紀勢本線

「紀勢本線」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

紀勢本線」(2023/11/02 (木) 14:48:12) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2013/04/24(水) 21:33:45 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 紀勢本線(きせいほんせん)は、亀山駅から新宮駅を経て和歌山市駅を結ぶ[[JR東海]]及び[[JR西日本]]の鉄道路線である。 *☆概要 &footnote(出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ltdec/381spkuro2.jpg 日時:2016/01/03) &blankimg(381spkuro2.jpg,width=400,height=300) 亀山~新宮間は[[JR東海]]、新宮~和歌山市間は[[JR西日本]]が保有している。 このうちJR西日本区間のうち新宮〜和歌山間は&bold(){「きのくに線」}の愛称があり、路線記号に&bold(){&color(white,#40e0d0){W}}が付けられている。 所属が2つの会社に分かれている為、同じ状態の[[関西本線]]同様 #center(){&bold(){&font(#ff0000){単線・複線、電化・非電化の路線が全て存在する且つ起点から終点までを通して走る優等列車が存在しない非常にカオスな路線}}} となっている。 因みに東海道新幹線で稼いでるJR東海が電化区間で財政的余裕のないJR西日本が非電化区間だと思われがちだが&bold(){&font(#ff0000){実は逆である}}。 JR東海からしてみれば亀山以降は&font(#ff0000){不採算路線}であり、いくら新幹線で稼いでいるとはいえ[[武豊線]]等の電化が最優先でこちらまで手が回っていない。 逆にJR西日本区間は国鉄時代から電化されていて複線区間もあり、車両面でも振り子式で130km/h対応の283系オーシャンアローが導入されるなどある程度優遇されている。しかし、130km/hで運転できる区間はごくわずかで最高速度110km/hの区間がほとんどである。さらに新宮~紀伊田辺間は線形が悪い上、一線スルー化されていないために95km/hの制限がかかる区間が多く、高速化は全くと言っていいほど推進していない。 とはいえ、JR東海側も全くシカトしているわけではなく、[[武豊線]]で使用されていて不要になる最新のキハ25形気動車が導入されている。 逆に電化しているとはいえJR西日本側も223・225系を使用している区間は少なく和歌山県が金を出さない為、車両が&font(#ff0000){第二の廣島}と化している。 …というのも昔の話。今は227系1000番台が投入され、2021年3月に一般車含め全ての車両のJR化が完了した。 ちなみに和歌山~和歌山市間は同じ紀勢本線でも完全に別路線扱いで、むしろ[[和歌山線]]の一部((元はと言えば紀和~和歌山市間は和歌山線の所属だったりする。))とか[[南海本線]]の支線みたいな扱い。 *☆使用車両 **JR東海 ・&bold(){HC85系} 特急「南紀」で使用。 キハ85の置き換えを目的に、2023年7月1日より運行を開始したディーゼルエンジンと蓄電池で走行するハイブリッド気動車。 末期のキハ85系同様、2両編成での運行が基本。 車内には沿線の伝統工芸品である「伊勢型紙」を展示したナノミュージアムが設置されている。 なお扱い上は”電車”で、クモハやモハの記号が付されており、電車・気動車どちらの運転士でも運行が可能。 ・&bold(){キハ75形} 快速「みえ」および亀山~鳥羽間の普通で使用。「みえ」は伊勢鉄道、参宮線に直通する。紀勢本線内で完結する運用もある。 &footnote(出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/kiha/kiha75mie.jpg 日時:2016/01/03) &blankimg(kiha75mie.jpg,width=400,height=300) ・&bold(){キハ25形} キハ11形・キハ40系置き換えのために導入された。 多気~新宮はこの系列のみの運転。