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&font(#6495ED){登録日}：2013/05/28 (火) 20:50:00
&font(#6495ED){更新日}：&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}：約 3 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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ある森に一匹のサソリがいた。
サソリは川の向こう岸に行きたかった。しかしサソリはカナヅチだった。
そこでカエルに向こう岸まで運んでもらうように頼んだ。
「カエルくん。俺を背負って向こう岸まで泳いでくれないか」
カエルは断った。
&color(#60EE3C){「いやだよ。サソリさんを背中に乗せたらきっと僕を刺し殺すだろう」}
なおもサソリは食い下がる。
&color(#800080){「君を刺したら俺まで溺れ死んじまう。そんなに馬鹿な事はしないよ」}
これに納得したカエルはサソリを背負って川を泳ぐ事にした。
川の流れは穏やかでサソリ一匹背負っても問題なく泳ぎきれそうな距離だった。
しかし半ばまで泳ぐとカエルの背中に激痛が走る。
後ろを見遣ると&bold(){サソリが尻尾を突き立てている。}
薄れ行く意識の中でカエルはサソリに質問をした。
&color(#60EE3C){「サソリさん。何故僕を刺したんだ？これでは君も死んでしまうだろう」}
サソリは最期に答えた。
&bold(){&color(#800080){「仕方が無いさ。何故なら俺はサソリだから」}}
**解説
作者は不明。ベトナム戦争を象徴する話として生まれた。
サソリの代わりにヘビが出たり、カエルの代わりにカメが出てくるバージョンもあるらしい。
人の性を端的に表す寓話として世界中で愛されている。
サソリは今の生活を投げ出してまで新天地を求めた。それは一世一代の夢だったのかも知れない。
カエルは疑いつつも見返りも求めずにサソリを運ぶ事を了承した。以前から友人だったのかも知れない。
何よりサソリに自殺願望など微塵も無かった。
それでもカエルを刺してしまった。それがサソリの性だから。
それが身の破滅に繋がろうとも無防備なカエルの後姿を無視する事が出来なかった。
夢も友人も自分の命も捨てる結果になってもサソリはサソリである事を選んだ。
サソリが死守したものはアイデンティティか、それともただの悪癖か。一体どちらなのだろうか。
**サソリとカエルの寓話が作中に関わってくる作品
・クライングゲーム（映画）
・[[サイボーグ009]]（漫画）
・悪魔のミカタ666（ライトノベル）
・エデンズボゥイ（アニメ）
・世紀末博狼伝サガ（漫画）
・[[NOBELU -演-]]（漫画）
・ヤング ブラック・ジャック（アニメ）
・スタートレック・ヴォイジャー 第68話「生命体8472」(前)
・刑事スタスキー&ハッチ 第3話 「深夜の暴行殺人事件」
・処刑人Ⅱ（映画）
・メガロボクス（アニメ）
&color(#60EE3C){「サソリさん。何故この項目を追記・修正したんだ？」}
&bold(){&color(#800080){「仕方が無いさ。何故なら俺はサソリだから」}}
#include(テンプレ２)
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#vote3(time=600,12)
}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- これも いきものの サガ か‥‥. -- 名無しさん (2014-02-11 11:57:53)
- ニンジャタートルズ(TMNTFF S06E23)でもこの話出てきた -- 名無しさん (2014-03-26 00:25:49)
- ああ、確かにエデンズボゥイでも次回予告で似たような話を言ってたな。スパイクがさらっとプレゼントのお知らせで無視してたけどw -- 名無しさん (2014-03-26 00:33:27)
- アメドラのホワイトカラーではこの話が主人公達（詐欺師とFBIのコンビ）を象徴するものとして出てた。 -- 名無しさん (2015-11-03 19:37:07)
- 現実だとサソリはカエルにとって格好の獲物である。 -- 名無しさん (2015-11-03 20:24:26)
- ↑つまりカエルはカエルであることを捨てて友情を取った結果破滅したのか -- 名無しさん (2015-11-03 20:41:38)
- ↑なるほど。そういう捉え方もあるか。 -- 名無しさん (2015-11-04 03:23:08)
- ヤングブラックジャックの予告で出てきたな。舞台はベトナム戦争。表したのは「医者としての」性分のことだったのか。 -- 名無しさん (2015-11-09 22:19:22)
- 俺はマクガイバーでこの話が出てきた時にこの話を知った -- 名無しさん (2015-11-09 23:31:08)
- メガロボクスに出てきたな。知らない寓話だったが有名なものだったのか -- 名無しさん (2018-06-14 12:58:08)
- ニコラスレフンの「ドライヴ」にも出てきたな。主人公もサソリの絵が背中に描いてあるジャケット着てた -- 名無しさん (2019-10-06 21:29:40)
#comment
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&font(#6495ED){所要時間}：約 3 分で読めます
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ある森に一匹のサソリがいた。
サソリは川の向こう岸に行きたかった。しかしサソリはカナヅチだった。
そこでカエルに向こう岸まで運んでもらうように頼んだ。
「カエルくん。俺を背負って向こう岸まで泳いでくれないか」
カエルは断った。
&color(#60EE3C){「いやだよ。サソリさんを背中に乗せたらきっと僕を刺し殺すだろう」}
なおもサソリは食い下がる。
&color(#800080){「君を刺したら俺まで溺れ死んじまう。そんなに馬鹿な事はしないよ」}
これに納得したカエルはサソリを背負って川を泳ぐ事にした。
川の流れは穏やかでサソリ一匹背負っても問題なく泳ぎきれそうな距離だった。
しかし半ばまで泳ぐとカエルの背中に激痛が走る。
後ろを見遣ると&bold(){サソリが尻尾を突き立てている。}
薄れ行く意識の中でカエルはサソリに質問をした。
&color(#60EE3C){「サソリさん。何故僕を刺したんだ？これでは君も死んでしまうだろう」}
サソリは最期に答えた。
&bold(){&color(#800080){「仕方が無いさ。何故なら俺はサソリだから」}}
**解説
作者は不明。ベトナム戦争を象徴する話として生まれた。
サソリの代わりにヘビが出たり、カエルの代わりにカメが出てくるバージョンもあるらしい。
人の性を端的に表す寓話として世界中で愛されている。
サソリは今の生活を投げ出してまで新天地を求めた。それは一世一代の夢だったのかも知れない。
カエルは疑いつつも見返りも求めずにサソリを運ぶ事を了承した。以前から友人だったのかも知れない。
何よりサソリに自殺願望など微塵も無かった。
それでもカエルを刺してしまった。それがサソリの性だから。
それが身の破滅に繋がろうとも無防備なカエルの後姿を無視する事が出来なかった。
夢も友人も自分の命も捨てる結果になってもサソリはサソリである事を選んだ。
サソリが死守したものはアイデンティティか、それともただの悪癖か。一体どちらなのだろうか。
**サソリとカエルの寓話が作中に関わってくる作品
・クライング・ゲーム（映画）
・[[サイボーグ009]]（漫画）
・悪魔のミカタ666（ライトノベル）
・エデンズボゥイ（アニメ）
・世紀末博狼伝サガ（漫画）
・[[NOBELU -演-]]（漫画）
・ヤング ブラック・ジャック（アニメ）
・スタートレック・ヴォイジャー 第68話「生命体8472」(前)
・刑事スタスキー&ハッチ 第3話 「深夜の暴行殺人事件」
・処刑人Ⅱ（映画）
・メガロボクス（アニメ）
・ダイナー(小説)
・ドライヴ(映画)
・アーカディン/秘密調査報告書(映画)
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- これも いきものの サガ か‥‥. -- 名無しさん (2014-02-11 11:57:53)
- ニンジャタートルズ(TMNTFF S06E23)でもこの話出てきた -- 名無しさん (2014-03-26 00:25:49)
- ああ、確かにエデンズボゥイでも次回予告で似たような話を言ってたな。スパイクがさらっとプレゼントのお知らせで無視してたけどw -- 名無しさん (2014-03-26 00:33:27)
- アメドラのホワイトカラーではこの話が主人公達（詐欺師とFBIのコンビ）を象徴するものとして出てた。 -- 名無しさん (2015-11-03 19:37:07)
- 現実だとサソリはカエルにとって格好の獲物である。 -- 名無しさん (2015-11-03 20:24:26)
- ↑つまりカエルはカエルであることを捨てて友情を取った結果破滅したのか -- 名無しさん (2015-11-03 20:41:38)
- ↑なるほど。そういう捉え方もあるか。 -- 名無しさん (2015-11-04 03:23:08)
- ヤングブラックジャックの予告で出てきたな。舞台はベトナム戦争。表したのは「医者としての」性分のことだったのか。 -- 名無しさん (2015-11-09 22:19:22)
- 俺はマクガイバーでこの話が出てきた時にこの話を知った -- 名無しさん (2015-11-09 23:31:08)
- メガロボクスに出てきたな。知らない寓話だったが有名なものだったのか -- 名無しさん (2018-06-14 12:58:08)
- ニコラスレフンの「ドライヴ」にも出てきたな。主人公もサソリの絵が背中に描いてあるジャケット着てた -- 名無しさん (2019-10-06 21:29:40)
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