「日本人の知らない日本語」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「日本人の知らない日本語」(2022/08/15 (月) 00:40:36) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&font(#6495ED){登録日}:2012/03/27(火) 20:27:20
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
『日本人の知らない日本語』とは、日本語教師の海野凪子と漫画家の蛇蔵(女性)による[[漫画]]。
*【概要】
分類としてはエッセイ漫画に該当する。
日本語学校の教師を務める「なぎこ先生」の目線で、実際に起こった体験談を基に、日本語教育や異文化交流を取り上げている。
作者の職業柄様々な外国人が登場するのだが、&bold(){この人達が一癖も二癖もある面々ばかり}。
ついでに類は友を呼ぶのか、&bold(){日本人の面々も結構カオス}。
*【登場人物】
○&bold(){なぎこ先生}
本作の原案担当。日本語教師。
学生たちの素朴かつマニアックな質問や予測不可能な行動に日々奮戦する。
○&bold(){蛇蔵}
本作の漫画担当。
主に日本語学校の外での[[日本語]]に関する出来事について解説する。
海外在住した経験があり、当時受けたカルチャーショックなどを漫画のネタにできないか考えていた頃なぎこ先生と知り合い今に至る。
**【学生たち】
○&bold(){マリーさん}(フランス)
上品で実家が城という本物のマダムだが…&font(#ff0000){何と任侠映画マニア}。
「おひかえなすって!私マリーと申します」「水臭い事…お言いでないよ」「てめぇ、シカトすんな」
○&bold(){エレーンさん}(スウェーデン)
黒澤映画に憧れ留学してきた女性。スウェーデンにとって[[日本>日本国]]はまだまだ未開の国らしく「武士に斬られたらどうする!」と反対されたとか。
彼女も彼女で「武士には魂があって一般人には手を出さないんだから」と説得…
日本には[[忍者]]がいると信じてはばからない。
○&bold(){ジャックさん}([[イギリス]])
眼鏡をかけた黒人男性((ドラマ版では裸眼の白人男性という真逆の造形になっている))。
日本語超上級者の為質問も「『教えて頂けますか』と『教えて下さいませんか』の違いを教えて下さい」
「『さしつかえなければ』と『おそれいりますが』の違いを教えて下さい」とハイレベル。
ぶっちゃけ&bold(){日本語学校に通う必要が無いレベル}だが、日本語の更なる上達を望み通い続けている猛者。
…が、来日したての頃取引先の社長の娘さんに「おちちはございますか?」と聞いてしまい、&bold(){通報されかけた}らしい。
(正しくは「お父様はいらっしゃいますか?」)
○&bold(){趙さん}(中国)
やはり日本語上級者だが、中国の文化の為か大学院の教授へ書く手紙を詩のような文体で書く。
日本語初心者のダイアナさんに一目惚れ。
実家は大金持ち。
○&bold(){ルイくん}(フランス)
漫画好きの青年。「フランス南部にはセミが居ない」という理由で漫画によく書かれている「ミーンミーン」というオノマトペの意味が分からなかったらしい。
女子の間で大人気の美青年だが、
「日本の漫画を原文で読みたい」「日本に来ないと[[同人誌]]が手に入らない」「『輪』を使った言葉は『&font(#ff0000){写輪眼}』」と豪語するガチヲタ。
○&bold(){アリさん}(アラブ首長国連邦)
「使用人を含めた家の人に靴を買いたいがサイズも好みも分からない。&font(#ff0000){とりあえず全部買ってしまおう}」
「松坂牛に感動しました。あんなに美味しい物を毎日食べられる日本人が羨ましい」と語る大金持ち。
○&bold(){スティーブさん}([[アメリカ>アメリカ合衆国]])
&font(#ff0000){真っ赤なスーツ}に&font(#ffdc00){黄色いネクタイ}、日本語の意味が解らなくてもセリフは丸暗記という生粋のルパンマニア。
「話が面白くない」という意味で漫画のコケるポーズを大真面目に再現した。
○&bold(){金姉弟}(韓国)
やはりセレブな姉弟。日本のお正月を体験しようと試みるが…
☆門松→高いのでツリーで代用
☆しめ飾り→大掃除をしたら不要な物ばかりだったので物を増やすのは止めた!しめ飾りも買わない!
☆おせち→31日に買いに行ったら売り切れでした…諦めてケーキにしましょう
☆初詣→寒いから嫌
☆お年玉(年上→年下)かお年賀(年下→年上)かで姉弟が衝突した為相殺
#center(){結局何もしてない!}
姉の方は「日本語能力試験に合格しなければ帰国&結婚」と親に言われ授業後4時間の個人レッスン。弟と共に無事に日本語能力試験一級に合格した。
○&bold(){アントーニオさん}(イタリア)
皆さんの予想通り、&font(#ff0000){かなりのナンパ魔}。
だが「かわいらしい人」と言おうとして「かわいそうな人」とナンパし大失敗したらしい。
(本人曰く「おもしろい」→「おもしろそう」と同じパターンかと思ったらしい)
ちなみに日本に来た理由は意外にも&bold(){仏教の神髄を知るため}。
*【作品内容】
学生のカオスさが売りのためか、彼らの交流が本作の中心になっているが、
外国との文化の違いからくる誤解を解いたり、日本語の成り立ちや専門的知識を分かりやすく解説してくれたり、合間に日本語のクイズを入れたりするなど、
日本語に関するあらゆることも学べる作品となっている。
たとえば第3巻では日本語初心者に対する解りやすい話し方が載っている。
例:(1)[[「です」「ます」で話す>です・ます調]]
×「ここをグッと押せばいいんだよ」
○「ここを押します」
(2)漢語(音読み)ではなく和語(訓読み)を使う
×腹痛、朝食
○お腹が痛い、朝ごはん
(3)過度な敬語を使わない
×「恐れ入りますが、お名前をご記入頂けますか?」
○「お名前を書いて下さい」
(4)文章を短く
×「場所が変わったので後で地図を渡したいんですけど、今日って何時までいますか?」
○「場所が変わりました。後で地図を渡します。今日は何時までいますか?」
この他にも、海野凪子先生を含む教師陣の珍プレー、漫画家の蛇蔵(と飼い犬)の大暴走、蛇蔵の知り合いのドイツ人クレアさんの日本語成長記など、魅力が満載。
ちなみに第4巻では、各国の日本語学校へ取材した内容が中心となり、こっちはこっちでお国柄が反映された(?)カオスな授業が繰り広げられる。
*【テレビドラマ】
2010年7月15日から同年9月30日までテレビドラマが放送された。主演は仲里依紗((この作品が連続ドラマ初主演))。
原作のエピソードを基にしつつ、人情味のあるドラマとして作られている。
エンディング後の次回予告では「このドラマはフィクションです。言葉の説明には諸説あります。」というテロップが表示される。
追記・修正宜しくお願いします
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,6)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 三宅さんの嫁もこれに当てはまるな・・・・。 -- 名無しさん (2014-02-08 13:45:51)
- この漫画の影響で高校までおれは韓国のことをただの一つの国と思っとたわ -- 名無しさん (2014-04-30 20:42:55)
- ダイアナさん救急搬送回はマジで勉強になった -- 名無しさん (2021-09-06 20:28:01)
- 頭痛いの下りは、ダーリンは外国人の『抜かれるなら度肝がいいよね』くらい笑った -- 名無しさん (2021-09-06 22:20:21)
- 原作のブログも合わせて読むとより学べる -- 名無しさん (2021-09-07 00:29:02)
- 中学校の図書館にあったやつ -- 名無しさん (2022-08-15 00:30:49)
- 図書室ですね…まさに日本語を間違えた -- 名無しさん (2022-08-15 00:32:09)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2012/03/27(火) 20:27:20
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
