黒王号(北斗の拳)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/08/28 Sun 20:59:23 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#ff0000){「ケンシロウ、貴様ごとき黒王号の上で充分だ!!」} &font(#0000ff){「ラオウ!そんな駄馬の上でこの俺には勝てんっ!!」} } 黒王号とは、『[[北斗の拳]]』に登場する[[ラオウ>ラオウ(北斗の拳)]]の愛馬。 [[ジャギ>ジャギ(北斗の拳)]]のG-MAXや[[サウザー>サウザー(北斗の拳)]]の聖帝バイクなどの乗り物が(文明が衰退したはずなのに)闊歩する世紀末の世において、 ラオウはこの[[馬]]以外の乗り物に絶対に跨がる事はなかった。 *概要 普通の馬に比べてとても大きく、&bold(){蹄が象並にある}。毛色は黒鹿毛かもしくは青毛で描写される。 その巨体に相応しく馬力も強く、身長210cm、体重145kgもの体格を持ち、そこへさらに鎧兜を身につけたラオウが乗っても軽々と走り回れるほど。 その上非常に賢いというか気難しく、ラオウや[[ケンシロウ>ケンシロウ(北斗の拳)]]などの一部の実力を認めた者以外にその背を許す事は無く、 [[モヒカン]]はラオウが手を下すまでもなく黒王が踏み潰してTHE ENDである。 パワーは一撃で分厚い鉄の門も蹴り破るほどで、作中でも人間を14人も踏み殺している(アニメではもっと多い)。 更に跳躍力も並外れて高く、ケンシロウとの最初の戦いではビル街を眼下に望むほどの高さまで跳躍していたし、断崖絶壁も難なく飛び超える。 本来馬は見た目ほど長い距離は走れない動物だが、黒王号は何時間もぶっ続けで走り続けるほどのスタミナを持つ。 しかし一度認めた漢には馬ながら敬意を評し、己を乗りこなした[[ジュウザ>ジュウザ(北斗の拳)]]の骸を真っ先に葬ろうとしたこともある。ラオウも黒王の気持ちを理解しているから、行動を責めはせずに部下にジュウザを丁重に葬るよう命じた。   まさに名馬と呼ぶに相応しいが、何故か騎乗してむしろ有利のはずなのにラオウにとっては黒王号に乗ったままの戦闘は手加減であり、 ケンシロウも冒頭のように駄馬呼ばわりしている……。 しかし賢いが故に空気が読める馬なので%%そうでなければ頭が悪いことになる%%、気難しい割にこの扱いに不満は見せず、後にケンシロウを主と認めて乗せていた。 *作中での活躍 [[レイ>レイ(北斗の拳)]]の前に、初めてラオウが現れた際に一緒に登場。ラオウはレイを黒王の背から降りる事なく瞬殺した。 その直後のケンシロウとの戦いでも、ラオウを背に乗せたまま天高く飛び上がり、その桁違いのパワーを見せつけた。 この時、ケンシロウは特に何もしてない黒王を殴ってる この戦いでラオウは膝をつきそうになるほどまで負傷し、部下たちはその姿を見て逃げ出してしまうが、唯一黒王だけはラオウから離れる事はなかった。 その後もラオウの移動手段と重宝され、最終決戦の前には単身でケンシロウをラオウの待つ北斗練気闘座まで送り届ける。 そしてラオウが天に還った後、ケンシロウとユリアを背に乗せ、共に安住の地を求めて旅立った。 ここで出番は終了…する事はなく、第二部の帝都編においてもケンシロウの愛馬として登場。 なにが原因かは不明だが片目を失明しているらしく、赤い布を巻かれていた。 以前ケンシロウに殴られたのが原因だろうか。 この様に隻眼になった経緯については長らく読者の想像で補うしかなかったのだが、 本作30周年企画に際した新作エピソード『北斗の拳-LAST PIECE-』においてその経緯が描かれる事となった。   劇中で背に乗せたのはラオウ、ジュウザ、ケンシロウ、[[バット>バット(北斗の拳)]]、リン、ユリア。 バットは修羅の国編クライマックスで、割と唐突に黒王に乗って現れた…ように見えるが、 第一部でリン共々乗った事があるので黒王もそれを覚えていて背を貸したと思われる。 最終エピソードにて、ケンシロウの七つの傷が発光して記憶を失う謎の異変の直前にケンシロウの呼びかけに答えなくなり、目を閉じて動かなくなるのが最後の出番。 