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「九蓮宝燈」(2023/12/13 (水) 15:18:27) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2010/09/06 Mon 19:05:04
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
[[麻雀]]の役の一つ。[[役満>役満(麻雀)]]。
読みは「チューレンポウトウ」。通称はチューレン。
「蓮」は「連」、「燈」は「灯」と表記される場合もある。「天衣無縫」という別名もある。
*概要
門前役で、1と9を三枚、2から8を一枚ずつ、さらに1から9のいずれか一枚で完成。
テンパイ形は
#center(){|一&br()&font(#ff0000){萬}|一&br()&font(#ff0000){萬}|一&br()&font(#ff0000){萬}|二&br()&font(#ff0000){萬}|三&br()&font(#ff0000){萬}|四&br()&font(#ff0000){萬}|伍&br()&font(#ff0000){萬}|六&br()&font(#ff0000){萬}|七&br()&font(#ff0000){萬}|八&br()&font(#ff0000){萬}|九&br()&font(#ff0000){萬}|九&br()&font(#ff0000){萬}|九&br()&font(#ff0000){萬}|}
こんな感じ。
このとき、萬子全てで上がることができ、九面待ちとなる。
アガリ牌の枚数は自分で使用している分を除き最大で23枚((二~八萬が3枚ずつ、一萬、九萬がそれぞれ1枚ずつで、7x3+1+1=23(枚)。))もある。
これは純正九蓮宝燈と呼ばれ、[[国士無双]]十三面待ちと並んで有名なダブル役満。(※ダブル役満のルールを採用している場合)
鳴いてしまうと単なる清一色となり、役満ではなくなるので注意。
*特徴
国士無双のような多面待ちであることから特殊な和了形とも思われがちだが、しっかりと四面子一雀頭の原則に則った役である。
&font(l){どうせアガれないから覚えなくてもいいが、}待ち牌を調べる際には、一萬と九萬を刻子にした場合と対子にした場合とを考えて手牌を分解するとわかりやすい。
111 &bold(){23456} 789 99 ……で、1・4・7のスジの三面張(両面待ち)。
111 &bold(){2345678} 999 ……で、2・5・8のスジのダブルノベタン(単騎待ち)。
11 123 &bold(){45678} 999 ……で、3・6・9のスジの三面張(両面待ち)。
一萬と九萬は、 &bold(){11} 123 456 789 &bold(){99} ……の双碰(シャンポン)待ちとも取れる。
三萬と七萬は、 11 &bold(){12} 345 678 999 および 111 234 567 &bold(){89} 99 ……の辺張(ペンチャン)待ちにも取れる。
もし架空の零萬や拾萬があったり、宇宙麻雀((1・9の端がつながり、891や912などを順子として認めるルールが存在する。))であった場合でも1・9の外側の牌を受け入れられる形でもある。
なお、嵌張(カンチャン)待ちに取れるアガリ牌は存在しない。
待ちの数は国士無双十三面待ちよりも少ないものの、あちらは特殊な和了形ゆえの多面張である。
麻雀の和了形の基本である"&bold(){四面子一雀頭の和了形で最大の待ち数をとる究極の聴牌}でアガること"が九蓮宝燈の原義である。
このことから、かつては九面待ち以外は九蓮宝燈とは認められず、ただの門前清一色であった。
さらに面子構成の中に一気通貫(123, 456, 789の順子)を含むという条件も存在した((つまり、九面待ちの形を作っても一萬と九萬のシャボでしか役満として認められなかったということ。))が、現在ではこの制約は無くなっている。
また、一度でも鳴いて(面子構成を確定させて)しまうと九面待ちの形が作れなくなる以上、必然的に門前役となる。
