比古清十郎(るろうに剣心)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/06/30(木) 20:47:47 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ 今の一撃、申し分無い &font(#ff0000){だが、惜しかったな} } &bold(){&font(#ff0000){&ruby(ひこ){比古}&ruby(せいじゅうろう){清十郎}}}とは『[[るろうに剣心>るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]』の登場人物。 CV:[[池田秀一]]/[[中村悠一]] 演:[[福山雅治]] 主人公・[[緋村剣心]]の師匠であり、[[飛天御剣流]]の13代目後継者。 なお、「比古清十郎」という名は奥義伝授とともに後継者へ受け継がれてきたものであり、本名は不明。 また、『るろうに剣心』に先立って描かれた読み切り版『戦国の三日月』にて同名のキャラクターが登場している。 容姿も似ているため、『るろ剣』の比古は『戦国の三日月』の比古の子孫なのかという質問が作者に届いたそうだが、それに対して作者は「血の繋がりはない」と明言している。((逆に言うと『戦国の三日月』と『るろうに剣心』の繋がりそのものは否定していない。))((なお、戦国時代が舞台という事もあってか勘違いされがちだが、『るろうに剣心』における「初代の比古清十郎は飛天御剣流の開祖」という設定と、『戦国の三日月』における「冬月は飛天三剣流に代々伝わる宝刀」という設定により、『戦国の三日月』の比古清十郎は初代の比古清十郎ではない事が分かる。)) この項目では剣心の師匠である比古清十郎についてのみ記す。 *◆人物 天保7年(1836年)10月生まれの&font(#ff0000){43}歳男盛り。 剣心もだが、顔と年齢が一致しない((ちなみに作品の舞台となる明治時代の平均寿命は40代半ば。))。[[弥彦>明神弥彦]]と[[操>巻町操]]が「飛天御剣流には&font(#ff0000){不老不死の秘密でもあるのか}」と疑うほどである。 剣心とは違い、身長が高くガタイも良いガチムチ(身長189cm、体重87kg)。 その為身体に負担のかかる飛天御剣流を、なんの制限もなく撃ちまくることができる。 と言うより、本来飛天御剣流は彼レベルのガチムチな体格が必要とされる剣術である。 力・技・速さ・経験…全ての面で剣心を上回っている、本作のジョーカー(作者公認)。 あまりに強すぎる為か、戦う場面は一度しかない(剣心の修行は除く)。 その性格は剣心曰く「自信家、陰険、ぶっきらぼう、(剣心の過去を知っているという点で)[[斎藤>斎藤一(るろうに剣心)]]より数倍たちが悪い」。 さらに人間嫌いであり、京都の山の中にある小屋に一人で暮らしている。 本編の明治10年頃には陶芸も嗜んでおり、新津覚之進という名でその道では知られている((「比古清十郎」は隠し名でもあるため、普通に世間と接する場合には新津の名を用いている模様))。 また己の天才性を自画自賛するナルシストでもある。 よく酒を呑むシーンがあるが、別にアル中というわけではない。作者が男らしさにこだわった結果である。 #center(){ 春は&font(#f09199){夜桜} 夏には&font(#b8d200){星} 秋に&font(#ffb74c){満月} 冬には&font(#008cff){雪} &font(#808080){それで十分酒は美味い} &font(#808080){それでも酒が不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証だ} } 因みに何気に原作とOVAで性格の差異が激しく、ナルシストじゃなくなっている。 何せ、心太に自己紹介した際にあれだけ夜盗をフルボッコにしておいて「&font(#ff0000){剣を少々やる}」と謙遜するくらい。 そして、上記の酒の場面でも剣心に「お前もいつか酒の味がわかるようになる。&font(#ff0000){その時は美味い酒を酌み交わそう}」と約束する。 先代の「比古清十郎」からは白外套を受け継いでいて、これを常に着ている。 これは「比古清十郎」の名と共に飛天御剣流継承者に受け継がれてきた外套で、重さ10貫(約37.5kg)の肩当と筋肉の逆さを反るバネが仕込まれ本来の力を抑えている。普通の人間ではまず身動きが取れなくなる代物だが、彼はそれを着込んでもなお剣心を軽く圧倒している。 剣心に奥義を伝授した際に譲り渡そうとしたが、「&font(#ff0000){似合わないから}」という理由で拒否られた。 &font(#ff0000){この時、正式に剣心を破門している。} *◆能力 当然全ての技をマスターしている……はずだが、戦う場面が少ない為本編中では使用していない技も多い。 最も得意とする技は九頭龍閃。 同じ九頭龍閃でも、剣心と同時に撃ち合えばパワー・スピード共に段違いな比古の方が確実に打ち勝つ。 その剛腕と愛刀から繰り出される斬撃は凄まじい威力を備え、刃渡り7mほどもありそうな不二の刀を上記の白外套を着た状態でありながら受け止め刃こぼれさせ、それどころか横から串刺しにしてしまうほど。誰が打ったんだよこんな刀…。 また鞘や土も利用する飛天御剣流の使い手らしく意表を突くことも得意で、彼の手管に慣れている筈なのに剣心はまんまと(逆に剣心の方は様々な経験を経ているにもかかわらず)ひっかかったりもしている。((ただし、比古が「読みの速さに頼りすぎ」と指摘していたように、実は剣心は刃衛戦の背車刀や斎藤戦でのパンチと見せかけてからのベルトでの攻撃、蒼紫戦での陰陽撥止、志々雄戦での焔霊を空振りさせてからの本命の攻撃など、全編通してこういうフェイント技によく引っかかる。)) なお、天翔龍閃は現在、如何なるメディアにおいても使っていない。 &font(#ff0000){格ゲーでも態々九頭龍閃を通常版と超必版用意するくらい徹底している。} [[志々雄真実]]を「&font(#ff0000){自分が出張れば済む}」と一蹴。 作中ではこの2人が戦うことはなく、そもそも出会ったことすらないはずだが、恐らく発言の通り志々雄よりも強い。 更に言えば、白外套を付けてた手加減状態で剣心が受け身を忘れるほどの全力の龍槌閃だったのに、かすり傷&font(#ff0000){しか}付けられなかった。 他にも天翔龍閃を習得させるために本気で九頭龍閃を放っていたために(※天翔龍閃の性質上生死の境にまで追いこむ必要があるため)見事なカウンターが決まったにも拘わらず、 後述の事情や気絶したとは言え大した怪我を負っておらずすぐに戦えるようになっている。 そのため極めて強い上に極めてタフと言える。 剣心と違って刀も普通の刀な上に不殺にも拘ってはいないので、生かす道理もない志々雄相手の場合は確実に真っ二つだろう。 狂経脈状態の縁ですら太刀打ちできるかどうか危ういのではなかろうか。 再筆版では黒いスーツを着込むサン・ジェルマンばりの紳士キャラになったが、刀が[[武装錬金]]化したばかりか、 フルパワー時には衣服が吹き飛び肌が赤く染め上がるなど、&b(){完全にヴィクター化}した。   *◆本編中の活躍 京都編にて、志々雄を倒す為に剣心がやり残していた奥義の伝授を頼みに訪れ初登場。 しかし当初は「勝手な理由で喧嘩別れした弟子が奥義目当てにノコノコ戻ってきた」としか見ておらず即答で断る。 それでもすがられ一応事情は聞くが「飛天御剣流の理を理解せず特定の派閥に尽力した故理に歪みを生み出した」「今のお前に奥義を使う資格はない」とまで拒絶。更には追い返そうとまでするが剣心を尋ねてやってきた弥彦・操・薫が乱入。 剣心の知り合いと分かると剣心を適当な理由で一旦追い出して弥彦達から自分が知らない流浪人としての剣心の話を聞き、飛天御剣流の理に辿り着いたと見直し奥義の伝授を承諾する。 前述のように「自分が出張れば済む」と言うが、「&font(#ff0000,b){面倒臭い}」と剣心に丸投げ。 剣心はもとよりそのつもりだった上に、そもそも志々雄の件は剣心に責任もあるためここは何も問題なしだった。 その後は一週間に渡って剣心に再修業を施し、総仕上げとして奥義・天翔龍閃を伝授した際に、飛天御剣流の伝統どおりに天翔龍閃の直撃で死にかける。 が、伝授の際に剣心が使用した逆刃刀・真打ちの目釘が緩んでいたおかげで一命を取り留め翌日には復活。 再修業の終わりと共に出立する剣心を見送るが、当人は「飛天御剣流伝承者になるつもりはない」と言ったので破門。 決して白外套を受け取らなかったことを怒っているわけではない。多分違う。 しかし口は悪いが剣心を何かと気にかけているのも事実であり、 剣心の頼みに応じて十本刀による葵屋襲撃の場に赴き、そこで身の丈840㎝の巨人・不二と戦闘。 師匠「お前が全力を出しても倒せない男が、こうして目の前に立ってやっているんだぜ」 そして白外套を着たまま、不二を撃破。 その際に九頭龍閃一発で不二を沈めており、弥彦と操が「手加減無しだな…」「殺ったの?」とドン引きするほどだったが刀は全く血で濡れてなかった(薫がそれに気づく描写がある)。 &font(#ff0000){つまり本気を出すことないうえに刃を逆にした峰打ち&柄打ちで不二を倒しちゃった}のだ。 この時、不二に敬意を払ってか「手加減しておいた」などは言わずに「体格が大きければ生命力もそれに見合うだけあるからこれしきでは死なん」と誤魔化した。 ちなみに登場が戦闘終盤となり弥彦にも文句を言われていたが、これは剣心に頼まれた際に葵屋の場所をちゃんと伝えられておらず当日になって一人京都中を探し回っていたせいらしい。 &font(l){まぁ、場所知っててすぐ来てたらこの人だけで葵屋守り切れそうだしな…} 志々雄一派壊滅後、剣心の[[墓参り>雪代巴(緋村巴)]]の現場に顔を出す((なお、恵が比古の事を知っていることから、剣心が寝込んでいた間毎日やってた宴会に顔を出している模様。))と、再び陶芸家として山のふもとでの暮らしに戻っている。 抜刀斎となった剣心に起こった悲劇は剣心自身の責任と突き放したものの、その事に責任を感じているのも事実で、 剣心を破門して追いだした際には、 「&font(#ff0000){ただ、俺がお前に飛天御剣流を教えたのはお前を不幸にするためではないことだけ、覚えておけ}」 と発言している。 原作でのイメージカラーは&font(#ff0000){赤}だったがアニメでは&font(#0000ff){青}に変更された。 池田秀一が演じるキャラクターとしては珍しいケースである。(([[同氏が演じる某ゲームのキャラクター>シュウ(アークザラッド)]]も頭に巻いている布がアニメでは赤から青になっている。)) *◆師弟関係 邂逅は本編より19年前、比古が24歳、剣心が9歳ほどの時分となる。 当時既に後継者となっていた比古は「体制に与さぬ自由の剣として、時代の苦難から人々を守る」という理に従い、出会う悪漢の類を斬り捨てていた。 