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#center(){{{
&sizex(4){&bold(){&color(white,blue){コロニーから家電まで}}}
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}
*<<概要>>
アナハイム・エレクトロニクス社とは「機動戦士ガンダム」シリーズのうち、[[宇宙世紀>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]を舞台とした作品に登場する架空の企業の事である。
作中主に出てくるのは当然軍事部門やその関係者だが、それ以外にも数多くの民生品や宇宙開発にも携わっており、それらに比べれば([[連邦>地球連邦(宇宙世紀)]]政府の軍需をほぼ独占している)軍事部門の利益などは微々たるものであるらしい。
初登場は『[[機動戦士Ζガンダム]]』。
電子・電気機器の製造販売を中心とする軍産複合企業として名を馳せ、キャッチフレーズは「&bold(){コロニーから家電まで}」もしくは「&bold(){スプーンから宇宙戦艦まで}」とされている。
実際[[エゥーゴ]]の旗艦である[[アーガマ>アーガマ級強襲用機動巡洋艦]]や後のロンド・ベルも使用している[[ネェル・アーガマ]]まで作っている文字通りの何でも屋。
本拠地は月で[[グリプス戦役]]前後から連邦軍は勿論、反連邦組織や[[ジオン残党>ジオン残党軍]]等の機体の開発や製造やそれらから回収した機体の改造も行っている。
月だけでもアンマンやグラナダやフォン・ブラウンに支社があるのが確認出来る。
いかんせん組織があまりに巨大すぎる上に各部署間の風通しも悪く、連邦軍からさえ「何を作っているのか分からない」、
「右手がしていることを左手が知らない」とまで言われている。
同じ会社内であっても月の表にあるフォン・ブラウン工場と裏にあるグラナダ工場ではまったくの別会社であり、
所属している社員でさえも他所の工場で開発された機体については全く知らない。『[[逆襲のシャア>機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』では両軍がアナハイム社製のMSを使って戦っている。
(連邦側のMS生産拠点はフォン・ブラウン工場、ネオ・ジオン側MSの製造拠点はグラナダ工場。双方は月の正反対に位置している)
まあだからこそ[[シャア>シャア・アズナブル]]がサイコフレームの情報を[[アムロ>アムロ・レイ]]側に簡単に流せたわけだが。((作中では材料開発部門から流れてきた情報と言われていた))
*<<アナハイムの歩み>>
宇宙世紀の[[パラレル世界>パラレルワールド]]を舞台にした漫画『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]] 』の第二部ではではあるが、
アナハイム大躍進の時期において反連邦組織である南洋同盟のレヴァン・フウ僧正に目を付けられる。
「世界に邪悪を撒き散らす元凶」「祓うべき魔物の巣窟」と評され、ソーラ・レイ・システムによって月面の本社を消し飛ばすテロ計画を立てられた。
レヴァンは[[NT>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]能力で終末に向かう刻の流れが見えるようなので、それによって後々の戦争で暗躍するこの会社の存在を感じて敵視したのかもしれない。
計画を明かした際のレヴァンの話によると、この世界のアナハイムの月面本社は超性能の[[サイコ・ザク]]軍団((この時点で計32機が存在するが、レヴァンはこれ1機で一つのコロニーの制圧が可能と予想している。 少なくとも本社だけでコロニー群である各サイド級の戦力を保持していると見立てている事になる。))でも歯が立たないとまで見立てられており、宇宙世紀正伝作品よりも会社の強大さが盛りに盛られている。&s(){MS部門はともかく家電やプチモビ等軍とは無関係な物作ってる社員からすればとばっちり以外の何物でもないだろというツッコミは禁句。}
グリプス戦役期は[[エゥーゴ]]のスポンサーを務め多数のMSを作るが、保身の為にエゥーゴの敵である[[ティターンズ]]とも取引した。
これは、自己保身と同時にグリプス戦役を煽って[[戦争]]を加速化させて金を稼ごうとした背景もあると思われる。
『[[ガンダムUC>機動戦士ガンダムUC]]』ではアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校が登場。
就職率は100%ながら、シニアハイレベルの学力がないと雇ってくれないらしい。
本作を初出とする[[ビスト財団]]とは、その盟友関係が明かされ、躍進の秘密や横暴な態度が許されてしまう理由の説明がなされた。
ビスト財団当主の妹かつアナハイム会長夫人のマーサ・ビスト・カーバインは、ラプラス戦争の黒幕として暗躍した。
『[[閃光のハサウェイ>機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』では、第五世代モビルスーツの二機を開発。地球連邦軍に[[ペーネロペー>オデュッセウスガンダム/ペーネロペー]]、反地球連邦政府組織[[マフティー>マフティー・ナビーユ・エリン]]には[[Ξガンダム]]を提供した。
地球連邦軍のメカニック・マンが、Ξガンダムを調査しても製造工場がどこであるかは判明しなかったのだが、[[ケネス・スレッグ]]、[[ブライト・ノア]]などにはアナハイム製の機体であるとバレていた。
また、開発部門が大きくフォンブラウンとグラナダに分かれていたのは上述のとおりだが、
80年代では両者に属する開発チームであっても技術交換や情報共有が成されていたものが
90年代に入ると急速に対立が先鋭化しそれらも無くなり、とある主計科の幹部などは「同じ看板を掲げた別の組織」とまで言い切る状態となっている。
シャアの反乱に主に加担したグラナダ派閥はペナルティを受け大きく衰退したという。
ホビージャパン誌での解説限定であるが、大きな戦乱もなかった閃光のハサウェイの5年後のU.C.0110に、第五世代モビルスーツの発展型であるゾーリン・ソールを製造したとされる。この機体はU.C.0200年代を舞台としたガイア・ギアに登場する。
*<<MS開発部門の斜陽、そして…>>
宇宙世紀111年にサナリィとの小型MS開発競争に敗れたことで、宇宙世紀120年代からはMS産業をアナハイムが寡占していた状態は解消されていった。
とは言え、宇宙世紀0119年には紆余曲折(後述参照)を得て開発された[[ジェムズガン]]と[[ジャベリン>ジャベリン(MS)]]が連邦軍によって正式採用され以後30年間に渡って使われ続けていく事になる。
『[[機動戦士ガンダムF91]]』『[[機動戦士Vガンダム]]』では劇中では名前が出されず、
遅まきながらアナハイムによる独占を問題視した政策の後押しもあって生産の分散化が進み、開発能力のみならず生産シェアも急速に衰微している。
宇宙戦国時代真っ只中の[[ザンスカール戦争]]において、リガ・ミリティアとザンスカール帝国の両陣営が高性能なMSを開発し、
MS戦力を形成出来ていたのもこうした事情で各地に生産インフラが残されていた背景にあったからである。
因みにザンスカール戦争の際には、アナハイムの一部の施設が接収されザンスカールのMS工場や戦艦ドックとして使われている他、
リガ・ミリティアにラビアンローズ級を提供あるいは貸与しており、その他にも生産設備などの面で協力していたという。
