風見志郎/仮面ライダーV3

登録日:2011/09/11(日) 18:55:55
更新日:2024/03/07 Thu 09:28:00
所要時間:約 6 分で読めます






「ダブルライダーの力と技を受け継いだ

仮面ライダーV3!!




ゲルショッカーから再編された悪の組織デストロンと戦う為に
立ち上がった新たなヒーロー…それが
仮面ライダーV3(ブイスリー)

である。




概要

この項目ではTV版の風見志郎と仮面ライダーV3について記述する。
リファインなどの設定は以下のリンク先参照。

演:宮内洋



【作品解説】

『仮面ライダー』シリーズ第2作。
プロローグはゲルショッカー壊滅後、束の間の平和を過ごす1号2号の前に現れた謎の軍団デストロン、そして彼らの後継者である新ヒーローV3の誕生から開幕した事でも明らかな通り、前作から直接連なる続編でもあった。1話と2話はダブルライダーとV3の主役交代劇を克明に描いており、そのキリのいい話数と合わせて『仮面ライダー』の99話と100話にして真の最終回、と言われたりする。
「超人気作の続編や後作はコケる」というジンクスを打ち破り、前作に負けない高い人気を獲得した。
お膝元の関西では最高視聴率38%というとんでもない数値を叩き出し(時代の変遷によるTVの立ち位置の変化もあるので当たり前な面はあるが)以降の歴代シリーズでもこの記録は未だに破られてない。
本作の成功は更なる仮面ライダーを生む契機にもなった。

26の秘密の解明や、数多くの大幹部と戦う等のイベント性豊かな作品である。
しかし当初は前作の強化策の一環で「仮面ライダー3号」が検討されており、前作で活躍した滝和也を3号に改造する予定であり、「ゲルショッカーにより重傷を負った滝を本郷猛自身が改造する」プロットまで完成していた。
だが、シリーズ化が決定された際に没となり、本作へ昇華された。

なお、滝を仮面ライダーにする案はその後もプロデューサーが検討を続けており、
ライダーマンが日の目を見る前は「仮面ライダー4号」に滝和也を宛てがった案が俎上に載せられていたとの事。
その後の滝の動向についてはテレビマガジンなどの当時の児童誌では「海外でデストロンの調査をしている」とテキストで説明されている。

1年放送の中で大まかに
  • 26の秘密、ドクトルG編(機械合成怪人編)
  • 結託部族編
  • ライダーマン編
の3つに区分され

放映期間中で最も盛り上がったのは主に夏の時期に展開された3人ライダー共闘編だろう。
行方不明となりがらも共闘を誓って姿を消したダブルライダーと生存の報せ、そして劇場版での初の共闘を果たし四国で展開されたドクトルGの企みを打破、そして第2の刺客キバ一族との戦いでは本郷猛・一文字隼人としての顔出し出演も果たすなど段階を踏んでいく夢のライダー3兄弟の勇姿は子供たちの心を揺さぶった。
この『前作ヒーローと現ヒーローの共演』が他番組に対してのセールスポイントとして、後年に至るまで影響を与えた。
このように、当時の児童達の興味を前作以上に集め、シリーズ最高のムーブメントを生み出した。
さらに仮面ライダーシリーズ最高視聴率である38%を記録している。
そして夏の暑い季節が過ぎ去ると共に1人孤独に苦戦し時に家族を想う風見志郎の姿が描かれたツバサ軍団編、そして結城丈二が登場する冷たい空気を孕んだライダーマン編と、季節に合わせて変わっているかのようなストーリー展開は印象的である。



風見(かざみ)志郎(しろう)

城南大学の学生で本郷猛の後輩。生年は1950年生まれと設定されている。やはり文武両道で本郷と同じく生化学部に在籍しスポーツも万能、特に器械体操では白い鳥人ビッグワンマットの白い豹とまで呼ばれる。本郷や一文字に負けず劣らずオートバイの腕にも秀でており、グランプリレーサーの育成を諦めないおやっさんの薫陶を受ける事も。
ゲルショッカー壊滅後に束の間の平和を破り出現した新組織デストロンの活動を目撃し、また同じ境遇の珠純子を自宅に匿ってしまった事からデストロン怪人ハサミジャガーの襲撃を受け両親と妹を殺されてしまう。
この時、激昂してデストロンへの復讐の為に自分を改造人間にして欲しいとダブルライダーに頼み込むが、本郷からは個人の復讐に力は貸せないと言われ、一文字は人間でなくなる事の苦しみを知ってほしくない気持ちから2人は申し出を拒否。
勿論、この時の風見はかなり渋って食い下がったが、最終的には2人の必死の説得に折れた。

しかし、デストロンのアジトに潜入したダブルライダーが改造人間分解装置の罠にかかり、
その危機を救おうと自身の身を挺して2人の庇った事で風見は瀕死の重傷を負う。
その命懸けの献身に応える為、死なせたくない延命の為にダブルライダーはデストロンのアジトの施設を使い、
風見志郎を改造した事で仮面ライダーV3が誕生した。

その後ダブルライダーの勇姿に胸を打たれ、個人の復讐という狭い視野を捨て「正義と平和、大勢の人々のために」
先輩ダブルライダーのように戦うことを決意する。

後に登場する「個人の復讐に固執する」かつての自分の写し身、結城丈二/ライダーマンとは対立しながらも嘗て自らがダブルライダーにされたように時に体を張り時に説得の言葉をかけ最終的に仲間となる。やがてダブルライダーのように命を懸けて人類を守り空に消えたライダーマンに仮面ライダー4号の称号を贈った。



【仮面ライダーV3】

風見志郎が変身した姿。
その身体には1号の技と2号の力が受け継がれており、さらに26の秘密と4つの死の弱点が備わっている。
変身ベルトはダブルタイフーンで変身ポーズをとり、かけ声の「変身、V3(ブイスリー)!」で変身が可能。(後半からはブイスリャアー!となる)
変身ポーズは2号から始まり1号のポーズで終わるなど、文字通り2人の後継者として折半されたシークエンスである。
また中盤よりこの変身ポーズを走行中のバイクに足をつけて立ち手放しで行うという危険度たっぷりのバリエーションも登場し、全国の少年は自転車でこぞって真似した。
赤と緑の明るいボディカラーのおかげで暗い画面でも確認しやすい。1号2号とは違い、ヒロイックさの増した姿を持つ。
モチーフはショウリョウバッタと設定されていたが、後年は雑誌等でトンボがモチーフだと記述されている。
ダブルライダーからは「勝利(Victory)」を意味する「V」と「ライダー3号」の「3」を合わせて仮面ライダーV3と命名されている。

本郷と一文字が早々に行方不明になってしまったため当初は自身の能力を把握しておらず、時に怪人に敗れながらもその力を実践の中で手探りで見つけていくのが序盤の「26の秘密編」である。
その中には後の後輩ライダーらの雛形になったと思われる能力もある。
例えば、肩の二枚のマフラーは実は伊達や酔狂でついてるわけではなく、滑空飛行能力のためである。(主題歌の歌詞にもあるのに未使用)
他には100万ボルトの電気を発生させ、敵にぶつける「V3サンダー」も持ち(劇中未使用)、攻撃・防御力、特殊能力面スペックにおいて先発のダブルライダーを遥かに上回る。

風見志郎の演者である宮内洋の強烈なキャラも相成って絶対無敵の個性溢れるイメージ著しいV3だが、現役時代は意外に一敗地に塗れた回数が多い。
これは序盤の26の秘密編が展開上、一度は怪人に敗れるプロセスが必要だった事や
風見志郎が完全にV3としての能力を使いこなせるようになった中・後期でも
  • 正面から力負けし、ダブルライダーやライダーマンの協力で倒せた
  • 空を飛ぶ相手に対し対抗策を有さず一度は敗れる
そして苦戦の末に怪人を倒す事がままあり、
飛行怪人やパワータイプ怪人は苦手である事がうかがえる。(ツバサ軍団との戦いの時はまだグラウディングマフラーの機能を把握してなかったんだよ多分
この辺は宮内洋御大の「やられの美学」も関わっており、「杉作のピンチに現れる鞍馬天狗の如く」
風見志郎や前半のV3で貯めに貯め…そして後半のV3が怪人を倒すカタルシスに繋がると「V3メモリアル」で語っている。
この辺りの葛藤は現役が担うため必要が無くなった客演時代ではその理不尽なヒーロー無双ぶりを発揮し、その時のイメージがファンに色濃く焼きついている…という辺りだと思われる。

