華精荘に花を持って

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&font(#6495ED){登録日}:2012/01/04(水) 15:29:34 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#008cff){ねえ、キスしよ。}} [[鬼頭莫宏]]の短編漫画。 単行本『残暑』に収録されている。 鬼頭作品の中でも特に線が細くかつ少なく、キャラクターの華奢な体躯も相まって儚さが強い絵。 また影やトーンが意図的にズラして描かれているのも現実的でありながらどことなく幻想的な印象も受ける内容となっている。 華精荘(かせいそう)とは作中に登場するラブホテルの名前。     &font(#afdfe4){●}あらすじ 主人公・恭二のもとに小学校のクラス会通知が届いた日の夜、当時クラスメイトだった高田科子から電話がかかってきた。 なんでもクラス会の集合場所が変わったらしい。 彼女は当日の待ち合わせも兼ねて、小学生の頃に交わした「大人になったら一緒に『華精荘』へ行く」という約束を果たそうと言う。 幼い日の淡い思い出にひたりながら、クラス会とは別の日がいいんじゃないかと思い直した恭二は後になってから電話をかけ直す。 しかし恭二がかけた電話番号は現在使われておらず、元クラスメイトから話を聞くに集合場所に変更もないとのことだった。     &font(#afdfe4){●}登場人物 ・中村恭二(なかむら きょうじ) 主人公の浪人生。 小学校のクラス会と同じ日に科子から華精荘に誘われる。 ・高田科子(たかだ しなこ) 小学生の頃から恭二のファーストキスを奪ったり将来ホテルに行く約束をしたりと、やたら恭二にぞっこんだった少女。 数年振りに話した恭二を華精荘に誘う。 ・雪乃さん(ゆきの) 小学生の頃の高田科子のお隣さん。 当時20歳前後の大人びた女性で、恭二の初恋の人でもある。 彼氏持ちで華精荘に入るところを科子に目撃される事もあった。   &font(#afdfe4){●}以下、全容(&font(#ff0000){物語のネタバレ})     彼氏と華精荘に入った雪乃さんが帰ってくることはなかった。 部屋に彼氏の姿はなく、バスタブで手首を切った雪乃さんの遺体だけが発見された。 雪乃さんの彼氏は妻子持ちのおじさんだったらしい。 ――からかわれたのだろうか。 そう思って約束の日、恭二はクラス会に向かった。 懐かしい顔ぶれの中に科子はいない。 科子と仲のよかった女子に彼女のことを尋ねると、意外な答えが返ってきた。  勘当されたらしいよ。   男と同棲してるんだって。    お金のやりくりが大変みたい。   そこまで聞いたところで妙な予感が起き立ち、クラス会を抜けた恭二がそのまま科子の言っていた待ち合わせ場所へ向かうと、 そこには花束を持った高田科子が立っていた。 挨拶もそこそこにして華精荘に入る二人。 科子は慣れているのか表情一つ変えずに部屋を指定する。 305号室、雪乃さんが亡くなった部屋。 本当はあの後すぐに来たかったと言いながら浴槽に花束を置く科子。 科子の同棲相手は妻子持ちのおじさんだという。 少しの会話のあとで、科子は恭二に「キスをしよう」と言い出す。 科子と交わす数年振りのキスは、今の高田科子が昔の彼女とは違う人間だということを恭二に知らしめていた。     後日、かつて雪乃さんが死んだこの部屋で、また一人女の子が亡くなった。 雪乃さんのために置かれたはずの花束は、恭二にはまるで高田科子のために供えられたもののように思えた。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - この話すごい好き -- 名無しさん (2014-01-25 18:43:20) #comment #areaedit(end) }
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