超星神グランセイザー

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&font(#6495ED){登録日}:2011/05/08 (日) 18:50:11 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&bold(){人類の未来をかけて、ついに戦いの火蓋は切って落とされた!}}} #center(){&sizex(5){&bold(){迎えうつのは12人の戦士}}} #center(){&sizex(5){&bold(){地球を守れ!グランセイザー}}} ---- &anchor(topcontents) #openclose(show=▽目次){ #contents } ---- *【概要】 後に「超星神シリーズ」と名付けられる作品群の第1弾。 2003年10月から2004年9月にかけてテレビ東京系にて放送された特撮ドラマ。 コナミをスポンサーにした東宝によって制作され、同社としては『七星闘神ガイファード』以来7年ぶりの特撮テレビ作品である。 スタッフには特技監督の[[川北紘一]]を筆頭に平成[[ゴジラシリーズ]]に関わった人間が多数参加している。 また本編班には村石宏實監督等[[平成ウルトラシリーズ]]の主要スタッフも一部参加している。 放送当時、キャラクターデザインの西川伸司氏による漫画版が講談社『マガジンZ』にて連載。 テレビ版と同じ登場キャラでありながらも、独自のストーリーが展開された。 *【解説】 総計12人ものヒーローが登場するのが最大の特徴。 それぞれが炎、風、大地、水の各属性に分かれた<トライブ>と呼ばれるグループに所属しており、専用の巨大ロボット<超星神>に搭乗する。 基本的に本編パートはビデオ撮影、特撮パートはフィルム撮影と使い分けられている。 特撮パートは川北特技監督の意向によりゴジラシリーズや『[[さよならジュピター]]』等過去の東宝特撮で使用されたプロップが流用されており、当時ゴジラミレニアムシリーズが展開されていた事もあり東宝大プールの水や建物のミニチュアを流用することで映画作品と相違ないクオリティを実現している。 ドラマ面も魅力的だが等身大アクションにも非常に力が入れられており、東映特撮にも引けを取らないキレのある戦闘シーンが展開される。 当初は「ストーリーに起伏がない」等批判されることが多かったが、伝通院先生を初めとする&bold(){本人たちは真面目にやっているのにとにかく笑える濃すぎるキャラとカオスな脚本}で徐々にファンを獲得、知る人ぞ知る作品となった。 ネタ分抜きでも第4部の2度に渡るどんでん返し((これらの展開はシリーズ構成の大川氏の考案であるという。))から、「敵と徹底的に殺し合い殲滅する」以外の決着に辿り着いたラストは中々高い評価を得ている。 シリーズ構成の大川俊道氏は第二部以降は大雑把なストーリーを書くのが精一杯で稲葉一広氏らサブライター陣が要所要所で纏めてくれて助かったと述懐している。 一方で12人の戦士を一人一人平等に掘り下げるのは無理があった様で中盤以降メイン回があるものやそうでないものも少なからず出てしまっている。 川北氏も自伝において『一人一人が主人公になれたが流石に人数が多すぎるという声があった』と記しており、ゼネラルエンタテインメントの船田晃プロデューサーも『キャパシティ的に毎回12人揃えるのは無理がありすぎたという反省点からジャスティライザーからは人数を絞った(意訳)』と証言している。 撮影時期と放映時期の季節が合わず((2003年の5月末に撮影開始、翌2004年の4月末にクランクアップを迎えた。))、いつまでも「桜満開」の背景だった。 *【製作までの経緯】 2002年夏、ゼネラルエンタテインメント(以下、GE)から「特撮ヒーロー新シリーズ」の持ち込み企画が東宝に上がり、GEと関係の深いコナミがスポンサーに選ばれ制作が開始された((当時のコナミはエンターテインメント産業の総合企業を目指すという方針の下、トイホビー事業の拡大を模索しており、同年秋にはその一環としてゴジラシリーズの商標権を獲得していた))。 初期段階の企画書のタイトルは&bold(){『鉄神星戦アルマゲイナー(仮)』}であり、プロットの概要は以下の通り。 #blockquote(){鉄神星戦の読みは『てつじんせいせん』 「アルマゲイナー」は作中世界で流行している対戦型格闘ゲーム 主人公の弓藤天馬はアルマゲイナーに熱中する内にアルマゲスト・サジタリウスの資格を得る アルマゲストは黄道12星座をモチーフとした12人の戦士 アルマゲストは鉄神「アルマゲイナー」を手に入れるために他の戦士と戦う ライバルとしてアルマゲスト・レオン / 獅堂剣が登場 ロボットはビークルから人型に変形 ロボットは頭部パーツの追加で各戦士の専用モードになる} その後、東宝側のプロデューサーに指名された石井信彦氏(『石井博士』名義で脚本も手掛けている)の意向により劇中ゲームの設定はオミットされ、『[[サイボーグ009]]』のように大事件の時に全員が集まるという形で軌道修正がされた。 企画に途中参加した村石監督は『[[ウルトラマンティガ>ウルトラマンティガ(作品)]]』の設定をヒントに「超古代に滅んだ人類の遺伝子を受け継いだ戦士たちが悪夢に立ち向かう」という案を提言し、他のプロデューサーも賛同。 「70年代テイスト」を狙いたいという監督の意見から『あぶない刑事』などの刑事ドラマを手掛けた大川氏がシリーズ構成に抜擢された。 12月にはタイトル案の練り直しがされ、インパクトのある名前として星座の戦士であることから&bold(){『グランセイザー』}とヒーロー名が決まったが、副題となるロボット名は2月以降になってからようやく決まったという。 そして5月2日のPV撮影を得て同月末にクランクインし、6月に開催された第18世代ワールドホビーフェアにて大々的にプロモーションが行われた。 かくして、2年9ヶ月に渡る超星神シリーズの歴史が幕を開けたのである。 *【ストーリー】 1クール毎にシリーズ化しており全4部作となる。 ・第1部 遥かな古代、地球に宇宙連合<ウオフ・マナフ>が襲来。大規模な戦争が発生する。 地球人類は地球を守る戦士グランセイザーを作り、対抗。 <ウオフ・マナフ>を撃退する。 それから時は流れ現代。 主人公、弓藤天馬はグランセイザーの力を求める一団にさらわれてしまう。 そして始まるグランセイザーの力を巡る戦い。 だが、その裏では<ウオフ・マナフ>の新たな侵略が進んでいた。 ・第2部 佐伯カリンの野望を砕き、平穏を取り戻したグランセイザー達は新たな超星神<リヴァイアサン>を発見する。 <リヴァイアサン>について調査を進める中、新たな敵インパクターが来襲。 新し&bold(){&color(#3B4EF0){<水のトライブ>}}を交え、再び戦いが始まる。 ・第3部 インパクターを撃退した後も続々と襲来する宇宙人との戦いが描かれる。 基本的に1話完結型のバラエティシリーズ。 ・第4部 古代から目覚めた絶滅者ボスキートとの戦いから始まる<ウオフ・マナフ>との最終決戦。 *【登場人物】 **グランセイザーと協力者 &bold(){◇弓藤天馬 / &font(#ff0000){セイザータリアス}} 演:瀬川亮 &bold(){◇獅堂未加 / &font(#ff0000){セイザーミトラス}} 演:清水あすか &bold(){◇獅堂 剣 / &font(#ff0000){セイザーリオン}} 演:武田光兵 『&font(#ff0000){&bold(){炎のトライブ}}』の戦士。 &bold(){◇伝通院 洸 / &font(#800080){セイザーレムルズ}} 演:芹沢秀明 &bold(){◇雨宮涼子 / &font(#800080){セイザーヴェルソー}} 演:星野マヤ &bold(){◇秤屋 仁 / &font(#800080){セイザーダイル}} 演:松沢蓮 『&font(#800080){&bold(){風のトライブ}}』の戦士。 &bold(){◇松坂直人 / &color(#FFE921){セイザータウロン}} 演:高原知秀 &bold(){◇神谷 豪 / &font(#ffdc00){セイザートラゴス}} 演:正木蒼二 &bold(){◇早乙女 蘭 / &font(#ffdc00){セイザーヴィジュエル}} 演:磯山さやか 『&font(#ffdc00){&bold(){大地のトライブ}}』の戦士。 &bold(){◇反町 誠 / &font(#0000ff){セイザーゴルビオン}} 演:岡田秀樹 &bold(){◇魚住 愛 / &font(#0000ff){セイザーパイシーズ}} 演:伊藤久美子 &bold(){◇三上辰平 / &font(#0000ff){セイザーギャンズ}} 演:菅原卓磨 『&font(#0000ff){&bold(){水のトライブ}}』の戦士。 彼らの詳細は[[個別項目>グランセイザー(登場キャラクター)]]を参照。 ●&bold(){堀口一郎} 演:赤星昇一郎 通称:博士。 宇宙考古学を研究している大学教授で、超古代の水晶板を解析しながらグランセイザーをサポートする。 戦士達の信頼度は厚く、実質的な司令官とも言えるポジション。 「アンポンタン」が口癖。3年前まではカツラを着けていた。 最終回ではまさかのオチ担当。 演じるはハゲキャラで有名な赤星昇一郎。「アンポンタン」やカツラのくだりも氏のアドリブである。 ●&bold(){御園木篤志} 演:工藤俊作 国防省特命科課長。 当初は素性を伏せて堀口博士の超星神発掘を援助していた。 グランセイザーの力を国家防衛のために利用しようとしていたが、アケロン人の力を知ったことで考えを改めてサポートに徹するようになった。 中盤、超星神を補助するためにユウヒを建造する。 ●&bold(){沖田総一郎} 演:吉田友紀 地球防衛隊「月光」隊長。 御園木の直属の部下。グランセイザーをサポートし、中盤以降はユウヒを操作した。 民間人であるグランセイザーを戦いに巻き込んだことに責任を感じており、28話ではその心情を天馬たちに打ち明けた。 演じた吉田氏は村石監督が手掛けた『電脳警察サイバーコップ』の主人公・武田真也 / ジュピター役で知られ、同作でも共演したカリン役の千葉氏経由で出演が決まったという。 村石監督によれば、沖田は当初1クールのみの登場の予定だったが、配役が吉田氏に決まったことで最終的にユウヒの操縦者という重要なポジションになったとのこと。 **その他の登場人物 ●&bold(){佐伯カリン} 演:千葉美加 第1部に登場。 <風のトライブ>を導く美女で物理学者。 <炎のトライブ>を危険な存在と呼び抹殺を目論む。 彼女が原因で結果的に<地のトライブ>も巻き込みグランセイザー同士の戦いが勃発してしまった。 #openclose(show=彼女の経歴には不審な点が見られるが…){ ●&bold(){&color(blue,coral){アケロン人}} カリンの正体である爬虫類型宇宙人。 ベルゼウスが送り込んだ<ウオフ・マナフ>の最初の刺客であり、その目的はグランセイザーを内輪もめで潰す事であった。 なお、本物の佐伯カリンは20年前に留学先のスウェーデンで病死しており地球上で活動するためにその姿を借りていた。 正体が露呈したことで<風のトライブ>に立て続けに裏切られてしまい、グランセイザーの使命に目覚めた洸によって倒される。 しかし完全には死んでおらずアケロン円盤からの光線で&bold(){&color(blue,coral){アケロン大星獣}}に変貌しガルーダ、ドルクルス、ガンシーサーに挑むも攻防の末アケロン円盤諸共敗れ去った。 第3部ではカリンの細胞を国防省科学分析本部の手によって培養し、誕生した&bold(){&color(blue,gray){クローンアケロン人}}(演:松末博行)が登場。 水晶体のエネルギーによって&bold(){&color(blue,gray){クローンアケロン大星獣}}に変貌するが、こちらもダイセイザーによって倒される。 漫画版では利用していた筈の洸を本気で愛してしまい、改心したがその直後に悲しい最期を遂げてしまった。そのためアケロン大星獣には変貌しなかった。} ●&bold(){中條信一} 演:小泉博(特別出演) 第8話ゲスト。 ノーベル賞を受賞した言語学者で、現在は城北大学の教授を勤めている。 佐伯カリンの大学時代の同期であり、堀口博士が彼の元を尋ねた事でカリンの正体が露呈するきっかけとなった。 元は『[[モスラ>モスラ(1961)]]』並びに『[[ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]』の登場人物で、両作と同じく小泉博氏が演じている。 石井プロデューサーによれば『[[愛の戦士レインボーマン]]』でヤマトタケル役だった水谷邦久氏が既に芸能界を引退していたため同作でヤマト一郎役だった小泉氏に変勇を振るってオファーしたという。 役柄が学者であることや公開間近だった『東京SOS』のPRも兼ねて『モスラ』での役名になったが新聞記者ならヤマト一郎役になっていたかも知れないとも語っている。 このような経緯からファンサービス的側面が強く、本作がゴジラシリーズと世界観が共有されている訳ではない。所謂[[スターシステム]]の一種と見るのが無難だろう。 ●&bold(){和久井正樹} 演:油井昌由樹 第2部に登場した国防省科学技術局局長。 アンデスの洞窟で発掘されたガントローラーを調査し、堀口博士に協力を要請する。 #openclose(show=「ドクターベアー」として愛の生活を支援していたそうだが…?){ 実は愛の父親であり、極秘任務を帯びていたため、恋人だった魚住恵((石井プロデューサー曰く、博士とは夫婦関係ではなく、かといって不倫関係などではないとのこと。))と彼女との子供である愛とは一緒に暮らせなかったが、愛の将来を案じて「ドクターベアー」として彼女を陰ながら援助していたのだった。 ガントローラーの制御チップを餌にルシアによって愛に真実を暴露されてしまう。 制御チップは奪われてしまったが、和久井博士はウオフ・マナフから狙われなくなり、愛と初めて親子として抱擁するのだった。 第3部以降は登場せず、存在の言及もないため愛との関係がどうなったかは不明。 当初は愛の父親ではなく、ユウヒの開発者として再登場する予定だったが、エピソードの変更に伴い中盤でフェードアウトする形となった。 } *【宇宙連合ウオフ・マナフ】 本作の敵組織で108の多種多様な知的生命体で構成された宇宙人連合。 &bold(){ウオフ・マナフ}とは最高権力者の名前でもあり実体を持たない宇宙意志とも呼ばれる絶対存在である。&s(){その割にはベルゼウスの情報操作に簡単に騙されて本気で地球滅ぼそうとしてたが。} **インパクター星人 第2部に登場。 &bold(){『地球人類抹殺計画』}を遂行すべくウオフ・マナフが送り込んだ第2の刺客。 普段は地球人と同じ姿を取っているがその状態でもグランセイザーと渡り合えるほど身体能力が高い。 戦闘時は&bold(){アルカニス}という万能カードをかざすことで戦闘スーツを装着する。 モチーフは統一性がない代わりに宇宙人という設定から属性をまたいだものが採用されている。 ●&color(deepskyblue,silver){&bold(){インパクター・ラディア}} 演:北岡久貴(現・北岡龍貴) 男性型インパクター。巨大なオノ・&bold(){メガアックス}を振り回す巨漢。 重量級のスーツには巨大化機能が備わっており、怪力を発揮する。 相棒のルシアに想いを寄せ、同期でありながら自分より出世したロギアに嫉妬している。 最期はリヴァイアサンのハイタイドブレイクでメガアックスごと小間切れにされて爆死した。 デザインは西川伸司が担当。モチーフは虫でも植物でもない冬虫夏草が選ばれた。 ●&color(gold,darkslategray){&bold(){インパクター・ルシア}} 演:ちすん 女性型インパクター。ブーメラン型の万能兵器・&bold(){Vソード}を振り回して戦う。 相棒のラディアを失った後はロギアの補佐に回るが度重なる任務失敗に焦り、命と引き換えに3倍のパワーを引き上げるアクセラレイターで巨大化し初合体したダイセイザーに挑むも、暴走するダイセイザーに完膚なきまでに叩きのめされ敗北、アルカニスを残して消滅した。 デザインは西川伸司氏が担当。モチーフは男女の性差をまたいだ中性的なものとなった。 ●[[&bold(){&color(orange,black){インパクター・ロギア}}>インパクター・ロギア]] 演:阿部進之介 男性型インパクター。3人のリーダー格で『地球人類抹殺計画』の司令官。冷徹な性格。 所謂ライバルキャラであり、そのダークヒーローとも言える出で立ちは非常に人気が高い。 詳細は個別項目を参照。 ホースオルフェノクの従兄弟や[[ワーム料理人>生簀一郎/キュレックスワーム]]や旅ブロガーとは関係ない。 ●&bold(){インパクター上官} 声:若林正 23話に登場。[[セブン上司]]みたいな奴。外見はマントを着たロギア。 ラディアとルシアを失ったのでロギアに『地球人類抹殺計画』の失敗を告げ撤退を命ずるが無視された。 マスクの追加パーツのデザインはストーリーボードのなかの★陽氏が担当。 **ガルバ星人 第4部より登場。 ウオフ・マナフの宇宙人の中でも高い地位を持つ種族で宇宙の秩序よりも兵器の発展のために科学を役立てる好戦的な者が多い。 ●&bold(){&color(red,darkgoldenrod){ベルゼウス}} 声:谷口節 [[ラスボス]]。ウオフ・マナフの地球攻撃軍総司令にして最高会議幹部。 <ウオフ・マナフ>を私物化しての宇宙征服を企んでおり、「地球人はボスキートの子孫」という偽りの歴史を作り邪魔になる地球人類の滅亡を図った。アケロン人を地球に送り込みグランセイザーを発掘させた張本人。 戦闘力は非常に高いが、主人公のタリアスとは交戦したことがない。((タリアスと戦う特写スチール自体は撮影されている。)) 終盤に&bold(){宇宙怪獣キャブレオン}と共に自らグランセイザー抹殺に乗り出すも、グランセイザーによってウオフ・マナフに真実を伝えられ、切り札のキャブレオンと自らの宇宙船もダイセイザーに破壊されて全てを失った所をロギアによって逮捕され、ウオフ・マナフに裁判にかけられた。 ●&bold(){ブライトン} 演:桑原太市 地球人に変身して国防省に接近したガルバ星人。 ウオフ・マナフと交信ができる蘭をボスキートの末裔だと偽り、その身柄の引き渡しを要求してグランセイザーの結束を乱そうとした。&bold(){大怪獣トロイアス}を連れている。 ●&color(lightgray,red){&bold(){アルゴウル}} 声:泉龍太 同士であるブライトンの作戦をサポートするガルバ星の兵士。 『交信者』たる蘭の抹殺を諮る。 ガルバ・シールドという赤い壁を全身に張り、敵の攻撃を防ぐことが出来る。 ●&color(goldenrod,red){&bold(){ゴーギャン}} 声:山野井仁 ベルゼウス直属の兵士で、ルビーの抹殺が使命。 戦闘力は非常に高く、肉弾戦が得意。 破壊力が高い光弾を武器とする。 右腰には爆弾がセットされており、最後の手段としてルビーを道連れに自爆を諮ったが、彼女は無事だったため無駄死にに終わった。 **その他の構成員 ●&bold(){&color(blue,deeppink){アケロン人ルビー}} 演:佐田真理恵 <ウオフ・マナフ>の穏健派。 ベルゼウスによる歴史の改竄を阻止しようとする。 交信者である蘭をガルバ星人の手から守るために地球に来訪し、彼女と<ウオフ・マナフ>を交信させて戦いを終わらせるために尽力した。 ゴーギャンの自爆に巻き込まれたかに見えたが、実際には無事であり、天馬を救出した。 ●&color(red,silver){&bold(){ギグファイター}} 本作の[[戦闘員>戦闘員(特撮)]]。 ウオフ・マナフの宇宙人がギグカプセルから召喚する。 単体ではあまり強くないが集団戦法で相手を攪乱するのが得意。 車の運転をこなす程度には知能は高い。 『[[超星艦隊セイザーX]]』にも第1部の戦闘員として登場する。 **その他の宇宙人 いずれも<ウオフ・マナフ>には所属していない、第三勢力的存在。 ●&bold(){&color(red,gray){絶滅者ボスキート}} 声:羽賀聖 他の生物を全て食い尽くしその能力を完全にコピーして自らのものにできる超生命体。無限に増殖する能力を持ち劇中では3体に分裂した。姿はタリアスに似ており天馬からも当初はグランセイザーの仲間だと勘違いされた。 宇宙で非常に危険視されており、<ウオフ・マナフ>は地球人がこれの子孫だというだけで滅ぼそうとした。 実は劇中度々描かれた超古代の地球人対<ウオフ・マナフ>の戦いは、&bold(){ボスキートの侵略を受けた地球人が<ウオフ・マナフ>に救援を要請するが艦隊到着前に滅亡、地球人の作ったグランセイザーの力や超星神を手に入れたボスキートとそうとは知らない<ウオフ・マナフ>艦隊が戦い辛うじて<ウオフ・マナフ>艦隊が勝利を収めた}というのが真相だった。 最終的に3体が合体して、&bold(){&color(red,gray){巨大ボスキート}}に変貌するも堀口博士が復元したボスキート捕獲装置の光線によって弱体化し、ダイセイザーに破れた。 ボスキートの構想は第1話の撮影時点では考えられておらず((超古代の戦争のシーンで量産型ガルーダを操縦するタリアスの没カットが撮影されており、書籍『超星神シリーズコンプリーション』ではこれが採用されていたらボスキート編の構想はなかったかも知れない旨の記述がされている。))、最終決戦前に1回捻るために大川氏が発案したもの。 ●&color(silver,darkblue){&bold(){アジャンテ星人フリード}} 声:マーク・大喜多 相棒を殺したクリミネル星人を追って地球にやって来た宇宙の警察官。 クリミネル星人の銃撃で負傷し、緊急措置としてその場に居合わせた仁の友人・中尾真司(演:多賀啓史)に憑依した。 当初は命が尽きるあせりからか、『車を出さないと、この体を破壊する!』と仁を脅すなど、警察官にしては横暴な言動が見られたが、仁と行動を共にする内に奇妙な友情が芽生え始めた。 最終的にダイルとの連携で相棒の仇を討ったあと、真司の身体から離れてそのまま星になった。 デザインは西川伸司が担当。頭部が『サイバーコップ』のジュピターにそっくりなのは36話を担当した村石監督に因んでのことだが、マスクそのものは新造の模様。 ●&color(yellow,red){&bold(){クリミネル星人}} 声:羽賀聖 第一級の凶悪な宇宙の犯罪者。 劇中では単に『クリミネル』と呼ばれる。 赤い体色が特徴で、<ウオフ・マナフ>とは無関係なためか鎧を装着していない。 豊富なエネルギーを吸収するべく地球に飛来し、本能のままに暴れ回る。 殺害したフリードの相棒の銃を奪い悪用する。 ダイルの大旋風破を無力化した際に出来た隙をつかれ、最期はフリードの放った銃の一撃を食らい消滅した。 *【主なメカニック】 &bold(){・[[超星神]]} 超古代文明の遺産たる巨大ロボット。個別項目を参照。 ●&color(red,black){&bold(){ダイロギアン}} クラウド・ドラゴンの防衛を潜り抜けて地球に飛来した巨大ロボット。 インパクター・ロギア専用機。 詳細はロギアの項目を参照。 ●&bold(){&color(gray,crimson){五式支援機士ユウヒ}} 国防省がダイロギアンのデータを元に作り上げた防衛用ロボット。 全高58メートル、重さ17000t。武装は頭部両脇の6連ミサイルランチャーと左肩の滑空砲。 &s(){シャア専用サイコガンダムとか言うな。} &font(#ff0000){[[ディーゼルエンジン]]で動く。} 沖田がヘッドセットバーチャルコントローラーを付け、遠隔操作で操縦する。 超星神のサポーターとして活躍したが、単体では決定打に欠けるのが弱点で強力な怪獣には押されがちだった。 最期はトロイアスのビーム攻撃で大破した。 『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』では修復されて登場。不時着した轟天号に代わって偽幻星神と戦い、再起動までの時間稼ぎに成功した。 *【主題歌】 ◆[[オープニングテーマ]]:&bold(){『Life goes on』} 作曲:Eddy Blues((織田哲郎の別名義。)) / 編曲:沢崎公一 / 作詞・歌:浅岡雄也 元[[FIELD OF VIEW]]のボーカル、浅岡雄也のソロデビューシングル。 ◆[[エンディングテーマ]]:&bold(){『きみをつれていく』} 作詞:326 / 作曲:筒美京平 / 編曲:井上ヨシマサ / 歌:安倍麻美 *【エピソード】 |話数|サブタイトル|登場怪人・怪獣|脚本|監督|h |第1話|目覚めよ!星の戦士|CENTER:なし|大川俊道|村石宏實| |第2話|発動!ドルクルス|~|園田英樹|~| |第3話|結成!炎のトライブ|~|古怒田健志|鈴木健二| |第4話|死闘!大地の戦士|~|石井博士|~| |第5話|燃えろ!警官魂|~|大川俊道|村石宏實| |第6話|激突!風と炎と大地|~|~|~| |第7話|走れ!