発ネタのパワーレンジャーなのだが、公式公認という事情もあって本項目で一応記載する。 カード名は《「破壊の赤!スクラッパーレッド!」「知識の青!ブレインブルー!」「魅惑の緑!トラップグリーン!」「閃光の黄色!スパークイエロー!」「強欲の紫!ハンドパープル!」「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」》である…長すぎるだろ!? パワーレンジャーとのコラボという形なのだが、戦隊という名前だったり、名乗り台詞が『[[百獣戦隊ガオレンジャー]]』のパロディだったりと、完全に本家戦隊のノリ。 スーツデザイン(というかカードイラスト)は丸山類が担当。 DMの5文明のマークの意匠など、DMの文明をパワーレンジャーに上手く落とし込んでいる。 ***○リュウレンジャー/チュンリーレンジャー 「…え?[[五星戦隊>五星戦隊ダイレンジャー]]はパワレン化してないんでしょ?」と思ったそこのあなた、確かにその通りである。 が、こちらはなんとアメリカのモバイルゲーム『パワーレンジャー: レガシーウォーズ』に登場するオリジナルの戦士。 しかも変身するのは格闘ゲームの金字塔『[[ストリートファイター>ストリートファイターシリーズ]]』シリーズの[[リュウ>リュウ(ストリートファイター)]]と[[チュンリー>春麗(ストリートファイター)]]という夢のコラボ。 変身時にはジュウレンジャーのダイノバックラーを構えて変身するという初代パワレンのオマージュが加わっている。 後に2021年に発売されたコンシューマー機向けの格ゲー『Power Rangers: Battle for the Grid』にも登場。 こちらではリュウは「&font(red){''クリムゾン・ホーク・レンジャー''}」とチュンリーは「&font(blue){''ブルー・フェニックス・レンジャー''}」に名前が変更されている。 いくぞみんな!追記・修正だ!! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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