28週後…

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&font(#6495ED){登録日}:2012/02/01 Wed 02:25:36 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ 英国人口 60,537,213人 15日後:英国全土 隔離処置が取られる 28日後…:英国全土 レイジ・ウイルスで壊滅 人口:&font(#ff0000){ゼロ} 5週後:感染者 飢餓で死に絶える 11週後:米軍主導でNATO軍ロンドンへ 18週後:英国全土 もはや感染の恐れなし 24週後:復興が始まる } #center(){&font(#ff0000){&bold(){28週後… 新たなる感染が始まる。}}} #center(){&font(#ff0000){感染者識別不能}} #center(){&font(#ff0000){全員射殺せよ}} *概要 『28週後…(洋題:28 Weeks Later)』とは2007年に公開された[[イギリス]]のホラー映画である。 『[[28日後...]]』の続編であり世界観は繋がっているが、キャストは一新されている。 前作より予算が増えたからか追いかけてくる感染者が格段に増えており、更に米軍の攻撃もあってアクション性がグレードアップしている。 だが、主人公一家の身勝手な行動で大事になっていくストーリー(前作も動物愛護団体の身勝手な行動が原因だが)は賛否両論である。   #contents *【プロローグ】 イギリスは[[約一ヶ月前>28日後...]]に突如発生した凶暴性(レイジ)ウイルスにより荒廃した。そのウイルスは人を凶暴化させ[[人間>ヒト(生物)]]を襲い、感染者の体液が体内に入ると瞬く間に感染し発症していまう。まだイギリスに残る未感染生存者達は、感染者に怯えながら過ごしていた。 そんな中、ドンとアリスの夫妻はある老夫婦の家で何とか生き延びていた。老夫婦と他の生存者2人の計6人で感染者に見つからないように[[日>太陽(天体)]][[光]]を塞いで籠城し、救助が来るのを待っていたのである。 だがある日突然1人の少年が助けを呼びながら彼らの家に走って来た。見捨てられないとアリスは少年を中に入れ、少年は上流の村から逃げてきたと話す。しかしその直後、少年を追って押し寄せて来ていた感染者達が屋内に侵入してしまう。次々と生存者は感染者の手にかかって感染していき、ドンは屋内に閉じ込められたアリスを見捨てて逃亡。窓の外から恨めしく睨むアリスの顔を見てドンは罪悪感を持ちながらも必死に大勢の感染者から逃げ、ボートで1人生き延びるのであった。 プロローグは僅か10分、感染者が屋内に侵入してから逃げ切るまで僅か4分という短さでありながら、感染者に追われる恐怖を見事に演出したシーンと言える。   *【物語】 感染から28週後、もはや感染者は餓死し再発の危険性無しと判断されたイギリスは米軍主導で復興が始まり、国外へ逃げた生存者も次々に本国へ帰還していた。学校の旅行でスペインにいたことで難を逃れたタミーとアンディの姉弟は本土内唯一の子供としてイギリスに帰還する。そして父ドンとの再開を喜ぶが、感染者に襲われて母アリスを救えなかったことをドンから聞き姉弟は悲しんだ。 翌日、姉弟は母アリスの顔を忘れない為にかつて住んでいた家から写真を取る為に、米軍の手の届かない未復興エリアに無断で侵入する。無人地帯となったロンドン市街を抜け、自宅で目的の物を探している途中、なんと2階で生きていた母アリスを発見。 アリスは米軍に保護され身体検査を受けると、彼女は間違いなく感染していたのだが、発症はしていなかった。アリスは遺伝的な体質で感染しながらも凶暴化しない免疫を持っていたのだ。ドンはそんな事情も知らず、軍の目を盗んでアリスが隔離された房に入る。気まずい再会のなか、アリスを置き去りにして逃げ延びたことへ許しを請い、ドンは&font(#ff0000){アリスにキスをする。} その直後、ドンは突然苦しみだし凶暴化する。アリスの体内はウイルスが残置しており、唾液を通じて感染してしまったのだ。発症したドンはアリスを撲殺、隔離房を脱走し次々に関係者を襲っていく。軍は帰還者を大部屋に隔離し感染者を根絶やしにしようとするが、あろうことか隔離区画に感染したドンが入りこんでしまい、住民はドンに襲われ爆発的に感染者を増やしながら逃げ惑う。そして狙撃兵にも感染者が何人いるか、誰が感染者か判断がつかず、遂に軍部は掌握不能とみなし&font(#ff0000){コード・レッド}を発動する。&font(#ff0000){生存者・感染者共に殲滅しろと命令が下ったのである。}軍による無差別殺戮のなか、タミーとアンディの姉弟は感染者から逃げ惑うのであった。 *【登場人物】 **◇帰還者(ハリス家) ***◆ドナルド(ドン)・ハリス 演:ロバート・カーライル CV:家中宏 本作の主人公でハリス家の大黒柱にして&font(#ff0000,b){劇中最大の大迷惑人間}。こいつさえいなければ、こいつさえ考えて行動できてたらみんな助かった。 感染者に襲われた際に妻アリスを見捨てて逃亡、そのことを悔やんでいる。 復興時は統括官となり、自身のカードキーによって復興した地区ならどこでも出入りできる権限を持つ。 妻アリスが生きていたことを知るとすぐさま無断でアリスの元へ行き、アリスに謝罪しキスする((あまりに考え無しな行動であるが、ドンはアリスが感染している無症状キャリアとは知らされていなかった。というか細かい詳細も聞かず勝手に侵入したので当然である。))と感染し理性を失い凶暴化。 これ以降は「罪悪感」がウイルスによって「[[怒り>怒り(感情)]]」に変換され、アリスの自分を責めるような目を見たくないという理由から[[&font(#ff0000){目潰し}>目潰し]]で彼女を殺してしまう。 その後は破壊衝動に駆られて徘徊し、懐に入れたカードキーが反応してどんな場所にも入り、生存者を攻撃する。そして「怒り」に変換された「罪悪感」から妻アリスと同じ目を持つ息子アンディを執拗に追う。また、スカーレットに「[[噛みつく>噛み付き]]」のではなく「撲殺」するなど、異常に殺意が高い。そして地下鉄でアンディを発見し噛み付くも、娘タミーにアリスの面影を感じスキが出来た所をタミーに撃たれ絶命する。 本作では彼を通して、&bold(){「感染者にも感情がある」}ことがわかるようになっている。 因みに未公開シーンでは食堂で再発の危険性は無いと子供達に安心させる為に&bold(){&font(#ff0000){「そのソーセージも安全だぞ」}}とギャグをとばした。   ***◆アリス・ハリス 演:キャサリン・マーコック CV:日野由利加 ドンの妻にして&font(#0000ff,b){劇中最大の不幸者}。 夫に見捨てられた後に感染者に噛まれるも、遺伝の免疫で保菌したまま正気を保った。その後、自宅で籠もって生活していたところを息子アンディに発見され米軍に保護される。 彼女の目は&font(#008000){緑}と&font(#994c00){茶}の[[オッドアイ]]だが、感染してからは左の茶色の目が異常に充血している。その後隔離されるも、ドンがやってきて愛しているとキスをされるが、&font(#ff0000){その際に夫を恨む感情が見て取れる。}そして感染し凶暴化した夫に暴行を加えられ&bold(){&font(#ff0000){目潰し}}をされて[[死亡>死]]、死体は米軍のナパームで火葬された。因みに保護直後に[[裸]]で体を洗い流されるお色気シーンも担当する。 夫には見捨てられるわ[[ゾンビ]]には襲われるわ地獄で強制孤立サバイバルさせられるわ…免疫があったのも不幸中の幸いとも言い難い。やっと助けが来たと思ったら裸に剥かれてベッドに貼り付け隔離、とどめに夫が要らん事して惨殺されるというあんまりにもあんまりな人。 ……もっとも彼女が冒頭の少年を招き入れたことが惨劇の始まりでもあるのだが。 ***◆アンディ・ハリス 演:マッキントッシュ・マグルトン CV:亀井芳子 ドンの息子でタミーの[[弟>弟(妹)キャラ]]にして&font(#ff0000,b){身勝手な子供その1}。 [[母>お母さん]]アリスの遺伝で彼女と同じくオッドアイ。 父に母が死んだことを聞かされると、家にある母の写真を持ち帰りたいと無断で未復興エリアに侵入。