「風船爆弾」の編集履歴（バックアップ）一覧はこちら
「風船爆弾」(2024/01/07 (日) 22:22:11) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}：2012/06/18 Mon 23:07:46
&font(#6495ED){更新日}：&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}：約 3 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){「続いてはこちらのトリビアです」
No.10XX
次は30000件目だ！さんからのトリビア
&font(red,18){第二次世界大戦中に日本は}
&font(red,18){和紙とこんにゃくで兵器を作っていた}
&font(red,18){実際にご覧ください}
}
こちらが第二次世界大戦中に日本で作られていた、和紙とこんにゃくでできた兵器こと&font(red){『風船爆弾』}である。
風船の直径は約10mで総重量は200kg。
風船には15kg爆弾1発と5kg焼夷弾2発が吊られている。
途中で落ちてしまわないよう気圧に連動した機構が搭載されており、上昇しすぎるとガスを抜き降下、下降しすぎたらバラストを切り離して上昇するなど一定高度を保つ工夫がされており、放たれてから約50時間後に落ちるように設計されている。
材質は楮製の&font(red){和紙}とこんにゃく粉を溶かして作られた&font(red){こんにゃく糊}。
こんにゃくには、煮溶かして塗り付けると防水性・気密性を発揮する性質があり、当時不足していたゴムに代わるものとして注目されていた。
和紙の強度とこんにゃく糊の気密性という組み合わせは、開発者をして「(風船爆弾を作るにあたり)コレに勝る素材はない」とまで言わしめたとされる。
この風船爆弾は太平洋戦争において日本陸軍が秘密裏に開発したもので、昭和19年(1944年)に実用化に至り、これを大気高層のジェット気流に乗せ、アメリカ本土に向けて9300発が放たれた。
当時、ジェット気流は存在が確認されて5年ほどしか経っておらず、これを兵器に転用しようとした先見性は光るものがある。
…切羽詰まって色々やってみたのがたまたま当たっただけともいえるが。
しかし、アメリカ側で確認された風船爆弾はわずか361発に留まり、実際に被害はあったものの、いずれも国に大打撃を与えるようなものではなかった。
被害としては以下のものがある。
-ピクニック中の一家族が爆発により死亡
-米国の山中に落下し、焼夷弾によるボヤ騒ぎ。しかし、雪が積もっていたためか比較的小規模に収まった
-原爆工場の送電線に引っ掛かり、3日程計画を遅延させた(予備電源により遅延はなかったとも)
--もしも原爆工場に当たっていれば大惨事だった。そのため、これが原因で原爆投下が早まったとか何とか。
-日本でも製造中の事故で6人が死亡
ちなみにジェット気流を利用した兵器なのだが米国に風船爆弾を投下できるジェット気流は&b(){11月〜3月しか吹かない}。
もちろん日本軍はそれをわかっていたので最初から&b(){冬限定の兵器}として計画しており、どんなに頑張っても史実以上の戦果は出せなかったろう。
#center(){
&font(red,18){危険ですので}
&font(red,18){皆さんは絶対に真似しないでください}
}
#center(){
&font(blue,18){【補足トリビア】}
}
+元々は陸軍少佐であった近藤至誠が、デパートのアドバルーンを見て思いついたことがきっかけ。
+和紙とこんにゃく糊を使う点では、和傘の製法とよく似ている。
+製造にこんにゃくが使われる影響で需要が激増し、一時期国内からこんにゃくが消えたらしい。
+風船爆弾でアメリカが実際に被った被害は少なかったものの、&font(#ff0000){実はアメリカは風船爆弾に相当の危機感を覚えており、戦意維持の為に厳重な報道管制を敷き、風船爆弾による被害を隠蔽し続けていた}。
+アメリカでは当時こんにゃくというモノが知られていなかったため「ジャップが新しい素材を開発した!!」と大騒ぎになった。…まさかイモだとはね。
+それでも、米軍はバラストに使われた砂が茨城～千葉地域のものという事までは突き止め、製造工場を爆撃している。
+米軍が何よりも恐れていたのは、バラストの砂が生物兵器かもしれないという可能性であり、そのため入念に調査していた。
+-実際、日本でもウイルスを搭載する計画はあり準備も進められたのだが、上からのお達しで「生物兵器はダメ」と未遂に終わっている。
+規模こそ異なるが、まぎれもない無差別攻撃であり、事実被害に遭ったのは女性と子供ばかりであった。
+実は実戦で使用されたことのある兵器の中では歴史上最も遠くまで単体で届いた兵器でもある。
+大西洋の某島国もアウトワード作戦として似たような兵器を開発し、ドイツの送電所を破壊する戦果を挙げたが、味方の爆撃機の邪魔になると言うことで作戦中止となった。
+-なお外れた気球の一部は中立国だったスウェーデンに、送電線の切断や列車事故の誘発などの被害をもたらした。
◆こんにゃく糊……ビックビジネスの予感がします
続いてはこちらの追記・修正です
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#right(){この項目が面白かったなら……＼ポチッと/
#vote3(time=600,22)
}
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- 「闇のイージス」に出てたな -- 名無しさん (2013-11-15 18:15:10)
- こんにゃくは紙幣にも使われていた。そのうちの一種類が最古の現行通貨である。 -- 名無しさん (2013-11-15 18:47:35)
- 武装錬金にいたな風船爆弾の使い手 -- 名無しさん (2013-11-15 19:11:29)
- やっぱり凄いんだかショボいんだかよくわからない国、日本。 -- 名無しさん (2013-12-15 19:46:20)
- こんにゃくが爆弾になったわけじゃないだろ！ -- 名無しさん (2014-01-21 23:20:30)
- こんにゃくばくだ～ん（某たぬｋねこ声で） -- 名無しさん (2014-02-17 13:10:20)
- ピグモンに付いてる風船爆弾には元ネタがあったんだ -- 名無しさん (2014-02-17 14:44:03)
- ディスカバリーチャンネルで、世界のビックリ兵器特集みたいなのでコイツが出てわらったけな。 -- 名無しさん (2014-04-28 19:30:12)
- 流石変態国家 -- 名無しさん (2014-04-28 19:35:01)
- なんていうか…、被害はたいしたことなくても未知のモノが使われてるだけで人ってこんなにおびえるものなのね。 -- ？？隊長 (2014-08-09 07:05:00)
- 作ったのは爆弾を運ぶ風船だろ -- 名無しさん (2014-08-13 13:40:43)
- 真面目に考察すると、これは制海権をアメリカに奪われ、爆撃機も運用できない日本が本土攻撃に考案した兵器。そしてもうひとつ重要なのは、弾頭に細菌兵器（731部隊が研究していたアレ）を搭載する予定だったということである。 -- 名無しさん (2014-08-13 14:06:57)
- おでん種から消えたってこの頃おでん食えてたのか -- 名無しさん (2014-08-13 14:17:43)
- 弾む心 -- 名無しさん (2014-08-13 15:32:25)
- アメ側としても化学生物兵器とか日本兵とかが入ってる可能性があるので見かけたら迎撃に向かわざるを得なかったそうな。 -- 名無しさん (2014-08-20 12:33:15)
- 細菌兵器が搭載される可能性があったらしいが天皇の反対で爆弾だけになったとか -- 名無しさん (2014-08-20 12:48:24)
- アメリカ本土を爆撃したのは日本だけというが、米海軍がワイハでボコボコにされたあと、潜水艦による砲撃と空爆作戦が実行されてたという。中期になると戦線が広がりすぎてできなくなったらしいけど。 -- 名無しさん (2014-09-23 11:29:17)
- この項目のアメリカの被害を見て思ったのは、日本が一丸となって必死になってた時に、アメリカではのんびりピクニックとかしてたんだなー、て事だ。 -- 名無しさん (2014-09-23 11:35:47)
- ↑×3それが本当だとすると、「天皇が戦争の進め方に注文をつけられた」、つまり「天皇に戦争責任が存在する」ということになってしまうので、マズイ。 -- 名無しさん (2014-09-23 12:27:27)
- アイデアというか発想力というか何もかもが凄すぎる。「こんなもので出来るわけがない」とフィルターをかけては何も出来ないということか。 -- 名無しさん (2014-09-23 12:37:58)
- なおガチでトップシークレットあつかいの秘密兵器でありかん口令がしかれて作った人も戦後かなりたってから兵器のことを聞かれてやっと答えたとのこと。 -- 名無しさん (2014-09-24 19:25:48)
- よく考えたもんだけど、情けない -- 名無しさん (2014-11-04 09:11:08)
- 茨城の砂だってどう特定したの？しかし偏西風はさすがだな･･･島国から爆弾が飛んでくるんだからそりゃビビるわ -- 名無しさん (2014-12-18 16:10:26)
- 嫌がらせ兵器としては最強クラスだけどあまり感心はできない やってることは規模が小さいだけでB29の無差別爆撃と同じだし -- 名無しさん (2015-02-14 12:12:45)
- ↑2砂に含まれている岩石の成分や化石などから特定した。そういうデータは地質学的にも世界中のものが揃っていたらしい -- 名無しさん (2015-02-14 12:20:26)
- 何かの本で、北朝鮮がこれの細菌兵器版を研究しているという話を読んだことがある。 日本にも既にいくつか(爆弾などがついてない版)飛んできていて、空自が撃墜してくれてるんだけど、それに慣れっこになって油断したところに本命を落とすつもりなんだとかなんとか。 -- 名無しさん (2015-06-06 18:19:05)
- 未遂に終わったオウムのテロの数々と規模が変わらない所に空しさを感じる 事故が起きてるとこまで一緒だし -- 名無しさん (2015-06-06 19:19:58)
- 下手な鉄砲式にならざるを得ない欠陥兵器だな -- 名無しさん (2016-04-29 17:59:33)
- 最初これを知った時笑ったけど、これのせいで人死んでるのな そりゃ兵器だもんな… -- 名無しさん (2016-04-29 18:14:25)
- 世界初の大陸間攻撃兵器って言えばとんでもない代物だけどな… これに細菌兵器が組み合わさったら核爆弾を笑えないくらいには脅威だったと思う… むろんそんなことやれば昭和天皇が言うように人類の敵になりうるんでやらな方がよかったけど -- 名無しさん (2016-10-17 01:20:08)
- 勝てばいいのだ！（決定打には到底なりえない上に、こんなのに頼る時点で勝ち目無し）。というかどこ飛ぶかも怪しいこれに細菌入れるとか・・・ -- 名無しさん (2017-04-14 05:22:56)
- 品質テストに室内の大きい吹き抜けの部屋、ということで帝劇などで製造されたらしい -- 名無しさん (2017-06-07 20:12:10)
- 風船おじさんも風船爆弾と同じ風に乗って合衆国に渡ろうとしてたんだってね -- 名無しさん (2017-11-27 22:15:13)
- これが電線じゃなくて原爆工場に当たってたら本当にえらいことになってたな、戦況に影響あるレベルかも -- 名無し (2017-12-23 23:01:24)
- 原爆工場にクリティカルヒットしたら今の世界は存在しないのかもしれん -- 名無しさん (2017-12-24 08:32:45)
- こんにゃくを使っていたことがネタにされたりバカにされたりするけど、実は気密性はゴムより優れていて、分子が小さい水素ガスでも漏洩は少なかったとか。開発者の「コレに勝る素材はない」も単なる強がりではないのかも。 -- 名無しさん (2018-04-26 11:26:04)
- 危険も何も、テロを起こそうとしたと誤解されて捕まる可能性の方向で危険だよね…… -- 名無しさん (2018-04-26 12:08:22)
- 科捜研の女で風船爆弾に関する回があったよね…… -- 名無しさん (2018-04-26 12:29:55)
- どこぞの軍板だとコストパフォーマンスは凄い（民主主義国家だから対策しないと政治家が選挙で落ちるけど貴重な戦闘機とパイロットを使うにはアメリカは広すぎる、同じことやったV-2ロケットに比べて安上がり）けど戦果確認が相手の報道だよりってのが致命的だったとか。 -- 名無しさん (2018-05-26 09:54:50)
- 日本人だからこんにゃくと聞いて笑っちゃうけど、あちらにしてみれば今でも極東の異文化の黄色い人達がよくわからん怪しげな芋を潰してゼラチンや寒天よりも硬くぷるぷるした得体のしれない食い物にしてるものなんだよな…未開地の呪術とかレベルで得体がしれないだろ…しかも現代では日本人の乳幼児や高齢者が死亡する事故が起きてるんだぜ… -- 名無しさん (2019-07-08 23:58:44)
- 言っちゃなんだが無差別爆撃と変わらんような。実際民間人が爆死してるし -- 名無しさん (2019-12-04 22:40:25)
- ↑二次大戦で民間人に手を出さなかった軍隊ってあるか？ -- 名無しさん (2020-06-15 13:12:06)
- 頼るべき兵器ではないが、強力ではある。安くて沢山作れてばら撒ける。しかも無人で燃料不要。嫌がらせ用なら命中率は不要だし、取り敢えず敵国まで飛べば良い。よって欠陥兵器ってことは無い。人道を考慮出来ないんであくまで当時では、って付いてしまうのだが。 -- 名無しさん (2020-09-11 21:14:48)
- 純軍事的にはともかく、政治的な面まで含めると敵の無差別反撃を正当化させやすいので総合的に見て強力とはいいがたい。細菌兵器を使用していれば最強兵器だったとかいう声もあるが、そんなことしたらオーバーロード作戦を待つ間もなく米軍側も生物化学兵器使用を解禁するはずで、そしたら結局日本側の不利が加速するだけ。はっきり言って効果がリスクに釣り合っておらず、使用を中止したのはあの時期の日本軍としては珍しく英断だった。 -- 名無しさん (2020-09-11 22:04:54)
- ↑本文内にある通り「中止」はしてない。3月過ぎたら使えないのわかってる兵器だから「予定通り終了」しただけ。まあアメリカが報道管制して被害状況が伝わらなかったからあまり乗り気にならなかったのも確かだけど -- 名無しさん (2020-09-11 22:14:08)
- ↑1945年の11月分は使用しないことが確定していてそのための製造も停止されていたので、正確には1945年3月後に「中止」であってる。理由は複合的なものだけど。でもオーバーロード作戦ってなんだあああダウンフォール作戦だったあああ -- 名無しさん (2020-09-11 22:23:21)
- 価格も他の兵器に比べちゃ安いだろうし何入ってるか分からんから見過ごせないと考えると今のドローンの走りなんかね -- 名無しさん (2020-10-23 20:14:39)
- 当時のアメリカ本土は「戦争のせいでメシがマズくなった」くらいの心配しかしないでいいような圧倒的優位にあったのに、その安全地帯のはずの本土に届く攻撃というだけで本当に恐ろしかったろうなあ……。もし生物兵器案が採用されてたらそれこそ“悪魔の兵器”のような扱いを受けて反日感情の増大が取り返しのつかないことになってたかもしれない” -- 名無しさん (2021-12-26 09:53:10)
- ビートたけしのこんなはずではで紹介されてたけどこれのせいで原子爆弾投下を決行させてしまったとか -- 名無しさん (2022-05-20 14:30:30)
- やけっぱちな発想によるネタ的兵器…かと思いきや別にそうではなく、むしろネタ兵器ではなかったがゆえにアメリカをビビらせて逆襲を決意させてしまう。なお、そんなに凄い被害は起きていない。つくづく皮肉な兵器だと思う。細菌兵器を解禁すればアメリカに勝てたかと言われるとそれも微妙なワケだし。 -- 名無しさん (2022-07-24 00:25:21)
- 「戦争のせいでメシがマズくなった」くらいの心配＞その割に日系人収容して餓死させてたみたいに、あちらでは本土で暴れられられることがむっちゃ危険視されてる。南北戦争で南部の畑や家焼いたシャーマン将軍の戦略や、古くは小遣い稼ぎにネィティブ集落襲撃して子供攫って奴隷にしてた頃から始まる（自分がやったから相手もやるに違いない系の）根深いトラウマだそうな -- 名無しさん (2022-09-23 21:33:08)
#comment
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次は30000件目だ！さんからのトリビア
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こちらが第二次世界大戦中に日本で作られていた、和紙とこんにゃくでできた兵器こと&font(red){『風船爆弾』}である。
風船の直径は約10mで総重量は200kg。
風船には15kg爆弾1発と5kg焼夷弾2発が吊られている。
途中で落ちてしまわないよう気圧に連動した機構が搭載されており、上昇しすぎるとガスを抜き降下、下降しすぎたらバラストを切り離して上昇するなど一定高度を保つ工夫がされており、放たれてから約50時間後に落ちるように設計されている。
材質は楮製の&font(red){和紙}とこんにゃく粉を溶かして作られた&font(red){こんにゃく糊}。
こんにゃくには、煮溶かして塗り付けると防水性・気密性を発揮する性質があり、当時不足していたゴムに代わるものとして注目されていた。
和紙の強度とこんにゃく糊の気密性という組み合わせは、開発者をして「(風船爆弾を作るにあたり)コレに勝る素材はない」とまで言わしめたとされる。
この風船爆弾は太平洋戦争において日本陸軍が秘密裏に開発したもので、昭和19年(1944年)に実用化に至り、これを大気高層のジェット気流に乗せ、アメリカ本土に向けて9300発が放たれた。
当時、ジェット気流は存在が確認されて5年ほどしか経っておらず、これを兵器に転用しようとした先見性は光るものがある。
…切羽詰まって色々やってみたのがたまたま当たっただけともいえるが。
しかし、アメリカ側で確認された風船爆弾はわずか361発に留まり、実際に被害はあったものの、いずれも国に大打撃を与えるようなものではなかった。
被害としては以下のものがある。
-ピクニック中の一家族が爆発により死亡
-米国の山中に落下し、焼夷弾によるボヤ騒ぎ。しかし、雪が積もっていたためか比較的小規模に収まった
-原爆工場の送電線に引っ掛かり、3日程計画を遅延させた(予備電源により遅延はなかったとも)
--もしも原爆工場に当たっていれば大惨事だった。そのため、これが原因で原爆投下が早まったとか何とか。
-日本でも製造中の事故で6人が死亡
ちなみにジェット気流を利用した兵器なのだが米国に風船爆弾を投下できるジェット気流は&b(){11月〜3月しか吹かない}。
もちろん日本軍はそれをわかっていたので最初から&b(){冬限定の兵器}として計画しており、どんなに頑張っても史実以上の戦果は出せなかったろう。
#center(){
&font(red,18){危険ですので}
&font(red,18){皆さんは絶対に真似しないでください}
}
#center(){
&font(blue,18){【補足トリビア】}
}
+元々は陸軍少佐であった近藤至誠が、デパートのアドバルーンを見て思いついたことがきっかけ。
+和紙とこんにゃく糊を使う点では、和傘の製法とよく似ている。
+製造にこんにゃくが使われる影響で需要が激増し、一時期国内からこんにゃくが消えたらしい。
+風船爆弾でアメリカが実際に被った被害は少なかったものの、&font(#ff0000){実はアメリカは風船爆弾に相当の危機感を覚えており、戦意維持の為に厳重な報道管制を敷き、風船爆弾による被害を隠蔽し続けていた}。
+アメリカでは当時こんにゃくというモノが知られていなかったため「ジャップが新しい素材を開発した!!」と大騒ぎになった。…まさかイモだとはね。
+それでも、米軍はバラストに使われた砂が茨城～千葉地域のものという事までは突き止め、製造工場を爆撃している。
+米軍が何よりも恐れていたのは、バラストの砂が生物兵器かもしれないという可能性であり、そのため入念に調査していた。
+-実際、日本でもウイルスを搭載する計画はあり準備も進められたのだが、上からのお達しで「生物兵器はダメ」と未遂に終わっている。
+規模こそ異なるが、まぎれもない無差別攻撃であり、事実被害に遭ったのは女性と子供ばかりであった。
+実は実戦で使用されたことのある兵器の中では歴史上最も遠くまで単体で届いた兵器でもある。
+大西洋の某島国もアウトワード作戦として似たような兵器を開発し、ドイツの送電所を破壊する戦果を挙げたが、味方の爆撃機の邪魔になると言うことで作戦中止となった。
+-なお外れた気球の一部は中立国だったスウェーデンに、送電線の切断や列車事故の誘発などの被害をもたらした。
◆こんにゃく糊……ビックビジネスの予感がします
続いてはこちらの追記・修正です
#include(テンプレ２)
#right(){この項目が面白かったなら……＼ポチッと/
#vote3(time=600,23)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 「闇のイージス」に出てたな -- 名無しさん (2013-11-15 18:15:10)
- こんにゃくは紙幣にも使われていた。そのうちの一種類が最古の現行通貨である。 -- 名無しさん (2013-11-15 18:47:35)
- 武装錬金にいたな風船爆弾の使い手 -- 名無しさん (2013-11-15 19:11:29)
- やっぱり凄いんだかショボいんだかよくわからない国、日本。 -- 名無しさん (2013-12-15 19:46:20)
- こんにゃくが爆弾になったわけじゃないだろ！ -- 名無しさん (2014-01-21 23:20:30)
- こんにゃくばくだ～ん（某たぬｋねこ声で） -- 名無しさん (2014-02-17 13:10:20)
- ピグモンに付いてる風船爆弾には元ネタがあったんだ -- 名無しさん (2014-02-17 14:44:03)
- ディスカバリーチャンネルで、世界のビックリ兵器特集みたいなのでコイツが出てわらったけな。 -- 名無しさん (2014-04-28 19:30:12)
- 流石変態国家 -- 名無しさん (2014-04-28 19:35:01)
- なんていうか…、被害はたいしたことなくても未知のモノが使われてるだけで人ってこんなにおびえるものなのね。 -- ？？隊長 (2014-08-09 07:05:00)
- 作ったのは爆弾を運ぶ風船だろ -- 名無しさん (2014-08-13 13:40:43)
- 真面目に考察すると、これは制海権をアメリカに奪われ、爆撃機も運用できない日本が本土攻撃に考案した兵器。そしてもうひとつ重要なのは、弾頭に細菌兵器（731部隊が研究していたアレ）を搭載する予定だったということである。 -- 名無しさん (2014-08-13 14:06:57)
- おでん種から消えたってこの頃おでん食えてたのか -- 名無しさん (2014-08-13 14:17:43)
- 弾む心 -- 名無しさん (2014-08-13 15:32:25)
- アメ側としても化学生物兵器とか日本兵とかが入ってる可能性があるので見かけたら迎撃に向かわざるを得なかったそうな。 -- 名無しさん (2014-08-20 12:33:15)
- 細菌兵器が搭載される可能性があったらしいが天皇の反対で爆弾だけになったとか -- 名無しさん (2014-08-20 12:48:24)
- アメリカ本土を爆撃したのは日本だけというが、米海軍がワイハでボコボコにされたあと、潜水艦による砲撃と空爆作戦が実行されてたという。中期になると戦線が広がりすぎてできなくなったらしいけど。 -- 名無しさん (2014-09-23 11:29:17)
- この項目のアメリカの被害を見て思ったのは、日本が一丸となって必死になってた時に、アメリカではのんびりピクニックとかしてたんだなー、て事だ。 -- 名無しさん (2014-09-23 11:35:47)
- ↑×3それが本当だとすると、「天皇が戦争の進め方に注文をつけられた」、つまり「天皇に戦争責任が存在する」ということになってしまうので、マズイ。 -- 名無しさん (2014-09-23 12:27:27)
- アイデアというか発想力というか何もかもが凄すぎる。「こんなもので出来るわけがない」とフィルターをかけては何も出来ないということか。 -- 名無しさん (2014-09-23 12:37:58)
- なおガチでトップシークレットあつかいの秘密兵器でありかん口令がしかれて作った人も戦後かなりたってから兵器のことを聞かれてやっと答えたとのこと。 -- 名無しさん (2014-09-24 19:25:48)
- よく考えたもんだけど、情けない -- 名無しさん (2014-11-04 09:11:08)
- 茨城の砂だってどう特定したの？しかし偏西風はさすがだな･･･島国から爆弾が飛んでくるんだからそりゃビビるわ -- 名無しさん (2014-12-18 16:10:26)
- 嫌がらせ兵器としては最強クラスだけどあまり感心はできない やってることは規模が小さいだけでB29の無差別爆撃と同じだし -- 名無しさん (2015-02-14 12:12:45)
- ↑2砂に含まれている岩石の成分や化石などから特定した。そういうデータは地質学的にも世界中のものが揃っていたらしい -- 名無しさん (2015-02-14 12:20:26)
- 何かの本で、北朝鮮がこれの細菌兵器版を研究しているという話を読んだことがある。 日本にも既にいくつか(爆弾などがついてない版)飛んできていて、空自が撃墜してくれてるんだけど、それに慣れっこになって油断したところに本命を落とすつもりなんだとかなんとか。 -- 名無しさん (2015-06-06 18:19:05)
- 未遂に終わったオウムのテロの数々と規模が変わらない所に空しさを感じる 事故が起きてるとこまで一緒だし -- 名無しさん (2015-06-06 19:19:58)
- 下手な鉄砲式にならざるを得ない欠陥兵器だな -- 名無しさん (2016-04-29 17:59:33)
- 最初これを知った時笑ったけど、これのせいで人死んでるのな そりゃ兵器だもんな… -- 名無しさん (2016-04-29 18:14:25)
- 世界初の大陸間攻撃兵器って言えばとんでもない代物だけどな… これに細菌兵器が組み合わさったら核爆弾を笑えないくらいには脅威だったと思う… むろんそんなことやれば昭和天皇が言うように人類の敵になりうるんでやらな方がよかったけど -- 名無しさん (2016-10-17 01:20:08)
- 勝てばいいのだ！（決定打には到底なりえない上に、こんなのに頼る時点で勝ち目無し）。というかどこ飛ぶかも怪しいこれに細菌入れるとか・・・ -- 名無しさん (2017-04-14 05:22:56)
- 品質テストに室内の大きい吹き抜けの部屋、ということで帝劇などで製造されたらしい -- 名無しさん (2017-06-07 20:12:10)
- 風船おじさんも風船爆弾と同じ風に乗って合衆国に渡ろうとしてたんだってね -- 名無しさん (2017-11-27 22:15:13)
- これが電線じゃなくて原爆工場に当たってたら本当にえらいことになってたな、戦況に影響あるレベルかも -- 名無し (2017-12-23 23:01:24)
- 原爆工場にクリティカルヒットしたら今の世界は存在しないのかもしれん -- 名無しさん (2017-12-24 08:32:45)
- こんにゃくを使っていたことがネタにされたりバカにされたりするけど、実は気密性はゴムより優れていて、分子が小さい水素ガスでも漏洩は少なかったとか。開発者の「コレに勝る素材はない」も単なる強がりではないのかも。 -- 名無しさん (2018-04-26 11:26:04)
- 危険も何も、テロを起こそうとしたと誤解されて捕まる可能性の方向で危険だよね…… -- 名無しさん (2018-04-26 12:08:22)
- 科捜研の女で風船爆弾に関する回があったよね…… -- 名無しさん (2018-04-26 12:29:55)
- どこぞの軍板だとコストパフォーマンスは凄い（民主主義国家だから対策しないと政治家が選挙で落ちるけど貴重な戦闘機とパイロットを使うにはアメリカは広すぎる、同じことやったV-2ロケットに比べて安上がり）けど戦果確認が相手の報道だよりってのが致命的だったとか。 -- 名無しさん (2018-05-26 09:54:50)
- 日本人だからこんにゃくと聞いて笑っちゃうけど、あちらにしてみれば今でも極東の異文化の黄色い人達がよくわからん怪しげな芋を潰してゼラチンや寒天よりも硬くぷるぷるした得体のしれない食い物にしてるものなんだよな…未開地の呪術とかレベルで得体がしれないだろ…しかも現代では日本人の乳幼児や高齢者が死亡する事故が起きてるんだぜ… -- 名無しさん (2019-07-08 23:58:44)
- 言っちゃなんだが無差別爆撃と変わらんような。実際民間人が爆死してるし -- 名無しさん (2019-12-04 22:40:25)
- ↑二次大戦で民間人に手を出さなかった軍隊ってあるか？ -- 名無しさん (2020-06-15 13:12:06)
- 頼るべき兵器ではないが、強力ではある。安くて沢山作れてばら撒ける。しかも無人で燃料不要。嫌がらせ用なら命中率は不要だし、取り敢えず敵国まで飛べば良い。よって欠陥兵器ってことは無い。人道を考慮出来ないんであくまで当時では、って付いてしまうのだが。 -- 名無しさん (2020-09-11 21:14:48)
- 純軍事的にはともかく、政治的な面まで含めると敵の無差別反撃を正当化させやすいので総合的に見て強力とはいいがたい。細菌兵器を使用していれば最強兵器だったとかいう声もあるが、そんなことしたらオーバーロード作戦を待つ間もなく米軍側も生物化学兵器使用を解禁するはずで、そしたら結局日本側の不利が加速するだけ。はっきり言って効果がリスクに釣り合っておらず、使用を中止したのはあの時期の日本軍としては珍しく英断だった。 -- 名無しさん (2020-09-11 22:04:54)
- ↑本文内にある通り「中止」はしてない。3月過ぎたら使えないのわかってる兵器だから「予定通り終了」しただけ。まあアメリカが報道管制して被害状況が伝わらなかったからあまり乗り気にならなかったのも確かだけど -- 名無しさん (2020-09-11 22:14:08)
- ↑1945年の11月分は使用しないことが確定していてそのための製造も停止されていたので、正確には1945年3月後に「中止」であってる。理由は複合的なものだけど。でもオーバーロード作戦ってなんだあああダウンフォール作戦だったあああ -- 名無しさん (2020-09-11 22:23:21)
- 価格も他の兵器に比べちゃ安いだろうし何入ってるか分からんから見過ごせないと考えると今のドローンの走りなんかね -- 名無しさん (2020-10-23 20:14:39)
- 当時のアメリカ本土は「戦争のせいでメシがマズくなった」くらいの心配しかしないでいいような圧倒的優位にあったのに、その安全地帯のはずの本土に届く攻撃というだけで本当に恐ろしかったろうなあ……。もし生物兵器案が採用されてたらそれこそ“悪魔の兵器”のような扱いを受けて反日感情の増大が取り返しのつかないことになってたかもしれない” -- 名無しさん (2021-12-26 09:53:10)
- ビートたけしのこんなはずではで紹介されてたけどこれのせいで原子爆弾投下を決行させてしまったとか -- 名無しさん (2022-05-20 14:30:30)
- やけっぱちな発想によるネタ的兵器…かと思いきや別にそうではなく、むしろネタ兵器ではなかったがゆえにアメリカをビビらせて逆襲を決意させてしまう。なお、そんなに凄い被害は起きていない。つくづく皮肉な兵器だと思う。細菌兵器を解禁すればアメリカに勝てたかと言われるとそれも微妙なワケだし。 -- 名無しさん (2022-07-24 00:25:21)
- 「戦争のせいでメシがマズくなった」くらいの心配＞その割に日系人収容して餓死させてたみたいに、あちらでは本土で暴れられられることがむっちゃ危険視されてる。南北戦争で南部の畑や家焼いたシャーマン将軍の戦略や、古くは小遣い稼ぎにネィティブ集落襲撃して子供攫って奴隷にしてた頃から始まる（自分がやったから相手もやるに違いない系の）根深いトラウマだそうな -- 名無しさん (2022-09-23 21:33:08)
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