透明人間(東宝映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/10/27(木) 23:08:46 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)&new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){怪奇と謎の殺人事件!} &font(#ff0000){姿無き戦慄、透明人間の正体?}} 「透明人間」は1954年12月29日に公開された[[東宝特撮]]映画である。 【概要】 本作は「[[ゴジラ(1954)]]」の約一月後に公開された作品であり、ポスター等にて初めて[[円谷英二]]が[[特技監督]]とクレジットされた作品である。 宣伝でもゴジラに続いて特撮を売りにした作品であることを強調されている。 本作では透明人間の表現等に合成を利用した撮影やワイヤーワークがふんだんに利用され、 またクライマックスに重油タンクの爆発を持ってくる等特撮の見せ場も意外と多い。   ドラマ面では、後に「[[ゴジラの逆襲]]」でも市民を中心にしたドラマを描いた小田監督が、本作でも市民の生活を絡めながら堅実な演出をしている。 また、本作のカメラマンは何と円谷氏である。 ポスターでは特技監督とクレジットされたが、実際はカメラマンも兼任しており、完成作品では撮影・特技指導とクレジットされている。 本作は人でなくなった人の悲哀を特撮を盛り込みながら描いたり、 人間ドラマやサスペンスを主体にしている点から、後の[[変身人間シリーズ]]の第0号的な立ち位置にある作品と評する人もいる。 【本作の透明人間について】 透明人間をテーマにした作品は本作以前から多数存在し、日本でも同じ円谷氏が特撮を手がけた大映の「透明人間現る」があった。 そのためもあってか、本作で描かれた透明人間は一風変わった変化球の味付けがされている。 それは透明人間が善玉として悲哀を持った存在として描かれている点である。 [[透明人間]]の項目で触れられているように、透明人間といえば大抵大なり小なり良からぬ事をするのがお約束である。 しかし、本作の透明人間は最後まで悪事には自分の能力を使わず、また透明になってしまったことを悲しんでいる。 そして、最後は身の回りの人間がギャングの悪事に巻き込まれたために、透明になる能力を使いギャングと対決する。 こんな透明人間は、古今東西の透明人間を探しても間違いなくごく少数であろう。   【あらすじ】 ある日、交通事故で男性が死亡した。その男は何と[[死]]の直前まで透明であった。 男は[[自殺]]であり遺書から、戦時中軍により透明人間が作られ透明な特攻隊として使われたことと、男以外に生き残りがいることが判明する。 ナイトクラブのサンドイッチマンでピエロの扮装をする南條は、[[盲目]]の少女と交流しながら日々を慎ましく生活していた。 その頃、透明人間を名乗るギャングによる強盗が多発し、透明人間を追う記者の小松は常にピエロの扮装をする南條に怪しさを感じていた。 そしてギャングの悪事が少女の祖父にも及び殺されてしまう。 その事に怒る南條は、部屋に忍び込んでいた小松に、自らが透明人間であることと自らの悲哀、 そして透明人間を名乗るギャングに対決することを明かすのだった。   【登場人物】 ◆南條(演:河津清三郎) ナイトクラブ黒船のサンドイッチマンをするピエロの男性。 実は軍によって透明人間にされており、ピエロの扮装をしているのは体が透明であるのを隠すためである。 一時期は自らを悲観し自殺も考えたが、クリスチャンだった母の影響でこんな自分でも役に立つかもしれないと、日々を生きていた。 同じアパートに住む盲目の少女まりには正体を悟られることなく交流出来るためか、特に心を開いていた。 まりの祖父が殺され、透明人間を名乗る犯罪者が出たことでギャングと対決することになる。 ◆美千代(演:三條美紀) ナイトクラブ黒船で歌う歌手。南條達のアパートの隣のアパートの住民でまりとも知り合い。 実はナイトクラブの裏で活動するギャングに嫌々ながらも協力させられていたが、南條に救いだされる。 南條の正体を知るが、南條と思いを通わせることになる。   ◆小松(演:土屋嘉男) 透明人間を追う新聞記者で、南條を怪しいと睨むが、逆に南條から直接正体を明かされる。 明かされた後は南條と協力してギャングを追う。 ◆まり(演:近藤圭子) 盲目の少女で両親はすでに死亡し、祖父に育てられている。 祖父はまりの目を治す資金を貯めるため夜勤をしており、いない間は南條や美千代が世話をしていた。 両親の形見のオルゴールを無くしており、南條からプレゼントの希望を聞かれた時は同じ曲の入ったオルゴールを頼んでいた。   ◆矢島(演:高田稔) 黒船のマスターであるが、裏の顔はギャングのボスであり、様々な悪事をしてきた。 ◆健(演:植村謙二郎) 矢島の部下で、やはりギャングである。美千代を襲ったり、様々な悪事の実行犯を務める。     【以下ネタバレ】 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){コンビナートの屋上で矢島と南條が揉み合う。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){そして2人とも落下し矢島は死亡する。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){瀕死の南條は初めて素顔を美千代や小松に見せることが出来たが息絶える。}}} &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){そして、何も知らないまりには南條からのクリスマスプレゼントのオルゴールの音色が届いていた。}}} 透明人間になっても悪事をしない人だけ追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 70年代に「透明人間対火焔人間」と言う映画のシナリオが出来たけど、未映像化に終わった話があったな -- 名無しさん (2014-09-15 19:23:35) - 透明人間、電送人間、ガス人間が液体人間をフルボッコにする映画を見たい -- 名無しさん (2014-12-19 17:26:13) - ↑続き リーグ・オブ・レジェンドっぽい感じで。 -- 名無しさん (2014-12-19 17:27:27) - 透明特攻隊……普通に考えたらかなり強力な部隊なんだろうがどれくらい作られたんだろうか? --   (2015-01-23 21:54:57) - ↑ ・・・強力かなぁ? 敵の目をくらますのに防護服や得物を持っていけず、敵陣に忍びこむのにしても地雷や有刺鉄線等の障害物を無傷で潜り抜ける必要がある(今作の透明人間はケガすると血が赤いまま流れる)って無理あるだろ。市街戦ならいやしらず、野戦で使い物になるとは思えない -- 名無しさん (2015-01-25 12:11:26) - ↑夜に奇襲しかける程度しか効果がないだろうな。それに雨や雪とかの天候だと輪郭が見えるんじゃないか? -- 名無しさん (2015-01-25 12:24:20) - その降雨の影響や路面を裸足で駆けずり回ることになる屋外以上に、ジョジョの仗助VS吉良戦や天竺徳兵衛理論で行くとあぶり出される可能性が圧倒的に高くなる屋内はもっとヤバイ -- 名無しさん (2015-01-25 22:14:15) - 以前出版されたゴジラ未制作脚本集読んだが、透明人間対火焔人間の主人公は西條という名前だったな。映画が悲しい結末だったから南條には生き延びて、透明人間のヒーローとして立ち上がってほしい想いだったからちょっと悲しい。 -- 名無しさん (2016-10-15 23:14:57) - 多分透明だから見つかりにくい、というところだけ盲信して作って投入したけど思ったほど成果が上がらなかったから、部隊ごとなかったことになったんだな。透明だから消す手間も省けるし -- 名無しさん (2017-12-17 16:01:43) - 空想科学読本でも書かれてたな。体しか透明にならないなら武器も靴一つ履けないから、とても戦えやしないって。敵地に潜入しての暗殺役くらいしか使えないだろうね。そんな分かり切った理由で捨てられた彼らが気の毒だ -- 名無しさん (2020-02-05 08:59:02) #comment #areaedit(end) }
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