「大欲界天狗道(神咒神威神楽)」の編集履歴（バックアップ）一覧はこちら
「大欲界天狗道(神咒神威神楽)」(2024/02/04 (日) 10:18:44) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}：2012/03/18 Sun 08:25:37
&font(#6495ED){更新日}：&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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&tags()
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#center(){
仮に、恋人を守って死んだ男がいたとする。しかし、彼の本音はこういうものだ───&bold(){&font(#ff0000){こんな死に方をする俺は素晴らしい}}
そして守られた女の本音はこういうものだ───&bold(){彼の死に涙する私は素晴らしい}
}
『[[神咒神威神楽]]』の物語の舞台となる第六神座の法則であり、[[第六天波旬]]が[[神座>神座(神座万象シリーズ)]]から流出させている覇道。
その世界法則は&bold(){「あらゆる人間が自己のみを愛する」}。つまり世界に存在する住民全てが自己愛性人格障害を患っているという狂気の世界。
この世界の住民の誰もが自らを神と崇め、己の理屈、価値観や信条のみを絶対の法として定めており、自分にとって良いか悪いかが全てなのである。そこに他者の物差しは介入しない。
故に神仏・宗教・道徳といった崇拝や信仰の概念が存在せず、浄土や奈落、幽霊や魂といった死後の概念もまた同様に存在しない。
この世界の住民にとって今生きている自分のみが全てであり、他者というのは精々素晴らしい自分を彩る装飾品にすぎない。
一見利他的に見えるような行動を行ったりする者もいるが、実際はそれも
&bold(){「このような行為をする自分は素晴らしい」}といった自己愛から来るものであり、冒頭の一文はそれを如実に表したものと言える。
一口に自己愛と言っても自己の愛し方や捉え方は様々であるため、一応我々の世界と同じく組織や国といった集団は存在するが、根本の所で歪んでいる。
この世界にとっては無償の他者愛や利他的な行為を行う者こそが狂人なのだ。
解り易く言うと、&font(#0000ff){皆が超ジコチュー(自己中心的(な世界。}
まさに自己愛が暴走した魔界の理…なのだが、[[天魔・夜刀]]が穢土を異界として切り離し、天狗道の完成を妨害しているためこの理は真の意味では完成していない。
物語の終盤で夜刀が消滅した事で天狗道が完成し、その真の理が明らかとなる。
※ネタバレ注意
プレイヤー視点では多少俺様キャラが多いだけで登場人物達の行動は許容範囲内。
むしろ[[夜都賀波岐]]の過剰な敵意に違和感を覚える具合。
だが[[凶月刑士郎]]の楽土血染花篇でその歪みがはっきりとでてくる。
このルートでは刑士郎達に追手がかかることになるが東征を乗り越えた刑士郎には追手達は一山いくらの雑魚でしかない。
だがその追手達の行動が天狗道の住人、例えば無茶苦茶な稚拙な武器の振り方をしてもこれは俺の考えた剣法だから至上の剣法だ。
死ぬ間際まで素晴らしい俺が死ぬわけはない、だから何か素晴らしい奇跡が起きて俺は助かると本気で信じている。
とそういった愚にもつかない妄想を本気で信じ込んで死んでいくという。
天狗道はある意味全員が酔っぱらっている状態である。
夜都賀波岐が具体的な説明をせずに、終始「自分で気づかなければ意味がない」と突き放すのはそういうこと。
何を言ったところで無意味であるため、彼らは曖昧な言葉で気付きを促すだけで具体的な説明をしないのだ。
仮に○○で××だからこのままではお前は第六天波旬に殺されてしまうぞと具体的に警告したとしよう。
そんなものが仮に存在したとしても、素晴らしい自分が死ぬわけがない負けるわけがない、
自分が素晴らしいと思うモノのために戦う自分は素晴らしい、としかならず何の解決にもならない。
さらにこの状態すら真の理の前段階。
その真の理は「この宇宙に存在するのは自分一人でいい。他者は消えてなくなれ」という自己愛の極致。
天狗道の完成と共に宇宙に存在する全ての生命が「己以外はこの宇宙に必要無い」という思想の元、家族友人関係なしに殺し合いが始まる。
その先に待っているのは全ての生命が死滅し、何も生まれてくる事の無い無人の荒野。宇宙の終焉である。
もうちょっと詳しく言うと、作中の冷泉のような射干が数十億規模で覚醒。それに加え、宗次郎等のように波旬のバックアップにより生まれた疑似求道神がバトルロワイヤル。そら宇宙無くなるわ。ﾋｬｯﾊｰ！
戦闘に関しては他の太極のように特殊な概念や現象は使えず、&bold(){自己愛によって地力を強化し続けるだけ}。波旬との同調が強ければ強いほどそれに比例して大きく強化されるという至極単純なバンプアップ。そしてその加護を受けた者の攻撃は治癒することがない。
だがこれの最も厄介な点は&bold(){&font(#ff0000){地力が下位の者はどうやっても上位のものを害することができなくなる点}}である。単純ゆえに穴も存在せず、戦術も立ち回りも完全に意味を為さなくなる能力モノ全否定な異能といえる。
んでもって天狗道の世界は新たな命が育まれない故にただ命が消えていくのみ。
最後に行き着くのは本当に何も無い世界。そして恐ろしいことにすべての命が潰えた後は更に座を掘り進め、最深部のシステムと同化した観測者すらも滅殺する。まあこれは波旬の隔絶した力と格の要素が大きいのだが。
この理の強制力は凄まじく、人間のみならず獣すら同様に殺し合う程。
だが波旬自身に管理する気が全く無いにも関わらず、ある意味で完成度が非常に高く、その治世を終わらせる事は難しい。
なぜなら、まず歴代でぶっちぎり最強の波旬に勝てる神格が存在しないこと。
それ以前にこの天の法下では[[覇道>覇道(神座万象シリーズ)]]の素養がある魂が自然に生まれないため、従って次代の理を作れないにこと。
あとは波旬に[[自滅因子>自滅因子(神座万象シリーズ)]]が発生しないため自滅を誘うことすら出来ないことが挙げられる。
ただ前述の通り、住民は自己愛に満ちているので住民から見た幸福度は高い世界である。
挙句後の第零神座などのヤバさや、輪廻転生の神座システムとしての詰みっぷりが判明してしまった為(kkk時点からの多少の変更はあると思われるが)、
&b(){この理の自己愛や滅尽滅相・何もない世界になるのは何も変わっていないのにも関わらず「死ねるだけまだマシ」という風潮が生まれている。}
【関連人物】
◇[[第六天波旬]]
言わずと知れたこの邪悪な理の主にして創造神。
まさに彼を体現した魔界と言えよう。
ちなみに神咒神威神楽において己の資質のみで太極に至った超越者は彼だけである。他は宗次郎らや夜都賀波岐のように神のバックアップを受けた存在か、覇吐や竜胆のような特例のみ。
◇[[中院冷泉]]
優秀な塵。
本来、ちょっと鍛えた常人レベルであるハズの彼だが、本来の天狗道では(夜刀を除く)[[夜都賀波岐]]をも上回る魔人と化す。
◇[[坂上覇吐]]
厳密には違うが、悪路戦で死亡後は要所要所で座の後押しを受けていた。
その力は波旬を除いて歴代最強の神である夜刀とも渡り合う程(向こうの手心もあるが)。
◇東征軍
覇吐、竜胆、刑士郎、咲夜を除いた4人。
各々、波洵の後押しで太極に至った、言わば疑似求道神でその能力は異なるが、その根源にあるのは「己以外、滅びよ」であり、宿儺は早々に見抜いていた。
後に4人とも天狗道の理から抜け出し、真の[[求道神>求道(神座万象シリーズ)]]となった。
───仮に、自分の好きな作品の項目を建てたwiki籠りがいたとする。しかし、彼の本音はこういうものだ。「項目を建てる私は素晴らしい」
そして項目を良くしようと追記・修正した者の本音はこういうものだ。「追記・修正を行う私は素晴らしい」
この項目以外、綺麗さっぱり無くなれよぉ
#include(テンプレ２)
#right(){この項目が面白かったなら……＼ポチッと/
#vote3(time=600,11)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 求道神ｖｓ座の覇道神じゃ保有する魂の量の差で勝てないけど、覇道同士なら魂の陣取り合戦で挑戦者が勝てる可能性もあるよ！ただし天狗道は魂奪うほど強くなる（元に戻る）、てか波旬と勝負になる奴がいない、そもそもこの理は覇道神生まれない、更にあいつ自滅因子すらいない。座のルール的に鉄壁だなこの理！ -- 名無しさん (2013-10-12 06:49:59)
- 住人の満足度がかなり高いのってなんかすんごい皮肉だよな -- 名無しさん (2013-11-09 18:51:47)
- 真・女神転生3のムスビのコトワリも「己だけで全てが完結する世界」だけど、これはそれの更に極端だな。 -- 名無しさん (2013-11-09 18:58:11)
- 2↑更に言うと、練炭が流出して未完全な世界（日本限定）がある神座一住み易いとか言われる始末。皮肉以外の何物でもない。 &br()最も、最終的に辿るのは破滅に変わらんが。 -- 名無しさん (2013-11-09 19:02:19)
- 渇望が高まりやすいって利点もある（求道限定だけど）。ニートの代で流出まで至ったのは黄金刹那の2柱だけど、本来の天狗道なら数万体の求道神が生まれることになる。 -- 名無しさん (2013-11-19 17:10:28)
- 恐ろしいのは、現実にも自己犠牲とかは一種の自己陶酔の可能性があると言うところだ -- 名無しさん (2013-11-19 17:31:26)
- ↑2 擬似求道神だから… -- 名無しさん (2014-02-06 23:16:51)
- 擬似神格を脱却して真の神格に至れるやつなんて鬼教官にしごかれた東征軍以外いないと思うわ。皆が自分を神と信じ故に誰も神になれない理 -- 名無しさん (2014-02-06 23:21:03)
- 実は座の解体方法の１つらしい。波旬の力量なら生命根絶させた後最深部のナラカも見つけてぶっ殺すらしいから。 -- 名無しさん (2014-02-14 11:49:21)
- (∴)<こんなに完成度の高い世界を作った俺は素晴らしい -- 名無しさん (2014-04-19 21:04:15)
- ↑(♂)そんなことよりヌキヌキポンだ！ -- 名無しさん (2014-07-13 07:08:57)
- この世界の住人と真逆の思想を持ってるのはギアスのシュナイゼルかな。彼曰く「立場や性格なんて、何かを表現するためのツールの一つだよ。『自分』などという代物ほど曖昧なものは、この世に存在しない。それ自体には何の意味もないんだ」 と我意や自己愛を全否定してる。もちろん彼は悪い意味で自己愛が欠落していてるのだが -- 名無しさん (2014-08-09 00:29:51)
- 俺TUEEEE俺SUGEEEE俺KAKEEEE -- 名無しさん (2014-12-30 14:42:37)
- 『〜と考える(行動する)俺は素晴らしい』でどんな事も処理してしまう自己完結の世界。他人がどう糾弾しても当人の中で結論が出ているから話も成立しない。説教するキャラにとっては天敵だな -- 名無しさん (2014-12-30 16:39:03)
- ↑「説教する私は素晴らしい(相手に届いてるかはどうでもいい)」 -- 名無しさん (2014-12-30 16:46:03)
- ↑それなんて上条 -- 名無しさん (2015-01-01 13:36:09)
- 人のやることは全部自己愛だろ、何が違うとはいうが、天狗道レベルの揺らがない自尊心と自己愛を持つとか常人には不可能に近い代物だろう。現実で「～する俺は素晴らしい！」って思うのは大抵自尊どころか劣等感の裏返しだったりするし -- 名無しさん (2015-03-24 21:11:19)
- 夢に酔ってれば現実でどうでも幸せだろうよ そう考えると神様自身が万人にとって幸せな楽園運営してくれる悲想天ってすげーな -- 名無しさん (2015-04-26 21:06:37)
- 最後まで幸せたっぷりだもん -- 名無しさん (2015-04-26 23:45:14)
- 救いようのない世界だな…救いたくもないけど -- 名無しさん (2015-06-14 11:43:46)
- 最後まで糞たっぷりだもん -- 名無しさん (2015-06-14 13:55:25)
- どうせ生き物いつか死ぬんだし、救われようが最終結果は変わらない。だったら束の間だけどとことん自分を高められるし、個人的には住んでみたいな。未完でも幸せ感じやすいし -- 名無しさん (2015-11-20 14:18:24)
- 一番現実に近い世界ってこれじゃねーの……？ -- 名無しさん (2017-04-15 13:17:49)
- その手の自虐が言えちゃう時点で天狗道には遠いんだよなぁ・・・「この世界は他者に影響を受ける奴ばかりの狂った世界だ、汚らわしい。それに対して自分は何と素晴らしいんだ！」と言えるくらいじゃないと -- 名無しさん (2017-06-13 19:26:52)
- ↑ 「ミーたちには理解しがたい感覚だな。」 -- 名無しさん (2017-06-13 19:56:35)
- 一番救い難いと思うのは、未完成段階の天狗道の住人よ -- 名無しさん (2017-09-13 16:04:13)
- ↑ミス 一番救い難いと思うのは、未完成段階の天狗道のそれなんかよりずっとずっと自己愛で満たされ誰もそれにツッコまない世界観の作品が溢れかえっていることな気がする。 -- 名無しさん (2017-09-13 16:13:26)
- 第一神座があまりにもカスすぎるせいで、歴代最悪の法則の座を奪われつつある 元々主観的な幸福度は高い方とは言われてたが -- 名無しさん (2020-01-13 20:06:23)
- ↑あれだけプレイヤーから見たら素晴らしかったマリィの世界よりぶっちぎって幸福度だけは高い世界だからな……あくまでこれが最悪なのは先にまずというか絶対に繋がらないのとかも理由な訳で -- 名無しさん (2020-06-18 20:33:09)
- クソオブクソな第零神座の実態が明らかになったせいで天狗道の株価が急騰する流れで笑うしかない。まあ文明的に著しく退化するし発展もしないしでシステム的には最優の治世だったという強烈な皮肉 -- 名無しさん (2021-03-13 22:33:02)
- しかしある意味では波旬の「独りになる」という渇望を実現させるには程遠すぎた。そもそも独りの存在となりたいならそれこそ自分も動かなければならなかったのに仕事し無さ過ぎたせいでその間に片割れの兄弟が人になって信頼集めまくってしまう事態を許してしまい、最終的には「波旬を撃てば素晴らしい」という結果に。生きている限り波旬に独りになる事などなれないというのがある意味必然だったのかも。死ぬ以外求めるもん得られないという時点でもう詰んでいたのかもな -- 名無しさん (2021-05-07 11:42:20)
- なろう系とかのクソワールドが氾濫してる今の時代に見るとこれでもマシな世界観に見えるな -- 名無しさん (2023-03-10 12:35:23)
#comment
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仮に、恋人を守って死んだ男がいたとする。しかし、彼の本音はこういうものだ───&bold(){&font(#ff0000){こんな死に方をする俺は素晴らしい}}
そして守られた女の本音はこういうものだ───&bold(){彼の死に涙する私は素晴らしい}
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『[[神咒神威神楽]]』の物語の舞台となる第六神座の法則であり、[[第六天波旬]]が[[神座>神座(神座万象シリーズ)]]から流出させている覇道。
その世界法則は&bold(){「あらゆる人間が自己のみを愛する」}。つまり世界に存在する住民全てが自己愛性人格障害を患っているという狂気の世界。
この世界の住民の誰もが自らを神と崇め、己の理屈、価値観や信条のみを絶対の法として定めており、自分にとって良いか悪いかが全てなのである。そこに他者の物差しは介入しない。
故に神仏・宗教・道徳といった崇拝や信仰の概念が存在せず、浄土や奈落、幽霊や魂といった死後の概念もまた同様に存在しない。
この世界の住民にとって今生きている自分のみが全てであり、他者というのは精々素晴らしい自分を彩る装飾品にすぎない。
一見利他的に見えるような行動を行ったりする者もいるが、実際はそれも
&bold(){「このような行為をする自分は素晴らしい」}といった自己愛から来るものであり、冒頭の一文はそれを如実に表したものと言える。
一口に自己愛と言っても自己の愛し方や捉え方は様々であるため、一応我々の世界と同じく組織や国といった集団は存在するが、根本の所で歪んでいる。
この世界にとっては無償の他者愛や利他的な行為を行う者こそが狂人なのだ。
解り易く言うと、&font(#0000ff){皆が超ジコチュー(自己中心的(な世界。}
まさに自己愛が暴走した魔界の理…なのだが、[[天魔・夜刀]]が穢土を異界として切り離し、天狗道の完成を妨害しているためこの理は真の意味では完成していない。
物語の終盤で夜刀が消滅した事で天狗道が完成し、その真の理が明らかとなる。
※ネタバレ注意
プレイヤー視点では多少俺様キャラが多いだけで登場人物達の行動は許容範囲内。
むしろ[[夜都賀波岐]]の過剰な敵意に違和感を覚える具合。
だが[[凶月刑士郎]]の楽土血染花篇でその歪みがはっきりとでてくる。
このルートでは刑士郎達に追手がかかることになるが東征を乗り越えた刑士郎には追手達は一山いくらの雑魚でしかない。
だがその追手達の行動が天狗道の住人、例えば無茶苦茶な稚拙な武器の振り方をしてもこれは俺の考えた剣法だから至上の剣法だ。
死ぬ間際まで素晴らしい俺が死ぬわけはない、だから何か素晴らしい奇跡が起きて俺は助かると本気で信じている。
とそういった愚にもつかない妄想を本気で信じ込んで死んでいくという。
天狗道はある意味全員が酔っぱらっている状態である。
夜都賀波岐が具体的な説明をせずに、終始「自分で気づかなければ意味がない」と突き放すのはそういうこと。
何を言ったところで無意味であるため、彼らは曖昧な言葉で気付きを促すだけで具体的な説明をしないのだ。
仮に○○で××だからこのままではお前は第六天波旬に殺されてしまうぞと具体的に警告したとしよう。
そんなものが仮に存在したとしても、素晴らしい自分が死ぬわけがない負けるわけがない、
自分が素晴らしいと思うモノのために戦う自分は素晴らしい、としかならず何の解決にもならない。
さらにこの状態すら真の理の前段階。
その真の理は「この宇宙に存在するのは自分一人でいい。他者は消えてなくなれ」という自己愛の極致。
天狗道の完成と共に宇宙に存在する全ての生命が「己以外はこの宇宙に必要無い」という思想の元、家族友人関係なしに殺し合いが始まる。
その先に待っているのは全ての生命が死滅し、何も生まれてくる事の無い無人の荒野。宇宙の終焉である。
もうちょっと詳しく言うと、作中の冷泉のような射干が数十億規模で覚醒。それに加え、宗次郎等のように波旬のバックアップにより生まれた疑似求道神がバトルロワイヤル。そら宇宙無くなるわ。ﾋｬｯﾊｰ！
戦闘に関しては他の太極のように特殊な概念や現象は使えず、&bold(){自己愛によって地力を強化し続けるだけ}。波旬との同調が強ければ強いほどそれに比例して大きく強化されるという至極単純なバンプアップ。そしてその加護を受けた者の攻撃は治癒することがない。
だがこれの最も厄介な点は&bold(){&font(#ff0000){地力が下位の者はどうやっても上位のものを害することができなくなる点}}である。単純ゆえに穴も存在せず、戦術も立ち回りも完全に意味を為さなくなる能力モノ全否定な異能といえる。
んでもって天狗道の世界は新たな命が育まれない故にただ命が消えていくのみ。
最後に行き着くのは本当に何も無い世界。そして恐ろしいことにすべての命が潰えた後は更に座を掘り進め、最深部のシステムと同化した観測者すらも滅殺する。まあこれは波旬の隔絶した力と格の要素が大きいのだが。
この理の強制力は凄まじく、人間のみならず獣すら同様に殺し合う程。
だが波旬自身に管理する気が全く無いにもかかわらず、ある意味で完成度が非常に高く、その治世を終わらせる事は難しい。
なぜなら、まず歴代でぶっちぎり最強の波旬に勝てる神格が存在しないこと。
それ以前にこの天の法下では[[覇道>覇道(神座万象シリーズ)]]の素養がある魂が自然に生まれないため、従って次代の理を作れないにこと。
あとは波旬に[[自滅因子>自滅因子(神座万象シリーズ)]]が発生しないため自滅を誘うことすら出来ないことが挙げられる。
ただ前述の通り、住民は自己愛に満ちているので住民から見た幸福度は高い世界である。
挙句後の第零神座などのヤバさや、輪廻転生の神座システムとしての詰みっぷりが判明してしまった為(kkk時点からの多少の変更はあると思われるが)、
&b(){この理の自己愛や滅尽滅相・何もない世界になるのは何も変わっていないのにもかかわらず「死ねるだけまだマシ」という風潮が生まれている。}
【関連人物】
◇[[第六天波旬]]
言わずと知れたこの邪悪な理の主にして創造神。
まさに彼を体現した魔界と言えよう。
ちなみに神咒神威神楽において己の資質のみで太極に至った超越者は彼だけである。他は宗次郎らや夜都賀波岐のように神のバックアップを受けた存在か、覇吐や竜胆のような特例のみ。
◇[[中院冷泉]]
優秀な塵。
本来、ちょっと鍛えた常人レベルであるハズの彼だが、本来の天狗道では(夜刀を除く)[[夜都賀波岐]]をも上回る魔人と化す。
◇[[坂上覇吐]]
厳密には違うが、悪路戦で死亡後は要所要所で座の後押しを受けていた。
その力は波旬を除いて歴代最強の神である夜刀とも渡り合う程(向こうの手心もあるが)。
◇東征軍
覇吐、竜胆、刑士郎、咲夜を除いた4人。
各々、波洵の後押しで太極に至った、言わば疑似求道神でその能力は異なるが、その根源にあるのは「己以外、滅びよ」であり、宿儺は早々に見抜いていた。
後に4人とも天狗道の理から抜け出し、真の[[求道神>求道(神座万象シリーズ)]]となった。
───仮に、自分の好きな作品の項目を建てたwiki籠りがいたとする。しかし、彼の本音はこういうものだ。「項目を建てる私は素晴らしい」
そして項目を良くしようと追記・修正した者の本音はこういうものだ。「追記・修正を行う私は素晴らしい」
この項目以外、綺麗さっぱり無くなれよぉ
#include(テンプレ２)
#right(){この項目が面白かったなら……＼ポチッと/
#vote3(time=600,11)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 求道神ｖｓ座の覇道神じゃ保有する魂の量の差で勝てないけど、覇道同士なら魂の陣取り合戦で挑戦者が勝てる可能性もあるよ！ただし天狗道は魂奪うほど強くなる（元に戻る）、てか波旬と勝負になる奴がいない、そもそもこの理は覇道神生まれない、更にあいつ自滅因子すらいない。座のルール的に鉄壁だなこの理！ -- 名無しさん (2013-10-12 06:49:59)
- 住人の満足度がかなり高いのってなんかすんごい皮肉だよな -- 名無しさん (2013-11-09 18:51:47)
- 真・女神転生3のムスビのコトワリも「己だけで全てが完結する世界」だけど、これはそれの更に極端だな。 -- 名無しさん (2013-11-09 18:58:11)
- 2↑更に言うと、練炭が流出して未完全な世界（日本限定）がある神座一住み易いとか言われる始末。皮肉以外の何物でもない。 &br()最も、最終的に辿るのは破滅に変わらんが。 -- 名無しさん (2013-11-09 19:02:19)
- 渇望が高まりやすいって利点もある（求道限定だけど）。ニートの代で流出まで至ったのは黄金刹那の2柱だけど、本来の天狗道なら数万体の求道神が生まれることになる。 -- 名無しさん (2013-11-19 17:10:28)
- 恐ろしいのは、現実にも自己犠牲とかは一種の自己陶酔の可能性があると言うところだ -- 名無しさん (2013-11-19 17:31:26)
- ↑2 擬似求道神だから… -- 名無しさん (2014-02-06 23:16:51)
- 擬似神格を脱却して真の神格に至れるやつなんて鬼教官にしごかれた東征軍以外いないと思うわ。皆が自分を神と信じ故に誰も神になれない理 -- 名無しさん (2014-02-06 23:21:03)
- 実は座の解体方法の１つらしい。波旬の力量なら生命根絶させた後最深部のナラカも見つけてぶっ殺すらしいから。 -- 名無しさん (2014-02-14 11:49:21)
- (∴)<こんなに完成度の高い世界を作った俺は素晴らしい -- 名無しさん (2014-04-19 21:04:15)
- ↑(♂)そんなことよりヌキヌキポンだ！ -- 名無しさん (2014-07-13 07:08:57)
- この世界の住人と真逆の思想を持ってるのはギアスのシュナイゼルかな。彼曰く「立場や性格なんて、何かを表現するためのツールの一つだよ。『自分』などという代物ほど曖昧なものは、この世に存在しない。それ自体には何の意味もないんだ」 と我意や自己愛を全否定してる。もちろん彼は悪い意味で自己愛が欠落していてるのだが -- 名無しさん (2014-08-09 00:29:51)
- 俺TUEEEE俺SUGEEEE俺KAKEEEE -- 名無しさん (2014-12-30 14:42:37)
- 『〜と考える(行動する)俺は素晴らしい』でどんな事も処理してしまう自己完結の世界。他人がどう糾弾しても当人の中で結論が出ているから話も成立しない。説教するキャラにとっては天敵だな -- 名無しさん (2014-12-30 16:39:03)
- ↑「説教する私は素晴らしい(相手に届いてるかはどうでもいい)」 -- 名無しさん (2014-12-30 16:46:03)
- ↑それなんて上条 -- 名無しさん (2015-01-01 13:36:09)
- 人のやることは全部自己愛だろ、何が違うとはいうが、天狗道レベルの揺らがない自尊心と自己愛を持つとか常人には不可能に近い代物だろう。現実で「～する俺は素晴らしい！」って思うのは大抵自尊どころか劣等感の裏返しだったりするし -- 名無しさん (2015-03-24 21:11:19)
- 夢に酔ってれば現実でどうでも幸せだろうよ そう考えると神様自身が万人にとって幸せな楽園運営してくれる悲想天ってすげーな -- 名無しさん (2015-04-26 21:06:37)
- 最後まで幸せたっぷりだもん -- 名無しさん (2015-04-26 23:45:14)
- 救いようのない世界だな…救いたくもないけど -- 名無しさん (2015-06-14 11:43:46)
- 最後まで糞たっぷりだもん -- 名無しさん (2015-06-14 13:55:25)
- どうせ生き物いつか死ぬんだし、救われようが最終結果は変わらない。だったら束の間だけどとことん自分を高められるし、個人的には住んでみたいな。未完でも幸せ感じやすいし -- 名無しさん (2015-11-20 14:18:24)
- 一番現実に近い世界ってこれじゃねーの……？ -- 名無しさん (2017-04-15 13:17:49)
- その手の自虐が言えちゃう時点で天狗道には遠いんだよなぁ・・・「この世界は他者に影響を受ける奴ばかりの狂った世界だ、汚らわしい。それに対して自分は何と素晴らしいんだ！」と言えるくらいじゃないと -- 名無しさん (2017-06-13 19:26:52)
- ↑ 「ミーたちには理解しがたい感覚だな。」 -- 名無しさん (2017-06-13 19:56:35)
- 一番救い難いと思うのは、未完成段階の天狗道の住人よ -- 名無しさん (2017-09-13 16:04:13)
- ↑ミス 一番救い難いと思うのは、未完成段階の天狗道のそれなんかよりずっとずっと自己愛で満たされ誰もそれにツッコまない世界観の作品が溢れかえっていることな気がする。 -- 名無しさん (2017-09-13 16:13:26)
- 第一神座があまりにもカスすぎるせいで、歴代最悪の法則の座を奪われつつある 元々主観的な幸福度は高い方とは言われてたが -- 名無しさん (2020-01-13 20:06:23)
- ↑あれだけプレイヤーから見たら素晴らしかったマリィの世界よりぶっちぎって幸福度だけは高い世界だからな……あくまでこれが最悪なのは先にまずというか絶対に繋がらないのとかも理由な訳で -- 名無しさん (2020-06-18 20:33:09)
- クソオブクソな第零神座の実態が明らかになったせいで天狗道の株価が急騰する流れで笑うしかない。まあ文明的に著しく退化するし発展もしないしでシステム的には最優の治世だったという強烈な皮肉 -- 名無しさん (2021-03-13 22:33:02)
- しかしある意味では波旬の「独りになる」という渇望を実現させるには程遠すぎた。そもそも独りの存在となりたいならそれこそ自分も動かなければならなかったのに仕事し無さ過ぎたせいでその間に片割れの兄弟が人になって信頼集めまくってしまう事態を許してしまい、最終的には「波旬を撃てば素晴らしい」という結果に。生きている限り波旬に独りになる事などなれないというのがある意味必然だったのかも。死ぬ以外求めるもん得られないという時点でもう詰んでいたのかもな -- 名無しさん (2021-05-07 11:42:20)
- なろう系とかのクソワールドが氾濫してる今の時代に見るとこれでもマシな世界観に見えるな -- 名無しさん (2023-03-10 12:35:23)
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