なお1・9の部分では刻子の形になることがあるため、門前を崩さない[[暗カン>槓(麻雀)]]ができるように思えるが、&bold(){九蓮宝燈を目指す場合は1・9での暗カンは面子構成が確定してしまうため認められない}。そのためカンをしてツモ番を増やすということは許されない。
"九面待ち"というこの役の原義からすると、役の成立条件として挙げられる一色手になることや門前役になることすらあくまでも結果論であって、面子手での九面待ちを作るためにはそうならざるを得ないと解釈するほうが自然かもしれない。
現在はアガった時点での形が九蓮宝燈の和了形(9種類)のいずれかであればよいとされ、原義通りの九面待ちは純正九蓮宝燈としてダブル役満に格上げされている。
純正九蓮宝燈はルールによってはダブル役満で扱ったり扱わなかったりするので、打つ前に確認しておくのが吉。
&s(){まあそんな場面ほぼ無いんですけどね!}
また、大体最終的には染め手にありがちな多面張になるので、
#center(){一一二二三四伍六七八九九九}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
こんなテンパイにもなる。
この待ちは一、二、三萬であるが、九蓮宝燈となるのは一萬の場合のみ。
二萬と三萬で和了った場合には単なる清一色となる。
三萬の場合は[[一盃口>一盃口(麻雀)]]と一気通貫も付き倍満確定ではあるので、余程の点差がある場合以外は容赦無く和了って宜しいと思われる。
もう一つ例を挙げると、
#center(){一一一二三四六七七八九九九}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
これは伍、七、八萬待ちであるが、九蓮宝燈となるのは伍萬のみ。七、八萬はただの清一色。
九蓮を考えすぎて他の待ちが見えなくなったりする事はよくあるので注意。
ワタワタした挙句フリテンロンした場合は目も当てられない。
&font(l){もっとも、純正なら同色の牌は1枚も切っていないはずなのでフリテンとは無縁なのだが。}
*余談
牌形の美しさから上記の通り天衣無縫と呼ばれ、数多くの打ち手の夢とも言われる役だが、難易度はアホみたいに高い。特に純正の場合は[[天和や地和>天和・地和(麻雀)]]並。門前役であるため、完成には牌を寄せる運が必要。
余りの作り難さ故、&bold(){「和了したら死ぬ」}などという迷信まである。
漫画やVシネ等のフィクションでは大抵、和了イコール[[死亡フラグ]]。
ミスター麻雀こと故・小島武夫プロは何を間違えたのか&bold(){生放送対局という衆人環視の中で堂々とツモ上がってしまった。}
この和了は現在でも伝説の一局として語り草になっており、Youtubeやニコニコ動画でも当時の記録映像を視聴できる。
まるで積み込んだかのように都合良く必要牌を次々ツモって行く異常事態は必見。
因みに以前にも2回和了しており、その内の一つは映像記録で確認できる最古の和了ケースだと言われている。
小島武夫プロは2018年に亡くなるまでの生涯で5度、九蓮宝燈を和了っている。
中国において、昔この役でアガると、お祝いとして家を建ててもらえたとか。
この故事からもどれだけ希少な役かは読み取って貰えるだろう。
昔は萬子だけしか認められなかったが、現在は萬子以外でも可能とするのが一般的。
並びが美しく分かりやすいためか麻雀の説明書や解説書では萬子で書かれる場合が多く、萬子限定と勘違いしている人は現在でも一定数いる。
筒子限定の役満「大車輪」、索子限定(發必要)の役満「[[緑一色>緑一色(麻雀)]]」がメジャーな事も原因の一つかもしれない。大車輪はローカル役満だが。
萬子限定の役満には「百万石」があるが、上記の二つよりややマイナー。
「九蓮宝燈」の名称は、中国の宮中で使われていた照明器具から。柄の先が3つに分かれ、それぞれに蠟燭を3本ずつ立てられるようになっている。
別名の「天衣無縫」は「天人の衣服には縫い目が無い」という伝説に由来し、「詩や文章に技巧の跡が見られず、かつ美しく完璧なこと」「人柄に飾り気がなく清らかなこと」を表した四字熟語としても知られる。
純正の完成された美しさにふさわしい呼び名と言えるだろう。
英語名は「Nine Gates」や「Heaven's Gate」など。
こちらも「天衣無縫」などに負けず劣らず格好いい名称である。
[[ムダヅモ無き改革]]ではプーチンが必殺技「シベリアンエクスプレス」として使用。
ちなみにこの漫画で九蓮宝燈は二回アガられている。
**亜種
実は、純正九蓮宝燈の他にも、最大23枚の牌で待てる聴牌形が8種類存在する。それはつまり以下のような牌姿である。
・八蓮宝燈(全6パターン)
#center(){二三四四四四伍六七八九九九}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
八蓮宝燈は、どのパターンでも牌理上は4枚使いの牌でもアガることが可能。
九面待ちが4枚使いによって一種類消されてしまい、実質八面待ちになっている形である。
アガリ牌の枚数は同色八種23枚で、枚数では純正九蓮宝燈に並ぶ。
賢明なアニヲタ諸君ならお気づきかもしれないが、上図の牌姿は(純正)九蓮宝燈の聴牌形の一萬3枚をスジ牌の四萬に置き換えた形である。
#openclose(show=▼他のパターン){
#center(){一一一二三四五六六六六七八}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
#center(){((純正の九3枚をスジ牌の六に置き換えたもの。))}
#center(){一二三三三三四五六七八八八}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
#center(){二二二三四五六七七七七八九}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
#center(){二三三三三四四五六七八八八}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
#center(){二二二三四五六六七七七七八}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
}
・七蓮宝燈(他に三と七を4枚使うパターンがある)
#center(){二三四四四四伍六六六六七八}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
七蓮宝燈は、上記のパターンでは5枚目の四萬と六萬を受け入れ可能で実質七面待ち。
その一方、三と七の4枚使いのパターンでは純粋な七面張。
どちらも同色七種の牌を待つ聴牌形だが、アガリ牌の枚数はちゃんと23枚ある。
八蓮宝燈、七蓮宝燈いずれも一般的な取り決めでは役としては存在せず(役満にはならない)門前清一色扱いになる。
……とはいえ、純正九蓮宝燈の完璧な牌姿にはやや劣るものの、これらの形も非常に珍しく((門前清一色の聴牌形のうち、アガリ牌が23枚になる聴牌形(純正九蓮宝燈、八蓮宝燈6種、七蓮宝燈2種の計9種類)は全体の0.0224%しかない。))&font(l){アガったら死にかけるレベルの}美しい聴牌形といえる。
凛「アーチャー!とりあえず鳴いてでも跳満でアガっちゃいなさい!」
アーチャー「承知した…だが…別に九蓮宝燈でアガッても構わんのだろう?」
追記・修正お願いします
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 房州さん.....。九連宝燈を天和なんかするから.......。 -- 名無しさん (2014-05-15 23:54:09)
- ツモった瞬間死ぬのは死亡フラグすぎたな -- 名無しさん (2014-06-05 20:07:02)
- ダンガンロンパのポスターで狛枝がアガってたな。同時にセレスが国士無双、苗木が大三元で全部学園長に直撃してたなw -- 名無しさん (2014-06-05 20:07:35)
- メドベージェフ大統領の死に様とワーグナーの傲慢さがプーチンにこの技をかまさせた。 -- 名無しさん (2014-06-05 21:43:15)
- これだして支払い免れたが 友達の縁が切れた -- 名無しさん (2014-07-25 16:33:30)
- 押切蓮介の短編ギャグに、「九連宝燈の呪い」ってあったな。あれで「アガったら呪われる」っていうのを初めて知った。オチはいつもの押切節炸裂だった…。 -- 名無しさん (2014-07-25 16:37:43)
- 親父が純正上がった年に俺がトラクターの荷台から落ちて病院送りになった。大した怪我じゃなかったけど親父大慌てだったらしい。 -- 名無しさん (2018-06-28 21:33:45)
- われめDEポンでもとうとう九蓮宝燈が出たね。しかも上がり形は小島さんと同じく萬子・5m重なりで9m待ち。 -- 名無しさん (2018-10-08 12:11:37)
- 一晩でチューレン二度アガりしたダンチの話はマジなのかどうか… -- 名無しさん (2021-09-21 10:41:23)
- 哲也世界の九蓮は死亡フラグ(房州さん、印南)なんで嘘かやったにしてもサマでやった -- 名無しさん (2022-01-14 12:19:35)
- プーチンのシベリアンエキスプレスは本誌では大車輪だったけど、単行本では純九蓮に変わったんだよなぁ。 -- 名無しさん (2022-08-22 22:01:54)
- 脱衣麻雀でやったぜ -- 名無しさん (2022-08-22 22:18:38)
- パチンコの哲也だとリーチ図柄次第じゃリーチ時の勝負役が九連になったりもするがそれで上がって大当たりになっても死ぬことはない(当たり前だが) -- 名無しさん (2023-01-05 13:46:43)
- 相談所での提案から一週間反対意見が無かったので、項目名を「九連宝燈」から「九蓮宝燈」に変更しました。 -- 名無しさん (2023-09-03 21:54:50)
- 小島武夫プロは生涯で5回…どんだけ対局すれば5回もでるのか、それともそれだけの運があるからプロなのか -- 名無しさん (2023-09-03 22:08:15)
- ネト麻なら年何回この役がプレイヤーから出ましたみたいな発表してるんかな?分母に対して実際どれくらいだったのか気になる -- 名無しさん (2023-09-10 21:38:36)
- この前アーケードの麻雀ファイトガールが稼働半年になったんだけど、その際に和了役の総回数出てたな リーチが約80万回で九蓮が約90回、純正は3回だったそうで リーチが約40%として約200万局で90回、約0.0045%。 一応天鳳とかのデータでも大体その辺りに収束するらしい -- 名無しさん (2023-09-25 23:54:48)
- 完成図が美しいからかフィクション作品だと役満の中でも国士と並んでよく見られる(現実との乖離という点では国士とはかなり開きがある) -- 名無しさん (2023-09-28 10:09:31)
- この役名をペンネームにして夭折したエロ漫画家がいる -- 名無しさん (2023-09-28 13:06:35)
- ↑何故か古本屋でよく見かけるので自分も買ったな。なんか、話の内容自体は割と普通なのに石川賢みたいなギラギラしたオーラを感じる絵柄で、生き急ぎすぎて早逝しちゃったかのような印象を受ける人だった。 -- 名無しさん (2023-09-28 14:43:03)
#comment
#areaedit(end)
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&font(#6495ED){登録日}:2010/09/06 Mon 19:05:04
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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[[麻雀]]の役の一つ。[[役満>役満(麻雀)]]。
読みは「チューレンポウトウ」。通称はチューレン。
「蓮」は「連」、「燈」は「灯」と表記される場合もある。「天衣無縫」という別名もある。
*概要
門前役で、1と9を三枚、2から8を一枚ずつ、さらに1から9のいずれか一枚で完成。
テンパイ形は
#center(){|一&br()&font(#ff0000){萬}|一&br()&font(#ff0000){萬}|一&br()&font(#ff0000){萬}|二&br()&font(#ff0000){萬}|三&br()&font(#ff0000){萬}|四&br()&font(#ff0000){萬}|伍&br()&font(#ff0000){萬}|六&br()&font(#ff0000){萬}|七&br()&font(#ff0000){萬}|八&br()&font(#ff0000){萬}|九&br()&font(#ff0000){萬}|九&br()&font(#ff0000){萬}|九&br()&font(#ff0000){萬}|}
こんな感じ。
このとき、萬子全てで上がることができ、九面待ちとなる。
アガリ牌の枚数は自分で使用している分を除き最大で23枚((二~八萬が3枚ずつ、一萬、九萬がそれぞれ1枚ずつで、7x3+1+1=23(枚)。))もある。
これは純正九蓮宝燈と呼ばれ、[[国士無双]]十三面待ちと並んで有名なダブル役満。(※ダブル役満のルールを採用している場合)
鳴いてしまうと単なる清一色となり、役満ではなくなるので注意。
*特徴
国士無双のような多面待ちであることから特殊な和了形とも思われがちだが、しっかりと四面子一雀頭の原則に則った役である。
&font(l){どうせアガれないから覚えなくてもいいが、}待ち牌を調べる際には、一萬と九萬を刻子にした場合と対子にした場合とを考えて手牌を分解するとわかりやすい。
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一萬と九萬は、 &bold(){11} 123 456 789 &bold(){99} ……の双碰(シャンポン)待ちとも取れる。
三萬と七萬は、 11 &bold(){12} 345 678 999 および 111 234 567 &bold(){89} 99 ……の辺張(ペンチャン)待ちにも取れる。
もし架空の零萬や拾萬があったり、宇宙麻雀((1・9の端がつながり、891や912などを順子として認めるルールが存在する。))であった場合でも1・9の外側の牌を受け入れられる形でもある。
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このことから、かつては九面待ち以外は九蓮宝燈とは認められず、ただの門前清一色であった。
さらに面子構成の中に一気通貫(123, 456, 789の順子)を含むという条件も存在した((つまり、九面待ちの形を作っても一萬と九萬のシャボでしか役満として認められなかったということ。))が、現在ではこの制約は無くなっている。
また、一度でも鳴いて(面子構成を確定させて)しまうと九面待ちの形が作れなくなる以上、必然的に門前役となる。
なお1・9の部分では刻子の形になることがあるため、門前を崩さない[[暗カン>槓(麻雀)]]ができるように思えるが、&bold(){九蓮宝燈を目指す場合は1・9での暗カンは面子構成が確定してしまうため認められない}。そのためカンをしてツモ番を増やすということは許されない。
"九面待ち"というこの役の原義からすると、役の成立条件として挙げられる一色手になることや門前役になることすらあくまでも結果論であって、面子手での九面待ちを作るためにはそうならざるを得ないと解釈するほうが自然かもしれない。
現在はアガった時点での形が九蓮宝燈の和了形(9種類)のいずれかであればよいとされ、原義通りの九面待ちは純正九蓮宝燈としてダブル役満に格上げされている。
純正九蓮宝燈はルールによってはダブル役満で扱ったり扱わなかったりするので、打つ前に確認しておくのが吉。
&s(){まあそんな場面ほぼ無いんですけどね!}
また、大体最終的には染め手にありがちな多面張になるので、
#center(){一一二二三四伍六七八九九九}
#center(){&font(#ff0000){萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬}}
こんなテンパイにもなる。
この待ちは一、二、三萬であるが、九蓮宝燈となるのは一萬の場合のみ。
二萬と三萬で和了った場合には単なる清一色となる。
三萬の場合は[[一盃口>一盃口(麻雀)]]と一気通貫も付き倍満確定ではあるので、余程の点差がある場合以外は容赦無く和了って宜しいと思われる。
もう一つ例を挙げると、
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これは伍、七、八萬待ちであるが、九蓮宝燈となるのは伍萬のみ。七、八萬はただの清一色。
九蓮を考えすぎて他の待ちが見えなくなったりする事はよくあるので注意。
ワタワタした挙句フリテンロンした場合は目も当てられない。
&font(l){もっとも、純正なら同色の牌は1枚も切っていないはずなのでフリテンとは無縁なのだが。}
*余談
「九蓮宝燈」の名称は、中国の宮中で使われていた照明器具から。柄の先が3つに分かれ、それぞれに蠟燭を3本ずつ立てられるようになっている。
別名の「天衣無縫」は「天人の衣服には縫い目が無い」という伝説に由来し、「詩や文章に技巧の跡が見られず、かつ美しく完璧なこと」「人柄に飾り気がなく清らかなこと」を表した四字熟語としても知られる。
純正の完成された美しさにふさわしい呼び名と言えるだろう。
英語名は「Nine Gates」や「Heaven's Gate」など。
こちらも「天衣無縫」などに負けず劣らず格好いい名称である。
牌形の美しさから上記の通り天衣無縫と呼ばれ、数多くの打ち手の夢とも言われる役だが、難易度はアホみたいに高い。特に純正の場合は[[天和や地和>天和・地和(麻雀)]]並。門前役であるため、完成には牌を寄せる運が必要。
余りの作り難さ故、&bold(){「和了したら死ぬ」}などという迷信まである。
漫画やVシネ等のフィクションでは大抵、和了イコール[[死亡フラグ]]。
ミスター麻雀こと故・小島武夫プロは何を間違えたのか&bold(){生放送対局という衆人環視の中で堂々とツモ上がってしまった。}
この和了は現在でも伝説の一局として語り草になっており、Youtubeやニコニコ動画でも当時の記録映像を視聴できる。
まるで積み込んだかのように都合良く必要牌を次々ツモって行く異常事態は必見。
因みに以前にも2回和了しており、その内の一つは映像記録で確認できる最古の和了ケースだと言われている。
小島武夫プロは2018年に亡くなるまでの生涯で5度、九蓮宝燈を和了っている。
中国において、昔この役でアガると、お祝いとして家を建ててもらえたとか。
この故事からもどれだけ希少な役かは読み取って貰えるだろう。
昔は萬子だけしか認められなかったが、現在は萬子以外でも可能とするのが一般的。
並びが美しく分かりやすいためか麻雀の説明書や解説書では萬子で書かれる場合が多く、萬子限定と勘違いしている人は現在でも一定数いる。
筒子限定の役満「大車輪」、索子限定(發必要)の役満「[[緑一色>緑一色(麻雀)]]」がメジャーな事も原因の一つかもしれない。大車輪はローカル役満だが。
萬子限定の役満には「百万石」があるが、上記の二つよりややマイナー。
[[ムダヅモ無き改革]]ではプーチンが必殺技「シベリアンエクスプレス」として使用。
ちなみにこの漫画で九蓮宝燈は二回アガられている。
**亜種
実は、純正九蓮宝燈の他にも、最大23枚の牌で待てる聴牌形が8種類存在する。それはつまり以下のような牌姿である。
・八蓮宝燈(全6パターン)
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賢明なアニヲタ諸君ならお気づきかもしれないが、上図の牌姿は(純正)九蓮宝燈の聴牌形の一萬3枚をスジ牌の四萬に置き換えた形である。
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・七蓮宝燈(全2パターン)
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七蓮宝燈は、上記のパターンでは理論上は5枚目の四萬や六萬を受け入れ可能で実質七面待ち。
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その一方、こちらのパターンでは5枚目の三萬や七萬があったとしても待ちにはならず、純粋な七面張。
どちらも同色七種の牌を待つ聴牌形だが、アガリ牌の枚数はちゃんと23枚ある。
八蓮宝燈、七蓮宝燈いずれも一般的な取り決めでは役としては存在せず(役満にはならない)門前清一色扱いになる。
……とはいえ、純正九蓮宝燈の完璧な牌姿にはやや劣るものの、これらの形も非常に珍しく((門前清一色の聴牌形のうち、アガリ牌が23枚になる聴牌形(純正九蓮宝燈、八蓮宝燈6種、七蓮宝燈2種の計9種類)は全体の0.0224%しかない。))&font(l){アガったら死にかけるレベルの}美しい聴牌形といえる。
凛「アーチャー!とりあえず鳴いてでも跳満でアガっちゃいなさい!」
