恐怖のレストラン(聖飢魔IIの大教典)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/09/20(火) 23:40:42 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#800080){犯した罪は数え切れない} &font(#800080){ただれた夢がとろけている}} #center(){&sizex(4){◆恐怖のレストラン◆}} 『恐怖のレストラン』は魔暦紀元前7年(1992年)10月21日に発布された[[聖飢魔II]]の第10大教典。 活動前期に相当するソニー時代の最後期の大教典で、パフォーマンスやキャラクターのみならず、音楽面での実力も世間に認められていた「悪魔の最盛期」に発布された。 聖飢魔IIはベスト盤やライブ盤も大教典(アルバム)の枚数にカウントするのが慣例のため、本来は第10教典の『恐怖のレストラン』はオリジナル教典としては7作目となる。 ***【概要】 歴代大教典の中でも特に暗く、ハードな作風。 あからさまな殺人描写を歌った歌詞の多さから、誰が呼んだか別名&font(#800080){「殺人教典」}。 これについて閣下は 「ダミアン浜田殿下の歌詞はあまりにも発想がすごいから、笑えるところまでいくんだけれど、他の構成員だとマジメで現実感がありすぎる」 と語っている。 ……まあ、決して鬱な内容ではないので悪しからず。むしろ完成された重厚な聖飢魔IIサウンドを楽しめる名盤と言える。 その内容から「NHKでの演奏は諦めていた」と悪魔達自身も語る過激な作品で、バラード曲「白い奇跡」による89年の紅白出場の経験から、デビュー当時の確執が緩和していたとも考えられていたNHKとの溝を再び広げる事となったのは間違いない(ウソ)。 第6大教典『[[有害>有害(聖飢魔IIの大教典)]]』や[[欧州ツアー>SEIKIMAII LIVE! BLACKMASS IN LONDON(聖飢魔IIの大教典)]]を経て再び悪魔的な世界観を前面に押し出したハード路線に回帰した聖飢魔IIのある種の到達点であり、毎回の大掛かりな仕掛けが売りであったミサ・ツアーの演出もこの時にはかなりダークな方向性であった(閣下のトークのみは相変わらずくだけていたが)。   ***【収録曲】 ①鬼(6:00) 作詞:デーモン小暮/作曲:ルーク篁 編曲:聖飢魔II、中村哲 ※おどろおどろしい世界観を和風に紡ぐ楽曲。収録バージョンは世界観をさらに演出するMC付き。 ……なんとカラオケにある。   ②BREAKDOWN INNOCENCE(3:47) 作詞/作曲:ルーク篁 編曲:聖飢魔II、中村哲 ※ルーク参謀得意の早弾きが堪能できる楽曲。 本教典の収録曲としては短めだが、盛り上がりの高揚感は流石。 ③呪いのボンデージ(4:59) 作詞:ルーク篁Ⅲ世/作曲:エース清水 編曲:聖飢魔II、中村哲 ※エース長官らしい計算された抑揚の楽曲。 ホラー映画のBGMさながらのイントロやサビ部分のコーラスも素晴らしい。 収録バージョンはオープニングに小ネタとしてドラマが入る。 ④人間狩り(6:02) 作詞:デーモン小暮/作曲:エース清水 編曲:聖飢魔II、中村哲 ※タイトル通りのドラマ仕立ての楽曲。収録曲中では最も抑揚が活かされている作品か。 収録バージョンにはデーモン閣下のMC付き。 ⑤吸血鬼の増殖(7:07) 作詞/作曲:デーモン小暮 編曲:聖飢魔II、中村哲、怪人松崎様 ※ダークファンタジーを思わせる重厚なサウンドに乗せて、吸血鬼の悲哀を歌う楽曲。 どこかバロック音楽を思わせるテイストは独自の物がある。 曲調で真面目な事を歌っているように思わせておきながら、実はネタ的な(それでいて笑い所だけじゃない)歌詞も閣下らしい。 ⑥緑色の雨(2:42) 作曲:ライデン湯沢 編曲:聖飢魔II、中村哲、妖怪松崎様 ※唯一のインストゥルメンタル。 美しい旋律の静かな楽曲は、作曲の殿下が参加するゼノン和尚との「RX」にもない曲調。 当時のミサではキーボードとして参加していたレクター・H伯爵がバイオリンを披露していた。 曲の最後に流れるオルゴールのメロディーは名曲「BAD AGAIN ~美しき反逆~」のサビメロ。 ⑦殺しの現場!!(3:36) 作詞/作曲:デーモン小暮 編曲:聖飢魔II、中村哲、妖怪松崎様 ※『人類愛に満ちた社会』からの流用曲。 その名の通り過激な殺人描写を“ノリ”で聞かせる楽曲。 かなりのハイテンションで、「緑色の雨」からの落差がハンパない。 全編ほぼ高音シャウトの連続で、サビのシャウト「死して屍拾う者無し」は悪魔の独壇場。地声hihiC#なんて人間には歌えません! 「早くブーツ打ち込め」はつまり、「薬物打ち込め」……。 ⑧地獄へ突撃!(3:40) 作詞/作曲:デーモン小暮 編曲:聖飢魔II、中村哲、妖怪松崎様 ※これも『人類愛に満ちた社会』からの流用曲。 後半からの怒涛のハイテンション曲第2弾。閣下のボイスパフォーマンスに酔いしれよう。 悪ノリした構成員のバックコーラスも聞き所だが、勿論サウンド自体の完成度と重厚さは損なわれていない。 ⑨ギロチン男爵の謎の愛人(3:46) 作詞/作曲:デーモン小暮 編曲:聖飢魔II、中村哲、妖怪松崎様 ※怒涛のハイテンション曲打ち止め。 収録バージョンは閣下が前曲以上のパフォーマンスを見せる。 ⑩満月の夜(9:24) 作詞/作曲:デーモン小暮 編曲:聖飢魔II、中村哲、妖怪松崎様 ※小教典バージョンにはない美しいピアノの伴奏が加えられた収録最長曲。当時、閣下出演のCM曲としても使われた。 重厚かつ美しいサウンドに乗せられた聖飢魔IIのアンサンブルが堪能できる。 高音域が続くためか、閣下はMステ出演時にはスタジオの隅で発声練習してから本番に臨んだ。 ⑪恐怖のレストラン(5:10) 作詞:デーモン小暮/作曲:ルーク篁 編曲:聖飢魔II、中村哲 ※本教典のタイトル曲。ルーク参謀ならではの完成度の高い純正ハードロックの名曲。 本教典での収録バージョンには曲終わりの「tasty,tasty,……Ah~」から始まる自由演奏の部分は入っていない。 ⑫テロリスト(5:08) 作詞:デーモン小暮/作曲:ルーク篁、デーモン小暮 編曲:聖飢魔II、中村哲、妖怪松崎様 ※殺人教典のラストを飾るヘビーサウンドの楽曲。お遊び一切なしの歌詞も実に重苦しい。 サビの部分の高揚感の満足度は非常に高い。   ***【余談】 構成員が固定されて以降は、基本的にルーク参謀かエース長官の作曲した楽曲が教義の基本となっていた聖飢魔IIでは珍しく、デーモン閣下が作曲に携わった楽曲が半数を占める珍しい形態となっている。 これは、聖飢魔IIが「従来の音楽や世を忍ぶタレント活動とは別方向からの信者の獲得」を目指すべく発布したOVA『[[HUMANE SOCIETY 人類愛に満ちた社会>HUMANE SOCIETY 人類愛に満ちた社会(OVA)]]』にて使用された閣下作曲のオリジナルBGMを流用しているため。 米国で活躍していた特殊メーキャップアーティスト、スクリーミング・マッドジョージ(日本人)が本教典での構成員のビジュアルを担当。 ***【参加構成員/教典データ】 ◆デーモン小暮閣下(Vocal, Voices) ◆エース清水長官(Guitar, Chorus) ◆Sgt.ルーク篁III世参謀(Guitar, Chorus) ◆ゼノン石川和尚(Bass, Chorus) ◆ライデン湯沢殿下(Drums, Chorus) ■総収録時間 61分58秒 ■レーベル FITZBEAT(CBSソニー) ■プロデュース 中村哲(SATOSHI NAKAMURA) 追記・修正したくなるのは我々&font(#800080){悪魔}の仕業だ!! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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