多気~新宮間に入る車両には必ずトイレが付いているので安心というか、むしろ付いてないと危険。 中にはロングシート車もあるため一部のファンには評判が悪い。 **JR西日本 ・&bold(){283系} 特急「くろしお」で使用されているが、かつては「オーシャンアロー」という名前で区別されており、現在も「オーシャンアロー車両」と時刻表で区別されている。 振り子式で130km/対応。…が、経年劣化でガタが来ている。 ・&bold(){287系} 381系置き換え用に登場した車両。 130km/hに対応しているが振り子式ではないため、登場当初はかつて導入された485系((急行列車のダイヤを踏襲したため、381系と所要時間で最大で90分の差が出てしまった。))の二の舞になるのではないかと一部で話題になったが、起動加速度や曲線通過速度が大幅に向上したため、381系との所要時間の差は5分程度に収められた。 283系とは運用が完全に別で、時刻表でも案内される。 &footnote(出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ltdec/287a.jpg 日時:2016/01/03) &blankimg(287a.jpg,width=400,height=300) ・&bold(){289系} 「しらさぎ」用編成の683系2000番台を直流化改造したもの。287系同様130km対応だが振り子式ではない。また当初は白浜~新宮の運用に入っていなかった。 ・&bold(){223系(0番台/2500番台)・225系(5000番台/5100番台)} 阪和線用の車両で、周参見~和歌山間のみの運用。 ・&bold(){227系(1000番台)} 2019年より105系置き換えのために登場。 [[赤い方>國鐵廣島(JR西日本広島支社)]]との違いは、「全席ロングシート」「2両編成のみ」で、塗装のパターンも相まってどちらかというと323系のワンマン版という印象を受ける。また、ICOCA簡易リーダーが車内に搭載されているため、これできのくに線内全駅をICカードで利用できるようになった。 **過去の車両 ・&bold(){キハ85系} 特急「南紀」で使用。 当初はパノラマグリーン車であるキロ85の専用編成が用意されたが、その車両は気がついたら「ひだ」に接収されてしまい、末期は&bold(){普通車の2両編成}が基本編成だった。 南紀運用に入る編成のスカートに何かゴツいものがついているが、これはシカ避け用のスポンジ。 紀勢本線の沿線はシカが非常に多い上、そのシカが鉄分補給としてレールをなめるという沿線特有の問題による((JR西日本側もこの問題に悩まされており、過去にアドベンチャーワールドのライオンの糞を使った薬品を線路に塗布するなどのシカ対策を行っている。))。 「ひだ」同様、HC85系に置き換えられて2023年6月で引退。 ・&bold(){381系} 紀勢線の電化開業と同時に導入された振り子式特急電車。 スピードは向上したが乗り心地が非常に悪く、乗客用の乗り物酔い薬を車掌が常時携帯しており、「ゲロしお」とも揶揄された。 1989年からパノラマグリーン車を導入した「スーパーくろしお」へのリニューアル、1998年から283系と接客設備を統一させるリニューアルも実施された。 2015年に引退。 ・&bold(){485系} あの国鉄特急電車のスタンダードと呼ばれた485系も運用されていたこともご存じだろうか? 1985年3月のダイヤ改正で「くろしお」増発用として普通車の4両編成が導入された。 途中増解結を行うことから485系は全て貫通扉付きのものが用意され((485系の貫通扉を営業運転で使用した初の列車である。))、天王寺寄りの先頭車には改造車のクハ480が新たに用意された。 従来車と異なる貫通扉を開き戸式とした安っぽ…いや、独特の外観も話題を呼んだ。 所要時間の遅さが問題視され、1986年11月改正で伯備線から転属した381系に置き換えられ、九州と福知山に転出した。 ・&bold(){105系} 国鉄末期に導入された1M式の通勤形車両。 冷房もついているのだが効きの悪さに定評があった。 最初はトイレすらも付いていなかったが、さすがにこれには沿線住民&和歌山県も問題視し岡山地区の3扉ロングシートの105系を&font(#ff0000){魔改造}を行い和歌山県と紀勢本線活性化促進協議会が1,000万円ずつ負担してトイレをつける事でとりあえずの解決を見た。 