超速変形ジャイロゼッター

登録日:2021/02/20 Sat 23:14:00
更新日:2024/02/04 Sun 22:58:58
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超速変形ジャイロゼッターとは、2012年~13年にアーケードゲームを中心に展開されていたメディアミックスのロボットコンテンツである。
アニメ版及び登場人物に関しては個別記事があるためそちらを参考にしてほしい。

ジャイロゼッターとは

人工知能を備え、子供でも運転できる安全性や操作性を備えた「エーアイカー(AIカー)」を、ある目的のためにロボットに変形できるようにしたマシンのことである。

架空の自動車メーカーであり、アニメでの主人公側にあたる「アルカディア」、同じく架空のメーカーであり、敵側にあたるゼノンのほか、国内の名だたる自動車メーカーの車両が登場している。但し、ホンダについては一切登場しない*1

ロボット物のお約束ともいえるが、合体機構を搭載したジャイロゼッターも存在する。中には、多数の重機が合体したジャイロゼッターなんかも。

車以外にもごくわずかであるが戦艦や爆撃機、機関車等に変形する機体も存在する。

ロボットのデザインはさまざまなデザイナーが参加しており、純粋にかっこいいロボットから可愛らしい女性型、さらにはキワモノまで多種多様。
アニメの登場人物も好評で、キャラメカ問わずデザインはジャイロゼッターの魅力の1つともいえよう。
ジャンプ関連、スクエニ関連であの大御所なんかも…

アーケードゲーム

アニメ、漫画、3DSゲームなど、さまざまな展開が行われていたが、メイン展開としては、スクウェア・エニックスが開発したアーケードゲームである。

ゲームでは「ドライブモード」と「バトルモード」に分かれる。
「ドライブモード」では対戦相手とレースを行いながら、アイテムを獲得していく。
シフトキーを上げることで、「ブースト」してスピードアップも可能。
良くも悪くも操作感が実物の車に近く、子供には慣れづらい、という声もあったが…

「バトルモード」では、操作キャラクターとサブキャラクター2機を選び「ジャイロレバー」を操作し3VS3の勝負を行う。
レースモードで手に入れたアイテムや結果によって能力が変動する。
行動は通常攻撃の「ノーマルアタック」、ド派手な大技「バーストアタック」、バーストアタックを跳ね返す「カウンターアタック」の3すくみである。

攻撃のタイミングに合わせて操作することで「バーストパワーゲージ」をためることで、必殺技である「ファイナルバースト」を発動可能。

また、技を発動する際「スペシャルカード」というカードをスキャンすることで特殊効果が発動可能。

そして特筆すべきはモード以降に関して。モードごとに操作するレバーなどが変わるのだが、ただ持ち替えるのではなく、なんと筐体が変形する。
そう、グワっとレバーなどが上部に上がり、そこからジャイロレバーが出現するのである。
変形機構を備えた分、筐体が大型化してゲーセンを悩ませたりこまめなメンテナンスが必要になったりしたが。

余談だが今作は「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」の製作スタッフがかかわっており、なんとなくルールが似ていたりする。

アルバロスの翼

2053年を舞台にした3DSゲーム。

アニメ放映中にゲームが発売されており、アニメ版とリンクした設定が特徴である。

ゲーム性はアーケード版と異なり、「アクティブギアゲージ」が満タンになった順に攻撃していく。

「グレイドラ」や「アルバロス」などの新ジャイロゼッターも登場している。

正直なところ売り上げは乏しくなかったようだが、プレイヤーからの評価はストーリー、ゲーム性ともに普通に高い。
取引値が安いこともあり、見つけたら買ってみてはいかがだろうか。

玩具

メイン展開がゲームではあるが、当然変形玩具もバンダイより発売されていた…
そして現在まで語り継がれている。絶望的に悪い意味で。

まずはDXラインといえる「ラピッドモーフィン」シリーズであるが、なんと車の表面部分を丸ごと取っ払ってしまう通称ビーコン*2の対義語。
余ってしまうガワは大小差異があるが、基本的に外すというのは共通している。

一応ガワは余らないように取り付けられたり、商品ごとに外した後の変形手段を分けていたりするのだが…
なお、唯一の実在車である日産GT-Rはプロポーション、可動が良好で、評価は比較的高い。ガワを取り払うのは全く変わらんが。

その影響か売り上げは低く、予定していた一部商品が打ち切られてしまっている。

一応擁護しておくと、ジャイロゼッターの変形は変身のようなものであり、変形機構や整合性が取れてないデザインであり、こうなるのも仕方ない。
また、デザインがこのようになったのも決してデザイナー側の怠慢ではなく、メカデザインの量が必要となるアーケードゲームがメインであるため、必然的にそうなってしまったといえよう。
それでも玩具化されそうな主役機や主要機くらいはちゃんと変形を考慮しなさいよ。

同年には変形玩具の代表的な某シリーズアニメ及び玩具展開の新作が展開されており、そちらと比べられてしまったのも痛いだろう。
大きさもあり一概には言えないが、玩具の値段も完全変形するそちらより高い。

廉価ラインの「モーフィンミニカーシリーズ」は完全変形だが、変形機構が簡素なものになってしまっている。
それだけならいいが、問題は値段。定価950円である。
参考までに、某変形玩具シリーズの廉価商品、「EZコレクション」は小型サイズだと525円で販売されており、変形に関しても簡素ではあるがモーフィンミニカーよりは複雑である。さらに武器も付く。

一応「ラピッドモーフィンシリーズ」にない機体が商品化されている。特に女性型はこちらにしか存在しない。

また、モーフィンミニカーと連動し基地遊びも可能な基地商品、「変形母艦 ジャイロアーク」も発売されたが…お察しください。せめてミニカー1台くらいつけろよ。


追記・修正はガワに頼らず変形しながらお願いします。
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最終更新:2024年02月04日 22:58

*1 ホンダは2足歩行ロボットのASIMOを開発していることから、特に戦いを行う変形ロボットの製品化については審査を厳しくしており、トランスフォーマー関連でも近年の製品では変形後に銃火器類を持たせないようにしている。

*2 トランスフォーマープライムで同年に発売されたディセプティコンビーコンのこと。車の表面部分を折りたたみ、脚に隠す秀逸な変形機構が最大の特徴。