形は違えどかつての主と同じく[[立ったまま逝った>立ち往生]]のである… ケンシロウやラオウなどの人間キャラに隠れがちだが、この馬もまた、北斗の拳という作品を象徴する上では欠かせないキャラクターである。 それを示すかのように、「ぱちんこCR北斗の拳」では北斗三兄弟である[[トキ>トキ(北斗の拳)]]を差し置いて「剛掌 黒王Ver」が作られ、 完全版でも南斗六聖拳の[[ユダ>ユダ(北斗の拳)]]を差し置いて単独で表紙を飾ったこともある。後者は[[イチゴ味>北斗の拳 イチゴ味]]でもネタにされた。 ちょいちょい大きさが変わるとか言っちゃいけない。 *その他の媒体 FCの『北斗の拳4』(クソゲー)では原作終了後の世界にもかかわらず、何故か平然と登場する。 しかもルーラ扱い。風丸よりは強いと思うんだが(風丸は黒王号を手に入れた際“便利な物が手に入りましたね”と物扱いしている) なお、作中で“かつてこの馬には3人しか乗ったことがない”と言われているが上記のようにもっとたくさんの人物が乗っている。 同じくSSの『北斗の拳』(歩くクソゲー)でも登場。こちらも原作終了後の世界観。 何故か黒王号存命なのにも関わらず歩くケンシロウ一行。 名前貸ししてないでちゃんと監修しろよ武論尊。 ちなみにラオウとの出会いは『ラオウ外伝 天の覇王』で明かされた。 黒王は別に修羅の国の生き物とかではなくれっきとした日本の(元)野生馬である。 ラオウ率いる拳王軍は智将(自称)ギオンと戦っていたのだが、ギオンは黒王谷に先遣隊をわざとおびき寄せて殲滅させていた。 屈強な野生馬たちの集う黒王谷…その王こそが、黒王号だったのだ。 黒王号は負傷した仔馬を庇いながら虎(←なぜ北斗世界の日本には普通に生息しているのだろう)二頭と戦い続けていたが、 それを見かねたラオウは虎の片割れを殺し仔馬を安楽死させた。 しかし、黒王からしたら仲間を殺されたわけだからラオウは敵である。 黒王はラオウを蹴飛ばし残った虎を仕留め、ラオウに近づく…仇を取るために。 だが、自身の一撃を受けても耐え抜いたラオウに王の覚悟、ラオウの覇業に理解を示し、ラオウに背中を貸すことを承諾し、 千頭の呼び寄せ連れて行けと…ラオウ自身も共に戦うことを承諾したのだ。 こうしてラオウは黒王谷を手中に収め、自身に理由はどうあれ黒王号を引き合わせたギオンを「褒美」として自軍の将に命じた。 (ま、そのあと[[ウイグル>ウイグル獄長]]にあっさり鞍替えするんだけど) また、ユリアが死んだ(厳密には死んでいない)と報告を受けた時に唯一内心を打ち解けた存在でもある。 そういう誓いもあってかジュウザに黒王を奪われたときは車があったとしても拒否するほど。 後付けといわれたらそれまでだが…   『[[北斗無双]]』でもラオウの奥義で呼び出せる。 黒王で走ってるだけで、まるでゴミのように敵が死んでいくので楽である。 バイクと同じ扱いだから段差は飛び越せないけどな! 『[[Jスターズ ビクトリーバーサス]]』でもラオウに付き従い登場したが、別にシナリオには絡まない。 [[両津勘吉]]には競走馬にされそうになり、[[めだかちゃん>黒神めだか]]にはすくみ上っていた。 ちなみにめだかちゃんは「あんな可愛い馬にまで嫌われるとはな」と哀しんでいた辺りやっぱり大物である。胸のサイズではなく。 メダルゲーム『スターホース3』ではイベントレース限定で&bold(){競走馬として出走する}。 登場するイベントレースはコースはカイロ・ダート1600m。 馬体重は978kg。左目に眼帯をし、ケンシロウがジョッキーという第二部スタイルである。 スタイルは追込で、序盤は最後尾近くにいるが終盤に恐ろしいパワーで追い上げてくる。他の競走馬の倍くらいありそうな巨体が砂を巻き上げて追いかけてくる様子は大変怖い。 北斗の拳が最初から特撮ドラマだったら…というテーマの『[[北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝]]』では、脚本担当の武藤尊徳がラオウ役の島田に相応しい乗り物を考えている時に偶然見た戦国ドラマを見て「ラオウを馬に乗せる」事を思いつく。 だが身長210cm、体重145kg+ラオウの重装甲衣装を着けた島田に普通の馬(それでもその動物プロダクション内では一番大きく力も強い馬ではある)は耐えられず、島田自身が「馬が限界なのが分かる、降ろしてくれ」と言ってしまう程。 