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「碇シンジ」(2024/03/10 (日) 19:27:13) の最新版変更点
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#center(){
&size(18){僕は……}
&size(18){エヴァンゲリオン初号機パイロット、}
&size(18){&ruby(いかり){碇}シンジです!}}
碇シンジとは、「[[新世紀エヴァンゲリオン]]」シリーズ及び「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の主人公である。
#region(目次)
#contents
#endregion
*プロフィール
生年月日:2001年6月6日
年齢:14歳
身長:157cm
血液型:A型
声優:[[緒方恵美]]、[[神木隆之介]](シン・エヴァンゲリオン劇場版:||)
*人物
本作品の主人公。
父、[[碇ゲンドウ]]と母、[[碇ユイ]]の長男として作中の2001年に誕生したが、幼少時に母ユイを失い、父ゲンドウによって親戚の「先生」に預けられていた。
その事が原因で「父に捨てられた」というコンプレックスが心に生じ、内向的な彼の性格の基礎となってしまっている。((シンジの回想から「先生」に心理的虐待を受けていた事実が示唆されている。 虐待内容は無視、シンジにだけおやつを与えない等のネグレクトで、そのせいで「愛されたい願望」が強いとも推測される。))
しかし、[[使徒>使徒(新世紀エヴァンゲリオン)]]の進攻に際しゲンドウによって[[第3新東京市>第3新東京市(新世紀エヴァンゲリオン)]]に呼ばれ、[[エヴァンゲリオン初号機]]のパイロット、サードチルドレンとなった。
性格は前述した通り内向的で、基本的に人との関わりを好まない。
しかし本質的には人を好きで、他人と触れ合う事で互いに傷付く事を恐れている。(([[赤木リツコ]]はこれを「ヤマアラシのジレンマ」と称した。))
父の事も表面上は嫌っているが、心の奥底では分かり合いたい・認めて貰いたいという想いを抱いており、それが彼のエヴァに乗る根本的な原動力になっている。
料理等の家事が得意で、家事が出来ない[[葛城ミサト]]の代わりに家事を一手に仕切っている。
また、密かな特技として幼少時から習っているチェロがある。
[[レイ>綾波レイ]]、[[アスカ>惣流・アスカ・ラングレー]]という国内屈指の有名ヒロインと作品の象徴・顔役はEVA初号機に挟まれる形となっており、
彼自身はその点でも不遇な主人公でもある。
特に「新世紀」のころは顕著で、ヘタレイメージが強かったこともありイメージもあまり良くなくグッズ等があっても精々ニッチ向けだった。
しかし新劇場版では新世紀同様ヘタレるところはあるが、描写もかなり補間されておりさらに周囲の協力もあり彼がそこから立ち直り成長も描かれるようになった。
そのため「新世紀」の頃よりヘタレイメージは薄らぎ、上記のヒロイン達と比べると一歩及ばないところはあってもそれなりに目立つ位置に置かれたり、客演でも彼がメインを張るようになった。
一話の「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ」は彼の代名詞と言える有名なセリフだが、これは当時精神的にかなり追い詰められていた[[庵野秀明]]監督自身へのメッセージであったとか。
*劇中での活躍
**[[TVアニメ版>新世紀エヴァンゲリオン]]
ゲンドウによって呼び寄せられエヴァ初号機のパイロットとなってからは、エヴァでの戦闘、葛城ミサトとの同居生活、
同じパイロットであるアスカやレイ、学校の友人となる[[トウジ>鈴原トウジ]]やケンスケとのコミュニケーションを通じて一人の人間として成長していく。
何度かパイロットとしての責務から逃げ出そうとするが、ゼルエルにネルフが追い詰められた際は自ら舞い戻り、「男の戰い」を行った。
だが、[[アラエル>アラエル(新世紀エヴァンゲリオン)]]の精神攻撃を受けたアスカの精神崩壊、[[アルサミエル>アルミサエル(新世紀エヴァンゲリオン)]]と共に自爆してしまったレイの真実、更には唯一心を許した[[渚カヲル]]を自らの手で処断した事が心に負担を掛け、再び内向的な性格に戻ってしまう。
その精神状態を[[ゼーレ>ゼーレ(新世紀エヴァンゲリオン)]]に利用されて人類補完計画発動の依り代とされてしまうが、最終的には自らと他人の距離、自分自身の存在を確定し、「自分は此処に居ても良い」と感じる様になった。
この時のメイン人物総出の「おめでとう」は、かなりシュール。
しかも、これだけ見ても意味不明という酷い有様であった。
**[[旧劇場版>新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に]]
主にTV版の補完的な内容。
登場人物の精神的な部分が描かれたが、その際にシンジと他者の感情にかなりの温度差がある事が明らかになる。
また、&font(#ff0000){精神崩壊状態のアスカの生おっぱいをオカズに自家発電(意味深)を行う}という主人公にあるまじき行動を行い、
酷い自己嫌悪に陥っていた。((健康的な中学生の少年として、日頃からアスカをオカズにはしていたらしい事が彼自身の精神世界で言及されている。))
「最低だ、俺って…。」
[[ミサト>葛城ミサト]]に叱咤され、[[エヴァ量産機>EVA量産機]]を相手に孤軍奮闘するアスカを助ける為に初号機で出撃するも、
無残に喰い散らかされた弐号機の姿に感情を爆発させ、サードインパクトを発動させてしまう。
[[リリス>リリス(新世紀エヴァンゲリオン)]]によって全ての決定権を委ねられるが、最終的には「どんなに辛い世界でも人が好き」という自身の本当の気持ちに気付き、
補完された世界ではなく人が満ちた世界を望んだ。
……だが、何故か最後はアスカと二人きりの世界に。
このENDは未だに公式で意味が公表されておらず、考察の対象となっている。((庵野監督のコメント「別に他人がいても良いんじゃない?」))
**[[漫画版>新世紀エヴァンゲリオン(漫画)]]
原作との差別化を図ったためなのか、瞳の色が茶色に変更されている。
幼少時に預けられていた人が「先生」から「親戚(母の兄一家)」に変更されている。
「ごく普通の少年」もしくは「冷めた子供」というキャラクターで成り立っており、庵野秀明と貞本義行の考え方の違いが出ている。
また、「逃げちゃダメだ」とは言わない。
レイとの交流が増えており、彼女とは相思相愛の仲となっており、「君を失いたくない」と涙する程にレイへの純粋な想いを抱くようになっている。
因みに、ファーストキスの相手はアニメ版とは異なる。
**[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序]]
基本的な部分は原作と同様だが、早期にサードインパクトやリリスの事を知るといった変更が加えられている。
またトウジ、ケンスケとはより親友然とした描かれ方をしており、シンジがエヴァに乗る強い理由となった。
今作はシンジの周囲の人間――特に大人達が旧作よりかなり良心的なお陰か、全体的に旧作よりも前向き……というか「主人公らしい」性格になっており、[[第6の使徒>ラミエル(新世紀エヴァンゲリオン)]]戦では辛い痛みを抱えながらも前に進むといったシーンが追加されている。
**[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]
旧作より周囲の人々と能動的に関わったり、アスカとも直ぐに気兼ねなく話せる間柄になっていたりした。
特に終盤、原作における「男の戰い」はよりパワーアップしており、搭乗時にはゲンドウを圧す程の意志の強さを見せ、
エネルギー切れの後はレイを助けるという明確な意志の元に初号機を再起動。 シン化させ、使徒に捕食されたレイを救い出した。
「綾波ヲ……返セ!」の下りは、最早[[熱血]][[ロボアニメ>ロボットアニメ]]の様な熱さで、旧作の不甲斐無さを完全に払拭している必見シーンである。
その今迄の碇シンジ像を覆す活躍から、敬意を込めて『シンジさん』と一部から呼ばれる様になる。
危うくサードインパクトを起こしかけるが、[[Mark.06>EVANGELION Mark.06(エヴァ6号機)]]に搭乗するカヲルが放った槍に貫かれ、その後は初号機に取り込まれたまま状況不明。
**[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q]]
前作ラストの状態のまま、初号機に凍結され宇宙空間にいたが、対ネルフ組織「[[ヴィレ>Wille(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)]]」に奪還される。
そして14年振りに戦艦「ヴンダー」で目覚めるが、自分に冷たい視線をぶつけるクルーや自分に冷たい態度を取る葛城ミサトに困惑してしまう。
更に、前作同様前向きに「初号機に乗せてくれ」とミサトに頼むも、彼女からは「何もしないで」と一蹴されてしまう。
その後、ミサトや[[リツコ>赤木リツコ]]から簡単な説明を受けるも、矢継ぎ早に登場する衝撃の事実についていけずただただ混乱してしまい、
おまけに成長したトウジの妹・[[サクラ>鈴原サクラ]]や一方的にガラス越しの怒りと悲しみの累積をぶつけるアスカに更に困惑を極める一方。
そして、初号機とはシンクロ出来ず、「エヴァの覚醒リスクを抑える」名目で首に「DSSチョーカー」なる爆弾をつけられてしまう。
皆への愛想が尽きかけたところで[[零号機>エヴァンゲリオン零号機]]そっくりのエヴァMark.09が襲来し、
ミサトの制止も聞かずにレイの声に導かれるがままにMark.09に飛び乗ってヴンダーを脱走してしまう。
ネルフでは父・ゲンドウから[[エヴァ第13号機>エヴァンゲリオン第13号機]]に乗る様に命令され、
再会した筈のレイ(アヤナミレイ(仮称))は素っ気無い態度を取られる等、此処でも孤独に苛まれてしまうが、
ピアノの連弾を経て自分に真摯に接してくれるゼーレの少年・渚カヲルと親しくなる。
だが、外の世界への疑念がきっかけでカヲルから、自分が「破」ラストでシン化したことで起こした「ニアサードインパクト」が原因でサードインパクトが発生、
世界が滅びたという事実を知らされてしまい、
更に冬月から自分が助けたレイはまだ初号機の中にいて今いるレイは量産化された母・ユイのクローンであるアヤナミシリーズの一つだと知らされ、[[絶望]]。 自暴自棄になってしまう。
だが、DSSチョーカーを引き受けてまで説得したカヲルの誠意に触れ、彼と共にエヴァ第13号機に搭乗。 世界の修復の為にセントラルドグマの二本の槍を抜く事にする。
ドグマでは追撃したアスカの改2号機と交戦しこれを退けるも、異変に気付いたカヲルが止めようとするのも聞かず二本の槍を抜いてしまう。
そしてこれにより、Mark.06内に潜んでいた使徒の封印が解け、第13号機がシン覚醒し、フォースインパクトが発動してしまう。
再度絶望したシンジの為にトリガーとなったカヲルは、自滅に近い形でDSSチョーカーを発動。 彼の目の前でその身を爆ぜさせる。
フォースインパクトは止まり、第13号機からプラグは[[マリ>真希波・マリ・イラストリアス]]の8号機に引っこ抜かれたが、
この事がトドメとなって廃人同然となってしまうが、アスカに理不尽に蹴られながら救出され黒波と共に救助を受ける為に引き摺られていった。
「破」の続きである事から能動的になったものの、周りから精神的にフルボッコにされやる事成す事裏目に出た結果絶望が待っていた、という印象が強い。
余りの超展開に加えて最初から最後までひたすらシンジが追い詰められていく鬱度の高いシナリオに、流石に批判も上がった。
このあまりに悲惨な境遇ゆえに、演じた緒方恵美は&bold(){収録時に本気で落ち込んでしまい}(東日本大震災の惨状を自分が引き起こしたと言われたらどうするか、と考え込んだそうな)、カヲル役の[[石田彰]]氏に気を遣われ、ラストシーンでは声を出す気力すら失い、セリフを全てカットさせてもらったという。
次回作シン・エヴァンゲリオンでは放浪の先に希望を見出すらしいが……。
**[[シン・エヴァンゲリオン劇場版:||]]
前作Qでの出来事によるショックで失語症に陥り、半分程廃人と化してしまった。アスカ達によって連れて来られたのは"第3村"と呼ばれるニアサードインパクトを生き残った人々で形成された場所であり、そこでかつての友人のトウジやケンスケと再会し、村での生活で肉体と精神を回復させていく。そしてアヤナミレイ(仮称)の消滅により、「自分自身の落とし前をつけたい」と決意し、再びヴィレに乗り込んだ。
その後は紆余曲折があったもののミサトとマリの手助けにより再び初号機に搭乗。全てに決着をつける為エヴァ第13号機に乗る父、ゲンドウとマイナス宇宙で対峙することとなる。
しかし、第13号機との戦いでゲンドウとの間に必要なのは「対話」であることに気づいたシンジは、ゲンドウの想いを聞く。
ゲンドウはユイと出会う事で、誰かと生きる喜びを感じることができた。だが、初号機へのダイレクトエントリーによりユイを失ってしまい、再び孤独となりその時に初めて孤独の辛さを知る。ゲンドウはただユイに再び会いたいという自らの望みを叶えるためにアディショナルインパクトを引き起こした。それでもユイには会うことができず、一体何が悪かったのかと自問自答するゲンドウにシンジは、
#center(){
&b(){&color(blue){その弱さを認めないからだと思うよ。}}
}
とゲンドウにそう答えた。そこにいたのはユイの面影を残しながら、他者のことを思いかけることが出来るようになったシンジであった。 「捨てるのではなく渡す物」としてシンジはゲンドウにS-DATを返した。
拒絶し、反発し、恐怖の対象であった息子が、自分の弱さも他者の死と想いも受け止めることができていることに成長した事に対し、ゲンドウはこう告げる。
#center(){
&font(#000080,b){シンジ、大人になったな}
}
それと同時にシンジに対して、
#center(){
&font(#000080,b){すまなかった…シンジ}
}
と今まで向き合うことができなかった事をシンジに謝った。
ゲンドウはシンジを抱き寄せる。
その時、シンジの中にいたユイを見つけたゲンドウは電車を降りていった。
その後はゲンドウの代わりを引き継ぐため現れたカヲルにゲンドウの始めたことに対して落とし前をつけるため、
円環の物語に捕らわれていたカヲル、エヴァの呪縛に捕らわれていたアスカ、レイをそれぞれ救った。レイとの会話の際に、シンジはミサトが決死に届けてくれた「ガイウスの槍」により&bold(){ネオンジェネシスの実行、即ち全てのエヴァンゲリオンを消すことを告げた}。 レイを送り出した後、シンジはシンクロ率が無限大となった初号機=自分自身に槍を貫こうとした。だが、その時初号機の中にいた母、ユイがシンジを助け、13号機に乗っていたゲンドウと共に代わりに槍を受けた。
零号機、2号機、3号機、Mark.04シリーズ、仮設5号機、Mark.6、Mark.7が次々と槍に貫かれ、宇宙から消えていく。
自身の代わりにネオンジェネシスを行った母・ユイと父・ゲンドウの乗る初号機と13号機も共に槍に貫かれていった。
そしてシンジはつぶやいた。
#center(){
&b(){&color(blue){さようなら、全てのエヴァンゲリオン}}
}
そしてマイナス宇宙の何処かの海辺に一人で座っていたシンジの元に、オーバーラッピング対応型の8号機に乗ったマリが迎えに来る。マリの乗った、8+9+10+11+12号機が槍に貫かれたことにより、全ての宇宙からエヴァンゲリオンが消滅することになった。
次にシンジが目覚めたのはエヴァがいなくなった世界、山口県宇部新川駅のホームであった。
DSSチョーカーを首から取ってくれたマリの手を取り、成長したシンジは駅の階段を駆けていく。
#center(){
&b(){&color(blue){うん、行こう!}}
}
*他作品での活躍
**[[碇シンジ育成計画>新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画(漫画版)]]
[[To LOVEる> To LOVEる -とらぶる-]]もびっくりのラッキースケベキャラと化している。
レイ、アスカ、マナが主なその被害者。 因みに、3人全員に好かれているフラグメイカーでもある。
**綾波育成計画
主人公が別にいるために脇役で登場するが、レイを育てるにしろアスカを育てるにしろ、同僚で同級生なので割と出番は多い。
主人公はそこまでシンジに関わっている様子はないが、年が近い(らしい)ことと他の大人のように何かを強制しないためか、結構親しげに接してくれる。
育て方如何でレイ(アスカ)がシンジに好意を持つこともある。
**新世紀エヴァンゲリオン2
原作を追うシナリオの『使徒、襲来』の他に様々な人と絆を育むifストーリー『でも、この世界が好き』と全てのシナリオ解放後に解放されるハードシナリオ、『シバムラティックバランス』で主人公を務める。
原作通りに進む『使徒、襲来』以外では様々なifストーリーを楽しむのがコンセプトな作品なだけにプレイヤー次第で様々な姿を見る事ができる。
登場人物皆と一生懸命関わって自分がエヴァンゲリオンに乗る意義を見つけるという王道主人公なシンジを見るもよし、女性キャラクターと仲良くなりまくってハーレム主人公になるもよし、全てはプレイヤー次第。
通称「釣りエンド」と呼ばれるゲンドウとの和解イベントはファンならば必見。
また、すべての使徒が倒された状態でシンジが「心の迷宮に入る」コマンドを選択するとテレビ版の25、26話を再現した通称おめでというエンドに入るのだが、他キャラプレイでNPCのシンジが心の迷宮に入った場合もエンディングになる。
トウジプレイの場合は開始時点ですべての使徒を撃破済みなので、ゲーム開始直後にシンジが心の迷宮に入ってエンディング突入という珍事が発生することも。
なお、『シバムラティックバランス』では本当に絶望的な状況からシナリオがスタートするためシンジ(というかプレイヤー)が孤軍奮闘せざるを得ないので人間関係を楽しむ余裕は少ない事に留意されたし。
勿論、頑張ればこのシナリオでも「釣りエンド」を見たりすることも可能である。
……初号機以外のエヴァがパイロットごとロスト、数日後には戦術自衛隊が襲撃してくるというもはやどうしようもない状況でも釣りに行けてしまったりもするが。
** [[スーパーロボット大戦シリーズ]]
性格の変化が顕著で、[[キラ・ヤマト]]等と並んで「スパロボでかなり性格が変わる人」として認知されている。
[[スパロボF>スーパーロボット大戦F完結編]]で初登場。[[カトル>カトル・ラバーバ・ウィナー]]と仲良くなる事がサードインパクトエンディング回避の条件の1つとなっている。
また『F』では、「エヴァが無くても使徒を倒せる((このゲームでは、ATフィールドは4000ダメージ以上の攻撃で破れるため。))なら自分が命を懸けて戦う必要はない」とネルフを脱走するも発見され、[[ブライト>ブライト・ノア]]に殴られて「父さんにも殴られた事無いのに」と怒るという、かつての[[アムロ>アムロ・レイ]]を彷彿とさせるイベントが有名。(監修:[[&bold(){庵野}>庵野秀明]])((『α』ではまだ自部隊に出向していない時点でゲッタードラゴンがシャインスパークで使徒を倒してしまい、自分が戦う必要ないとネルフを脱走するという似たような展開があるが、こちらでは脱走中にたまたま出くわした自部隊の面々が「エヴァと共闘できれば使徒との戦いも楽になるのに」と口にしているのを聞いて自分からネルフに戻ってくる。))
『[[α>スーパーロボット大戦α]]』ではまたカトルと草間大作、『[[MX>スーパーロボット大戦MX]]』では[[綾人>神名綾人]]やマサト、『[[L>スーパーロボット大戦L]]』では[[一鷹>南雲一鷹]]や[[ラインバレル>鉄のラインバレル]]組、そしてまたもやカトルと仲が良い。
『[[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]』では[[アクエリオンEVOL]]組や、他作品の大人キャラ達と仲良し。
また[[甲児>兜甲児]]やアムロといった面々も兄貴分として面倒を見ており、[[シン・アスカ]]と同じく[[スパロボ補正]]で精神的に大きく成長する。
特に『α』では[[フラグ]]を立てると[[弐号機>エヴァンゲリオン弐号機]]が量産機に捕食される寸前(原作の「殺してやる殺してやる…」の場面)に自分のエヴァにのる決意、
目的を固めアスカを救うために&font(#ff0000){宇宙から}出撃。
プレイヤーは「俺たちが見たかった展開はこれだよ!」と思ったとか
思わなかったとか
MX?[[ロム兄さん>ロム・ストール]]が全部持っていきました。
『[[第3次α>第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~]]』においてはバルマー戦役を戦い抜いた「男前」なシンジさん。性格はなんと「&font(#ff0000){強気}」に設定されている。
キラとは親友兼&bold(){先輩}になっており、キラのストッパーみたいなもの。やめてよね事件ではカトル達と共にキラを止めようとした。
終盤で一度ヘタレたが、ゲンドウとも正面から向き合い、最終的に父に認められた。
『L』では新劇場版の設定で参戦。一鷹と[[浩一>早瀬浩一]]の後輩にあたり、特に浩一に対しては尊敬の念を抱いている。
異なる[[地球]]からの介入など様々な異常事態が頻発した結果、&bold(){第9以降の使徒の存在が丸ごと抹消された}。
物語が悲劇に傾く第9の使徒の存在がキャンセルされたため、かなり幸せに物語を終えるに至った。
『第3次Z時獄篇』でも新劇場版の設定で参戦。「アクエリオンEVOL」の[[ユノハ>ユノハ・スルール]]と繊細な者同士仲良くなり、後にユノハと仲を深める[[ジン>ジン・ムソウ]]とも親友となる。
[[ミコノ>ミコノ・スズシロ]]とも割と仲が良く、ジンからは援護セリフで別作品のキャラにも関わらず名前を呼んでもらえる仲の良さ。
他にも「[[ダイガード>地球防衛企業 ダイ・ガード]]」の赤木や「[[ダンクーガノヴァ>獣装機攻ダンクーガノヴァ]]」の葵などの他作品の大人組から可愛がられ導かれ、こちらでも独自のシンジとなるかと思われた…。
だが……続編の『第3次Z天獄篇』では、序盤で「綾波ヲ……返セ!!」が再現された後、ニア・サードインパクトの発生により新ヱヴァの世界は分離され一旦元の世界に転移。
再び作品世界に転移した頃にはアスカやマリとギッスギスな『Q』の状態で、時獄篇での精神の成長が嘘の様に卑屈な性格となってしまい、自軍からは困惑された。((転移したタイミングは恐らくセントラルドグマ最下層で2本の槍を抜いた後だと思われる。))
一応、友人であったユノハやジン達との交流により、原作よりはまだ前向きでカヲルもずっと傍にいる為に境遇もマシではあるのだが、
アスカとの関係は「一時休戦」から進まず、他作品のキャラとの交流でも彼等は『Q』の出来事を知らない為に
完全にはシンジの気持ちを分かってあげられない為、本当の意味で救われている訳ではない――という何ともモヤモヤする終わり方となっている。
こんな展開になってしまったのは原作側から「『シン』でどのような結末を迎えるか分からないため、新劇場版完結までは『Q』のストーリーを扱わないでほしい」との要望があったためだとか。
つまり、まさかの&bold(){原作側直々の[[スパロボ補正]]禁止令だった}。
&font(l){でも冷静に考えれば、「原作が終わってないんだから勝手に終わらせないでほしい」という意見も尤もだし、[[原作側監修で原作連載中なのに決着つけた>鉄のラインバレル]][[例>スーパーロボット大戦UX]]がおかしいっちゃおかしい}
その代わり13号機の参戦については快諾されたらしい。
流石に『第3次Z』の扱いに批判が多かった事もあってか、『[[V>スーパーロボット大戦V]]』では『L』に近い形で原作中途から逸脱する形での救済措置が成された。
初登場のシナリオで即使徒に敗北からの暴走、[[マジンガーZ>マジンガーZ(機体)]]に力づくで止められて回収されたと思ったら、まさかの同シナリオ内で再出撃というシンジくん過労死レベルのドタバタ初登場となっている。
その後も、基本的に使徒が毎回二体セットで登場するケースが多く、非常に厳しい戦いを強いられている。
しかし、アスカとレイが使徒に取り込まれた際に自ら体を張って二人を救い出し、更にはシン化エヴァを自らの精神力で抑え込み制御するという物凄い強さを見せた。
更に、隠しシナリオにおいてはカヲルと共に13号機に乗り込み、[[復活]]した使徒を一気に殲滅するという成長も見せた。シン化の強さや13号機の万能さも合わさり、歴代スパロボ最強のシンジさんとの呼び声も高い。
なお、本作においてはゲンドウとの親子仲もかなり良好であり、戦いが終わったら一緒に母の墓参りに行き、レイの作った[[味噌汁]]を食べる約束をしている。
*余談
彼のキャラクターデザインは、肌の色と髪型以外『[[ふしぎの海のナディア]]』のナディアと同じである。
緒方女氏は作品に対して「『どこにでもいる普通の男の子が、戦場に行ったらどうなるか』という作りだ」と解釈し、
敢えて作品の世界観・シンジのバックボーンをスタッフから聞かずに、役作り無しで挑んだ。
原作の内向的な性格の反動か、メディアミックスや二次創作では前向きに描かれる事が多い。
また、男女問わずに大量のフラグを立てたり、ゲンドウとやたら仲が良かったりする。 カヲルとのホモネタは最早鉄板。
原作のシンジに関しても、内向的というイメージが先行しているが、実際のところ真っ当にロボットアニメしてた中盤においてはそんなにウジウジしていない。
中盤以降は、何度も死ぬような目に遭っても戦いへの恐怖を理由に逃げ出したことは無く、むしろ仲間のために勇敢な行動に出る場面も多い。
日常では親しい相手に冗談や文句を言ったりも普通にするし、綾波を気にかけて積極的に関わろうともしている。
そもそも学校に通いながら三人分の家事までこなし、世界も守っているわけで、優秀と言って余りある働きと言える。
そのため近年では「シンジ君は十分頑張っている」「普通に高スペック」&bold(){「むしろ周りの大人たちのほうが酷い」}などと再評価される傾向にある。
なぜか「い」から始まる苗字なのに出席番号は14番とやたら遅い。クラスメイトに「相田」と「綾波」もいるとはいえ、一体どういうクラス構成なのか謎である。
『[[新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION]]』及び『シンカリオンZ』のエヴァコラボ回では「シンカリオンZ 500 TYPE EVA」の運転士として登場、本編とは違い、よき兄貴分なキャラとして主人公と共に敵と戦った。
&bold(){逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ…}
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,82)
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碇シンジとは、「[[新世紀エヴァンゲリオン]]」シリーズ及び「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の主人公である。
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*プロフィール
生年月日:2001年6月6日
年齢:14歳
身長:157cm
血液型:A型
声優:[[緒方恵美]]、[[神木隆之介]](シン・エヴァンゲリオン劇場版:||)
*人物
本作品の主人公。
父、[[碇ゲンドウ]]と母、[[碇ユイ]]の長男として作中の2001年に誕生したが、幼少時に母ユイを失い、父ゲンドウによって親戚の「先生」に預けられていた。
その事が原因で「父に捨てられた」というコンプレックスが心に生じ、内向的な彼の性格の基礎となってしまっている。((シンジの回想から「先生」に心理的虐待を受けていた事実が示唆されている。 虐待内容は無視、シンジにだけおやつを与えない等のネグレクトで、そのせいで「愛されたい願望」が強いとも推測される。))
しかし、[[使徒>使徒(新世紀エヴァンゲリオン)]]の進攻に際しゲンドウによって[[第3新東京市>第3新東京市(新世紀エヴァンゲリオン)]]に呼ばれ、[[エヴァンゲリオン初号機]]のパイロット、サードチルドレンとなった。
性格は前述した通り内向的で、基本的に人との関わりを好まない。
しかし本質的には人を好きで、他人と触れ合う事で互いに傷付く事を恐れている。(([[赤木リツコ]]はこれを「ヤマアラシのジレンマ」と称した。))
父の事も表面上は嫌っているが、心の奥底では分かり合いたい・認めて貰いたいという想いを抱いており、それが彼のエヴァに乗る根本的な原動力になっている。
料理等の家事が得意で、家事が出来ない[[葛城ミサト]]の代わりに家事を一手に仕切っている。
また、密かな特技として幼少時から習っているチェロがある。
[[レイ>綾波レイ]]、[[アスカ>惣流・アスカ・ラングレー]]という国内屈指の有名ヒロインと作品の象徴・顔役はEVA初号機に挟まれる形となっており、
彼自身はその点でも不遇な主人公でもある。
特に「新世紀」のころは顕著で、ヘタレイメージが強かったこともありイメージもあまり良くなくグッズ等があっても精々ニッチ向けだった。
しかし新劇場版では新世紀同様ヘタレるところはあるが、描写もかなり補間されておりさらに周囲の協力もあり彼がそこから立ち直り成長も描かれるようになった。
そのため「新世紀」の頃よりヘタレイメージは薄らぎ、上記のヒロイン達と比べると一歩及ばないところはあってもそれなりに目立つ位置に置かれたり、客演でも彼がメインを張るようになった。
一話の「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ」は彼の代名詞と言える有名なセリフだが、これは当時精神的にかなり追い詰められていた[[庵野秀明]]監督自身へのメッセージであったとか。
*劇中での活躍
**[[TVアニメ版>新世紀エヴァンゲリオン]]
ゲンドウによって呼び寄せられエヴァ初号機のパイロットとなってからは、エヴァでの戦闘、葛城ミサトとの同居生活、
同じパイロットであるアスカやレイ、学校の友人となる[[トウジ>鈴原トウジ]]やケンスケとのコミュニケーションを通じて一人の人間として成長していく。
何度かパイロットとしての責務から逃げ出そうとするが、ゼルエルにネルフが追い詰められた際は自ら舞い戻り、「男の戰い」を行った。
だが、[[アラエル>アラエル(新世紀エヴァンゲリオン)]]の精神攻撃を受けたアスカの精神崩壊、[[アルサミエル>アルミサエル(新世紀エヴァンゲリオン)]]と共に自爆してしまったレイの真実、更には唯一心を許した[[渚カヲル]]を自らの手で処断した事が心に負担を掛け、再び内向的な性格に戻ってしまう。
その精神状態を[[ゼーレ>ゼーレ(新世紀エヴァンゲリオン)]]に利用されて人類補完計画発動の依り代とされてしまうが、最終的には自らと他人の距離、自分自身の存在を確定し、「自分は此処に居ても良い」と感じる様になった。
この時のメイン人物総出の「おめでとう」は、かなりシュール。
しかも、これだけ見ても意味不明という酷い有様であった。
**[[旧劇場版>新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に]]
主にTV版の補完的な内容。
登場人物の精神的な部分が描かれたが、その際にシンジと他者の感情にかなりの温度差がある事が明らかになる。
また、&font(#ff0000){精神崩壊状態のアスカの生おっぱいをオカズに自家発電(意味深)を行う}という主人公にあるまじき行動を行い、
酷い自己嫌悪に陥っていた。((健康的な中学生の少年として、日頃からアスカをオカズにはしていたらしい事が彼自身の精神世界で言及されている。))
「最低だ、俺って…。」
[[ミサト>葛城ミサト]]に叱咤され、[[エヴァ量産機>EVA量産機]]を相手に孤軍奮闘するアスカを助ける為に初号機で出撃するも、
無残に喰い散らかされた弐号機の姿に感情を爆発させ、サードインパクトを発動させてしまう。
[[リリス>リリス(新世紀エヴァンゲリオン)]]によって全ての決定権を委ねられるが、最終的には「どんなに辛い世界でも人が好き」という自身の本当の気持ちに気付き、
補完された世界ではなく人が満ちた世界を望んだ。
……だが、何故か最後はアスカと二人きりの世界に。
このENDは未だに公式で意味が公表されておらず、考察の対象となっている。((庵野監督のコメント「別に他人がいても良いんじゃない?」))
**[[漫画版>新世紀エヴァンゲリオン(漫画)]]
原作との差別化を図ったためなのか、瞳の色が茶色に変更されている。
幼少時に預けられていた人が「先生」から「親戚(母の兄一家)」に変更されている。
「ごく普通の少年」もしくは「冷めた子供」というキャラクターで成り立っており、庵野秀明と貞本義行の考え方の違いが出ている。
また、「逃げちゃダメだ」とは言わない。
レイとの交流が増えており、彼女とは相思相愛の仲となっており、「君を失いたくない」と涙する程にレイへの純粋な想いを抱くようになっている。
因みに、ファーストキスの相手はアニメ版とは異なる。
**[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序]]
基本的な部分は原作と同様だが、早期にサードインパクトやリリスの事を知るといった変更が加えられている。
またトウジ、ケンスケとはより親友然とした描かれ方をしており、シンジがエヴァに乗る強い理由となった。
今作はシンジの周囲の人間――特に大人達が旧作よりかなり良心的なお陰か、全体的に旧作よりも前向き……というか「主人公らしい」性格になっており、[[第6の使徒>ラミエル(新世紀エヴァンゲリオン)]]戦では辛い痛みを抱えながらも前に進むといったシーンが追加されている。
**[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]
旧作より周囲の人々と能動的に関わったり、アスカとも直ぐに気兼ねなく話せる間柄になっていたりした。
特に終盤、原作における「男の戰い」はよりパワーアップしており、搭乗時にはゲンドウを圧す程の意志の強さを見せ、
エネルギー切れの後はレイを助けるという明確な意志の元に初号機を再起動。 シン化させ、使徒に捕食されたレイを救い出した。
「綾波ヲ……返セ!」の下りは、最早[[熱血]][[ロボアニメ>ロボットアニメ]]の様な熱さで、旧作の不甲斐無さを完全に払拭している必見シーンである。
その今迄の碇シンジ像を覆す活躍から、敬意を込めて『シンジさん』と一部から呼ばれる様になる。
危うくサードインパクトを起こしかけるが、[[Mark.06>EVANGELION Mark.06(エヴァ6号機)]]に搭乗するカヲルが放った槍に貫かれ、その後は初号機に取り込まれたまま状況不明。
**[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q]]
前作ラストの状態のまま、初号機に凍結され宇宙空間にいたが、対ネルフ組織「[[ヴィレ>Wille(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)]]」に奪還される。
そして14年振りに戦艦「ヴンダー」で目覚めるが、自分に冷たい視線をぶつけるクルーや自分に冷たい態度を取る葛城ミサトに困惑してしまう。
更に、前作同様前向きに「初号機に乗せてくれ」とミサトに頼むも、彼女からは「何もしないで」と一蹴されてしまう。
その後、ミサトや[[リツコ>赤木リツコ]]から簡単な説明を受けるも、矢継ぎ早に登場する衝撃の事実についていけずただただ混乱してしまい、
おまけに成長したトウジの妹・[[サクラ>鈴原サクラ]]や一方的にガラス越しの怒りと悲しみの累積をぶつけるアスカに更に困惑を極める一方。
そして、初号機とはシンクロ出来ず、「エヴァの覚醒リスクを抑える」名目で首に「DSSチョーカー」なる爆弾をつけられてしまう。
皆への愛想が尽きかけたところで[[零号機>エヴァンゲリオン零号機]]そっくりのエヴァMark.09が襲来し、
ミサトの制止も聞かずにレイの声に導かれるがままにMark.09に飛び乗ってヴンダーを脱走してしまう。
ネルフでは父・ゲンドウから[[エヴァ第13号機>エヴァンゲリオン第13号機]]に乗る様に命令され、
再会した筈のレイ(アヤナミレイ(仮称))は素っ気無い態度を取られる等、此処でも孤独に苛まれてしまうが、
ピアノの連弾を経て自分に真摯に接してくれるゼーレの少年・渚カヲルと親しくなる。
だが、外の世界への疑念がきっかけでカヲルから、自分が「破」ラストでシン化したことで起こした「ニアサードインパクト」が原因でサードインパクトが発生、
世界が滅びたという事実を知らされてしまい、
更に冬月から自分が助けたレイはまだ初号機の中にいて今いるレイは量産化された母・ユイのクローンであるアヤナミシリーズの一つだと知らされ、[[絶望]]。 自暴自棄になってしまう。
だが、DSSチョーカーを引き受けてまで説得したカヲルの誠意に触れ、彼と共にエヴァ第13号機に搭乗。 世界の修復の為にセントラルドグマの二本の槍を抜く事にする。
ドグマでは追撃したアスカの改2号機と交戦しこれを退けるも、異変に気付いたカヲルが止めようとするのも聞かず二本の槍を抜いてしまう。
そしてこれにより、Mark.06内に潜んでいた使徒の封印が解け、第13号機がシン覚醒し、フォースインパクトが発動してしまう。
再度絶望したシンジの為にトリガーとなったカヲルは、自滅に近い形でDSSチョーカーを発動。 彼の目の前でその身を爆ぜさせる。
フォースインパクトは止まり、第13号機からプラグは[[マリ>真希波・マリ・イラストリアス]]の8号機に引っこ抜かれたが、
この事がトドメとなって廃人同然となってしまうが、アスカに理不尽に蹴られながら救出され黒波と共に救助を受ける為に引き摺られていった。
「破」の続きである事から能動的になったものの、周りから精神的にフルボッコにされやる事成す事裏目に出た結果絶望が待っていた、という印象が強い。
余りの超展開に加えて最初から最後までひたすらシンジが追い詰められていく鬱度の高いシナリオに、流石に批判も上がった。
このあまりに悲惨な境遇ゆえに、演じた緒方恵美は&bold(){収録時に本気で落ち込んでしまい}(東日本大震災の惨状を自分が引き起こしたと言われたらどうするか、と考え込んだそうな)、カヲル役の[[石田彰]]氏に気を遣われ、ラストシーンでは声を出す気力すら失い、セリフを全てカットさせてもらったという。
次回作シン・エヴァンゲリオンでは放浪の先に希望を見出すらしいが……。
**[[シン・エヴァンゲリオン劇場版:||]]
前作Qでの出来事によるショックで失語症に陥り、半分程廃人と化してしまった。アスカ達によって連れて来られたのは"第3村"と呼ばれるニアサードインパクトを生き残った人々で形成された場所であり、そこでかつての友人のトウジやケンスケと再会し、村での生活で肉体と精神を回復させていく。そしてアヤナミレイ(仮称)の消滅により、「自分自身の落とし前をつけたい」と決意し、再びヴィレに乗り込んだ。
その後は紆余曲折があったもののミサトとマリの手助けにより再び初号機に搭乗。全てに決着をつける為エヴァ第13号機に乗る父、ゲンドウとマイナス宇宙で対峙することとなる。
しかし、第13号機との戦いでゲンドウとの間に必要なのは「対話」であることに気づいたシンジは、ゲンドウの想いを聞く。
ゲンドウはユイと出会う事で、誰かと生きる喜びを感じることができた。だが、初号機へのダイレクトエントリーによりユイを失ってしまい、再び孤独となりその時に初めて孤独の辛さを知る。ゲンドウはただユイに再び会いたいという自らの望みを叶えるためにアディショナルインパクトを引き起こした。それでもユイには会うことができず、一体何が悪かったのかと自問自答するゲンドウにシンジは、
#center(){
&b(){&color(blue){その弱さを認めないからだと思うよ。}}
}
とゲンドウにそう答えた。そこにいたのはユイの面影を残しながら、他者のことを思いかけることが出来るようになったシンジであった。 「捨てるのではなく渡す物」としてシンジはゲンドウにS-DATを返した。
拒絶し、反発し、恐怖の対象であった息子が、自分の弱さも他者の死と想いも受け止めることができていることに成長した事に対し、ゲンドウはこう告げる。
#center(){
&font(#000080,b){シンジ、大人になったな}
}
それと同時にシンジに対して、
#center(){
&font(#000080,b){すまなかった…シンジ}
}
と今まで向き合うことができなかった事をシンジに謝った。
ゲンドウはシンジを抱き寄せる。
その時、シンジの中にいたユイを見つけたゲンドウは電車を降りていった。
その後はゲンドウの代わりを引き継ぐため現れたカヲルにゲンドウの始めたことに対して落とし前をつけるため、
円環の物語に捕らわれていたカヲル、エヴァの呪縛に捕らわれていたアスカ、レイをそれぞれ救った。レイとの会話の際に、シンジはミサトが決死に届けてくれた「ガイウスの槍」により&bold(){ネオンジェネシスの実行、即ち全てのエヴァンゲリオンを消すことを告げた}。 レイを送り出した後、シンジはシンクロ率が無限大となった初号機=自分自身に槍を貫こうとした。だが、その時初号機の中にいた母、ユイがシンジを助け、13号機に乗っていたゲンドウと共に代わりに槍を受けた。
零号機、2号機、3号機、Mark.04シリーズ、仮設5号機、Mark.6、Mark.7が次々と槍に貫かれ、宇宙から消えていく。
自身の代わりにネオンジェネシスを行った母・ユイと父・ゲンドウの乗る初号機と13号機も共に槍に貫かれていった。
そしてシンジはつぶやいた。
#center(){
&b(){&color(blue){さようなら、全てのエヴァンゲリオン}}
}
そしてマイナス宇宙の何処かの海辺に一人で座っていたシンジの元に、オーバーラッピング対応型の8号機に乗ったマリが迎えに来る。マリの乗った、8+9+10+11+12号機が槍に貫かれたことにより、全ての宇宙からエヴァンゲリオンが消滅することになった。
次にシンジが目覚めたのはエヴァがいなくなった世界、山口県宇部新川駅のホームであった。
DSSチョーカーを首から取ってくれたマリの手を取り、成長したシンジは駅の階段を駆けていく。
#center(){
&b(){&color(blue){うん、行こう!}}
}
*他作品での活躍
**[[碇シンジ育成計画>新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画(漫画版)]]
[[To LOVEる> To LOVEる -とらぶる-]]もびっくりのラッキースケベキャラと化している。
レイ、アスカ、マナが主なその被害者。 因みに、3人全員に好かれているフラグメイカーでもある。
**綾波育成計画
主人公が別にいるために脇役で登場するが、レイを育てるにしろアスカを育てるにしろ、同僚で同級生なので割と出番は多い。
主人公はそこまでシンジに関わっている様子はないが、年が近い(らしい)ことと他の大人のように何かを強制しないためか、結構親しげに接してくれる。
育て方如何でレイ(アスカ)がシンジに好意を持つこともある。
**新世紀エヴァンゲリオン2
原作を追うシナリオの『使徒、襲来』の他に様々な人と絆を育むifストーリー『でも、この世界が好き』と全てのシナリオ解放後に解放されるハードシナリオ、『シバムラティックバランス』で主人公を務める。
原作通りに進む『使徒、襲来』以外では様々なifストーリーを楽しむのがコンセプトな作品なだけにプレイヤー次第で様々な姿を見る事ができる。
登場人物皆と一生懸命関わって自分がエヴァンゲリオンに乗る意義を見つけるという王道主人公なシンジを見るもよし、女性キャラクターと仲良くなりまくってハーレム主人公になるもよし、全てはプレイヤー次第。
通称「釣りエンド」と呼ばれるゲンドウとの和解イベントはファンならば必見。
また、すべての使徒が倒された状態でシンジが「心の迷宮に入る」コマンドを選択するとテレビ版の25、26話を再現した通称おめでというエンドに入るのだが、他キャラプレイでNPCのシンジが心の迷宮に入った場合もエンディングになる。
トウジプレイの場合は開始時点ですべての使徒を撃破済みなので、ゲーム開始直後にシンジが心の迷宮に入ってエンディング突入という珍事が発生することも。
なお、『シバムラティックバランス』では本当に絶望的な状況からシナリオがスタートするためシンジ(というかプレイヤー)が孤軍奮闘せざるを得ないので人間関係を楽しむ余裕は少ない事に留意されたし。
勿論、頑張ればこのシナリオでも「釣りエンド」を見たりすることも可能である。
……初号機以外のエヴァがパイロットごとロスト、数日後には戦術自衛隊が襲撃してくるというもはやどうしようもない状況でも釣りに行けてしまったりもするが。
** [[スーパーロボット大戦シリーズ]]
性格の変化が顕著で、[[キラ・ヤマト]]等と並んで「スパロボでかなり性格が変わる人」として認知されている。
[[スパロボF>スーパーロボット大戦F完結編]]で初登場。[[カトル>カトル・ラバーバ・ウィナー]]と仲良くなる事がサードインパクトエンディング回避の条件の1つとなっている。
また『F』では、「エヴァが無くても使徒を倒せる((このゲームでは、ATフィールドは4000ダメージ以上の攻撃で破れるため。))なら自分が命を懸けて戦う必要はない」とネルフを脱走するも発見され、[[ブライト>ブライト・ノア]]に殴られて「父さんにも殴られた事無いのに」と怒るという、かつての[[アムロ>アムロ・レイ]]を彷彿とさせるイベントが有名。(監修:[[&bold(){庵野}>庵野秀明]])((『α』ではまだ自部隊に出向していない時点でゲッタードラゴンがシャインスパークで使徒を倒してしまい、自分が戦う必要ないとネルフを脱走するという似たような展開があるが、こちらでは脱走中にたまたま出くわした自部隊の面々が「エヴァと共闘できれば使徒との戦いも楽になるのに」と口にしているのを聞いて自分からネルフに戻ってくる。))
『[[α>スーパーロボット大戦α]]』ではまたカトルと草間大作、『[[MX>スーパーロボット大戦MX]]』では[[綾人>神名綾人]]やマサト、『[[L>スーパーロボット大戦L]]』では[[一鷹>南雲一鷹]]や[[ラインバレル>鉄のラインバレル]]組、そしてまたもやカトルと仲が良い。
『[[第3次Z>第3次スーパーロボット大戦Z]]』では[[アクエリオンEVOL]]組や、他作品の大人キャラ達と仲良し。
また[[甲児>兜甲児]]やアムロといった面々も兄貴分として面倒を見ており、[[シン・アスカ]]と同じく[[スパロボ補正]]で精神的に大きく成長する。
特に『α』では[[フラグ]]を立てると[[弐号機>エヴァンゲリオン弐号機]]が量産機に捕食される寸前(原作の「殺してやる殺してやる…」の場面)に自分のエヴァにのる決意、
目的を固めアスカを救うために&font(#ff0000){宇宙から}出撃。
プレイヤーは「俺たちが見たかった展開はこれだよ!」と思ったとか
思わなかったとか
MX?[[ロム兄さん>ロム・ストール]]が全部持っていきました。
『[[第3次α>第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~]]』においてはバルマー戦役を戦い抜いた「男前」なシンジさん。性格はなんと「&font(#ff0000){強気}」に設定されている。
キラとは親友兼&bold(){先輩}になっており、キラのストッパーみたいなもの。やめてよね事件ではカトル達と共にキラを止めようとした。
終盤で一度ヘタレたが、ゲンドウとも正面から向き合い、最終的に父に認められた。
『L』では新劇場版の設定で参戦。一鷹と[[浩一>早瀬浩一]]の後輩にあたり、特に浩一に対しては尊敬の念を抱いている。
異なる[[地球]]からの介入など様々な異常事態が頻発した結果、&bold(){第9以降の使徒の存在が丸ごと抹消された}。
物語が悲劇に傾く第9の使徒の存在がキャンセルされたため、かなり幸せに物語を終えるに至った。
『第3次Z時獄篇』でも新劇場版の設定で参戦。「アクエリオンEVOL」の[[ユノハ>ユノハ・スルール]]と繊細な者同士仲良くなり、後にユノハと仲を深める[[ジン>ジン・ムソウ]]とも親友となる。
[[ミコノ>ミコノ・スズシロ]]とも割と仲が良く、ジンからは援護セリフで別作品のキャラにも関わらず名前を呼んでもらえる仲の良さ。
他にも「[[ダイガード>地球防衛企業 ダイ・ガード]]」の赤木や「[[ダンクーガノヴァ>獣装機攻ダンクーガノヴァ]]」の葵などの他作品の大人組から可愛がられ導かれ、こちらでも独自のシンジとなるかと思われた…。
だが……続編の『第3次Z天獄篇』では、序盤で「綾波ヲ……返セ!!」が再現された後、ニア・サードインパクトの発生により新ヱヴァの世界は分離され一旦元の世界に転移。
再び作品世界に転移した頃にはアスカやマリとギッスギスな『Q』の状態で、時獄篇での精神の成長が嘘の様に卑屈な性格となってしまい、自軍からは困惑された。((転移したタイミングは恐らくセントラルドグマ最下層で2本の槍を抜いた後だと思われる。))
一応、友人であったユノハやジン達との交流により、原作よりはまだ前向きでカヲルもずっと傍にいる為に境遇もマシではあるのだが、
アスカとの関係は「一時休戦」から進まず、他作品のキャラとの交流でも彼等は『Q』の出来事を知らない為に
完全にはシンジの気持ちを分かってあげられない為、本当の意味で救われている訳ではない――という何ともモヤモヤする終わり方となっている。
こんな展開になってしまったのは原作側から「『シン』でどのような結末を迎えるか分からないため、新劇場版完結までは『Q』のストーリーを扱わないでほしい」との要望があったためだとか。
つまり、まさかの&bold(){原作側直々の[[スパロボ補正]]禁止令だった}。
&font(l){でも冷静に考えれば、「原作が終わってないんだから勝手に終わらせないでほしい」という意見も尤もだし、[[原作側監修で原作連載中なのに決着つけた>鉄のラインバレル]][[例>スーパーロボット大戦UX]]がおかしいっちゃおかしい}
その代わり13号機の参戦については快諾されたらしい。
流石に『第3次Z』の扱いに批判が多かった事もあってか、『[[V>スーパーロボット大戦V]]』では『L』に近い形で原作中途から逸脱する形での救済措置が成された。
初登場のシナリオで即使徒に敗北からの暴走、[[マジンガーZ>マジンガーZ(機体)]]に力づくで止められて回収されたと思ったら、まさかの同シナリオ内で再出撃というシンジくん過労死レベルのドタバタ初登場となっている。
その後も、基本的に使徒が毎回二体セットで登場するケースが多く、非常に厳しい戦いを強いられている。
しかし、アスカとレイが使徒に取り込まれた際に自ら体を張って二人を救い出し、更にはシン化エヴァを自らの精神力で抑え込み制御するという物凄い強さを見せた。
更に、隠しシナリオにおいてはカヲルと共に13号機に乗り込み、[[復活]]した使徒を一気に殲滅するという成長も見せた。シン化の強さや13号機の万能さも合わさり、歴代スパロボ最強のシンジさんとの呼び声も高い。
なお、本作においてはゲンドウとの親子仲もかなり良好であり、戦いが終わったら一緒に母の墓参りに行き、レイの作った[[味噌汁]]を食べる約束をしている。
*余談
彼のキャラクターデザインは、肌の色と髪型以外『[[ふしぎの海のナディア]]』のナディアと同じである。
緒方女氏は作品に対して「『どこにでもいる普通の男の子が、戦場に行ったらどうなるか』という作りだ」と解釈し、
敢えて作品の世界観・シンジのバックボーンをスタッフから聞かずに、役作り無しで挑んだ。
原作の内向的な性格の反動か、メディアミックスや二次創作では前向きに描かれる事が多い。
また、男女問わずに大量のフラグを立てたり、ゲンドウとやたら仲が良かったりする。 カヲルとのホモネタは最早鉄板。
原作のシンジに関しても、内向的というイメージが先行しているが、実際のところ真っ当にロボットアニメしてた中盤においてはそんなにウジウジしていない。
中盤以降は、何度も死ぬような目に遭っても戦いへの恐怖を理由に逃げ出したことは無く、むしろ仲間のために勇敢な行動に出る場面も多い。
日常では親しい相手に冗談や文句を言ったりも普通にするし、綾波を気にかけて積極的に関わろうともしている。
そもそも学校に通いながら三人分の家事までこなし、世界も守っているわけで、優秀と言って余りある働きと言える。
そのため近年では「シンジ君は十分頑張っている」「普通に高スペック」&bold(){「むしろ周りの大人たちのほうが酷い」}などと再評価される傾向にある。
なぜか「い」から始まる苗字なのに出席番号は14番とやたら遅い。クラスメイトに「相田」と「綾波」もいるとはいえ、一体どういうクラス構成なのか謎である。
『[[新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION]]』及び『シンカリオンZ』のエヴァコラボ回では「シンカリオンZ 500 TYPE EVA」の運転士として登場、本編とは違い、よき兄貴分なキャラとして主人公と共に敵と戦った。
&bold(){逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ…}
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