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「H&K USP」(2023/07/06 (木) 19:17:43) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2012/02/16 Thu 13:55:50
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます
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#center(){&bold(){&size(17){&color(red){U}niversal &color(red){S}elfloading &color(red){P}istol}}}
#contents()
*【諸元】
|全長|194mm|
|銃身長|108mm|
|重量|720g|
|装弾数|15+1(9パラ)|
|使用弾薬|[[9mmパラベラム弾]]&br().357SIG弾&br().40S&W弾&br().45ACP弾他|
*【概要】
ドイツのH&K社が開発・製造・販売している自動拳銃。USPとはUniversal Selfloading Pistol(汎用自動拳銃)の頭文字である。
後述の理由からオーソドックスな技術を用いて作られたため、非常に高い精度と信頼性を誇り世界各国の特殊部隊で採用され、派生銃も数多く存在する。
*【開発まで】
H&K社は[[G3>H&K G3]]、[[MP5>H&K MP5]]、[[PSG-1>H&K PSG-1]]などのライフルやサブマシンガン所謂“長物”と呼ばれるジャンルにおいては非常に高い評価を得ていた。
しかしこと[[拳銃]]に関しての評価はお世辞にも良いとは呼べなかった。
これはH&K社が従来と異なる変わった機構を持つ拳銃を作るという[[変態企業]]、もとい困った社風を持つことに起因する。
そのためH&K社の拳銃は独特の技術を用いた拳銃が作られていた。
例を挙げると[[H&K VP70]]は&bold(){&font(#ff0000){世界で始めてポリマーフレームを採用した拳銃}}であった。
しかしこれは銃自体の性能が良くなかったためさっぱり売れなかった。
次に開発されたH&K P7は、「ジャムなし命中精度良し」と言われた完成度の高い銃であり、[[GSG-9]]に製式採用され隊員からも好評を得ていたほどであった。
しかし徹底的に訓練が行われる特殊部隊や銃器愛好家からは非常に高い評価を与えたのだが、スクイーズド・コッキング・システムと言う特殊な作動方式を採用したためにアクの強い拳銃であった。
また銃の構造上9パラより強力な弾薬を使用できなかったために銃器の一大市場であるアメリカでポピュラーな[[.45ACP>.45ACP弾]]を使うモデルを投入出来ず、一般受けしなかったのでやはり売れなかった。
そこでH&K社は冒険的な技術を用いた拳銃の制作という野心を捨て、既存の比較的枯れた技術を用いて拳銃を開発することを決心し開発されたのがUSPである。
*【特徴】
前述のようにUSPは基本的に既存の完成された技術で作られているため、メカニズムという点では際立った特徴はない。
しかしながら数多くの優れた特徴が存在する。
以下その特徴を挙げる。
・USPの開発が開始されていた1980年代の拳銃は、グロック社の[[グロック17]]が爆発的なヒットをしていた。&br()そのためS&WシグマやCZ100などポリマーフレーム、変則ダブルアクション撃発機構、ストライカー方式などグロックを意識あるいはそのままパk……参考にした拳銃がトレンドであった。&br()しかしUSPはポリマーフレームこそ採用したものの、グロックとは異なりコンベンショナル・ダブル・アクション激発機構と露出ハンマー式を採用し、オーソドックスなメカニズムを組み込んでいる。&br()このことによりH&K社の高い技術力も相まって高い精度と信頼性を得た。
・内部の部品を幾つか組み換えることで、使用弾薬と撃発機構を自由に変更できる。
・現在の拳銃では標準装備されるフレーム下部のアタッチメントレールを&bold(){&font(#ff0000){世界で始めて装備。}}(ただしP2000以前のモデルは独自規格)
・マガジンキャッチを従来のボタン式ではなくH&K社特有のレバー式を採用。&br()これにより左右の利き手を問わずマガジンを着脱出来る。
・銃器国家アメリカでの販売を意識していたため、基本的にはコルトガバメントに倣った操作方式だったが、マニュアルセイフティの有無、デコッキングレバーの有無、各種操作レバーの配置等顧客のニーズに仕様を合わせることが出来る。
*【派生銃】
:H&K USP|
元祖。オリジナルモデル。ドイツ連邦軍にP8として製式採用されている。実際にはこのオリジナルモデル内にも幾つか種類があるが割愛。
:H&K USPタクティカル|
銃身長を若干延長し、減音器を装着出来るようにネジを切ったモデル。
[[特殊作戦群(陸上自衛隊)]]に採用されているのもこのモデルと思われる。
:H&K USPコンパクト|
USPの銃身を切り詰めたモデル。
こちらもドイツ連邦軍にP10として採用された他に、ドイツ連邦警察の標準拳銃として採用されている。
:H&K USPコンパクト・タクティカル|
USPコンパクトをUSPタクティカル化したモデル。こちらは一般への販売は行われていない。
:H&K USPエキスパート|
USPをベースにした競技用の銃。
精度をより上げるため銃身長を延長している。
:H&K USPマッチ|
エキスパートと同じく競技用の銃。エキスパートとの違いは銃口に跳ね上がり防止用のウエイトを設けたこと。
:H&K P2000|
USPコンパクトを使用していたドイツ連邦の女性警官達が
太くて私達の手に収まらないという現場の声を聞き開発したモデル。
USPコンパクトとの最大の相違点はグリップを細身にしてバック・ストラップ(グリップ後部のちょっと膨らんだ部分)を交換出来るようにしたこと。
余談だがこのP2000、まだ数は少ないがどうも[[日本警察]]にも採用されている可能性がある。
それまで独自の規格のレールを銃身下部に設けていたがP2000からは一般的なレールになった。
:H&K P3000(H&K P30)|
P2000のグリップが今度は男性側から細くて手にフィットしないと言われ開発したモデル。実質USPの近代化モデル。
バック・ストラップだけでなく、サイド・パネルまで手のサイズに合わせて交換出来る様にしたモデル。
[[ジョン・ウィック>ジョン・ウィック(映画)]]がメインアームで愛用しているのはこれ。
:[[H&K MK23]]|
厳密には派生とは異なるかも知れないが記す。
USP開発中に米軍から特殊部隊用の新型拳銃の開発を依頼され、開発中のUSPタクティカルをベースにUSPと並行してに米軍の要求仕様に開発・変更したモデル。
詳しくは項目で。
日本ではMGS1での[[ソリッド・スネーク]]の愛銃としてやけに有名。
:H&K HK45|
USPタクティカルの.45口径モデルとMk.23の後継モデル。
*【二次元での活躍】
ゴツく拳銃らしい拳銃の恰好から多くの作品に登場する。
代表的なものはハリウッド的にはトゥームレイダーでアンジェリーナ・ジョリー演じるララ・クラフトが[[二丁拳銃>二丁拳銃/二挺拳銃]]として愛用している拳銃として有名。
コンパクトは「[[24 -TWENTY FOUR>24 -TWENTY FOUR-]]」の[[ジャック・バウアー]]の愛銃である。
アニヲタ的にはMGS2のタンカー編でスネークが眠らせたオルガから奪った銃または[[新世紀エヴァンゲリオン]]の旧劇場版で[[葛城ミサト]]が戦略自衛隊を相手に無双したとして有名(?)。
*【余談】
特徴で述べたレバー式マガジンキャッチ。実はこれ&bold(){&font(#ff0000){指に噛み付く。}}
え、どゆことかって?
簡単に説明するとマガジンを落とすためにレバーを押し下げるわけだが、この時指の皮がごくまれにレバーに挟まることがある。
手袋をすると問題無いらしいが素手だとこれ結構痛いらしく、海外では噛み付かれて思わず落としてしまったなんてこともあったらしい。
*【トイガン】
KSCからガスブロが数種類販売されています。
エッジの効いたスライド、グリップ内の安全装置等、なかなかリアルな造りになってます。
.45口径モデルは現時点ではここか海外のKWAくらいか。
[[東京マルイ]]からもエアコキ・電動ハンドガンとして販売されている。春夏秋冬問わず安定した射撃を求めるならこちらを。
ガスブロもフルサイズ、コンパクトモデル出ています。
エアコキ、電動ハンドガンは.40S&W、ガスブロは9mmモデルで販売中。
追記・修正はUSPに噛み付かれた人がお願いします。
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*【諸元】
|全長|194mm|
|銃身長|108mm|
|重量|720g|
|装弾数|15+1(9パラ)|
|使用弾薬|[[9mmパラベラム弾]]&br().357SIG弾&br().40S&W弾&br().45ACP弾他|
*【概要】
ドイツのH&K社が開発・製造・販売している自動拳銃。USPとはUniversal Selfloading Pistol(汎用自動拳銃)の頭文字である。
後述の理由からオーソドックスな技術を用いて作られたため、非常に高い精度と信頼性を誇り世界各国の特殊部隊で採用され、派生銃も数多く存在する。
*【開発まで】
H&K社は[[G3>H&K G3]]、[[MP5>H&K MP5]]、[[PSG-1>H&K PSG-1]]などのライフルやサブマシンガン所謂“長物”と呼ばれるジャンルにおいては非常に高い評価を得ていた。
しかしこと[[拳銃]]に関しての評価はお世辞にも良いとは呼べなかった。
これはH&K社が従来と異なる変わった機構を持つ拳銃を作るという[[変態企業]]、もとい困った社風を持つことに起因する。
そのためH&K社の拳銃は独特の技術を用いた拳銃が作られていた。
例を挙げると[[H&K VP70]]は&bold(){&font(#ff0000){世界で始めてポリマーフレームを採用した拳銃}}であった。
しかしこれは銃自体の性能が良くなかったためさっぱり売れなかった。
次に開発されたH&K P7は、「ジャムなし命中精度良し」と言われた完成度の高い銃であり、[[GSG-9]]に製式採用され隊員からも好評を得ていたほどであった。
しかし徹底的に訓練が行われる特殊部隊や銃器愛好家からは非常に高い評価を与えたのだが、スクイーズド・コッキング・システムと言う特殊な作動方式を採用したためにアクの強い拳銃であった。
また銃の構造上9パラより強力な弾薬を使用できなかったために銃器の一大市場であるアメリカでポピュラーな[[.45ACP>.45ACP弾]]を使うモデルを投入出来ず、一般受けしなかったのでやはり売れなかった。
そこでH&K社は冒険的な技術を用いた拳銃の制作という野心を捨て、既存の比較的枯れた技術を用いて拳銃を開発することを決心し開発されたのがUSPである。
*【特徴】
前述のようにUSPは基本的に既存の完成された技術で作られているため、メカニズムという点では際立った特徴はない。
しかしながら数多くの優れた特徴が存在する。
以下その特徴を挙げる。
・USPの開発が開始されていた1980年代の拳銃は、グロック社の[[グロック17]]が爆発的なヒットをしていた。&br()そのためS&WシグマやCZ100などポリマーフレーム、変則ダブルアクション撃発機構、ストライカー方式などグロックを意識あるいはそのままパk……参考にした拳銃がトレンドであった。&br()しかしUSPはポリマーフレームこそ採用したものの、グロックとは異なりコンベンショナル・ダブル・アクション激発機構と露出ハンマー式を採用し、オーソドックスなメカニズムを組み込んでいる。&br()このことによりH&K社の高い技術力も相まって高い精度と信頼性を得た。
・内部の部品を幾つか組み換えることで、使用弾薬と撃発機構を自由に変更できる。
・現在の拳銃では標準装備されるフレーム下部のアタッチメントレールを&bold(){&font(#ff0000){世界で始めて装備。}}(ただしP2000以前のモデルは独自規格)
・マガジンキャッチを従来のボタン式ではなくH&K社特有のレバー式を採用。&br()これにより左右の利き手を問わずマガジンを着脱出来る。
・銃器国家アメリカでの販売を意識していたため、基本的にはコルトガバメントに倣った操作方式だったが、マニュアルセイフティの有無、デコッキングレバーの有無、各種操作レバーの配置等顧客のニーズに仕様を合わせることが出来る。
*【派生銃】
:H&K USP|
元祖。オリジナルモデル。ドイツ連邦軍にP8として製式採用されている。実際にはこのオリジナルモデル内にも幾つか種類があるが割愛。
:H&K USPタクティカル|
銃身長を若干延長し、減音器を装着出来るようにネジを切ったモデル。
[[特殊作戦群(陸上自衛隊)]]に採用されているのもこのモデルと思われる。
:H&K USPコンパクト|
USPの銃身を切り詰めたモデル。
こちらもドイツ連邦軍にP10として採用された他に、ドイツ連邦警察の標準拳銃として採用されている。
:H&K USPコンパクト・タクティカル|
USPコンパクトをUSPタクティカル化したモデル。こちらは一般への販売は行われていない。
:H&K USPエキスパート|
USPをベースにした競技用の銃。
精度をより上げるため銃身長を延長している。
:H&K USPマッチ|
エキスパートと同じく競技用の銃。エキスパートとの違いは銃口に跳ね上がり防止用のウエイトを設けたこと。
:H&K P2000|
USPコンパクトを使用していたドイツ連邦の女性警官達が
太くて私達の手に収まらないという現場の声を聞き開発したモデル。
USPコンパクトとの最大の相違点はグリップを細身にしてバック・ストラップ(グリップ後部のちょっと膨らんだ部分)を交換出来るようにしたこと。
余談だがこのP2000、まだ数は少ないがどうも[[日本警察]]にも採用されている可能性がある。
それまで独自の規格のレールを銃身下部に設けていたがP2000からは一般的なレールになった。
:H&K P3000(H&K P30)|
P2000のグリップが今度は男性側から細くて手にフィットしないと言われ開発したモデル。実質USPの近代化モデル。
バック・ストラップだけでなく、サイド・パネルまで手のサイズに合わせて交換出来る様にしたモデル。
[[ジョン・ウィック>ジョン・ウィック(映画)]]がメインアームで愛用しているのはこれ。
:[[H&K MK23]]|
厳密には派生とは異なるかも知れないが記す。
USP開発中に米軍から特殊部隊用の新型拳銃の開発を依頼され、開発中のUSPタクティカルをベースにUSPと並行してに米軍の要求仕様に開発・変更したモデル。
詳しくは項目で。
日本ではMGS1での[[ソリッド・スネーク]]の愛銃としてやけに有名。
:H&K HK45|
USPタクティカルの.45口径モデルとMk.23の後継モデル。
*【二次元での活躍】
ゴツく拳銃らしい拳銃の恰好から多くの作品に登場する。
代表的なものはハリウッド的にはトゥームレイダーでアンジェリーナ・ジョリー演じるララ・クラフトが[[二丁拳銃>二丁拳銃/二挺拳銃]]として愛用している拳銃として有名。
コンパクトは「[[24 -TWENTY FOUR>24 -TWENTY FOUR-]]」の[[ジャック・バウアー]]の愛銃である。
アニヲタ的にはMGS2のタンカー編でスネークが眠らせたオルガから奪った銃または[[新世紀エヴァンゲリオン]]の旧劇場版で[[葛城ミサト]]が戦略自衛隊を相手に無双したとして有名(?)。
*【余談】
特徴で述べたレバー式マガジンキャッチ。実はこれ&bold(){&font(#ff0000){指に噛み付く。}}
え、どゆことかって?
簡単に説明するとマガジンを落とすためにレバーを押し下げるわけだが、この時指の皮がごくまれにレバーに挟まることがある。
手袋をすると問題無いらしいが素手だとこれ結構痛いらしく、海外では噛み付かれて思わず落としてしまったなんてこともあったらしい。
*【トイガン】
KSCからガスブロが数種類販売されています。
エッジの効いたスライド、グリップ内の安全装置等、なかなかリアルな造りになってます。
.45口径モデルは現時点ではここか海外のKWAくらいか。
[[東京マルイ]]からもエアコキ・電動ハンドガンとして販売されている。春夏秋冬問わず安定した射撃を求めるならこちらを。
ガスブロもフルサイズ、コンパクトモデル出ています。
エアコキ、電動ハンドガンは.40S&W、ガスブロは9mmモデルで販売中。
追記・修正はUSPに噛み付かれた人がお願いします。
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