新桃太郎伝説

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&font(#6495ED){登録日}:2010/10/29(金) 16:57:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『新桃太郎伝説』は[[ハドソン]]から発売された[[スーパーファミコン]]用ゲームソフトである。 #Contents() *・概要 ジャンルは[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]。 [[ファミコン>ファミリーコンピュータ]]などの機種で桃太郎伝説1や2が展開されており、内容は2のリメイク((なお、『桃伝2』のエンディングでは「えんまサマから はじまった ももたろうクンの はなしは これで おしまいです」「もう にどと オニが にんげんを おそうことは ないでしょう!」とナレーターが言い切っており、意識したのかは不明だが、時系列的にこれ以後の作品で桃太郎の冒険や(ここの地獄の)鬼たちが悪さする話は本当に制作されてない。(「外伝」は桃太郎以外が主人公で敵対する鬼は別世界の鬼、「活劇」や「電撃」は新と同じく旧作のリメイク的内容。)))であるが、新桃太郎伝説単体でプレイしても特に問題はない。 #openclose(show=CM){ #center(){&bold(){&size(15){&color(#ffffff,#4169e1){バーイ、ハドソンッ!}}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){伝説の桃から生まれた…あ桃太郎~っ!!!!}}} &bold(){&size(30){新&br()&br()桃太郎&br()&br()伝説}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){今回は…&br()&br()何故か月から墜とされて、村人みんなに助けられ、&br()&br()行ってきますと鬼退治!&br()&br()スリの銀二と旅に出たぁ!!&br()&br()常識外れの立体マップ!!!}}} 斜め見おろしマップ &bold(){&size(15){ベベル・ビュウ・マップ}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){お供従えアクティブウォーク♪}}} キャラの速さで歩く &bold(){&size(15){アクティブ・ウォーキング・システム}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){年末の 発売待たずに ハドソンは}}} &bold(){&size(25){&color(#3cb371,#ffb6c1){今から見せちゃうっ~!!!!!}}} &bold(){&size(15){スーパーファミコン版}} &bold(){&size(35){新&br()&br()桃太郎&br()&br()伝説}} &bold(){&size(15){&color(#ffffff,#4169e1){買わなきゃ、ハドソン♪}}}} CMのノリは結局いつものハドソンであった…。} 『[[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]』の[[作中作]][[かと思った>○○かと]]人は[[こちらへ。>新桃太郎(こち亀)]] *・ストーリー 悪さをする[[地獄>地獄/冥府]]の「えんま様」をこらしめた桃太郎(以上初代『桃太郎伝説』参照)であったが、地獄ではそのえんま様に対する処遇が問われていた。 [[鬼>鬼(妖怪)]]の一匹「カルラ」は、地獄の王「伐折羅王」に取り入って、「えんま様」を失脚させ、更には[[月>月(天体)]]の「かぐや姫」を誘拐するよう進言。かぐや姫に危機が迫る。 それを聞かされ桃太郎はかぐや姫を助けに向かうため牛車に乗り込む かくして「桃太郎」は鬼の野望を阻止するために月へ向かうのだが…。 新桃太郎伝説の物語はここから始まる。 前作や前々作ではギャグ要素たっぷりの仕上がりになっていたが、今作はシナリオに力を入れており&bold(){なかなかにハードな仕上がり}になっている。 特に「明確に命を奪われる」シーンが存在するのは大きく異なる点である((過去作では桃太郎が「鬼をこらしめる」ことはあっても決して命は奪わなかったし、敵同士で命の遣り取りをすることもなかった。))。 「己が悟りを得て仏にいたる」[[宗教]]である上座部仏教と、「功徳を積み、衆生全てが救われる」宗教である大乗仏教の対立がテーマ。 &s(){……まぁ、上座部側が悪役な分、だいぶ偏見が入っているのはご愛嬌。} と言ってもところどころにえのっぴどぅー!な演出や桃太郎シリーズ恒例の&bold(){あのシーン}は健在。 *・主な登場人物 **&bold(){桃太郎と仲間たち} ・&font(#f09199){桃太郎} 我らが主人公。 今回も[[刀]]を片手に悪事を働く鬼達を懲らしめ、愛と勇気を伝えていく。しゃべらない。 お供は[[犬]]のポチ、猿のモンタ、キジのキーコ。 平均以上のステータスに豊富な術と立ち回りは何でもござれ。ただしやられると、たとえ仲間が残っていても[[ゲームオーバー]]なので注意。 本作は敵も強力だし、集中攻撃をしてくる敵も多いので。 ちなみに切り札であるろっかくの術を使うと「刀の鋭さ」があがるが、伐折羅王曰く「桃太郎の刀からは血の匂いがしない」ため、斬ってはいないらしい。 ・&font(#ffdc00){金太郎} 「桃太郎でねが!」 相撲の技を駆使してパワフルに戦う。体力・力共に申し分ないいわゆる戦士タイプ。 術は使えないが、体力を消費してステータス等に影響を及ぼす「すもう技」を使うことができ、ただの脳筋キャラでは終わっていない。 対ボス戦は特に重宝するが、特化型の特性上、一部ボス敵とは非常に相性が悪いのが難点。 天気の[[弱点]]は日照りで何も出来なくなってしまう。 ・&font(#008cff){浦島} 「桃太郎さん!頑張りましょう!」 術を駆使して補助回復。素早いが、体力・攻撃力は若干心許ないいわゆる賢者タイプ。 といっても高性能な武器がすぐに手に入るので、攻撃面では長い間頼りに出来る。 体が弱く、&bold(){苦手な天気は4つと仲間中最多}で、天候不良になると防御力が半分になる。 ・かぐや姫 月に住んでるお姫様。再び鬼に狙われるが終盤で……。 ・[[銀次>スリの銀次]] 桃太郎によって改心し実家の料亭を継いでいたが、桃太郎の危急を聞いて飛んできた。 最初の仲間だが、離脱する場面が多く正式な仲間になるのは桃太郎城が建ってからである。 10段になると[[盗み>盗む(技)]]を解禁し、資金・経験値・ドーピング用のアイテムを集めるのに活躍する。%%敵は勝手に攻撃して相手を倒してしまうお供%% 武器を4種類持てるが戦闘中に武器を「使う」ことができなかったり、ステータス的に今一歩劣る部分がある。 ・寝太郎 &bold(){ほとんど寝てる}。 実はステータスが非常に高く、起きた時には庇えば全員を庇い、攻撃も必ず会心の一撃になったりするのだが、起きる確率がかなり低く(1/16)扱いにくい。 &s(){[[寝言があれば・・・>ねむり(ポケモン)]]} 日照りになると永眠する。 ・でか太郎 雪が降っている北国の庵に住んでいるふんどし一丁の巨人。「アッポー」が口癖。庵の裏の池や塔の中のつづらを回収してくれるいい奴。 武器や防具を装備できないが、攻撃した時にダメージが1~攻撃力までのランダムになる((桃伝のダメージ計算はさくま本人がややこしいと言ってたレベル修正がかかる『2』などを例外として、大まかにDQ方式(攻撃力の半分-守備力の1/4=ダメージ数値の基本)なので、平均すると「でか太郎は攻撃力そのものはステータス通りだが、相手の守備を一切無視する。」というような仕様になる。))という特徴を持ち、 さらに空中の敵に対しても命中率が落ちないのは良い点((基本25%の確率で外れる。))。 しかしステータスが劣悪((低すぎるわけではないが、装備ができないので攻防ともに低くなる。))