ヘパイストス

「ヘパイストス」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ヘパイストス」(2024/02/18 (日) 17:09:20) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2011/05/07(土) 09:33:45 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「ヘパイストス」は[[ギリシャ神話]]に登場するオリュンポス十二神の一柱。 火と鍜治を司る神であり、ローマ神話では「ウルカヌス」、英語では「ヴァルカン」と呼ばれる。 親は最高神である[[ゼウス]]とその正妻である[[ヘラ>ヘラ(ギリシャ神話)]]の息子で第一子… と言われたりするが&font(#ff0000){ヘラの息子}と言われる事もある。 何で? と思った方、理由は簡単でヘラが一人で産んだから。 は? と思うかもしれんが神話でよくあることじゃね? でその理由についてだが、ゼウスから[[アテナ>アテナ(ギリシャ神話)]]が誕生したのを見て、 ヘラ「ゼウスが一人で子供を生めるなら、私も生めるはず」 で生んだとか、ゼウスの浮気に業を煮やして一人で生んだといろんな話があるが、 とりあえずヘラが一人で生んだのは確実なようだ(※オマケに生まれたのが戦争と知恵の女神だったので嫉妬したらしい)。 で、なんとかヘパイストスを生んだヘラだったが、我が子のあまりの醜さに激怒。 ヘラ「なにこの子キモッ!こんな子いらんわ!」 でオリュンポスの山頂から投げ捨ててしまう。 なにか現代に通じるものがある… 捨てられたヘパイストスは海の女神であるテティスに拾われ、鍜治の仕事を学びながら育っていく。   さて、こうして育ったヘパイストスだが、まだ母であるヘラを恨んでいたので[[復讐]]を企む…… ヘパイストス「母さんにこの&font(#ffdc00){黄金の玉座}を贈るよ!」 ヘラ「あら、ありがとう」 そうしてヘラが腰かけた瞬間、玉座から鎖が巻きつき動けなくしてしまう。 ヘパイストス「計画通り…」 ……この後、ややあって無事にヘラは解放される。 その理由としては、 酒の神[[ディオニュソス>ディオニュソス(ギリシャ神話)]]がヘパイストスをベロベロに酔わせて解放させたから…… しかし、その際にヘパイストスはヘラに解放の条件として、自分の認知と美と愛の女神[[アフロディテ>アフロディテ(ギリシャ神話)]]との結婚を約束させたそうな… …日陰者だけに性格が暗…ゲフン!ゲフン!…見事な策士である。 そして、ヘパイストスはこの一件の後で、その知恵と技術が認められて晴れてオリュンポスに迎え入れられる事となるのである……やったね!! この話には別の説もあり、&bold(){ヘラとの仲は悪く無く寧ろ長男として両親を気遣う良い息子}である。 ある時、ゼウスとヘラが天をも引っ繰り返す大喧嘩をした末に末にヘラが打ち負かされてしまう。 他の神は触らぬ神に祟りなしと見て見ぬふりをするが、第一子・長男としての責任感からかヘパイストスだけが父のやりすぎを嗜めながら、縛り上げられた母を解放しようとして、ゼウスの逆鱗に触れてしまう。 気が立っていたゼウスはヘパイストスに渾身の一撃を見舞い、天から叩き落す。 この父の一撃と、丸一日近くの落下の末、地上に全身を強打したヘパイストスは現地の人間達とテティスに保護されて、治療を受けるが一番ダメージが大きかった片脚に障害が残ってしまった。 この説では上記説のヘラの役割がゼウスになっており、 ヘパイストス「父上にこの&font(#ffdc00){黄金の玉座}を献上します。」 ゼウス「おお、お前も従順になったな」 そうしてゼウスが腰かけた瞬間、玉座から鎖が巻きつき動けなくしてしまう。 ヘパイストス「計画通り…」 &color(#60EE3C){&bold(){テミス「善悪判別神器<正義の天秤>発動!!」}} &color(#F54738){&bold(){ディケー「・・・夫婦喧嘩を止めようとした息子を痛めつけるとは最低、との判定です。}」} 結局、掟の女神にも神々の検事総長にも呆れられて正規の神罰を発動出来ず、自慢の雷霆も使えなくなったゼウスはヘパイストスに平謝りして解放して貰った。 その直前に、オリュンポスの神々に加わったばかりのアフロディーテに手を出そうとして、ヘラに「貴方があの美女に手を出したら、息子達が怒り出して手が付けられなくなりますわよ」と掣肘されていたゼウスは、長男への詫びとしてアフロディーテとの縁談を取り持つことを約束した。   繰り返すが、このヘパイストスの妻はあの&font(#f09199){愛と性}を司るアフロディテである。 望んだとは云え、なんとも不思議な組み合わせ…経緯を考えるとアフロディテ涙目である(気にして無いけど)。 ……しかし、ヘパイストスは母ヘラと同じ悩みを抱えることになる…… 元々奔放な女神だったアフロディテは妻となった後も数多くの男性と関係を持っていたのだ。 さすが愛の女神である。 アフロディテの浮気相手として最も有名なのは美男子として知られる軍神(だが弱い)[[アレス>アレス(ギリシャ神話)]]である。 意地の悪い人間ならここでアフロディテが醜いヘパイストスに嫌気が差してたとか加える所である(マジ)。 ……ヘパイストスが何をした…… しかし、母との逸話でも触れた様に暗い性格のヘパイストスは一計を案じる。 それは、ベッドから透明な鎖が飛び出す仕掛けを作り、二人の浮気現場を抑えてやろうと云うもの!! ヘパイストス「ちょっと出かけて来る(白々しく)」 アフロディテ「行ってらっしゃい(はよ行けブサイク)」 ……少し待って アレス「今日も綺麗だねベイビー」 アフロディテ「当たり前の事はいいから&font(#f09199){ハ・ヤ・クゥ……}」   そして、ヘパイストスの居ぬ間にセクロスに臨んだ二人だが、その時ベッドから透明な鎖が飛び出し繋がった二人を縛る!! 二人「あれっ!?」 ヘパイストス(※陰から見ていた)「作戦通り……」 この後、他の神々を呼び寄せ、間抜けな二人の姿を見せて妻に恥をかかせて復讐した(やっぱり暗い)と云うのが大筋だが、 場合によってはヘパイストスが恥をかく方向に纏められている場合もある。 [[ヘルメス>ヘルメス(ギリシャ神話)]]「アフロディテを抱けるんなら、そっちのが……いいよな」 男神連中「まったくだ……てか旦那は自分の甲斐性無しを何自慢してんだろな」 ……ヘパイストスが何をし(ry…… 結局この件は[[ポセイドン]]の取りなしでアフロディテと離婚し、アレスから慰謝料として[[馬]]をもらうことで決着する。 …それでいいのか? このように、ヘパイストスはオリュンポスの神々の中でもアレスとは別ベクトルでかなり不遇な扱いを受けているのだが、 実際&font(u){当時のギリシャでは職人階級の地位が低く、そのことが神話の数々に反映されている}。&footnote(足が不自由なことも、男性機能に障害を負ったことやまともな性愛に恵まれないことの暗示であろう。また、彼の放った精液から生まれた息子エリクトニオスは下半身が蛇であるとされるが、これもまた足が不自由なことを意味する) さらにアルカディアなどの地域では&b(){オリュンポス十二神入りすらさせてもらえないほどであった}。 しかし職人が高い地位を持っていたアテナイでは大きな崇拝を受けており、その祭儀では今のオリンピックと同じような聖火リレーも行われていた。 ちなみに仕事場では弟子としてキュクロプスが働いている……が、 キュクロプスがそもそも[[ティターン>ティターン十二神]]との戦いの際にゼウスの雷霆とか作ってたとか&font(#ff0000){言わない}……常に神のが偉いのだ。 また、雷霆を作っていた製造所と製造担当者であるキュクロプス始祖三兄弟は[[アポロン>アポロン(ギリシャ神話)]]の襲撃で壊滅しているので、製造ラインを復旧したヘパイストスが子供世代のキュクロプスを手伝わせている・・・可能性も高い。   余談的だが、アテナの誕生の際にヘパイストスがゼウスを手伝ったと云う説もある為にヘラ単独出産説だと誕生神話自体に矛盾もあるのだが… …&font(#0000ff){所詮神話}だから気にするな!!←? 追記・修正は捨てた親に実力を認めさせて綺麗な嫁さん娶ってからお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 顔見知りだったディオニュソスが酔わせるまえに連れ出しに行ったアレスは、溶けた鉄を投げつけられて逃げましたとさ -- (2013-10-23 12:01:49) - ↑アレスって脳筋だから戦争の神の癖にやたらと弱っちいんだよなあ -- 名無しさん (2013-10-23 12:21:56) - ↑アテナ、バカにしてましたからね。 ちなみに浮気現場を確認したのはヘリオスです。 アレス「ヘリオス厄介だな…。アフロディーテとやってる間に奴が来たら知らせてくれ」→青年(名前忘れた)「了解です!」→青年、居眠りする→ヘリオス、浮気現場確認→wikiのとおり。その後、青年はアレスからお仕置きを受けて鶏に変えられました。 -- 名無しさん (2013-11-04 18:53:54) - ????アテナが生まれたからじゃなくて前妻とかの間に生まれた神が優れていたことが原因だろ?そしてへパイストス自身も処女神のアテナを襲おうとしてるし潔白なヤツでもない。キュプロクスも神で別に弟子ってわけでもない・・・どうなってんの? -- 名無しさん (2013-11-04 19:21:33) - ↑確かギリシャ神話の成り立ちには各部族の崇拝する神が勝った部族の神族に取り込まれて成立した神話であり、そのため主神であるゼウスにあやかり各部族の神をゼウスの子とした結果ゼウスが浮気者になったり、矛盾点や異説が生まれたりしたんだっけ…? -- 名無しさん (2013-11-04 19:27:12) - てかアニヲタwikiの神話項目が全体的に何と言うか・・・ちゃんとした神話本を読んでなかったり根暗中二っぽい人が書いてるというか・・・ -- 名無しさん (2013-11-04 19:45:51) - ヘラってゼウスが浮気して出来た子に制裁加えるぐらいだから自分の子供は愛するだろうと思ったら・・・・・貴様には地獄すら生ぬるい!!!!!! -- 名無しさん (2013-11-04 22:15:49) - キュクロプスはヘパイストスの元で働けるほどのスキル持っていたのに いつの間にか人を襲うだけのモンスターに成り下がった? -- 名無しさん (2013-11-04 22:27:53) - ↑キュプロクスには二系統あって、一つはゼウスの叔父に当たるティタン神族のキュプロクス。こいつらはその見た目のせいで封印されてたんだが、ゼウスが解放したあと味方に付けた。後々ヘパイストスの助手になったのはこいつら。もう一つはポセイドンの息子の人食い巨人のキュプロクスで、野蛮な化物として知られるのはこいつら。 -- 名無しさん (2013-11-04 22:47:41) - ローマ神話ではヴァルカヌスと同一視されてるとか・・・つまりヴィーナス持ってるリサと達也は絶対報われないってことか -- 名無しさん (2014-03-19 19:52:10) - ヘイパスパス!ヘイ!ヘイパs・・・ナイッシュー! -- 名無しさん (2014-03-19 19:55:05) - アレスとアフロディーテだけじゃなくアルテミスを素手で倒したヘラさえも捕まえる頭の良さとそんな道具を作るだけの技術力、そしてアテナを襲おうとした時話によってはあのアテナ相手に格闘したとも言われている(たしか足が不自由なはずなのに)実はこいつかなり上位の戦闘力もってるんじゃ -- 名無しさん (2014-08-30 22:23:15) - ヘラが縛られたとき、最初にへパイトスのところに行ったのはアレスだった。でもへパイトスに溶けた溶鋼を浴びせられて逃げ帰ってきたという --   (2015-12-08 15:54:44) - ドMの話は無し? -- 名無しさん (2016-10-24 20:22:18) - アテナがエイジス作ってもらいに顔出してたら、ヘパイストスが欲情して迫って、アテナは振り切ったけど足に精液かけられてて、ぬぐい取った羊の皮を捨てたらそこから子供が生まれて、「これ、私の子ってことよね……」と、認知したんだっけ? その子は、ドラゴンの首から上半身生えてる感じの男の子だったはず。 -- 名無しさん (2016-12-09 17:29:39) - ↑エリクトニオスだな。アテナは自分の神殿でエリクト二オスを育て、成長したらヘパイストスのところにいって修行してギリシャ戦車を発明、その後アテナイの王となった --   (2016-12-09 19:07:56) - 超々高熱体圧縮対艦砲…いえなんでもないです。 -- 名無しさん (2016-12-09 23:36:20) - アプロディーテーとの結婚に関しては、ゼウスが関係持とうとしてヘラがそれを諌め、ゼウスが自分の子(そもそも一般的には夫婦の間の第一子扱いである)の中で一番身持ちの固いヘパイトスとアフロディーテを結婚させたという説もある。この場合ひどい目にあうのはゼウス。 -- 名無しさん (2017-01-10 10:21:36) - 後は足が奇形になった原因が生まれつきでなく、母(ヘラ)を庇ってゼウスにやられたという説もあったり(この場合ヘラとの関係は普通)ヘラの命令で怪物(河の神?)退治なんかもしている。 ちなみに、妻としてはアフロディーテの侍女である三美神カリスのアグライアという説もあり。こちらも超美人。しかも一番若い子。ぶっちゃけ浮気性の嫁よりいい気がする。 -- 名無しさん (2017-01-10 10:25:05) - ヘパイストスのルーツって謎なんだよね。wikipediaだとインド神話が挙げられてるけど、障害を負った肉体と対象を束縛する性格から呪術神とも、職人の技術の完全性と秘匿性を表徴する秘儀の神とも言われてて、辛うじて「火の支配」を根源とする神性としか判明してない -- 名無しさん (2017-01-10 20:12:25) - 多分クロス作ったのもこの神様。 -- 名無しさん (2017-07-26 22:27:07) - 脚が不自由なのは、鍛治職人は溶けた鉄を扱うがために重傷者が多かったことの反映という説を聞いたことがある。優れた鍛治技術を持つキュクロプスが単眼なのも同様。 -- 名無しさん (2018-03-01 15:03:24) - なんか2chまとめの汚嫁制裁話にありそうな話 -- 名無しさん (2018-04-26 17:25:52) - volcano(火山)の語源 -- 名無しさん (2018-04-26 17:50:18) - 醜男のクラフターで親近感を感じる神 -- 名無しさん (2019-11-03 12:44:28) - ヘラクレスの栄光シリーズでは精勤賞(4だけ未登場で名前と祭る神殿のみ)という優遇ぶり。 -- 名無しさん (2021-02-26 05:43:37) - ヘパイストスの工房の火は絶対に消えない性質があり、これを河に投げ込んで蒸発させて河の神々に詫びを入れさせた神話があるそうな -- 名無しさん (2021-06-11 19:31:24) - 嫁のアフロディーテとの間には子供はいないけど不倫相手のアレスとの間にはいるの好き -- 名無しさん (2022-04-26 20:40:38) - 一芸に秀でて輝く職人たちの希望の星。 -- 名無しさん (2022-06-13 17:53:45) - アキレウスが武装を失ったので新しいのを造ってあげて。って頼みにきたテティス様に対して「育ての親のたのみならば」と快諾してくれる男前な一面もある。 -- 名無しさん (2022-12-30 21:07:36) - ↑元嫁と浮気相手の弟の間に生まれた娘が結婚した時にお祝いに呪いのネックレスを贈ったりもしてるけどな -- 名無しさん (2023-03-06 06:38:24) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/05/07(土) 09:33:45 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「ヘパイストス」は[[ギリシャ神話]]に登場するオリュンポス十二神の一柱。 火と鍜治を司る神であり、ローマ神話では「ウルカヌス」、英語では「ヴァルカン」と呼ばれる。 親は最高神である[[ゼウス]]とその正妻である[[ヘラ>ヘラ(ギリシャ神話)]]の息子で第一子… と言われたりするが&font(#ff0000){ヘラの息子}と言われる事もある。 何で? と思った方、理由は簡単でヘラが一人で産んだから。 は? と思うかもしれんが神話でよくあることじゃね? でその理由についてだが、ゼウスから[[アテナ>アテナ(ギリシャ神話)]]が誕生したのを見て、 ヘラ「ゼウスが一人で子供を生めるなら、私も生めるはず」 で生んだとか、ゼウスの浮気に業を煮やして一人で生んだといろんな話があるが、 とりあえずヘラが一人で生んだのは確実なようだ(※オマケに生まれたのが戦争と知恵の女神だったので嫉妬したらしい)。 で、なんとかヘパイストスを生んだヘラだったが、我が子のあまりの醜さに激怒。 ヘラ「なにこの子キモッ!こんな子いらんわ!」 でオリュンポスの山頂から投げ捨ててしまう。 なにか現代に通じるものがある… 捨てられたヘパイストスは海の女神であるテティスに拾われ、鍜治の仕事を学びながら育っていく。   さて、こうして育ったヘパイストスだが、まだ母であるヘラを恨んでいたので[[復讐]]を企む…… ヘパイストス「母さんにこの&font(#ffdc00){黄金の玉座}を贈るよ!」 ヘラ「あら、ありがとう」 そうしてヘラが腰かけた瞬間、玉座から鎖が巻きつき動けなくしてしまう。 ヘパイストス「計画通り…」 ……この後、ややあって無事にヘラは解放される。 その理由としては、 酒の神[[ディオニュソス>ディオニュソス(ギリシャ神話)]]がヘパイストスをベロベロに酔わせて解放させたから…… しかし、その際にヘパイストスはヘラに解放の条件として、自分の認知と美と愛の女神[[アフロディテ>アフロディテ(ギリシャ神話)]]との結婚を約束させたそうな… …日陰者だけに性格が暗…ゲフン!ゲフン!…見事な策士である。 そして、ヘパイストスはこの一件の後で、その知恵と技術が認められて晴れてオリュンポスに迎え入れられる事となるのである……やったね!! この話には別の説もあり、&bold(){ヘラとの仲は悪く無く寧ろ長男として両親を気遣う良い息子}である。 ある時、ゼウスとヘラが天をも引っ繰り返す大喧嘩をした末に末にヘラが打ち負かされてしまう。 他の神は触らぬ神に祟りなしと見て見ぬふりをするが、第一子・長男としての責任感からかヘパイストスだけが父のやりすぎを嗜めながら、縛り上げられた母を解放しようとして、ゼウスの逆鱗に触れてしまう。 気が立っていたゼウスはヘパイストスに渾身の一撃を見舞い、天から叩き落す。 この父の一撃と、丸一日近くの落下の末、地上に全身を強打したヘパイストスは現地の人間達とテティスに保護されて、治療を受けるが一番ダメージが大きかった片脚に障害が残ってしまった。 この説では上記説のヘラの役割がゼウスになっており、 ヘパイストス「父上にこの&font(#ffdc00){黄金の玉座}を献上します。」 ゼウス「おお、お前も従順になったな」 そうしてゼウスが腰かけた瞬間、玉座から鎖が巻きつき動けなくしてしまう。 ヘパイストス「計画通り…」 &color(#60EE3C){&bold(){テミス「善悪判別神器<正義の天秤>発動!!」}} &color(#F54738){&bold(){ディケー「・・・夫婦喧嘩を止めようとした息子を痛めつけるとは最低、との判定です。}」} 結局、掟の女神にも神々の検事総長にも呆れられて正規の神罰を発動出来ず、自慢の雷霆も使えなくなったゼウスはヘパイストスに平謝りして解放して貰った。 その直前に、オリュンポスの神々に加わったばかりのアフロディーテに手を出そうとして、ヘラに「貴方があの美女に手を出したら、息子達が怒り出して手が付けられなくなりますわよ」と掣肘されていたゼウスは、長男への詫びとしてアフロディーテとの縁談を取り持つことを約束した。   繰り返すが、このヘパイストスの妻はあの&font(#f09199){愛と性}を司るアフロディテである。 望んだとは云え、なんとも不思議な組み合わせ…経緯を考えるとアフロディテ涙目である(気にして無いけど)。 ……しかし、ヘパイストスは母ヘラと同じ悩みを抱えることになる…… 元々奔放な女神だったアフロディテは妻となった後も数多くの男性と関係を持っていたのだ。 さすが愛の女神である。 アフロディテの浮気相手として最も有名なのは美男子として知られる軍神(だが弱い)[[アレス>アレス(ギリシャ神話)]]である。 意地の悪い人間ならここでアフロディテが醜いヘパイストスに嫌気が差してたとか加える所である(マジ)。 ……ヘパイストスが何をした…… しかし、母との逸話でも触れた様に暗い性格のヘパイストスは一計を案じる。 それは、ベッドから透明な鎖が飛び出す仕掛けを作り、二人の浮気現場を抑えてやろうと云うもの!! ヘパイストス「ちょっと出かけて来る(白々しく)」 アフロディテ「行ってらっしゃい(はよ行けブサイク)」 ……少し待って アレス「今日も綺麗だねベイビー」 アフロディテ「当たり前の事はいいから&font(#f09199){ハ・ヤ・クゥ……}」   そして、ヘパイストスの居ぬ間にセクロスに臨んだ二人だが、その時ベッドから透明な鎖が飛び出し繋がった二人を縛る!! 二人「あれっ!?」 ヘパイストス(※陰から見ていた)「作戦通り……」 この後、他の神々を呼び寄せ、間抜けな二人の姿を見せて妻に恥をかかせて復讐した(やっぱり暗い)と云うのが大筋だが、 場合によってはヘパイストスが恥をかく方向に纏められている場合もある。 [[ヘルメス>ヘルメス(ギリシャ神話)]]「アフロディテを抱けるんなら、そっちのが……いいよな」 男神連中「まったくだ……てか旦那は自分の甲斐性無しを何自慢してんだろな」 ……ヘパイストスが何をし(ry…… 結局この件は[[ポセイドン]]の取りなしでアフロディテと離婚し、アレスから慰謝料として[[馬]]をもらうことで決着する。 …それでいいのか? このように、ヘパイストスはオリュンポスの神々の中でもアレスとは別ベクトルでかなり不遇な扱いを受けているのだが、 実際&font(u){当時のギリシャでは職人階級の地位が低く、そのことが神話の数々に反映されている}。&footnote(足が不自由なことも、男性機能に障害を負ったことやまともな性愛に恵まれないことの暗示であろう。また、彼の放った精液から生まれた息子エリクトニオスは下半身が蛇であるとされるが、これもまた足が不自由なことを意味する) さらにアルカディアなどの地域では&b(){オリュンポス十二神入りすらさせてもらえないほどであった}。 しかし職人が高い地位を持っていたアテナイでは大きな崇拝を受けており、その祭儀では今のオリンピックと同じような聖火リレーも行われていた。 ちなみに仕事場では弟子としてキュクロプスが働いている……が、 キュクロプスがそもそも[[ティターン>ティターン十二神]]との戦いの際にゼウスの雷霆とか作ってたとか&font(#ff0000){言わない}……常に神のが偉いのだ。 また、雷霆を作っていた製造所と製造担当者であるキュクロプス始祖三兄弟は[[アポロン>アポロン(ギリシャ神話)]]の襲撃で壊滅しているので、製造ラインを復旧したヘパイストスが子供世代のキュクロプスを手伝わせている・・・可能性も高い。   余談的だが、アテナの誕生の際にヘパイストスがゼウスを手伝ったと云う説もある為にヘラ単独出産説だと誕生神話自体に矛盾もあるのだが… …&font(#0000ff){所詮神話}だから気にするな!!←? 追記・修正は捨てた親に実力を認めさせて綺麗な嫁さん娶ってからお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 顔見知りだったディオニュソスが酔わせるまえに連れ出しに行ったアレスは、溶けた鉄を投げつけられて逃げましたとさ -- (2013-10-23 12:01:49) - ↑アレスって脳筋だから戦争の神の癖にやたらと弱っちいんだよなあ -- 名無しさん (2013-10-23 12:21:56) - ↑アテナ、バカにしてましたからね。 ちなみに浮気現場を確認したのはヘリオスです。 アレス「ヘリオス厄介だな…。アフロディーテとやってる間に奴が来たら知らせてくれ」→青年(名前忘れた)「了解です!」→青年、居眠りする→ヘリオス、浮気現場確認→wikiのとおり。その後、青年はアレスからお仕置きを受けて鶏に変えられました。 -- 名無しさん (2013-11-04 18:53:54) - ????アテナが生まれたからじゃなくて前妻とかの間に生まれた神が優れていたことが原因だろ?そしてへパイストス自身も処女神のアテナを襲おうとしてるし潔白なヤツでもない。キュプロクスも神で別に弟子ってわけでもない・・・どうなってんの? -- 名無しさん (2013-11-04 19:21:33) - ↑確かギリシャ神話の成り立ちには各部族の崇拝する神が勝った部族の神族に取り込まれて成立した神話であり、そのため主神であるゼウスにあやかり各部族の神をゼウスの子とした結果ゼウスが浮気者になったり、矛盾点や異説が生まれたりしたんだっけ…? -- 名無しさん (2013-11-04 19:27:12) - てかアニヲタwikiの神話項目が全体的に何と言うか・・・ちゃんとした神話本を読んでなかったり根暗中二っぽい人が書いてるというか・・・ -- 名無しさん (2013-11-04 19:45:51) - ヘラってゼウスが浮気して出来た子に制裁加えるぐらいだから自分の子供は愛するだろうと思ったら・・・・・貴様には地獄すら生ぬるい!!!!!! -- 名無しさん (2013-11-04 22:15:49) - キュクロプスはヘパイストスの元で働けるほどのスキル持っていたのに いつの間にか人を襲うだけのモンスターに成り下がった? -- 名無しさん (2013-11-04 22:27:53) - ↑キュプロクスには二系統あって、一つはゼウスの叔父に当たるティタン神族のキュプロクス。こいつらはその見た目のせいで封印されてたんだが、ゼウスが解放したあと味方に付けた。後々ヘパイストスの助手になったのはこいつら。もう一つはポセイドンの息子の人食い巨人のキュプロクスで、野蛮な化物として知られるのはこいつら。 -- 名無しさん (2013-11-04 22:47:41) - ローマ神話ではヴァルカヌスと同一視されてるとか・・・つまりヴィーナス持ってるリサと達也は絶対報われないってことか -- 名無しさん (2014-03-19 19:52:10) - ヘイパスパス!ヘイ!ヘイパs・・・ナイッシュー! -- 名無しさん (2014-03-19 19:55:05) - アレスとアフロディーテだけじゃなくアルテミスを素手で倒したヘラさえも捕まえる頭の良さとそんな道具を作るだけの技術力、そしてアテナを襲おうとした時話によってはあのアテナ相手に格闘したとも言われている(たしか足が不自由なはずなのに)実はこいつかなり上位の戦闘力もってるんじゃ -- 名無しさん (2014-08-30 22:23:15) - ヘラが縛られたとき、最初にへパイトスのところに行ったのはアレスだった。でもへパイトスに溶けた溶鋼を浴びせられて逃げ帰ってきたという --   (2015-12-08 15:54:44) - ドMの話は無し? -- 名無しさん (2016-10-24 20:22:18) - アテナがエイジス作ってもらいに顔出してたら、ヘパイストスが欲情して迫って、アテナは振り切ったけど足に精液かけられてて、ぬぐい取った羊の皮を捨てたらそこから子供が生まれて、「これ、私の子ってことよね……」と、認知したんだっけ? その子は、ドラゴンの首から上半身生えてる感じの男の子だったはず。 -- 名無しさん (2016-12-09 17:29:39) - ↑エリクトニオスだな。アテナは自分の神殿でエリクト二オスを育て、成長したらヘパイストスのところにいって修行してギリシャ戦車を発明、その後アテナイの王となった --   (2016-12-09 19:07:56) - 超々高熱体圧縮対艦砲…いえなんでもないです。 -- 名無しさん (2016-12-09 23:36:20) - アプロディーテーとの結婚に関しては、ゼウスが関係持とうとしてヘラがそれを諌め、ゼウスが自分の子(そもそも一般的には夫婦の間の第一子扱いである)の中で一番身持ちの固いヘパイトスとアフロディーテを結婚させたという説もある。この場合ひどい目にあうのはゼウス。 -- 名無しさん (2017-01-10 10:21:36) - 後は足が奇形になった原因が生まれつきでなく、母(ヘラ)を庇ってゼウスにやられたという説もあったり(この場合ヘラとの関係は普通)ヘラの命令で怪物(河の神?)退治なんかもしている。 ちなみに、妻としてはアフロディーテの侍女である三美神カリスのアグライアという説もあり。こちらも超美人。しかも一番若い子。ぶっちゃけ浮気性の嫁よりいい気がする。 -- 名無しさん (2017-01-10 10:25:05) - ヘパイストスのルーツって謎なんだよね。wikipediaだとインド神話が挙げられてるけど、障害を負った肉体と対象を束縛する性格から呪術神とも、職人の技術の完全性と秘匿性を表徴する秘儀の神とも言われてて、辛うじて「火の支配」を根源とする神性としか判明してない -- 名無しさん (2017-01-10 20:12:25) - 多分クロス作ったのもこの神様。 -- 名無しさん (2017-07-26 22:27:07) - 脚が不自由なのは、鍛治職人は溶けた鉄を扱うがために重傷者が多かったことの反映という説を聞いたことがある。優れた鍛治技術を持つキュクロプスが単眼なのも同様。 -- 名無しさん (2018-03-01 15:03:24) - なんか2chまとめの汚嫁制裁話にありそうな話 -- 名無しさん (2018-04-26 17:25:52) - volcano(火山)の語源 -- 名無しさん (2018-04-26 17:50:18) - 醜男のクラフターで親近感を感じる神 -- 名無しさん (2019-11-03 12:44:28) - ヘラクレスの栄光シリーズでは精勤賞(4だけ未登場で名前と祭る神殿のみ)という優遇ぶり。 -- 名無しさん (2021-02-26 05:43:37) - ヘパイストスの工房の火は絶対に消えない性質があり、これを河に投げ込んで蒸発させて河の神々に詫びを入れさせた神話があるそうな -- 名無しさん (2021-06-11 19:31:24) - 嫁のアフロディーテとの間には子供はいないけど不倫相手のアレスとの間にはいるの好き -- 名無しさん (2022-04-26 20:40:38) - 一芸に秀でて輝く職人たちの希望の星。 -- 名無しさん (2022-06-13 17:53:45) - アキレウスが武装を失ったので新しいのを造ってあげて。って頼みにきたテティス様に対して「育ての親のたのみならば」と快諾してくれる男前な一面もある。 -- 名無しさん (2022-12-30 21:07:36) - ↑元嫁と浮気相手の弟の間に生まれた娘が結婚した時にお祝いに呪いのネックレスを贈ったりもしてるけどな -- 名無しさん (2023-03-06 06:38:24) - やられたことは誰であっても絶対に報復するけど、やり返されたりは絶対されないあたり神としての格がやばいやつ。こいつ舐めてる親兄弟は剛の者よな -- 名無しさん (2024-02-18 17:09:20) #comment #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: