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#center(){
&blankimg(Godzilla 1954.png,width=536,height=402)
&bold(){「ますます近づいてまいりました。いよいよ&color(red){最期}です!」}
&bold(){「&color(red){分からず屋}ってのは人間だけじゃないんだな」}
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&bold(){「もう何をやっても無駄だ。&color(red){奴}を止める事は出来ん!」}
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&bold(){『私は&color(red){好き}にした。君たちも好きにしろ』}
&bold(){「まさに人知を超えた&color(red){完全生物}か」}
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&bold(){「人間も怪獣も区別なく、全てを焼き尽くす&color(red){破壊の化身}……」}
&bold(){『『その息吹は嵐、その憤怒は雷』』}
&bold(){『『遥かなる時を超え、&color(red){破壊の権能}を統べる者』』}
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&bold(){『潮、赤く苦く変わり、岐より&color(red){終末の獣}来たる』}
&bold(){&color(red){あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。}}
&bold(){&color(red){もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界の何処かで現れてくるかもしれない。}}}
#right(){&sizex(1){画像1出典:『ゴジラ』(1954年11月3日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){画像2出典:『ゴジラvsビオランテ』(1989年12月16日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){画像3出典:『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年12月13日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){画像4出典:『シン・ゴジラ』(2016年7月29日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){制作・配給:東宝株式会社}}
#right(){&sizex(1){画像5出典:『GODZILLA 星を喰う者』(2018年11月9日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){制作:東宝株式会社、株式会社ポリゴン・ピクチュアズ}}
#right(){&sizex(1){配給:東宝映像事業部}}
#right(){&sizex(1){画像6出典:『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』(2021年4月1日 - 6月24日 放送)より}}
#right(){&sizex(1){制作:東宝株式会社}}
#right(){&sizex(1){アニメーション制作:株式会社ボンズ、有限会社オレンジ}}
&bold(){ゴジラ(Godzilla)}とは、東宝の特撮映画[[ゴジラシリーズ]]に登場する『怪獣』である。
#contents()
*概要
特撮ジャンルでは[[ウルトラマン]]・[[仮面ライダー]]と並んで日本を代表するキャラクターであり、1954年の第1作から昭和・平成・令和に亘って映画が断続的に制作されており、東宝を代表するレジェンドとも呼べる存在。
映画以外にもCM出演やゲーム作品、デフォルメしたキャラクターや遊園地のアトラクションなど数多くのメディア展開がされており、恐らく日本人で知らない者はいないだろう。
また、製品・サービスや人物の名称でゴジラをモチーフとしたものも多数存在する。
通称は『&bold(){怪獣王}』。初代のみ『水爆大怪獣』とも。
怪獣王は初代の海外プロモーションの中で付けられたキャッチコピーの一つ“King of the Monsters”が直訳されて逆輸入されたもので、以降はゴジラ=最強の怪獣のイメージが定着していった。
vsシリーズ以降は体格が巨大化することが多くなったこともあり、単に人間が頑張っても倒せない…から、難攻不落を基本的な演出とするようになった。
原水爆をモチーフにキャラクター制作がなされたが、誕生の経緯はその作品によって異なる。
近年では2014年から開始されたレジェンダリー版、2016年に公開されて大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』によって新たな怪獣ブームが起きており、海外でも過去作に触れてみるマニア層までもが増えてきているとのこと。
『広辞苑』にも載っている唯一の怪獣であり、これは同じく東宝三大怪獣に数えられる[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]や[[ラドン>ラドン(怪獣)]]、他社のライバルである[[ガメラ>ガメラ(平成)]]も果たせていない。
ハリウッド版2作ももちろんのこと、日本版も世界的に人気が高く「King of monsters(怪獣王)」の称号は唯一ゴジラのみが持つものである。&br()ハリウッドのショービジネスの貢献者たちが名を刻まれる「ウォーク・オブ・フェイム」にもゴジラのプレートが存在する。日本人で名前が刻まれているのは、戦前・戦後にアメリカ・フランスで大活躍し、日本でも「戦場にかける橋」で知られる早川雪洲、日米のテレビ・映画で活躍した日系人マコ岩松、世界のミフネこと三船敏郎の3名に次ぐもの。
*怪獣としての概要
巨大で背中に背鰭を持ち、その口からは強力な熱線を吐き、あらゆる兵器も防ぐ頑丈な黒い皮膚を持っている。
放射熱線が有名だが、肉弾戦においても圧倒的な強さを誇る。
また初期は岩石投げをよく使い、電気が苦手だった。
そのため、本来は格下の[[キングコング戦>キングコング対ゴジラ]]ではコングが帯電体質になったため苦戦した。
しかし[[ヘドラ戦>ゴジラ対ヘドラ]]では電極の間にいても平気だったため後に克服したらしい。
時には人類の敵として日本を蹂躙し、また時として人類の頼れる味方として現れる。
人類の敵である時も、純粋悪とは言えない存在であり、愚鈍な人類に怒り制裁を加えるかのように蹂躙する。
また、時として地球環境を破壊する人間に対して原水爆で生み出された鬼子による復讐、或いは人智を越えた地球環境の守護者という設定を取られることもあり、人類の業を象徴する存在でもある。
ちなみにアメリカに「[[GODZILLA>GODZILLA(映画)]]」とか名乗る怪獣がいたとか言う人もいるが、
それは巨大イグアナ怪獣「ジラ」であり、ゴジラとは全くの別種である。
ただし、両者の外見の違いは、その時代の恐竜の学説の変遷の反映でもある。
他作品で言えば[[守護獣ティラノザウルス>大獣神]]と[[爆竜ティラノサウルス>アバレンオー]]或いは[[デスザウラー(中央大陸)]]と[[ジェノザウラー(ゾイド)]]。
X星人統制官曰く「&b(){やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな}」。
…初代もマグロ食うけどね。
一方、2014年からの『モンスター・バース』版では日本特有の怪獣とは多少の解釈の違いも感じるものの、古代の神の如き存在としてのGODZILLA=巨神(タイタン)の王と呼ばれる等、97年当時の米国特有のアレやコレで軍に倒せないようなモンスターが出せないのだ、と真しやかに囁かれていた当時とは隔世の感がある。((因みに、どうしてレジェンダリーバースの概念が進んだかと云うと、元々はかの“クトゥルフ神話”の実写化計画が出されるも頓挫する中で、人類の及ばない巨神の概念を日本の“怪獣”に結びつける動きが起きたため。))
名前の由来は「&b(){ゴ}リラ」+「ク&b(){ジラ}」。それぞれ陸と海で最強の生き物として取られた。&br()東宝所属の俳優、網倉志朗氏のあだ名から取られたと言う説もあり、氏の家族が、本人から聞いたと証言している。&br()%%筋肉はゴリラ!好物はクジラ!燃える瞳は原子の炎!%%
*作品別解説
**◆初代ゴジラ
&bold(){「私は見た!確かに&color(red){ジュラ紀の生物}だ!」}
『[[ゴジラ(1954)]]』に登場。
身長:50m
体重:20000t
武器:白熱光
水爆実験の影響で目覚めた古代生物(海生[[爬虫類と陸上獣類の中間の生物>単弓類/哺乳類型爬虫類(古代生物)]])の生き残り((84年の書籍『決定版ゴジラ入門』や85年の『新ゴジラのひみつ』では[[首長竜(古代生物)]]や[[モササウルス科(古代生物)]]の仲間から大型化によって海底の歩行能力が進化した生物とされ、91年の『最新ゴジラ大図鑑』ではモササウルスからの進化の想像図が描かれていた))。
大戸島に伝わる伝説の怪獣「呉爾羅」から「ゴジラ」と命名。
東京を火の海に変えたのちに東京湾に姿を消すが、芹澤博士の作った水中酸素破壊剤「[[オキシジェン・デストロイヤー]]」により葬りさられる。
芹澤博士もオキシジェンデストロイヤーが「いずれ原水爆に変わる兵器になること」を恐れ、ゴジラと運命を共にした。
[[しかしそのせいで……>ゴジラVSデストロイア]]
中の人は後に初代[[バラン>大怪獣バラン]]を特殊火薬、[[ウルトラマン]]でも倒せなかった初代[[ゼットン]]をペンシル爆弾で瞬殺している。勝てないわけである。
[[ミニラ]]の卵の経緯からこの個体は雌と書かれた書籍が存在する。
爬虫類に外耳はないが、時計台の音に反応するシーンがあるために耳がある。((生物的に間違ってまで必要な場面なのか?と思う人は[[この辺>原子怪獣現わる]]を参照。))
**◆二代目
&bold(){「何だあれは?」}
&bold(){「&color(red){ゴジラ}だ!!」}
『[[ゴジラの逆襲]]』から『[[メカゴジラの逆襲]]』まで登場。
身長:50m
体重:20000t
武器:白熱光、放射能火炎
初代とは別の個体で、最も多くの怪獣と戦った個体でもある。
ストーリーに矛盾がある((時代設定が196X年だったり、197X年だったり、近未来(1994年)だったり、少年の夢、本によってはミニラが成長した個体など))が基本的には同一個体とされ21年にわたり活躍した。
スーツがたびたび変えられるため、作品ごとに印象が異なるが同一個体。
初登場は『ゴジラの逆襲』
岩戸島で[[アンギラス]]と戦っているところを不時着した飛行機乗りに発見される。
脱獄囚が起こした大火災の明かりに惹かれて大阪に上陸。
アンギラスと大阪城や市街地を壊し回った末、アンギラスを噛み殺して放射線火炎で街ごと焼き払い海に消える。
その後、北方の島「神子島」で飛行機乗りたちの攻撃で起こった雪崩によって氷の中に閉じ込められる。
しかし氷山から復活。再び日本へと向かう。
なお、この時から耳がなく、足の指が3本で、少したくましいゴジラになる(一部からは凍傷で足が一本腐り落ちたという説が挙げられている)。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){山奥で氷漬けになったはずなのに漂流中の氷山から出てきたため、実は別個体なのではないかと言う説も囁かれていたりも}}
その後はキングコングを皮切りに、[[モスラ>モスラ(昭和作品)]]・[[キングギドラ]]・[[ヘドラ]]・[[ガイガン]]・[[メカゴジラ>メカゴジラ(昭和)]]などの数々の怪獣と世界各地で戦っている。
(なお、キングコング戦あたりから人類からも「ゴジラが海に戻ればひとまず安心」という認識に変わっている)
『メカゴジラの逆襲』でメカゴジラとチタノサウルスを倒し、海に消えるがその後の消息は不明である。(時系列的には怪獣総進撃になるが)
この時代のゴジラは、「シェー」「空を飛ぶ」「吹き出し付きで会話」など&bold(){コミカルな描写が多い}(主に円谷英二氏を中心としたメンバーが原因)。
また、子どもや人類に協力するような場面も見られる。
しかし、散々に苦労させられたヘドラ戦では人類と協力して倒したもののヘドラを誕生させた公害を生み出し続ける人類に対しての怒りを滲ませた。
一貫してるのは善悪に依らず「自分や仲間(が住む地球)のために闘う」所である。
人間への怨みから一度は拒否したギドラ打倒の要請も、幼いモスラがキングギドラに単身立ち向かいなぶられる姿に見かね、ラドンと共にモスラを助けた。
特撮テレビ番組『[[流星人間ゾーン]]』にも登場。
笛で呼び出される人類の味方であり、ゾーンファイターのピンチを度々救う。
この正義のゴジラ自体には現在のファンからも賛否はあるが、このような描写になっていったのには当時のスタッフと観客の双方が、
「ゴジラがただ悪い奴として倒されるのはあまりに可哀想だ」という考えを抱いていたことが反映されたとのこと。
シリアスを好むファンからは敬遠される向きもあるミニラとの親子愛も、これはこれで評価する声もある。
また、前作で海に消えたと思ったら人知れず内陸部の湖に潜んでいたり、埋め立て地から出現したりと、結構とんでもないところから出現することがある。
また、ヘドラ戦で片目を失ったり、片手を白骨化させられるほどのダメージを負っても短期間で復元していたりと、後のvsシリーズ以降の特徴にも通じる描写は何気に昭和の頃から登場している。
**◆三代目
&bold(){-&color(red){第三種警戒体制} Gが出現した場合-}
『[[ゴジラ(1984)]]』から『[[ゴジラVSビオランテ]]』まで登場。
初代ゴジラまで物語がリセットされていて、二代目の活躍が無かったことにされている。
耳と指の数が『逆ゴジ』以前に戻っているが、これは復活に際して初代以来の怖いゴジラを目指したもの。
また、核エネルギーをエネルギー源として行動すると明確に描写されており、そのため原子力を使用する施設や乗り物を襲撃するように描かれている。
身長:80m
体重:50000t
武器:放射熱線、放射熱弾、体内放射
伊豆諸島南端「大黒島」の火山活躍の影響で長い眠りから覚め、ソ連の最新原潜を撃沈。
体に取りついていたフナムシが放射能の影響で巨大化して人まで襲うようになる等、リアリティーを増した分だけ描写がショッキラス。
さらに静岡の原発を襲撃して原子炉の核エネルギーを吸収した後、初代と同様に東京に上陸。
[[スーパーX>スーパーX(平成ゴジラ)]]に一度はやられるが、誤発射されたソ連の核ミサイルを撃墜した際に生じた落雷で復活し、新宿副都心の高層ビルもろとも破壊した。
しかし超音波で誘導され伊豆大島・三原山の火口に落とされ封印された。
この戦いで体を構成する[[ゴジラ細胞>G細胞(ゴジラ)]]が凄まじい生命力を持っていることが判明し、様々な勢力が争奪戦を演じている。
5年後、ゴジラ細胞を使って開発された抗核バクテリアを狙うテロリストにより三原山火口が爆破され復活。
その際若干小顔になり目も小さくなり、さらに歯列も一列から鮫のような複数列となりいわゆる次項の四代目に近い顔になった。
海自の艦隊や[[スーパーX2>スーパーX2(平成ゴジラ)]]を物ともせず芦ノ湖に進行し、自らの分身とも言える[[ビオランテ]]を焼き払った。
自衛隊の予想を裏切り大阪に上陸。スーパーX2と権藤一佐が犠牲になりながらも自衛隊は抗核バクテリアを打ち込む。
原発を求め若狭に向かい、自衛隊と進化したビオランテと戦うが抗核バクテリアが効力を発揮。
そのまま日本海へと姿を消した。
その後の歴史では23世紀になっても出現が確認されておらず、死亡または半永久的な休眠状態になったと思われる。
//これは歴史を改変する前の話です
下記の個体とは同一個体なので元[[恐竜]]だが、その設定が登場する前の1985年の書籍『新ゴジラのひみつ』では初代と同じ恐竜ではなく海生爬虫類説が採用され、[[北海道]]の[[エゾミカサ竜>エゾミカサリュウ(古代生物)]]との類縁が考察されていた。
**◆四代目(新三代目)
&bold(){「前よりもずっと&color(red){大きい……}」}
本来、ビキニ諸島で三代目ゴジラになるはずだったゴジラザウルスがアリューシャン列島近海でゴジラ化した個体。
『[[ゴジラVSキングギドラ]]』から『[[ゴジラVSデストロイア]]』まで登場する。
身長:100m
体重:60000t
武器:放射熱線、スパイラル熱線、赤色熱線、体内放射
未来人によって、ゴジラが太平洋戦争時にビキニ諸島にいた[[恐竜]]「ゴジラザウルス」が核実験で変異した怪獣だと判明。
テレポーテションでゴジラザウルスはアリューシャン列島近海へ転送され、ゴジラはタイムパラドックスで消滅する。
しかし転送先の海域でソ連の原子力潜水艦が事故で沈没し、その核燃料によってゴジラ化する。
おまけにゴジラを復活させてキングギドラに対抗させようと派遣されてきた最新鋭原潜を撃沈、その原子炉や搭載されていた核ミサイルのエネルギーをも吸収し、さらに巨大かつ強大な存在と化した。
ベースが同じで登場人物も区別していないため三代目と同一個体とする場合もある。
怪獣図鑑でも三代目ゴジラと同一個体とする本がほとんどでり、『ゴジラ大辞典』などでは新三代目との名もあった。
歴史が改変されたにもかかわらず『[[ゴジラ(1984)]]』から『[[ゴジラVSビオランテ]]』までの三代目ゴジラの活動がなかったことになっていない点から、
(三代目が抹消されたのなら[[スペースゴジラ]]誕生や[[スーパーXⅢ>スーパーXⅢ(平成ゴジラ)]]も存在するはずがないため((いちおう、スペースゴジラに対しては「モスラが原因」という説もあり、スーパーXシリーズに関しては「X2は一度制作されたが未使用に終わり、X3は別に作られた」という可能性もある(スーパーXⅢはメカゴジラ・MOGERAのデータが流用されているため、X2よりもかなり後の設計である))))ゴジラ化した経緯以外は三代目ゴジラと同じ歴史を辿ったと思われる。
劇中の人物は「ゴジラが消えてキングギドラが現れた」と認識しているようだが「前より大きくなってる」というセリフもあるため、単にあの日上陸したゴジラがいなくなってるというレベルかもしれない。
その後は[[キングギドラ]]・[[メカキングギドラ>キングギドラ]]・[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]・[[バトラ>バトラ(ゴジラシリーズ)]]・[[ラドン>ラドン(怪獣)]]・[[メカゴジラ>メカゴジラ(VSシリーズ)]]・[[スペースゴジラ]]・[[デストロイア]]と死闘を繰り広げた。
この個体はほかのシリーズに比べて、熱線の使用頻度が非常に多い。
相手も嵐のように攻撃をかけてくるため、歴代でもパワーや防御力は抜きんでている。
また、熱線だけに注目されがちだが、熱線のエネルギーを体内で爆発させて全身から衝撃波のように発射する、熱線をらせん状に回転させて貫通力を上げるなどの新技を編み出したり、
敵の不意を突いて喉笛を食い破る、腕力を活かして投げ飛ばす、敵のエネルギー供給路を狙って破壊しようとするなど、敵を殺すために知恵をめぐらす面もある。
&bold(){体内の温度が極めて低い}という特徴があり、おそらくは背びれが強力な排熱器官として機能している模様。
「ゴジラは体温が低い」という設定はその後のシリーズでも時々見られるようになる((1998年のアメリカ版ジラや、2016年のシン・ゴジラなど。))。
『[[ゴジラVSメカゴジラ]]』からは、ゴジラザウルスの子供「ベビーゴジラ」と共に行動することになる。
また本作以降、ゴジラたちについて&bold(){「産まれる時代を間違えて、人間の時代をさまよう孤独な生き物」}、
&bold(){「いつか再び、自分たちが生きていける時代が来ることを信じて待ち続ける存在」}として描かれる。
それ以前も、「84」で帰る場所を目指す鳥の声に惹かれたり、「VSビオランテ」で「己の分身」というべきビオランテに異常な嫌悪感を示したり、
「[[VSキングギドラ>ゴジラVSキングギドラ]]」でかつて見知った人間と再会し、二人しかわからない感情に苦悶したり、と感情の伏線はあった。
「[[VSモスラ>ゴジラVSモスラ]]」で[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]と[[バトラ>バトラ(ゴジラシリーズ)]]が心を通わせるのを目の当たりにしたからか、
同胞(ベビー)の存在を求め、その前では「受け入れてほしい」と願い複雑な顔を浮かべる、彼を助けるために[[スペースゴジラを狙う>ゴジラVSスペースゴジラ]]など、「生きたい」という思いを強くしていった。
しかし住んでいたバース島の天然ウランが熱水噴射により急激な核分裂反応を起こして消滅。
噴出した放射能の影響で体内原子炉の自己制御ができなくなり、真っ赤に赤熱する&bold(){「[[バーニングゴジラ]]」へと変貌。死に直面する}ことになってしまう。
対処に当たったGフォースとスーパーXⅢの活躍により核分裂反応は抑えることに成功して核爆発の可能性は回避されたものの、心臓部の炉心温度は上昇し続けるままで、今度はメルトダウンの危険が迫る。
融解寸前ながらも、成長した「ゴジラジュニア」を追いかけるも初代ゴジラを滅ぼした「オキシジェンデストロイヤー」の化身「[[デストロイア]]」が出現しジュニアを失う。
怒りに燃えるゴジラにはもはや天敵であったはずのデストロイアの力も通じず、両断されたはずの肉体が瞬時に繋がりあらゆる攻撃が周囲を巻き込む大破壊を伴う等、本来は一個の生物のような恐怖といった感情を持たないデストロイアも逃げを打つ。
国際展示場でデストロイアを打ち倒し(実際にとどめを刺したのは自衛隊だったが)、放射能を撒き散らし、冷凍兵器を浴びながら東京を死の街にしながらメルトダウンし溶けていった……。
しかし、大量の放射能は死んだはずのジュニアに吸収され、ジュニアは新たなゴジラとして復活することになった。
**◆五代目?
『[[ゴジラVSデストロイア]]』のラストに登場。瀕死のゴジラジュニアが、四代目のメルトダウンに伴い放出された放射性物質を吸収して蘇生、ゴジラ化したものと思われる。彼の誕生ともに物語は幕を閉じたため、&link_anchor(ゴジラVSガイガンレクス){その後どうなったのかは不明}。
なお、漫画版では、黒木がメルトダウンした四代目をTCSの応用でジュニアにぶつけて、彼に吸収させることで生み出したことになっている。(メルトダウンによる核暴走ウィルスの拡散を止めるため)
**◆『[[ゴジラ2000 ミレニアム]]』
&bold(){「生物学的に見ればゴジラは特殊な存在だ。&color(red){計り知れない謎}に満ちている」}
身長:55m
体重:25000t
武器:放射熱線、体内放射
俗にいうミレニアムシリーズの1作目。何度も日本を襲い、作中世界では巨大災害として認識されている。
体内から『オルガナイザーG1』が発見され、ゴジラの屈強な肉体の秘密が一部暴かれた。
人間の作り出すエネルギーを憎んでいると設定され、主に発電所を襲う。
行動には静の面と動の面が見られ、
根室でトンネルの前にいた時はシャッターの光で照らされるまで咆哮もせずじっとしていたり、
フルメタルミサイルを何発も撃ち込まれた時もこれといって反撃はしなかった(背びれを発光させたりと怒りを溜め込んでいる様子はあった)が、
前述の発電所やUFO等、敵と見做したものには咆哮して怒りを露わにし、全身で激しい攻撃を叩き込んでいる。
また、霧に紛れて音も立てずに根室に上陸する、
UFOから現れた怪獣『[[オルガ>ミレニアン/オルガ(怪獣)]]』にわざと飲み込まれて中から吹き飛ばすなど、高い知性を持っていることが伺える描写もある。
最後は自分を執拗に狙う片桐を叩き潰した後、湧き上がる怒りに突き動かされるように周囲を火の海にした。
資料によっては五代目とするものもある。
基本デザインは西川伸司によるもの。通称「ミレニアムゴジラ」、「ミレゴジ」。
体の色は黒に近い濃緑色で、本作以前の直立姿勢から若干前傾姿勢になり、口も大きめに造形されているなど、より爬虫類に近い印象をもつ。
背鰭は炎をイメージした巨大かつ鋭利なものとなり、配色も従来とは異なり紫がかっている。
また、足の指の付き方は初代ゴジラのものと同様になり、歯並びもビオゴジの二列から一列に戻され、以降継承される。
本作の特殊技術を担当した鈴木健二によると「まだ成長しきっていないやんちゃな個体」としてこのゴジラをイメージしたという。
海中を泳ぐシーンではゴジラを初めてフルCGで描いている
**◆『[[ゴジラ×メガギラス G消滅作戦]]』
&bold(){&italic(){「我々人類は、何の術も無く、ただこの&color(red){魔獣}を見送るしかないのでしょうか!?」}}
身長:55m
体重:25000t
武器:放射熱線
対Gブラックホール砲『ディメンジョン・タイド』によって過去の世界から紛れ込んだ
「メガヌロン」の成虫「メガニューラ」と戦い、完全体「[[メガギラス>メガヌロン/メガギラス]]」と対決。
メガギラスを葬った後、ディメンジョン・タイドによって消滅したかに思われたが、ラストシーンでは…。
なおこの作品の歴史では初代ゴジラは1954年に東京を襲った後も倒されておらず東海村や大阪を襲っている。
つまりこの個体は初代ゴジラそのものである。
だが、あくまでもこの作品世界観での初代ゴジラであり、上述の初代とは別物。
そのことの表現として、このゴジラの着ぐるみを使ってわざわざ初代風に撮った映像が流れる。%%モノクロのギラゴジが若干シュール%%。
**◆『[[ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃]]』
&bold(){「自分の目が……&color(red){信じられません!!}」}
身長:60m
体重:30000t
武器:放射熱線
太平洋戦争で命を落とした人々の怨念の集合体として登場。
最大の特徴は白眼だけの凶悪無比なビジュアル。
白眼だけに平和ボケした日本人を皆殺しにしようと虐殺しまくる。
この個体もかなりの防御力を持ち、ごついドリルが付いた特殊削岩弾ですら外からは貫通できなかった。
設定上の身長は60mだが、作劇上はデカさを強調して撮影することを目的としていた為に2m20cmという、過去最大の着ぐるみが用意されて撮影された。
デカくて強くて、敵対した護国聖獣が可哀想になるレベル。明確に怪獣が消滅させられるシーンが登場する等、凄惨さはシリーズでも屈指。
はっきり体内が描かれたが、呑み込んだ「さつま」との比率を考えると明らかに広く、異次元空間になっているようにも見える。
最後は内部から破壊工作を行われ、首元に穴を開けられた影響で自らの熱線が暴発して消滅していくが……。
なお、怪獣映画が下火になっていた頃でハム太郎と同時上映される羽目となった為に、よい子のみんなを大泣きさせた。
**◆『[[ゴジラ×メカゴジラ]]』
&bold(){「でもゴジラは……他の[[巨大>モスラ(1961)]][[生物>フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ]]とは&color(red){別格}だわ……」}
身長:55m
体重:25000t
武器:放射熱線
1999年に自衛隊が引き揚げた初代ゴジラの骨を奪還すべく千葉県館山市に上陸、壊滅的な被害をもたらす。
その3年後、日本国民税金の結晶『[[機龍>3式機龍(メカゴジラ)]]』と八景島及び品川で対決。
絶対零度砲『アブソリュート・ゼロ』をモロに食らうも辛うじて相打ちに持ち込む。
裏設定だが、機龍に骨が使われたゴジラ=初代ゴジラの息子らしい(製作者談)。
熱線の威力が歴代に比べると低く、その頻度もかなり少ない。
また熱線を放つ時に背鰭が光る際には「ボンッボボボンッ 」とストロボのような効果音が付いている。
デザインはミレゴジ及びギラゴジに近いが、体色は黒く背びれも銀色、熱戦の色も青と平成シリーズ以前及びGMKゴジラに近くなっている。
**◆『[[ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]』
&bold(){「傷跡から、一年前と&color(red){同じ個体}と考えられます」}
因縁の機龍と再戦。
モスラも参戦し、初めて[[東京タワー>東京タワー(特撮)]]と初代以来久々に国会議事堂をぶち壊す。
成虫モスラを倒すも幼虫モスラの糸に絡め取られ行動不能に。
最後は自我を持った機龍と共に日本海溝の深淵に消えて行った……。
スタッフのイメージでは初代の息子であり、どことなく歴代よりも弱いイメージがあるのもまだ若いということなのかもしれない。
**◆『[[ゴジラ FINAL WARS]]』
&bold(){「そして地球防衛軍の最大の敵こそ、西暦1954年に初めてその姿を現して以来、幾度となく世界を滅亡の危機に陥れた怪獣の王。&color(red){その名は―――}」}
身長:100m
体重:55000t
必殺技:放射熱線、ハイパースパイラル熱線、体内放射、バーニングGスパイラル熱線
物語冒頭、20XX年の南極にて初代轟天号と決戦。
あと一歩のところまで追い詰めるも、突如起きた地震によって氷の中に落下。
若き日のダグラス・ゴードン大佐によって封じ込まれる。
それから20年後、地球に襲来したX星人に唯一対抗出来る存在として復活させられ、
轟天号の誘導によりX星人の操る怪獣たちと戦いを繰り広げる。
戦闘面に於いては、巨体に見合わぬ敏捷性と常軌を逸した怪力を生かした格闘攻撃と、圧倒的な威力を誇る放射熱線を駆使して敵を薙ぎ倒していく。
というか、格闘色の強い本映画の中でゴジラも一流格闘家の様な俊敏で的確な動きを見せる。
また、耐久力もずば抜けており、巨大なクレーターが出来るほどの爆発の中心部にいてもほぼダメージなし。
ゴードン大佐曰く「地球最強の兵器」であり、実際、最終決戦以外ではまったく苦戦しておらず、
南極でガイガン、シドニーでジラ、ニューギニアでクモンガ、日本の真鶴でカマキラスをそれぞれ秒殺。
富士山麓にてラドン、アンギラス、キングシーサーのハンディキャップマッチも軽く退け、東京にてヘドラとエビラをこれまた秒殺している。
その後ハイパースパイラル熱線にて大気圏外より迫りくる隕石を狙撃、東京の街ごと粉砕する。
廃墟と化した東京で、隕石内部に潜んでいたモンスターXと一進一退の死闘を繰り広げる。
強化改造されたガイガンの介入を受けるも、ゴジラの機転とモスラの援護でこれを脱出。
マウントをとり優勢に立つも、両者ともに決め手に欠け戦闘は長期化。
だが、モンスターXが変異したカイザーギドラには全く敵わず、瀕死の状態まで追い込まれてしまう。
絶体絶命かと思われたが、轟天号から発射された「G粒子メーサー砲」によってまさかのパワーアップ。
カイザーギドラを逆にフルボッコにし、DBよろしく宇宙まで吹き飛ばしたあげく爆砕した。
カイザーギドラを倒してもなお人類への怒りは収まらず、熱線で轟天号を撃墜する。
しかしミニラの説得によって一旦は怒りを鎮め、人類と和解、ミニラとともに海へと帰って行った。
この作品内にも初代ゴジラは存在するが、死んでいるかどうか明言されていないため、この個体が初代ゴジラの可能性もある。
**◆『[[GODZILLA ゴジラ]]』
&bold(){「We call him(我々はこう呼んでいる)……&color(red){“ゴジラ”}」}
身長:108.2m(小説版は120m) 355ft
体重:90000t
必殺技:アトミック・ブレス
久々に銀幕に帰ってきたゴジラ。
ハリウッド版ということで一部のファンから不安を覚えられたこともあったが、
日本版をベースにしつつ、水生生物という面などを入れたかのようなややリアリスティックなデザインになっている。
身長・体重は『シン・ゴジラ』の個体が登場するまでは歴代最大だった。しかしスピードはそう落ちていない。
また体内に原子炉のような器官を持ち、自ら莫大な熱エネルギーを生成することが可能となっている。
首にはあまり目立たないが、エラがついている。これで水中でも呼吸が可能。
目が小さかったりするのでアウトラインはほぼ同じなのに微妙に違う感が気になるという方もいるかもしれない。
日本版で一番近いのは多分ミレゴジ。目と頭を小さくして色を黒にするとこのゴジラに近づく。
今作の出自はかつて地球上に放射線が多かったころ(前述の日本のゴジラよりもより古いペルム紀)に、
放射線を吸収して活力にするよう進化した、「怪獣類」とでもいうべき独自の動物種の末裔。
水爆実験などによって変異したものではなく、もとから自然界に存在し、核の力を自ら活用する道を選んだ一個の生物種である。
原子炉的な器官を備えており、積極的にウラン鉱石などを摂取せずとも自活出来たこともあってか当時からすでに怪獣の王として君臨していたらしい。
しかし、それに目をつけて進化した[[天敵>ムートー]]が出現してしまったが。
ペルム紀末期の地球史上最大最凶の大絶滅で環境が激変。
放射線量が少なくなったあとは地底や海底で地球の核からエネルギーを得て暮らしていたが、
地上で核実験などの影響で再び放射線量が増えたことが引き金になり覚醒する。
覚醒した彼を脅威とみなした冷戦期の米ソが南太平洋で水爆実験と称した殺害作戦を次々決行し、殺そうとするが無論のこと死なず、
さりとて都市を破壊したり暴れることもなく海底でじっと過ごしていたが、あるきっかけを期に地上に出現し大衆の目の前に現れる……
#openclose(show=一つの可能性){
さて、ここで一つの可能性が浮上する。
このゴジラの生い立ちを思い出してほしい。
かつて地球上に放射線が多かったころ(前述の日本のゴジラよりもより古いペルム紀)に、&u(){今回のゴジラは従来のゴジラと違い、水爆実験による突然変異した恐竜ではなく、元から自然界に存在する一個の生物種である。}
それがどうしたって?
考えてみてほしい。
今回のゴジラは「ゴジラという水爆実験の影響で目覚めた怪獣」、「突然変異で誕生したゴジラという怪獣」ではなく自然界に存在する「ゴジラという種族の中の一個体」である。
つまりペルム期の地球では「ゴジラの一族」が生態系の頂点として君臨していた。
そしてゴジラ達は放射線という餌を求めて地底や海底に移住していった。
ということはだ、&b(){あの世界の地底や海底には未だに「ゴジラの一族」=「複数のゴジラ」が存在している可能性がある。}
もしそうならば彼らは地底や海底で地球の核から食べ物を得ながら、人間の知らぬところで繁殖しているかもしれない。
さらに米ソが水爆で攻撃していたゴジラが同一個体である保証はない。
ゴジラは劇中で、かつて地球上に放射線が多かったころ(前述の日本のゴジラよりもより古いペルム紀)に、放射線を吸収して活力にするよう進化した動物の末裔と言われていたので、あのゴジラが最後の生き残りである可能性もある。
だがしかし、上記の仮説が的中していた場合、あの世界には地底や海底に複数のゴジラが潜伏していることになる。
もしも人類が原子力の使い道を誤った場合、第二第三のゴジラが容易に出現するかもしれない。
再び地球がゴジラの王国になる可能性すらある。
…実にロマンと恐怖を感じる話ではないか。
}
水爆をぶつけられたりタコ殴りにされても人類に対し明確な敵愾心を持っていないなど、態度としては超然的という言葉がふさわしいか。
物語後半で主人公フォードと目が合う場面があるが、その時も何もしなかった。
自然そのものと言った風情であり、凶暴性はあまり感じられない穏やかなタイプである。
初代ゴジラやほとんどの場合は核実験によって安住の地を追い出されたり、生物としての有り様を捻じ曲げられたわけだが、
こちらは逆に核実験などのおかげで環境がお誂え向きとなって地上に戻ってこれたため、むしろ感謝してすらいるかもしれない。……それはないか。
とはいえハワイ上陸時には津波を彷彿とさせる大波を起こしたり、
逃げ遅れた民間人が数多くいるゴールデンゲートブリッジを平気で破壊したりと人類にとって脅威なのは確実である。
我々が無意識のうちに小さな虫を踏み潰すのとよく似た感じで捉えるのがいいだろうか。
敵とみなしたものには長い尻尾といつもより逞しい腕を振るい、積極的に噛みつきに行くなど自身の爪牙を駆使しアグレッシブに戦う。
肉弾戦志向のようであまり放射能火炎を吐かないが、ここぞという時には威力の高い青白い火炎を吐く。
ただこれは体力の消耗が激しい最後の切り札らしく、あくまでも奥の手。
これの使用時には従来のゴジラ同様に背びれが光るが、尻尾の先端から徐々に光っていくという独特の演出がなされる。
威力自体は高く、放射能耐性のある相手にもかなりのダメージを与えられている。
口移し熱線の残虐ファイトっぷりはもはや伝説である。
核実験と称して水爆を何発も喰らったがついに殺せず、逆に変異したと劇中で語られ、
至近距離からのミサイルや戦車の砲撃もまるで通用しないといった具合にどこぞのマグロ食いと違って恐ろしく頑丈である。
作中では倒壊するビルに巻き込まれたりと情けない瞬間もあったが、日本人の心に残るゴジラ像に近しいゴジラとなっている。
そもそも200m級のビルが普通になった現代でビルの下敷きはいくらゴジラでもダメージは免れないのである。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){四代目だってバトラにビルや観覧車で殴られたら気絶してたしね}}
#region(注意!ゴジラKOMのネタバレを含みます!)
ドハティ監督の意向で背びれが初代に似た形に変えられ、脚部や爪もより大きく太くなっている。
身長:119.8m
尾長:177.4m
体重:9万9.634t
必殺技:アトミックブレス
超古代文明において守護神として人類と共存し、そして崇拝されてきた存在である。突然のエンシェントルーンカタカナに度肝を抜かれた人も多かっただろう。
宇宙からの侵略者であるキングギドラと戦い、ゴジラの通り過ぎた後は自然が再生されるなど恵みをもたらす存在でもある。
また、モスラとは共生関係にある。
復活したキングギドラを追い、交戦するが投下されたオキシジェン・デストロイヤーによって大ダメージを受ける。
その後地球内部の空洞にある遺跡で眠りについていたが、芹沢博士の文字通り決死の活躍で膨大な放射能を供給され覚醒。
モスラとともにキングギドラと戦った。
が、あまりにも放射能が急激かつ膨大な量を供給されたため、体内原子炉が爆発寸前に至る。
それほどまでに高出力臨界寸前までパワーを引き上げても今作のキングギドラは圧倒的に強く苦戦。
大ダメージを受け更に核爆発まで時間がなくなっておりあわやここまで…
と思われたが最期の力を振り絞ったモスラと融合し、バーニングゴジラとなってキングギドラに再生のスキすら与えず撃破する。
四代目は不可逆でそのままメルトダウンを起こし溶けて消滅したが、こちらはエネルギーを放出した後は元の体色に戻っている。
#endregion
なお、劇中でゴジラと呼ばれる理由については明言されていないが、
パンフレットによれば初代ゴジラ同様「大戸島の伝説の怪獣『呉爾羅』」に倣って呼ぶようになったとされている。
そのため他の面々が英語読みの「Godzilla」(ガズィーラ)であるが、芹沢博士役の渡辺だけは一貫して「Gojira」(ゴジラ)と発音している。
撮影時には監督から英語読みで呼ぶように要求されたが、渡辺氏は日本人としてのこだわりからそれを拒否して日本読みの発音を通したという。
結果的にこれは良い方向に転び、涙腺の弱いゴジラファンは予告のこの発音の時点で泣いたとかなんとか。監督も、観客の好意的な反応を見て渡辺氏の判断を称賛している。
また、KOMではドハティ監督のこだわりによりモナーク基地でのコンピューターに表示されたゴジラのスペルもGOJIRAとなっている。
ドハティ監督にとっては日本語の表記こそが聖典であり、そのスペルに従うことが大切とのことらしい。
なお、KOMではゴジラを信仰していた超古代文明のゴジラを祭る神殿の壁にカタカナで『ゴジラ』と表記されていたことから、
KOMの世界観ではカタカナは超古代文明由来の文字であり、なおかつ超古代の時点でゴジラはゴジラと呼称されていたらしい。
意味が分からないと思う人もいるかもしれないがそういう世界ということで納得するしかない。
#region(注意!ゴジラvsコングでのネタバレを含みます!)
ギドラを征して再び地球のタイタンの王へと君臨してから五年後のゴジラ。
体格は据え置きだが、前回よりも更に本調子に戻ったことで圧倒的な身体能力を発揮するようになっている。
特に、必殺のアトミックブレスが過去の出現時とは違い、瞬間的にチャージ→発射までのプロセスを行うことが可能となっており、おまけに威力を途切れさせることもなく連発どころかレーザー光線を思わせる程の持続までが可能と、反則的なまでの強さに達している。
タイタン達が出現するだけで地球の生態系を回復させる副次的効果を発揮し、その王であること。
また、五年前のギドラとの戦いの経緯から人類の中からも救世主と崇める勢力が出ていたものの、突如として人類に牙を剥いたかのように攻撃を開始。
特に、巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティックス」の施設に多大な被害を与え、この行動にはモナークも困惑と諦めによる、再度のゴジラを危険視する動きを強め、件のエイペックスのCEOのウォルター・シモンズはタイタンその物を危険視する世論を形成しようとしていた。
そんな中、モナークは古代の地球でゴジラと覇権を争っていたコングの生き残りを髑髏島で発見した後、長年に渡り監視下に置いていたがコングが成体に達した今ではそれにも限界が生じており、外に出してしまってはゴジラに襲われる危惧が生じるとして研究者のアイリーンが悩んでいた所でエイペックスの依頼を受けた元モナークの同僚のネイサンが地球中心部の大空洞を探索する為に、その大空洞が故郷と思われるコングを利用させてくれることを提案……悩んだものの了承する。
果たして、コングの海上輸送中に襲撃に現れたゴジラは海というアドバンテージもあってか輸送艦隊に甚大な被害を与え、コングも援護がなけれは殺されかけてしまう事態に。
その後、コングを空中輸送からの南極大陸への移送→地底世界への探索をしている隙にゴジラは“目的とする存在”が運び込まれたエイペックスの秘密研究所がある香港へ襲来する。
コングの導きで地底の大空洞=古代に於いてコングが王として崇められていた玉座に帰還させると共にエイペックスは目的としていたタイタン達の力の源である地球その物のエネルギーとも呼ぶべきエネルギーを発見→そのデータを秘密研究所に送り、回収していたギドラの頭部を素体と生体コンピューターとして利用した、“人類が再び地球の盟主となる”ことを目的として作り上げられた対タイタン用決戦兵器メカゴジラを完成させる。
そんな中、自身にも関係のある大空洞でのコングの気配を感じたのか、或いは自分達の源泉となるエネルギーの始動を感じ取ったのか、ゴジラは香港から大空洞までを熱戦で貫くと、ゴジラの気配を感じ取ったコングはその大穴を抜けて香港に出現。
大空洞で見つけた、過去の同族が残したゴジラの背鰭から作られたと思われる、ゴジラのアトミックブレスをも受け止められる斧を武器に再度の戦いに挑む。
圧倒的な攻撃力を持つゴジラに高層ビル群を飛び抜ける機動力を武器に挑んだコングは地上であっても不利であったが、アトミックブレスを受け止めつつの斧による一撃でダウンさせることに成功する。
……しかし、ややあって復活したゴジラは四つん這いになると獣を思わせる動きでコングを蹂躙、倒れたコングの胸部を踏みつけ勝利の雄叫びを挙げる。
しかし、そこに完全にタイタンとしての力を得たことでギドラの本能が目覚めたメカゴジラがゴジラの気配を感じ取り人間の側から見れば暴走状態となって起動。
五年前の恨みもあってかゴジラを圧倒するが、そこに心肺停止状態からネイサン達の手により蘇生させられ、心を通わせるジアによりゴジラは敵ではないと説得されたコングが介入する。
復活した“偽りの王”は尚もゴジラとコングが昨夜からの闘いで疲弊していたこともあってか二体相手でも圧倒したかに見えたが、ゴジラは機転により自らのアトミックブレスをコングの斧に発射。
こうして、エネルギーをチャージされた斧はメカゴジラのボディを易々切り裂き四肢をもがれ、最後は素体であるギドラの首が引き抜かれた。
……最大の驚異を再び排除することに成功したゴジラはコングとまたもや対峙するも今回は戦わずに背を向ける。
こうして、ゴジラは再び何処かの深海へ消え、コングは故郷である大空洞に作られた新たな住処で自他共に共に穏やかな暮らしを送るのだった。
#endregion
モンスターバースが企画されて以降の最大の見所として予告されていた怪獣界の二大巨頭の激突。
監督のアダム・ウィンガードが予告していた通り“完全決着”を付けられたことに驚きの声も。
**◆『[[シン・ゴジラ]]』
&bold(){「あれが&color(red){ゴジラ}か……」}
・身長:118.5m
・全長:333m
・体重:92000t
・必殺技:放射線流
ギャレス版ゴジラに触発され制作されたFW以来となる日本制作によるゴジラ映画『[[シン・ゴジラ]]』に登場。
歴代最大サイズの大きさもさることながら、体が赤く発光しており(初代ゴジラの色ネタもあるとか)、
頭も深海魚めいたかなり奥まで裂けた口に乱杭歯という不気味なスタイルであり、瞳も小さく悍ましい姿をしている。
[[腕が飾り程度の大きさ>ティラノサウルス(古代生物)]]で、身長ほどもある長大な尻尾も特徴であり、歴代ゴジラと比べても非常に異質なスタイルと言える。
また背びれの数は従来の規則正しいものと違い、ランダム配置された独特の形状から五列(七列)に見えるようになっている。
が、一応メインとなる背びれは従来通り3列とのこと。
実は公開前に予告編やTVスポット、雑誌等で公開され、モンスターアーツ、ソフビで発売されていた姿は&bold(){「第四形態」}と言える姿。
劇中で全体像未登場の第一、初めて姿を現した第二、第二が更に地上に適応した第三を経て「進化」した姿が有名なゴジラっぽい姿なのである。
つまり何かというとこのゴジラ、放置すると&bold(){ヘドラやデストロイア同様無限に「進化」していく可能性が高い}のである。
外部からの様々な刺激によってそれに適応した進化を行うため、&bold(){翼を生やして飛行能力を手に入れたり、より動きやすい小型に変異したり}する可能性もあるという。ひぇぇ…。
さらに、すごく大雑把な言い方になるが、空気や水から核エネルギーを生成する熱核エネルギー変換器官――つまり核融合炉を体内に持っており、
生命維持に必要な分どころか、進化すら可能とする膨大なエネルギーを自前で賄えるため、生物でありながら食事すら必要とせず(作中では霞だけ食べて生きる仙人に例えられている)、
生物なら避けて通れない『死』すら超越した完全生物である可能性も示唆されている。
破壊跡から新元素が発見されているため、いつもの核分裂だけでなく核融合も行えると推測されている。
また、その膨大なエネルギーを用いての無性生殖も可能と分析されており、放置しておけば上記の無限に進化する性質を持ったこの完全生物が無数に増えていくことになる。
&bold(){&color(red){要約すると、いつものゴジラにデストロイアの進化能力、マグロ食ってるイグアナ怪獣以上の増殖能力、おまけにヘドラ並みの不死身性を付加した超生物}}。
どうすりゃいいんだよこの化物……。
出自は、かつて核開発が華やかなりしころ、海底に野放図に捨てられた放射性廃棄物の影響で放射能まみれとなった環境で、
それを食するのに適応した海洋生物の成れの果てらしい(ちなみに、現実でもチェルノブイリ付近には放射線を好む細菌が実在するそうである)。
劇中ですら急速な進化をしているため、もとの姿は不明。そもそも爬虫類なのかすら不明である。
人類の8倍の情報量を誇るDNAを持っているらしい(これもちなみに、人類のDNAより情報量が多いだけの生物なら色々といる)。
命名はアメリカエネルギー省(通称「DOE」)でゴジラを研究していた専門家・牧吾郎が出身地大戸島の神の化身「呉爾羅」より名付けた。
アメリカのコードネームは「GODZILLA」で、こちらも牧教授が名付けたらしい。
頭のGODは「語源の呉爾羅が神の化身だったことに由来するのではないか」という推察がされていた。
なお、映画の企画中では「地中貫通爆弾を喰らって分割されるが、シャム双生児状態で2つ目の頭を作る」「殺到するミサイルを撃ち落とすために全身から8つの頭を生やす」という地獄絵図も考えられていたが、
東宝側はイメージイラストが提出された時点で即、却下している。……見てみたかったというか、実現しなくてよかったというか。
#openclose(show=以下、各形態について){
◆&bold(){第一形態}
&bold(){「総理、海底に&color(red){何者か}がいる可能性があります」}
東京湾に出現した当初の形態。
長大な尾を持つ%%ヘドラ%%オタマジャクシのような形態らしいのだが、この時確認出来たのは尾の部分のみ。
そのため詳細な外見は不明。劇中の台詞によるとヒレ状の脚部を持ち、歩行を補助的な移動手段として水中を移動するらしい。
魚類に、それもかつて陸に上がろうとしたタイプのシーラカンスや肺魚に近い姿だったと思われる。
アクアトンネルほか海底トンネル2本を破壊し呑川を遡上。蒲田付近で第二形態に変態し上陸した。
◆&bold(){第二形態}
&bold(){「えっ、&color(red){蒲田}に!?」}
・身長:28m
・全長:122m
上陸時に姿を現したが、特徴的な背鰭が見られるにもかかわらず、もはや何者かよく分からないグロテスクな姿。
首には多重のエラがあり、鰓孔から赤い体液を垂れ流し(両生類が肺呼吸に切り替える時に起きる生理現象と同一という考察もある)、
ずんぐりした頭部には深海魚めいたつぶらな瞳と、不揃いな牙を生やした半開きの口、
前脚はまだ未発達で体内に収納されており、肘の部分だけが張り出した状態。
対称的に発達した後脚でシャカシャカ這いずり回る姿はかなり嫌悪感を抱かせると思われる。
%%好奇心旺盛に車列に頭を突っ込んでかき分ける姿は少し可愛いかもしれない……?%%
体色はゴジラの黒ではなく黄土色というか黄色っぽい色。
一見ではゴジラと認識できないその見た目から「アイツ」とか「蒲田のアイツ」とかいろいろ言われているが、
初代ゴジラの出自が「海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物の末裔」と言われていた点を踏まえると
この形態はその「海棲爬虫類から陸上獣類への移行期」である…のかもしれない。
生態? からすると恐らく両生類フェーズといったところか。元ネタだけあって頭からエラの辺りはラブカにそっくりと評判。
特に危なっかしい能力があるわけではないが、
海水を沸騰させる異常に高い体温と巨体はそれだけで脅威であり、劇中では上陸後、品川など市街地を歩き回って破壊した。
避難しようとした家族が残されているマンションに圧し掛かり、破壊するシーンはなかなか胸に来る。%%真のトラウマもののシーンはこの後に存在したが……%%
ちなみに第二形態と下記の第三形態の存在は映画公開までその存在を完全に身を潜めており、(あったとしても『新怪獣A』『新怪獣B』としての名称のみ)
ゆえに第二形態がスクリーン上に初登場した瞬間、あまりにも皆がよく知るゴジラ像とかけ離れた姿に対して、
多くの観客が『&bold(){なんだコイツ!?}』『&bold(){これが今回の敵怪獣?}』と思ったそうな。
怒涛のインパクトも相まって、妙に癖の強い人気を確立。
ネット上では出現地である蒲田の地に肖り「&bold(){蒲田のあいつ}」「&bold(){蒲田くん}」「%%汚いベビーゴジラ%%」といった渾名で有名。
キモかわいいと評する声も多く、Twitterやpixivなどではこの形態を可愛く書いた絵が投稿されている。
特に「蒲田くん」の名称は&bold(){公式側や出演者も周知の上で当たり前のように使っている。}
◆&bold(){第三形態}
&bold(){「目標が報告と違う。繰り返す、&color(red){目標が報告と違う!}」}
・身長:57m
・全長:168.25m
第二形態が東京を這いまわる内に更なる陸上への適応を試みて進化したと推察される形態。
第二形態が両生類フェーズとするとこちらは爬虫類フェーズ、と言ったところか。
鰓孔は塞がり、後脚のみで直立し、腕も前腕部が皮膚を突き破って指や爪が形成され、それらしい形にはなったがそれでもなお飾りに等しい。
体色は黒ずんだ赤褐色になり、見慣れたゴジラのイメージに近くなったため、第二形態でミスリードされた観客はここでコイツの正体がゴジラだと気付いたことだろう。
なお後述の第四形態があるためつい忘れがちだが、こいつの体高はこれでも&bold(){約60m}と上記のミレニアムシリーズ並の大きさである。
しかし、自衛隊がいよいよ害獣駆除目的で出動したが特に戦うことなく(逃げ遅れた住民がいたことで攻撃が中断されたのもあったが)、一時的に上記の第二形態に退化し、東京湾に引き返し姿を消した。
一時撤退したのは、短いスパンで二度も進化したことで身体に熱が籠り過ぎたことと、[[身体の冷却機能>ゴジラVSビオランテ]]が上手く働かなかったことで、海に戻って身体を冷やす必要が生じたかららしい。
……もしここで仕留められていたら……ねぇ。
◆&bold(){第四形態}
&bold(){「さらに進化した、&color(red){ゴジラ第四形態}です」}
予告編等でよく見せていた姿。いよいよ完全に我々のよく知るゴジラと化した。
冷却機能を安定化させた影響なのか第三形態より巨大化し、その巨大化した体に迫るほどの長さを誇る尻尾が特徴的。
くりくりっとした深海底に適応していたとみられる目は地上の光量に適応するためかほとんど大きさが変わっておらず、頭部全体の比率で比べると非常に小さくなった。
両腕は初代ゴジラ同様小さくて細く、ずっと手のひらを上に向けた状態のままであり、ほとんど使用している様子はない。
ゴジラらしさの象徴といえる異常なタフネスは無論健在。
機関砲による合計1万6千発もの攻撃やTOW対戦車誘導弾、ヘルファイアミサイルなど対戦車ヘリコプター隊の全火力を頭部に投射してもまったくのノーダメージ。
10式戦車や自走砲の砲撃を脚部に集中しても少し脚が止まる程度であり、嫌そうに吠えることすらない。
F-2搭載のJDAMですら毛ほども効かず、結局有効打になったのは米軍のB-2から投下され、頚椎部に直撃した&bold(){架空の兵器}バンカーバスターMOPⅡ((2016年10月現在アメリカ空軍によって開発が主導されている大型貫通爆弾、通称MOP(アメリカ軍における制式名称は、GBU-57)の強化版と推定される架空兵器。本作における唯一の超兵器といえる))のみであった。
体内の原子炉を保護するために外皮が硬くなっていると考えられるが、それでも核シェルターを突き破る弾頭でもなきゃダメージを与えられないという……。
そして、致命傷にはならなかったとはいえこの航空攻撃はさすがに痛かったのか、対空攻撃に適応しさらに進化。遂に熱線・『放射線流』を吐く能力を会得するに至ってしまった。
この熱線描写は中盤のクライマックスを飾るもので、その鮮烈極まりない演出は観客に大きな衝撃を与えた。
-背中の発光が&color(purple){紫系の色}
-放射熱流発射時が下顎が二つに割れて非常にグロいビジュアル(実在の蛇が下顎が割れるようになっているが、口が食物摂取に一切関わっていないことも示しているのか? それとも[[アメリカ版のコイツ>ドラコ(ウルトラ怪獣)]]だろうか)
--熱線に至るまでのシークエンスで黒煙噴出→保護のためか眼球を瞬膜が覆う→超広範囲に火炎放射という流れがある
-満を持して放たれた熱線は&color(purple){紫色のレーザー}
--当たると爆発するビームというか切断されるレーザーメスめいたモノ。ある意味こちらが本物の「熱線」と言える。全体的にナウシカの巨神兵的(the庵野って感じ)。
-体内放射の要領で&bold(){背ビレや尻尾の先端からも発射可能。}加えて&bold(){&color(red){[[背ビレからは十数発の熱線を一斉に発射出来る>ゴジュラスギガ]]}}トンデモ性能。
--おまけに非常に精密な狙撃が可能かつ長射程であり、&bold(){霞ヶ関付近を中心とした3区を薙ぎ払い、放射能と瓦礫まみれの死の土地とし、さらに超高空を飛翔していたB-2にもピンポイントでぶち当てて3機撃墜に成功している。}
--その精密さの秘密はフェーズドアレイレーダーに似た器官があるため(アメリカ科学者談)。究極のステルス機B-2を捉えるレーダーって凄い話だ
-休眠状態でも自身に近付く航空物体を捕捉・ピンポイント射撃で撃墜する
……という具合である。
火炎が変化するため、この熱線…『放射線流』の正体はプラズマジェットと推察されるが、それにしても射程と精密性が宇宙から迫る妖星ゴラスをぶっ飛ばしたFWゴジラに迫るというのは中々トンデモである。
少なくとも航空攻撃への対応力という点では歴代最強のゴジラである事は確定的と言えよう。
「特撮の航空戦力は近寄りすぎだから距離を取れ」とよく(ネタで)突っ込まれるが、リアルな運用を考えた本作でもあっさりやっつけてしまった。本当にとんでもない。
ちなみに前段の火炎放射の火力自体もとんでもなく、ビルの谷間を舐めるようにして広範囲に勢いを衰えさせることなく広がっていった。
ただし、この『放射線流』はその威力に反比例するかのように反動なども重く、ゴジラにとっても『諸刃の剣』である。
エネルギーの消耗が激しく(それでも&bold(){30分~一時間はぶっ続けで吐ける})、ひとしきり吐き出してエネルギーを使い果たすと活動を停止し休眠状態に入ってしまう。
一旦吐くと発射する部位は変えられても完全に中断することはどうやらゴジラ自身にも不可能らしく、最初に使ったシーンでも目的であった航空機を撃墜後もエネルギーを使い切るまで吐き続けている。
なお、エネルギーの消耗具合を表すかの如く、休眠状態に入ったゴジラは劇中では450時間程度、だいたい19日の間眠り続けている。
復帰後は火炎の経由無しで直接熱線を吐くようになったが、これが火炎に戻ったらガス欠間近の合図。
◆&bold(){第五形態}
&bold(){「&color(red){事態の収束}にはまだ、程遠いからな……」}
映画の最終盤で存在が判明した、&bold(){ゴジラの分離増殖体}。
度重なる進化の末に&bold(){人型の骨格}を手に入れたが、その背や肩からはゴジラの証である背ビレが映えている。
なんというか、やはりシルエットは巨神兵っぽい。
第四形態の尻尾先端部に数体が形成されていたが、本体が凍結した影響で動く前にこちらも凍結している。
しかし、もしもその凍結が溶けたら……
『日経サイエンス』にて行われた『シン・ゴジラの科学』という特集記事では、生物や放射線の一流研究者が大真面目に第六形態以上の形態を予想する企画が行われており、
彼らの予想では、第六形態で作中でも危惧されていたように翼が生えて飛翔可能となるほか、永久機関を手に入れて放射線流を撃ってもエネルギー切れが起きなくなり、
第七形態ではあらゆる物質や元素を作り出せる、『宇宙』としか言いようのないモノを体内に備え付け、地球を飛び越えて宇宙のあらゆる環境に対応できるように進化。
その第七形態をも上回る第八形態では、宇宙という枠からも脱した『神の次元』に達するだろうとのこと。よくわからんが、他作品の[[こんなの>ラ=グース]]みたいな次元ということか。
一応断っておくと、あくまで外部の人間が予想したもので、実際に公式でこうなるとかアナウンスされたわけではない。
このシン・ゴジラの最大の特色の一つは&bold(){明確な「意志」というものが見えないこと}だろう。
GMKゴジのように怨念を撒き散らすわけではなく、VSゴジラや昭和後半期、FWゴジラのように(それぞれ方向性は違うが)他者との意思疎通めいたことをしつつ行動するわけでもなく、
『モンスター・バース』ゴジラのように超然的に自然の摂理に沿って天敵を倒しに来たわけでも、機龍ゴジやビオゴジのように同族に惹かれて動くわけでもない。
目は初代ゴジラのように下を向いているが、人間を意識しているのかさえ不明。
気の赴くままに動きまわり、新しい環境や刺激に対応して進化し、新たな力に戸惑いつつ使い方を身に着けていく。そのさまは無邪気さを感じないこともない。
作中に於いても&bold(){「移動しているだけだから思考が分からない」「なんでこっち(東京)に来るんだ!?」}と、ゴジラの意図の不明瞭さを示すシーンが幾つか見られる。
結果として未曾有の大破壊を撒き散らすので恐ろしさが先に立つが、彼?に明確な悪意は(一見すると)存在しない。
『放射線流』も、空から降る体を貫く爆弾を破壊するために防衛本能から身に着けたものである。
アメリカが研究していた際にはもっと小型だったというゴジラが、ここまで急激な進化を起こし巨大化したのは牧悟郎の関与が疑われているが……。
}
余談だが、今作は下記の「ゴジラ対エヴァンゲリオン」以外にもさまざまな企業などとタイアップしており、
このゴジラも本編の破壊活動や不気味さとは裏腹に精力的な宣伝をしており、一部の人からは可愛いとか言われたりもしている。
挙句の果てには[[他のヒーロー達と一緒に合体までした> シン・ユニバースロボ]]。
**◆『[[GODZILLA(アニメ映画)>GODZILLA3部作(アニメ)]]』
&bold(){「俺は……&color(red){貴様}をぉぉぉぉッ!!」}
・身長:50m
・体重:10000t
・必殺技:高加速荷電粒子ビーム
『[[シン・ゴジラ]]』と並んで進行していた企画であり、日本の本流のシリーズでは初となるアニメ作品におけるゴジラ。
本作における地球は、1999年に突如現れたのを皮切りに以降何度も怪獣によって蹂躙されており、
なかでも2030年に出現したゴジラは、あくまで生物の延長線上に留まっていたそれまでの怪獣達とは一線を画す存在である。
口先から放たれる&bold(){「高加速荷電粒子ビーム」}は山脈を穿ち、大陸のプレートをも溶解させるほどの威力。
加えて電子機器を無力化するEMPを伴い推定30kmもの射程距離を持つ恐るべき武器。
さらには驚異的な再生能力と核攻撃の熱量にすら耐えうる泡状表皮、
金属繊維によく似た体表から発する電磁波により形成される&bold(){「非対称性透過シールド」}によってあらゆる攻撃を無効化する。
地球人と同盟を結んだ異星種族のエクシフやビルサルドの叡智をもってしてもついに撃退することは敵わず、
ゴジラによってあわや滅亡寸前にまでその数を減らされた人類はやむなく地球を発ち、他の星への移住という道を選ぶこととなってしまった。
濃い緑がかった体色をしている他、背鰭は柊の葉に似ておりさながら苔むした巨木のようである。
全体的なシルエットは比較的従来のゴジラに近い一方、ほっそりした上顎に牙の無い口内など顔つきはかなり独特(正面からだと特に顕著)。
