真・女神転生 STRANGE JOURNEY

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&font(#6495ED){登録日}:2010/12/20 (月) 00:13:58 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(26){&bold(){人類よ。}}} #center(){&size(26){&bold(){これ以上、}}} #center(){&size(26){&bold(){何を望むのだ。}}} 2009年10月8日により発売された[[ニンテンドーDS]]用[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]。2017年10月26日には[[ニンテンドー3DS]]用リメイク『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』(以下、3DS版)が発売。 パッケージは&ruby(「ひっくり返したバケツ」とも揶揄されたデザイン){色々言われてきたデモニカスーツ}を前面に出したインパクト抜群なアトラスの完全新作6作目((I~III、if、NINE))。 蓋を開ければナンバリングタイトルではないが従来どおり硬派な難易度で、ユーザーや制作サイドの一部には『[[真・女神転生]]』シリーズとほぼ同等に扱われている。 ---- *【あらすじ】 21世紀初頭、[[南極>南極大陸]]に突如出現した謎の空間&bold(){「シュバルツバース」}はあらゆる物質を飲み込み拡大を続けていた。 事態を重く見た国連はシュバルツバース内の有人探査を決定。主人公は派遣された&bold(){「シュバルツバース調査隊」}の一員となり、人類の命運を掛けた&ruby(ストレンジジャーニー){奇妙な旅}へ赴くことに… #center(){&font(#ff0000){人類最後の旅(ジャーニー)が始まる}} **【登場人物】 CVは ドラマCD/3DS版 または3DS版のみ ・主人公 CV:[[小山力也]]/広瀬淳 調査隊の一員で、最先端揚陸艦隊の1号艦「レッドスプライト号」に搭乗する日本国籍の主人公。 デフォルト名は無く、「タダノヒトナリ」、「クズノハライドウ」、「アトラスヒーロー」などが当てられる。 通称「TDN」 ・[[ゴア>ゴア(女神転生)]] CV:[[玄田哲章]]/[[石塚運昇]] 最先端揚陸艦隊の1号艦「レッドスプライト号」に搭乗し、シュバルツバース調査隊を率いる屈強な黒人男性。 勇猛果敢で責任感溢れる我らが隊長。 ・ヒメネス CV:[[東地宏樹]]/[[櫻井孝宏]] 20代のヒスパニック系[[アメリカ人>アメリカ人(属性)]]で叩き上げでのし上がった軍人。 主に戦闘を任とする2号艦「ブルージェット号」の一員。 捻くれ者でシニカルな性格の現実主義者で、調査隊に参加したのも金のため。その性格のから問題行動も多く、アーサーやゼレーニンに反発することもしばしば。 ・ゼレーニン CV:[[甲斐田裕子]]/[[坂本真綾]] 金髪碧眼の女性の[[ロシア人>ロシア人(属性)]]で科学者。調査隊での階級は中尉相当。主に調査・研究を担う3号艦「エルブス号」の一員。 潔癖性のきらいがあり、シュバルツバース突入後の過酷な環境も相俟って悪魔を強く拒絶。召喚プログラムにも難色を示した。 ・アーサー CV:田中秀幸/[[子安武人]] 「レッドスプライト号」を管理し、任務を支援する管制AI。 高度な情報処理能力で調査隊を導くが、AI故に人の心境の機微が分からず隊員とギクシャクすることも。 ・バガブー CV:[[阪口大助]] 身体の構成が他の悪魔とは異なる奇妙な悪魔。実験場で拘束されて虐げられていたがヒメネスの勘違いで救出され、それが縁で仲魔になる。 不気味な見た目だが所作は子供っぽい。 ヒメネスに懐き、またヒメネスからも愛着を持たれており、艦内でもたびたび召喚されているなど劇中におけるマスコットポジション。 ・マンセマット CV:[[森川智之]] 主人公たちの前に時折現れ、協力する大天使。「マステマ」としても知られる。 シリーズお馴染み&color(blue){LAW}の刺客なのだが…… ・ルイ・サイファー CV:[[井上喜久子]] メガテンプレイヤーお馴染みの[[あの方>ルシファー(悪魔)]]。今回は&b(){少女の姿}で登場。 &b(){悪魔態にはならない}。『真Ⅲ』以来かつ、名乗りながらも正体を現さないのはこれが初。 宿敵の方も表に出ていないため、傍観に徹することにしたのかもしれない。シュバルツバース内の存在との絡みもほとんどなく、精々三賢人に対抗して自身が標榜する「活力と自由意志に満ちた世界」を調査隊に示した程度。 あるいはシュバルツバースではなく、人類がそれを乗り越えた後に本気を出すつもりという線もある。 実際、主人公には一定の興味と期待を寄せているし、3DS版2周目以降で主人公が新たな可能性に向かった際にはルートを問わず正体を明かし、試練と褒美を用意している。 ・[[アンなんとか>アンなんとか(女神転生)]] CV:松原大典 / 斉藤壮馬 調査隊メンバーの1人。 詳しくは個別項目を参照。 ・三賢人 CV:[[チョー>チョー(声優)]] 冒頭からシルエットだけの姿を見せる謎の3人組。 3名とも穏やかな物腰の存在だが、シュバルツバースに呑み込まれ滅びようとする人類を「ヒト猿」と嘲り見下す傲慢さと、地球意思を熟知した高い知性を有している正体不明の存在。 調査隊に対してはシュバルツバースからの脱出を阻んだかと思えば脱出のために必要なカギを示したりという相反する行為をしつつ、傍観者然と見守っているが…… #region(ネタバレ) その正体は、地球意志のロウ側面を司る存在で、メム・アレフの覚醒とシュバルツバースの出現に伴い彼らも顕現した。 マンセマット率いる天使勢力が目指す「絶対的な法と秩序の世界」を支持し、調査隊にそのビジョンを見せる。 3DS版では、彼らの力の根源である第5の宇宙卵を奪われ、嘆きの胎で「実り」という形で分かたれていたことが発覚。 力を取り戻したその真の姿は、イスラエル共同体や神殿に内在するとされる神性「シェキナー」。メタトロンの対として、サンダルフォン同様王国のセフィラを守護する。 メム・アレフによって弱体化した唯一神に成り代わり、人類を己が手中に収めんとする。 #endregion ・アレックス CV:[[潘めぐみ]] 3DS版追加キャラ。黒い風変わりなデモニカスーツを身に着けた少女。 アレックスのデモニカスーツに搭載されているAIコンピュータ&bold(){「ジョージ」}(CV:[[中村悠一]])が相棒。 主人公やヒメネス、ゼレーニンを殺さんとシュバルツバースで襲い掛かる通り魔ガール。 ビジョンが投影される指輪を大切にしている。そこには、黒髪の赤子を愛しげに抱きしめているルイ・サイファーの姿が投影されているが…? ・[[デメテル>デメテル(ギリシャ神話)]] CV:[[門脇舞以]] 3DS版追加キャラ。 [[娘>ペルセポネ(ギリシャ神話)]]よりもロリな外見で現れたハーベスト女神。 彼女を無理矢理襲って妊娠までさせたロリコン弟のゼウスに「何を考えているかわからない」とか言われる。 *【システム】 ・3Dダンジョン 『[[デビルサマナー ソウルハッカーズ]]』以来の3Dダンジョン。 見た目は開発元が同じ『[[世界樹の迷宮]]』に近く、下画面にマップが表示される。 相も変わらずダンジョンは複雑で、隠し扉、一方通行、ダークゾーン、[[落とし穴]]、ワープ、ダメージ床等なんでもござれ。 ラスダンは踏破するだけでもかなりの時間が掛かり、クリア後クエストは最早マゾ。但しオートマッピング。 3DS版では追加要素により本編攻略は幾分か楽になったが、敵の強さも相俟って難易度上昇に拍車をかけている。 難易度カジュアルですら無策では叩き潰されること間違いなしの[[隠しボス>裏ボス]]が4体も追加された。 ・[[デモニカスーツ]] 本作における主人公達の[[装備]]兼COMP。詳細は項目参照。デビルソースや本作における悪魔合体についても同様。 ・デビルCO-OP 敵の弱点を突いた時、同じ[[スタンス>属性(真・女神転生シリーズ)]](LAW-NEUTRAL-CHAOS)の戦闘メンバーが追撃するシステム。 同スタンスの仲間が多い程、デビルCO-OPの威力も上がり貴重なダメージ源となる。 基本的にデビルCO-OPありきのバランスになっているため、編成をちゃんと考えないと雑魚にも苦戦する。 一方でストーリー最終盤以降は弱点が突きにくかったりスタンスを揃えづらかったりして出番が減るのが難点。 だが、リメイク版ではこのシステムの価値を引上げさせる要素が多い。追加ルートに興味があるなら慣れておこう。 ・[[マッカビーム]] 敵専用スキル。 &bold(){命中するとこちらの所持金を問答無用で一気に削られる}みんなのトラウマ。 **【シュバルツバース】 南極に突如出現した、10万年以上前に文明及び前人類を滅亡させたとされる[[舞台>ダンジョン]]。 発生直後は直径1mにも満たない柱状の領域だったが、徐々に周囲を破壊・吸収しながら拡大し続けて各国の観測基地を吸収。やがて半径数百kmにも達する円盤状の空間を形成するに至った。 シュバルツバース侵入には特殊な有人探索艦が必須であり、それ以外の手段で侵入することは不可能。 外縁部の高度数1000mに触れたものを分子レベルで崩壊するプラズマ雲を形成し、内部に「セクター」と仮称される人間世界を模した幾つもの異次元世界が存在する。 ボス悪魔に「元より悪なる存在として生み出されたもの」や&color(blue){LAW}属性は一体((ルート次第でボスとして立ちはだかる「シュバルツバースに侵入した」LAW属性の天使や人間はいる。))も存在しない。 ボスをつとめるのは&color(red){CHAOS}としては&bold(){在り方が弱く}、&color(red){異質}といえる&bold(){「唯一神によって悪とされた」}或いは「自らこそ世界の覇者と考え出した&bold(){人類からの畏敬を失った」}&color(red){零落せし神々}たち。 #region 絶対的な強さ故に古代に君臨した主神・魔王クラスにも拘わらず、人間がなぜ繁栄できたか分からないと言い、文明の利器を素晴らしいと言い、それらを学び取り込もうとした。 前半のボス4体に至っては、真の支配者である「母たち」の手によるとはいえ、&color(red){CHAOS}の理念からすれば惨めとも言える有様を悲嘆せず、次なる蘇生をも期待している。つまり、他の悪魔に依存することを恥じていない。その首魁ですらルート次第では他人に頼ることを肯定してしまっているのだ。 戦闘力の強さはもちろん大事だが、我が主張こそ真理、我が采配こそ至上、我が存在こそ絶対という、極まった&color(blue){LAW}と等しくなるような&bold(){強固なエゴこそが&color(red){CHAOS}の象徴}。 にもかかわらず、学ぼうとすること・他人に頼ること・上位存在の救済を期待することは&bold(){すべて人間の業}であり、言ってしまえば目的のためなら&bold(){なりふり構わず何でもする人間の矮小さゆえの脅威性に恐れを抱いている}とさえ取れる。 また、大きな派閥や組織の一部であることを肯定しながらも階級差を意識し、自分の力不足を認知して向上を目指す………つまり「努力」を是とする在り方は『真・女神転生Ⅲ』の「ヨスガ」のコトワリや『デビルサバイバー2』の「実力主義」に近い(CHAOSでありながら他人に頼ることを糾弾するのが『真・女神転生IV Final』))。 #endregion もっとも、&color(red){CHAOS}の悪魔として不純とも欺瞞とも言えるこの人間らしさや、好奇心がゼレーニンに天使への道を選ばせ((これは人間同士の事情も大きいが))、3DS版で追加された新ルートで別の可能性を生み出すのだが。 ---- ・モラクス/モロク CV:黒田崇矢 主人公が最初に訪れる世界、&bold(){「焼け焦げた国」セクター・アントリア}を支配する魔王。 好戦的な性格で、シュバルツバースを通じて地球に攻め込むべく悪魔達の指揮官として準備を進めていた。 人類を効率的に殺戮する為の手段として、人間を最も多く殺す存在である[[人類の戦争の歴史>黒歴史]]や技術を模倣した燃え盛る[[廃墟]]のような異界「焼け焦げた国」を創造。 主人公に&bold(){「血に飢えた人類を殺す悪魔こそ善なる存在ではないか」}と問いかける。 牛の頭を持つ[[ソロモン72柱]]の一柱だが、真の姿は古代の中東で崇拝された邪神&bold(){「モロク」}。((ここでの悪魔のデザインは『デビルサマナー』で邪神ケモシとして登場していたもの。『真・女神転生NINE』で魔王モロクとして登場した別デザインもあるのだが、何故今回そちらを差し置いてケモシのビジュアルが採用されたのかは謎。伝承の系譜を紐解くと確かにケモシ≒モロクとも言えるのだが…)) ・[[ミトラス/ミスラ>ミトラ/ミスラ]] CV:羽多野渉 [[歓楽街>池袋]][[を思わせる>神室町(龍が如く)]]異界、&bold(){「遊びふける国」セクター・ボーティーズ}を支配する魔王。 人間という存在に興味を示し、調査隊クルーを攫っては&bold(){「ニンゲンを理解するための実験」}と称して陰惨な[[拷問]]と虐殺を繰り返して研究を進めていた。 だが実のところ、内心では自分の理解が及ばない人類を根本的に嫌悪しており、対話・共存の余地は皆無。 また、かつて神として人類に崇拝されていた頃の栄光に執着しており、主人公に対して上から目線の協力を交渉してくる。 元ネタはキリスト教台頭以前のローマ世界で崇拝された太陽神だが、本来の姿は古代イランを中心に信仰された曙光や戦争を司る神&bold(){「ミスラ」}。 ・オーカス/オルクス CV:西村太佑 商品で埋め尽くされた[[ショッピング>イオンショッピングセンター]][[モール>イトーヨーカドー]][[を>ゾンビ(映画)]][[模した>デッドライジング]]異界、&bold(){「買い漁る国」セクター・カリーナ}を支配する魔王。 「&bold(){ブォーノ!}([[ボーノ>ヒシアケボノ(ウマ娘 プリティーダービー)]]:イタリア語で「おいしい」の意味)」という独特の咆哮を放つ王冠を被った豚のようなビジュアルで、「食らう」という行為に強く執着して[[暴食の限りを尽くす。>食いしん坊(萌え属性)]] 人間を&bold(){「地球の生産と消滅のリズムから外れた[[欲望]]の塊」}と罵り嘲る。 元ネタはギリシャ・ローマ神話を起源とする冥界神(が中世において凋落した姿)だが、真の姿は古代イタリアにあったエトルリア文明で信仰された死の神「オルクス」。 余談だが、アニヲタ諸氏ならみんな大好きな[[オーク]]さん達の王だとされることもあります。 ・[[アスラ>阿修羅]]/アシェラト CV:拝真之介/園崎未恵 産業廃棄物や工場排水などで[[汚染され>ベーダー一族]][[尽くした>蛮機族ガイアーク]][[ような異界>闇の帝国ヨドンヘイム]]、&bold(){「腐りただれた国」セクター・デルファイナス}を支配する魔王。 闘争心の塊であり、弱肉強食の世界にいる存在を「美しい霊」と尊ぶ一方で、文明に染まり地球を害する人類を「醜い」「低俗極まる霊」と唾棄する典型的な&color(red){CHAOS}側の悪魔。 地球に原初の混沌をもたらし人類を美しい存在にすべく、悪魔を率いて地上に進行しようとした。 また「霊を研磨する機会」と称して魂を分割し、見えざる悪魔となって調査隊クルーの精神に寄生し、&bold(){「デルファイナス奇症」}を発症させて凶暴化させ殺し合わせた。 元ネタはインド神話に伝わる三面六臂の魔族だが、真の姿はウガリット神話の地母神&bold(){「アシェラト」}。仮の姿と真の姿とで[[性別が異なっている(ように見える)。>性別不詳]] ・ウロボロス CV:中村桜 &bold(){「路を管する地」セクター・エリダヌス}を支配する&bold(){「母たち」}と呼ばれる悪魔の一柱。 従来シリーズでは獣口調であるが、今作では荘厳な女性口調。母としての彼女の具体的な統治範囲は不明。 死と再生を司り、[[死せるものに再び生を与えることができる。>死者蘇生]]自身はその力を配下の悪魔に与えることで不死身となっている。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){死んだはずのゴア隊長が復活した原因。}} 元ネタは己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化した古代の象徴的存在。 作中では「母たるマイア」とも呼ばれ、ギリシャの母なる豊穣神マイアと習合することで「母」の属性を得ていると思われる。 ・[[ティアマト>ティアマト(メソポタミア神話)]] CV:[[新井里美]] &bold(){「種の記される地」セクター・フォルナクス}を支配する「母たち」の一柱。 誕生を司り、形を失った悪魔を新たに産むことで復活させる能力を持つ。また自身が産み落とそうとする悪魔たちを「子」と呼ぶ。 作中で生み出したのは最初のボス4体だけであるが、彼らは再誕した際には本来の姿を取り戻す形で復活を果たした。 他にも再誕を望む悪魔は彼女の部屋に無数にいる。 元ネタはバビロニアの創世神話『エヌマ・エリシュ』に登場する女神。 ・マーヤー CV:[[たかはし智秋]] &bold(){「想の揺れる地」セクター・グルース}を支配する「母たち」の一柱。 幻を司り、同時に未来を幻視することもできる。 元々は人類の未来に期待と希望を持っていた友好的な女神だったが、&bold(){「人間の未来はかつてと比べて醜いものになっている」}と語って失望しきってしまった。 グルース内は色褪せた各セクターの風景が複雑に交差し混ざり合い、マーヤーの引き起こす情報撹乱が調査隊クルーに牙を剥く異形の世界と化している。 元ネタはインドの宗教や哲学に現れる[[現実を幻と捉える思想>空(インド哲学)]]において、その幻を形成する力の概念。 ・メム・アレフ CV:大原さやか &bold(){「命の起こる地」セクター・ホロロジウム}を支配する「母たち」の一柱であり、&bold(){シュバルツバースそのものの支配者。} 「太母」とも呼ばれる本作の[[ラスボス]]。 一言で言うなら横たわる金色の女性で、巨大な仏像を彷彿とさせるビジュアルが特徴。 絶大な霊的波動を纏っており、デモニカの機能では悪魔召喚プログラムをもってしても彼女の姿を認識することができず、超常の力を借りてようやく対峙が可能となる。 地球意思のカオス面を司る存在であり、本来は「創造」の営みを受け持つ太母だったが、人類の愚行によって全てを破壊する存在へと変貌。 今ある生命を奪い新たな生命を生み出すために滅びの地シュバルツバースを生み出した。 特定の神としての元ネタはいないが、ヘブライ語における「水(メム)」と「始まり(アレフ)」を組み合わせた単語「MA」の名を持つ彼女は、強いて言えば「地母神」という概念そのものの擬人化である。 **【嘆きの胎】 リメイク版で追加されたエクストラダンジョン。人間を守る神や天使に近い属性で、シュバルツバースの支配者の意に沿わない存在を封印する通称「牢獄」。 ボーティーズでのイベントから侵入できるようになり、各セクターで新しいメインアプリを入手すると新しいエリアを攻略できるようになっている。 各エリアの地母神・主神・種の源流など各セクターの主に劣らない神格を倒すことで特殊合体が解禁される。 各エリアは一階層だけながらそれなりに広く、一方通行床やダメージ床が大量に用意されている。 この中限定のアイテムとして、○○香コアDというものがあり、10個につき1個悪魔専用の香を精製することができる。ダメージ床で囲まれた場所では一度に5個入手できるが、画面切り替えでなく経過時間(歩数?)によって復活する特別仕様。このダンジョンを最奥部までクリアすることで、新ルートに進むことができる((進まなくてもいいが、「ラスボス」がパワーアップしてしまう))。 また、デモニホらしき悪魔が出す条件に沿ったパーティ構成で特定の悪魔との戦闘に勝利する連続ミッションが発生し、クリアすると、サブクエスト用のレアフォルマを入手できる。 ---- ・天女アナーヒター 第一圏の支配者。ビジュアルも言動もわざとらしい程にエロい。 ペルシア神話の川や水を司る女神であり、命を育むという観点から子宝や豊穣なども担当する。 比較的穏やかな応対をするが、結局問答無用で勝負となる。彼女に勝利することで、デメテルが探していた「実り」を支配者たちが持っていることが判明する。 氷結属性を得意とし、お約束通り火炎属性が弱点。しかし、3ターン火炎属性攻撃を使えなくするスキルを使用する。 ・女神[[イシュタル>イナンナ/イシュタル(神名)]] 第二圏の支配者。実は追加悪魔じゃなかったりする(DS版ではパスワード限定)。 メソポタミア神話の愛と美の女神。また、地母神としての属性も持つ。豊穣など以上に、宵の明星、即ち大天使ミカエルに相当するのが一番アウトだったと思われる。 こちらも割と友好的ながら、実りを求める主人公の心を折るために体を折ろうとしてくる。 固有スキルはソウルスティール。相手は死ぬ…のは別のお話で、魅了状態のキャラ全員に対するエナジードレイン。デルファイナス攻略時に挑める割にはレベル45と妙に高め。 ・魔王[[アモン>アモン(悪魔)]] 第三圏の支配者。&bold(){出オチ。} エジプトの太陽神アメンが元だったとされ、光の相が強すぎるため闇によどむシュバルツバースとは相性が悪かったのだろう。 3DS版発表当初から新悪魔として紹介されており、『if…』のアモンの例があることからキーパーソンになるかと思われたが、 蓋を開けてみれば台詞らしい台詞が1つだけ。プレイによってそこで出番終了。でも主人公の間接的な命の恩人。 火炎属性を得意とする。展開次第では後に戦闘可能。中々厄介なスキルをもっているのだが、他二人のインパクトが強すぎるため印象が薄め。 ・堕天使フォルネウス 第四圏の支配者。デカラビアを待たせていたりはしない。 フォルネウス自体は決して地母神などではないが、原形の一つとされるフォルニョートはアイスランド人やヨーロッパ貴族の源流とされる。 妙に小物臭いエイ。アモンを倒したアレックスを倒してやると息巻いているが、どう考えても無理である。 3ターンの間ターン終了時に恐怖を付与するフィールドを展開したり4回連続攻撃を放ってきたりと厄介な上、この後にアレックスが襲ってくるという隙の生じぬ二段構え。&s(){チャージ見てからテトラカーン余裕でした} ・魔神[[ゼウス]] 第五圏の支配者。&bold(){ロリコンファングジョーカー。} 皆さんご存じエロ親父。息子や娘にひけをとらない、情け容赦なく残忍で苛烈なる%%戦闘狂%%戦神でもある。 ただし、美女(+美少年)と自身の権力闘争が絡んでいない場において崇め奉られていれば、弱者の守護神としての側面も持つ。 この二面性が半分こ悪魔というデザインに反映されている。 「雷霆ケラウノス」を右手首に、「アダマスの鎌」を左手首に装着している。%%あの、それあんたの父親が祖父を去勢するために使ったものなんですが。%% 下半&bold(){神}が振るってどうする。 『デビルチルドレン 黒の書』以来で久しぶりに登場したせいか、ハッスルし過ぎてケラウノスとアダマスの鎌がそれぞれ「雷ダメージ&防御力4段階ダウン」と「物理ダメージ&ゼウスの攻撃力2段階アップ」という強烈な効果を発揮。更にゼウスに不利なバフ/デバフを消した後バフ/デバフ禁止という嫌すぎるフィールドを展開してくる。 ・女神マリア 第六圏の支配者。 ブラックじゃない方。『NINE』と同様のデザインで、2D作品かつ悪魔としては本作が初出。 メムアレフとは別の母という概念を担っていることに加え、忌まわしい唯一神の使いを産んだ女というメムアレフにとって二重で許しがたいであろう存在。 終始穏やかな態度で、実りを望む主人公の資格を試すべく戦いを挑んでくる。 コンセントレイトとマハ○○ダイン系を操る他、神聖系を弱点化させるスキルを使用する。ママンなので子守歌も歌う。放っておくと永眠させられるけど。 *【考察(ややリメイク版ネタバレ)】 #region 世界観及び&color(red){CHAOS}悪魔の特徴が異質であることは上記の通りだが、これにある見方を加えるととても面白いことになる。 シュバルツバースとは人類の繁栄の負荷によって膨れ上がる情報世界であり、人類にとっては影であり鏡でもある。 別シリーズの表現で言い換えると、&bold(){人類史の[[シャドウ>“影”(ペルソナ4)]]}である。 実際、古の神々の姿を取って、人間の弱さを抱えたまま、それを見せつけるように襲い掛かり、最終目的は[[人類の破滅>人類存亡の危機年表(アニメ)]]、と件のシリーズ(というか[[2作目の邪神>ニャルラトホテプ(ペルソナシリーズ)]])を髣髴する行動原理となっている。 よって支配者らは古の神々の姿を取った&bold(){シャドウ○○}(○○は戦争、退廃、消費etc)であるといえる。 その裏付けの一つとして、マンセマットはオーカスの吸収能力を見た際に「俺の知っているのと違う(意訳)」と語っている。 伊達に本家の系統に近いシナリオ構成なのにナンバリングから外されてはいない、ということだろうか。 となると、アレックスの語る3つのスタンスの未来すべてが破滅だったのも仕方ないといえる。 何せどれもシャドウを直視せずに無理矢理に消去あるいは身を委ねたのだから、未解決の根本的な問題に身を焼かれるか、影に飲まれるかの違いでしかない。 影を失った光あるいは光を消し去った影は存在が保てないのは道理である。 故に、主人公を殺しただけでは変わらなかった未来が、人類にフォーカスを当てて自意識を保った果ての結末を目指した途端に書き替わった理由にもなる。 #endregion 追記・修正はデモニカスーツを着てからお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 難易度は低い方かな? 死にまくったけど -- 名無しさん (2014-02-12 20:08:33) - つマッカビーム -- 名無しさん (2014-02-12 20:29:09) - デフォだと油断してたら死ぬぐらいの難易度だからハードモード欲しかったな -- 名無しさん (2014-02-19 12:48:14) - FCのメガテンに比べれば、こういうものを難しいとは言わない。 -- 名無しさん (2014-02-19 14:15:22) - マンセマットのことも書きたいけどネタバレがキツイか…… -- 名無し (2014-03-08 22:35:50) - 難しすぎず簡単すぎずの典型と言ってもいいほどバランスが良かった。ただ、ラスボス戦だけは一気に難易度上がってて、最近のよくいる弱いラスボスとは違って戦ってて本当に楽しかったわ。リメイクしてハードモード追加してくれんかなぁ -- 名無しさん (2014-03-11 04:31:20) - 主人公が20代に見える奴ってメガテンでも珍しいような -- 名無しさん (2014-04-29 09:56:07) - 敬虔な祈りのラストっぽさがなんとも言えない。雑魚戦なのにメチャ緊張するんですが。いや油断してたら普通に死ぬんだが -- 名無しさん (2014-06-11 17:06:40) - ハードは確かに欲しいんだけどそれ以上にマッピングをもうちょっと何とかしてほしい -- 名無しさん (2014-08-07 01:59:03) - 終盤はco-opの追加ダメ狙うより万能魔法連発した方強いんだよなあ、あと物理スキルクリティカル出てもあまり恩恵が無いのが少し寂しい -- 名無しさん (2014-08-07 09:22:18) - この流れを引き継いだ作品3DS辺りで出してくれたら喜んで買うんだがなー -- 名無しさん (2015-10-10 20:19:58) - リメイク決定だってさ -- 名無しさん (2017-03-26 21:28:43) - マジで?買うわ。しかしまた最初に作成できる装備の罠に引っかかる奴とかいるんだろうなw -- 名無しさん (2017-03-26 21:30:51) - 新キャラと新エンド追加との -- 名無しさん (2017-03-26 22:33:31) - こっちよりもアバタールチューナーをリメイクして欲しかったな -- 名無しさん (2017-03-26 23:06:51) - 3DS版のパッケージ見たが、かなりかっこいいな -- 名無しさん (2017-07-10 22:37:44) - 新悪魔のアナーヒターの立ち位置が気になる。普通の悪魔なのか母の一柱(地球意志)なのか現時点じゃよくわからん -- 名無しさん (2017-07-11 15:00:54) - リメイクのキャラデザは好みが別れそう。 -- 名無しさん (2017-08-18 02:22:24) - バケツスーツどーんじゃなくなってしまったからな… -- 名無しさん (2017-08-22 10:09:52) - ディープでアーサーのCVが子安になって胡散臭さがパネェ -- 名無しさん (2017-10-30 11:36:27) - 悪魔召喚や視認・会話する機能を作った旧人類もシュバルツバースに乗り込んだのだろうか -- 名無しさん (2017-10-30 12:40:37) - ↑ただ飲み込まれたならターミナルやヒールスポット建ててられないだろうし、どこかの段階で突入はしたんじゃないかな -- 名無しさん (2017-11-02 10:00:00) - 閣下はふたなりなんだからもっと体つきを女子にしたほうがいいと・・・胸がなさすぎ。 -- 名無しさん (2017-11-02 10:01:18) - マンセマットは見た目アミバにみえる。 -- 名無しさん (2017-11-02 10:02:00) - ↑4 回顧録だとシュバルツバースに気づいて地球意思との交信手段(悪魔召喚プログラム)を作ったり、ターミナルとかの施設を設置したりして抵抗したけど力及ばず全滅って書かれてるね。で、一部の上流層だけがシュバルバースと同化(情報体化)するけど、人類としての姿を失いただの残留思念みたいになる。そして、その残留思念が主人公たちに悪魔召喚プログラムを渡したってのが冒頭のスライム戦。序盤は異界で迷子になった不運だ、不幸だって嘆いてる人もいるけど、かつて地球意思に抗った人々が一緒に戦ってくれていると言う鬼札も一緒に引いてるんだよね。 -- 名無しさん (2017-11-13 12:55:31) - ↑ 横から失礼。なるほど解りやすい解説ありがとう -- 名無しさん (2017-11-13 13:17:51) - ↑2 情報ありがとう。色々としたが、結局ダメだったわけか。そう考えるとタダノヒトナリって何者なんだって話になる気が -- 名無しさん (2017-11-13 15:20:42) - ↑あのお方の言葉を借りるなら「愚かしくも愛しいニンゲン」な存在なんだろう。追加ルートのテキストを見るに、いかなるスタンスや存在であったとしてもその魂は・・・ -- 名無しさん (2017-11-15 20:39:03) - DEEPのTDN可哀想すぎない? -- 名無しさん (2017-11-27 02:53:04) - たぶん女神転生シリーズでも上から数えた方が早いレベルの強さになったからな、新NルートTDNは。TDNとアーサーを止めようとするカトーの台詞が中の人の演技もあって泣ける。 -- 名無しさん (2017-12-06 18:32:57) - 要するにDSJ版TDNって「Nの問題点を解決するためにお前もNの人柱になるんだよ!」という結論だからな… -- 名無しさん (2018-03-10 04:54:58) - 隠しになってる記述読んでて思い出したけど、シュバルツバースの悪魔ってそれぞれがLNC各スタンスに対して盲従するような行動を取るんだよな(多神教出身のL属性悪魔が平然とマンセマットに従うのが正しいとか言う)。まあ、地球意思を構成するシステムの末端ユニットみたいなもんだから、仕方ないんだけど -- 名無しさん (2018-04-30 12:58:36) - 四文字が物語開始時点で引き裂かれてるわやたら気さくで寛容だわで、メガテンシリーズとしてはなかなか異質で面白かった -- 名無しさん (2020-07-11 20:25:58) - まさかこんなに重いストーリーとは思わなかった。女神転生シリーズ中でも最も救いがないけど最も納得できる終わり方だと個人的に思った -- 名無しさん (2020-08-07 03:37:20) - 新Nルートエンディングで、アーサーがTDNに「あなたはまだ、あなたを保っていますか?」って聞くのが悲しい。最終的に人間を助けるのが壊れてしまった元人間になっちゃうんだろうな… -- 名無しさん (2020-09-12 22:27:30) - アレックスの頼み断るの辛すぎんよ…でも装置全解放の為には仕方ないんじゃ -- 名無しさん (2020-10-12 16:44:55) - アダマスの鎌はゼウスも対テュポーンで使ってるよ(突っ込み通りに相性が悪かったのか負けてるけど)。白黒なのは鎧を二着持ってるからかも? -- 名無しさん (2022-11-25 02:17:28) - バガブーの25%が~シュピーゲル現象が~ とか広まってるけど出典元どこなんだアレ。本編で欠片もそんな話でなかったが -- 名無しさん (2023-09-27 15:10:14) - ↑バガブーの組成に異常値が25%あること自体は本編で言われてるけど、そこから踏み込んだ話は『シュバルツバース回顧録』に記載があります。 -- 名無しさん (2023-11-17 17:42:34) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/12/20 (月) 00:13:58 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(26){&bold(){人類よ。}}} #center(){&size(26){&bold(){これ以上、}}} #center(){&size(26){&bold(){何を望むのだ。}}} 2009年10月8日により発売された[[ニンテンドーDS]]用[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]。2017年10月26日には[[ニンテンドー3DS]]用リメイク『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』(以下、3DS版)が発売。 パッケージは&ruby(「ひっくり返したバケツ」とも揶揄されたデザイン){色々言われてきたデモニカスーツ}を前面に出したインパクト抜群なアトラスの完全新作6作目((I~III、if、NINE))。 蓋を開ければナンバリングタイトルではないが従来どおり硬派な難易度で、ユーザーや制作サイドの一部には『[[真・女神転生]]』シリーズとほぼ同等に扱われている。 ---- *【あらすじ】 地球人口が70億人を超えた21世紀初頭、[[南極>南極大陸]]に突如出現した謎の空間&bold(){「シュバルツバース」}はあらゆる物質を飲み込み拡大を続けていた。 事態を重く見た国連はシュバルツバース内の有人探査を決定。 世界各国から集められた優秀な人材、亜空間への突入能力をも備えた&bold(){「レッドスプライト号」}を始めとした次世代揚陸艦、高い環境耐性と拡張性を誇る次世代装備&bold(){「デモニカスーツ」}… まさしく人類の叡智を結集した&bold(){「シュバルツバース調査隊」}が結成される。 主人公は調査隊の一員となり、人類の命運を掛けた&ruby(ストレンジジャーニー){奇妙な旅}へ赴くことに… #center(){&font(#ff0000){人類最後の旅(ジャーニー)が始まる}} **【登場人物】 CVは ドラマCD/3DS版 または3DS版のみ ・主人公 CV:[[小山力也]]/広瀬淳 調査隊の一員で、最先端揚陸艦隊の1号艦「レッドスプライト号」に搭乗する日本国籍の主人公。 デフォルト名は無く、「タダノヒトナリ」、「クズノハライドウ」、「アトラスヒーロー」などが当てられる。 通称「TDN」 ・[[ゴア>ゴア(女神転生)]] CV:[[玄田哲章]]/[[石塚運昇]] 最先端揚陸艦隊の1号艦「レッドスプライト号」に搭乗し、シュバルツバース調査隊を率いる屈強な黒人男性。 勇猛果敢で責任感溢れる我らが隊長。 ・ヒメネス CV:[[東地宏樹]]/[[櫻井孝宏]] 20代のヒスパニック系[[アメリカ人>アメリカ人(属性)]]で叩き上げでのし上がった軍人。 主に戦闘を担うとする2号艦「ブルージェット号」の一員。 捻くれ者でシニカルな性格の現実主義者で、調査隊に参加したのも金のため。その性格のから問題行動も多く、アーサーやゼレーニンに反発することもしばしば。 ・ゼレーニン CV:[[甲斐田裕子]]/[[坂本真綾]] 金髪碧眼の女性の[[ロシア人>ロシア人(属性)]]で科学者。調査隊での階級は中尉相当。主に調査・研究を担う3号艦「エルブス号」の一員。 潔癖性のきらいがあり、シュバルツバース突入後の過酷な環境も相俟って悪魔を強く拒絶。召喚プログラムにも難色を示した。 ・アーサー CV:田中秀幸/[[子安武人]] 「レッドスプライト号」を管理し、任務を支援する管制AI。 高度な情報処理能力で調査隊を導くが、AI故に人の心境の機微が分からず隊員とギクシャクすることも。 ・バガブー CV:[[阪口大助]] 身体の構成が他の悪魔とは異なる奇妙な悪魔。実験場で拘束されて虐げられていたがヒメネスの勘違いで救出され、それが縁で仲魔になる。 不気味な見た目だが所作は子供っぽい。 ヒメネスに懐き、またヒメネスからも愛着を持たれており、艦内でもたびたび召喚されているなど劇中におけるマスコットポジション。 ・マンセマット CV:[[森川智之]] 主人公たちの前に時折現れ、協力する大天使。「マステマ」としても知られる。 シリーズお馴染み&color(blue){LAW}の刺客なのだが…… ・ルイ・サイファー CV:[[井上喜久子]] メガテンプレイヤーお馴染みの[[あの方>ルシファー(悪魔)]]。今回は&b(){少女の姿}で登場。 &b(){悪魔態にはならない}。『真Ⅲ』以来かつ、名乗りながらも正体を現さないのはこれが初。 宿敵の方も表に出ていないため、傍観に徹することにしたのかもしれない。シュバルツバース内の存在との絡みもほとんどなく、精々三賢人に対抗して自身が標榜する「活力と自由意志に満ちた世界」を調査隊に示した程度。 あるいはシュバルツバースではなく、人類がそれを乗り越えた後に本気を出すつもりという線もある。 実際、主人公には一定の興味と期待を寄せているし、3DS版2周目以降で主人公が新たな可能性に向かった際にはルートを問わず正体を明かし、試練と褒美を用意している。 ・[[アンなんとか>アンなんとか(女神転生)]] CV:松原大典 / 斉藤壮馬 調査隊メンバーの1人。 詳しくは個別項目を参照。 ・三賢人 CV:[[チョー>チョー(声優)]] 冒頭からシルエットだけの姿を見せる謎の3人組。 3名とも穏やかな物腰の存在だが、シュバルツバースに呑み込まれ滅びようとする人類を「ヒト猿」と嘲り見下す傲慢さと、地球意思を熟知した高い知性を有している正体不明の存在。 調査隊に対してはシュバルツバースからの脱出を阻んだかと思えば脱出のために必要なカギを示したりという相反する行為をしつつ、傍観者然と見守っているが…… #region(ネタバレ) その正体は、地球意思のロウ側面を司る存在で、メムアレフの覚醒とシュバルツバースの出現に伴い彼らも顕現した。 マンセマット率いる天使勢力が目指す「絶対的な法と秩序の世界」を支持し、調査隊にそのビジョンを見せる。 3DS版では、彼らの力の根源である第5の宇宙卵を奪われ、嘆きの胎で「実り」という形で分かたれていたことが発覚。 力を取り戻したその真の姿は、イスラエル共同体や神殿に内在するとされる神性「シェキナー」。メタトロンの対として、サンダルフォン同様王国のセフィラを守護する。 メムアレフによって弱体化した唯一神に成り代わり、人類を己が手中に収めんとする。 #endregion ・アレックス CV:[[潘めぐみ]] 3DS版追加キャラ。黒い風変わりなデモニカスーツを身に着けた少女。 アレックスのデモニカスーツに搭載されているAIコンピュータ&bold(){「ジョージ」}(CV:[[中村悠一]])が相棒。 主人公やヒメネス、ゼレーニンを殺さんとシュバルツバースで襲い掛かる通り魔ガール。 ビジョンが投影される指輪を大切にしている。そこには、黒髪の赤子を愛しげに抱きしめているルイ・サイファーの姿が投影されているが…? ・[[デメテル>デメテル(ギリシャ神話)]] CV:[[門脇舞以]] 3DS版追加キャラ。 [[娘>ペルセポネ(ギリシャ神話)]]よりもロリな外見で現れたハーベスト女神。 彼女を無理矢理襲って妊娠までさせたロリコン弟のゼウスに「何を考えているかわからない」とか言われる。 *【システム】 ・3Dダンジョン 『[[デビルサマナー ソウルハッカーズ]]』以来の3Dダンジョン。 見た目は開発元が同じ『[[世界樹の迷宮]]』に近く、DSの下画面にマップが表示される。 相も変わらずダンジョンは複雑で、隠し扉、一方通行、ダークゾーン、[[落とし穴]]、ワープ、ダメージ床等なんでもござれ。 ラスダンは踏破するだけでもかなりの時間が掛かり、クリア後クエストは最早マゾ。但しオートマッピング。 3DS版では追加要素により本編攻略は幾分か楽になったが、敵の強さも相俟って難易度上昇に拍車をかけている。 難易度カジュアルですら無策では叩き潰されること間違いなしの[[隠しボス>裏ボス]]が4体も追加された。 ・レッドスプライト号 周囲のあらゆる物質を崩壊させ飲み込んでしまうシュバルツバースに対し、シールドを貼り飛行することで突入を可能とした次世代揚陸艦。 作戦指揮を担当する1号艦「レッドスプライト号」、敵勢力との戦闘を担当する2号艦「ブルージェット号」、調査・研究を担当する3号艦「エルブス号」、2号艦と同様に武力担当の4号艦「ギガンティック号」の4隻で調査隊は構成されている。 ゲーム中ではダンジョンからレッドスプライト号に戻ることで、ステータス回復の他、ダンジョンで入手した素材を元にアイテムの開発・売買、隊員たちからのアドバイスを聞くこと等が出来る。 ・[[デモニカスーツ]] 本作における主人公達の[[装備]]兼COMP。詳細は項目参照。デビルソースや本作における悪魔合体についても同様。 ・デビルCO-OP 敵の弱点を突いた時、同じ[[スタンス>属性(真・女神転生シリーズ)]](LAW-NEUTRAL-CHAOS)の戦闘メンバーが追撃するシステム。 同スタンスの仲間が多い程、デビルCO-OPの威力も上がり貴重なダメージ源となる。 基本的にデビルCO-OPありきのバランスになっているため、編成をちゃんと考えないと雑魚にも苦戦する。 一方でストーリー最終盤以降は弱点が突きにくかったりスタンスを揃えづらかったりして出番が減るのが難点。 だが、リメイク版ではこのシステムの価値を引上げさせる要素が多い。追加ルートに興味があるなら慣れておこう。 ・[[マッカビーム]] 敵専用スキル。 &bold(){命中するとこちらの所持金を問答無用で一気に削られる}みんなのトラウマ。 **【シュバルツバース】 南極に突如出現した、10万年以上前に文明及び前人類を滅亡させたとされる[[舞台>ダンジョン]]。 発生直後は直径1mにも満たない柱状の領域だったが、徐々に周囲を破壊・吸収しながら拡大し続けて各国の観測基地を飲み込み、やがて半径数百kmにも達する円盤状の空間を形成するに至った。 シュバルツバース侵入には特殊な有人探索艦が必須であり、それ以外の手段で侵入することは不可能。 外縁部の高度数1000mに触れたものを分子レベルで崩壊するプラズマ雲を形成し、内部に「セクター」と仮称される人間世界を模した幾つもの異次元世界が存在する。 ボス悪魔に「元より悪なる存在として生み出されたもの」や&color(blue){LAW}属性は一体((ルート次第でボスとして立ちはだかる「シュバルツバースに侵入した」LAW属性の天使や人間はいる。))も存在しない。 ボスをつとめるのは&color(red){CHAOS}としては&bold(){在り方が弱く}、&color(red){異質}といえる&bold(){「唯一神によって悪とされた」}或いは「自らこそ世界の覇者と考え出した&bold(){人類からの畏敬を失った」}&color(red){零落せし神々}たち。 #region 絶対的な強さ故に古代に君臨した主神・魔王クラスにも拘わらず、人間がなぜ繁栄できたか分からないと言い、文明の利器を素晴らしいと言い、それらを学び取り込もうとした。 前半のボス4体に至っては、真の支配者である「母たち」の手によるとはいえ、&color(red){CHAOS}の理念からすれば惨めとも言える有様を悲嘆せず、次なる蘇生をも期待している。つまり、他の悪魔に依存することを恥じていない。その首魁ですらルート次第では他人に頼ることを肯定してしまっているのだ。 戦闘力の強さはもちろん大事だが、我が主張こそ真理、我が采配こそ至上、我が存在こそ絶対という、極まった&color(blue){LAW}と等しくなるような&bold(){強固なエゴこそが&color(red){CHAOS}の象徴}。 にもかかわらず、学ぼうとすること・他人に頼ること・上位存在の救済を期待することは&bold(){すべて人間の業}であり、言ってしまえば目的のためなら&bold(){なりふり構わず何でもする人間の矮小さゆえの脅威性に恐れを抱いている}とさえ取れる。 また、大きな派閥や組織の一部であることを肯定しながらも階級差を意識し、自分の力不足を認知して向上を目指す………つまり「努力」を是とする在り方は『真・女神転生Ⅲ』の「ヨスガ」のコトワリや『デビルサバイバー2』の「実力主義」に近い(CHAOSでありながら他人に頼ることを糾弾するのが『真・女神転生IV Final』))。 #endregion もっとも、&color(red){CHAOS}の悪魔として不純とも欺瞞とも言えるこの人間らしさや好奇心が、ゼレーニンに天使への道を選ばせ((これは人間同士の事情も大きいが))、3DS版で追加された新ルートで別の可能性を生み出すのだが。 ---- ・モラクス/モロク CV:黒田崇矢 主人公が最初に訪れる世界、&bold(){「焼け焦げた国」セクター・アントリア}を支配する魔王。 好戦的な性格で、シュバルツバースを通じて地球に攻め込むべく悪魔達の指揮官として準備を進めていた。 人類を効率的に殺戮する為の手段として、人間を最も多く殺す存在である[[人類の戦争の歴史>黒歴史]]や技術を模倣した燃え盛る[[廃墟]]のような異界「焼け焦げた国」を創造。 主人公に&bold(){「血に飢えた人類を殺す悪魔こそ善なる存在ではないか」}と問いかける。 牛の頭を持つ[[ソロモン72柱]]の一柱だが、真の姿は古代の中東で崇拝された邪神&bold(){「モロク」}。((ここでの悪魔のデザインは『デビルサマナー』で邪神ケモシとして登場していたもの。『真・女神転生NINE』で魔王モロクとして登場した別デザインもあるのだが、何故今回そちらを差し置いてケモシのビジュアルが採用されたのかは謎。伝承の系譜を紐解くと確かにケモシ≒モロクとも言えるのだが…)) ・[[ミトラス/ミスラ>ミトラ/ミスラ]] CV:羽多野渉 [[歓楽街>池袋]][[を思わせる>神室町(龍が如く)]]異界、&bold(){「遊びふける国」セクター・ボーティーズ}を支配する魔王。 人間という存在に興味を示し、調査隊クルーを攫っては&bold(){「ニンゲンを理解するための実験」}と称して陰惨な[[拷問]]と虐殺を繰り返して研究を進めていた。 だが実のところ、内心では自分の理解が及ばない人類を根本的に嫌悪しており、対話・共存の余地は皆無。 また、かつて神として人類に崇拝されていた頃の栄光に執着しており、主人公に対して上から目線の協力を交渉してくる。 元ネタはキリスト教台頭以前のローマ世界で崇拝された太陽神だが、本来の姿は古代イランを中心に信仰された曙光や戦争を司る神&bold(){「ミスラ」}。 ・オーカス/オルクス CV:西村太佑 商品で埋め尽くされた[[ショッピング>イオンショッピングセンター]][[モール>イトーヨーカドー]][[を>ゾンビ(映画)]][[模した>デッドライジング]]異界、&bold(){「買い漁る国」セクター・カリーナ}を支配する魔王。 「&bold(){ブォーノ!}([[ボーノ>ヒシアケボノ(ウマ娘 プリティーダービー)]]:イタリア語で「おいしい」の意味)」という独特の咆哮を放つ王冠を被った豚のようなビジュアルで、「食らう」という行為に強く執着して[[暴食の限りを尽くす。>食いしん坊(萌え属性)]] 人間を&bold(){「地球の生産と消滅のリズムから外れた[[欲望]]の塊」}と罵り嘲る。 元ネタはギリシャ・ローマ神話を起源とする冥界神(が中世において凋落した姿)だが、真の姿は古代イタリアにあったエトルリア文明で信仰された死の神「オルクス」。 余談だが、アニヲタ諸氏ならみんな大好きな[[オーク]]さん達の王だとされることもあります。 ・[[アスラ>阿修羅]]/アシェラト CV:拝真之介/園崎未恵 産業廃棄物や工場排水などで[[汚染され>ベーダー一族]][[尽くした>蛮機族ガイアーク]][[ような異界>闇の帝国ヨドンヘイム]]、&bold(){「腐りただれた国」セクター・デルファイナス}を支配する魔王。 闘争心の塊であり、弱肉強食の世界にいる存在を「美しい霊」と尊ぶ一方で、文明に染まり地球を害する人類を「醜い」「低俗極まる霊」と唾棄する典型的な&color(red){CHAOS}側の悪魔。 地球に原初の混沌をもたらし人類を美しい存在にすべく、悪魔を率いて地上に進行しようとした。 また「霊を研磨する機会」と称して魂を分割し、見えざる悪魔となって調査隊クルーの精神に寄生し、&bold(){「デルファイナス奇症」}を発症させて凶暴化させ殺し合わせた。 元ネタはインド神話に伝わる三面六臂の魔族だが、真の姿はウガリット神話の地母神&bold(){「アシェラト」}。仮の姿と真の姿とで[[性別が異なっている(ように見える)。>性別不詳]] ・ウロボロス CV:中村桜 &bold(){「路を管する地」セクター・エリダヌス}を支配する&bold(){「母たち」}と呼ばれる悪魔の一柱。 従来シリーズでは獣口調であるが、今作では荘厳な女性口調。母としての彼女の具体的な統治範囲は不明。 死と再生を司り、[[死せるものに再び生を与えることができる。>死者蘇生]]自身はその力を配下の悪魔に与えることで不死身となっている。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){死んだはずのゴア隊長が復活した原因。}} 元ネタは己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化した古代の象徴的存在。 作中では「母たるマイア」とも呼ばれ、ギリシャの母なる豊穣神マイアと習合することで「母」の属性を得ていると思われる。 ・[[ティアマト>ティアマト(メソポタミア神話)]] CV:[[新井里美]] &bold(){「種の記される地」セクター・フォルナクス}を支配する「母たち」の一柱。 誕生を司り、形を失った悪魔を新たに産むことで復活させる能力を持つ。また自身が産み落とそうとする悪魔たちを「子」と呼ぶ。 作中で生み出したのは最初のボス4体だけであるが、彼らは再誕した際には本来の姿を取り戻す形で復活を果たした。 他にも再誕を望む悪魔は彼女の部屋に無数にいる。 元ネタはバビロニアの創世神話『エヌマ・エリシュ』に登場する女神。 ・マーヤー CV:[[たかはし智秋]] &bold(){「想の揺れる地」セクター・グルース}を支配する「母たち」の一柱。 幻を司り、同時に未来を幻視することもできる。 元々は人類の未来に期待と希望を持っていた友好的な女神だったが、&bold(){「人間の未来はかつてと比べて醜いものになっている」}と語って失望しきってしまった。 グルース内は色褪せた各セクターの風景が複雑に交差し混ざり合い、マーヤーの引き起こす情報撹乱が調査隊クルーに牙を剥く異形の世界と化している。 元ネタはインドの宗教や哲学に現れる[[現実を幻と捉える思想>空(インド哲学)]]において、その幻を形成する力の概念。 ・メムアレフ CV:大原さやか &bold(){「命の起こる地」セクター・ホロロジウム}を支配する「母たち」の一柱であり、&bold(){シュバルツバースそのものの支配者。}「太母」とも呼ばれる本作の[[ラスボス]]。 一言で表すなら「横たわる金色装束を纏った女性」で、巨大な仏像を彷彿とさせるビジュアルが特徴。 絶大な霊的波動を纏っており、デモニカの機能では悪魔召喚プログラムをもってしても彼女の姿を認識することができず、超常の力を借りてようやく対峙が可能となる。 地球意思のカオス面を司る存在であり、本来は「創造」の営みを受け持つ太母だったが、人類の愚行によって全てを破壊する存在へと変貌。 今ある生命を奪い新たな生命を生み出すため、滅びの地シュバルツバースを出現させた。 強大な力を持ちながらも上記「母たち」や悪魔を作り出した理由は、彼女の持つ「創造」の力が抽象的なため、より具体的な方向性が定まっている存在=「母たち」やモラクス~アスラまでの地上を熟知し人間の殲滅を目的とする尖兵が必要だった為。 特定の神としての元ネタはいないが、ヘブライ語における「水(メム)」と「始まり(アレフ)」を組み合わせた単語「MA」の名を持つ彼女は、強いて言えば「地母神」という概念そのものの擬人化である。 **【嘆きの胎】 リメイク版で追加されたエクストラダンジョン。人間を守る神や天使に近い属性で、シュバルツバースの支配者の意に沿わない存在を封印する通称「牢獄」。 ボーティーズでのイベントから侵入できるようになり、各セクターで新しいメインアプリを入手すると新しいエリアを攻略できるようになっている。 各エリアの地母神・主神・種の源流など各セクターの主に劣らない神格を倒すことで特殊合体が解禁される。 各エリアは一階層だけながらそれなりに広く、一方通行床やダメージ床が大量に用意されている。 この中限定のアイテムとして、○○香コアDというものがあり、10個につき1個悪魔専用の香を精製することができる。ダメージ床で囲まれた場所では一度に5個入手できるが、画面切り替えでなく経過時間(歩数?)によって復活する特別仕様。このダンジョンを最奥部までクリアすることで、新ルートに進むことができる((進まなくてもいいが、「ラスボス」がパワーアップしてしまう))。 また、デモニホらしき悪魔が出す条件に沿ったパーティ構成で特定の悪魔との戦闘に勝利する連続ミッションが発生し、クリアすると、サブクエスト用のレアフォルマを入手できる。 ---- ・天女アナーヒター 第一圏の支配者。ビジュアルも言動もわざとらしい程にエロい。 ペルシア神話の川や水を司る女神であり、命を育むという観点から子宝や豊穣なども担当する。 比較的穏やかな応対をするが、結局問答無用で勝負となる。彼女に勝利することで、デメテルが探していた「実り」を支配者たちが持っていることが判明する。 氷結属性を得意とし、お約束通り火炎属性が弱点。しかし、3ターン火炎属性攻撃を使えなくするスキルを使用する。 ・女神[[イシュタル>イナンナ/イシュタル(神名)]] 第二圏の支配者。実は追加悪魔じゃなかったりする(DS版ではパスワード限定)。 メソポタミア神話の愛と美の女神。また、地母神としての属性も持つ。豊穣など以上に、宵の明星、即ち大天使ミカエルに相当するのが一番アウトだったと思われる。 こちらも割と友好的ながら、実りを求める主人公の心を折るために体を折ろうとしてくる。 固有スキルはソウルスティール。相手は死ぬ…のは別のお話で、魅了状態のキャラ全員に対するエナジードレイン。デルファイナス攻略時に挑める割にはレベル45と妙に高め。 ・魔王[[アモン>アモン(悪魔)]] 第三圏の支配者。&bold(){出オチ。} エジプトの太陽神アメンが元だったとされ、光の相が強すぎるため闇によどむシュバルツバースとは相性が悪かったのだろう。 3DS版発表当初から新悪魔として紹介されており、『if…』のアモンの例があることからキーパーソンになるかと思われたが、 蓋を開けてみれば台詞らしい台詞が1つだけ。プレイによってそこで出番終了。でも主人公の間接的な命の恩人。 火炎属性を得意とする。展開次第では後に戦闘可能。中々厄介なスキルをもっているのだが、他二人のインパクトが強すぎるため印象が薄め。 ・堕天使フォルネウス 第四圏の支配者。デカラビアを待たせていたりはしない。 フォルネウス自体は決して地母神などではないが、原形の一つとされるフォルニョートはアイスランド人やヨーロッパ貴族の源流とされる。 妙に小物臭いエイ。アモンを倒したアレックスを倒してやると息巻いているが、どう考えても無理である。 3ターンの間ターン終了時に恐怖を付与するフィールドを展開したり4回連続攻撃を放ってきたりと厄介な上、この後にアレックスが襲ってくるという隙の生じぬ二段構え。&s(){チャージ見てからテトラカーン余裕でした} ・魔神[[ゼウス]] 第五圏の支配者。&bold(){ロリコンファングジョーカー。} 皆さんご存じエロ親父。息子や娘にひけをとらない、情け容赦なく残忍で苛烈なる%%戦闘狂%%戦神でもある。 ただし、美女(+美少年)と自身の権力闘争が絡んでいない場において崇め奉られていれば、弱者の守護神としての側面も持つ。 この二面性が半分こ悪魔というデザインに反映されている。 「雷霆ケラウノス」を右手首に、「アダマスの鎌」を左手首に装着している。%%あの、それあんたの父親が祖父を去勢するために使ったものなんですが。%% 下半&bold(){神}が振るってどうする。 『デビルチルドレン 黒の書』以来で久しぶりに登場したせいか、ハッスルし過ぎてケラウノスとアダマスの鎌がそれぞれ「雷ダメージ&防御力4段階ダウン」と「物理ダメージ&ゼウスの攻撃力2段階アップ」という強烈な効果を発揮。更にゼウスに不利なバフ/デバフを消した後バフ/デバフ禁止という嫌すぎるフィールドを展開してくる。 ・女神マリア 第六圏の支配者。 ブラックじゃない方。『NINE』と同様のデザインで、2D作品かつ悪魔としては本作が初出。 メムアレフとは別の母という概念を担っていることに加え、忌まわしい唯一神の使いを産んだ女というメムアレフにとって二重で許しがたいであろう存在。 終始穏やかな態度で、実りを望む主人公の資格を試すべく戦いを挑んでくる。 コンセントレイトとマハ○○ダイン系を操る他、神聖系を弱点化させるスキルを使用する。ママンなので子守歌も歌う。放っておくと永眠させられるけど。 *【考察(ややリメイク版ネタバレ)】 #region 世界観及び&color(red){CHAOS}悪魔の特徴が異質であることは上記の通りだが、これにある見方を加えるととても面白いことになる。 シュバルツバースとは人類の繁栄の負荷によって膨れ上がる情報世界であり、人類にとっては影であり鏡でもある。 別シリーズの表現で言い換えると、&bold(){人類史の[[シャドウ>“影”(ペルソナ4)]]}である。 実際、古の神々の姿を取って、人間の弱さを抱えたまま、それを見せつけるように襲い掛かり、最終目的は[[人類の破滅>人類存亡の危機年表(アニメ)]]、と件のシリーズ(というか[[2作目の邪神>ニャルラトホテプ(ペルソナシリーズ)]])を髣髴する行動原理となっている。 よって支配者らは古の神々の姿を取った&bold(){シャドウ○○}(○○は戦争、退廃、消費etc)であるといえる。 その裏付けの一つとして、マンセマットはオーカスの吸収能力を見た際に「俺の知っているのと違う(意訳)」と語っている。 伊達に本家の系統に近いシナリオ構成なのにナンバリングから外されてはいない、ということだろうか。 となると、アレックスの語る3つのスタンスの未来すべてが破滅だったのも仕方ないといえる。 何せどれもシャドウを直視せずに無理矢理に消去あるいは身を委ねたのだから、未解決の根本的な問題に身を焼かれるか、影に飲まれるかの違いでしかない。 影を失った光あるいは光を消し去った影は存在が保てないのは道理である。 故に、主人公を殺しただけでは変わらなかった未来が、人類にフォーカスを当てて自意識を保った果ての結末を目指した途端に書き替わった理由にもなる。 #endregion 追記・修正はデモニカスーツを着てからお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 難易度は低い方かな? 死にまくったけど -- 名無しさん (2014-02-12 20:08:33) - つマッカビーム -- 名無しさん (2014-02-12 20:29:09) - デフォだと油断してたら死ぬぐらいの難易度だからハードモード欲しかったな -- 名無しさん (2014-02-19 12:48:14) - FCのメガテンに比べれば、こういうものを難しいとは言わない。 -- 名無しさん (2014-02-19 14:15:22) - マンセマットのことも書きたいけどネタバレがキツイか…… -- 名無し (2014-03-08 22:35:50) - 難しすぎず簡単すぎずの典型と言ってもいいほどバランスが良かった。ただ、ラスボス戦だけは一気に難易度上がってて、最近のよくいる弱いラスボスとは違って戦ってて本当に楽しかったわ。リメイクしてハードモード追加してくれんかなぁ -- 名無しさん (2014-03-11 04:31:20) - 主人公が20代に見える奴ってメガテンでも珍しいような -- 名無しさん (2014-04-29 09:56:07) - 敬虔な祈りのラストっぽさがなんとも言えない。雑魚戦なのにメチャ緊張するんですが。いや油断してたら普通に死ぬんだが -- 名無しさん (2014-06-11 17:06:40) - ハードは確かに欲しいんだけどそれ以上にマッピングをもうちょっと何とかしてほしい -- 名無しさん (2014-08-07 01:59:03) - 終盤はco-opの追加ダメ狙うより万能魔法連発した方強いんだよなあ、あと物理スキルクリティカル出てもあまり恩恵が無いのが少し寂しい -- 名無しさん (2014-08-07 09:22:18) - この流れを引き継いだ作品3DS辺りで出してくれたら喜んで買うんだがなー -- 名無しさん (2015-10-10 20:19:58) - リメイク決定だってさ -- 名無しさん (2017-03-26 21:28:43) - マジで?買うわ。しかしまた最初に作成できる装備の罠に引っかかる奴とかいるんだろうなw -- 名無しさん (2017-03-26 21:30:51) - 新キャラと新エンド追加との -- 名無しさん (2017-03-26 22:33:31) - こっちよりもアバタールチューナーをリメイクして欲しかったな -- 名無しさん (2017-03-26 23:06:51) - 3DS版のパッケージ見たが、かなりかっこいいな -- 名無しさん (2017-07-10 22:37:44) - 新悪魔のアナーヒターの立ち位置が気になる。普通の悪魔なのか母の一柱(地球意志)なのか現時点じゃよくわからん -- 名無しさん (2017-07-11 15:00:54) - リメイクのキャラデザは好みが別れそう。 -- 名無しさん (2017-08-18 02:22:24) - バケツスーツどーんじゃなくなってしまったからな… -- 名無しさん (2017-08-22 10:09:52) - ディープでアーサーのCVが子安になって胡散臭さがパネェ -- 名無しさん (2017-10-30 11:36:27) - 悪魔召喚や視認・会話する機能を作った旧人類もシュバルツバースに乗り込んだのだろうか -- 名無しさん (2017-10-30 12:40:37) - ↑ただ飲み込まれたならターミナルやヒールスポット建ててられないだろうし、どこかの段階で突入はしたんじゃないかな -- 名無しさん (2017-11-02 10:00:00) - 閣下はふたなりなんだからもっと体つきを女子にしたほうがいいと・・・胸がなさすぎ。 -- 名無しさん (2017-11-02 10:01:18) - マンセマットは見た目アミバにみえる。 -- 名無しさん (2017-11-02 10:02:00) - ↑4 回顧録だとシュバルツバースに気づいて地球意思との交信手段(悪魔召喚プログラム)を作ったり、ターミナルとかの施設を設置したりして抵抗したけど力及ばず全滅って書かれてるね。で、一部の上流層だけがシュバルバースと同化(情報体化)するけど、人類としての姿を失いただの残留思念みたいになる。そして、その残留思念が主人公たちに悪魔召喚プログラムを渡したってのが冒頭のスライム戦。序盤は異界で迷子になった不運だ、不幸だって嘆いてる人もいるけど、かつて地球意思に抗った人々が一緒に戦ってくれていると言う鬼札も一緒に引いてるんだよね。 -- 名無しさん (2017-11-13 12:55:31) - ↑ 横から失礼。なるほど解りやすい解説ありがとう -- 名無しさん (2017-11-13 13:17:51) - ↑2 情報ありがとう。色々としたが、結局ダメだったわけか。そう考えるとタダノヒトナリって何者なんだって話になる気が -- 名無しさん (2017-11-13 15:20:42) - ↑あのお方の言葉を借りるなら「愚かしくも愛しいニンゲン」な存在なんだろう。追加ルートのテキストを見るに、いかなるスタンスや存在であったとしてもその魂は・・・ -- 名無しさん (2017-11-15 20:39:03) - DEEPのTDN可哀想すぎない? -- 名無しさん (2017-11-27 02:53:04) - たぶん女神転生シリーズでも上から数えた方が早いレベルの強さになったからな、新NルートTDNは。TDNとアーサーを止めようとするカトーの台詞が中の人の演技もあって泣ける。 -- 名無しさん (2017-12-06 18:32:57) - 要するにDSJ版TDNって「Nの問題点を解決するためにお前もNの人柱になるんだよ!」という結論だからな… -- 名無しさん (2018-03-10 04:54:58) - 隠しになってる記述読んでて思い出したけど、シュバルツバースの悪魔ってそれぞれがLNC各スタンスに対して盲従するような行動を取るんだよな(多神教出身のL属性悪魔が平然とマンセマットに従うのが正しいとか言う)。まあ、地球意思を構成するシステムの末端ユニットみたいなもんだから、仕方ないんだけど -- 名無しさん (2018-04-30 12:58:36) - 四文字が物語開始時点で引き裂かれてるわやたら気さくで寛容だわで、メガテンシリーズとしてはなかなか異質で面白かった -- 名無しさん (2020-07-11 20:25:58) - まさかこんなに重いストーリーとは思わなかった。女神転生シリーズ中でも最も救いがないけど最も納得できる終わり方だと個人的に思った -- 名無しさん (2020-08-07 03:37:20) - 新Nルートエンディングで、アーサーがTDNに「あなたはまだ、あなたを保っていますか?」って聞くのが悲しい。最終的に人間を助けるのが壊れてしまった元人間になっちゃうんだろうな… -- 名無しさん (2020-09-12 22:27:30) - アレックスの頼み断るの辛すぎんよ…でも装置全解放の為には仕方ないんじゃ -- 名無しさん (2020-10-12 16:44:55) - アダマスの鎌はゼウスも対テュポーンで使ってるよ(突っ込み通りに相性が悪かったのか負けてるけど)。白黒なのは鎧を二着持ってるからかも? -- 名無しさん (2022-11-25 02:17:28) - バガブーの25%が~シュピーゲル現象が~ とか広まってるけど出典元どこなんだアレ。本編で欠片もそんな話でなかったが -- 名無しさん (2023-09-27 15:10:14) - ↑バガブーの組成に異常値が25%あること自体は本編で言われてるけど、そこから踏み込んだ話は『シュバルツバース回顧録』に記載があります。 -- 名無しさん (2023-11-17 17:42:34) #comment #areaedit(end) }

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