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&font(#6495ED){登録日}:2012/05/14(月) 01:30:45
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#center(){
&font(#808080){内容はすべて事実}
&font(#808080){あの恐怖の体験を生き延びた人々の}
&font(#808080){秘密の証言を元にしている}
&font(#808080){貴方の心臓はこの衝撃の事実に耐え得るか}
――――――ここまでカンペ――――――
}
#right(){&font(#f09199){カット!}}
&font(#808080){押さえのテイク2は?}
#right(){&font(#f09199){必要ない!}}
&font(#808080){警察だ!}
#right(){&font(#f09199){無許可だマズイ!}}
&font(#808080){ニゲロ!}
#center(){
&font(b,150%){世界で最低の映画監督の&color(#cc0000){世界で一番素敵な夢}}}
&font(b,150%){ED WOOD}
エド・ウッド/ED WOOD
監督:[[&bold(){&color(purple){ティム・バートン}}>ティム・バートン]]
製作年日:1994年
脚本:スコット・アレクサンダー
ラリー・カラゼウスキー
主演:ジョニー・デップ
ティム・バートン、ジョニー・デップの黄金コンビで送る史上最低監督と名高い(?)&bold(){[[エド・ウッド>エド・ウッド(映画監督)]]}の伝記映画。
アメリカ国内ではタッチストーン・ピクチャーズ、日本ではブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン(現:ウォルト・ディズニー・ジャパン)が配給。
『グレンとグレンダ』から『プラン9』までを撮影するエドと愉快な仲間達を描いている。
他作品ほど有名ではないものの、評論家からも好評を受けた作品である。本作をバートン映画最高傑作と評する人も国内外問わず多いとか。
悲劇的な物語でありながら非常に明るくハートフルな映画。
また、キャストも本物が出演しているのかと思えるほどにそっくり。
トーやヴァンパイラなんてまんまだし、ルゴシはしっかりハンガリー訛り。
ルゴシを演じたマーティン・ランドーはアカデミー助演男優賞を授賞。同時に特殊メイク賞でも授賞(ただし作品賞にはノミネートすらされなかった)。
脚本のスコット・アレクサンダーとラリー・カラゼウスキーは最初この企画を、伝説のカルト映画『ピンク・フラミンゴ』などで知られるジョン・ウォーターズの所に持ち込んだ。
しかしウォーターズから&bold(){「君たち、僕は『ピンク・フラミンゴ』からここまで来るのに20年もかかったんだ。またカルト監督からやり直させるつもりかい?」}と断られた。
その後USC(南カリフォルニア大学)の同級生だった『ヘザース ベロニカの熱い日』のマイケル・レーマンの所に企画が持ち込まれた。
当時レーマンは『ハドソン・ホーク』の大失敗によりスタジオからの信頼を失っており、スタジオ受けするエクゼクティブ・プロデューサーをつけようとした。
それがバートンだったのである。
ところがバートンはこの企画を&bold(){あまりにも気に入りすぎて自分でやりたいと言い出した}ため、レーマンがプロデューサーに回ることになった……という経緯がある。
音楽はいつものダニー・エルフマンではなく、ハワード・ショア。
これは当時バートンとエルフマンが創作上の意見の食い違いで喧嘩別れしていたためだが、違和感なく溶け込んでいる。
実はショア自身も、これ以前に似たような経験をしていた。&footnote(出典:ティム・バートン―期待の映像作家シリーズ P39)
彼はデヴィッド・クローネンバーグ監督作品の常連作曲家であるのだが、『デッドゾーン』の時、製作者たちの都合で降ろされてしまった過去がある。
別に仲違いしたわけでなかっただけにその心中は察するに余りあるが、その後彼自身が仲違いの穴埋めに起用されることになるとは、何とも皮肉な話と言える。
なお、バートンとエルフマンはその後無事に和解したのでご安心を。
&big(){&bold(){&font(#f09199){■}&font(#808080){登場人物}}}
◆エド・ウッド
演:ジョニー・デップ/吹替:[[平田広明]]
愛すべき史上最低監督エド・ウッド。
かの名監督オーソン・ウェルズと同じく脚本家でありプロデューサーであり、俳優でもある。
撮る映画は酷いが、誰でも等しく接する人の良さから友人は多く、オカマからペテン師まで幅広い。
しかし、[[女装]]趣味であり、アンゴラフェチ。その上そのまま映画に出演するという暴挙に出るが、本人はいたって大真面目である。
晩年のルゴシに手を差しのべた唯一の人であり、理解者であり、親友。
一緒に映画を見たり、子供を驚かせたり、散歩したりなど微笑ましい。
◆ベラ・ルゴシ
演:マーティン・ランドー/吹替:内田稔
かつて名声を響かせた怪奇俳優だったが、怪獣映画の流行により没落。
また、モルヒネ中毒により自分の首を絞めていく。
しかしエドと出会ったことにより、惨めだった彼の晩年が変わる。
没落はしているがプライドは未だ高く、ライバルの怪奇俳優ボリス・カーロフのことを話題にするとブチ切れる。
エドに拾ってもらった恩もあり、唯一の拠所であるせいか依存している節がある。
『怪物の花嫁』の1シーンは彼の栄光と没落の映画人生を非常にうまく表現しており、必見。
本物の映画も他は寝ていてもいいからそこだけは見るべき。ルゴシの迫真の演技に息を呑むことだろう((ただし、タコに襲われるシーンは流石に代役である))。
◆ドロレス・フラー
演:サラ・ジェシカ・パーカー/吹替:高乃麗
エドの元カノであり、長い間彼を支えてきたが、彼の女装癖の発覚、さらにそれを大衆に晒すという暴挙により呆れる。
怪物の花嫁にて主役から下ろされ、ついに破局する。
◆キャシー・オハラ
演:パトリシア・アークエット/吹替:ならはしみき
きっかけはアンゴラから。
ルゴシが入院した病院の待合室で出会う。
彼の女装癖も理解し、映画制作のお手伝いもしてエドを支える。
身を投げ出してタクシーを止める度胸も。
◆バニー・ブレッキンリッジ
演:ビル・マーレイ/吹替:[[江原正士]]
バーナビーではない。バニーである。[[オカマ>オネエキャラ]]。
エドの友人で、グレンとグレンダに心動かされた希少な人物。
性転換手術を受けに彼氏と共にメキシコへ行くのだが…
◆ヴァンパイラ
演:リサ・マリー/吹替:幸田直子
ホラー番組の有名司会者。歩くとゆっさゆっさ揺れる[[巨乳]]。
赤狩りに遭い職を失うも、エドに拾ってもらい、エドと愉快な仲間達に仲間入りを果たす。
冷めた目でエドを見ているが、与えられた仕事はこなすプロフェッショナル。
◆アメージング・クリズウェル
演:ジェフリー・ジョーンズ/吹替:稲葉実
ハッタリインチキ預言者。
この映画でする予言は何一つ当たらない。その芸風のせいか要領がよく、度々エドの助けになる。
◆トー・ジョンソン
演:ジョージ・スティール/吹替:[[郷里大輔]]
プロレスラーだったが、エドにスカウトされて俳優に。
荒っぽいが気は優しく、いい人。また、声が野太くモゴモゴして聞きづらい。
ふくよかな妻と、息子と娘がいる。
&big(){&bold(){&font(#f09199){■}&font(#808080){フィクション点}}}
フィクションの部分もあるが、それほどではない。
怪物の花嫁プレミアの暴動、ルゴシの自殺未遂も嘘のようで実際にあった。
ルゴシが劇中で飼っていたのは小型犬だが実際はドーベルマンとシェパード…
確かに「夜の子供達」である。
ドラキュラが二匹を連れ歩くのは似合うが凄みが有りすぎだろう。
ただし、ラストシーンの場面となっている部分の大半はフィクションである。
・『プラン9』試写会の後、悪天候の中キャシーと一緒に凱旋脱出。実際はエドはキャシーを誘ったものの大雨+車の幌が壊れているためついていかなかった。
・そもそも『プラン9』は映画上映すらなかった。話題になることもなかったという((暫くしてテレビ局が放送権を安く買い叩き、深夜の空き時間に矢鱈目ったら放送した。そのおかげでエド本人の知名度も上がったのだが。))。
・ラスト直前でエドがとある人物に会うが、実際は生涯お互いに面識はなかった。
エド・ウッドへの愛が感じられる、なかなか粋なフィクションである。
・オチとして、興行収入はバートン映画の中で特に酷く大赤字に終わったという。((実際、配給会社の過半数は「偉人でも有名でもない監督の半生など誰が観るんだ」と難色を示していたとか。一方、『シザーハンズ』でバートンに対し大きな恩義を持ったデップはその間7本もの出演依頼を蹴り、この映画にこだわり続けた))幸いにもアカデミー助演男優賞受賞や作品自体の評判でDVDなどはしっかり売れているが。
エド・ウッドというニッチな人物を取り上げたバートンの次回作は[[「突如飛来する凶悪な火星人!」「その対応に悪戦苦闘する(豪華俳優陣が演じる)地球人!」>マーズ・アタック!]]といった古典的B級SF映画への愛&font(l){とブラックユーモア}に溢れたモノだった。
#center(){
追記・修正に必要なものは何かご存知ですか?