何でこんなポンコツがいるかって?詳しくは[[ここ>國鐵廣島(JR西日本広島支社)]]を見てください。 227系1000番台の導入により退役した。 ・&bold(){113系} オリジナルの車両も運用されていたが、後期は紀伊田辺~御坊間のワンマン運転用としてここは広島か?と勘違いしそうになる車両が導入されていた。 227系1000番台の導入に(ry ・&bold(){117系} 御坊~和歌山間で運転。これでも昔は京阪神の新快速だったんだよ…。 これも227系(ry なお、臨時列車では観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の入線実績がある。 ・&bold(){165系} 1986年のダイヤ改正で松本から転属してきた車両。 線内普通列車のほか、新大阪駅から直通する夜行快速(通称「新宮夜行」)にも使用されていた。 2002年に引退。 ・&bold(){キハ80系} 特急「くろしお」「南紀」で使用。 「くろしお」ではブルドック顔のキハ81が最後まで使用されており、うち1両は引退後に交通科学博物館に引き取られた。 「南紀」は全国で最後となる本形式の定期運用が存在した。 ・&bold(){キハ11形} 非電化区間の全線で使用。 普通鋼製の0・100番台とステンレス製の300番台が存在する。 キハ25形導入に伴い2015年に撤退。 ・&bold(){キハ40系} 東海区間の普通列車として使用。 引退直前には国鉄時代の気動車一般色(朱色+クリームのツートン)を再現したリバイバル塗装が登場し話題を呼んだ。 キハ(ry2016年に引退。 *◎主な駅一覧 亀山…[[関西本線]]乗り換え。 亀山市の中心駅。しかし、&font(#ff0000){近鉄には見放された地域}だったりする。 一身田…三重県内線内のローカル駅では一番乗降客数が多い。でも無人化…。 津…[[近鉄名古屋線]]・伊勢鉄道伊勢線乗り換え。[[三重県]]の県庁所在地にも関わらず乗降客数が桑名駅に負けている。 ここから伊勢線経由で名古屋方面の列車が乗り入れてくる。 因みに世界一短い駅名(英語表記は「Z」)として[[ギネス世界記録>ギネスワールドレコーズ/ギネス世界記録]]に認定されている。 阿漕…かつて伊勢神宮への神饌のため禁漁地だった阿漕ヶ浦の近く。立派な駅舎があったが取り壊されて無人駅らしくなった。 1944年まで、ここから次の高茶屋まで複線だった。 高茶屋…駅舎と貨物設備の一部が残っている。でも無人駅。少し離れた国道沿いの方が賑わっている。 松阪…[[名松線]]・[[近畿日本鉄道山田線>近鉄山田線・鳥羽線・志摩線]]乗り換え。 松阪市の中心駅。 ここから次の徳和までの間も、1944年まで複線だった。 あの有名な松阪牛を使った駅弁が多数揃っている。要予約なのだが一番高い駅弁は、なんと&bold(){&font(#ff0000){10500円}}という駅弁とは思えないような価格だった。 2017年現在、この駅弁はサイトから削除されており、次に高いのは5500円と、まだしも駅弁らしくなった。それでも高いが……。 徳和…1942年まで、参宮急行電鉄伊勢線(伊勢鉄道伊勢線とは別路線)の乗換駅だった。立体交差する県道は、伊勢線の遺構を転用した物。 多気…[[参宮線]]乗り換え。 一応多気町の中心駅だが、相可駅のほうが多気の中心に近い。特急停車駅。 開業時は、ここまでは参宮線の一部だった。1959年7月15日の紀勢本線全通を機に、紀勢本線に編入された。 ここから新宮までは一気にローカル化が進み、普通列車は2時間以上待たされる場合がある。 相可…多気駅より多気の中心に近い。でも無人駅だし列車はほとんど来ない。 三瀬谷…大台ケ原の大杉口などの観光地がある。大台町の中心駅で特急停車駅。だけど、2012年4月1日より無人駅に… 紀伊長島…この区間の数少ない有人駅でJR西日本の運転士が所属を越えてこの駅まで担当する珍しい駅でもある。紀北町の中心駅で特急が停まる。 尾鷲…この駅も有人駅。尾鷲市の中心駅で線内では栄えてる。しかも亀山駅・津駅・松阪駅・熊野市駅とこの駅しかない自動券売機まである。特急停車駅。 波田須…牛山氏の全国秘境駅ランキング91位。 徐福伝説のある駅。秘境駅に相応しく一部携帯電話が通じない。 熊野市…熊野市の北端ではあるものの、ジャスコや裁判所もあり特急が停まるなど尾鷲同様栄えている町。