アーチャー「承知した…だが…別に九蓮宝燈でアガッても構わんのだろう?」
追記・修正お願いします
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 房州さん.....。九連宝燈を天和なんかするから.......。 -- 名無しさん (2014-05-15 23:54:09)
- ツモった瞬間死ぬのは死亡フラグすぎたな -- 名無しさん (2014-06-05 20:07:02)
- ダンガンロンパのポスターで狛枝がアガってたな。同時にセレスが国士無双、苗木が大三元で全部学園長に直撃してたなw -- 名無しさん (2014-06-05 20:07:35)
- メドベージェフ大統領の死に様とワーグナーの傲慢さがプーチンにこの技をかまさせた。 -- 名無しさん (2014-06-05 21:43:15)
- これだして支払い免れたが 友達の縁が切れた -- 名無しさん (2014-07-25 16:33:30)
- 押切蓮介の短編ギャグに、「九連宝燈の呪い」ってあったな。あれで「アガったら呪われる」っていうのを初めて知った。オチはいつもの押切節炸裂だった…。 -- 名無しさん (2014-07-25 16:37:43)
- 親父が純正上がった年に俺がトラクターの荷台から落ちて病院送りになった。大した怪我じゃなかったけど親父大慌てだったらしい。 -- 名無しさん (2018-06-28 21:33:45)
- われめDEポンでもとうとう九蓮宝燈が出たね。しかも上がり形は小島さんと同じく萬子・5m重なりで9m待ち。 -- 名無しさん (2018-10-08 12:11:37)
- 一晩でチューレン二度アガりしたダンチの話はマジなのかどうか… -- 名無しさん (2021-09-21 10:41:23)
- 哲也世界の九蓮は死亡フラグ(房州さん、印南)なんで嘘かやったにしてもサマでやった -- 名無しさん (2022-01-14 12:19:35)
- プーチンのシベリアンエキスプレスは本誌では大車輪だったけど、単行本では純九蓮に変わったんだよなぁ。 -- 名無しさん (2022-08-22 22:01:54)
- 脱衣麻雀でやったぜ -- 名無しさん (2022-08-22 22:18:38)
- パチンコの哲也だとリーチ図柄次第じゃリーチ時の勝負役が九連になったりもするがそれで上がって大当たりになっても死ぬことはない(当たり前だが) -- 名無しさん (2023-01-05 13:46:43)
- 相談所での提案から一週間反対意見が無かったので、項目名を「九連宝燈」から「九蓮宝燈」に変更しました。 -- 名無しさん (2023-09-03 21:54:50)
- 小島武夫プロは生涯で5回…どんだけ対局すれば5回もでるのか、それともそれだけの運があるからプロなのか -- 名無しさん (2023-09-03 22:08:15)
- ネト麻なら年何回この役がプレイヤーから出ましたみたいな発表してるんかな?分母に対して実際どれくらいだったのか気になる -- 名無しさん (2023-09-10 21:38:36)
- この前アーケードの麻雀ファイトガールが稼働半年になったんだけど、その際に和了役の総回数出てたな リーチが約80万回で九蓮が約90回、純正は3回だったそうで リーチが約40%として約200万局で90回、約0.0045%。 一応天鳳とかのデータでも大体その辺りに収束するらしい -- 名無しさん (2023-09-25 23:54:48)
- 完成図が美しいからかフィクション作品だと役満の中でも国士と並んでよく見られる(現実との乖離という点では国士とはかなり開きがある) -- 名無しさん (2023-09-28 10:09:31)
- この役名をペンネームにして夭折したエロ漫画家がいる -- 名無しさん (2023-09-28 13:06:35)
- ↑何故か古本屋でよく見かけるので自分も買ったな。なんか、話の内容自体は割と普通なのに石川賢みたいなギラギラしたオーラを感じる絵柄で、生き急ぎすぎて早逝しちゃったかのような印象を受ける人だった。 -- 名無しさん (2023-09-28 14:43:03)
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