な上にほぼ上位互換のましら((ましらが使える特殊攻撃の中に「でか太郎の攻撃と同じ特性で敵全体を攻撃、しかもデメリット一切なし」というものがある。一応そちらは会心の一撃が出ないという特性を持つが、だから何だという程度。))がいるので・・・ ・はらだし はらだしは種族の名前で、本名は&bold(){里吉}。桃太郎の仲間になることを夢見ているが、きびだんごをトカゲのしっぽと勘違いして覚えている。 ヌルヌルした身体のため物理攻撃が一切効かず、しかも体力がずば抜けて高いので他人をかばうだけで活躍できる。 防御力も高いが先述の理由から無意味。 しかしレベルを上げていくと&bold(){体の一部を露出する}強力な術を使うこともできるので、何をさせるか悩みどころ。 戦闘中[[温泉]]旅行に行く事も出来る。 この他レベルを5ずつしか上げられない、専用の回復アイテム「はらだしのお茶」((他キャラが使うと逆にダメージを受ける。))を持つといった特徴も持つ。 ・えんま様 前回桃太郎に懲らしめられた。今回はその罰として失脚し、幽閉されるなど散々な目にあう。 苦境に立たされつつも桃太郎に教えられた愛と勇気は決して失わず、地獄の未来を憂いている。 デフォルトで2回行動が可能であり、ステータスも高く術も便利なものが揃う。[[バグ]]で&bold(){99回行動}までできる今作1、2を競うチートキャラ。 強いて欠点をあげるなら、術力の最大値が低めなことぐらいか。 えんまを慕う鬼達は幹部クラスで実力も高い。特に風神、雷神コンビは… ・あしゅら えんま様の懐刀と呼ばれる鬼。 知略に長け、希望の都では謎掛けで桃太郎達を苦しませるが、改心した後は味方になる。 癖のある術が多いものの攻撃・回復・補助全てこなせるためかなり便利。攻撃力と素早さも高く、防御力がやや低めなことを考慮に入れても使えるキャラ。 しかし分身の術に分身が倒されると人気が下がってしまうという欠点がある。&s(){分身なのに倒されてはいけないとはどういうことなのか・・・} といちやはあしゅらの術全てを使う事が出来ない。 ・風神 &font(#0000ff){「ぴゅるるるるぅー!」} えんま様の側近の一人。 カルラにえんま様の減刑をちらつかされたことで、再び桃太郎と戦う。 初登場時にはその風でパーティーメンバーを世界中のどこかに吹き飛ばしてしまう。 その後2度桃太郎と戦った後に、鬼側(というかカルラ)を見限ってえんま様を救出するために桃太郎の仲間になる。 例によって1段からの鍛え直しになるが、風神と雷神に関しては初期能力が非常に高いため装備さえ揃えてやれば即戦力になる。 仲間としては物理寄りの万能型。風神という名前の割に風系の術を中位までしか覚えないが、そこそこの回復術と桃太郎と同等以上の肉弾戦能力が頼りになる。 ・雷神 &font(#ff0000){「ぐゎらり!ぐゎらり!」} えんま様の側近の一人。 風神の親友で、彼と桃太郎一行との戦いに助太刀に現れる。 後に最初から風神とコンビを組んだ状態で桃太郎と再戦。この時の戦闘の厳しさは&bold(){ゲーム中最難関}とも言われる。&s(){術を封印可能な夜叉姫、あしゅら、ましらがいれば相当楽になるが} 戦闘後は風神と一緒に加入。 見た目の割に打撃力はいまいちだが、代わりに攻撃系の術のエキスパート。 素の状態でも雷系・炎系を使えるが、風神と一緒にパーティーにいると風系・波系の全体攻撃術まで使用可能になる。風系が風神よりも強いのまで覚えるというのはどうなんだ。 加えて技([[MP>MP(ゲーム用語)]])は全キャラ中トップクラスで、体力(HP)も意外なほど高いため術使いとしては異例のタフネスを誇る。 また二人で合体攻撃も使えるのだが、こちらは敵味方全体にダメージを与えてしまうため使い勝手は悪い。素直に術で攻撃しよう。 なお、このゲームはこいつのセリフ「ぐ&b(){ゎ}らり!」のためだけに&b(){「わの小文字」}という珍しいフォントがある。 ・夜叉姫 伐折羅王の娘である鬼姫様。本作では鬼と人間のハーフで、鬼三兄弟の末妹という設定である。 ダイダ王子、アジャセ王子の[[異母妹>腹違い/種違い]]で、桃太郎に力試しを挑んだ後、改心して仲間になる。 「お風呂に入るのに着物のままなんておかしいわよね!」 敵として戦うときには正に鬼の強さなのは『桃太郎伝説Ⅱ』同様で、削除された分身の術に代わって身に着けた流れ星の術((桃太郎のろっかくの術と同等の効果))が非常に強烈。油断しているとこの時点で体勢が一挙に崩されてしまうほど。 更に本気を出してステータスアップもオリジナル版同様のルーチンだが、こちらではテキスト上はどの程度上がったのかが ぼかされていたオリジナル版と違い、すべてのステータスを明確に「2倍」も強化するというあり得なさでプレイヤーを[[絶望]]に陥れた。 一方、仲間になってからの性能については残念ながら「敵幹部が仲間になると弱体化」のセオリーをくらってかなりの弱体化が施されてしまい、 流れ星の術の威力がさほどでもなくなってしまうことも相まって、劣化桃太郎といったポジションに収まっている((しかも、高段位で加入したオリジナル版と違い、1段からの育て直し。オリジナル版で使用可能だった分身の術も使えなくなっている。))。 懲らしめてから仲間に加入するまでの流れは『II』を踏襲しているが、オリジナル版では口調や物腰が女の子らしくしおらしくなるのに対して、 本作では戦闘前とあまり変わらず、ハキハキとした快活な口調のまま。 その代わり、本作では加入を快く受け入れてくれた桃太郎に対し、言いよどむ様に呼び捨てからさん付けに改めるようになっていて、[[ツンデレ]]度が少し上がった。 ・ましら サルの鬼。 自覚はないが音痴であり、ほほえみの村で大音量で歌を歌って村人たちに迷惑をかけていたが、桃太郎に負けて改心する。 武器を装備する事ができず、攻撃も[[鍵盤を3つ押し三和音を出して攻撃するという独特な攻撃方法>楽器(武器)]]で、音が出ない場合は何もしなかったことになる。 クセは強いが鍵盤による攻撃方法が最初から全て解禁されていることもあり、性能は非常に高い。唯一日照りに強い。 ・雪だるま 桃太郎に会うとおにぎりをくれる女の子。風鈴をあげると仲間になる。 一切の装備が出来ず攻撃も気まぐれで、そのどれもが敵はおろか味方にすら影響を及ぼすものばかり。 そのためまともな戦力としては期待できないが、極々マレに敵全体を一撃で葬る[[必殺技]]「1000本の氷の刃」を繰り出し、 &bold(){ザコはおろかボスすらも一撃で葬る必殺仕置き人と化す。} ・黒河童 桃太郎たちのアイテムを持ってとんずらしてしまう嫌な敵。 しかしきゅうりには目がなく、手持ちにあれば最優先で取っていき、きゅうりをかじってしばらく動けなくなり、きゅうりを食べてる間に倒すと仲間になる。 一切の装備が出来ず、攻撃する時はユキだるまと同様気まぐれな攻撃を行うが、多少の術を使う事が出来る。ただし攻撃を受けるとよく攻撃力が下がる。 ・福の神 桃太郎に会うと金をくれる神様。人気度が一定以上あれば、神々の里で仲間にできる。 本人曰く「自分がいればお金がたくさん手に入る」とのことだが、実際のところは&bold(){福の神が絶好調状態の時限定で}敵の落とすお金が2倍になる、というもの。 しかし術や特殊技を持たずステータスも低いため、戦力としては辛い。 一応全キャラ中最も絶好調になりやすいという長所はあるが……。 ・天邪鬼 桃太郎に会うとひねくれた願いの叶え方をしてくれる。 名前は鬼だが(一応)神様で、神々の里で要求してきたもの全てを見せると仲間になる。ただし&bold(){一つでも足りないと全て集め直し}。 一切の装備が出来ず、松竹梅特の4種類から選んでその中からランダムな攻撃を行う。 自パーティーにマイナス影響を及ぼすものも多いのでかなり使いにくい。特に、「特」を選ぶ時は覚悟したほうがよい。 能力は最低クラスな上にランダム攻撃のせいで不安定なので、パーティーには完全にお遊びで入れるキャラ。 ・貧乏神 こちらも神々の里で仲間になる。シリーズおなじみのお邪魔キャラだが、神様たちの中では唯一無条件で仲間になってくれる。 加入時には好きな名前をつけることができるのだが、この時「えのん」「えのっぴ」「えのもと」のいずれかにすると&bold(){加入時に一歩ごとにお金を落としてしまう}。 一応は隠し要素なのだが、当時は「ジャンプ放送局」の影響によりこれらの名前をつけるプレイヤーが多かったため全く隠れていなかった。 戦力としては「敵全体にダメージ&同時にお金を盗む」専用の術を覚えるため、上記の名前を避ければ逆に金儲け要員として働ける。 とはいえこの術の燃費が非常に悪い上に、ステータスも福の神よりやや下程度なので使えるキャラとは言い難い。 貧乏神のレベルを99段まで上げると… [[&font(#ff0000){キングボンビー}>キングボンビー]] へとまさかの進化を遂げ、一気にパワーUP…と思いきや、 装備品もつけられなくなり、術まで使えなくなるので実質的には弱体化してしまう。得意・苦手な天気が変わるだけ。 とはいえ&font(#ff0000){レベル99な時点でもう桃太郎達に敵はいないが…} ・といちや おなじみ道具とお金の預かり業を営む商人。 預けたお金が一定額を超えると、桃太郎の仲間になれば儲けられるのではないかと考えて自分を仲間にしないかと持ち掛けてくる。 ここで30000両を支払えば仲間の一員になる。 払うのはどの村のといちやでも構わず、また一度払えば城で自由に入れ替えられる。 というか一度条件を満たすと、仲間にしない限り&bold(){といちやを利用するたびに仲間にしろと迫ってくる}のでうざったいことこの上ない。お金があるならさっさと仲間にしてしまったほうがいい。 胴装備ができず脆いが、現在の仲間が使える術のうち一部を除く全てを使う事ができる。 ただし防御と道具使用以外の全ての行動で金を請求する上、特に術は性能に応じて額が高くなり高威力の術だと65535両しか持てないのに万とか請求する。がめつすぎる・・・ 補助系は比較的割安ではらだしの術も使えるため%%変質者になれば%%かなり活躍できる。 **&bold(){敵対する鬼達たち} ・&ruby(ばさらおう){伐折羅王} 地獄の鬼を統べる王様。部下(主にカルラ)の発言を真に受けちゃう王様。そのおかげでこっちは大変だよ…。 [[パラレル>パラレルワールド]]関係の『桃太郎伝説2』のラスボス・地獄王のポジションで、夜叉姫の父であるなど共通要素も多いが、『2』の地獄王とは大きく恰好が異なる((地獄王は極彩色の鎧に金棒持った割と王道の「鬼」だが、伐折羅王は黒い甲冑の戦国武将といった格好。))。 ・カルラ &font(#ff0000){ま さ に 外 道} 伐折王の腹心の部下。 上の者には媚びへつらい、下の者には容赦なし。鬼の鬼による鬼の為の世界をつくるべく、人間をひたすらに嫌っている。 その上、同族の鬼すらも自身の出世の道具としてしか見ておらず、邪魔するものを抹殺することに躊躇しない外道である。 なお、本作オリジナルキャラで『桃太郎伝説2』には登場しない。 ・ダイダ王子・アジャセ王子 夜叉姫の二人の兄。ダイダ王子は鬼と鬼子母神の間に生まれた純血、アジャセは月の民とのハーフ。 武に秀でたダイダ王子と知に秀でたアジャセ王子。 それぞれがこれからの地獄についての考えを持っているが、 出自の違いゆえの確執により、仲が良くない。 双方本作オリジナルキャラで『桃太郎伝説2』には登場しない。 ・酒呑童子 ・羅生門 ・三千世界 ダイダ王子直轄の鬼で、「三軍神」と呼ばれる。 あれ、これなんて3兄d(ry いずれも確かな[[漢]]達ばかりである。 なお、酒呑童子と羅生門は『桃伝(1)』からの続投((羅生門は「らしょうもんのオニ」名義))。 酒呑童子は三人の中では一番の後輩だが、直属の部下「四天王」を筆頭に将来有望な若い鬼たちを率いるリーダー気質で、直属ではないえんま様配下の鬼たちにすら一目置かれている。 羅生門は前作での桃太郎との戦いを通じてだいぶ友好的だが、桃太郎が鬼の未来を救えるのかを確かめるために敢えて再戦を挑んでくる。 三千世界は伐折羅王すら凌ぐと言われる最強の鬼。自らの力の強さを怖れて普段は誰も立ち入れない場所で隠棲しているらしいが……。 #region(close,開発中のウラ話) 三千世界は、当初は設定通りに(伐折羅王より前に戦うのに)伐折羅王より能力値を高くしていたのだが、そのせいで&b(){桃太郎たちのレベルがカンストしても倒せなくなった}。 &s(){加減しろ馬鹿} そのため本編では「手加減している」ということにして能力値を下げたという経緯がある。 実際に作中の三千世界本人も手加減したことを言及しており、本気を出したら桃太郎たちもカルラも勝てない相手だと思われる。 #endregion ・右魂鬼&左魂鬼 「うこんき」「さこんき」と読む。 カルラが自らの魂を分けて作り出した2体の分身。 そのためカルラの命令に忠実で、また倒されてもカルラ本人が生きている限り何度でも生み出せるとても厄介な存在。 #region(close,……だったのだが(終盤のネタバレ注意)) 桃太郎たちに一度倒された後に実際にカルラによって再生されたのだが、何故か彼らは桃太郎たちへの攻撃を行わず自ら消えてしまい、おまけにカルラの再生も受け付けなくなってしまった。 彼らがカルラの魂の分身であることから、恐らくは&b(){カルラに残っていた最後の良心のカケラの具現化}だったのではないかと推測されている。 そもそもカルラは自らのあまりの外道な振る舞いのせいで同族の鬼たちですら誰も従わなくなったため、その代わりの部下として生み出したのがこの分身たちである。 にも拘わらずその分身たちにすら否定され、いよいよカルラは完全に孤立することとなるのだった。 #endregion *・本作の魅力 **システム このゲームの魅力の一つとして、仲間の多さがある。 仲間は旅の途中でどんどん増えて&bold(){総勢19人}。 その中には、金太郎や浦島といった童話のヒーローからかつて懲らしめた鬼達まで様々である。 だが…当然能力もピンキリ。 安定した攻撃力・重装甲の金太郎や回復エキスパートの浦島はメンバー筆頭である。 その他にも仲間になるのは遅いがハイスペックなえんま様、癖はあるが強力な術使いのあしゅら等も候補。 しかし、あらゆる行動が料金制で所持金がガンガン減る「といちや」や、必ず会心の一撃を繰り出すが、そもそも行動出来る確率が1/16の「寝太郎」など、 アクが強いキャラも多い。 「ましら」も普通に使うには弱すぎる。が使い方を理解するとバランスが崩壊してしまう。 色物キャラの格差のみならまだしも、夜叉姫などストーリー上で重要なキャラでも格差が大きく、この点は嘆かれがち。 誰を使うも自由であり、安定したメンバーで旅を続けるも良し、妙なメンツで波乱の旅をするも良し(相当な苦行になるが)の自由度の高さが魅力である。 他にも戦闘時ランダムで天候が変わる「タクティカル・ウェザー・バトル」 キャラがマップ、村や都等で一列に並ばず自由に動き回る「アクティブ・ウォーキング」 と斬新なシステムが多い。 **登場キャラ 鬼側も鬼側でなかなか個性豊かなキャラばかりだが… そのなかでもカルラの&font(#ff0000){外道・鬼畜さ}は目に余る物がある。 ・桃太郎に鬼をけしかけて、鬼が負けるとその鬼を&font(#ff0000){処刑}する((桃太郎は懲らしめるだけで命は取らない。))。 ・人間界で起きた事態を&font(#ff0000){自分の都合の良いようにでっちあげて地位を高める}と共に、自分の思うがままに主君を欺き利用する。 ・&font(#ff0000){とある村での惨劇}((この[[ゲーム]]の[[トラウマ]]イベントとして名高く、「マジでカルラ死ねよ…」と思うプレイヤーも多かっただろう。)) など数えるとキリがない。 この世にゲームは数あれど、これほどの外道はなかなかいないのではないだろうか…。 ――ただし、実のところ、カルラとて生まれついての悪党だったわけではなく、確かな青雲の志をもっていた時期はあった。 しかしながら実力で大きく劣るカルラは段々とゆがんでいき、己の無力さを憎み、卑劣さでのし上がる道を選んでしまった。 その結果、最終的には全ての鬼達から見放されてしまう末路に((開発日記にも「悪いけど哀れな奴」といわれてしまうほど))。 このゲームの「ストーリー」のハードさはカルラによってもたらされる部分が大きい。 **プレイのハードさ 全体的に敵が強く、こちらの回復手段は限られるため、考え無しに突っ込むと大変まずいことになる((序盤にボス含め三連戦、途中まで削った後仲間を呼び体力全快、等))。 特に桃太郎が力尽きてしまうとゲームオーバーの為、うまく立ち回る必要がある。 また、要所要所に挟まるボス等も対処方を知らないと返り討ちになる場合が多く、一種の初見殺し。 特に物語中盤に挟まる風神雷神戦はかなりの難易度で[[トラウマ]]になりがち。 前述のとおり仲間キャラの格差も大きい上に、中盤でパーティーが強制で解散されるイベントがある。 離脱キャラの選択やパーティー編成をしっかりとしないと辛いことになるが、対策を練ればちゃんと勝てる辺り、バランスは言うほど悪くない。 すべての敵に一つ以上の特殊技を! のコンセプト通り、何の取り柄もなくただ殴ってくる敵は一種類しかいない。一番最初に出会うであろう赤鬼だけである。 能力が尖っていたり、序盤から「痛恨の一撃」を繰り出してきたり、技(MP)を吸い取ったり、回復用の食べ物を盗んだり……実にバラエティ豊か。 ただ、ハドソン製ソフトの宿命か…若干レスポンスが悪く、移動も遅く、ノーマル状態のエンカウント率が非常に高いため、 全滅→遠方から再開→やっとたどり着く→また全滅 などとなった時はストレスがマッハになる事請け合いである。 (バランスの悪さそのものは、開発期間が4か月しかなかったというやむに已まれぬ事情もあるのだが) しかし、操作性には難あれど、RPGとしては中々の完成度を誇る今作をプレイする価値は十二分にある。 ちょっとハードなゲームがプレイしたいという方は手に取ってみてはどうだろうか? *・余談 桃太郎シリーズはこれ以降「[[桃太郎電鉄>桃太郎電鉄シリーズ]]」の方にシフトしてしまったため、続編は出ていない… 伝説の続編やリメイク(移植)を望む声も大きいですよ!さくまさん! と思っていたら、何と「&bold(){&font(#ff0000){旧ハドソン側が桃太郎シリーズのプログラムを破棄してしまった}ため((時期は不明))、移植やリメイクはできない}」という事がさくまあきらのブログで明かされてしまった……。 &s(){一から作り直せばよいのでは?}   天の仙人 「ウヒャヒャヒャ…ウィキ篭りよ!何をそんなにあせっておる!」 「項目達を消すのではなく、追記と修正を伝えるのじゃ!あせることはない!」 「もう一度めいでんをこらしめてみせい!」 「ウィキ篭り、おまえなら出来るはずじゃ…ウヒャヒャヒャ…!」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ギャグや面白いパロディが売りだったのにカルラのせいで全てが台無しになった感が否めない。 -- 名無しさん (2014-03-01 11:01:09) - カルラに言いくるめられてるバサラ王は無能だと思う -- 名無しさん (2014-03-01 14:54:39) - 桃太郎版天外魔境 -- 天外魔境IIの項目はまだか。 (2014-09-13 18:29:49) - でもカルラの存在があってこそ、名作とよばれる所以でもあるんだよね -- 名無しさん (2014-09-18 00:23:23) - まぁ今のKONAMI見てると絶対無理だろうなぁ・・・ -- 名無しさん (2015-02-18 14:08:04) - 実際には「ただ殴るだけの敵」は赤鬼以外にもいる。ただし、そういう敵は同時期のザコ敵より攻撃力がズバ抜けて高いので、正しくは「“何の特徴もなく”ただ殴るだけの敵は赤鬼のみ」となる -- 名無しさん (2015-04-28 21:22:48) - ここまでキャラ性能差がピンキリなゲームも珍しい気がするわ・・・ -- 名無しさん (2015-11-13 11:39:04) - ガキの頃にプレイできて良かった。良い思い出だよ。 -- 名無しさん (2016-08-25 23:04:41) - ハドソンゲームの常でエンカウントや色々きついところもあるが、今やっても十分に楽しい傑作RPG -- 名無しさん (2016-11-07 19:12:34) - 鯉と銀次のおかげで基本的に金に困らないが装備を固めてもエンカ率が高くてキツいのと持ち金がといちやと合わせて13万と少しが限界なので終盤常に金欠という類を見ないゲーム -- 名無しさん (2018-07-19 21:02:00) - シナリオは素晴らしいのだが、テキストに「!!」が多用されすぎてて読んでてちと疲れるのが残念だ。リメイクが不可能なのが惜しいなあ -- 名無しさん (2019-01-05 21:11:09) - バサラ王が無能かと言われるとなあ、「鬼は嘘をつけない」という大前提があって、それが実際カルラ以外にはずっと通用していたわけでな -- 名無しさん (2019-06-24 19:23:35) - 荒らしコメントを削除 -- 名無しさん (2019-06-28 13:37:13) - 風神・雷神が仲間として微妙、という記述があったので修正。実際に使えばわかるけど普通に強いぞこいつら。 -- 名無しさん (2020-11-07 19:46:24) - ↑3無能ってよりも良くも悪くも武人気質な王って印象だったな ちなみに小説版ではカルラの悪行に気づき処刑しようとするもカルラの毒の刃によってあと一歩の所で返り討ちにされてしまうというオリジナル展開になってる -- 名無しさん (2020-11-07 20:34:23) - 自分はライブアライブのオディオ、スぺマリのディメーンとこの作品のカルラの3体と合わせて印象にかなり残った悪役なんだよなぁ シリアス展開は嫌いじゃないけど、それの反動かPS版無印桃太郎伝説はほぼほのぼの系になったという -- 名無しさん (2020-11-13 20:06:21) - そもそも最初から桃太郎シリーズとして作られた訳ではなく、文学性の高い作品をという志がまず先に合って、とっつきやすさを重視して桃太郎の世界観を載せたってのが真相だぞ。まあそのおかげでシリーズとしては賛否ある異色作になったのも事実ではあるが。 -- 名無しさん (2020-12-04 08:02:57) - ↑3 鬼の世界を統一するにもいろいろな苦労や辛いこともあって、そこを言いように付け込まれ、誰が悪いのか本当は理解できたけど認めたくないという心理状態に追い込まれてしまった結果があのあがきだったのではないかな -- 名無しさん (2020-12-04 08:05:21) - ちょっとクローンゲー的な続編を作りたいという気が起きたけど、あの面白さはさくまあきらさんしか出せないだろうしなぁ……。 -- 名無しさん (2020-12-04 09:59:49) - ライブアライブだってリメイク出来たんだ、これだってもしかしたら... -- 名無しさん (2022-08-25 00:50:29) - リメイクでも移植でもいいからまたやりたい・・・っていうかなんでswitchオンラインで出してくれないんですか・・・? -- 名無しさん (2022-08-25 01:05:29) - 鍵盤入力を知ってれば強すぎる技が揃ってるましらだが。「一々のコマンド入力が面倒くさい」という一点のおかげで絶妙にバランスが取れていたりする。ボス戦ならともかくザコ戦一回一回に入力面倒なんだわこれが -- 名無しさん (2022-11-22 20:26:08) - 仮に続編の企画があったとしても、エンディングのその後を考えるのが極めて難しいだろうしなぁ…何せ大団円で終わる訳じゃないし -- 名無しさん (2022-11-22 20:49:39) - 閻魔様唯一の弱点である技の少なさは和菓子でカバー出来るから自重しない限り欠点はないという。 -- 名無しさん (2023-04-09 08:57:46) - リメイクも移植も、「今までの形」でやってほしいという話なら、土居ちゃんがさくま氏に頭を下げて和解しないと無理。switch版の桃鉄のようになって良いリメイクだったら一応可能ではある。 -- 名無しさん (2023-04-09 11:46:29) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/10/29(金) 16:57:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『新桃太郎伝説』は[[ハドソン]]から発売された[[スーパーファミコン]]用ゲームソフトである。 #Contents() *・概要 ジャンルは[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]。 [[ファミコン>ファミリーコンピュータ]]などの機種で桃太郎伝説1や2が展開されており、内容は2のリメイク((なお、『桃伝2』のエンディングでは「えんまサマから はじまった ももたろうクンの はなしは これで おしまいです」「もう にどと オニが にんげんを おそうことは ないでしょう!」とナレーターが言い切っており、意識したのかは不明だが、時系列的にこれ以後の作品で桃太郎の冒険や(ここの地獄の)鬼たちが悪さする話は本当に制作されてない。(「外伝」は桃太郎以外が主人公で敵対する鬼は別世界の鬼、「活劇」や「電撃」は新と同じく旧作のリメイク的内容。)))であるが、新桃太郎伝説単体でプレイしても特に問題はない。 #openclose(show=CM){ #center(){&bold(){&size(15){&color(#ffffff,#4169e1){バーイ、ハドソンッ!}}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){伝説の桃から生まれた…あ桃太郎~っ!!!!}}} &bold(){&size(30){新&br()&br()桃太郎&br()&br()伝説}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){今回は…&br()&br()何故か月から墜とされて、村人みんなに助けられ、&br()&br()行ってきますと鬼退治!&br()&br()スリの銀二と旅に出たぁ!!&br()&br()常識外れの立体マップ!!!}}} 斜め見おろしマップ &bold(){&size(15){ベベル・ビュウ・マップ}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){お供従えアクティブウォーク♪}}} キャラの速さで歩く &bold(){&size(15){アクティブ・ウォーキング・システム}} &bold(){&size(15){&color(#3cb371,#ffb6c1){年末の 発売待たずに ハドソンは}}} &bold(){&size(25){&color(#3cb371,#ffb6c1){今から見せちゃうっ~!!!!!}}} &bold(){&size(15){スーパーファミコン版}} &bold(){&size(35){新&br()&br()桃太郎&br()&br()伝説}} &bold(){&size(15){&color(#ffffff,#4169e1){買わなきゃ、ハドソン♪}}}} CMのノリは結局いつものハドソンであった…。} 『[[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]』の[[作中作]][[かと思った>○○かと]]人は[[こちらへ。>新桃太郎(こち亀)]] *・ストーリー 悪さをする[[地獄>地獄/冥府]]の「えんま様」をこらしめた桃太郎(以上初代『桃太郎伝説』参照)であったが、地獄ではそのえんま様に対する処遇が問われていた。 [[鬼>鬼(妖怪)]]の一匹「カルラ」は、地獄の王「伐折羅王」に取り入って、「えんま様」を失脚させ、更には[[月>月(天体)]]の「かぐや姫」を誘拐するよう進言。かぐや姫に危機が迫る。 それを聞かされ桃太郎はかぐや姫を助けに向かうため牛車に乗り込む かくして「桃太郎」は鬼の野望を阻止するために月へ向かうのだが…。 新桃太郎伝説の物語はここから始まる。 前作や前々作ではギャグ要素たっぷりの仕上がりになっていたが、今作はシナリオに力を入れており&bold(){なかなかにハードな仕上がり}になっている。 特に「明確に命を奪われる」シーンが存在するのは大きく異なる点である((過去作では桃太郎が「鬼をこらしめる」ことはあっても決して命は奪わなかったし、敵同士で命の遣り取りをすることもなかった。))。 「己が悟りを得て仏にいたる」[[宗教]]である上座部仏教と、「功徳を積み、衆生全てが救われる」宗教である大乗仏教の対立がテーマ。 &s(){……まぁ、上座部側が悪役な分、だいぶ偏見が入っているのはご愛嬌。} と言ってもところどころにえのっぴどぅー!な演出や桃太郎シリーズ恒例の&bold(){あのシーン}は健在。 *・主な登場人物 **&bold(){桃太郎と仲間たち} ・&font(#f09199){桃太郎} 我らが主人公。 今回も[[刀]]を片手に悪事を働く鬼達を懲らしめ、愛と勇気を伝えていく。しゃべらない。 お供は[[犬]]のポチ、猿のモンタ、キジのキーコ。 平均以上のステータスに豊富な術と立ち回りは何でもござれ。ただしやられると、たとえ仲間が残っていても[[ゲームオーバー]]なので注意。 本作は敵も強力だし、集中攻撃をしてくる敵も多いので。 ちなみに切り札であるろっかくの術を使うと「刀の鋭さ」があがるが、伐折羅王曰く「桃太郎の刀からは血の匂いがしない」ため、斬ってはいないらしい。 ・&font(#ffdc00){金太郎} 「桃太郎でねが!」 相撲の技を駆使してパワフルに戦う。体力・力共に申し分ないいわゆる戦士タイプ。 術は使えないが、体力を消費してステータス等に影響を及ぼす「すもう技」を使うことができ、ただの脳筋キャラでは終わっていない。 対ボス戦は特に重宝するが、特化型の特性上、一部ボス敵とは非常に相性が悪いのが難点。 天気の[[弱点]]は日照りで何も出来なくなってしまう。 ・&font(#008cff){浦島} 「桃太郎さん!頑張りましょう!」 術を駆使して補助回復。素早いが、体力・攻撃力は若干心許ないいわゆる賢者タイプ。 といっても高性能な武器がすぐに手に入るので、攻撃面では長い間頼りに出来る。 体が弱く、&bold(){苦手な天気は4つと仲間中最多}で、天候不良になると防御力が半分になる。 ・かぐや姫 月に住んでるお姫様。再び鬼に狙われるが終盤で……。 ・[[銀次>スリの銀次]] 桃太郎によって改心し実家の料亭を継いでいたが、桃太郎の危急を聞いて飛んできた。 最初の仲間だが、離脱する場面が多く正式な仲間になるのは桃太郎城が建ってからである。 10段になると[[盗み>盗む(技)]]を解禁し、資金・経験値・ドーピング用のアイテムを集めるのに活躍する。%%敵は勝手に攻撃して相手を倒してしまうお供%% 武器を4種類持てるが戦闘中に武器を「使う」ことができなかったり、ステータス的に今一歩劣る部分がある。 ・寝太郎 &bold(){ほとんど寝てる}。 実はステータスが非常に高く、起きた時には庇えば全員を庇い、攻撃も必ず会心の一撃になったりするのだが、起きる確率がかなり低く(1/16)扱いにくい。 &s(){[[寝言があれば・・・>ねむり(ポケモン)]]} 日照りになると永眠する。 ・でか太郎 雪が降っている北国の庵に住んでいるふんどし一丁の巨人。「アッポー」が口癖。庵の裏の池や塔の中のつづらを回収してくれるいい奴。 武器や防具を装備できないが、攻撃した時にダメージが1~攻撃力までのランダムになる((桃伝のダメージ計算はさくま本人がややこしいと言ってたレベル修正がかかる『2』などを例外として、大まかにDQ方式(攻撃力の半分-守備力の1/4=ダメージ数値の基本)なので、平均すると「でか太郎は攻撃力そのものはステータス通りだが、相手の守備を一切無視する。」というような仕様になる。))という特徴を持ち、 さらに空中の敵に対しても命中率が落ちないのは良い点((基本25%の確率で外れる。))。 しかしステータスが劣悪((低すぎるわけではないが、装備ができないので攻防ともに低くなる。))な上にほぼ上位互換のましら((ましらが使える特殊攻撃の中に「でか太郎の攻撃と同じ特性で敵全体を攻撃、しかもデメリット一切なし」というものがある。一応そちらは会心の一撃が出ないという特性を持つが、だから何だという程度。))がいるので・・・ ・はらだし はらだしは種族の名前で、本名は&bold(){里吉}。桃太郎の仲間になることを夢見ているが、きびだんごをトカゲのしっぽと勘違いして覚えている。 ヌルヌルした身体のため物理攻撃が一切効かず、しかも体力がずば抜けて高いので他人をかばうだけで活躍できる。 防御力も高いが先述の理由から無意味。 しかしレベルを上げていくと&bold(){体の一部を露出する}強力な術を使うこともできるので、何をさせるか悩みどころ。 戦闘中[[温泉]]旅行に行く事も出来る。 この他レベルを5ずつしか上げられない、専用の回復アイテム「はらだしのお茶」((他キャラが使うと逆にダメージを受ける。))を持つといった特徴も持つ。 ・えんま様 前回桃太郎に懲らしめられた。今回はその罰として失脚し、幽閉されるなど散々な目にあう。 苦境に立たされつつも桃太郎に教えられた愛と勇気は決して失わず、地獄の未来を憂いている。 デフォルトで2回行動が可能であり、ステータスも高く術も便利なものが揃う。[[バグ]]で&bold(){99回行動}までできる今作1、2を競うチートキャラ。 強いて欠点をあげるなら、術力の最大値が低めなことぐらいか。 えんまを慕う鬼達は幹部クラスで実力も高い。特に風神、雷神コンビは… ・あしゅら えんま様の懐刀と呼ばれる鬼。 知略に長け、希望の都では謎掛けで桃太郎達を苦しませるが、改心した後は味方になる。 癖のある術が多いものの攻撃・回復・補助全てこなせるためかなり便利。攻撃力と素早さも高く、防御力がやや低めなことを考慮に入れても使えるキャラ。 しかし分身の術に分身が倒されると人気が下がってしまうという欠点がある。&s(){分身なのに倒されてはいけないとはどういうことなのか・・・} といちやはあしゅらの術全てを使う事が出来ない。 ・風神 &font(#0000ff){「ぴゅるるるるぅー!」} えんま様の側近の一人。 カルラにえんま様の減刑をちらつかされたことで、再び桃太郎と戦う。 初登場時にはその風でパーティーメンバーを世界中のどこかに吹き飛ばしてしまう。 その後2度桃太郎と戦った後に、鬼側(というかカルラ)を見限ってえんま様を救出するために桃太郎の仲間になる。 例によって1段からの鍛え直しになるが、風神と雷神に関しては初期能力が非常に高いため装備さえ揃えてやれば即戦力になる。 仲間としては物理寄りの万能型。風神という名前の割に風系の術を中位までしか覚えないが、そこそこの回復術と桃太郎と同等以上の肉弾戦能力が頼りになる。 ・雷神 &font(#ff0000){「ぐゎらり!ぐゎらり!」} えんま様の側近の一人。 風神の親友で、彼と桃太郎一行との戦いに助太刀に現れる。 後に最初から風神とコンビを組んだ状態で桃太郎と再戦。この時の戦闘の厳しさは&bold(){ゲーム中最難関}とも言われる。&s(){術を封印可能な夜叉姫、あしゅら、ましらがいれば相当楽になるが} 戦闘後は風神と一緒に加入。 見た目の割に打撃力はいまいちだが、代わりに攻撃系の術のエキスパート。 素の状態でも雷系・炎系を使えるが、風神と一緒にパーティーにいると風系・波系の全体攻撃術まで使用可能になる。風系が風神よりも強いのまで覚えるというのはどうなんだ。 加えて技([[MP>MP(ゲーム用語)]])は全キャラ中トップクラスで、体力(HP)も意外なほど高いため術使いとしては異例のタフネスを誇る。 また二人で合体攻撃も使えるのだが、こちらは敵味方全体にダメージを与えてしまうため使い勝手は悪い。素直に術で攻撃しよう。 なお、このゲームはこいつのセリフ「ぐ&b(){ゎ}らり!」のためだけに&b(){「わの小文字」}という珍しいフォントがある。 ・夜叉姫 伐折羅王の娘である鬼姫様。本作では鬼と人間のハーフで、鬼三兄弟の末妹という設定である。 ダイダ王子、アジャセ王子の[[異母妹>腹違い/種違い]]で、桃太郎に力試しを挑んだ後、改心して仲間になる。 「お風呂に入るのに着物のままなんておかしいわよね!」 敵として戦うときには正に鬼の強さなのは『桃太郎伝説Ⅱ』同様で、削除された分身の術に代わって身に着けた流れ星の術((桃太郎のろっかくの術と同等の効果))が非常に強烈。油断しているとこの時点で体勢が一挙に崩されてしまうほど。 更に本気を出してステータスアップもオリジナル版同様のルーチンだが、こちらではテキスト上はどの程度上がったのかが ぼかされていたオリジナル版と違い、すべてのステータスを明確に「2倍」も強化するというあり得なさでプレイヤーを[[絶望]]に陥れた。 一方、仲間になってからの性能については残念ながら「敵幹部が仲間になると弱体化」のセオリーをくらってかなりの弱体化が施されてしまい、 流れ星の術の威力がさほどでもなくなってしまうことも相まって、劣化桃太郎といったポジションに収まっている((しかも、高段位で加入したオリジナル版と違い、1段からの育て直し。オリジナル版で使用可能だった分身の術も使えなくなっている。))。 懲らしめてから仲間に加入するまでの流れは『II』を踏襲しているが、オリジナル版では口調や物腰が女の子らしくしおらしくなるのに対して、 本作では戦闘前とあまり変わらず、ハキハキとした快活な口調のまま。 その代わり、本作では加入を快く受け入れてくれた桃太郎に対し、言いよどむ様に呼び捨てからさん付けに改めるようになっていて、[[ツンデレ]]度が少し上がった。 ・ましら サルの鬼。 自覚はないが音痴であり、ほほえみの村で大音量で歌を歌って村人たちに迷惑をかけていたが、桃太郎に負けて改心する。 武器を装備する事ができず、攻撃も[[鍵盤を3つ押し三和音を出して攻撃するという独特な攻撃方法>楽器(武器)]]で、音が出ない場合は何もしなかったことになる。 クセは強いが鍵盤による攻撃方法が最初から全て解禁されていることもあり、性能は非常に高い。唯一日照りに強い。 ・雪だるま 桃太郎に会うとおにぎりをくれる女の子。風鈴をあげると仲間になる。 一切の装備が出来ず攻撃も気まぐれで、そのどれもが敵はおろか味方にすら影響を及ぼすものばかり。 そのためまともな戦力としては期待できないが、極々マレに敵全体を一撃で葬る[[必殺技]]「1000本の氷の刃」を繰り出し、 &bold(){ザコはおろかボスすらも一撃で葬る必殺仕置き人と化す。} ・黒河童 桃太郎たちのアイテムを持ってとんずらしてしまう嫌な敵。 しかしきゅうりには目がなく、手持ちにあれば最優先で取っていき、きゅうりをかじってしばらく動けなくなり、きゅうりを食べてる間に倒すと仲間になる。 一切の装備が出来ず、攻撃する時はユキだるまと同様気まぐれな攻撃を行うが、多少の術を使う事が出来る。ただし攻撃を受けるとよく攻撃力が下がる。 ・福の神 桃太郎に会うと金をくれる神様。人気度が一定以上あれば、神々の里で仲間にできる。 本人曰く「自分がいればお金がたくさん手に入る」とのことだが、実際のところは&bold(){福の神が絶好調状態の時限定で}敵の落とすお金が2倍になる、というもの。 しかし術や特殊技を持たずステータスも低いため、戦力としては辛い。 一応全キャラ中最も絶好調になりやすいという長所はあるが……。 ・天邪鬼 桃太郎に会うとひねくれた願いの叶え方をしてくれる。 名前は鬼だが(一応)神様で、神々の里で要求してきたもの全てを見せると仲間になる。ただし&bold(){一つでも足りないと全て集め直し}。 一切の装備が出来ず、松竹梅特の4種類から選んでその中からランダムな攻撃を行う。 自パーティーにマイナス影響を及ぼすものも多いのでかなり使いにくい。特に、「特」を選ぶ時は覚悟したほうがよい。 能力は最低クラスな上にランダム攻撃のせいで不安定なので、パーティーには完全にお遊びで入れるキャラ。 ・貧乏神 こちらも神々の里で仲間になる。シリーズおなじみのお邪魔キャラだが、神様たちの中では唯一無条件で仲間になってくれる。 加入時には好きな名前をつけることができるのだが、この時「えのん」「えのっぴ」「えのもと」のいずれかにすると&bold(){加入時に一歩ごとにお金を落としてしまう}。 一応は隠し要素なのだが、当時は「ジャンプ放送局」の影響によりこれらの名前をつけるプレイヤーが多かったため全く隠れていなかった。 戦力としては「敵全体にダメージ&同時にお金を盗む」専用の術を覚えるため、上記の名前を避ければ逆に金儲け要員として働ける。 とはいえこの術の燃費が非常に悪い上に、ステータスも福の神よりやや下程度なので使えるキャラとは言い難い。 貧乏神のレベルを99段まで上げると… [[&font(#ff0000){キングボンビー}>キングボンビー]] へとまさかの進化を遂げ、一気にパワーUP…と思いきや、 装備品もつけられなくなり、術まで使えなくなるので実質的には弱体化してしまう。得意・苦手な天気が変わるだけ。 とはいえ&font(#ff0000){レベル99な時点でもう桃太郎達に敵はいないが…} ・といちや おなじみ道具とお金の預かり業を営む商人。 預けたお金が一定額を超えると、桃太郎の仲間になれば儲けられるのではないかと考えて自分を仲間にしないかと持ち掛けてくる。 ここで30000両を支払えば仲間の一員になる。 払うのはどの村のといちやでも構わず、また一度払えば城で自由に入れ替えられる。 というか一度条件を満たすと、仲間にしない限り&bold(){といちやを利用するたびに仲間にしろと迫ってくる}のでうざったいことこの上ない。お金があるならさっさと仲間にしてしまったほうがいい。 胴装備ができず脆いが、現在の仲間が使える術のうち一部を除く全てを使う事ができる。 ただし防御と道具使用以外の全ての行動で金を請求する上、特に術は性能に応じて額が高くなり高威力の術だと65535両しか持てないのに万とか請求する。がめつすぎる・・・ 補助系は比較的割安ではらだしの術も使えるため%%変質者になれば%%かなり活躍できる。 **&bold(){敵対する鬼達たち} ・&ruby(ばさらおう){伐折羅王} 地獄の鬼を統べる王様。部下(主にカルラ)の発言を真に受けちゃう王様。そのおかげでこっちは大変だよ…。 [[パラレル>パラレルワールド]]関係の『桃太郎伝説2』のラスボス・地獄王のポジションで、夜叉姫の父であるなど共通要素も多いが、『2』の地獄王とは大きく恰好が異なる((地獄王は極彩色の鎧に金棒持った割と王道の「鬼」だが、伐折羅王は黒い甲冑の戦国武将といった格好。))。 ・カルラ &font(#ff0000){ま さ に 外 道} 伐折王の腹心の部下。 上の者には媚びへつらい、下の者には容赦なし。鬼の鬼による鬼のための世界をつくるべく、人間をひたすらに嫌っている。 その上、同族の鬼すらも自身の出世の道具としてしか見ておらず、邪魔するものを抹殺することに躊躇しない外道である。 なお、本作オリジナルキャラで『桃太郎伝説2』には登場しない。 ・ダイダ王子・アジャセ王子 夜叉姫の二人の兄。ダイダ王子は鬼と鬼子母神の間に生まれた純血、アジャセは月の民とのハーフ。 武に秀でたダイダ王子と知に秀でたアジャセ王子。 それぞれがこれからの地獄についての考えを持っているが、 出自の違いゆえの確執により、仲が良くない。 双方本作オリジナルキャラで『桃太郎伝説2』には登場しない。 ・酒呑童子 ・羅生門 ・三千世界 ダイダ王子直轄の鬼で、「三軍神」と呼ばれる。 あれ、これなんて3兄d(ry いずれも確かな[[漢]]達ばかりである。 なお、酒呑童子と羅生門は『桃伝(1)』からの続投((羅生門は「らしょうもんのオニ」名義))。 酒呑童子は三人の中では一番の後輩だが、直属の部下「四天王」を筆頭に将来有望な若い鬼たちを率いるリーダー気質で、直属ではないえんま様配下の鬼たちにすら一目置かれている。 羅生門は前作での桃太郎との戦いを通じてだいぶ友好的だが、桃太郎が鬼の未来を救えるのかを確かめるために敢えて再戦を挑んでくる。 三千世界は伐折羅王すら凌ぐと言われる最強の鬼。自らの力の強さを怖れて普段は誰も立ち入れない場所で隠棲しているらしいが……。 #region(close,開発中のウラ話) 三千世界は、当初は設定通りに(伐折羅王より前に戦うのに)伐折羅王より能力値を高くしていたのだが、そのせいで&b(){桃太郎たちのレベルがカンストしても倒せなくなった}。 &s(){加減しろ馬鹿} そのため本編では「手加減している」ということにして能力値を下げたという経緯がある。 実際に作中の三千世界本人も手加減したことを言及しており、本気を出したら桃太郎たちもカルラも勝てない相手だと思われる。 #endregion ・右魂鬼&左魂鬼 「うこんき」「さこんき」と読む。 カルラが自らの魂を分けて作り出した2体の分身。 そのためカルラの命令に忠実で、また倒されてもカルラ本人が生きている限り何度でも生み出せるとても厄介な存在。 #region(close,……だったのだが(終盤のネタバレ注意)) 桃太郎たちに一度倒された後に実際にカルラによって再生されたのだが、何故か彼らは桃太郎たちへの攻撃を行わず自ら消えてしまい、おまけにカルラの再生も受け付けなくなってしまった。 彼らがカルラの魂の分身であることから、恐らくは&b(){カルラに残っていた最後の良心のカケラの具現化}だったのではないかと推測されている。 そもそもカルラは自らのあまりの外道な振る舞いのせいで同族の鬼たちですら誰も従わなくなったため、その代わりの部下として生み出したのがこの分身たちである。 にも拘わらずその分身たちにすら否定され、いよいよカルラは完全に孤立することとなるのだった。 #endregion *・本作の魅力 **システム このゲームの魅力の一つとして、仲間の多さがある。 仲間は旅の途中でどんどん増えて&bold(){総勢19人}。 その中には、金太郎や浦島といった童話のヒーローからかつて懲らしめた鬼達まで様々である。 だが…当然能力もピンキリ。 安定した攻撃力・重装甲の金太郎や回復エキスパートの浦島はメンバー筆頭である。 その他にも仲間になるのは遅いがハイスペックなえんま様、癖はあるが強力な術使いのあしゅら等も候補。 しかし、あらゆる行動が料金制で所持金がガンガン減る「といちや」や、必ず会心の一撃を繰り出すが、そもそも行動出来る確率が1/16の「寝太郎」など、 アクが強いキャラも多い。 「ましら」も普通に使うには弱すぎる。が使い方を理解するとバランスが崩壊してしまう。 色物キャラの格差のみならまだしも、夜叉姫などストーリー上で重要なキャラでも格差が大きく、この点は嘆かれがち。 誰を使うも自由であり、安定したメンバーで旅を続けるも良し、妙なメンツで波乱の旅をするも良し(相当な苦行になるが)の自由度の高さが魅力である。 他にも戦闘時ランダムで天候が変わる「タクティカル・ウェザー・バトル」 キャラがマップ、村や都等で一列に並ばず自由に動き回る「アクティブ・ウォーキング」 と斬新なシステムが多い。 **登場キャラ 鬼側も鬼側でなかなか個性豊かなキャラばかりだが… そのなかでもカルラの&font(#ff0000){外道・鬼畜さ}は目に余る物がある。 ・桃太郎に鬼をけしかけて、鬼が負けるとその鬼を&font(#ff0000){処刑}する((桃太郎は懲らしめるだけで命は取らない。))。 ・人間界で起きた事態を&font(#ff0000){自分の都合の良いようにでっちあげて地位を高める}と共に、自分の思うがままに主君を欺き利用する。 ・&font(#ff0000){とある村での惨劇}((この[[ゲーム]]の[[トラウマ]]イベントとして名高く、「マジでカルラ死ねよ…」と思うプレイヤーも多かっただろう。)) など数えるとキリがない。 この世にゲームは数あれど、これほどの外道はなかなかいないのではないだろうか…。 ――ただし、実のところ、カルラとて生まれついての悪党だったわけではなく、確かな青雲の志をもっていた時期はあった。 しかしながら実力で大きく劣るカルラは段々とゆがんでいき、己の無力さを憎み、卑劣さでのし上がる道を選んでしまった。 その結果、最終的には全ての鬼達から見放されてしまう末路に((開発日記にも「悪いけど哀れな奴」といわれてしまうほど))。 このゲームの「ストーリー」のハードさはカルラによってもたらされる部分が大きい。 **プレイのハードさ 全体的に敵が強く、こちらの回復手段は限られるため、考え無しに突っ込むと大変まずいことになる((序盤にボス含め三連戦、途中まで削った後仲間を呼び体力全快、等))。 特に桃太郎が力尽きてしまうとゲームオーバーのため、うまく立ち回る必要がある。 また、要所要所に挟まるボス等も対処法を知らないと返り討ちになる場合が多く、一種の初見殺し。 特に物語中盤に挟まる風神雷神戦はかなりの難易度で[[トラウマ]]になりがち。 前述のとおり仲間キャラの格差も大きい上に、中盤でパーティーが強制で解散されるイベントがある。 離脱キャラの選択やパーティー編成をしっかりとしないと辛いことになるが、対策を練ればちゃんと勝てる辺り、バランスは言うほど悪くない。 すべての敵に一つ以上の特殊技を! のコンセプト通り、何の取り柄もなくただ殴ってくる敵は一種類しかいない。一番最初に出会うであろう赤鬼だけである。 能力が尖っていたり、序盤から「痛恨の一撃」を繰り出してきたり、技(MP)を吸い取ったり、回復用の食べ物を盗んだり……実にバラエティ豊か。 ただ、ハドソン製ソフトの宿命か…若干レスポンスが悪く、移動も遅く、ノーマル状態のエンカウント率が非常に高いため、 全滅→遠方から再開→やっとたどり着く→また全滅 などとなった時はストレスがマッハになる事請け合いである。 (バランスの悪さそのものは、開発期間が4か月しかなかったというやむに已まれぬ事情もあるのだが) しかし、操作性には難あれど、RPGとしては中々の完成度を誇る今作をプレイする価値は十二分にある。 ちょっとハードなゲームがプレイしたいという方は手に取ってみてはどうだろうか? *・余談 桃太郎シリーズはこれ以降「[[桃太郎電鉄>桃太郎電鉄シリーズ]]」の方にシフトしてしまったため、続編は出ていない… 伝説の続編やリメイク(移植)を望む声も大きいですよ!さくまさん! と思っていたら、何と「&bold(){&font(#ff0000){旧ハドソン側が桃太郎シリーズのプログラムを破棄してしまった}ため((時期は不明))、移植やリメイクはできない}」という事がさくまあきらのブログで明かされてしまった……。 &s(){一から作り直せばよいのでは?}   天の仙人 「ウヒャヒャヒャ…ウィキ篭りよ!何をそんなにあせっておる!」 「項目達を消すのではなく、追記と修正を伝えるのじゃ!あせることはない!」 「もう一度めいでんをこらしめてみせい!」 「ウィキ篭り、おまえなら出来るはずじゃ…ウヒャヒャヒャ…!」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ギャグや面白いパロディが売りだったのにカルラのせいで全てが台無しになった感が否めない。 -- 名無しさん (2014-03-01 11:01:09) - カルラに言いくるめられてるバサラ王は無能だと思う -- 名無しさん (2014-03-01 14:54:39) - 桃太郎版天外魔境 -- 天外魔境IIの項目はまだか。 (2014-09-13 18:29:49) - でもカルラの存在があってこそ、名作とよばれる所以でもあるんだよね -- 名無しさん (2014-09-18 00:23:23) - まぁ今のKONAMI見てると絶対無理だろうなぁ・・・ -- 名無しさん (2015-02-18 14:08:04) - 実際には「ただ殴るだけの敵」は赤鬼以外にもいる。ただし、そういう敵は同時期のザコ敵より攻撃力がズバ抜けて高いので、正しくは「“何の特徴もなく”ただ殴るだけの敵は赤鬼のみ」となる -- 名無しさん (2015-04-28 21:22:48) - ここまでキャラ性能差がピンキリなゲームも珍しい気がするわ・・・ -- 名無しさん (2015-11-13 11:39:04) - ガキの頃にプレイできて良かった。良い思い出だよ。 -- 名無しさん (2016-08-25 23:04:41) - ハドソンゲームの常でエンカウントや色々きついところもあるが、今やっても十分に楽しい傑作RPG -- 名無しさん (2016-11-07 19:12:34) - 鯉と銀次のおかげで基本的に金に困らないが装備を固めてもエンカ率が高くてキツいのと持ち金がといちやと合わせて13万と少しが限界なので終盤常に金欠という類を見ないゲーム -- 名無しさん (2018-07-19 21:02:00) - シナリオは素晴らしいのだが、テキストに「!!」が多用されすぎてて読んでてちと疲れるのが残念だ。リメイクが不可能なのが惜しいなあ -- 名無しさん (2019-01-05 21:11:09) - バサラ王が無能かと言われるとなあ、「鬼は嘘をつけない」という大前提があって、それが実際カルラ以外にはずっと通用していたわけでな -- 名無しさん (2019-06-24 19:23:35) - 荒らしコメントを削除 -- 名無しさん (2019-06-28 13:37:13) - 風神・雷神が仲間として微妙、という記述があったので修正。実際に使えばわかるけど普通に強いぞこいつら。 -- 名無しさん (2020-11-07 19:46:24) - ↑3無能ってよりも良くも悪くも武人気質な王って印象だったな ちなみに小説版ではカルラの悪行に気づき処刑しようとするもカルラの毒の刃によってあと一歩の所で返り討ちにされてしまうというオリジナル展開になってる -- 名無しさん (2020-11-07 20:34:23) - 自分はライブアライブのオディオ、スぺマリのディメーンとこの作品のカルラの3体と合わせて印象にかなり残った悪役なんだよなぁ シリアス展開は嫌いじゃないけど、それの反動かPS版無印桃太郎伝説はほぼほのぼの系になったという -- 名無しさん (2020-11-13 20:06:21) - そもそも最初から桃太郎シリーズとして作られた訳ではなく、文学性の高い作品をという志がまず先に合って、とっつきやすさを重視して桃太郎の世界観を載せたってのが真相だぞ。まあそのおかげでシリーズとしては賛否ある異色作になったのも事実ではあるが。 -- 名無しさん (2020-12-04 08:02:57) - ↑3 鬼の世界を統一するにもいろいろな苦労や辛いこともあって、そこを言いように付け込まれ、誰が悪いのか本当は理解できたけど認めたくないという心理状態に追い込まれてしまった結果があのあがきだったのではないかな -- 名無しさん (2020-12-04 08:05:21) - ちょっとクローンゲー的な続編を作りたいという気が起きたけど、あの面白さはさくまあきらさんしか出せないだろうしなぁ……。 -- 名無しさん (2020-12-04 09:59:49) - ライブアライブだってリメイク出来たんだ、これだってもしかしたら... -- 名無しさん (2022-08-25 00:50:29) - リメイクでも移植でもいいからまたやりたい・・・っていうかなんでswitchオンラインで出してくれないんですか・・・? -- 名無しさん (2022-08-25 01:05:29) - 鍵盤入力を知ってれば強すぎる技が揃ってるましらだが。「一々のコマンド入力が面倒くさい」という一点のおかげで絶妙にバランスが取れていたりする。ボス戦ならともかくザコ戦一回一回に入力面倒なんだわこれが -- 名無しさん (2022-11-22 20:26:08) - 仮に続編の企画があったとしても、エンディングのその後を考えるのが極めて難しいだろうしなぁ…何せ大団円で終わる訳じゃないし -- 名無しさん (2022-11-22 20:49:39) - 閻魔様唯一の弱点である技の少なさは和菓子でカバー出来るから自重しない限り欠点はないという。 -- 名無しさん (2023-04-09 08:57:46) - リメイクも移植も、「今までの形」でやってほしいという話なら、土居ちゃんがさくま氏に頭を下げて和解しないと無理。switch版の桃鉄のようになって良いリメイクだったら一応可能ではある。 -- 名無しさん (2023-04-09 11:46:29) #comment #areaedit(end) }

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