そこで悩む監督達に動物プロダクションの人が非常に大きな馬であるばん馬を居る事を指摘し提案したので、監督達は北海道に飛ぶ。 結果、ばんえい競馬を引退した直後で見た目もよく島田の体格に耐え得るだけでなく島田の持ってきたラオウの衣装を咥え「それを着て乗ってみろ」と言わんばかりに促す頭もいい馬である「ブラックキング」号と牧場で出会う事となった。 黒王号という名前も島田が元の「ブラックキング」を単純に和訳したノリで付けた名前という設定であるが、こうしてドラマ撮影に新たな(動物)役者が加わることとなった。 「黒王号クラスの馬はばん馬の馬として実在する」というのは昔から言われており黒王号に関してはそれを使うのではないかと読者から予測されていたが、今回はそれをどストレートに表現した形となっている。 &s(){なおばん馬の所持者は「無茶はさせないでくださいよ」と言っているが後の黒王号の活躍からしてフラグにしか思えない。} *余談 実は小さくなっている時の黒王号ぐらいのサイズの馬ならば現実にも存在する。 最近の記録だと、オーストラリア産、2003年生まれのシャイアー種((イギリスで品種改良されて生まれた労働用の超大型馬種。体重1トン当たり前だとか。))であるノディ号は肩の高さ205cm、体重1500kgという数値。 歴史上だと肩の高さ219㎝という馬の記録も残っている。 流石にラオウや黒王号と違って、空気を読んで自在にでかくなったりはしないだろうけど(モヒカンの2.5倍くらいの体高には余裕でなれる)。 ちなみに『北斗の拳』終了後の90年代、ジャンプで黒王号とは真逆の[[小さい白馬が主役な漫画>みどりのマキバオー]]が連載されたが、そっちとのコラボは今の所存在しない(それぞれ単独で『スターホース3』客演はあるが)。 &font(l){[[「黒王号… 一度勝負してみてぇな…」>>カスケード(マキバオー)]]} またリアルの競馬では1994年に黒王号が名前由来な競走馬「ナムラコクオー」がデビュー。残念なことに黒王号程黒くは無いものの、中央でG3重賞勝利し移籍した高知で12歳まで走り続け、引退後高知の&bold(){黒}潮牧場で余生を過ごし2019年に他界した。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - Gガンダムの馬も似たようなのがあったな -- 名無しさん (2013-11-27 22:34:36) - ばんえい馬のサイズだな。 ただ北斗の拳の舞台が日本だとしたら、1000の馬を率いてた描写から見ると栗東か美浦のサラブレッドの可能性もあるww -- 名無しさん (2013-11-27 22:40:47) - ダルマホースが黒王号と呼ばれてたwww -- 名無しさん (2013-11-28 00:31:17) - ゼノンコミックス版にて作者完全描き下ろしエピソードにて、黒王が片目を失明した理由が明かされるというが… -- 名無しさん (2014-04-17 22:19:13) - Jスターズでは黒神めだかに怯んだらしい。めだかちゃんマジぱねぇ -- 名無しさん (2014-04-17 23:14:55) - 左目が潰れた理由は、『北斗の拳 -LAST PIECE-』でジュウザの遺児ショウザとともにX郡都軍と戦った際に受けた矢傷が原因 -- 黒王号 (2014-12-24 15:57:27) - こんなのがたくさんいる試されすぎた大地、北海道 -- 名無しさん (2016-06-23 13:06:14) - めだかの動物避けは黒王にも通用するのか……。 -- 名無しさん (2016-06-23 13:14:09) - ということは、めだか>黒王号!? -- 名無しさん (2016-11-27 09:50:18) - バットは修羅の国編で唐突に黒王に乗った扱いだけど、ぶっちゃけ第一部の終盤でケンシロウと一緒に乗ってるから黒王それ覚えててケンシロウの元に駆けつけようとするバットに背を貸したんじゃなかろうか。 -- 名無しさん (2016-11-27 10:09:55) - もしかしたら、決戦の前にラオウから、『俺はもしかしたら、明日の決戦でケンシロウに負けるかもしれん。そのときは、ケンシロウを新たな主として仕えよ』と言われていたのかな。 -- 名無しさん (2017-01-15 18:14:19) - 「花の慶次」の松風の子孫、という説も。 -- 名無しさん (2017-11-27 00:07:56) - ↑(一番上)風雲再起は一応普通の馬だぞ?モビルホースに乗って戦えるが。 -- 名無しさん (2018-01-07 14:41:09) - 徒士と騎兵なら騎兵の方が有利だろうが、仮にも北斗神拳伝承者のケンシロウ相手に馬上が有利とは思えない。そのスピードで翻弄しようにもすぐ追いつかれそうだし。後、高く跳び上がったシーンだが、あれは跳んだ後ラオウがさらに闘気を地面に放って加速したと思ってたわ(ちなみにケンシロウは自力で跳んだと思ってた)。 -- 名無しさん (2018-08-14 01:13:04) - 北斗の拳の設定からすると黒王号も凄まじい闘気の持ち主だったりするんかね…単体でもウイグルや牙大王辺りよりは強かったりして -- 名無しさん (2018-11-05 14:24:27) - ラオウの唯一の忠臣 -- 名無しさん (2019-07-13 22:13:31) - 系譜的には松風やモビルホース風雲再起のご先祖様だよね。 -- 名無しさん (2020-07-12 11:43:14) - 黒王の最期がユリアに呪い殺されたように見えてしまうのですが、どうしたら良いでしょうか -- 名無しさん (2021-05-07 20:30:34) - 黒王ほどの馬にも、めだか会長の動物避けは通用するのか、、、 -- 名無しさん (2021-05-07 22:21:10) - 史上最大の馬を検索したら体重1500kg、首の付根の高さ216cmとかいう( ゚д゚)なのが出てきた -- 名無しさん (2021-05-29 01:23:05) - 最近はカスケードの中の人がラオウをやってたりする -- 名無しさん (2021-08-05 21:03:50) - 牡なのか牝なのかはたまたセンなのか -- 名無しさん (2021-09-24 11:45:30) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/08/28 Sun 20:59:23 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#ff0000){「ケンシロウ、貴様ごとき黒王号の上で充分だ!!」} &font(#0000ff){「ラオウ!そんな駄馬の上でこの俺には勝てんっ!!」} } 黒王号とは、『[[北斗の拳]]』に登場する[[ラオウ>ラオウ(北斗の拳)]]の愛馬。 [[ジャギ>ジャギ(北斗の拳)]]のG-MAXや[[サウザー>サウザー(北斗の拳)]]の聖帝バイクなどの乗り物が(文明が衰退したはずなのに)闊歩する世紀末の世において、 ラオウはこの[[馬]]以外の乗り物に絶対に跨がる事はなかった。 *概要 普通の馬に比べてとても大きく、&bold(){蹄が象並にある}。毛色は黒鹿毛かもしくは青毛で描写される。 その巨体に相応しく馬力も強く、身長210cm、体重145kgもの体格を持ち、そこへさらに鎧兜を身につけたラオウが乗っても軽々と走り回れるほど。 その上非常に賢いというか気難しく、ラオウや[[ケンシロウ>ケンシロウ(北斗の拳)]]などの一部の実力を認めた者以外にその背を許す事は無く、 [[モヒカン]]はラオウが手を下すまでもなく黒王が踏み潰してTHE ENDである。 パワーは一撃で分厚い鉄の門も蹴り破るほどで、作中でも人間を14人も踏み殺している(アニメではもっと多い)。 更に跳躍力も並外れて高く、ケンシロウとの最初の戦いではビル街を眼下に望むほどの高さまで跳躍していたし、断崖絶壁も難なく飛び超える。 本来馬は見た目ほど長い距離は走れない動物だが、黒王号は何時間もぶっ続けで走り続けるほどのスタミナを持つ。 しかし一度認めた漢には馬ながら敬意を評し、己を乗りこなした[[ジュウザ>ジュウザ(北斗の拳)]]の骸を真っ先に葬ろうとしたこともある。ラオウも黒王の気持ちを理解しているから、行動を責めはせずに部下にジュウザを丁重に葬るよう命じた。   まさに名馬と呼ぶに相応しいが、何故か騎乗してむしろ有利のはずなのにラオウにとっては黒王号に乗ったままの戦闘は手加減であり、 ケンシロウも冒頭のように駄馬呼ばわりしている……。 しかし賢いが故に空気が読める馬なので%%そうでなければ頭が悪いことになる%%、気難しい割にこの扱いに不満は見せず、後にケンシロウを主と認めて乗せていた。 *作中での活躍 [[レイ>レイ(北斗の拳)]]の前に、初めてラオウが現れた際に一緒に登場。ラオウはレイを黒王の背から降りる事なく瞬殺した。 その直後のケンシロウとの戦いでも、ラオウを背に乗せたまま天高く飛び上がり、その桁違いのパワーを見せつけた。 この時、ケンシロウは特に何もしてない黒王を殴ってる この戦いでラオウは膝をつきそうになるほどまで負傷し、部下たちはその姿を見て逃げ出してしまうが、唯一黒王だけはラオウから離れる事はなかった。 その後もラオウの移動手段と重宝され、最終決戦の前には単身でケンシロウをラオウの待つ北斗練気闘座まで送り届ける。 そしてラオウが天に還った後、ケンシロウとユリアを背に乗せ、共に安住の地を求めて旅立った。 ここで出番は終了…する事はなく、第二部の帝都編においてもケンシロウの愛馬として登場。 なにが原因かは不明だが片目を失明しているらしく、赤い布を巻かれていた。 以前ケンシロウに殴られたのが原因だろうか。 この様に隻眼になった経緯については長らく読者の想像で補うしかなかったのだが、 本作30周年企画に際した新作エピソード『北斗の拳-LAST PIECE-』においてその経緯が描かれる事となった。   劇中で背に乗せたのはラオウ、ジュウザ、ケンシロウ、[[バット>バット(北斗の拳)]]、リン、ユリア。 バットは修羅の国編クライマックスで、割と唐突に黒王に乗って現れた…ように見えるが、 第一部でリン共々乗った事があるので黒王もそれを覚えていて背を貸したと思われる。 最終エピソードにて、ケンシロウの七つの傷が発光して記憶を失う謎の異変の直前にケンシロウの呼びかけに答えなくなり、目を閉じて動かなくなるのが最後の出番。 形は違えどかつての主と同じく[[立ったまま逝った>立ち往生]]のである… ケンシロウやラオウなどの人間キャラに隠れがちだが、この馬もまた、北斗の拳という作品を象徴する上では欠かせないキャラクターである。 それを示すかのように、「ぱちんこCR北斗の拳」では北斗三兄弟である[[トキ>トキ(北斗の拳)]]を差し置いて「剛掌 黒王Ver」が作られ、 完全版でも南斗六聖拳の[[ユダ>ユダ(北斗の拳)]]を差し置いて単独で表紙を飾ったこともある。後者は[[イチゴ味>北斗の拳 イチゴ味]]でもネタにされた。 ちょいちょい大きさが変わるとか言っちゃいけない。 *その他の媒体 FCの『北斗の拳4』(クソゲー)では原作終了後の世界にもかかわらず、何故か平然と登場する。 しかもルーラ扱い。風丸よりは強いと思うんだが(風丸は黒王号を手に入れた際“便利な物が手に入りましたね”と物扱いしている) なお、作中で“かつてこの馬には3人しか乗ったことがない”と言われているが上記のようにもっとたくさんの人物が乗っている。 同じくSSの『北斗の拳』(歩くクソゲー)でも登場。こちらも原作終了後の世界観。 何故か黒王号存命なのにも関わらず歩くケンシロウ一行。 名前貸ししてないでちゃんと監修しろよ武論尊。 ちなみにラオウとの出会いは『ラオウ外伝 天の覇王』で明かされた。 黒王は別に修羅の国の生き物とかではなくれっきとした日本の(元)野生馬である。 ラオウ率いる拳王軍は智将(自称)ギオンと戦っていたのだが、ギオンは黒王谷に先遣隊をわざとおびき寄せて殲滅させていた。 屈強な野生馬たちの集う黒王谷…その王こそが、黒王号だったのだ。 黒王号は負傷した仔馬を庇いながら虎(←なぜ北斗世界の日本には普通に生息しているのだろう)二頭と戦い続けていたが、 それを見かねたラオウは虎の片割れを殺し仔馬を安楽死させた。 しかし、黒王からしたら仲間を殺されたわけだからラオウは敵である。 黒王はラオウを蹴飛ばし残った虎を仕留め、ラオウに近づく…仇を取るために。 だが、自身の一撃を受けても耐え抜いたラオウに王の覚悟、ラオウの覇業に理解を示し、ラオウに背中を貸すことを承諾し、 千頭の呼び寄せ連れて行けと…ラオウ自身も共に戦うことを承諾したのだ。 こうしてラオウは黒王谷を手中に収め、自身に理由はどうあれ黒王号を引き合わせたギオンを「褒美」として自軍の将に命じた。 (ま、そのあと[[ウイグル>ウイグル獄長]]にあっさり鞍替えするんだけど) また、ユリアが死んだ(厳密には死んでいない)と報告を受けた時に唯一内心を打ち解けた存在でもある。 そういう誓いもあってかジュウザに黒王を奪われたときは車があったとしても拒否するほど。 後付けといわれたらそれまでだが…   『[[北斗無双]]』でもラオウの奥義で呼び出せる。 黒王で走ってるだけで、まるでゴミのように敵が死んでいくので楽である。 バイクと同じ扱いだから段差は飛び越せないけどな! 『[[Jスターズ ビクトリーバーサス]]』でもラオウに付き従い登場したが、別にシナリオには絡まない。 [[両津勘吉]]には競走馬にされそうになり、[[めだかちゃん>黒神めだか]]にはすくみ上っていた。 ちなみにめだかちゃんは「あんな可愛い馬にまで嫌われるとはな」と哀しんでいた辺りやっぱり大物である。胸のサイズではなく。 メダルゲーム『スターホース3』ではイベントレース限定で&bold(){競走馬として出走する}。 登場するイベントレースはコースはカイロ・ダート1600m。 馬体重は978kg。左目に眼帯をし、ケンシロウがジョッキーという第二部スタイルである。 スタイルは追込で、序盤は最後尾近くにいるが終盤に恐ろしいパワーで追い上げてくる。他の競走馬の倍くらいありそうな巨体が砂を巻き上げて追いかけてくる様子は大変怖い。 北斗の拳が最初から特撮ドラマだったら…というテーマの『[[北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝]]』では、脚本担当の武藤尊徳がラオウ役の島田に相応しい乗り物を考えている時に偶然見た戦国ドラマを見て「ラオウを馬に乗せる」事を思いつく。 だが身長210cm、体重145kg+ラオウの重装甲衣装を着けた島田に普通の馬(それでもその動物プロダクション内では一番大きく力も強い馬ではある)は耐えられず、島田自身が「馬が限界なのが分かる、降ろしてくれ」と言ってしまう程。 そこで悩む監督達に動物プロダクションの人が非常に大きな馬であるばん馬を居る事を指摘し提案したので、監督達は北海道に飛ぶ。 結果、ばんえい競馬を引退した直後で見た目もよく島田の体格に耐え得るだけでなく島田の持ってきたラオウの衣装を咥え「それを着て乗ってみろ」と言わんばかりに促す頭もいい馬である「ブラックキング」号と牧場で出会う事となった。 黒王号という名前も島田が元の「ブラックキング」を単純に和訳したノリで付けた名前という設定であるが、こうしてドラマ撮影に新たな(動物)役者が加わることとなった。 「黒王号クラスの馬はばん馬の馬として実在する」というのは昔から言われており黒王号に関してはそれを使うのではないかと読者から予測されていたが、今回はそれをどストレートに表現した形となっている。 &s(){なおばん馬の所持者は「無茶はさせないでくださいよ」と言っているが後の黒王号の活躍からしてフラグにしか思えない。} *余談 実は小さくなっている時の黒王号ぐらいのサイズの馬ならば現実にも存在する。 最近の記録だと、オーストラリア産、2003年生まれのシャイアー種((イギリスで品種改良されて生まれた労働用の超大型馬種。体重1トン当たり前だとか。))であるノディ号は肩の高さ205cm、体重1500kgという数値。 歴史上だと肩の高さ219㎝という馬の記録も残っている。 流石にラオウや黒王号と違って、空気を読んで自在にでかくなったりはしないだろうけど(モヒカンの2.5倍くらいの体高には余裕でなれる)。 ちなみに『北斗の拳』終了後の90年代、ジャンプで黒王号とは真逆の[[小さい白馬が主役な漫画>みどりのマキバオー]]が連載されたが、そっちとのコラボは今の所存在しない(それぞれ単独で『スターホース3』客演はあるが)。 &font(l){[[「黒王号… 一度勝負してみてぇな…」>>カスケード(マキバオー)]]} またリアルの競馬では1994年に黒王号が名前由来な競走馬「ナムラコクオー」がデビュー。残念なことに黒王号程黒くは無いものの、中央でG3重賞勝利し移籍した高知で12歳まで走り続け、引退後高知の&bold(){黒}潮牧場で余生を過ごし2019年に他界した。