客演時には後輩ライダーより目立つ事多し。
中でも『仮面ライダー(新)』でのメイン客演回の前後編のうち前編では、主役のスカイライダーを差し置いて変身し、戦闘を披露。おまけに変身シーンでは現役時代の1話のV3初登場シーンのオマージュ構図で現れ
その回のラストシーンを乗っ取るなどの偉業(?)を成し遂げた。何とこの回はスカイライダーが登場しない。
さらに後編では然りげ無く新技で怪人を撃破するなど大暴れ。
その大暴れぶりから※ご覧の番組は仮面ライダーV3ではありませんと一様に言われるほど有名であり、一見の価値あり。


《ハリケーン》

V3の専用マシン。
ダブルライダーが乗る新サイクロンの後継機として開発され、
当初はダブルライダー用4代目マシーンとして運用予定であった。(二台製造するつもりだったのか?)
V3が誕生した事で、彼に譲られた。スペックは新サイクロン号よりも一回り優れており、V3の愛車として活躍した。
ロケットブースターが装備されており翼を展開することで10時間の飛行が可能。
必殺技は空高く旋回し体当たりする「ハリケーンラストダッシュ」
ツバサ軍団との戦いで制空権を握れず苦戦するV3の最後の切り札として度々用いられ
ハリケーンを足場にして空中で2段ジャンプする「ビッグスカイパンチ」「ビッグスカイキック」などの技も誕生した。


《26の秘密》

デストロン怪人との戦いの中で、また立花藤兵衛との特訓などによって自身の能力を解明していった。
書ききれないので一部記述する。

  • ダブルタイフーン
変身ベルト。2つの風車が備えられており、右側の風車が1号の「技」左側の風車が2号の「力」を司る。

  • V3ホッパー
左腰のホルスターに収められたスティック状の偵察メカ。
打ち上げると500m上空に止まり、周囲10km四方を偵察できる。
捉えた映像は頭部の超感覚アンテナを通して受信され、複眼に映し出される。
逃げた怪人の居場所やアジトの探索に多用されていたが.その便利さ故に話の幅を狭めるため、ドクトルG死後出番が激減してしまった。
客演でも使用されなかったが、2023年に放送された法人向けICTサービス「QT PRO」のTVCMにダブルライダーと共に出演した際、半世紀の時を経て遂に使用。同サービスの大容量拠点間ネットワークサービスの利便性をアピールした。*1

すがやみつる版の漫画では禁断の直接攻撃が描かれている。

  • Oシグナル
額中央の部位から改造人間を察知する。

  • 特殊強化筋肉
特殊合成繊維製の筋肉。

  • レッドボーンパワー
胸の部位からエネルギーを集中させパワーを発揮。

  • 超触覚アンテナ
他のライダーとテレパシー会話が可能。

  • レッドランプパワー
ダブルタイフーンにあるレッドランプを作動させることでエネルギーを増幅させパワーアップする。

・細胞強化装置
両手を交差させる「クロスハンド」によって起動。一時的に肉体の頑強さを引き上げる。
この「クロスハンド」は初期は変身ポーズのプロセスに含まれていたらしく、新番組予告のV3や2話の風見の変身シーンではポーズを取った後にクロスハンドさせている。


《4つの死の弱点》

劇中では3つは明らかにされていないがその1つは逆ダブルタイフーンであり、膨大なエネルギーの放出の代わりに使用すると3時間の変身不能となりピンチに陥る

残り3つは児童誌などでは
  • 砂地が苦手
  • V3バリヤーで耐えられる電圧は100万ボルトまで
  • 深海1万メートル級の圧力には耐えられない

上記の通り26の秘密を上回る強力な威力を持つが逆にリスクも高くV3の弱点となり、ダブルライダーが最後の切り札として与えたと考察される。

また4つの弱点の存在が明かされる前の第3話にしてイカファイアが4つの弱点の1つである「砂地での戦いが苦手」そして「ダブルタイフーンの風車の回転を止められるとパワーダウンする」という弱点を突いて火葬(伝説の煙突)寸前にまで持ち込んでおり、仮面ライダー図鑑(Webサイト)などで関連が示唆されることもある。
残り2つはV3とは直接の関連はないが

  • 1万メートルの水圧に耐える強度を持った深海開発用カイゾーグ
  • 弱点どころか電気を自由自在に使いこなす改造電気人間

など、後輩たちの中に実質的に克服した仕様の改造人間がいたりする。



《必殺技》

V3キックを基本とした数多くの技を持つ。
1号の技と2号の力を併せ持ち、2人を超えたニューヒーローである事を強調するため、基本形から更に発展させた必殺キックを数多く持つ。

キック技



  • V3キック
  • V3きりもみキック
  • V3反転キック
  • V3きりもみ反転キック
  • V3回転キック
  • V3回転ダブルキック
  • V3フル回転キック(回転フルキック)
  • V3回転三段キック
  • V3フライングキック
  • V3スカイキック
  • ビッグスカイキック
  • V3マッハキック
  • ライダー遠心キック
  • V3スクリューキック
  • V3必殺キック
  • 必殺きりもみキック
  • V3ダブル反転キック(スカイライダー客演時)

その他

  • V3パンチ
  • V3トリプルパンチ
  • V3脱出パンチ
  • V3トリプルパンチ
  • V3チョップ
  • V3電撃チョップ(電熱チョップ)
  • V3きりもみチョップ
  • V3ボディアタック
  • V3ドリルアタック
  • V3ダブルアタック
  • 空中四の字固め(スカイライダー客演時に披露した新技)
  • ハリケーンラストダッシュ
  • 逆ダブルタイフーン(逆タイフーン)

非常に多い。時期によっては毎回違う技を繰り出している。
使用頻度は反転、きりもみ、フル回転(回転フル)辺りが比較的多く、このあたりが代表的な必殺技と見なされている。

設定は存在するがテレビ本編では使われていないもの

  • V3サンダー
  • V3フリーザーショット
  • V3火柱キック
  • レッドボーンリング
  • V3プロペラチョップ

いずれも設定のみは語られている「26の秘密」
ゲーム作品「仮面ライダー作戦ファイル2」や「バトライド・ウォー創生」などで映像化されている。




ゲーム作品でのオリジナル技

  • V3スクリュートリプルパンチ
  • V3ダブルスカイチョップ

【客演】

繰り返し述べたとおり、非常に多く、そのどれもが非常に濃い
客演時はザ・宮内 ザ・ヒーローといったテイストが極限まで強調され、登場するたびに番組ジャックの危機とか囃し立てられたりするのだが、戦闘では自分だけ突出しないように共闘するし見せ場は現役の後輩にちゃんと譲っている。

  • 『仮面ライダーX』
初めて先輩として登場。怪しいサングラスで夏場のおやっさんの講談を味わい深い表情で聞き入っていた。
その後はXライダーの危機を救うべく何度か登場しRS装置の設計図争奪戦でも貢献し、Xライダーの新たなる「大変身」に必要なマーキュリー回路をセットするなど大活躍。
いっちょ前に先輩風吹かせようとして軽く小突いた神敬介に「先輩こそ頑張れよぉ!」と思いっきりド突き返されて笑ったり気心の知れた兄弟のような仲の良さを見せているが、これは実際に演者同士が仲良しなのが映像上にも伝播した結果らしい。

  • 『仮面ライダーストロンガー』
マシーン大元帥を追ってエジプトから緊急来日。先輩の6人ライダーではいち早く怪しいにも程がある黒ずくめとサングラスで日本に帰国。デルザー軍団に苦戦するストロンガーを援護し、おやっさんに「日本に危機が迫った時、必ず帰ってくると約束しましたよね!」とかつての誓いを果たす。それを言ったのはナレーションの中江さんなんだけどね
意外と処世術と上下社会を生き抜く術に長けているらしい城茂は「あいつを倒せたのは風見先輩のおかげです!」「いやぁ僕の腕なんかまだまだですよ!」と大先輩を前にいたく謙遜し、風見も「茂くん」と一歩引いた呼び方になっていた。
そしてその後はどっこい生きてた上に謎の敬語になってた相棒のライダーマン/結城丈二と行動を共にし、時には磁石団長に敗れたりしながらも最終回まで活躍。栄光の7人ライダーとして日本を守った。
そして最終回のラストシーンでは何故かNGテイクの宮内ソロ版「戦え!仮面ライダーV3」がしめやかなバイクシーンで高らかに流れる放送事故など扱いはやはり良かった。

  • 『仮面ライダー(新)』
ネオショッカーのムササベーダー兄弟を追って帰国(同怪人がカナダ所属などで恐らく同国からの帰参と思われる)
スカイライダー1人では防げなかった「X作戦」と「Y作戦」の2面作戦を協力して粉砕し、戦闘ではスカイライダーと抜群のコンビネーションを見せた。
この時は変身後のみの出演なのだが、当時「Gメン75」の撮影で忙しかった合間を縫って宮内御大が声を当ててくれるというサプライズがあった。(同様の展開を期待したのかスカイライダー強化の特訓回でもV3の台詞が多いのだが、残念ながらこちらは無理だったようである)
その後、ボルネオで暴れていたタコギャングを追って帰国。この時はじめて新命明みたいな服装で素顔の風見志郎としても出演し、筑波洋を出会いかしらに怪鳥音と共に投げ飛ばすなど奇行に走りつつと共闘する。同エピソードは前後編で前編では主役のスカイライダーが変身せずに最後にV3が変身するという驚きの構成であり、更に後編では流石にスカイライダーは登場した久方ぶりのバイク手放し運転を大好きな火薬が弾ける爆炎の中で行うなど大暴れ。
追ってきたタコギャングをスカイライダーに任せ自身はマントコングと激闘。現役時代は押し負ける傾向があったパワータイプの怪人相手に一歩も引かず、空中4の字固めでちゃんと地面を手で叩いてギブアップ要求してコングがひっくり返そうとしたりやV3ダブル反転キックで撃破し先輩としての勤めを果たした。その後爽やかな笑顔で筑波洋に何故か腹パンし日本の平和を託し去っていった。

  • 『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」
バダンの企みを察知して日本に駆けつける。素顔の風見志郎としても出演し、顔出しのオリキャス出演陣の中では1番の先輩であるため変身後も9人ライダーを取りまとめるリーダー的立場も兼ねている。
同じくオリキャス出演した結城丈二とはストロンガーの時のような謎敬語もなく互いに対等な口調に戻って会話しているため安心したファンも多いとか。
姉をバダンに殺され復讐に燃えるZX/村雨良を同じ家族を悪に奪われた立場としてかつての結城に対するように説得。一度は復讐に生きようとした自身や仲間たちの身の上を話して村雨の心を解き、生身の体を失っても平和と正義、人々の自由のために戦う戦士、すなわち『仮面ライダー』の心を芽生えさせた。
この一件は村雨にとってとても大きかったらしく、最終局面では「俺の体は今日のためにあった事をあなたが教えてくれた!」と感謝の言葉を述べた。
今までどこかぎこちなさと不慣れさを感じた風見先輩の後輩関係としては初めてと言っても過言ではないほど健全な師弟関係であり、この2人の共通点に由来して一部のゲームでは「昭和の赤い仮面!」という専用のチームボーナスがついたりする、





【最近の客演】


仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

ライダートーナメントのチーム戦でスーパー1BLACKと共にディケイドチームと対戦。
V3スクリューキックで小野寺クウガを撃破しディケイドを追い詰める等の活躍を見せるが、イリュージョンによるトリプルディメンションキックに敗れてしまう。
終盤はハリケーンに乗って歴代ライダーと共に参戦し、大ショッカーの怪人や戦闘員を一掃して野望を打ち砕いた。


オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

仮面ライダーの歴史が消され消滅したと思われたが、人々のライダーへの想いによって復活。
歴史ライダーと共にショッカー首領に立ち向かい、岩石大首領戦ではハリケーンに乗って「オールライダーブレイク」で悪の野望を打ち砕いた。

この映画ではV3や快傑ズバットの声を宮内洋本人が担当している。
ライダーや宮内ファン歓喜である。


MOVIE大戦MEGA MAX

伝説の7人ライダーとして登場。
ライダーマンとのコンビを見られる。
声は田中大文が担当。
※リンク先参照。



【PS2 仮面ライダー 正義の系譜

1972年のゲルショッカーと戦っていた頃の本郷や一文字、そして未来のBLACK、アギトが競演。
風見と結城は1974年1月の時系列で登場する。
1972年当時の本郷にとって後輩の風見が仮面ライダーになっていたことは信じられない事実であり、タイムパラドックスが起こるのを恐れた志郎はその詳細を語ろうとせず「細かい話は後回しに」とお茶を濁した。
恩師を救えず自分の無力を嘆くライダーマンに「悪と戦うために必要なのは力ではなく心」と解き、未だ最後の葛藤を抱える結城の背中に「待ってるぞ」とだけ告げる。(プルトンロケットは放送日に沿うなら2月2日であり、本ゲームの時系列からは1ヶ月後〜数週間後)
全てが終わった後は田所博士による時空転移の影響で変異空間での戦いの記憶=ゲーム内での戦いの記憶は消えてしまうが、志郎もまた仮面ライダーになる運命だったのかもしれない。
こうしたゲームの挿話を思い出しながら、『V3』第1話を見直すと面白いかも。



「俺は今日限り人間である事を捨てる!」

「復讐の鬼となって、親父たちの仇は必ず取る!」

「仮面ライダー!お願いだ俺を…俺を改造人間にしてくれ!!」


「風見、お前の気持ちはよく分かる。しかし個人の復讐の為に力は貸せない」

「人間でありながら人間でない。その苦しみは私たち2人だけで十分なんだ」

「…戦うのは、俺たちがやる」

「風見、お前の身の上に何かあれば、それこそ亡くなったご両親や妹さんも浮かばれまい…」


仮面ライダーV3/風見志郎は改造人間である。
謎の秘密組織デストロンに重症を負わされたが
仮面ライダー1号・2号によって改造手術を受け、仮面ライダーV3として蘇った。


「これは僕の悲しみの姿だ!こうしてしか生きられなかった憎しみの姿だ!」

「結城くん。改造人間として、この苦しみ…悩みは君にも分かるはずだ」

「個人の復讐は忘れるんだ!」


ライダーマンの魂よ安らかに眠れ。
そう心に祈りながら、V3は怒りを込めてデストロンに立ち向かっていくのだった。



「ZX、俺たちは仲間だ!」
「君らは一体…」
「悪の組織のために改造された、仮面ライダーさ!」
「仮面ライダー…」


「正直言って驚きました。俺と同じ境遇にさせられた人間が9人もいるなんて」

「君と同じ悲しみや苦しみを持っている。皆、一度は君と同じように復讐に燃えたんだよ

「一度は?」



今はただ、我々の力が必要とされる限り、戦い続けるだけさ…







志郎
「俺の項目の追記修正も知らんとは、お前もそう対した奴ではないな!」

この項目が面白かったなら……\ブイスリャ-!/

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最終更新:2024年03月07日 09:28

*1 このCMは他にも昭和ライダーへの愛情溢れる演出が多数盛り込まれているので、昭和ライダーファンの方々は是非チェックしてみよう