バットマン(人物)

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&font(#6495ED){登録日}:2010/12/27 Mon 00:11:30 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b,#000000,#808080,20){I AM VENGEANCE...} &font(b,#000000,#808080,20){I AM NIGHT...} &font(b,#000000,#808080,23){I AM...BATMAN!!}} &b(){『バットマン(Batman)』}はDCコミックスのキャラクターで1939年に初登場したスーパーヒーロー。 初登場は『Detective Comics (Vol.1)』#27。 蝙蝠を模したコスチュームを身に着けたヴィジランテ。 ライバルである[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]]と対照的に闇と影を背負うスーパーヒーローとして誕生しながら、やがては[[神]]の如き超人に対する人間の究極形として現在も根強い支持を集めるアメコミ界最大のカリスマである。 [[MARVEL>MARVEL COMICS]]やイメージコミックスが人気を集め、DCの売上が低迷した時代でも&b(){バットマンだけは売れていた}ことが幾度もある。 現在のスーパーヒーロー映画全盛の中でも、やっぱりバットマンだけが流行に先駆けて地位を固め、何時までも需要があるというのも似た構図である。 2023年の全米のコミックブックストアを対象とした売上ランキングでは、上位10冊のうち&b(){7冊がバットマン}だったことからも、未だ衰えぬバットマン人気が伺えるだろう。 #contents() **【概要】 DCコミックスの看板スターであり、[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]]をも超えるアメコミ界のカリスマ中のカリスマである。 スーパーヒーローの先駆けとなったスーパーマンに続くキャラクターとして、アーティストのボブ・ケインとライターのビル・フィンガーによって考案された。 ケインによる構想段階では赤いタイツにコウモリ型の翼をくっつけ、ドミノマスクをつけたスーパーヒーロー然としたキャラクターだったが、 そこにフィンガーが口以外を覆った耳付きのマスク、マント、モノトーンの色調にすることを提案し、パルプ・マガジンの主人公のような性格付けをするなど、スーパーマンとは対照的な特徴を与えられて完成。 より直接的には、1926年に公開されたローランド・ウェスト監督による蝙蝠姿の殺人者を描いたサイレント映画『The Bat』や 顔をマスクで隠した正義の剣士『奇傑ゾロ』、パルプマガジンで好評を博していたクライムファイター『ザ・シャドウ』などがアイデアの源流として挙げられている。 看板誌『Detective Comics (Vol.1)』でデビューしたバットマンは瞬く間に人気を博し、DCコミックスを代表するキャラクターになった。 その後サイドキック、[[ロビン>ロビン(バットマン)]]の登場によって更なる人気を獲得したバットマンは、個人誌『Batman (Vol.1)』を得て 最大の宿敵[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]]や運命の相手[[キャットウーマン]]をはじめとするヴィランたちとの戦いを始めていく。 50年代のヒーローコミック冬の時代を摩訶不思議な冒険で乗り切ると、66年の実写ドラマ化が大ヒットを記録しさらにその存在感を増していく。 70年代からは初期のダークな世界観とヴィランとの戦いを取り戻し、現在のバットマン像の原型を築いていった。 そして86年、もはや伝説級と称えられる『[[ダークナイト・リターンズ>バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』の成功を皮切りに、よりリアルな人間としての姿と、狂気の権化であるジョーカーや神の如き力を持つスーパーマンに対抗する人間離れした精神・思考力のギャップが多くの人を魅了し、幾度もの実写化によってコミックを読まない層にもその存在感を保ち続けている。 **【人物】 本名…ブルース・ウェイン(Bruce Wayne) 幼い頃、映画((オリジンでは『怪傑ゾロ』とされており、その姿にインスピレーションを受けたブルースが、更に蝙蝠の姿を見てバットマンを思い付いたということになっていた。後のシリーズでは『怪傑ゾロ』とは限られていない。))を見た帰りに目の前で医師にして実業家でもあった父トーマスと母マーサを強盗ジョー・チルに殺された経験により、この世の悪と戦う事を決意した若き億万長者。 そのために肉体を鍛え上げ武術を修得すると共に、学問を究めて探偵術や犯罪捜査を学んで文武両道のヒーロー、バットマンとなる。 蝙蝠の意匠を顕すコスチュームに身を包み、超能力の類は持っていないものの極限までに鍛え上げた肉体と技そして数々の秘密兵器を駆使して戦う。 その為、特殊能力満載のグリーンランタンには初対面時に「コスプレ野郎」と逆ギレされた事がある。 尚、銃は親を死に至らしめた武器であるため使わない(例外もあるが、人を殺した事は無い)。 [[蝙蝠>コウモリ]]のコスチュームを身に纏うのは犯罪者と戦うには彼らを恐怖させる必要があり、迷信深い犯罪者を恐怖させる存在として蝙蝠を選んだため。 なぜ蝙蝠を選んだかというと初期はたまたま蝙蝠が目に入ったからや父の仮装パーティの衣装が似ていたからだったが、 現在は蝙蝠こそがバットマン=ブルース・ウェインが『最も畏れる対象』だからとなった。 蝙蝠を畏れる理由としては幼少期に裏庭で後に『バットケイブ』となる洞窟に落ちた際に大量の蝙蝠を目撃し記憶に刻み込まれたのがきっかけ。 その後コスチュームを身に着けず自警活動を行うも徹底的に打ちのめされ、死を覚悟しながら父の胸像に弱音を吐露した際に蝙蝠の姿を目撃し天啓を得たため。 上記の設定は1986年にフランク・ミラーが手掛けた『[[バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』及び翌年の『[[バットマン:イヤーワン]]』に於て描写され、 ミラーが記した同作のバットマン像が現在までのキャラクターの基本となっている。 フィジカル面に関しては、素手で鉄格子外すわ、何メートルも自力で跳躍するわ、身長3メートル以上の筋肉達磨の怪人やらサイボーグやらとも真正面から殴り合うわ。B&Bなんか時間稼ぎとはいえ、小細工を挟みつつもあのDC最強ヴィランに数えられるダークサイドとタイマンしている。 …設定的にも間違いなくただの人間なのだが最早自称にしか見えない、というか蝙蝠スーツの下に更に哺乳類の皮の重ね着した何か別の生物に見え、誰が呼んだか最強のコスプレおじさんとも言われたりしている。 また、バットマンがフィジカル面以上に優れているのはメンタル面で、卓越した頭脳と研ぎ澄まされた精神、チート級の慧眼を持つ。 特にその慧眼はレギュラーシリーズでは犯罪者の企みを見破り、クロスオーバー大作や特別編では銀河や魔界の果てをも見据える程である(マジ)。 前述の秘密兵器もその慧眼や頭脳を利用したアイディアを用いた物が多く、保有する技術の科学レベルは一般の地球人の常識を遥かに超えている。 自身が無能力者である故にか他のヒーローの能力にも精通しており、その能力の限界と可能性…弱点までをも知り尽くしている。 …それが事態を打開することもあるが、その情報をヒーローや敵対するヴィランに知られ騒動の元となることも多い。 殺人や強盗であれ、こそ泥やカツアゲであれ、どんな犯罪も厳格に容赦しない。 また自らの殺人を禁じており、どんな凶悪な犯罪者も逮捕するように心掛けている。 ……ただし、優しいという訳ではなく、寧ろ死んだ方がマシと云う位の目に遭わせる場合も少なくない。 彼が筆頭株主を務めるウェイン・エンタープライズはゴッサム最大の企業であり、世界有数の資産家でもある。 時にはその肩書を利用して事件を捜査することもある。 このウェイン・エンタープライズの利益の一部がバットマンの活動を支える資金源であり、開発された新技術がスーツを始めとする秘密兵器の出所先である。 なお彼自身は悪を憎み正義を求める誠実な男だが、普段は社長兼慈善家を務めながら軽薄なプレイボーイを演じている。 これは事件が起きたときにバットマンになるために姿を消しても、周りの人から「またブルースは逃げたのか。まああいつはヘタレだからな」と気にされないようにするため。 事情を理解している友人たちは黙認しているが、そのために恋人とはすれ違いが起きやすく悩みの種でもある。 ゴッサムシティの住民から信頼される正義の味方として描かれることもある彼だが、原則的には不法で過激な自警活動を止めない犯罪者とも言える。 また、挑戦や怨恨からバットマンを付け狙う凶悪犯罪者を引き寄せる他、後継者等仲間との関係で新たな犯罪を引き寄せてしまうこともあり、完全な正義の抑止力とも言い難い。 特にジョーカーはバットマンを最高の遊び相手と見做して付け狙いつつ大規模な犯罪を頻発させており、バットマンの不殺主義も相俟って不毛なイタチごっこが終わることが無く、犯罪誘引によるゴッサムシティの治安悪化に拍車をかけている感も否めない。 作品によってはバットマンという存在が与える影響の大きさ、その逆に無力さ等を描くものもあるほど。 トラウマ故に犯罪者を許さず、だがそのトラウマから来る信念故に犯罪者を殺さず、イカれたコスプレをしながら日々命懸けの犯罪と言える自警活動に勤しむ。 そんなバットマンをジョーカーは『最高に逝かれてる自分達の同類』と揶揄して挑発したこともあったが、皮肉にもこの指摘は案外的外れではない。 **【主な活躍】 ***【ゴールデンエイジ】 1939年の『Detective Comics Vol.1』#27で初登場。初期のコスチュームは黒いマスクとマントに灰色のスーツ、紫色のグローブという現在のものに通じるデザインだったが、 徐々に水色のマスクやマントに変わっていった。 当初は殺しもいとわない正真正銘のダークヒーローだったが、編集部の方針もあって『Batman Vol.1』創刊の前後には殺人や銃を封印して戦いに臨んでいる。 『Detective Comics Vol.1』#38で[[ロビン>ロビン(バットマン)]]こと[[ディック・グレイソン>ロビン(バットマン)#id_63f38495]]が、『Batman Vol.1』からは現在も活躍するヴィランたちが登場すると、 ロビンとのダイナミック・デュオで様々な戦いと冒険を繰り広げた。 またヒーローチーム『[[ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ/JSA>ジャスティス・ソサエティ(チーム名)]]』にも参加した。 シルバーエイジではこの時代のブルースはマルチバースの1つ『Earth-Two』の人物として登場。 キャットウーマンことセリーナ・カイルと結婚した彼は、娘ヘレナの誕生をきっかけに活動を制限し始める。 また親友のゴッサム市警本部長ジェームズ・ゴードンが引退したのを受け、その座を引き継ぎ公的な立場で街を守っていく。 しかしセリーナがある事件で命を落とすとバットマンを完全に引退し、その正体を自ら公表した。 その後はロビンとハントレスとなったヘレナにゴッサムを任せ癌になりながらも公務を続けていたが、 かつて逮捕した犯罪者が魔力を得て復讐に現れ命を落とした。 ***【シルバーエイジ】 50年代は表現規制の影響で犯罪やヴィランとの戦いが減少し、代わりに当時流行していたSF的なストーリーで活躍した。 1964年からはコスチュームの蝙蝠マークが黄色い楕円に囲まれたものに変更され、作風も犯罪との戦いにシフトし始めたがドラマの影響で本格的ではなく大げさなパロディめいたものだった。 ドラマ終了後の70年代からはダークな世界観とヴィランとの戦いを再び開始、初期メンバーとして参加していた『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA』でも活躍が増えていった。 ***【ポスト[[クライシス>クライシス・オン・インフィニット・アース]]】 『ダークナイト・リターンズ』と『イヤーワン』によってリアルさを持った世界観を得て現代のバットマン像を確立するが、その影響は『バットファミリー』にも及びディックとの関係は悪化し、[[バーバラ・ゴードン>バットマン:キリングジョーク]]と[[ジェイソン・トッド>バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー]]はジョーカーの魔の手にかかってしまう。 そして『[[Batman: Knightfall]]』ではバットマンまでもが新たな強敵[[ベイン>ベイン(バットマン)]]に敗北し、ブルースは引退を余儀なくされその後釜をアズラエルことジャン・ポール・ヴァレーに据えることとなった。 しかしブルースはリハビリを重ねることで復活、暴走を続けるジャンを『ファミリー』と協力して倒しバットマンに復帰した。 この一件でディックと和解し、コスチュームを水色から黒いものに変更した。 ラーズ・アル・グールのウイルスと大地震の影響でゴッサムが『ノーマンズ・ランド』に変貌すると、 一時自暴自棄になりかけるが『ファミリー』と市民たちと協力して1年間を耐えきり、 最終的にゴッサムを狙うレックス・ルーサーの陰謀を打破した。 『ノーマンズ・ランド』後、コスチュームを再び変更し蝙蝠マークを囲んでいた黄色い楕円を無くした。 この時代に入ってからバットマンは『JLA』とは距離を置きなかなか正式メンバーにならなかったが、『Final Night』後に[[中心メンバーとして活躍するようになった>JLA: New World Order]]。 その一方でスーパーヒーローやメタヒューマンへの不信感を強めており、その不信感は『[[アイデンティティ・クライシス>アイデンティティ・クライシス(DCコミックス)]]』で発覚した過去で頂点に達し、 バットマンはメタヒューマンを監視する衛星『ブラザーワン』を作ってしまう。 [[復活したジェイソンとの戦い>バットマン:アンダー・ザ・レッドフード]]に苦しむ中、『[[インフィニット・クライシス]]』に巻き込まれたバットマンは『ブラザーワン』が事件に利用されたことを知り絶望に飲み込まれてしまう。 ディックとの対話で希望を取り戻すと反撃を開始し、他のヒーローたちの力を借りて自らの手で『ブラザーワン』が進化した存在『ブラザーアイ』を破壊することに成功する。 しかし『ブラザーアイ』を生み出したことと最終決戦で銃を本気で構えたことに責任を感じ、ディックと[[ティム・ドレイク>ロビン(バットマン)#id_d71bdb57]]とともに自分を見つめ直す旅に向かった。 1年後ゴッサムに帰還すると[[息子ダミアンとの出会い>バットマン・アンド・サン]]や本当の父親を名乗る[[ドクター・ハートとの戦い>バットマン:R.I.P.]]を繰り広げ、 そして『[[ファイナル・クライシス>ファイナル・クライシス(DCコミックス)]]』でダークサイドに致命傷を負わせるも命を落としたと思われた。 実際は[[過去に飛ばされ>バットマン:ブルース・ウェインの帰還]]ダークサイドの兵器に変えられようとしていたが、ヒーローたちの協力でダークサイドの野望を阻止することに成功した。 現代に帰還すると犯罪組織『リバイアサン』を阻止するため、コスチュームを新たに世界規模のバットマン組織『[[バットマン・インコーポレイテッド>バットマン:インコーポレイテッド]]』の結成に乗り出した。 ***【ポスト[[フラッシュポイント>フラッシュポイント(アメコミ)]]】 『DCユニバース』全体の歴史が変更されバットマンはコスチュームと[[オリジン>バットマン:ゼロイヤー]]が変更された。 『ジャスティス・リーグ』の創設メンバーとして活躍する一方で、[[新たな強敵>バットマン:梟の法廷]][[『梟の法廷』>バットマン:梟の街]]や[[永遠の宿敵ジョーカー>バットマン:喪われた絆]]、[[愛憎渦巻くタリア>バットマン・インコーポレイテッド:デーモンスターの曙光]]との戦いに挑んでいく。 ジョーカーとの戦いで『ファミリー』が分断され、タリアとの戦いの果てに[[ダミアンが命を落とし>バットマン・インコーポレイテッド:ゴッサムの黄昏]]、『[[フォーエバー・イービル]]』でディックが犠牲になるなど多くの喪失を経験するが、 バットマンだけでは対処できない[[事件>バットマン:エターナル]]と[[ダミアンの復活>Batman and Robin: Robin Rises]]によって絆を取り戻した。 その直後のジョーカーとの[[直接対決>バットマン:エンドゲーム]]の末にブルースは過去の記憶をなくし、ただのブルース・ウェインとして生きる[[チャンス>バットマン:スーパーへヴィ]]を得る。 しかし再びゴッサムを襲う危機を前にブルースは[[バットマンに戻る決意を固め>バットマン:ブルーム]]、新たなコスチュームとともにゴッサムに舞い戻った。 気持ちを新たに戦いに臨むも普通の人間である[[自分の限界>バットマン:アイ・アム・ゴッサム]]を目の当たりにし、[[強敵>バットマン:アイ・アム・スーサイド]][[ベイン>バットマン:アイ・アム・ベイン]]との戦いや[[父との邂逅>バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン]]で自分を見つめ直しキャットウーマンに告白した。 その一方で金属の謎を追う内にその危険性を知り『バットファミリー』の配置転換や[[新チームの結成>Detective Comics: Rise of the Batmen]]、[[デューク・トーマスの育成>オールスター・バットマン:ワースト・エネミー#id_14ec7b31]]を行っていた。そして人類誕生の頃から仕掛けられていた罠にはまり[[悪魔バルバトスと自分の悪夢が生み出した『ダークナイツ』を呼び寄せてしまう>バットマン・メタル]]が、仲間たちと希望を失わずに戦い続け闇の軍勢との戦いに勝利を収めた。 新たな強敵[[バットマン・フー・ラフズと戦い>バットマン・フー・ラフズ(コミック)]]つつ、[[隠していた過去の告白>バットマン:ウォー・オブ・ジョーク&リドル]]や[[友人たち>バットマン:ルール・オブ・エンゲージメント]]への[[報告>バットマン:ブライド・オア・バーグラー?]]を経て、キャットウーマンとの結婚の準備を進めていたが、ジョーカーや父トーマスともつながっていたベインの陰謀によって[[結婚>バットマン:ウェディング]]はご破算に終わった。 **【ブルース以外のバットマン】 ・ジャン・ポール・ヴァレー 『ポストクライシス』で就任。宗教集団『聖デュマ騎士団』の戦士アズラエルとして生きることを定められた青年。 とある事件でバットマンと出会い、彼のようなヒーローとなるべく修行していたが『[[Batman: Knightfall]]』で新たなバットマンに指名された。 後継者としての責務を果たそうと努力していたが、使命感と『聖デュマ騎士団』に仕掛けられた洗脳によって徐々に暴走し装備を強化していった。 その結果ベインを倒すも暴走は続き、最後は復帰したバットマンとの戦いに敗れコスチュームを脱ぐこととなった。 『ポストフラッシュポイント』ではバットマンにはなっていないものの、[[新たな『聖デュマ騎士団』の戦士との戦い>Detective Comics: Deus Ex Machina]]や 『ジャスティス・リーグ・オデッセイ』での任務でバットマン風のアーマーを身に着けている。 ・ディック・グレイソン 『ポストクライシス』、『ポストフラッシュポイント』で就任。ブルースに引き取られたサーカス出身の孤児で、後に養子となった。 ロビンそしてナイトウィングとして活動しでいる『バットファミリー』の長男。 『ポストクライシス』では『ファイナル・クライシス』でブルースが姿を消した後、バットマンを引き継いだ。 当初はブルースの遺言もあって引き継ぐ気はなかったが、[[周囲の期待>バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル]]もあってバットマンとなった。 [[ダミアンをロビンに据えゴッサムを守護し>バットマン&ロビン(グラント・モリソン期)]]『JLA』にも参加、ブルースが戻ってきてからも[[ゴッサムの>バットマン:ブラックミラー]][[バットマン>バットマン:ゲート・オブ・ゴッサム]]として活動を続けた。 『ポストフラッシュポイント』では似た経緯でバットマンになるも、開始時点でナイトウィングに復帰している。 ・ジェイソン・トッド、ティム・ドレイク、ダミアン・ウェイン 『ポストクライシス』、『ポストフラッシュポイント』の可能性の未来の中で就任。ディックに次ぐ歴代のロビンたち。 バットマンに就任しているが、いずれも危険なヴィジランテとなることが多い。 ・トーマス・ウェイン 『フラッシュポイント』で就任。ブルースの父。 ブルースが強盗に殺され、その強盗を自らの手で殺したのをきっかけにバットマンとしての活動を開始した。 フラッシュから本来の世界ではブルースが生きていることを知らされ、元の世界を取り戻すめにフラッシュに協力した。 ・ジェームズ・ゴードン 『ポストフラッシュポイント』で就任。ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。 ジョーカーとの決戦の末に姿を消したバットマンに代わって『ロボバットバニー』とも呼ばれるパワードスーツを身に着けバットマンとなった。 時に他のヒーローとも組むなど活躍し、バットマンの復帰に伴い元の職務に復帰した。 ・テリー・マクギネス 『ポストフラッシュポイント』で就任。ブルースがバットマンを引退した未来の青年。元々はアニメのオリジナルキャラ。 父の復讐のためにスーツを使ってしまうが、ブルースに認められバットマンを引き継いだ。 **【関連人物】 #openclose(show=バットファミリー){ ・アルフレッド・ペニーワース 先代からウェイン家に仕える執事。英国王室に仕えた過去があったり、軍医の経験があったりとタダ者では無い。 ブルースとは最も付き合いが長く互いに強く信頼しあっている。 ・[[ロビン/ナイトウィング>ロビン(バットマン)#id_63f38495]](ディック・グレイソン) サーカス出身の孤児で、後に養子となった。 『バットファミリー』の長男でブルースにとっては息子であり兄弟であり親友ともいえる存在。 ・[[ロビン/レッドフード>ロビン(バットマン)#id_a01b8a24]](ジェイソン・トッド) 親を亡くし路上生活をしていた孤児で、後に養子となった。 ジョーカーに殺された際には『ファミリー』全体に暗い影を落とし、復活後は活動の仕方を巡って『ファミリー』と戦ったが後に和解している。 ・[[ロビン/レッドロビン/ドレイク>ロビン(バットマン)#id_d71bdb57]](ティム・ドレイク) 自らバットマンの支えになることを望んだ少年で、様々な理由で養子となった。 ブルースに次ぐ探偵やヒーローとしての才能を持つが、独りで考えすぎることもある。 ・[[ロビン>ロビン(バットマン)#id_ef593e7f]](ダミアン・ウェイン) ブルースとタリアの遺伝子を継ぐ息子。 タリアの元で英才教育を受けていたせいで凶暴かつ好戦的な性格に育ってしまったが、『ファミリー』の尽力もあって丸くなっている。 ・バットガール/オラクル(バーバラ・ゴードン) ジェームズ・ゴードンの娘。 『ポストクライシス』ではジョーカーの手で下半身不随となるも、『ファミリー』をサポート役として支えた。 『ポストフラッシュポイント』ではバットガールに復帰し、現場目線での厳しい態度も増えている。 ・バットガール/ブラックバット/オーファン(カサンドラ・ケイン) 暗殺者デビッド・ケインの娘。 当初はボディランゲージや簡単な単語でしかコミュニケーションをとれなかった。バットマンも上回る格闘術を持つ。 ・スポイラー/バットガール(ステファニー・ブラウン) B級ヴィラン、クルーマスターの娘。一時はロビンにもなったことがある。 実力や考え方からバットマンとは対立することもあった。 ・ハントレス(ヘレナ・ウェイン/ヘレナ・ベルティネリ) ヘレナ・ウェインはシルバーエイジの『Earth-Two』のブルースとセリーナの娘。 セリーナの死後、ハントレスを名乗り活躍するも『クライシス』で命を落とした。 ヘレナ・ベルティネリは『ポストクライシス』ではイタリア系マフィアの娘。一時はバットガールにもなったことがある。 過激な性格と実力不足からバットマンに距離を置かれることもあったが、後に和解しナイトウィングに次ぐ存在となった。 『ポストフラッシュポイント』ではスパイ組織『スパイラル』で活躍後、ゴッサムに現れハントレスとして活動している。 ・アズラエル(ジャン・ポール・ヴァレー) 宗教集団『聖デュマ騎士団』の戦士アズラエルとして生きることを定められた青年。 『聖デュマ騎士団』から解放された後、行き場を無くしたところをバットマンに誘われゴッサムを中心に活動している。 『ポストクライシス』では命を落としたが、『ポストフラッシュポイント』では『ジャスティス・リーグ』の派生チームにも選ばれている。 ・バットウーマン(ケイト・ケイン) ブルースの従姉妹。元軍人でレズビアン。その正体を知らずにバットマンと出会い、影響を受け自警活動を始めた。 長年バットマンとしてもブルースとしても疎遠だったが、[[新チーム結成>Detective Comics: Rise of the Batmen]]を機に交流を持ち家族の絆を取り戻した。 ・バットウィング(ルーク・フォックス) ウェイン産業のCEOルーシャス・フォックスの息子。コンゴ共和国のバットマンだったデビッド・ザヴィンビからその座を引き継いだ。 バットマンからは父親譲りのメカニックの才能を評価されている。 ・シグナル(デューク・トーマス) ジョーカーベノムに感染した両親を持つ青年。街の少年少女とともに『ウィ・アー・ロビン』として活動したこともある。 サイドキックではない別の存在になるために修行を重ね、その身に眠っていた特殊な感覚で物体を感じ取る能力に目覚めた。 ・エース、アルフレッド、タイタス、バットカウ ウェイン邸で飼われているペットたち。それぞれ犬、猫、犬、牛。 ・アウトサイダーズ バットマンが『ジャスティス・リーグ』では対処できない事件に対応するべく結成した私設ヒーローチーム。 バットマンの秘密主義が災いし彼の手を離れることもある。 ・バットマン・インコーポレイテッド 『リバイアサン』に対抗するため、バットマンが世界のバットマンたちと共に結成したヒーローチーム。 公的には解散されているが、強い絆で結ばれ困ったことがあれば互いに手を貸している。 ・トーマス&マーサ・ウェイン ブルースの両親。彼らの死がバットマンを生み出した。 } #openclose(show=友人){ ・ジェームズ(ジム)・ゴードン ゴッサム市警本部長の地位にあるベテラン刑事。ミラー版以降は鉄の信念を持つ男となった。 バットマンの良き理解者で互いに一線を越えそうになった時には止めあっている。 ・レスリー・トンプキンス 精神科医。ブルースの友人で後見人。 両親を殺されたブルースの面倒を見てくれた人の一人であり、貧しい人の援助をするなどバットマンとは別の道で街の平和のために活動している。 ・ルーシャス・フォックス ウェインエンタープライズの社長で、ブルースの代理人。 } #openclose(show=恋人){ ・[[キャットウーマン]](セリーナ・カイル) 猫を模したコスチュームに身を包んだ女盗賊。幾度も心を通わせてきた運命の女性。 ・タリア・アル・グール 暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領ラーズ・アル・グールの娘。 バットマンと父の間で揺れ動く悲劇のヒロインだったが、息子ダミアンが生まれると愛憎渦巻くものに変化した。 ・ジュリー・マディソン コミックで初めて登場したブルースの婚約者。ゴールデンエイジに登場し、遊び惚けるブルースに呆れ彼の元を離れた。 それ以来忘れられた存在だったが、『ポストフラッシュポイント』で再登場し記憶を失ったブルースを支え幸せをつかもうとしていた。 しかしゴッサムの危機を前にバットマンに戻ろうとする彼を目の当たりにし、自らの手でブルースをバットマンに戻し別れを告げた。 ・ビッキー・ベイル ゴッサム・ガゼットの女性記者。ゴールデンエイジから登場しバットマンにとってのロイス・レーン的存在として生み出された。 ブルースと付き合うも破局、その後は記者としてブルースやバットマンを追い続けている。 ・バットウーマン(キャシー・ケイン) 黄色のタイツと赤いマントに身を包んだ女ヴィジランテ。 シルバーエイジ初期に登場し、『バットファミリー』の元祖ともいえる関係を築いた。しかし作風の変化から姿を消し最後は命を落とした。 その後前述のバットウーマン(ケイト・ケイン)にリメイクされたが『バットマン:インコーポレイテッド』で再登場。 『スパイラル』の一員だったという設定が追加され、最後は父にして『スパイラル』の創始者ドクター・ディーダラスに翻弄され命を落とした。 ・シルバー・セント・クラウド その名の通り銀髪が美しい聡明な上流階級の女性。シルバーエイジ後期に登場し、チャリティでブルースと出会った。 持ち前の推理力で彼の正体がバットマンだと気づいたが、その事実に苦悩した末に自ら別れを告げた。 ・レイチェル・カスピアン レスリーの友人で修道女を目指している。『バットマン:イヤーツー』に登場し、レスリーを介してブルースと出会った。 ブルースと恋に落ち修道女もあきらめようとしていたが、父ジャドソンが危険なヴィジランテ、リーパーだったと知り別れを告げた。 その後『イヤーツー』は設定変更に巻き込まれ無かったことになったが、レイチェルは『マスク・オブ・ファンタズム』や『バットマン ビギンズ』のヒロインの元ネタに選ばれている。 ・サーシャ・ボルドー ブルースのボディガード。2000年から登場し彼がバットマンだと知るも互いに受け入れ、共に自警活動を行い恋愛関係となった。 しかしブルースが殺人犯と疑われた事件で彼女も捕まり、他の受刑者からの暴行で命を落としたと思われた。 実は秘密諜報機関『チェックメイト』に蘇生されメンバーとして活躍、ブルースとは想いを寄せながらも別れを告げた。 } #openclose(show=ヒーロー){ ・[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]](クラーク・ケント/カル=エル) メトロポリスを守る鋼鉄の男。互いに認め合う友人同士で「ワールド・ファイネスト(世界最高のコンビ)」の異名を取る。 共に『ジャスティス・リーグ』の中心人物を務めながら、その方法論の違いにより対立することもある。 ・[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]](ダイアナ・プリンス) アマゾン族の王女で超人的力を持つ。『ジャスティス・リーグ』を共に支える友人で、恋愛感情を持ったこともある。 ・グリーンランタン 宇宙の治安維持組織『グリーンランタン・コァ』の戦士。恐怖を乗り越えることを信条とする彼らとは考え方の違いからぶつかることもある。 特にハル・ジョーダンとは『ポストクライシス』では彼が堕落した過去もあり長年衝突し、『ポストフラッシュポイント』では初対面以来の喧嘩仲間。 ガイ・ガードナーとは『ポストクライシス』に『ジャスティス・リーグ』で共に活動して以来の犬猿の仲。 ・[[フラッシュ(バリー・アレン)>フラッシュ/バリー・アレン]] 超スピードを操るヒーロー。 彼が鑑識官だということもあって、共に捜査に当たることもある。 ・グリーンアロー(オリバー・クイーン) スターシティを守る弓の名手。色々と似ているため、よく比較される。 ・ザターナ(ザターナ・ザターラ) 言葉を反対に唱えることで魔法を使う魔女。『ジャスティス・リーグ』の仲間であり恋人だったことがある。 } #openclose(show=ヴィラン){ ・[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]] バットマン最大の宿敵。完全な狂気に捉われた天才的な犯罪者。 卓越した頭脳と狂気を武器とし、他のヒーローにも畏れられている。 現在では、バットマンとジョーカーは光と影の関係にあるとされている。 その為かバットマン同様にジョーカーもまた、本来はただの人間であるにも関わらず、ある種の超然的な存在として扱われている (作品によっては、ジョーカーが正義でバットマンが悪の次元があり、正義のジョーカーとバットマンが悪のバットマンと戦う展開もある)。 ・ラーズ・アル・グール 暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領。数百年を生き、地球を守るため人類抹殺を目論んでいる。 バットマンは宿敵であるとともに、後継者としても狙っている。 ・[[トゥーフェイス>トゥーフェイス(バットマン)]](ハービー・デント) 元ゴッサム地方検事だったが、顔の半分を酸で焼かれ、狂気に捉われた。 正義と悪…全ての行動を片側が傷ついたコインで決める癖があり、表ならどんなに自分に不利になろうと悪行はしない。 バットマンはハービーを救いたいと願っており、何度も手を差し伸べている。 ・ペンギン(オズワルド・コプルポッド) 鉤鼻と小柄な体格が特徴的なギャング。裏社会に強い影響力を持ち、バットマンに脅され協力することも。 ・リドラー(エドワード・ニグマ) なぞなぞをこよなく愛する愉快犯。バットマンは推理のライバルとして捉えている。 基本的に小粒だが『ハッシュ』や『ゼロイヤー』など大事件も引き起こしている。 ・ポイズン・アイビー(パメラ・アイズリー) 植物を操る力と人を操る毒を体に宿す悪女。毒は時にバットマンすら魅了する。 ・ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル) ジョーカーの愛人の元精神科医。行動が支離滅裂で陽気。アニメのオリジナルキャラクターからコミックに逆輸入された人気者。 映画『[[スーサイド・スクワッド>スーサイド・スクワッド(映画)]]』での実質的なヒロインに抜擢されたこともあって、一般層にも認知度が高まった。 初期のコスチュームはピエロを模したものだったが、現在では[[ツインテール]]のギャルファッションを身に纏っている。 ポイズンアイビー、キャットウーマンらと交流がある。 ・[[ベイン>ベイン(バットマン)]] 力と知性を兼ね備え強化薬『ヴェノム』も使う大男。『ナイトフォール』でブルースの背骨をへし折り、一度は引退に追い込んだ。 ・スケアクロウ(ジョナサン・クレイン) 恐怖に魅入られた元心理学者。心理学を悪用し、人間の恐怖を操る事を得意とする。 ・キラークロック(ウェイロン・ジョーンズ) 特殊な皮膚病でワニのような外見を持つ犯罪者。バットマン・ヴィランの中では珍しいパワーキャラ。 ・マッドハッター(ジャービス・テッチ) 不思議の国のアリスに異常な執着を見せる小男。洗脳を得意とする。話の通じなさはジョーカー並み。 ・ミスター・フリーズ(ビクター・フリーズ) 低温下でしか生きられず特殊なスーツに身を包み冷凍銃を操る科学者。冷凍処置された妻を救うために罪を犯す。 ・マンバット(カーク・ラングストローム) 自らの難聴を治療するため血清で蝙蝠人間になった科学者。体質が変化しただけなので、能力を活かしヒーローになることもある。 ・クレイフェイス 泥のような体をして様々な物に変形できる怪人。『ポストクライシス』の時代は8人もいた。 ・ハッシュ(トーマス・エリオット) ブルースの子供の頃の友人で彼への憧れと嫉妬から両親を殺害した異常者。ブルースを逆恨みし復讐のために人生をささげている。 ・梟の法廷 ゴッサムを歴史の裏で支配してきたとされる秘密結社。不死身の暗殺者タロンを有する。 ・ジョー・チル バットマンの両親を殺したチンピラ。普通なら最重要ポジションに収まりそうなものだが、あまり出番は無い。 一時死亡したり、存在が無かったことになったりとあいまいな立場で、『ポストフラッシュポイント』では刑務所に収監されている。 ・レックス・ルーサー スーパーマンの最大のライバル。バットマンにとってはヒーローとしても企業家としてもライバルに当たる。 ・ダークサイド 惑星アポコリプスの王。宇宙規模の悪人であり、バットマンとはなかなか戦う機会はなかったが、 『ファイナル・クライシス』や『Batman and Robin: Robin Rises』では一騎打ちを繰り広げている。 その他のヴィランに関しては[[バットマンシリーズのヴィラン一覧]]を参照。 } **【主な装備・メカニック】 ・スーツ 彼の象徴でもあるコウモリのスーツ。コウモリスーツが「犯罪者を恐怖させるため」なのは上述した通り。 さまざまな装備が備えられている他、スーツ自体にも防弾機構がある。 ・バットケイブ バットマンの秘密基地。ウェイン邸の地下の洞窟を利用して作られた。様々な設備やメカ、記念品が置かれている。 ・万能ベルト 侵入用の七つ道具から発信機、小型爆弾まで、あらゆる装備を納める。 ・バットラング/バッタラン 蝙蝠型の手裏剣(ブーメラン)。 様々な形状、用途の物が存在する。 ・ワイヤー 投げたり、銃で撃ったり、バットラングに付けて使用する。 高所への移動や、摩天楼でのターザン、敵の捕獲までと用途は広い。 ・バットモービル バットマンの操る高性能スポーツカー。形状は作品どころか作家によってもバラバラだが蝙蝠マークや意匠を持つ。 主に移動・追跡用に使われているが、『ダークナイト・リターンズ』のように強敵に立ち向かうこともある。 他、飛行機やヘリ、ボートにロボット等が存在する。 ・バットシグナル 初期の作品ではよく見られたでっかいサーチライト。 これを空に向けて照らすることでバットマンに出撃要請を下すことができる。 もちろんバットマン本人は使わないが、作品によってはブルースがバットマンを引退する際に破壊することもある。 **【主なメディアミックス】 ・ドラマ『怪鳥人間バットマン』 演…アダム・ウェスト 吹…広川太一郎([[フジテレビ]]版)/田口トモロヲ(WOWOW版) 1966年から68年まで放送されたドラマ作品。デフォルメされた世界観ながら高い人気を博した。 因みに、週1回ではなく2回も放送され、たった2年の放送期間ながら100エピソードを越えている。 ダークなイメージが定着したバートン版以降の“モダンバットマン”世代からは軽く見られがちだが、実は本シリーズこそがバットマンを単なるコミックのヒーローからスーパーマンに次ぐ国民的ヒーロー、延いてはスーパーマンをも越えるヒーローの中のヒーローに押し上げるきっかけとなった作品。 日本では、それこそバートン版が公開されるまでは懐かしのテレビ番組となっていたが、本国アメリカではレギュラー放送終了後も幾度も再放送され、世代を越えて親しまれていた。 その影響は当時のコミックにも及び、最近ではコミックで新作が発表されたりアニメまで制作されている。 アダム・ウェストは本作以降いくつかのアニメでもバットマン役を担当しており、下記の90年代アニメ版では原作の怪傑ゾロに相当する、幼き日のブルースの憧れのTVヒーロー、グレイゴーストを演じて新旧バットマンの共演を果たしている。 ・映画『[[バットマン オリジナル・ムービー>バットマン オリジナル・ムービー(映画)]]』 演…アダム・ウェスト 吹…広川太一郎(ビデオ版、旧テレビ版)/小川真司(新テレビ版) 上記ドラマの劇場作品。ジョーカーをはじめとするヴィラン軍団にロビンとともに挑む。 ・映画『[[バットマン>バットマン(映画)]]』 演…マイケル・キートン 吹…渡辺裕之(ソフト版)/堀勝之祐(TBS版)/[[山寺宏一]]([[テレビ朝日]]版) 1989年に公開され、シリーズ化もされた[[ティム・バートン]]監督作品。 ドラマ版のイメージを払しょくするダークな世界観で一般層にもダークなバットマンを知らしめた。 所謂現在まで続く“モダンバットマン”の始まりとなった作品であり、以下のコミック以外のバットマンの活躍する場を作り上げ、コミックに於いても更にダークさを増した展開を取り入れさせるきっかけとなった。 近未来的でクラシカルなゴッサムシティの造形も話題を呼んだ。 その一方で容赦なく殺人を行う姿は賛否両論。&s(){まぁ監督がティム・バートンだし。} 本作のテレ朝版で吹き替えを担当した山寺氏は後述のレゴシリーズや『ニンジャバットマン』でもバットマンを演じている。 &s(){まさか下記のジョージ・クルーニー共々2023年の『ザ・フラッシュ』で再びバットマンを演じることになるとは誰が予想できただろうか。} ・映画『[[バットマン リターンズ>バットマン リターンズ(映画)]]』 演…マイケル・キートン 吹…渡辺裕之(ソフト版)/山寺宏一(テレビ朝日版) 上記『バットマン』から始まったシリーズの第2作。ティム・バートンらしさを強く打ち出した異色作。 ヴィランのペンギンとキャットウーマンにスポットを当てている。 ・アニメ『[[バットマン(1992)>バットマン:ジ・アニメイテッド・シリーズ]]』 声…ケヴィン・コンロイ 吹…[[玄田哲章]] ポール・ディニやブルース・ティムが手掛けたアニメ作品。 『リターンズ』公開のタイアップとして製作され、アニメらしい陽気さとバットマンらしいダークな世界観が合わさり高い評価を得ている。 日本では残念ながら玄人好みの作品に落ち着いたが、本国では傑作シリーズとして広い層に受け入れられ、続編として『スーパーマン(アニメ1996)』や『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(アニメ)]]』も放送された。 ケヴィン・コンロイ氏は本作以降も多くのアニメ、ゲームでバットマン/ブルース・ウェイン役を担当した。また『Arrowverse』のクロスオーバー『[[クライシス・オン・インフィニット・アース>クライシス・オン・インフィニット・アース 最強ヒーロー外伝]]』では『Earth-99』のブルース・ウェインを(声優としてではなく俳優として)演じている。((長きにわたりバットマン声優として親しまれていたが残念ながら2022年に癌により死去。享年66歳。)) 本作で吹き替えを担当した玄田哲章氏は『バットマン:ブレイブ&ボールド』でもバットマンを演じている。 ・映画『[[バットマン フォーエバー>バットマン フォーエバー(映画)]]』 演…ヴァル・キルマー 吹…竹中直人(ソフト版)/[[小杉十郎太]](テレビ朝日版) 1989年の『バットマン』から始まったシリーズの第3作。 監督がジョエル・シュマッカーに変更され、それに伴って作風も明るめの雰囲気になった。 ・映画『[[バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲>バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(映画)]]』 演…ジョージ・クルーニー 吹…竹中直人(ソフト版)/[[小山力也]](テレビ朝日版) 1989年の『バットマン』から始まったシリーズの第4作。監督はジョエル・シュマッカーが続投。 前作以上の明るい作品で、『怪鳥人間バットマン』を思わせるバカバカしさで多くの人の記憶に刻まれた。&s(){悪い意味で。} ・アニメ『バットマン・ザ・フューチャー』 声…ウィル・フリードル(テリー)、ケヴィン・コンロイ(ブルース) 吹…川島得愛(テリー)、玄田哲章(ブルース) 上記のアニメ『バットマン(1992)』の未来を描いた作品。ということでブルース役はコンロイ氏が続投。 ブルースは新たなバットマン、テリー・マクギネスをサポートしている。 ・アニメ『ザ・バットマン』 声…リノ・ロマノ 吹…加瀬康之 2004年から始まったアニメ作品。活動を始めて間もないバットマンの成長と発展を描いた作品。 当初はヴィランとの初対面が多くサポートキャラも少なかったが、最終的には『ジャスティス・リーグ』も登場した。 本作で吹き替えを担当した加瀬氏は『ヤング・ジャスティス』でもバットマンを演じている。 ・映画『ダークナイト・トリロジー 』 演…クリスチャン・ベール 吹…檀臣幸(ソフト版)/[[東地宏樹]](ビギンズ日本テレビ版)/高橋広樹(ビギンズフジテレビ版)/藤真秀(ナイトテレビ朝日版) よりリアルなバットマン像を描いた、『[[バットマン ビギンズ>バットマン ビギンズ(映画)]]』『[[ダークナイト>ダークナイト(映画)]]』『[[ダークナイト ライジング>ダークナイト ライジング(映画)]]』の3部作。クリストファー・ノーラン監督作品。 徹底したリアリズムを打ち出し、現実の都市を舞台に描くことで、漸くというか遂にというか、やっとバートンの影響を抜け出したゴッサムシティを描いたことでも注目された。 『ビギンズ』は原作ファンの高い評価が聞こえる程度の評判だったが、第2作『ダークナイト』は衝撃的な作り込みと内容から世界にショックを与えた。 精神的にも肉体的にも弱さを抱えたバットマン/ブルース・ウェインの姿はもちろんのこと、 ヴィランであるラーズ、ジョーカー、ベインの活躍も高い評価を得た。 本作で吹き替えを担当した藤氏は『[[バットマン:アーカム・ナイト]]』と『Arrowverse』のクロスオーバー『クライシス・オン・インフィニット・アース』でもバットマンを演じている。 ・アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』 声…ディードリック・ベーダー 吹…玄田哲章 バットマンと様々なヒーローのコンビ/チームの活躍を描いたアニメ作品。 発表当時は『怪鳥人間バットマン』を思わせるビジュアルと明るい作風が不安視されたが、 放送後は笑いあり涙ありのストーリーが人気を博した。 ・ゲーム『バットマン:アーカムシリーズ』 声…ケヴィン・コンロイ(アサイラム、シティ、ナイト)/ロジャー・クレイグ・スミス(ビギンズ) 吹…藤真秀(ナイト) 2009年の『[[バットマン アーカム・アサイラム>バットマン アーカム・アサイラム(ゲーム)]]』から始まったゲームシリーズ。 『アサイラム』、『[[シティ>バットマン:アーカム・シティ]]』、『[[ビギンズ>バットマン:アーカム・ビギンズ]]』、『ナイト』の本編シリーズのほか、いくつか[[派生作品>バットマン:アーカム VR]]が存在。 バットマンらしさを追求し高い評価を得た作品でギネス記録にも認定されている。 ・ドラマ『[[GOTHAM/ゴッサム>GOTHAM/ゴッサム(海外ドラマ)]]』 演…デヴィッド・マズーズ 吹…田村睦心/[[島﨑信長]](最終話) バットマン登場前夜のゴッサムを描いたドラマ作品。 当初はゴードンと共に両親殺害の犯人を捜していたが、街にはびこる悪を目の当たりにし悪と戦うための力を養っていく。 コミックと異なりすでにセリーナと面識を持ち、10代にして自警団としての戦いを開始している。 そして最終話ではバットマンとしてゴッサムに現れ、物語の終わりと始まりを告げた。 ・映画『DCエクステンデッド・ユニバース/DCフィルムズ・ユニバース』 演…ベン・アフレック 吹…小原雅人 2013年の『[[マン・オブ・スティール>マン・オブ・スティール(映画)]]』から始まった映画シリーズで、『[[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]]』から登場。 歴戦のヴィジランテで、20年にも及ぶ戦いの末にその意義を見出せなくなっていたが、スーパーマンとの戦いを経てヒーローとしての気持ちを取り戻した。 その後は『[[スーサイド・スクワッド>スーサイド・スクワッド(映画)]]』にも姿を見せ、『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(映画)]]』では(劇場公開版とザック・スナイダーカットの双方で)ヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」のリーダーとして指揮を執ったが、 ジェームズ・ガン、ピーター・サフラン主導でユニバースが「DCユニバース」に新生される事に伴い、2023年の『ザ・フラッシュ』でその出番を終えることとなった。 ・映画『[[レゴバットマン ザ・ムービー]]』 声…ウィル・アーネット 吹…山寺宏一 レゴシリーズのバットマン単独映画。 レゴらしい明るくハチャメチャな展開だが、バットマンと家族、そしてジョーカーとの関係を明確に掘り下げている。 なお、山寺氏は本家アニメではバットマンを担当したことはなかったが、のちに放送された「ジャスティス・リーグ:アクション」で担当することになった。 ・映画『[[ニンジャバットマン>ニンジャバットマン(映画)]]』 声…山寺宏一 中世の[[日本>日本国]]を舞台としたアニメ作品。 日本に[[タイムスリップ]]し、[[歴史改変>過去改変]]を目論むジョーカーと戦う。 ・映画『[[THE BATMAN -ザ・バットマン-]]』 演…ロバート・パティンソン 吹…[[櫻井孝宏]] 当時同時に進行していたDCEUとは世界観を共有しない新シリーズ。 なお、元々は上記のDCEUに属する作品としてベン・アフレック監督・主演で制作される予定だったが、紆余曲折の末に現在の形になったという経緯を持つ。 全体的に「復讐者」としての一面が強調され、表の顔であるブルースとしても荒んだ印象を受けるが、一方でバットマンとして活動してからまだ2年目という事もあって、どこか青臭さも残している。 **【余談】 バットマンの使う武術は、日本やチベット、北朝鮮等と設定はバラバラだが、東洋の武術とされる事が多い。 主な異名としては、 『ダークナイト(闇の騎士)』 『ダークナイト・ディテクティブ(闇夜の探偵)』 『ケープドクルセイダー(ケープの聖戦士)』 等があり、これらは作品タイトルにも使われている。 他、キャットウーマンらが呼ぶ「イヤーポインター(尖り耳)」等、あだ名(アメコミらしく)が多い。 また、俗称としてバットマンが使われることがある。 突然変異でヒレが一部欠損しているエイ、特に前ヒレが欠損しているものはその姿からバットマンと呼ばれる。 野球においていわゆる天才と呼ばれる打者もバットマンと言うことがある。こちらのバットはコウモリでなく野球道具を指しているが。 闇夜の空にバットサインが浮かんだら、追記・修正の合図だ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,26) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() 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&font(#6495ED){登録日}:2010/12/27 Mon 00:11:30 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b,#000000,#808080,20){I AM VENGEANCE...} &font(b,#000000,#808080,20){I AM NIGHT...} &font(b,#000000,#808080,23){I AM...BATMAN!!}} &b(){『バットマン(Batman)』}はDCコミックスのキャラクターで1939年に初登場したスーパーヒーロー。 初登場は『Detective Comics (Vol.1)』#27。 蝙蝠を模したコスチュームを身に着けたヴィジランテ。 ライバルである[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]]と対照的に闇と影を背負うスーパーヒーローとして誕生しながら、やがては[[神]]の如き超人に対する人間の究極形として現在も根強い支持を集めるアメコミ界最大のカリスマである。 [[MARVEL>MARVEL COMICS]]やイメージコミックスが人気を集め、DCの売上が低迷した時代でも&b(){バットマンだけは売れていた}ことが幾度もある。 現在のスーパーヒーロー映画全盛の中でも、やっぱりバットマンだけが流行に先駆けて地位を固め、何時までも需要があるというのも似た構図である。 2023年の全米のコミックブックストアを対象とした売上ランキングでは、上位10冊のうち&b(){7冊がバットマン}だったことからも、未だ衰えぬバットマン人気がうかがえるだろう。 #contents() **【概要】 DCコミックスの看板スターであり、[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]]をも超えるアメコミ界のカリスマ中のカリスマである。 スーパーヒーローの先駆けとなったスーパーマンに続くキャラクターとして、アーティストのボブ・ケインとライターのビル・フィンガーによって考案された。 ケインによる構想段階では赤いタイツにコウモリ型の翼をくっつけ、ドミノマスクをつけたスーパーヒーロー然としたキャラクターだったが、 そこにフィンガーが口以外を覆った耳付きのマスク、マント、モノトーンの色調にすることを提案し、パルプ・マガジンの主人公のような性格付けをするなど、スーパーマンとは対照的な特徴を与えられて完成。 より直接的には、1926年に公開されたローランド・ウェスト監督による蝙蝠姿の殺人者を描いたサイレント映画『The Bat』や 顔をマスクで隠した正義の剣士『奇傑ゾロ』、パルプマガジンで好評を博していたクライムファイター『ザ・シャドウ』などがアイデアの源流として挙げられている。 看板誌『Detective Comics (Vol.1)』でデビューしたバットマンは瞬く間に人気を博し、DCコミックスを代表するキャラクターになった。 その後サイドキック、[[ロビン>ロビン(バットマン)]]の登場によって更なる人気を獲得したバットマンは、個人誌『Batman (Vol.1)』を得て 最大の宿敵[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]]や運命の相手[[キャットウーマン]]をはじめとするヴィランたちとの戦いを始めていく。 50年代のヒーローコミック冬の時代を摩訶不思議な冒険で乗り切ると、66年の実写ドラマ化が大ヒットを記録しさらにその存在感を増していく。 70年代からは初期のダークな世界観とヴィランとの戦いを取り戻し、現在のバットマン像の原型を築いていった。 そして86年、もはや伝説級と称えられる『[[ダークナイト・リターンズ>バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』の成功を皮切りに、よりリアルな人間としての姿と、狂気の権化であるジョーカーや神の如き力を持つスーパーマンに対抗する人間離れした精神・思考力のギャップが多くの人を魅了し、幾度もの実写化によってコミックを読まない層にもその存在感を保ち続けている。 **【人物】 本名…ブルース・ウェイン(Bruce Wayne) 幼い頃、映画((オリジンでは『怪傑ゾロ』とされており、その姿にインスピレーションを受けたブルースが、更に蝙蝠の姿を見てバットマンを思い付いたということになっていた。後のシリーズでは『怪傑ゾロ』とは限られていない。))を見た帰りに目の前で医師にして実業家でもあった父トーマスと母マーサを強盗ジョー・チルに殺された経験により、この世の悪と戦う事を決意した若き億万長者。 そのために肉体を鍛え上げ武術を修得すると共に、学問を究めて探偵術や犯罪捜査を学んで文武両道のヒーロー、バットマンとなる。 蝙蝠の意匠を顕すコスチュームに身を包み、超能力の類は持っていないものの極限までに鍛え上げた肉体と技そして数々の秘密兵器を駆使して戦う。 その為、特殊能力満載のグリーンランタンには初対面時に「コスプレ野郎」と逆ギレされた事がある。 尚、銃は親を死に至らしめた武器であるため使わない(例外もあるが、人を殺した事は無い)。 [[蝙蝠>コウモリ]]のコスチュームを身に纏うのは犯罪者と戦うには彼らを恐怖させる必要があり、迷信深い犯罪者を恐怖させる存在として蝙蝠を選んだため。 なぜ蝙蝠を選んだかというと初期はたまたま蝙蝠が目に入ったからや父の仮装パーティの衣装が似ていたからだったが、 現在は蝙蝠こそがバットマン=ブルース・ウェインが『最も畏れる対象』だからとなった。 蝙蝠を畏れる理由としては幼少期に裏庭で後に『バットケイブ』となる洞窟に落ちた際に大量の蝙蝠を目撃し記憶に刻み込まれたのがきっかけ。 その後コスチュームを身に着けず自警活動を行うも徹底的に打ちのめされ、死を覚悟しながら父の胸像に弱音を吐露した際に蝙蝠の姿を目撃し天啓を得たため。 上記の設定は1986年にフランク・ミラーが手掛けた『[[バットマン:ダークナイト・リターンズ]]』及び翌年の『[[バットマン:イヤーワン]]』に於て描写され、 ミラーが記した同作のバットマン像が現在までのキャラクターの基本となっている。 フィジカル面に関しては、素手で鉄格子外すわ、何メートルも自力で跳躍するわ、身長3メートル以上の筋肉達磨の怪人やらサイボーグやらとも真正面から殴り合うわ。B&Bなんか時間稼ぎとはいえ、小細工を挟みつつもあのDC最強ヴィランに数えられるダークサイドとタイマンしている。 …設定的にも間違いなくただの人間なのだが最早自称にしか見えない、というか蝙蝠スーツの下に更に哺乳類の皮の重ね着した何か別の生物に見え、誰が呼んだか最強のコスプレおじさんとも言われたりしている。 また、バットマンがフィジカル面以上に優れているのはメンタル面で、卓越した頭脳と研ぎ澄まされた精神、チート級の慧眼を持つ。 特にその慧眼はレギュラーシリーズでは犯罪者の企みを見破り、クロスオーバー大作や特別編では銀河や魔界の果てをも見据える程である(マジ)。 前述の秘密兵器もその慧眼や頭脳を利用したアイディアを用いた物が多く、保有する技術の科学レベルは一般の地球人の常識を遥かに超えている。 自身が無能力者である故にか他のヒーローの能力にも精通しており、その能力の限界と可能性…弱点までをも知り尽くしている。 …それが事態を打開することもあるが、その情報をヒーローや敵対するヴィランに知られ騒動の元となることも多い。 殺人や強盗であれ、こそ泥やカツアゲであれ、どんな犯罪も厳格に容赦しない。 また自らの殺人を禁じており、どんな凶悪な犯罪者も逮捕するように心掛けている。 ……ただし、優しいという訳ではなく、寧ろ死んだ方がマシと云う位の目に遭わせる場合も少なくない。 彼が筆頭株主を務めるウェイン・エンタープライズはゴッサム最大の企業であり、世界有数の資産家でもある。 時にはその肩書を利用して事件を捜査することもある。 このウェイン・エンタープライズの利益の一部がバットマンの活動を支える資金源であり、開発された新技術がスーツを始めとする秘密兵器の出所先である。 なお彼自身は悪を憎み正義を求める誠実な男だが、普段は社長兼慈善家を務めながら軽薄なプレイボーイを演じている。 これは事件が起きたときにバットマンになるために姿を消しても、周りの人から「またブルースは逃げたのか。まああいつはヘタレだからな」と気にされないようにするため。 事情を理解している友人たちは黙認しているが、そのために恋人とはすれ違いが起きやすく悩みの種でもある。 ゴッサムシティの住民から信頼される正義の味方として描かれることもある彼だが、原則的には不法で過激な自警活動を止めない犯罪者とも言える。 また、挑戦や怨恨からバットマンを付け狙う凶悪犯罪者を引き寄せる他、後継者等仲間との関係で新たな犯罪を引き寄せてしまうこともあり、完全な正義の抑止力とも言い難い。 特にジョーカーはバットマンを最高の遊び相手と見做して付け狙いつつ大規模な犯罪を頻発させており、バットマンの不殺主義も相俟って不毛なイタチごっこが終わることが無く、犯罪誘引によるゴッサムシティの治安悪化に拍車をかけている感も否めない。 作品によってはバットマンという存在が与える影響の大きさ、その逆に無力さ等を描くものもあるほど。 トラウマ故に犯罪者を許さず、だがそのトラウマから来る信念故に犯罪者を殺さず、イカれたコスプレをしながら日々命懸けの犯罪と言える自警活動に勤しむ。 そんなバットマンをジョーカーは『最高に逝かれてる自分達の同類』と揶揄して挑発したこともあったが、皮肉にもこの指摘は案外的外れではない。 **【主な活躍】 ***【ゴールデンエイジ】 1939年の『Detective Comics Vol.1』#27で初登場。初期のコスチュームは黒いマスクとマントに灰色のスーツ、紫色のグローブという現在のものに通じるデザインだったが、 徐々に水色のマスクやマントに変わっていった。 当初は殺しもいとわない正真正銘のダークヒーローだったが、編集部の方針もあって『Batman Vol.1』創刊の前後には殺人や銃を封印して戦いに臨んでいる。 『Detective Comics Vol.1』#38で[[ロビン>ロビン(バットマン)]]こと[[ディック・グレイソン>ロビン(バットマン)#id_63f38495]]が、『Batman Vol.1』からは現在も活躍するヴィランたちが登場すると、 ロビンとのダイナミック・デュオで様々な戦いと冒険を繰り広げた。 またヒーローチーム『[[ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ/JSA>ジャスティス・ソサエティ(チーム名)]]』にも参加した。 シルバーエイジではこの時代のブルースはマルチバースの1つ『Earth-Two』の人物として登場。 キャットウーマンことセリーナ・カイルと結婚した彼は、娘ヘレナの誕生をきっかけに活動を制限し始める。 また親友のゴッサム市警本部長ジェームズ・ゴードンが引退したのを受け、その座を引き継ぎ公的な立場で街を守っていく。 しかしセリーナがある事件で命を落とすとバットマンを完全に引退し、その正体を自ら公表した。 その後はロビンとハントレスとなったヘレナにゴッサムを任せ癌になりながらも公務を続けていたが、 かつて逮捕した犯罪者が魔力を得て復讐に現れ命を落とした。 ***【シルバーエイジ】 50年代は表現規制の影響で犯罪やヴィランとの戦いが減少し、代わりに当時流行していたSF的なストーリーで活躍した。 1964年からはコスチュームの蝙蝠マークが黄色い楕円に囲まれたものに変更され、作風も犯罪との戦いにシフトし始めたがドラマの影響で本格的ではなく大げさなパロディめいたものだった。 ドラマ終了後の70年代からはダークな世界観とヴィランとの戦いを再び開始、初期メンバーとして参加していた『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA』でも活躍が増えていった。 ***【ポスト[[クライシス>クライシス・オン・インフィニット・アース]]】 『ダークナイト・リターンズ』と『イヤーワン』によってリアルさを持った世界観を得て現代のバットマン像を確立するが、その影響は『バットファミリー』にも及びディックとの関係は悪化し、[[バーバラ・ゴードン>バットマン:キリングジョーク]]と[[ジェイソン・トッド>バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー]]はジョーカーの魔の手にかかってしまう。 そして『[[Batman: Knightfall]]』ではバットマンまでもが新たな強敵[[ベイン>ベイン(バットマン)]]に敗北し、ブルースは引退を余儀なくされその後釜をアズラエルことジャン・ポール・ヴァレーに据えることとなった。 しかしブルースはリハビリを重ねることで復活、暴走を続けるジャンを『ファミリー』と協力して倒しバットマンに復帰した。 この一件でディックと和解し、コスチュームを水色から黒いものに変更した。 ラーズ・アル・グールのウイルスと大地震の影響でゴッサムが『ノーマンズ・ランド』に変貌すると、 一時自暴自棄になりかけるが『ファミリー』と市民たちと協力して1年間を耐えきり、 最終的にゴッサムを狙うレックス・ルーサーの陰謀を打破した。 『ノーマンズ・ランド』後、コスチュームを再び変更し蝙蝠マークを囲んでいた黄色い楕円を無くした。 この時代に入ってからバットマンは『JLA』とは距離を置きなかなか正式メンバーにならなかったが、『Final Night』後に[[中心メンバーとして活躍するようになった>JLA: New World Order]]。 その一方でスーパーヒーローやメタヒューマンへの不信感を強めており、その不信感は『[[アイデンティティ・クライシス>アイデンティティ・クライシス(DCコミックス)]]』で発覚した過去で頂点に達し、 バットマンはメタヒューマンを監視する衛星『ブラザーワン』を作ってしまう。 [[復活したジェイソンとの戦い>バットマン:アンダー・ザ・レッドフード]]に苦しむ中、『[[インフィニット・クライシス]]』に巻き込まれたバットマンは『ブラザーワン』が事件に利用されたことを知り絶望に飲み込まれてしまう。 ディックとの対話で希望を取り戻すと反撃を開始し、他のヒーローたちの力を借りて自らの手で『ブラザーワン』が進化した存在『ブラザーアイ』を破壊することに成功する。 しかし『ブラザーアイ』を生み出したことと最終決戦で銃を本気で構えたことに責任を感じ、ディックと[[ティム・ドレイク>ロビン(バットマン)#id_d71bdb57]]とともに自分を見つめ直す旅に向かった。 1年後ゴッサムに帰還すると[[息子ダミアンとの出会い>バットマン・アンド・サン]]や本当の父親を名乗る[[ドクター・ハートとの戦い>バットマン:R.I.P.]]を繰り広げ、 そして『[[ファイナル・クライシス>ファイナル・クライシス(DCコミックス)]]』でダークサイドに致命傷を負わせるも命を落としたと思われた。 実際は[[過去に飛ばされ>バットマン:ブルース・ウェインの帰還]]ダークサイドの兵器に変えられようとしていたが、ヒーローたちの協力でダークサイドの野望を阻止することに成功した。 現代に帰還すると犯罪組織『リバイアサン』を阻止するため、コスチュームを新たに世界規模のバットマン組織『[[バットマン・インコーポレイテッド>バットマン:インコーポレイテッド]]』の結成に乗り出した。 ***【ポスト[[フラッシュポイント>フラッシュポイント(アメコミ)]]】 『DCユニバース』全体の歴史が変更されバットマンはコスチュームと[[オリジン>バットマン:ゼロイヤー]]が変更された。 『ジャスティス・リーグ』の創設メンバーとして活躍する一方で、[[新たな強敵>バットマン:梟の法廷]][[『梟の法廷』>バットマン:梟の街]]や[[永遠の宿敵ジョーカー>バットマン:喪われた絆]]、[[愛憎渦巻くタリア>バットマン・インコーポレイテッド:デーモンスターの曙光]]との戦いに挑んでいく。 ジョーカーとの戦いで『ファミリー』が分断され、タリアとの戦いの果てに[[ダミアンが命を落とし>バットマン・インコーポレイテッド:ゴッサムの黄昏]]、『[[フォーエバー・イービル]]』でディックが犠牲になるなど多くの喪失を経験するが、 バットマンだけでは対処できない[[事件>バットマン:エターナル]]と[[ダミアンの復活>Batman and Robin: Robin Rises]]によって絆を取り戻した。 その直後のジョーカーとの[[直接対決>バットマン:エンドゲーム]]の末にブルースは過去の記憶をなくし、ただのブルース・ウェインとして生きる[[チャンス>バットマン:スーパーへヴィ]]を得る。 しかし再びゴッサムを襲う危機を前にブルースは[[バットマンに戻る決意を固め>バットマン:ブルーム]]、新たなコスチュームとともにゴッサムに舞い戻った。 気持ちを新たに戦いに臨むも普通の人間である[[自分の限界>バットマン:アイ・アム・ゴッサム]]を目の当たりにし、[[強敵>バットマン:アイ・アム・スーサイド]][[ベイン>バットマン:アイ・アム・ベイン]]との戦いや[[父との邂逅>バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン]]で自分を見つめ直しキャットウーマンに告白した。 その一方で金属の謎を追う内にその危険性を知り『バットファミリー』の配置転換や[[新チームの結成>Detective Comics: Rise of the Batmen]]、[[デューク・トーマスの育成>オールスター・バットマン:ワースト・エネミー#id_14ec7b31]]を行っていた。そして人類誕生の頃から仕掛けられていた罠にはまり[[悪魔バルバトスと自分の悪夢が生み出した『ダークナイツ』を呼び寄せてしまう>バットマン・メタル]]が、仲間たちと希望を失わずに戦い続け闇の軍勢との戦いに勝利を収めた。 新たな強敵[[バットマン・フー・ラフズと戦い>バットマン・フー・ラフズ(コミック)]]つつ、[[隠していた過去の告白>バットマン:ウォー・オブ・ジョーク&リドル]]や[[友人たち>バットマン:ルール・オブ・エンゲージメント]]への[[報告>バットマン:ブライド・オア・バーグラー?]]を経て、キャットウーマンとの結婚の準備を進めていたが、ジョーカーや父トーマスともつながっていたベインの陰謀によって[[結婚>バットマン:ウェディング]]はご破算に終わった。 **【ブルース以外のバットマン】 ・ジャン・ポール・ヴァレー 『ポストクライシス』で就任。宗教集団『聖デュマ騎士団』の戦士アズラエルとして生きることを定められた青年。 とある事件でバットマンと出会い、彼のようなヒーローとなるべく修行していたが『[[Batman: Knightfall]]』で新たなバットマンに指名された。 後継者としての責務を果たそうと努力していたが、使命感と『聖デュマ騎士団』に仕掛けられた洗脳によって徐々に暴走し装備を強化していった。 その結果ベインを倒すも暴走は続き、最後は復帰したバットマンとの戦いに敗れコスチュームを脱ぐこととなった。 『ポストフラッシュポイント』ではバットマンにはなっていないものの、[[新たな『聖デュマ騎士団』の戦士との戦い>Detective Comics: Deus Ex Machina]]や 『ジャスティス・リーグ・オデッセイ』での任務でバットマン風のアーマーを身に着けている。 ・ディック・グレイソン 『ポストクライシス』、『ポストフラッシュポイント』で就任。ブルースに引き取られたサーカス出身の孤児で、後に養子となった。 ロビンそしてナイトウィングとして活動しでいる『バットファミリー』の長男。 『ポストクライシス』では『ファイナル・クライシス』でブルースが姿を消した後、バットマンを引き継いだ。 当初はブルースの遺言もあって引き継ぐ気はなかったが、[[周囲の期待>バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル]]もあってバットマンとなった。 [[ダミアンをロビンに据えゴッサムを守護し>バットマン&ロビン(グラント・モリソン期)]]『JLA』にも参加、ブルースが戻ってきてからも[[ゴッサムの>バットマン:ブラックミラー]][[バットマン>バットマン:ゲート・オブ・ゴッサム]]として活動を続けた。 『ポストフラッシュポイント』では似た経緯でバットマンになるも、開始時点でナイトウィングに復帰している。 ・ジェイソン・トッド、ティム・ドレイク、ダミアン・ウェイン 『ポストクライシス』、『ポストフラッシュポイント』の可能性の未来の中で就任。ディックに次ぐ歴代のロビンたち。 バットマンに就任しているが、いずれも危険なヴィジランテとなることが多い。 ・トーマス・ウェイン 『フラッシュポイント』で就任。ブルースの父。 ブルースが強盗に殺され、その強盗を自らの手で殺したのをきっかけにバットマンとしての活動を開始した。 フラッシュから本来の世界ではブルースが生きていることを知らされ、元の世界を取り戻すめにフラッシュに協力した。 ・ジェームズ・ゴードン 『ポストフラッシュポイント』で就任。ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。 ジョーカーとの決戦の末に姿を消したバットマンに代わって『ロボバットバニー』とも呼ばれるパワードスーツを身に着けバットマンとなった。 時に他のヒーローとも組むなど活躍し、バットマンの復帰に伴い元の職務に復帰した。 ・テリー・マクギネス 『ポストフラッシュポイント』で就任。ブルースがバットマンを引退した未来の青年。元々はアニメのオリジナルキャラ。 父の復讐のためにスーツを使ってしまうが、ブルースに認められバットマンを引き継いだ。 **【関連人物】 #openclose(show=バットファミリー){ ・アルフレッド・ペニーワース 先代からウェイン家に仕える執事。英国王室に仕えた過去があったり、軍医の経験があったりとタダ者では無い。 ブルースとは最も付き合いが長く互いに強く信頼しあっている。 ・[[ロビン/ナイトウィング>ロビン(バットマン)#id_63f38495]](ディック・グレイソン) サーカス出身の孤児で、後に養子となった。 『バットファミリー』の長男でブルースにとっては息子であり兄弟であり親友ともいえる存在。 ・[[ロビン/レッドフード>ロビン(バットマン)#id_a01b8a24]](ジェイソン・トッド) 親を亡くし路上生活をしていた孤児で、後に養子となった。 ジョーカーに殺された際には『ファミリー』全体に暗い影を落とし、復活後は活動の仕方を巡って『ファミリー』と戦ったが後に和解している。 ・[[ロビン/レッドロビン/ドレイク>ロビン(バットマン)#id_d71bdb57]](ティム・ドレイク) 自らバットマンの支えになることを望んだ少年で、様々な理由で養子となった。 ブルースに次ぐ探偵やヒーローとしての才能を持つが、独りで考えすぎることもある。 ・[[ロビン>ロビン(バットマン)#id_ef593e7f]](ダミアン・ウェイン) ブルースとタリアの遺伝子を継ぐ息子。 タリアの元で英才教育を受けていたせいで凶暴かつ好戦的な性格に育ってしまったが、『ファミリー』の尽力もあって丸くなっている。 ・バットガール/オラクル(バーバラ・ゴードン) ジェームズ・ゴードンの娘。 『ポストクライシス』ではジョーカーの手で下半身不随となるも、『ファミリー』をサポート役として支えた。 『ポストフラッシュポイント』ではバットガールに復帰し、現場目線での厳しい態度も増えている。 ・バットガール/ブラックバット/オーファン(カサンドラ・ケイン) 暗殺者デビッド・ケインの娘。 当初はボディランゲージや簡単な単語でしかコミュニケーションをとれなかった。バットマンも上回る格闘術を持つ。 ・スポイラー/バットガール(ステファニー・ブラウン) B級ヴィラン、クルーマスターの娘。一時はロビンにもなったことがある。 実力や考え方からバットマンとは対立することもあった。 ・ハントレス(ヘレナ・ウェイン/ヘレナ・ベルティネリ) ヘレナ・ウェインはシルバーエイジの『Earth-Two』のブルースとセリーナの娘。 セリーナの死後、ハントレスを名乗り活躍するも『クライシス』で命を落とした。 ヘレナ・ベルティネリは『ポストクライシス』ではイタリア系マフィアの娘。一時はバットガールにもなったことがある。 過激な性格と実力不足からバットマンに距離を置かれることもあったが、後に和解しナイトウィングに次ぐ存在となった。 『ポストフラッシュポイント』ではスパイ組織『スパイラル』で活躍後、ゴッサムに現れハントレスとして活動している。 ・アズラエル(ジャン・ポール・ヴァレー) 宗教集団『聖デュマ騎士団』の戦士アズラエルとして生きることを定められた青年。 『聖デュマ騎士団』から解放された後、行き場を無くしたところをバットマンに誘われゴッサムを中心に活動している。 『ポストクライシス』では命を落としたが、『ポストフラッシュポイント』では『ジャスティス・リーグ』の派生チームにも選ばれている。 ・バットウーマン(ケイト・ケイン) ブルースの従姉妹。元軍人でレズビアン。その正体を知らずにバットマンと出会い、影響を受け自警活動を始めた。 長年バットマンとしてもブルースとしても疎遠だったが、[[新チーム結成>Detective Comics: Rise of the Batmen]]を機に交流を持ち家族の絆を取り戻した。 ・バットウィング(ルーク・フォックス) ウェイン産業のCEOルーシャス・フォックスの息子。コンゴ共和国のバットマンだったデビッド・ザヴィンビからその座を引き継いだ。 バットマンからは父親譲りのメカニックの才能を評価されている。 ・シグナル(デューク・トーマス) ジョーカーベノムに感染した両親を持つ青年。街の少年少女とともに『ウィ・アー・ロビン』として活動したこともある。 サイドキックではない別の存在になるために修行を重ね、その身に眠っていた特殊な感覚で物体を感じ取る能力に目覚めた。 ・エース、アルフレッド、タイタス、バットカウ ウェイン邸で飼われているペットたち。それぞれ犬、猫、犬、牛。 ・アウトサイダーズ バットマンが『ジャスティス・リーグ』では対処できない事件に対応するべく結成した私設ヒーローチーム。 バットマンの秘密主義が災いし彼の手を離れることもある。 ・バットマン・インコーポレイテッド 『リバイアサン』に対抗するため、バットマンが世界のバットマンたちと共に結成したヒーローチーム。 公的には解散されているが、強い絆で結ばれ困ったことがあれば互いに手を貸している。 ・トーマス&マーサ・ウェイン ブルースの両親。彼らの死がバットマンを生み出した。 } #openclose(show=友人){ ・ジェームズ(ジム)・ゴードン ゴッサム市警本部長の地位にあるベテラン刑事。ミラー版以降は鉄の信念を持つ男となった。 バットマンの良き理解者で互いに一線を越えそうになった時には止めあっている。 ・レスリー・トンプキンス 精神科医。ブルースの友人で後見人。 両親を殺されたブルースの面倒を見てくれた人の一人であり、貧しい人の援助をするなどバットマンとは別の道で街の平和のために活動している。 ・ルーシャス・フォックス ウェインエンタープライズの社長で、ブルースの代理人。 } #openclose(show=恋人){ ・[[キャットウーマン]](セリーナ・カイル) 猫を模したコスチュームに身を包んだ女盗賊。幾度も心を通わせてきた運命の女性。 ・タリア・アル・グール 暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領ラーズ・アル・グールの娘。 バットマンと父の間で揺れ動く悲劇のヒロインだったが、息子ダミアンが生まれると愛憎渦巻くものに変化した。 ・ジュリー・マディソン コミックで初めて登場したブルースの婚約者。ゴールデンエイジに登場し、遊び惚けるブルースに呆れ彼の元を離れた。 それ以来忘れられた存在だったが、『ポストフラッシュポイント』で再登場し記憶を失ったブルースを支え幸せをつかもうとしていた。 しかしゴッサムの危機を前にバットマンに戻ろうとする彼を目の当たりにし、自らの手でブルースをバットマンに戻し別れを告げた。 ・ビッキー・ベイル ゴッサム・ガゼットの女性記者。ゴールデンエイジから登場しバットマンにとってのロイス・レーン的存在として生み出された。 ブルースと付き合うも破局、その後は記者としてブルースやバットマンを追い続けている。 ・バットウーマン(キャシー・ケイン) 黄色のタイツと赤いマントに身を包んだ女ヴィジランテ。 シルバーエイジ初期に登場し、『バットファミリー』の元祖ともいえる関係を築いた。しかし作風の変化から姿を消し最後は命を落とした。 その後前述のバットウーマン(ケイト・ケイン)にリメイクされたが『バットマン:インコーポレイテッド』で再登場。 『スパイラル』の一員だったという設定が追加され、最後は父にして『スパイラル』の創始者ドクター・ディーダラスに翻弄され命を落とした。 ・シルバー・セント・クラウド その名の通り銀髪が美しい聡明な上流階級の女性。シルバーエイジ後期に登場し、チャリティでブルースと出会った。 持ち前の推理力で彼の正体がバットマンだと気づいたが、その事実に苦悩した末に自ら別れを告げた。 ・レイチェル・カスピアン レスリーの友人で修道女を目指している。『バットマン:イヤーツー』に登場し、レスリーを介してブルースと出会った。 ブルースと恋に落ち修道女もあきらめようとしていたが、父ジャドソンが危険なヴィジランテ、リーパーだったと知り別れを告げた。 その後『イヤーツー』は設定変更に巻き込まれ無かったことになったが、レイチェルは『マスク・オブ・ファンタズム』や『バットマン ビギンズ』のヒロインの元ネタに選ばれている。 ・サーシャ・ボルドー ブルースのボディガード。2000年から登場し彼がバットマンだと知るも互いに受け入れ、共に自警活動を行い恋愛関係となった。 しかしブルースが殺人犯と疑われた事件で彼女も捕まり、他の受刑者からの暴行で命を落としたと思われた。 実は秘密諜報機関『チェックメイト』に蘇生されメンバーとして活躍、ブルースとは想いを寄せながらも別れを告げた。 } #openclose(show=ヒーロー){ ・[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]](クラーク・ケント/カル=エル) メトロポリスを守る鋼鉄の男。互いに認め合う友人同士で「ワールド・ファイネスト(世界最高のコンビ)」の異名を取る。 共に『ジャスティス・リーグ』の中心人物を務めながら、その方法論の違いにより対立することもある。 ・[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]](ダイアナ・プリンス) アマゾン族の王女で超人的力を持つ。『ジャスティス・リーグ』を共に支える友人で、恋愛感情を持ったこともある。 ・グリーンランタン 宇宙の治安維持組織『グリーンランタン・コァ』の戦士。恐怖を乗り越えることを信条とする彼らとは考え方の違いからぶつかることもある。 特にハル・ジョーダンとは『ポストクライシス』では彼が堕落した過去もあり長年衝突し、『ポストフラッシュポイント』では初対面以来の喧嘩仲間。 ガイ・ガードナーとは『ポストクライシス』に『ジャスティス・リーグ』で共に活動して以来の犬猿の仲。 ・[[フラッシュ(バリー・アレン)>フラッシュ/バリー・アレン]] 超スピードを操るヒーロー。 彼が鑑識官だということもあって、共に捜査に当たることもある。 ・グリーンアロー(オリバー・クイーン) スターシティを守る弓の名手。色々と似ているため、よく比較される。 ・ザターナ(ザターナ・ザターラ) 言葉を反対に唱えることで魔法を使う魔女。『ジャスティス・リーグ』の仲間であり恋人だったことがある。 } #openclose(show=ヴィラン){ ・[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]] バットマン最大の宿敵。完全な狂気に捉われた天才的な犯罪者。 卓越した頭脳と狂気を武器とし、他のヒーローにも畏れられている。 現在では、バットマンとジョーカーは光と影の関係にあるとされている。 その為かバットマン同様にジョーカーもまた、本来はただの人間であるにも関わらず、ある種の超然的な存在として扱われている (作品によっては、ジョーカーが正義でバットマンが悪の次元があり、正義のジョーカーとバットマンが悪のバットマンと戦う展開もある)。 ・ラーズ・アル・グール 暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領。数百年を生き、地球を守るため人類抹殺を目論んでいる。 バットマンは宿敵であるとともに、後継者としても狙っている。 ・[[トゥーフェイス>トゥーフェイス(バットマン)]](ハービー・デント) 元ゴッサム地方検事だったが、顔の半分を酸で焼かれ、狂気に捉われた。 正義と悪…全ての行動を片側が傷ついたコインで決める癖があり、表ならどんなに自分に不利になろうと悪行はしない。 バットマンはハービーを救いたいと願っており、何度も手を差し伸べている。 ・ペンギン(オズワルド・コプルポッド) 鉤鼻と小柄な体格が特徴的なギャング。裏社会に強い影響力を持ち、バットマンに脅され協力することも。 ・リドラー(エドワード・ニグマ) なぞなぞをこよなく愛する愉快犯。バットマンは推理のライバルとして捉えている。 基本的に小粒だが『ハッシュ』や『ゼロイヤー』など大事件も引き起こしている。 ・ポイズン・アイビー(パメラ・アイズリー) 植物を操る力と人を操る毒を体に宿す悪女。毒は時にバットマンすら魅了する。 ・ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル) ジョーカーの愛人の元精神科医。行動が支離滅裂で陽気。アニメのオリジナルキャラクターからコミックに逆輸入された人気者。 映画『[[スーサイド・スクワッド>スーサイド・スクワッド(映画)]]』での実質的なヒロインに抜擢されたこともあって、一般層にも認知度が高まった。 初期のコスチュームはピエロを模したものだったが、現在では[[ツインテール]]のギャルファッションを身に纏っている。 ポイズンアイビー、キャットウーマンらと交流がある。 ・[[ベイン>ベイン(バットマン)]] 力と知性を兼ね備え強化薬『ヴェノム』も使う大男。『ナイトフォール』でブルースの背骨をへし折り、一度は引退に追い込んだ。 ・スケアクロウ(ジョナサン・クレイン) 恐怖に魅入られた元心理学者。心理学を悪用し、人間の恐怖を操る事を得意とする。 ・キラークロック(ウェイロン・ジョーンズ) 特殊な皮膚病でワニのような外見を持つ犯罪者。バットマン・ヴィランの中では珍しいパワーキャラ。 ・マッドハッター(ジャービス・テッチ) 不思議の国のアリスに異常な執着を見せる小男。洗脳を得意とする。話の通じなさはジョーカー並み。 ・ミスター・フリーズ(ビクター・フリーズ) 低温下でしか生きられず特殊なスーツに身を包み冷凍銃を操る科学者。冷凍処置された妻を救うために罪を犯す。 ・マンバット(カーク・ラングストローム) 自らの難聴を治療するため血清で蝙蝠人間になった科学者。体質が変化しただけなので、能力を活かしヒーローになることもある。 ・クレイフェイス 泥のような体をして様々な物に変形できる怪人。『ポストクライシス』の時代は8人もいた。 ・ハッシュ(トーマス・エリオット) ブルースの子供の頃の友人で彼への憧れと嫉妬から両親を殺害した異常者。ブルースを逆恨みし復讐のために人生をささげている。 ・梟の法廷 ゴッサムを歴史の裏で支配してきたとされる秘密結社。不死身の暗殺者タロンを有する。 ・ジョー・チル バットマンの両親を殺したチンピラ。普通なら最重要ポジションに収まりそうなものだが、あまり出番は無い。 一時死亡したり、存在が無かったことになったりとあいまいな立場で、『ポストフラッシュポイント』では刑務所に収監されている。 ・レックス・ルーサー スーパーマンの最大のライバル。バットマンにとってはヒーローとしても企業家としてもライバルに当たる。 ・ダークサイド 惑星アポコリプスの王。宇宙規模の悪人であり、バットマンとはなかなか戦う機会はなかったが、 『ファイナル・クライシス』や『Batman and Robin: Robin Rises』では一騎打ちを繰り広げている。 その他のヴィランに関しては[[バットマンシリーズのヴィラン一覧]]を参照。 } **【主な装備・メカニック】 ・スーツ 彼の象徴でもあるコウモリのスーツ。コウモリスーツが「犯罪者を恐怖させるため」なのは上述した通り。 さまざまな装備が備えられている他、スーツ自体にも防弾機構がある。 ・バットケイブ バットマンの秘密基地。ウェイン邸の地下の洞窟を利用して作られた。様々な設備やメカ、記念品が置かれている。 ・万能ベルト 侵入用の七つ道具から発信機、小型爆弾まで、あらゆる装備を納める。 ・バットラング/バッタラン 蝙蝠型の手裏剣(ブーメラン)。 様々な形状、用途の物が存在する。 ・ワイヤー 投げたり、銃で撃ったり、バットラングに付けて使用する。 高所への移動や、摩天楼でのターザン、敵の捕獲までと用途は広い。 ・バットモービル バットマンの操る高性能スポーツカー。形状は作品どころか作家によってもバラバラだが蝙蝠マークや意匠を持つ。 主に移動・追跡用に使われているが、『ダークナイト・リターンズ』のように強敵に立ち向かうこともある。 他、飛行機やヘリ、ボートにロボット等が存在する。 ・バットシグナル 初期の作品ではよく見られたでっかいサーチライト。 これを空に向けて照らすることでバットマンに出撃要請を下すことができる。 もちろんバットマン本人は使わないが、作品によってはブルースがバットマンを引退する際に破壊することもある。 **【主なメディアミックス】 ・ドラマ『怪鳥人間バットマン』 演…アダム・ウェスト 吹…広川太一郎([[フジテレビ]]版)/田口トモロヲ(WOWOW版) 1966年から68年まで放送されたドラマ作品。デフォルメされた世界観ながら高い人気を博した。 因みに、週1回ではなく2回も放送され、たった2年の放送期間ながら100エピソードを越えている。 ダークなイメージが定着したバートン版以降の“モダンバットマン”世代からは軽く見られがちだが、実は本シリーズこそがバットマンを単なるコミックのヒーローからスーパーマンに次ぐ国民的ヒーロー、延いてはスーパーマンをも越えるヒーローの中のヒーローに押し上げるきっかけとなった作品。 日本では、それこそバートン版が公開されるまでは懐かしのテレビ番組となっていたが、本国アメリカではレギュラー放送終了後も幾度も再放送され、世代を越えて親しまれていた。 その影響は当時のコミックにも及び、最近ではコミックで新作が発表されたりアニメまで制作されている。 アダム・ウェストは本作以降いくつかのアニメでもバットマン役を担当しており、下記の90年代アニメ版では原作の怪傑ゾロに相当する、幼き日のブルースの憧れのTVヒーロー、グレイゴーストを演じて新旧バットマンの共演を果たしている。 ・映画『[[バットマン オリジナル・ムービー>バットマン オリジナル・ムービー(映画)]]』 演…アダム・ウェスト 吹…広川太一郎(ビデオ版、旧テレビ版)/小川真司(新テレビ版) 上記ドラマの劇場作品。ジョーカーをはじめとするヴィラン軍団にロビンとともに挑む。 ・映画『[[バットマン>バットマン(映画)]]』 演…マイケル・キートン 吹…渡辺裕之(ソフト版)/堀勝之祐(TBS版)/[[山寺宏一]]([[テレビ朝日]]版) 1989年に公開され、シリーズ化もされた[[ティム・バートン]]監督作品。 ドラマ版のイメージを払しょくするダークな世界観で一般層にもダークなバットマンを知らしめた。 所謂現在まで続く“モダンバットマン”の始まりとなった作品であり、以下のコミック以外のバットマンの活躍する場を作り上げ、コミックに於いても更にダークさを増した展開を取り入れさせるきっかけとなった。 近未来的でクラシカルなゴッサムシティの造形も話題を呼んだ。 その一方で容赦なく殺人を行う姿は賛否両論。&s(){まぁ監督がティム・バートンだし。} 本作のテレ朝版で吹き替えを担当した山寺氏は後述のレゴシリーズや『ニンジャバットマン』でもバットマンを演じている。 &s(){まさか下記のジョージ・クルーニー共々2023年の『ザ・フラッシュ』で再びバットマンを演じることになるとは誰が予想できただろうか。} ・映画『[[バットマン リターンズ>バットマン リターンズ(映画)]]』 演…マイケル・キートン 吹…渡辺裕之(ソフト版)/山寺宏一(テレビ朝日版) 上記『バットマン』から始まったシリーズの第2作。ティム・バートンらしさを強く打ち出した異色作。 ヴィランのペンギンとキャットウーマンにスポットを当てている。 ・アニメ『[[バットマン(1992)>バットマン:ジ・アニメイテッド・シリーズ]]』 声…ケヴィン・コンロイ 吹…[[玄田哲章]] ポール・ディニやブルース・ティムが手掛けたアニメ作品。 『リターンズ』公開のタイアップとして製作され、アニメらしい陽気さとバットマンらしいダークな世界観が合わさり高い評価を得ている。 日本では残念ながら玄人好みの作品に落ち着いたが、本国では傑作シリーズとして広い層に受け入れられ、続編として『スーパーマン(アニメ1996)』や『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(アニメ)]]』も放送された。 ケヴィン・コンロイ氏は本作以降も多くのアニメ、ゲームでバットマン/ブルース・ウェイン役を担当した。また『Arrowverse』のクロスオーバー『[[クライシス・オン・インフィニット・アース>クライシス・オン・インフィニット・アース 最強ヒーロー外伝]]』では『Earth-99』のブルース・ウェインを(声優としてではなく俳優として)演じている。((長きにわたりバットマン声優として親しまれていたが残念ながら2022年に癌により死去。享年66歳。)) 本作で吹き替えを担当した玄田哲章氏は『バットマン:ブレイブ&ボールド』でもバットマンを演じている。 ・映画『[[バットマン フォーエバー>バットマン フォーエバー(映画)]]』 演…ヴァル・キルマー 吹…竹中直人(ソフト版)/[[小杉十郎太]](テレビ朝日版) 1989年の『バットマン』から始まったシリーズの第3作。 監督がジョエル・シュマッカーに変更され、それに伴って作風も明るめの雰囲気になった。 ・映画『[[バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲>バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(映画)]]』 演…ジョージ・クルーニー 吹…竹中直人(ソフト版)/[[小山力也]](テレビ朝日版) 1989年の『バットマン』から始まったシリーズの第4作。監督はジョエル・シュマッカーが続投。 前作以上の明るい作品で、『怪鳥人間バットマン』を思わせるバカバカしさで多くの人の記憶に刻まれた。&s(){悪い意味で。} ・アニメ『バットマン・ザ・フューチャー』 声…ウィル・フリードル(テリー)、ケヴィン・コンロイ(ブルース) 吹…川島得愛(テリー)、玄田哲章(ブルース) 上記のアニメ『バットマン(1992)』の未来を描いた作品。ということでブルース役はコンロイ氏が続投。 ブルースは新たなバットマン、テリー・マクギネスをサポートしている。 ・アニメ『ザ・バットマン』 声…リノ・ロマノ 吹…加瀬康之 2004年から始まったアニメ作品。活動を始めて間もないバットマンの成長と発展を描いた作品。 当初はヴィランとの初対面が多くサポートキャラも少なかったが、最終的には『ジャスティス・リーグ』も登場した。 本作で吹き替えを担当した加瀬氏は『ヤング・ジャスティス』でもバットマンを演じている。 ・映画『ダークナイト・トリロジー 』 演…クリスチャン・ベール 吹…檀臣幸(ソフト版)/[[東地宏樹]](ビギンズ日本テレビ版)/高橋広樹(ビギンズフジテレビ版)/藤真秀(ナイトテレビ朝日版) よりリアルなバットマン像を描いた、『[[バットマン ビギンズ>バットマン ビギンズ(映画)]]』『[[ダークナイト>ダークナイト(映画)]]』『[[ダークナイト ライジング>ダークナイト ライジング(映画)]]』の3部作。クリストファー・ノーラン監督作品。 徹底したリアリズムを打ち出し、現実の都市を舞台に描くことで、漸くというか遂にというか、やっとバートンの影響を抜け出したゴッサムシティを描いたことでも注目された。 『ビギンズ』は原作ファンの高い評価が聞こえる程度の評判だったが、第2作『ダークナイト』は衝撃的な作り込みと内容から世界にショックを与えた。 精神的にも肉体的にも弱さを抱えたバットマン/ブルース・ウェインの姿はもちろんのこと、 ヴィランであるラーズ、ジョーカー、ベインの活躍も高い評価を得た。 本作で吹き替えを担当した藤氏は『[[バットマン:アーカム・ナイト]]』と『Arrowverse』のクロスオーバー『クライシス・オン・インフィニット・アース』でもバットマンを演じている。 ・アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』 声…ディードリック・ベーダー 吹…玄田哲章 バットマンと様々なヒーローのコンビ/チームの活躍を描いたアニメ作品。 発表当時は『怪鳥人間バットマン』を思わせるビジュアルと明るい作風が不安視されたが、 放送後は笑いあり涙ありのストーリーが人気を博した。 ・ゲーム『バットマン:アーカムシリーズ』 声…ケヴィン・コンロイ(アサイラム、シティ、ナイト)/ロジャー・クレイグ・スミス(ビギンズ) 吹…藤真秀(ナイト) 2009年の『[[バットマン アーカム・アサイラム>バットマン アーカム・アサイラム(ゲーム)]]』から始まったゲームシリーズ。 『アサイラム』、『[[シティ>バットマン:アーカム・シティ]]』、『[[ビギンズ>バットマン:アーカム・ビギンズ]]』、『ナイト』の本編シリーズのほか、いくつか[[派生作品>バットマン:アーカム VR]]が存在。 バットマンらしさを追求し高い評価を得た作品でギネス記録にも認定されている。 ・ドラマ『[[GOTHAM/ゴッサム>GOTHAM/ゴッサム(海外ドラマ)]]』 演…デヴィッド・マズーズ 吹…田村睦心/[[島﨑信長]](最終話) バットマン登場前夜のゴッサムを描いたドラマ作品。 当初はゴードンと共に両親殺害の犯人を捜していたが、街にはびこる悪を目の当たりにし悪と戦うための力を養っていく。 コミックと異なりすでにセリーナと面識を持ち、10代にして自警団としての戦いを開始している。 そして最終話ではバットマンとしてゴッサムに現れ、物語の終わりと始まりを告げた。 ・映画『DCエクステンデッド・ユニバース/DCフィルムズ・ユニバース』 演…ベン・アフレック 吹…小原雅人 2013年の『[[マン・オブ・スティール>マン・オブ・スティール(映画)]]』から始まった映画シリーズで、『[[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]]』から登場。 歴戦のヴィジランテで、20年にも及ぶ戦いの末にその意義を見出せなくなっていたが、スーパーマンとの戦いを経てヒーローとしての気持ちを取り戻した。 その後は『[[スーサイド・スクワッド>スーサイド・スクワッド(映画)]]』にも姿を見せ、『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(映画)]]』では(劇場公開版とザック・スナイダーカットの双方で)ヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」のリーダーとして指揮を執ったが、 ジェームズ・ガン、ピーター・サフラン主導でユニバースが「DCユニバース」に新生される事に伴い、2023年の『ザ・フラッシュ』でその出番を終えることとなった。 ・映画『[[レゴバットマン ザ・ムービー]]』 声…ウィル・アーネット 吹…山寺宏一 レゴシリーズのバットマン単独映画。 レゴらしい明るくハチャメチャな展開だが、バットマンと家族、そしてジョーカーとの関係を明確に掘り下げている。 なお、山寺氏は本家アニメではバットマンを担当したことはなかったが、のちに放送された「ジャスティス・リーグ:アクション」で担当することになった。 ・映画『[[ニンジャバットマン>ニンジャバットマン(映画)]]』 声…山寺宏一 中世の[[日本>日本国]]を舞台としたアニメ作品。 日本に[[タイムスリップ]]し、[[歴史改変>過去改変]]を目論むジョーカーと戦う。 ・映画『[[THE BATMAN -ザ・バットマン-]]』 演…ロバート・パティンソン 吹…[[櫻井孝宏]] 当時同時に進行していたDCEUとは世界観を共有しない新シリーズ。 なお、元々は上記のDCEUに属する作品としてベン・アフレック監督・主演で制作される予定だったが、紆余曲折の末に現在の形になったという経緯を持つ。 全体的に「復讐者」としての一面が強調され、表の顔であるブルースとしても荒んだ印象を受けるが、一方でバットマンとして活動してからまだ2年目という事もあって、どこか青臭さも残している。 **【余談】 バットマンの使う武術は、日本やチベット、北朝鮮等と設定はバラバラだが、東洋の武術とされる事が多い。 主な異名としては、 『ダークナイト(闇の騎士)』 『ダークナイト・ディテクティブ(闇夜の探偵)』 『ケープドクルセイダー(ケープの聖戦士)』 等があり、これらは作品タイトルにも使われている。 他、キャットウーマンらが呼ぶ「イヤーポインター(尖り耳)」等、あだ名(アメコミらしく)が多い。 また、俗称としてバットマンが使われることがある。 突然変異でヒレが一部欠損しているエイ、特に前ヒレが欠損しているものはその姿からバットマンと呼ばれる。 野球においていわゆる天才と呼ばれる打者もバットマンと言うことがある。こちらのバットはコウモリでなく野球道具を指しているが。 闇夜の空にバットサインが浮かんだら、追記・修正の合図だ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,26) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() 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