ティグルヴルムド=ヴォルン

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&font(#6495ED){登録日}: 2012/03/14(水) 18:58:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#0000ff){俺はあなたに勝つ!} &font(#0000ff){俺の民を守るために!} } [[ライトノベル]]『[[魔弾の王と戦姫>魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)]]』の主人公。 CV:[[石川界人]] [[七戦姫>ジスタートの七戦姫]]の一人[[エレオノーラ=ヴィルターリア]]との出会いに始まり、自国で繰り広げられる激戦に身を投じることになる弱小貴族の少年。 &font(#0000ff){まともな武器は弓しか使えない}という異例な特徴を持ちながら、ヘタレ知らずな性格や見せ場での格好よさなどを備えた正統派の主人公として活躍する。 ***【人物】 所属国:ブリューヌ王国 所有領地:アルサス地方 身分:伯爵→爵位剥奪→? 武器:手造りの特製弓→家宝の黒弓 2年前に父ウルスを病で亡くし、伯爵位と共に領地アルサスを受け継いだ若き貴族。16歳。 分かりやすい特徴はくすんだ赤髪で、それ以外の容姿は平凡そのもの。 名前は先祖から取られたものらしいが、大仰で長ったらしいそれよりも『ティグル』の愛称で呼ばれることを好んでいる。 一人称は『俺』。 基本的にのんびりとした性格で、多少のことは笑って済ませる泰然自若としたタイプ。口癖は&font(#0000ff){「なんとかなる」}。 ただし本当に大切なものが傷つけられる場面では態度が豹変し、己が身を顧みず守ろうとする懸命さも見せる。 そうした&font(#008cff){大切なもの}は、初めは領地、領民、父の親友であるマスハス、傍付きのバートラン、そして侍女の[[ティッタ>ティッタ(魔弾の王と戦姫)]]くらいのものだった。 本編において、少しずつそれが増えていく。 なお、ちょっとした場面で冗談を言ったりするのに抵抗は無いが、真剣な場面では常に誠実に振舞っている。 時に「それ(誠実さ)だけでは足りない」と厳しい評価を下されることもあるが、相手からは好感を勝ち取ることが多い。 ウルスが最後の家族であったため、本編開始に至るまではティッタと屋敷で二人暮らしをしていた。 山へ狩りに出かけると決めた日以外は放っておけば昼まで起きないため、ティッタに叩き起こされるのは日課のようなもの。 彼女との関係は、周囲から見れば“しっかり者の妹”と“だらしない兄”といった様子らしい。 領地や領民を愛する心に溢れ、温厚かつ堅実な統治もあって領民からは非常に慕われている。 その一方で、後述の理由により貴族間では絶対的に評価が低く、出世を諦めているため中央との関わりも薄い。 野心や功名心のなさは周囲があきれるほどであり、自分にはアルサスだけでも広すぎると考えている。 宰相ピエール=ボードワンから「内戦終結後はどうするのか?」と尋ねられた際には、律儀にエレンとの契約を守って 「&b(){捕虜待遇でジスタートに行く}」と大真面目に答えて宰相を驚愕させた。 (それまでの功績と経緯を考えれば出世はおろか王位さえ手が届きかねないレベルだったのに&b(){全て蹴った}) こうした欲が無さすぎることや、自分の目と耳や手の届かないものと見なした事柄には無関心な所といった内向き志向が過ぎる一面……酷な言い方をすれば、「アルサスだけが自分の世界と思い込みたがっている」節が見られるため、 時折エレンとリムからそのことについて小言や苦言を言われ、後にジスタード国王のヴィクトールからは「このままだと死ぬぞ」と厳しく忠告され、生前のウルスとバートランからも「アルサスの外に目を向けない」と懸念もされていた。 そうした貴族としての旨みの無さから、今までのところ縁談とは無縁。 ついでに恋愛経験も無し……というか、父の亡き後は引継ぎや統治に忙殺されてそんなことを考える余裕すら無かった様子(本編ではそれ以上に激動の日々を送ることになるが)。 ただし女性に興味がないわけではなく、ヒロインたちとのラッキースケベイベントが発生すると 体の一部はしっかり反応しており、気づかれないよう奮闘するのがお約束。 ***【特技・国内での評価】 日常的に山へ狩りに出ていたため、様々なサバイバル技術に長け、眼も鍛えられている。 元は狩人だったという先祖の素質を継いだのか、「お前貴族っていうより狩人だろ」という場面もちらほら。 幼い頃より弓の扱いに才覚を示したが、剣や槍に限らず弓以外の武器の扱いは壊滅的。 新兵以下とも称され、[[リム>リムアリーシャ(魔弾の王と戦姫)]]には&font(#0000ff){「同僚か部下だったら、付きっきりで鍛え上げたい」}とまで言われる始末である。 これは&font(#0000ff){「前線で刃を交えることこそ誉れ。弓は臆病者やできそこないが使う物」}といった弓蔑視の風潮が強いブリューヌでは致命的な欠陥であり、周囲の貴族から蔑まれる原因となっている。 ***【戦闘技術】 反則的な長射程、あり得ない程の命中精度、ずば抜けた速射・連射速度など、とかく弓に関してだけは馬鹿げた程に優秀。 ブリューヌでこそ見向きもされないが、その技量は隣国ジスタートでは&font(#ff0000){化け物}呼ばわりされ、戦姫であるエレン直々に「強い」と評価されるレベル。 また、どのような窮地に置かれようとその技術をブレ無く発揮させる胆力も確かな強み。 活躍例を挙げると(例はすべて一巻のもの) -作中世界における一般的な最大射程250アルシン(約250m)を優に上回り、&font(#ff0000){300アルシンの距離で楽々必中} -突撃してくる騎士に対し、相手が気付かない早さの抜き打ちを何気なく放って一撃で射殺す -兜の僅かな隙間を狙い射つ精確さ -複数の矢をつがえて放ち、全てを異なる敵に命中させる -敵の盾の動きを読み切り、同じ場所に連続で矢を着弾させ貫通させる などなど、中々の破格っぷり。 これに&font(#800080){黒弓}の力が加わり、話が進むに連れてますます凶悪になりつつある。 ……とはいうものの、弓しか使えないことはやはり大きな弱点であり、近距離で敵に囲まれれば一気に窮地に立たされてしまう。 そういう意味でも、敵の攻撃をしっかり防いでくれる[[信頼できる前衛>エレオノーラ=ヴィルターリア]]との相性は抜群だったりする。 以下、序盤のネタバレ。 (序盤のあらすじに関しては[[こちら>魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)]]や[[こちら>ディナントの戦い(魔弾の王と戦姫)]]も参照されたし) 捕虜となり連行されたジスタートにてアルサスの危機を知り、アルサスそのものを報酬にエレンとの契約を決意。 彼女の力と彼女保有のライトメリッツ兵を借り、アルサスに攻め入ろうとするテナルディエ公爵嫡子ザイアンを討ち取った。 これによりテナルディエとの敵対関係が確立するが、引き続きエレンと共にブリューヌ国内を駆け巡り、テナルディエを破りアルサスの安全を確約させることを目指していく。 ***【家宝の黒弓】 ヴォルン家に代々伝わる、黒一色の謎の素材でできた弓。 何か知っていたかもしれない父ウルスは既に亡く、「本当に必要になったときにのみこの弓を使え」とティグルに言い遺しているのみ。 その言に従い、ティグルは言い知れない不気味な印象もあって時折の手入れをする以外で触れることすらしなかった。 しかし、ジスタートからエレンと共にアルサスへと舞い戻った際、それまで使っていた弓が破損。これが手に取られる事に。 対ザイアン戦では&font(#800080,b){「傍にある竜具(この時はエレンの持つ『アリファール』)の力を矢に付加する」}能力を発現し、竜の身体に風穴を空けるという&font(#0000ff){竜技級の破壊力}を叩き出している。 未だにその全容は明らかになっていないが、そこはこれからの展開に注目か。 #co(){ ***【戦歴】 ※さらなるネタバレ注意 #openclose(show=ブリューヌ内乱編){ :[[ディナントの戦い>ディナントの戦い(魔弾の王と戦姫)]](1巻)| ジスタートとの小競り合いに駆り出され、後衛に回される(領民の安全面で願ったり叶ったり)。 しかしエレンの活躍でブリューヌ軍は総崩れ、総大将のレグナス王子も戦死してしまう。 敗走中にエレンと遭遇、彼女を討ち取れば多くの味方を逃がせる、と射かけるがエレンの超人めいた剣技に阻まれ捕虜にされてしまう。 :アルサス防衛戦(1巻)| テナルディエによって故郷が焼かれると知り激怒。エレンから兵を借り受けて、アルサス防衛に走る。 