嫌われ松子の一生

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&font(#6495ED){登録日}:2012/05/02(水) 21:51:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){松子。人生を100%生きた女。}} 2003年に発売された山田宗樹のミステリー小説。 教師をクビになったことがきっかけで人生の坂を転がり落ちる一人の女性の半生を、 彼女の死後それを追う甥の視点とを併せて描いている。 内容からも分かるように非常に重苦しく救いのない展開が続く小説だが、 2006年に公開された映画では全体的に華やかなコメディタッチのミュージカルで構成されており、 展開のテンポの速さによって鬱成分が若干軽減されている。 こればかりは、監督の中島哲也氏のセンスに脱帽するほどである。 なお、松子役を演じた中谷美紀は撮影中何度も監督に怒られノイローゼ気味になったとか。 2006年には連続ドラマ化されたが、こちらはあまり評価は高くない。 【ストーリー】 [[東京>東京都]]で自堕落な生活を行っていた[[福岡>福岡県]]出身の青年、川尻笙はある日父から今まで存在すら知らなかった伯母、 松子の死を聞かされその遺品の整理を言いつけられる。 自室のアパートで撲殺死体で見つかった松子は、生前の奇行でアパートの住人から「嫌われ松子」と呼ばれ、 実の弟である父も彼女には関わりを持たないようにしていた。 一体伯母とはどんな人物だったのだろう? そんな疑問を持ち彼女の部屋を整理する笙だったが、 生前の松子を知る人物が次々と現れ、想像を絶する過酷な人生が彼の目の前に現れる。 それもこれも、30年前は美しい中学教師だった松子がある事件をきっかけに学校をクビになったことから、 全てが始まった……。 【登場人物】 ~現代・主要人物~ ○川尻松子 主人公にして悲劇のヒロイン。 妹にばかり構う父からの愛情に飢えており、愛されることを何より望んでいる。 だが、生まれつきやり方が不器用であるために悉く空回りしてしまう残念な女性。 変な所でプライドも高く、それゆえに上手くいかないことも多々あった。 ○川尻笙 現代パートの主人公。バンドを目指して福岡から上京したが失敗、彼女にも振られ[[ニート]]生活真っ最中。 そんな折に伯母の死を聞かされ、彼女の生き様を目の当たりにすることで自身の人生観を考え直し始める。 ○川尻紀夫 笙の父で松子の弟。極めて一般的な人生観を持つ会社員。 以前は普通の姉弟仲だったが、川尻家崩壊の原因となった松子を憎み、最後まで彼女を受け入れることはなかった。 ○沢村めぐみ 刑務所時代に知り合った松子の唯一と言っていい友人。 AV女優を経てAV製作会社の社長を務めている姉御肌な女性。 境遇に関係なく松子に親しく接していたが、龍の登場で彼女に拒絶されてしまう。 そのことは死んだ今もなお後悔として残ることになった。 ○龍洋一 松子の中学時代の教え子であり、彼女を窃盗の濡れ衣を着せクビに追い込んだ張本人。 しかしそれは松子への恋心の裏返しだった。 松子が35歳の時にはヤクザの一員となり、彼女と偶然再会し愛を告白。 これにより彼女をヤクザの道に引きずり込んだことになったが、上から命を狙われ逮捕。 しかし彼女の純粋さに耐えきれず、出所後に松子の元から去った。これは双方にとって大きな打撃になってしまった。 ○渡辺明日香 笙の元カノ。続編小説では主役を飾る。 【23歳・中学教師編】 ○田所教頭 修学旅行の下見で松子に乱暴を働き、ていをつけて売店の窃盗容疑で松子をクビにした。 原作では逃亡中の龍に殺される。 ○佐伯俊二 松子の同僚の教師。松子が恋い慕う好青年。 恋人同然だったにもかかわらず窃盗事件で破局になった。 ○川尻久美 松子の妹。生まれつき病弱で両親から特別可愛がられている。 それゆえに松子からは嫉妬と憎悪を抱かれていた。 その反面松子のことは大好きな[[シスコン>シスターコンプレックス]]。 だが、松子の家出で彼女の精神は破綻をきたしてしまう。 ○川尻恒造 松子の父。病弱な久美にばかり愛情をかけ、松子のことは昔から疎かになっていた。 だがその実、彼女の家出には一番気にかけており、内心愛情を絶やしていなかった。 【23~24歳・DV被害者/不倫編】 ○八女川徹也 作家志望の青年だが、小説が一向に売れずアル中になり当時同棲中だった松子に暴力を振り続ける。 [[太宰治]]ばりの分裂症気味な男。 最期は松子の目の前で自殺した。 ○岡野健夫 八女川の[[ライバル]]。八女川への劣等感から、彼の死後かつての恋人松子と不倫関係を続ける。 だが、松子の出来心のせいで妻に不倫がバレて彼女を捨てた。 【25歳・ソープ嬢編】 ○赤木 ソープランド「白夜」のマネージャー。 松子の生きのいい脱ぎっぷりを気に入り彼女をソープ嬢に採用。 内心彼女に好意を抱いていた。 ○綾乃(斉藤スミ子) 「白夜」のソープ嬢。松子の教育係で、彼女とはよくコンビを組んで奉仕した。 原作では不幸な最期を迎える。 【26歳・殺人編】 ○小野寺保 ソープランドでの松子の常連客。滋賀の雄琴で一発当てるために彼女とコンビを組むも、 ヤク中の挙句彼女の金を浮気相手に注ぎ込んだことが発覚、激怒した松子に刺し殺された。 【26~34歳・刑務所編】 ○島津賢治 東京で理容師をしている男性。逃亡を続け、自殺未遂の松子を助け彼女を世話した。 松子は出所後彼と暮らすために刑務所で[[美容師>美容師・理容師]]の資格を取るが、出所後彼は既に別の女性と結婚し子供もできていた。 【34歳・美容師編】 ○内田あかね 松子が勤めていた美容室の店長。 ≪川尻松子の一生≫ 1947年 川尻家の長女として誕生 1970年 大川第二中学に教師として赴任 1971年 修学旅行で窃盗事件発生     松子はとっさに教え子の罪を被るが、責任を押し付けられ学校をクビにされる     生家を家出     八女川と同居生活     父病死、八女川自殺 1972年 岡野と不倫生活 その後破局     「白夜」のソープ嬢に採用、人気ナンバーワンに     しかし、素人ソープ嬢人気に押されクビに 1973年 小野寺と共に雄琴に異動し、ソープ嬢を続ける 1974年 痴情のもつれで小野寺を殺害     東京へ逃亡、玉川上水で入水自殺未遂     島津と知り合い数日同居、その後逮捕、投獄 1974年  ~ 1982年 刑務所内で美容師の資格を取り、東めぐみと知り合う 1982年 刑務所を出所、美容室で働く     めぐみと再会 1983年 教え子・龍と再会、同棲開始     組織から命を狙われ、龍逮捕 1987年 龍出所するも拒絶、のちに再逮捕     紀夫と最後の会話、幼い笙に会う 1988年 荒川沿いのアパート「ひかり荘」で引きこもり生活開始 2001年 病院でめぐみと再会、名刺を渡されるも公園に捨てる     夜、考え直し名刺を探しに行くがそこでリンチに遭い殺される(享年53) 追記して 修正して お腹がすいたら帰ろう。 アニソンを うたって アニヲタWikiに帰ろう。 #center(){ 「おかえり」 「ただいま」 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 教頭…それは天罰というんよ。 -- 名無しさん (2014-06-11 20:47:03) - 映画と原作では龍の末路が全然違う。原作では教会の仕事を手伝ったりする真人間に更生したけど映画では松子の死を知った後自暴自棄になって暴れてまた逮捕されてる。松子に対する仕打ちを考えればある意味映画の方が妥当かもしれんが。 -- 名無しさん (2014-06-19 22:10:57) - サントラが欲しくなる映画だった -- 名無しさん (2015-04-03 12:13:14) - 記事読む限りこれがコメディになるのが想像できない -- 名無しさん (2016-10-09 20:48:05) - 大体龍のせい -- 名無しさん (2020-02-13 16:23:42) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/05/02(水) 21:51:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){松子。人生を100%生きた女。}} 2003年に発売された山田宗樹のミステリー小説。 教師をクビになったことがきっかけで人生の坂を転がり落ちる一人の女性の半生を、 彼女の死後それを追う甥の視点とを併せて描いている。 内容からも分かるように非常に重苦しく救いのない展開が続く小説だが、 2006年に公開された映画では全体的に華やかなコメディタッチのミュージカルで構成されており、 展開のテンポの速さによって鬱成分が若干軽減されている。 こればかりは、監督の中島哲也氏のセンスに脱帽するほどである。 なお、松子役を演じた中谷美紀は撮影中何度も監督に怒られノイローゼ気味になったとか。 2006年には連続ドラマ化されたが、こちらはあまり評価は高くない。 【ストーリー】 [[東京>東京都]]で自堕落な生活を行っていた[[福岡>福岡県]]出身の青年、川尻笙はある日父から今まで存在すら知らなかった伯母、 松子の死を聞かされその遺品の整理を言いつけられる。 自室のアパートで撲殺死体で見つかった松子は、生前の奇行でアパートの住人から「嫌われ松子」と呼ばれ、 実の弟である父も彼女には関わりを持たないようにしていた。 一体伯母とはどんな人物だったのだろう? そんな疑問を持ち彼女の部屋を整理する笙だったが、 生前の松子を知る人物が次々と現れ、想像を絶する過酷な人生が彼の目の前に現れる。 それもこれも、30年前は美しい中学教師だった松子がある事件をきっかけに学校をクビになったことから、 全てが始まった……。 【登場人物】 ~現代・主要人物~ ○川尻松子 主人公にして悲劇のヒロイン。 妹にばかり構う父からの愛情に飢えており、愛されることを何より望んでいる。 だが、生まれつきやり方が不器用であるために悉く空回りしてしまう残念な女性。 変な所でプライドも高く、それゆえに上手くいかないことも多々あった。 ○川尻笙 現代パートの主人公。バンドを目指して福岡から上京したが失敗、彼女にも振られ[[ニート]]生活真っ最中。 そんな折に伯母の死を聞かされ、彼女の生き様を目の当たりにすることで自身の人生観を考え直し始める。 ○川尻紀夫 笙の父で松子の弟。極めて一般的な人生観を持つ会社員。 以前は普通の姉弟仲だったが、川尻家崩壊の原因となった松子を憎み、最後まで彼女を受け入れることはなかった。 ○沢村めぐみ 刑務所時代に知り合った松子の唯一と言っていい友人。 AV女優を経てAV製作会社の社長を務めている姉御肌な女性。 境遇に関係なく松子に親しく接していたが、龍の登場で彼女に拒絶されてしまう。 そのことは死んだ今もなお後悔として残ることになった。 ○龍洋一 松子の中学時代の教え子であり、彼女を窃盗の濡れ衣を着せクビに追い込んだ張本人。 しかしそれは松子への恋心の裏返しだった。 松子が35歳の時にはヤクザの一員となり、彼女と偶然再会し愛を告白。 これにより彼女をヤクザの道に引きずり込んだことになったが、上から命を狙われ逮捕。 しかし彼女の純粋さに耐えきれず、出所後に松子の元から去った。これは双方にとって大きな打撃になってしまった。 ○渡辺明日香 笙の元カノ。続編小説では主役を飾る。 【23歳・中学教師編】 ○田所教頭 修学旅行の下見で松子に乱暴を働き、ていをつけて売店の窃盗容疑で松子をクビにした。 原作では逃亡中の龍に殺される。 ○佐伯俊二 松子の同僚の教師。松子が恋い慕う好青年。 恋人同然だったにもかかわらず窃盗事件で破局になった。 ○川尻久美 松子の妹。生まれつき病弱で両親から特別可愛がられている。 それゆえに松子からは嫉妬と憎悪を抱かれていた。 その反面松子のことは大好きな[[シスコン>シスターコンプレックス]]。 だが、松子の家出で彼女の精神は破綻をきたしてしまう。 ○川尻恒造 松子の父。病弱な久美にばかり愛情をかけ、松子のことは昔から疎かになっていた。 だがその実、彼女の家出には一番気にかけており、内心愛情を絶やしていなかった。 【23~24歳・DV被害者/不倫編】 ○八女川徹也 作家志望の青年だが、小説が一向に売れずアル中になり当時同棲中だった松子に暴力を振り続ける。 [[太宰治]]ばりの分裂症気味な男。 最期は松子の目の前で自殺した。 ○岡野健夫 八女川の[[ライバル]]。八女川への劣等感から、彼の死後かつての恋人松子と不倫関係を続ける。 だが、松子の出来心のせいで妻に不倫がバレて彼女を捨てた。 【25歳・ソープ嬢編】 ○赤木 ソープランド「白夜」のマネージャー。 松子の生きのいい脱ぎっぷりを気に入り彼女をソープ嬢に採用。 内心彼女に好意を抱いていた。 ○綾乃(斉藤スミ子) 「白夜」のソープ嬢。松子の教育係で、彼女とはよくコンビを組んで奉仕した。 原作では不幸な最期を迎える。 【26歳・殺人編】 ○小野寺保 ソープランドでの松子の常連客。滋賀の雄琴で一発当てるために彼女とコンビを組むも、 ヤク中の挙句彼女の金を浮気相手に注ぎ込んだことが発覚、激怒した松子に刺し殺された。 【26~34歳・刑務所編】 ○島津賢治 東京で理容師をしている男性。逃亡を続け、自殺未遂の松子を助け彼女を世話した。 松子は出所後彼と暮らすために刑務所で[[美容師>美容師・理容師]]の資格を取るが、出所後彼は既に別の女性と結婚し子供もできていた。 【34歳・美容師編】 ○内田あかね 松子が勤めていた美容室の店長。 ≪川尻松子の一生≫ 1947年 川尻家の長女として誕生 1970年 大川第二中学に教師として赴任 1971年 修学旅行で窃盗事件発生     松子はとっさに教え子の罪を被るが、責任を押し付けられ学校をクビにされる     生家を家出     八女川と同居生活     父病死、八女川自殺 1972年 岡野と不倫生活 その後破局     「白夜」のソープ嬢に採用、人気ナンバーワンに     しかし、素人ソープ嬢人気に押されクビに 1973年 小野寺と共に雄琴に異動し、ソープ嬢を続ける 1974年 痴情のもつれで小野寺を殺害     東京へ逃亡、玉川上水で入水自殺未遂     島津と知り合い数日同居、その後逮捕、投獄 1974年  ~ 1982年 刑務所内で美容師の資格を取り、東めぐみと知り合う 1982年 刑務所を出所、美容室で働く     めぐみと再会 1983年 教え子・龍と再会、同棲開始     組織から命を狙われ、龍逮捕 1987年 龍出所するも拒絶、のちに再逮捕     紀夫と最後の会話、幼い笙に会う 1988年 荒川沿いのアパート「ひかり荘」で引きこもり生活開始 2001年 病院でめぐみと再会、名刺を渡されるも公園に捨てる     夜、考え直し名刺を探しに行くがそこでリンチに遭い殺される(享年53) 追記して 修正して お腹がすいたら帰ろう。 アニソンを うたって アニヲタWikiに帰ろう。 #center(){ 「おかえり」 「ただいま」 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 教頭…それは天罰というんよ。 -- 名無しさん (2014-06-11 20:47:03) - 映画と原作では龍の末路が全然違う。原作では教会の仕事を手伝ったりする真人間に更生したけど映画では松子の死を知った後自暴自棄になって暴れてまた逮捕されてる。松子に対する仕打ちを考えればある意味映画の方が妥当かもしれんが。 -- 名無しさん (2014-06-19 22:10:57) - サントラが欲しくなる映画だった -- 名無しさん (2015-04-03 12:13:14) - 記事読む限りこれがコメディになるのが想像できない -- 名無しさん (2016-10-09 20:48:05) - 大体龍のせい -- 名無しさん (2020-02-13 16:23:42) #comment #areaedit(end) }

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