宇宙世紀200年代を描く『[[G-SAVIOUR>G-SAVIOUR(ガンダムシリーズ)]]』にも登場しないため、この時期の詳細は不明。
この会社の恐るべき所とは、&font(#ff0000,b){実にクリエイティブな機体を作る事である。}
*≪代表的な製品一覧≫
[[ガンダム>RX-78-2ガンダム]]、[[ガンキャノン>ガンキャノン]](ORIGIN版)
[[ジム>ジム(MS)]](OEM生産)
[[ブルーディスティニー3号機改(ジムヘッド)>EXAMシステム]]
[[ガンダム開発計画]]の5体
[[ドラッツェ>ドラッツェ(MS)]]((製造・設計はデラーズ・フリート。厳密には彼らの拠点である茨の園を入手したときに内部に放置されていた物を非武装化・作業用として改修している))
[[ジムⅡ]]、[[ジムⅢ>ジムⅢ/ヌーベル・ジムⅢ]](ジムと同じくOEM生産)
[[ハイザック]]、[[マラサイ]]
[[リック・ディアス]]系列([[ディジェ]]は除く)
[[ネモ>ネモ(MS)]]、[[ガンダムMk-Ⅱ]](AE仕様)、ガンダムMk-Ⅱのパーツ・武装
[[ガンダムMk-Ⅲ]]
[[ガンダムMk-Ⅳ]]
[[百式>百式(MS)]][[系列>百式改]]、[[デルタガンダム]]、[[メタス]]
[[Ζガンダム]][[系列>Ζガンダムのバリエーション]]、[[Ζプラス]][[系列>Ζプラスの派生機一覧]]、[[ΖⅡ>ΖⅡ(MS)]]
[[ル・シーニュ>ル・シーニュ(MS)]]、ジェモ
[[Gディフェンサー、メガライダー>Gディフェンサー/メガライダー]]
[[ΖΖガンダム]][[系列>ΖΖガンダムのバリエーション]]、[[FAZZ]]、[[Sガンダム]]
[[ディープストライカー>ディープストライカー(ガンダム・センチネル)]]、[[ネロ>ネロ(ガンダム・センチネル)]]
[[ゲルググ・ウェルテクス>ゲルググの派生機一覧]]
[[ジェガン]][[系列>ジェガンのバリエーション]]、[[ジェスタ]]
[[アンクシャ>アッシマー]]
グスタフ・カール、[[シルヴァ・バレト>ドーベン・ウルフ]]
[[デルタプラス]]、[[リ・ガズィ]]、[[リゼル>リゼル(MS)]]
[[νガンダム]][[系列>νガンダムのバリエーション]]、[[ユニコーンガンダム]]
[[ギラ・ドーガ]][[系列>ギラ・ドーガのバリエーション]]、[[ギラ・ズール]]
[[ヤクト・ドーガ]]、[[サザビー>サザビー(MS)]]、[[シナンジュ]]、[[シナンジュ・スタイン]]、[[クシャトリヤ>クシャトリヤ(MS)]]、[[ネオ・ジオング]]((改修したギガンやゲルググを駆り出す程財政的余裕のない袖付きが自前で用意できるわけがないという推測))
[[Ξガンダム>Ξガンダム]]、[[メッサー>メッサー(MS)]]、[[ペーネロペー>オデュッセウスガンダム/ペーネロペー]]
[[ヘビーガン]]、[[Gキャノン>Gキャノン/Gキャノンマグナ]](OEM生産)
[[MSA-0120(MS)]]
[[シルエットガンダム]]、[[ハーディガン]]
[[Gキャノンマグナ>Gキャノン/Gキャノンマグナ]]、[[ネオガンダム]]
[[ザク50]]
[[ジェムズガン]]、[[ジャベリン>ジャベリン(MS)]]
[[ガンイージ/ガンブラスター]]
[[Vガンダム>ヴィクトリーガンダム]]((ただし、アナハイムは生産に協力しただけで開発には関与していないという説もあり))
[[ゾーリン・ソール]]
スピード・キング
また、キャッチフレーズ通りに[[アーガマ級>アーガマ級強襲用機動巡洋艦]]、[[アイリッシュ級>アイリッシュ級戦艦]]、先述述べた[[ネェル・アーガマ]]などの戦艦も建造している。
各々の説明は項目の中の内容でまとめてあるのでそちらを参照。
*≪技術力やその歴史に関して≫
まあ、何ていうか、色々とヤバい機体を開発しているのである。
特に&bold(){何故か国際法に反する核爆弾を積んだり}、&bold(){サイコミュを積極的に取り入れたり}、&bold(){人道・実用性度外視の意味不明なブツだったり}と、正気の沙汰を疑う危ない機体を見かけたら、&font(#ff0000){とりあえずそれはアナハイムの機体だろう}、多分ね。
あとMAは基本的に開発していない。MAの役目は戦艦である。
[[デンドロビウム>ガンダム試作3号機/試作3号機ステイメン]]やディープストライカーやネオ・ジオングは、あくまで装備を積み込みまくってデカくなったMSである。
また製品の他にも、一時期は[[ニナ・パープルトン]]やオサリバン常務などなど、
多くの&font(#ff0000){名物社員}を抱えたことでも有名である。中にはスパイもいたりと、枚挙に暇はない。
特にニナやルセット・オデビーを始めとするアナハイムの女性エンジニアは“&bold(){&font(#f09199){アナハイム・ギャルズ}}”と渾名される名物集団であった。
なおその後も美人で腕利きの女性社員の系譜は続いていたらしく[[シルエットフォーミュラ>機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]の時代でも女性社員は基本美人である。
これらの凄まじいまでに特徴的な有り様から数多いるガンダムファンからは、
&bold(){&font(#ff0000){超ド級の[[&font(#ff0000){変態企業}>変態企業]]}}という認識が不動のものとなっているアナハイム・エレクトロニクスであるが、
実際その技術力や経済力から来る存在感は凄まじいものがある。
宇宙世紀初頭には新進の一企業であったが、宇宙世紀0080前後には地球圏有数の大企業へと発展。((この躍進の背景には、前述のビスト財団による支援が関わっている))
[[一年戦争]]時、既に巨大なコングロマリットを形成していたアナハイムは、当時から[[ジム>ジム(MS)]]やその武装を中心に生産しつつ、軍関連資材の納入も積極的に行っていた。
ただし前述の通りアナハイム社という設定は『Z』制作時に作られたため、一年戦争時のMS開発関係の設定には後付けでしか登場しない。
おそらく当時のアナハイムは大企業だがMS関連は他社の方が強く、後述のように一年戦争後にそちらの分野を強化したのだろう。
一年戦争が終決すると、ZEONIC社、ツイマッド社、MIP社をその巨体に吸収。
更にその勢いは止まらず、RX計画にてコアファイターを開発したハービック社、
[[ビームライフル]]の開発生産を行ったブラッシュ社やボウワ社なども次々とM&Aによって吸収、或いは傘下に収め、
ついには&font(#ff0000){地球圏最高}とまで言われる程のMS技術を持つまでに至った。
一応中立の立場を取っていたが、歯に衣着せぬ表現をすれば&bold(){&font(#800080){「勝てば官軍」}}を地でいく腹黒っぷりを発揮している。
アナハイムは相手の身分を問うことはせず、テロリストだろうが反連邦組織だろうがジオン残党だろうが&bold(){金さえ払えば誰でも顧客にする。}
“&font(#ff0000){戦争している勢力両方に兵器を提供する}”など日常茶飯事。MSの横流しもこの企業ではよくあること。
ガーベラ・テトラや先の保身目的での[[マラサイ]]や[[シュツルム・ディアス>リック・ディアス]]、シナンジュがそれに該当する。
上にも書いたが&font(#0000ff){敵も味方も全部アナハイム}などよくあること。
遠慮誇張無くもう&font(#800080){こいつだけでいいんじゃないかな}状態である。
月に本拠地を置くその体系から、アースノイド至上を掲げるティターンズからは爪弾きにされたために(実は元々アナハイムは地球の企業なのだが)、
