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&font(#6495ED){登録日}:2011/06/11 Sat 11:12:26
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます
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#center(){「あの犬なんとかしてください!!」}
#center(){「あの犬ジャマなんだよなーー」}
『ポチの場所』は鬼頭莫宏の短編[[漫画]]。
短編集『残暑』に収録されている。
&font(#008cff){●}あらすじ
通学路、小学校のすぐ手前の家が大きな犬を飼っていた。
児童たちは歩道に寝そべる犬を避けるために、一旦横断歩道を渡って少し先でもう一度渡るという二度手間をするハメになり、主人公の少年高橋を含めて多くの人間が迷惑していた。
そんな高橋は放課後になると毎日のように学校近くの駄菓子屋へ寄り道しては遊び、クラス委員長から繰り返し注意を受けていた。
&font(#008cff){●}登場人物など
・高橋
小学生の男の子。
通学路の犬といちいち突っかかる青島を疎ましく思っている。
放課後は家に帰る前に駄菓子屋で遊ぶのが日課。
・先生
高橋のクラスの担任教師。独身男性。
先生自身は寄り道も曲がり道も肯定派だが、立場上それは言わずにいる。
邪魔なものを邪魔に感じない性格。
・犬
通学路途中の家で飼われている老犬。
毎朝家の前の歩道で寝ている。
大人しい性格らしいが子どもからすれば充分に怖く、児童は遠回りして校門に入るハメに。
飼い主曰く「先の短い老犬なのだから自由にさせてほしい」との事。
・青島
高橋のクラスの委員長で登校班長の女の子。
通学路の犬と同じくらいに高橋の駄菓子屋への寄り道を問題視している。
あだ名は「&font(#008000){青汁}」。
・駄菓子屋のおじいさん
滅多にしゃべらない温和で物静かなおじいさん。
30年間駄菓子屋を続けている。
いつも店先のベンチで煙草を吸っているため、駄菓子のお代は用意されたザルに入れるセルフサービス式。
・圭くん
おじいさんの孫で中学三年生のお兄さん。
たまに駄菓子屋に寄っては学校の勉強や高橋たちの遊び相手をしている。
おじいさんと駄菓子屋が好きで、いずれ駄菓子屋を継ぐつもりでいる。
以下、ネタバレ
元気そうだった姿が嘘のように、ある日おじいさんは亡くなってしまった。
おじいさんが亡くなってわずか一週間後、圭くんの両親の要望で駄菓子屋は解体されることになる。
圭くんはもちろん反対したが、前々から駄菓子屋に反対だった両親はこれを聞き入れず、その土地に新しくマンションを建てるのだという。
高橋や圭くんの憩いの場はなくなり、工事開始から三日後にはまるで元から何も無かったかのような更地になってしまった。
そして──
しばらくして、通学路のあの老犬が死んだ。
高橋たち登校班は遠回りをせずまっすぐ学校に入れるようになり、PTAも「よかった」と喜ぶ。
しかし何故か喜べない高橋。
邪魔だった犬がいなくなった歩道。
高橋は赤くなった目元を隠すように少しうつむいて、いつもの通りに横断歩道を渡る。
班から外れた行動を注意する青島をよそに、高橋はそれからも毎日遠回りして校門をくぐっている。
あの場所はもうない。
追記・修正お願いします
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『ポチの場所』は鬼頭莫宏の短編[[漫画]]。
短編集『残暑』に収録されている。
&font(#008cff){●}あらすじ
通学路、小学校のすぐ手前の家が大きな犬を飼っていた。
児童たちは歩道に寝そべる犬を避けるために、一旦横断歩道を渡って少し先でもう一度渡るという二度手間をするハメになり、主人公の少年高橋を含めて多くの人間が迷惑していた。
そんな高橋は放課後になると毎日のように学校近くの駄菓子屋へ寄り道しては遊び、クラス委員長から繰り返し注意を受けていた。
&font(#008cff){●}登場人物など
・高橋
小学生の男の子。
通学路の犬といちいち突っかかる青島を疎ましく思っている。
放課後は家に帰る前に駄菓子屋で遊ぶのが日課。
・先生
高橋のクラスの担任教師。独身男性。
先生自身は寄り道も曲がり道も肯定派だが、立場上それは言わずにいる。
邪魔なものを邪魔に感じない性格。
・犬
通学路途中の家で飼われている老犬。
毎朝家の前の歩道で寝ている。
大人しい性格らしいが子どもからすれば充分に怖く、児童は遠回りして校門に入るハメに。
飼い主曰く「先の短い老犬なのだから自由にさせてほしい」との事。
・青島
高橋のクラスの委員長で登校班長の女の子。
通学路の犬と同じくらいに高橋の駄菓子屋への寄り道を問題視している。
あだ名は「&font(#008000){青汁}」。
・駄菓子屋のおじいさん
滅多にしゃべらない温和で物静かなおじいさん。
30年間駄菓子屋を続けている。
いつも店先のベンチで煙草を吸っているため、駄菓子のお代は用意されたザルに入れるセルフサービス式。
・圭くん
おじいさんの孫で中学三年生のお兄さん。
たまに駄菓子屋に寄っては学校の勉強や高橋たちの遊び相手をしている。
おじいさんと駄菓子屋が好きで、いずれ駄菓子屋を継ぐつもりでいる。
以下、ネタバレ
元気そうだった姿が嘘のように、ある日おじいさんは亡くなってしまった。
おじいさんが亡くなってわずか一週間後、圭くんの両親の要望で駄菓子屋は解体されることになる。
圭くんはもちろん反対したが、前々から駄菓子屋に反対だった両親はこれを聞き入れず、その土地に新しくマンションを建てるのだという。
高橋や圭くんの憩いの場はなくなり、工事開始から三日後にはまるで元から何も無かったかのような更地になってしまった。
そして──
しばらくして、通学路のあの老犬が死んだ。
高橋たち登校班は遠回りをせずまっすぐ学校に入れるようになり、PTAも「よかった」と喜ぶ。
しかし何故か喜べない高橋。
邪魔だった犬がいなくなった歩道。
高橋は赤くなった目元を隠すように少しうつむいて、いつもの通りに横断歩道を渡る。
班から外れた行動を注意する青島をよそに、高橋はそれからも毎日遠回りして校門をくぐっている。
あの場所はもうない。
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