東川篤哉

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&font(#6495ED){登録日}:2012/06/28(木) 13:13:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 東川篤哉は広島出身のユーモアミステリー作家である。謎解きはディナーの後でを皮切りに多くの作品が実写ドラマ化された。 ◆略歴 ・1968年生まれ。[[広島県]]尾道市出身。 ・2002年に「密室の鍵貸します」で、Kappa-One登竜門を受賞し作家デビューした。 ・2011年に「謎解きはディナーのあとで」で本屋大賞を受賞している。 ◆人物 ・野球好きであり、特に大の広島カープファンである。 ・同期デビューの石持浅海氏によれば、「飄々としていながら実は頑固という好人物(石持氏のツイートより)」らしい。 ・携帯やパソコンを持っておらず、パソコンも仕事でワープロを使った事がある程度である。 ◆作風 ・登場人物の掛け合いやギャグを盛り込んだナレーションを特徴とするユーモアミステリーであるが、&br()骨格となるのは物理トリックを主体とした本格ミステリである。 ・メタネタ、時事ネタ、ミステリーあるあるネタ等の推理物では比較的珍しいネタをよく使用する。 ・登場人物のセリフや地の文に野球ネタをよく用いることで知られる。&br()野球自体が話の主軸を成していたり、登場人物の野球に関する何気ない会話がヒントや伏線になっていたりもする。 ・時折特定の車について妙に気合の入った解説が入る事があり、それが事件のカギを握る事も多い。 ・また実在の地名を挙げての東京のローカルネタが使われる事も多い。 ◆主な作品 ★烏賊川市シリーズ 烏賊川市という架空の市を舞台に、私立探偵鵜飼杜夫とその弟子の戸村流平、烏賊川市警察署の砂川警部と志木刑事などが登場する。 探偵役が複数(主に鵜飼探偵と砂川警部)存在し、それぞれが異なったルートから事件の謎を解いていったり、時にはそもそも主人公以外の人間が事件を解決したりするのがこのシリーズの特徴である。 中には、犯人がミスをして推理するまでもなく自分以外に犯人があり得ない状況に陥ってしまったケースもある。 ・密室の鍵貸します(デビュー作) ・密室に向かって撃て! ・完全犯罪に猫は何匹必要か? ・交換殺人には向かない夜 ・ここに死体を捨てないでください! ・はやく名探偵になりたい(烏賊川市シリーズ初の短編集) ・私の嫌いな探偵(短編集) ・探偵さえいなければ(短編集) 光文社から発売されている文庫版では、漫画「日常」の作者で知られるあらいけいいちが表紙絵を担当している。 2014年1月にテレビ朝日系深夜ドラマ枠において「私の嫌いな探偵」のタイトルで剛力綾芽・玉木宏主演でドラマ化された。 ★鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ 国分寺市は恋ヶ窪にある架空の高校「私立鯉ヶ窪学園」探偵部の面々が活躍する学園物風のミステリーである。 主人公は探偵役と言うよりも狂言回しの役割が多いせいか烏賊川市シリーズに輪をかけて探偵役が多く、むしろメインの探偵役という概念があるかも怪しいレベル。 一応探偵役になった回数が一番多い石崎先生も&bold(){石の字すら出てこない}話の方が多い程で、おまけに単なる脇役だったキャラが唐突に謎を解いたりするため油断がならない。 ・学ばない探偵たちの学園 ・殺意は必ず三度ある ・放課後はミステリーとともに(番外編) ・探偵部への挑戦状 - 放課後はミステリーとともに 2 この内、「学ばない~」と「殺意は~」は鯉ヶ窪学園に編入してきた赤坂通(この2作品は彼の視点で語られる)をはじめ、 探偵部部長の多摩川流司、八橋京介等が登場する。 「放課後はミステリーとともに」は探偵部副部長である霧ケ峰涼が学園周囲で起きる不思議な事件を解いていく短編集である。&bold(){(タイトルは「謎解き~」に便乗して付けた)} しかし、作中で涼が自力で解決する回は2を含めても&bold(){15話中3話}だけなので、作中での扱いはどちらかと言うとワトスン役に近い。 2012年4月にTBS系深夜ドラマ枠において川口春奈・速水もこみち主演でドラマ化された。 ★[[謎解きはディナーのあとで]]シリーズ ・謎解きはディナーのあとで ・謎解きはディナーのあとで 2 ・謎解きはディナーのあとで 3 全作短編集で、いわゆる「安楽椅子探偵もの」である。毒舌執事影山と令嬢刑事宝生麗子、そして風祭警部が登場する。 東川氏の出世作。「神様のカルテ」などを手掛けた中村佑介氏が表紙絵を担当している。 2011年フジテレビ系列で櫻井翔・北川景子主演でドラマ化された。 ★魔法使いマリィシリーズ ・魔法使いは完全犯罪の夢を見るか? ・魔法使いと刑事たちの夏 ・さらば愛しき魔法使い 全作短編集で、いわゆる「倒叙もの」である。&bold(){本物の魔法使い}である魔女っ子マリィとマゾ刑事小山田聡介という異色のコンビ、そしてアラフォー独身女性の椿警部が登場する。 マリィが魔法で犯人を特定するものの、当然そんな物が証拠として使える訳もなく、小山田が別のアプローチから犯行を立証するべく奔走する、というのが基本のパターン。 ★平塚おんな探偵の事件簿シリーズ ・ライオンの棲む街 ~平塚おんな探偵の事件簿1~ ・ライオンの歌が聞こえる ~平塚おんな探偵の事件簿2~ ・ライオンは仔猫に夢中 ~平塚おんな探偵の事件簿3~ 全作短編集。[[神奈川県]]平塚市を舞台におんな探偵生野エルザと元OL川島美伽が登場する。 ★探偵少女アリサの事件簿シリーズ ・探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて ・探偵少女アリサの事件簿 今回は泣かずにやってます 全作短編集。名探偵の両親を持つ少女綾羅木有紗とそのお守りとして雇われた便利屋橘良太が登場する。 大人顔負けの推理力を持つ有紗だが、子供なので良太の手柄ということにされてしまうのがお約束。 2017年に本田望結主演で2時間のスペシャルドラマ化した。 ★ノンシリーズ ・館島 ・もう誘拐なんてしない(2012年の新春ドラマスペシャルでドラマ化) ・中途半端な密室(短編集) ・純喫茶「一服堂」の四季(短編集) ・かがやき荘アラサー探偵局(短編集) 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 実写化の数ぱネェ -- 名無しさん (2014-02-21 19:39:05) - この人の作品は短編より長編の方が好きだなあ -- 名無しさん (2014-02-21 19:53:21) - マンガ『日常』の作者さんが、表紙イラスト担当なのも多いよね。作風とマッチしているからかな。 -- 名無しさん (2014-03-06 15:03:40) - 東野圭吾並に実写化が多いし、見る限りスタッフにも恵まれてるが・・・短編ばっかりなので長編が読みたい!! -- 名無しさん (2014-12-22 20:01:05) - 「交換殺人」と「ここに死体」は特にオススメ。 -- 名無しさん (2016-07-11 21:05:49) - なお交換殺人はトリックの性質上映像化困難な模様。いやうまいとは思うが -- 名無しさん (2017-01-01 04:47:37) - 個人的にアニメ化向きの作家だと思うのだが、何故かどの作品も実写化オンリーでアニメ化されておらず、「オサレ作家」扱いされている不思議。米澤穂信と真逆。 -- 名無しさん (2017-04-20 09:30:40) - 淀みないユーモアで語り手が次々入れ替わる物語を一気に読み進めさせておいて、「実は時系列全く繋がってないんだわ」と大胆に叙述トリックを決めるのがデビュー以来の十八番。結構何度も仕掛けに来てるんだが綺麗に騙してのけるのは御見それしましたというほかない -- 名無しさん (2021-02-05 15:09:47) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/06/28(木) 13:13:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 東川篤哉は広島出身のユーモアミステリー作家である。謎解きはディナーの後でを皮切りに多くの作品が実写ドラマ化された。 ◆略歴 ・1968年生まれ。[[広島県]]尾道市出身。 ・2002年に「密室の鍵貸します」で、Kappa-One登竜門を受賞し作家デビューした。 ・2011年に「謎解きはディナーのあとで」で本屋大賞を受賞している。 ◆人物 ・野球好きであり、特に大の広島カープファンである。 ・同期デビューの石持浅海氏によれば、「飄々としていながら実は頑固という好人物(石持氏のツイートより)」らしい。 ・携帯やパソコンを持っておらず、パソコンも仕事でワープロを使った事がある程度である。 ・後書きを書くのが苦手で、2021年の「野球が好きすぎて」まで後書きを書いた事が無かった。本人曰く「本編を書き終えた後に更に追加で書くのは&bold(){面倒くさい}」との事。 ◆作風 ・登場人物の掛け合いやギャグを盛り込んだナレーションを特徴とするユーモアミステリーであるが、&br()骨格となるのは物理トリックを主体とした本格ミステリである。 ・メタネタ、時事ネタ、ミステリーあるあるネタ等の推理物では比較的珍しいネタをよく使用する。 ・登場人物のセリフや地の文に野球ネタをよく用いることで知られる。&br()野球自体が話の主軸を成していたり、登場人物の野球に関する何気ない会話がヒントや伏線になっていたりもする。 ・時折特定の車について妙に気合の入った解説が入る事があり、それが事件のカギを握る事も多い。 ・また実在の地名を挙げてのローカルネタが使われる事も多い。 ◆主な作品 ★烏賊川市シリーズ 烏賊川市という架空の市を舞台に、私立探偵鵜飼杜夫とその弟子の戸村流平、烏賊川市警察署の砂川警部と志木刑事などが登場する。 探偵役が複数(主に鵜飼探偵と砂川警部)存在し、それぞれが異なったルートから事件の謎を解いていったり、時にはそもそも主人公以外の人間が事件を解決したりするのがこのシリーズの特徴である。 中には、犯人がミスをして推理するまでもなく自分以外に犯人があり得ない状況に陥ってしまったケースもある。 ・密室の鍵貸します(デビュー作) ・密室に向かって撃て! ・完全犯罪に猫は何匹必要か? ・交換殺人には向かない夜 ・ここに死体を捨てないでください! ・はやく名探偵になりたい(烏賊川市シリーズ初の短編集) ・私の嫌いな探偵(短編集) ・探偵さえいなければ(短編集) 光文社から発売されている文庫版では、漫画「日常」の作者で知られるあらいけいいちが表紙絵を担当している。 2014年1月にテレビ朝日系深夜ドラマ枠において「私の嫌いな探偵」のタイトルで剛力綾芽・玉木宏主演でドラマ化された。 ★鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ 国分寺市は恋ヶ窪にある架空の高校「私立鯉ヶ窪学園」探偵部の面々が活躍する学園物風のミステリーである。 主人公は探偵役と言うよりも狂言回しの役割が多いせいか烏賊川市シリーズに輪をかけて探偵役が多く、むしろメインの探偵役という概念があるかも怪しいレベル。 一応探偵役になった回数が一番多い石崎先生も&bold(){石の字すら出てこない}話の方が多い程で、おまけに単なる脇役だったキャラが唐突に謎を解いたりするため油断がならない。 ・学ばない探偵たちの学園 ・殺意は必ず三度ある ・放課後はミステリーとともに(番外編) ・探偵部への挑戦状 - 放課後はミステリーとともに 2 この内、「学ばない~」と「殺意は~」は鯉ヶ窪学園に編入してきた赤坂通(この2作品は彼の視点で語られる)をはじめ、 探偵部部長の多摩川流司、八橋京介等が登場する。 「放課後はミステリーとともに」は探偵部副部長である霧ケ峰涼が学園周囲で起きる不思議な事件を解いていく短編集である。&bold(){(タイトルは「謎解き~」に便乗して付けた)} しかし、作中で涼が自力で解決する回は2を含めても&bold(){15話中3話}だけなので、作中での扱いはどちらかと言うとワトスン役に近い。 2012年4月にTBS系深夜ドラマ枠において川口春奈・速水もこみち主演でドラマ化された。 ★[[謎解きはディナーのあとで]]シリーズ ・謎解きはディナーのあとで ・謎解きはディナーのあとで 2 ・謎解きはディナーのあとで 3 全作短編集で、いわゆる「安楽椅子探偵もの」である。毒舌執事影山と令嬢刑事宝生麗子、そして風祭警部が登場する。 東川氏の出世作。「神様のカルテ」などを手掛けた中村佑介氏が表紙絵を担当している。 2011年フジテレビ系列で櫻井翔・北川景子主演でドラマ化された。 ★魔法使いマリィシリーズ ・魔法使いは完全犯罪の夢を見るか? ・魔法使いと刑事たちの夏 ・さらば愛しき魔法使い 全作短編集で、いわゆる「倒叙もの」である。&bold(){本物の魔法使い}である魔女っ子マリィとマゾ刑事小山田聡介という異色のコンビ、そしてアラフォー独身女性の椿警部が登場する。 マリィが魔法で犯人を特定するものの、当然そんな物が証拠として使える訳もなく、小山田が別のアプローチから犯行を立証するべく奔走する、というのが基本のパターン。 ★平塚おんな探偵の事件簿シリーズ ・ライオンの棲む街 ~平塚おんな探偵の事件簿1~ ・ライオンの歌が聞こえる ~平塚おんな探偵の事件簿2~ ・ライオンは仔猫に夢中 ~平塚おんな探偵の事件簿3~ 全作短編集。[[神奈川県]]平塚市を舞台におんな探偵生野エルザと元OL川島美伽が登場する。 ★探偵少女アリサの事件簿シリーズ ・探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて ・探偵少女アリサの事件簿 今回は泣かずにやってます ・探偵少女アリサの事件簿 さらば南武線 全作短編集。名探偵の両親を持つ少女綾羅木有紗とそのお守りとして雇われた便利屋橘良太が登場する。 大人顔負けの推理力を持つ有紗だが、子供なので良太の手柄ということにされてしまうのがお約束。 2017年に本田望結主演で2時間のスペシャルドラマ化した。 ★ノンシリーズ ・館島 ・もう誘拐なんてしない(2012年の新春ドラマスペシャルでドラマ化) ・中途半端な密室(短編集) ・純喫茶「一服堂」の四季(短編集) ・かがやき荘アラサー探偵局(短編集) 追記・修正お願いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 実写化の数ぱネェ -- 名無しさん (2014-02-21 19:39:05) - この人の作品は短編より長編の方が好きだなあ -- 名無しさん (2014-02-21 19:53:21) - マンガ『日常』の作者さんが、表紙イラスト担当なのも多いよね。作風とマッチしているからかな。 -- 名無しさん (2014-03-06 15:03:40) - 東野圭吾並に実写化が多いし、見る限りスタッフにも恵まれてるが・・・短編ばっかりなので長編が読みたい!! -- 名無しさん (2014-12-22 20:01:05) - 「交換殺人」と「ここに死体」は特にオススメ。 -- 名無しさん (2016-07-11 21:05:49) - なお交換殺人はトリックの性質上映像化困難な模様。いやうまいとは思うが -- 名無しさん (2017-01-01 04:47:37) - 個人的にアニメ化向きの作家だと思うのだが、何故かどの作品も実写化オンリーでアニメ化されておらず、「オサレ作家」扱いされている不思議。米澤穂信と真逆。 -- 名無しさん (2017-04-20 09:30:40) - 淀みないユーモアで語り手が次々入れ替わる物語を一気に読み進めさせておいて、「実は時系列全く繋がってないんだわ」と大胆に叙述トリックを決めるのがデビュー以来の十八番。結構何度も仕掛けに来てるんだが綺麗に騙してのけるのは御見それしましたというほかない -- 名無しさん (2021-02-05 15:09:47) #comment #areaedit(end) }

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