犬塚キバ

登録日:2018/04/11 Wed 04:28:42
更新日:2024/01/29 Mon 10:55:40
所要時間:約 6 分で読めます




犬塚キバは漫画『NARUTO‐ナルト‐』及び続編の『BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。

◆もくじ

◆プロフィール

所属:木ノ葉隠れ
役職:下忍→中忍
忍者登録番号:012620
誕生日:7月7日
星座:かに座
血液型:B型
身長:151.2cm(12歳)→169.1cm(16歳)
体重:43.3kg(12歳)→52.5kg(16歳)
性格:行動的、短気、ワイルド
好きな食べ物:ビーフジャーキー、軟骨
嫌いな食べ物:噛み応えのない物
戦ってみたい相手:うずまきナルト
趣味:赤丸との散歩
CV鳥海浩輔

◆概要

木ノ葉隠れの里に所属する忍者。
主人公のうずまきナルトとは同期で、夕日紅が担当する第八班の班員。
犬塚(いぬづか)」の名前どおり、忍犬を従える特別な一族に属する。パートナーの忍犬は「赤丸(あかまる)」。
家族は母親の犬塚ツメと姉の犬塚ハナ、父親は登場していないがどうやら離婚して家を出て行った模様。
外見は吊り目で両頬に赤い逆三角形が描いてある。第一部ではフードを被っているため分かりにくいが、髪の毛は茶色の短髪*1
一部時点は下忍だったが、第二部では中忍に昇格している。

◆人物

引っ込み思案な日向ヒナタや寡黙な油女シノを引っ張る第八班のチームリーダー。
いつも賑やかなムードメーカーだが、ガキ大将らしく口うるさくて仕切りたがり屋な性格で、特に自分より目立たれることを好まない。
ナルト曰く、「オレよりうるさい! いつも犬をつれていつもボス面でうざい奴!!」…ある意味同属嫌悪?
ただ、口は悪いが仲間想いでもあり、中忍試験ではチームメイトの日向ヒナタの身を案じて我愛羅日向ネジと当たった時にはすぐ棄権するよう忠告している。
かなりの自信家であり、アカデミー時代は碌に術を使えなかったナルトのことを見下しており、中忍試験での対戦が決定した際も、自身が楽に勝てるとタカを括り、ナルトの実力や火影になるという夢を終始馬鹿にしていた。
だが、敗北してからはナルトの力を認めライバル心を抱くようになる。
夢はナルトと同じく火影になること。
中忍試験で、ナルトの「火影になる」という夢に対し「(落ちこぼれの)ナルトがなるくらいなら俺が火影になってやる」とからかうように言っていたが、割と本気だった事が後半になって判明する。

◆能力

赤丸とキバ本人の嗅覚を利用した感知タイプの忍であるが、体術にも優れ、スピードも相当なもの。
戦闘時は自身を獣化する擬獣忍法を用いた爪や牙での攻撃を主とする。
赤丸とのコンビネーション攻撃は卓越しており、赤丸を自身に変化させ獣並みのスピードとパワーで相手に迫り、敵が1体であれば事実上2対1に持ち込むことができる。
また、上述の通り嗅覚による感知を得意としており、変化の術で姿を変えても臭いで見抜くことができる。
しかし、ナルトと戦った際はその嗅覚ゆえ偶然ナルトが出した”屁”によって大ダメージを受けた。
第二部では忍犬以上に鼻がきくようになり、パックンが追跡できなかったサスケの匂いを突き止めて見せた。

THE LASTでは詳細不明の大技を開発したらしく、それで小型隕石を破壊した事で知名度が上がったらしい。

◆使用術

  • 擬獣忍法 獣人分身 ※赤丸は擬人忍法
赤丸とキバが兵糧丸を飲み、赤丸がキバに変化する術。
兵糧丸を使用している事で一時的にチャクラが倍増する。

  • 擬獣忍法 四脚の術
手足をチャクラで強化し、獣の様に素早く動いて攻撃する術。当時のナルトが反応できないほどの速さを誇る。

  • 通牙(ツウガ)
高速ロールしながら体当たりでブチ抜く。キバに限らず犬塚一族の攻撃はこれが基本。ちなみに縦回転の場合は「転牙」という別の技になる。

  • 牙通牙(ガツウガ)
擬人忍法で変化した赤丸と共に通牙を放つ。キバといえばコレ。当たれば敵がミンチになるくらいエグそうな術だが、そうはならない*2

  • ダイナミックマーキング
厳密に言えばキバの術ではなく相棒の赤丸の術。術と言っていいのかは微妙なところだが
犬のマーキング行為を広範囲にわたって行い、相手に臭いを植えつけて対象の居場所を認知しやすくする。
また、忍犬の尿は目などに入ると強い酸で目を焼かれるような痛みを伴うため、相手を怯ませる効果もある。

  • 犬塚流・人獣混合変化
赤丸と共に変化の術を発動し、双頭の狼になる。影分身を追加した「参頭狼」も存在。

  • 牙狼牙(ガロウガ)
双頭狼の状態で通牙を放つ。自分の視界がゼロになるほどの超高速回転で、匂いで対象を追尾する。そのため、使用するには先述のダイナミックマーキングを敵に撒く必要がある。

  • (ゼツ)牙通牙(ガツウガ)
往復の牙通牙。ゲームオリジナル技。

  • 尾追い牙々転牙(オオイガガテンガ)
参頭狼の状態で尾を追いかけるように横回転しながら突撃する。十尾の分裂体を多数蹴散らした。

チャクラ量の差からか、ナルトと比べると分身可能な数は少ないらしく、作中で作り出した分身は一体のみ。


◆劇中の活躍

中忍選抜試験でチームメイトの日向ヒナタ油女シノと共に登場。
中忍選抜第一の試験は赤丸を利用したカンニングで突破。

第二の試験の死の森のサバイバルも、元よりサバイバルに長けた面子であるため余裕で突破する。
だが、途中で我愛羅ら砂の面々の戦闘場面に遭遇、ビビってしまう。

第三の試験の予選では、主人公のうずまきナルトと対戦。
忍者学校時代の劣等生だったナルトを知っているため「あいつになら確実に勝てるぞ」と意気揚々、赤丸抜きで「オレだけでやる」とナメきった態度をとる。

だが、急成長するナルトを相手に大苦戦。変化の術や影分身の術を利用した立ち回りに翻弄される。
「術は良く考えて使え! だから逆に利用されんだってばよ! バーカ!!」

その後、冷静になったキバはナルトの背後を突こうとするが…


プゥ~
「あ!」

力み過ぎたナルトは、このタイミングでオナラをかます*3
嗅覚が何万倍にもなっているキバは、これには堪らずのたうち回る。

最後にナルトは、影分身からの「ナルト連弾」*4を炸裂させ、勝負あり。

…結局キバは、ナルトの言葉通り負け犬になってしまった。
しかし、紅先生は「この子は充分強い相手だった」とキバの健闘を讃えている。

また、この試合以降はナルトに対する評価を改めたようで、ナルトが天才の日向ネジと試合をする際には「あいつをナメてるとビックリするぜ」と内心反論。
…まぁ、「今度は屁でどうにかなる相手じゃねー」とも考えているが。
また、ナルトに対してライバル心をもつような発言をするようにもなった。

その後は奈良シカマルを小隊長とするうちはサスケ奪還任務に加わる。
一旦はサスケの奪回に成功した後、赤丸の仕掛けた起爆札に巻き込まれる形で音の四人衆の一人、左近と戦うことに。

四人衆屈指の実力を持ち、右近との連携攻撃を得意とする強敵にキバたちは大苦戦。
新開発した術、「牙狼牙」で勝負をかけることになる*5

しかし、一発目の牙狼牙は右近・左近の二人に分離されて躱される。
二発目は、大蛇丸を護る為の最大防御"羅生門"を口寄せされて阻まれ、絶体絶命の危機に陥る。
肉体の共有を利用した暗殺を得意とする右近に融合されてしまうが*6
「一緒に死ねや…」
と、キバは自らの肉体を傷付け、相討ち覚悟で右近に深傷を負わせた。
一旦逃げ延びるも、右近に居場所を悟られるが、そこに砂のカンクロウが救援に到着、撃退に成功した。

その後は第二部にも登場。赤丸も成犬となり、かなり大型化していた*7
他の班員とともにサスケを追うためにうちはイタチを標的としたナルトたちに協力。忍犬以上に利く鼻を利用して探索・追跡に大活躍している。 道中でトビの妨害に遭い、通牙を放ったがあっさり躱されて自爆した。
五影会談ではサクラ、リー、サイと共に暁に与したサスケを殺すべく追跡するが、サクラの策で簡単に眠らされてしまった。
第四次忍界大戦では新たに習得した影分身の術を披露し、赤丸共々新技で大暴れした。


第四次忍界大戦後はオールバックになり顎髭を生やしている
猫バアの孫娘・タマキ相手に色々と吹いた自慢話をしているが、「THE LAST」のドラマCDではこのホラが原因でナルト達が大騒動に巻き込まれるハメになってしまった。

ナルト達の子供世代を描いた続編の『BORUTO‐ボルト‐』では木の葉隠れの里の警備部隊の隊長を務める傍ら、ブリーダーとしても活動している。結婚はしていない模様。

◆おもな人間+動物関係

  • 赤丸
キバのパートナーの忍犬。
兵糧丸を利用した擬人忍法・及び擬獣忍法からのコンビネーション体術を得意とする。
また、赤丸自身も敵の強さを「臭いで嗅ぎ分ける」特殊な能力を持つ。
さらに赤丸の尿は、マーキングして敵を捕捉するのに役立ち、尿自体にも強い酸が含まれているため目潰しに使えるなど、色々とハイスペックな忍犬である。

キバと赤丸の絆は深く、キバは右近たちとの戦闘の際に自ら身を挺して赤丸を庇ったほか、戦闘後に自分が重傷を負ったにもかかわらず赤丸の身を真っ先に案じた。

ちなみに、初登場時に赤丸はチョウジから「あの犬うまそうだな…」と目をつけられていた*8
…食えるんだろうか?

第四次忍界大戦後はさすがに老齢のためか、すっかり老け込んでいる。
BORUTO‐ボルト‐』の時期にまだ存命かは不明だが、実戦はもはや無理だろう。

下忍時代の担当上忍。

下忍時代のチームメイト。

  • 犬塚ツメ
キバの母親。
特別上忍で好戦的で目立ちたがりな性格から容姿までキバにそっくり。アニオリでは甘ったれたキバを殴り飛ばすなど結構スパルタ。
夫とは離婚したらしく、女手一つで二人の子供を育て上げた。

  • 犬塚ハナ
犬塚キバの姉で、ツメの娘。
木ノ葉隠れの里の中忍で、獣医として活動している。
母親や弟とは余り似ていないが、キバとツメは容貌と性格がともそっくりなので、ハナは父親似なのかもしれない。

  • タマキ
猫バアの孫娘。
キバとは友達以上恋人未満位の関係。

  • うずまきナルト
ライバル。第二部以降からは大きく突き放されてしまうが、彼へのライバル意識は消えてはいない。
幼少期からつるんでいたが、割と普通に接していたシカマルやチョウジとは異なり見下していた模様。しかし、中忍試験の予選で敗北後は素直に彼の実力を認め、本選では明確に彼を応援している*9
また、ナルトとは似た者同士故何だかんだで波長が合うのか、アニオリでは一緒にいることが多い。


◆余談

主人公のナルトほどじゃないにせよ色々と見せ場もあり、頼れる兄貴分的な雰囲気を纏う彼だが、読者からの評価はすこぶる悪い。
というのも…
  • ナルトの同期+ガイ班の男性陣で唯一敵に勝利した描写がない
  • 散々見下していたナルトにあっさり追い抜かれ、文字通り負け犬になる
  • 得意の体術も規模・速さで格上のネジ、リー、チョウジがいる
  • シノの蟲やシカマルの影のような汎用性もない
  • 十八番の追跡も赤丸がいれば事足りる*10
一部ではナルト界のヤムチャとか言われてたり…
とはいえ、ナルトに負けたのは主人公補正によるものが大きく*11、左近/右近は四人衆でも恐らくトップクラスの実力者で、トビは暁の真のリーダーと戦った相手が悪いとも言える。
彼の名誉のために言っておくと、忍犬以上の嗅覚を持つ彼の追跡能力は高く評価されており、サスケの追跡任務には毎回必ず参加している。


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最終更新:2024年01月29日 10:55

*1 読者からウケが良かったのか、第一部終盤ではフードを下ろした状態がデフォで、第二部以降はフード自体がなくなっている

*2 それでもナルト曰く「そう何発も食らえる術じゃない」と言うほどの威力はある

*3 ちなみにこのオナラ、ゲーム次第ではナルトの固有忍術扱いになっている。…忍術なのか?

*4 サスケの「獅子連弾」のパクリ技

*5 キバ本人はリスクが高すぎると消極的だったが、赤丸が「しっかりしろ」と言わんばかりにキバの手を噛んだことでキバも覚悟を決めた

*6 左近は赤丸の小便を顔に浴びて目を負傷し、川で目を洗いに行った

*7 キバ本人は意識していなかったようだが

*8 チョウジは忍者学校時代からキバとつるんでいたため、赤丸に対しあんなことを言うのは不自然なのだが…後付けだろうか?

*9 五影会談後でもペインを倒したナルトを高く評価している描写がある

*10 第二部では忍犬以上の嗅覚を身に着けたが

*11 それでも大蛇丸の五行封印でチャクラの流れが大きく乱されており、普段より弱体化していたのだが…