マクロスF

「マクロスF」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

マクロスF」(2024/04/25 (木) 21:45:17) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2009/06/07(日) 19:06:16 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 11 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){マクロスF}(フロンティア)はアニメ作品・マクロスシリーズの作品の1つ。 2008年4月から全25話にわたってTVアニメとして放送され、映画化もされた。 TVシリーズとしては1994年の[[マクロス7]]以来、実に14年ぶり。 シリーズ25周年記念作品ということもあり、放送前から大々的な歌姫オーディションが行われるなど、プロモーションにもかなり力が入っていた。 その甲斐あって放送当初から大きな反響を呼び、当時の&bold(){深夜アニメのDVD・BD売上記録を更新}するなど、歴代シリーズでもかなりのヒット作となった。 その後も根強い人気を維持し、2019年にNHKで行われた『全マクロス大投票』では作品部門で見事1位を獲得。現在ではシリーズを代表するタイトルの1つとして名高い。 また従来男性ファンが多かったマクロスシリーズに、多くの女性ファンを呼び込んだ作品でもある。 また本作は『原点回帰』『集大成』が大きなテーマ。 シリーズ三大要素である&bold(){歌}、&bold(){三角関係}、&bold(){可変戦闘機による戦闘}を中心に据えつつ、歴代シリーズ、とくに初代のセルフオマージュが多数含まれており、シリーズの入門にも最適である。 後に『[[虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜>劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜]]』と『[[恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜>劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜]]』の前後編からなる劇場版が公開。 初代の『[[超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか]]』と同様、続編ではなくTV版の再構成から始まるが、次第に異なる展開へと突入する。 こちらもTV版と同様、もしくはそれ以上に評価が高く、初見の人はこちらから見てもいいだろう。 そしてシリーズ始動から13年が経過した2021年、『[[劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!]]』との同時上映で、『サヨナラノツバサ』の後日談((時系列的には河森監督曰く数年後))を描く短編映画『劇場短編マクロスF~時の迷宮~』が公開された。 また同年、2010年以来&bold(){11年ぶり}となるマクロスF単独ライブが開催された。 ***【ストーリー】 新天地を目指し宇宙を旅するフロンティア船団。 ある日、フロンティアは宇宙規模の超人気アイドル『銀河の妖精』ことシェリル・ノームがやってくるという事で沸き立っていた。 『美星学園』のパイロットコースに所属する少年、早乙女アルトは、友人と共にシェリルのコンサートでパフォーマンスを行う事になっていた。 会場までの道中、アルトは道に迷った少女、ランカと出会い、彼女を案内することに。 そして始まったシェリルのコンサート。 だが、その最中、船団に突如正体不明の宇宙生物が襲いかかってきた。 圧倒的な戦闘力を持つその宇宙生物は船団内部まで侵入し…… この日から、フロンティアは未曾有の危機に晒される事になったのである――   ***【登場人物】 &bold(){◆[[早乙女アルト]]} CV.[[中村悠一]] 16歳(初登場時点) 美星学園高等部航宙科パイロット養成コース所属の少年。女性と間違われるほどの美形で一部からは『(アルト)姫』と呼ばれる。 が、本人は快く思っていない。 由緒正しい歌舞伎の家の跡取りで、パイロットコースに転科する前は芸能コースにいた。 「いつから本物の空を飛びたい」という夢を叶えるためにパイロットを目指したため、実家からは勘当同然の状態である。 現在でも『銀河歌舞伎の天才おやま(女形)』として、芸能界ではかなりの有名人。 彼が歌姫シェリル・ノーム、そのシェリルに憧れる少女ランカ・リーという2人の少女と出会ったところから、銀河の命運を揺るがすストーリーが始まる。 役者としてもパイロットとしても類稀な腕前。 &bold(){◆[[シェリル・ノーム]]} CV.[[遠藤綾]] 歌.May'n 17歳(公称) 三角関係を形成するヒロインの1人。 「この宇宙に住んでいて、彼女の歌を聴かない日はない」とまで言われるトップスター。 グラマラスなボディを大胆に見せつけ、クールかつ挑発的なパフォーマンスで人々を魅了する。従来のシリーズにはいなかったタイプのアイドル像が描かれている。 通称『&bold(){&font(#ff69b4){銀河の妖精}}』。 仕事には高いプライドを持ち、いかなる状況でも常に全力で挑むプロの中のプロ。 高飛車でやや傲慢だが、次第にツンデレ化するギャップ萌えの権化。 彼女のコンサートでアルトがスタントを担当したことをキッカケに、2人の仲が接近して行く。 &bold(){◆[[ランカ・リー]]} CV.[[中島愛]] 15歳(初登場時点) 三角関係を形成するヒロインの1人。 元は歌うことが好きな引っ込み思案な少女だったが、シェリルやアルトとの出会いを通して『みんなに歌を届けたい』という夢を固め、歌手を目指すように。 シェリルとはあらゆる面が対照的に描かれている。 シェリルが最初から大スターとして登場するのに対し、ランカは「シェリルに憧れる平凡な少女」からスター街道を駆け上がるサクセスストーリーが描かれる。 『クールでセクシーなディーヴァ』であるシェリルに対し、ランカは少女性が前面に押し出され、ある種の『未完成さ』も併せ持つ正統派アイドルの系譜。 通称『&bold(){&font(#008000){超時空シンデレラ}}』 ゼントラーディとのクォーターで、緑の髪が子犬の耳のように自在に動く。 PTSDに起因する解離性健忘により、幼少期の記憶はほとんど持っていない模様。 (U^ω^)アルトくぅーん &bold(){◆[[ミハエル・ブラン]]} CV.[[神谷浩史]] アルトと同じパイロットコースの学生で、民間軍事組織『S.M.S』に所属している本物のパイロット。親しい友人からの愛称はミシェル。 スカル小隊『スカル2』のコールサインを持ち、役割はスナイパー。 メガネをかけているが、普通のメガネとは逆に良すぎる視力を抑えるための物である。 女好きのナンパ野郎で、魅力的な女性には声をかけずにいられない性分。 同じくS.M.Sのクラン・クランからは好意を寄せられているが、あまりにもはぐらかすので視聴者をやきもきさせる。 &bold(){◆ルカ・アンジェローニ} CV.[[福山潤]] 有名企業の御曹司であり、ミシェルと同じくパイロットコースとS.M.S所属。 コールサイン『スカル3』役割は情報管制。情報系のインテリながら、パイロットとしても凄腕の部類。 飛び級のため年齢はアルト達より下で、アルトとミシェルを「先輩」と呼ぶ。 一見キューピットの様に愛らしいが、説明が好きな性格のため言い寄る女性はいない。 ナナセに惚れている模様。 &bold(){◆松浦ナナセ} CV.[[桑島法子]] ランカの大親友の少女。 美星学園芸術科に所属しており、高い画力を持つ。 ルカの好意に全く気付かない上、ランカに対して百合の気があり、どこか神聖視しているようにも見える。 巨乳・メガネ・桑島さんと三種の神器が揃っている。 残念ながら劇場版ではモブ程度にしか登場しない。 &bold(){◆[[クラン・クラン]]} CV.[[豊口めぐみ]] S.M.S所属のゼントラーディの女性。階級は大尉。 元はグラマラスで小隊を率いる勇ましい女性だが、曰く「遺伝子が不器用」なため、マイクローン化すると幼女になってしまう。幼女になると性格まで幼くなる。 幼なじみのミシェルに密かに恋心を寄せているが、はっきり言えないでいる。&s(){主人公属性が強すぎるために出番が遅らされた逸話を持つ} &bold(){◆[[オズマ・リー]]} CV.[[小西克幸]] S.M.S所属の少佐でスカル小隊隊長『スカル1』。かなりの凄腕パイロットであり、重武装のアーマードを軽々扱う。 ランカの血が繋がっていない兄で、超シスコン。彼にとってアルトは直属の部下であると同時に妹の想い人でもあるため、何かと複雑な思いを抱えることに。 マクロス7『ファイヤーボンバー』の大ファン。愛車はランチア・デルタHFインテグラーレエボルツィオーネ。 ちなみにマクロスプラスのイサムと同じく『YF-24 エボリューション』のテストパイロット経験者。 また、小説版ではマクロスVF-X2の主人公にして特殊部隊『VF-Xレイヴンズ』の隊長“エンジェルエース”ことエイジス・フォッカーの後輩ということになっている。 &bold(){◆キャサリン・グラス} CV.[[小林沙苗]] 新統合軍の参謀本部所属。 現大統領のハワード・グラスを父に持つ由緒正しいお嬢様。