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - Gガンダムの馬も似たようなのがあったな -- 名無しさん (2013-11-27 22:34:36) - ばんえい馬のサイズだな。 ただ北斗の拳の舞台が日本だとしたら、1000の馬を率いてた描写から見ると栗東か美浦のサラブレッドの可能性もあるww -- 名無しさん (2013-11-27 22:40:47) - ダルマホースが黒王号と呼ばれてたwww -- 名無しさん (2013-11-28 00:31:17) - ゼノンコミックス版にて作者完全描き下ろしエピソードにて、黒王が片目を失明した理由が明かされるというが… -- 名無しさん (2014-04-17 22:19:13) - Jスターズでは黒神めだかに怯んだらしい。めだかちゃんマジぱねぇ -- 名無しさん (2014-04-17 23:14:55) - 左目が潰れた理由は、『北斗の拳 -LAST PIECE-』でジュウザの遺児ショウザとともにX郡都軍と戦った際に受けた矢傷が原因 -- 黒王号 (2014-12-24 15:57:27) - こんなのがたくさんいる試されすぎた大地、北海道 -- 名無しさん (2016-06-23 13:06:14) - めだかの動物避けは黒王にも通用するのか……。 -- 名無しさん (2016-06-23 13:14:09) - ということは、めだか>黒王号!? -- 名無しさん (2016-11-27 09:50:18) - バットは修羅の国編で唐突に黒王に乗った扱いだけど、ぶっちゃけ第一部の終盤でケンシロウと一緒に乗ってるから黒王それ覚えててケンシロウの元に駆けつけようとするバットに背を貸したんじゃなかろうか。 -- 名無しさん (2016-11-27 10:09:55) - もしかしたら、決戦の前にラオウから、『俺はもしかしたら、明日の決戦でケンシロウに負けるかもしれん。そのときは、ケンシロウを新たな主として仕えよ』と言われていたのかな。 -- 名無しさん (2017-01-15 18:14:19) - 「花の慶次」の松風の子孫、という説も。 -- 名無しさん (2017-11-27 00:07:56) - ↑(一番上)風雲再起は一応普通の馬だぞ?モビルホースに乗って戦えるが。 -- 名無しさん (2018-01-07 14:41:09) - 徒士と騎兵なら騎兵の方が有利だろうが、仮にも北斗神拳伝承者のケンシロウ相手に馬上が有利とは思えない。そのスピードで翻弄しようにもすぐ追いつかれそうだし。後、高く跳び上がったシーンだが、あれは跳んだ後ラオウがさらに闘気を地面に放って加速したと思ってたわ(ちなみにケンシロウは自力で跳んだと思ってた)。 -- 名無しさん (2018-08-14 01:13:04) - 北斗の拳の設定からすると黒王号も凄まじい闘気の持ち主だったりするんかね…単体でもウイグルや牙大王辺りよりは強かったりして -- 名無しさん (2018-11-05 14:24:27) - ラオウの唯一の忠臣 -- 名無しさん (2019-07-13 22:13:31) - 系譜的には松風やモビルホース風雲再起のご先祖様だよね。 -- 名無しさん (2020-07-12 11:43:14) - 黒王の最期がユリアに呪い殺されたように見えてしまうのですが、どうしたら良いでしょうか -- 名無しさん (2021-05-07 20:30:34) - 黒王ほどの馬にも、めだか会長の動物避けは通用するのか、、、 -- 名無しさん (2021-05-07 22:21:10) - 史上最大の馬を検索したら体重1500kg、首の付根の高さ216cmとかいう( ゚д゚)なのが出てきた -- 名無しさん (2021-05-29 01:23:05) - 最近はカスケードの中の人がラオウをやってたりする -- 名無しさん (2021-08-05 21:03:50) - 牡なのか牝なのかはたまたセンなのか -- 名無しさん (2021-09-24 11:45:30) #comment #areaedit(end) }

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