そしてある時、山中で野盗の襲撃を受けた幼年の剣心(当時の名前は「心太」)を間一髪で救出するも、既に心太以外の同行者たちは殺されてしまっていた。 同行者たちの死体を見つめて呆然とする心太に、 &font(#0000ff){「弱者が暴力の犠牲になるのは世の常、自分が助かっただけでもよしとしろ」}と%%慰めにもならない%%慰めの言葉を残して、 無言のまま身じろぎもしない姿を一瞥し、踵を返す。 当時は比古自身、&font(#0000ff){「飛天御剣流の理に従い刀を振るっても、結局、誰ひとり救えないことなど今まで何度もあった」「だが、それもよくあること」}などと述懐している通り、 これらの「ありふれた悲劇」に対してやるせないものを感じつつも、そこに自分のできることなどほとんどないという諦念があったと思われる。 その後、やはり心太の動向が気になったらしく、%%1週間も放置したあげく%%愛飲の酒を買いに行ったついでに心太の動向を聞きこんだが、 心太が現場を離れていないことを知って、「世を儚んでその場で自殺したか」と推測する。 自分に出来るのは、せめて犠牲者の墓を作るくらいと再び現場を訪れるが、そこで見たものは心太と、心太の立てた多数の墓標であった。 &font(#0000ff){「野盗の墓まで作ったのか」}と問いかける比古に対し、心太は&font(#f46404){「死ねば誰もただの骸だから」}と答える。 同行者であり犠牲となった3人の少女に対しても、&font(#f46404){「男は俺1人だったし、命を捨ててでも守らなきゃと思ったんだ」}と呟く心太を見て、比古は1つの決心をする。 #center(){ &font(#0000ff){「坊主、名は?」} &font(#f46404){「心太…」} &font(#0000ff){「優しすぎて剣客にはそぐわないな。お前は今日から『&bold(){剣心}』と名乗れ」} &font(#0000ff){「お前には俺の、&ruby(とっておき){飛天御剣流}をくれてやる」} } かようにドライな言動を取りつつも、内心はかなり情に厚い比古であるが、 剣心との師弟関係については、ある種の&font(#ff0000,b){親馬鹿}といっていいレベルにある。 +師の教えに背いて勝手に出ていき、案の定やらかしたうえに10年以上連絡も寄越さず、突然戻ってきた後も忠告すら一向に全然聞かない弟子(曰くバカ弟子)に奥義伝授してくれる +何だかんだで出てった弟子が何してたのか気になって周りの人間に訊く +剣心が大勢に慕われてるのを見て満更でもない顔をする +腕が鈍った弟子の再修業に1週間も付きあってくれる +まっすぐな瞳をした弟子を%%いじめるのが趣味%%見て満足そう +ほんのちょっと掠っただけでも一撃入れたことにしてくれる +「自分を犠牲にするな」「ちゃんと幸せになれ」とずーーーっと言い続けている +奥義伝授の前夜は弟子が答えを見つけられるか心配で一睡もできない +自らの死も覚悟で弟子に奥義を伝授するつもりだった(※ただしこれは飛天御剣流の本来の定めでもある) +天翔龍閃を受けた際に「奥義伝授の結果((弟子が師を天翔龍閃で斬り殺してしまう事))は御剣流の宿命だから不殺の誓いの例外だと思え」と言い残してから倒れる +奥義は貰うけど流派は継がないと、比古からするととても自己中なことをのたまった弟子の更なるお願いを聞いてあげる +「お前を不幸にするために飛天御剣流を教えたわけじゃない」とか言っちゃう &font(#ff0000,b){甘すぎ。} 特に7番、剣心の[[&font(#ff0000,b){「自分の命を捨ててでも誰かを守る」}>自己犠牲]]という傾向については、剣心との初対面時から比古が危惧していたであろうことでもあり、 作中においても様々なかたちで言及している。 #center(){ &font(#0000ff){「お前独りが全てを背負って犠牲になるくらいで守れるほど、明治という時代は軽くない」} &font(#0000ff){「同様に人ひとりの幸福も軽くない。お前がここで犠牲になれば、ただお前に会いたいという気持ちひとつで京都に来た娘が、確実に不幸になる」} &font(#0000ff){「どんなに強くなろうと、お前は一介の人間。仏や修羅になる必要はないんだ」} &font(#eeeeee){その次のコマの比古さん修羅の形相ですけどね} &font(#f46404){「しかし、それでも…命を捨ててでも、俺はここで奥義を会得しなくてはならない」} &font(#0000ff){「やはりお前はバカ弟子だ。結局のところ、何も分かっちゃいねェときた」} &font(#0000ff){「人を斬り、数多の命を奪ったお前はその悔恨と罪悪感のあまり、自分の命をすぐ軽く考えようとする」} &font(#0000ff){「自分もまた1人の人間の命だという事実に目を伏せて」} &font(#0000ff){「愛しい者や弱い者を仏の慈愛をもって、己を犠牲にして守ったところで、&br()その者たちの中には悲しみが残り、本当の意味で幸福は訪れない」} &font(#0000ff){「時代の危難を修羅の激情を持って、命を捨てて鎮めたところで、&br()それは所詮、連綿と続く時代の一時だけのことにすぎない」} &font(#0000ff){「生きようとする意志は何よりも強い…それを決して忘れるな」} &font(#0000ff){「ただ、俺がお前に飛天御剣流を教えたのは、お前を不幸にするためではないことだけ、覚えておけ」} } &b(){「修羅」}と&b(){「仏」}、そしてそれに対置される&b(){「人間」}という単語は、 京都編におけるキーワードとなっている(仏教用語とは別のものとして)。 例えば志々雄真実、四乃森蒼紫、そして人斬り抜刀斎は&b(){「修羅」}であり、心太と剣心は&b(){「仏」}に当たるだろう。 ここで言う修羅とは&font(#ff0000,u){&b(){「1つのために他の全てを切り捨てる者」}}のことであり、 上述の3人はいずれも自らにとって切り捨てがたいものさえ切り捨てている。 一方、仏とは&font(#ff0000,u){&b(){「自らの全てを差し出して他者のために尽くす者」}}と言えるだろうが、心太と流浪人の剣心の性根は、これに近い。 他の全てを犠牲にして、あるいは自らの全てを犠牲にして、そこまでの覚悟を持ってこそ拓ける道もある、得られるものもあるということだが、 比古自身はそれを否定する。 比古が剣心に幾度となく伝えようとするのは、&b(){「修羅」}でも&b(){「仏」}でもなく、あくまで&b(){「人間」}として生きろということである。 &b(){「人間」}という単語は、個人が&b(){「人」}の&b(){「間」}に位置することから作られたとする説がある。 剣心が自らを犠牲にする覚悟で奥義の会得に臨んだ際、生死の境において脳裏を掠めたのは、これまでに剣心が出会ってきた様々な&b(){「人」}であった。 それら&b(){「人」}の&b(){「間」}にある己を悟ったとき、剣心の心性が&font(#ff0000,b){「死んでも」}から&font(#ff0000,b){「死ねない」}へと変化し、結果的に奥義の会得に至るわけである。 この比古の奥義伝授の瞬間をもって、剣心は&b(){「修羅」}としての人斬り抜刀斎、&b(){「仏」}としての流浪人剣心とは別の、 &b(){「人間」}としての緋村剣心という道を歩み始めたと言うことができる……かもしれない。 いろいろ不安定な弟子が少しは安定してくれて、師匠としては一安心であろう。 &font(#eeeeee){そのあと一気に大迷走した挙句一度廃人化するけど} #openclose(show=と原作だとこれくらい剣心に甘かったわけだが、OVA追憶編だと…){ &bold(){さらに劇甘}。 OVAの比古はナルシストで自信家で陰険と言った性格面の悪い部分が全部削除されてるので、&bold(){剣心が可愛くて仕方ない}様子が全く隠せていない。 +一人生き残ってしまった心太に生き残った意味を懇々と諭す。 +「お前には、俺の&ruby(とっておき){飛天御剣流}をくれてやる」の場面で、原作では無表情だったのが爽やかな笑顔になっている。 +剣心との修行中、剣心をボコボコにしつつもモノローグでは剣心をベタ褒めしちゃう。 +剣心に酒の味を語るくだりで、最後に「お前もいつか旨い酒の味が分かるようになる。その時は旨い酒を酌み交わそう」とすっごく爽やかな笑顔で約束しちゃう(御剣流の師弟の定めを考えると、叶わない可能性が高いのも承知のはずである)。 +幕末の動乱に身を投じようとする剣心を止めるくだりでも懇々と諭すように説得しており、ここで「剣は凶器、剣術は殺人術、どんなお題目を口にしてもそれが真実」の発言をして剣心の思想を論破する。&br()&font(l){「どうしても行きたいなら俺を倒して行け」と言わないので剣心にブッ叩かれず、キレる必要がなかったというのもある} +それどころか、幕末の動乱に身を投じた結果として「&bold(){御剣流はお前を大量殺人者にしてしまうだろう}」と愛弟子の行く末を本気で案じている事を口にしちゃう。 +それでも折れなかった剣心に対して、「お前のような馬鹿弟子はもう知らん。どこへなりとて消えてしまえ」と突き放す形で下山を認め、モノローグでは「俺の馬鹿弟子は馬鹿なりに自分の道を見つけたという事か…」と寂しそうにしている。 +物語のラストで、心太がかつて作った墓地に訪れる。心太が作った大量の墓はちゃんと残っていたが剣心が管理していたはずがないので、比古は剣心と別れた後もちょくちょくこの墓地に訪れて管理していた模様。 +その大量の墓の中に[[ショールが巻かれた新たな墓>雪代巴(緋村巴)]]ができている事に気付き、剣心の身に重大な悲劇が起きた事を察して、物凄く悲しそうな顔をする。 } *◆実写版 2014年8月1日公開の実写版『るろうに剣心 京都大火編』にてラストシーンにてサプライズ登場。 この時は事前情報は完全に伏せられており、見に来た人の度肝を抜いた。 (正確には福山氏のラジオ番組に剣心役の佐藤健氏がゲスト出演した際にオファーしているのだが、 その時はまだ誰もが冗談半分の話と聞き流していたが…後に現実となってしまった) そして2014年9月13日公開の『るろうに剣心 伝説の最期編』にて、福山雅治が演じることが正式に発表された。 福山氏は時代劇はかつて大河ドラマ『龍馬伝』に於いて[[坂本龍馬]]を演じていたものの殺陣は初挑戦とのことであったが、 &b(){それを全く感じさせない迫力ある体当たりのアクションを演じ、渋みのある比古像を見事に演じてみせた。} ただ役作りには大変苦労したようで、まず剣心の師匠という事で原作でも見せる圧倒的強さを表現しなくてはいけない。 そしてそんな心構えすら吹き飛ぶ過酷なアクションシーンに&b(){経験したことのない関節の痛み}に襲われたらしい。 またミュージシャンとしての仕事も同時進行しており、ロケ地のアフリカでひたすら殺陣の練習をしていたとか。 なお、原作版の赤、平成アニメ版の青の衣装の両方を着ており、スタッフのこだわりを感じさせてくれる。 *◆余談 彼の誕生年はあの坂本龍馬と同じ。つまり&b(){坂本龍馬と同い年}である。 上記の実写劇場版で福山雅治が比古役に抜擢されたのはもしかして……。 『新SD戦国伝 天星七人衆』で彼そっくり…と言うより見た目がまんまな武者ガンダム・剣聖頑駄無が登場する。 流石に外套(天紡の外套)にバネは仕込まれていないが、筋骨隆々の身体も再現。 こちらの立ち位置も&font(#ff0000){親を亡くした[[主人公>ガンダムジェミナス01/L.O.ブースター]](と[[その兄>ガンダムジェミナス02/アスクレプオス]])の育ての親兼師匠であり、七星天剣流の後継者}だったりする。 ちなみにその彼の弟子は拉致された兄を救うための旅に出る日に&font(#ff0000){師匠から新しい名前(零壱→武者頑駄無零壱)を名乗るように言われている。} 時期と理由は違えども弟子に新しい名を与える所もまんまである(もっとも、武者頑駄無を名乗らせるのは流派の認可みたいなものだが)。 必殺技も突きのない九頭龍閃だし。 何と[[行方不明の兄弟子>天草翔伍(るろうに剣心)]]がいる(こちらは実の兄)というアニオリ設定とまで一致。 &b(){ちゃんと酒も飲む。}%%あの顔で何処から飲むの?なんて思ってはいけない%%((ちなみに下段スリットから。SDガンダムの飲食が描かれることは時々あるが、この辺は作者によって解釈が異なる)) 当時[[コミックボンボン]]で漫画が連載されていたほぼ同時期にアニメ版『るろうに剣心』が放送されていたのもあって、 「比古まんまじゃねーか」と思った読者は多いはず。 しかし性格は比古のように捻ったところはなく、直球の人格者。途中から主人公の旅に同行し、本気を出すと鎧を着込む。 が、剣聖が再登場した回に&font(#ff0000){&ruby(シシオウ){志士皇}頑駄無}と見た目どころか名前がどストレートな敵が現れてしまった。 こちらは逆に能力やポジションに志士雄要素はない[[忍者]]だが。 ちなみに平成アニメ版の比古の声優・池田秀一氏は武者頑駄無シリーズでは%%ニンジャ%%忍者の隠密頑駄無を演じていた。 こちらはるろ剣前の作品なので比古成分は一切なく、比古やシャア、シャンクスを知っている人は唖然とするレベルのギャグキャラだった。 『天星七人衆』において隠密頑駄無のオマージュキャラなのは、剣聖ではなく旧知で志士皇とライバルの彗聖頑駄無の方である。%%ちょっと惜しい。%% なお、令和アニメ版の比古役である中村悠一氏は比古が(台詞だけ)初登場した令和アニメ版第一期最終話が放送された2023年12月時点で43歳だった。((尤も、正確には比古の43歳は数え年によるものであり、満年齢だと41歳となるので同い年ではない。)) お前には俺の追記修正(とっておき)をくれてやる。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,53) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2014-10-31 18:13:29) - この人のチートさがあればアメコミの敵全部倒して伝説を残しそう。 -- 名無しさん (2015-01-11 12:19:28) - 中の人もかなりの酒好きだが・・・・理由付けが凄いな。 -- 名無しさん (2015-01-11 12:20:16) - 「それで十分酒は~」は名言だなぁ。応用もできそうだし。「RPGはFF、SLGは大戦略や信長、STGはゼビウス、それで十分ゲームは面白い。それでも面白くないというなら、それはお前の中の何かが病んでいる証だ」とか。 -- 名無しさん (2015-01-11 13:02:36) - 「修羅」 と 「仏」 、そして「人間」の部分は良い事書くなあ~。編集した人GJ -- 名無しさん (2015-01-14 00:41:58) - 福山比古当たり役すぎる…!! 原作アニメの両方の衣装着てたのがスタッフの愛を感じる。 -- 名無しさん (2015-01-14 00:45:13) - ドSでナルシストというありきたりな設定にツンデレを加えるだけでキャラが舌の上でシャッキリポンと踊り出すわ! -- 名無しさん (2015-01-14 20:56:20) - 仮に剣心を倒せてもこの人がいる以上志々雄に未来はないんだよなぁ。飛天の継承者である以上流石に志々雄を放っておくわけがないだろうし -- 名無しさん (2015-01-14 21:17:11) - 原作の師匠がツンデレなら、OVA追憶編の師匠はデレデレだと思うw ①剣心を弟子にする際に爽やかな笑顔で「俺のとっておきをくれてやる」と言っちゃう ②修行中剣心をボッコにしつつも「こいつは強くなる」とモノローグでべた褒め ③原作の酒の美味さを語るところで、「いつかお前も酒の味が分かるようになったら、一緒に美味い酒を飲みかわそう」と爽やかな笑顔で約束。 ④剣心との喧嘩別れの際も剣心を殺人鬼にしたくない一心で必死に説得 ⑤それでも剣心が折れないと悟って「どこにでも行ってしまえ」と追い出して寂しげに「俺の馬鹿弟子は自分の道を見つけたという事か…」とモノローグ ⑥剣心と喧嘩別れした後も(多分定期的に)剣心が建てた墓に来ている ⑦追憶編ラストでそこに新しい墓(巴の墓)が作られているのを見て、物凄く悲しそうな顔で剣心との出会いを回想する -- 名無しさん (2015-01-14 23:00:19) - しかし24歳も43歳も顔変わんねえな・・・ -- 名無しさん (2015-01-15 20:07:15) - 奥義伝授のシーンでは土壇場になってもまだ「命と引き換えにしてでも~」って考える剣心に対して、原作では淡々と仕掛けるんだけどアニメ版では「この愚か者がぁぁぁ!!!」って激高しながら斬りかかるんだよな。あそこは良い改変だった。 -- 名無しさん (2015-01-20 00:50:11) - ↑アニメのあのエピソードは演出も演技も何から何までレベル高かったからな。奥義会得直後の「生きよ剣心」もすげーカッコよかった。 -- 名無しさん (2015-01-22 23:22:18) - 剣ちゃんの九頭龍閃は縁くんに防がれたけど、比古さんなら防がれてもゴリ押しで縁くんの剣を砕いちゃうな -- 名無しさん (2015-04-01 17:55:13) - 仮に狂経脈状態でも龍鳴閃がある限りは勝てんだろうし、剣心相手にするよりモチベーションも上がらない(縁の場合は負の感情が強いほどレベルアップだから下がらないか?)からどうしても生身では…志々雄もだけど艦隊使えばなんとかならんでもないかもしれんけど、そういうくらいの人よね -- 名無しさん (2015-04-02 15:49:09) - 師匠であり育ての親が生きる事を諭すっていうのがいいよね -- 名無しさん (2015-06-14 18:37:01) - そういえば自分も、今年で師匠と同い年になるんだなぁ……。今年43才の目標は、師匠のような素敵な男になることを目指そうかな。 -- 名無しさん (2015-06-14 18:59:30) - 九頭龍閃が奥義だとは言ってないだろ?のくだりはアニメで何回見ても笑うw -- 名無しさん (2015-10-20 01:15:33) - ↑4 比古の場合だと水の中でも斬鉄どころか斬鋼までして艦隊沈めそうで怖い -- 名無しさん (2015-10-20 01:20:58) - そういえば自分、もう師匠と同い年なのか…… -- 名無しさん (2015-10-20 07:28:34) - 再筆版はどう見てもヒューリー -- 名無しさん (2015-11-07 13:00:55) - 福山比古師匠も渋みがあって、父親みたく剣心を導く姿勢がよかったな -- 名無しさん (2015-11-07 14:43:56) - 実写版師匠の刀が白木拵えじゃないぞ、オイと思ってたら飛天御剣流の設定汲んでか打ち刀じゃなくて太刀だったのにはテンション上がって変な声が出た -- 名無しさん (2015-11-08 20:15:43) - 師匠の奥義見てみたかったな誰が相手でも速攻で屠りそう。しかし剣心の人誅編の様子見たら何を思ったのか。 -- 名無しさん (2015-11-08 21:43:24) - ↑やはり嫌味を言いながら心配してくれるでしょう(ちゃんと立ち直ると確信したうえで) -- 名無しさん (2015-11-08 21:45:58) - この人、戦闘力も恐ろしく高いけど、持ってる刀も大概頑丈なんだよなぁ。不二のあの馬鹿デカイ刀を真っ向から受け止めて、折れ曲がるどころか刀身に傷一つ歪み一つ無しとか…… -- 名無しさん (2015-11-09 04:35:23) - 強いは強いんだが、時代にあった強さじゃないんだよな。実際強すぎて肩入れした勢力を勝たせすぎちゃうから、結果何も出来なくなってたんだし。彼が最後の比古清十郎になったのも仕方がない。 -- 名無しさん (2015-11-11 01:38:31) - ↑権力や勢力にかかわらず自由の剣として動くのが飛天の理、時代も何もないだろ -- 名無しさん (2015-11-12 20:12:15) - 不二戦見直してみたんだけど、壱弐参……の文字のめぐりが二周してたってことは、もしかして師匠、九頭龍閃二連発した? -- 名無しさん (2015-11-27 11:01:05) - 池田秀一が池田『修』一になっているので修正をお願いします -- 名無しさん (2015-12-27 00:04:51) - ↑7 志々雄はまだ天下国家かかってたから手を貸す理由もあったが、縁は完全に剣心の私的事情だからなあ。自分がここで手を出したら剣心はダメになると危惧したんだろうな。「今度は手を貸さんぞ」って、本当は心配で手出ししたくてしょうがなかったんじゃないかw -- 名無しさん (2016-01-02 21:55:26) - 国家の方向性を決める内乱である幕末はともかく志々雄相手に出て来ないなら何のための御剣流だよって思うけど、もしあそこで剣心やられてたら出て来てたのかねぇ -- 名無しさん (2016-01-03 01:27:38) - 明治政府にいいように葬られた奴らの代表がCCOみたいなもんだしなぁ。結局は明治政府が始末すべき事。関わりの深い剣心はともかく師匠が出る理由はない。 -- 名無しさん (2016-01-03 03:46:06) - あいつが暴れれば新月村みたいな犠牲者が出るってのに?それでも出な言って言うなら存在意義なんてなくない? -- 名無しさん (2016-01-03 03:47:51) - まあ実際明治は愚か江戸ですらミツルギスタイルは無用の長物だから...... 戦国時代ならまだしも黒船を丘においたらいかんでしょって言う -- 名無しさん (2016-01-03 07:14:55) - ↑2 そんな風に考えて御剣流で世直しすることを思い立って比古のもとを飛び出したのが初期剣心って事だよね。志々雄に関しては、彼の出現は剣心の責任でもあるから剣心に任せようと思ったんじゃ。剣心やられてたら、さすがに出てきたでしょ -- 名無しさん (2016-01-03 07:40:48) - ↑3 そうやって比古が全てを解決していると、いずれ民衆は政府じゃなくて比古を頼るようになる。で、どんな政府も100%民意に沿った政治なんて出来ないから、政府意外に頼れるものがあったら民意はいずれそちらに集ってしまう。そうなったら比古が政府に降るか、逆に政府を倒して自分で国を作るか、いずれにしても飛天御剣流の理は守れない。飛天御剣流の理は民衆がお上を選べた乱世だからこそ守れたわけで、ぶっちゃけ江戸幕府が成立した時点でもはや存在意義がなくなってなんだよ。 -- 名無しさん (2016-01-09 20:50:01) - 剣術の存在意義そのものを問うなら、究極的にはその答えなんて出てないだろうし、塚原卜伝やら宮本武蔵やらの剣豪たちがそれは結局何なのかと散々考えてきたんだろうしなあ -- 名無しさん (2016-01-09 21:07:14) - そもそもな話力をふるうと言う事はそれに対して責任が生じるわけで言い方悪いけど御剣流の理念は善意で暴れるけど責任は取らないって事だから、最初から矛盾してるんだわな -- 名無しさん (2016-01-10 02:41:31) - 武装錬金のカズキみたいに家族や友人を守るために戦うってわけでもないし、そう考えてみるとほんと何のために戦うんだって話だな -- 名無しさん (2016-01-10 09:11:05) - 初代が地面木っ端微塵にして一振りで100人殺す伝説の持ち主なんだからその正統後継者とかCCOも余裕だわな -- 名無しさん (2016-02-19 03:08:38) - 多分ね剣心が志々雄に敗れたらぶつくさ言いながら尻拭いしてくれそう -- 名無しさん (2016-05-08 20:07:20) - 逆にそうでないと出馬できないんだろうな。あと明治初期の問題児には抜刀斎SUGEEEEEな偏執質なファンが多いから剣心がなんとかしろって部分が多いし、当然強さの根底の御剣流の弊害でもある。強さを求めて悪党まで強くなる -- 名無しさん (2016-08-01 14:41:25) - 「俺がお前に飛天御剣流を教えたのは、お前を不幸にするためではないことだけ、覚えておけ」 ここ剣心が直前になって考えを改めて、結果師匠殺しそうになった状況含めて結構胸が熱くなる。ギリギリ生きてたけどな!つか初めてで調整できない本気の奥義で、しかも自身の本気の九頭龍閃へのカウンターをくらって生きてるとかしゅごい -- 名無しさん (2016-10-29 08:45:30) - まあぶっちゃけ志々雄は本来政府がどうにかしなきゃならない問題だしな。不二の時は出て来てたし本格的に無辜の民を巻き込み始めたら出張ってきたのかもしれん。 -- 名無しさん (2016-11-09 08:16:31) - 一応師匠が持つ刀って『桔梗仙冬月』の銘があるんだよね -- 名無しさん (2016-11-27 10:40:27) - もし斉藤と会ったら剣心の教育方針を巡って毒舌の嵐になりそう -- 名無しさん (2016-11-27 11:08:56) - 比古を育てた師匠ってどんだけヤバいんだろ -- 名無しさん (2017-02-27 19:40:36) - なんか勘違いしてるのがいるけど、師匠、「飛天御剣流の剣客として志々雄は見過ごすわけにはいかない」と断言してるからな?出張らなかったのは%%面倒くさい%%剣心にケジメをつけさせるためだから剣心がダメだったらさすがに出張ったと思われる -- 名無しさん (2017-02-28 19:20:02) - リアルに原作のような漫画的な表現は出さない追憶編でも一人だけ原作と同じ強さを出す師匠 -- 名無しさん (2017-06-23 17:11:29) - あとは「面倒くさい」は比古流のツンデレ的口実で、本心は剣心の決着をつけるべき因縁を横取りするわけにはいかないって事だったんじゃないかな。だから不二の時みたいに手伝いぐらいはしてくれるようだし -- 名無しさん (2017-08-11 08:07:17) - ああうん、ここの解説見て原作読み直したけど、うん、師匠ダダ甘だな……w -- 名無しさん (2018-09-22 04:32:32) - 設定だけ見るとラノベの女の師匠チートテンプレキャラの塊見たいなのにマッチョの美形年齢詐欺であり不器用な弟子にしてこの師匠ありでかなり好きな師弟の一つある意味身勝手の極意常に発動してるけど心配性 -- 名無しさん (2018-09-25 16:20:34) - 主人公に師匠超えを果たさせなかったフィクションでは中々に稀有な例。後は、ハガレンのイズミと、連載中だけどワンピースのレイリーも主人公が超えてない師匠か。 -- 名無しさん (2018-10-30 22:28:02) - らんまと八宝斎とか。あとワンピースは完結してないんじゃ -- 名無しさん (2018-10-30 22:42:06) - ↑4 俺も初見では口悪くて厳しいおっかない師匠だと思ってたが、ここの1~11の例を見たら本当にチョコパフェのようにダダ甘でアクエリアス噴いたわ -- 名無しさん (2019-01-04 00:28:31) - 修羅も仏も、方向は違えど人間を捨てている点では同一で、あくまで人間であり続けることが真の強さか……なんと、ここでも人間賛歌が高らかに謳われているじゃないか。さすがジャンプの名作 -- 名無しさん (2019-01-04 00:32:01) - 本名は新津覚之進じゃないか?まあ陶芸家としてのペンネームみたいなもんかも知れないけど -- 名無しさん (2019-02-06 09:10:32) - 師匠が天翔龍閃撃ったら爆縮でも起こるんかな -- 名無しさん (2019-03-01 09:06:24) - 剣心破門してるし新しい弟子を取ったりしないのかな? -- 名無しさん (2019-03-03 19:01:51) - ↑2 空間が裂けて、異次元へのゲートが現れるんじゃね?(ソンナバカナ -- 名無しさん (2019-03-03 19:20:50) - 確か剣心が29ぐらいだったから、師匠とは14、5くらい差か。それほど歳の差あるわけじゃないんだな。 -- 名無しさん (2019-07-10 19:08:01) - ↑↑↑作中でも言っているように「御剣流は俺の代で終いだ」なので。作中誰も相手にならないレベルで最強なのに、個人が剣で切り開く時代は終わったと誰よりも悟っているところにもこの人の魅力がある -- 名無しさん (2020-03-18 13:24:52) - ↑8 アクエリアス……そういえば、某漫画のアクエリアスの師匠も、比古師匠ほどじゃないけど弟子には甘かったな。それにしても、池田さんの声がよく合ってた。 -- 名無しさん (2020-05-21 12:35:39) - 人誅の時に縁が剣心に関わりある人間を無差別に襲ってたけど、一歩間違えば初手が比古で人誅終わってたんだよな… -- 名無しさん (2020-09-26 01:03:50) - ↑2 アクエリアス師匠は実はその作品の連載時に本格登場するまでは別のキャラの予定で登場直前週でのシルエットもそのキャラになってたな(当初予定されてたキャラはアクエリアス師匠の親友設定になりアニメだと池田氏が声をしていた)。関係ないがアクエリアス師匠は原作→アニメで髪色が赤系から青系に変わってたけど冷気属性という関係だからだろう(池田キャラは金→青) -- 名無しさん (2020-10-11 16:35:24) - この人の九頭龍閃はぶっちゃけ斎藤の牙突や蒼紫の回天剣舞六連の上位互換と言っても差し支えないよね -- 名無しさん (2021-01-31 22:12:32) - そういえばアクエリアス師匠は甘いで思い出したけど、あの人、原作では気を失っている弟子に、「目を覚ませ、(二人分の)凍気でやられるぞ」と警告してあげてるんだよな。アニメ版では「もはやこれまで、さらばだ!」とクールを貫いていたけど。 -- 名無しさん (2021-03-28 16:13:37) - 星霜編でほうれい線が出ていたのに衝撃を受けた。み、御剣流には不老の秘術か秘薬があるはずでは!? -- 名無しさん (2021-05-21 15:56:23) - ひこにゃん? -- 名無しさん (2021-08-15 21:28:40) - 久しぶりに見直してみてこのだだ甘い師匠を頭に入れて眺めてると可愛い愛弟子を東京から追いかけてくる一途な娘さんまで出来てるとか師匠、大喜びだったんではなかろうか -- 名無しさん (2022-02-03 23:56:18) - 剣心が最後におねしょしてた年齢覚えてたり、ワライダケの食べ過ぎで死にかけた剣心のために(適当とはいえ)薬作ってあげる辺り、親心も半端なかったんだろうな -- 名無しさん (2022-02-04 02:03:21) - 厳しいこともガンガン言うけど、それは親心的な厳しさでもあるからね……久しぶりに読むとニマニマが止まらない -- 名無しさん (2022-02-04 14:06:54) - 「比古清十郎」って名前が襲名性なら、「新津覚之進」が本名な可能性はないんだろうか -- 名無しさん (2022-08-21 23:13:38) - 北海道編では剣心が応援を要請しているけど、京都編で『望まぬ闘争が起きても今度は手を貸さない』と言ってたから、再会したら甘ったれんなと言いかねない。 -- 名無しさん (2023-02-19 15:27:37) - ↑でも剣心がマジでヤバくなったらぶちくさ文句言いつつも絶対に加勢に来る。そんな師匠が好き。 -- 名無しさん (2023-03-04 21:44:20) - ちょっと待てそもそもの成り立ちからして「本家『ガンダムシリーズ』のデフォルメイラスト」だし『SDガンダムシリーズ』は『ガンダムシリーズ』以外の作品のパロディネタはほとんど御約束みたいになってるし当時の世相や流行をモチーフにした時事ネタもよくあるけど剣聖さんそこまでまんまるろ剣やってたのかよwww -- 名無しさん (2023-09-24 03:22:57) - ↑……まあそれ言い出したら和月先生も「モチーフはきっちり明言するけど、好きな作品のオマージュネタが多い」作風だから「このオマージュ元にしてこの作品あり」な関係ではあるのかもしれないけど……w -- 名無しさん (2023-09-24 03:25:41) - 伝授された「奥義」と師より諭された「生きる意志」、なにより剣心の帰りを待つ「薫殿の存在」が京都編最終局面での剣心の活力となった。 -- 名無しさん (2023-11-03 19:18:52) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/06/30(木) 20:47:47 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ 今の一撃、申し分無い &font(#ff0000){だが、惜しかったな} } &bold(){&font(#ff0000){&ruby(ひこ){比古}&ruby(せいじゅうろう){清十郎}}}とは『[[るろうに剣心>るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]』の登場人物。 CV:[[池田秀一]]/[[中村悠一]] 演:[[福山雅治]] 主人公・[[緋村剣心]]の師匠であり、[[飛天御剣流]]の13代目後継者。 なお、「比古清十郎」という名は奥義伝授とともに後継者へ受け継がれてきたものであり、本名は不明。 また、『るろうに剣心』に先立って描かれた読み切り版『戦国の三日月』にて同名のキャラクターが登場している。 容姿も似ているため、『るろ剣』の比古は『戦国の三日月』の比古の子孫なのかという質問が作者に届いたそうだが、それに対して作者は「血の繋がりはない」と明言している。((逆に言うと『戦国の三日月』と『るろうに剣心』の繋がりそのものは否定していない。))((なお、戦国時代が舞台という事もあってか勘違いされがちだが、『るろうに剣心』における「初代の比古清十郎は飛天御剣流の開祖」という設定と、『戦国の三日月』における「冬月は飛天三剣流に代々伝わる宝刀」という設定により、『戦国の三日月』の比古清十郎は初代の比古清十郎ではない事が分かる。)) この項目では剣心の師匠である比古清十郎についてのみ記す。 *◆人物 天保7年(1836年)10月生まれの&font(#ff0000){43}歳男盛り。 剣心もだが、顔と年齢が一致しない((ちなみに作品の舞台となる明治時代の平均寿命は40代半ば。))。[[弥彦>明神弥彦]]と[[操>巻町操]]が「飛天御剣流には&font(#ff0000){不老不死の秘密でもあるのか}」と疑うほどである。 剣心とは違い、身長が高くガタイも良いガチムチ(身長189cm、体重87kg)。 その為身体に負担のかかる飛天御剣流を、なんの制限もなく撃ちまくることができる。 と言うより、本来飛天御剣流は彼レベルのガチムチな体格が必要とされる剣術である。 力・技・速さ・経験…全ての面で剣心を上回っている、本作のジョーカー(作者公認)。 あまりに強すぎる為か、戦う場面は一度しかない(剣心の修行は除く)。 その性格は剣心曰く「自信家、陰険、ぶっきらぼう、(剣心の過去を知っているという点で)[[斎藤>斎藤一(るろうに剣心)]]より数倍たちが悪い」。 さらに人間嫌いであり、京都の山の中にある小屋に一人で暮らしている。 本編の明治10年頃には陶芸も嗜んでおり、新津覚之進という名でその道では知られている((「比古清十郎」は隠し名でもあるため、普通に世間と接する場合には新津の名を用いている模様))。 また己の天才性を自画自賛するナルシストでもある。 よく酒を呑むシーンがあるが、別にアル中というわけではない。作者が男らしさにこだわった結果である。 #center(){ 春は&font(#f09199){夜桜} 夏には&font(#b8d200){星} 秋に&font(#ffb74c){満月} 冬には&font(#008cff){雪} &font(#808080){それで十分酒は美味い} &font(#808080){それでも酒が不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証だ} } 因みに何気に原作とOVAで性格の差異が激しく、ナルシストじゃなくなっている。 何せ、心太に自己紹介した際にあれだけ夜盗をフルボッコにしておいて「&font(#ff0000){剣を少々やる}」と謙遜するくらい。 そして、上記の酒の場面でも剣心に「お前もいつか酒の味がわかるようになる。&font(#ff0000){その時は美味い酒を酌み交わそう}」と約束する。 先代の「比古清十郎」からは白外套を受け継いでいて、これを常に着ている。 これは「比古清十郎」の名と共に飛天御剣流継承者に受け継がれてきた外套で、重さ10貫(約37.5kg)の肩当と筋肉の逆さを反るバネが仕込まれ本来の力を抑えている。普通の人間ではまず身動きが取れなくなる代物だが、彼はそれを着込んでもなお剣心を軽く圧倒している。 剣心に奥義を伝授した際に譲り渡そうとしたが、「&font(#ff0000){似合わないから}」という理由で拒否られた。 &font(#ff0000){この時、正式に剣心を破門している。} *◆能力 当然全ての技をマスターしている……はずだが、戦う場面が少ない為本編中では使用していない技も多い。 最も得意とする技は九頭龍閃。 同じ九頭龍閃でも、剣心と同時に撃ち合えばパワー・スピード共に段違いな比古の方が確実に打ち勝つ。 その剛腕と愛刀から繰り出される斬撃は凄まじい威力を備え、刃渡り7mほどもありそうな不二の刀を上記の白外套を着た状態でありながら受け止め刃こぼれさせ、それどころか横から串刺しにしてしまうほど。誰が打ったんだよこんな刀…。 また鞘や土も利用する飛天御剣流の使い手らしく意表を突くことも得意で、彼の手管に慣れている筈なのに剣心はまんまと(逆に剣心の方は様々な経験を経ているにもかかわらず)ひっかかったりもしている。((ただし、比古が「読みの速さに頼りすぎ」と指摘していたように、実は剣心は刃衛戦の背車刀や斎藤戦でのパンチと見せかけてからのベルトでの攻撃、蒼紫戦での陰陽撥止、志々雄戦での焔霊を空振りさせてからの本命の攻撃など、全編通してこういうフェイント技によく引っかかる。)) なお、天翔龍閃は現在、如何なるメディアにおいても使っていない。 &font(#ff0000){格ゲーでも態々九頭龍閃を通常版と超必版用意するくらい徹底している。} [[志々雄真実]]を「&font(#ff0000){自分が出張れば済む}」と一蹴。 作中ではこの2人が戦うことはなく、そもそも出会ったことすらないはずだが、恐らく発言の通り志々雄よりも強い。 更に言えば、白外套を付けてた手加減状態で剣心が受け身を忘れるほどの全力の龍槌閃だったのに、かすり傷&font(#ff0000){しか}付けられなかった。 他にも天翔龍閃を習得させるために本気で九頭龍閃を放っていたために(※天翔龍閃の性質上生死の境にまで追いこむ必要があるため)見事なカウンターが決まったにも拘わらず、 後述の事情や気絶したとは言え大した怪我を負っておらずすぐに戦えるようになっている。 そのため極めて強い上に極めてタフと言える。 剣心と違って刀も普通の刀な上に不殺にも拘ってはいないので、生かす道理もない志々雄相手の場合は確実に真っ二つだろう。 狂経脈状態の縁ですら太刀打ちできるかどうか危ういのではなかろうか。 再筆版では黒いスーツを着込むサン・ジェルマンばりの紳士キャラになったが、刀が[[武装錬金]]化したばかりか、 フルパワー時には衣服が吹き飛び肌が赤く染め上がるなど、&b(){完全にヴィクター化}した。   *◆本編中の活躍 京都編にて、志々雄を倒す為に剣心がやり残していた奥義の伝授を頼みに訪れ初登場。 しかし当初は「勝手な理由で喧嘩別れした弟子が奥義目当てにノコノコ戻ってきた」としか見ておらず即答で断る。 それでもすがられ一応事情は聞くが「飛天御剣流の理を理解せず特定の派閥に尽力した故理に歪みを生み出した」「今のお前に奥義を使う資格はない」とまで拒絶。更には追い返そうとまでするが剣心を尋ねてやってきた弥彦・操・薫が乱入。 剣心の知り合いと分かると剣心を適当な理由で一旦追い出して弥彦達から自分が知らない流浪人としての剣心の話を聞き、飛天御剣流の理に辿り着いたと見直し奥義の伝授を承諾する。 前述のように「自分が出張れば済む」と言うが、「&font(#ff0000,b){面倒臭い}」と剣心に丸投げ。 剣心はもとよりそのつもりだった上に、そもそも志々雄の件は剣心に責任もあるためここは何も問題なしだった。 その後は一週間に渡って剣心に再修業を施し、総仕上げとして奥義・天翔龍閃を伝授した際に、飛天御剣流の伝統どおりに天翔龍閃の直撃で死にかける。 が、伝授の際に剣心が使用した逆刃刀・真打ちの目釘が緩んでいたおかげで一命を取り留め翌日には復活。 再修業の終わりと共に出立する剣心を見送るが、当人は「飛天御剣流伝承者になるつもりはない」と言ったので破門。 決して白外套を受け取らなかったことを怒っているわけではない。多分違う。 しかし口は悪いが剣心を何かと気にかけているのも事実であり、 剣心の頼みに応じて十本刀による葵屋襲撃の場に赴き、そこで身の丈840㎝の巨人・不二と戦闘。 師匠「お前が全力を出しても倒せない男が、こうして目の前に立ってやっているんだぜ」 そして白外套を着たまま、不二を撃破。 その際に九頭龍閃一発で不二を沈めており、弥彦と操が「手加減無しだな…」「殺ったの?」とドン引きするほどだったが刀は全く血で濡れてなかった(薫がそれに気づく描写がある)。 &font(#ff0000){つまり本気を出すことないうえに刃を逆にした峰打ち&柄打ちで不二を倒しちゃった}のだ。 この時、不二に敬意を払ってか「手加減しておいた」などは言わずに「体格が大きければ生命力もそれに見合うだけあるからこれしきでは死なん」と誤魔化した。 ちなみに登場が戦闘終盤となり弥彦にも文句を言われていたが、これは剣心に頼まれた際に葵屋の場所をちゃんと伝えられておらず当日になって一人京都中を探し回っていたせいらしい。 &font(l){まぁ、場所知っててすぐ来てたらこの人だけで葵屋守り切れそうだしな…} 志々雄一派壊滅後、剣心の[[墓参り>雪代巴(緋村巴)]]の現場に顔を出す((なお、恵が比古の事を知っていることから、剣心が寝込んでいた間毎日やってた宴会に顔を出している模様。))と、再び陶芸家として山のふもとでの暮らしに戻っている。 抜刀斎となった剣心に起こった悲劇は剣心自身の責任と突き放したものの、その事に責任を感じているのも事実で、 剣心を破門して追いだした際には、 「&font(#ff0000){ただ、俺がお前に飛天御剣流を教えたのはお前を不幸にするためではないことだけ、覚えておけ}」 と発言している。 原作でのイメージカラーは&font(#ff0000){赤}だったがアニメでは&font(#0000ff){青}に変更された。 池田秀一が演じるキャラクターとしては珍しいケースである。(([[同氏が演じる某ゲームのキャラクター>シュウ(アークザラッド)]]も頭に巻いている布がアニメでは赤から青になっている。)) *◆師弟関係 邂逅は本編より19年前、比古が24歳、剣心が9歳ほどの時分となる。 当時既に後継者となっていた比古は「体制に与さぬ自由の剣として、時代の苦難から人々を守る」という理に従い、出会う悪漢の類を斬り捨てていた。 そしてある時、山中で野盗の襲撃を受けた幼年の剣心(当時の名前は「心太」)を間一髪で救出するも、既に心太以外の同行者たちは殺されてしまっていた。 同行者たちの死体を見つめて呆然とする心太に、 &font(#0000ff){「弱者が暴力の犠牲になるのは世の常、自分が助かっただけでもよしとしろ」}と%%慰めにもならない%%慰めの言葉を残して、 無言のまま身じろぎもしない姿を一瞥し、踵を返す。 当時は比古自身、&font(#0000ff){「飛天御剣流の理に従い刀を振るっても、結局、誰ひとり救えないことなど今まで何度もあった」「だが、それもよくあること」}などと述懐している通り、 これらの「ありふれた悲劇」に対してやるせないものを感じつつも、そこに自分のできることなどほとんどないという諦念があったと思われる。 その後、やはり心太の動向が気になったらしく、%%1週間も放置したあげく%%愛飲の酒を買いに行ったついでに心太の動向を聞きこんだが、 心太が現場を離れていないことを知って、「世を儚んでその場で自殺したか」と推測する。 自分に出来るのは、せめて犠牲者の墓を作るくらいと再び現場を訪れるが、そこで見たものは心太と、心太の立てた多数の墓標であった。 &font(#0000ff){「野盗の墓まで作ったのか」}と問いかける比古に対し、心太は&font(#f46404){「死ねば誰もただの骸だから」}と答える。 同行者であり犠牲となった3人の少女に対しても、&font(#f46404){「男は俺1人だったし、命を捨ててでも守らなきゃと思ったんだ」}と呟く心太を見て、比古は1つの決心をする。 #center(){ &font(#0000ff){「坊主、名は?」} &font(#f46404){「心太…」} &font(#0000ff){「優しすぎて剣客にはそぐわないな。お前は今日から『&bold(){剣心}』と名乗れ」} &font(#0000ff){「お前には俺の、&ruby(とっておき){飛天御剣流}をくれてやる」} } かようにドライな言動を取りつつも、内心はかなり情に厚い比古であるが、 剣心との師弟関係については、ある種の&font(#ff0000,b){親馬鹿}といっていいレベルにある。 +師の教えに背いて勝手に出ていき、案の定やらかしたうえに10年以上連絡も寄越さず、突然戻ってきた後も忠告すら一向に全然聞かない弟子(曰くバカ弟子)に奥義伝授してくれる +何だかんだで出てった弟子が何してたのか気になって周りの人間に訊く +剣心が大勢に慕われてるのを見て満更でもない顔をする +腕が鈍った弟子の再修業に1週間も付きあってくれる +まっすぐな瞳をした弟子を%%いじめるのが趣味%%見て満足そう +ほんのちょっと掠っただけでも一撃入れたことにしてくれる +「自分を犠牲にするな」「ちゃんと幸せになれ」とずーーーっと言い続けている +奥義伝授の前夜は弟子が答えを見つけられるか心配で一睡もできない +自らの死も覚悟で弟子に奥義を伝授するつもりだった(※ただしこれは飛天御剣流の本来の定めでもある) +天翔龍閃を受けた際に「奥義伝授の結果((弟子が師を天翔龍閃で斬り殺してしまう事))は御剣流の宿命だから不殺の誓いの例外だと思え」と言い残してから倒れる +奥義は貰うけど流派は継がないと、比古からするととても自己中なことをのたまった弟子の更なるお願いを聞いてあげる +「お前を不幸にするために飛天御剣流を教えたわけじゃない」とか言っちゃう &font(#ff0000,b){甘すぎ。} 特に7番、剣心の[[&font(#ff0000,b){「自分の命を捨ててでも誰かを守る」}>自己犠牲]]という傾向については、剣心との初対面時から比古が危惧していたであろうことでもあり、 作中においても様々なかたちで言及している。 #center(){ &font(#0000ff){「お前独りが全てを背負って犠牲になるくらいで守れるほど、明治という時代は軽くない」} &font(#0000ff){「同様に人ひとりの幸福も軽くない。お前がここで犠牲になれば、ただお前に会いたいという気持ちひとつで京都に来た娘が、確実に不幸になる」} &font(#0000ff){「どんなに強くなろうと、お前は一介の人間。仏や修羅になる必要はないんだ」} &font(#eeeeee){その次のコマの比古さん修羅の形相ですけどね} &font(#f46404){「しかし、それでも…命を捨ててでも、俺はここで奥義を会得しなくてはならない」} &font(#0000ff){「やはりお前はバカ弟子だ。結局のところ、何も分かっちゃいねェときた」} &font(#0000ff){「人を斬り、数多の命を奪ったお前はその悔恨と罪悪感のあまり、自分の命をすぐ軽く考えようとする」} &font(#0000ff){「自分もまた1人の人間の命だという事実に目を伏せて」} &font(#0000ff){「愛しい者や弱い者を仏の慈愛をもって、己を犠牲にして守ったところで、&br()その者たちの中には悲しみが残り、本当の意味で幸福は訪れない」} &font(#0000ff){「時代の危難を修羅の激情を持って、命を捨てて鎮めたところで、&br()それは所詮、連綿と続く時代の一時だけのことにすぎない」} &font(#0000ff){「生きようとする意志は何よりも強い…それを決して忘れるな」} &font(#0000ff){「ただ、俺がお前に飛天御剣流を教えたのは、お前を不幸にするためではないことだけ、覚えておけ」} } &b(){「修羅」}と&b(){「仏」}、そしてそれに対置される&b(){「人間」}という単語は、 京都編におけるキーワードとなっている(仏教用語とは別のものとして)。 例えば志々雄真実、四乃森蒼紫、そして人斬り抜刀斎は&b(){「修羅」}であり、心太と剣心は&b(){「仏」}に当たるだろう。 ここで言う修羅とは&font(#ff0000,u){&b(){「1つのために他の全てを切り捨てる者」}}のことであり、 上述の3人はいずれも自らにとって切り捨てがたいものさえ切り捨てている。 一方、仏とは&font(#ff0000,u){&b(){「自らの全てを差し出して他者のために尽くす者」}}と言えるだろうが、心太と流浪人の剣心の性根は、これに近い。 他の全てを犠牲にして、あるいは自らの全てを犠牲にして、そこまでの覚悟を持ってこそ拓ける道もある、得られるものもあるということだが、 比古自身はそれを否定する。 比古が剣心に幾度となく伝えようとするのは、&b(){「修羅」}でも&b(){「仏」}でもなく、あくまで&b(){「人間」}として生きろということである。 &b(){「人間」}という単語は、個人が&b(){「人」}の&b(){「間」}に位置することから作られたとする説がある。 剣心が自らを犠牲にする覚悟で奥義の会得に臨んだ際、生死の境において脳裏を掠めたのは、これまでに剣心が出会ってきた様々な&b(){「人」}であった。 それら&b(){「人」}の&b(){「間」}にある己を悟ったとき、剣心の心性が&font(#ff0000,b){「死んでも」}から&font(#ff0000,b){「死ねない」}へと変化し、結果的に奥義の会得に至るわけである。 この比古の奥義伝授の瞬間をもって、剣心は&b(){「修羅」}としての人斬り抜刀斎、&b(){「仏」}としての流浪人剣心とは別の、 &b(){「人間」}としての緋村剣心という道を歩み始めたと言うことができる……かもしれない。 いろいろ不安定な弟子が少しは安定してくれて、師匠としては一安心であろう。 &font(#eeeeee){そのあと一気に大迷走した挙句一度廃人化するけど} #openclose(show=と原作だとこれくらい剣心に甘かったわけだが、OVA追憶編だと…){ &bold(){さらに劇甘}。 OVAの比古はナルシストで自信家で陰険と言った性格面の悪い部分が全部削除されてるので、&bold(){剣心が可愛くて仕方ない}様子が全く隠せていない。 +一人生き残ってしまった心太に生き残った意味を懇々と諭す。 +「お前には、俺の&ruby(とっておき){飛天御剣流}をくれてやる」の場面で、原作では無表情だったのが爽やかな笑顔になっている。 +剣心との修行中、剣心をボコボコにしつつもモノローグでは剣心をベタ褒めしちゃう。 +剣心に酒の味を語るくだりで、最後に「お前もいつか旨い酒の味が分かるようになる。その時は旨い酒を酌み交わそう」とすっごく爽やかな笑顔で約束しちゃう(御剣流の師弟の定めを考えると、叶わない可能性が高いのも承知のはずである)。 +幕末の動乱に身を投じようとする剣心を止めるくだりでも懇々と諭すように説得しており、ここで「剣は凶器、剣術は殺人術、どんなお題目を口にしてもそれが真実」の発言をして剣心の思想を論破する。&br()&font(l){「どうしても行きたいなら俺を倒して行け」と言わないので剣心にブッ叩かれず、キレる必要がなかったというのもある} +それどころか、幕末の動乱に身を投じた結果として「&bold(){御剣流はお前を大量殺人者にしてしまうだろう}」と愛弟子の行く末を本気で案じている事を口にしちゃう。 +それでも折れなかった剣心に対して、「お前のような馬鹿弟子はもう知らん。どこへなりとて消えてしまえ」と突き放す形で下山を認め、モノローグでは「俺の馬鹿弟子は馬鹿なりに自分の道を見つけたという事か…」と寂しそうにしている。 +物語のラストで、心太がかつて作った墓地に訪れる。心太が作った大量の墓はちゃんと残っていたが剣心が管理していたはずがないので、比古は剣心と別れた後もちょくちょくこの墓地に訪れて管理していた模様。 +その大量の墓の中に[[ショールが巻かれた新たな墓>雪代巴(緋村巴)]]ができている事に気付き、剣心の身に重大な悲劇が起きた事を察して、物凄く悲しそうな顔をする。 } *◆実写版 2014年8月1日公開の実写版『るろうに剣心 京都大火編』にてラストシーンにてサプライズ登場。 この時は事前情報は完全に伏せられており、見に来た人の度肝を抜いた。 (正確には福山氏のラジオ番組に剣心役の佐藤健氏がゲスト出演した際にオファーしているのだが、 その時はまだ誰もが冗談半分の話と聞き流していたが…後に現実となってしまった) そして2014年9月13日公開の『るろうに剣心 伝説の最期編』にて、福山雅治が演じることが正式に発表された。 福山氏は時代劇はかつて大河ドラマ『龍馬伝』に於いて[[坂本龍馬]]を演じていたものの殺陣は初挑戦とのことであったが、 &b(){それを全く感じさせない迫力ある体当たりのアクションを演じ、渋みのある比古像を見事に演じてみせた。} ただ役作りには大変苦労したようで、まず剣心の師匠という事で原作でも見せる圧倒的強さを表現しなくてはいけない。 そしてそんな心構えすら吹き飛ぶ過酷なアクションシーンに&b(){経験したことのない関節の痛み}に襲われたらしい。 またミュージシャンとしての仕事も同時進行しており、ロケ地のアフリカでひたすら殺陣の練習をしていたとか。 なお、原作版の赤、平成アニメ版の青の衣装の両方を着ており、スタッフのこだわりを感じさせてくれる。 *◆余談 彼の誕生年はあの坂本龍馬と同じ。つまり&b(){坂本龍馬と同い年}である。 上記の実写劇場版で福山雅治が比古役に抜擢されたのはもしかして……。 『新SD戦国伝 天星七人衆』で彼そっくり…と言うより見た目がまんまな武者ガンダム・剣聖頑駄無が登場する。 流石に外套(天紡の外套)にバネは仕込まれていないが、筋骨隆々の身体も再現。 こちらの立ち位置も&font(#ff0000){親を亡くした[[主人公>ガンダムジェミナス01/L.O.ブースター]](と[[その兄>ガンダムジェミナス02/アスクレプオス]])の育ての親兼師匠であり、七星天剣流の後継者}だったりする。 ちなみにその彼の弟子は拉致された兄を救うための旅に出る日に&font(#ff0000){師匠から新しい名前(零壱→武者頑駄無零壱)を名乗るように言われている。} 時期と理由は違えども弟子に新しい名を与える所もまんまである(もっとも、武者頑駄無を名乗らせるのは流派の認可みたいなものだが)。 必殺技も突きのない九頭龍閃だし。 何と[[行方不明の兄弟子>天草翔伍(るろうに剣心)]]がいる(こちらは実の兄)というアニオリ設定とまで一致。 &b(){ちゃんと酒も飲む。}%%あの顔で何処から飲むの?なんて思ってはいけない%%((ちなみに下段スリットから。SDガンダムの飲食が描かれることは時々あるが、この辺は作者によって解釈が異なる)) 当時[[コミックボンボン]]で漫画が連載されていたほぼ同時期にアニメ版『るろうに剣心』が放送されていたのもあって、 「比古まんまじゃねーか」と思った読者は多いはず。 しかし性格は比古のように捻ったところはなく、直球の人格者。途中から主人公の旅に同行し、本気を出すと鎧を着込む。 が、剣聖が再登場した回に&font(#ff0000){&ruby(シシオウ){志士皇}頑駄無}と見た目どころか名前がどストレートな敵が現れてしまった。 こちらは逆に能力やポジションに志士雄要素はない[[忍者]]だが。 ちなみに平成アニメ版の比古の声優・池田秀一氏は武者頑駄無シリーズでは%%ニンジャ%%忍者の隠密頑駄無を演じていた。 こちらはるろ剣前の作品なので比古成分は一切なく、比古やシャア、シャンクスを知っている人は唖然とするレベルのギャグキャラだった。 『天星七人衆』において隠密頑駄無のオマージュキャラなのは、剣聖ではなく旧知で志士皇とライバルの彗聖頑駄無の方である。%%ちょっと惜しい。%% なお、令和アニメ版の比古役である中村悠一氏は比古が(台詞だけ)初登場した令和アニメ版第一期最終話が放送された2023年12月時点で43歳だった。((尤も、正確には比古の43歳は数え年によるものであり、満年齢だと41歳となるので同い年ではない。)) お前には俺の追記修正(とっておき)をくれてやる。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,53) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2014-10-31 18:13:29) - この人のチートさがあればアメコミの敵全部倒して伝説を残しそう。 -- 名無しさん (2015-01-11 12:19:28) - 中の人もかなりの酒好きだが・・・・理由付けが凄いな。 -- 名無しさん (2015-01-11 12:20:16) - 「それで十分酒は~」は名言だなぁ。応用もできそうだし。「RPGはFF、SLGは大戦略や信長、STGはゼビウス、それで十分ゲームは面白い。それでも面白くないというなら、それはお前の中の何かが病んでいる証だ」とか。 -- 名無しさん (2015-01-11 13:02:36) - 「修羅」 と 「仏」 、そして「人間」の部分は良い事書くなあ~。編集した人GJ -- 名無しさん (2015-01-14 00:41:58) - 福山比古当たり役すぎる…!! 原作アニメの両方の衣装着てたのがスタッフの愛を感じる。 -- 名無しさん (2015-01-14 00:45:13) - ドSでナルシストというありきたりな設定にツンデレを加えるだけでキャラが舌の上でシャッキリポンと踊り出すわ! -- 名無しさん (2015-01-14 20:56:20) - 仮に剣心を倒せてもこの人がいる以上志々雄に未来はないんだよなぁ。飛天の継承者である以上流石に志々雄を放っておくわけがないだろうし -- 名無しさん (2015-01-14 21:17:11) - 原作の師匠がツンデレなら、OVA追憶編の師匠はデレデレだと思うw ①剣心を弟子にする際に爽やかな笑顔で「俺のとっておきをくれてやる」と言っちゃう ②修行中剣心をボッコにしつつも「こいつは強くなる」とモノローグでべた褒め ③原作の酒の美味さを語るところで、「いつかお前も酒の味が分かるようになったら、一緒に美味い酒を飲みかわそう」と爽やかな笑顔で約束。 ④剣心との喧嘩別れの際も剣心を殺人鬼にしたくない一心で必死に説得 ⑤それでも剣心が折れないと悟って「どこにでも行ってしまえ」と追い出して寂しげに「俺の馬鹿弟子は自分の道を見つけたという事か…」とモノローグ ⑥剣心と喧嘩別れした後も(多分定期的に)剣心が建てた墓に来ている ⑦追憶編ラストでそこに新しい墓(巴の墓)が作られているのを見て、物凄く悲しそうな顔で剣心との出会いを回想する -- 名無しさん (2015-01-14 23:00:19) - しかし24歳も43歳も顔変わんねえな・・・ -- 名無しさん (2015-01-15 20:07:15) - 奥義伝授のシーンでは土壇場になってもまだ「命と引き換えにしてでも~」って考える剣心に対して、原作では淡々と仕掛けるんだけどアニメ版では「この愚か者がぁぁぁ!!!」って激高しながら斬りかかるんだよな。あそこは良い改変だった。 -- 名無しさん (2015-01-20 00:50:11) - ↑アニメのあのエピソードは演出も演技も何から何までレベル高かったからな。奥義会得直後の「生きよ剣心」もすげーカッコよかった。 -- 名無しさん (2015-01-22 23:22:18) - 剣ちゃんの九頭龍閃は縁くんに防がれたけど、比古さんなら防がれてもゴリ押しで縁くんの剣を砕いちゃうな -- 名無しさん (2015-04-01 17:55:13) - 仮に狂経脈状態でも龍鳴閃がある限りは勝てんだろうし、剣心相手にするよりモチベーションも上がらない(縁の場合は負の感情が強いほどレベルアップだから下がらないか?)からどうしても生身では…志々雄もだけど艦隊使えばなんとかならんでもないかもしれんけど、そういうくらいの人よね -- 名無しさん (2015-04-02 15:49:09) - 師匠であり育ての親が生きる事を諭すっていうのがいいよね -- 名無しさん (2015-06-14 18:37:01) - そういえば自分も、今年で師匠と同い年になるんだなぁ……。今年43才の目標は、師匠のような素敵な男になることを目指そうかな。 -- 名無しさん (2015-06-14 18:59:30) - 九頭龍閃が奥義だとは言ってないだろ?のくだりはアニメで何回見ても笑うw -- 名無しさん (2015-10-20 01:15:33) - ↑4 比古の場合だと水の中でも斬鉄どころか斬鋼までして艦隊沈めそうで怖い -- 名無しさん (2015-10-20 01:20:58) - そういえば自分、もう師匠と同い年なのか…… -- 名無しさん (2015-10-20 07:28:34) - 再筆版はどう見てもヒューリー -- 名無しさん (2015-11-07 13:00:55) - 福山比古師匠も渋みがあって、父親みたく剣心を導く姿勢がよかったな -- 名無しさん (2015-11-07 14:43:56) - 実写版師匠の刀が白木拵えじゃないぞ、オイと思ってたら飛天御剣流の設定汲んでか打ち刀じゃなくて太刀だったのにはテンション上がって変な声が出た -- 名無しさん (2015-11-08 20:15:43) - 師匠の奥義見てみたかったな誰が相手でも速攻で屠りそう。しかし剣心の人誅編の様子見たら何を思ったのか。 -- 名無しさん (2015-11-08 21:43:24) - ↑やはり嫌味を言いながら心配してくれるでしょう(ちゃんと立ち直ると確信したうえで) -- 名無しさん (2015-11-08 21:45:58) - この人、戦闘力も恐ろしく高いけど、持ってる刀も大概頑丈なんだよなぁ。不二のあの馬鹿デカイ刀を真っ向から受け止めて、折れ曲がるどころか刀身に傷一つ歪み一つ無しとか…… -- 名無しさん (2015-11-09 04:35:23) - 強いは強いんだが、時代にあった強さじゃないんだよな。実際強すぎて肩入れした勢力を勝たせすぎちゃうから、結果何も出来なくなってたんだし。彼が最後の比古清十郎になったのも仕方がない。 -- 名無しさん (2015-11-11 01:38:31) - ↑権力や勢力にかかわらず自由の剣として動くのが飛天の理、時代も何もないだろ -- 名無しさん (2015-11-12 20:12:15) - 不二戦見直してみたんだけど、壱弐参……の文字のめぐりが二周してたってことは、もしかして師匠、九頭龍閃二連発した? -- 名無しさん (2015-11-27 11:01:05) - 池田秀一が池田『修』一になっているので修正をお願いします -- 名無しさん (2015-12-27 00:04:51) - ↑7 志々雄はまだ天下国家かかってたから手を貸す理由もあったが、縁は完全に剣心の私的事情だからなあ。自分がここで手を出したら剣心はダメになると危惧したんだろうな。「今度は手を貸さんぞ」って、本当は心配で手出ししたくてしょうがなかったんじゃないかw -- 名無しさん (2016-01-02 21:55:26) - 国家の方向性を決める内乱である幕末はともかく志々雄相手に出て来ないなら何のための御剣流だよって思うけど、もしあそこで剣心やられてたら出て来てたのかねぇ -- 名無しさん (2016-01-03 01:27:38) - 明治政府にいいように葬られた奴らの代表がCCOみたいなもんだしなぁ。結局は明治政府が始末すべき事。関わりの深い剣心はともかく師匠が出る理由はない。 -- 名無しさん (2016-01-03 03:46:06) - あいつが暴れれば新月村みたいな犠牲者が出るってのに?それでも出な言って言うなら存在意義なんてなくない? -- 名無しさん (2016-01-03 03:47:51) - まあ実際明治は愚か江戸ですらミツルギスタイルは無用の長物だから...... 戦国時代ならまだしも黒船を丘においたらいかんでしょって言う -- 名無しさん (2016-01-03 07:14:55) - ↑2 そんな風に考えて御剣流で世直しすることを思い立って比古のもとを飛び出したのが初期剣心って事だよね。志々雄に関しては、彼の出現は剣心の責任でもあるから剣心に任せようと思ったんじゃ。剣心やられてたら、さすがに出てきたでしょ -- 名無しさん (2016-01-03 07:40:48) - ↑3 そうやって比古が全てを解決していると、いずれ民衆は政府じゃなくて比古を頼るようになる。で、どんな政府も100%民意に沿った政治なんて出来ないから、政府意外に頼れるものがあったら民意はいずれそちらに集ってしまう。そうなったら比古が政府に降るか、逆に政府を倒して自分で国を作るか、いずれにしても飛天御剣流の理は守れない。飛天御剣流の理は民衆がお上を選べた乱世だからこそ守れたわけで、ぶっちゃけ江戸幕府が成立した時点でもはや存在意義がなくなってなんだよ。 -- 名無しさん (2016-01-09 20:50:01) - 剣術の存在意義そのものを問うなら、究極的にはその答えなんて出てないだろうし、塚原卜伝やら宮本武蔵やらの剣豪たちがそれは結局何なのかと散々考えてきたんだろうしなあ -- 名無しさん (2016-01-09 21:07:14) - そもそもな話力をふるうと言う事はそれに対して責任が生じるわけで言い方悪いけど御剣流の理念は善意で暴れるけど責任は取らないって事だから、最初から矛盾してるんだわな -- 名無しさん (2016-01-10 02:41:31) - 武装錬金のカズキみたいに家族や友人を守るために戦うってわけでもないし、そう考えてみるとほんと何のために戦うんだって話だな -- 名無しさん (2016-01-10 09:11:05) - 初代が地面木っ端微塵にして一振りで100人殺す伝説の持ち主なんだからその正統後継者とかCCOも余裕だわな -- 名無しさん (2016-02-19 03:08:38) - 多分ね剣心が志々雄に敗れたらぶつくさ言いながら尻拭いしてくれそう -- 名無しさん (2016-05-08 20:07:20) - 逆にそうでないと出馬できないんだろうな。あと明治初期の問題児には抜刀斎SUGEEEEEな偏執質なファンが多いから剣心がなんとかしろって部分が多いし、当然強さの根底の御剣流の弊害でもある。強さを求めて悪党まで強くなる -- 名無しさん (2016-08-01 14:41:25) - 「俺がお前に飛天御剣流を教えたのは、お前を不幸にするためではないことだけ、覚えておけ」 ここ剣心が直前になって考えを改めて、結果師匠殺しそうになった状況含めて結構胸が熱くなる。ギリギリ生きてたけどな!つか初めてで調整できない本気の奥義で、しかも自身の本気の九頭龍閃へのカウンターをくらって生きてるとかしゅごい -- 名無しさん (2016-10-29 08:45:30) - まあぶっちゃけ志々雄は本来政府がどうにかしなきゃならない問題だしな。不二の時は出て来てたし本格的に無辜の民を巻き込み始めたら出張ってきたのかもしれん。 -- 名無しさん (2016-11-09 08:16:31) - 一応師匠が持つ刀って『桔梗仙冬月』の銘があるんだよね -- 名無しさん (2016-11-27 10:40:27) - もし斉藤と会ったら剣心の教育方針を巡って毒舌の嵐になりそう -- 名無しさん (2016-11-27 11:08:56) - 比古を育てた師匠ってどんだけヤバいんだろ -- 名無しさん (2017-02-27 19:40:36) - なんか勘違いしてるのがいるけど、師匠、「飛天御剣流の剣客として志々雄は見過ごすわけにはいかない」と断言してるからな?出張らなかったのは%%面倒くさい%%剣心にケジメをつけさせるためだから剣心がダメだったらさすがに出張ったと思われる -- 名無しさん (2017-02-28 19:20:02) - リアルに原作のような漫画的な表現は出さない追憶編でも一人だけ原作と同じ強さを出す師匠 -- 名無しさん (2017-06-23 17:11:29) - あとは「面倒くさい」は比古流のツンデレ的口実で、本心は剣心の決着をつけるべき因縁を横取りするわけにはいかないって事だったんじゃないかな。だから不二の時みたいに手伝いぐらいはしてくれるようだし -- 名無しさん (2017-08-11 08:07:17) - ああうん、ここの解説見て原作読み直したけど、うん、師匠ダダ甘だな……w -- 名無しさん (2018-09-22 04:32:32) - 設定だけ見るとラノベの女の師匠チートテンプレキャラの塊見たいなのにマッチョの美形年齢詐欺であり不器用な弟子にしてこの師匠ありでかなり好きな師弟の一つある意味身勝手の極意常に発動してるけど心配性 -- 名無しさん (2018-09-25 16:20:34) - 主人公に師匠超えを果たさせなかったフィクションでは中々に稀有な例。後は、ハガレンのイズミと、連載中だけどワンピースのレイリーも主人公が超えてない師匠か。 -- 名無しさん (2018-10-30 22:28:02) - らんまと八宝斎とか。あとワンピースは完結してないんじゃ -- 名無しさん (2018-10-30 22:42:06) - ↑4 俺も初見では口悪くて厳しいおっかない師匠だと思ってたが、ここの1~11の例を見たら本当にチョコパフェのようにダダ甘でアクエリアス噴いたわ -- 名無しさん (2019-01-04 00:28:31) - 修羅も仏も、方向は違えど人間を捨てている点では同一で、あくまで人間であり続けることが真の強さか……なんと、ここでも人間賛歌が高らかに謳われているじゃないか。さすがジャンプの名作 -- 名無しさん (2019-01-04 00:32:01) - 本名は新津覚之進じゃないか?まあ陶芸家としてのペンネームみたいなもんかも知れないけど -- 名無しさん (2019-02-06 09:10:32) - 師匠が天翔龍閃撃ったら爆縮でも起こるんかな -- 名無しさん (2019-03-01 09:06:24) - 剣心破門してるし新しい弟子を取ったりしないのかな? -- 名無しさん (2019-03-03 19:01:51) - ↑2 空間が裂けて、異次元へのゲートが現れるんじゃね?(ソンナバカナ -- 名無しさん (2019-03-03 19:20:50) - 確か剣心が29ぐらいだったから、師匠とは14、5くらい差か。それほど歳の差あるわけじゃないんだな。 -- 名無しさん (2019-07-10 19:08:01) - ↑↑↑作中でも言っているように「御剣流は俺の代で終いだ」なので。作中誰も相手にならないレベルで最強なのに、個人が剣で切り開く時代は終わったと誰よりも悟っているところにもこの人の魅力がある -- 名無しさん (2020-03-18 13:24:52) - ↑8 アクエリアス……そういえば、某漫画のアクエリアスの師匠も、比古師匠ほどじゃないけど弟子には甘かったな。それにしても、池田さんの声がよく合ってた。 -- 名無しさん (2020-05-21 12:35:39) - 人誅の時に縁が剣心に関わりある人間を無差別に襲ってたけど、一歩間違えば初手が比古で人誅終わってたんだよな… -- 名無しさん (2020-09-26 01:03:50) - ↑2 アクエリアス師匠は実はその作品の連載時に本格登場するまでは別のキャラの予定で登場直前週でのシルエットもそのキャラになってたな(当初予定されてたキャラはアクエリアス師匠の親友設定になりアニメだと池田氏が声をしていた)。関係ないがアクエリアス師匠は原作→アニメで髪色が赤系から青系に変わってたけど冷気属性という関係だからだろう(池田キャラは金→青) -- 名無しさん (2020-10-11 16:35:24) - この人の九頭龍閃はぶっちゃけ斎藤の牙突や蒼紫の回天剣舞六連の上位互換と言っても差し支えないよね -- 名無しさん (2021-01-31 22:12:32) - そういえばアクエリアス師匠は甘いで思い出したけど、あの人、原作では気を失っている弟子に、「目を覚ませ、(二人分の)凍気でやられるぞ」と警告してあげてるんだよな。アニメ版では「もはやこれまで、さらばだ!」とクールを貫いていたけど。 -- 名無しさん (2021-03-28 16:13:37) - 星霜編でほうれい線が出ていたのに衝撃を受けた。み、御剣流には不老の秘術か秘薬があるはずでは!? -- 名無しさん (2021-05-21 15:56:23) - ひこにゃん? -- 名無しさん (2021-08-15 21:28:40) - 久しぶりに見直してみてこのだだ甘い師匠を頭に入れて眺めてると可愛い愛弟子を東京から追いかけてくる一途な娘さんまで出来てるとか師匠、大喜びだったんではなかろうか -- 名無しさん (2022-02-03 23:56:18) - 剣心が最後におねしょしてた年齢覚えてたり、ワライダケの食べ過ぎで死にかけた剣心のために(適当とはいえ)薬作ってあげる辺り、親心も半端なかったんだろうな -- 名無しさん (2022-02-04 02:03:21) - 厳しいこともガンガン言うけど、それは親心的な厳しさでもあるからね……久しぶりに読むとニマニマが止まらない -- 名無しさん (2022-02-04 14:06:54) - 「比古清十郎」って名前が襲名性なら、「新津覚之進」が本名な可能性はないんだろうか -- 名無しさん (2022-08-21 23:13:38) - 北海道編では剣心が応援を要請しているけど、京都編で『望まぬ闘争が起きても今度は手を貸さない』と言ってたから、再会したら甘ったれんなと言いかねない。 -- 名無しさん (2023-02-19 15:27:37) - ↑でも剣心がマジでヤバくなったらぶちくさ文句言いつつも絶対に加勢に来る。そんな師匠が好き。 -- 名無しさん (2023-03-04 21:44:20) - ちょっと待てそもそもの成り立ちからして「本家『ガンダムシリーズ』のデフォルメイラスト」だし『SDガンダムシリーズ』は『ガンダムシリーズ』以外の作品のパロディネタはほとんど御約束みたいになってるし当時の世相や流行をモチーフにした時事ネタもよくあるけど剣聖さんそこまでまんまるろ剣やってたのかよwww -- 名無しさん (2023-09-24 03:22:57) - ↑……まあそれ言い出したら和月先生も「モチーフはきっちり明言するけど、好きな作品のオマージュネタが多い」作風だから「このオマージュ元にしてこの作品あり」な関係ではあるのかもしれないけど……w -- 名無しさん (2023-09-24 03:25:41) - 伝授された「奥義」と師より諭された「生きる意志」、なにより剣心の帰りを待つ「薫殿の存在」が京都編最終局面での剣心の活力となった。 -- 名無しさん (2023-11-03 19:18:52) - 今見ると、作者公認の絶対的最強キャラを出したうえで、次の話の敵が「戦闘能力とか関係なく剣心自身が決着をつけなければいけない相手」ってストーリーの作りが上手いな…。 -- 名無しさん (2024-04-10 23:42:32) #comment #areaedit(end) }

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