しかし父の証言とは裏腹に生存していた母を発見、二人を追ってきた軍により3人そろって保護される。 感染再発が始まると、彼はアリスと同じくウイルスの免疫があるだろうと軍医スカーレットに助けられる。結局地下鉄で先回りしていたドンに噛まれるものの、やはり免疫のおかげで凶暴化はせず、タミーと共に[[ヘリ>ヘリコプター(航空機)]]で脱出する。 最終的には彼の体液から感染したであろう感染者がフランスに大量発生して、物語は終幕を迎える。 ***◆タミー・ハリス 演:イモジェン・プーツ CV:弓場沙織 ドンの娘でアンディの姉にして&font(#ff0000,b){身勝手な子供その2}。 アリスやアンディと違ってオッドアイではない。 母の生前の写真を欲しがる弟と共に無断で未復興エリアに侵入し母を見つける。「助けようとしたが無理だった」というドンの[[嘘]]に怒りを露にしていた。 感染再発の際はアンディを第一に考え、アンディがドンに噛まれた際はドンを銃((元々はドイル軍曹が所持していた。))で射殺する。 最後まで感染せずに弟と共にヘリで脱出。アンディが無症状感染者であることは隠し通した。 **◇米軍 ***◆ストーン准将 演:イドリス・エルバ CV:及村健次 荒廃したイギリスを復興する為に派遣された元NATO軍を率いるアメリカ陸軍特殊部隊の現地司令官。 帰還者の為にロンドン市街を復興しながら、一方で保護区域内の帰還者をカメラや狙撃銃で監視させて封鎖している。しかし姉弟のエリア外侵入を許してしまったり((一応姉弟の侵入自体は把握しており、人物と生家をすぐさま特定し、姉弟が家から出る頃には軍による包囲が完了していた。))、感染の危険性のあるアリスに見張りをつけなかったりとずさんな点もある。 感染が再発すると迅速に帰還者を避難させるも、感染したドンが非常に高いセキュリティクリアランスのカードキーを所持していた為に、隔離区画への侵入を許してしまった。進退窮まったが故、遂に&bold(){&font(#ff0000){コード・レッド}(緊急警報)}を発令、感染者・生存者問わない殲滅作戦を開始する。 ステップ1は[[狙撃銃]]や[[機関銃]]で射殺、ステップ2はナパーム弾で絨毯爆撃、ステップ3は化学兵器+[[火炎放射]]と、やることがえげつない。明らかに感染者では運転出来ないであろう走行車両を発見した際も、攻撃ヘリで無警告射撃を浴びせていた。アリスのような「保菌者」の例が現実に確認されたことから、管理外の生物の一切を処分するよう徹底されていたのであろう。 ***◆スカーレット・ロス少佐 演:ローズ・バーン CV:宮島依里 米軍の女医。軍で唯一パンデミック再発の危険性を危惧していた。 アリスの体を調べ免疫を持つ人間と考え、特別な検査を軍に提唱したが軍は聞く耳を持たなかった。 感染再発するとアンディがアリスの遺伝から免疫を持っていると確信し、アンディとタミーを守りながら脱出を目指した。 しかしヘリの待つスタジアムに向かう地下鉄でドンに銃を奪われ、銃床で撲殺された。 ***◆ドイル軍曹 演:ジェレミー・レナー CV:横堀悦夫 米軍([[デルタフォース]])の狙撃兵。階級は軍曹。米軍の良心にして&font(#0000ff,b){今作の漢。} フリンとは仲良しで感染者の真似をしてからかい合うユーモアを持つ。 コード・レッド発動で見境なく撃ち殺せと命令されたことに耐えられなくなり、あえて危険な感染者のいる場所に行き、生存者を救助しようとする。 最終的にアンディ達を守る為に同じ米軍に火炎放射器で[[消毒>汚物は消毒だ~!!]]され死亡した。 ***◆フリン 演:ハロルド・ペリノーJr CV:小森創介 米軍のヘリパイロットでドイルとは仲良し。階級は不明。 コード・レッドの際に感染者のいる場所に行ったドイルを心配する。 ドイルを助けにヘリで駆け付けるが、「ドイル以外の生存者は助けられない」と少々頭が固い。 &font(#ff0000,b){その直後のヘリ無双は今作の見所。} 最終的にドイルが死んだことを知り、アンディとタミーを乗せて国外に出る。 追記・修正は感染者に追われながらお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,16) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - デッドライジングの犬ババァみたいな奴らを主役にした映画。胸糞悪くならないはずがない -- 名無しさん (2013-11-25 14:25:27) - ラストがどうあがいても絶望臭かったな。 -- 名無しさん (2013-12-28 17:55:22) - うん。 -- 名無しさん (2014-01-15 22:21:51) - ゾンビ映画ってのは元々人間の醜さ、愚かしさを描いてるものだからな。結局バットエンドってのもゾンビ映画としては王道だよな -- 名無しさん (2014-02-07 21:50:01) - ソーセージって、下ネタのソーセージ? -- 名無しさん (2014-03-24 02:36:41) - 走るゾンビ系でgoodendなのがゾンビランドだね。まあ、あれはギャグ作でもあるけど -- 名無しさん (2014-06-03 10:18:34) - ドンが迷惑なのは確かだが、母は耐性持ちだし、姉弟はその耐性持ちを発見した功労者だろ。施設のバイオセキュリティが低レベルなのが諸悪の根源。 -- 名無しさん (2014-09-24 13:34:57) - デルタフォースの軍曹が漢だった…でも死んで欲しくなかったな… -- 名無しさん (2014-11-21 20:38:34) - あー、だよねー。当人には免疫あっても、他の人たちは免疫ないんだし……。接触しまえばアウト; やはりかわいそうだし残酷だけど、兄妹もあそこで殺すべきだったな。 -- 名無しさん (2016-08-29 16:02:03) - 前作が絶望の中に希望を見出した名作なだけに、こっちは本当野暮なだけの糞駄作で残念だった -- 名無しさん (2017-05-05 06:14:04) - アリスは幸運で生き残ったのに夫に殺されたただの被害者だし、ワクチンの可能性あった希望だろ どこに迷惑要素があったよ -- 名無しさん (2019-01-11 22:50:58) - 籠城中に少年を中にいれた所かね -- 名無しさん (2019-07-15 01:56:37) - 前作に出てきたアパートだかの最上階で娘と籠城してた父ちゃん並の強さはないとこの世界では生き残れなさそう -- 名無しさん (2021-06-12 22:21:30) - アリスは偶然耐性を持っていただけの人物で迷惑人物じゃなかろう。夫は立場上汚染に関して気をつけなきゃいけない立場なのに行動が迂闊すぎるので迷惑人間。子供二人は特に緊急性もない用事で冒険気分で汚染区域に踏み入って狂乱のきっかけを作ったので大迷惑人間。ぶっちゃけ、耐性と言っても本人が凶暴化しないだけでウィルス保菌者なのは変わりないため、異変を察したら研究も許さず即刻処分する判断を下した軍人の判断が一番まっとうだったとすら言える。 -- 名無しさん (2021-09-03 08:41:27) - バイオハザードみたく核で吹き飛ばせばよかったのに -- 名無しさん (2021-10-16 19:39:22) - 『28月後...』は結局世に出なかったのね・・・ -- 名無しさん (2021-10-16 21:27:05) - ↑全く続編でもなんでもない『60年後…』『100年後…』なら・・・ -- 名無しさん (2021-11-24 18:41:04) - ↑4 特効薬開発に重要なんだからしょぶんしちゃだめだろ -- 名無しさん (2022-03-03 10:02:27) - ↑それは安全に研究できる設備と環境ならばの話。すでに安全とみなされて民間の帰還者がいる区域に保菌者を入れるのは研究のためであっても論外でしょう。 -- 名無しさん (2022-05-31 21:31:02) - 感染しなかったり治ったわけではなく、感染しているが無症状なだけだから治療薬サンプルとしても正直微妙な存在よね。ウィルスの抽出元としては有用だけど。 -- 名無しさん (2022-06-14 17:26:13) - んで、最後のあれはなんだったんン?結局みんな発症したってことなんか? -- 名無しさん (2022-09-02 11:25:13) - ↑フランスのエッフェル塔前の感染者の件?アンディの体液から感染が広がって、フランスでもパンデミックが起きてしまったって事だろう。コロナ対策みたいな感染症対策もしてないだろうし -- 名無しさん (2022-09-02 15:25:54) - 一度だけ地上波で放送された事あったけど、目潰しとヘリ無双カットされたんだよね。 -- 名無しさん (2023-03-11 21:20:45) - 個人的に一番可哀そうなのはドイル軍曹だな、命令無視してまで生存者を助けるために奮闘して最後は丸焼きになったのに、その助けた生存者のせいで世界がウィルスで危機に陥るという救いようのなさ -- 名無しさん (2023-07-22 11:41:21) - アリスみたいな人のこと無症候性保菌者っていうのかな -- 名無しさん (2023-09-23 19:17:14) - ドイル軍曹は「汚い大人」ではありません… -- 名無しさん (2024-03-29 23:38:18) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/02/01 Wed 02:25:36 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ 英国人口 60,537,213人 15日後:英国全土 隔離処置が取られる 28日後…:英国全土 レイジ・ウイルスで壊滅 人口:&font(#ff0000){ゼロ} 5週後:感染者 飢餓で死に絶える 11週後:米軍主導でNATO軍ロンドンへ 18週後:英国全土 もはや感染の恐れなし 24週後:復興が始まる } #center(){&font(#ff0000){&bold(){28週後… 新たなる感染が始まる。}}} #center(){&font(#ff0000){感染者識別不能}} #center(){&font(#ff0000){全員射殺せよ}} *概要 『28週後…(洋題:28 Weeks Later)』とは2007年に公開された[[イギリス]]のホラー映画である。 『[[28日後...]]』の続編であり世界観は繋がっているが、キャストは一新されている。 前作より予算が増えたからか追いかけてくる感染者が格段に増えており、更に米軍の攻撃もあってアクション性がグレードアップしている。 だが、主人公一家の身勝手な行動で大事になっていくストーリー(前作も動物愛護団体の身勝手な行動が原因だが)は賛否両論である。   #contents *【プロローグ】 イギリスは[[約一ヶ月前>28日後...]]に突如発生した凶暴性(レイジ)ウイルスにより荒廃した。そのウイルスは人を凶暴化させ[[人間>ヒト(生物)]]を襲い、感染者の体液が体内に入ると瞬く間に感染し発症していまう。まだイギリスに残る未感染生存者達は、感染者に怯えながら過ごしていた。 そんな中、ドンとアリスの夫妻はある老夫婦の家で何とか生き延びていた。老夫婦と他の生存者2人の計6人で感染者に見つからないように[[日>太陽(天体)]][[光]]を塞いで籠城し、救助が来るのを待っていたのである。 だがある日突然1人の少年が助けを呼びながら彼らの家に走って来た。見捨てられないとアリスは少年を中に入れ、少年は上流の村から逃げてきたと話す。しかしその直後、少年を追って押し寄せて来ていた感染者達が屋内に侵入してしまう。次々と生存者は感染者の手にかかって感染していき、ドンは屋内に閉じ込められたアリスを見捨てて逃亡。窓の外から恨めしく睨むアリスの顔を見てドンは罪悪感を持ちながらも必死に大勢の感染者から逃げ、ボートで1人生き延びるのであった。 プロローグは僅か10分、感染者が屋内に侵入してから逃げ切るまで僅か4分という短さでありながら、感染者に追われる恐怖を見事に演出したシーンと言える。   *【物語】 感染から28週後、もはや感染者は餓死し再発の危険性無しと判断されたイギリスは米軍主導で復興が始まり、国外へ逃げた生存者も次々に本国へ帰還していた。学校の旅行でスペインにいたことで難を逃れたタミーとアンディの姉弟は本土内唯一の子供としてイギリスに帰還する。そして父ドンとの再開を喜ぶが、感染者に襲われて母アリスを救えなかったことをドンから聞き姉弟は悲しんだ。 翌日、姉弟は母アリスの顔を忘れない為にかつて住んでいた家から写真を取る為に、米軍の手の届かない未復興エリアに無断で侵入する。無人地帯となったロンドン市街を抜け、自宅で目的の物を探している途中、なんと2階で生きていた母アリスを発見。 アリスは米軍に保護され身体検査を受けると、彼女は間違いなく感染していたのだが、発症はしていなかった。アリスは遺伝的な体質で感染しながらも凶暴化しない免疫を持っていたのだ。ドンはそんな事情も知らず、軍の目を盗んでアリスが隔離された房に入る。気まずい再会のなか、アリスを置き去りにして逃げ延びたことへ許しを請い、ドンは&font(#ff0000){アリスにキスをする。} その直後、ドンは突然苦しみだし凶暴化する。アリスの体内はウイルスが残置しており、唾液を通じて感染してしまったのだ。発症したドンはアリスを撲殺、隔離房を脱走し次々に関係者を襲っていく。軍は帰還者を大部屋に隔離し感染者を根絶やしにしようとするが、あろうことか隔離区画に感染したドンが入りこんでしまい、住民はドンに襲われ爆発的に感染者を増やしながら逃げ惑う。そして狙撃兵にも感染者が何人いるか、誰が感染者か判断がつかず、遂に軍部は掌握不能とみなし&font(#ff0000){コード・レッド}を発動する。&font(#ff0000){生存者・感染者共に殲滅しろと命令が下ったのである。}軍による無差別殺戮のなか、タミーとアンディの姉弟は感染者から逃げ惑うのであった。 *【登場人物】 **◇帰還者(ハリス家) ***◆ドナルド(ドン)・ハリス 演:ロバート・カーライル CV:家中宏 本作の主人公でハリス家の大黒柱にして&font(#ff0000,b){劇中最大の大迷惑人間}。こいつさえいなければ、こいつさえ考えて行動できてたらみんな助かった。 感染者に襲われた際に妻アリスを見捨てて逃亡、そのことを悔やんでいる。 復興時は統括官となり、自身のカードキーによって復興した地区ならどこでも出入りできる権限を持つ。 妻アリスが生きていたことを知るとすぐさま無断でアリスの元へ行き、アリスに謝罪しキスする((あまりに考え無しな行動であるが、ドンはアリスが感染している無症状キャリアとは知らされていなかった。というか細かい詳細も聞かず勝手に侵入したので当然である。))と感染し理性を失い凶暴化。 これ以降は「罪悪感」がウイルスによって「[[怒り>怒り(感情)]]」に変換され、アリスの自分を責めるような目を見たくないという理由から[[&font(#ff0000){目潰し}>目潰し]]で彼女を殺してしまう。 その後は破壊衝動に駆られて徘徊し、懐に入れたカードキーが反応してどんな場所にも入り、生存者を攻撃する。そして「怒り」に変換された「罪悪感」から妻アリスと同じ目を持つ息子アンディを執拗に追う。また、スカーレットに「[[噛みつく>噛み付き]]」のではなく「撲殺」するなど、異常に殺意が高い。そして地下鉄でアンディを発見し噛み付くも、娘タミーにアリスの面影を感じスキが出来た所をタミーに撃たれ絶命する。 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感染再発が始まると、彼はアリスと同じくウイルスの免疫があるだろうと軍医スカーレットに助けられる。結局地下鉄で先回りしていたドンに噛まれるものの、やはり免疫のおかげで凶暴化はせず、タミーと共に[[ヘリ>ヘリコプター(航空機)]]で脱出する。 最終的には彼の体液から感染したであろう感染者がフランスに大量発生して、物語は終幕を迎える。 ***◆タミー・ハリス 演:イモジェン・プーツ CV:弓場沙織 ドンの娘でアンディの姉にして&font(#ff0000,b){身勝手な子供その2}。 アリスやアンディと違ってオッドアイではない。 母の生前の写真を欲しがる弟と共に無断で未復興エリアに侵入し母を見つける。「助けようとしたが無理だった」というドンの[[嘘]]に怒りを露にしていた。 感染再発の際はアンディを第一に考え、アンディがドンに噛まれた際はドンを銃((元々はドイル軍曹が所持していた。))で射殺する。 最後まで感染せずに弟と共にヘリで脱出。アンディが無症状感染者であることは隠し通した。 **◇米軍 ***◆ストーン准将 演:イドリス・エルバ CV:及村健次 荒廃したイギリスを復興する為に派遣された元NATO軍を率いるアメリカ陸軍特殊部隊の現地司令官。 帰還者の為にロンドン市街を復興しながら、一方で保護区域内の帰還者をカメラや狙撃銃で監視させて封鎖している。しかし姉弟のエリア外侵入を許してしまったり((一応姉弟の侵入自体は把握しており、人物と生家をすぐさま特定し、姉弟が家から出る頃には軍による包囲が完了していた。))、感染の危険性のあるアリスに見張りをつけなかったりとずさんな点もある。 感染が再発すると迅速に帰還者を避難させるも、感染したドンが非常に高いセキュリティクリアランスのカードキーを所持していた為に、隔離区画への侵入を許してしまった。進退窮まったが故、遂に&bold(){&font(#ff0000){コード・レッド}(緊急警報)}を発令、感染者・生存者問わない殲滅作戦を開始する。 ステップ1は[[狙撃銃]]や[[機関銃]]で射殺、ステップ2はナパーム弾で絨毯爆撃、ステップ3は化学兵器+[[火炎放射]]と、やることがえげつない。明らかに感染者では運転出来ないであろう走行車両を発見した際も、攻撃ヘリで無警告射撃を浴びせていた。アリスのような「保菌者」の例が現実に確認されたことから、管理外の生物の一切を処分するよう徹底されていたのであろう。 ***◆スカーレット・ロス少佐 演:ローズ・バーン CV:宮島依里 米軍の女医。軍で唯一パンデミック再発の危険性を危惧していた。 アリスの体を調べ免疫を持つ人間と考え、特別な検査を軍に提唱したが軍は聞く耳を持たなかった。 感染再発するとアンディがアリスの遺伝から免疫を持っていると確信し、アンディとタミーを守りながら脱出を目指した。 しかしヘリの待つスタジアムに向かう地下鉄でドンに銃を奪われ、銃床で撲殺された。 ***◆ドイル軍曹 演:ジェレミー・レナー CV:横堀悦夫 米軍([[デルタフォース]])の狙撃兵。階級は軍曹。米軍の良心にして&font(#0000ff,b){今作の漢。} フリンとは仲良しで感染者の真似をしてからかい合うユーモアを持つ。 コード・レッド発動で見境なく撃ち殺せと命令されたことに耐えられなくなり、あえて危険な感染者のいる場所に行き、生存者を救助しようとする。 最終的にアンディ達を守る為に同じ米軍に火炎放射器で[[消毒>汚物は消毒だ~!!]]され死亡した。 ***◆フリン 演:ハロルド・ペリノーJr CV:小森創介 米軍のヘリパイロットでドイルとは仲良し。階級は不明。 コード・レッドの際に感染者のいる場所に行ったドイルを心配する。 ドイルを助けにヘリで駆け付けるが、「ドイル以外の生存者は助けられない」と少々頭が固い。 &font(#ff0000,b){その直後のヘリ無双は今作の見所。} 最終的にドイルが死んだことを知り、アンディとタミーを乗せて国外に出る。 追記・修正は感染者に追われながらお願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,16) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - デッドライジングの犬ババァみたいな奴らを主役にした映画。胸糞悪くならないはずがない -- 名無しさん (2013-11-25 14:25:27) - ラストがどうあがいても絶望臭かったな。 -- 名無しさん (2013-12-28 17:55:22) - うん。 -- 名無しさん (2014-01-15 22:21:51) - ゾンビ映画ってのは元々人間の醜さ、愚かしさを描いてるものだからな。結局バットエンドってのもゾンビ映画としては王道だよな -- 名無しさん (2014-02-07 21:50:01) - ソーセージって、下ネタのソーセージ? -- 名無しさん (2014-03-24 02:36:41) - 走るゾンビ系でgoodendなのがゾンビランドだね。まあ、あれはギャグ作でもあるけど -- 名無しさん (2014-06-03 10:18:34) - ドンが迷惑なのは確かだが、母は耐性持ちだし、姉弟はその耐性持ちを発見した功労者だろ。施設のバイオセキュリティが低レベルなのが諸悪の根源。 -- 名無しさん (2014-09-24 13:34:57) - デルタフォースの軍曹が漢だった…でも死んで欲しくなかったな… -- 名無しさん (2014-11-21 20:38:34) - あー、だよねー。当人には免疫あっても、他の人たちは免疫ないんだし……。接触しまえばアウト; やはりかわいそうだし残酷だけど、兄妹もあそこで殺すべきだったな。 -- 名無しさん (2016-08-29 16:02:03) - 前作が絶望の中に希望を見出した名作なだけに、こっちは本当野暮なだけの糞駄作で残念だった -- 名無しさん (2017-05-05 06:14:04) - アリスは幸運で生き残ったのに夫に殺されたただの被害者だし、ワクチンの可能性あった希望だろ どこに迷惑要素があったよ -- 名無しさん (2019-01-11 22:50:58) - 籠城中に少年を中にいれた所かね -- 名無しさん (2019-07-15 01:56:37) - 前作に出てきたアパートだかの最上階で娘と籠城してた父ちゃん並の強さはないとこの世界では生き残れなさそう -- 名無しさん (2021-06-12 22:21:30) - アリスは偶然耐性を持っていただけの人物で迷惑人物じゃなかろう。夫は立場上汚染に関して気をつけなきゃいけない立場なのに行動が迂闊すぎるので迷惑人間。子供二人は特に緊急性もない用事で冒険気分で汚染区域に踏み入って狂乱のきっかけを作ったので大迷惑人間。ぶっちゃけ、耐性と言っても本人が凶暴化しないだけでウィルス保菌者なのは変わりないため、異変を察したら研究も許さず即刻処分する判断を下した軍人の判断が一番まっとうだったとすら言える。 -- 名無しさん (2021-09-03 08:41:27) - バイオハザードみたく核で吹き飛ばせばよかったのに -- 名無しさん (2021-10-16 19:39:22) - 『28月後...』は結局世に出なかったのね・・・ -- 名無しさん (2021-10-16 21:27:05) - ↑全く続編でもなんでもない『60年後…』『100年後…』なら・・・ -- 名無しさん (2021-11-24 18:41:04) - ↑4 特効薬開発に重要なんだからしょぶんしちゃだめだろ -- 名無しさん (2022-03-03 10:02:27) - ↑それは安全に研究できる設備と環境ならばの話。すでに安全とみなされて民間の帰還者がいる区域に保菌者を入れるのは研究のためであっても論外でしょう。 -- 名無しさん (2022-05-31 21:31:02) - 感染しなかったり治ったわけではなく、感染しているが無症状なだけだから治療薬サンプルとしても正直微妙な存在よね。ウィルスの抽出元としては有用だけど。 -- 名無しさん (2022-06-14 17:26:13) - んで、最後のあれはなんだったんン?結局みんな発症したってことなんか? -- 名無しさん (2022-09-02 11:25:13) - ↑フランスのエッフェル塔前の感染者の件?アンディの体液から感染が広がって、フランスでもパンデミックが起きてしまったって事だろう。コロナ対策みたいな感染症対策もしてないだろうし -- 名無しさん (2022-09-02 15:25:54) - 一度だけ地上波で放送された事あったけど、目潰しとヘリ無双カットされたんだよね。 -- 名無しさん (2023-03-11 21:20:45) - 個人的に一番可哀そうなのはドイル軍曹だな、命令無視してまで生存者を助けるために奮闘して最後は丸焼きになったのに、その助けた生存者のせいで世界がウィルスで危機に陥るという救いようのなさ -- 名無しさん (2023-07-22 11:41:21) - アリスみたいな人のこと無症候性保菌者っていうのかな -- 名無しさん (2023-09-23 19:17:14) - ドイル軍曹は「汚い大人」ではありません… -- 名無しさん (2024-03-29 23:38:18) #comment #areaedit(end) }

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