大学主席のインテリジェンスと、準ミス・フロンティアにも選ばれたこともある美貌を併せ持つ完璧超人。 かつてオズマと交際していたがすれ違いが続き、破局。TV版ではレオン・三島と婚約関係にある。 オズマとはお互いに未練を抱えている様子。 &bold(){◆レオン・三島} CV.[[杉田智和]] フロンティア大統領府首席補佐官。 なにかの冗談のような独特のマッシュルームヘアーをしている。 重度のナルシストかつ野心家であり、外部の人間と通じて何らかの陰謀を進めている模様 &bold(){◆グレイス・オコナー} CV.[[井上喜久子]] シェリルのマネージャーを勤める女性。 強気なシェリルが唯一逆らえない人物でもある。 フロンティアでは違法だが、インプラントにより身体を機械化している。 時折冷徹な表情を見せるが果たして……? ***【用語】 &bold(){《S.M.S》} フロンティアの民間軍事組織。 練度は正規軍より遥かに高く、最新鋭機であるVF-25とマクロスクォーターを使用するフロンティア船団最強部隊。 &bold(){《[[VF-25 メサイア]]》} S.M.Sで使用されているフロンティア製の最新型バルキリー。 対G機能であるEXギアシステムにより、従来の機体では不可能な速度、機動力を持つ。 複数のタイプが存在する他、スーパーパック、アーマードパックなどの追加パーツもある。 またVFシリーズで初めてアーマードパーツを装備したまま全形態に変形可能な機体。 ・乗機一覧 VF-25S:スカル1 VF-25G:スカル2 RVF-25:スカル3 VF-25F:スカル4 &bold(){《マクロスクォーター》} S.M.Sの最強戦力。 本来のマクロス級の4分の一ほどのサイズながら、それゆえの高機動や全面に展開出来るピンポイントバリアなどを備え、高い戦闘力を誇る。 バルキリーと同様に3つの形態に変形可能。 &bold(){《[[バジュラ>バジュラ(マクロスF)]]》} 本作で初めてその存在が明かされた、正体不明の宇宙生物。 高い戦闘力を有するのみでなく、脳と呼ばれる部位を持たないにもかかわらず、まるで知性体のように統制の取れた集団行動をする。 その生体やフロンティアを狙う目的は謎に包まれている。   &bold(){《美星学園》} フロンティアきってのスペシャリスト養成校。校舎はSDF-1マクロスを模している。 航空科、芸能科、芸術科など様々なコースがあり、転入には実技試験が課せられるなどかなりの難関校。 屋上には一条輝カラーのVF-1バルキリーが今も飛べる状態で飾られている。 ***【楽曲】 OP1『トライアングラー』 坂本真綾 OP2『ライオン』 May'n、中島愛 ED1『ダイアモンド クレバス』 シェリル・ノーム starring May'n ED2『ノーザンクロス』 シェリル・ノーム starring May'n 基本的なOPとEDは上記の通りだが、特殊パターンが豊富なため、数にするとOPは3個。EDは11個に及ぶ。 歌が特別な意味をもつマクロスだけあって、楽曲への力の入れ様は凄まじい。 『本編で使用されたランカ・シェリルによるボーカル曲』だけに限定しても、実に&bold(){40曲以上}。現実世界でランカ・シェリルによる楽曲として発表された本編未使用曲が20曲以上ある。 インストBGMなども含めるとあまりに膨大なので、曲単位の解説は割愛。 CDも多数発売されている。 現在は全曲がサブスクで視聴可能だが、「マクロス世界で発売されたCD」という体裁になっているものも多く、ブックレットにも遊び心がたっぷり込められているので、作品を気に入った方はぜひCDを手にとってほしいところ。 アルバムを中心に一部紹介。 ・マクロスF O.S.T.1 娘フロ。 ・マクロスF O.S.T.2 娘トラ☆ インストも含めたTV版のサウンドトラック。アニメのサントラとしてはエヴァンゲリオン以来10年ぶりとなるオリコンTOP3入りを果たした。 ・マクロスF(フロンティア)VOCAL COLLECTION 娘たま♀ (2008年12月3日発売) ランカ・シェリルによるものを中心に、ボーカル曲を集めたコンピレーションアルバム。上記のOSTにはない曲も多数収録されている。とりあえずCDを一枚だけ手にとってみたいと言う人は、まずこれをオススメする。 ・ユニバーサル・バニー シェリル・ノーム starring May'n名義のミニアルバムで、全曲がシェリルによるソロボーカル曲。 劇場版前編・イツワリノウタヒメ上映に際して発売され、映画使用曲が3曲、未使用曲が5曲入っており、全曲がアルバム初収録。 ・CMランカ 同じくイツワリノウタヒメのサウンドトラック……? 前編ではランカはまだデビュー直後の下積み中。新曲を披露する機会がなかったため、同作EDの『そうだよ。』と、ランカの下積みシーンで使用された1分程度のCMソングが6曲収録されている。形式上はシングルCDな模様。 マクロス世界の架空企業とのタイアップソングから、ファミリーマートとのリアルタイアップまでバラエティに富んでいる。 ・「劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~」netabare album the end of "triangle" 劇場版後編・サヨナラノツバサのサウンドトラック。全て新曲、もしくは既存曲の新アレンジとなっている。 タイトルの『ネタバレアルバム』とは菅野よう子によるネーミングで、その名の通り先に聴くと三角関係の結末を含め、シナリオがそれとなく察せられてしまうため。 表題曲サヨナラノツバサを筆頭にあまりにも名曲揃いなので、劇場版をご覧になった方はぜひ。 ・cosmic cuune ランカ・シェリルほかによるクリスマスソングを集めたアルバム。サヨナラノツバサ発売の直前に発売されたが、本編では1曲も使用されていないという異色のアルバム。 特筆すべきは7曲目『Merry Christmas without You』。ボーカルとしてランカ、シェリルのみならずアルト(中村悠一)、ミシェル(神谷浩史)、クラン(豊口めぐみ)、ボビー(三宅健太)、モニカ(田中理恵)、ラム(福原香織)らが参加している非常ににぎやかな曲。 新たに作られた項目は、あまりにも不完全だった……。 それゆえに、見る者の創造心を騒がせていき……。 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 本当に今更ながら見始めたよ 面白いな 映画はどうかな? -- 名無しさん (2014-04-17 01:59:42) - スパロボ参戦してもいつも使わずに放置してしまいがち。 -- 名無しさん (2014-04-30 14:08:35) - スパロボのマクロスFは何故毎回インフィニティをはぶるんですか… -- 名無しさん (2014-04-30 15:56:42) - 基本Gガンナーと超電磁兄弟の運び屋だな -- 名無しさん (2014-04-30 16:00:20) - 初参戦のLか。終盤追加とは言え、MDE弾の威力が並みのガンダムの10段改造最強攻撃より強いと言うチートぶりだったなw -- 名無しさん (2014-04-30 16:05:41) - 旧作ファンからはそれほどウケが良くないそうだが、マクロスって結構作風がバラエティーに富んでるからどれを言ってるのか分からない。 -- 名無しさん (2014-10-20 01:25:03) - ↑逆にマクロスに関しては旧作がそんなデキいいか?とも思うけどな。基本的にどの作品もツッコミどころはそれなりにあるし。Fは初代同様劇場版で救われたな。 -- 名無しさん (2014-10-20 08:31:42) - 最近はスパロボに出すぎでどうも食傷気味。好きな作品ではあるんだけど、L以降出ずっぱりでさすがに飽きる。 -- 名無しさん (2015-06-29 23:01:55) - ↑ 今度出るときはさすがにΔだろうね。 -- 名無しさん (2017-07-12 23:25:57) - とはいえシリーズ人気投票やると容赦なく上位に来るからなあw -- 名無しさん (2019-08-26 18:02:38) - マクロス総選挙で主人公とヒロインが3人トップ10入りした唯一のシリーズ作品なんだよな。 -- 名無しさん (2019-08-26 23:38:07) - PMCが正規軍に迫る(部分的には上回る)力を持っている、っていう構図はACにも通じるね。河森正治さんの世界観なんだろうか。 -- 名無しさん (2021-03-07 11:38:13) - マクロスギャラクシーが一体なにに出会ったのか、結局明かされてないままだっけ -- 名無しさん (2021-08-11 15:15:11) - 12年前に作られてからほとんど手が加えられてないプロトカルチャー遺跡みたいな項目だったので諸々編集した。リアル世代ファンがいい年になったのもあるんだろうけど、この作品の評価も随分変わったよねぇ。 -- 名無しさん (2021-11-17 20:45:46) - 替え歌がやたら流行った作品。主題歌や挿入歌をまともに歌えなくなってしまった人も多いのでは。 -- 名無しさん (2021-11-21 10:32:38) - ↑個人的には歌詞の切り取りネタも印象深い。「一瞬に砕け散るあなたが好きよ」とか -- 名無しさん (2021-11-21 10:42:28) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/06/07(日) 19:06:16 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 11 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){マクロスF}(フロンティア)はアニメ作品・マクロスシリーズの作品の1つ。 2008年4月から全25話にわたってTVアニメとして放送され、映画化もされた。 TVシリーズとしては1994年の[[マクロス7]]以来、実に14年ぶり。 シリーズ25周年記念作品ということもあり、放送前から大々的な歌姫オーディションが行われるなど、プロモーションにもかなり力が入っていた。 その甲斐あって放送当初から大きな反響を呼び、当時の&bold(){深夜アニメのDVD・BD売上記録を更新}するなど、歴代シリーズでもかなりのヒット作となった。 その後も根強い人気を維持し、2019年にNHKで行われた『全マクロス大投票』では作品部門で見事1位を獲得。現在ではシリーズを代表するタイトルの1つとして名高い。 また従来男性ファンが多かったマクロスシリーズに、多くの女性ファンを呼び込んだ作品でもある。 また本作は『原点回帰』『集大成』が大きなテーマ。 シリーズ三大要素である&bold(){歌}、&bold(){三角関係}、&bold(){可変戦闘機による戦闘}を中心に据えつつ、歴代シリーズ、とくに初代のセルフオマージュが多数含まれており、シリーズの入門にも最適である。 後に『[[虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜>劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜]]』と『[[恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜>劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜]]』の前後編からなる劇場版が公開。 初代の『[[超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか]]』と同様、続編ではなくTV版の再構成から始まるが、次第に異なる展開へと突入する。 こちらもTV版と同様、もしくはそれ以上に評価が高く、初見の人はこちらから見てもいいだろう。 そしてシリーズ始動から13年が経過した2021年、『[[劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!]]』との同時上映で、『サヨナラノツバサ』の後日談((時系列的には河森監督曰く数年後))を描く短編映画『劇場短編マクロスF~時の迷宮~』が公開された。 また同年、2010年以来&bold(){11年ぶり}となるマクロスF単独ライブが開催された。 ***【ストーリー】 新天地を目指し宇宙を旅するフロンティア船団。 ある日、フロンティアは宇宙規模の超人気アイドル『銀河の妖精』ことシェリル・ノームがやってくるという事で沸き立っていた。 『美星学園』のパイロットコースに所属する少年、早乙女アルトは、友人と共にシェリルのコンサートでパフォーマンスを行う事になっていた。 会場までの道中、アルトは道に迷った少女、ランカと出会い、彼女を案内することに。 そして始まったシェリルのコンサート。 だが、その最中、船団に突如正体不明の宇宙生物が襲いかかってきた。 圧倒的な戦闘力を持つその宇宙生物は船団内部まで侵入し…… この日から、フロンティアは未曾有の危機に晒される事になったのである――   ***【登場人物】 &bold(){◆[[早乙女アルト]]} CV.[[中村悠一]] 16歳(初登場時点) 美星学園高等部航宙科パイロット養成コース所属の少年。女性と間違われるほどの美形で一部からは『(アルト)姫』と呼ばれる。 が、本人は快く思っていない。 由緒正しい歌舞伎の家の跡取りで、パイロットコースに転科する前は芸能コースにいた。 「いつから本物の空を飛びたい」という夢を叶えるためにパイロットを目指したため、実家からは勘当同然の状態である。 現在でも『銀河歌舞伎の天才おやま(女形)』として、芸能界ではかなりの有名人。 彼が歌姫シェリル・ノーム、そのシェリルに憧れる少女ランカ・リーという2人の少女と出会ったところから、銀河の命運を揺るがすストーリーが始まる。 役者としてもパイロットとしても類稀な腕前。 &bold(){◆[[シェリル・ノーム]]} CV.[[遠藤綾]] 歌.May'n 17歳(公称) 三角関係を形成するヒロインの1人。 「この宇宙に住んでいて、彼女の歌を聴かない日はない」とまで言われるトップスター。 グラマラスなボディを大胆に見せつけ、クールかつ挑発的なパフォーマンスで人々を魅了する。従来のシリーズにはいなかったタイプのアイドル像が描かれている。 通称『&bold(){&font(#ff69b4){銀河の妖精}}』。 仕事には高いプライドを持ち、いかなる状況でも常に全力で挑むプロの中のプロ。 高飛車でやや傲慢だが、次第にツンデレ化するギャップ萌えの権化。 彼女のコンサートでアルトがスタントを担当したことをキッカケに、2人の仲が接近して行く。 &bold(){◆[[ランカ・リー]]} CV.[[中島愛]] 15歳(初登場時点) 三角関係を形成するヒロインの1人。 元は歌うことが好きな引っ込み思案な少女だったが、シェリルやアルトとの出会いを通して『みんなに歌を届けたい』という夢を固め、歌手を目指すように。 シェリルとはあらゆる面が対照的に描かれている。 シェリルが最初から大スターとして登場するのに対し、ランカは「シェリルに憧れる平凡な少女」からスター街道を駆け上がるサクセスストーリーが描かれる。 『クールでセクシーなディーヴァ』であるシェリルに対し、ランカは少女性が前面に押し出され、ある種の『未完成さ』も併せ持つ正統派アイドルの系譜。 通称『&bold(){&font(#008000){超時空シンデレラ}}』 ゼントラーディとのクォーターで、緑の髪が子犬の耳のように自在に動く。 PTSDに起因する解離性健忘により、幼少期の記憶はほとんど持っていない模様。 (U^ω^)アルトくぅーん &bold(){◆[[ミハエル・ブラン]]} CV.[[神谷浩史]] アルトと同じパイロットコースの学生で、民間軍事組織『S.M.S』に所属している本物のパイロット。親しい友人からの愛称はミシェル。 スカル小隊『スカル2』のコールサインを持ち、役割はスナイパー。 メガネをかけているが、普通のメガネとは逆に良すぎる視力を抑えるための物である。 女好きのナンパ野郎で、魅力的な女性には声をかけずにいられない性分。 同じくS.M.Sのクラン・クランからは好意を寄せられているが、あまりにもはぐらかすので視聴者をやきもきさせる。 &bold(){◆ルカ・アンジェローニ} CV.[[福山潤]] 有名企業の御曹司であり、ミシェルと同じくパイロットコースとS.M.S所属。 コールサイン『スカル3』役割は情報管制。情報系のインテリながら、パイロットとしても凄腕の部類。 飛び級のため年齢はアルト達より下で、アルトとミシェルを「先輩」と呼ぶ。 一見キューピットの様に愛らしいが、説明が好きな性格のため言い寄る女性はいない。 ナナセに惚れている模様。 &bold(){◆松浦ナナセ} CV.[[桑島法子]] ランカの大親友の少女。 美星学園芸術科に所属しており、高い画力を持つ。 ルカの好意に全く気付かない上、ランカに対して百合の気があり、どこか神聖視しているようにも見える。 巨乳・メガネ・桑島さんと三種の神器が揃っている。 残念ながら劇場版ではモブ程度にしか登場しない。 &bold(){◆[[クラン・クラン]]} CV.[[豊口めぐみ]] S.M.S所属のゼントラーディの女性。階級は大尉。 元はグラマラスで小隊を率いる勇ましい女性だが、曰く「遺伝子が不器用」なため、マイクローン化すると幼女になってしまう。幼女になると性格まで幼くなる。 幼なじみのミシェルに密かに恋心を寄せているが、はっきり言えないでいる。&s(){主人公属性が強すぎるために出番が遅らされた逸話を持つ} &bold(){◆[[オズマ・リー]]} CV.[[小西克幸]] S.M.S所属の少佐でスカル小隊隊長『スカル1』。かなりの凄腕パイロットであり、重武装のアーマードを軽々扱う。 ランカの血が繋がっていない兄で、超シスコン。彼にとってアルトは直属の部下であると同時に妹の想い人でもあるため、何かと複雑な思いを抱えることに。 マクロス7『ファイヤーボンバー』の大ファン。愛車はランチア・デルタHFインテグラーレエボルツィオーネ。 ちなみにマクロスプラスのイサムと同じく『YF-24 エボリューション』のテストパイロット経験者。 また、小説版ではマクロスVF-X2の主人公にして特殊部隊『VF-Xレイヴンズ』の隊長“エンジェルエース”ことエイジス・フォッカーの後輩ということになっている。 &bold(){◆キャサリン・グラス} CV.[[小林沙苗]] 新統合軍の参謀本部所属。 現大統領のハワード・グラスを父に持つ由緒正しいお嬢様。大学主席のインテリジェンスと、準ミス・フロンティアにも選ばれたこともある美貌を併せ持つ完璧超人。 かつてオズマと交際していたがすれ違いが続き、破局。TV版ではレオン・三島と婚約関係にある。 オズマとはお互いに未練を抱えている様子。 &bold(){◆レオン・三島} CV.[[杉田智和]] フロンティア大統領府首席補佐官。 なにかの冗談のような独特のマッシュルームヘアーをしている。 重度のナルシストかつ野心家であり、外部の人間と通じて何らかの陰謀を進めている模様 &bold(){◆グレイス・オコナー} CV.[[井上喜久子]] シェリルのマネージャーを勤める女性。 強気なシェリルが唯一逆らえない人物でもある。 フロンティアでは違法だが、インプラントにより身体を機械化している。 時折冷徹な表情を見せるが果たして……? ***【用語】 &bold(){《S.M.S》} フロンティアの民間軍事組織。 練度は正規軍より遥かに高く、最新鋭機であるVF-25とマクロスクォーターを使用するフロンティア船団最強部隊。 &bold(){《[[VF-25 メサイア]]》} S.M.Sで使用されているフロンティア製の最新型バルキリー。 対G機能であるEXギアシステムにより、従来の機体では不可能な速度、機動力を持つ。 複数のタイプが存在する他、スーパーパック、アーマードパックなどの追加パーツもある。 またVFシリーズで初めてアーマードパーツを装備したまま全形態に変形可能な機体。 ・乗機一覧 VF-25S:スカル1 VF-25G:スカル2 RVF-25:スカル3 VF-25F:スカル4 &bold(){《マクロスクォーター》} S.M.Sの最強戦力。 本来のマクロス級の4分の一ほどのサイズながら、それゆえの高機動や全面に展開出来るピンポイントバリアなどを備え、高い戦闘力を誇る。 バルキリーと同様に3つの形態に変形可能。 &bold(){《[[バジュラ>バジュラ(マクロスF)]]》} 本作で初めてその存在が明かされた、正体不明の宇宙生物。 高い戦闘力を有するのみでなく、脳と呼ばれる部位を持たないにもかかわらず、まるで知性体のように統制の取れた集団行動をする。 その生体やフロンティアを狙う目的は謎に包まれている。   &bold(){《美星学園》} フロンティアきってのスペシャリスト養成校。校舎はSDF-1マクロスを模している。 航空科、芸能科、芸術科など様々なコースがあり、転入には実技試験が課せられるなどかなりの難関校。 屋上には一条輝カラーのVF-1バルキリーが今も飛べる状態で飾られている。 ***【楽曲】 OP1『トライアングラー』 坂本真綾 OP2『ライオン』 May'n、中島愛 ED1『ダイアモンド クレバス』 シェリル・ノーム starring May'n ED2『ノーザンクロス』 シェリル・ノーム starring May'n 基本的なOPとEDは上記の通りだが、特殊パターンが豊富なため、数にするとOPは3個。EDは11個に及ぶ。 歌が特別な意味をもつマクロスだけあって、楽曲への力の入れ様は凄まじい。 『本編で使用されたランカ・シェリルによるボーカル曲』だけに限定しても、実に&bold(){40曲以上}。現実世界でランカ・シェリルによる楽曲として発表された本編未使用曲が20曲以上ある。 インストBGMなども含めるとあまりに膨大なので、曲単位の解説は割愛。 CDも多数発売されている。 現在は全曲がサブスクで視聴可能だが、「マクロス世界で発売されたCD」という体裁になっているものも多く、ブックレットにも遊び心がたっぷり込められているので、作品を気に入った方はぜひCDを手にとってほしいところ。 アルバムを中心に一部紹介。 ・マクロスF O.S.T.1 娘フロ。 ・マクロスF O.S.T.2 娘トラ☆ インストも含めたTV版のサウンドトラック。アニメのサントラとしてはエヴァンゲリオン以来10年ぶりとなるオリコンTOP3入りを果たした。 ・マクロスF(フロンティア)VOCAL COLLECTION 娘たま♀ (2008年12月3日発売) ランカ・シェリルによるものを中心に、ボーカル曲を集めたコンピレーションアルバム。上記のOSTにはない曲も多数収録されている。とりあえずCDを一枚だけ手にとってみたいと言う人は、まずこれをオススメする。 ・ユニバーサル・バニー シェリル・ノーム starring May'n名義のミニアルバムで、全曲がシェリルによるソロボーカル曲。 劇場版前編・イツワリノウタヒメ上映に際して発売され、映画使用曲が3曲、未使用曲が5曲入っており、全曲がアルバム初収録。 ・CMランカ 同じくイツワリノウタヒメのサウンドトラック……? 前編ではランカはまだデビュー直後の下積み中。新曲を披露する機会がなかったため、同作EDの『そうだよ。』と、ランカの下積みシーンで使用された1分程度のCMソングが6曲収録されている。形式上はシングルCDな模様。 マクロス世界の架空企業とのタイアップソングから、ファミリーマートとのリアルタイアップまでバラエティに富んでいる。 ・「劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~」netabare album the end of "triangle" 劇場版後編・サヨナラノツバサのサウンドトラック。全て新曲、もしくは既存曲の新アレンジとなっている。 タイトルの『ネタバレアルバム』とは菅野よう子によるネーミングで、その名の通り先に聴くと三角関係の結末を含め、シナリオがそれとなく察せられてしまうため。 表題曲サヨナラノツバサを筆頭にあまりにも名曲揃いなので、劇場版をご覧になった方はぜひ。 ・cosmic cuune ランカ・シェリルほかによるクリスマスソングを集めたアルバム。サヨナラノツバサ発売の直前に発売されたが、本編では1曲も使用されていないという異色のアルバム。 特筆すべきは7曲目『Merry Christmas without You』。ボーカルとしてランカ、シェリルのみならずアルト(中村悠一)、ミシェル(神谷浩史)、クラン(豊口めぐみ)、ボビー(三宅健太)、モニカ(田中理恵)、ラム(福原香織)らが参加している非常ににぎやかな曲。 新たに作られた項目は、あまりにも不完全だった……。 それゆえに、見る者の創造心を騒がせていき……。 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 本当に今更ながら見始めたよ 面白いな 映画はどうかな? -- 名無しさん (2014-04-17 01:59:42) - スパロボ参戦してもいつも使わずに放置してしまいがち。 -- 名無しさん (2014-04-30 14:08:35) - スパロボのマクロスFは何故毎回インフィニティをはぶるんですか… -- 名無しさん (2014-04-30 15:56:42) - 基本Gガンナーと超電磁兄弟の運び屋だな -- 名無しさん (2014-04-30 16:00:20) - 初参戦のLか。終盤追加とは言え、MDE弾の威力が並みのガンダムの10段改造最強攻撃より強いと言うチートぶりだったなw -- 名無しさん (2014-04-30 16:05:41) - 旧作ファンからはそれほどウケが良くないそうだが、マクロスって結構作風がバラエティーに富んでるからどれを言ってるのか分からない。 -- 名無しさん (2014-10-20 01:25:03) - ↑逆にマクロスに関しては旧作がそんなデキいいか?とも思うけどな。基本的にどの作品もツッコミどころはそれなりにあるし。Fは初代同様劇場版で救われたな。 -- 名無しさん (2014-10-20 08:31:42) - 最近はスパロボに出すぎでどうも食傷気味。好きな作品ではあるんだけど、L以降出ずっぱりでさすがに飽きる。 -- 名無しさん (2015-06-29 23:01:55) - ↑ 今度出るときはさすがにΔだろうね。 -- 名無しさん (2017-07-12 23:25:57) - とはいえシリーズ人気投票やると容赦なく上位に来るからなあw -- 名無しさん (2019-08-26 18:02:38) - マクロス総選挙で主人公とヒロインが3人トップ10入りした唯一のシリーズ作品なんだよな。 -- 名無しさん (2019-08-26 23:38:07) - PMCが正規軍に迫る(部分的には上回る)力を持っている、っていう構図はACにも通じるね。河森正治さんの世界観なんだろうか。 -- 名無しさん (2021-03-07 11:38:13) - マクロスギャラクシーが一体なにに出会ったのか、結局明かされてないままだっけ -- 名無しさん (2021-08-11 15:15:11) - 12年前に作られてからほとんど手が加えられてないプロトカルチャー遺跡みたいな項目だったので諸々編集した。リアル世代ファンがいい年になったのもあるんだろうけど、この作品の評価も随分変わったよねぇ。 -- 名無しさん (2021-11-17 20:45:46) - 替え歌がやたら流行った作品。主題歌や挿入歌をまともに歌えなくなってしまった人も多いのでは。 -- 名無しさん (2021-11-21 10:32:38) - ↑個人的には歌詞の切り取りネタも印象深い。「一瞬に砕け散るあなたが好きよ」とか -- 名無しさん (2021-11-21 10:42:28) - 個人的に『マクロスシリーズ』の世界観設定の第一次星間大戦の終末ぶりを聞く度に「京劇は断絶しちまったんだぞ?!ゼントランの攻撃で継承者がみんなお亡くなりになった上演目を記した記録媒体も全部灰になってもう誰も覚えている者すらいない!これじゃ復興のしようもない!」なんて感じで第一次星間大戦で数多の伝統芸能が断絶してしまったんじゃないかと気になってしまう。よく歌舞伎残ったな……。競馬辺りも全地球生命の99%が死に至るほどの大惨禍とクローンによる復興じゃサラブレッドという品種の存続のしようがなく断絶しちゃったんじゃ…… -- 名無しさん (2024-04-25 21:45:17) #comment #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: