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&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
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#center(){
&font(#008cff){おれの名は『&b(){ブローノ・ブチャラティ}』}
&font(#008cff){答えろよ 質問はすでに…『&b(){拷問}』に変わっているんだぜ}
}
『[[ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風]]』の登場人物。
そして[[ジョルノ・ジョバァーナ]]に並び、本作のもう一人の主人公でもある。
名前の由来は『ブローノ(Blono)』『ブチャラティ(Buccellati)』共に実在する姓名。((イタリア訳版では名前は『ブルーノ(Bruno)』表記となっている))
『ブチャラティ(Buccellati)』はトスカーナ産の同名のお菓子がある。
CV.[[櫻井孝宏]]([[黄金の旋風>ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風]])/[[杉山紀彰]]([[オールスターバトル>ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル]])/[[中村悠一]](TVアニメ版黄金の風)/[[石上静香]](〃少年期)
●目次
#contents()
*【プロフィール】
・生年月日:1980年9月27日生まれ(20歳)
・身長:178cm
・好きな音楽:マイルス・デイビスの「アガルタ」「ビッチェズ・ブリュー」
・好きな映画:「イル・ポスティーノ」
・好きな食べ物:カラスミソースのスパゲティー、ポルチーニ茸、ホタテのオーブン焼き
・嫌いな食べ物:豆類、リンゴ
*【人物】
犯罪組織「パッショーネ」に所属するチームリーダーの一人で、幹部[[ポルポ>ポルポ(ジョジョの奇妙な冒険)]]の部下。
端正な容姿をした美青年、ではあるが髪型はおかっぱに近く、白地に黒い点が入り多数のジッパーが付いたスーツを着用している。
&s(){ちなみに、現実のイタリアのギャングは復讐を警戒して派手な格好は好まないとかなんとか。}
汗をかいた時のテカり具合で相手の嘘がわかるという謎の特技を持っており、汗の『味』を見ればもっと確実らしい。
…と、特技的にも外見的にも奇抜なところがあるが、
実際には冷静沈着かつ温厚、どんなに強大な存在でも決して屈しない精神力の持ち主。
自分にも他人にも厳しいが、その厳しくも優しい性格故に仲間や組織、街の人々から絶大な信頼を寄せられていた。
彼よりもはるかに年長の人から相談を持ち掛けられたり、笑顔で挨拶してくれる人がたくさんいる、時に人に話せば後に引けなくなる暗黒の願いも懇願される等、
決してギャングとしての畏怖だけではなく、親しみと共に確かな信頼を持って街の人は彼に接していることが伺える((ブチャラティが朝食のピッツァを食べ、店主に代金のお札を差し出している時も、店主は両手を挙げつつ笑顔で受け取ることを拒否している。「お金など貴方からは頂けませんよ」というわけである。))。
一方でトリッシュがプライベートなアレを催した時に即席のトイレ(カメの中のタンス)を平然と用意したり、
アバ茶の件でジョルノを「人を引き付ける才能があるようだ(意訳)」と頓珍漢な推測をしたり((ブチャラティとジョルノ以外のメンバーはアバ茶の内容に気付いており、後にジョルノは臭いで勘付いてスタンドを使って飲むことなくやり過ごし、結果ブチャラティ以外のメンバーは「どうやったのか」と沸いたのだが、ブチャラティは終始事情を知らなかった。))とかわいい真面目天然キャラ疑惑もある。
%%彼自身、見た目も中身も両刀なイケメンで部下もイケメン&美少年揃いの為、密かな街のアイドル的人気もあったのだろう。%%
日本で言う所の&bold(){『義理人情に厚い「昔気質の極道」』}と言ったところである。((アニメ版では用心棒をやっているシーンが追加されており、カタギに手を出したチンピラを叩きのめしていた。))
それは敵であっても変わらず、6億円の件で敵対した[[ズッケェロ>マリオ・ズッケェロ]]と[[サーレー>サーレー(ジョジョの奇妙な冒険)]]のコンビを助命してやったり、
後に対決したセッコにも&font(#008cff,b){「命だけは助けてやるが、しばらく再起不能になってもらうぞ(要約)」}と一度は情けをかけてやった事もある。
とはいえ、極道の例に漏れず&bold(){目的のための手段に手を抜かない}のは流石だが。((ジョルノへ一般人の中学生ならトラウマになる拷問を行う、ズッケェロに対する苛烈な拷問を仲間に許可する、必要とあれば殺人も厭わない等。もちろん、上記のように敵でも必要が無ければ命までは奪わないようにしているが。))
劇中には登場していないが、ネアポリスの郊外に小さいながらマイホームを持っているそうで、
全てが終わった後は、親と家を失ったトリッシュを(恐らく義理の妹として)引き取ろうと考えていたらしい。
*【過去】
ネアポリス郊外の小さな港町で、漁師の息子として生まれ育つが、7歳の頃に両親が離婚。
この時点で父の本質に気付いているなど、妙に達観している子供であった。
母は一緒に都会で暮らそうと誘うが、母と違い精神的に弱い父・パオロを一人にはしてはいけないと将来を憂い父親の方に残ることを選んだ。
ブチャラティが「優しい」のは、父親の一途な家族愛によるものだろうか。
このエピソードからも分かるように、後に極道に進んでからも変わらない&bold(){「他者の悲しみや苦痛といった&color(#F54738){気持ち}に強く共感するセンス」}はブチャラティの小さい頃からの特質だった。
ちなみに母親は2年後に別の男性と再婚したが、ブチャラティとの交流は続けていたようで、決して悪い母親だったという訳では無い模様。((再婚した頃には再婚相手への遠慮からか、クリスマスの時にしか会えなくなったものの、アニメ版では離婚した直後は月に1回のペースで毎月会っていた事が明かされた。))
父親も、離婚の件はショックだったに違いないが、息子のためを想って漁師以外にも新たな収入源((観光業や釣り場の提供など。))を作ろうとするなど、子を持つ親としては真っ当であった。
そんな決して悪い両親ではないにもかかわらず離婚した理由が、ブチャラティが大人になった後もわからないあたり、
少なくともどちらかの不倫、あるいは完全な仲違いなど、遺恨が残るような別れ方ではなかったと思われる。
順風満帆ではないが決して悪い家族ではなく、むしろ離婚後も関係が続けられるほど仲のいい家族を得られたとも言える。
この時点では悲惨な過去を持つメンバーの中では対照的に恵まれた環境であった。
しかしブチャラティが12歳のとき、息子の学費のために観光の仕事もするようになった父は、不幸にもそれが遠因で&font(#ff0000,b){偶然客を装った密売人による麻薬の密売現場を見てしまう。}
そのために麻薬グループに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまった。((密売人は人気のない場所で麻薬を取り引きするために釣り人を装って父親の漁船で取引場所の小島へと移動したのだが、よりにもよって釣り竿を漁船に置き忘れてしまい、取引の最中に親切で釣り竿を届けにきたブチャラティの父親と鉢合わせとなってしまった。そのあまりのマヌケ具合に、取引相手の何故かカタコトの男からも「これだからマヌケな奴との取引は〜」と痛罵されている。))
幸い父の生命は無事だったものの、当然それを知った密売人のグループによる口封じの報復がやってきた。
幼いブチャラティは的確にもそれを予想しており、&font(#ff0000,b){父を守る為、トドメを刺しにきた密売人たちを待ち伏せ、全員返り討ちに殺害してしまった。}
12歳にして殺人を犯してしまったブチャラティは、人の越えてはならない領域にふみ込んでしまう…。
#center(){
&font(#008cff,b){ぼくが守るよ… 父さん。}
&font(#008cff,b){心配しなくていい…}
&font(#008cff,b){安心してゆっくりと…}
}
だがこのままでは密売人の仲間がさらなる報復に来ることは確実。
追っ手から自分と父を守るため、当時からイタリア社会を牛耳っていた組織パッショーネに入団。
&bold(){ブチャラティは父の命を買うために、自分の未来を売ったのだった。}
組織の後ろ盾もあって2人は報復に合わずに済んだが、その5年後、父親は後遺症を残したまま漁師に復帰する事なく死去した。
だが後の顛末を見ると父があの場で死んでいた方が、ある意味ではブチャラティにとっては幸せだったのかもしれない…。
父の死後も、父を護衛する約束を最後まで守り通し、働く中で組織が自分の憎悪する麻薬を禁じ手としていた事に、
組織に対しては恩と親近感を感じていた様子。
そのため幹部のポルポに一目置かれる程組織に忠実で、また父親を殺したも同然の麻薬を依然として強く嫌悪していた。
…が、後に表向きとは裏腹に、密かに組織が麻薬に手を染めそれを広げていたことを知り、矛盾と憤りを感じていた((アニオリでは麻薬を見つけ、「あろうことかこの街で…!禁じ手じゃあなかったのか!?」と怒りを露わにする場面や、恥パでフーゴが死んだかと見紛うショックを受ける場面がある))
この時の心境は、彼曰く&bold(){&font(#800080){「ゆっくりと死んでいくだけ」}}だった。((序盤にて自分を頼ってきた老女の口から「親友の息子が不良で麻薬を持っている」と聞かされた途端に言葉を濁して罪悪感で押し潰される等、ブチャラティの『死んだような心境』を裏付けるかのような様子が描かれていた。))
なお、こうして組織の所業に心を痛めながらも、心のどこかでは組織への敬意や親愛はあったのか、
例えばボス直属の部下として長年組織に貢献した幹部のペリーコロには、「さん」を付ける、常に敬語を遣うなど敬意を払って対応しており、
また父との再開に不安を覚えるトリッシュにも、ボスの権力の大きさと表向きの偉大さを優しく諭している。
もっとも、その僅かに残っていたであろう組織への想いも、他ならぬボスがとった吐き気を催す邪悪なる行動に裏切られる事となるのだが。
*【劇中の活躍】
そんな折ネアポリス空港でショバ代を回収していた涙目のルカが、謎の変死を遂げるという知らせを耳にする。
そしてポルポにその犯人の捜索を命令され、その過程でジョルノと対峙する。
彼との戦いの末、自身が始末されそうになるが、ジョルノがブチャラティの人間性を&font(#ffdc00,b){「いい人である」}と判断して戦闘を中断する。((ジョルノの感覚強化対策に、能力で入り込んでいた人物と腕を入れ替えていたのだが、その腕を外して落とした際に注射痕があるのを見て、その人物が麻薬使用者であることを知って動きが一瞬鈍った為。もし彼が麻薬に心を痛めるような人間ではなかった場合、腕を見ても動きが鈍ることなくまっすぐジョルノへの攻撃に入っていた。))
そして&font(#ff0000,b){組織を乗っ取り街を平和にする}というジョルノの『夢』に同調し、和解。
さらに、ポルポへジョルノに入団試験を受けるよう取り計らった。
ポルポの死後、彼の隠し財産を組織に上納したことで、『信頼と実力がある』と古参幹部のペリーコロさんからお墨付きを貰い、&font(#ff0000,b){弱冠20歳で幹部に昇進}。((18歳の幹部もいる(劇中未登場)との事だが、それでも充分に異例の昇進であることには変わりない。))
ポルポが仕切っていたネアポリス地区の、
・賭博の運営権
・商店やホテルの管理
・密輸品の管理
…などを丸ごと引き継ぎ、一気に巨大な「権力」を手にした。
が、幹部へ昇進した直後に、ボス直々の命令で娘である[[トリッシュ>トリッシュ・ウナ]]がボスの下に辿り着くまで彼女を護衛する任務を受ける事になり、
ボスの家族である彼女を付け狙う暗殺チームと死闘を繰り広げる。&s(){このため、先述の権力は使う暇がなかった。}
特にブチャラティが直接対峙した、[[プロシュート兄貴]]・[[ペッシ>ペッシ(ジョジョの奇妙な冒険)]]との戦いは5部の中でも屈指の名勝負と言われる。
物語中盤、ヴェネツィアにいるボスの元へトリッシュの身柄を届ける任務を果たしたブチャラティは、
初めての父との邂逅に怯えるトリッシュを励ましながら、彼女をボスがいると思しき場所へ案内するが、自分と繋いでいた手を残して彼女は突如失踪。
ブチャラティはその状況から、ボスがなんらかの形でブチャラティにも悟らせず、トリッシュの手を切断して連れ去ったのだと察し、
ボスは自分が思っていたように「トリッシュを組織で匿って海外(安全圏)に逃がす」ため…、つまり、彼女の身を案じて連れて来させたのではなく、
&font(#800080,b){「自分の正体の手掛かりになる実の娘であるトリッシュを、自らの手で確実に始末する」}ために連れて来させたのだと気付いた。
例え実の娘であっても、自身の障害になり得るのならば平然と殺害する、ボスの邪悪さを知ったブチャラティは、激しい動揺の後、決断を下す。
#center(){
&size(22){&font(#800080,b){吐き気をもよおす『邪悪』}&font(#008cff){とはッ!}}
&size(18){&font(#008cff,b){なにも知らぬ無知なる者を利用することだ…}}
&size(18){&font(#008cff,b){自分の利益だけのために利用する事だ…}}
}
#center(){
&size(22){&font(#800080,b){父親がなにも知らぬ『娘』を!!}}
&size(22){&font(#ff0000,b){てめーだけの都合でッ!}}
}
#center(){
&size(23){&font(#ff0000,b){ゆるさねぇッ!}}
&size(21){&font(#ff0000,b){あんたは今、再び!}}
&size(23){&font(#ff0000,b){オレの心を}&font(#800080,b){『裏切った』}&font(#ff0000,b){!}}
}
遂にボスへの怒りが爆発したブチャラティはボスに反旗を翻すも、
ボスのスタンド『[[キング・クリムゾン]]』の能力に手も足も出ずに叩きのめされ、致命傷を負わされる。
しかし、決死の覚悟でトリッシュを連れてボスの間合いから離脱したことで、自身を心配してこちらに向かっていたジョルノと落ち合え、
彼の『[[ゴールド・エクスペリエンス>ゴールド・エクスペリエンス(ジョジョの奇妙な冒険)]]』の能力によって回復したブチャラティは、ボスを完全に見限り、組織を裏切ることを決意。
その意志を自らの部下たちに宣言し、敢えて「一緒に来てほしい」と命令することも願うこともせず、
彼らに「死をも覚悟し、自分と一緒に裏切る」か「自分を見限って組織に戻り、生きてゆく」かの選択肢を投げかける。
結果、前者の選択肢を採ったジョルノ、[[アバッキオ>レオーネ・アバッキオ]]、[[ミスタ>グイード・ミスタ]]、[[ナランチャ>ナランチャ・ギルガ]]たちと共にボスを倒すべく行動を開始する。
ただ、ブチャラティ本人は「ついてこいと命令してくれ」と願うナランチャに「ついて来るな、お前には向いていない」と忠告しているように、
自分のやろうとしていることが無謀なことだと理解していた。
そのためリスクに目を向けて後者の選択肢を採り、組織に残留した[[フーゴ>パンナコッタ・フーゴ]]を、その場でもその後も一切、批難することはしなかった。
なおブチャラティはこの一件で[[ボス>ディアボロ(ジョジョの奇妙な冒険)]]を、[[&font(#800080,b){「吐き気を催す邪悪」}>吐き気を催す邪悪]]と罵倒している。
*【スタンド】
スタンド名:&font(#008cff,b){『スティッキィ・フィンガーズ』}
破壊力-A
スピード-A
射程距離-E(2m)
持続力-D
精密動作性-C
成長性-D
ブチャラティのスーツと同じく、ジッパーが体の所々に付いた人型のスタンド。
筋肉質な男性のような見た目に違わず、ジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』のような近距離パワー型のスタンドで、
頭部が騎士の面を思わせるバイザー状になっているのが特徴。
アニメでは[[空間にジッパーが現れ、その中から出てくる>仮面ライダー鎧武]]演出が成される。
メインカラーはブルーとホワイト。
ちなみに例によって著作権の都合で海外名は&font(#008cff,b){『Zipper Man』}。まんまである。
%%もう少し捻ろうよ…%%
**◆能力
&font(#008cff,b){殴ったものにジッパー(ファスナー)をひっつける。}
ネタのような能力であるが、
・物体の耐久力を無視してバラバラに解体する
・ジッパーが開いた場所に異空間を作り出して人や物を隠す
・人にジッパーをひっつけ、その中に着ぐるみの要領で隠れる(ただしひっつけられた人と感覚を共有してしまう)
・傷口や物質、人体の接合
・ジッパーが閉じる動作を利用して簡易なエレベーター利用や高速移動
・ジッパーを経由して吹っ飛んだり落ちた時の衝撃を緩和する。
・ジッパーに物体を挟んで切断する
・腕をジッパーで開いてパンチの射程距離を伸ばす(いわゆる「ズームパンチ」)
・身体をバラバラにし、さらに心臓を分けて敵の探知と追撃を逃れる(ただしガチで死にかけた)
など、&bold(){応用の幅がとんでもなく広い。}
更にこのジッパーは手ずから引かなくとも、遠隔操作で開閉が可能。
至極シンプルなスタンドだがその分、スペックも安定して優れており、戦闘力は非常に高い。
また3部最後の心臓ネタがまさかの復活を果たした。
最大の弱点は、この手のタイプの近距離パワー型スタンド全般に言えることだが、&font(#ff0000,b){相手や対象に(手で)触れなければジッパーの能力が使えない}事。
ジッパーでの対人攻撃は、あくまでも相手を生きたまま分解するだけなので、一撃必殺にはなりにくい。((ジッパーが開いた状態で能力解除すると、普通の傷になるが、少し時間がかかる。))
その為、相手が自分と同じタイプのスタンドでは、やや分が悪い傾向がある。
また、服などの布程度なら貫通して下の物までジッパーを取り付けられるが、その特性が仇となりソフト・マシーン戦では真実の発覚が遅れてしまった。
ラッシュ時の掛け声は&font(#008cff){「アリアリアリアリ!!」}で、止めは&font(#008cff,b){「アリーヴェ・デルチ(さよならだ)」}でシメる。((セッコ戦では「アリーベデルチ!」表記だった。))
スタンド名の由来はローリング・ストーンズのアルバム「スティッキィ・フィンガーズ」。
スタンドの能力もこのアルバムのレコードジャケットに実際についているジッパーから。
余談であるが、このアルバムの1曲目のタイトルは「ブラウン・シュガー」。
本来は三温糖や黒砂糖といった白色以外の砂糖を意味するが、彼が嫌悪する&bold(){麻薬・ヘロインを意味する隠語}でもある。そしてアーティストは…
洋楽に詳しい荒木先生の事、決して偶然とは言い切れないので、スタンドの名前を決めた後にブチャラティの過去や性格が決まったのだろう。
*【名言】
「この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……」
「おれの名は『ブローノ・ブチャラティ』。答えろよ、&font(#008cff,b){質問はすでに…『拷問』に変わっているんだぜ。}」
「こいつ…オレを殺る気だ&font(#008cff){「マジ」}だ…小僧のくせにこのオレを始末しようとしている…&br()&font(#008cff){「ウソ」}は言ってない皮膚と汗だ…&font(#008cff,b){こいつにはやると言ったらやる…「スゴ味」があるッ!}」
「ウミネコだよ…ありゃカモメじゃあねえーぜ。ウミネコだ。どうやって見分けるか?ニャアニャア鳴くのはウミネコだ。」
「&font(#ff7800){『任務は遂行する』}&font(#ff7800){『部下も守る』}「両方」やらなくっちゃならないってのが幹部のつらいところだな。&font(#008cff,b){覚悟はいいか?オレはできてる。}」
「&font(#008cff){アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ}&br()&font(#008cff,b){アリーヴェデルチ!(さよならだ)}」
「貴様にオレの心は永遠に分かるまいッ!!」
「あいつはオレにいつも『勇気』を与えてくれる」
「&font(#008cff){味なことか?}」&del(){←[[&font(#994c00,b){知ってんだよオオォォッ!!国語の教師か うう…うう…うおお おっおっオメーはよォォォォ}>セッコ(ジョジョの奇妙な冒険)]]}
以下、ネタバレ
#center(){
&font(#008cff){不思議だな…}
&size(20){&font(#ff0000,b){これは「運命」とオレは受け取ったよ。}}
&size(21){&font(#ff0000,b){「天」がチョッピリだけ許してくれた、偶然の運命だってな…}}
&font(#008cff){ヴェネツィアで、お前がオレの負傷を治してくれた時}
&font(#008cff,b){おまえがくれた「生命エネルギー」は、もう少しだけ「動く事」を許してくれたようだ}
&color(gold){なぜ…なぜ黙っていたんだ?}
&color(gold){あの時 ぼくの『ゴールド・&ruby(エクスペリエンス){E}』は、あの時の負傷を完全に治したんだ……}
&color(gold){その 今の異状だって元に戻れる方法が何かあったはずだ!}
&font(#008cff){ジョルノ、それについては…おまえの『ゴールド・&ruby(エクスペリエンス){E}』自身が誰よりも知っている事だな……?}
&bold(){&font(#ff0000){終わったものはどうする事もできない}&font(#008cff){ってな}}
&size(22){&font(#ff0000,b){オレの「命」は…}}
&size(23){&font(#ff0000,b){あの時、すでに終わっていたんだ}}
&font(#008cff){黙っててくれるな?みんなには…}
}
*【&font(#ff0000){『生き返った』}男】
ディアボロとの初戦で致命傷を受けつつも、ジョルノの回復が間一髪で間に合ったかのように見えていたブチャラティだが、
&font(#ff0000,b){実はジョルノが回復させる前に、ブチャラティの肉体は死亡していた。}((実はこの際、ブチャラティの身体が治って意識が戻る前にジョルノがブチャラティの声を聞く、瞳孔が開いた目に蠅が止まっている描写があるなど、「既にブチャラティの肉体は死んでいるのでは?」と思わせる伏線がある。))
『ゴールド・エクスペリエンス』が回復のために注ぎ込んだ「生命エネルギー」が死体(物体)となった肉体を動かす、さながら「生命のガソリン」のように作用したことで、
言うなればブチャラティは&font(#ff0000,b){生前と同じように考え、行動するリビングデッド}となったのである。
ブチャラティ自身は自分の身体の変化をこの時点から自覚していたらしく、モノを食べたり飲んだりはしなくなった他、
肉体が死んでいる故に治らない傷をチームメンバーに見せないようにするなど、自身の状態を彼らに悟らせないようにしていた。((しかし、ジョルノとトリッシュは傷口からの出血の少なさなどから奇妙さを感じていた。))
この状態が奇跡のようなものだと理解もしており、『ゴールド・エクスペリエンス』から注がれた「生命エネルギー」が尽きた時がタイムリミットだと悟りながら、
その残り少ない時間をボスとの戦いに使うことを決意していた。
そして、ボスを追跡する過程でアバッキオを喪ってしまうが、彼のダイイングメッセージによって、ボス…ディアボロの素顔を知る。
それによって、かつて自身と同じくディアボロに敗北した[[ジャン=ピエール・ポルナレフ]]のコンタクトを受けたブチャラティは、彼と落ち合うためにローマへと向かった。
その道中で負傷に気付いていない素振りと体温の異常な低さに気が付き、疑問が確信へと変わったジョルノにとうとう自分の状態を明かした。
そして、ローマにて、ボス親衛隊の一人にして最強の男である[[セッコ>セッコ(ジョジョの奇妙な冒険)]]と対決。
『オアシス』を纏ったセッコの身体能力は、そのスタンド能力もあってブチャラティの『スティッキィ・フィンガーズ』を凌駕しており、
徐々に追い詰められていったブチャラティだったが、既に死亡している自身の肉体を逆手に取った戦法で辛勝する。
しかし、この頃には既に肉体の「タイムリミット」が近づいており、身体能力が落ちていただけでなく、
視覚・聴覚などの感覚はセッコ戦直後には既に失われ、蘇生時に身に付いたらしい「人の“魂”を感じ取る能力」で代用していた((視覚は不明だが、聴覚については鼓膜が破れて以降もセッコの「声」に正しく反応しており、この時点で聴覚は機能していなかったと推測される。))ため、
彼に接触したドッピオを通じてその状態を知ったディアボロに、彼をトリッシュと誤認((親子ということでトリッシュの魂と似ていることを利用し、自らの魂の「トリッシュと似た部分」を表層化させた。))させられることで、自らポルナレフの下に案内してしまい、先回りされてしまった。
そして訪れた最終決戦では、ポルナレフがやむを得ず自らのスタンド・『[[シルバー・チャリオッツ>銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)]]』を『矢』で貫き、レクイエム化させたことで、
その能力によってブチャラティはディアボロと精神が入れ替わるも、同じく魂が味方の誰かと入れ替わった仲間たちと共に、
『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』から『矢』を、ディアボロより先に取り上げようとする。
道中、ナランチャの尊い犠牲がありながらも、『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』の秘密をディアボロに続いて看破したブチャラティは、
実の父親に殺されそうになったトリッシュを救う為、ナランチャの死を無駄にしない為、『明日の勇気』を振り絞ってこれを破壊・解除した。((皮肉にもこのシーンはブチャラティの魂がディアボロの肉体にある事で、本当の「親子」のように見えてしまっている。))
『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』を解除してしまえばこの『奇跡』も終わり、自分が今度こそ死んでしまうことを理解した上で…。
そして、『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』が破壊・解除された後、他の者たちの魂が自らの本来の肉体に戻っていく中、
既に肉体が死亡しているブチャラティの魂は、矢と自らの遺志を『明日の勇気』を受け継ぐ者…ジョルノに託し、彼への感謝の言葉を述べながら天へと昇って行った。((ミスタとトリッシュはブチャラティが死亡した事には気づいておらず、ディアボロが倒された後もブチャラティの生存を信じて彼(の遺体)が眠っているコロッセオに向かっていた。その後に関しては不明であるが、「恥知らずのパープルヘイズ」の新書版以降に書き下ろされた「トリッシュ、花を手向ける」ではブチャラティの遺体の前でミスタとトリッシュが唖然とする様子や、ジョルノが真相をミスタ達に打ち明けるシーンが描かれている。))((ちなみに、この後自身のスタンドを『矢』で貫き、『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』を発現させたジョルノは、原作では「ブチャラティは死んだ」とミスタやトリッシュのいる前で発言していたが、最終決戦後の彼らがブチャラティの死を知らない描写と矛盾するためか、アニメではこの台詞が訂正されている。))
#center(){
&font(#008cff){ジョルノ…}
&font(#008cff){オレは…}&size(20){&color(gold){生き返ったんだ}}
&font(#008cff){故郷…ネアポリスでおまえと出会った時…組織を裏切った時…にな…}
&font(#800080,b){ゆっくりと死んでいくだけ}&font(#008cff,b){だった…}
&font(#008cff,b){オレの心は生き返ったんだ……}
&font(#008cff,b){おまえのおかげでな…}
&size(18){&font(#008cff,b){幸福というのはこういうことだ……}}
&size(18){&font(#008cff,b){……これでいい。}}
&size(18){&font(#008cff,b){気にするな…………}}
&font(#008cff,b){気にするな ジョルノ……}
&font(#008cff,b){……そうなるべきだったところに… 戻るだけなんだ}
&font(#008cff,b){元に戻るだけ……}
&font(#008cff,b){ただ元に…}
&size(22){&font(#008cff,b){みんなによろしくと言っておいてくれ…}}
}
天空へと還りゆく彼の周りには、その「正義」の行いを祝福するかのように天使達が取り囲み、彼を優しく迎えていた…
ブチャラティの死後、組織を掌握したジョルノは彼の遺志を引き継ぎ、麻薬の撲滅・裏社会の清浄化を進めることとなった。
そしてブチャラティの体がなぜ動いていたのかは、エピローグにしてプロローグ[[眠れる奴隷>スコリッピ(ジョジョの奇妙な冒険)]]によって判明した…
#center(){
&font(#ff7800){『項目を追記する』『修正もする』}
&font(#008cff){「両方」やらなくっちゃあならないってのが 「Wiki篭り」のつらいところだな}
&font(#008cff,b){覚悟はいいか?}
&sizex(6){&font(#008cff,b){オレはできてる}}
}
#include(テンプレ2)
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}
&font(#6495ED){登録日}:2009/05/26 Tue 20:33:09
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めます
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#center(){
&font(#008cff){おれの名は『&b(){ブローノ・ブチャラティ}』}
&font(#008cff){答えろよ 質問はすでに…『&b(){拷問}』に変わっているんだぜ}
}
『[[ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風]]』の登場人物。
そして[[ジョルノ・ジョバァーナ]]に並び、本作のもう一人の主人公でもある。
名前の由来は『ブローノ(Blono)』『ブチャラティ(Buccellati)』共に実在する姓名。((イタリア訳版では名前は『ブルーノ(Bruno)』表記となっている))
『ブチャラティ(Buccellati)』はトスカーナ産の同名のお菓子がある。
CV.[[櫻井孝宏]]([[黄金の旋風>ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風]])/[[杉山紀彰]]([[オールスターバトル>ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル]])/[[中村悠一]](TVアニメ版黄金の風)/[[石上静香]](〃少年期)
●目次
#contents()
*【プロフィール】
・生年月日:1980年9月27日生まれ(20歳)
・身長:178cm
・好きな音楽:マイルス・デイビスの「アガルタ」「ビッチェズ・ブリュー」
・好きな映画:「イル・ポスティーノ」
・好きな食べ物:カラスミソースのスパゲティー、ポルチーニ茸、ホタテのオーブン焼き
・嫌いな食べ物:豆類、リンゴ
*【人物】
犯罪組織「パッショーネ」に所属するチームリーダーの一人で、幹部[[ポルポ>ポルポ(ジョジョの奇妙な冒険)]]の部下。
端正な容姿をした美青年、ではあるが髪型はおかっぱに近く、白地に黒い点が入り多数のジッパーが付いたスーツを着用している。
&s(){ちなみに、現実のイタリアのギャングは復讐を警戒して派手な格好は好まないとかなんとか。}
汗をかいた時のテカり具合で相手の嘘がわかるという謎の特技を持っており、汗の『味』を見ればもっと確実らしい。
…と、特技的にも外見的にも奇抜なところがあるが、
実際には冷静沈着かつ温厚、どんなに強大な存在でも決して屈しない精神力の持ち主。
自分にも他人にも厳しいが、その厳しくも優しい性格故に仲間や組織、街の人々から絶大な信頼を寄せられていた。
彼よりもはるかに年長の人から相談を持ち掛けられたり、笑顔で挨拶してくれる人がたくさんいる、時に人に話せば後に引けなくなる暗黒の願いも懇願される等、
決してギャングとしての畏怖だけではなく、親しみと共に確かな信頼を持って街の人は彼に接していることがうかがえる((ブチャラティが朝食のピッツァを食べ、店主に代金のお札を差し出している時も、店主は両手を挙げつつ笑顔で受け取ることを拒否している。「お金など貴方からは頂けませんよ」というわけである。))。
一方でトリッシュがプライベートなアレを催した時に即席のトイレ(カメの中のタンス)を平然と用意したり、
アバ茶の件でジョルノを「人を引き付ける才能があるようだ(意訳)」と頓珍漢な推測をしたり((ブチャラティとジョルノ以外のメンバーはアバ茶の内容に気付いており、後にジョルノは臭いで勘付いてスタンドを使って飲むことなくやり過ごし、結果ブチャラティ以外のメンバーは「どうやったのか」と沸いたのだが、ブチャラティは終始事情を知らなかった。))とかわいい真面目天然キャラ疑惑もある。
%%彼自身、見た目も中身も両刀なイケメンで部下もイケメン&美少年揃いの為、密かな街のアイドル的人気もあったのだろう。%%
日本で言う所の&bold(){『義理人情に厚い「昔気質の極道」』}と言ったところである。((アニメ版では用心棒をやっているシーンが追加されており、カタギに手を出したチンピラを叩きのめしていた。))
それは敵であっても変わらず、6億円の件で敵対した[[ズッケェロ>マリオ・ズッケェロ]]と[[サーレー>サーレー(ジョジョの奇妙な冒険)]]のコンビを助命してやったり、
後に対決したセッコにも&font(#008cff,b){「命だけは助けてやるが、しばらく再起不能になってもらうぞ(要約)」}と一度は情けをかけてやった事もある。
とはいえ、極道の例に漏れず&bold(){目的のための手段に手を抜かない}のは流石だが。((ジョルノへ一般人の中学生ならトラウマになる拷問を行う、ズッケェロに対する苛烈な拷問を仲間に許可する、必要とあれば殺人も厭わない等。もちろん、上記のように敵でも必要が無ければ命までは奪わないようにしているが。))
劇中には登場していないが、ネアポリスの郊外に小さいながらマイホームを持っているそうで、
全てが終わった後は、親と家を失ったトリッシュを(恐らく義理の妹として)引き取ろうと考えていたらしい。
*【過去】
ネアポリス郊外の小さな港町で、漁師の息子として生まれ育つが、7歳の頃に両親が離婚。
この時点で父の本質に気付いているなど、妙に達観している子供であった。
母は一緒に都会で暮らそうと誘うが、母と違い精神的に弱い父・パオロを一人にはしてはいけないと将来を憂い父親の方に残ることを選んだ。
ブチャラティが「優しい」のは、父親の一途な家族愛によるものだろうか。
このエピソードからも分かるように、後に極道に進んでからも変わらない&bold(){「他者の悲しみや苦痛といった&color(#F54738){気持ち}に強く共感するセンス」}はブチャラティの小さい頃からの特質だった。
ちなみに母親は2年後に別の男性と再婚したが、ブチャラティとの交流は続けていたようで、決して悪い母親だったという訳では無い模様。((再婚した頃には再婚相手への遠慮からか、クリスマスの時にしか会えなくなったものの、アニメ版では離婚した直後は月に1回のペースで毎月会っていた事が明かされた。))
父親も、離婚の件はショックだったに違いないが、息子のためを想って漁師以外にも新たな収入源((観光業や釣り場の提供など。))を作ろうとするなど、子を持つ親としては真っ当であった。
そんな決して悪い両親ではないにもかかわらず離婚した理由が、ブチャラティが大人になった後もわからないあたり、
少なくともどちらかの不倫、あるいは完全な仲違いなど、遺恨が残るような別れ方ではなかったと思われる。
順風満帆ではないが決して悪い家族ではなく、むしろ離婚後も関係が続けられるほど仲のいい家族を得られたとも言える。
この時点では悲惨な過去を持つメンバーの中では対照的に恵まれた環境であった。
しかしブチャラティが12歳のとき、息子の学費のために観光の仕事もするようになった父は、不幸にもそれが遠因で&font(#ff0000,b){偶然客を装った密売人による麻薬の密売現場を見てしまう。}
そのために麻薬グループに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまった。((密売人は人気のない場所で麻薬を取り引きするために釣り人を装って父親の漁船で取引場所の小島へと移動したのだが、よりにもよって釣り竿を漁船に置き忘れてしまい、取引の最中に親切で釣り竿を届けにきたブチャラティの父親と鉢合わせとなってしまった。そのあまりのマヌケ具合に、取引相手の何故かカタコトの男からも「これだからマヌケな奴との取引は〜」と痛罵されている。))
幸い父の生命は無事だったものの、当然それを知った密売人のグループによる口封じの報復がやってきた。
幼いブチャラティは的確にもそれを予想しており、&font(#ff0000,b){父を守る為、トドメを刺しにきた密売人たちを待ち伏せ、全員返り討ちに殺害してしまった。}
12歳にして殺人を犯してしまったブチャラティは、人の越えてはならない領域にふみ込んでしまう…。
#center(){
&font(#008cff,b){ぼくが守るよ… 父さん。}
&font(#008cff,b){心配しなくていい…}
&font(#008cff,b){安心してゆっくりと…}
}
だがこのままでは密売人の仲間がさらなる報復に来ることは確実。
追っ手から自分と父を守るため、当時からイタリア社会を牛耳っていた組織パッショーネに入団。
&bold(){ブチャラティは父の命を買うために、自分の未来を売ったのだった。}
組織の後ろ盾もあって2人は報復に合わずに済んだが、その5年後、父親は後遺症を残したまま漁師に復帰する事なく死去した。
だが後の顛末を見ると父があの場で死んでいた方が、ある意味ではブチャラティにとっては幸せだったのかもしれない…。
父の死後も、父を護衛する約束を最後まで守り通し、働く中で組織が自分の憎悪する麻薬を禁じ手としていた事に、
組織に対しては恩と親近感を感じていた様子。
そのため幹部のポルポに一目置かれる程組織に忠実で、また父親を殺したも同然の麻薬を依然として強く嫌悪していた。
…が、後に表向きとは裏腹に、密かに組織が麻薬に手を染めそれを広げていたことを知り、矛盾と憤りを感じていた((アニオリでは麻薬を見つけ、「あろうことかこの街で…!禁じ手じゃあなかったのか!?」と怒りを露わにする場面や、恥パでフーゴが死んだかと見紛うショックを受ける場面がある))
この時の心境は、彼曰く&bold(){&font(#800080){「ゆっくりと死んでいくだけ」}}だった。((序盤にて自分を頼ってきた老女の口から「親友の息子が不良で麻薬を持っている」と聞かされた途端に言葉を濁して罪悪感で押し潰される等、ブチャラティの『死んだような心境』を裏付けるかのような様子が描かれていた。))
なお、こうして組織の所業に心を痛めながらも、心のどこかでは組織への敬意や親愛はあったのか、
例えばボス直属の部下として長年組織に貢献した幹部のペリーコロには、「さん」を付ける、常に敬語を遣うなど敬意を払って対応しており、
また父との再開に不安を覚えるトリッシュにも、ボスの権力の大きさと表向きの偉大さを優しく諭している。
もっとも、その僅かに残っていたであろう組織への想いも、他ならぬボスがとった吐き気を催す邪悪なる行動に裏切られる事となるのだが。
*【劇中の活躍】
そんな折ネアポリス空港でショバ代を回収していた涙目のルカが、謎の変死を遂げるという知らせを耳にする。
そしてポルポにその犯人の捜索を命令され、その過程でジョルノと対峙する。
彼との戦いの末、自身が始末されそうになるが、ジョルノがブチャラティの人間性を&font(#ffdc00,b){「いい人である」}と判断して戦闘を中断する。((ジョルノの感覚強化対策に、能力で入り込んでいた人物と腕を入れ替えていたのだが、その腕を外して落とした際に注射痕があるのを見て、その人物が麻薬使用者であることを知って動きが一瞬鈍った為。もし彼が麻薬に心を痛めるような人間ではなかった場合、腕を見ても動きが鈍ることなくまっすぐジョルノへの攻撃に入っていた。))
そして&font(#ff0000,b){組織を乗っ取り街を平和にする}というジョルノの『夢』に同調し、和解。
さらに、ポルポへジョルノに入団試験を受けるよう取り計らった。
ポルポの死後、彼の隠し財産を組織に上納したことで、『信頼と実力がある』と古参幹部のペリーコロさんからお墨付きを貰い、&font(#ff0000,b){弱冠20歳で幹部に昇進}。((18歳の幹部もいる(劇中未登場)との事だが、それでも充分に異例の昇進であることには変わりない。))
ポルポが仕切っていたネアポリス地区の、
・賭博の運営権
・商店やホテルの管理
・密輸品の管理
…などを丸ごと引き継ぎ、一気に巨大な「権力」を手にした。
が、幹部へ昇進した直後に、ボス直々の命令で娘である[[トリッシュ>トリッシュ・ウナ]]がボスの下に辿り着くまで彼女を護衛する任務を受ける事になり、
ボスの家族である彼女を付け狙う暗殺チームと死闘を繰り広げる。&s(){このため、先述の権力は使う暇がなかった。}
特にブチャラティが直接対峙した、[[プロシュート兄貴]]・[[ペッシ>ペッシ(ジョジョの奇妙な冒険)]]との戦いは5部の中でも屈指の名勝負と言われる。
物語中盤、ヴェネツィアにいるボスの元へトリッシュの身柄を届ける任務を果たしたブチャラティは、
初めての父との邂逅に怯えるトリッシュを励ましながら、彼女をボスがいると思しき場所へ案内するが、自分と繋いでいた手を残して彼女は突如失踪。
ブチャラティはその状況から、ボスがなんらかの形でブチャラティにも悟らせず、トリッシュの手を切断して連れ去ったのだと察し、
ボスは自分が思っていたように「トリッシュを組織で匿って海外(安全圏)に逃がす」ため…、つまり、彼女の身を案じて連れて来させたのではなく、
&font(#800080,b){「自分の正体の手掛かりになる実の娘であるトリッシュを、自らの手で確実に始末する」}ために連れて来させたのだと気付いた。
例え実の娘であっても、自身の障害になり得るのならば平然と殺害する、ボスの邪悪さを知ったブチャラティは、激しい動揺の後、決断を下す。
#center(){
&size(22){&font(#800080,b){吐き気をもよおす『邪悪』}&font(#008cff){とはッ!}}
&size(18){&font(#008cff,b){なにも知らぬ無知なる者を利用することだ…}}
&size(18){&font(#008cff,b){自分の利益だけのために利用する事だ…}}
}
#center(){
&size(22){&font(#800080,b){父親がなにも知らぬ『娘』を!!}}
&size(22){&font(#ff0000,b){てめーだけの都合でッ!}}
}
#center(){
&size(23){&font(#ff0000,b){ゆるさねぇッ!}}
&size(21){&font(#ff0000,b){あんたは今、再び!}}
&size(23){&font(#ff0000,b){オレの心を}&font(#800080,b){『裏切った』}&font(#ff0000,b){!}}
}
遂にボスへの怒りが爆発したブチャラティはボスに反旗を翻すも、
ボスのスタンド『[[キング・クリムゾン]]』の能力に手も足も出ずに叩きのめされ、致命傷を負わされる。
しかし、決死の覚悟でトリッシュを連れてボスの間合いから離脱したことで、自身を心配してこちらに向かっていたジョルノと落ち合え、
彼の『[[ゴールド・エクスペリエンス>ゴールド・エクスペリエンス(ジョジョの奇妙な冒険)]]』の能力によって回復したブチャラティは、ボスを完全に見限り、組織を裏切ることを決意。
その意志を自らの部下たちに宣言し、敢えて「一緒に来てほしい」と命令することも願うこともせず、
彼らに「死をも覚悟し、自分と一緒に裏切る」か「自分を見限って組織に戻り、生きてゆく」かの選択肢を投げかける。
結果、前者の選択肢を採ったジョルノ、[[アバッキオ>レオーネ・アバッキオ]]、[[ミスタ>グイード・ミスタ]]、[[ナランチャ>ナランチャ・ギルガ]]たちと共にボスを倒すべく行動を開始する。
ただ、ブチャラティ本人は「ついてこいと命令してくれ」と願うナランチャに「ついて来るな、お前には向いていない」と忠告しているように、
自分のやろうとしていることが無謀なことだと理解していた。
そのためリスクに目を向けて後者の選択肢を採り、組織に残留した[[フーゴ>パンナコッタ・フーゴ]]を、その場でもその後も一切、批難することはしなかった。
なおブチャラティはこの一件で[[ボス>ディアボロ(ジョジョの奇妙な冒険)]]を、[[&font(#800080,b){「吐き気を催す邪悪」}>吐き気を催す邪悪]]と罵倒している。
*【スタンド】
スタンド名:&font(#008cff,b){『スティッキィ・フィンガーズ』}
破壊力-A
スピード-A
射程距離-E(2m)
持続力-D
精密動作性-C
成長性-D
ブチャラティのスーツと同じく、ジッパーが体の所々に付いた人型のスタンド。
筋肉質な男性のような見た目に違わず、ジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』のような近距離パワー型のスタンドで、
頭部が騎士の面を思わせるバイザー状になっているのが特徴。
アニメでは[[空間にジッパーが現れ、その中から出てくる>仮面ライダー鎧武]]演出が成される。
メインカラーはブルーとホワイト。
ちなみに例によって著作権の都合で海外名は&font(#008cff,b){『Zipper Man』}。まんまである。
%%もう少し捻ろうよ…%%
**◆能力
&font(#008cff,b){殴ったものにジッパー(ファスナー)をひっつける。}
ネタのような能力であるが、
・物体の耐久力を無視してバラバラに解体する
・ジッパーが開いた場所に異空間を作り出して人や物を隠す
・人にジッパーをひっつけ、その中に着ぐるみの要領で隠れる(ただしひっつけられた人と感覚を共有してしまう)
・傷口や物質、人体の接合
・ジッパーが閉じる動作を利用して簡易なエレベーター利用や高速移動
・ジッパーを経由して吹っ飛んだり落ちた時の衝撃を緩和する。
・ジッパーに物体を挟んで切断する
・腕をジッパーで開いてパンチの射程距離を伸ばす(いわゆる「ズームパンチ」)
・身体をバラバラにし、さらに心臓を分けて敵の探知と追撃を逃れる(ただしガチで死にかけた)
など、&bold(){応用の幅がとんでもなく広い。}
更にこのジッパーは手ずから引かなくとも、遠隔操作で開閉が可能。
至極シンプルなスタンドだがその分、スペックも安定して優れており、戦闘力は非常に高い。
また3部最後の心臓ネタがまさかの復活を果たした。
最大の弱点は、この手のタイプの近距離パワー型スタンド全般に言えることだが、&font(#ff0000,b){相手や対象に(手で)触れなければジッパーの能力が使えない}事。
ジッパーでの対人攻撃は、あくまでも相手を生きたまま分解するだけなので、一撃必殺にはなりにくい。((ジッパーが開いた状態で能力解除すると、普通の傷になるが、少し時間がかかる。))
その為、相手が自分と同じタイプのスタンドでは、やや分が悪い傾向がある。
また、服などの布程度なら貫通して下の物までジッパーを取り付けられるが、その特性が仇となりソフト・マシーン戦では真実の発覚が遅れてしまった。
ラッシュ時の掛け声は&font(#008cff){「アリアリアリアリ!!」}で、止めは&font(#008cff,b){「アリーヴェ・デルチ(さよならだ)」}でシメる。((セッコ戦では「アリーベデルチ!」表記だった。))
スタンド名の由来はローリング・ストーンズのアルバム「スティッキィ・フィンガーズ」。
スタンドの能力もこのアルバムのレコードジャケットに実際についているジッパーから。
余談であるが、このアルバムの1曲目のタイトルは「ブラウン・シュガー」。
本来は三温糖や黒砂糖といった白色以外の砂糖を意味するが、彼が嫌悪する&bold(){麻薬・ヘロインを意味する隠語}でもある。そしてアーティストは…
洋楽に詳しい荒木先生の事、決して偶然とは言い切れないので、スタンドの名前を決めた後にブチャラティの過去や性格が決まったのだろう。
*【名言】
「この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……」
「おれの名は『ブローノ・ブチャラティ』。答えろよ、&font(#008cff,b){質問はすでに…『拷問』に変わっているんだぜ。}」
「こいつ…オレを殺る気だ&font(#008cff){「マジ」}だ…小僧のくせにこのオレを始末しようとしている…&br()&font(#008cff){「ウソ」}は言ってない皮膚と汗だ…&font(#008cff,b){こいつにはやると言ったらやる…「スゴ味」があるッ!}」
「ウミネコだよ…ありゃカモメじゃあねえーぜ。ウミネコだ。どうやって見分けるか?ニャアニャア鳴くのはウミネコだ。」
「&font(#ff7800){『任務は遂行する』}&font(#ff7800){『部下も守る』}「両方」やらなくっちゃならないってのが幹部のつらいところだな。&font(#008cff,b){覚悟はいいか?オレはできてる。}」
「&font(#008cff){アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ}&br()&font(#008cff,b){アリーヴェデルチ!(さよならだ)}」
「貴様にオレの心は永遠に分かるまいッ!!」
「あいつはオレにいつも『勇気』を与えてくれる」
「&font(#008cff){味なことか?}」&del(){←[[&font(#994c00,b){知ってんだよオオォォッ!!国語の教師か うう…うう…うおお おっおっオメーはよォォォォ}>セッコ(ジョジョの奇妙な冒険)]]}
以下、ネタバレ
#center(){
&font(#008cff){不思議だな…}
&size(20){&font(#ff0000,b){これは「運命」とオレは受け取ったよ。}}
&size(21){&font(#ff0000,b){「天」がチョッピリだけ許してくれた、偶然の運命だってな…}}
&font(#008cff){ヴェネツィアで、お前がオレの負傷を治してくれた時}
&font(#008cff,b){おまえがくれた「生命エネルギー」は、もう少しだけ「動く事」を許してくれたようだ}
&color(gold){なぜ…なぜ黙っていたんだ?}
&color(gold){あの時 ぼくの『ゴールド・&ruby(エクスペリエンス){E}』は、あの時の負傷を完全に治したんだ……}
&color(gold){その 今の異状だって元に戻れる方法が何かあったはずだ!}
&font(#008cff){ジョルノ、それについては…おまえの『ゴールド・&ruby(エクスペリエンス){E}』自身が誰よりも知っている事だな……?}
&bold(){&font(#ff0000){終わったものはどうする事もできない}&font(#008cff){ってな}}
&size(22){&font(#ff0000,b){オレの「命」は…}}
&size(23){&font(#ff0000,b){あの時、すでに終わっていたんだ}}
&font(#008cff){黙っててくれるな?みんなには…}
}
*【&font(#ff0000){『生き返った』}男】
ディアボロとの初戦で致命傷を受けつつも、ジョルノの回復が間一髪で間に合ったかのように見えていたブチャラティだが、
&font(#ff0000,b){実はジョルノが回復させる前に、ブチャラティの肉体は死亡していた。}((実はこの際、ブチャラティの身体が治って意識が戻る前にジョルノがブチャラティの声を聞く、瞳孔が開いた目に蠅が止まっている描写があるなど、「既にブチャラティの肉体は死んでいるのでは?」と思わせる伏線がある。))
『ゴールド・エクスペリエンス』が回復のために注ぎ込んだ「生命エネルギー」が死体(物体)となった肉体を動かす、さながら「生命のガソリン」のように作用したことで、
言うなればブチャラティは&font(#ff0000,b){生前と同じように考え、行動するリビングデッド}となったのである。
ブチャラティ自身は自分の身体の変化をこの時点から自覚していたらしく、モノを食べたり飲んだりはしなくなった他、
肉体が死んでいる故に治らない傷をチームメンバーに見せないようにするなど、自身の状態を彼らに悟らせないようにしていた。((しかし、ジョルノとトリッシュは傷口からの出血の少なさなどから奇妙さを感じていた。))
この状態が奇跡のようなものだと理解もしており、『ゴールド・エクスペリエンス』から注がれた「生命エネルギー」が尽きた時がタイムリミットだと悟りながら、
その残り少ない時間をボスとの戦いに使うことを決意していた。
そして、ボスを追跡する過程でアバッキオを喪ってしまうが、彼のダイイングメッセージによって、ボス…ディアボロの素顔を知る。
それによって、かつて自身と同じくディアボロに敗北した[[ジャン=ピエール・ポルナレフ]]のコンタクトを受けたブチャラティは、彼と落ち合うためにローマへと向かった。
その道中で負傷に気付いていない素振りと体温の異常な低さに気が付き、疑問が確信へと変わったジョルノにとうとう自分の状態を明かした。
そして、ローマにて、ボス親衛隊の一人にして最強の男である[[セッコ>セッコ(ジョジョの奇妙な冒険)]]と対決。
『オアシス』を纏ったセッコの身体能力は、そのスタンド能力もあってブチャラティの『スティッキィ・フィンガーズ』を凌駕しており、
徐々に追い詰められていったブチャラティだったが、既に死亡している自身の肉体を逆手に取った戦法で辛勝する。
しかし、この頃には既に肉体の「タイムリミット」が近づいており、身体能力が落ちていただけでなく、
視覚・聴覚などの感覚はセッコ戦直後には既に失われ、蘇生時に身に付いたらしい「人の“魂”を感じ取る能力」で代用していた((視覚は不明だが、聴覚については鼓膜が破れて以降もセッコの「声」に正しく反応しており、この時点で聴覚は機能していなかったと推測される。))ため、
彼に接触したドッピオを通じてその状態を知ったディアボロに、彼をトリッシュと誤認((親子ということでトリッシュの魂と似ていることを利用し、自らの魂の「トリッシュと似た部分」を表層化させた。))させられることで、自らポルナレフの下に案内してしまい、先回りされてしまった。
そして訪れた最終決戦では、ポルナレフがやむを得ず自らのスタンド・『[[シルバー・チャリオッツ>銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)]]』を『矢』で貫き、レクイエム化させたことで、
その能力によってブチャラティはディアボロと精神が入れ替わるも、同じく魂が味方の誰かと入れ替わった仲間たちと共に、
『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』から『矢』を、ディアボロより先に取り上げようとする。
道中、ナランチャの尊い犠牲がありながらも、『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』の秘密をディアボロに続いて看破したブチャラティは、
実の父親に殺されそうになったトリッシュを救う為、ナランチャの死を無駄にしない為、『明日の勇気』を振り絞ってこれを破壊・解除した。((皮肉にもこのシーンはブチャラティの魂がディアボロの肉体にある事で、本当の「親子」のように見えてしまっている。))
『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』を解除してしまえばこの『奇跡』も終わり、自分が今度こそ死んでしまうことを理解した上で…。
そして、『シルバー・チャリオッツ・レクイエム』が破壊・解除された後、他の者たちの魂が自らの本来の肉体に戻っていく中、
既に肉体が死亡しているブチャラティの魂は、矢と自らの遺志を『明日の勇気』を受け継ぐ者…ジョルノに託し、彼への感謝の言葉を述べながら天へと昇って行った。((ミスタとトリッシュはブチャラティが死亡した事には気づいておらず、ディアボロが倒された後もブチャラティの生存を信じて彼(の遺体)が眠っているコロッセオに向かっていた。その後に関しては不明であるが、「恥知らずのパープルヘイズ」の新書版以降に書き下ろされた「トリッシュ、花を手向ける」ではブチャラティの遺体の前でミスタとトリッシュが唖然とする様子や、ジョルノが真相をミスタ達に打ち明けるシーンが描かれている。))((ちなみに、この後自身のスタンドを『矢』で貫き、『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』を発現させたジョルノは、原作では「ブチャラティは死んだ」とミスタやトリッシュのいる前で発言していたが、最終決戦後の彼らがブチャラティの死を知らない描写と矛盾するためか、アニメではこの台詞が訂正されている。))
#center(){
&font(#008cff){ジョルノ…}
&font(#008cff){オレは…}&size(20){&color(gold){生き返ったんだ}}
&font(#008cff){故郷…ネアポリスでおまえと出会った時…組織を裏切った時…にな…}
&font(#800080,b){ゆっくりと死んでいくだけ}&font(#008cff,b){だった…}
&font(#008cff,b){オレの心は生き返ったんだ……}
&font(#008cff,b){おまえのおかげでな…}
&size(18){&font(#008cff,b){幸福というのはこういうことだ……}}
&size(18){&font(#008cff,b){……これでいい。}}
&size(18){&font(#008cff,b){気にするな…………}}
&font(#008cff,b){気にするな ジョルノ……}
&font(#008cff,b){……そうなるべきだったところに… 戻るだけなんだ}
&font(#008cff,b){元に戻るだけ……}
&font(#008cff,b){ただ元に…}
&size(22){&font(#008cff,b){みんなによろしくと言っておいてくれ…}}
}
天空へと還りゆく彼の周りには、その「正義」の行いを祝福するかのように天使達が取り囲み、彼を優しく迎えていた…
ブチャラティの死後、組織を掌握したジョルノは彼の遺志を引き継ぎ、麻薬の撲滅・裏社会の清浄化を進めることとなった。
そしてブチャラティの体がなぜ動いていたのかは、エピローグにしてプロローグ[[眠れる奴隷>スコリッピ(ジョジョの奇妙な冒険)]]によって判明した…
#center(){
&font(#ff7800){『項目を追記する』『修正もする』}
&font(#008cff){「両方」やらなくっちゃあならないってのが 「Wiki篭り」のつらいところだな}
&font(#008cff,b){覚悟はいいか?}
&sizex(6){&font(#008cff,b){オレはできてる}}
}
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