眼球も他のゴジラに比べてあまり自己主張しておらず、アングルによっては穏やかな表情にも見える。
デザイナーが本命の顔と、引き立て用に極端に細長い顔と極端に短い顔を監督に見せたところ、''「一番長い顔よりもっと長く」と言われた''とか。
#openclose(show=「こちらでは20年。そちらでは2万年ぶりの再会だ」){
ゴジラにより両親を喪い、復讐と地球奪還に燃えるハルオ・サカキ大尉の立案した対ゴジラ戦術論文を元に弱点を看破され、
多大な犠牲を払いながらも発案された作戦により、地球最大の脅威であったゴジラは人類たちの手に寄り殲滅された…。
……しかし、それは決して勝利などではなく、新たな絶望の幕開けでしかなった。
&bold(){「久しいな……&color(red){破壊の王}よ」}
・身長:推定300m以上
・体重:推定100000t以上
・必殺技:超振動波、プラズマ衝撃波
ゴジラに勝利し、つかの間の休息にいた人類たちにその存在を誇示するかのように姿を現した、ゆうに300メートルを越すそれこそが
&bold(){2万年の時を経てさらなる巨体へと成長を遂げた、かつて人類から地球を奪い、ハルオの両親を殺した“ゴジラ”そのものであった。}
ハルオたちが倒したのは&bold(){「ゴジラ・フィリウス」}と呼ばれる、オリジナルから分裂して生まれた分身体にすぎなかったのである。
その巨体はひとつ咆哮をあげるだけで超振動波となってあらゆるものを粉砕し、
さらには帯電させた尻尾を振るうことで衝撃波を伴うプラズマの刃を発生させるという、新たな能力を身に着けている。
これらの武器をもって、元来持つ熱線すら使うことなく討伐部隊を全滅(先述のフィリウスとの戦いで消耗していたとはいえ)させた。
身長は『シン・ゴジラ』における個体の118.5m(第4形態時)を遥かに凌駕する300mで、現時点で歴代最大サイズを誇る。
一方体重の方は約10万トンと、確かにこれまでのゴジラのなかでは最も大きな数値ではあるものの、比重としては軽い方に入る。
起源が植物ということもあり、体内構造が異なるのかもしれない。
また、作中の台詞から厳密には300mを超えているであろうことが示唆されている。
この2万年後のゴジラに対する公式での呼称は&bold(){「ゴジラ・アース」}。
“地球”の名を冠した彼のその圧倒的な存在感は、ハルオや視聴者に絶望を味わわせるには十分なものであったといえよう。
もっとも、「今回のゴジラはシン・ゴジラのものをも凌ぐ歴代最大」と謳われていながら
本作公開前に発表されていた身長・体重のデータは昭和ゴジラとあまり変わらないものであったため、その点で訝しく思っていたファンもいたようであるが。
ちなみにアースはフィリウスに比べ、下顎の突起が若干鋭く伸びているのでこちらで見分けられる。
}
**◆『[[ゴジラ S.P<シンギュラポイント>]]』
&bold(){抗えない&color(red){&ruby(ゴジラ){未来}}を、覆せ。}
千葉県房総半島の"ミサキオク"にて古くから伝わる伝承に存在し、紅く染まった海より現れる終末の獣&bold(){『古史羅(ごじら)}}と記されていた怪物。
登場人物の台詞等では&bold(){「抗えない“未来”」}、&bold(){「破局」}と称されており、今作のゴジラ出現の危険性が示唆されている。
今作のキーアイテムとなっている"アーキタイプ"の原材料、"紅塵"を撒き散らし、水や空、大地を紅く染めていく。
さらに自らのDNAを書き換えて姿を変化させる能力を持つ。
#region(以下、各形態について)
◆&bold(){ゴジラ アクアティリス}
深度900メートルの所を500ノットで泳いでいる姿が潜水艦によって確認されている、「第一形態」とでも言うべき存在。
PVにてその姿が公開された際には、あの「恐龍」ではないかと推測されており、公式サイトでも名前や姿が伏せられていた。
…が、バンダイにて発売されたソフビ、「ムービーモンスターシリーズ」にてその名称が判明した。
赤いモササウルスのような外見をしており、四肢はヒレ状になっている。
第6話にてマンダの群れを追ってその全体像を表した。そのままマンダの群れを仕留めつつ、東京上陸する。
そして、「第二形態」へと進化するのだった…。
◆&bold(){ゴジラ アンフィビア}
第7話で東京に上陸を果たしたゴジラアクアティリスが変化した形態。
ニュースにてゴジラの名称が与えられる。
OPにてその姿が映し出された際には、あの「むささび怪獣」ではないかと推測されていたが、またまたムービーモンスターシリーズにて名前が判明した(背中にゴジラを彷彿とさせる背びれが生えていることから、アクアティリスのようにゴジラの形態の一部ではと推測していたファンも多少なりともいた模様)。
第8話で代々木公園での自衛隊からの砲撃を受けてマイナス20度の冷気を口から放ち、その砲撃の爆発が冷気に触れた途端爆炎へと変じて一帯を巻き込む熱膨張を起こして周囲500mを吹き飛ばした。
自らは紅塵を結晶化させ石化したような蛹のごとき姿になって活動停止した。
…かに思われたのだが、「第三形態」へと変貌を遂げた…。
◆&bold(){ゴジラ テレストリス}
第9話にて活動停止し蛹のような状態となっていたゴジラアンフィビアがさらに変化した形態。
恐竜のような完全な二足歩行形態となり、「原始恐竜」やどこぞの「マグロ食ってるやつ」を彷彿とさせる外見になった。
こちらも、例によってムービーモンスターシリーズにて名前が判明した。
攻撃を予期した対象箇所の硬化、組織の急速な再生等が可能であり、それを応用して(爆弾投下を予期して着弾前に)組織を触手のように急速に成長、変化させて着弾と同時に破裂させて本体への衝撃を抑えるという芸当も可能(劇中では「リアクティブアーマー」と称されている)。
また、背びれを青白く光らせながら口先に「光輪」を形成し、発射する能力も見られる。
羽化と同時にそれまで地面に積もっていた紅塵が再び巻き上がり、まるできのこ雲のように空に沸き上がった。
その後赤い液体を嘔吐したりしながら(おそらく蝶が羽化したときに老廃物を出す行動と同じと思われる)東京を闊歩していたが、再び上空からの爆撃を受け背中を貫通されるほどのダメージを負うが、続けて投下された爆弾を予期したかのように背中から赤い触手を発生させて本体への着弾前に握り潰し、相殺した。(この後、背びれを光らせながら口元に光輪を発生させたがすぐに止めてしまった)
第9話ラストにて、東京上空にはゴジラが発生させたとおもしき紅く禍々しい巨大な積乱雲が出来ていた。
まるで『破局』の始まりを告げるかのように……
続く第10話では突如東京に出現した超巨大な黒いラドンが襲撃してくるも、青白い光輪を発射して一撃で仕留める。
その後、自衛隊が展開したゴジラ排除作戦により陸空からの集中砲火を受ける。リアクティブアーマーでも対処しきれないほどの攻撃を受け続けたが、黒煙の中から現れたゴジラは…、
#center(){&bold(){「&color(red){破局}が始まる…!」}}
◆&bold(){ゴジラ ウルティマ}
今のところ確認されているゴジラの「最終形態」。
千葉県房総半島は"ミサキオク"にて古くから伝わる紅く染まった海から現れる「終末の獣」とも称される怪獣であり、その伝承を描いた浮世絵には『古史羅(一見「こしら」と読みそうだが、実際には従来通り「ごじら」)』と記されている。
劇中から80年以上前の戦時中の日本にも出現し甚大な被害を出したようだが、戦後の混乱とともに人々の記憶から忘れられ、その白骨化した死骸は軍の管理下のもと地下施設に封印されていたが、当時生き残った被災者が施設ごと買い取った。
未知の物質"紅塵"を大量に発生、制御する能力をもち、ゴジラ自体が紅塵の発生源たる成長する『特異点』とも言える存在となっている。
己のDNAを激変的に書き換え、進化を操作する能力を持ち、海棲恐龍を思わせる水棲形態から始まり、上陸したての山椒魚のような両生形態、自ら火に焼かれて蛹化を経て羽化した肉食恐竜に酷似した陸棲形態を経由した果てにこの姿へと成長を遂げた。また、公式サイトの解説によると「成長しきったところで、「さらなる存在」へ至るのではと考えられている」とのことだが、その真偽やその際に何が引き起こされるかは不明。
第10話後半、夜間自衛隊と交戦し集中砲火を浴びていたゴジラテレストリスが爆炎と黒煙の中で突如この姿へと変化した。(テレストリス自体、自ら炎に焼かれたことで別種と呼べるほどの変化を遂げたとされるため自衛隊の攻撃によってさらなる進化を遂げたとも考えられる)
進化後は自衛隊の攻撃も強硬な外皮で寄せ付けぬまま背鰭と口内を青白く光らせ、口の前に7つの大小様々な光輪を形成。そのまま光輪をくぐるように放射熱線を放出、戦車やビルを焼き、貫き、薙ぎ払い、東京を一瞬にして火の海に変えてしまった。
それはまるで、この世界に「破局」が訪れたかのような光景だった…。
#endregion
**◆『ちびゴジラ』
CV:弘松芹香
主人公。[[ガラモン>ガラモン(ウルトラ怪獣)]]ではない。子犬ならぬ子怪獣で、火を吐くことも出来る。思いっきり吹けば水風呂をお湯にできる。
強がりだけど泣き虫でおっちょこちょい。
アニメ版ではさとみというOLがちびゴジラの飼い主。
**◆『ちびゴジラの逆襲』
CV:[[福山潤]]
怪獣島にすむ主人公。
おそらく上記のちびゴジラとは別個体。
性格はいつも明るく天真爛漫で超が付くほどの天然。カジュアルに放射熱線を吐いたり会話の途中で急に脈絡の無い情報を差し込んでくる。
同じ島にいる怪獣王ゴジラ((平成シリーズの個体と同じ姿をしている。))の息子らしく父親に憧れているが、体格差がありすぎて近づくと踏み潰されたり抱きしめられても殺されそうになるらしく、いつか大怪獣になって父親に抱きしめて貰うのが夢なのだとか。
**&aname(ゴジラVSガイガンレクス,option=nolink){◆『ゴジラVSガイガンレクス』}
&bold(){「かつて、熾烈な戦いがあった」}
&bold(){「そして、あなたが姿を消して四半世紀……人々は忘れ、それでも平和ならいいと思った」}
&bold(){「でも……奴らが、来た」}
2022年11月3日に配信されたCG短編に登場。
劇中において詳しい素性は語られていないものの、身長120mとかなり大型のゴジラである。
多数出現したガイガンミレース並びにそれらを統べるガイガンレクスの猛攻をものともしない硬い外皮と、彼らを軽々放り投げる膂力を持つ。
熱線は体内からの放射も可能。
そして特筆すべきは、全身が白く光り輝くことで熱線の威力を上げる新たなる形態であろう。
四半世紀ぶりに出現したというこのゴジラが何者なのか、熾烈な戦いとは何を意味するのかについては、詳しくは語られていない。
なお冒頭のナレーションはVSゴジラシリーズにおける重要キャラクター、三枝美希を演じた小高恵美氏が担当している((小高氏のナレーションや霧の中で咆哮する演出から、『VSデストロイア』のラストシーンで蘇生したゴジラジュニアとも取れるがあえてぼかされている。))。
さらに続編として2023年のゴジラフェスにて『ゴジラVSメガロ』が公開。
あのシートピアの守護獣[[メガロ>メガロ(怪獣)]]が謎の巫女の力によりパワーアップして復活し、ゴジラに挑む。
今回では熱線の応用技として体内放射の要領で手に熱線エネルギーを込めての打撃や掴み攻撃、さらには背びれから熱線エネルギーを背後に放射することで跳躍し、凄まじい迫力のドロップキックを披露した。
もしあのゴジラがジュニアだとしたら養父に勝るとも劣らない並外れた戦闘センスを持っていることが覗える。
**◆『[[ゴジラ-1.0]]』
&bold(){「こりゃア……超大型のサメか?クジラか?」}
&bold(){「サメやクジラじゃあこんなことはできません」}
&bold(){「ソ連の新兵器ですかね?」}
&bold(){「兵器による損傷に見えるか?」}
&bold(){「じゃあなんだってンだよ?」}
&bold(){「……&color(red){呉爾羅}」}
身長:50.1m
体重:20000t(推定)
必殺技:放射熱線
シリーズでも異例となる、&bold(){『初代ゴジラ』以前の時代に現れたゴジラ。}((時代設定は1945~1947年))
元々は太平洋を縄張りとする恐竜のような生物であり、縄張りに含まれる大戸島の住民からは「呉爾羅」と呼ばれていた。
この時点で体長15mの巨体、強靭な鱗、類稀なる再生能力を有しており、小銃程度の火器では全く歯が立たない。
姿は『vsギドラのゴジラザウルス』と『エメリッヒ版ゴジラ』を合わせたようなデザインで、作中で見られる動きも非常に生物的である。((外敵に対してはまず咆哮で威嚇した後に襲い掛かる、自分より小さな目標(人間)を探す為に頭を地表近くまで落として歩き回る、等))
自らの縄張りを荒らす者には殺意をむき出しにして襲い掛かる気質を持ち、太平洋戦争末期には大戸島に展開していた大日本帝国海軍の守備隊を全滅させている。
その後、太平洋を回遊中にビキニ環礁で行われたクロスロード作戦のベイカー実験に巻き込まれた。
強烈な熱と放射線により体中を焼かれつつもその驚異の再生能力により何とか生きながらえたが、被曝した際に放射性物質を取り込んでしまい、それが原因で再生能力にエラーが発生。
元の姿に復元することはもはや叶わず、異常再生が続いた結果、体長は50m台にまで増大し皮膚は炭化したような質感に変貌。
ここに、&bold(){「ゴジラ」が誕生してしまった。}
この形態の防御力は相当なもので、この時代の戦車砲程度では話にならず、体表に接触させた状態で機雷を爆破しても身動ぎすらしない。
体外からの物理攻撃で唯一通用したのは重巡洋艦からの&bold(){20.3cm砲}による砲撃のみである。
そして圧倒的な再生能力も健在であり、前述した砲撃痕も即座に再生したのみならず、&bold(){口内に機雷を突っ込まれて爆破され、顔を半分ほど吹き飛ばされても数秒で回復してのけた。}
ただしあまりに被害が大きいと再生能力にエラーが発生するらしく、再生部位に変色等の異常が起こってしまう模様。
必殺技は毎度おなじみの口から放たれる&bold(){放射熱線}。
凄まじい熱量により着弾点の物質は瞬時に気化・膨張することで猛烈な爆発が発生し、作中で放たれた際は&bold(){着弾地点から半径6kmが壊滅した。}((国会議事堂を中心としてこの範囲であるため、皇居もGHQ(第一生命館)も当然被害範囲に含まれる。ということは、政府・GHQ・皇室関係者が事前に脱出していない限りゴジラ上陸後の日本は中央の統治機構が一切存在しない本物の無政府状態に陥った可能性も…))
そして後には巨大なきのこ雲が立ち上り、巻き上げられた粉塵を吸った黒い雨が降り注ぐ……と、描写はまさしく&bold(){核爆発}のソレである。
一応、あまりの熱量にゴジラ自身をも焼いてしまい、再生能力をもってしても回復には時間がかかることからおいそれと撃てず連発もできないという弱点はあるが…
…問題は、この時相対する敵が&bold(){「終戦直後で軍事力を持てず国際的にも国内的にも信頼がドン底の日本」}と&bold(){「ソ連への刺激を恐れて軍事行動をとれないアメリカ」}であることだろうか。いやどうしろと……?
ちなみに本作の監督は後述する『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の監督を務め、冒頭でフルCGゴジラを出した[[山崎貴]]氏である。
当時はほんの僅かなゴジラの出番の為にスタッフがかかりっきりになってしまい、長編を出すのは困難と判断していたようだが、技術の進歩により可能になったとして本作の制作に取り掛かったとか。
**(番外編)
***◆『[[ALWAYS 続・三丁目の夕日>三丁目の夕日]]』
&bold(){「ゴジラめええ……よくも鈴木オートを&color(red){ぶっ壊しやがったなああ!}」}
初っ端、[[登場人物が描いた小説>作中作]]として登場。オート三輪が逃げ惑う中、東京タワーを熱線で破壊。
何気に『シン』に先駆けてフルCGで描かれたゴジラが劇場登場。
東宝の悪ノリとか出オチとかそういう次元ではなく増して茶川が怪獣マニアとか言う話でもなく、
ゴジラがここまでの影響力を持っているというこれ自体が『三丁目の夕日』の時代背景を的確に表している。
[[超サイヤ人]]もこの時代にあったのかって?知るか!
***◆『[[劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION>新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION]]』
&bold(){「怪獣というか…」}
&bold(){「あれって…まさか…!」}
&bold(){「&color(red){ゴジラ}と…思われ…!」}
TV放映版の時点で[[初音ミク]]や[[エヴァ>新世紀エヴァンゲリオン]]とのコラボで話題を呼んでいたアニメ版シンカリオンだったが…、
&bold(){その劇場版において、なんとゴジラもゲスト出演を果たした。}
ちなみにこの劇場版は東宝配給となっている。おそらくはそこから実現したコラボかもしれない。
上記のミクやエヴァも劇場版に登場するので、その&s(){脈絡のない}顔ぶれは[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]さながら。
開始数分でいきなり例のテーマ曲とともにスキー場に現れ、新幹線から変形するロボットを駆る主人公や仲間たちと対峙する。
劇中では3DCGにて描写され、おおまかなデザインはVSシリーズのものとそっくりだが、&bold(){全身に雪が積もったような白い表皮をしているのが大きな特徴。}
作中では&bold(){「雪のゴジラ」}という通称で呼称されており、低温には弱かったゴジラがまさかの冷気属性を取得することに。
その出自などについては…少々複雑な経緯となっており、ここに書くには脱線気味になるので本編を観るなどして確かめていただきたい。
なお、地味ながらこれが&bold(){国産における令和初のゴジラ}でもある。
*【以下余談】
・野球のほうのゴジラこと松井秀喜は、星稜高校時代にその類稀なる長打力と夏の甲子園での5打席連続敬遠で話題に。&br()その後読売ジャイアンツに入団し本塁打を量産、2002年には史上日本人5人目のシーズン50本塁打を記録するなど主力選手として活躍。&br()その翌年からはMLB・ニューヨーク・ヤンキースに入団しそこでも活躍、特に2009年のワールドシリーズではWS史上最多タイとなる1試合6打点を挙げ、日本人初のワールドシリーズMVPを獲得した。翌年からはメジャー3球団を渡り歩き2012年末をもち引退。翌2013年には国民栄誉賞を受賞している。
・日産自動車が発売するGT-Rシリーズ(R32型以降)は、世界各国のレースでの実績から「ゴジラ」の愛称を持つ。
・よく比較対象に[[ガメラ>ガメラ(平成)]]が挙げられるが、技の多彩さとスピードでは大きく劣るものの体重の差(作品にもよるが大体発泡スチロールと鉄ぐらい)から「格闘戦であれば」ゴジラが圧勝らしい。&br()もっとも、両方好きな人が編者含めて多いだろうし比較に意味はないが、やはり一度は見てみたい戦いでもある。&br()[[万博会場>ガメラ対大魔獣ジャイガー]]で行われたアトラクションにおいてアドリブで戦ったことがあるらしい。&br()%%ウルトラマンマックス……%%&br()ただ、もしコラボ映画を作る条件が整ったとしても(実例はある。「[[キングコング対ゴジラ]]」はまさに「東宝外の怪獣を招いたコラボ作品」である)、&br()&bold(){ガメラの持つ「人類の守護怪獣」という属性は[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]とモロ被りしている}ため、「ゴジラ対モスラ」の焼き直しになりかねないという大きな問題があり、会社関連を無視してもかなりきついだろう。&s(){モスラとガメラの共演もそれはそれで見てみたい気もするが。}
・「ゴジラ対エヴァンゲリオン」というコラボ企画の枠としてだが、&bold(){まさかのスパロボに参戦}。&br()ソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』の2016年8月限定参戦枠として、機龍3式共々登場を果たした。&br()デザインはミレゴジ、熱線はシンプルな青い熱線という少々珍しいタイプのゴジラである。効果音も含めると熱線が青いミレゴジというよりは背びれがミレゴジと同じ紫色の釈ゴジといったほうが近いのかも?&br()特別シナリオでは『マジンガーZ』のDr.ヘルと因縁が設けられており、本編より数年前(兜甲児がマジンガーZを託されるよりも昔)、世界征服を推し進めようとした地下帝国の前に出現し、バードス島を蹂躙してDr.ヘルの布陣をズタズタにしていた事が明かされた((ちなみにゲームの形式としては「ゴジラ含むプレイヤー布陣 VS Dr.ヘル軍団」という形になるため、実際のゲーム画面では数多のスーパーロボット&リアルロボットがゴジラともどもバードス島を蹂躙する姿が拝めることだろう。これなんてジェットジャガー?))。
・本編では子供はいても配偶者はいないゴジラだが、'90の「ゴジラくん」では''ビジラ''、'94の「すすめ!ゴジランド」では''ゴジリン''というガールフレンドがいる。&br()さらに第三作の没案「ゴジラの花嫁」では''人間の女性型巨大ロボット''と戦いの末結ばれるストーリーが構想されていたそうだ。((ちなみにアンギラスも前半に出てくるがそのロボットに顎を裂かれ退場))
**[[ゴジラのテーマ]]
・伊福部昭作曲の「ゴジラのテーマ」として有名な曲は実は「ゴジラという映画のテーマ曲」であり、当初は''戦車や戦闘機の発進シーン''に使われていた。&br()以後、昭和シリーズでは「ゴジラが人類サイドに立っているときに流れる曲」のように使われ、VSシリーズ以降はゴジラ自身のテーマ曲「ゴジラの恐怖」のイントロとジョイントされてゴジラ自身のテーマ曲として使用された。&br()歌詞付きの曲に『福岡市ゴジラ』(ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ…)『正調ゴジラップ』(ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ…)『ゴジラアイランド』(ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやってきた…)『ランランゴジラン』(ゴジラ、モスラ、モゲラ、キングギドラ…)などがある。
**ゴジラと核兵器
・山根博士は「水爆実験で変異した」ではなく「安住の地を追われた」と表現しており、第一作ではまだ核を摂取する設定ではなかった模様。
・「[[ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘]]」でも核爆弾から逃げるよう主役たちがゴジラに声をかけており、二代目も核爆発の直撃には耐えられなかった(人類にはそう思われていた)と思われる。
・三代目になって核エネルギーを吸収する様子が初めて描かれた。以後原子炉を好んで攻撃目標とする。核兵器での攻撃は何度か試みられたものの、直撃は免れている。
・そしてギャレゴジにて核兵器で攻撃すると強大化すると明言された。それでも軍の高官は「冷戦期のメガトン級は効かなかったが現代のギガトン級なら効く」と主張していたが。実際、続編の『KOM』では……
・『シン・ゴジラ』においてはゴジラを葬る唯一の手段とし核攻撃が実行寸前まで行っており、「駆除には核での滅却しかない」「数百万度の熱量に耐えられる生物はいない」と劇中では語られた。が、当然憶測に過ぎず、実行されていたとしてもいくつもの常識を否定した虚構たるゴジラを葬れた保証はない。
・『GODZILLA 怪獣黙示録』ではゴジラに対し、総力戦に敗北した米国が最後の手段として使用。250キロトン級熱核弾頭を150発同時に使用したが、ゴジラは無傷であった。
あのWiki篭りが最後の一人とは思えない。もし項目立てが続けて行われるとしたら、Wiki篭りの同類がアニヲタWiki(仮)に現われてくるかもしれない……。
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&bold(){「人間も怪獣も区別なく、全てを焼き尽くす&color(red){破壊の化身}……」}
&bold(){『『その息吹は嵐、その憤怒は雷』』}
&bold(){『『遥かなる時を超え、&color(red){破壊の権能}を統べる者』』}
&blankimg(Godzilla 2021_ultima.jpg,width=615,height=346)
&bold(){『潮、赤く苦く変わり、岐より&color(red){終末の獣}来たる』}
&bold(){&color(red){あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。}}
&bold(){&color(red){もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界の何処かで現れてくるかもしれない。}}}
#right(){&sizex(1){画像1出典:『ゴジラ』(1954年11月3日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){画像2出典:『ゴジラvsビオランテ』(1989年12月16日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){画像3出典:『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年12月13日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){画像4出典:『シン・ゴジラ』(2016年7月29日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){制作・配給:東宝株式会社}}
#right(){&sizex(1){画像5出典:『GODZILLA 星を喰う者』(2018年11月9日 公開)より}}
#right(){&sizex(1){制作:東宝株式会社、株式会社ポリゴン・ピクチュアズ}}
#right(){&sizex(1){配給:東宝映像事業部}}
#right(){&sizex(1){画像6出典:『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』(2021年4月1日 - 6月24日 放送)より}}
#right(){&sizex(1){制作:東宝株式会社}}
#right(){&sizex(1){アニメーション制作:株式会社ボンズ、有限会社オレンジ}}
&bold(){ゴジラ(Godzilla)}とは、東宝の特撮映画[[ゴジラシリーズ]]に登場する『怪獣』である。
#contents()
*概要
特撮ジャンルでは[[ウルトラマン]]・[[仮面ライダー]]と並んで日本を代表するキャラクターであり、1954年の第1作から昭和・平成・令和に亘って映画が断続的に制作されており、東宝を代表するレジェンドとも呼べる存在。
映画以外にもCM出演やゲーム作品、デフォルメしたキャラクターや遊園地のアトラクションなど数多くのメディア展開がされており、恐らく日本人で知らない者はいないだろう。
また、製品・サービスや人物の名称でゴジラをモチーフとしたものも多数存在する。
通称は『&bold(){怪獣王}』。初代のみ『水爆大怪獣』とも。
怪獣王は初代の海外プロモーションの中で付けられたキャッチコピーの一つ“King of the Monsters”が直訳されて逆輸入されたもので、以降はゴジラ=最強の怪獣のイメージが定着していった。
vsシリーズ以降は体格が巨大化することが多くなったこともあり、単に人間が頑張っても倒せない…から、難攻不落を基本的な演出とするようになった。
原水爆をモチーフにキャラクター制作がなされたが、誕生の経緯はその作品によって異なる。
近年では2014年から開始されたレジェンダリー版、2016年に公開されて大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』によって新たな怪獣ブームが起きており、海外でも過去作に触れてみるマニア層までもが増えてきているとのこと。
『広辞苑』にも載っている唯一の怪獣であり、これは同じく東宝三大怪獣に数えられる[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]や[[ラドン>ラドン(怪獣)]]、他社のライバルである[[ガメラ>ガメラ(平成)]]も果たせていない。
ハリウッド版2作ももちろんのこと、日本版も世界的に人気が高く「King of monsters(怪獣王)」の称号は唯一ゴジラのみが持つものである。&br()ハリウッドのショービジネスの貢献者たちが名を刻まれる「ウォーク・オブ・フェイム」にもゴジラのプレートが存在する。日本人で名前が刻まれているのは、戦前・戦後にアメリカ・フランスで大活躍し、日本でも「戦場にかける橋」で知られる早川雪洲、日米のテレビ・映画で活躍した日系人マコ岩松、世界のミフネこと三船敏郎の3名に次ぐもの。
*怪獣としての概要
巨大で背中に背鰭を持ち、その口からは強力な熱線を吐き、あらゆる兵器も防ぐ頑丈な黒い皮膚を持っている。
放射熱線が有名だが、肉弾戦においても圧倒的な強さを誇る。
また初期は岩石投げをよく使い、電気が苦手だった。
そのため、本来は格下の[[キングコング戦>キングコング対ゴジラ]]ではコングが帯電体質になったため苦戦した。
しかし[[ヘドラ戦>ゴジラ対ヘドラ]]では電極の間にいても平気だったため後に克服したらしい。
時には人類の敵として日本を蹂躙し、また時として人類の頼れる味方として現れる。
人類の敵である時も、純粋悪とは言えない存在であり、愚鈍な人類に怒り制裁を加えるかのように蹂躙する。
また、時として地球環境を破壊する人間に対して原水爆で生み出された鬼子による復讐、或いは人智を越えた地球環境の守護者という設定を取られることもあり、人類の業を象徴する存在でもある。
ちなみにアメリカに「[[GODZILLA>GODZILLA(映画)]]」とか名乗る怪獣がいたとか言う人もいるが、
それは巨大イグアナ怪獣「ジラ」であり、ゴジラとは全くの別種である。
ただし、両者の外見の違いは、その時代の恐竜の学説の変遷の反映でもある。
他作品で言えば[[守護獣ティラノザウルス>大獣神]]と[[爆竜ティラノサウルス>アバレンオー]]或いは[[デスザウラー(中央大陸)]]と[[ジェノザウラー(ゾイド)]]。
X星人統制官曰く「&b(){やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな}」。
…初代もマグロ食うけどね。
一方、2014年からの『モンスター・バース』版では日本特有の怪獣とは多少の解釈の違いも感じるものの、古代の神の如き存在としてのGODZILLA=巨神(タイタン)の王と呼ばれる等、97年当時の米国特有のアレやコレで軍に倒せないようなモンスターが出せないのだ、と真しやかに囁かれていた当時とは隔世の感がある。((因みに、どうしてレジェンダリーバースの概念が進んだかと云うと、元々はかの“クトゥルフ神話”の実写化計画が出されるも頓挫する中で、人類の及ばない巨神の概念を日本の“怪獣”に結びつける動きが起きたため。))
名前の由来は「&b(){ゴ}リラ」+「ク&b(){ジラ}」。それぞれ陸と海で最強の生き物として取られた。&br()東宝所属の俳優、網倉志朗氏のあだ名から取られたと言う説もあり、氏の家族が、本人から聞いたと証言している。&br()%%筋肉はゴリラ!好物はクジラ!燃える瞳は原子の炎!%%
*作品別解説
**◆初代ゴジラ
&bold(){「私は見た!確かに&color(red){ジュラ紀の生物}だ!」}
『[[ゴジラ(1954)]]』に登場。
身長:50m
体重:20000t
武器:白熱光
水爆実験の影響で目覚めた古代生物(海生[[爬虫類と陸上獣類の中間の生物>単弓類/哺乳類型爬虫類(古代生物)]])の生き残り((84年の書籍『決定版ゴジラ入門』や85年の『新ゴジラのひみつ』では[[首長竜(古代生物)]]や[[モササウルス科(古代生物)]]の仲間から大型化によって海底の歩行能力が進化した生物とされ、91年の『最新ゴジラ大図鑑』ではモササウルスからの進化の想像図が描かれていた))。
大戸島に伝わる伝説の怪獣「呉爾羅」から「ゴジラ」と命名。
東京を火の海に変えたのちに東京湾に姿を消すが、芹澤博士の作った水中酸素破壊剤「[[オキシジェン・デストロイヤー]]」により葬りさられる。
芹澤博士もオキシジェンデストロイヤーが「いずれ原水爆に変わる兵器になること」を恐れ、ゴジラと運命を共にした。
[[しかしそのせいで……>ゴジラVSデストロイア]]
中の人は後に初代[[バラン>大怪獣バラン]]を特殊火薬、[[ウルトラマン]]でも倒せなかった初代[[ゼットン]]をペンシル爆弾で瞬殺している。勝てないわけである。
[[ミニラ]]の卵の経緯からこの個体は雌と書かれた書籍が存在する。
爬虫類に外耳はないが、時計台の音に反応するシーンがあるために耳がある。((生物的に間違ってまで必要な場面なのか?と思う人は[[この辺>原子怪獣現わる]]を参照。))
**◆二代目
&bold(){「何だあれは?」}
&bold(){「&color(red){ゴジラ}だ!!」}
『[[ゴジラの逆襲]]』から『[[メカゴジラの逆襲]]』まで登場。
身長:50m
体重:20000t
武器:白熱光、放射能火炎
初代とは別の個体で、最も多くの怪獣と戦った個体でもある。
ストーリーに矛盾がある((時代設定が196X年だったり、197X年だったり、近未来(1994年)だったり、少年の夢、本によってはミニラが成長した個体など))が基本的には同一個体とされ21年にわたり活躍した。
スーツがたびたび変えられるため、作品ごとに印象が異なるが同一個体。
初登場は『ゴジラの逆襲』
岩戸島で[[アンギラス]]と戦っているところを不時着した飛行機乗りに発見される。
脱獄囚が起こした大火災の明かりに惹かれて大阪に上陸。
アンギラスと大阪城や市街地を壊し回った末、アンギラスを噛み殺して放射線火炎で街ごと焼き払い海に消える。
その後、北方の島「神子島」で飛行機乗りたちの攻撃で起こった雪崩によって氷の中に閉じ込められる。
しかし氷山から復活。再び日本へと向かう。
なお、この時から耳がなく、足の指が3本で、少したくましいゴジラになる(一部からは凍傷で足が一本腐り落ちたという説が挙げられている)。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){山奥で氷漬けになったはずなのに漂流中の氷山から出てきたため、実は別個体なのではないかと言う説も囁かれていたりも}}
その後はキングコングを皮切りに、[[モスラ>モスラ(昭和作品)]]・[[キングギドラ]]・[[ヘドラ]]・[[ガイガン]]・[[メカゴジラ>メカゴジラ(昭和)]]などの数々の怪獣と世界各地で戦っている。
(なお、キングコング戦あたりから人類からも「ゴジラが海に戻ればひとまず安心」という認識に変わっている)
『メカゴジラの逆襲』でメカゴジラとチタノサウルスを倒し、海に消えるがその後の消息は不明である。(時系列的には怪獣総進撃になるが)
この時代のゴジラは、「シェー」「空を飛ぶ」「吹き出し付きで会話」など&bold(){コミカルな描写が多い}(主に円谷英二氏を中心としたメンバーが原因)。
また、子どもや人類に協力するような場面も見られる。
しかし、散々に苦労させられたヘドラ戦では人類と協力して倒したもののヘドラを誕生させた公害を生み出し続ける人類に対しての怒りを滲ませた。
一貫してるのは善悪に依らず「自分や仲間(が住む地球)のために闘う」所である。
人間への怨みから一度は拒否したギドラ打倒の要請も、幼いモスラがキングギドラに単身立ち向かいなぶられる姿に見かね、ラドンと共にモスラを助けた。
特撮テレビ番組『[[流星人間ゾーン]]』にも登場。
笛で呼び出される人類の味方であり、ゾーンファイターのピンチを度々救う。
この正義のゴジラ自体には現在のファンからも賛否はあるが、このような描写になっていったのには当時のスタッフと観客の双方が、
「ゴジラがただ悪い奴として倒されるのはあまりに可哀想だ」という考えを抱いていたことが反映されたとのこと。
シリアスを好むファンからは敬遠される向きもあるミニラとの親子愛も、これはこれで評価する声もある。
また、前作で海に消えたと思ったら人知れず内陸部の湖に潜んでいたり、埋め立て地から出現したりと、結構とんでもないところから出現することがある。
また、ヘドラ戦で片目を失ったり、片手を白骨化させられるほどのダメージを負っても短期間で復元していたりと、後のvsシリーズ以降の特徴にも通じる描写は何気に昭和の頃から登場している。
**◆三代目
&bold(){-&color(red){第三種警戒体制} Gが出現した場合-}
『[[ゴジラ(1984)]]』から『[[ゴジラVSビオランテ]]』まで登場。
初代ゴジラまで物語がリセットされていて、二代目の活躍が無かったことにされている。
耳と指の数が『逆ゴジ』以前に戻っているが、これは復活に際して初代以来の怖いゴジラを目指したもの。
また、核エネルギーをエネルギー源として行動すると明確に描写されており、そのため原子力を使用する施設や乗り物を襲撃するように描かれている。
身長:80m
体重:50000t
武器:放射熱線、放射熱弾、体内放射
伊豆諸島南端「大黒島」の火山活躍の影響で長い眠りから覚め、ソ連の最新原潜を撃沈。
体に取りついていたフナムシが放射能の影響で巨大化して人まで襲うようになる等、リアリティーを増した分だけ描写がショッキラス。
さらに静岡の原発を襲撃して原子炉の核エネルギーを吸収した後、初代と同様に東京に上陸。
[[スーパーX>スーパーX(平成ゴジラ)]]に一度はやられるが、誤発射されたソ連の核ミサイルを撃墜した際に生じた落雷で復活し、新宿副都心の高層ビルもろとも破壊した。
しかし超音波で誘導され伊豆大島・三原山の火口に落とされ封印された。
この戦いで体を構成する[[ゴジラ細胞>G細胞(ゴジラ)]]が凄まじい生命力を持っていることが判明し、様々な勢力が争奪戦を演じている。
5年後、ゴジラ細胞を使って開発された抗核バクテリアを狙うテロリストにより三原山火口が爆破され復活。
その際若干小顔になり目も小さくなり、さらに歯列も一列から鮫のような複数列となりいわゆる次項の四代目に近い顔になった。
海自の艦隊や[[スーパーX2>スーパーX2(平成ゴジラ)]]を物ともせず芦ノ湖に進行し、自らの分身とも言える[[ビオランテ]]を焼き払った。
自衛隊の予想を裏切り大阪に上陸。スーパーX2と権藤一佐が犠牲になりながらも自衛隊は抗核バクテリアを打ち込む。
原発を求め若狭に向かい、自衛隊と進化したビオランテと戦うが抗核バクテリアが効力を発揮。
そのまま日本海へと姿を消した。
その後の歴史では23世紀になっても出現が確認されておらず、死亡または半永久的な休眠状態になったと思われる。
//これは歴史を改変する前の話です
下記の個体とは同一個体なので元[[恐竜]]だが、その設定が登場する前の1985年の書籍『新ゴジラのひみつ』では初代と同じ恐竜ではなく海生爬虫類説が採用され、[[北海道]]の[[エゾミカサ竜>エゾミカサリュウ(古代生物)]]との類縁が考察されていた。
**◆四代目(新三代目)
&bold(){「前よりもずっと&color(red){大きい……}」}
本来、ビキニ諸島で三代目ゴジラになるはずだったゴジラザウルスがアリューシャン列島近海でゴジラ化した個体。
『[[ゴジラVSキングギドラ]]』から『[[ゴジラVSデストロイア]]』まで登場する。
身長:100m
体重:60000t
武器:放射熱線、スパイラル熱線、赤色熱線、体内放射
未来人によって、ゴジラが太平洋戦争時にビキニ諸島にいた[[恐竜]]「ゴジラザウルス」が核実験で変異した怪獣だと判明。
テレポーテションでゴジラザウルスはアリューシャン列島近海へ転送され、ゴジラはタイムパラドックスで消滅する。
しかし転送先の海域でソ連の原子力潜水艦が事故で沈没し、その核燃料によってゴジラ化する。
おまけにゴジラを復活させてキングギドラに対抗させようと派遣されてきた最新鋭原潜を撃沈、その原子炉や搭載されていた核ミサイルのエネルギーをも吸収し、さらに巨大かつ強大な存在と化した。
ベースが同じで登場人物も区別していないため三代目と同一個体とする場合もある。
怪獣図鑑でも三代目ゴジラと同一個体とする本がほとんどでり、『ゴジラ大辞典』などでは新三代目との名もあった。
歴史が改変されたにもかかわらず『[[ゴジラ(1984)]]』から『[[ゴジラVSビオランテ]]』までの三代目ゴジラの活動がなかったことになっていない点から、
(三代目が抹消されたのなら[[スペースゴジラ]]誕生や[[スーパーXⅢ>スーパーXⅢ(平成ゴジラ)]]も存在するはずがないため((いちおう、スペースゴジラに対しては「モスラが原因」という説もあり、スーパーXシリーズに関しては「X2は一度制作されたが未使用に終わり、X3は別に作られた」という可能性もある(スーパーXⅢはメカゴジラ・MOGERAのデータが流用されているため、X2よりもかなり後の設計である))))ゴジラ化した経緯以外は三代目ゴジラと同じ歴史を辿ったと思われる。
劇中の人物は「ゴジラが消えてキングギドラが現れた」と認識しているようだが「前より大きくなってる」というセリフもあるため、単にあの日上陸したゴジラがいなくなってるというレベルかもしれない。
その後は[[キングギドラ]]・[[メカキングギドラ>キングギドラ]]・[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]・[[バトラ>バトラ(ゴジラシリーズ)]]・[[ラドン>ラドン(怪獣)]]・[[メカゴジラ>メカゴジラ(VSシリーズ)]]・[[スペースゴジラ]]・[[デストロイア]]と死闘を繰り広げた。
この個体はほかのシリーズに比べて、熱線の使用頻度が非常に多い。
相手も嵐のように攻撃をかけてくるため、歴代でもパワーや防御力は抜きんでている。
また、熱線だけに注目されがちだが、熱線のエネルギーを体内で爆発させて全身から衝撃波のように発射する、熱線をらせん状に回転させて貫通力を上げるなどの新技を編み出したり、
敵の不意を突いて喉笛を食い破る、腕力を活かして投げ飛ばす、敵のエネルギー供給路を狙って破壊しようとするなど、敵を殺すために知恵をめぐらす面もある。
&bold(){体内の温度が極めて低い}という特徴があり、おそらくは背びれが強力な排熱器官として機能している模様。
「ゴジラは体温が低い」という設定はその後のシリーズでも時々見られるようになる((1998年のアメリカ版ジラや、2016年のシン・ゴジラなど。))。
『[[ゴジラVSメカゴジラ]]』からは、ゴジラザウルスの子供「ベビーゴジラ」と共に行動することになる。
また本作以降、ゴジラたちについて&bold(){「産まれる時代を間違えて、人間の時代をさまよう孤独な生き物」}、
&bold(){「いつか再び、自分たちが生きていける時代が来ることを信じて待ち続ける存在」}として描かれる。
それ以前も、「84」で帰る場所を目指す鳥の声に惹かれたり、「VSビオランテ」で「己の分身」というべきビオランテに異常な嫌悪感を示したり、
「[[VSキングギドラ>ゴジラVSキングギドラ]]」でかつて見知った人間と再会し、二人しかわからない感情に苦悶したり、と感情の伏線はあった。
「[[VSモスラ>ゴジラVSモスラ]]」で[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]と[[バトラ>バトラ(ゴジラシリーズ)]]が心を通わせるのを目の当たりにしたからか、
同胞(ベビー)の存在を求め、その前では「受け入れてほしい」と願い複雑な顔を浮かべる、彼を助けるために[[スペースゴジラを狙う>ゴジラVSスペースゴジラ]]など、「生きたい」という思いを強くしていった。
しかし住んでいたバース島の天然ウランが熱水噴射により急激な核分裂反応を起こして消滅。
噴出した放射能の影響で体内原子炉の自己制御ができなくなり、真っ赤に赤熱する&bold(){「[[バーニングゴジラ]]」へと変貌。死に直面する}ことになってしまう。
対処に当たったGフォースとスーパーXⅢの活躍により核分裂反応は抑えることに成功して核爆発の可能性は回避されたものの、心臓部の炉心温度は上昇し続けるままで、今度はメルトダウンの危険が迫る。
融解寸前ながらも、成長した「ゴジラジュニア」を追いかけるも初代ゴジラを滅ぼした「オキシジェンデストロイヤー」の化身「[[デストロイア]]」が出現しジュニアを失う。
怒りに燃えるゴジラにはもはや天敵であったはずのデストロイアの力も通じず、両断されたはずの肉体が瞬時に繋がりあらゆる攻撃が周囲を巻き込む大破壊を伴う等、本来は一個の生物のような恐怖といった感情を持たないデストロイアも逃げを打つ。
国際展示場でデストロイアを打ち倒し(実際にとどめを刺したのは自衛隊だったが)、放射能を撒き散らし、冷凍兵器を浴びながら東京を死の街にしながらメルトダウンし溶けていった……。
しかし、大量の放射能は死んだはずのジュニアに吸収され、ジュニアは新たなゴジラとして復活することになった。
**◆五代目?
『[[ゴジラVSデストロイア]]』のラストに登場。瀕死のゴジラジュニアが、四代目のメルトダウンに伴い放出された放射性物質を吸収して蘇生、ゴジラ化したものと思われる。彼の誕生ともに物語は幕を閉じたため、&link_anchor(ゴジラVSガイガンレクス){その後どうなったのかは不明}。
なお、漫画版では、黒木がメルトダウンした四代目をTCSの応用でジュニアにぶつけて、彼に吸収させることで生み出したことになっている。(メルトダウンによる核暴走ウィルスの拡散を止めるため)
**◆『[[ゴジラ2000 ミレニアム]]』
&bold(){「生物学的に見ればゴジラは特殊な存在だ。&color(red){計り知れない謎}に満ちている」}
身長:55m
体重:25000t
武器:放射熱線、体内放射
俗にいうミレニアムシリーズの1作目。何度も日本を襲い、作中世界では巨大災害として認識されている。
体内から『オルガナイザーG1』が発見され、ゴジラの屈強な肉体の秘密が一部暴かれた。
人間の作り出すエネルギーを憎んでいると設定され、主に発電所を襲う。
行動には静の面と動の面が見られ、
根室でトンネルの前にいた時はシャッターの光で照らされるまで咆哮もせずじっとしていたり、
フルメタルミサイルを何発も撃ち込まれた時もこれといって反撃はしなかった(背びれを発光させたりと怒りを溜め込んでいる様子はあった)が、
前述の発電所やUFO等、敵と見做したものには咆哮して怒りを露わにし、全身で激しい攻撃を叩き込んでいる。
また、霧に紛れて音も立てずに根室に上陸する、
UFOから現れた怪獣『[[オルガ>ミレニアン/オルガ(怪獣)]]』にわざと飲み込まれて中から吹き飛ばすなど、高い知性を持っていることがうかがえる描写もある。
最後は自分を執拗に狙う片桐を叩き潰した後、湧き上がる怒りに突き動かされるように周囲を火の海にした。
資料によっては五代目とするものもある。
基本デザインは西川伸司によるもの。通称「ミレニアムゴジラ」、「ミレゴジ」。
体の色は黒に近い濃緑色で、本作以前の直立姿勢から若干前傾姿勢になり、口も大きめに造形されているなど、より爬虫類に近い印象をもつ。
背鰭は炎をイメージした巨大かつ鋭利なものとなり、配色も従来とは異なり紫がかっている。
また、足の指の付き方は初代ゴジラのものと同様になり、歯並びもビオゴジの二列から一列に戻され、以降継承される。
本作の特殊技術を担当した鈴木健二によると「まだ成長しきっていないやんちゃな個体」としてこのゴジラをイメージしたという。
海中を泳ぐシーンではゴジラを初めてフルCGで描いている
**◆『[[ゴジラ×メガギラス G消滅作戦]]』
&bold(){&italic(){「我々人類は、何の術も無く、ただこの&color(red){魔獣}を見送るしかないのでしょうか!?」}}
身長:55m
体重:25000t
武器:放射熱線
対Gブラックホール砲『ディメンジョン・タイド』によって過去の世界から紛れ込んだ
「メガヌロン」の成虫「メガニューラ」と戦い、完全体「[[メガギラス>メガヌロン/メガギラス]]」と対決。
メガギラスを葬った後、ディメンジョン・タイドによって消滅したかに思われたが、ラストシーンでは…。
なおこの作品の歴史では初代ゴジラは1954年に東京を襲った後も倒されておらず東海村や大阪を襲っている。
つまりこの個体は初代ゴジラそのものである。
だが、あくまでもこの作品世界観での初代ゴジラであり、上述の初代とは別物。
そのことの表現として、このゴジラの着ぐるみを使ってわざわざ初代風に撮った映像が流れる。%%モノクロのギラゴジが若干シュール%%。
**◆『[[ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃]]』
&bold(){「自分の目が……&color(red){信じられません!!}」}
身長:60m
体重:30000t
武器:放射熱線
太平洋戦争で命を落とした人々の怨念の集合体として登場。
最大の特徴は白眼だけの凶悪無比なビジュアル。
白眼だけに平和ボケした日本人を皆殺しにしようと虐殺しまくる。
この個体もかなりの防御力を持ち、ごついドリルが付いた特殊削岩弾ですら外からは貫通できなかった。
設定上の身長は60mだが、作劇上はデカさを強調して撮影することを目的としていた為に2m20cmという、過去最大の着ぐるみが用意されて撮影された。
デカくて強くて、敵対した護国聖獣が可哀想になるレベル。明確に怪獣が消滅させられるシーンが登場する等、凄惨さはシリーズでも屈指。
はっきり体内が描かれたが、呑み込んだ「さつま」との比率を考えると明らかに広く、異次元空間になっているようにも見える。
最後は内部から破壊工作を行われ、首元に穴を開けられた影響で自らの熱線が暴発して消滅していくが……。
なお、怪獣映画が下火になっていた頃でハム太郎と同時上映される羽目となった為に、よい子のみんなを大泣きさせた。
**◆『[[ゴジラ×メカゴジラ]]』
&bold(){「でもゴジラは……他の[[巨大>モスラ(1961)]][[生物>フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ]]とは&color(red){別格}だわ……」}
身長:55m
体重:25000t
武器:放射熱線
1999年に自衛隊が引き揚げた初代ゴジラの骨を奪還すべく千葉県館山市に上陸、壊滅的な被害をもたらす。
その3年後、日本国民税金の結晶『[[機龍>3式機龍(メカゴジラ)]]』と八景島及び品川で対決。
絶対零度砲『アブソリュート・ゼロ』をモロに食らうも辛うじて相打ちに持ち込む。
裏設定だが、機龍に骨が使われたゴジラ=初代ゴジラの息子らしい(製作者談)。
熱線の威力が歴代に比べると低く、その頻度もかなり少ない。
また熱線を放つ時に背鰭が光る際には「ボンッボボボンッ 」とストロボのような効果音が付いている。
デザインはミレゴジ及びギラゴジに近いが、体色は黒く背びれも銀色、熱戦の色も青と平成シリーズ以前及びGMKゴジラに近くなっている。
**◆『[[ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]』
&bold(){「傷跡から、一年前と&color(red){同じ個体}と考えられます」}
因縁の機龍と再戦。
モスラも参戦し、初めて[[東京タワー>東京タワー(特撮)]]と初代以来久々に国会議事堂をぶち壊す。
成虫モスラを倒すも幼虫モスラの糸に絡め取られ行動不能に。
最後は自我を持った機龍と共に日本海溝の深淵に消えて行った……。
スタッフのイメージでは初代の息子であり、どことなく歴代よりも弱いイメージがあるのもまだ若いということなのかもしれない。
**◆『[[ゴジラ FINAL WARS]]』
&bold(){「そして地球防衛軍の最大の敵こそ、西暦1954年に初めてその姿を現して以来、幾度となく世界を滅亡の危機に陥れた怪獣の王。&color(red){その名は―――}」}
身長:100m
体重:55000t
必殺技:放射熱線、ハイパースパイラル熱線、体内放射、バーニングGスパイラル熱線
物語冒頭、20XX年の南極にて初代轟天号と決戦。
あと一歩のところまで追い詰めるも、突如起きた地震によって氷の中に落下。
若き日のダグラス・ゴードン大佐によって封じ込まれる。
それから20年後、地球に襲来したX星人に唯一対抗出来る存在として復活させられ、
轟天号の誘導によりX星人の操る怪獣たちと戦いを繰り広げる。
戦闘面に於いては、巨体に見合わぬ敏捷性と常軌を逸した怪力を生かした格闘攻撃と、圧倒的な威力を誇る放射熱線を駆使して敵を薙ぎ倒していく。
というか、格闘色の強い本映画の中でゴジラも一流格闘家の様な俊敏で的確な動きを見せる。
また、耐久力もずば抜けており、巨大なクレーターが出来るほどの爆発の中心部にいてもほぼダメージなし。
ゴードン大佐曰く「地球最強の兵器」であり、実際、最終決戦以外ではまったく苦戦しておらず、
南極でガイガン、シドニーでジラ、ニューギニアでクモンガ、日本の真鶴でカマキラスをそれぞれ秒殺。
富士山麓にてラドン、アンギラス、キングシーサーのハンディキャップマッチも軽く退け、東京にてヘドラとエビラをこれまた秒殺している。
その後ハイパースパイラル熱線にて大気圏外より迫りくる隕石を狙撃、東京の街ごと粉砕する。
廃墟と化した東京で、隕石内部に潜んでいたモンスターXと一進一退の死闘を繰り広げる。
強化改造されたガイガンの介入を受けるも、ゴジラの機転とモスラの援護でこれを脱出。
マウントをとり優勢に立つも、両者ともに決め手に欠け戦闘は長期化。
だが、モンスターXが変異したカイザーギドラには全く敵わず、瀕死の状態まで追い込まれてしまう。
絶体絶命かと思われたが、轟天号から発射された「G粒子メーサー砲」によってまさかのパワーアップ。
カイザーギドラを逆にフルボッコにし、DBよろしく宇宙まで吹き飛ばしたあげく爆砕した。
カイザーギドラを倒してもなお人類への怒りは収まらず、熱線で轟天号を撃墜する。
しかしミニラの説得によって一旦は怒りを鎮め、人類と和解、ミニラとともに海へと帰って行った。
この作品内にも初代ゴジラは存在するが、死んでいるかどうか明言されていないため、この個体が初代ゴジラの可能性もある。
**◆『[[GODZILLA ゴジラ]]』
&bold(){「We call him(我々はこう呼んでいる)……&color(red){“ゴジラ”}」}
身長:108.2m(小説版は120m) 355ft
体重:90000t
必殺技:アトミック・ブレス
久々に銀幕に帰ってきたゴジラ。
ハリウッド版ということで一部のファンから不安を覚えられたこともあったが、
日本版をベースにしつつ、水生生物という面などを入れたかのようなややリアリスティックなデザインになっている。
身長・体重は『シン・ゴジラ』の個体が登場するまでは歴代最大だった。しかしスピードはそう落ちていない。
また体内に原子炉のような器官を持ち、自ら莫大な熱エネルギーを生成することが可能となっている。
首にはあまり目立たないが、エラがついている。これで水中でも呼吸が可能。
目が小さかったりするのでアウトラインはほぼ同じなのに微妙に違う感が気になるという方もいるかもしれない。
日本版で一番近いのは多分ミレゴジ。目と頭を小さくして色を黒にするとこのゴジラに近づく。
今作の出自はかつて地球上に放射線が多かったころ(前述の日本のゴジラよりもより古いペルム紀)に、
放射線を吸収して活力にするよう進化した、「怪獣類」とでもいうべき独自の動物種の末裔。
水爆実験などによって変異したものではなく、もとから自然界に存在し、核の力を自ら活用する道を選んだ一個の生物種である。
原子炉的な器官を備えており、積極的にウラン鉱石などを摂取せずとも自活出来たこともあってか当時からすでに怪獣の王として君臨していたらしい。
しかし、それに目をつけて進化した[[天敵>ムートー]]が出現してしまったが。
ペルム紀末期の地球史上最大最凶の大絶滅で環境が激変。
放射線量が少なくなったあとは地底や海底で地球の核からエネルギーを得て暮らしていたが、
地上で核実験などの影響で再び放射線量が増えたことが引き金になり覚醒する。
覚醒した彼を脅威とみなした冷戦期の米ソが南太平洋で水爆実験と称した殺害作戦を次々決行し、殺そうとするが無論のこと死なず、
さりとて都市を破壊したり暴れることもなく海底でじっと過ごしていたが、あるきっかけを期に地上に出現し大衆の目の前に現れる……
#openclose(show=一つの可能性){
さて、ここで一つの可能性が浮上する。
このゴジラの生い立ちを思い出してほしい。
かつて地球上に放射線が多かったころ(前述の日本のゴジラよりもより古いペルム紀)に、&u(){今回のゴジラは従来のゴジラと違い、水爆実験による突然変異した恐竜ではなく、元から自然界に存在する一個の生物種である。}
それがどうしたって?
考えてみてほしい。
今回のゴジラは「ゴジラという水爆実験の影響で目覚めた怪獣」、「突然変異で誕生したゴジラという怪獣」ではなく自然界に存在する「ゴジラという種族の中の一個体」である。
つまりペルム期の地球では「ゴジラの一族」が生態系の頂点として君臨していた。
そしてゴジラ達は放射線という餌を求めて地底や海底に移住していった。
ということはだ、&b(){あの世界の地底や海底には未だに「ゴジラの一族」=「複数のゴジラ」が存在している可能性がある。}
もしそうならば彼らは地底や海底で地球の核から食べ物を得ながら、人間の知らぬところで繁殖しているかもしれない。
さらに米ソが水爆で攻撃していたゴジラが同一個体である保証はない。
ゴジラは劇中で、かつて地球上に放射線が多かったころ(前述の日本のゴジラよりもより古いペルム紀)に、放射線を吸収して活力にするよう進化した動物の末裔と言われていたので、あのゴジラが最後の生き残りである可能性もある。
だがしかし、上記の仮説が的中していた場合、あの世界には地底や海底に複数のゴジラが潜伏していることになる。
もしも人類が原子力の使い道を誤った場合、第二第三のゴジラが容易に出現するかもしれない。
再び地球がゴジラの王国になる可能性すらある。
…実にロマンと恐怖を感じる話ではないか。
}
水爆をぶつけられたりタコ殴りにされても人類に対し明確な敵愾心を持っていないなど、態度としては超然的という言葉がふさわしいか。
物語後半で主人公フォードと目が合う場面があるが、その時も何もしなかった。
自然そのものと言った風情であり、凶暴性はあまり感じられない穏やかなタイプである。
初代ゴジラやほとんどの場合は核実験によって安住の地を追い出されたり、生物としての有り様を捻じ曲げられたわけだが、
こちらは逆に核実験などのおかげで環境がお誂え向きとなって地上に戻ってこれたため、むしろ感謝してすらいるかもしれない。……それはないか。
とはいえハワイ上陸時には津波を彷彿とさせる大波を起こしたり、
逃げ遅れた民間人が数多くいるゴールデンゲートブリッジを平気で破壊したりと人類にとって脅威なのは確実である。
我々が無意識のうちに小さな虫を踏み潰すのとよく似た感じで捉えるのがいいだろうか。
敵とみなしたものには長い尻尾といつもより逞しい腕を振るい、積極的に噛みつきに行くなど自身の爪牙を駆使しアグレッシブに戦う。
肉弾戦志向のようであまり放射能火炎を吐かないが、ここぞという時には威力の高い青白い火炎を吐く。
ただこれは体力の消耗が激しい最後の切り札らしく、あくまでも奥の手。
これの使用時には従来のゴジラ同様に背びれが光るが、尻尾の先端から徐々に光っていくという独特の演出がなされる。
威力自体は高く、放射能耐性のある相手にもかなりのダメージを与えられている。
口移し熱線の残虐ファイトっぷりはもはや伝説である。
核実験と称して水爆を何発も喰らったがついに殺せず、逆に変異したと劇中で語られ、
至近距離からのミサイルや戦車の砲撃もまるで通用しないといった具合にどこぞのマグロ食いと違って恐ろしく頑丈である。
作中では倒壊するビルに巻き込まれたりと情けない瞬間もあったが、日本人の心に残るゴジラ像に近しいゴジラとなっている。
そもそも200m級のビルが普通になった現代でビルの下敷きはいくらゴジラでもダメージは免れないのである。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){四代目だってバトラにビルや観覧車で殴られたら気絶してたしね}}
#region(注意!ゴジラKOMのネタバレを含みます!)
ドハティ監督の意向で背びれが初代に似た形に変えられ、脚部や爪もより大きく太くなっている。
身長:119.8m
尾長:177.4m
体重:9万9.634t
必殺技:アトミックブレス
超古代文明において守護神として人類と共存し、そして崇拝されてきた存在である。突然のエンシェントルーンカタカナに度肝を抜かれた人も多かっただろう。
宇宙からの侵略者であるキングギドラと戦い、ゴジラの通り過ぎた後は自然が再生されるなど恵みをもたらす存在でもある。
また、モスラとは共生関係にある。
復活したキングギドラを追い、交戦するが投下されたオキシジェン・デストロイヤーによって大ダメージを受ける。
その後地球内部の空洞にある遺跡で眠りについていたが、芹沢博士の文字通り決死の活躍で膨大な放射能を供給され覚醒。
モスラとともにキングギドラと戦った。
が、あまりにも放射能が急激かつ膨大な量を供給されたため、体内原子炉が爆発寸前に至る。
それほどまでに高出力臨界寸前までパワーを引き上げても今作のキングギドラは圧倒的に強く苦戦。
大ダメージを受け更に核爆発まで時間がなくなっておりあわやここまで…
と思われたが最期の力を振り絞ったモスラと融合し、バーニングゴジラとなってキングギドラに再生のスキすら与えず撃破する。
四代目は不可逆でそのままメルトダウンを起こし溶けて消滅したが、こちらはエネルギーを放出した後は元の体色に戻っている。
#endregion
なお、劇中でゴジラと呼ばれる理由については明言されていないが、
パンフレットによれば初代ゴジラ同様「大戸島の伝説の怪獣『呉爾羅』」に倣って呼ぶようになったとされている。
そのため他の面々が英語読みの「Godzilla」(ガズィーラ)であるが、芹沢博士役の渡辺だけは一貫して「Gojira」(ゴジラ)と発音している。
撮影時には監督から英語読みで呼ぶように要求されたが、渡辺氏は日本人としてのこだわりからそれを拒否して日本読みの発音を通したという。
結果的にこれは良い方向に転び、涙腺の弱いゴジラファンは予告のこの発音の時点で泣いたとかなんとか。監督も、観客の好意的な反応を見て渡辺氏の判断を称賛している。
また、KOMではドハティ監督のこだわりによりモナーク基地でのコンピューターに表示されたゴジラのスペルもGOJIRAとなっている。
ドハティ監督にとっては日本語の表記こそが聖典であり、そのスペルに従うことが大切とのことらしい。
なお、KOMではゴジラを信仰していた超古代文明のゴジラを祭る神殿の壁にカタカナで『ゴジラ』と表記されていたことから、
KOMの世界観ではカタカナは超古代文明由来の文字であり、なおかつ超古代の時点でゴジラはゴジラと呼称されていたらしい。
意味が分からないと思う人もいるかもしれないがそういう世界ということで納得するしかない。
#region(注意!ゴジラvsコングでのネタバレを含みます!)
ギドラを征して再び地球のタイタンの王へと君臨してから五年後のゴジラ。
体格は据え置きだが、前回よりも更に本調子に戻ったことで圧倒的な身体能力を発揮するようになっている。
特に、必殺のアトミックブレスが過去の出現時とは違い、瞬間的にチャージ→発射までのプロセスを行うことが可能となっており、おまけに威力を途切れさせることもなく連発どころかレーザー光線を思わせる程の持続までが可能と、反則的なまでの強さに達している。
タイタン達が出現するだけで地球の生態系を回復させる副次的効果を発揮し、その王であること。
また、五年前のギドラとの戦いの経緯から人類の中からも救世主と崇める勢力が出ていたものの、突如として人類に牙を剥いたかのように攻撃を開始。
特に、巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティックス」の施設に多大な被害を与え、この行動にはモナークも困惑と諦めによる、再度のゴジラを危険視する動きを強め、件のエイペックスのCEOのウォルター・シモンズはタイタンその物を危険視する世論を形成しようとしていた。
そんな中、モナークは古代の地球でゴジラと覇権を争っていたコングの生き残りを髑髏島で発見した後、長年に渡り監視下に置いていたがコングが成体に達した今ではそれにも限界が生じており、外に出してしまってはゴジラに襲われる危惧が生じるとして研究者のアイリーンが悩んでいた所でエイペックスの依頼を受けた元モナークの同僚のネイサンが地球中心部の大空洞を探索する為に、その大空洞が故郷と思われるコングを利用させてくれることを提案……悩んだものの了承する。
果たして、コングの海上輸送中に襲撃に現れたゴジラは海というアドバンテージもあってか輸送艦隊に甚大な被害を与え、コングも援護がなけれは殺されかけてしまう事態に。
その後、コングを空中輸送からの南極大陸への移送→地底世界への探索をしている隙にゴジラは“目的とする存在”が運び込まれたエイペックスの秘密研究所がある香港へ襲来する。
コングの導きで地底の大空洞=古代に於いてコングが王として崇められていた玉座に帰還させると共にエイペックスは目的としていたタイタン達の力の源である地球その物のエネルギーとも呼ぶべきエネルギーを発見→そのデータを秘密研究所に送り、回収していたギドラの頭部を素体と生体コンピューターとして利用した、“人類が再び地球の盟主となる”ことを目的として作り上げられた対タイタン用決戦兵器メカゴジラを完成させる。
そんな中、自身にも関係のある大空洞でのコングの気配を感じたのか、或いは自分達の源泉となるエネルギーの始動を感じ取ったのか、ゴジラは香港から大空洞までを熱戦で貫くと、ゴジラの気配を感じ取ったコングはその大穴を抜けて香港に出現。
大空洞で見つけた、過去の同族が残したゴジラの背鰭から作られたと思われる、ゴジラのアトミックブレスをも受け止められる斧を武器に再度の戦いに挑む。
圧倒的な攻撃力を持つゴジラに高層ビル群を飛び抜ける機動力を武器に挑んだコングは地上であっても不利であったが、アトミックブレスを受け止めつつの斧による一撃でダウンさせることに成功する。
……しかし、ややあって復活したゴジラは四つん這いになると獣を思わせる動きでコングを蹂躙、倒れたコングの胸部を踏みつけ勝利の雄叫びを挙げる。
しかし、そこに完全にタイタンとしての力を得たことでギドラの本能が目覚めたメカゴジラがゴジラの気配を感じ取り人間の側から見れば暴走状態となって起動。
五年前の恨みもあってかゴジラを圧倒するが、そこに心肺停止状態からネイサン達の手により蘇生させられ、心を通わせるジアによりゴジラは敵ではないと説得されたコングが介入する。
復活した“偽りの王”は尚もゴジラとコングが昨夜からの闘いで疲弊していたこともあってか二体相手でも圧倒したかに見えたが、ゴジラは機転により自らのアトミックブレスをコングの斧に発射。
こうして、エネルギーをチャージされた斧はメカゴジラのボディを易々切り裂き四肢をもがれ、最後は素体であるギドラの首が引き抜かれた。
……最大の驚異を再び排除することに成功したゴジラはコングとまたもや対峙するも今回は戦わずに背を向ける。
こうして、ゴジラは再び何処かの深海へ消え、コングは故郷である大空洞に作られた新たな住処で自他共に共に穏やかな暮らしを送るのだった。
#endregion
モンスターバースが企画されて以降の最大の見所として予告されていた怪獣界の二大巨頭の激突。
監督のアダム・ウィンガードが予告していた通り“完全決着”を付けられたことに驚きの声も。
**◆『[[シン・ゴジラ]]』
&bold(){「あれが&color(red){ゴジラ}か……」}
・身長:118.5m
・全長:333m
・体重:92000t
・必殺技:放射線流
ギャレス版ゴジラに触発され制作されたFW以来となる日本制作によるゴジラ映画『[[シン・ゴジラ]]』に登場。
歴代最大サイズの大きさもさることながら、体が赤く発光しており(初代ゴジラの色ネタもあるとか)、
頭も深海魚めいたかなり奥まで裂けた口に乱杭歯という不気味なスタイルであり、瞳も小さく悍ましい姿をしている。
[[腕が飾り程度の大きさ>ティラノサウルス(古代生物)]]で、身長ほどもある長大な尻尾も特徴であり、歴代ゴジラと比べても非常に異質なスタイルと言える。
また背びれの数は従来の規則正しいものと違い、ランダム配置された独特の形状から五列(七列)に見えるようになっている。
が、一応メインとなる背びれは従来通り3列とのこと。
実は公開前に予告編やTVスポット、雑誌等で公開され、モンスターアーツ、ソフビで発売されていた姿は&bold(){「第四形態」}と言える姿。
劇中で全体像未登場の第一、初めて姿を現した第二、第二が更に地上に適応した第三を経て「進化」した姿が有名なゴジラっぽい姿なのである。
つまり何かというとこのゴジラ、放置すると&bold(){ヘドラやデストロイア同様無限に「進化」していく可能性が高い}のである。
外部からの様々な刺激によってそれに適応した進化を行うため、&bold(){翼を生やして飛行能力を手に入れたり、より動きやすい小型に変異したり}する可能性もあるという。ひぇぇ…。
さらに、すごく大雑把な言い方になるが、空気や水から核エネルギーを生成する熱核エネルギー変換器官――つまり核融合炉を体内に持っており、
生命維持に必要な分どころか、進化すら可能とする膨大なエネルギーを自前で賄えるため、生物でありながら食事すら必要とせず(作中では霞だけ食べて生きる仙人に例えられている)、
生物なら避けて通れない『死』すら超越した完全生物である可能性も示唆されている。
破壊跡から新元素が発見されているため、いつもの核分裂だけでなく核融合も行えると推測されている。
また、その膨大なエネルギーを用いての無性生殖も可能と分析されており、放置しておけば上記の無限に進化する性質を持ったこの完全生物が無数に増えていくことになる。
&bold(){&color(red){要約すると、いつものゴジラにデストロイアの進化能力、マグロ食ってるイグアナ怪獣以上の増殖能力、おまけにヘドラ並みの不死身性を付加した超生物}}。
どうすりゃいいんだよこの化物……。
出自は、かつて核開発が華やかなりしころ、海底に野放図に捨てられた放射性廃棄物の影響で放射能まみれとなった環境で、
それを食するのに適応した海洋生物の成れの果てらしい(ちなみに、現実でもチェルノブイリ付近には放射線を好む細菌が実在するそうである)。
劇中ですら急速な進化をしているため、もとの姿は不明。そもそも爬虫類なのかすら不明である。
人類の8倍の情報量を誇るDNAを持っているらしい(これもちなみに、人類のDNAより情報量が多いだけの生物なら色々といる)。
命名はアメリカエネルギー省(通称「DOE」)でゴジラを研究していた専門家・牧吾郎が出身地大戸島の神の化身「呉爾羅」より名付けた。
アメリカのコードネームは「GODZILLA」で、こちらも牧教授が名付けたらしい。
頭のGODは「語源の呉爾羅が神の化身だったことに由来するのではないか」という推察がされていた。
なお、映画の企画中では「地中貫通爆弾を喰らって分割されるが、シャム双生児状態で2つ目の頭を作る」「殺到するミサイルを撃ち落とすために全身から8つの頭を生やす」という地獄絵図も考えられていたが、
東宝側はイメージイラストが提出された時点で即、却下している。……見てみたかったというか、実現しなくてよかったというか。
#openclose(show=以下、各形態について){
◆&bold(){第一形態}
&bold(){「総理、海底に&color(red){何者か}がいる可能性があります」}
東京湾に出現した当初の形態。
長大な尾を持つ%%ヘドラ%%オタマジャクシのような形態らしいのだが、この時確認出来たのは尾の部分のみ。
そのため詳細な外見は不明。劇中の台詞によるとヒレ状の脚部を持ち、歩行を補助的な移動手段として水中を移動するらしい。
魚類に、それもかつて陸に上がろうとしたタイプのシーラカンスや肺魚に近い姿だったと思われる。
アクアトンネルほか海底トンネル2本を破壊し呑川を遡上。蒲田付近で第二形態に変態し上陸した。
◆&bold(){第二形態}
&bold(){「えっ、&color(red){蒲田}に!?」}
・身長:28m
・全長:122m
上陸時に姿を現したが、特徴的な背鰭が見られるにもかかわらず、もはや何者かよく分からないグロテスクな姿。
首には多重のエラがあり、鰓孔から赤い体液を垂れ流し(両生類が肺呼吸に切り替える時に起きる生理現象と同一という考察もある)、
ずんぐりした頭部には深海魚めいたつぶらな瞳と、不揃いな牙を生やした半開きの口、
前脚はまだ未発達で体内に収納されており、肘の部分だけが張り出した状態。
対称的に発達した後脚でシャカシャカ這いずり回る姿はかなり嫌悪感を抱かせると思われる。
%%好奇心旺盛に車列に頭を突っ込んでかき分ける姿は少し可愛いかもしれない……?%%
体色はゴジラの黒ではなく黄土色というか黄色っぽい色。
一見ではゴジラと認識できないその見た目から「アイツ」とか「蒲田のアイツ」とかいろいろ言われているが、
初代ゴジラの出自が「海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物の末裔」と言われていた点を踏まえると
この形態はその「海棲爬虫類から陸上獣類への移行期」である…のかもしれない。
生態? からすると恐らく両生類フェーズといったところか。元ネタだけあって頭からエラの辺りはラブカにそっくりと評判。
特に危なっかしい能力があるわけではないが、
海水を沸騰させる異常に高い体温と巨体はそれだけで脅威であり、劇中では上陸後、品川など市街地を歩き回って破壊した。
避難しようとした家族が残されているマンションに圧し掛かり、破壊するシーンはなかなか胸に来る。%%真のトラウマもののシーンはこの後に存在したが……%%
ちなみに第二形態と下記の第三形態の存在は映画公開までその存在を完全に身を潜めており、(あったとしても『新怪獣A』『新怪獣B』としての名称のみ)
ゆえに第二形態がスクリーン上に初登場した瞬間、あまりにも皆がよく知るゴジラ像とかけ離れた姿に対して、
多くの観客が『&bold(){なんだコイツ!?}』『&bold(){これが今回の敵怪獣?}』と思ったそうな。
怒涛のインパクトも相まって、妙に癖の強い人気を確立。
ネット上では出現地である蒲田の地に肖り「&bold(){蒲田のあいつ}」「&bold(){蒲田くん}」「%%汚いベビーゴジラ%%」といった渾名で有名。
キモかわいいと評する声も多く、Twitterやpixivなどではこの形態を可愛く書いた絵が投稿されている。
特に「蒲田くん」の名称は&bold(){公式側や出演者も周知の上で当たり前のように使っている。}
◆&bold(){第三形態}
&bold(){「目標が報告と違う。繰り返す、&color(red){目標が報告と違う!}」}
・身長:57m
・全長:168.25m
第二形態が東京を這いまわる内に更なる陸上への適応を試みて進化したと推察される形態。
第二形態が両生類フェーズとするとこちらは爬虫類フェーズ、と言ったところか。
鰓孔は塞がり、後脚のみで直立し、腕も前腕部が皮膚を突き破って指や爪が形成され、それらしい形にはなったがそれでもなお飾りに等しい。
体色は黒ずんだ赤褐色になり、見慣れたゴジラのイメージに近くなったため、第二形態でミスリードされた観客はここでコイツの正体がゴジラだと気付いたことだろう。
なお後述の第四形態があるためつい忘れがちだが、こいつの体高はこれでも&bold(){約60m}と上記のミレニアムシリーズ並の大きさである。
しかし、自衛隊がいよいよ害獣駆除目的で出動したが特に戦うことなく(逃げ遅れた住民がいたことで攻撃が中断されたのもあったが)、一時的に上記の第二形態に退化し、東京湾に引き返し姿を消した。
一時撤退したのは、短いスパンで二度も進化したことで身体に熱が籠り過ぎたことと、[[身体の冷却機能>ゴジラVSビオランテ]]が上手く働かなかったことで、海に戻って身体を冷やす必要が生じたかららしい。
……もしここで仕留められていたら……ねぇ。
◆&bold(){第四形態}
&bold(){「さらに進化した、&color(red){ゴジラ第四形態}です」}
予告編等でよく見せていた姿。いよいよ完全に我々のよく知るゴジラと化した。
冷却機能を安定化させた影響なのか第三形態より巨大化し、その巨大化した体に迫るほどの長さを誇る尻尾が特徴的。
くりくりっとした深海底に適応していたとみられる目は地上の光量に適応するためかほとんど大きさが変わっておらず、頭部全体の比率で比べると非常に小さくなった。
両腕は初代ゴジラ同様小さくて細く、ずっと手のひらを上に向けた状態のままであり、ほとんど使用している様子はない。
ゴジラらしさの象徴といえる異常なタフネスは無論健在。
機関砲による合計1万6千発もの攻撃やTOW対戦車誘導弾、ヘルファイアミサイルなど対戦車ヘリコプター隊の全火力を頭部に投射してもまったくのノーダメージ。
10式戦車や自走砲の砲撃を脚部に集中しても少し脚が止まる程度であり、嫌そうに吠えることすらない。
F-2搭載のJDAMですら毛ほども効かず、結局有効打になったのは米軍のB-2から投下され、頚椎部に直撃した&bold(){架空の兵器}バンカーバスターMOPⅡ((2016年10月現在アメリカ空軍によって開発が主導されている大型貫通爆弾、通称MOP(アメリカ軍における制式名称は、GBU-57)の強化版と推定される架空兵器。本作における唯一の超兵器といえる))のみであった。
体内の原子炉を保護するために外皮が硬くなっていると考えられるが、それでも核シェルターを突き破る弾頭でもなきゃダメージを与えられないという……。
そして、致命傷にはならなかったとはいえこの航空攻撃はさすがに痛かったのか、対空攻撃に適応しさらに進化。遂に熱線・『放射線流』を吐く能力を会得するに至ってしまった。
この熱線描写は中盤のクライマックスを飾るもので、その鮮烈極まりない演出は観客に大きな衝撃を与えた。
-背中の発光が&color(purple){紫系の色}
-放射熱流発射時が下顎が二つに割れて非常にグロいビジュアル(実在の蛇が下顎が割れるようになっているが、口が食物摂取に一切関わっていないことも示しているのか? それとも[[アメリカ版のコイツ>ドラコ(ウルトラ怪獣)]]だろうか)
--熱線に至るまでのシークエンスで黒煙噴出→保護のためか眼球を瞬膜が覆う→超広範囲に火炎放射という流れがある
-満を持して放たれた熱線は&color(purple){紫色のレーザー}
--当たると爆発するビームというか切断されるレーザーメスめいたモノ。ある意味こちらが本物の「熱線」と言える。全体的にナウシカの巨神兵的(the庵野って感じ)。
-体内放射の要領で&bold(){背ビレや尻尾の先端からも発射可能。}加えて&bold(){&color(red){[[背ビレからは十数発の熱線を一斉に発射出来る>ゴジュラスギガ]]}}トンデモ性能。
--おまけに非常に精密な狙撃が可能かつ長射程であり、&bold(){霞ヶ関付近を中心とした3区を薙ぎ払い、放射能と瓦礫まみれの死の土地とし、さらに超高空を飛翔していたB-2にもピンポイントでぶち当てて3機撃墜に成功している。}
--その精密さの秘密はフェーズドアレイレーダーに似た器官があるため(アメリカ科学者談)。究極のステルス機B-2を捉えるレーダーって凄い話だ
-休眠状態でも自身に近付く航空物体を捕捉・ピンポイント射撃で撃墜する
……という具合である。
火炎が変化するため、この熱線…『放射線流』の正体はプラズマジェットと推察されるが、それにしても射程と精密性が宇宙から迫る妖星ゴラスをぶっ飛ばしたFWゴジラに迫るというのは中々トンデモである。
少なくとも航空攻撃への対応力という点では歴代最強のゴジラである事は確定的と言えよう。
「特撮の航空戦力は近寄りすぎだから距離を取れ」とよく(ネタで)突っ込まれるが、リアルな運用を考えた本作でもあっさりやっつけてしまった。本当にとんでもない。
ちなみに前段の火炎放射の火力自体もとんでもなく、ビルの谷間を舐めるようにして広範囲に勢いを衰えさせることなく広がっていった。
ただし、この『放射線流』はその威力に反比例するかのように反動なども重く、ゴジラにとっても『諸刃の剣』である。
エネルギーの消耗が激しく(それでも&bold(){30分~一時間はぶっ続けで吐ける})、ひとしきり吐き出してエネルギーを使い果たすと活動を停止し休眠状態に入ってしまう。
一旦吐くと発射する部位は変えられても完全に中断することはどうやらゴジラ自身にも不可能らしく、最初に使ったシーンでも目的であった航空機を撃墜後もエネルギーを使い切るまで吐き続けている。
なお、エネルギーの消耗具合を表すかの如く、休眠状態に入ったゴジラは劇中では450時間程度、だいたい19日の間眠り続けている。
復帰後は火炎の経由無しで直接熱線を吐くようになったが、これが火炎に戻ったらガス欠間近の合図。
◆&bold(){第五形態}
&bold(){「&color(red){事態の収束}にはまだ、程遠いからな……」}
映画の最終盤で存在が判明した、&bold(){ゴジラの分離増殖体}。
度重なる進化の末に&bold(){人型の骨格}を手に入れたが、その背や肩からはゴジラの証である背ビレが映えている。
なんというか、やはりシルエットは巨神兵っぽい。
第四形態の尻尾先端部に数体が形成されていたが、本体が凍結した影響で動く前にこちらも凍結している。
しかし、もしもその凍結が溶けたら……
『日経サイエンス』にて行われた『シン・ゴジラの科学』という特集記事では、生物や放射線の一流研究者が大真面目に第六形態以上の形態を予想する企画が行われており、
彼らの予想では、第六形態で作中でも危惧されていたように翼が生えて飛翔可能となるほか、永久機関を手に入れて放射線流を撃ってもエネルギー切れが起きなくなり、
第七形態ではあらゆる物質や元素を作り出せる、『宇宙』としか言いようのないモノを体内に備え付け、地球を飛び越えて宇宙のあらゆる環境に対応できるように進化。
その第七形態をも上回る第八形態では、宇宙という枠からも脱した『神の次元』に達するだろうとのこと。よくわからんが、他作品の[[こんなの>ラ=グース]]みたいな次元ということか。
一応断っておくと、あくまで外部の人間が予想したもので、実際に公式でこうなるとかアナウンスされたわけではない。
このシン・ゴジラの最大の特色の一つは&bold(){明確な「意志」というものが見えないこと}だろう。
GMKゴジのように怨念を撒き散らすわけではなく、VSゴジラや昭和後半期、FWゴジラのように(それぞれ方向性は違うが)他者との意思疎通めいたことをしつつ行動するわけでもなく、
『モンスター・バース』ゴジラのように超然的に自然の摂理に沿って天敵を倒しに来たわけでも、機龍ゴジやビオゴジのように同族に惹かれて動くわけでもない。
目は初代ゴジラのように下を向いているが、人間を意識しているのかさえ不明。
気の赴くままに動きまわり、新しい環境や刺激に対応して進化し、新たな力に戸惑いつつ使い方を身に着けていく。そのさまは無邪気さを感じないこともない。
作中に於いても&bold(){「移動しているだけだから思考が分からない」「なんでこっち(東京)に来るんだ!?」}と、ゴジラの意図の不明瞭さを示すシーンが幾つか見られる。
結果として未曾有の大破壊を撒き散らすので恐ろしさが先に立つが、彼?に明確な悪意は(一見すると)存在しない。
『放射線流』も、空から降る体を貫く爆弾を破壊するために防衛本能から身に着けたものである。
アメリカが研究していた際にはもっと小型だったというゴジラが、ここまで急激な進化を起こし巨大化したのは牧悟郎の関与が疑われているが……。
}
余談だが、今作は下記の「ゴジラ対エヴァンゲリオン」以外にもさまざまな企業などとタイアップしており、
このゴジラも本編の破壊活動や不気味さとは裏腹に精力的な宣伝をしており、一部の人からは可愛いとか言われたりもしている。
挙句の果てには[[他のヒーロー達と一緒に合体までした> シン・ユニバースロボ]]。
**◆『[[GODZILLA(アニメ映画)>GODZILLA3部作(アニメ)]]』
&bold(){「俺は……&color(red){貴様}をぉぉぉぉッ!!」}
・身長:50m
・体重:10000t
・必殺技:高加速荷電粒子ビーム
『[[シン・ゴジラ]]』と並んで進行していた企画であり、日本の本流のシリーズでは初となるアニメ作品におけるゴジラ。
本作における地球は、1999年に突如現れたのを皮切りに以降何度も怪獣によって蹂躙されており、
なかでも2030年に出現したゴジラは、あくまで生物の延長線上に留まっていたそれまでの怪獣達とは一線を画す存在である。
口先から放たれる&bold(){「高加速荷電粒子ビーム」}は山脈を穿ち、大陸のプレートをも溶解させるほどの威力。
加えて電子機器を無力化するEMPを伴い推定30kmもの射程距離を持つ恐るべき武器。
さらには驚異的な再生能力と核攻撃の熱量にすら耐えうる泡状表皮、
金属繊維によく似た体表から発する電磁波により形成される&bold(){「非対称性透過シールド」}によってあらゆる攻撃を無効化する。
地球人と同盟を結んだ異星種族のエクシフやビルサルドの叡智をもってしてもついに撃退することは敵わず、
ゴジラによってあわや滅亡寸前にまでその数を減らされた人類はやむなく地球を発ち、他の星への移住という道を選ぶこととなってしまった。
濃い緑がかった体色をしている他、背鰭は柊の葉に似ておりさながら苔むした巨木のようである。
全体的なシルエットは比較的従来のゴジラに近い一方、ほっそりした上顎に牙の無い口内など顔つきはかなり独特(正面からだと特に顕著)。
眼球も他のゴジラに比べてあまり自己主張しておらず、アングルによっては穏やかな表情にも見える。
デザイナーが本命の顔と、引き立て用に極端に細長い顔と極端に短い顔を監督に見せたところ、''「一番長い顔よりもっと長く」と言われた''とか。
#openclose(show=「こちらでは20年。そちらでは2万年ぶりの再会だ」){
ゴジラにより両親を喪い、復讐と地球奪還に燃えるハルオ・サカキ大尉の立案した対ゴジラ戦術論文を元に弱点を看破され、
多大な犠牲を払いながらも発案された作戦により、地球最大の脅威であったゴジラは人類たちの手に寄り殲滅された…。
……しかし、それは決して勝利などではなく、新たな絶望の幕開けでしかなった。
&bold(){「久しいな……&color(red){破壊の王}よ」}
・身長:推定300m以上
・体重:推定100000t以上
・必殺技:超振動波、プラズマ衝撃波
ゴジラに勝利し、つかの間の休息にいた人類たちにその存在を誇示するかのように姿を現した、ゆうに300メートルを越すそれこそが
&bold(){2万年の時を経てさらなる巨体へと成長を遂げた、かつて人類から地球を奪い、ハルオの両親を殺した“ゴジラ”そのものであった。}
ハルオたちが倒したのは&bold(){「ゴジラ・フィリウス」}と呼ばれる、オリジナルから分裂して生まれた分身体にすぎなかったのである。
その巨体はひとつ咆哮をあげるだけで超振動波となってあらゆるものを粉砕し、
さらには帯電させた尻尾を振るうことで衝撃波を伴うプラズマの刃を発生させるという、新たな能力を身に着けている。
これらの武器をもって、元来持つ熱線すら使うことなく討伐部隊を全滅(先述のフィリウスとの戦いで消耗していたとはいえ)させた。
身長は『シン・ゴジラ』における個体の118.5m(第4形態時)を遥かに凌駕する300mで、現時点で歴代最大サイズを誇る。
一方体重の方は約10万トンと、確かにこれまでのゴジラのなかでは最も大きな数値ではあるものの、比重としては軽い方に入る。
起源が植物ということもあり、体内構造が異なるのかもしれない。
また、作中の台詞から厳密には300mを超えているであろうことが示唆されている。
この2万年後のゴジラに対する公式での呼称は&bold(){「ゴジラ・アース」}。
“地球”の名を冠した彼のその圧倒的な存在感は、ハルオや視聴者に絶望を味わわせるには十分なものであったといえよう。
もっとも、「今回のゴジラはシン・ゴジラのものをも凌ぐ歴代最大」と謳われていながら
本作公開前に発表されていた身長・体重のデータは昭和ゴジラとあまり変わらないものであったため、その点で訝しく思っていたファンもいたようであるが。
ちなみにアースはフィリウスに比べ、下顎の突起が若干鋭く伸びているのでこちらで見分けられる。
}
**◆『[[ゴジラ S.P<シンギュラポイント>]]』
&bold(){抗えない&color(red){&ruby(ゴジラ){未来}}を、覆せ。}
千葉県房総半島の"ミサキオク"にて古くから伝わる伝承に存在し、紅く染まった海より現れる終末の獣&bold(){『古史羅(ごじら)}}と記されていた怪物。
登場人物の台詞等では&bold(){「抗えない“未来”」}、&bold(){「破局」}と称されており、今作のゴジラ出現の危険性が示唆されている。
今作のキーアイテムとなっている"アーキタイプ"の原材料、"紅塵"を撒き散らし、水や空、大地を紅く染めていく。
さらに自らのDNAを書き換えて姿を変化させる能力を持つ。
#region(以下、各形態について)
◆&bold(){ゴジラ アクアティリス}
深度900メートルの所を500ノットで泳いでいる姿が潜水艦によって確認されている、「第一形態」とでも言うべき存在。
PVにてその姿が公開された際には、あの「恐龍」ではないかと推測されており、公式サイトでも名前や姿が伏せられていた。
…が、バンダイにて発売されたソフビ、「ムービーモンスターシリーズ」にてその名称が判明した。
赤いモササウルスのような外見をしており、四肢はヒレ状になっている。
第6話にてマンダの群れを追ってその全体像を表した。そのままマンダの群れを仕留めつつ、東京上陸する。
そして、「第二形態」へと進化するのだった…。
◆&bold(){ゴジラ アンフィビア}
第7話で東京に上陸を果たしたゴジラアクアティリスが変化した形態。
ニュースにてゴジラの名称が与えられる。
OPにてその姿が映し出された際には、あの「むささび怪獣」ではないかと推測されていたが、またまたムービーモンスターシリーズにて名前が判明した(背中にゴジラを彷彿とさせる背びれが生えていることから、アクアティリスのようにゴジラの形態の一部ではと推測していたファンも多少なりともいた模様)。
第8話で代々木公園での自衛隊からの砲撃を受けてマイナス20度の冷気を口から放ち、その砲撃の爆発が冷気に触れた途端爆炎へと変じて一帯を巻き込む熱膨張を起こして周囲500mを吹き飛ばした。
自らは紅塵を結晶化させ石化したような蛹のごとき姿になって活動停止した。
…かに思われたのだが、「第三形態」へと変貌を遂げた…。
◆&bold(){ゴジラ テレストリス}
第9話にて活動停止し蛹のような状態となっていたゴジラアンフィビアがさらに変化した形態。
恐竜のような完全な二足歩行形態となり、「原始恐竜」やどこぞの「マグロ食ってるやつ」を彷彿とさせる外見になった。
こちらも、例によってムービーモンスターシリーズにて名前が判明した。
攻撃を予期した対象箇所の硬化、組織の急速な再生等が可能であり、それを応用して(爆弾投下を予期して着弾前に)組織を触手のように急速に成長、変化させて着弾と同時に破裂させて本体への衝撃を抑えるという芸当も可能(劇中では「リアクティブアーマー」と称されている)。
また、背びれを青白く光らせながら口先に「光輪」を形成し、発射する能力も見られる。
羽化と同時にそれまで地面に積もっていた紅塵が再び巻き上がり、まるできのこ雲のように空に沸き上がった。
その後赤い液体を嘔吐したりしながら(おそらく蝶が羽化したときに老廃物を出す行動と同じと思われる)東京を闊歩していたが、再び上空からの爆撃を受け背中を貫通されるほどのダメージを負うが、続けて投下された爆弾を予期したかのように背中から赤い触手を発生させて本体への着弾前に握り潰し、相殺した。(この後、背びれを光らせながら口元に光輪を発生させたがすぐに止めてしまった)
第9話ラストにて、東京上空にはゴジラが発生させたとおもしき紅く禍々しい巨大な積乱雲が出来ていた。
まるで『破局』の始まりを告げるかのように……
続く第10話では突如東京に出現した超巨大な黒いラドンが襲撃してくるも、青白い光輪を発射して一撃で仕留める。
その後、自衛隊が展開したゴジラ排除作戦により陸空からの集中砲火を受ける。リアクティブアーマーでも対処しきれないほどの攻撃を受け続けたが、黒煙の中から現れたゴジラは…、
#center(){&bold(){「&color(red){破局}が始まる…!」}}
◆&bold(){ゴジラ ウルティマ}
今のところ確認されているゴジラの「最終形態」。
千葉県房総半島は"ミサキオク"にて古くから伝わる紅く染まった海から現れる「終末の獣」とも称される怪獣であり、その伝承を描いた浮世絵には『古史羅(一見「こしら」と読みそうだが、実際には従来通り「ごじら」)』と記されている。
劇中から80年以上前の戦時中の日本にも出現し甚大な被害を出したようだが、戦後の混乱とともに人々の記憶から忘れられ、その白骨化した死骸は軍の管理下のもと地下施設に封印されていたが、当時生き残った被災者が施設ごと買い取った。
未知の物質"紅塵"を大量に発生、制御する能力をもち、ゴジラ自体が紅塵の発生源たる成長する『特異点』とも言える存在となっている。
己のDNAを激変的に書き換え、進化を操作する能力を持ち、海棲恐龍を思わせる水棲形態から始まり、上陸したての山椒魚のような両生形態、自ら火に焼かれて蛹化を経て羽化した肉食恐竜に酷似した陸棲形態を経由した果てにこの姿へと成長を遂げた。また、公式サイトの解説によると「成長しきったところで、「さらなる存在」へ至るのではと考えられている」とのことだが、その真偽やその際に何が引き起こされるかは不明。
第10話後半、夜間自衛隊と交戦し集中砲火を浴びていたゴジラテレストリスが爆炎と黒煙の中で突如この姿へと変化した。(テレストリス自体、自ら炎に焼かれたことで別種と呼べるほどの変化を遂げたとされるため自衛隊の攻撃によってさらなる進化を遂げたとも考えられる)
進化後は自衛隊の攻撃も強硬な外皮で寄せ付けぬまま背鰭と口内を青白く光らせ、口の前に7つの大小様々な光輪を形成。そのまま光輪をくぐるように放射熱線を放出、戦車やビルを焼き、貫き、薙ぎ払い、東京を一瞬にして火の海に変えてしまった。
それはまるで、この世界に「破局」が訪れたかのような光景だった…。
#endregion
**◆『ちびゴジラ』
CV:弘松芹香
主人公。[[ガラモン>ガラモン(ウルトラ怪獣)]]ではない。子犬ならぬ子怪獣で、火を吐くことも出来る。思いっきり吹けば水風呂をお湯にできる。
強がりだけど泣き虫でおっちょこちょい。
アニメ版ではさとみというOLがちびゴジラの飼い主。
**◆『ちびゴジラの逆襲』
CV:[[福山潤]]
怪獣島にすむ主人公。
おそらく上記のちびゴジラとは別個体。
性格はいつも明るく天真爛漫で超が付くほどの天然。カジュアルに放射熱線を吐いたり会話の途中で急に脈絡の無い情報を差し込んでくる。
同じ島にいる怪獣王ゴジラ((平成シリーズの個体と同じ姿をしている。))の息子らしく父親に憧れているが、体格差がありすぎて近づくと踏み潰されたり抱きしめられても殺されそうになるらしく、いつか大怪獣になって父親に抱きしめて貰うのが夢なのだとか。
**&aname(ゴジラVSガイガンレクス,option=nolink){◆『ゴジラVSガイガンレクス』}
&bold(){「かつて、熾烈な戦いがあった」}
&bold(){「そして、あなたが姿を消して四半世紀……人々は忘れ、それでも平和ならいいと思った」}
&bold(){「でも……奴らが、来た」}
2022年11月3日に配信されたCG短編に登場。
劇中において詳しい素性は語られていないものの、身長120mとかなり大型のゴジラである。
多数出現したガイガンミレース並びにそれらを統べるガイガンレクスの猛攻をものともしない硬い外皮と、彼らを軽々放り投げる膂力を持つ。
熱線は体内からの放射も可能。
そして特筆すべきは、全身が白く光り輝くことで熱線の威力を上げる新たなる形態であろう。
四半世紀ぶりに出現したというこのゴジラが何者なのか、熾烈な戦いとは何を意味するのかについては、詳しくは語られていない。
なお冒頭のナレーションはVSゴジラシリーズにおける重要キャラクター、三枝美希を演じた小高恵美氏が担当している((小高氏のナレーションや霧の中で咆哮する演出から、『VSデストロイア』のラストシーンで蘇生したゴジラジュニアとも取れるがあえてぼかされている。))。
さらに続編として2023年のゴジラフェスにて『ゴジラVSメガロ』が公開。
あのシートピアの守護獣[[メガロ>メガロ(怪獣)]]が謎の巫女の力によりパワーアップして復活し、ゴジラに挑む。
今回では熱線の応用技として体内放射の要領で手に熱線エネルギーを込めての打撃や掴み攻撃、さらには背びれから熱線エネルギーを背後に放射することで跳躍し、凄まじい迫力のドロップキックを披露した。
もしあのゴジラがジュニアだとしたら養父に勝るとも劣らない並外れた戦闘センスを持っていることが覗える。
**◆『[[ゴジラ-1.0]]』
&bold(){「こりゃア……超大型のサメか?クジラか?」}
&bold(){「サメやクジラじゃあこんなことはできません」}
&bold(){「ソ連の新兵器ですかね?」}
&bold(){「兵器による損傷に見えるか?」}
&bold(){「じゃあなんだってンだよ?」}
&bold(){「……&color(red){呉爾羅}」}
身長:50.1m
体重:20000t(推定)
必殺技:放射熱線
シリーズでも異例となる、&bold(){『初代ゴジラ』以前の時代に現れたゴジラ。}((時代設定は1945~1947年))
元々は太平洋を縄張りとする恐竜のような生物であり、縄張りに含まれる大戸島の住民からは「呉爾羅」と呼ばれていた。
この時点で体長15mの巨体、強靭な鱗、類稀なる再生能力を有しており、小銃程度の火器では全く歯が立たない。
姿は『vsギドラのゴジラザウルス』と『エメリッヒ版ゴジラ』を合わせたようなデザインで、作中で見られる動きも非常に生物的である。((外敵に対してはまず咆哮で威嚇した後に襲い掛かる、自分より小さな目標(人間)を探す為に頭を地表近くまで落として歩き回る、等))
自らの縄張りを荒らす者には殺意をむき出しにして襲い掛かる気質を持ち、太平洋戦争末期には大戸島に展開していた大日本帝国海軍の守備隊を全滅させている。
その後、太平洋を回遊中にビキニ環礁で行われたクロスロード作戦のベイカー実験に巻き込まれた。
強烈な熱と放射線により体中を焼かれつつもその驚異の再生能力により何とか生きながらえたが、被曝した際に放射性物質を取り込んでしまい、それが原因で再生能力にエラーが発生。
元の姿に復元することはもはや叶わず、異常再生が続いた結果、体長は50m台にまで増大し皮膚は炭化したような質感に変貌。
ここに、&bold(){「ゴジラ」が誕生してしまった。}
この形態の防御力は相当なもので、この時代の戦車砲程度では話にならず、体表に接触させた状態で機雷を爆破しても身動ぎすらしない。
体外からの物理攻撃で唯一通用したのは重巡洋艦からの&bold(){20.3cm砲}による砲撃のみである。
そして圧倒的な再生能力も健在であり、前述した砲撃痕も即座に再生したのみならず、&bold(){口内に機雷を突っ込まれて爆破され、顔を半分ほど吹き飛ばされても数秒で回復してのけた。}
ただしあまりに被害が大きいと再生能力にエラーが発生するらしく、再生部位に変色等の異常が起こってしまう模様。
必殺技は毎度おなじみの口から放たれる&bold(){放射熱線}。
凄まじい熱量により着弾点の物質は瞬時に気化・膨張することで猛烈な爆発が発生し、作中で放たれた際は&bold(){着弾地点から半径6kmが壊滅した。}((国会議事堂を中心としてこの範囲であるため、皇居もGHQ(第一生命館)も当然被害範囲に含まれる。ということは、政府・GHQ・皇室関係者が事前に脱出していない限りゴジラ上陸後の日本は中央の統治機構が一切存在しない本物の無政府状態に陥った可能性も…))
そして後には巨大なきのこ雲が立ち上り、巻き上げられた粉塵を吸った黒い雨が降り注ぐ……と、描写はまさしく&bold(){核爆発}のソレである。
一応、あまりの熱量にゴジラ自身をも焼いてしまい、再生能力をもってしても回復には時間がかかることからおいそれと撃てず連発もできないという弱点はあるが…
…問題は、この時相対する敵が&bold(){「終戦直後で軍事力を持てず国際的にも国内的にも信頼がドン底の日本」}と&bold(){「ソ連への刺激を恐れて軍事行動をとれないアメリカ」}であることだろうか。いやどうしろと……?
ちなみに本作の監督は後述する『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の監督を務め、冒頭でフルCGゴジラを出した[[山崎貴]]氏である。
当時はほんの僅かなゴジラの出番の為にスタッフがかかりっきりになってしまい、長編を出すのは困難と判断していたようだが、技術の進歩により可能になったとして本作の制作に取り掛かったとか。
**(番外編)
***◆『[[ALWAYS 続・三丁目の夕日>三丁目の夕日]]』
&bold(){「ゴジラめええ……よくも鈴木オートを&color(red){ぶっ壊しやがったなああ!}」}
初っ端、[[登場人物が描いた小説>作中作]]として登場。オート三輪が逃げ惑う中、東京タワーを熱線で破壊。
何気に『シン』に先駆けてフルCGで描かれたゴジラが劇場登場。
東宝の悪ノリとか出オチとかそういう次元ではなく増して茶川が怪獣マニアとか言う話でもなく、
ゴジラがここまでの影響力を持っているというこれ自体が『三丁目の夕日』の時代背景を的確に表している。
[[超サイヤ人]]もこの時代にあったのかって?知るか!
***◆『[[劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION>新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION]]』
&bold(){「怪獣というか…」}
&bold(){「あれって…まさか…!」}
&bold(){「&color(red){ゴジラ}と…思われ…!」}
TV放映版の時点で[[初音ミク]]や[[エヴァ>新世紀エヴァンゲリオン]]とのコラボで話題を呼んでいたアニメ版シンカリオンだったが…、
&bold(){その劇場版において、なんとゴジラもゲスト出演を果たした。}
ちなみにこの劇場版は東宝配給となっている。おそらくはそこから実現したコラボかもしれない。
上記のミクやエヴァも劇場版に登場するので、その&s(){脈絡のない}顔ぶれは[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]さながら。
開始数分でいきなり例のテーマ曲とともにスキー場に現れ、新幹線から変形するロボットを駆る主人公や仲間たちと対峙する。
劇中では3DCGにて描写され、おおまかなデザインはVSシリーズのものとそっくりだが、&bold(){全身に雪が積もったような白い表皮をしているのが大きな特徴。}
作中では&bold(){「雪のゴジラ」}という通称で呼称されており、低温には弱かったゴジラがまさかの冷気属性を取得することに。
その出自などについては…少々複雑な経緯となっており、ここに書くには脱線気味になるので本編を観るなどして確かめていただきたい。
なお、地味ながらこれが&bold(){国産における令和初のゴジラ}でもある。
*【以下余談】
・野球のほうのゴジラこと松井秀喜は、星稜高校時代にその類稀なる長打力と夏の甲子園での5打席連続敬遠で話題に。&br()その後読売ジャイアンツに入団し本塁打を量産、2002年には史上日本人5人目のシーズン50本塁打を記録するなど主力選手として活躍。&br()その翌年からはMLB・ニューヨーク・ヤンキースに入団しそこでも活躍、特に2009年のワールドシリーズではWS史上最多タイとなる1試合6打点を挙げ、日本人初のワールドシリーズMVPを獲得した。翌年からはメジャー3球団を渡り歩き2012年末をもち引退。翌2013年には国民栄誉賞を受賞している。
・日産自動車が発売するGT-Rシリーズ(R32型以降)は、世界各国のレースでの実績から「ゴジラ」の愛称を持つ。
・よく比較対象に[[ガメラ>ガメラ(平成)]]が挙げられるが、技の多彩さとスピードでは大きく劣るものの体重の差(作品にもよるが大体発泡スチロールと鉄ぐらい)から「格闘戦であれば」ゴジラが圧勝らしい。&br()もっとも、両方好きな人が編者含めて多いだろうし比較に意味はないが、やはり一度は見てみたい戦いでもある。&br()[[万博会場>ガメラ対大魔獣ジャイガー]]で行われたアトラクションにおいてアドリブで戦ったことがあるらしい。&br()%%ウルトラマンマックス……%%&br()ただ、もしコラボ映画を作る条件が整ったとしても(実例はある。「[[キングコング対ゴジラ]]」はまさに「東宝外の怪獣を招いたコラボ作品」である)、&br()&bold(){ガメラの持つ「人類の守護怪獣」という属性は[[モスラ>モスラ(平成・令和作品)]]とモロ被りしている}ため、「ゴジラ対モスラ」の焼き直しになりかねないという大きな問題があり、会社関連を無視してもかなりきついだろう。&s(){モスラとガメラの共演もそれはそれで見てみたい気もするが。}
・「ゴジラ対エヴァンゲリオン」というコラボ企画の枠としてだが、&bold(){まさかのスパロボに参戦}。&br()ソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』の2016年8月限定参戦枠として、機龍3式共々登場を果たした。&br()デザインはミレゴジ、熱線はシンプルな青い熱線という少々珍しいタイプのゴジラである。効果音も含めると熱線が青いミレゴジというよりは背びれがミレゴジと同じ紫色の釈ゴジといったほうが近いのかも?&br()特別シナリオでは『マジンガーZ』のDr.ヘルと因縁が設けられており、本編より数年前(兜甲児がマジンガーZを託されるよりも昔)、世界征服を推し進めようとした地下帝国の前に出現し、バードス島を蹂躙してDr.ヘルの布陣をズタズタにしていた事が明かされた((ちなみにゲームの形式としては「ゴジラ含むプレイヤー布陣 VS Dr.ヘル軍団」という形になるため、実際のゲーム画面では数多のスーパーロボット&リアルロボットがゴジラともどもバードス島を蹂躙する姿が拝めることだろう。これなんてジェットジャガー?))。
・本編では子供はいても配偶者はいないゴジラだが、'90の「ゴジラくん」では''ビジラ''、'94の「すすめ!ゴジランド」では''ゴジリン''というガールフレンドがいる。&br()さらに第三作の没案「ゴジラの花嫁」では''人間の女性型巨大ロボット''と戦いの末結ばれるストーリーが構想されていたそうだ。((ちなみにアンギラスも前半に出てくるがそのロボットに顎を裂かれ退場))
**[[ゴジラのテーマ]]
・伊福部昭作曲の「ゴジラのテーマ」として有名な曲は実は「ゴジラという映画のテーマ曲」であり、当初は''戦車や戦闘機の発進シーン''に使われていた。&br()以後、昭和シリーズでは「ゴジラが人類サイドに立っているときに流れる曲」のように使われ、VSシリーズ以降はゴジラ自身のテーマ曲「ゴジラの恐怖」のイントロとジョイントされてゴジラ自身のテーマ曲として使用された。&br()歌詞付きの曲に『福岡市ゴジラ』(ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ…)『正調ゴジラップ』(ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ…)『ゴジラアイランド』(ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやってきた…)『ランランゴジラン』(ゴジラ、モスラ、モゲラ、キングギドラ…)などがある。
**ゴジラと核兵器
・山根博士は「水爆実験で変異した」ではなく「安住の地を追われた」と表現しており、第一作ではまだ核を摂取する設定ではなかった模様。
・「[[ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘]]」でも核爆弾から逃げるよう主役たちがゴジラに声をかけており、二代目も核爆発の直撃には耐えられなかった(人類にはそう思われていた)と思われる。
・三代目になって核エネルギーを吸収する様子が初めて描かれた。以後原子炉を好んで攻撃目標とする。核兵器での攻撃は何度か試みられたものの、直撃は免れている。
・そしてギャレゴジにて核兵器で攻撃すると強大化すると明言された。それでも軍の高官は「冷戦期のメガトン級は効かなかったが現代のギガトン級なら効く」と主張していたが。実際、続編の『KOM』では……
・『シン・ゴジラ』においてはゴジラを葬る唯一の手段とし核攻撃が実行寸前まで行っており、「駆除には核での滅却しかない」「数百万度の熱量に耐えられる生物はいない」と劇中では語られた。が、当然憶測に過ぎず、実行されていたとしてもいくつもの常識を否定した虚構たるゴジラを葬れた保証はない。
・『GODZILLA 怪獣黙示録』ではゴジラに対し、総力戦に敗北した米国が最後の手段として使用。250キロトン級熱核弾頭を150発同時に使用したが、ゴジラは無傷であった。
あのWiki篭りが最後の一人とは思えない。もし項目立てが続けて行われるとしたら、Wiki篭りの同類がアニヲタWiki(仮)に現われてくるかもしれない……。
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