命を救うため|~|園田英樹|鈴木健二| |第8話|降臨!天空の龍|~|古怒田健志|~| |第9話|戦慄!カリンの正体|アケロン人|大川俊道|村石宏實| |第10話|侵略!アケロンの罠|~|~|~| |第11話|結集!9人のセイザー|アケロン人&br()アケロン大星獣|~|鈴木健二| |第12話|決戦!超星神対大星獣|アケロン大星獣|古怒田健志|~| |第13話|襲撃!インパクター|インパクター・ラディア&br()インパクター・ルシア|大川俊道|村石宏實| |第14話|覚醒せよ!水の戦士|~|~|~| |第15話|立て!水の超星神|インパクター・ラディア&br()インパクター・ルシア&br()インパクター・ロギア|~|~| |第16話|非情!司令官ロギア|インパクター・ロギア&br()インパクター・ルシア|石井博士|~| |第17話|危機!人類抹殺計画|~|園田英樹|鈴木健二| |第18話|最強の敵!ガントラス|~|~|~| |第19話|出撃!ガンシーサー|インパクター・ルシア|稲葉一広|三好邦夫| |第20話|激闘!バトルレディ|~|~|~| |第21話|迫る!地球最後の日|インパクター・ロギア&br()インパクター・ルシア|古怒田健志|鹿島勤| |第22話|見よ!合体超星神|インパクター・ルシア|~|~| |第23話|復讐!ロギアの挑戦|インパクター・ロギア&br()インパクター上官&br()ダイロギアン|石井博士|村石宏實| |第24話|脅威!ダイロギアン|インパクター・ロギア&br()ダイロギアン|~|~| |第25話|暗躍!新たなる敵|シェオール星人ステュークス|~|~| |第26話|異次元の囚人|ビズル星人|稲葉一広|鈴木健二| |第27話|怒れ、炎の必殺剣!|~|~|~| 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G消滅作戦]]」を手掛けた手塚昌明氏が候補に挙がっていたが、ちょうど氏の最新作であった「[[ゴジラ×メカゴジラ]]」の撮影が佳境を迎えていたことや、[[次回作>ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]への続投が決まったことから断念したことが後年に石井プロデューサーの口から語られている。&br()仮に手塚氏の登板が実現していたら、完成作品とはまた違った作風になっていたかもしれない。((前述のとおり超古代文明の設定は村石監督の発案であるため。)) -放送終了直前の2004年9月には抽選3500組7000名限定ファン感謝イベント「プレミアムバトルステージ」が開催され次回作「[[幻星神ジャスティライザー]]」とのバトンタッチも行われた。 -シリーズで唯一[[超全集>超全集(てれびくんデラックス愛蔵版)]]やテレビマガジン特別編集といった作品単位の関連書籍が刊行されている。 追記・修正は水晶板に触れてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 明日~へグラ~ンセ~イザ~ -- 名無しさん (2013-05-24 02:57:15) - 何で最終回はそれまでコツコツとフラグを積み重ねてきた主人公とヒロインではなく1回か2回くらいしか絡んでないサブキャラ同士の結婚式で終わらせたんだろ? -- 名無しさん (2013-12-27 17:51:47) - 12星座モチーフとはいえちょっと多すぎたなw4人に絞ってひとりあたり3つの星座の力でフォームチェンジくらいでよかった -- 名無しさん (2014-03-28 17:28:42) - ↑それって実は同じなのでは・・・ -- 名無しさん (2014-03-28 17:48:02) - ↑全然違う。フォームチェンジはいくら増やそうが根幹となるキャラの造形は1種類で済むが、複数ヒーローなら人数分の履歴書を別々に設定したうえで活躍の尺も割り振らねばならん。さらに相互の人間関係まで・・・ -- 名無しさん (2014-06-07 10:56:09) - デザインと属性・コンセプトは結構好き。カリンさんは漫画版のほうが悲劇のヒロインらしくていいなぁ。醜いアケロン人としてでなく人間として死んでいったのには泣いた -- 名無しさん (2014-06-07 11:38:27) - これが商業的に成功してシリーズ化した事は、当時のバンダイでも大袈裟なぐらい騒がれていたby響鬼の事情。コナミは会社としてはバンダイよりデカいから、コナミが全力で特撮のスポンサー始めたらバンダイに勝ち目はなかったのである。 -- 名無しさん (2014-06-07 12:04:56) - アケロン大星獣、ボスキート、ユウヒはかっこよかった -- 名無しさん (2014-12-19 17:21:37) - ボスキートのモデルはバルバロイっぽいな(デストロイアのデザイン段階の怪獣。あらゆる物を吸収するし、現にゴジラの熱線を獲得した) -- 名無しさん (2015-09-02 18:24:09) - ユウヒにはロマンを感じる -- 名無しさん (2015-12-07 22:40:16) - 東宝さん、またグランセイザーみたいな奴作ってくれないかなあ。ウルトラマンもR/B終わった後の情報が無いし来年の特撮ドラマの新作スーパーヒーロータイムだけになっちゃいそうで… -- 名無しさん (2018-12-01 20:51:19) - 商業的に成功した結果、シリーズ化にはこじつけた。しかし現実は川北さんいわく「何も言ってこなかった」ために消費者に訴求するものが弱いという結果になり、本シリーズを最近考察したファンのブログで「コナミのこれを売りたいから売れる物を作ってください」というのがシリーズ全てにおいて薄いと評されるという… -- 名無しさん (2018-12-29 22:04:24) - キュウレンジャーの原型? -- 名無しさん (2019-04-28 20:19:57) - 文章の体裁を整理しました。 -- 名無しさん (2019-05-12 13:00:45) - なお超星神シリーズのウィキペディアによると、玩具の売り上げは同時期のウルトラマンと仮面ライダーが商業的にやばかったのに対しこのシリーズは、日が浅いも関わらず成功を収めたってあるねえ。 -- 名無しさん (2019-08-15 06:26:16) - これ商業的に万々歳だったら遊戯王と並ぶ看板になったんだろうか(本作の売上は良かったらしいが素直に喜べる成績ではなかったらしい)? -- 名無しさん (2023-03-28 19:14:07) - 超星神シリーズがもっとヒットして5年、10年続くシリーズになってたらコナミと東宝は調子乗って仮面ライダーのような単独ヒーロー作ってたのだろうか? -- 名無しさん (2023-03-28 19:32:16) - 東宝特撮ドラマのエピソード項目が作られたら、この作品の12話とか作られるんだろうなあ…まあ誰得かもだが… -- 名無しさん (2023-03-28 19:55:31) - 項目に全員の名前がある、だと… -- 名無しさん (2023-04-05 19:21:18) - 地味に今の仮面ライダーや戦隊の様に、ファイナルイベントをやっていた作品。といっても出演者で参加したのはトライブリーダー役4人だけだが。 -- 名無しさん (2023-05-23 10:30:42) - なんでウオフ・マナフは『現生地球人はボスキートの末裔』なんてあっさり信じたんだ?どう見ても『現生地球人』と『ボスキート』は全然違う生き物じゃないか!? -- 名無しさん (2023-05-23 19:41:53) - E -- 名無しさん (2023-05-23 19:45:32) - ↑誤投稿失礼。EDがガイファードやジャスティライザー同様特撮っぽくない感じの歌なのよね… -- 名無しさん (2023-05-23 19:48:11) - 「何故ロギアが死ななかったのかを「インパクターロギアは生きていた!」の一言で済ますの中々の力業だと思う。 -- 名無しさん (2023-05-23 20:06:25) - この作品もテレマガ特別編集のメインライターのインタビューによれば、結構トラブル(?)もあったっぽい?事実それらでメインライター4クール目最終回しか書いてないらしいし。 -- 名無しさん (2023-07-26 11:32:04) - 最近ムックが発売されたね -- 名無しさん (2023-07-26 11:39:28) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/05/08 (日) 18:50:11 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&bold(){人類の未来をかけて、ついに戦いの火蓋は切って落とされた!}}} #center(){&sizex(5){&bold(){迎えうつのは12人の戦士}}} #center(){&sizex(5){&bold(){地球を守れ!グランセイザー}}} ---- &anchor(topcontents) #openclose(show=▽目次){ #contents } ---- *【概要】 後に「超星神シリーズ」と名付けられる作品群の第1弾。 2003年10月から2004年9月にかけてテレビ東京系にて放送された特撮ドラマ。 コナミをスポンサーにした東宝によって制作され、同社としては『七星闘神ガイファード』以来7年ぶりの特撮テレビヒーロー作品である。 スタッフには特技監督の[[川北紘一]]を筆頭に平成[[ゴジラシリーズ]]に関わった人間が多数参加している。 また本編班には村石宏實監督等[[平成ウルトラシリーズ]]の主要スタッフも一部参加している。 放送当時、キャラクターデザインの西川伸司氏による漫画版が講談社『マガジンZ』にて連載。 テレビ版と同じ登場キャラでありながらも、独自のストーリーが展開された。 *【解説】 総計12人ものヒーローが登場するのが最大の特徴。 それぞれが炎、風、大地、水の各属性に分かれた<トライブ>と呼ばれるグループに所属しており、専用の巨大ロボット<超星神>に搭乗する。 基本的に本編パートはビデオ撮影、特撮パートはフィルム撮影と使い分けられている。 特撮パートは川北特技監督の意向によりゴジラシリーズや『[[さよならジュピター]]』等過去の東宝特撮で使用されたプロップが流用されており、当時ゴジラミレニアムシリーズが展開されていた事もあり東宝大プールの水や建物のミニチュアを流用することで映画作品と相違ないクオリティを実現している。 ドラマ面も魅力的だが等身大アクションにも非常に力が入れられており、東映特撮にも引けを取らないキレのある戦闘シーンが展開される。 当初は「ストーリーに起伏がない」等批判されることが多かったが、伝通院先生を初めとする&bold(){本人たちは真面目にやっているのにとにかく笑える濃すぎるキャラとカオスな脚本}で徐々にファンを獲得、知る人ぞ知る作品となった。 ネタ分抜きでも第4部の2度に渡るどんでん返し((これらの展開はシリーズ構成の大川氏の考案であるという。))から、「敵と徹底的に殺し合い殲滅する」以外の決着に辿り着いたラストは中々高い評価を得ている。 シリーズ構成の大川俊道氏は第二部以降は大雑把なストーリーを書くのが精一杯で稲葉一広氏らサブライター陣が要所要所で纏めてくれて助かったと述懐している。 一方で12人の戦士を一人一人平等に掘り下げるのは無理があった様で中盤以降メイン回があるものやそうでないものも少なからず出てしまっている。 川北氏も自伝において『一人一人が主人公になれたが流石に人数が多すぎるという声があった』と記しており、ゼネラルエンタテインメントの船田晃プロデューサーも『キャパシティ的に毎回12人揃えるのは無理がありすぎたという反省点からジャスティライザーからは人数を絞った(意訳)』と証言している。 撮影時期と放映時期の季節が合わず((2003年の5月末に撮影開始、翌2004年の4月末にクランクアップを迎えた。))、いつまでも「桜満開」の背景だった。 *【製作までの経緯】 2002年夏、ゼネラルエンタテインメント(以下、GE)から「特撮ヒーロー新シリーズ」の持ち込み企画が東宝に上がり、GEと関係の深いコナミがスポンサーに選ばれ制作が開始された((当時のコナミはエンターテインメント産業の総合企業を目指すという方針の下、トイホビー事業の拡大を模索しており、同年秋にはその一環としてゴジラシリーズの商標権を獲得していた))。 初期段階の企画書のタイトルは&bold(){『鉄神星戦アルマゲイナー(仮)』}であり、プロットの概要は以下の通り。 #blockquote(){鉄神星戦の読みは『てつじんせいせん』 「アルマゲイナー」は作中世界で流行している対戦型格闘ゲーム 主人公の弓藤天馬はアルマゲイナーに熱中する内にアルマゲスト・サジタリウスの資格を得る アルマゲストは黄道12星座をモチーフとした12人の戦士 アルマゲストは鉄神「アルマゲイナー」を手に入れるために他の戦士と戦う ライバルとしてアルマゲスト・レオン / 獅堂剣が登場 ロボットはビークルから人型に変形 ロボットは頭部パーツの追加で各戦士の専用モードになる} その後、東宝側のプロデューサーに指名された石井信彦氏(『石井博士』名義で脚本も手掛けている)の意向により劇中ゲームの設定はオミットされ、『[[サイボーグ009]]』のように大事件の時に全員が集まるという形で軌道修正がされた。 企画に途中参加した村石監督は『[[ウルトラマンティガ>ウルトラマンティガ(作品)]]』の設定をヒントに「超古代に滅んだ人類の遺伝子を受け継いだ戦士たちが悪夢に立ち向かう」という案を提言し、他のプロデューサーも賛同。 「70年代テイスト」を狙いたいという監督の意見から『あぶない刑事』などの刑事ドラマを手掛けた大川氏がシリーズ構成に抜擢された。 12月にはタイトル案の練り直しがされ、インパクトのある名前として星座の戦士であることから&bold(){『グランセイザー』}とヒーロー名が決まったが、副題となるロボット名は2月以降になってからようやく決まったという。 そして5月2日のPV撮影を得て同月末にクランクインし、6月に開催された第18世代ワールドホビーフェアにて大々的にプロモーションが行われた。 かくして、2年9ヶ月に渡る超星神シリーズの歴史が幕を開けたのである。 *【ストーリー】 1クール毎にシリーズ化しており全4部作となる。 ・第1部 遥かな古代、地球に宇宙連合<ウオフ・マナフ>が襲来。大規模な戦争が発生する。 地球人類は地球を守る戦士グランセイザーを作り、対抗。 <ウオフ・マナフ>を撃退する。 それから時は流れ現代。 主人公、弓藤天馬はグランセイザーの力を求める一団にさらわれてしまう。 そして始まるグランセイザーの力を巡る戦い。 だが、その裏では<ウオフ・マナフ>の新たな侵略が進んでいた。 ・第2部 佐伯カリンの野望を砕き、平穏を取り戻したグランセイザー達は新たな超星神<リヴァイアサン>を発見する。 <リヴァイアサン>について調査を進める中、新たな敵インパクターが来襲。 新し&bold(){&color(#3B4EF0){<水のトライブ>}}を交え、再び戦いが始まる。 ・第3部 インパクターを撃退した後も続々と襲来する宇宙人との戦いが描かれる。 基本的に1話完結型のバラエティシリーズ。 ・第4部 古代から目覚めた絶滅者ボスキートとの戦いから始まる<ウオフ・マナフ>との最終決戦。 *【登場人物】 **グランセイザーと協力者 &bold(){◇弓藤天馬 / &font(#ff0000){セイザータリアス}} 演:瀬川亮 &bold(){◇獅堂未加 / &font(#ff0000){セイザーミトラス}} 演:清水あすか &bold(){◇獅堂 剣 / &font(#ff0000){セイザーリオン}} 演:武田光兵 『&font(#ff0000){&bold(){炎のトライブ}}』の戦士。 &bold(){◇伝通院 洸 / &font(#800080){セイザーレムルズ}} 演:芹沢秀明 &bold(){◇雨宮涼子 / &font(#800080){セイザーヴェルソー}} 演:星野マヤ &bold(){◇秤屋 仁 / &font(#800080){セイザーダイル}} 演:松沢蓮 『&font(#800080){&bold(){風のトライブ}}』の戦士。 &bold(){◇松坂直人 / &color(#FFE921){セイザータウロン}} 演:高原知秀 &bold(){◇神谷 豪 / &font(#ffdc00){セイザートラゴス}} 演:正木蒼二 &bold(){◇早乙女 蘭 / &font(#ffdc00){セイザーヴィジュエル}} 演:磯山さやか 『&font(#ffdc00){&bold(){大地のトライブ}}』の戦士。 &bold(){◇反町 誠 / &font(#0000ff){セイザーゴルビオン}} 演:岡田秀樹 &bold(){◇魚住 愛 / &font(#0000ff){セイザーパイシーズ}} 演:伊藤久美子 &bold(){◇三上辰平 / &font(#0000ff){セイザーギャンズ}} 演:菅原卓磨 『&font(#0000ff){&bold(){水のトライブ}}』の戦士。 彼らの詳細は[[個別項目>グランセイザー(登場キャラクター)]]を参照。 ●&bold(){堀口一郎} 演:赤星昇一郎 通称:博士。 宇宙考古学を研究している大学教授で、超古代の水晶板を解析しながらグランセイザーをサポートする。 戦士達の信頼度は厚く、実質的な司令官とも言えるポジション。 「アンポンタン」が口癖。3年前まではカツラを着けていた。 最終回ではまさかのオチ担当。 演じるはハゲキャラで有名な赤星昇一郎。「アンポンタン」やカツラのくだりも氏のアドリブである。 ●&bold(){御園木篤志} 演:工藤俊作 国防省特命科課長。 当初は素性を伏せて堀口博士の超星神発掘を援助していた。 グランセイザーの力を国家防衛のために利用しようとしていたが、アケロン人の力を知ったことで考えを改めてサポートに徹するようになった。 中盤、超星神を補助するためにユウヒを建造する。 ●&bold(){沖田総一郎} 演:吉田友紀 地球防衛隊「月光」隊長。 御園木の直属の部下。グランセイザーをサポートし、中盤以降はユウヒを操作した。 民間人であるグランセイザーを戦いに巻き込んだことに責任を感じており、28話ではその心情を天馬たちに打ち明けた。 演じた吉田氏は村石監督が手掛けた『電脳警察サイバーコップ』の主人公・武田真也 / ジュピター役で知られ、同作でも共演したカリン役の千葉氏経由で出演が決まったという。 村石監督によれば、沖田は当初1クールのみの登場の予定だったが、配役が吉田氏に決まったことで最終的にユウヒの操縦者という重要なポジションになったとのこと。 **その他の登場人物 ●&bold(){佐伯カリン} 演:千葉美加 第1部に登場。 <風のトライブ>を導く美女で物理学者。 <炎のトライブ>を危険な存在と呼び抹殺を目論む。 彼女が原因で結果的に<地のトライブ>も巻き込みグランセイザー同士の戦いが勃発してしまった。 #openclose(show=彼女の経歴には不審な点が見られるが…){ ●&bold(){&color(blue,coral){アケロン人}} カリンの正体である爬虫類型宇宙人。 ベルゼウスが送り込んだ<ウオフ・マナフ>の最初の刺客であり、その目的はグランセイザーを内輪もめで潰す事であった。 なお、本物の佐伯カリンは20年前に留学先のスウェーデンで病死しており地球上で活動するためにその姿を借りていた。 正体が露呈したことで<風のトライブ>に立て続けに裏切られてしまい、グランセイザーの使命に目覚めた洸によって倒される。 しかし完全には死んでおらずアケロン円盤からの光線で&bold(){&color(blue,coral){アケロン大星獣}}に変貌しガルーダ、ドルクルス、ガンシーサーに挑むも攻防の末アケロン円盤諸共敗れ去った。 第3部ではカリンの細胞を国防省科学分析本部の手によって培養し、誕生した&bold(){&color(blue,gray){クローンアケロン人}}(演:松末博行)が登場。 水晶体のエネルギーによって&bold(){&color(blue,gray){クローンアケロン大星獣}}に変貌するが、こちらもダイセイザーによって倒される。 漫画版では利用していた筈の洸を本気で愛してしまい、改心したがその直後に悲しい最期を遂げてしまった。そのためアケロン大星獣には変貌しなかった。} ●&bold(){中條信一} 演:小泉博(特別出演) 第8話ゲスト。 ノーベル賞を受賞した言語学者で、現在は城北大学の教授を勤めている。 佐伯カリンの大学時代の同期であり、堀口博士が彼の元を尋ねた事でカリンの正体が露呈するきっかけとなった。 元は『[[モスラ>モスラ(1961)]]』並びに『[[ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]』の登場人物で、両作と同じく小泉博氏が演じている。 石井プロデューサーによれば『[[愛の戦士レインボーマン]]』でヤマトタケル役だった水谷邦久氏が既に芸能界を引退していたため同作でヤマト一郎役だった小泉氏に変勇を振るってオファーしたという。 役柄が学者であることや公開間近だった『東京SOS』のPRも兼ねて『モスラ』での役名になったが新聞記者ならヤマト一郎役になっていたかも知れないとも語っている。 このような経緯からファンサービス的側面が強く、本作がゴジラシリーズと世界観が共有されている訳ではない。所謂[[スターシステム]]の一種と見るのが無難だろう。 ●&bold(){和久井正樹} 演:油井昌由樹 第2部に登場した国防省科学技術局局長。 アンデスの洞窟で発掘されたガントローラーを調査し、堀口博士に協力を要請する。 #openclose(show=「ドクターベアー」として愛の生活を支援していたそうだが…?){ 実は愛の父親であり、極秘任務を帯びていたため、恋人だった魚住恵((石井プロデューサー曰く、博士とは夫婦関係ではなく、かといって不倫関係などではないとのこと。))と彼女との子供である愛とは一緒に暮らせなかったが、愛の将来を案じて「ドクターベアー」として彼女を陰ながら援助していたのだった。 ガントローラーの制御チップを餌にルシアによって愛に真実を暴露されてしまう。 制御チップは奪われてしまったが、和久井博士はウオフ・マナフから狙われなくなり、愛と初めて親子として抱擁するのだった。 第3部以降は登場せず、存在の言及もないため愛との関係がどうなったかは不明。 当初は愛の父親ではなく、ユウヒの開発者として再登場する予定だったが、エピソードの変更に伴い中盤でフェードアウトする形となった。 } *【宇宙連合ウオフ・マナフ】 本作の敵組織で108の多種多様な知的生命体で構成された宇宙人連合。 &bold(){ウオフ・マナフ}とは最高権力者の名前でもあり実体を持たない宇宙意志とも呼ばれる絶対存在である。&s(){その割にはベルゼウスの情報操作に簡単に騙されて本気で地球滅ぼそうとしてたが。} **インパクター星人 第2部に登場。 &bold(){『地球人類抹殺計画』}を遂行すべくウオフ・マナフが送り込んだ第2の刺客。 普段は地球人と同じ姿を取っているがその状態でもグランセイザーと渡り合えるほど身体能力が高い。 戦闘時は&bold(){アルカニス}という万能カードをかざすことで戦闘スーツを装着する。 モチーフは統一性がない代わりに宇宙人という設定から属性をまたいだものが採用されている。 ●&color(deepskyblue,silver){&bold(){インパクター・ラディア}} 演:北岡久貴(現・北岡龍貴) 男性型インパクター。巨大なオノ・&bold(){メガアックス}を振り回す巨漢。 重量級のスーツには巨大化機能が備わっており、怪力を発揮する。 相棒のルシアに想いを寄せ、同期でありながら自分より出世したロギアに嫉妬している。 最期はリヴァイアサンのハイタイドブレイクでメガアックスごと小間切れにされて爆死した。 デザインは西川伸司が担当。モチーフは虫でも植物でもない冬虫夏草が選ばれた。 ●&color(gold,darkslategray){&bold(){インパクター・ルシア}} 演:ちすん 女性型インパクター。ブーメラン型の万能兵器・&bold(){Vソード}を振り回して戦う。 相棒のラディアを失った後はロギアの補佐に回るが度重なる任務失敗に焦り、命と引き換えに3倍のパワーを引き上げるアクセラレイターで巨大化し初合体したダイセイザーに挑むも、暴走するダイセイザーに完膚なきまでに叩きのめされ敗北、アルカニスを残して消滅した。 デザインは西川伸司氏が担当。モチーフは男女の性差をまたいだ中性的なものとなった。 ●[[&bold(){&color(orange,black){インパクター・ロギア}}>インパクター・ロギア]] 演:阿部進之介 男性型インパクター。3人のリーダー格で『地球人類抹殺計画』の司令官。冷徹な性格。 所謂ライバルキャラであり、そのダークヒーローとも言える出で立ちは非常に人気が高い。 詳細は個別項目を参照。 ホースオルフェノクの従兄弟や[[ワーム料理人>生簀一郎/キュレックスワーム]]や旅ブロガーとは関係ない。 ●&bold(){インパクター上官} 声:若林正 23話に登場。[[セブン上司]]みたいな奴。外見はマントを着たロギア。 ラディアとルシアを失ったのでロギアに『地球人類抹殺計画』の失敗を告げ撤退を命ずるが無視された。 マスクの追加パーツのデザインはストーリーボードのなかの★陽氏が担当。 **ガルバ星人 第4部より登場。 ウオフ・マナフの宇宙人の中でも高い地位を持つ種族で宇宙の秩序よりも兵器の発展のために科学を役立てる好戦的な者が多い。 ●&bold(){&color(red,darkgoldenrod){ベルゼウス}} 声:谷口節 [[ラスボス]]。ウオフ・マナフの地球攻撃軍総司令にして最高会議幹部。 <ウオフ・マナフ>を私物化しての宇宙征服を企んでおり、「地球人はボスキートの子孫」という偽りの歴史を作り邪魔になる地球人類の滅亡を図った。アケロン人を地球に送り込みグランセイザーを発掘させた張本人。 戦闘力は非常に高いが、主人公のタリアスとは交戦したことがない。((タリアスと戦う特写スチール自体は撮影されている。)) 終盤に&bold(){宇宙怪獣キャブレオン}と共に自らグランセイザー抹殺に乗り出すも、グランセイザーによってウオフ・マナフに真実を伝えられ、切り札のキャブレオンと自らの宇宙船もダイセイザーに破壊されて全てを失った所をロギアによって逮捕され、ウオフ・マナフに裁判にかけられた。 ●&bold(){ブライトン} 演:桑原太市 地球人に変身して国防省に接近したガルバ星人。 ウオフ・マナフと交信ができる蘭をボスキートの末裔だと偽り、その身柄の引き渡しを要求してグランセイザーの結束を乱そうとした。&bold(){大怪獣トロイアス}を連れている。 ●&color(lightgray,red){&bold(){アルゴウル}} 声:泉龍太 同士であるブライトンの作戦をサポートするガルバ星の兵士。 『交信者』たる蘭の抹殺を諮る。 ガルバ・シールドという赤い壁を全身に張り、敵の攻撃を防ぐことが出来る。 ●&color(goldenrod,red){&bold(){ゴーギャン}} 声:山野井仁 ベルゼウス直属の兵士で、ルビーの抹殺が使命。 戦闘力は非常に高く、肉弾戦が得意。 破壊力が高い光弾を武器とする。 右腰には爆弾がセットされており、最後の手段としてルビーを道連れに自爆を諮ったが、彼女は無事だったため無駄死にに終わった。 **その他の構成員 ●&bold(){&color(blue,deeppink){アケロン人ルビー}} 演:佐田真理恵 <ウオフ・マナフ>の穏健派。 ベルゼウスによる歴史の改竄を阻止しようとする。 交信者である蘭をガルバ星人の手から守るために地球に来訪し、彼女と<ウオフ・マナフ>を交信させて戦いを終わらせるために尽力した。 ゴーギャンの自爆に巻き込まれたかに見えたが、実際には無事であり、天馬を救出した。 ●&color(red,silver){&bold(){ギグファイター}} 本作の[[戦闘員>戦闘員(特撮)]]。 ウオフ・マナフの宇宙人がギグカプセルから召喚する。 単体ではあまり強くないが集団戦法で相手を攪乱するのが得意。 車の運転をこなす程度には知能は高い。 『[[超星艦隊セイザーX]]』にも第1部の戦闘員として登場する。 **その他の宇宙人 いずれも<ウオフ・マナフ>には所属していない、第三勢力的存在。 ●&bold(){&color(red,gray){絶滅者ボスキート}} 声:羽賀聖 他の生物を全て食い尽くしその能力を完全にコピーして自らのものにできる超生命体。無限に増殖する能力を持ち劇中では3体に分裂した。姿はタリアスに似ており天馬からも当初はグランセイザーの仲間だと勘違いされた。 宇宙で非常に危険視されており、<ウオフ・マナフ>は地球人がこれの子孫だというだけで滅ぼそうとした。 実は劇中度々描かれた超古代の地球人対<ウオフ・マナフ>の戦いは、&bold(){ボスキートの侵略を受けた地球人が<ウオフ・マナフ>に救援を要請するが艦隊到着前に滅亡、地球人の作ったグランセイザーの力や超星神を手に入れたボスキートとそうとは知らない<ウオフ・マナフ>艦隊が戦い辛うじて<ウオフ・マナフ>艦隊が勝利を収めた}というのが真相だった。 最終的に3体が合体して、&bold(){&color(red,gray){巨大ボスキート}}に変貌するも堀口博士が復元したボスキート捕獲装置の光線によって弱体化し、ダイセイザーに破れた。 ボスキートの構想は第1話の撮影時点では考えられておらず((超古代の戦争のシーンで量産型ガルーダを操縦するタリアスの没カットが撮影されており、書籍『超星神シリーズコンプリーション』ではこれが採用されていたらボスキート編の構想はなかったかも知れない旨の記述がされている。))、最終決戦前に1回捻るために大川氏が発案したもの。 ●&color(silver,darkblue){&bold(){アジャンテ星人フリード}} 声:マーク・大喜多 相棒を殺したクリミネル星人を追って地球にやって来た宇宙の警察官。 クリミネル星人の銃撃で負傷し、緊急措置としてその場に居合わせた仁の友人・中尾真司(演:多賀啓史)に憑依した。 当初は命が尽きるあせりからか、『車を出さないと、この体を破壊する!』と仁を脅すなど、警察官にしては横暴な言動が見られたが、仁と行動を共にする内に奇妙な友情が芽生え始めた。 最終的にダイルとの連携で相棒の仇を討ったあと、真司の身体から離れてそのまま星になった。 デザインは西川伸司が担当。頭部が『サイバーコップ』のジュピターにそっくりなのは36話を担当した村石監督に因んでのことだが、マスクそのものは新造の模様。 ●&color(yellow,red){&bold(){クリミネル星人}} 声:羽賀聖 第一級の凶悪な宇宙の犯罪者。 劇中では単に『クリミネル』と呼ばれる。 赤い体色が特徴で、<ウオフ・マナフ>とは無関係なためか鎧を装着していない。 豊富なエネルギーを吸収するべく地球に飛来し、本能のままに暴れ回る。 殺害したフリードの相棒の銃を奪い悪用する。 ダイルの大旋風破を無力化した際に出来た隙をつかれ、最期はフリードの放った銃の一撃を食らい消滅した。 *【主なメカニック】 &bold(){・[[超星神]]} 超古代文明の遺産たる巨大ロボット。個別項目を参照。 ●&color(red,black){&bold(){ダイロギアン}} クラウド・ドラゴンの防衛を潜り抜けて地球に飛来した巨大ロボット。 インパクター・ロギア専用機。 詳細はロギアの項目を参照。 ●&bold(){&color(gray,crimson){五式支援機士ユウヒ}} 国防省がダイロギアンのデータを元に作り上げた防衛用ロボット。 全高58メートル、重さ17000t。武装は頭部両脇の6連ミサイルランチャーと左肩の滑空砲。 &s(){シャア専用サイコガンダムとか言うな。} &font(#ff0000){[[ディーゼルエンジン]]で動く。} 沖田がヘッドセットバーチャルコントローラーを付け、遠隔操作で操縦する。 超星神のサポーターとして活躍したが、単体では決定打に欠けるのが弱点で強力な怪獣には押されがちだった。 最期はトロイアスのビーム攻撃で大破した。 『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』では修復されて登場。不時着した轟天号に代わって偽幻星神と戦い、再起動までの時間稼ぎに成功した。 *【主題歌】 ◆[[オープニングテーマ]]:&bold(){『Life goes on』} 作曲:Eddy Blues((織田哲郎の別名義。)) / 編曲:沢崎公一 / 作詞・歌:浅岡雄也 元[[FIELD OF VIEW]]のボーカル、浅岡雄也のソロデビューシングル。 ◆[[エンディングテーマ]]:&bold(){『きみをつれていく』} 作詞:326 / 作曲:筒美京平 / 編曲:井上ヨシマサ / 歌:安倍麻美 *【エピソード】 |話数|サブタイトル|登場怪人・怪獣|脚本|監督|h |第1話|目覚めよ!星の戦士|CENTER:なし|大川俊道|村石宏實| |第2話|発動!ドルクルス|~|園田英樹|~| |第3話|結成!炎のトライブ|~|古怒田健志|鈴木健二| |第4話|死闘!大地の戦士|~|石井博士|~| |第5話|燃えろ!警官魂|~|大川俊道|村石宏實| |第6話|激突!風と炎と大地|~|~|~| |第7話|走れ!命を救うため|~|園田英樹|鈴木健二| |第8話|降臨!天空の龍|~|古怒田健志|~| |第9話|戦慄!カリンの正体|アケロン人|大川俊道|村石宏實| |第10話|侵略!アケロンの罠|~|~|~| |第11話|結集!9人のセイザー|アケロン人&br()アケロン大星獣|~|鈴木健二| |第12話|決戦!超星神対大星獣|アケロン大星獣|古怒田健志|~| |第13話|襲撃!インパクター|インパクター・ラディア&br()インパクター・ルシア|大川俊道|村石宏實| |第14話|覚醒せよ!水の戦士|~|~|~| |第15話|立て!水の超星神|インパクター・ラディア&br()インパクター・ルシア&br()インパクター・ロギア|~|~| |第16話|非情!司令官ロギア|インパクター・ロギア&br()インパクター・ルシア|石井博士|~| |第17話|危機!人類抹殺計画|~|園田英樹|鈴木健二| |第18話|最強の敵!ガントラス|~|~|~| |第19話|出撃!ガンシーサー|インパクター・ルシア|稲葉一広|三好邦夫| |第20話|激闘!バトルレディ|~|~|~| |第21話|迫る!地球最後の日|インパクター・ロギア&br()インパクター・ルシア|古怒田健志|鹿島勤| |第22話|見よ!合体超星神|インパクター・ルシア|~|~| |第23話|復讐!ロギアの挑戦|インパクター・ロギア&br()インパクター上官&br()ダイロギアン|石井博士|村石宏實| |第24話|脅威!ダイロギアン|インパクター・ロギア&br()ダイロギアン|~|~| |第25話|暗躍!新たなる敵|シェオール星人ステュークス|~|~| |第26話|異次元の囚人|ビズル星人|稲葉一広|鈴木健二| |第27話|怒れ、炎の必殺剣!|~|~|~| 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G消滅作戦]]」を手掛けた手塚昌明氏が候補に挙がっていたが、ちょうど氏の最新作であった「[[ゴジラ×メカゴジラ]]」の撮影が佳境を迎えていたことや、[[次回作>ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]への続投が決まったことから断念したことが後年に石井プロデューサーの口から語られている。&br()仮に手塚氏の登板が実現していたら、完成作品とはまた違った作風になっていたかもしれない。((前述のとおり超古代文明の設定は村石監督の発案であるため。)) -放送終了直前の2004年9月には抽選3500組7000名限定ファン感謝イベント「プレミアムバトルステージ」が開催され次回作「[[幻星神ジャスティライザー]]」とのバトンタッチも行われた。 -シリーズで唯一[[超全集>超全集(てれびくんデラックス愛蔵版)]]やテレビマガジン特別編集といった作品単位の関連書籍が刊行されている。 追記・修正は水晶板に触れてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 明日~へグラ~ンセ~イザ~ -- 名無しさん (2013-05-24 02:57:15) - 何で最終回はそれまでコツコツとフラグを積み重ねてきた主人公とヒロインではなく1回か2回くらいしか絡んでないサブキャラ同士の結婚式で終わらせたんだろ? -- 名無しさん (2013-12-27 17:51:47) - 12星座モチーフとはいえちょっと多すぎたなw4人に絞ってひとりあたり3つの星座の力でフォームチェンジくらいでよかった -- 名無しさん (2014-03-28 17:28:42) - ↑それって実は同じなのでは・・・ -- 名無しさん (2014-03-28 17:48:02) - ↑全然違う。フォームチェンジはいくら増やそうが根幹となるキャラの造形は1種類で済むが、複数ヒーローなら人数分の履歴書を別々に設定したうえで活躍の尺も割り振らねばならん。さらに相互の人間関係まで・・・ -- 名無しさん (2014-06-07 10:56:09) - デザインと属性・コンセプトは結構好き。カリンさんは漫画版のほうが悲劇のヒロインらしくていいなぁ。醜いアケロン人としてでなく人間として死んでいったのには泣いた -- 名無しさん (2014-06-07 11:38:27) - これが商業的に成功してシリーズ化した事は、当時のバンダイでも大袈裟なぐらい騒がれていたby響鬼の事情。コナミは会社としてはバンダイよりデカいから、コナミが全力で特撮のスポンサー始めたらバンダイに勝ち目はなかったのである。 -- 名無しさん (2014-06-07 12:04:56) - アケロン大星獣、ボスキート、ユウヒはかっこよかった -- 名無しさん (2014-12-19 17:21:37) - ボスキートのモデルはバルバロイっぽいな(デストロイアのデザイン段階の怪獣。あらゆる物を吸収するし、現にゴジラの熱線を獲得した) -- 名無しさん (2015-09-02 18:24:09) - ユウヒにはロマンを感じる -- 名無しさん (2015-12-07 22:40:16) - 東宝さん、またグランセイザーみたいな奴作ってくれないかなあ。ウルトラマンもR/B終わった後の情報が無いし来年の特撮ドラマの新作スーパーヒーロータイムだけになっちゃいそうで… -- 名無しさん (2018-12-01 20:51:19) - 商業的に成功した結果、シリーズ化にはこじつけた。しかし現実は川北さんいわく「何も言ってこなかった」ために消費者に訴求するものが弱いという結果になり、本シリーズを最近考察したファンのブログで「コナミのこれを売りたいから売れる物を作ってください」というのがシリーズ全てにおいて薄いと評されるという… -- 名無しさん (2018-12-29 22:04:24) - キュウレンジャーの原型? -- 名無しさん (2019-04-28 20:19:57) - 文章の体裁を整理しました。 -- 名無しさん (2019-05-12 13:00:45) - なお超星神シリーズのウィキペディアによると、玩具の売り上げは同時期のウルトラマンと仮面ライダーが商業的にやばかったのに対しこのシリーズは、日が浅いも関わらず成功を収めたってあるねえ。 -- 名無しさん (2019-08-15 06:26:16) - これ商業的に万々歳だったら遊戯王と並ぶ看板になったんだろうか(本作の売上は良かったらしいが素直に喜べる成績ではなかったらしい)? -- 名無しさん (2023-03-28 19:14:07) - 超星神シリーズがもっとヒットして5年、10年続くシリーズになってたらコナミと東宝は調子乗って仮面ライダーのような単独ヒーロー作ってたのだろうか? -- 名無しさん (2023-03-28 19:32:16) - 東宝特撮ドラマのエピソード項目が作られたら、この作品の12話とか作られるんだろうなあ…まあ誰得かもだが… -- 名無しさん (2023-03-28 19:55:31) - 項目に全員の名前がある、だと… -- 名無しさん (2023-04-05 19:21:18) - 地味に今の仮面ライダーや戦隊の様に、ファイナルイベントをやっていた作品。といっても出演者で参加したのはトライブリーダー役4人だけだが。 -- 名無しさん (2023-05-23 10:30:42) - なんでウオフ・マナフは『現生地球人はボスキートの末裔』なんてあっさり信じたんだ?どう見ても『現生地球人』と『ボスキート』は全然違う生き物じゃないか!? -- 名無しさん (2023-05-23 19:41:53) - E -- 名無しさん (2023-05-23 19:45:32) - ↑誤投稿失礼。EDがガイファードやジャスティライザー同様特撮っぽくない感じの歌なのよね… -- 名無しさん (2023-05-23 19:48:11) - 「何故ロギアが死ななかったのかを「インパクターロギアは生きていた!」の一言で済ますの中々の力業だと思う。 -- 名無しさん (2023-05-23 20:06:25) - この作品もテレマガ特別編集のメインライターのインタビューによれば、結構トラブル(?)もあったっぽい?事実それらでメインライター4クール目最終回しか書いてないらしいし。 -- 名無しさん (2023-07-26 11:32:04) - 最近ムックが発売されたね -- 名無しさん (2023-07-26 11:39:28) #comment #areaedit(end) }

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