ただし、「線内で」という話だが。 鵜殿…三重県最南端かつ最西端の駅。2013年までは駅南にある北越紀州製紙(現、北越コーポレーション)紀州工場へ伸びる専用線があり、専用の貨物列車の運用があった。 新宮…JR東海とJR西日本の境界駅、かつJR東海の在来線で最南端かつ最西端の駅。ここから西は電化すると同時に、和歌山市まではICOCAエリアとなる。なお、西側に直通する定期列車は「南紀」のみ。 那智…無人駅だが昔は那智観光の玄関口だった為、社殿風の駅舎に2階が温泉になってるなどそれなりに賑わっている。紀勢本線開通の功労者山口熊野の碑がある。 紀伊勝浦…現・那智観光の玄関口駅にして特急「南紀」の終着駅でもある。全列車停車駅。那智勝浦町の中心駅。 太地…太地町の中心駅で一部特急も停るが無人駅。 古座…古座町の中心駅で全列車が停車。 串本…和歌山県最南端の駅にしてJR西日本最南端、そして本州最南端の駅の3つの記録を持つ駅。 串本町の中心駅で全列車が停車。 周参見…223系と225系はここまで来る。すさみ町の中心駅。全列車停車駅。 椿…線内でもかなり寂れた立地だが、椿温泉街の最寄駅の為一部特急が停車。でも無人駅。 白浜…全列車停車駅。白浜町の中心からは離れてるが白浜観光の中心として賑わう。また運行拠点としても重要な駅であり、大半のくろしおが折り返す上に新宮発着の9両編成くろしおはここで付属3両を切り離す。 紀伊田辺…[[阪和線]]直通電車の終着駅。またここから複線区間となる。田辺市の中心にして熊野本宮大社の最寄駅。全列車停車駅。 御坊…紀州鉄道紀州鉄道線乗り換え。市の中心街は紀伊御坊駅の方が近い。全列車停車駅。 紀伊由良…由良町の中心駅で快速が停車。 広川ビーチ…広川と付いているのに広川町の中心街から遠く、ビーチと付いているのに実際は海まで遠くビーチはおろか海岸すらない詐欺みたいな名前の駅。 湯浅…湯浅町の中心駅。一部特急が停車。 藤並…有田川町の中心駅。一部特急が停車。 かつては有田鉄道線が接続していた。 箕島…有田(ありだ)市の中心駅。一部特急が停車。 加茂郷…快速停車駅。 海南…海南市の中心駅で線内では数少ない高架駅。線内の和歌山県内の駅では和歌山に次ぐ利用者数を誇る。全列車停車駅。 かつては野上電鉄線(日方駅)と接続していた。 黒江…快速停車駅。和歌山県一の優秀校である智辯学園和歌山小学校・中学校・高等学校の最寄駅。智辯生専用通用口が存在する。 紀三井寺…快速停車駅。 宮前…駅舎もない無人駅なのに乗客数が1000人超え。線内のローカル駅で一番乗降客数が多い。 和歌山…[[阪和線]]、[[和歌山線]]・和歌山電鐵貴志川線乗り換え。 和歌山県の県庁所在地である和歌山市のJR・和歌山電鐵の代表駅。ここから先、直通する列車はすべて阪和線に入る。またここから終点まで再び単線となる。 紀和…元和歌山駅だが、現状は…お察しください。 和歌山市…南海電気鉄道[[南海本線]]・加太線・和歌山港線乗り換え。こちらは和歌山市の南海の代表駅にして紀勢本線の終着駅。 追記・修正は海沿いの景色を楽しみながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 和歌山駅はそれだけでも単独で項目が立てられるレベルだと思うけどどうでしょう? -- 名無しさん (2013-11-13 09:50:22) - 和歌山付近は線形変更の説明を全て文章にしたらカオスになりそうだが…AAか画像が準備できるならいいんじゃね? -- 名無しさん (2014-03-03 12:21:41) - 紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅のひと気のないホームの古いベンチの上にあたしはいるの♪ -- 名無しさん (2015-09-23 18:00:02) - 105系 「冷房が付いて無い」は言い過ぎ。一部は集中式冷房機が搭載されており、その他の車両も架線電流を電源とする簡易型冷房機が搭載されている。ただ、簡易冷房車は冷房の効きが悪いことは否定出来ない。 -- 名無しさん (2015-12-09 01:01:16) - 以前は113系がB快速運用で新大阪まで行っていたことは触れないのか -- 名無しさん (2017-05-17 11:36:49) - 3月から田辺以南も227系が入りますねぇ -- 名無しさん (2021-01-15 10:57:17) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2013/04/24(水) 21:33:45 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 紀勢本線(きせいほんせん)は、亀山駅から新宮駅を経て和歌山市駅を結ぶ[[JR東海]]及び[[JR西日本]]の鉄道路線である。 *☆概要 &footnote(出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ltdec/381spkuro2.jpg 日時:2016/01/03) &blankimg(381spkuro2.jpg,width=400,height=300) 亀山~新宮間は[[JR東海]]、新宮~和歌山市間は[[JR西日本]]が保有している。 このうちJR西日本区間のうち新宮〜和歌山間は&bold(){「きのくに線」}の愛称があり、路線記号に&bold(){&color(white,#40e0d0){W}}が付けられている。 所属が2つの会社に分かれている為、同じ状態の[[関西本線]]同様 #center(){&bold(){&font(#ff0000){単線・複線、電化・非電化の路線が全て存在する且つ起点から終点までを通して走る優等列車が存在しない非常にカオスな路線}}} となっている。 因みに東海道新幹線で稼いでるJR東海が電化区間で財政的余裕のないJR西日本が非電化区間だと思われがちだが&bold(){&font(#ff0000){実は逆である}}。 JR東海からしてみれば亀山以降は&font(#ff0000){不採算路線}であり、いくら新幹線で稼いでいるとはいえ[[武豊線]]等の電化が最優先でこちらまで手が回っていない。 逆にJR西日本区間は国鉄時代から電化されていて複線区間もあり、車両面でも振り子式で130km/h対応の283系オーシャンアローが導入されるなどある程度優遇されている。しかし、130km/hで運転できる区間はごくわずかで最高速度110km/hの区間がほとんどである。さらに新宮~紀伊田辺間は線形が悪い上、一線スルー化されていないために95km/hの制限がかかる区間が多く、高速化は全くと言っていいほど推進していない。 とはいえ、JR東海側も全くシカトしているわけではなく、[[武豊線]]で使用されていて不要になる最新のキハ25形気動車が導入されている。 逆に電化しているとはいえJR西日本側も223・225系を使用している区間は少なく和歌山県が金を出さない為、車両が&font(#ff0000){第二の廣島}と化している。 …というのも昔の話。今は227系1000番台が投入され、2021年3月に一般車含め全ての車両のJR化が完了した。 ちなみに和歌山~和歌山市間は同じ紀勢本線でも完全に別路線扱いで、むしろ[[和歌山線]]の一部((元はと言えば紀和~和歌山市間は和歌山線の所属だったりする。))とか[[南海本線]]の支線みたいな扱い。 *☆使用車両 **JR東海 ・&bold(){HC85系} 特急「南紀」で使用。 キハ85の置き換えを目的に、2023年7月1日より運行を開始したディーゼルエンジンと蓄電池で走行するハイブリッド気動車。 末期のキハ85系同様、2両編成での運行が基本。 車内には沿線の伝統工芸品である「伊勢型紙」を展示したナノミュージアムが設置されている。 なお扱い上は”電車”で、クモハやモハの記号が付されており、電車・気動車どちらの運転士でも運行が可能。 ・&bold(){キハ75形} 快速「みえ」および亀山~鳥羽間の普通で使用。「みえ」は伊勢鉄道、参宮線に直通する。紀勢本線内で完結する運用もある。 &footnote(出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/kiha/kiha75mie.jpg 日時:2016/01/03) &blankimg(kiha75mie.jpg,width=400,height=300) ・&bold(){キハ25形} キハ11形・キハ40系置き換えのために導入された。 多気~新宮はこの系列のみの運転。多気~新宮間に入る車両には必ずトイレが付いているので安心というか、むしろ付いてないと危険。 中にはロングシート車もあるため一部のファンには評判が悪い。 **JR西日本 ・&bold(){283系} 特急「くろしお」で使用されているが、かつては「オーシャンアロー」という名前で区別されており、現在も「オーシャンアロー車両」と時刻表で区別されている。 振り子式で130km/対応。…が、経年劣化でガタが来ている。 最近では振り子を使わなくなってしまった。 ・&bold(){287系} 381系置き換え用に登場した車両。 130km/hに対応しているが振り子式ではないため、登場当初はかつて導入された485系((急行列車のダイヤを踏襲したため、381系と所要時間で最大で90分の差が出てしまった。))の二の舞になるのではないかと一部で話題になったが、起動加速度や曲線通過速度が大幅に向上したため、381系との所要時間の差は5分程度に収められた。 283系とは運用が完全に別で、時刻表でも案内される。 &footnote(出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ltdec/287a.jpg 日時:2016/01/03) &blankimg(287a.jpg,width=400,height=300) ・&bold(){289系} 「しらさぎ」用編成の683系2000番台を直流化改造したもの。287系同様130km対応だが振り子式ではない。また当初は白浜~新宮の運用に入っていなかった。287系との連結はできない。 ・&bold(){223系(0番台/2500番台)・225系(5000番台/5100番台)} 阪和線用の車両で、周参見~和歌山間のみの運用。 ・&bold(){227系(1000番台)} 2019年より105系置き換えのために登場。 [[赤い方>國鐵廣島(JR西日本広島支社)]]との違いは、「全席ロングシート」「2両編成のみ」で、塗装のパターンも相まってどちらかというと323系のワンマン版という印象を受ける。また、ICOCA簡易リーダーが車内に搭載されているため、これできのくに線内全駅をICカードで利用できるようになった。 **過去の車両 ・&bold(){キハ85系} 特急「南紀」で使用。 当初はパノラマグリーン車であるキロ85の専用編成が用意されたが、その車両は気がついたら「ひだ」に接収されてしまい、末期は&bold(){普通車の2両編成}が基本編成だった。 南紀運用に入る編成のスカートに何かゴツいものがついているが、これはシカ避け用のスポンジ。 紀勢本線の沿線はシカが非常に多い上、そのシカが鉄分補給としてレールをなめるという沿線特有の問題による((JR西日本側もこの問題に悩まされており、過去にアドベンチャーワールドのライオンの糞を使った薬品を線路に塗布するなどのシカ対策を行っている。))。 「ひだ」同様、HC85系に置き換えられて2023年6月で引退。 ・&bold(){381系} 紀勢線の電化開業と同時に導入された振り子式特急電車。 スピードは向上したが乗り心地が非常に悪く、乗客用の乗り物酔い薬を車掌が常時携帯しており、「ゲロしお」とも揶揄された。 1989年からパノラマグリーン車を導入した「スーパーくろしお」へのリニューアル、1998年から283系と接客設備を統一させるリニューアルも実施された。 2015年に引退。 ・&bold(){485系} あの国鉄特急電車のスタンダードと呼ばれた485系も運用されていたこともご存じだろうか? 1985年3月のダイヤ改正で「くろしお」増発用として普通車の4両編成が導入された。 途中増解結を行うことから485系は全て貫通扉付きのものが用意され((485系の貫通扉を営業運転で使用した初の列車である。))、天王寺寄りの先頭車には改造車のクハ480が新たに用意された。 従来車と異なる貫通扉を開き戸式とした安っぽ…いや、独特の外観も話題を呼んだ。 所要時間の遅さが問題視され、1986年11月改正で伯備線から転属した381系に置き換えられ、九州と福知山に転出した。 ・&bold(){105系} 国鉄末期に導入された1M式の通勤形車両。 冷房もついているのだが効きの悪さに定評があった。 最初はトイレすらも付いていなかったが、さすがにこれには沿線住民&和歌山県も問題視し岡山地区の3扉ロングシートの105系を&font(#ff0000){魔改造}を行い和歌山県と紀勢本線活性化促進協議会が1,000万円ずつ負担してトイレをつける事でとりあえずの解決を見た。 何でこんなポンコツがいるかって?詳しくは[[ここ>國鐵廣島(JR西日本広島支社)]]を見てください。 227系1000番台の導入により退役した。 ・&bold(){113系} オリジナルの車両も運用されていたが、後期は紀伊田辺~御坊間のワンマン運転用としてここは広島か?と勘違いしそうになる車両が導入されていた。 227系1000番台の導入に(ry ・&bold(){117系} 御坊~和歌山間で運転。これでも昔は京阪神の新快速だったんだよ…。 これも227系(ry なお、臨時列車では観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の入線実績がある。 ・&bold(){165系} 1986年のダイヤ改正で松本から転属してきた車両。 線内普通列車のほか、新大阪駅から直通する夜行快速(通称「新宮夜行」)にも使用されていた。 2002年に引退。 ・&bold(){キハ80系} 特急「くろしお」「南紀」で使用。 「くろしお」ではブルドック顔のキハ81が最後まで使用されており、うち1両は引退後に交通科学博物館に引き取られた。 「南紀」は全国で最後となる本形式の定期運用が存在した。 ・&bold(){キハ11形} 非電化区間の全線で使用。 普通鋼製の0・100番台とステンレス製の300番台が存在する。 キハ25形導入に伴い2015年に撤退。 ・&bold(){キハ40系} 東海区間の普通列車として使用。 引退直前には国鉄時代の気動車一般色(朱色+クリームのツートン)を再現したリバイバル塗装が登場し話題を呼んだ。 キハ(ry2016年に引退。 *◎主な駅一覧 亀山…[[関西本線]]乗り換え。 亀山市の中心駅。しかし、&font(#ff0000){近鉄には見放された地域}だったりする。 一身田…三重県内線内のローカル駅では一番乗降客数が多い。でも無人化…。 津…[[近鉄名古屋線]]・伊勢鉄道伊勢線乗り換え。[[三重県]]の県庁所在地にも関わらず乗降客数が桑名駅に負けている。 ここから伊勢線経由で名古屋方面の列車が乗り入れてくる。 因みに世界一短い駅名(英語表記は「Z」)として[[ギネス世界記録>ギネスワールドレコーズ/ギネス世界記録]]に認定されている。 阿漕…かつて伊勢神宮への神饌のため禁漁地だった阿漕ヶ浦の近く。立派な駅舎があったが取り壊されて無人駅らしくなった。 1944年まで、ここから次の高茶屋まで複線だった。 高茶屋…駅舎と貨物設備の一部が残っている。でも無人駅。少し離れた国道沿いの方が賑わっている。 松阪…[[名松線]]・[[近畿日本鉄道山田線>近鉄山田線・鳥羽線・志摩線]]乗り換え。 松阪市の中心駅。 ここから次の徳和までの間も、1944年まで複線だった。 あの有名な松阪牛を使った駅弁が多数揃っている。要予約なのだが、特急列車の車内から注文し駅のホームで手渡してくれるというサービスもある。一番高い駅弁は、なんと&bold(){&font(#ff0000){10500円}}という駅弁とは思えないような価格だった。 2017年現在、この駅弁はサイトから削除されており、次に高いのは5500円と、まだしも駅弁らしくなった。それでも高いが……。 徳和…1942年まで、参宮急行電鉄伊勢線(伊勢鉄道伊勢線とは別路線)の乗換駅だった。立体交差する県道は、伊勢線の遺構を転用した物。 多気…[[参宮線]]乗り換え。 一応多気町の中心駅だが、相可駅のほうが多気の中心に近い。特急停車駅。 開業時は、ここまでは参宮線の一部だった。1959年7月15日の紀勢本線全通を機に、紀勢本線に編入された。 ここから新宮までは一気にローカル化が進み、普通列車は2時間以上待たされる場合がある。 相可…多気駅より多気の中心に近い。でも無人駅だし列車はほとんど来ない。 三瀬谷…大台ケ原の大杉口などの観光地がある。大台町の中心駅で特急停車駅。だけど、2012年4月1日より無人駅に… 紀伊長島…この区間の数少ない有人駅でJR西日本の運転士が所属を越えてこの駅まで担当する珍しい駅でもある。紀北町の中心駅で特急が停まる。 尾鷲…この駅も有人駅。尾鷲市の中心駅で線内では栄えてる。しかも亀山駅・津駅・松阪駅・熊野市駅とこの駅しかない自動券売機まである。特急停車駅。 波田須…牛山氏の全国秘境駅ランキング91位。 徐福伝説のある駅。秘境駅に相応しく一部携帯電話が通じない。 熊野市…熊野市の北端ではあるものの、ジャスコや裁判所もあり特急が停まるなど尾鷲同様栄えている町。ただし、「線内で」という話だが。 鵜殿…三重県最南端かつ最西端の駅。