航空母艦(日本)

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&font(#6495ED){登録日}:2009/05/26(火) 19:30:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- [[軍艦]]の一種。 快速で進撃し、艦内に搭載された航空機を洋上にて発進させ、遙か彼方の標的を攻撃する事が可能。 反面装甲が犠牲になっている上、その性質上敵艦との撃ち合いはほとんど想定されておらず、敵艦の接近は死を意味する。 飛行甲板を破壊されると手も足も出なくなる。 航空燃料・魚雷・爆弾等火気厳禁な物資を大量に搭載しているため、火災にはめがっさ弱い。&s(){どの軍艦も火災には大体弱い} *日本における航空母艦の分類 帝国海軍における制式な分類は&bold(){「航空母艦」}のみだが、艦の構造や性能によって細かく分類された。 分類は正規空母・改装空母・特設空母等々色々あるが、当時の正規空母と改装空母の違いは微妙である 一般的には **正規空母 時代や国によって定義が異なるが、旧海軍では改装空母の対義語として「最初から空母だった航空母艦」、現代では軽空母の対義語として「大型の航空母艦」を指す。 結構曖昧な類別で、[[赤城>赤城(航空母艦)]]・[[加賀>加賀(航空母艦)]]などのように建造中に航空母艦になった艦も正規空母として扱われている。 その為、鳳翔や[[龍驤>龍驤(航空母艦)]]のような他国では軽空母として扱われるような小型空母から[[翔鶴型>翔鶴(航空母艦)]]のような大型空母まで様々な空母が幅広く存在する。 **装甲空母 正規空母の一種。正式なジャンルではないが、従来艦と比較してこう呼ばれる。 従来の木製甲板ではなく、装甲化された飛行甲板を持った空母で、これによって敵機の爆撃に対しての防御力は飛躍的に上昇した。 現代の空母は大体これの延長線上にいると言っても過言ではない。 **軽空母 主に輸送船の護衛や艦隊防空を専任される比較的小型の空母。正規空母と比べると空母としての能力は大きく落ちる。 なお、&bold(){&color(red){「軽空母」という艦種は旧海軍には存在しない。}} **改装空母 空母以外の艦種として建艦されるも、その途中または建艦後に空母に改造された艦。 船体の大きさの割にスペックが低い艦が多い。 [[赤城>赤城(航空母艦)]]と[[加賀>加賀(航空母艦)]]も元は[[巡洋戦艦]]と戦艦だが、巨大で性能も高い為かあまり改装空母としては扱われない。 **特設空母 客船・貨客船・貨物船などの商船を改造した空母。 改装空母以上に小型で性能が低く、航空機輸送や他国でいう護衛空母のように運用されたのが殆どだが、[[隼鷹型>隼鷹/飛鷹(航空母艦)]]のように中型正規空母並みの性能を持った艦も存在していた。((隼鷹型の原型となった橿原丸級貨客船は最初から空母に改造出来るように建造された為)) **ヘリコプター搭載護衛艦 読んで字の如く、[[ヘリコプター>ヘリコプター(航空機)]]を搭載した護衛艦。 &bold(){「[[ひゅうが型>ひゅうが型護衛艦]]と[[いずも型>いずも型護衛艦]]は空母ではない。いいね?」} そんな風に考えていた時期が俺にもありました。 等の分類がある。 *日本における航空母艦に類似した艦種 **水上機母艦 水上機の運用する為の艦。 航空母艦の前身と言うべき艦種で、帝国海軍航空部隊の始祖は遡れば水上機母艦若宮まで行きつく。 WWII頃には商船を改造して水上機母艦となった船もいたが、千歳型のように水上機母艦の一部は改装空母へと転身した。 **航空戦艦 戦艦の一部を改造して艦載機を積めるようにした戦艦。[[伊勢型戦艦]]のみが該当する。 後部主砲を削減して飛行甲板を装備したが、水上機ならともかく普通の艦載機は飛ばせることは出来ても着艦することは出来ず((一度発艦した機は周辺の空母か航空基地に降りる予定だった))、戦艦としても空母としても中途半端な艦となってしまった。 しかも艦載機の不足の為に実戦時には搭載されず、航空戦艦として運用されることはなかった。 ただし、字に書いてみれば「戦艦の砲撃力と空母の航空運用力を持つ万能艦」ということで、実現こそしなかったもののアメリカ、イギリス、フランスなんかでも研究が進められていた。 中でもアメリカは1980年代に[[アイオワ級戦艦]]を復帰させる際、スキージャンプ甲板を設けて[[ハリアー>BAE ハリアー/AV-8B ハリアーⅡ]]を運用する計画があった。 **航空巡洋艦 航空戦艦の巡洋艦バージョン。 中途半端な航空戦艦と違い、巡洋艦にとっては偵察や対潜攻撃も重要な任務の一つなので、利根型のように艦隊の目として活躍した例も多い。 主な搭載機は水上機で、戦後にはヘリコプターの登場で空母を持てない国でも需要が高まり、「ヘリ空母」や「DDH」という形で現在まで生き延びている。 日本以外にも航空巡洋艦の始祖たるスウェーデンのゴトランドが著名。 **あきつ丸 本来はドック型揚陸艦だが、このあきつ丸は全通飛行甲板を有し、上陸部隊の航空支援を行うことが出来た。 しかし着艦装備の類は全く装備されておらず、航空戦艦同様に発艦は可能でも着艦は出来ない。((こちらは占領した敵地か近くの飛行場に着地、あるいは機体を捨ててパイロットだけ拾うつもりだった)) これだけならただの欠陥品だが、あきつ丸の格納庫は各地への航空機輸送に活用され、1944年の改装で着艦装備や対潜装備を盛り込み、三式指揮連絡機やカ号観測機などの対潜機を駆使する護衛空母として生まれ変わった。 そして一番の特徴であるのが、&bold(){&color(red){あきつ丸は大日本帝国陸軍の所属であった}}ことだろう。 **速吸 本来は風早型給油艦の2番艦だが、ミッドウェー海戦の惨劇で焦った海軍が「出来るだけ輸送量を減らさずに艦載機を積めるように」として改造された。 つまるところ、イギリスでいうCAMシップのようなもの。 あくまで空母の補助としてしか考えられておらず、飛行甲板もなくカタパルトで射出する速吸では一度発艦させた艦載機は当然のように着艦不能。 艦上攻撃機流星を7機搭載出来るが、結局速吸も普通の給油艦として海の藻屑となった。 後継艦として流星の搭載機数を2倍に増やした「鷹野型給油艦」の計画もあったが、戦況の悪化により全艦が建造中止となった。 **特TL型 戦時標準船であるTL型タンカーを原型とした「航空母艦としての機能を持ったタンカー」。 こちらはイギリスのMACシップに類似している。故に所属と乗員はあくまで民間で、航空関係者が軍人で配当船と呼ばれる方式で軍管理下とする運用を予定していた。 原型の分類によって ・1TL型ベースの対空戦闘重視で艦隊での運用も見据えた比較的大型で高速の&bold(){特1TL型} ・2TL型ベースの特1TL型よりも小型劣速だが対潜装備を充実させた簡易護衛空母的な&bold(){特2TL型} ・2TL型をベースにタービンの改良で速力を1TL型並みに近づけた&bold(){特3TL型} ・タービンの増設で特3TL型を更に高速化した&bold(){特4TL型} の4タイプがあった。 しかし、結局完成したのは特1TL型の「しまね丸」のみに終わってしまった。 **ヘリコプター搭載護衛艦 &font(l){ヘリ空母}。所謂DDH(Helicopter Destroyer)。 近代に入って登場した割と新しい艦種。 その定義は曖昧だが、対潜[[ヘリコプター>ヘリコプター(航空機)]]運用を主眼とした護衛艦をこう呼ぶ。 2017年現在、我が国の[[自衛隊]]は&bold(){空母を持たない}が、護衛隊群の航空運用中枢として複数が配備されている。 &bold(){[[ひゅうが型>ひゅうが型護衛艦]]と[[いずも型>いずも型護衛艦]]は空母ではないっつってんだろ!!} #openclose(show=なんて言ってたら……){ #areaedit() &bold(){&color(red){2017年末、F-35Bを運用する為にいずも型の改装を検討していることが発表され、2020年現在、いずものF-35B対応改修の一部((甲板の耐熱強化や電源設備の設置など。2024年度から甲板形状の変更や艦内配置の変更といった第2次改修が行われる予定。))が実施されている((2番艦のかがは2021年度末と2026年度末にそれぞれ行われる定期検査に合わせ対応改修を実施する))。}} 改修が終了し次第、日本は戦後以来久々に空母を運用することとなる。備えよう。 …そして2021年10月3日。太平洋を航行中の「いずも」に米海兵隊岩国基地から飛来したF-35Bが発着艦を行った。#areaedit(end) } 日本の空母は当初、艦名に空を飛ぶめでたい生き物の名前が入っていた為、そうじゃ無い物はだいたい誕生後に空母へ改造されたものである しかし、雲龍型の二番艦以降は海軍の艦名規準の変更によって山の名前が使われるようになっている(天城、葛城等) ちなみに、大人の事情により航空戦艦なる珍兵器も存在する   *日本の保有した航空母艦と類似する艦艇 **正規空母 &bold(){◆鳳翔} 日本初の航空母艦。改装でない新造空母としては世界で初めて就役した空母となる。 &bold(){◆[[龍驤>龍驤(航空母艦)]]} 残された建造枠に何とか収めようと建造した空母。 そんな訳でかなり無理な設計をしているので非常にアンバランスで見た目からして既に危ない匂いが漂っているが、南雲機動部隊の留守の穴埋めとして南方戦線で獅子奮迅の活躍を見せた。 &bold(){◆[[蒼龍>蒼龍(航空母艦)]]} &bold(){◆[[飛龍>飛龍(航空母艦)]]} 蒼龍から更に改設計を進めた中型正規空母。 ミッドウェーで唯一米機動艦隊に一矢報いたために人気も高い。 &bold(){◆[[翔鶴型>翔鶴(航空母艦)]][[航空母艦>瑞鶴(航空母艦)]]} ・[[翔鶴>翔鶴(航空母艦)]] ・[[瑞鶴>瑞鶴(航空母艦)]] 飛龍の設計を経て建造された日本製正規空母の決定版。 第一、第二航空戦隊の艦載機搭乗員の練度と比べられて侮られていたが、いざ蓋を開けてみれば赤城以下4隻が早々に全滅した為にマリアナ〜レイテで機動部隊が壊滅するまでアメリカ軍を苦しめ続け、最も奮戦した空母となった。 &bold(){◆[[大鳳>大鳳(航空母艦)]]} 翔鶴型をベースとした日本唯一の装甲空母。 鳴り物入りで登場し、出オチとして消えていった。 &bold(){◆雲龍型航空母艦} ・雲龍 ・天城 ・葛城 ・笠置(進水済、未完成) ・阿蘇(進水済、未完成) ・生駒(進水済、未完成) ミッドウェーの損失を補うべく急造した中型空母。 時間が無かった為に飛龍の設計図を流用・小改造しつつ建造された、言わば量産型飛龍。 しかし、就役する頃には人も艦載機も燃料も無かった。 **改装空母 &bold(){◆[[赤城>赤城(航空母艦)]]} &bold(){◆[[加賀>加賀(航空母艦)]]} &bold(){◆[[信濃>信濃(航空母艦)]]}(進水済、未完成) あの[[大和型戦艦>大和(戦艦)]]の未完成のままほったらかしにされていた3番艦の船体を利用して建造していた巨大空母。 だが、悪条件が重なりまくった結果、完成すらさせてもらえずに撃沈された。 &bold(){◆伊吹}(進水済、未完成) 建造中の改鈴谷型重巡洋艦を改装した。 だが、重巡としてかなり建造が進んでいた状態からの改装だったことと戦局の悪化に伴う資材不足の為、未完成のまま終戦を迎えた。 &bold(){◆その他} ・祥鳳 ・瑞鳳 ・龍鳳 ・千歳 ・千代田 祥鳳と瑞鳳が剣埼型潜水母艦、龍鳳が大鯨型潜水母艦、千歳と千代田が千歳型水上機母艦を改装した改装空母。 ややこしいことにこの5隻まとめて瑞鳳型だったり、祥鳳型(瑞鳳型)と千歳型だったり分類がバラバラになっている。 **商船改装空母 &bold(){◆[[隼鷹型航空母艦>隼鷹/飛鷹(航空母艦)]]} ・隼鷹 ・飛鷹 日本郵船の橿原丸級貨客船を改装した空母で、 海軍が「有事の際に空母に改造出来るように」と共同出資&日本最大の客船を目指していた巨大船だった為か、速力以外の性能は中型空母並。 &bold(){◆大鷹型航空母艦} ・大鷹 ・雲鷹 ・沖鷹 ・神鷹((ベースとなった船が違う(ドイツの貨客船シャルンホルスト)が、書類上では大鷹型)) ・海鷹((ベースとなった船が違う(あるぜんちな丸)が、書類上では大鷹型)) **航空戦艦 &bold(){◆[[伊勢型戦艦]]} ・伊勢 ・日向 ミッドウェー海戦の敗北にビビった海軍が、爆発事故を起こした日向(と同型艦の伊勢)をこれ幸いと改造した際物。 だが、結局航空戦艦として活動することはなかった。 ……なかったのだが、この2隻は後に様々なミラクルを発揮することとなる。 **航空巡洋艦 &bold(){◆最上} 最上型重巡洋艦の1番艦。 ミッドウェー海戦での損傷を契機に航空甲板を設置、航空巡洋艦となった。 &bold(){◆利根型重巡洋艦} ・利根 ・筑摩 主砲を前部に集中して後部を航空艤装に充てて航空索敵能力を強化した巡洋艦。 ミッドウェーからレイテまで、多くの大規模海戦に参加した。 &bold(){◆大淀} 新型水上偵察機「紫雲」の運用を前提とした潜水艦隊旗艦として建造された軽巡洋艦。 しかし紫雲が欠陥機だったことと戦局の悪化で潜水艦作戦には投入されず、余った格納庫を活かして輸送作戦に用いられた。 元々旗艦として建造されていた為に通信設備が充実していた為、後に格納庫を司令部施設に改造して帝国海軍最後の連合艦隊旗艦となった。 **その他 曖?昧? 換装? そりゃ無理って事ない ちょっ 前方に空母群 こりゃ不利って事無い ぷっ 頑張っちゃ やっちゃっちゃ そんときゃ 反復雷撃よ 爆装 換装 の合間に敵機の攻撃 フリーズ 蒼龍艦 飛龍艦 伊勢艦 あれ一個が違ってるん むぅ 赤城艦 日向艦 大鳳艦 いい加減にしなさい 飛んでったアイツは戻るのかな だって いわゆる 士官の候補生 驚いた 空中戦!? ポンポン 銃弾 おかわり DaDaDa 南 南洋航路 Let's get 制空権 真 真珠湾 対米戦開戦 はぁい インド洋 英蘭の大艦隊 ぶつかって 消えました ぼーぜん 鵬翼 万里 敵を呑む もっていけ 最後に笑っちゃうのは私のはず セーラー服だからです 結論 発動機 周り 機嫌悪いのどうするよ 艦戦が 良いのです きゃわいい 急降下爆撃 するまでって躊躇だ やん 頑張って 張り切ってmydarling darling please     大和級 大改造 新空母 まだ内緒にしといてリンリン 最新鋭 新造艦 大鳳艦 調子こいて爆散 飛んできた アイツら爆撃隊って ウィリアム・ハルゼの機動部隊 絶対じゃん覆滅じゃん 勝てれば単独講和だ DaDaDa 猛 猛 猛特訓 休日 返上 イェイイェイ 爆撃機 わっつあっぷ 命中率? おい 焦燥感 決 決 決戦場 探したら見つかって 当然戦局まるっと懸念なし やってみな 新規に狙っちゃうのは私の挑戦 飛行服 着替えても私 「ミッドウェーはどうよ」 筒抜けなんてありきたり 解読は簡単よ 楽チン 三艦炎上 単艦で奮起だ きゅっ 胸どっきん 腰ずっきん あいむ しゅがしゅがすいーと 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - はぶられ千歳お姉… -- 名無しさん (2014-03-20 12:31:24) - 航空戦艦は別に珍兵器というわけではないよ、最初から空母の機能が求められているわけではないし -- 名無しさん (2017-06-27 09:17:42) - 戦艦から爆撃機を出して着艦は諦めって計画時点で十分に珍兵器だと思う -- 名無しさん (2017-07-01 13:05:45) - えぇ、昔って、空母の甲板は木製だったの!? 鉄とはいかずとも、少なくともコンクリ製だと思ってた。 -- 名無しさん (2017-12-03 11:19:07) - コンクリートってめちゃくちゃ重いからな、コンクリート製戦車作ろうとして頓挫した話もあるし、木材なら破損箇所だけ取り外して補修できるからジェット登場までは有効だったんだよ。 -- 名無しさん (2017-12-03 12:04:28) - それに木って世間のイメージ以上にすごく強靭だし。ほんの一センチくらいの薄さの木板が大人の体重を軽く受け止められるんだから -- 名無しさん (2023-01-03 14:10:52) #comment #areaedit(end) }
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原型の分類によって ・1TL型ベースの対空戦闘重視で艦隊での運用も見据えた比較的大型で高速の&bold(){特1TL型} ・2TL型ベースの特1TL型よりも小型劣速だが対潜装備を充実させた簡易護衛空母的な&bold(){特2TL型} ・2TL型をベースにタービンの改良で速力を1TL型並みに近づけた&bold(){特3TL型} ・タービンの増設で特3TL型を更に高速化した&bold(){特4TL型} の4タイプがあった。 しかし、結局完成したのは特1TL型の「しまね丸」のみに終わってしまった。 **ヘリコプター搭載護衛艦 &font(l){ヘリ空母}。所謂DDH(Helicopter Destroyer)。 近代に入って登場した割と新しい艦種。 その定義は曖昧だが、対潜[[ヘリコプター>ヘリコプター(航空機)]]運用を主眼とした護衛艦をこう呼ぶ。 2017年現在、我が国の[[自衛隊]]は&bold(){空母を持たない}が、護衛隊群の航空運用中枢として複数が配備されている。 &bold(){[[ひゅうが型>ひゅうが型護衛艦]]と[[いずも型>いずも型護衛艦]]は空母ではないっつってんだろ!!} #openclose(show=なんて言ってたら……){ #areaedit() &bold(){&color(red){2017年末、F-35Bを運用する為にいずも型の改装を検討していることが発表され、2020年現在、いずものF-35B対応改修の一部((甲板の耐熱強化や電源設備の設置など。2024年度から甲板形状の変更や艦内配置の変更といった第2次改修が行われる予定。))が実施されている((2番艦のかがは2021年度末と2026年度末にそれぞれ行われる定期検査に合わせ対応改修を実施する))。}} 改修が終了し次第、日本は戦後以来久々に空母を運用することとなる。備えよう。 …そして2021年10月3日。太平洋を航行中の「いずも」に米海兵隊岩国基地から飛来したF-35Bが発着艦を行った。#areaedit(end) } 日本の空母は当初、艦名に空を飛ぶめでたい生き物の名前が入っていた為、そうじゃ無い物はだいたい誕生後に空母へ改造されたものである しかし、雲龍型の二番艦以降は海軍の艦名規準の変更によって山の名前が使われるようになっている(天城、葛城等) ちなみに、大人の事情により航空戦艦なる珍兵器も存在する   *日本の保有した航空母艦と類似する艦艇 **正規空母 &bold(){◆鳳翔} 日本初の航空母艦。改装でない新造空母としては世界で初めて就役した空母となる。 &bold(){◆[[龍驤>龍驤(航空母艦)]]} 残された建造枠に何とか収めようと建造した空母。 そんな訳でかなり無理な設計をしているので非常にアンバランスで見た目からして既に危ない匂いが漂っているが、南雲機動部隊の留守の穴埋めとして南方戦線で獅子奮迅の活躍を見せた。 &bold(){◆[[蒼龍>蒼龍(航空母艦)]]} &bold(){◆[[飛龍>飛龍(航空母艦)]]} 蒼龍から更に改設計を進めた中型正規空母。 ミッドウェーで唯一米機動艦隊に一矢報いたために人気も高い。 &bold(){◆[[翔鶴型>翔鶴(航空母艦)]][[航空母艦>瑞鶴(航空母艦)]]} ・[[翔鶴>翔鶴(航空母艦)]] ・[[瑞鶴>瑞鶴(航空母艦)]] 飛龍の設計を経て建造された日本製正規空母の決定版。 第一、第二航空戦隊の艦載機搭乗員の練度と比べられて侮られていたが、いざ蓋を開けてみれば赤城以下4隻が早々に全滅した為にマリアナ〜レイテで機動部隊が壊滅するまでアメリカ軍を苦しめ続け、最も奮戦した空母となった。 &bold(){◆[[大鳳>大鳳(航空母艦)]]} 翔鶴型をベースとした日本唯一の装甲空母。 鳴り物入りで登場し、出オチとして消えていった。 &bold(){◆雲龍型航空母艦} ・雲龍 ・天城 ・葛城 ・笠置(進水済、未完成) ・阿蘇(進水済、未完成) ・生駒(進水済、未完成) ミッドウェーの損失を補うべく急造した中型空母。 時間が無かった為に飛龍の設計図を流用・小改造しつつ建造された、言わば量産型飛龍。 しかし、就役する頃には人も艦載機も燃料も無かった。 **改装空母 &bold(){◆[[赤城>赤城(航空母艦)]]} &bold(){◆[[加賀>加賀(航空母艦)]]} &bold(){◆[[信濃>信濃(航空母艦)]]}(進水済、未完成) あの[[大和型戦艦>大和(戦艦)]]の未完成のままほったらかしにされていた3番艦の船体を利用して建造していた巨大空母。 だが、悪条件が重なりまくった結果、完成すらさせてもらえずに撃沈された。 &bold(){◆伊吹}(進水済、未完成) 建造中の改鈴谷型重巡洋艦を改装した。 だが、重巡としてかなり建造が進んでいた状態からの改装だったことと戦局の悪化に伴う資材不足の為、未完成のまま終戦を迎えた。 &bold(){◆その他} ・祥鳳 ・瑞鳳 ・龍鳳 ・千歳 ・千代田 祥鳳と瑞鳳が剣埼型潜水母艦、龍鳳が大鯨型潜水母艦、千歳と千代田が千歳型水上機母艦を改装した改装空母。 ややこしいことにこの5隻まとめて瑞鳳型だったり、祥鳳型(瑞鳳型)と千歳型だったり分類がバラバラになっている。 **商船改装空母 &bold(){◆[[隼鷹型航空母艦>隼鷹/飛鷹(航空母艦)]]} ・隼鷹 ・飛鷹 日本郵船の橿原丸級貨客船を改装した空母で、 海軍が「有事の際に空母に改造出来るように」と共同出資&日本最大の客船を目指していた巨大船だった為か、速力以外の性能は中型空母並。 &bold(){◆大鷹型航空母艦} ・大鷹 ・雲鷹 ・沖鷹 ・神鷹((ベースとなった船が違う(ドイツの貨客船シャルンホルスト)が、書類上では大鷹型)) ・海鷹((ベースとなった船が違う(あるぜんちな丸)が、書類上では大鷹型)) **航空戦艦 &bold(){◆[[伊勢型戦艦]]} ・伊勢 ・日向 ミッドウェー海戦の敗北にビビった海軍が、爆発事故を起こした日向(と同型艦の伊勢)をこれ幸いと改造した際物。 だが、結局航空戦艦として活動することはなかった。 ……なかったのだが、この2隻は後に様々なミラクルを発揮することとなる。 **航空巡洋艦 &bold(){◆最上} 最上型重巡洋艦の1番艦。 ミッドウェー海戦での損傷を契機に航空甲板を設置、航空巡洋艦となった。 &bold(){◆利根型重巡洋艦} ・利根 ・筑摩 主砲を前部に集中して後部を航空艤装に充てて航空索敵能力を強化した巡洋艦。 ミッドウェーからレイテまで、多くの大規模海戦に参加した。 &bold(){◆大淀} 新型水上偵察機「紫雲」の運用を前提とした潜水艦隊旗艦として建造された軽巡洋艦。 しかし紫雲が欠陥機だったことと戦局の悪化で潜水艦作戦には投入されず、余った格納庫を活かして輸送作戦に用いられた。 元々旗艦として建造されていた為に通信設備が充実していた為、後に格納庫を司令部施設に改造して帝国海軍最後の連合艦隊旗艦となった。 **その他 曖?昧? 換装? そりゃ無理って事ない ちょっ 前方に空母群 こりゃ不利って事無い ぷっ 頑張っちゃ やっちゃっちゃ そんときゃ 反復雷撃よ 爆装 換装 の合間に敵機の攻撃 フリーズ 蒼龍艦 飛龍艦 伊勢艦 あれ一個が違ってるん むぅ 赤城艦 日向艦 大鳳艦 いい加減にしなさい 飛んでったアイツは戻るのかな だって いわゆる 士官の候補生 驚いた 空中戦!? ポンポン 銃弾 おかわり DaDaDa 南 南洋航路 Let's get 制空権 真 真珠湾 対米戦開戦 はぁい インド洋 英蘭の大艦隊 ぶつかって 消えました ぼーぜん 鵬翼 万里 敵を呑む もっていけ 最後に笑っちゃうのは私のはず セーラー服だからです 結論 発動機 周り 機嫌悪いのどうするよ 艦戦が 良いのです きゃわいい 急降下爆撃 するまでって躊躇だ やん 頑張って 張り切ってmydarling darling please     大和級 大改造 新空母 まだ内緒にしといてリンリン 最新鋭 新造艦 大鳳艦 調子こいて爆散 飛んできた アイツら爆撃隊って ウィリアム・ハルゼの機動部隊 絶対じゃん覆滅じゃん 勝てれば単独講和だ DaDaDa 猛 猛 猛特訓 休日 返上 イェイイェイ 爆撃機 わっつあっぷ 命中率? おい 焦燥感 決 決 決戦場 探したら見つかって 当然戦局まるっと懸念なし やってみな 新規に狙っちゃうのは私の挑戦 飛行服 着替えても私 「ミッドウェーはどうよ」 筒抜けなんてありきたり 解読は簡単よ 楽チン 三艦炎上 単艦で奮起だ きゅっ 胸どっきん 腰ずっきん あいむ しゅがしゅがすいーと 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - はぶられ千歳お姉… -- 名無しさん (2014-03-20 12:31:24) - 航空戦艦は別に珍兵器というわけではないよ、最初から空母の機能が求められているわけではないし -- 名無しさん (2017-06-27 09:17:42) - 戦艦から爆撃機を出して着艦は諦めって計画時点で十分に珍兵器だと思う -- 名無しさん (2017-07-01 13:05:45) - えぇ、昔って、空母の甲板は木製だったの!? 鉄とはいかずとも、少なくともコンクリ製だと思ってた。 -- 名無しさん (2017-12-03 11:19:07) - コンクリートってめちゃくちゃ重いからな、コンクリート製戦車作ろうとして頓挫した話もあるし、木材なら破損箇所だけ取り外して補修できるからジェット登場までは有効だったんだよ。 -- 名無しさん (2017-12-03 12:04:28) - それに木って世間のイメージ以上にすごく強靭だし。ほんの一センチくらいの薄さの木板が大人の体重を軽く受け止められるんだから -- 名無しさん (2023-01-03 14:10:52) #comment #areaedit(end) }

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