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&font(#6495ED){登録日}:2010/10/15 Fri 15:18:52
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
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&tags()
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#center(){''あなたのビタミンは、なんですか——?''}
別冊フレンドで連載されていた、すえのぶけいこの[[漫画]]作品。一巻完結。
[[ライフ>ライフ(漫画版)]]より前に描かれたいじめを主観に捉えた作品。
この作品はライフと同等、人の感じ方によってはそれ以上に非常にシビアかつ残酷であり、発表後、かなりの反響を呼んだ。
ライフの原型と思われる設定も見られる(進学校でのいじめ、屑すぎるイケメン、事なかれ主義の先生など)。
実際、いじめ描写はそこまでいくかというほどのエグさを持ち、タグにある『パンダ発見』はこの作品のいじめを表す描写なので見たい人は心して読まれたし。
しかし、作者のあとがきには、
''いじめの描写については、「ひどすぎる」「現実的じゃない」と感じる人もいると思います。&br()でもここで描いたようないじめやさらに残酷ないじめが今、現実として起きているのです。'' と書かれている。
近年起こった「自殺の練習をさせる中学生」の事件などを知っていると、なんとも説得力のある言葉。
ちなみにこの漫画よりも前にすえのぶけいこは『ハッピー・トゥモロー』という、やはりいじめを題材にした漫画を描いている。
ライフ・ビタミンの原点となった作品で、友達の彼氏を奪ったと誤解されいじめられる、というストーリー展開はライフに共通する。
(なおこっちの男は、「ライフ」の薗田の原型とも言えるくらい善良)
この話が収録されている単行本には、作者にしては珍しい、いじめが全く関わらない恋愛ストーリーも収録されている。興味のある人は見てみよう。
【あらすじ】
''恋人の裏切り、無理解な親と教師。——そして、今、わたしをいじめているのは、昨日までの友達。''
都丸中の中学3年生・鑓水佐和子(やりみずさわこ)は受験を控えた女の子。
しかし、ある日の彼氏の行動を境に、生き地獄を味わうことになる。
追い込まれた彼女が見つけた、自分に足りないと生きていけないもの…「''ビタミン''」とは何なのか?
【登場人物(漫画の展開のネタバレ注意)】
・鑓水佐和子(やりみずさわこ)
本編の主人公。
高校受験を控えた女の子。ある日、彼氏・有井光太に強引にセックスを迫られ、その様子をクラスメートに見られてしまう。
翌日から佐和子は『ヤリマンサセコ』とレッテルを貼られ、クラスメートと昨日までの友達が一転して、佐和子を執拗にいじめに入ってしまう。
担任の先生にいじめについて話すが、ことなかれ主義の先生には全く話にならず、エスカレートしていく。
後半ではあまりにもいじめが酷くなり、不登校にまで陥ってしまう。
学校へ来なくなった佐和子宛てにクラスメート全員からの励ましや謝罪の手紙が来て、それを信用して学校へ行くが…。
あまりにも惨い仕打ちが待ち受けており、佐和子は精神崩壊寸前に追いやられる。
しかし彼女は昔から漫画家になる夢があり、部屋を整理していた時に見つけた書きかけの原稿用紙が彼女の希望の光となる。
協力的な態度の父親に対して、学歴至上主義の母親には漫画家になることを否定されたが、
『''学校に行く意味があるの?学校へ行かない人が夢を持ってはいけないの?''』と訴え、母の価値観を変えることとなる。
卒業式当日、彼女は全てにケリをつけるべく登校し、とても破天荒かつ大胆な行動に出る。
最終的には漫画家として15歳での衝撃デビュー。そのデビュー作の内容は…、単行本を読んで確かめるべし。
・佐和子の母親
学歴至上主義で学校へ行かない者は社会から除け者にされると考える人物。
最初は佐和子がいじめにあったことも知らず、不登校になった佐和子を無理矢理学校に行かせようとする。
佐和子の「漫画家になりたい」という思いを一時は否定するも、彼女の渾身の訴えを聞いた日から考えを変え、それ以降は彼女の大きな心の支えとなる。
そして最後に、自分の「''ビタミン''」を見つけ出す。
・佐和子の父親
かなりのほほんとしている。母親と違って最初から佐和子の考えに肯定的。
この漫画の登場人物の男性''唯一''の良心であることは間違いない。いやマジで。
少女漫画でいい男が父親だけ、という漫画はそうそうないだろう。
・有井光太(ありいこうた)
佐和子の彼氏で全ての元凶。イケメンで秀才だが性格は歪んでおり、おまけに変態。
佐和子の家の前で彼女の意志を考えず乱暴に初体験を済ませた挙句、無理矢理教室でセックスするが、それをクラスメートに見られてしまう。
謝ってはいたが、セックスを見た人物に顔を見られていないことをいいことに皆に自分じゃないと嘘をつき、挙げ句の果てには一方的に別れようとメールを送るなど、
男として最低の人物。
無論、そのあとストーリーには一切出てこない。ライフの佐古克己の原型かと思われる。
ちなみに作中でこれといった制裁が加えられないので、胸糞悪くなる可能性あり注意。
・佐和子の友達
最初は仲が良かったものの、「ヤリマンサセコ」の一件以来、一転して佐和子をいじめるようになる。
しかしストーリーをよく見れば、佐和子のことを嫌っていたと思われる台詞と行動がある。
佐和子が光太にべったりだったのが原因だったようだ。女って面倒くさいね。
『“明けない夜はない”って だれかが言った。
今はその言葉 信じたい。
あたしにはビタミンがあるから。』
追記・修正は、自分にとっての「ビタミン」を見つけた人がお願いします。
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}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- そもそもレイプ被害をネタにいじめるって発想自体が間違っている。まさに我が身をつねってなんとやら -- 名無しさん (2013-07-09 07:30:35)
- 誠死ねと有井光太ってどっちが屑なんだろう? -- 名無しさん (2013-12-12 23:30:15)
- ↑どっちもどっち。ただ存在感は誠が上、光太は途中から完全にフェードアウト。 -- 名無しさん (2013-12-13 01:50:28)
- 佐古は終盤で親父に虐待されていたことが明かされたのと、制裁を食らったからともかく、光太はねぇ・・・。 -- 名無しさん (2013-12-13 10:28:32)
#comment
#areaedit(end)
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別冊フレンドで連載されていた、すえのぶけいこの[[漫画]]作品。一巻完結。
[[ライフ>ライフ(漫画版)]]より前に描かれたいじめを主観に捉えた作品。
この作品はライフと同等、人の感じ方によってはそれ以上に非常にシビアかつ残酷であり、発表後、かなりの反響を呼んだ。
ライフの原型と思われる設定も見られる(進学校でのいじめ、屑すぎるイケメン、事なかれ主義の先生など)。
実際、いじめ描写はそこまでいくかというほどのエグさを持ち、タグにある『パンダ発見』はこの作品のいじめを表す描写なので見たい人は心して読まれたし。
しかし、作者のあとがきには、
''いじめの描写については、「ひどすぎる」「現実的じゃない」と感じる人もいると思います。&br()でもここで描いたようないじめやさらに残酷ないじめが今、現実として起きているのです。'' と書かれている。
近年起こった「自殺の練習をさせる中学生」の事件などを知っていると、なんとも説得力のある言葉。
ちなみにこの漫画よりも前にすえのぶけいこは『ハッピー・トゥモロー』という、やはりいじめを題材にした漫画を描いている。
ライフ・ビタミンの原点となった作品で、友達の彼氏を奪ったと誤解されいじめられる、というストーリー展開はライフに共通する。
(なおこっちの男は、「ライフ」の薗田の原型とも言えるくらい善良)
この話が収録されている単行本には、作者にしては珍しい、いじめが全く関わらない恋愛ストーリーも収録されている。興味のある人は見てみよう。
【あらすじ】
''恋人の裏切り、無理解な親と教師。——そして、今、わたしをいじめているのは、昨日までの友達。''
都丸中の中学3年生・鑓水佐和子(やりみずさわこ)は受験を控えた女の子。
しかし、ある日の彼氏の行動を境に、生き地獄を味わうことになる。
追い込まれた彼女が見つけた、自分に足りないと生きていけないもの…「''ビタミン''」とは何なのか?
【登場人物(漫画の展開のネタバレ注意)】
・鑓水佐和子(やりみずさわこ)
本編の主人公。
高校受験を控えた女の子。ある日、彼氏・有井光太に強引にセックスを迫られ、その様子をクラスメートに見られてしまう。
翌日から佐和子は『ヤリマンサセコ』とレッテルを貼られ、クラスメートと昨日までの友達が一転して、佐和子を執拗にいじめに入ってしまう。
担任の先生にいじめについて話すが、ことなかれ主義の先生には全く話にならず、エスカレートしていく。
後半ではあまりにもいじめが酷くなり、不登校にまで陥ってしまう。
学校へ来なくなった佐和子宛てにクラスメート全員からの励ましや謝罪の手紙が来て、それを信用して学校へ行くが…。
あまりにも惨い仕打ちが待ち受けており、佐和子は精神崩壊寸前に追いやられる。
しかし彼女は昔から漫画家になる夢があり、部屋を整理していた時に見つけた書きかけの原稿用紙が彼女の希望の光となる。
協力的な態度の父親に対して、学歴至上主義の母親には漫画家になることを否定されたが、
『''学校に行く意味があるの?学校へ行かない人が夢を持ってはいけないの?''』と訴え、母の価値観を変えることとなる。
卒業式当日、彼女は全てにケリをつけるべく登校し、とても破天荒かつ大胆な行動に出る。
最終的には漫画家として15歳での衝撃デビュー。そのデビュー作の内容は…、単行本を読んで確かめるべし。
・佐和子の母親
学歴至上主義で学校へ行かない者は社会から除け者にされると考える人物。
最初は佐和子がいじめにあったことも知らず、不登校になった佐和子を無理矢理学校に行かせようとする。
佐和子の「漫画家になりたい」という思いを一時は否定するも、彼女の渾身の訴えを聞いた日から考えを変え、それ以降は彼女の大きな心の支えとなる。
そして最後に、自分の「''ビタミン''」を見つけ出す。
・佐和子の父親
かなりのほほんとしている。母親と違って最初から佐和子の考えに肯定的。
この漫画の登場人物の男性''唯一''の良心であることは間違いない。いやマジで。
少女漫画でいい男が父親だけ、という漫画はそうそうないだろう。
・有井光太(ありいこうた)
佐和子の彼氏で全ての元凶。イケメンで秀才だが性格は歪んでおり、おまけに変態。
佐和子の家の前で彼女の意志を考えず乱暴に性行為を済ませた挙句、無理矢理教室でセックスするが、それをクラスメートに見られてしまう。
謝ってはいたが、セックスを見た人物に顔を見られていないことをいいことに皆に自分じゃないと嘘をつき、挙げ句の果てには一方的に別れようとメールを送るなど、
男として最低の人物。
無論、そのあとストーリーには一切出てこない。ライフの佐古克己の原型かと思われる。
ちなみに作中でこれといった制裁が加えられないので、胸糞悪くなる可能性あり注意。
・佐和子の友達
最初は仲が良かったものの、「ヤリマンサセコ」の一件以来、一転して佐和子をいじめるようになる。
しかしストーリーをよく見れば、佐和子のことを嫌っていたと思われる台詞と行動がある。
佐和子が光太にべったりだったのが原因だったようだ。女って面倒くさいね。
『“明けない夜はない”って だれかが言った。
今はその言葉 信じたい。
あたしにはビタミンがあるから。』
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- そもそもレイプ被害をネタにいじめるって発想自体が間違っている。まさに我が身をつねってなんとやら -- 名無しさん (2013-07-09 07:30:35)
- 誠死ねと有井光太ってどっちが屑なんだろう? -- 名無しさん (2013-12-12 23:30:15)
- ↑どっちもどっち。ただ存在感は誠が上、光太は途中から完全にフェードアウト。 -- 名無しさん (2013-12-13 01:50:28)
- 佐古は終盤で親父に虐待されていたことが明かされたのと、制裁を食らったからともかく、光太はねぇ・・・。 -- 名無しさん (2013-12-13 10:28:32)
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