2013年までは駅南にある北越紀州製紙(現、北越コーポレーション)紀州工場へ伸びる専用線があり、専用の貨物列車の運用があった。 新宮…JR東海とJR西日本の境界駅、かつJR東海の在来線で最南端かつ最西端の駅。ここから西は電化すると同時に、和歌山市まではICOCAエリアとなる。なお、西側に直通する定期列車は「南紀」のみ。 那智…無人駅だが昔は那智観光の玄関口だった為、社殿風の駅舎に2階が温泉になってるなどそれなりに賑わっている。紀勢本線開通の功労者山口熊野の碑がある。 紀伊勝浦…現・那智観光の玄関口駅にして特急「南紀」の終着駅でもある。全列車停車駅。那智勝浦町の中心駅。 太地…太地町の中心駅で一部特急も停るが無人駅。 古座…古座町の中心駅で全列車が停車。 串本…和歌山県最南端の駅にしてJR西日本最南端、そして本州最南端の駅の3つの記録を持つ駅。 串本町の中心駅で全列車が停車。 周参見…223系と225系はここまで来る。すさみ町の中心駅。全列車停車駅。 椿…線内でもかなり寂れた立地だが、椿温泉街の最寄駅の為一部特急が停車。でも無人駅。 白浜…全列車停車駅。白浜町の中心からは離れてるが白浜観光の中心として賑わう。また運行拠点としても重要な駅であり、大半のくろしおが折り返す上に新宮発着の9両編成くろしおはここで付属3両を切り離す。 紀伊田辺…[[阪和線]]直通電車の終着駅。またここから複線区間となる。田辺市の中心にして熊野本宮大社の最寄駅。全列車停車駅。 御坊…紀州鉄道紀州鉄道線乗り換え。市の中心街は紀伊御坊駅の方が近い。全列車停車駅。 紀伊由良…由良町の中心駅で快速が停車。 広川ビーチ…広川と付いているのに広川町の中心街から遠く、ビーチと付いているのに実際は海まで遠くビーチはおろか海岸すらない詐欺みたいな名前の駅。 湯浅…湯浅町の中心駅。一部特急が停車。 藤並…有田川町の中心駅。一部特急が停車。 かつては有田鉄道線が接続していた。 箕島…有田(ありだ)市の中心駅。一部特急が停車。 加茂郷…快速停車駅。 海南…海南市の中心駅で線内では数少ない高架駅。線内の和歌山県内の駅では和歌山に次ぐ利用者数を誇る。全列車停車駅。 かつては野上電鉄線(日方駅)と接続していた。 黒江…快速停車駅。和歌山県一の優秀校である智辯学園和歌山小学校・中学校・高等学校の最寄駅。智辯生専用通用口が存在する。 紀三井寺…快速停車駅。 宮前…駅舎もない無人駅なのに乗客数が1000人超え。線内のローカル駅で一番乗降客数が多い。 和歌山…[[阪和線]]、[[和歌山線]]・和歌山電鐵貴志川線乗り換え。 和歌山県の県庁所在地である和歌山市のJR・和歌山電鐵の代表駅。ここから先、直通する列車はすべて阪和線に入る。またここから終点まで再び単線となる。 紀和…元和歌山駅だが、現状は…お察しください。 和歌山市…南海電気鉄道[[南海本線]]・加太線・和歌山港線乗り換え。こちらは和歌山市の南海の代表駅にして紀勢本線の終着駅。 追記・修正は海沿いの景色を楽しみながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 和歌山駅はそれだけでも単独で項目が立てられるレベルだと思うけどどうでしょう? -- 名無しさん (2013-11-13 09:50:22) - 和歌山付近は線形変更の説明を全て文章にしたらカオスになりそうだが…AAか画像が準備できるならいいんじゃね? -- 名無しさん (2014-03-03 12:21:41) - 紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅のひと気のないホームの古いベンチの上にあたしはいるの♪ -- 名無しさん (2015-09-23 18:00:02) - 105系 「冷房が付いて無い」は言い過ぎ。一部は集中式冷房機が搭載されており、その他の車両も架線電流を電源とする簡易型冷房機が搭載されている。ただ、簡易冷房車は冷房の効きが悪いことは否定出来ない。 -- 名無しさん (2015-12-09 01:01:16) - 以前は113系がB快速運用で新大阪まで行っていたことは触れないのか -- 名無しさん (2017-05-17 11:36:49) - 3月から田辺以南も227系が入りますねぇ -- 名無しさん (2021-01-15 10:57:17) #comment #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: