川口士

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&font(#6495ED){登録日}:2012/04/16(月) 22:32:38 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 川口士(かわぐち つかさ) 東京都出身・東京都住まいの[[ライトノベル]]作家。 生年月日は公表されていないが、2012年2月22日のブログにて「33歳になった」と書いている。 【来歴】 ある時&font(#0000ff){「30歳までに賞を取れたら作家になろう」}と決め、執筆・応募を開始。 2006年、&font(#0000ff){ファンタジア長編小説大賞}及び&font(#0000ff){スクウェア・エニックス大賞}にて入賞し、晴れてデビューした。 この同年受賞の都合で、デビュー作は前者の『[[戦鬼―イクサオニ―]]』、後者の『[[ステレオタイプ・パワープレイ>ステレオタイプ・パワープレイ(ライトノベル)]]』の二つを持っている。 原稿をどの出版社に送るかは、書き上げた作品のテキスト量との兼ね合いで適当に選んでいたという。 そういう行き当たりばったりな性分について、本人は自覚した上で「そんな性格でなかったら作家なんて目指さないですよ」とも述べているらしい。 【作風】 大きく分けて二つ。 a.ガチのハイファンタジー b.その他(ローファンタジーや現代日常系など) 作品数は前者が大半を占めている。 a.ハイファンタジー作品 何がしかの神話を土台として作品世界を練り上げ、かつ、締まりのある骨太のストーリーを綴るスタイル。 作品によって世界観やテーマは様々に異なるが、いずれも王道のファンタジーに真正面から向かい合っているのが特徴である。 こうした泥臭い作風は昨今のラノベでは珍しく、読者から“貴重な作家”と捉えられる要因となっている。 また、今のところ全ての作品が三人称視点の文章で描かれている。 特筆すべき点は、ディティールにまで拘った世界観描写。 作中人物の暮らしぶりなどに関する書き込みが非常に巧みかつ精緻で、「生活臭すら感じさせる」というのがファンからの声。 その詳細な描写に比例して作品内の情報量も多いが、すっきりと癖のない文体や、少しずつ自然に“世界を魅せていく”筆致のおかげで理解もしやすかったり。 しかしそうした好評価と同時に、特に初期の作品については『ぱっと見のインパクトやキャッチーさに欠ける』という欠点も持つ。 ……まあ、要するに地味ということである。時には作者のマイナー志向が加わって、やたらコアな、広くウケを取り難い作品が出来上がることも([[星図詠のリーナ]]あたりが典型)。 b.その他 現代に生きる少年を主人公とし、異世界に行ったり、普通(もしくはちょい異常な)の生活を綴る作品など。 『桐野君』『幅5センチ』が該当し、これらは珍しく主人公の一人称で進行する。 一応、ローファンタジーの『ステレオタイプ・パワープレイ』もこちらに区分しておく。 全体的に軽快でコミカルかつカオスなノリが多く、a.の作風とはかなり柄が異なっている。 『桐野君』あたりはそれが顕著で、実在するラノベ(ハルヒとか)のタイトルを作中に書いたりメタ発言を連発したり、なかなかの暴走具合が見られる。 なお『桐野君』の1巻を書き上げた後で川口氏は、「自分には学園物は無理でした」と漏らしたとか……。 【作品一覧】 ※()内は文庫の発行年※ 《富士見ファンタジア文庫》 ○戦鬼―イクサオニ― 全1巻(2006)。 桃太郎への復讐を誓う鬼の少年の旅と、それと平行してのロリ巫女との交流を描いた古代作品。 現在唯一の和風ファンタジー。元ネタが元ネタなのもあって、“ラノベ”というよりおとぎ話っぽい雰囲気が漂う。 ○ライタークロイス 全5巻(2007~2008)。 『騎士』を目指す少年の成長と、人を襲う『魔物』との戦いを描く王道作品。 ○漂う書庫のヴェルテ・テラ 全5巻(2009~2011)。 外法の術を学んだ本好きの少年と本の精霊を中心とした、本探しの物語。 ハイファンタジーでありながら作中世界で『メディア規制』を取り扱った異色作。 《スクウェア・エニックス・ノベルズ》 ○ステレオタイプ・パワープレイ 「過去に助けた異世界の王女様が、一挙に押し寄せてきた」というノリで始まる、主人公の苦難と冒険っぽいなにか。 少し前にリメイクされた(後述)。 全2巻(2007~2008)。 ○幅5センチのスキマノムコウ(スクエニ繋がりでここに区分) (2008) ドSの美少女幽霊に取り付かれた少年が、取り殺されない為に期間内での恋人づくりを目指す話。 短編読みきり(80ページ程度)。作品名でググれば、本作を閲覧可能なガンガンのサイトが見つかるはず。 《一迅社文庫》 ○星図詠のリーナ 全3巻(2009~2010)。 『測量の旅をする王女様』をテーマとした、一見して誰得感すら漂うドマイナー作品。 作品内の時系列的に『千の魔剣』の過去に当たるらしいことが示唆されている。 ○桐野くんには彼女がいない!? 全(?)1巻(2010)。 ものっそい平和な世界に生まれながら、意味も無く多くの異能を持ってしまった主人公の日常を描く。 幅5センチと並んで最もノリが軽い。 ○この家に勇者様もしくは救世主様はいらっしゃいませんか? 既刊2巻(2011~)。 『ステレオ』のリメイク。 ○千の魔剣と盾の乙女 既刊6巻(2011~)。 地味に売れているらしい、RPG風ファンタジー。 6巻発売時点で15万部突破とか。 《MF文庫J》 ○魔弾の王と戦姫 既刊10巻(2011~)。 小貴族の弓使い&隣国の戦姫が織り成す英雄叙事詩。 作者の作品の中では1巻から最大のトップスピードを見せた快作。 2012年3月末時点で27万部発行。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 今の流行をみてると、ライタークロイスとかステレオ~はちょっと早すぎた作品だったよね… -- 名無しさん (2014-02-03 23:31:21) - 本当に絵師に恵まれないな……。 -- 名無しさん (2014-03-04 13:54:24) - ↑ライターなんか特に酷かったからな。話は面白いのに… -- 名無しさん (2014-03-04 14:17:17) - ↑2ミラ版魔弾は評価の高いアニメに近い絵柄だから、多分当たりの部類だと思う。 -- 名無しさん (2020-04-18 15:13:56) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/04/16(月) 22:32:38 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 川口士(かわぐち つかさ) [[東京都]]出身・東京都住まいの[[ライトノベル]]作家。 生年月日は公表されていないが、2012年2月22日のブログにて「33歳になった」と書いている。 【来歴】 ある時&font(#0000ff){「30歳までに賞を取れたら作家になろう」}と決め、執筆・応募を開始。 2006年、&font(#0000ff){ファンタジア長編小説大賞}及び&font(#0000ff){スクウェア・エニックス大賞}にて入賞し、晴れてデビューした。 この同年受賞の都合で、デビュー作は前者の『[[戦鬼―イクサオニ―]]』、後者の『[[ステレオタイプ・パワープレイ>ステレオタイプ・パワープレイ(ライトノベル)]]』の二つを持っている。 原稿をどの出版社に送るかは、書き上げた作品のテキスト量との兼ね合いで適当に選んでいたという。 そういう行き当たりばったりな性分について、本人は自覚した上で「そんな性格でなかったら作家なんて目指さないですよ」とも述べているらしい。 【作風】 大きく分けて二つ。 a.ガチのハイファンタジー b.その他(ローファンタジーや現代日常系など) 作品数は前者が大半を占めている。 a.ハイファンタジー作品 何がしかの[[神話]]を土台として作品世界を練り上げ、かつ、締まりのある骨太のストーリーを綴るスタイル。 作品によって世界観やテーマは様々に異なるが、いずれも王道のファンタジーに真正面から向かい合っているのが特徴である。 こうした泥臭い作風は昨今のラノベでは珍しく、読者から“貴重な作家”と捉えられる要因となっている。 また、今のところ全ての作品が三人称視点の文章で描かれている。 特筆すべき点は、ディティールにまで拘った世界観描写。 作中人物の暮らしぶりなどに関する書き込みが非常に巧みかつ精緻で、「生活臭すら感じさせる」というのがファンからの声。 その詳細な描写に比例して作品内の情報量も多いが、すっきりと癖のない文体や、少しずつ自然に“世界を魅せていく”筆致のおかげで理解もしやすかったり。 しかしそうした好評価と同時に、特に初期の作品については『ぱっと見のインパクトやキャッチーさに欠ける』という欠点も持つ。 ……まあ、要するに地味ということである。時には作者のマイナー志向が加わって、やたらコアな、広くウケを取り難い作品が出来上がることも([[星図詠のリーナ]]あたりが典型)。 b.その他 現代に生きる少年を主人公とし、異世界に行ったり、普通(もしくはちょい異常な)の生活を綴る作品など。 『桐野君』『幅5センチ』が該当し、これらは珍しく主人公の一人称で進行する。 一応、ローファンタジーの『ステレオタイプ・パワープレイ』もこちらに区分しておく。 全体的に軽快でコミカルかつカオスなノリが多く、a.の作風とはかなり柄が異なっている。 『桐野君』あたりはそれが顕著で、実在するラノベ(ハルヒとか)のタイトルを作中に書いたりメタ発言を連発したり、なかなかの暴走具合が見られる。 なお『桐野君』の1巻を書き上げた後で川口氏は、「自分には学園物は無理でした」と漏らしたとか……。 【作品一覧】 ※()内は文庫の発行年※ 《富士見ファンタジア文庫》 ○[[戦鬼―イクサオニ―]] 全1巻(2006)。 [[桃太郎]]への[[復讐]]を誓う[[鬼>鬼(妖怪)]]の少年の旅と、それと平行してのロリ巫女との交流を描いた古代作品。 現在唯一の和風[[ファンタジー]]。元ネタが元ネタなのもあって、“ラノベ”というよりおとぎ話っぽい雰囲気が漂う。 ○[[ライタークロイス]] 全5巻(2007~2008)。 『騎士』を目指す少年の成長と、人を襲う『魔物』との戦いを描く王道作品。 ○[[漂う書庫のヴェルテ・テラ]] 全5巻(2009~2011)。 外法の術を学んだ本好きの少年と本の精霊を中心とした、本探しの物語。 ハイファンタジーでありながら作中世界で『メディア規制』を取り扱った異色作。 《スクウェア・エニックス・ノベルズ》 ○[[ステレオタイプ・パワープレイ>ステレオタイプ・パワープレイ(ライトノベル)]] 「過去に助けた異世界の王女様が、一挙に押し寄せてきた」というノリで始まる、主人公の苦難と冒険っぽいなにか。 少し前にリメイクされた(後述)。 全2巻(2007~2008)。 ○幅5センチのスキマノムコウ(スクエニ繋がりでここに区分) (2008) ドSの美少女[[幽霊]]に取り付かれた少年が、取り殺されない為に期間内での恋人づくりを目指す話。 短編読みきり(80ページ程度)。作品名でググれば、本作を閲覧可能なガンガンのサイトが見つかるはず。 《一迅社文庫》 ○[[星図詠のリーナ]] 全3巻(2009~2010)。 『測量の旅をする王女様』をテーマとした、一見して誰得感すら漂うドマイナー作品。 作品内の時系列的に『千の魔剣』の過去に当たるらしいことが示唆されている。 ○桐野くんには彼女がいない!? 全(?)1巻(2010)。 ものっそい平和な世界に生まれながら、意味も無く多くの異能を持ってしまった主人公の日常を描く。 幅5センチと並んで最もノリが軽い。 ○この家に勇者様もしくは救世主様はいらっしゃいませんか? 既刊2巻(2011~)。 『ステレオ』のリメイク。 ○[[千の魔剣と盾の乙女]] 既刊6巻(2011~)。 地味に売れているらしい、[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]風ファンタジー。 6巻発売時点で15万部突破とか。 《MF文庫J》 ○[[魔弾の王と戦姫>魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)]] 既刊10巻(2011~)。 小貴族の弓使い&隣国の戦姫が織り成す英雄叙事詩。 作者の作品の中では1巻から最大のトップスピードを見せた快作。 2012年3月末時点で27万部発行。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 今の流行をみてると、ライタークロイスとかステレオ~はちょっと早すぎた作品だったよね… -- 名無しさん (2014-02-03 23:31:21) - 本当に絵師に恵まれないな……。 -- 名無しさん (2014-03-04 13:54:24) - ↑ライターなんか特に酷かったからな。話は面白いのに… -- 名無しさん (2014-03-04 14:17:17) - ↑2ミラ版魔弾は評価の高いアニメに近い絵柄だから、多分当たりの部類だと思う。 -- 名無しさん (2020-04-18 15:13:56) #comment #areaedit(end) }

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