ムーバブルフレームの技術を得られなかったものの、“ブロックビルドアップ”と呼ばれる&font(#ff0000){ムーバブルフレームに近いもの}を開発してリック・ディアスに採用。
更にエゥーゴに繋がりを持っていたおかげでもたらされたムーバブルフレームと[[ガンダムMk-Ⅱ]]のパーツ、武装を再現したり更にデータを使って更に発展させ、[[可変機]]Ζガンダムを完成させる。
地球連邦がサイコミュ技術を独占して民間企業を弾き出したのに、アナハイムは「&font(#0000ff){そんなの関係ねぇ!}」とばかりに、
吸収したZEONIC社の技術を発展させ&font(#ff0000){簡易サイコミュであるバイオ・センサーを独自開発}。同じくΖガンダムの機体管制・制御系に搭載する。
その後もアナハイムの&font(#800080){変態}っぷりは止まることを知らず、宇宙世紀を席巻し続けた。
が、変態企業とも言えるアナハイムであるが実は資金力や大設備、技術力に隠れている[[弱点]]がある。
それは&bold(){「自らの手で新機軸の技術を生み出す」}ということ。
そもそもMSを独自開発する能力も、一年戦後にジオンのモビルスーツを製造していたZEONIC社、ツイマッド社をはじめ様々な企業を買収して得たものである。
ガンダム開発計画も連邦との共同プロジェクトでRX-78シリーズの設計データを入手したことから始まっている。
グリプス戦役時代の新装甲材であるガンダリウムγも、元はアクシズが技術を確立したもの。
アナハイムにとっては地球圏に帰還したシャアから土産として提供されたものに過ぎない。((ちなみに連邦軍も新装甲材の開発は遅れていたものの自力で開発には成功している))
それも装甲材をリックディアスを開発したのを皮切りに、
高性能MS開発プロジェクト「Ζ計画」を進行させるも独自で開発した上記のブロックビルドアップ構造では強度が不足して思うように可変MSの開発が進まなかった…。
そんなところにシャアが中心となりエゥーゴがガンダムMk-Ⅱを強奪したことを契機に、
ムーバブルフレームの構造を解析・改良・発展することでZガンダムを始めとする高性能機を生むことが出来た。
これらがなければアナハイムはガンダム開発計画時代の技術力で頭打ちだった可能性も高かったのである。
サイコミュ関連も例えば起動さえすれば機体制御・性能向上が優秀だったバイオセンサーも、
サイコミュとして見れば他の陣営が開発していた物と比較すると安定性などが欠けていたのは事実であり、
シャアのネオ・ジオンが開発したサイコ・フレームの方が優秀なので次第にそちらに取って代わる事となる…。((ただし、表向きは封印されたサイコフレームと違って、バイオセンサーは改良を続けられて後の時代まで補助機能として生き残っている。))
大企業であるが故に有する資本力と大規模な生産施設のおかげであらゆる陣営から協力を持ちかけられ、その度に新しい技術を手に入れ、
得た技術を発展・応用することには長けているのだが、自らが一から挑戦した技術開発となると、あまり上手く行かない。
元は外様企業であり、その権力・資金力による買収と裏工作で力をつけてきたという体質故と考えられる。
だが、手に入れたものを活かし数々の傑作機を作り、量産型も開発してMSのシェアを得られたのも、この企業の力とロビー活動の優秀さが凄いところ言えるのだが…。
しかし、大口顧客ではあるが軍備維持に凄まじい資金と手間がかかり、戦災が相次ぎ復興費用も捻出し続けなければならない連邦にとって、軍事費の膨張は悩みの種だった。
第二次ネオ・ジオン以降は大規模戦乱もなくなったが故に兵器開発や軍備維持も落ち着き、目立った新技術もなく新型MSの開発は停滞し、ジェガンなど現行機のマイナーチェンジでつなぐ形となった。
そんな中でもアナハイムは連邦軍のMSシェアをほぼ独占していたために、その維持・運用コストだけでも多大な利益を得ていたのだが、
更に強欲に、性能維持と称しつつ多大な整備・維持費のかかる新兵器と、それを十全に運用できる搭載艦を運用させ、あらゆる点で暴利を得ようとする経営にシフトしていく。
しかし(費用的な意味で)軍拡に誘導しようとするアナハイム社に流石に痺れを切らした連邦軍はサナリィの提案もあり、
大型化一方の既存路線から小型でかつ高性能化したMSを検討し始める。
ところが上記の利益を手放すのを惜しがったアナハイムは、5年もかけてこれが小型化の限界→小型MSなんてナンセンスだとアピールするため、
数十年前の機体であるジェガンをダウンサイジングしただけと言われるヘビーガンを開発した。
軟弱極まりないとされる当時の連邦軍ですらこの機体を見て落胆した…までは目論見通りだったが、思惑とは裏腹に連邦はアナハイムに見切りをつけ始めてしまう…。
そして、宇宙世紀0111年。アナハイムのMS事業の根幹を揺るがす事態が発生する。
連邦軍が主催した次期主力小型MSコンペで、アナハイム社内のZIONIC事業部が担当したMSA-120を提出。
この機体はヘビーガンをベースに連邦軍の要求を半ば無視する形で新技術を多数導入した高性能機体であり、勝てた要素もあるにはあるが、
サナリィのジョブ・ジョンが各方面から集めた精鋭スタッフ達の手で開発した新技術を導入しつつも高い基本性能を有していた[[ガンダムF90]]にデータ上でも模擬戦でも惨敗。
というか、顧客(連邦)の要求(小型・軽量かつ低コストで汎用性の高い機体を求める)に対して、
その顧客の要求を全く無視する製品(小型ではあるが重量が重く、最新装備を採用した、外見からして異質な機体)を売り込むあたり、
&bold(){顧客である連邦をナメている}といってもいい傲岸不遜な態度も透けて見える。
さらにMSA-120を打ち負かしたF90に対して「あの機体をあまりガンダムと呼んで欲しくない」と発言しているが、
そもそも「ガンダム」という機体名は連邦軍の高性能試作MSに使われる名前であり、多くの開発に携わったのは確かだがその始まりからしてアナハイムのものではない。
相手のサナリィは宇宙世紀以前からあった企業グループを母体としており、連邦が持ち株会社の半公営の研究機関であり連邦軍の所属である。
更に連邦からガンダムMk-Ⅱを奪ってその技術を大本に勝手にガンダムタイプを開発していたり、本来提供するはずだったMSを相手に横流ししたり、
テロリストにガンダムを提供していた歴史を考えると、自分たちがそう言った発言するのは相当な恥の上塗りだと思うのが…。
しかもサナリィはあくまでMS産業はコンサルタント業務が主であり、アナハイムに比べてMS関連技術の経験・蓄積技術・資金力や開発設備などに天と地ほどの差があった。
事実大急ぎで競作の1年前である110年に[[実験用18M級MS>アンカー/F89(機動戦士クロスボーン・ガンダムシリーズ)]]を開発して実験していたという設定が浮上していることからも分かるように、本来なら時間的にも開発環境的にも本気で競い合っていたら埋めようの無い差だったと言える。
しかし、ケチりながらボロ儲けと軍拡に誘導したいがために小型MS関連を始めとした技術開発を怠っていたと思われるため((シルエットフォーミュラー計画の件を考慮するとほぼ確実))、このような結果に至ったものと思われる。
諸説はあるが、技術的に停滞しているアナハイム社からサナリィに移ったエンジニアもいると言われていることもその証左と言えるだろう
また、この頃には各部署における秘密主義によって「隣人が何をしているのかわからない」と言われるほど社内の風通しが悪くなっており、
部署同士の連携がまるで上手くいっていなかったことも語られている。((1/100 F90(当時品)の説明書より))
歴史的な大敗を喫したアナハイムではあったが、サナリィにはない大規模な生産設備は健在であり、
サナリィ設計でアナハイムがOEM生産という形で食いつなぐことはできた。
ただ技術力の格差は大きく、サナリィは自身が開発した[[キャノンガンダム]]をアナハイムでも生産できるレベルに設計し直した[[Gキャノン>Gキャノン/Gキャノンマグナ]]を開発することになった。
これはサナリィの技術をアナハイムに全てを公開するのを拒んだのもあるが(※当然の話ではある)、下記のアナハイムの行動を察知していたということも起因している。
(ただキャノンガンダムは逆にMSとしての完成度が低く、Gキャノンへの再設計は連邦の要求も絡んでいる。詳しくはキャノンガンダムの項目を参照)
新次期主力小型MSコンペの敗北により、アナハイムも流石にこのままではまずいと思い、
即座に新型小型MS開発計画「シルエットフォーミュラプロジェクト」を立ち上げる…が、しかし企業体質が変わったというわけではなく、
プロジェクトの実態はサナリィの小型MS開発計画である「フォーミュラ計画」から&bold(){あらゆる非合法手段で}技術を入手して小型MSを開発するという物だった…。
アナハイム派の連邦軍の助けもありサナリィのF90をはじめとしたフォーミュラ計画のデータを入手して、[[シルエットガンダム]]を始めとする高性能MSを開発には成功している。
挙げ句の果てに盗用した技術を最大限に活かして開発した高性能MSに「[[ネオガンダム]]」と名付けるなど節操がなく傲慢すぎるものがある。
しかもそのこれらの機体群を開発する過程で連邦の敵対者であるブッホ・コンツェルンとも裏で手を組み技術交流を重ねており、
サナリィの虎の子の技術とも言えるヴェスバーを始めとした新技術を渡し、自身はショットランサーやネオサイコミュシステムなどを入手する裏取引などをやらかしている。
これらの事もあって、後の[[ザンスカール戦争]]まで活躍することになる、ジムシリーズの最終系と言える「[[ジャベリン>ジャベリン(MS)]]」を開発し、シェアを維持することには成功。
しかもこのジャベリン、122年に完成したらしいのだが、それはシルエットガンダムおよびネオガンダムのロールアウトと同年。
シルエットフォーミュラ計画を実行に移して&bold(){一年以内に最新技術を解析して、次世代量産機に反映させた}というわけで、なんだかんだで技術力は健在である。
しかし、そんなザンスカール戦争はもはやアナハイムだサナリィだと言っていられない様な地球規模の緊急事態であり、
流石のアナハイムも動かない連邦に変わって前線に出てくれる[[リガ・ミリティア]]に対して主に資金や生産設備の援助を行い、
かつての[[ライバル]]であるサナリィの技術も合わさって((上記の通りAE側のサナリィ技術盗用もあって互いの技術の擦り合わせに関しては容易だったためにヴィクトリーシリーズなどの生産性の高い傑作機が開発ができる土壌ができていた))、リガ・ミリティアは何とかザンスカール帝国を打ち倒すことに成功した。
余談ではあるが、サナリィはMSの小型化による軍事予算を削減分を自身の本業であるコロニー開発に回してもらう算段だったが、
連邦軍から小型高性能MS開発の多大な期待を背負い込む形となってしまい、
それに応えるために新技術の開発やMS生産設備の拡大などに投資をし続けないといけなくなってしまった。
そして木星戦役では、連邦軍の目の届かない木星圏で
新型MSの実戦テストの依頼を受けていた[[宇宙海賊]]クロスボーン・バンガードと木星帝国との戦いが行われていたが、これが地球圏にまで広がってしまった。
戦況が逼迫したため本命であるF97までもが実戦投入されたことにより、宇宙海賊であるクロスボーンとの関係が公になりそうになったため、
「F97」の販売計画が頓挫してしまったりミノフスキードライブ搭載機の「レコードブレイカー」を今度は売ろうとしたら襲われて実機やデータを破壊&奪われるわなど、テストついでとは言え地球などを救う手助けをしていたのにサナリィは散々な目に遭っていたりする。
ちなみに同時期のアナハイムはというと宇宙海賊と連邦軍との戦闘で大破したマザー・バンガードの帆を火事場泥棒し、それに搭載されている「光の翼」ことミノフスキー・ドライブを取り入れようと企んだが、実験機のスピード・キングがロスト((盗んだパーツポン付け&パイロットのローズマリーが慣れているからとアナハイム製MS(詳細は不明)なのに木星MS用OSをインストールしたなどの粗末としか言えない実験機だったためか、誤って大気圏突入してしまった。それでもパイロットの機転と卓越した操縦技術で機体は無事だったが高空からは見えない場所に不時着してしまい行方不明になった。なお、ローズマリーも雇われだったこともあり責任追及を恐れて逃亡。))したことで頓挫している。
//↓被るので隠しました。
//*≪その後のアナハイム社≫
//何とかシェアを獲得し続けていたアナハイム社ではあったが130年代以降になるとMS産業自体が斜陽な傾向になっていた。
//アナハイムもこのままではMS産業全体の危機と感じたのか、経営方針を共存共栄へとシフトチェンジしており、
//地球圏の各地に支社を立ち上げて生産力を分散・平均化して、その周囲の工場にライセンスを貸してMSの生産やその部品を作らせ、業界全体が廃れないように後援を務めるようになっていた。
//しかし、それが仇となってしまいサイド2でマリア主義を掲げるザンスカール帝国が建国されると、それらを吸収するように接収されてしまい、
//その後もザンスカール帝国は勢力を伸ばし月の関連設備の一部掌握されてしまう事態になってしまった。((ただし必ずしも強制労働というわけではなく自ら進んでマリア主義に賛同してザンスカール帝国に協力した者も多かったようである))
//サナリィもサイド2の支社がザンスカール帝国に吸収されてしまい、侵攻を驚異的に感じておりリガ・ミリティアを結成。
//その時にザンスカールに危機感を抱いたアナハイムも参加しており、かつての商売敵であるサナリィスタッフを受け入れ、
//Vガンダムなどのリガ・ミリティアのMSをはじめとする兵装の開発・生産を支援したと言われている。
//この作中では明確には名前は出てこないものの、リガ・ミリティアとザンスカールが生産設備を確保できた大きな要因となっていて、影響を与え続けていたようである。
*≪余談≫
MS開発部門ばかり物語上に登場するので勘違いされがちだが、キャッチフレーズの通りにアナハイム自体は様々な事業を展開しており((家電やプチモビの製造、販売や通信事業、小売業、建築業に果ては金融業まで行っている。))、MS開発はあくまで全体の一部に過ぎない。
むしろそれらの技術を使って制作したプチモビ等の利益の方が大きい。
「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」等ではMS開発部門が上げる利益はアナハイム全体の数%程度に過ぎないと明言されており、MS開発部門が斜陽になっても全然倒産する気配がないのはそのため。
正しく&bold(){化け物企業}と言うべきだろう。
現実におけるアナハイムはカリフォルニア州の市で、
移民してきたドイツ系の人々がサンタ''アナ''川にドイツの地名でよくある〜ハイム(〜の家)と名付けたもの。
そちらのアナハイム市に「Anaheim Electronic」という会社が&font(#ff0000){実在}する。
また、日本にも業態・業務の異なるアナハイム・エレクトロニクスが&font(#ff0000){いくつか}存在している。
&bold(){&font(#0a0aeb){wiki篭りは、サナリィの項目も作成・追記・修正しているんですよ……!}}
&bold(){&font(#90cd7a){勘弁して下さい!我々編集者は違いますよ。}}
&bold(){&font(#b45f06){それがwiki篭りってもんだものな。}}
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}
*<<概要>>
アナハイム・エレクトロニクス社とは「機動戦士ガンダム」シリーズのうち、[[宇宙世紀>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]を舞台とした作品に登場する架空の企業の事である。
作中主に出てくるのは当然軍事部門やその関係者だが、それ以外にも数多くの民生品や宇宙開発にも携わっており、それらに比べれば([[連邦>地球連邦(宇宙世紀)]]政府の軍需をほぼ独占している)軍事部門の利益などは微々たるものであるらしい。
初登場は『[[機動戦士Ζガンダム]]』。
電子・電気機器の製造販売を中心とする軍産複合企業として名を馳せ、キャッチフレーズは「&bold(){コロニーから家電まで}」もしくは「&bold(){スプーンから宇宙戦艦まで}」とされている。
実際[[エゥーゴ]]の旗艦である[[アーガマ>アーガマ級強襲用機動巡洋艦]]や後のロンド・ベルも使用している[[ネェル・アーガマ]]まで作っている文字通りの何でも屋。
本拠地は月で[[グリプス戦役]]前後から連邦軍は勿論、反連邦組織や[[ジオン残党>ジオン残党軍]]等の機体の開発や製造やそれらから回収した機体の改造も行っている。
月だけでもアンマンやグラナダやフォン・ブラウンに支社があるのが確認出来る。
いかんせん組織があまりに巨大すぎる上に各部署間の風通しも悪く、連邦軍からさえ「何を作っているのか分からない」、
「右手がしていることを左手が知らない」とまで言われている。
同じ会社内であっても月の表にあるフォン・ブラウン工場と裏にあるグラナダ工場ではまったくの別会社であり、
所属している社員でさえも他所の工場で開発された機体については全く知らない。『[[逆襲のシャア>機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』では両軍がアナハイム社製のMSを使って戦っている。
(連邦側のMS生産拠点はフォン・ブラウン工場、ネオ・ジオン側MSの製造拠点はグラナダ工場。双方は月の正反対に位置している)
まあだからこそ[[シャア>シャア・アズナブル]]がサイコフレームの情報を[[アムロ>アムロ・レイ]]側に簡単に流せたわけだが。((作中では材料開発部門から流れてきた情報と言われていた))
*<<アナハイムの歩み>>
宇宙世紀の[[パラレル世界>パラレルワールド]]を舞台にした漫画『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]] 』の第二部ではではあるが、
アナハイム大躍進の時期において反連邦組織である南洋同盟のレヴァン・フウ僧正に目を付けられる。
「世界に邪悪を撒き散らす元凶」「祓うべき魔物の巣窟」と評され、ソーラ・レイ・システムによって月面の本社を消し飛ばすテロ計画を立てられた。
レヴァンは[[NT>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]能力で終末に向かう刻の流れが見えるようなので、それによって後々の戦争で暗躍するこの会社の存在を感じて敵視したのかもしれない。
計画を明かした際のレヴァンの話によると、この世界のアナハイムの月面本社は超性能の[[サイコ・ザク]]軍団((この時点で計32機が存在するが、レヴァンはこれ1機で一つのコロニーの制圧が可能と予想している。 少なくとも本社だけでコロニー群である各サイド級の戦力を保持していると見立てている事になる。))でも歯が立たないとまで見立てられており、宇宙世紀正伝作品よりも会社の強大さが盛りに盛られている。&s(){MS部門はともかく家電やプチモビ等軍とは無関係な物作ってる社員からすればとばっちり以外の何物でもないだろというツッコミは禁句。}
グリプス戦役期は[[エゥーゴ]]のスポンサーを務め多数のMSを作るが、保身の為にエゥーゴの敵である[[ティターンズ]]とも取引した。
これは、自己保身と同時にグリプス戦役を煽って[[戦争]]を加速化させて金を稼ごうとした背景もあると思われる。
『[[ガンダムUC>機動戦士ガンダムUC]]』ではアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校が登場。
就職率は100%ながら、シニアハイレベルの学力がないと雇ってくれないらしい。
本作を初出とする[[ビスト財団]]とは、その盟友関係が明かされ、躍進の秘密や横暴な態度が許されてしまう理由の説明がなされた。
ビスト財団当主の妹かつアナハイム会長夫人のマーサ・ビスト・カーバインは、ラプラス戦争の黒幕として暗躍した。
『[[閃光のハサウェイ>機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』では、第五世代モビルスーツの二機を開発。地球連邦軍に[[ペーネロペー>オデュッセウスガンダム/ペーネロペー]]、反地球連邦政府組織[[マフティー>マフティー・ナビーユ・エリン]]には[[Ξガンダム]]を提供した。
地球連邦軍のメカニック・マンが、Ξガンダムを調査しても製造工場がどこであるかは判明しなかったのだが、[[ケネス・スレッグ]]、[[ブライト・ノア]]などにはアナハイム製の機体であるとバレていた。
また、開発部門が大きくフォンブラウンとグラナダに分かれていたのは上述のとおりだが、
80年代では両者に属する開発チームであっても技術交換や情報共有が成されていたものが
90年代に入ると急速に対立が先鋭化しそれらも無くなり、とある主計科の幹部などは「同じ看板を掲げた別の組織」とまで言い切る状態となっている。
シャアの反乱に主に加担したグラナダ派閥はペナルティを受け大きく衰退したという。
ホビージャパン誌での解説限定であるが、大きな戦乱もなかった閃光のハサウェイの5年後のU.C.0110に、第五世代モビルスーツの発展型であるゾーリン・ソールを製造したとされる。この機体はU.C.0200年代を舞台としたガイア・ギアに登場する。
*<<MS開発部門の斜陽、そして…>>
宇宙世紀111年にサナリィとの小型MS開発競争に敗れたことで、宇宙世紀120年代からはMS産業をアナハイムが寡占していた状態は解消されていった。
とは言え、宇宙世紀0119年には紆余曲折(後述参照)を得て開発された[[ジェムズガン]]と[[ジャベリン>ジャベリン(MS)]]が連邦軍によって正式採用され以後30年間に渡って使われ続けていく事になる。
『[[機動戦士ガンダムF91]]』『[[機動戦士Vガンダム]]』では劇中では名前が出されず、
遅まきながらアナハイムによる独占を問題視した政策の後押しもあって生産の分散化が進み、開発能力のみならず生産シェアも急速に衰微している。
宇宙戦国時代真っ只中の[[ザンスカール戦争]]において、リガ・ミリティアとザンスカール帝国の両陣営が高性能なMSを開発し、
MS戦力を形成出来ていたのもこうした事情で各地に生産インフラが残されていた背景にあったからである。
因みにザンスカール戦争の際には、アナハイムの一部の施設が接収されザンスカールのMS工場や戦艦ドックとして使われている他、
リガ・ミリティアにラビアンローズ級を提供あるいは貸与しており、その他にも生産設備などの面で協力していたという。
宇宙世紀200年代を描く『[[G-SAVIOUR>G-SAVIOUR(ガンダムシリーズ)]]』にも登場しないため、この時期の詳細は不明。
この会社の恐るべき所とは、&font(#ff0000,b){実にクリエイティブな機体を作る事である。}
*≪代表的な製品一覧≫
[[ガンダム>RX-78-2ガンダム]]、[[ガンキャノン>ガンキャノン]](ORIGIN版)
[[ジム>ジム(MS)]](OEM生産)
[[ブルーディスティニー3号機改(ジムヘッド)>EXAMシステム]]
[[ガンダム開発計画]]の5体
[[ドラッツェ>ドラッツェ(MS)]]((製造・設計はデラーズ・フリート。厳密には彼らの拠点である茨の園を入手したときに内部に放置されていた物を非武装化・作業用として改修している))
[[ジムⅡ]]、[[ジムⅢ>ジムⅢ/ヌーベル・ジムⅢ]](ジムと同じくOEM生産)
[[ハイザック]]、[[マラサイ]]
[[リック・ディアス]]系列([[ディジェ]]は除く)
[[ネモ>ネモ(MS)]]、[[ガンダムMk-Ⅱ]](AE仕様)、ガンダムMk-Ⅱのパーツ・武装
[[ガンダムMk-Ⅲ]]
[[ガンダムMk-Ⅳ]]
[[百式>百式(MS)]][[系列>百式改]]、[[デルタガンダム]]、[[メタス]]
[[Ζガンダム]][[系列>Ζガンダムのバリエーション]]、[[Ζプラス]][[系列>Ζプラスの派生機一覧]]、[[ΖⅡ>ΖⅡ(MS)]]
[[ル・シーニュ>ル・シーニュ(MS)]]、ジェモ
[[Gディフェンサー、メガライダー>Gディフェンサー/メガライダー]]
[[ΖΖガンダム]][[系列>ΖΖガンダムのバリエーション]]、[[FAZZ]]、[[Sガンダム]]
[[ディープストライカー>ディープストライカー(ガンダム・センチネル)]]、[[ネロ>ネロ(ガンダム・センチネル)]]
[[ゲルググ・ウェルテクス>ゲルググの派生機一覧]]
[[ジェガン]][[系列>ジェガンのバリエーション]]、[[ジェスタ]]
[[アンクシャ>アッシマー]]
グスタフ・カール、[[シルヴァ・バレト>ドーベン・ウルフ]]
[[デルタプラス]]、[[リ・ガズィ]]、[[リゼル>リゼル(MS)]]
[[νガンダム]][[系列>νガンダムのバリエーション]]、[[ユニコーンガンダム]]
[[ギラ・ドーガ]][[系列>ギラ・ドーガのバリエーション]]、[[ギラ・ズール]]
[[ヤクト・ドーガ]]、[[サザビー>サザビー(MS)]]、[[シナンジュ]]、[[シナンジュ・スタイン]]、[[クシャトリヤ>クシャトリヤ(MS)]]、[[ネオ・ジオング]]((改修したギガンやゲルググを駆り出す程財政的余裕のない袖付きが自前で用意できるわけがないという推測))
[[Ξガンダム>Ξガンダム]]、[[メッサー>メッサー(MS)]]、[[ペーネロペー>オデュッセウスガンダム/ペーネロペー]]
[[ヘビーガン]]、[[Gキャノン>Gキャノン/Gキャノンマグナ]](OEM生産)
[[MSA-0120(MS)]]
[[シルエットガンダム]]、[[ハーディガン]]
[[Gキャノンマグナ>Gキャノン/Gキャノンマグナ]]、[[ネオガンダム]]
[[ザク50]]
[[ジェムズガン]]、[[ジャベリン>ジャベリン(MS)]]
[[ガンイージ/ガンブラスター]]
[[Vガンダム>ヴィクトリーガンダム]]((ただし、アナハイムは生産に協力しただけで開発には関与していないという説もあり))
[[ゾーリン・ソール]]
スピード・キング
また、キャッチフレーズ通りに[[アーガマ級>アーガマ級強襲用機動巡洋艦]]、[[アイリッシュ級>アイリッシュ級戦艦]]、先述述べた[[ネェル・アーガマ]]などの戦艦も建造している。
各々の説明は項目の中の内容でまとめてあるのでそちらを参照。
*≪技術力やその歴史に関して≫
まあ、何ていうか、色々とヤバい機体を開発しているのである。
特に&bold(){何故か国際法に反する核爆弾を積んだり}、&bold(){サイコミュを積極的に取り入れたり}、&bold(){人道・実用性度外視の意味不明なブツだったり}と、正気の沙汰を疑う危ない機体を見かけたら、&font(#ff0000){とりあえずそれはアナハイムの機体だろう}、多分ね。
あとMAは基本的に開発していない。MAの役目は戦艦である。
[[デンドロビウム>ガンダム試作3号機/試作3号機ステイメン]]やディープストライカーやネオ・ジオングは、あくまで装備を積み込みまくってデカくなったMSである。
また製品の他にも、一時期は[[ニナ・パープルトン]]やオサリバン常務などなど、
多くの&font(#ff0000){名物社員}を抱えたことでも有名である。中にはスパイもいたりと、枚挙に暇はない。
特にニナやルセット・オデビーを始めとするアナハイムの女性エンジニアは“&bold(){&font(#f09199){アナハイム・ギャルズ}}”と渾名される名物集団であった。
なおその後も美人で腕利きの女性社員の系譜は続いていたらしく[[シルエットフォーミュラ>機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]の時代でも女性社員は基本美人である。
これらの凄まじいまでに特徴的な有り様から数多いるガンダムファンからは、
&bold(){&font(#ff0000){超ド級の[[&font(#ff0000){変態企業}>変態企業]]}}という認識が不動のものとなっているアナハイム・エレクトロニクスであるが、
実際その技術力や経済力から来る存在感は凄まじいものがある。
宇宙世紀初頭には新進の一企業であったが、宇宙世紀0080前後には地球圏有数の大企業へと発展。((この躍進の背景には、前述のビスト財団による支援が関わっている))
[[一年戦争]]時、既に巨大なコングロマリットを形成していたアナハイムは、当時から[[ジム>ジム(MS)]]やその武装を中心に生産しつつ、軍関連資材の納入も積極的に行っていた。
ただし前述の通りアナハイム社という設定は『Z』制作時に作られたため、一年戦争時のMS開発関係の設定には後付けでしか登場しない。
おそらく当時のアナハイムは大企業だがMS関連は他社の方が強く、後述のように一年戦争後にそちらの分野を強化したのだろう。
一年戦争が終結すると、ZEONIC社、ツイマッド社、MIP社をその巨体に吸収。
更にその勢いは止まらず、RX計画にてコアファイターを開発したハービック社、
[[ビームライフル]]の開発生産を行ったブラッシュ社やボウワ社なども次々とM&Aによって吸収、或いは傘下に収め、
ついには&font(#ff0000){地球圏最高}とまで言われる程のMS技術を持つまでに至った。
一応中立の立場を取っていたが、歯に衣着せぬ表現をすれば&bold(){&font(#800080){「勝てば官軍」}}を地でいく腹黒っぷりを発揮している。
アナハイムは相手の身分を問うことはせず、テロリストだろうが反連邦組織だろうがジオン残党だろうが&bold(){金さえ払えば誰でも顧客にする。}
“&font(#ff0000){戦争している勢力両方に兵器を提供する}”など日常茶飯事。MSの横流しもこの企業ではよくあること。
ガーベラ・テトラや先の保身目的での[[マラサイ]]や[[シュツルム・ディアス>リック・ディアス]]、シナンジュがそれに該当する。
上にも書いたが&font(#0000ff){敵も味方も全部アナハイム}などよくあること。
遠慮誇張無くもう&font(#800080){こいつだけでいいんじゃないかな}状態である。
月に本拠地を置くその体系から、アースノイド至上を掲げるティターンズからは爪弾きにされたために(実は元々アナハイムは地球の企業なのだが)、
ムーバブルフレームの技術を得られなかったものの、“ブロックビルドアップ”と呼ばれる&font(#ff0000){ムーバブルフレームに近いもの}を開発してリック・ディアスに採用。
更にエゥーゴに繋がりを持っていたおかげでもたらされたムーバブルフレームと[[ガンダムMk-Ⅱ]]のパーツ、武装を再現したり更にデータを使って更に発展させ、[[可変機]]Ζガンダムを完成させる。
地球連邦がサイコミュ技術を独占して民間企業を弾き出したのに、アナハイムは「&font(#0000ff){そんなの関係ねぇ!}」とばかりに、
吸収したZEONIC社の技術を発展させ&font(#ff0000){簡易サイコミュであるバイオ・センサーを独自開発}。同じくΖガンダムの機体管制・制御系に搭載する。
その後もアナハイムの&font(#800080){変態}っぷりは止まることを知らず、宇宙世紀を席巻し続けた。
が、変態企業とも言えるアナハイムであるが実は資金力や大設備、技術力に隠れている[[弱点]]がある。
それは&bold(){「自らの手で新機軸の技術を生み出す」}ということ。
そもそもMSを独自開発する能力も、一年戦後にジオンのモビルスーツを製造していたZEONIC社、ツイマッド社をはじめ様々な企業を買収して得たものである。
ガンダム開発計画も連邦との共同プロジェクトでRX-78シリーズの設計データを入手したことから始まっている。
グリプス戦役時代の新装甲材であるガンダリウムγも、元はアクシズが技術を確立したもの。
アナハイムにとっては地球圏に帰還したシャアから土産として提供されたものに過ぎない。((ちなみに連邦軍も新装甲材の開発は遅れていたものの自力で開発には成功している))
それも装甲材をリックディアスを開発したのを皮切りに、
高性能MS開発プロジェクト「Ζ計画」を進行させるも独自で開発した上記のブロックビルドアップ構造では強度が不足して思うように可変MSの開発が進まなかった…。
そんなところにシャアが中心となりエゥーゴがガンダムMk-Ⅱを強奪したことを契機に、
ムーバブルフレームの構造を解析・改良・発展することでZガンダムを始めとする高性能機を生むことが出来た。
これらがなければアナハイムはガンダム開発計画時代の技術力で頭打ちだった可能性も高かったのである。
サイコミュ関連も例えば起動さえすれば機体制御・性能向上が優秀だったバイオセンサーも、
サイコミュとして見れば他の陣営が開発していた物と比較すると安定性などが欠けていたのは事実であり、
シャアのネオ・ジオンが開発したサイコ・フレームの方が優秀なので次第にそちらに取って代わる事となる…。((ただし、表向きは封印されたサイコフレームと違って、バイオセンサーは改良を続けられて後の時代まで補助機能として生き残っている。))
大企業であるが故に有する資本力と大規模な生産施設のおかげであらゆる陣営から協力を持ちかけられ、その度に新しい技術を手に入れ、
得た技術を発展・応用することには長けているのだが、自らが一から挑戦した技術開発となると、あまり上手く行かない。
元は外様企業であり、その権力・資金力による買収と裏工作で力をつけてきたという体質故と考えられる。
だが、手に入れたものを活かし数々の傑作機を作り、量産型も開発してMSのシェアを得られたのも、この企業の力とロビー活動の優秀さが凄いところ言えるのだが…。
しかし、大口顧客ではあるが軍備維持に凄まじい資金と手間がかかり、戦災が相次ぎ復興費用も捻出し続けなければならない連邦にとって、軍事費の膨張は悩みの種だった。
第二次ネオ・ジオン以降は大規模戦乱もなくなったが故に兵器開発や軍備維持も落ち着き、目立った新技術もなく新型MSの開発は停滞し、ジェガンなど現行機のマイナーチェンジでつなぐ形となった。
そんな中でもアナハイムは連邦軍のMSシェアをほぼ独占していたために、その維持・運用コストだけでも多大な利益を得ていたのだが、
更に強欲に、性能維持と称しつつ多大な整備・維持費のかかる新兵器と、それを十全に運用できる搭載艦を運用させ、あらゆる点で暴利を得ようとする経営にシフトしていく。
しかし(費用的な意味で)軍拡に誘導しようとするアナハイム社に流石に痺れを切らした連邦軍はサナリィの提案もあり、
大型化一方の既存路線から小型でかつ高性能化したMSを検討し始める。
ところが上記の利益を手放すのを惜しがったアナハイムは、5年もかけてこれが小型化の限界→小型MSなんてナンセンスだとアピールするため、
数十年前の機体であるジェガンをダウンサイジングしただけと言われるヘビーガンを開発した。
軟弱極まりないとされる当時の連邦軍ですらこの機体を見て落胆した…までは目論見通りだったが、思惑とは裏腹に連邦はアナハイムに見切りをつけ始めてしまう…。
そして、宇宙世紀0111年。アナハイムのMS事業の根幹を揺るがす事態が発生する。
連邦軍が主催した次期主力小型MSコンペで、アナハイム社内のZIONIC事業部が担当したMSA-120を提出。
この機体はヘビーガンをベースに連邦軍の要求を半ば無視する形で新技術を多数導入した高性能機体であり、勝てた要素もあるにはあるが、
サナリィのジョブ・ジョンが各方面から集めた精鋭スタッフ達の手で開発した新技術を導入しつつも高い基本性能を有していた[[ガンダムF90]]にデータ上でも模擬戦でも惨敗。
というか、顧客(連邦)の要求(小型・軽量かつ低コストで汎用性の高い機体を求める)に対して、
その顧客の要求を全く無視する製品(小型ではあるが重量が重く、最新装備を採用した、外見からして異質な機体)を売り込むあたり、
&bold(){顧客である連邦をナメている}といってもいい傲岸不遜な態度も透けて見える。
さらにMSA-120を打ち負かしたF90に対して「あの機体をあまりガンダムと呼んで欲しくない」と発言しているが、
そもそも「ガンダム」という機体名は連邦軍の高性能試作MSに使われる名前であり、多くの開発に携わったのは確かだがその始まりからしてアナハイムのものではない。
相手のサナリィは宇宙世紀以前からあった企業グループを母体としており、連邦が持ち株会社の半公営の研究機関であり連邦軍の所属である。
更に連邦からガンダムMk-Ⅱを奪ってその技術を大本に勝手にガンダムタイプを開発していたり、本来提供するはずだったMSを相手に横流ししたり、
テロリストにガンダムを提供していた歴史を考えると、自分たちがそう言った発言するのは相当な恥の上塗りだと思うのが…。
しかもサナリィはあくまでMS産業はコンサルタント業務が主であり、アナハイムに比べてMS関連技術の経験・蓄積技術・資金力や開発設備などに天と地ほどの差があった。
事実大急ぎで競作の1年前である110年に[[実験用18M級MS>アンカー/F89(機動戦士クロスボーン・ガンダムシリーズ)]]を開発して実験していたという設定が浮上していることからも分かるように、本来なら時間的にも開発環境的にも本気で競い合っていたら埋めようの無い差だったと言える。
しかし、ケチりながらボロ儲けと軍拡に誘導したいがために小型MS関連を始めとした技術開発を怠っていたと思われるため((シルエットフォーミュラー計画の件を考慮するとほぼ確実))、このような結果に至ったものと思われる。
諸説はあるが、技術的に停滞しているアナハイム社からサナリィに移ったエンジニアもいると言われていることもその証左と言えるだろう
また、この頃には各部署における秘密主義によって「隣人が何をしているのかわからない」と言われるほど社内の風通しが悪くなっており、
部署同士の連携がまるで上手くいっていなかったことも語られている。((1/100 F90(当時品)の説明書より))
歴史的な大敗を喫したアナハイムではあったが、サナリィにはない大規模な生産設備は健在であり、
サナリィ設計でアナハイムがOEM生産という形で食いつなぐことはできた。
ただ技術力の格差は大きく、サナリィは自身が開発した[[キャノンガンダム]]をアナハイムでも生産できるレベルに設計し直した[[Gキャノン>Gキャノン/Gキャノンマグナ]]を開発することになった。
これはサナリィの技術をアナハイムに全てを公開するのを拒んだのもあるが(※当然の話ではある)、下記のアナハイムの行動を察知していたということも起因している。
(ただキャノンガンダムは逆にMSとしての完成度が低く、Gキャノンへの再設計は連邦の要求も絡んでいる。詳しくはキャノンガンダムの項目を参照)
新次期主力小型MSコンペの敗北により、アナハイムも流石にこのままではまずいと思い、
即座に新型小型MS開発計画「シルエットフォーミュラプロジェクト」を立ち上げる…が、しかし企業体質が変わったというわけではなく、
プロジェクトの実態はサナリィの小型MS開発計画である「フォーミュラ計画」から&bold(){あらゆる非合法手段で}技術を入手して小型MSを開発するという物だった…。
アナハイム派の連邦軍の助けもありサナリィのF90をはじめとしたフォーミュラ計画のデータを入手して、[[シルエットガンダム]]を始めとする高性能MSを開発には成功している。
挙げ句の果てに盗用した技術を最大限に活かして開発した高性能MSに「[[ネオガンダム]]」と名付けるなど節操がなく傲慢すぎるものがある。
しかもそのこれらの機体群を開発する過程で連邦の敵対者であるブッホ・コンツェルンとも裏で手を組み技術交流を重ねており、
サナリィの虎の子の技術とも言えるヴェスバーを始めとした新技術を渡し、自身はショットランサーやネオサイコミュシステムなどを入手する裏取引などをやらかしている。
これらの事もあって、後の[[ザンスカール戦争]]まで活躍することになる、ジムシリーズの最終系と言える「[[ジャベリン>ジャベリン(MS)]]」を開発し、シェアを維持することには成功。
しかもこのジャベリン、122年に完成したらしいのだが、それはシルエットガンダムおよびネオガンダムのロールアウトと同年。
シルエットフォーミュラ計画を実行に移して&bold(){一年以内に最新技術を解析して、次世代量産機に反映させた}というわけで、なんだかんだで技術力は健在である。
しかし、そんなザンスカール戦争はもはやアナハイムだサナリィだと言っていられない様な地球規模の緊急事態であり、
流石のアナハイムも動かない連邦に変わって前線に出てくれる[[リガ・ミリティア]]に対して主に資金や生産設備の援助を行い、
かつての[[ライバル]]であるサナリィの技術も合わさって((上記の通りAE側のサナリィ技術盗用もあって互いの技術の擦り合わせに関しては容易だったためにヴィクトリーシリーズなどの生産性の高い傑作機が開発ができる土壌ができていた))、リガ・ミリティアは何とかザンスカール帝国を打ち倒すことに成功した。
余談ではあるが、サナリィはMSの小型化による軍事予算を削減分を自身の本業であるコロニー開発に回してもらう算段だったが、
連邦軍から小型高性能MS開発の多大な期待を背負い込む形となってしまい、
それに応えるために新技術の開発やMS生産設備の拡大などに投資をし続けないといけなくなってしまった。
そして木星戦役では、連邦軍の目の届かない木星圏で
新型MSの実戦テストの依頼を受けていた[[宇宙海賊]]クロスボーン・バンガードと木星帝国との戦いが行われていたが、これが地球圏にまで広がってしまった。
戦況が逼迫したため本命であるF97までもが実戦投入されたことにより、宇宙海賊であるクロスボーンとの関係が公になりそうになったため、
「F97」の販売計画が頓挫してしまったりミノフスキードライブ搭載機の「レコードブレイカー」を今度は売ろうとしたら襲われて実機やデータを破壊&奪われるわなど、テストついでとは言え地球などを救う手助けをしていたのにサナリィは散々な目に遭っていたりする。
ちなみに同時期のアナハイムはというと宇宙海賊と連邦軍との戦闘で大破したマザー・バンガードの帆を火事場泥棒し、それに搭載されている「光の翼」ことミノフスキー・ドライブを取り入れようと企んだが、実験機のスピード・キングがロスト((盗んだパーツポン付け&パイロットのローズマリーが慣れているからとアナハイム製MS(詳細は不明)なのに木星MS用OSをインストールしたなどの粗末としか言えない実験機だったためか、誤って大気圏突入してしまった。それでもパイロットの機転と卓越した操縦技術で機体は無事だったが高空からは見えない場所に不時着してしまい行方不明になった。なお、ローズマリーも雇われだったこともあり責任追及を恐れて逃亡。))したことで頓挫している。
//↓被るので隠しました。
//*≪その後のアナハイム社≫
//何とかシェアを獲得し続けていたアナハイム社ではあったが130年代以降になるとMS産業自体が斜陽な傾向になっていた。
//アナハイムもこのままではMS産業全体の危機と感じたのか、経営方針を共存共栄へとシフトチェンジしており、
//地球圏の各地に支社を立ち上げて生産力を分散・平均化して、その周囲の工場にライセンスを貸してMSの生産やその部品を作らせ、業界全体が廃れないように後援を務めるようになっていた。
//しかし、それが仇となってしまいサイド2でマリア主義を掲げるザンスカール帝国が建国されると、それらを吸収するように接収されてしまい、
//その後もザンスカール帝国は勢力を伸ばし月の関連設備の一部掌握されてしまう事態になってしまった。((ただし必ずしも強制労働というわけではなく自ら進んでマリア主義に賛同してザンスカール帝国に協力した者も多かったようである))
//サナリィもサイド2の支社がザンスカール帝国に吸収されてしまい、侵攻を驚異的に感じておりリガ・ミリティアを結成。
//その時にザンスカールに危機感を抱いたアナハイムも参加しており、かつての商売敵であるサナリィスタッフを受け入れ、
//Vガンダムなどのリガ・ミリティアのMSをはじめとする兵装の開発・生産を支援したと言われている。
//この作中では明確には名前は出てこないものの、リガ・ミリティアとザンスカールが生産設備を確保できた大きな要因となっていて、影響を与え続けていたようである。
*≪余談≫
MS開発部門ばかり物語上に登場するので勘違いされがちだが、キャッチフレーズの通りにアナハイム自体は様々な事業を展開しており((家電やプチモビの製造、販売や通信事業、小売業、建築業に果ては金融業まで行っている。))、MS開発はあくまで全体の一部に過ぎない。
むしろそれらの技術を使って制作したプチモビ等の利益の方が大きい。
「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」等ではMS開発部門が上げる利益はアナハイム全体の数%程度に過ぎないと明言されており、MS開発部門が斜陽になっても全然倒産する気配がないのはそのため。
正しく&bold(){化け物企業}と言うべきだろう。
現実におけるアナハイムはカリフォルニア州の市で、
移民してきたドイツ系の人々がサンタ''アナ''川にドイツの地名でよくある〜ハイム(〜の家)と名付けたもの。
そちらのアナハイム市に「Anaheim Electronic」という会社が&font(#ff0000){実在}する。
また、日本にも業態・業務の異なるアナハイム・エレクトロニクスが&font(#ff0000){いくつか}存在している。
&bold(){&font(#0a0aeb){wiki篭りは、サナリィの項目も作成・追記・修正しているんですよ……!}}
&bold(){&font(#90cd7a){勘弁して下さい!我々編集者は違いますよ。}}
&bold(){&font(#b45f06){それがwiki篭りってもんだものな。}}
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