『日本人の知らない日本語』とは、日本語教師の海野凪子と漫画家の蛇蔵(女性)による[[漫画]]。
*【概要】
分類としてはエッセイ漫画に該当する。
日本語学校の教師を務める「なぎこ先生」の目線で、実際に起こった体験談を基に、日本語教育や異文化交流を取り上げている。
作者の職業柄様々な外国人が登場するのだが、&bold(){この人達が一癖も二癖もある面々ばかり}。
ついでに類は友を呼ぶのか、&bold(){日本人の面々も結構カオス}。
*【登場人物】
○&bold(){なぎこ先生}
本作の原案担当。日本語教師。
学生たちの素朴かつマニアックな質問や予測不可能な行動に日々奮戦する。
○&bold(){蛇蔵}
本作の漫画担当。
主に日本語学校の外での[[日本語]]に関する出来事について解説する。
海外在住した経験があり、当時受けたカルチャーショックなどを漫画のネタにできないか考えていた頃なぎこ先生と知り合い今に至る。
**【学生たち】
○&bold(){マリーさん}(フランス)
上品で実家が城という本物のマダムだが…&font(#ff0000){何と任侠映画マニア}。
「おひかえなすって!私マリーと申します」「水臭い事…お言いでないよ」「てめぇ、シカトすんな」
○&bold(){エレーンさん}(スウェーデン)
黒澤映画に憧れ留学してきた女性。スウェーデンにとって[[日本>日本国]]はまだまだ未開の国らしく「武士に斬られたらどうする!」と反対されたとか。
彼女も彼女で「武士には魂があって一般人には手を出さないんだから」と説得…
日本には[[忍者]]がいると信じてはばからない。
○&bold(){ジャックさん}([[イギリス]])
眼鏡をかけた黒人男性((ドラマ版では裸眼の白人男性という真逆の造形になっている))。
日本語超上級者の為質問も「『教えて頂けますか』と『教えて下さいませんか』の違いを教えて下さい」
「『さしつかえなければ』と『おそれいりますが』の違いを教えて下さい」とハイレベル。
ぶっちゃけ&bold(){日本語学校に通う必要が無いレベル}だが、日本語の更なる上達を望み通い続けている猛者。
…が、来日したての頃取引先の社長の娘さんに「おちちはございますか?」と聞いてしまい、&bold(){通報されかけた}らしい。
(正しくは「お父様はいらっしゃいますか?」)
○&bold(){趙さん}(中国)
やはり日本語上級者だが、中国の文化の為か大学院の教授へ書く手紙を詩のような文体で書く。
日本語初心者のダイアナさんに一目惚れ。
実家は大金持ち。
○&bold(){ルイくん}(フランス)
漫画好きの青年。「フランス南部にはセミが居ない」という理由で漫画によく書かれている「ミーンミーン」というオノマトペの意味が分からなかったらしい。
女子の間で大人気の美青年だが、
「日本の漫画を原文で読みたい」「日本に来ないと[[同人誌]]が手に入らない」「『輪』を使った言葉は『&font(#ff0000){写輪眼}』」と豪語するガチヲタ。
○&bold(){アリさん}(アラブ首長国連邦)
「使用人を含めた家の人に靴を買いたいがサイズも好みも分からない。&font(#ff0000){とりあえず全部買ってしまおう}」
「松坂牛に感動しました。あんなに美味しい物を毎日食べられる日本人が羨ましい」と語る大金持ち。
○&bold(){スティーブさん}([[アメリカ>アメリカ合衆国]])
&font(#ff0000){真っ赤なスーツ}に&font(#ffdc00){黄色いネクタイ}、日本語の意味が解らなくてもセリフは丸暗記という生粋のルパンマニア。
「話が面白くない」という意味で漫画のコケるポーズを大真面目に再現した。
○&bold(){金姉弟}(韓国)
やはりセレブな姉弟。日本のお正月を体験しようと試みるが…
☆門松→高いのでツリーで代用
☆しめ飾り→大掃除をしたら不要な物ばかりだったので物を増やすのは止めた!しめ飾りも買わない!
☆おせち→31日に買いに行ったら売り切れでした…諦めてケーキにしましょう
☆初詣→寒いから嫌
☆お年玉(年上→年下)かお年賀(年下→年上)かで姉弟が衝突した為相殺
#center(){結局何もしてない!}
姉の方は「日本語能力試験に合格しなければ帰国&結婚」と親に言われ授業後4時間の個人レッスン。弟と共に無事に日本語能力試験一級に合格した。
○&bold(){アントーニオさん}(イタリア)
皆さんの予想通り、&font(#ff0000){かなりのナンパ魔}。
だが「かわいらしい人」と言おうとして「かわいそうな人」とナンパし大失敗したらしい。
(本人曰く「おもしろい」→「おもしろそう」と同じパターンかと思ったらしい)
ちなみに日本に来た理由は意外にも&bold(){仏教の神髄を知るため}。
*【作品内容】
学生のカオスさが売りのためか、彼らの交流が本作の中心になっているが、
外国との文化の違いからくる誤解を解いたり、日本語の成り立ちや専門的知識を分かりやすく解説してくれたり、合間に日本語のクイズを入れたりするなど、
日本語に関するあらゆることも学べる作品となっている。
たとえば第3巻では日本語初心者に対する解りやすい話し方が載っている。
例:(1)[[「です」「ます」で話す>です・ます調]]
×「ここをグッと押せばいいんだよ」
○「ここを押します」
(2)漢語(音読み)ではなく和語(訓読み)を使う
×腹痛、朝食
○お腹が痛い、朝ごはん
(3)過度な敬語を使わない
×「恐れ入りますが、お名前をご記入頂けますか?」
○「お名前を書いて下さい」
(4)文章を短く
×「場所が変わったので後で地図を渡したいんですけど、今日って何時までいますか?」
○「場所が変わりました。後で地図を渡します。今日は何時までいますか?」
この他にも、海野凪子先生を含む教師陣の珍プレー、漫画家の蛇蔵(と飼い犬)の大暴走、蛇蔵の知り合いのドイツ人クレアさんの日本語成長記など、魅力が満載。
ちなみに第4巻では、各国の日本語学校へ取材した内容が中心となり、こっちはこっちでお国柄が反映された(?)カオスな授業が繰り広げられる。
*【テレビドラマ】
2010年7月15日から同年9月30日までテレビドラマが放送された。主演は仲里依紗((この作品が連続ドラマ初主演))。
原作のエピソードを基にしつつ、人情味のあるドラマとして作られている。
エンディング後の次回予告では「このドラマはフィクションです。言葉の説明には諸説あります。」というテロップが表示される。
追記・修正宜しくお願いします
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,7)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 三宅さんの嫁もこれに当てはまるな・・・・。 -- 名無しさん (2014-02-08 13:45:51)
- この漫画の影響で高校までおれは韓国のことをただの一つの国と思っとたわ -- 名無しさん (2014-04-30 20:42:55)
- ダイアナさん救急搬送回はマジで勉強になった -- 名無しさん (2021-09-06 20:28:01)
- 頭痛いの下りは、ダーリンは外国人の『抜かれるなら度肝がいいよね』くらい笑った -- 名無しさん (2021-09-06 22:20:21)
- 原作のブログも合わせて読むとより学べる -- 名無しさん (2021-09-07 00:29:02)
- 中学校の図書館にあったやつ -- 名無しさん (2022-08-15 00:30:49)
- 図書室ですね…まさに日本語を間違えた -- 名無しさん (2022-08-15 00:32:09)
#comment
#areaedit(end)
}