おっぱい
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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#areaedit()
- エド・ウッドって不思議な人だよなぁ。作る映画は皆が駄作って言うのにエド・ウッド本人は割と好かれてるんだもんなぁ -- 名無しさん (2016-02-20 23:03:23)
- 映画を撮る情熱「だけ」は十二分に持ってたからな。才能を筆頭とするいい映画を作るのに必要な物は持っていなかったけれど -- 名無しさん (2016-02-20 23:18:12)
- 映画をこよなく愛し、映画監督としての情熱は最高峰だったが惜しむらくは映画の方はエド・ウッドを愛さなかった -- 名無しさん (2016-12-01 23:07:05)
- エドの片想いやからね、映画との関係は -- 名無しさん (2017-01-22 09:50:56)
- 監督として必要なものはほぼ全部持ってたのに一番大事な才能だけが皆無だったんだよなあま -- 名無しさん (2017-01-22 09:59:16)
- 「世界一音痴なソプラノ歌手」ことフローレンス・フォスターも人柄の良さから愛されていたしね。曰く「真似をした者もいたが、誰一人として人々の記憶には残らなかった…本人ほど真剣でなかったからだ」 -- 名無しさん (2017-05-11 23:04:33)
- エドはこんなにも映画を愛していたのになぜ神は才を与えなかったのか… -- 名無しさん (2017-05-11 23:38:56)
- 映画『エド・ウッド』は好きだよ。エド・ウッドが撮った映画はあんまり好きじゃないけど・・・ -- 名無しさん (2018-09-12 11:01:13)
- 才能も技術も名声も全てあったウェルズに最後は情熱だと言わせるのがこの映画。なんでエド・ウッドなのかというバートンの回答が熱い -- 名無しさん (2019-03-12 18:20:38)
- 自分がどんなに相手を好きでも、相手が自分を好きになるかどうかは別問題だからな -- 名無しさん (2019-04-02 18:32:02)
- AVGNことジェームズ・ロルフも「エドウッド映画は最悪だが、この『エドウッド』は名作。」「映画製作に限らず、夢を追う人を後押ししてくれる。」 -- 名無しさん (2019-12-11 16:28:43)
- ある外国の評論家が「エドの映画が史上最低の作品群だというのはいくら何でも言いすぎで、結構面白くて退屈知らず」と書いていたけど、この意見には大賛成。そりゃエドの意図通りの映画にはなっていないだろうが少なくとも「グレンとグレンダ」「怪物の花嫁」「プラン9」は指摘のとおり退屈はさせない。もし恐ろしい独裁者に「『プラン9』と『2001年』のどちらかを消滅させるので選択せよ」と命令されたらためらいなく「2001年」を消滅させるよ。 -- 名無しさん (2020-05-10 17:20:05)
- ↑他者批判はやめなよ。実際は嫌われ者(褒め言葉)と同意義語だと思う -- 名無しさん (2020-05-10 18:43:52)
- 死霊の盆踊りとか、手抜きとかじゃなくてガチで作ってあれなんだろうなってのが何か伝わってくるんだよね。映画に対する愛と情熱は本物 -- 名無しさん (2020-05-10 19:46:51)
- 本当にクソみたいな作品はそもそも映画を名乗るに値しないから。エド・ウッド作品はちゃんと映画を撮ろうとしてるんだよ。だけど最低なんだよ。 -- 名無しさん (2020-06-19 12:44:44)
- 同時期にエドウッド未満の映画なんて粗製濫造されてあったんだろかなと思うし、有名だから作品すべてが罵倒されている気がする。予算がないけど、夢をなんとか実現しようとしたスポ根な人生と考えると応援したくなる。ただそのバックボーンは、作品の評価に必ずもプラスにはならないけどね -- 名無しさん (2020-10-16 10:19:56)
- 予算はあっても仕事で作ってる味の無い駄作と比べると、予算はないけど作りたくて作ってるという熱があるだけで心に響く、ということに気づかせてくれる -- 名無しさん (2021-08-14 13:40:48)
- エドウッド本人は情熱的で気の良い善人、容姿もエロール・フリン似と言われる位には二枚目だったから人望もあった。…だからこそ肝心の才能が無くてもどこかで映画製作ができてしまい、傷口を拡げ続けることになってしまったというか。 -- 名無しさん (2021-10-28 15:39:56)
- 2↑老赤木の「情熱のある三流」の部類なのかな、それが幸か不幸かはわからないけれども -- 名無しさん (2022-10-16 00:09:10)
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&font(#808080){あの恐怖の体験を生き延びた人々の}
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エド・ウッド/ED WOOD
監督:[[&bold(){&color(purple){ティム・バートン}}>ティム・バートン]]
製作年日:1994年
脚本:スコット・アレクサンダー
ラリー・カラゼウスキー
主演:ジョニー・デップ
ティム・バートン、ジョニー・デップの黄金コンビで送る史上最低監督と名高い(?)&bold(){[[エド・ウッド>エド・ウッド(映画監督)]]}の伝記映画。
アメリカ国内ではタッチストーン・ピクチャーズ、日本ではブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン(現:ウォルト・ディズニー・ジャパン)が配給。
『グレンとグレンダ』から『プラン9』までを撮影するエドと愉快な仲間達を描いている。
他作品ほど有名ではないものの、評論家からも好評を受けた作品である。本作をバートン映画最高傑作と評する人も国内外問わず多いとか。
悲劇的な物語でありながら非常に明るくハートフルな映画。
また、キャストも本物が出演しているのかと思えるほどにそっくり。
トーやヴァンパイラなんてまんまだし、ルゴシはしっかりハンガリー訛り。
ルゴシを演じたマーティン・ランドーはアカデミー助演男優賞を授賞。同時に特殊メイク賞でも授賞(ただし作品賞にはノミネートすらされなかった)。
脚本のスコット・アレクサンダーとラリー・カラゼウスキーは最初この企画を、伝説のカルト映画『ピンク・フラミンゴ』などで知られるジョン・ウォーターズの所に持ち込んだ。
しかしウォーターズから&bold(){「君たち、僕は『ピンク・フラミンゴ』からここまで来るのに20年もかかったんだ。またカルト監督からやり直させるつもりかい?」}と断られた。
その後USC(南カリフォルニア大学)の同級生だった『ヘザース ベロニカの熱い日』のマイケル・レーマンの所に企画が持ち込まれた。
当時レーマンは『ハドソン・ホーク』の大失敗によりスタジオからの信頼を失っており、スタジオ受けするエクゼクティブ・プロデューサーをつけようとした。
それがバートンだったのである。
ところがバートンはこの企画を&bold(){あまりにも気に入りすぎて自分でやりたいと言い出した}ため、レーマンがプロデューサーに回ることになった……という経緯がある。
音楽はいつものダニー・エルフマンではなく、ハワード・ショア。
これは当時バートンとエルフマンが創作上の意見の食い違いで喧嘩別れしていたためだが、違和感なく溶け込んでいる。
実はショア自身も、これ以前に似たような経験をしていた。&footnote(出典:ティム・バートン―期待の映像作家シリーズ P39)
彼はデヴィッド・クローネンバーグ監督作品の常連作曲家であるのだが、『デッドゾーン』の時、製作者たちの都合で降ろされてしまった過去がある。
別に仲違いしたわけでなかっただけにその心中は察するに余りあるが、その後彼自身が仲違いの穴埋めに起用されることになるとは、何とも皮肉な話と言える。
なお、バートンとエルフマンはその後無事に和解したのでご安心を。
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◆エド・ウッド
演:ジョニー・デップ/吹替:[[平田広明]]
愛すべき史上最低監督エド・ウッド。
かの名監督オーソン・ウェルズと同じく脚本家でありプロデューサーであり、俳優でもある。
撮る映画は酷いが、誰でも等しく接する人の良さから友人は多く、オカマからペテン師まで幅広い。
しかし、[[女装]]趣味であり、アンゴラフェチ。その上そのまま映画に出演するという暴挙に出るが、本人はいたって大真面目である。
晩年のルゴシに手を差しのべた唯一の人であり、理解者であり、親友。
一緒に映画を見たり、子供を驚かせたり、散歩したりなど微笑ましい。
◆ベラ・ルゴシ
演:マーティン・ランドー/吹替:内田稔
かつて名声を響かせた怪奇俳優だったが、怪獣映画の流行により没落。
また、モルヒネ中毒により自分の首を絞めていく。
しかしエドと出会ったことにより、惨めだった彼の晩年が変わる。
没落はしているがプライドは未だ高く、ライバルの怪奇俳優ボリス・カーロフのことを話題にするとブチ切れる。
エドに拾ってもらった恩もあり、唯一の拠所であるせいか依存している節がある。
『怪物の花嫁』の1シーンは彼の栄光と没落の映画人生を非常にうまく表現しており、必見。
本物の映画も他は寝ていてもいいからそこだけは見るべき。ルゴシの迫真の演技に息を呑むことだろう((ただし、タコに襲われるシーンは流石に代役である))。
◆ドロレス・フラー
演:サラ・ジェシカ・パーカー/吹替:高乃麗
エドの元カノであり、長い間彼を支えてきたが、彼の女装癖の発覚、さらにそれを大衆に晒すという暴挙により呆れる。
怪物の花嫁にて主役から下ろされ、ついに破局する。
◆キャシー・オハラ
演:パトリシア・アークエット/吹替:ならはしみき
きっかけはアンゴラから。
ルゴシが入院した病院の待合室で出会う。
彼の女装癖も理解し、映画制作のお手伝いもしてエドを支える。
身を投げ出してタクシーを止める度胸も。
◆バニー・ブレッキンリッジ
演:ビル・マーレイ/吹替:[[江原正士]]
バーナビーではない。バニーである。[[オカマ>オネエキャラ]]。
エドの友人で、グレンとグレンダに心動かされた希少な人物。
性転換手術を受けに彼氏と共にメキシコへ行くのだが…
◆ヴァンパイラ
演:リサ・マリー/吹替:幸田直子
ホラー番組の有名司会者。歩くとゆっさゆっさ揺れる[[巨乳]]。
赤狩りに遭い職を失うも、エドに拾ってもらい、エドと愉快な仲間達に仲間入りを果たす。
冷めた目でエドを見ているが、与えられた仕事はこなすプロフェッショナル。
◆アメージング・クリズウェル
演:ジェフリー・ジョーンズ/吹替:稲葉実
ハッタリインチキ預言者。
この映画でする予言は何一つ当たらない。その芸風のせいか要領がよく、度々エドの助けになる。
◆トー・ジョンソン
演:ジョージ・スティール/吹替:[[郷里大輔]]
プロレスラーだったが、エドにスカウトされて俳優に。
荒っぽいが気は優しく、いい人。また、声が野太くモゴモゴして聞きづらい。
ふくよかな妻と、息子と娘がいる。
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フィクションの部分もあるが、それほどではない。
怪物の花嫁プレミアの暴動、ルゴシの自殺未遂も嘘のようで実際にあった。
ルゴシが劇中で飼っていたのは小型犬だが実際はドーベルマンとシェパード…
確かに「夜の子供達」である。
ドラキュラが二匹を連れ歩くのは似合うが凄みが有りすぎだろう。
ただし、ラストシーンの場面となっている部分の大半はフィクションである。
・『プラン9』試写会の後、悪天候の中キャシーと一緒に凱旋脱出。実際はエドはキャシーを誘ったものの大雨+車の幌が壊れているためついていかなかった。
・そもそも『プラン9』は映画上映すらなかった。話題になることもなかったという((暫くしてテレビ局が放送権を安く買い叩き、深夜の空き時間に矢鱈目ったら放送した。そのおかげでエド本人の知名度も上がったのだが。))。
・ラスト直前でエドがとある人物に会うが、実際は生涯お互いに面識はなかった。
エド・ウッドへの愛が感じられる、なかなか粋なフィクションである。
・オチとして、興行収入はバートン映画の中で特に酷く大赤字に終わったという。((実際、配給会社の過半数は「偉人でも有名でもない監督の半生など誰が観るんだ」と難色を示していたとか。一方、『シザーハンズ』でバートンに対し大きな恩義を持ったデップはその間7本もの出演依頼を蹴り、この映画にこだわり続けた))幸いにもアカデミー助演男優賞受賞や作品自体の評判でDVDなどはしっかり売れているが。
エド・ウッドというニッチな人物を取り上げたバートンの次回作は[[「突如飛来する凶悪な火星人!」「その対応に悪戦苦闘する(豪華俳優陣が演じる)地球人!」>マーズ・アタック!]]といった古典的B級SF映画への愛&font(l){とブラックユーモア}に溢れたモノだった。
#center(){
追記・修正に必要なものは何かご存知ですか?
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#areaedit()
- エド・ウッドって不思議な人だよなぁ。作る映画は皆が駄作って言うのにエド・ウッド本人は割と好かれてるんだもんなぁ -- 名無しさん (2016-02-20 23:03:23)
- 映画を撮る情熱「だけ」は十二分に持ってたからな。才能を筆頭とするいい映画を作るのに必要な物は持っていなかったけれど -- 名無しさん (2016-02-20 23:18:12)
- 映画をこよなく愛し、映画監督としての情熱は最高峰だったが惜しむらくは映画の方はエド・ウッドを愛さなかった -- 名無しさん (2016-12-01 23:07:05)
- エドの片想いやからね、映画との関係は -- 名無しさん (2017-01-22 09:50:56)
- 監督として必要なものはほぼ全部持ってたのに一番大事な才能だけが皆無だったんだよなあま -- 名無しさん (2017-01-22 09:59:16)
- 「世界一音痴なソプラノ歌手」ことフローレンス・フォスターも人柄の良さから愛されていたしね。曰く「真似をした者もいたが、誰一人として人々の記憶には残らなかった…本人ほど真剣でなかったからだ」 -- 名無しさん (2017-05-11 23:04:33)
- エドはこんなにも映画を愛していたのになぜ神は才を与えなかったのか… -- 名無しさん (2017-05-11 23:38:56)
- 映画『エド・ウッド』は好きだよ。エド・ウッドが撮った映画はあんまり好きじゃないけど・・・ -- 名無しさん (2018-09-12 11:01:13)
- 才能も技術も名声も全てあったウェルズに最後は情熱だと言わせるのがこの映画。なんでエド・ウッドなのかというバートンの回答が熱い -- 名無しさん (2019-03-12 18:20:38)
- 自分がどんなに相手を好きでも、相手が自分を好きになるかどうかは別問題だからな -- 名無しさん (2019-04-02 18:32:02)
- AVGNことジェームズ・ロルフも「エドウッド映画は最悪だが、この『エドウッド』は名作。」「映画製作に限らず、夢を追う人を後押ししてくれる。」 -- 名無しさん (2019-12-11 16:28:43)
- ある外国の評論家が「エドの映画が史上最低の作品群だというのはいくら何でも言いすぎで、結構面白くて退屈知らず」と書いていたけど、この意見には大賛成。そりゃエドの意図通りの映画にはなっていないだろうが少なくとも「グレンとグレンダ」「怪物の花嫁」「プラン9」は指摘のとおり退屈はさせない。もし恐ろしい独裁者に「『プラン9』と『2001年』のどちらかを消滅させるので選択せよ」と命令されたらためらいなく「2001年」を消滅させるよ。 -- 名無しさん (2020-05-10 17:20:05)
- ↑他者批判はやめなよ。実際は嫌われ者(褒め言葉)と同意義語だと思う -- 名無しさん (2020-05-10 18:43:52)
- 死霊の盆踊りとか、手抜きとかじゃなくてガチで作ってあれなんだろうなってのが何か伝わってくるんだよね。映画に対する愛と情熱は本物 -- 名無しさん (2020-05-10 19:46:51)
- 本当にクソみたいな作品はそもそも映画を名乗るに値しないから。エド・ウッド作品はちゃんと映画を撮ろうとしてるんだよ。だけど最低なんだよ。 -- 名無しさん (2020-06-19 12:44:44)
- 同時期にエドウッド未満の映画なんて粗製濫造されてあったんだろかなと思うし、有名だから作品すべてが罵倒されている気がする。予算がないけど、夢をなんとか実現しようとしたスポ根な人生と考えると応援したくなる。ただそのバックボーンは、作品の評価に必ずもプラスにはならないけどね -- 名無しさん (2020-10-16 10:19:56)
- 予算はあっても仕事で作ってる味の無い駄作と比べると、予算はないけど作りたくて作ってるという熱があるだけで心に響く、ということに気づかせてくれる -- 名無しさん (2021-08-14 13:40:48)
- エドウッド本人は情熱的で気の良い善人、容姿もエロール・フリン似と言われる位には二枚目だったから人望もあった。…だからこそ肝心の才能が無くてもどこかで映画製作ができてしまい、傷口を拡げ続けることになってしまったというか。 -- 名無しさん (2021-10-28 15:39:56)
- 2↑老赤木の「情熱のある三流」の部類なのかな、それが幸か不幸かはわからないけれども -- 名無しさん (2022-10-16 00:09:10)
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