ノストラダムスの大予言(映画)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/07/04(月) 17:41:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &font(#ff0000){「ノストラダムスの大予言」}は1974年8月3日に公開された東宝の特撮映画である。 併映は「&font(#0000ff){ルパン三世 念力珍作戦}」 【あらすじ】 公害を研究する学者の西山の元に、夢の島で巨大ナメクジが大発生したという報告が来る。そして、世界中で異常な現象が多発し、エジプトには雪が降り、ニューギニアには成層圏の放射性物質が舞い降りた。 ニューギニアへの調査隊が消息を絶ち、西山達が第二次調査隊としてニューギニアに入った。そこで見たのは放射線の影響で凶暴な人食い人種となった先住民と廃人になった調査隊であった。 さらに、紫外線の異常な照射による山火事やコンビナート爆発が起こり、異常気象による食糧事情の急速な悪化により病気や暴動が多発する。 そんな中、西山は人類の凄惨な未来の予想を国会で述べていくのだった。   【概要】 本作は『[[日本沈没>日本沈没(映画)]]』に続くパニック映画路線の第2弾であり、当時ブームになっていた五島勉による「ノストラダムスの大予言」を原作とし制作された。 監督には大作に定評のある舛田利雄氏、特撮は日本沈没で実績を上げた[[中野昭慶]]氏が担当し、また音楽には富田勲氏、さらに『[[ゴジラ対ヘドラ]]』でやらかした板野監督も海外ロケで参加している。 キャストでは日本沈没での首相役で大活躍の丹波哲郎が主役の科学者に起用され、本作でも&font(#ff0000){大演説}を披露してくれる。また、岸田今日子の詩の朗読が印象に残った者も多いとされる。 本作は「ノストラダムスの大予言」を原作としてはいるものの、内容としては当時の有識者(科学者ではない)による最悪の未来の想像図による、現代への警告といった感がある。 そのため、大予言とタイトルにはあるが、予言の解読はあまり重要ではない。   しかしその内容は荒唐無稽であり、放射線によるミュータント([[バド星人>宇宙帝王 バド星人]]に似ている)や人食い人種といった当時の目でも危ない描写や、大ナメクジや怪植物みたいな怪物描写、見せ場優先のコンビナート爆発といった物ばかりなため、カルト映画扱いされやすい。 ちなみに&font(#0000ff){文部省推薦映画}である。 また、後述の理由により現在視聴が非常に困難な作品であるため、評価が定まりにくい作品ではある。 映画としての成績は、年末までのロングラン興行のおかげで年間で邦画2位の好成績であり(1位は日本沈没)、終末ブームが頂点を迎えた年である。 劇場によっては日本沈没との二本立てもあったとか。頭がおかしいラインナップである。 また、撮影中には山火事の場面の撮影で実際に火事を起こしてしまい、第七スタジオが全焼した。 しかし、ただでは転ばず焼け跡でロケを行っている。   【登場人物】 ◆西山(演:丹波哲郎) 公害の被害を研究する学者。家には代々「諸世紀」という本が伝わっており、解読も行っている。 物語終盤で核戦争や新人類の映像が流れるが、&font(#ff0000){彼の妄想}である。 この後リアルで息子が[[スペードエース>ジャッカー電撃隊]]、弟子が[[ビッグワン>ビッグワン/番場壮吉]]となるのは別の話。 ◆中山(演:黒沢年男) 西山の娘のまり子の恋人。西山と共に調査隊にも参加している。 西山に子作りを止められるが…… ◆まり子(演:由美かおる) 西山の娘で中山の恋人。中山とは作中で結ばれ、子供を授かる。 ◆伸枝(演:司葉子) 西山の妻。異常気象のため病に倒れてしまう。 その他、小泉博、平田昭彦、志村喬、佐々木勝彦といった東宝特撮お馴染みの面々も出演している。   【未ソフト化について】 本作は『[[獣人雪男]]』と並んで、一切ソフト化されない作品として有名である。 また、本作は公開中にも上述の放射線による異常な人類の描写でクレームがあり、その時点で一部カットされ上映されていた。 ちなみにカットされたのは秋であり、夏から冬までのロングラン興行だった。 その後1980年代半ばには雑誌等でビデオ化の告知がされたが、結局ビデオ化はされなかった。 その後、1990年代後半に「獣人雪男」と同じくグリフォンという会社により音声完全収録のドラマCDが発売され、またその後画質のいい海賊版が流出しているが関係は不明である。 また、この頃から東宝特撮関係の書籍から写真や記述が削除されたりもしている。現在では書籍によっては写真も記述もされるが、現状についてはやはり触れられていない。 1980年に一回だけテレビ放映された他、海外で英語吹き替え板が発売されたため、これらを元にした海賊版も種類は結構多い。 少なくとも日本語版で3バージョンは確認されている。   販売中止になったビデオ版のマスターからの流出版、1980年のテレビ放映版の録画テープのダビング、グリフォンからのCD販売からしばらく経ってから出現したカット場面が一番少なく画質良好なバージョン、の3つが存在するらしい。 ただ、海賊版は基本的に違法なので気を付けよう。 ヤフオクでも現在は規制の対象になっており、出品される回数は非常に少ない。 規制される前は他の封印作品共々フリマで買っただの、台湾や香港で売ってたという出品者が複数いた。意外と所有者は多いかもしれない。   【余談】 ヒットはしたため続編企画もあったが、上述の事情もあってかお蔵入りになったらしい。 予告編は1980年代の東宝特撮の予告編集に収録されたため、国内正規ソフトで映像を見ることは出来る。 また『[[ガメラ2>ガメラ2 レギオン襲来]]』公開前の特番で映像が一部流れていた。 併映の「ルパン三世」は原作とはまるで似てないが、当時のコメディアクション映画としては悪くない出来なので、見てみるといいかもしれない。 一部の店ではレンタルもしている。   放射線により誕生した新人類の方は[[ミミズ]]を食べながら追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 預言、外れたね(笑) -- 名無しさん (2013-11-11 00:19:09) - 詳しくは「封印作品の謎」という本で触れられているが、グリフォンという会社が何故ドラマCDを出せたのか、しかも何故特典付きまくりの超豪華仕様だったのか、しかも僅かな期間しか発売されず何故速攻で撤退し、以後行方をくらませたのか、考えれば考えるほど背筋が寒くなってくる。 -- 名無しさん (2013-11-11 00:33:09) - ↑それにはほんとに同感。グリフォンの正体とか悪寒が走る -- 名無しさん (2013-12-21 15:23:06) - エジプトで雪が降ったんだがもしかして・・・ -- 名無しさん (2013-12-21 15:39:43) - 最近は結構東宝関連の書籍でも再び積極的に取り上げられるようになったな -- 名無しさん (2014-08-04 16:56:39) - うーんこの -- 名無しさん (2015-10-22 13:50:54) - 誕生しねぇよ。 -- 名無しさん (2016-01-15 13:48:34) - 原作は今読むと失笑ものの内容だが、当時はこれが大ベストセラーになり、かつ後のオウムにも影響を与えたとされるくらいにブームになったというあたり空恐ろしくもある -- 名無しさん (2016-10-01 01:14:43) - ↑自分も読んで、戦慄したり、先の未来に強烈な不安覚えたりした。そのせいもあって、4巻移行で、「日本は大丈夫、それどころかそのあとに日本は大切な役目を果たすよ!」って感じの記述あったときは安心したけど。そういえば、少女クーデターなんてのもあったなぁ。それはそうと、予言の時を過ぎた今だからこそ危ないと自分では思ってる。予言という道標がないわけだから、何が起こるかわからないしね。 -- 名無しさん (2016-10-01 07:51:09) - 1995年公開「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」は、本作と「~念力珍作戦」をドッキングしたのではと噂が広まってるが、真相は不明。 -- 名無しさん (2023-02-08 20:07:34) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/07/04(月) 17:41:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &font(#ff0000){「ノストラダムスの大予言」}は1974年8月3日に公開された東宝の特撮映画である。 併映は「&font(#0000ff){ルパン三世 念力珍作戦}」 【あらすじ】 公害を研究する学者の西山の元に、夢の島で巨大ナメクジが大発生したという報告が来る。そして、世界中で異常な現象が多発し、エジプトには雪が降り、ニューギニアには成層圏の放射性物質が舞い降りた。 ニューギニアへの調査隊が消息を絶ち、西山達が第二次調査隊としてニューギニアに入った。そこで見たのは放射線の影響で凶暴な人食い人種となった先住民と廃人になった調査隊であった。 さらに、紫外線の異常な照射による山火事やコンビナート爆発が起こり、異常気象による食糧事情の急速な悪化により病気や暴動が多発する。 そんな中、西山は人類の凄惨な未来の予想を国会で述べていくのだった。   【概要】 本作は『[[日本沈没>日本沈没(映画)]]』に続くパニック映画路線の第2弾であり、当時ブームになっていた五島勉による「ノストラダムスの大予言」を原作とし制作された。 監督には大作に定評のある舛田利雄氏、特撮は日本沈没で実績を上げた[[中野昭慶]]氏が担当し、また音楽には富田勲氏、さらに『[[ゴジラ対ヘドラ]]』でやらかした板野監督も海外ロケで参加している。 キャストでは日本沈没での首相役で大活躍の丹波哲郎が主役の科学者に起用され、本作でも&font(#ff0000){大演説}を披露してくれる。また、岸田今日子の詩の朗読が印象に残った者も多いとされる。 本作は「ノストラダムスの大予言」を原作としてはいるものの、内容としては当時の有識者(科学者ではない)による最悪の未来の想像図による、現代への警告といった感がある。 そのため、大予言とタイトルにはあるが、予言の解読はあまり重要ではない。   しかしその内容は荒唐無稽であり、放射線によるミュータント([[バド星人>宇宙帝王 バド星人]]に似ている)や人食い人種といった当時の目でも危ない描写や、大ナメクジや怪植物みたいな怪物描写、見せ場優先のコンビナート爆発といった物ばかりなため、カルト映画扱いされやすい。 ちなみに&font(#0000ff){文部省推薦映画}である。 また、後述の理由により現在視聴が非常に困難な作品であるため、評価が定まりにくい作品ではある。 映画としての成績は、年末までのロングラン興行のおかげで年間で邦画2位の好成績であり(1位は日本沈没)、終末ブームが頂点を迎えた年である。 劇場によっては日本沈没との二本立てもあったとか。頭がおかしいラインナップである。 また、撮影中には山火事の場面の撮影で実際に火事を起こしてしまい、第七スタジオが全焼した。 しかし、ただでは転ばず焼け跡でロケを行っている。   【登場人物】 ◆西山(演:丹波哲郎) 公害の被害を研究する学者。家には代々「諸世紀」という本が伝わっており、解読も行っている。 物語終盤で核戦争や新人類の映像が流れるが、&font(#ff0000){彼の妄想}である。 この後リアルで息子が[[スペードエース>ジャッカー電撃隊]]、弟子が[[ビッグワン>ビッグワン/番場壮吉]]となるのは別の話。 ◆中山(演:黒沢年男) 西山の娘のまり子の恋人。西山と共に調査隊にも参加している。 西山に子作りを止められるが…… ◆まり子(演:由美かおる) 西山の娘で中山の恋人。中山とは作中で結ばれ、子供を授かる。 ◆伸枝(演:司葉子) 西山の妻。異常気象のため病に倒れてしまう。 その他、小泉博、平田昭彦、志村喬、佐々木勝彦といった東宝特撮お馴染みの面々も出演している。   【未ソフト化について】 本作は『[[獣人雪男]]』と並んで、一切ソフト化されない作品として有名である。 また、本作は公開中にも上述の放射線による異常な人類の描写でクレームがあり、その時点で一部カットされ上映されていた。 ちなみにカットされたのは秋であり、夏から冬までのロングラン興行だった。 その後1980年代半ばには雑誌等でビデオ化の告知がされたが、結局ビデオ化はされなかった。 その後、1990年代後半に「獣人雪男」と同じくグリフォンという会社により音声完全収録のドラマCDが発売され、またその後画質のいい海賊版が流出しているが関係は不明である。 また、この頃から東宝特撮関係の書籍から写真や記述が削除されたりもしている。現在では書籍によっては写真も記述もされるが、現状についてはやはり触れられていない。 1980年に一回だけテレビ放映された他、海外で英語吹き替え板が発売されたため、これらを元にした海賊版も種類は結構多い。 少なくとも日本語版で3バージョンは確認されている。   販売中止になったビデオ版のマスターからの流出版、1980年のテレビ放映版の録画テープのダビング、グリフォンからのCD販売からしばらく経ってから出現したカット場面が一番少なく画質良好なバージョン、の3つが存在するらしい。 ただ、海賊版は基本的に違法なので気を付けよう。 ヤフオクでも現在は規制の対象になっており、出品される回数は非常に少ない。 規制される前は他の封印作品共々フリマで買っただの、台湾や香港で売ってたという出品者が複数いた。意外と所有者は多いかもしれない。   【余談】 ヒットはしたため続編企画もあったが、上述の事情もあってかお蔵入りになったらしい。 予告編は1980年代の東宝特撮の予告編集に収録されたため、国内正規ソフトで映像を見ることは出来る。 また『[[ガメラ2>ガメラ2 レギオン襲来]]』公開前の特番で映像が一部流れていた。 併映の「ルパン三世」は原作とはまるで似てないが、当時のコメディアクション映画としては悪くない出来なので、見てみるといいかもしれない。 一部の店ではレンタルもしている。   放射線により誕生した新人類の方は[[ミミズ]]を食べながら追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,8) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 預言、外れたね(笑) -- 名無しさん (2013-11-11 00:19:09) - 詳しくは「封印作品の謎」という本で触れられているが、グリフォンという会社が何故ドラマCDを出せたのか、しかも何故特典付きまくりの超豪華仕様だったのか、しかも僅かな期間しか発売されず何故速攻で撤退し、以後行方をくらませたのか、考えれば考えるほど背筋が寒くなってくる。 -- 名無しさん (2013-11-11 00:33:09) - ↑それにはほんとに同感。グリフォンの正体とか悪寒が走る -- 名無しさん (2013-12-21 15:23:06) - エジプトで雪が降ったんだがもしかして・・・ -- 名無しさん (2013-12-21 15:39:43) - 最近は結構東宝関連の書籍でも再び積極的に取り上げられるようになったな -- 名無しさん (2014-08-04 16:56:39) - うーんこの -- 名無しさん (2015-10-22 13:50:54) - 誕生しねぇよ。 -- 名無しさん (2016-01-15 13:48:34) - 原作は今読むと失笑ものの内容だが、当時はこれが大ベストセラーになり、かつ後のオウムにも影響を与えたとされるくらいにブームになったというあたり空恐ろしくもある -- 名無しさん (2016-10-01 01:14:43) - ↑自分も読んで、戦慄したり、先の未来に強烈な不安覚えたりした。そのせいもあって、4巻移行で、「日本は大丈夫、それどころかそのあとに日本は大切な役目を果たすよ!」って感じの記述あったときは安心したけど。そういえば、少女クーデターなんてのもあったなぁ。それはそうと、予言の時を過ぎた今だからこそ危ないと自分では思ってる。予言という道標がないわけだから、何が起こるかわからないしね。 -- 名無しさん (2016-10-01 07:51:09) - 1995年公開「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」は、本作と「~念力珍作戦」をドッキングしたのではと噂が広まってるが、真相は不明。 -- 名無しさん (2023-02-08 20:07:34) #comment #areaedit(end) }

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