人間の証明

「人間の証明」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

人間の証明」(2023/12/29 (金) 10:59:58) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2011/06/01(水) 20:17:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね? ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、 谷底へ落としたあの麦藁帽子ですよ。 母さん、あれは好きな帽子でしたよ。 僕はあの時随分悔しかった。 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。 『人間の証明』とは、森村誠一の代表作であり、映画化を前提に角川春樹から依頼されて執筆した推理小説である。 [[松田優作]]主演の有名な映画の他に1978年、1993年、2001年、2004年にTVドラマ化されている。 【あらすじ】 4月27日、ニューヨークのハーレム出身の黒人男性が日本で刺殺された。 男の名はジョニー・ヘイワード。 彼は死に際に「&font(#ff0000){ストゥーハ}」と謎の言葉を呟いてから倒れており、 警察は彼が持っていた『西條八十の詩集』からそれが《&font(#ff0000){ストローハット=麦藁帽子}》であることを突き止める。 そしてそれと同じ頃、ある政治家の息子が通りがかった女性を轢き殺し、死体を海に始末してしまう。 その政治家の息子と黒人のジョニーには意外な繋がりがあったのであった……。   【主な登場人物】 ◆棟居刑事 映画版では松田優作が演じた主役刑事。フルネームは「棟居弘一良(むねすえ こういちろう)」。 普段は冷静で無口だが、自分の過去に関することには我を忘れて突っ走る。 幼少期に見ず知らずの女性である八杉恭子を米兵から助けようとした父親が彼らに殺されてしまい、 孤児として乞食のような暮らしをしていた過去を持つ。 ジョニー・ヘイワード殺人事件の担当刑事となるが、 それは彼にとって自分の辛い過去との対面に他ならなかった……。 その後『棟居刑事シリーズ』の主人公として数々の事件に遭遇するが、なぜか『人間の証明』とシリーズ作品両方を通しで演じた俳優はいない。 ◆横渡刑事 棟居刑事の相棒でジョニー・ヘイワード殺人事件の担当刑事。 何かと先に突っ走る棟居刑事とは違い、比較的穏和な性格。   ◆八杉恭子 この物語の鍵を握る人物で一流のファッションデザイナー。 泥まみれの人生の絶頂期を迎えていた彼女を襲った皮肉な運命とは……。 ◆郡陽平 八杉恭子の夫で有力な政治家。 映画版では三船敏郎が演じていたが、特別出演なので出番が少ない。 ◆郡恭平 郡陽平と八杉恭子の息子。 汚い政治家である父を嫌っているが、彼自身もあまり良い人間とは言えない。 八杉恭子の大事な麦藁帽子であり、陽平から独立して彼と二人で暮らすために彼女はデザインの勉強を始め、 遂に独立できる所までたどり着くが……。 ◆ジョニー・ヘイワード スペイン出身の黒人であり、ニューヨークのハーレムに住んでいたが、 何故か遠く離れた国である日本で何者かに殺されてしまう。 彼が日本へ訪れた理由とは?   ◆ウィリー・ヘイワード ジョニーの父親。 過去に3年間日本に滞在していた過去があるが、 この事がジョニーが日本へ来たことに関連しているのだろうか? ◆ケン・シュフタン刑事 ジョニーとウィリーの住居があるニューヨーク24番街の担当刑事。 ニューヨークへ合同捜査をしに来た棟居刑事の相方となるが、 彼は過去に棟居刑事の父親を殺した米兵達の一員であり、今回の事件の元凶と言える人物。 様々な悪事を行ってきた彼には因果応報な末路が待っている。   【主題歌】 「人間の証明」 映画版でジョニーを演じたジョー山中が歌った主題歌。 歌詞の内容は西條八十作の詩『帽子』を英語に訳したものである。   母さん、あの時、向こうから若い薬売りが来ましたっけね。 紺の脚絆に手甲をした、 そして拾おうとして、随分骨を折ってくれましたっけね。 けれど、とうとう駄目だった。 なにしろ深い谷で、それに草が、 背丈ぐらい伸びていたんですもの。 母さん、ほんとにあの帽子どうなったでしょう? その時傍らに咲いていた車百合の花は、 もうとうに枯れちゃったでしょうね、そして、 秋には、灰色の霧があの丘をこめ、 あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。 母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、 あの谷間に、静かに雪が積もっているでしょう。 昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、 その裏に僕が書いたY・Sという頭文字を、 埋めるように、静かに、寂しく。 #right(){帽子 西條八十} 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - え~と、八杉恭子は原作では教育評論家だし、シュフタン刑事は棟居とは終戦直後の対面のみなのでそこらへんは分けて説明した方がいいと思います。 -- 昼太郎 (2019-03-14 03:26:50) - 菱沼さんのオーダースタンプ -- 名無しさん (2019-09-08 07:42:53) - 因果応報のオンパレード… -- 名無しさん (2021-09-20 14:47:07) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/06/01(水) 20:17:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね? ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、 谷底へ落としたあの麦藁帽子ですよ。 母さん、あれは好きな帽子でしたよ。 僕はあの時随分悔しかった。 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。 『人間の証明』とは、森村誠一の代表作であり、映画化を前提に角川春樹から依頼されて執筆した推理小説である。 [[松田優作]]主演の有名な映画の他に1978年、1993年、2001年、2004年にTVドラマ化されている。 【あらすじ】 4月27日、ニューヨークのハーレム出身の黒人男性が日本で刺殺された。 男の名はジョニー・ヘイワード。 彼は死に際に「&font(#ff0000){ストゥーハ}」と謎の言葉を呟いてから倒れており、 警察は彼が持っていた『西條八十の詩集』からそれが《&font(#ff0000){ストローハット=麦藁帽子}》であることを突き止める。 そしてそれと同じ頃、ある政治家の息子が通りかかった女性を轢き殺し、死体を海に始末してしまう。 その政治家の息子と黒人のジョニーには意外な繋がりがあったのであった……。   【主な登場人物】 ◆棟居刑事 映画版では松田優作が演じた主役刑事。フルネームは「棟居弘一良(むねすえ こういちろう)」。 普段は冷静で無口だが、自分の過去に関することには我を忘れて突っ走る。 幼少期に見ず知らずの女性である八杉恭子を米兵から助けようとした父親が彼らに殺されてしまい、 孤児として乞食のような暮らしをしていた過去を持つ。 ジョニー・ヘイワード殺人事件の担当刑事となるが、 それは彼にとって自分の辛い過去との対面に他ならなかった……。 その後『棟居刑事シリーズ』の主人公として数々の事件に遭遇するが、なぜか『人間の証明』とシリーズ作品両方を通しで演じた俳優はいない。 ◆横渡刑事 棟居刑事の相棒でジョニー・ヘイワード殺人事件の担当刑事。 何かと先に突っ走る棟居刑事とは違い、比較的穏和な性格。   ◆八杉恭子 この物語の鍵を握る人物で一流のファッションデザイナー。 泥まみれの人生の絶頂期を迎えていた彼女を襲った皮肉な運命とは……。 ◆郡陽平 八杉恭子の夫で有力な政治家。 映画版では三船敏郎が演じていたが、特別出演なので出番が少ない。 ◆郡恭平 郡陽平と八杉恭子の息子。 汚い政治家である父を嫌っているが、彼自身もあまり良い人間とは言えない。 八杉恭子の大事な麦藁帽子であり、陽平から独立して彼と二人で暮らすために彼女はデザインの勉強を始め、 遂に独立できる所までたどり着くが……。 ◆ジョニー・ヘイワード スペイン出身の黒人であり、ニューヨークのハーレムに住んでいたが、 何故か遠く離れた国である日本で何者かに殺されてしまう。 彼が日本へ訪れた理由とは?   ◆ウィリー・ヘイワード ジョニーの父親。 過去に3年間日本に滞在していた過去があるが、 この事がジョニーが日本へ来たことに関連しているのだろうか? ◆ケン・シュフタン刑事 ジョニーとウィリーの住居があるニューヨーク24番街の担当刑事。 ニューヨークへ合同捜査をしに来た棟居刑事の相方となるが、 彼は過去に棟居刑事の父親を殺した米兵達の一員であり、今回の事件の元凶と言える人物。 様々な悪事を行ってきた彼には因果応報な末路が待っている。   【主題歌】 「人間の証明」 映画版でジョニーを演じたジョー山中が歌った主題歌。 歌詞の内容は西條八十作の詩『帽子』を英語に訳したものである。   母さん、あの時、向こうから若い薬売りが来ましたっけね。 紺の脚絆に手甲をした、 そして拾おうとして、随分骨を折ってくれましたっけね。 けれど、とうとう駄目だった。 なにしろ深い谷で、それに草が、 背丈ぐらい伸びていたんですもの。 母さん、ほんとにあの帽子どうなったでしょう? その時傍らに咲いていた車百合の花は、 もうとうに枯れちゃったでしょうね、そして、 秋には、灰色の霧があの丘をこめ、 あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。 母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、 あの谷間に、静かに雪が積もっているでしょう。 昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、 その裏に僕が書いたY・Sという頭文字を、 埋めるように、静かに、寂しく。 #right(){帽子 西條八十} 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,5) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - え~と、八杉恭子は原作では教育評論家だし、シュフタン刑事は棟居とは終戦直後の対面のみなのでそこらへんは分けて説明した方がいいと思います。 -- 昼太郎 (2019-03-14 03:26:50) - 菱沼さんのオーダースタンプ -- 名無しさん (2019-09-08 07:42:53) - 因果応報のオンパレード… -- 名無しさん (2021-09-20 14:47:07) #comment #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: