旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。

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&font(#6495ED){登録日}:2010/10/15(金) 17:55:17 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 著者:萬屋直人 絵師:方密 既刊:1巻 一応、続刊になっているが、2008年3月以降、未だに刊行されていない。作者のブログで続編があることが公表されている。 ≪あらすじ≫ 喪失症が蔓延し、少しずつ記憶と記録が失われる世界。少年と少女は、一台のスーパーカブで旅をする。はるか遠い世界の果てを目指して――。 少年と少女の旅の日々を描く。 ・喪失症について この作品の舞台となる世界で蔓延している架空の病気だが、厳密な意味での病気ではない。 原因、発症条件、治療法などはすべて不明。 喪失症の症状は段階的に表れる。これらの症状の進行には大幅な個人差があり、突然急速に進行したり逆にある段階で止まったりすることもある。   1.名前の喪失 最初の症状。 発症者の名前を誰ひとりとして思い出せなくなる。これは本人も例外ではなく、また紙などに書かれた名前に関しても、その部分が白紙化することで失われる。 ただし、失われる名前は本名だけであり、「取締役」「秘書」といった役職や、「姫」などといったあだ名は失われない。 この症状は薬、都市などの無機物にも発症する。 そのため、この世界の道路標識は地名が消えたものがほとんどである。無機物に発症した場合、この先の段階に進むことはない。 2.顔の喪失 発症者の顔を映した写真、絵画が白紙になり、さらに誰も発症者の顔を思い出せなくなる。 3.色の喪失 発症者の体から色がなくなる。最初は色白程度だが、最終的には白黒映画のような完全なモノクロとなる。 4.影の喪失 光が発症者を透過するようになり、影がなくなる。 5.存在の喪失 発症者は最後に存在を失い、この世から消える。 その際、その人が残した文章や絵、その人に関する記述やデータなど、その人の痕跡がすべてこの世から消え、 残るものはその人のそばにいた人たちの記憶のみであり、それさえも顔や名前が思い出せない希薄なものである。   ただし人と関連があるとわかるものであり、「誰が誰について書いたのかわからない文章」などは消えない。 ≪登場人物≫ 少年 スーパーカブの運転手兼整備係。 少女のブレーキ役として、基本的に温厚。だがその気になれば、人の弱みを刺激することも躊躇しない。 喪失症で家族を失い消沈していた所に少女から旅をもちかけられ、二人で旅を始めた。 少女 料理の担当。 あまり深く考えて行動する方ではない。途中で本来の目的を忘れることも多く、食べすぎや飲みすぎでダウンすることもしばしば。 寝つきは早いが低血圧なので朝に弱い。寝相も悪い。さらに酒癖も悪い。 『少年の彼女』と言われたりすると慌てふためくが、「少年は自分のもの」と言っちゃうくらい好き。 スーパーカブに乗って旅を続けるこの作品の主人公達。 両者共に喪失症にかかっているが、症状としてはまだ軽い。 旅を始めて3ヶ月になる。 互いに思いを寄せているが、それ以上の進展がなく未だに友達以上恋人未満といった関係。 首都から北へ旅をはじめ、北にある島(おそらく北海道)を旅していたが、先生の提案により能登半島へと進路を変えた。 「どこに行くのか?」と尋ねると、声を揃えて、 #center(){&font(#0000ff){「「世界の果てまで」」}} と答えている。 道中で出会った人々 第1章 夢 取締役 若くしてある大企業の取締役社長だったが、喪失症にかかったのを機に仕事をやめて、北の島であこがれていた農作業をしている。 喪失症がかなり進行しており、イチゴが実る来年の5月まで、もたないのではないかと少年と少女は危惧している。 秘書 仕事を放り投げた取締役を追って、彼と共に農作業をしている。取締役に思いを寄せている。 喪失症にかかっているがまだ軽い。 なかなかの大食い。 第2章 翼 ボス 仲間達と共に人力グライダーを作りドーバー海峡を渡る偉業を成し遂げようとしていた青年。 仲間達が全員喪失症によっていなくなり、夢が挫折。絶望していた時に少年と少女と出会う。 少年少女が出会ったときには既に色を完全に喪失しており、喪失症の末期であった。 「ボス」というあだ名を付けたのは少女。 第3章 旅 姫 心臓が弱く、喪失症もかなり進行している。少年と少女と同じ年頃の内気な美少女。 少年と少女の影響により、自身も旅に出る決意をする。少年から日記帳を貰い、そのお礼に、少女の前で少年にキスをした(頬に)。 先生 姫の体調を診ている養護教員。少し意地悪な性格をしている。喪失症もまだそれ程進行していない。 姫に誘われて彼女の旅に付き添う事に同意している。だが、サイドカーに乗る自分を想像して、交代でバイクに乗ることを提案している。 老人達 先生と姫のいる校舎内に住んでいる。喪失症にはかかっておらず、一様に元気で、少女にちょっかいを出す。   追記・修正、よろしくお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 次巻を心待ちにしている -- 名無しさん (2014-07-25 16:53:16) - なんか、この記事を読んだだけで、せつなさがこみ上げて来る・・・・・・。特に、取締役のところで。 -- 名無しさん (2014-12-15 12:42:44) #comment #areaedit(end) }
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