竜2頭を擁するとはいえ、小物で無能な指揮官ザイアンを軍で、一騎打ちでも弓の妙技を披露して打ち破った。 飛竜で逃亡を図ったザイアンを魔弾でぶち抜き、勝利する。 :タトラ山攻略戦(2巻)| ブリューヌ貴族とのつながりを理由に戦姫[[リュドミラ>リュドミラ=ルリエ]]が介入。 クマの毛皮を被って猟師を装いタトラ山に入り、リュドミラとの遭遇に乗じて裏道を発見。 エレンとともに彼女の築いた砦を攻略し、以後の中立を取り付ける。 :(3巻)| エレンの提案で連合軍は「銀の流星軍」と呼称することに。前後して流民の少女レギンを保護。 ブリューヌ最強・[[黒騎士ロラン>ロラン(魔弾の王と戦姫)]]とナヴァール騎士団がティグル討伐に派遣される。 緒戦でロランの馬を射抜くが自身も切られて重傷を負う。 試練を超えての一騎打ちでは、エレン、[[ソフィー>ソフィーヤ=オベルタス]]の助力を得て魔弾を放つも、なんとロランは魔弾を耐え抜いた。 戦慄する中精根尽き果てたロランが降伏を宣言し、両者決着とともに倒れこんだ。 両公爵に不信感を持っていたロランは対峙の中でティグルの信念を認めると、誤報を糺して弁護するべく王都へ向かうのだが―― :オルメア会戦(4巻)| 内乱とロランの死をついて隣国ムオジネルが侵攻。 奇しくもレグニーツァ進攻を受けてエレンが離脱しているときであり、ティグルの将としての真価が問われた。 伏兵とゲリラ戦術を駆使してカシム将軍の襲撃部隊を撃破。 小勢ゆえに王弟クレイシュ率いる本隊に苦戦していたところでミラが合流、協力して大軍を撃退することに成功。 クレイシュから「&ruby(シーヴラーシュ){流星落者}」の二つ名で呼ばれることになる。 :(5巻)| テナルディエ軍の竜に対し、銀の流星軍はエレン、ミラ両戦姫をぶつける。 一方でティグルはレギンの証となる王陵へ。敵方と鉢合わせになった結果、霊廟は崩れ、バートランを失ってしまう。 テナルディエ公爵との決戦に臨むティグルが憎悪に飲まれかけているのをエレンのびんたが吹き飛ばし、公爵との決闘に勝利。内乱は終結に至る。 戦後 レグナス王子改めレギン王女が即位。 ティグルには、由緒正しく且ついわくつきの称号「&ruby(リュミエール){月光の騎士}」((意訳すれば、ファーロン王「ウチの娘もらって王様になる気はないかい?」と言ったようなもんである。これに気づいていたのは王本人と宰相ボードワンくらいだが。))が送られる。 功績を踏まえれば玉座に手が届くにも拘らず、一切合財を蹴り飛ばしてエレンとの契約を守り、捕虜待遇で再びジスタートへ赴くと宣言。 当のエレンたちをも驚愕させ、ブリューヌ王宮(というよりレギン王女)もこれをそのまま飲むわけにいかず、3年間の客将待遇ほかいろいろと条件を付けての赴任となった。 }} #co(){ #openclose(show=ジスタート客将編){ :アスヴァール内乱(6~7巻)| 特使としてアスヴァールへ。[[サーシャ>アレクサンドラ=アルシャーヴィン]]の助けで船を調達し、放浪中の[[オルガ>オルガ=タム]]が同行。 そのまま内乱に巻き込まれてしまい、オルガとともにタラード率いる第三勢力に助力する。 使節として訪れた結果エリオットに拘留されたソフィーを救出。 戦いの中で焦土戦術をとることになり、苦渋の決断を下したことも。 ギネヴィア王女の擁立に貢献し、アスヴァールとの和平を結ぶが、帰途で魔人トルバランに再び襲われ船が沈没、行方不明となってしまう。 :(8巻)| 記憶と黒弓を失い、ウルスの名で[[リーザ>エリザヴェータ=フォミナ]]に雇われる。 } } ***【余談】 2014年夏コンに、「ヒロイン」としてノミネートされている。名前はティグル子。 作中での攻略されっぷりから、ヒロイン扱いされている模様。 おっぱいのついたイケメンや渋いオッサンが多い作品で比較的穏やかな性格だから仕方ない。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 現在行方不明 -- 名無しさん (2013-07-28 02:01:03) - とうとう飛んでくる矢に矢を当てやがった。まあまだ現実的なチート(←矛盾)だからいいけど、キンジみたいな人外にはしないでほしい -- 名無しさん (2013-07-28 14:56:03) - ティグルさんはアルサスのシモ・ヘイヘ。 -- 名無しさん (2013-08-03 22:51:22) - ↑ オルガ「その弓の技(まとめ射ち)はどうやるんだ?」 ティグル「……練習かなあ」 六巻のこの会話を読んでいて俺もヘイヘさんが頭をよぎった。 -- 名無しさん (2013-08-03 23:17:46) - 8巻では行方不明に。それでもティグルさんはティグルさんだった。 -- 名無しさん (2014-01-25 17:24:31) - 行方不明にじゃない。記憶喪失だった。 -- 名無しさん (2014-01-25 17:25:16) - そういやアニメ化で「ガルガンティア」の主人公やってた人が声当てるんだよな。 -- 名無しさん (2014-07-26 15:34:05) - ティグルさん、マジティグル子 -- 名無しさん (2014-09-19 23:48:40) - FEだとどんな性能になるんだろ -- 名無しさん (2014-10-19 18:45:30) - ↑×1 遠距離射程2~4か5に 黒弓は龍特攻 隣に竜具持ちがいた場合、弾数1でMAPW発動可能 とか? -- 名無しさん (2014-10-19 18:59:27) - え、じゃあアニメ2話の矢掴み&カウンターって序の口? -- 名無しさん (2014-10-23 17:56:04) - ↑5 中の人ネタでいえばスパロボでティグル(サキト)・バートラン(ダスドレーシュ将軍)で聞き上手な展開くんだよな。 -- 名無しさん (2014-11-09 21:17:34) - 誠実な紳士だが、ヴォルンした股間の黒弓を戦姫に見られたり押し付けたり触られたりするのが……w あっ魔弾の王ってそういう……(察し) -- 名無しさん (2014-11-09 23:02:11) - 能力的に弓兵より暗殺者に向いてる感じなんだよなぁ… -- 名無しさん (2014-11-10 13:49:04) - アニメ6話の馬撃ちは原作以上にチート描写されてたな。原作では馬の振り向き様に馬の頭を打ち抜くが、アニメではさらに追撃のため馬を走らせている途中で馬の頭を打ち抜くという・・・ -- 名無しさん (2014-11-10 15:22:11) - ティグルのヴルムドがヴォルン -- 名無しさん (2014-11-27 22:52:20) - 永夜抄の者かと(すっとぼけ -- 名無しさん (2014-12-10 12:45:56) - 名前にヴルムなんて入る辺りジスタート(というか竜具)に関係してそうではあるんだよなぁ、尚歴代の黒弓所持者の中では弓の技量トップな模様 -- 名無しさん (2014-12-29 00:43:13) - ↑けど女神様は「何もかも未熟だけど想いだけは及第点」なんて言ってるんだよな -- 名無しさん (2015-01-09 21:52:21) - ハーレムになっても不快にならないのは本人の仁徳だね。 -- 名無しさん (2015-03-28 17:53:55) - とうとう最新刊にて、ティグルのヴルムドがヴォルンした! -- 名無しさん (2015-11-25 02:24:53) - 祝脱童貞w -- 名無し (2015-11-26 09:56:15) - ティグルさんは戦争に出てたんだからとっくに童貞は卒業してただろ(すっとぼけ) -- 名無しさん (2015-11-26 11:00:15) - LGN「この泥棒猫!!!」 -- 名無しさん (2015-11-29 09:56:16) - 好感が持てる主人公だよなぁ、変にキザだったりやたらヘタれたりしないし -- 名無しさん (2015-12-20 00:10:43) - 文字通り赤髭に一矢報いるどころか認められたね。 -- 名無しさん (2016-03-26 14:43:21) - 400いっちゃったかー -- 名無しさん (2016-03-26 20:33:41) - ↑ご都合主義には感じずやってもいけるんじゃねって思えたもんな・・・。 -- 名無しさん (2016-03-26 20:52:23) - ↑2 あの局面切り札使ってたら前衛吹っ飛ばすだけで体力切れ起こしてただろうから通常射撃で届かせるしかなかったんだよな。実現できたのが凄いけど。 -- 名無しさん (2016-04-01 15:37:11) - IFだとミラ一筋の隙あらば攻める肉食系男子に -- 名無しさん (2019-09-28 20:18:09) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}: 2012/03/14(水) 18:58:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#0000ff){俺はあなたに勝つ!} &font(#0000ff){俺の民を守るために!} } [[ライトノベル]]『[[魔弾の王と戦姫>魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)]]』の主人公。 CV:[[石川界人]] [[七戦姫>ジスタートの七戦姫]]の一人[[エレオノーラ=ヴィルターリア]]との出会いに始まり、自国で繰り広げられる激戦に身を投じることになる弱小貴族の少年。 &font(#0000ff){まともな武器は弓しか使えない}という異例な特徴を持ちながら、ヘタレ知らずな性格や見せ場での格好よさなどを備えた正統派の主人公として活躍する。 ***【人物】 所属国:ブリューヌ王国 所有領地:アルサス地方 身分:伯爵→爵位剥奪→? 武器:手造りの特製弓→家宝の黒弓 2年前に父ウルスを病で亡くし、伯爵位と共に領地アルサスを受け継いだ若き貴族。16歳。 分かりやすい特徴はくすんだ赤髪で、それ以外の容姿は平凡そのもの。 名前は先祖から取られたものらしいが、大仰で長ったらしいそれよりも『ティグル』の愛称で呼ばれることを好んでいる。 一人称は『俺』。 基本的にのんびりとした性格で、多少のことは笑って済ませる泰然自若としたタイプ。口癖は&font(#0000ff){「なんとかなる」}。 ただし本当に大切なものが傷つけられる場面では態度が豹変し、己が身を顧みず守ろうとする懸命さも見せる。 そうした&font(#008cff){大切なもの}は、初めは領地、領民、父の親友であるマスハス、傍付きのバートラン、そして侍女の[[ティッタ>ティッタ(魔弾の王と戦姫)]]くらいのものだった。 本編において、少しずつそれが増えていく。 なお、ちょっとした場面で冗談を言ったりするのに抵抗は無いが、真剣な場面では常に誠実に振舞っている。 時に「それ(誠実さ)だけでは足りない」と厳しい評価を下されることもあるが、相手からは好感を勝ち取ることが多い。 ウルスが最後の家族であったため、本編開始に至るまではティッタと屋敷で二人暮らしをしていた。 山へ狩りに出かけると決めた日以外は放っておけば昼まで起きないため、ティッタに叩き起こされるのは日課のようなもの。 彼女との関係は、周囲から見れば“しっかり者の妹”と“だらしない兄”といった様子らしい。 領地や領民を愛する心に溢れ、温厚かつ堅実な統治もあって領民からは非常に慕われている。 その一方で、後述の理由により貴族間では絶対的に評価が低く、出世を諦めているため中央との関わりも薄い。 野心や功名心のなさは周囲があきれるほどであり、自分にはアルサスだけでも広すぎると考えている。 宰相ピエール=ボードワンから「内戦終結後はどうするのか?」と尋ねられた際には、律儀にエレンとの契約を守って 「&b(){捕虜待遇でジスタートに行く}」と大真面目に答えて宰相を驚愕させた。 (それまでの功績と経緯を考えれば出世はおろか王位さえ手が届きかねないレベルだったのに&b(){全て蹴った}) こうした欲が無さすぎることや、自分の目と耳や手の届かないものと見なした事柄には無関心な所といった内向き志向が過ぎる一面……酷な言い方をすれば、「アルサスだけが自分の世界と思い込みたがっている」節が見られるため、 時折エレンとリムからそのことについて小言や苦言を言われ、後にジスタード国王のヴィクトールからは「このままだと死ぬぞ」と厳しく忠告され、生前のウルスとバートランからも「アルサスの外に目を向けない」と懸念もされていた。 そうした貴族としての旨みの無さから、今までのところ縁談とは無縁。 ついでに恋愛経験も無し……というか、父の亡き後は引継ぎや統治に忙殺されてそんなことを考える余裕すら無かった様子(本編ではそれ以上に激動の日々を送ることになるが)。 ただし女性に興味がないわけではなく、ヒロインたちとのラッキースケベイベントが発生すると 体の一部はしっかり反応しており、気づかれないよう奮闘するのがお約束。 ***【特技・国内での評価】 日常的に山へ狩りに出ていたため、様々なサバイバル技術に長け、眼も鍛えられている。 元は狩人だったという先祖の素質を継いだのか、「お前貴族っていうより狩人だろ」という場面もちらほら。 幼い頃より弓の扱いに才覚を示したが、剣や槍に限らず弓以外の武器の扱いは壊滅的。 新兵以下とも称され、[[リム>リムアリーシャ(魔弾の王と戦姫)]]には&font(#0000ff){「同僚か部下だったら、付きっきりで鍛え上げたい」}とまで言われる始末である。 これは&font(#0000ff){「前線で刃を交えることこそ誉れ。弓は臆病者やできそこないが使う物」}といった弓蔑視の風潮が強いブリューヌでは致命的な欠陥であり、周囲の貴族から蔑まれる原因となっている。 ***【戦闘技術】 反則的な長射程、あり得ない程の命中精度、ずば抜けた速射・連射速度など、とかく弓に関してだけは馬鹿げた程に優秀。 ブリューヌでこそ見向きもされないが、その技量は隣国ジスタートでは&font(#ff0000){化け物}呼ばわりされ、戦姫であるエレン直々に「強い」と評価されるレベル。 また、どのような窮地に置かれようとその技術をブレ無く発揮させる胆力も確かな強み。 活躍例を挙げると(例はすべて一巻のもの) -作中世界における一般的な最大射程250アルシン(約250m)を優に上回り、&font(#ff0000){300アルシンの距離で楽々必中} -突撃してくる騎士に対し、相手が気付かない早さの抜き打ちを何気なく放って一撃で射殺す -兜の僅かな隙間を狙い射つ精確さ -複数の矢をつがえて放ち、全てを異なる敵に命中させる -敵の盾の動きを読み切り、同じ場所に連続で矢を着弾させ貫通させる などなど、中々の破格っぷり。 これに&font(#800080){黒弓}の力が加わり、話が進むに連れてますます凶悪になりつつある。 ……とはいうものの、弓しか使えないことはやはり大きな弱点であり、近距離で敵に囲まれれば一気に窮地に立たされてしまう。 そういう意味でも、敵の攻撃をしっかり防いでくれる[[信頼できる前衛>エレオノーラ=ヴィルターリア]]との相性は抜群だったりする。 以下、序盤のネタバレ。 (序盤のあらすじに関しては[[こちら>魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)]]や[[こちら>ディナントの戦い(魔弾の王と戦姫)]]も参照されたし) 捕虜となり連行されたジスタートにてアルサスの危機を知り、アルサスそのものを報酬にエレンとの契約を決意。 彼女の力と彼女保有のライトメリッツ兵を借り、アルサスに攻め入ろうとするテナルディエ公爵嫡子ザイアンを討ち取った。 これによりテナルディエとの敵対関係が確立するが、引き続きエレンと共にブリューヌ国内を駆け巡り、テナルディエを破りアルサスの安全を確約させることを目指していく。 ***【家宝の黒弓】 ヴォルン家に代々伝わる、黒一色の謎の素材でできた弓。 何か知っていたかもしれない父ウルスは既に亡く、「本当に必要になったときにのみこの弓を使え」とティグルに言い遺しているのみ。 その言に従い、ティグルは言い知れない不気味な印象もあって時折の手入れをする以外で触れることすらしなかった。 しかし、ジスタートからエレンと共にアルサスへと舞い戻った際、それまで使っていた弓が破損。これが手に取られる事に。 対ザイアン戦では&font(#800080,b){「傍にある竜具(この時はエレンの持つ『アリファール』)の力を矢に付加する」}能力を発現し、竜の身体に風穴を空けるという&font(#0000ff){竜技級の破壊力}を叩き出している。 未だにその全容は明らかになっていないが、そこはこれからの展開に注目か。 #co(){ ***【戦歴】 ※さらなるネタバレ注意 #openclose(show=ブリューヌ内乱編){ :[[ディナントの戦い>ディナントの戦い(魔弾の王と戦姫)]](1巻)| ジスタートとの小競り合いに駆り出され、後衛に回される(領民の安全面で願ったり叶ったり)。 しかしエレンの活躍でブリューヌ軍は総崩れ、総大将のレグナス王子も戦死してしまう。 敗走中にエレンと遭遇、彼女を討ち取れば多くの味方を逃がせる、と射かけるがエレンの超人めいた剣技に阻まれ捕虜にされてしまう。 :アルサス防衛戦(1巻)| テナルディエによって故郷が焼かれると知り激怒。エレンから兵を借り受けて、アルサス防衛に走る。 竜2頭を擁するとはいえ、小物で無能な指揮官ザイアンを軍で、一騎打ちでも弓の妙技を披露して打ち破った。 飛竜で逃亡を図ったザイアンを魔弾でぶち抜き、勝利する。 :タトラ山攻略戦(2巻)| ブリューヌ貴族とのつながりを理由に戦姫[[リュドミラ>リュドミラ=ルリエ]]が介入。 クマの毛皮を被って猟師を装いタトラ山に入り、リュドミラとの遭遇に乗じて裏道を発見。 エレンとともに彼女の築いた砦を攻略し、以後の中立を取り付ける。 :(3巻)| エレンの提案で連合軍は「銀の流星軍」と呼称することに。前後して流民の少女レギンを保護。 ブリューヌ最強・[[黒騎士ロラン>ロラン(魔弾の王と戦姫)]]とナヴァール騎士団がティグル討伐に派遣される。 緒戦でロランの馬を射抜くが自身も切られて重傷を負う。 試練を超えての一騎打ちでは、エレン、[[ソフィー>ソフィーヤ=オベルタス]]の助力を得て魔弾を放つも、なんとロランは魔弾を耐え抜いた。 戦慄する中精根尽き果てたロランが降伏を宣言し、両者決着とともに倒れこんだ。 両公爵に不信感を持っていたロランは対峙の中でティグルの信念を認めると、誤報を糺して弁護するべく王都へ向かうのだが―― :オルメア会戦(4巻)| 内乱とロランの死をついて隣国ムオジネルが侵攻。 奇しくもレグニーツァ進攻を受けてエレンが離脱しているときであり、ティグルの将としての真価が問われた。 伏兵とゲリラ戦術を駆使してカシム将軍の襲撃部隊を撃破。 小勢ゆえに王弟クレイシュ率いる本隊に苦戦していたところでミラが合流、協力して大軍を撃退することに成功。 クレイシュから「&ruby(シーヴラーシュ){流星落者}」の二つ名で呼ばれることになる。 :(5巻)| テナルディエ軍の竜に対し、銀の流星軍はエレン、ミラ両戦姫をぶつける。 一方でティグルはレギンの証となる王陵へ。敵方と鉢合わせになった結果、霊廟は崩れ、バートランを失ってしまう。 テナルディエ公爵との決戦に臨むティグルが憎悪に飲まれかけているのをエレンのびんたが吹き飛ばし、公爵との決闘に勝利。内乱は終結に至る。 戦後 レグナス王子改めレギン王女が即位。 ティグルには、由緒正しく且ついわくつきの称号「&ruby(リュミエール){月光の騎士}」((意訳すれば、ファーロン王「ウチの娘もらって王様になる気はないかい?」と言ったようなもんである。これに気づいていたのは王本人と宰相ボードワンくらいだが。))が送られる。 功績を踏まえれば玉座に手が届くにも拘らず、一切合財を蹴り飛ばしてエレンとの契約を守り、捕虜待遇で再びジスタートへ赴くと宣言。 当のエレンたちをも驚愕させ、ブリューヌ王宮(というよりレギン王女)もこれをそのまま飲むわけにいかず、3年間の客将待遇ほかいろいろと条件を付けての赴任となった。 }} #co(){ #openclose(show=ジスタート客将編){ :アスヴァール内乱(6~7巻)| 特使としてアスヴァールへ。[[サーシャ>アレクサンドラ=アルシャーヴィン]]の助けで船を調達し、放浪中の[[オルガ>オルガ=タム]]が同行。 そのまま内乱に巻き込まれてしまい、オルガとともにタラード率いる第三勢力に助力する。 使節として訪れた結果エリオットに拘留されたソフィーを救出。 戦いの中で焦土戦術をとることになり、苦渋の決断を下したことも。 ギネヴィア王女の擁立に貢献し、アスヴァールとの和平を結ぶが、帰途で魔人トルバランに再び襲われ船が沈没、行方不明となってしまう。 :(8巻)| 記憶と黒弓を失い、ウルスの名で[[リーザ>エリザヴェータ=フォミナ]]に雇われる。 } } ***【余談】 2014年夏コンに、「ヒロイン」としてノミネートされている。名前はティグル子。 作中での攻略されっぷりから、ヒロイン扱いされている模様。 おっぱいのついたイケメンや渋いオッサンが多い作品で比較的穏やかな性格だから仕方ない。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 現在行方不明 -- 名無しさん (2013-07-28 02:01:03) - とうとう飛んでくる矢に矢を当てやがった。まあまだ現実的なチート(←矛盾)だからいいけど、キンジみたいな人外にはしないでほしい -- 名無しさん (2013-07-28 14:56:03) - ティグルさんはアルサスのシモ・ヘイヘ。 -- 名無しさん (2013-08-03 22:51:22) - ↑ オルガ「その弓の技(まとめ射ち)はどうやるんだ?」 ティグル「……練習かなあ」 六巻のこの会話を読んでいて俺もヘイヘさんが頭をよぎった。 -- 名無しさん (2013-08-03 23:17:46) - 8巻では行方不明に。それでもティグルさんはティグルさんだった。 -- 名無しさん (2014-01-25 17:24:31) - 行方不明にじゃない。記憶喪失だった。 -- 名無しさん (2014-01-25 17:25:16) - そういやアニメ化で「ガルガンティア」の主人公やってた人が声当てるんだよな。 -- 名無しさん (2014-07-26 15:34:05) - ティグルさん、マジティグル子 -- 名無しさん (2014-09-19 23:48:40) - FEだとどんな性能になるんだろ -- 名無しさん (2014-10-19 18:45:30) - ↑×1 遠距離射程2~4か5に 黒弓は龍特攻 隣に竜具持ちがいた場合、弾数1でMAPW発動可能 とか? -- 名無しさん (2014-10-19 18:59:27) - え、じゃあアニメ2話の矢掴み&カウンターって序の口? -- 名無しさん (2014-10-23 17:56:04) - ↑5 中の人ネタでいえばスパロボでティグル(サキト)・バートラン(ダスドレーシュ将軍)で聞き上手な展開くんだよな。 -- 名無しさん (2014-11-09 21:17:34) - 誠実な紳士だが、ヴォルンした股間の黒弓を戦姫に見られたり押し付けたり触られたりするのが……w あっ魔弾の王ってそういう……(察し) -- 名無しさん (2014-11-09 23:02:11) - 能力的に弓兵より暗殺者に向いてる感じなんだよなぁ… -- 名無しさん (2014-11-10 13:49:04) - アニメ6話の馬撃ちは原作以上にチート描写されてたな。原作では馬の振り向き様に馬の頭を打ち抜くが、アニメではさらに追撃のため馬を走らせている途中で馬の頭を打ち抜くという・・・ -- 名無しさん (2014-11-10 15:22:11) - ティグルのヴルムドがヴォルン -- 名無しさん (2014-11-27 22:52:20) - 永夜抄の者かと(すっとぼけ -- 名無しさん (2014-12-10 12:45:56) - 名前にヴルムなんて入る辺りジスタート(というか竜具)に関係してそうではあるんだよなぁ、尚歴代の黒弓所持者の中では弓の技量トップな模様 -- 名無しさん (2014-12-29 00:43:13) - ↑けど女神様は「何もかも未熟だけど想いだけは及第点」なんて言ってるんだよな -- 名無しさん (2015-01-09 21:52:21) - ハーレムになっても不快にならないのは本人の仁徳だね。 -- 名無しさん (2015-03-28 17:53:55) - とうとう最新刊にて、ティグルのヴルムドがヴォルンした! -- 名無しさん (2015-11-25 02:24:53) - 祝脱童貞w -- 名無し (2015-11-26 09:56:15) - ティグルさんは戦争に出てたんだからとっくに童貞は卒業してただろ(すっとぼけ) -- 名無しさん (2015-11-26 11:00:15) - LGN「この泥棒猫!!!」 -- 名無しさん (2015-11-29 09:56:16) - 好感が持てる主人公だよなぁ、変にキザだったりやたらヘタれたりしないし -- 名無しさん (2015-12-20 00:10:43) - 文字通り赤髭に一矢報いるどころか認められたね。 -- 名無しさん (2016-03-26 14:43:21) - 400いっちゃったかー -- 名無しさん (2016-03-26 20:33:41) - ↑ご都合主義には感じずやってもいけるんじゃねって思えたもんな・・・。 -- 名無しさん (2016-03-26 20:52:23) - ↑2 あの局面切り札使ってたら前衛吹っ飛ばすだけで体力切れ起こしてただろうから通常射撃で届かせるしかなかったんだよな。実現できたのが凄いけど。 -- 名無しさん (2016-04-01 15:37:11) - IFだとミラ一筋の隙あらば攻める肉食系男子に -- 名無しさん (2019-09-28 20:18:09) #comment #areaedit(end) }

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